JP2004194400A - 非接触電源装置 - Google Patents

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Yoichi Katahira
洋一 片平
Hidetaka Sato
秀隆 佐藤
Hitoshi Hosoe
仁 細江
Yasuhiro Ito
康裕 伊藤
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Abstract

【課題】2次側ユニットの出力を常時一定に保持することが可能な非接触電源装置を提供する。
【解決手段】結合トランスの2次側巻線を励磁するタイミングを検出する同期回路17と、前記2次側の直流出力電圧を検出する定電圧制御回路20と、該定電圧制御回路20が検出した電圧値に基づき前記2次側巻線の励磁タイミングを可変するタイミング設定回路31と、該タイミング設定回路31の出力に応じて前記2次側の直流出力電圧を可変する第1のドライブ回路29a,29bを具備して構成した。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次側ユニットの出力を常に一定に維持することのできる非接触電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、結合トランスの1次側と2次側を収容する1次側ユニットと2次側ユニットを分離可能に構成して、前記1次側ユニットと2次側ユニットを対向させた状態で、1次側ユニットから2次側ユニットへ非接触・無接点で電力を供給する非接触式の電源装置(以下、非接触電源装置という)はよく知られている(特許文献1参照)。
【0003】
前記非接触電源装置は、例えば、1次側ユニットを電源コードを使用して屋内コンセント等の固定電源に差し込み、2次側ユニットは、窓ガラスやドア等の介在物を介して前記1次側ユニットと対向配置させ、前記1次側ユニットの1次側巻線と2次側ユニットの2次側巻線から結合トランスを形成する。
【0004】
そして、前記1次側ユニットから2次側ユニットへ前記結合トランスの電磁誘導作用を利用して非接触・無接点で電力の供給を行い、前記2次側ユニットに接続コードを使用して接続した負荷を駆動させる。すなわち、前記非接触電源装置によれば、前記2次側ユニットを屋外に配置した場合、窓ガラスやドアなどを開放することなく屋内と屋外を閉ざした状態で、屋内電源(商用電源)→1次側ユニット→2次側ユニット→負荷に電力を確実に供給することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−110658号(第2,3頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前記非接触電源装置においては、2次側ユニットに接続する負荷の大きさ(負荷が接続されていない場合を含む)によっては、2次側ユニットの出力電圧が不足したり、過電圧になる問題があった。
【0007】
つまり、2次側ユニットに接続される負荷の大小によって、前記2次側ユニットに不足電圧が生じたり過電圧になるなどの問題があるため、前記負荷に不具合が発生したり、破壊されるなどの可能性があった。
【0008】
また、前記1次側ユニットと2次側ユニットの間のギャップが狭すぎたり、逆に過度に広い場合、さらに、1次側ユニットに接続する商用電源の電圧変動によって、2次側ユニットに電圧不足が生じたり過電圧となる等、好ましくない事情があったにも関わらず、従来の非接触電源装置においては、このような問題点を解消する対策が十分でないことが多く、信頼性と安全性に少なからず不安があった。
【0009】
そこで、本発明は、以上の問題点を解決するために、2次側ユニットに接続される負荷の大きさや、1次側ユニットと2次側ユニットの間のギャップ、1次側ユニットに接続する商用電源の電圧変動によっても、前記2次側ユニットの出力電圧を常に一定に制御することのできる非接触電源装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の非接触電源装置は、1次側巻線を巻回した1次コアと2次側巻線を巻回した2次コアを分離可能に構成した結合トランスと、前記1次側巻線を励磁する給電回路と、該給電回路から前記2次側巻線を励磁するタイミングを検出する同期回路と、前記2次側巻線の出力に接続したコンデンサの両端電圧を直流出力電圧として検出する定電圧制御回路と、該定電圧制御回路が検出した電圧値に基づき前記2次側巻線の励磁タイミングを可変するタイミング設定回路と、該タイミング設定回路の出力に応じて前記直流出力電圧を可変する第1のドライブ回路と、前記2次側巻線の出力を正弦波電圧として出力するインバータ回路と、該インバータ回路の制御回路、および、該制御回路の出力に応じて前記インバータ回路を駆動する第2のドライブ回路によって構成した。
【0011】
請求項1記載の非接触電源装置によれば、通常時は2次側巻線を1次側巻線と同一のタイミングで励磁することにより、1次コアから2次コアに鎖交した磁束により、2次側巻線に良好に電圧を誘起させることができる。また、直流出力電圧が予め任意に設定可能な値と比較して変化したときは、この変化を定電圧制御回路で確実に検出して、タイミング設定回路により2次側巻線の励磁タイミングを可変することにより、第1のドライブ回路を介して前記直流出力電圧を一定に維持することができる。
【0012】
請求項2記載の非接触電源装置は、請求項1記載の非接触電源装置において、前記給電回路は、ハーフブリッジ方式またはプッシュプル方式により高周波電流を1次側巻線に印加し、これを励磁するように構成した。
【0013】
請求項2記載の非接触電源装置によれば、給電回路にハーフブリッジ方式またはプッシュプル方式を採用することによって、結合トランスを小型化することができる。
【0014】
請求項3記載の非接触電源装置は、請求項1,2記載の非接触電源装置において、前記第1のドライブ回路は、前記タイミング設定回路により設定したオン/オフタイミングで前記2次側巻線を励磁する上アーム用のスイッチング素子と下アーム用のスイッチング素子を動作させて、前記直流出力電圧を可変するように構成した。
【0015】
請求項3記載の非接触電源装置によれば、上下アーム用のスイッチング素子のオン/オフタイミングを可変することにより、簡易な構成で前記直流出力電圧を一定に制御することができる。
【0016】
請求項4記載の非接触電源装置は、請求項3記載の非接触電源装置において、前記下アーム用のスイッチング素子は、単一の前記同期回路を具備し、前記上アーム用のスイッチング素子は、前記単一の同期回路との間に遅延回路を介在して構成した。
【0017】
請求項4記載の非接触電源装置によれば、上下アーム用のスイッチング素子毎に同期回路を取り付ける必要はなく、単一の同期回路により上下一対のスイッチング素子を適正なタイミングで駆動させることができ、装置を簡易かつ安価に構成することができる。
【0018】
請求項5記載の非接触電源装置は、請求項1ないし4記載の非接触電源装置において、前記同期回路は、前記2次側巻線の励磁タイミングを同期コイルを利用して検出するように構成した。
【0019】
請求項5記載の非接触電源装置によれば、2次側巻線の励磁タイミングを同期コイルを使用して検出するため、例えば、1次側から2次側へ光学的に同期を検出する場合のように、2次側における光の検出面の汚れなどによって光の検出の正確性や確実性が損なわれることを確実に防止することができる。
【0020】
請求項6記載の非接触電源装置は、請求項5記載の非接触電源装置において、前記同期コイルは、前記1次コアと2次コアに併設した互いに対向する一対の同期コアに巻回して構成した。
【0021】
請求項6記載の非接触電源装置によれば、互いに対向する一対の同期コアに巻回した同期コイルを使用して簡単かつ確実に2次側巻線の励磁タイミングを検出することができる。
【0022】
請求項7記載の非接触電源装置は、請求項6記載の非接触電源装置において、前記1次コアに併設した同期コアに巻回される同期コイルは、前記1次側巻線の両端に並列接続して構成した。
【0023】
請求項7記載の非接触電源装置によれば、同期コイルを1次側巻線の両端に並列接続したので、1次側巻線の励磁タイミングをそのまま同期信号として2次側に伝達することができ、正確なタイミングで2次側巻線の励磁を行うことができる。
【0024】
請求項8記載の非接触電源装置は、請求項6,7記載の非接触電源装置において、前記同期コアは、前記1次コアおよび2次コアから放出される磁束の影響を受けない間隔を開けて、前記1次コアと2次コアに併設して構成した。
【0025】
請求項8記載の非接触電源装置によれば、同期信号が1次コアと2次コアに巻回される1,2次側巻線の励磁により発生する磁束により前記同期信号が悪影響を受けることはない。
【0026】
請求項9記載の非接触電源装置は、請求項5記載の非接触電源装置において、前記同期コイルは、前記2次側巻線に重ねて巻回した。
【0027】
請求項9記載の非接触電源装置によれば、同期コイルを2次側巻線に重ねて巻回することにより、前記同期コイルを巻回するためにコアを特別に容易する必要はなく、構成要素を削減して小型かつ安価に製造することができる。
【0028】
請求項10記載の非接触電源装置は、請求項5記載の非接触電源装置において、前記同期コイルは、2次側にて磁束が通る磁路内に配置するサーチコイルから構成した。
【0029】
請求項10記載の非接触電源装置によれば、2次側巻線を巻回する2次コア以外のコアにサーチコイルを巻回して構成したので、2次側巻線からのノイズを確実に減少させて、正確な同期信号の検出が可能となる。
【0030】
請求項11記載の非接触電源装置は、請求項1ないし5記載の非接触電源装置において、前記同期回路は、これを独立して駆動する駆動回路を具備して構成した。
【0031】
請求項11記載の非接触電源装置によれば、同期コイルは1次側巻線と接続されていないので、前記1次側巻線によるノイズの悪影響を受けることを防止できる。
【0032】
請求項12記載の非接触電源装置は、請求項1ないし11記載の非接触電源装置において、前記同期回路は、その出力に含まれるノイズ成分を除去するノイズキャンセラーを具備して構成した。
【0033】
請求項12記載の非接触電源装置によれば、同期回路の出力にノイズキャンセラーを具備することによって、前記同期回路からノイズを除去したトリガ信号が得られるので、前記トリガ信号を入力する各種回路が誤動作することを確実に防止できる。
【0034】
請求項13記載の非接触電源装置は、請求項1ないし12記載の非接触電源装置において、前記第1のドライブ回路は、予め前記直流出力電圧が任意値となるべく調節した2次側巻線の励磁パルスの位相位置から、前記同期回路の出力信号に基づき前記タイミング設定回路において三角波を前記定電圧制御回路の出力に対応して変化する基準電圧と比較した結果を基に、前記パルスの位相を進み方向にずらして前記2次側巻線の出力両端に接続したコンデンサの充放電電流を制御することにより、前記直流出力電圧を定電圧制御するように構成した。
【0035】
請求項13記載の非接触電源装置によれば、直流出力電圧が予め設定した任意値より低下した場合、前記2次側巻線の励磁パルスの位相を進み方向にズラすことにより、前記直流出力電圧の低下を確実に解消して常に定電圧に維持することができる。
【0036】
請求項14記載の非接触電源装置は、請求項1ないし12記載の非接触電源装置において、前記第1のドライブ回路は、予め前記直流出力電圧が任意値となるべく調節した2次側巻線の励磁パルスの位相位置から、前記同期回路の出力信号に基づき前記タイミング設定回路において三角波を前記定電圧制御回路の出力に対応して変化する基準電圧と比較した結果を基に、前記パルスの位相を遅れ方向にずらして前記2次側巻線の出力両端に接続したコンデンサの充放電電流を制御することにより、前記直流出力電圧を定電圧制御するように構成した。
【0037】
請求項14記載の非接触電源装置によれば、前記直流出力電圧が予め設定した任意値から低下した場合、前記2次側巻線の励磁パルスの位相を遅れ方向にズラすことにより、前記直流出力電圧の低下を確実に解消して定電圧に維持することができる。
【0038】
請求項15記載の非接触電源装置は、請求項1ないし14記載の非接触電源装置によれば、前記直流出力電圧値を検出した結果が過電圧であった場合、前記第1のドライブ回路に対する駆動パルスの入力を停止する過電圧防止回路を具備して構成した。
【0039】
請求項15記載の非接触電源装置によれば、前記直流出力電圧の検出結果が過電圧であった場合、第1のドライブ回路を駆動する駆動パルスの入力は確実に停止されるので、前記2次側巻線を励磁する上アーム用のスイッチング素子と下アーム用のスイッチング素子の動作は停止し、この結果、前記出力の過電圧状態を解消することができる。
【0040】
請求項16記載の非接触電源装置は、請求項1ないし15記載の非接触電源装置において、前記インバータ回路の制御回路は、前記各回路の発熱部分の近傍に具備した感温素子の電気量の変化に基づいて検知した温度が過度に上昇したとき、当該制御回路の駆動を停止する過熱保護回路を具備して構成した。
【0041】
請求項16記載の非接触電源装置によれば、過負荷によってインバータ回路を構成するスイッチング素子等が異常に発熱した場合、この温度を感温素子により確実に検出してインバータ回路の制御回路を停止するように構成したので、前記スイッチング素子等の過度の発熱状態が継続されることはない。
【0042】
請求項17記載の非接触電源装置は、請求項3ないし16記載の非接触電源装置において、前記1次側巻線および2次側巻線は、各々に当該非接触電源装置の1次側と2次側を構成する各種制御回路の電源を確保する制御電源用の補助巻線を重ねて巻回し、前記上アーム用のスイッチング素子の電源をチャージポンプ方式により供給するように構成した。
【0043】
請求項17記載の非接触電源装置によれば、上下アーム用のスイッチング素子の各々に制御電源用の補助巻線を用意する必要はなく、本装置を構成する部品点数を削減でき、装置を簡易かつ安価に構成することができる。
【0044】
請求項18記載の非接触電源装置は、請求項1ないし17記載の非接触電源装置において、前記1次コアと2次コアは、互いに対向する端面を有する直柱状の脚鉄部と、該脚鉄部の前記端面と相反する側の端部を接続する直柱状の継鉄部を備え、前記脚鉄部のうち最外側に位置する脚鉄部と前記継鉄部の接続部外面角部を面取りして構成した。
【0045】
請求項18記載の非接触電源装置によれば、1次コアと2次コア間の磁束の鎖交率を向上し、より効率的な電力の伝達が可能となる。
【0046】
請求項19記載の非接触電源装置は、請求項1ないし19記載の非接触電源装置によれば、前記1次コアと2次コアおよびこれに巻回される1次側巻線と2次側巻線は、前記1次コアと2次コアが互いに対向する側の面以外を非磁性体の金属からなるケースによって覆うように構成した。
【0047】
請求項19記載の非接触電源装置によれば、本装置を構成する各回路が1次側巻線および2次側巻線に発生する磁束の影響を受けて誤動作または故障等することを確実に防止できる。
【0048】
請求項20記載の非接触電源装置は、請求項1ないし19記載の非接触電源装置において、電源ライン若しくは前記インバータ回路の出力ラインに、チョークコイルやコンデンサ等からなるノイズフィルタを挿入し、前記ノイズフィルタを構成する接地コンデンサを、前記各種回路を搭載する電気基板の近傍に設置したアース電位に接続して構成した。
【0049】
請求項20記載の非接触電源装置によれば、高周波ノイズが電灯線に侵入して電灯線に接続される他の機器が誤動作することを確実に阻止できるとともに、本装置の使用場所を選ばずに、アースを確実に確保することができる。
【0050】
請求項21記載の非接触電源装置は、請求項20記載の非接触電源装置において、前記アース電位は、前記電気基板の側周面を囲繞する平面形状がコ字形の非磁性体の金属によって確保した。
【0051】
請求項21記載の非接触電源装置によれば、電気基板との絶縁距離が充分でない場合でもアース電位を確実に確保することができる。
【0052】
請求項22記載の非接触電源装置は、請求項20記載の非接触電源装置において、前記アース電位は、前記電気基板の上下方向にこれと平行に設置した平板状の非磁性体金属によって確保した。
【0053】
請求項22記載の非接触電源装置によれば、本装置の幅方向が限定されている場合でも、確実にアースの確保が可能となる。
【0054】
請求項23記載の非接触電源装置は、請求項20ないし22記載の非接触電源装置において、前記アース電位は、前記1次コアおよび2次コアから放出される磁束の影響を受けない位置に配置するように構成した。
【0055】
請求項23記載の非接触電源装置によれば、1次コアおよび2次コアから漏れ磁束がアース電位に鎖交することを抑制することができ、必要な出力を確実に確保することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付した図面を参照して説明する。図1は本発明の非接触電源装置Aの使用状態を示す一例であり、図1において、1は屋内などに敷設された商用電源2に給電コード3によって接続される1次側ユニットを示している。
【0057】
4は前記1次側ユニット1に壁や窓ガラス等の介在物5を挟んで対向配置される2次側ユニットであり、6は前記2次側ユニット4に接続コード7を介して接続される交流用若しくは直流用の負荷を示している。
【0058】
図2は前記1次側ユニット1と2次側ユニット4の簡略構成図であり、前記1次側ユニット1は、ケーシング8内に前記給電コード3を通して供給された交流電圧を高周波の交番電流に変換して印加する給電回路9と、該給電回路9の出力側に接続した1次側巻線10、該1次側巻線10を継鉄部に巻回したC字形などに形成した1次側鉄心11と、前記給電回路9から後述する2次側巻線の励磁タイミングを送信する同期回路(1次側)12を具備して構成されている。
【0059】
前記2次側ユニット4は、ケーシング13内に前記1次側鉄心11と上下一対の端面を対向させるC字形などの2次側鉄心14と、該2次側鉄心14の継鉄部に巻回された2次側巻線15、該2次側巻線15の出力側に接続された受電回路16と、前記1次側ユニット1に備えた同期回路(1次側)と対向配置する同期回路(2次側)17を具備して構成されている。
【0060】
次に、前記給電回路9の構成について説明する。前記給電回路9は、図3に示すように、直列に接続されて前記商用電源2に接続されたダイオードD1,D2と、該ダイオードD1,D2と並列に接続された一対のコンデンサC1,C2、該コンデンサC1とコンデンサC2の接続点に一端を接続した1次側巻線10の他端にソース端子を接続したスイッチング素子(例えば、電界効果トランジスタであり、以下、単にスイッチング素子という)S1と、前記1次側巻線10の他端にドレイン端子を接続したスイッチング素子S2から、所謂、ハーフブリッジ回路を構成している。
【0061】
また、前記給電回路9は図3に示す構成(ハーフブリッジ回路)以外にも、例えば、図4に示すプッシュプル方式などにより構成してもよい。つまり、前記給電回路9は、商用電源2に整流回路18を接続し、前記整流回路18の出力経路上に前記1次側巻線10を巻回するとともに、前記整流回路18から1次側巻線10に対して入力される入力信号の切り換えを行う一対のスイッチング素子S3,S4、および、平滑用のコンデンサC3を具備してプッシュプル回路を構成してもよい。
【0062】
一方、前記受電回路16は、図5に示すように、前記2次側巻線15の一端にソース端子を接続したスイッチング素子S5と、前記2次側巻線15の一端およびスイッチング素子S5のソース端子にドレイン端子を接続し、ソース端子をGNDに接地したスイッチング素子S6を備えている。
【0063】
また、前記2次側巻線15の他端には、一端をそれぞれ接続したコンデンサC4,C5が具備され、前記コンデンサC4の他端は前記スイッチング素子S5のドレイン端子に接続され、また、前記コンデンサC5の他端はGNDに設置されている。
【0064】
さらに、前記コンデンサC4,C5の出力側には、インバータ回路19が取り付けられている。前記インバータ回路19は、前記2次側巻線の他端およびコンデンサC4とコンデンサC5の接続点に一端を接続したコンデンサC6と、該コンデンサC6の他端に一端を接続したインダクタL1、該インダクタL1の他端にソース端子を接続したスイッチング素子S7、および、該スイッチング素子S7のソース端子と前記インダクタL1の他端にドレイン端子を接続したスイッチング素子S8から構成されている。
【0065】
なお、前記スイッチング素子S7のドレイン端子は、前記スイッチング素子S5のドレイン端子およびコンデンサC4の他端に接続されており、前記スイッチング素子S8のソース端子はGNDに接地されている。
【0066】
図6は、前記コンデンサC4,C5の出力側に接続する定電圧制御回路20を示しており、図5において、前記定電圧制御回路20は単に図示簡略化のために記載を省略したものである。つまり、前記コンデンサC4,C5には、以下に示す構成の定電圧制御回路20が取り付けられている。
【0067】
前記定電圧制御回路20は、前記コンデンサC4,C5に並列接続した抵抗R1,R2と、該抵抗R1と抵抗R2の接続点にリファレンス端子を接続したシャントレギュレータ21、該シャントレギュレータ21のカソードにカソードを接続した発光ダイオードD3、該発光ダイオードD3のアノードに接続した抵抗R3、前記発光ダイオードD3とともにフォトカプラPC1を構成するフォトトランジスタTr1、該フォトトランジスタTr1のコレクタに一端を接続した抵抗R4,R5から構成されている。
【0068】
なお、前記抵抗R2とシャントレギュレータ21のアノード、前記フォトトランジスタTr1のエミッタ、および、抵抗R5の他端はGNDに接地され、また、前記抵抗R3の他端と抵抗R4の他端はともに安定電位(定電圧電源)に接続されている。
【0069】
次に、同期回路12,17について説明する。まず、同期回路(1次側)12は、図3に示すハーフブリッジ方式にて給電回路9が形成されている場合、1次側巻線10に並列に同期コイル21を接続することによって構成され、また、前記給電回路9が図4に示すようにプッシュプル方式で形成されている場合は、1次側巻線10の中点とスイッチング素子S4のドレイン端子との間に同期コイル21を接続することによって構成される。
【0070】
また、前記同期コイル21を専用の駆動回路を利用し、前記1次側巻線10と独立して駆動する場合は、図7に示すように、図示しない矩形波発振回路からゲート端子にパルス信号を入力して切り換え駆動するスイッチング素子S9と、該スイッチング素子S9のドレイン端子と同期コイル21の一端に一方端を接続した抵抗R6、該抵抗R6の他方端に一端を接続し、他端をダイオードD4のカソードと同期コイル21の他端に接続したコンデンサC6からなる駆動回路22によって前記同期コイル21を励磁すればよい。
【0071】
一方、同期回路(2次側)17は、図8に示すように、前記同期コイル21と対向配置される同期コイル23、該同期コイル23の一端に接続されたノイズキャンセラー24、および、該ノイズキャンセラー24の出力側に接続された三角波発生回路25から構成されている。
【0072】
前記同期回路17には、該同期回路17の出力と前述した定電圧制御回路20出力を比較する比較器26が接続されており、前記比較器26の出力は、ワンショットICからなる下アーム駆動パルス回路27aと遅延回路28に入力され、前記遅延回路28の出力側には、同じくワンショットICからなる上アーム
駆動パルス回路27bが接続されている。
【0073】
さらに、前記上・下アーム駆動パルス回路27a,27bの出力側には、前記スイッチング素子S5,S6(図5,6参照)を切り換え操作するドライブ回路(第1のドライブ回路)29a,29bが接続され、また、過電圧防止回路30の出力が前記上・下アーム駆動パルス回路27a,27bのコントロール端子に入力されている。
【0074】
なお、本実施例においてタイミング設定回路31とは、前記比較器26と遅延回路28、および、上・下アーム駆動パルス回路27a,27bを一括した名称として使用している。
【0075】
前記同期コイル21,23は、図9に示すように、1次コア11と2次コア14に併設した、例えば、C字形をなす一対の対向する同期コア32a,32bの継鉄部に巻回するか、図10(a)に示すように、2次コア14に巻回した2次側巻線15に重ねて巻回したり、また、同図(b)に示すように、2次コア14の近傍において、1次コア11から放出される磁束が鎖交する位置に配置したコア33にサーチコイルとして巻回すればよい。
【0076】
なお、図9に示す同期コア32a,32bは、前記1次コア11と2次コア14から放出される磁束の影響を阻止するために、1次コア11と2次コア14から所定の距離X離れた位置に併設するものとする。
【0077】
また、1次コア11と2次コア14は、各々の脚鉄部のうち最外側に位置する脚鉄部と継鉄部の接続部におけ外面角部を面取りして構成することにより、1次コアから2次コアへの磁束の鎖交率を向上させている。
【0078】
さらに、前記1次側巻線10と2次側巻線15には、図9,10に示すように、制御電源用の補助巻線34,35が重ねて巻回されており、それぞれ1次側ユニット1と2次側ユニット4を構成する各種回路に動作電源を供給している。
【0079】
図11は、この補助巻線35から前記上アーム用のスイッチング素子S5の電源をチャージポンプ方式によって供給するための回路であり、前記補助巻線35の一端にアノードを接続したダイオードD5と、該ダイオードD5のカソードに一端を接続し、他端をGNDに接地したコンデンサC7,C8、前記ダイオードD5のカソードにアノードを接続したダイオードD6、該ダイオードD6のカソードに一端を接続し、他端を前記スイッチング素子S5のソース端子とスイッチング素子S6のドレイン端子に接続したコンデンサC9,C10から構成されている。
【0080】
つまり、図11に示すように、チャージポンプ方式によって上アーム用のスイッチング素子S5の電源を確保することにより、上アーム用のスイッチング素子S5と下アーム用のスイッチング素子S6のそれぞれに補助巻線を取り付ける必要がなくなるので、部品点数を削減でき、装置を簡易かつ安価に構成することができる。
【0081】
次に、本発明の非接触電源装置Aの動作について説明する。図2に示す商用電源2から給電コード3を介して電力が給電回路9に供給されると、図12(a)に示すタイミングで矩形波信号がゲート端子に入力されるスイッチング素子S1,S2のオン/オフ動作により、図3に示すコンデンサC1,C2を介して1次側巻線10に高周波の交番電流が印加される。
【0082】
また、このとき、前記1次側巻線10と並列接続した同期コイル21にも同様に高周波の交番電流が印加され、それぞれ1次コア11および同期コア(1次側)32aに磁束が発生する。
【0083】
この磁束は、介在物5を介して2次コア14および同期コア(2次側)32b(若しくは、同期コア33)に鎖交して、該2次コア14と同期コア32b(33)に巻介した2次側巻線15および同期コイル23に交流電圧を誘起する。
【0084】
前記同期コイル23に交流電圧が誘起されると、前記同期コイル23からは図13(a)に示すように、ノイズが重畳したトリガ信号が図8に示すノイズキャンセラー24に入力される。前記ノイズキャンセラー24は、前記トリガ信号の最初の立ち上がりの直後にデッドタイムTを設けることにより、前記トリガ信号からノイズを除去して、同図(b)に示すノイズの存在しないトリガ信号を三角波発生回路25に出力する。
【0085】
前記三角波発生回路25は、このトリガ信号に基づき所定の三角波を生成して比較器26に出力する。また、前記比較器26は、後述する定電圧制御回路20が検出したコンデンサC4,C5(図6参照)の両端電圧(直流出力電圧)に応じた値の出力電圧を閾値として入力し、前記三角波と比較する。
【0086】
これにより、前記比較器26は、前記閾値に応じて、その出力をH→LまたはL→Hにするタイミングを変化することとなり、当該比較器26の出力を受けたワンショットICからなる下アーム駆動パルス回路27aは、前記比較器26の出力がH→LまたはL→Hとなるタイミングで、RC時定数で定まるパルス幅の矩形波信号をドライブ回路29aに出力する。
【0087】
一方、前記遅延回路28は、前記比較器26の出力がH→LまたはL→Hとなるタイミングを一定時間遅らせて、上アーム駆動パルス回路27bに出力するため、前記上アーム駆動パルス回路27bは、前記下アーム駆動パルス回路27aの矩形波発振タイミングから遅延回路28で遅延させた時間だけ遅れて同様のパルス幅の矩形波信号をドライブ回路29bに出力する。
【0088】
この結果、前記ドライブ回路29a,29bは、それぞれ図6に示すスイッチング素子S5,S6のゲート端子に異なるタイミングで駆動信号を出力し、当該スイッチング素子S5,S6をオン/オフさせる。
【0089】
前記スイッチング素子S5,S6のオン/オフ動作は、前記2次側巻線15の励磁タイミングを決定し、コンデンサC4,C5の両端電圧を決定する。そして定電圧制御回路20において、その電圧値が検出される。
【0090】
今、仮に前記定電圧制御回路20によって検出される電圧値が正常値であるとすると、前記定電圧制御回路20を構成する抵抗R1,R2にて分圧した接続点の電圧値はシャントレギュレータ21のリファレンス端子に入力されて、前記シャントレギュレータ21のリファレンス端子とアノード間の電圧が基準電圧(例えば、2.5[V])となる電流値が、定電圧電源から抵抗R3および発光ダイオードD3を介して、前記シャントレギュレータ21のカソードに引き込まれる。
【0091】
これにより、前記発光ダイオードD3は定電圧電源より流れる電流値に応じた光量で発光して、当該発光ダイオードD3と対を成すフォトトランジスタTr1をオン動作する。このとき、前記フォトトランジスタTr1のエミッタには、定電圧電源から抵抗R4を介して入射光量に比例した光電流が流れ、前記抵抗R4と抵抗R5の分圧値をある一定値だけ低下させる。つまり、定電圧制御回路20の出力電圧をある一定値だけ低下させるのである。
【0092】
なお、前記抵抗R5,R6の分圧値は、コンデンサC4,C5の両端電圧が最大となるように予め設定しておくものとする。
【0093】
前記定電圧制御回路20の出力電圧が低下すると、図8に示す比較器26に入力される閾値も低下するので、前記比較器26はこの閾値と三角波発生回路25から入力した三角波とを比較し、基準となるタイミング(以下、基準タイミングという)でその出力をH→LまたはL→Hに切り換える。
【0094】
前記下アーム駆動パルス回路27aは、前記比較器26の基準タイミングによる出力を受けて、また、上アーム駆動パルス回路27bは、前記基準タイミングより遅延回路28による遅延されたタイミングの出力を受けることにより、各々のタイミングでドライブ回路29a,29bにRC時定数によって定まるパルス幅の矩形波信号を出力する(図12(b)参照)。
【0095】
そして、前記矩形波信号を入力したドライブ回路29a,29bは、この矩形波信号の入力タイミングで図6に示すスイッチング素子S5,S6をオン/オフ動作する。つまり、コンデンサC4,C5の両端電圧が任意値(本実施例では前記両端電圧が最大値となるように設定した場合を例にとり説明する)である場合のスイッチング素子S5,S6のオン/オフタイミングは、図12(b)に示すように決定される。
【0096】
そして、当該非接触電源装置Aが最大出力電力以内の任意の電力が出力されるように設定されている場合、前記スイッチング素子S5,S6のゲート端子に入力される矩形波は、図12(c)に示す位相位置で安定した状態となるが、前記任意の電力を上げた場合(負荷6が重くなった場合)や、電源電圧が低下した場合、または、1次側ユニット1と2次側ユニット4間のギャップが大きくなるなどして電圧に不足が生じた場合、図6に示すコンデンサC4,C5の両端電圧は低下し、抵抗R1と抵抗R2間の分圧値も低下する。
【0097】
これにより、シャントレギュレータ21のカソードには、定電圧電源から抵抗R3と発光ダードD3を介して、リファレンス端子とアノード間の電圧値が前記基準電圧となる電流値が引き込まれる。
【0098】
この結果、前記発光ダイオードD3は、定電圧電源から抵抗R3を介して流れる電流値に応じた発光量で発光して、前記発光ダイオードD3と対応するフォトトランジスタTr1がオンすることにより、前記フォトトランジスタTr1のエミッタには、前記発光ダイオードD3からの入射光量に応じた光電流が流れ、フォトトランジスタTr1のエミッタに流れる光電流の値に応じて抵抗R4と抵抗R5の分圧値が変化するのである。換言すれば、前記定電圧制御回路20の出力電圧は、コンデンサC4,C5の両端電圧の低下に対応して上昇するのである。
【0099】
前記定電圧制御回路20の出力電圧は、閾値として図8に示す比較器26に入力され、当該比較器26において三角波発生回路25から入力された三角波と比較される。
【0100】
これにより、前記比較器26の出力が、H→LまたはL→Hと切り換わるタイミングは変化して、図8に示す上・下アーム駆動パルス回路27a,27bに入力される。
【0101】
この結果、上・下アーム駆動パルス回路27a,27bからドライブ回路29a,29bに出力されるパルス信号の出力タイミングも変化するので、当該出力を受けて駆動するドライブ回路29a,29bからスイッチング素子S5,S6のゲート端子に対して入力される矩形波信号は、図12(c)に示すタイミングから遅れて、同図(b)に示す基準タイミングに近づくことになる。
【0102】
具体的には、図12(c)に示すΔTを時間軸(横軸)上で短縮することにより、矩形波信号の発振タイミングを遅れ方向にズラして、スイッチング素子S5,S6のオン/オフタイミングを変化させるのである。
【0103】
この結果、図6に示す2次側巻線15の励磁タイミングは変化するので、コンデンサC4,C5の両端電圧は前述した変動(低下)が解消されるように、つまり、前記コンデンサC4,C5の両端電圧が前記適正値となるように上昇させる。
【0104】
これに伴い、コンデンサC4とコンデンサC5による分圧値も一定に制御されるので、図5に示すように、2次側巻線15の出力側に接続したインバータ回路19によってコンデンサC6の両端から出力される正弦波電圧も常に正常な一定値に維持することが可能となる。
【0105】
なお、前記インバータ回路19は、図14に示すマイクロコンピュータ等の制御回路36によってトランジスタからなるドライブ回路(第2のドライブ回路)37a,37bを制御することにより、該ドライブ回路37a,37bにより前記インバータ回路19のスイッチング素子S7,S8を適正なタイミングでオン/オフ駆動して、前記コンデンサC6の両端から正弦波電圧を出力するように構成したものである。
【0106】
また、前述した実施例において、図6に示す定電圧制御回路20はコンデンサC4,C5の両端電圧に不足が生じたときに、スイッチング素子S5,S6のゲート端子に入力する矩形波信号(パルス信号)の入力タイミングを、図12(c)に示すタイミングより遅延させて同図(b)に示す基準タイミングに近づけることにより前記電圧不足を解消するものであるが、図6に示す定電圧制御回路20を構成するフォトトランジスタTr1のコレクタ端子を安定電位(定電圧電源)に接続して、前記フォトトランジスタTr1のエミッタ端子を抵抗R4,R5の接続点に接続することにより、前記電圧不足が発生したときに、前記スイッチング素子S5,S6のゲート端子に入力する矩形波信号(パルス信号)の入力タイミングを、図12(c)に示すタイミングと比較して進み方向にズラすことによって前記電圧不足を解消するように構成してもよい。
【0107】
次に、本発明の他の実施例について説明する。図15はコンデンサC4,C5の出力側に、直列に接続して、前記コンデンサC4,C5に対して並列に接続した抵抗R7,R8と、該抵抗R7と抵抗R8の接続点に一方の入力端子を接続し、他方の入力端子に、安定電位(定電圧電源)に接続した抵抗R9と抵抗R10の接続点を接続した比較器38と、該比較器38の出力に、安定電位(定電圧電源)に一端を接続した抵抗R11の他端を接続して構成した過電圧防止回路30を具備して前記2次側ユニット4を構成した場合を示している。
【0108】
また、前記過電圧防止回路30の出力端子には、図8で説明したように、上・下アーム駆動パルス回路27a,27b(のコントロール端子)が接続されている。
【0109】
図8において、コンデンサC4,C5の両端電圧が何らかの理由により過電圧となった場合、過電圧防止回路30の抵抗R7,R8間の分圧値は上昇して比較器38の一方の入力端子に入力される。このとき、前記比較器38の他方の入力端子には、抵抗R9,R10間の分圧値が一定の電圧として入力されているので、前記抵抗R7,R8の分圧値の上昇により前記比較器38から上・下アーム駆動パルス回路27a,27bのコントロール端子に入力される信号はH→Lに変化して、前記上・下アーム駆動パルス回路27a,27bの出力を停止する。
【0110】
これにより、図8に示すドライブ回路29a,29bの出力も停止されるので、以て、スイッチング素子S5,S6の切り換え動作も停止して、2次側ユニット4から過電圧が出力されることを確実に防止することができる。
【0111】
図16は本非接触電源装置Aの過熱保護回路45を示している。前記過熱保護回路45は、スイッチング素子S7,S8など、インバータ回路19を構成する各種回路の近傍に設置した、例えば、サーミスタ等からなる感温素子39と、該感温素子39に接続した抵抗R12、前記感温素子39と抵抗R12の接続点を一方の入力端子に接続し、他方の入力端子に安定電位(定電圧電源)に接続した抵抗R13,R14の接続点を接続した比較器40、直列に接続されて、前記比較器40の一方の入力端子と出力端子間に接続した抵抗R15とダイオードD7、および、安定電位(定電圧電源)に一端を接続し、他端を前記比較器40の出力端に接続した抵抗R16によって構成されている。
【0112】
そして、前記過熱保護回路45の出力端子は、前記制御回路36に接続されている。
【0113】
図16に示す過熱保護回路45において、例えば、過負荷により前記スイッチング素子S7,S8等が異常に発熱した場合、この発熱状態は感温素子39により即座に検出されて、該感温素子39より電圧値の変化として比較器40の一方の入力端子に入力される。
【0114】
前記比較器40の他方の入力端子には、安定電位(定電圧電源)に接続した抵抗R13,R14の接続点が接続されており、前記抵抗R13,R14の分圧値は常に一定であるので、前記一方の入力端子に入力される電圧値の変化により、前記比較器40は、その出力をH→Lに変化させて前記制御回路36に出力する。
【0115】
この信号の変化の入力により、前記制御回路36はその駆動を即座に停止してドライブ回路37a,37b(図14参照)がインバータ回路19のスイッチング素子S7,S8をオン/オフ駆動することを停止する。
【0116】
この結果、前記スイッチング素子S7,S8の過度の発熱状態が継続されることはなく、装置の故障および火災の発生などの問題を未然に防止することができる。
【0117】
なお、ここまでに説明した実施例においては、図8に示すように、単一の同期コイル23を備えた場合について説明したが、本発明の非接触電源装置Aは、これに限定することなく、例えば、図17に示すように、同期回路17にこれと同構成の同期回路17aを併設し、遅延回路28(図8参照)を取り外すとともに、2つの比較器26,26aを備えてタイミング設定回路31aを構成することにより、図5に示すスイッチング素子S5,S6をオン/オフするように構成してもよい。
【0118】
また、本発明は、1次側ユニット1と2次側ユニット4を構成する1次コア11と1次側巻線10、2次コア14と2次側巻線15を、図18(a)〜(c)に示すように、それぞれ銅やアルミニウムなどからなる非磁性体金属のケース41に個別に収容して、前記1次コア11と2次コア14が対向する側の面以外を覆うことにより、1次側ユニット1および2次側ユニット4を構成する各回路が、1次側巻線10や2次側巻線15に発生する磁束の影響を受けて誤動作したり故障することを確実に阻止することができる。
【0119】
なお、図18(a)は、1次側ユニット1または2次側ユニット4を背面側から示す縦断面図であり、同図(b),(c)は、前記1次側ユニット1または2次側ユニット4を上方から示す横断面図である。
【0120】
図19は1次側ユニット1の商用電源2と給電回路9との間に、前記商用電源2と並列に接続したコンデンサC11と、該コンデンサC11の両端に接続したコモンモードチョークコイルL、および、直列に接続され、前記コンデンサC11にコモンモードチョークコイルLを介して並列に接続したコンデンサ(接地コンデンサ)C12,C13からなるノイズフィルタ42を取り付けて構成した場合を示している。
【0121】
これによれば、前記給電回路9で発生した高周波ノイズは、コンデンサC12,C13の接続点からGND(アース電位)に流され、商用電源2を供給する電灯線(図示せず)に重畳されることはなく、前記電灯線に接続される他の電気機器が、前記高周波ノイズによって誤動作したり、故障することを確実に防止することができる。
【0122】
なお、図19において前記ノイズフィルタ42は、コモンモードチョークコイルLを利用して構成した場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限定することなく、例えば、ノーマルモードチョークコイルその他を利用して構成してもよい。
【0123】
また、前記ノイズフィルタ42を2次側ユニット4のインバータ回路(図5参照)の出力側に取り付けて、高周波ノイズが負荷6に悪影響を与えることを阻止するように構成してもよいことは当然である。
【0124】
前記アース電位としては、図18(a)に示すように、1,2次側ユニット1,4を構成する各種回路を配設する電気基板43の外周面近傍に、これを囲繞する例えば、銅やアルミニウム等からなる平面形状がコ字形の非磁性体金属板44を配置したり、同図(b)に示すように、平板状の非磁性体金属板44を電気基板43とケーシング8,13との間に介在したり、同図(c)に示すように、電気基板43の上方にこれと対向するようにケーシング8,13に取り付けるなど、種々の方法によって確保すればよい。
【0125】
このとき、注意を要する点は、前記非磁性体金属板44を1次コア11または2次コア14が放出する磁束の影響を受けない距離だけ、前記1,2次コア11,14から離して配置する必要がある。
【0126】
つまり、図12(a)に示す非磁性体金属板44を例にとれば、コ字形に形成した非磁性体金属板44の両端面を、1,2次コア11,14を収容するケース41の近傍まで延出することなく、電気基板43端面までの長さとすることによって、1,2次コア11,14が発する磁束が当該非磁性体金属板44に鎖交して、漏れ磁束が増加することを確実に防止することができる。
【0127】
以上説明したように、本発明の非接触電源装置Aは、2次側ユニット4に接続される負荷6の大きさや、1次側ユニット1と2次側ユニット4の間のギャップ、1次側ユニット1に接続する商用電源2の電圧変動によっても、前記2次側ユニット4の出力電圧を常に一定に制御することのできるとともに、過電圧や素子が異常に発熱した場合は、装置Aの動作を即座に停止して、安全性を確実に確保することができ、非常に有効である。
【0128】
【発明の効果】
請求項1記載の非接触電源装置は、通常は2次側巻線を1次側巻線と同一のタイミングで励磁することによって、1次コアから2次コアへ鎖交した磁束により2次側巻線に良好に電圧を誘起させることができるので、効率的な電力供給が可能となる。
【0129】
また、請求項1記載の非接触電源装置は、直流出力電圧が種々の理由により変動した場合、前記変動を定電圧制御回路で確実に検出して、タイミング設定回路で2次側巻線の励磁タイミングを可変することによって、第1のドライブ回路で前記直流出力電圧を常に一定に維持することができ、利便である。
【0130】
請求項2記載の非接触電源装置は、給電回路にハーフブリッジ方式やプッシュプル方式を採用することによって、結合トランスを小型化することができる。
【0131】
請求項3記載の非接触電源装置は、2次側巻線を励磁する上・下アーム用のスイッチング素子のオン/オフタイミングを可変することにより、簡単かつ確実に前記直流出力電圧を一定に制御することができ、有効である。
【0132】
請求項4記載の非接触電源装置は、2次側巻線を励磁する上・下アーム用のスイッチング素子の各々に同期回路を取り付ける必要はないので、単一の同期回路によって上下一対のスイッチング素子を適正なタイミングで駆動させることができ、装置を簡易かつ安価に構成することができる。
【0133】
請求項5記載の非接触電源装置は、2次側巻線の励磁タイミングの検出を同期コイルを使用して行うため、例えば、1次側と2次側間で光学的に同期を検出する場合のように、2次側における光の検出面の汚れなどにより、光の検出が正確に行えなかったり、また、検出の確実性が損なわれるといった問題の発生を確実に阻止することができ、有効である。
【0134】
請求項6記載の非接触電源装置は、互いに対向する一対の同期コアに巻回した同期コイルを使用して簡単かつ確実に2次側巻線の励磁タイミングを検出することができ、便利である。
【0135】
請求項7記載の非接触電源装置は、同期コイルを1次側巻線の両端に並列接続することにより、1次側巻線の励磁タイミングを同期信号として2次側に確実に伝達することが可能となり、正確なタイミングで2次側巻線の励磁を行うことができる。
【0136】
請求項8記載の非接触電源装置は、同期信号が1次コアと2次コアに巻回される1,2次側巻線の励磁によって発生する磁束により、前記同期信号が悪影響を受けることを確実に阻止することができる。
【0137】
請求項9記載の非接触電源装置は、同期コイルを2次側巻線に重ねて巻回することにより、前記同期コイルを巻回するためにコアを特別に容易する必要はなく、構成要素数を削減して小型かつ安価に製造することができ、効果的である。
【0138】
請求項10記載の非接触電源装置は、2次側巻線を巻回する2次コア以外に別のコアを設置して、該コアに同期コイルを巻回することによりサーチコイルとして使用するように構成したので、2次側巻線に起因するノイズの影響を確実に減少して、正確な同期信号の検出が可能となり、利便である。
【0139】
請求項11記載の非接触電源装置は、同期コイルを1次側巻線と接続することなく構成したので、前記1次側巻線によるノイズの悪影響を確実に阻止することができ、効果的である。
【0140】
請求項12記載の非接触電源装置は、同期回路の出力にノイズキャンセラーを具備して構成したので、前記同期回路からノイズを除去したトリガ信号を確実に得ることができ、前記トリガ信号を入力して動作する各種回路が誤動作することを未然に阻止することができ、利便である。
【0141】
請求項13記載の非接触電源装置は、前記直流出力電圧が予め設定した任意値から低下した場合、自動的に前記2次側巻線の励磁パルスの位相を進み方向にズラして、前記出力の異常な増減を迅速かつ確実に解消することができ、前記直流出力電圧を一定に維持することができ、有効である。
【0142】
請求項14記載の非接触電源装置は、前記直流出力電圧が予め設定した任意値から低下した場合、自動的に前記2次側巻線の励磁パルスの位相を遅れ方向にズラして、前記出力の異常な増減を迅速かつ確実に解消することができ、前記直流出力電圧を一定に維持することができ、有効である。
【0143】
請求項15記載の非接触電源装置は、前記直流出力電圧を検出した結果が過電圧であった場合、第1のドライブ回路を駆動するパルス信号の入力を停止して、2次側巻線を励磁する上・下アーム用のスイッチング素子を停止することができるので、過電圧状態を完全に解消することが可能となり、2次側ユニットに接続した負荷がこの過電圧によって故障したり、不具合を生じるといったことはなく、安全性を向上することができる。
【0144】
請求項16記載の非接触電源装置は、過負荷によってインバータ回路を構成するスイッチング素子等が異常に発熱した場合、この温度を感温素子により確実に検出してインバータ回路の制御回路を停止するように構成したので、前記スイッチング素子等の過度の発熱状態が継続されて、火災等が誘発される危険を解消することができる。
【0145】
請求項17記載の非接触電源装置は、上下アーム用のスイッチング素子の各々に制御電源用の補助巻線を用意する必要はないので、本装置の部品点数を確実に削減することができ、装置を簡易かつ安価に構成することが可能となる。
【0146】
請求項18記載の非接触電源装置は、簡単に1次コアと2次コア間の磁束の鎖交率を向上することができ、より効率的な電力の伝達が可能となり、便利である。
【0147】
請求項19記載の非接触電源装置は、1次コアおよびこれに巻回する1次側巻線と、2次コアおよびこれに巻回する2次側巻線をそれぞれ非磁性体の金属によって覆うことにより、1次側ユニットおよび2次側ユニットに収容される各種回路が、前記1次側巻線と2次側巻線が発生する磁束の影響を受けることを防止することができ、装置の誤動作および故障を確実に防止することができ、利便である。
【0148】
請求項20記載の非接触電源装置は、高周波ノイズが1次側ユニットから電灯線に侵入して、該電灯線に接続される他の機器が誤動作したり、2次側ユニットに接続した負荷に不具合が生じることを確実に防止でき、便利である。
【0149】
また、請求項20記載の非接触電源装置は、アース電位を本装置の使用場所を選ばずに、確実に確保することができ、利便である。
【0150】
請求項21記載の非接触電源装置は、1,2次側ユニットの厚みを増加させることなく、アース電位を容易に確保することができる。
【0151】
請求項22記載の非接触電源装置は、1,2次側ユニットの幅方向の寸法を増加させることなく、アース電位を容易に確保することができる。
【0152】
請求項23記載の非接触電源装置は、1,2次コアから放出される磁束がアース電位に鎖交することを良好に抑制して、1次側ユニットから2次側ユニットに供給される電力が不足することを確実に阻止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触電源装置の使用形態の一例を示す側面図である。
【図2】前記非接触電源装置の概略構成図である。
【図3】前記非接触電源装置を構成する1次側ユニットの回路図の一例である。
【図4】前記非接触電源装置を構成する1次側ユニットの回路図の一例である。
【図5】前記非接触電源装置を構成する2次側ユニットの回路図の一例である。
【図6】前記2次側ユニットに定電圧制御回路を具備した場合の回路図である。
【図7】前記1次側ユニットを構成する同期コイルのドライブ回路である。
【図8】前記2次側ユニットを構成する同期回路と定電圧制御回路、タイミング設定回路、過電圧防止回路、および、ドライブ回路の接続状態を示すブロック図である。
【図9】前記1次側ユニットと2次側ユニットを構成する同期コアと同期コイルの配置状態の一例を示す側面図である。
【図10】前記1次側ユニットと2次側ユニットを構成する同期コアと同期コイルの配置状態の一例を示す側面図である。
【図11】補助巻線からチャージポンプ方式により制御用の電源を確保する場合の回路図である。
【図12】スイッチング素子にゲートパルスを入力するタイミングを説明する説明図である。
【図13】前記同期コイルから得たトリガ信号からノイズを除去する際の説明図である。
【図14】インバータ回路を駆動する要素を示したブロック図である。
【図15】前記2次側ユニットに過電圧防止回路を具備した場合を示す回路図である。
【図16】前記2次側ユニットに具備する過熱保護回路を示す回路図である。
【図17】前記同期回路を併設した場合のブロック図である。
【図18】前記1,2側ユニットの内部構造を示す断面図である。
【図19】前記1,2次側ユニットに具備するノイズフィルタの回路図である。
【符号の説明】
1 1次側ユニット
2 商用電源
3 給電コード
4 2次側ユニット
5 介在物
6 負荷
7 接続コード
8,13 ケーシング
9 給電回路
10 1次側巻線
11 1次コア
12,17 同期回路
14 2次コア
15 2次側巻線
16 受電回路
18 整流回路
19 インバータ回路
20 定電圧制御回路
21 シャントレギュレータ
22 同期回路(1次側)
23,23a 同期コイル(2次側)
24,24a ノイズキャンセラー
25,25a 三角波発生回路
26,26a,38,40 比較器
27a,27b 上・下アーム駆動パルス回路
28 遅延回路
29a,29b 第1のドライブ回路
30 過電圧防止回路
31 タイミング設定回路
32a,32b,33 同期コア
34,35 補助巻線
36 制御回路
37a,37b 第2のドライブ回路
39 感温素子
41 ケース
42 ノイズフィルタ
43 電気基板
44 非磁性体金属板
45 過熱保護回路
A 非接触電源装置
C1〜C13 コンデンサ
D1〜D7 ダイオード
L コモンモードチョークコイル
L1 インダクタ
R1〜R16 抵抗
S1〜S9 スイッチング素子
Tr1 フォトトランジスタ

Claims (23)

  1. 1次側巻線を巻回した1次コアと2次側巻線を巻回した2次コアを分離可能に構成した結合トランスと、前記1次側巻線を励磁する給電回路と、該給電回路から前記2次側巻線を励磁するタイミングを検出する同期回路と、前記2次側巻線の出力に接続したコンデンサの両端電圧を直流出力電圧として検出する定電圧制御回路と、該定電圧制御回路が検出した電圧値に基づき前記2次側巻線の励磁タイミングを可変するタイミング設定回路と、該タイミング設定回路の出力に応じて前記直流出力電圧を可変する第1のドライブ回路と、前記2次側巻線の出力を正弦波電圧として出力するインバータ回路と、該インバータ回路の制御回路、および、該制御回路の出力に応じて前記インバータ回路を駆動する第2のドライブ回路によって構成したことを特徴とする非接触電源装置。
  2. 前記給電回路は、ハーフブリッジ方式またはプッシュプル方式により高周波電流を1次側巻線に印加し、これを励磁するように構成したことを特徴とする請求項1記載の非接触電源装置。
  3. 前記第1のドライブ回路は、前記タイミング設定回路により設定したオン/オフタイミングで前記2次側巻線を励磁する上アーム用のスイッチング素子と下アーム用のスイッチング素子を動作させることにより、前記直流出力電圧を可変するように構成したことを特徴とする請求項1,2記載の非接触電源装置。
  4. 前記下アーム用のスイッチング素子は、単一の前記同期回路を具備し、前記上アーム用のスイッチング素子は、前記単一の同期回路との間に遅延回路を介在して構成したことを特徴とする請求項3記載の非接触電源装置。
  5. 前記同期回路は、前記2次側巻線の励磁タイミングを同期コイルを利用して検出するように構成したことを特徴とする請求項1ないし4記載の非接触電源装置。
  6. 前記同期コイルは、前記1次コアと2次コアに併設した互いに対向する一対の同期コアに巻回されることを特徴とする請求項5記載の非接触電源装置。
  7. 前記1次コアに併設する同期コアに巻回される同期コイルは、前記1次側巻線の両端に並列接続して構成したことを特徴とする請求項6記載の非接触電源装置。
  8. 前記同期コアは、前記1次コアおよび2次コアから放出される磁束の影響を受けない間隔を開けて、前記1次コアと2次コアに併設されることを特徴とする請求項6,7記載の非接触電源装置。
  9. 前記同期コイルは、前記2次側巻線に重ねて巻回されることを特徴とする請求項5記載の非接触電源装置。
  10. 前記同期コイルは、2次側にて磁束が通る磁路内に配置するサーチコイルであることを特徴とする請求項5記載の非接触電源装置。
  11. 前記同期回路は、これを独立して駆動する駆動回路を具備して構成したことを特徴とする請求項1ないし5記載の非接触電源装置。
  12. 前記同期回路は、その出力に含まれるノイズ成分を除去するノイズキャンセラーを具備して構成したことを特徴とする請求項1ないし11記載の非接触電源装置。
  13. 前記第1のドライブ回路は、予め前記直流出力電圧が任意値となるべく調節した2次側巻線の励磁パルスの位相位置から、前記同期回路の出力信号に基づき前記タイミング設定回路において三角波を前記定電圧制御回路の出力に対応して変化する基準電圧と比較した結果を基に、前記パルスの位相を進み方向にずらして前記2次側巻線の出力両端に接続したコンデンサの充放電電流を制御することにより、前記直流出力電圧を定電圧制御するように構成したことを特徴とする請求項1ないし12記載の非接触電源装置。
  14. 前記第1のドライブ回路は、予め前記直流出力電圧が任意値となるべく調節した2次側巻線の励磁パルスの位相位置から、前記同期回路の出力信号に基づき前記タイミング設定回路において三角波を前記定電圧制御回路の出力に対応して変化する基準電圧と比較した結果を基に、前記パルスの位相を遅れ方向にずらして前記2次側巻線の出力両端に接続したコンデンサの充放電電流を制御することにより、前記直流出電圧を定電圧制御するように構成したことを特徴とする請求項1ないし12記載の非接触電源装置。
  15. 前記2次側巻線は、前記直流出力電圧を検出した結果が過電圧であった場合、前記第1のドライブ回路に対する駆動パルスの入力を停止する過電圧防止回路を具備して構成したことを特徴とする請求項1ないし14記載の非接触電源装置。
  16. 前記インバータ回路の制御回路は、前記各回路の発熱部分の近傍に具備した感温素子の電気量の変化に基づいて検知した温度が過度に上昇したとき、当該制御回路の駆動を停止する過熱保護回路を具備して構成したことを特徴とする請求項1ないし15記載の非接触電源装置。
  17. 前記1次側巻線および2次側巻線は、各々に当該非接触電源装置の1次側と2次側を構成する各種制御回路の電源を確保する制御電源用の補助巻線を重ねて巻回し、前記上アーム用のスイッチング素子の電源をチャージポンプ方式により供給することを特徴とする請求項3ないし16記載の非接触電源装置。
  18. 前記1次コアと2次コアは、互いに対向する端面を有する直柱状の脚鉄部と、該脚鉄部の前記端面と相反する側の端部を接続する直柱状の継鉄部を備え、前記脚鉄部のうち最外側に位置する脚鉄部と前記継鉄部の接続部外面角部を面取りして構成したことを特徴とする請求項1ないし17記載の非接触電源装置。
  19. 前記1次コアと2次コアおよびこれに巻回される1次側巻線と2次側巻線は、前記1次コアと2次コアが互いに対向する側の面以外を非磁性体の金属からなるケースによって覆うように構成したことを特徴とする請求項1ないし18記載の非接触電源装置。
  20. 電源ライン若しくは前記インバータ回路の出力ラインに、チョークコイルやコンデンサ等からなるノイズフィルタを挿入し、前記ノイズフィルタを構成する接地コンデンサを、前記各種回路を実装する電気基板の近傍に設置したアース電位に接続して構成したことを特徴とする請求項1ないし19記載の非接触電源装置。
  21. 前記アース電位は、前記電気基板の側周面を囲繞する平面形状がコ字形の非磁性体金属により確保したことを特徴とする請求項20記載の非接触電源装置。
  22. 前記アース電位は、前記電気基板の上下方向にこれと平行に設置した平板状の非磁性体金属により確保したことを特徴とする請求項20記載の非接触電源装置。
  23. 前記アース電位は、前記1次コアおよび2次コアから放出される磁束の影響を受けない位置に配置されることを特徴とする請求項20ないし22記載の非接触電源装置。
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