JP2004194160A - 文書管理装置 - Google Patents

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Abstract

【構成】複数の送信文書の画像データが重複しており、送信先が同一であるときに、重複する画像データを検索して削除し、異なる画像データを送信する。
【効果】それぞれの文書がリンクする画像を意識することなく、複数の文書を作成、送信することができ、送信するデータ量が少なくてすみ、受信側のメモリの負担も小さい。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の利用分野】
この発明はインターネットファクシミリ装置などを用いた、文書管理装置に関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
【特許文献1】特開平11−252340
【0004】
特許文献1は、ファクシミリサーバ装置において、通信管理記録に対応させてファクシミリデータを記憶させると記憶容量が大きくなることから、データ容量の大きなイメージデータはアーカイブフォルダに複写せずに、その通信管理記録のみを複写することを開示している。
【0005】
ところで、インターネットファクシミリ装置などに備えた文書管理装置を用い、複数の文書を送信するに際し、これらの文書中に同一の画像データを含むことがある。これら複数の文書を同一の宛先に送信する場合に、同一の画像データを文書毎に複数送信することは、無駄であり、また送受信するデータ量が大きくなり、受信側のメモリ容量が不足するなどして円滑な送受信ができなくなるおそれがある。
【0006】
【発明の課題】
この発明の課題は、インターネットファクシミリ装置などの文書管理装置で管理する文書を電子的に送付する際に、同一の画像データを含む複数の文書から、重複する画像データを取り除き、異なる画像データのみを送信することにある(請求項1〜4)。
【0007】
請求項1の発明の課題は、送信者の選択により、重複する画像データを取り除くことができるようにすることにある。
請求項2の発明での課題は、重複する画像データの取り除きを、送信者の選択によらず、自動的に行うようにすることにある。
請求項3の発明での追加の課題では、重複する画像データを取り除くための具体的な構成を提供することにある。
請求項4の発明での課題は、送信文書が1通の場合でも、重複する画像データがあるときはこれを削除し、異なる画像データのみを送信することにある。
【0008】
【発明の構成】
この発明の文書管理装置は、文書をユーザ端末に送信する送信手段を有する装置において、同一宛先の複数の送信文書間で画像データが重複している場合に、これを検索する検索手段と、前記重複する画像データを取り除くかどうかを選択するための選択手段と、前記重複する画像データを取り除く選択がされているときに、前記検索手段で検索された重複する画像データを取り除くための重複画像削除手段とを設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0009】
またこの発明の文書管理装置は、文書をユーザ端末に送信する送信手段を有する装置において、同一宛先の複数の送信文書間で画像データが重複している場合に、これを検索する検索手段と、前記検索手段で検索された重複する画像データを取り除くための重複画像削除手段とを設けたことを特徴とする(請求項2)。
【0010】
好ましくは、前記重複画像削除手段は、送信ダイアログにおいて複数の文書が選択され、宛先が入力されると、これら複数文書の宛先が同一であるときに、重複する画像データを取り除くようにする(請求項3)。
【0011】
さらにこの発明の文書管理装置は、文書をユーザ端末に送信する送信手段を有する装置において、送信文書間で画像データが重複している場合に、これを検索する検索手段と、前記検索手段で検索された重複する画像データを取り除くための重複画像削除手段とを設けたことを特徴とする(請求項4)。
【0012】
【発明の作用と効果】
文書管理機能を有するインターネットファクシミリ装置等において、例えば、送信ダイアログで画面のコンテンツデータを作成することを考える。ここで、同一宛先に対し、送信文書を複数選択することがある。そして、これらの文書にそれぞれ画像データが付随しており、同一宛先への画像データが重複することがある。なお、文書に付随する画像データは、HTML文書にリンクする画像データや、E-mailの添付ファイルとしての画像データや、G3ファクシミリデータ等を意味する。
【0013】
請求項1の発明では、重複する画像データを削除し、異なる画像データのみを送信することを、送信者が選択することができる。送信者は文書作成時に、画像データの重複の有無を考慮しなくてよいので、文書の作成等を迅速かつ円滑に行うことができる。そして送信時に、画像データの重複分を削除することを選択することができる。そのため、文書作成時等に便利で、送信時に重複する画像データの削除を指示するだけでよく、文書管理装置が重複する画像データを削除し、整理した形での文書を作成し、送信する。また、送信するデータ量や、受信側の受信データ量が削減できる。
【0014】
請求項2の発明では、同一宛先の複数の送信文書に同一の画像データが含まれているときは、自動的に重複する画像データを削除し送信する。そのため、送信者は文書の作成が容易に行える。また、送信するデータ量や、受信側の受信データ量が削減できる。
【0015】
請求項3の発明では、送信ダイアログから複数の文書を選択することができ、文書の選択を容易に行うことができるようになる。そのため、重複する画像データを選択することが起こりやすくなることから、重複する画像データを取り除くことができるようにする。
【0016】
請求項4の発明では、送信文書が単一で、該文書内で画像データが重複している場合でも、重複する画像データを削除して送信する。そして、この重複する画像データの削除は、送信者の指示によってもよく、あるいは指示によらず自動的に削除することとしても良い。そのため、送信者は、文書作成に際し、画像データが重複しているか等を意識することなく、文書を作成できるので便利である。また、重複する画像データを削除すると、送信するデータ量が少なくてすむことから、送信が短時間で行え、受信側で必要なメモリ容量も少なくてすむ。
【0017】
請求項1〜4の発明では、画像データの重複を意識せずに送信文書を作成することができる。また、送信するデータ量が、イメージデータを削減したことにより格段に少なくなり、さらに、受信側のメモリ容量が少なくて済む。また、これに伴い処理が簡潔で、処理速度も速くなる。
【0018】
【実施例】
図1〜図7に、実施例を示す。図1に、文書管理機能を備えたインターネットファクシミリ装置2を示すと、インターネットファクシミリ装置2はLAN4に接続され、LAN4を介してメールサーバ6やルータ8に接続され、ルータ8はインターネット9に接続されている。そしてメールサーバ6やルータ8を介して、インターネットファクシミリの通信を行う。インターネットファクシミリ装置2は、LAN4を介して、複数台のユーザの端末10に接続され、インターネット9を介して、外部のインターネットファクシミリ装置等11とも接続されている。
【0019】
インターネットファクシミリ装置2は、G3やG4などのファクシミリ機能を提供するためのG3ファクシミリ機能処理部12と、インターネットファクシミリ機能を提供するためのインターネットファクシミリ機能処理部14を有する。またインターネットファクシミリ装置2は、コピー機として作用し、ネットワークプリンタやネットワークスキャナとしても作用するので、コピー機能処理部16とネットワークプリンタ機能処理部18とネットワークスキャナ機能処理部20とを設ける。
【0020】
22は、ファクシミリ受信やスキャナで読み込んだ画像データ等を格納したファイル群で、23は、ファイル群22の画像データを管理するための画像データ管理部である。画像データ管理部23には、重複する画像データを検索するための検索部24と、重複する画像データを削除するための重複画像削除部25とを設ける。
【0021】
さらに、インターネットファクシミリ装置2には、端末10にWebページを送出し、Webページ上でインターネットやG3などのファクシミリの送信、着信したファクシミリ文書などのダウンロード、あるいは回覧文書のダウンロードなどができるようにするためのHTTPサーバ機能処理部26を設ける。
【0022】
HTTPサーバ機能処理部26の送信ダイアログ処理部28は、送信ダイアログで画面コンテンツデータを作成する。また、送信する文書の選択や宛先(送信先)等の入力を受け付ける。作成された画面コンテンツデータは、HTML文書等として、テキスト情報以外の画像データをリンクさせ、送信文書として保存され、ユーザ端末からの要求に応じて送信される。また同様に、画像データをリンクさせてインターネットファクシミリで送信され、あるいは画像データと一体にしてG3ファクシミリ等で送信される。
【0023】
実施例では、送信する文書内で同一の画像データが重複しているときに、重複する画像データを削除し、異なる画像データのみを送信する。なお、同一宛先への複数文書において画像データが重複している場合の他、1通の文書内で画像データが重複している場合があり、同様に重複する画像データを削除する。
【0024】
画像データ管理部23の検索部24で、重複する画像データを検索し、重複する画像データがあれば、重複画像削除部25で重複する画像データを削除し、異なる画像データのみを送信する。画像データの削除は、選択部30からの送信者の指示に基づき行ってもよく、あるいは送信者の指示によらず自動的に行ってもよい。なお、選択部30からの送信者の指示がなければ、画像データをすべて送信することとしてもよい。図において、文書の送信は、G3ファクシミリデータやインターネットファクシミリデータ(E-mail)等として、それぞれの処理部12,14から送信する。
【0025】
さらに、HTTPサーバ機能処理部26には、Webページの余白に表示するメッセージを管理するためのメッセージ管理部32と、着信したファクシミリ文書などに対するワークフローを管理するためのワークフロー管理部34と、回覧文書を管理するための回覧管理部36とを設けてある。回覧管理部36では、図示しない回覧文書を管理するためのテーブル等を設け、回覧文書のIDと次の回覧先情報のメモリ上のアドレス値等を記載する。
【0026】
図2に、文書管理サーバとして機能するインターネットファクシミリ装置2から、複数のHTML文書を送信する場合の、重複する画像データへの処理を示す。また図3に、G3ファクシミリでの送信の場合と、電子メール形式でインターネットファクシミリ送信する場合の処理を示す。送信文書の作成は、インターネットファクシミリ装置2の送信ダイアログ処理部28で行う。送信文書にリンクする画像データは、ファイル群22に格納してあり、これらの画像データは、例えばインターネット等のファクシミリで受信したデータや、ネットワークスキャナで取り込んだデータである。
【0027】
図2において、送信文書(HTML文書)1,2は、画像データAを重複してリンクしている。しかし、これらの文書を合体して端末10に送信する場合には、画像データAは重複して送信する必要はない。送信者が重複した画像データを送信しないことを選択した場合や、インターネットファクシミリ装置2が自動的に重複する画像データを削除する場合には、画像データ管理部23の検索部24で、画像データAが重複していることを検索し、重複文書削除部25で重複する画像データAを削除する。そして文書1と文書2とを合成した合体文書と、これにリンクする画像データA,B,Cとを送信文書として、一旦、図示しないフォルダ等に格納しておく。そして、ユーザ端末10等からの要求があれば、これを送信する。なお、文書1と文書2とを共に同一の端末10に送信することから、図では合体文書として示した。
【0028】
図3に示すように、例えばファクシミリデータをG3ファクシミリ送信する場合や、E-mailでインターネットファクシミリ送信する場合についても同様である。図において、インターネットファクシミリ装置2は複数文書▲1▼,▲2▼を合体文書▲3▼として、例えばG3ファクシミリ送信等により、G3ファクシミリ装置38に送信する。あるいは、インターネットに接続されるインターネットファクシミリ装置11にE-mailでインターネットファクシミリで送信する。
【0029】
この図で、G3ファクシミリ送信の場合について説明すると、送信前の文書▲1▼と文書▲2▼には、画像データのリンク情報が記載され、かつ送り状や簡単なメッセージ等が記述されている。そして、文書▲1▼には画像データAとBとがリンクし、文書▲2▼には画像データBとCとがリンクしている。そして合体文書▲3▼には画像データA,B,Cが重複せずにリンクし、ファクシミリデータに変換されて送信される。G3ファクシミリ装置38では、合体文書▲3▼を受信し、画像データBを重複して受け取らないので、受信情報量が少なく、メモリ使用量も少なくてすむ。
【0030】
図4に、実施例での送信文書作成処理を示す。送信者はインターネットファクシミリ装置の送信ダイアログを開き、コンテンツデータの作成時に、送信文書を選択し、送信先(宛先)等を入力する。インターネットファクシミリ装置は、これら送信文書の選択や送信先等の入力を受け付ける(ステップ1)。なお、送信文書は複数のことも、1通のことある。そして、これら選択した文書にリンクする画像データが、重複していることがあるため、送信者は重複している画像データがある場合に、これを削除して送信することを指示することができる。
【0031】
次に、インターネットファクシミリ装置は、送信者が重複する画像データの削除を指示しているか否かをチェックする。削除が指示されていれば、画像データ管理部で重複する画像データの検索を行う(ステップ2,3)。重複する画像データの削除が指示されていなければ、重複する画像データがある場合でも、選択した文書をそのまま送信する(ステップ2,4)。
【0032】
検索の結果、重複する画像データがあり、削除が指示されていると、重複分を削除する(ステップ5,6)。そして、複数の送信文書があれば、これらを合体文書として(ステップ7)、異なる画像データと共に送信する(ステップ4)。送信は、例えば、G3ファクシミリ、インターネットファクシミリ等で行われる。なお図4の実施例では、重複する画像データの削除指示があるか否かをステップ2でチェックしたが、指示の有無に関わらず、重複する画像データを削除することとしてもよい。
【0033】
図5に、送信者が送信ダイアログを開き、送信フォルダを表示した際の画面40を示す。図では、送信者は「山田太郎」で、送信文書として文書名「V−2000本体カタログ」(1), 「V−2000本体カタログ」(2),「V−2000本体カタログ」(3)を選択した状態を示す。添付ファイル(添付画像データ)はそれぞれ5,3,4画像の合計12画像有り、これらの文書の宛先はすべて「営業1」である。送信者は、送信文書と送信先とを選択し、次に重複する画像データの処理を選択する。すなわち、重複する画像データがあるときにこれを除いて送信するときはボタン42を、このままの状態での送信するときはボタン44をクリックする。なお、ボタン42,44を設けずに、重複する画像データがあれば自動的に重複分を省くものとしても良い。そして、次に「送信する」のボタン46をクリックして、選択した文書を「営業1」のフォルダに格納する。
【0034】
図6に、着信文書の表示画面48を示し、これはユーザ(営業1)が端末から文書管理サーバにアクセスして、着信文書の表示を選択した際に表示される。例えばここでは、新着フォルダに受信文書として「V−2000本体カタログ」が到着している。この文書の添付画像は11画像であり、図5(送信側)では12画像であったが、1つの画像データが重複していたため、削除されたのである。そして「V−2000本体カタログ」の(添付11)をクリックすると、図7の画面50で、添付画像の詳細が「対象ファイル一覧」に表示される。これらの添付画像は、画面50からダウンロードすることができる。
【0035】
なお、G3ファクシミリやインターネットファクシミリにより合体文書を送信する場合は、例えば「営業1」が宛先として指定されると、「営業1」として登録されたファクシミリ番号やメールアドレスに対し送信を行う。
【0036】
実施例での文書管理機能を有するインターネットファクシミリ装置では、送信文書に重複する画像データがあるときに、これを削除して送信することができる。そのため、文書作成時や送信時に、画像データの重複について考慮する必要がない。また、メモリ容量の大きな画像データを削減することができ、送信データ量が少なくなり、送信が短時間で行え、受信側のメモリ容量の負担も小さくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の、文書管理機能を備えたインターネットファクシミリ装置の、使用環境を示すブロック図
【図2】実施例で、HTML文書を送信する場合に、重複する画像データを削除し送信する例を模式的に示す図
【図3】実施例で、ファクシミリデータ等を送信する場合に、重複する画像データを削除し送信する例を模式的に示す図
【図4】実施例での、画像データを削除する処理を示すフローチャート
【図5】実施例での、送信ダイアログの表示を示す図
【図6】実施例での、新着フォルダの表示を示す図
【図7】実施例で、新着フォルダでのファイル一覧表示を示す図
【符号の説明】
2 インターネットファクシミリ装置
4 LAN
6 メールサーバ
8 ルータ
9 インターネット
10 ユーザの端末
11 インターネットファクシミリ装置
12 G3ファクシミリ機能処理部
14 インターネットファクシミリ機能処理部
16 コピー機能処理部
18 ネットワークプリンタ機能処理部
20 ネットワークスキャナ機能処理部
22 ファイル群
23 画像データ管理部
24 画像データ検索部
25 重複画像削除部
26 HTTPサーバ機能処理部
28 送信ダイアログ処理部
30 重複画像送信選択部
32 メッセージ管理部
34 ワークフロー管理部
36 回覧管理部
40,48,50 画面
42,44、46 ボタン

Claims (4)

  1. 文書をユーザ端末に送信する送信手段を有する文書管理装置において、
    同一宛先の複数の送信文書間で画像データが重複している場合に、これを検索する検索手段と、
    前記重複する画像データを取り除くかどうかを選択するための選択手段と、
    前記重複する画像データを取り除く選択がされているときに、前記検索手段で検索された重複する画像データを取り除くための重複画像削除手段とを設けた、文書管理装置。
  2. 文書をユーザ端末に送信する送信手段を有する文書管理装置において、
    同一宛先の複数の送信文書間で画像データが重複している場合に、これを検索する検索手段と、
    前記検索手段で検索された重複する画像データを取り除くための重複画像削除手段とを設けた、文書管理装置。
  3. 前記重複画像削除手段は、送信ダイアログにおいて複数の文書が選択され、宛先が入力されると、これら複数文書の宛先が同一であるときに、重複する画像データを取り除くようにしたことを特徴とする、請求項1又は2の文書管理装置。
  4. 文書をユーザ端末に送信する送信手段を有する文書管理装置において、
    送信文書間で画像データが重複している場合に、これを検索する検索手段と、
    前記検索手段で検索された重複する画像データを取り除くための重複画像削除手段とを設けた、文書管理装置。
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