JP2004193945A - 車載用アンテナシステムの指向性制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信所位置PTとナビゲーションシステムから得られる自車位置Pnとに基づいて、自車位置からの送信所位置ベクトルrを算出するとともに、順次入力される自車位置Pnに基づいて、自車走行ベクトルvを算出する。次いで、送信所位置ベクトルrに基づいて自車位置からの送信所角度θ2を算出するとともに、自車走行ベクトルvに基づいて自車走行角度θ1を算出する。算出された送信所角度θ2と自車走行角度θ1とに基づいて、自車走行方向から見た送信所方向θを算出する。算出された送信所方向θに最も近いビームを有する指向性アンテナを選択して後段の受信回路に接続する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された複数の指向性アンテナからなるアンテナシステムの指向性を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のように移動しながら放送を受信する場合には、絶えず受信状態が変化するため、複数のアンテナを設けその時点において最も受信状態の良好なアンテナを適宜選択して切り換えていくアンテナシステム及びその制御装置が知られている。
【0003】
例えば、下記特許文献1は、車両用ナビゲーションシステムと通信を行いつつ、位置情報、車両進行方向のデータとアンテナ選択切換情報とをリンクさせて記憶し、次回走行時には各アンテナによる受信状態の検出を不要にしてアンテナ切換回数を最小限に抑制する技術を開示している。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−223142号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地上波テレビジョン(TV)放送やFM放送を移動受信する場合、マルチパスフェージングやドップラーシフトの影響により受信性能が劣化する。その対応として、電波到来方向にアンテナの指向性を絞り、パス数を低減することが有効であるところ、それを実現する具体的な制御装置については提案されていない状況にある。
【0006】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両用ナビゲーションシステムと連携して精度よく電波到来方向にアンテナのビームを制御する車載用アンテナシステムの指向性制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第一の面によれば、車両に搭載された複数の指向性アンテナからなるアンテナシステムの指向性を制御する装置であって、送信所位置を設定する送信所位置設定手段と、車両用ナビゲーションシステムからの信号に基づき自車位置を算出する自車位置算出手段と、車両用ナビゲーションシステムからの信号に基づき自車の走行方向である自車走行角度を算出する走行角度算出手段と、前記送信所位置設定手段により設定された送信所位置と、前記自車位置算出手段により算出された自車位置と、前記走行角度算出手段により算出された自車走行角度と、に基づいて、自車走行方向から見た送信所方向を算出する送信所方向算出手段と、前記送信所方向算出手段により算出された送信所方向に適した指向性を有する指向性アンテナを選択して後段の受信回路に接続する送信所方向アンテナ選択手段と、を具備する、車載用アンテナシステムの指向性制御装置が提供される。
【0008】
また、本発明の第二の面によれば、前記第一の面による装置において、前記送信所位置設定手段によって設定された送信所位置と、前記自車位置算出手段によって算出された自車位置と、に基づいて、自車位置からの送信所位置ベクトルを算出する送信所位置ベクトル算出手段と、前記自車位置算出手段によって順次算出された自車位置に基づいて、自車走行ベクトルを算出する自車走行ベクトル算出手段と、前記送信所位置ベクトル算出手段によって算出された送信所位置ベクトルに基づいて、自車位置からの送信所角度を算出する送信所角度算出手段と、を備え、前記走行角度算出手段は、前記自車走行ベクトル算出手段によって算出された自車走行ベクトルに基づいて、自車走行角度を算出し、前記送信所方向算出手段は、前記送信所角度算出手段によって算出された送信所角度と、前記走行角度算出手段によって算出された自車走行角度と、に基づいて、自車走行方向から見た送信所方向を算出することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第三の面によれば、前記第一又は第二の面による装置において、前記送信所位置設定手段は、車両用ナビゲーションシステムが備える地図データに又は受信される放送波に含まれる送信所位置情報に基づいて送信所位置を設定する。
【0010】
また、本発明の第四の面によれば、前記第一又は第二の面による装置において、前記送信所角度算出手段に代えて、車両用ナビゲーションシステムが備える地図データに含まれる電波到来方向の情報を入力する手段を具備する。
【0011】
また、本発明の第五の面によれば、前記第一又は第二の面による装置において、各指向性アンテナによる受信状態の比較結果に基づいてアンテナの選択制御を行う受信状態アンテナ選択手段を更に具備する。
【0012】
また、本発明の第六の面によれば、前記第五の面による装置において、車両の停車時又は低速走行時には前記受信状態アンテナ選択手段によりアンテナの選択を行う。
【0013】
また、本発明の第七の面によれば、前記第五の面による装置において、前記送信所方向アンテナ選択手段に基づく受信の結果得られる受信率を自車位置情報とともに記録しておき、記録された受信率が一定値以下のエリアを走行する場合には前記受信状態アンテナ選択手段によりアンテナの選択を行う。
【0014】
また、本発明の第八の面によれば、前記第五の面による装置において、前記送信所方向アンテナ選択手段又は前記受信状態アンテナ選択手段に基づく受信の結果得られる受信率を自車位置情報とともに記録しておき、記録された受信率が一定値以下のエリアを走行する場合には移動体向け階層又はアナログTVの放送を受信する一方、記録された受信率が一定値以上のエリアを走行する場合には固定受信向け階層の放送を受信する。
【0015】
また、本発明の第九の面によれば、前記第一、第二又は第五の面による装置において、アンテナ合成によりビームの半値角を制御してブロード化するブロード化手段を更に具備する。
【0016】
また、本発明の第十の面によれば、前記第九の面による装置において、受信レベルの低下に応じて前記ブロード化手段を作用させる。
【0017】
また、本発明の第十一の面によれば、前記第九の面による装置において、車両用ナビゲーションシステムが備える地図データに含まれるコンター情報に基づき、弱電界で前記ブロード化手段を作用させる。
【0018】
また、本発明の第十二の面によれば、前記第九の面による装置において、車両用ナビゲーションシステムが備える地図データに含まれる建物密集情報に基づき、高密集エリアで前記ブロード化手段を作用させる。
【0019】
また、本発明の第十三の面によれば、前記第一又は第二の面による装置において、単一周波数ネットワークにおいて希望信号対妨害信号比が0dB付近となるエリアではどちらか一方の送信所からの電波を受信するようにアンテナを選択する手段を更に具備する。
【0020】
また、本発明の第十四の面によれば、前記第一又は第二の面による装置において、トンネルギャップフィラーのあるトンネルの出入口にできる希望信号対妨害信号比が0dB付近となるエリアでは一方からの電波を受信するようにアンテナを選択する手段を更に具備する。
【0021】
また、本発明の第十五の面によれば、前記第一又は第二の面による装置において、トンネルギャップフィラーのあるトンネル内では該ギャップフィラーの方を向いているアンテナを選択する手段を更に具備する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、本発明による車載用アンテナシステムの指向性制御装置の一実施形態を示す構成図である。同図において、符号20a、20b、20c及び20dは、車両に搭載された4本の指向性アンテナであり、車載用アンテナシステム20を構成する。そして、この指向性アンテナ20a、20b、20c及び20dは、それぞれ、前ビーム、左ビーム、後ビーム及び右ビームとしての指向性を備えている。
【0024】
指向性アンテナ20a、20b、20c及び20dの出力は、それぞれ、アンテナアンプ22a、22b、22c及び22dを経てセレクタ24に導かれ、その中の1本又は複数本の出力が選択されるようになっている。なお、複数本の出力が選択された場合には、アンテナ出力が合成されて指向性のブロード化が図られる。すなわち、ビームの半値角(半値ビーム幅、half−power beamwidth)が制御可能に構成されている。
【0025】
セレクタ24の後段には、チューナ26及びOFDM復調器28が設けられている。なお、OFDMは、移動体向けディジタル放送に適した変調方式である直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing)である。
【0026】
中央処理装置(CPU)30は、セレクタ24の制御、すなわちアンテナビームの制御を行うものであり、メモリ32を備えている。CPU30は、その制御を実行するために、車両用ナビゲーションシステム34と連携するとともに、車速センサ36から車速パルス信号、チューナ28から受信レベル信号、OFDM復調器28からC/N(carrier to noise ratio, 搬送波対雑音比)信号及びRSエラー信号を受け取る。なお、RSエラー信号は、リードソロモン復号において修正不能なエラーが発生したことを示すものである。
【0027】
車両用ナビゲーションシステム34は、周知のように、GPSアンテナ38からの受信信号、車速センサ36からの車速パルス信号、内部のジャイロによる検出信号、地図データ40等を用いて自車位置を検出する。
【0028】
図2及び図3は、送信所方向によるアンテナ選択の処理手順を示すフローチャートであり、また、図4、図5及び図6は、その説明に供される図である。このルーチンは、CPU30によって一定時間周期で実行される。まず、ステップ102では、図4に示される送信所位置(経度及び緯度)PT(xT,yT)が取り込まれる。なお、送信所位置は、その情報が地図データ40に含まれる場合には、ナビゲーションシステム34との通信により得られる。あるいは、放送波から得られるようにしてもよい。
【0029】
次いで、ステップ104では、ナビゲーションシステム34との通信により、図4に示される現在の自車位置Pn(xn,yn) が取り込まれる。そして、ステップ106では、図4に示されるように、自車位置からの送信所位置ベクトルr=(r1,r2)が(xT−xn,yT−yn)として求められる。
【0030】
また、ステップ108では、図4に示されるように、本ルーチンの前回処理時における自車位置Pn−1(xn−1,yn−1)と現在の自車位置Pn(xn,yn)とに基づいて、自車走行ベクトルv=(v1,v2)が(xn−xn−1,yn−yn−1)として求められる。
【0031】
次いで、ステップ110では、図4に示されるような、自車位置からの送信所角度θ2が算出される。その算出においては、tan−1(r2/r1)の演算がなされる。ただし、図5に例示されるように、tan−1(すなわち arc tangent)をとると、その値は−90°〜+90°となるため、自車位置からの送信所位置ベクトルr=(r1,r2)が第2象限又は第3象限にある場合にはtan−1(r2/r1)に180°を加え、r=(r1,r2)が第4象限にある場合にはtan−1(r2/r1)に360°を加える必要がある。
【0032】
次いで、ステップ112では、図4に示されるような自車走行角度θ1が算出される。その算出においては、tan−1(v2/v1)の演算がなされる。ただし、前述のステップ110と同様に、自車走行ベクトルv=(v1,v2)が第2象限又は第3象限にある場合にはtan−1(v2/v1)に180°が加えられ、v=(v1,v2)が第4象限にある場合にはtan−1(v2/v1)に360°が加えられる。尚、車両に固定された地磁センサを用いる方法や、地図データを用いて自車両が走行している道路の向きを検出しその方向を自車走行角度とする方法により、自車走行角度を検出することも可能である。
【0033】
次いで、ステップ114では、自車位置からの送信所角度θ2と自車走行角度θ1とに基づいてθ2−θ1を求めることで、図4に示されるような、自車走行方向から見た送信所方向θが算出される。
【0034】
そして、ステップ116では、算出された送信所方向θが0°≦θ≦45°又は315°≦θ≦360°の範囲にあるか否かが判定され、その範囲にある場合には、ステップ118に進み、図6に示されるように、前ビームすなわちアンテナ20aが選択されて、本ルーチンは終了する。
【0035】
ステップ116の判定結果がNOの場合には、ステップ120において、送信所方向θが45°≦θ≦135°の範囲にあるか否かが判定され、その範囲にある場合には、ステップ122に進み、図6に示されるように、左ビームすなわちアンテナ20bが選択されて、本ルーチンは終了する。
【0036】
ステップ120の判定結果がNOの場合には、ステップ124において、送信所方向θが135°≦θ≦225°の範囲にあるか否かが判定され、その範囲にある場合には、ステップ126に進み、図6に示されるように、後ビームすなわちアンテナ20cが選択されて、本ルーチンは終了する。
【0037】
さらに、ステップ124の判定結果がNOの場合、すなわち送信所方向θが225°≦θ≦315°の範囲にある場合には、ステップ128に進み、図6に示されるように、右ビームすなわちアンテナ20dが選択されて、本ルーチンは終了する。
【0038】
以上の処理により、送信所方向すなわち電波到来方向にアンテナのビームを制御することが可能となり、マルチパスフェージングやドップラーシフトの影響により受信性能が劣化する事態を回避することができる。なお、送信所方向θが45°、135°、225°又は315°付近の値であるときは、2本のアンテナを選択して合成するようにしてもよい。
【0039】
また、車両用ナビゲーションシステム34が備える地図データ40に、電波到来方向、すなわち自車位置からの送信所角度θ2を、位置P(x,y)と対応付けて記憶させておき、ナビゲーションシステム34との通信により電波到来方向の情報(自車位置からの送信所角度θ2)を得ることで、送信所角度θ2の算出を省略することも可能である。
【0040】
ところで、車両の停車時や低速走行時には、自車走行角度θ1の検出エラーが大きくなるため、受信状態(受信レベル、受信C/N等)に基づくビーム制御(アンテナの選択制御)を行うことが好ましい。そこで、図7に示される如き、送信所方向(θ)によるアンテナ選択と受信状態によるアンテナ選択とを切り換えるルーチンが設けられ、停車時や低速走行時には、各指向性アンテナによる受信状態の比較結果に基づいてアンテナの選択制御が行われる。
【0041】
図7のルーチンは、CPU30によって一定時間周期で実行される。まず、ステップ202では、一定時間の間、車速パルスが取り込まれて、そのパルス数がカウントされる。次いで、ステップ204では、その一定時間とパルス数とに基づいて車速が算出される。次いで、ステップ206では、算出された車速が10km/hを超えるか否かが判定され、超える場合には、ステップ208に進み、送信所方向によるアンテナ選択ルーチン(図2及び図3)が実行される。
【0042】
一方、ステップ206において車速が10km/h以下であると判定された場合には、ステップ210に進み、アンテナ20a、20b、20c及び20dの各々による受信状態(受信レベル、C/N等)の測定結果が取り込まれる。そして、次のステップ212では、最も良好な受信状態を示すアンテナが選択される。以上で図7の処理は完了する。
【0043】
また、送信所方向(θ)によるアンテナ選択制御(指向性制御)を行った場合においても、その結果として受信率90%以下となったエリアに対しては、受信状態によるアンテナ選択制御を実施することが好ましい。そのため、図8に示される如き受信率算出記録ルーチンが設けられ、受信率90%以下のエリアが記録されるようになっている。
【0044】
図8のルーチンは、CPU30によって一定時間周期で実行され、まず、ステップ302では、車速パルス信号及びRSエラー信号が取り込まれる。次いで、ステップ304では、RSエラーが発生しているか否かが判定され、RSエラーが発生している場合には、ステップ306に進み、第一の車速パルスカウンタC1 がカウントアップされる一方、RSエラーが発生していない場合には、ステップ308に進み、第二の車速パルスカウンタC2 がカウントアップされる。
【0045】
次いで、ステップ310では、C1+C2が一定のしきい値以上となったか否かが判定され、C1+C2が当該しきい値未満の場合にはステップ302に戻る一方、C1+C2が当該しきい値以上の場合には、ステップ312以降が実行される。すなわち、ステップ312では、
R=[C2/(C1+C2)]×100
なる演算により、受信率Rが算出される。
【0046】
次のステップ314では、ナビゲーションシステム34との通信により、自車位置情報P(経度,緯度)が取り込まれる。そして、ステップ316では、受信率R及び位置情報Pがメモリ32にセーブされる。最後に、ステップ318において、第一の車速パルスカウンタC1 及び第二の車速パルスカウンタC2 がリセットされ、本ルーチンは終了する。
【0047】
こうして算出された受信率に基づいて送信所方向(θ)によるアンテナ選択と受信状態によるアンテナ選択とを切り換えるルーチンの処理手順が図9のフローチャートに示される。まず、ステップ352では、ナビゲーションシステム34との通信により、自車位置情報P(経度,緯度)が取り込まれる。
【0048】
ステップ354では、自車位置Pが受信率90%以下のエリアに属するか否かが判定され、属さない場合には、ステップ356に進み、送信所方向(θ)によるアンテナ選択(図2及び図3)が実行される一方、属する場合には、ステップ358に進み、前述したステップ210及び212と同様に、受信状態によるアンテナ選択が実行される。
【0049】
ところで、送信所方向(θ)によるアンテナ選択又は受信状態によるアンテナ選択のいずれの場合にあっても、受信率Rを自車位置情報Pとともに記録しておき、記録された受信率Rが一定値以下のエリアを走行する場合には移動体向け階層又はアナログTVの放送を受信する一方、記録された受信率が一定値以上のエリアを走行する場合には固定受信向け階層の放送を受信するように構成することも可能である。
【0050】
このように受信率に基づいて放送を選択するルーチンの処理手順が図10のフローチャートに示される。まず、ステップ402では、ナビゲーションシステム34との通信により、自車位置情報P(経度,緯度)が取り込まれる。ステップ404では、自車位置Pが受信率90%以下のエリアに属するか否かが判定され、属さない場合には、ステップ406に進み、固定受信向け階層の放送が選択される一方、属する場合には、ステップ408に進み、移動体向け階層又はアナログTVの放送が選択される。
【0051】
ところで、指向性制御(ビーム制御)を行う場合、その方向がずれると、受信性能が劣化して、影響が大きくなるため、受信レベルが低いときには、アンテナ出力を合成してブロード化を図る(半値角を大きくする)ことが好ましい。かかる観点から受信レベルに基づいてブロード化の制御を行うルーチンの処理手順が図11のフローチャートに示される。
【0052】
図11において、まず、ステップ452では、チューナ28から受信レベルLが取り込まれる。ステップ454では、受信レベルLが所定のしきい値以上か否かが判定され、Lが当該しきい値以上である場合には、ステップ456に進み、ブロード化は実施されない一方、Lが当該しきい値未満である場合には、ステップ458に進み、ブロード化が実施される。
【0053】
また、車両用ナビゲーションシステム34が備える地図データ40に、図12に示されるようなコンター情報(等電力レベルのラインを表す)を予め含ませておき、その情報に基づき弱電界でブロード化を行うことも可能である。かかるコンター情報に基づいてブロード化の制御を行うルーチンの処理手順が図13のフローチャートに示される。
【0054】
図13において、まず、ステップ502では、ナビゲーションシステム34との通信により、自車位置情報P(経度,緯度)が取り込まれる。ステップ504では、その位置Pが、電力レベル−70dBm以下のエリアに属するか否かが判定され、属しない場合には、ステップ506に進み、ブロード化は実施されない一方、属する場合には、ステップ508に進み、ブロード化が実施される。
【0055】
また、建物の密集したエリアにおいては、反射によりマルチパスが形成され易くなるため、ブロード化は実施されないほうが好ましい。そこで、図14に示されるような建物密集情報を地図データ40に予め入れておき、その情報に基づいてブロード化の制御を行うことも可能である。建物密集情報に基づいてブロード化の制御を行うルーチンの処理手順が図15のフローチャートに示される。
【0056】
図15において、まず、ステップ552では、ナビゲーションシステム34との通信により、自車位置情報P(経度,緯度)が取り込まれる。ステップ554では、その位置Pが、高密集エリアに属するか否かが判定され、属する場合には、ステップ556に進み、ブロード化は実施されない一方、属しない場合には、ステップ558に進み、ブロード化が実施される。
【0057】
ところで、単一周波数ネットワーク(SFN)においては、図16に示されるように、希望信号対妨害信号比D/U(desired signal to undesired signal ratio)が0[dB]付近となるエリアが発生する。かかるエリアにおいて受信状態によるアンテナ選択を行うと、アンテナの切り換えが頻繁に起こり、切り換えノイズにより受信性能が劣化する。そこで、かかるエリアを地図データ40に予め入れておき、どちらか一方の送信所からの電波を受信するようにアンテナを選択することが好ましい。SFNにおけるアンテナ選択の処理手順が図17のフローチャートに示される。
【0058】
図17において、まず、ステップ602では、ナビゲーションシステム34との通信により、自車位置情報P(経度,緯度)が取り込まれる。次いで、ステップ604では、その位置Pが、D/U=0付近となるエリアに属するか否かが判定される。D/U=0付近となるエリアに属しない場合には、ステップ606においてどちらの送信所から受信すべきかが判定されて送信所が設定される一方、D/U=0付近となるエリアに属する場合には、ステップ606の実行が省略される。最後のステップ608では、送信所方向(θ)によるアンテナ選択(図2及び図3)が実行される。かくして、D/U=0付近となるエリアでは、どちらか一方の送信所からの電波を受信するようにアンテナが固定される。
【0059】
ところで、図18に示されるように、トンネルにおいては、電波を再放射するトンネルギャップフィラーが設けられる場合がある。トンネルギャップフィラーのあるトンネルにおいても、その出入口近くにD/U=0[dB]付近となるエリアが発生する。そこで、かかるエリアを地図データ40に予め入れておき、図17と同様の制御を実施することが可能である。
【0060】
さらに、トンネルギャップフィラーのあるトンネル内では、反射のためパスが多くなり、マルチパスフェージング変動が激しいと予想される。そこで、トンネル内では、受信状態のセンシングは行わず、ギャップフィラーの方に向いているアンテナに固定することが好ましい。具体的には、ギャップフィラーの設置位置を地図データ上に予め入れておくとともに、トンネル内での走行距離を車速パルス等により計測することにより、ギャップフィラーの設置位置の前後でアンテナを切り換えることとなる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車両用ナビゲーションシステムと連携して精度よく電波到来方向にアンテナのビームを制御する車載用アンテナシステムの指向性制御装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車載用アンテナシステムの指向性制御装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】送信所方向によるアンテナ選択の処理手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図3】送信所方向によるアンテナ選択の処理手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図4】送信所位置PT(xT,yT)、自車位置Pn(xn,yn)、自車位置からの送信所位置ベクトルr=(r1,r2)、自車走行ベクトルv=(v1,v2)、自車位置からの送信所角度θ2、自車走行角度θ1、及び自車走行方向から見た送信所方向θを説明する図である。
【図5】tan−1(すなわち arc tangent)の計算について説明するための図である。
【図6】送信所方向θとアンテナビームとの関係を説明するための図である。
【図7】車速に基づいて送信所方向(θ)によるアンテナ選択と受信状態によるアンテナ選択とを切り換えるルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】受信率算出記録ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】受信率に基づいて送信所方向(θ)によるアンテナ選択と受信状態によるアンテナ選択とを切り換えるルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】受信率に基づいて放送を選択するルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】受信レベルに基づいてブロード化の制御を行うルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】地図データ上のコンター情報を示す図である。
【図13】コンター情報に基づいてブロード化の制御を行うルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】地図データ上の建物密集情報を示す図である。
【図15】建物密集情報に基づいてブロード化の制御を行うルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図16】SFNにおいてD/U=0付近となるエリアを示す図である。
【図17】SFNにおけるアンテナ選択の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】トンネルギャップフィラーのあるトンネルを示す図である。
【符号の説明】
20…車載用アンテナシステム
20a,20b,20c,20d…指向性アンテナ
22a,22b,22c,22d…アンテナアンプ
24…セレクタ
28…チューナ
28…OFDM復調器
30…中央処理装置(CPU)
32…メモリ
34…車両用ナビゲーションシステム
36…車速センサ
38…GPSアンテナ
40…地図データベース
Claims (15)
- 車両に搭載された複数の指向性アンテナからなるアンテナシステムの指向性を制御する装置であって、
送信所位置を設定する送信所位置設定手段と、
車両用ナビゲーションシステムからの信号に基づき自車位置を算出する自車位置算出手段と、
車両用ナビゲーションシステムからの信号に基づき自車の走行方向である自車走行角度を算出する走行角度算出手段と、
前記送信所位置設定手段により設定された送信所位置と、前記自車位置算出手段により算出された自車位置と、前記走行角度算出手段により算出された自車走行角度と、に基づいて、自車走行方向から見た送信所方向を算出する送信所方向算出手段と、
前記送信所方向算出手段により算出された送信所方向に適した指向性を有する指向性アンテナを選択して後段の受信回路に接続する送信所方向アンテナ選択手段と、
を具備する、車載用アンテナシステムの指向性制御装置。 - 前記送信所位置設定手段によって設定された送信所位置と、前記自車位置算出手段によって算出された自車位置と、に基づいて、自車位置からの送信所位置ベクトルを算出する送信所位置ベクトル算出手段と、
前記自車位置算出手段によって順次算出された自車位置に基づいて、自車走行ベクトルを算出する自車走行ベクトル算出手段と、
前記送信所位置ベクトル算出手段によって算出された送信所位置ベクトルに基づいて、自車位置からの送信所角度を算出する送信所角度算出手段と、を備え、
前記走行角度算出手段は、前記自車走行ベクトル算出手段によって算出された自車走行ベクトルに基づいて、自車走行角度を算出し、
前記送信所方向算出手段は、前記送信所角度算出手段によって算出された送信所角度と、前記走行角度算出手段によって算出された自車走行角度と、に基づいて、自車走行方向から見た送信所方向を算出することを特徴とする、請求項1に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。 - 前記送信所位置設定手段は、車両用ナビゲーションシステムが備える地図データに又は受信される放送波に含まれる送信所位置情報に基づいて送信所位置を設定する、請求項1又は請求項2に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 前記送信所角度算出手段に代えて、車両用ナビゲーションシステムが備える地図データに含まれる電波到来方向の情報を入力する手段を具備する、請求項1又は請求項2に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 各指向性アンテナによる受信状態の比較結果に基づいてアンテナの選択制御を行う受信状態アンテナ選択手段を更に具備する、請求項1又は請求項2に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 車両の停車時又は低速走行時には前記受信状態アンテナ選択手段によりアンテナの選択を行う、請求項5に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 前記送信所方向アンテナ選択手段に基づく受信の結果得られる受信率を自車位置情報とともに記録しておき、記録された受信率が一定値以下のエリアを走行する場合には前記受信状態アンテナ選択手段によりアンテナの選択を行う、請求項5に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 前記送信所方向アンテナ選択手段又は前記受信状態アンテナ選択手段に基づく受信の結果得られる受信率を自車位置情報とともに記録しておき、記録された受信率が一定値以下のエリアを走行する場合には移動体向け階層又はアナログTVの放送を受信する一方、記録された受信率が一定値以上のエリアを走行する場合には固定受信向け階層の放送を受信する、請求項5に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- アンテナ合成によりビームの半値角を制御してブロード化するブロード化手段を更に具備する、請求項1、請求項2又は請求項5に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 受信レベルの低下に応じて前記ブロード化手段を作用させる、請求項9に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 車両用ナビゲーションシステムが備える地図データに含まれるコンター情報に基づき、弱電界で前記ブロード化手段を作用させる、請求項9に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 車両用ナビゲーションシステムが備える地図データに含まれる建物密集情報に基づき、高密集エリアで前記ブロード化手段を作用させる、請求項9に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- 単一周波数ネットワークにおいて希望信号対妨害信号比が0dB付近となるエリアではどちらか一方の送信所からの電波を受信するようにアンテナを選択する手段を更に具備する、請求項1又は請求項2に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- トンネルギャップフィラーのあるトンネルの出入口にできる希望信号対妨害信号比が0dB付近となるエリアでは一方からの電波を受信するようにアンテナを選択する手段を更に具備する、請求項1又は請求項2に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
- トンネルギャップフィラーのあるトンネル内では該ギャップフィラーの方を向いているアンテナを選択する手段を更に具備する、請求項1又は請求項2に記載の車載用アンテナシステムの指向性制御装置。
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