JP2004193164A - 電磁機器及び照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能な電磁機器を提供することにある。
【解決手段】電磁機器本体21に互いに並べて取付けられた複数の半田付け端子26a〜26c、27a、27bと、コンデンサ並びに放電抵抗及びリード38付き電流ヒューズ36とを、これらに半田付けされる複数の絶縁被覆電線51〜55で接続して放電灯点灯回路を構成する電磁機器を前提とする。電気絶縁製のホルダ41を本体21に取付ける。ホルダ41は、絶縁被覆電線51〜55の一部が嵌め込み支持される電線保持部46、電流ヒューズ保持部47、及びリード38又は絶縁被覆電線の導電線端末部51a〜55a並びに半田付け端子が配置される複数の開口部44a〜44c、45a、45bを有する。各半田付け端子に対して導電線端末部並びにリードが、各開口部において同一方向から半田付けされていることを特徴としている。
【選択図】 図4
【解決手段】電磁機器本体21に互いに並べて取付けられた複数の半田付け端子26a〜26c、27a、27bと、コンデンサ並びに放電抵抗及びリード38付き電流ヒューズ36とを、これらに半田付けされる複数の絶縁被覆電線51〜55で接続して放電灯点灯回路を構成する電磁機器を前提とする。電気絶縁製のホルダ41を本体21に取付ける。ホルダ41は、絶縁被覆電線51〜55の一部が嵌め込み支持される電線保持部46、電流ヒューズ保持部47、及びリード38又は絶縁被覆電線の導電線端末部51a〜55a並びに半田付け端子が配置される複数の開口部44a〜44c、45a、45bを有する。各半田付け端子に対して導電線端末部並びにリードが、各開口部において同一方向から半田付けされていることを特徴としている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水銀灯等の放電灯を備えた照明器具、及び照明器具に備えられて放電灯を点灯させる放電灯点灯装置等として使用される電磁機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば水銀灯等を点灯させる放電灯点灯装置は、電磁機器本体に、力率改善用コンデンサ、電流ヒューズ、及び放電抵抗等の電気部品を、夫々絶縁被覆電線を介して電気的に接続して、放電灯を点灯させる放電回路を電磁機器本体とともに形成している。従来において、各絶縁被覆電線は、その端部で剥き出された導電線端末部を、電磁機器本体のコイルボビンに取付けられている数多くの半田付け端子の夫々に半田付けすることによって接続されている。
【0003】
各半田付け端子への絶縁被覆電線の半田付けは、1本又は2本の絶縁被覆電線の導電線端末部をそれらが接続されるべき端子毎に逐一重ねて、各半田付け端子毎に順次行われている。このため、半田付け作業に多くの時間を要し、組立作業性が良くない。
【0004】
一方、半田付けをしないで、電磁機器本体と各種の電気部品等との電気的接続ができる放電灯用安定器が知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
この特許文献1の放電灯用安定器は、電磁機器本体のコイルボビン上に端子台を取付けている。この端子台には、電気部品に接続された絶縁被覆電線及び外部配線となる絶縁被覆電線の先端に夫々取付けられた雄型コンタクトが挿通して固定されていて、端子台の下部に突出した前記雄型コンタクトは、コイルボビンに設けた雌型コンタクトに嵌合されている。これにより、雄雌のコンタクトを介して電磁機器本体と各絶縁被覆電線との電気的接続を得ている。
【0006】
【特許文献1】
特許第3133798号明細書(段落0009−0014、図1−図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電磁機器本体の各半田付け端子に絶縁被覆電線を半田付けする従来では、電磁機器本体の各半田付け端子への絶縁被覆電線の半田付けが、1本又は2本の絶縁被覆電線の導電線端末部をそれらが接続されるべき半田付け端子毎に逐一重ねて、各端子毎に順次行われている。このため、半田付け作業に多くの時間を要し、組立作業性が良くない。
【0008】
これに対して、特許文献1では、雄雌のコンタクトを互いに嵌合させて電気的接続をするので、半田付け端子に絶縁被覆電線等を逐一半田付けをしないで済むが、その代わりに各絶縁被覆電線に取付けられた雄型コンタクト、及びこれらと嵌合する雌型コンタクトを要するので、コスト高である。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能な電磁機器、及びこれを備えた照明器具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の電磁機器は、ケースと、複数の半田付け端子が並べて取付けられたコイルボビンを有するコイル体と鉄心とを組合わせて形成され前記ケースに収容された電磁機器本体と、この電磁機器本体とともに放電灯点灯回路を構成して前記ケースに内蔵されるコンデンサ等の電気部品と、前記半田付け端子及びコンデンサの電気部品に電気的に接続される複数の絶縁被覆電線と、これら絶縁被覆電線の夫々の一部が嵌め込み支持される電線保持部、前記電気部品のリード又は前記絶縁被覆電線の導電線端末部並びに前記半田付け端子が配置される複数の開口部を有して、前記電磁機器本体に取付けられた電気絶縁製のホルダと、を具備し、前記開口部において前記各半田付け端子に対してこれらの半田付け端子に対応した前記導電線端末部並びに前記電気部品が同一方向から半田付けされていることを特徴としている。
【0011】
請求項1及び以下の各発明で、ホルダをなす電気絶縁材には例えばプラスチックを好適に使用できるとともに、このホルダの開口部は、ホルダを厚み方向に貫通する切欠き状の溝又は孔で作ることが可能である。請求項1及び以下の各発明で、電線保持部は、絶縁被覆電線の一部を挟む溝及びホルダ上での絶縁被覆電線の引き回しを可能とする凸部などの内、少なくとも溝を有して作られるものである。
【0012】
請求項1の発明では、ホルダの電線保持部に各絶縁被覆電線の夫々の一部を保持することで、これら電線の導電線端末部が対応する位置の開口部に位置決めされる。同様に、電気部品のリードも対応する位置の開口部に位置決めされる。こうした位置決め下で電磁機器本体にホルダが取付けられることにより、コイルボビンに取付けられている各半田付け端子が夫々各開口部に配置される。このため、各半田付け端子と同じ配列となっている複数の半田ごてを有した自動半田付け機を用いて、前記半田ごて群を各開口部内に例えば上方から押し込むことにより、各半田付け端子に導電線端末部や電気部品などを1度に同一方向から半田付けすることが可能である。
【0013】
又、前記課題を解決するために、請求項2に係る発明の電磁機器は、ケースと、複数の半田付け端子が並べて取付けられたコイルボビンを有するコイル体と鉄心とを組合わせて形成され前記ケースに収容された電磁機器本体と、この電磁機器本体とともに放電灯点灯回路を構成して前記ケースに内蔵される端子板が突設されたコンデンサ等の電気部品と、前記半田付け端子及びコンデンサ等の電気部品に電気的に接続される複数の絶縁被覆電線と、これら絶縁被覆電線の夫々の一部が嵌め込み支持される電線保持部、前記電気部品のリード又は前記絶縁被覆電線の導電線端末部並びに前記半田付け端子が配置される複数の開口部、及びコンデンサ支え部を有して、前記電磁機器本体に取付けられた電気絶縁製のホルダと、前記電磁機器本体を埋めて前記ケース内に注入して固化された電気絶縁性の充填材と、を具備し、前記開口部において前記各半田付け端子に対してこれらの半田付け端子に対応した前記導電線端末部並びに前記電気部品が同一方向から半田付けされているとともに、前記コンデンサの前記端子板が突出された面を前記コンデンサ支え部に対向させて前記コンデンサが前記ホルダ上に設置されていることを特徴としている。
【0014】
請求項2の発明でも、ホルダの電線保持部に各絶縁被覆電線の夫々の一部を保持することで、これら電線の導電線端末部が対応する位置の開口部に位置決めされる。同様に、電気部品のリードも対応する位置の開口部に位置決めされる。こうした位置決め下で電磁機器本体にホルダが取付けられることにより、コイルボビンに取付けられている各半田付け端子が夫々各開口部に配置される。このため、各半田付け端子と同じ配列となっている複数の半田ごてを有した自動半田付け機を用いて、前記半田ごて群を各開口部内に例えば上方から押し込むことにより、各半田付け端子に導電線端末部や電気部品などを1度に同一方向から半田付けすることが可能である。
【0015】
更に、請求項2の発明では、ケース内への充填材の注入に伴って、ホルダ上に設置されているコンデンサが、その端子板がケース内面に近づくように動かされることを、ホルダのコンデンサ支え部によって妨げて、ケースと端子板との間の電気的絶縁を確保できる。更に、この発明で、ホルダへのコンデンサの保持を確実にするため、ホルダとコンデンサとを輪ゴムのような固定手段を用いて固定することことは妨げない。
【0016】
請求項1、2の発明の好ましい形態では、前記ホルダと前記コイルボビンとを互いに嵌合させて前記ホルダを前記コイルボビンに取付けるとよい。この請求項3の発明では、ホルダとコイルボビンとの嵌合により、コイルボビンの各半田付け端子に対してホルダの各開口部を適正に位置決めできる。更に、これらの発明で、コイルボビンの温度上昇を検知するサーマルプロテクタを嵌合するような嵌合部を、ホルダに設ける場合には、コイルボビンとサーマルプロテクタとの密着性を高めることが可能である。
【0017】
又、前記課題を解決するために、請求項4に係る発明の照明器具は、器具本体と、この器具本体にランプソケットを介して支持された放電灯と、前記器具本体に取付けられて前記放電灯を点灯させる請求項1から3の内のいずれか1項に記載の電磁機器で形成された放電灯点灯装置と、を具備している。
【0018】
この発明の照明器具は、各半田付け端子に導電線端末部やリードなどを1度に同一方向から半田付けすることが可能な請求項1から3の内のいずれか1項に記載の電磁機器で形成される放電灯点灯装置を備えているので、この放電灯点灯装置の組立における電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1に示す照明器具1は、器具本体2と、ランプソケット3と、電磁機器で形成される放電灯点灯装置4と、水銀灯等の放電灯5とを備えている。
【0020】
器具本体2は、例えば天井に直付けされる図示しないシャーシと、このシャーシを下方から覆って設けられた反射板2aを有して形成されている。シャーシの長手方向両端部に夫々ランプソケット3が取付けられている。両ランプソケット3は、反射板2aの長手方向両端部に夫々設けた孔(図示しない)を通って、反射板2aの下側に突出されている。放電灯5は、例えば棒状であって、その両端はランプソケット3に取外し可能に支持されている。
【0021】
放電灯5を点灯させるための放電灯点灯装置4は、シャーシに取付けられているとともに、このシャーシと共に反射板2aで覆われている。図2〜図4等に示すように放電灯点灯装置4は、ケース11、電磁機器本体21、力率改善用コンデンサ31、放電抵抗34、電流ヒューズ36、ホルダ41、絶縁被覆電線51〜55、及び充填材10を備えている。
【0022】
ケース11は、四角筒状の金属製ケース本体12の両端に、夫々金属や樹脂製のケース蓋13、14を取付けるとともに、ケース本体12の一側壁の長手方向両端部に夫々取付け金具15、16をリベット止めして、形成されている。図2に示すように取付け金具15、16は互いに逆向きとなってケース本体12の長手方向両端から突出され、この突出部分にはねじ通し溝15a、16aが夫々設けられている。これらねじ通し溝15a、16aを通って前記シャーシにねじ込まれる図示しない取り付けねじを介してシャーシへの放電灯点灯装置4の取付けが行なわれる。
【0023】
電磁機器本体21は、図4に示すように鉄心22とコイル体23とを組合わせて形成されている。コイル体23は、コイルボビン24に巻線25を巻いて作られている。コイルボビン24は、電気絶縁物例えばプラスチック製であって、そのフランジ部は夫々鉄心22の軸方向両端から突出されている。鉄心22の一端面22aから突出されたフランジ部には、これと一体に端子取付け部24a、24bが形成されている。両端子取付け部24a、24bは、いずれも先端面(図4では上端面)に開放する複数の溝を有した凹凸構造をなしている(図4及び図5参照)。
【0024】
一方の端子取付け部24aには略L形に折り曲げられた複数の半田付け端子26a〜26cが互いに並べて取付けられ、他方の端子取付け部24bにも略L形に折り曲げられた複数の半田付け端子27a、27bが互いに並べて取付けられている。これらの端子26a〜26c、27a、27bのコイルボビン24外に位置した一片は、前記一端面22aと略平行な平板状をなしていて、かつ、互いに近づく方向に指向しているとともに、鉄心22の一端面22aに対し略同じ高さ(略等距離)に位置されている。
【0025】
なお、図4及び図10中符号28は巻線25の温度に感応してオン・オフするバイメタルスイッチなどからなる温度プロテクタを示している。温度プロテクタ28は、端子取付け部24a、24bへの半田付け端子26a〜26c、27a、27bの挿着に伴って、半田付け端子27a、27bに機械的かつ電気的に接続されているとともに、絶縁性の粘着テープ29で巻線25の表面に密接保持されている。
【0026】
図3、図5、図8に示すようにコンデンサ31は、その一側面から突出する一対の平板状端子板32を備えている。放電抵抗34は、部品本体としての抵抗本体34aと、この本体34aの両端から夫々突出された線状のリード34bを有して形成されている。両リード34bは端子板32に個別に半田付けされて、これにより、図10に示すようにコンデンサ31とリード付き放電抵抗34とが電気的に並列接続されている。
【0027】
電流ヒューズ36は、図10に示すようにコンデンサ31と放電抵抗34との並列回路に直列接続される。この電流ヒューズ36は、図9等に示すように部品本体としてのヒューズ本体37と、この本体37の両端に夫々半田付けされた裸線状のリード38とを有している。このようなリード38を有する電流ヒューズ36は、絶縁被覆電線の導電線を半田付けしてなるリード線付きの電流ヒューズに比較して部品コストが安価であるので、その使用により製造コストを低減可能である。
【0028】
ヒューズ本体37は、透明ガラス管37aとこの両端に嵌合された金属製筒体37bとを有しているとともに、これらの合わせ部を覆って封止樹脂39が設けられている。この構成により、ヒューズ本体37内の気密が保持されている。なお、封止樹脂39はポッティング処理により設けたが、これに代えて、ヒューズ本体37全体を樹脂槽に浸けたり、或いは、前記合わせ部に到達する深さまでヒューズ本体37の端部を夫々樹脂槽に浸ける等のディップ処理により設けることも可能である。これらの処理は、大気圧下で行われ、ヒューズ本体37内に未硬化の樹脂が入り込む圧力が実質的に作用しないので、封止樹脂39はヒューズ本体37の表面にのみ付着し、ヒューズ本体37内に侵入することがない。
【0029】
このように予め封止処理された電流ヒューズ36を用いることは、ケース11内に真空引きにより充填材10を充填して、この充填材10内に電磁機器本体21を埋め込む際に、充填材10内に電流ヒューズ36が位置する設計としても不具合を生じることなくコストダウンが可能である。
【0030】
つまり、前記真空引き充填は鉄心22をなす各積層鉄心板間などを含めて電磁機器本体21の隅々にまで充填材10を浸透させて空気層をなくし、それにより、電磁機器本体21からケース11のケース本体12への熱伝導性を良くして、電磁機器本体21の温度上昇を抑制するために行われている。このため、前記封止処理をしないで充填材10内に電流ヒューズ36が埋まる設計とした場合には、この電流ヒューズ36の内部が、ガラス管37aと筒体37bとの間の嵌め合い隙間を通して負圧となった条件で、充填が行われるので、電流ヒューズ36内に充填材10の一部が引き込まれてしまう。これにより、電流ヒューズ36のヒューズ機能が適正に発揮されなくなる可能性を生じる。
【0031】
これに対して、既述のように電流ヒューズ36を予め封止して置くことにより、密閉状態に保持されているヒューズ36内への充填材10の侵入が防止されて、電流ヒューズ36に所期の機能を発揮させることが可能である。このため、電流ヒューズ36を充填材10内に埋める設計とすることが可能となり、電流ヒューズ36を充填材10の外に配置させる十分に長い前記リード線付きの電流ヒューズ36を用いる必要がなくなるだけではなく、このヒューズ36をケース本体12等に対して絶縁するため絶縁カバーなどを取付ける必要がなくなる(この点は後述する。)。よって、部品点数、工数、及び材料費などが低減されるに伴い、コストダウンを図ることができる。
【0032】
ホルダ41は電気絶縁製のプラスチックにより一体成形されている。図4及び図7等に示すようにホルダ41は、第1係合凸部42、第2係合凸部43、第1開口部44a〜44c、第2開口部45a及び45b、電線保持部46、電流ヒューズ保持部47、及びコンデンサ支え部48などを有している。
【0033】
第1、第2の係合凸部42、43はいずれもホルダ41の裏面に一体に突設されている。第1係合凸部42は端子取付け部24aの先端に開放する凹部等に嵌合し、第2係合凸部43は端子取付け部24bの先端に開口する凹部などに嵌合する。第1係合凸部42を端子取付け部24aに凹凸嵌合させるとともに、第2係合凸部43を端子取付け部24bに凹凸嵌合させることにより、ホルダ41が電磁機器本体21に取付けられている。この取付け状態を図3に示す。前記凹凸嵌合により与えられる摩擦係合力で、後述の半田付け処理が済むまでの間、ホルダ41は人為的な引抜き力を与えない限り電磁機器本体21から外れないように保持されている。
【0034】
複数の第1開口部44a〜44cは、その内側に半田付け端子26a〜26cが配置されるように第1係合凸部42を避けて例えばホルダ41を厚み方向に貫通した孔で形成されている。他方の複数の第2開口部45a及び45bも、その内側に半田付け端子27a、27bが配置されるように第2係合凸部43を避けて例えばホルダ41を厚み方向に貫通した矩形状の貫通孔で形成されている。これらの開口部44a〜44c、45a、45bはいずれも半田付け端子26a〜26c、27a、27bより大きい矩形孔であって、ホルダ41を電磁機器本体21に取付けることによって、各開口部44a〜44c、45a、45bに、それらに個別に対応する半田付け端子26a〜26c、27a、27bが入り込むようになっている。
【0035】
図7(B)に示すように電線保持部46は、ホルダ41の一端に寄っている第1開口部44a〜44c群と、ホルダ41の他端に寄っている第2開口部45a、45b群との間に位置して、ホルダ41の表面に設けられている。この電線保持部46は、相互間に挟持溝46aを形成して列状に並設された複数の第1凸部46bと、同じく相互間に挟持溝46cを形成して列状に並設された複数の第2凸部46dとを備えている。各第1凸部46bは第1開口部44a〜44c群に寄せて形成され、挟持溝46aは第1開口部44a〜44cの夫々に対応して設けられている。同様に、各第2凸部46dは第2開口部45a、45b群に寄せて形成され、その挟持溝46cは第2開口部45a、45bの夫々に対応して設けれらている。更に、各第1、第2の凸部46b、46dは、いずれも挟持溝46b、46cとは直交して前記列方向に沿って間隔的に設けられている溝46e又は46fを有している。
【0036】
ヒューズ保持部47は、ホルダ45の表面に開口する細長い溝によって形成されている。この保持部47の一端部とこれに最も近づけられている第1開口部44aとの境界をなす壁部、及び保持部47の他端部とこれに最も近づけられている第2開口部45aとの境界をなす壁部には、夫々リード38を通す切欠き47aが表面に開放して設けられている。保持部47には電流ヒューズ36が収容され、このヒューズ36の両端のリード38は切欠き47aを通って、保持部47に隣接している第1開口部44a又は第2開口部45a内に配置されている。
【0037】
コンデンサ支え部48は電線保持部46を間に置いてヒューズ保持部47とは反対側に位置してホルダ45の表面に突設されている。コンデンサ支え部48は、例えば平板状をなして前記第1、第2の凸部46b、46dよりも遥かに長く形成されているとともに、溝46e、46fに個別に対向する溝48a、48bを有している。このコンデンサ支え部48の根元部とこれに最も接近した第1凸部46bとの間には挟持溝46gが形成されているとともに、前記根元部とこれに最も接近した第2凸部46dとの間には引出し溝46hが形成されている。
【0038】
電線保持部46には、図2、図5、図6に例示するようにケース11内に全体が納められる絶縁被覆電線51、52の一端部側、及び一方のケース蓋13を通ってケース11外に引出される絶縁被覆電線53〜55の一端部側が保持されている。
【0039】
詳しくは、絶縁被覆電線53の一端部は、挟持溝46gに挟まれて引出し溝46hを通ってホルダ41上に保持されており、その一端に露出した導電線端末部53aは、挟持溝46g、46aに対応する第1開口部44c内に配置されている。絶縁被覆電線54の一端部は、第1開口部44bに対応する挟持溝46aに挟まれて引出し溝46hを通ってホルダ41上に保持されており、その一端に露出した導電線端末部54aは、第1開口部44b内に配置されている。同様に、絶縁被覆電線55の一端部は、第2開口部45bに対応する挟持溝46cに挟まれて引出し溝46hを通ってホルダ41上に保持されており、その一端に露出した導電線端末部55aは、第2開口部45b内に配置されている。
【0040】
絶縁被覆電線51の一端部は、第1開口部44aに対応する挟持溝46aに挟まれて、ヒューズ保持部46に最も近い第1凸部46bを巻いてU字状に折り返し、各第1凸部46bの溝46e及びコンデンサ支え部48の一方の溝48aを通ってホルダ41上に保持されている。溝46eは絶縁被覆電線51を挟んでいる。この絶縁被覆電線51の一端に露出した導電線端末部51aは、第1開口部44a内に配置されている。更に、絶縁被覆電線52の他端に露出した導電線端末部は図8に示すようにコンデンサ31の他方の端子板32に半田付けされている。
【0041】
絶縁被覆電線52の一端部は、第1開口部44cに対応する挟持溝46aに挟まれて、各第1凸部46bの並び方向に沿ってこれらの一面に沿うように配線された後に、U字状に折り返して各第2凸部46dの溝46fを通リ、この溝46fに対向するコンデンサ支え部48の他方の溝48bを通ってホルダ41上に保持されている。溝46fは絶縁被覆電線52を挟んでいる。この絶縁被覆電線52の一端に露出した導電線端末部52aは、第1開口部44c内に配置されている。更に、絶縁被覆電線52の他端に露出した導電線端末部は図8に示すようにコンデンサ31の一方の端子板32に半田付けされている。
【0042】
以上のようにホルダ41上に絶縁被覆電線52を引き回して保持することによって、絶縁被覆電線53〜55の一端部が、これらの上に交差して配線された絶縁被覆電線52によって押えられている。更に、絶縁被覆電線52は絶縁被覆電線51のU字状に折り返された部分の一部を押えている。同様に、以上のようにホルダ41上に絶縁被覆電線51を引き回して保持することによって、この絶縁被覆電線51の一端部及び絶縁被覆電線52、53、55の一端部が、これらの上に交差して配線された絶縁被覆電線51によって押えられている。更に、絶縁被覆電線51、52のU字状の折り返し部分は、ヒューズ保持部47の開口と交差するように位置されており、それによって電流ヒューズ36の外れ止めをしている。
【0043】
このようにホルダ41のヒューズ保持部47に保持された電流ヒューズ36のリード38、及びホルダ41の電線保持部46に保持された各絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aの夫々が、絶縁被覆電線51又は52によって外れ止めされるので、これらのリード38及び導電線端末部51a〜55aの夫々を対応するホルダ41の開口部44a〜44c、45a、45b内に位置決めすることができる。
【0044】
ホルダ41は、そのヒューズ保持部47に電流ヒューズ36を嵌め込むとともに、電線保持部46に各絶縁被覆電線51〜55を保持させた状態(図4参照)で、第1、第2の係合凸部42、43を端子取付け部24a、24bに夫々凹凸嵌合させることにより、電磁機器本体21に取付けられるので、電磁機器本体21の各半田付け端子26a〜26c、27a、27bがホルダ41の対応する各開口部44a〜44c、45a、45bに入り込む。
【0045】
これに伴い、電流ヒューズ36の一端のリード38及び絶縁被覆電線51の導電線端末部51aが、第1開口部44a内に入り込んだ半田付け端子26aに接触若しくは近接する。絶縁被覆電線54の導電線端末部54aが、第1開口部44b内に入り込んだ半田付け端子26bに接触若しくは近接する。絶縁被覆電線52、53の導電線端末部52a、53aが、第1開口部44c内に入り込んだ半田付け端子26cに接触若しくは近接する。同様に、電流ヒューズ36の他端のリード38が第2開口部45a内に入り込んだ半田付け端子27aに接触若しくは近接するとともに、絶縁被覆電線55の導電線端末部55aが、第2開口部45b内に入り込んだ半田付け端子27bに接触若しくは近接する。
【0046】
この後に、開口部44a〜44c、45a、45bの配置と対応する配置の半田ごて群を有する半田付け機を用いて、その半田ごてを開口部44a〜44c、45a、45bに挿入して半田付けを行うことにより、1度に各半田付け端子26a〜26c、27a、27bと、電流ヒューズ36のリード38及び各絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aとを半田付けして、機械的且つ電気的に接続することができる。半田付けされた状態を図6に示し、図6中符号Aは半田を示している。
【0047】
この半田付けでは、1本又は2本の絶縁被覆電線の導線端末部をそれらが接続されるべき半田付け端子毎に逐一重ねて、各端子毎に順次行う必要がなく、以上のように1度に実施することが可能であるので、半田付け作業に要する時間が短くて済み、組立作業性が良いとともに、部品コストが高い雄雌のコンタクトを要しない。したがって、電磁機器本体21の半田付け端子26a〜26c、27a、27bへの絶縁被覆電線51〜55及び電流ヒューズ36のリード38の接続を容易かつ安価に実施することができる。しかも、電流ヒューズ36及び絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aは、絶縁被覆電線51、52を利用して抜けることがないように押えられ、所定位置に位置決めされているので、半田付け機を用いての接続に好適である。
【0048】
この半田付けにおいて、電流ヒューズ36及び絶縁被覆電線51〜55を支持したホルダ41は、その第1、第2の係合凸部42、43を、コイルボビン24の端子取付け部24a、24bに凹凸嵌合させて、コイルボビン24に取付けられている。これにより、コイルボビン24の各半田付け端子26a〜26c、27a、27bに対するホルダ41の各開口部44a〜44c、45a、45bを適正に位置決めできる。更に、既述のようにホルダ41の各開口部44a〜44c、45a、45bには、電流ヒューズ36のリード38及び絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aが位置決めされている。したがって、各半田付け端子26a〜26c、27a、27bと電流ヒューズ36のリード38及び絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aが位置決めされるので、これらの半田付けによる接続の信頼性を高めることが可能である。
【0049】
しかも、以上の半田付けに際して、図4に示すようにホルダ41、電流ヒューズ36、及び各絶縁被覆電線51〜55は一つのアセンブリとして取扱うことができるので、その取り扱いなどが容易である。
【0050】
更に、以上の半田付け後に、これ以前又は以後に絶縁被覆電線51、52と半田付けされたコンデンサ31は、ホルダ41上に載置される。これにより、ケース11内に組み込むべき部品をユニット化できるので、ケース11への部品組み込みが容易である。しかも、コンデンサ31をホルダ41上に重ねたので、前記ユニットのケース11内での占有容積を小さくできる。これに応じてケース11を小形化することが可能であり、既存のケースに代えてケース11を小形化する場合には放電灯点灯装置4全体をコンパクトにできる。
【0051】
以上のホルダ41とコンデンサ31との組合せにおいて、図8に示すようにホルダ41のコンデンサ支え部48は、コンデンサ31の端子板32が突設されている側面を支持可能であって、しかも、この側面に対向している放電抵抗34との間に挿入されているので、コンデンサ支え部48を、図8中矢印方向へのコンデンサ31の動きを抑制するストッパとして機能させることができる。
【0052】
このため、ケース11内への前記ユニットの組み込みがより容易になるとともに、ケース11内に前記ユニットを組み込んだ後に、コンデンサ48が前記矢印方向に不用意に動くことを抑制できる。これにより、ケース11内に未硬化の充填材10を充填して硬化させる際に、未硬化の充填材10の注入圧力などによりコンデンサ48が動かされて、その端子板32及び放電抵抗34とケース本体12の内壁面との間の絶縁距離が短くなりすぎたり、これらが短絡することを抑制して、これら両者間に必要な絶縁距離を確保させることが可能である。更に、以上のようにホルダ41上にコンデンサ48を保持することにより、コンデンサ48をケース11内に配置する上で、コンデンサ48を動き止めするための格別な工夫や工数を不要にできる。
【0053】
なお、ケース11内への充填材10を充填は、大気圧以下にした低圧力雰囲気、つまり真空引きで行われるとともに、図1に示すようにケース11を立てた状態で、コンデンサ31の下部が注入された充填材10に埋まる程度の充填深さを得て行われる。これにより、各半田付け部及び電流ヒューズ36などは充填材10内に埋められた状態となる。
【0054】
又、電流ヒューズ36の保持部47は、電流ヒューズ36を収容する溝状をなしているので、この保持部47により電流ヒューズ36を周囲に対して電気的に絶縁できる。このため、ケース11内に対する適正位置から前記ユニットがずれて収容されることが仮にあったとしても、ケース11と電流ヒューズ36との間の電気的絶縁を確保することが可能である。
【0055】
更に、既述のようにホルダ41が有する電線保持部46の各凸部46b、46d、各溝46a、46c、46eなどを利用して、これらへの巻き付け等を伴う電線保持部46への絶縁被覆電線53〜55の引き回し方を適宜工夫することによって、これら絶縁被覆電線53〜55のケース11外への引出し長さを略同じに調整することが可能である。
【0056】
図11は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成部分には第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0057】
第2実施形態では、他のコンデンサ支え部58をホルダ41に一体に設けて、一対のコンデンサ支え部48、58間にコンデンサ31を挟んで保持している。この構成により、ホルダ41上でのコンデンサ31の図11中矢印方向への動き止めがより確実となるので、コンデンサ31を含めた前記ユニットのケース11への組み込みをより容易にできる。なお、この点以外の構成は、図11に示されない構成を含めて第1実施形態と同じであるので、この第2実施形態でも第1実施形態と同じ作用を得て、本発明の課題を解決することができる。
【0058】
なお、本発明は前記各実施形態には制約されない。電気部品の保持部例えば電流ヒューズの保持部を設ける場合、この保持部は、電流ヒューズを収容する溝であっても、電流ヒューズを弾性的に挟む一組以上の挟持片で作られていてもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電磁機器本体の各半田付け端子に絶縁被覆電線の導電線端末部や電気部品のリードなどを1度に同一方向から半田付けすることが可能であるので、電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能な電磁機器を提供できる。
【0060】
請求項2の発明によれば、電磁機器本体の各半田付け端子に絶縁被覆電線の導電線端末部や電気部品のリードなどを1度に同一方向から半田付けすることが可能であるので、電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能であリ、更に、ケース内への充填材の注入に伴い、ホルダ上に設置されているコンデンサがケース内面に近づけられることを妨げて、このコンデンサの端子板とケースとの間の電気的絶縁を確保することが可能な電磁機器を提供できる。
【0061】
請求項3の発明によれば、ホルダとコイルボビンとの嵌合により、コイルボビンの各半田付け端子に対するホルダの各開口部を適正に位置決した状態下で、電磁機器本体の各半田付け端子に絶縁被覆電線の導電線端末部や電気部品のリードなどを1度に同一方向から半田付けすることが可能であるので、電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能な電磁機器を提供できる。
【0062】
請求項4の発明によれば、請求項1から3の内のいずれか1項に記載の電磁機器で形成される放電灯点灯装置を備えているので、この放電灯点灯装置の組立における電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施できる照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る照明器具を示す斜視図。
【図2】図1の照明器具が備える放電灯点灯装置を示す断面図。
【図3】図2の放電灯点灯装置の電磁機器本体とホルダとコンデンサとの関係を示す側面図。
【図4】図2の放電灯点灯装置の電磁機器本体と絶縁被覆電線を保持したホルダとの関係を示す分解斜視図。
【図5】図2の放電灯点灯装置の電磁機器本体とホルダとコンデンサとの関係を分解して示す側面図。
【図6】図2の放電灯点灯装置の電磁機器本体と絶縁被覆電線を保持したホルダとの関係を示す平面図。
【図7】(A)は図2の放電灯点灯装置が備えるホルダを示す斜視図。(B)は図7(A)のホルダを示す平面図。(C)は図7(A)のホルダを示す裏面図。
【図8】図2の放電灯点灯装置のコンデンサとホルダとの関係を示す斜視図。
【図9】図2の放電灯点灯装置が有する電流ヒューズを一部切欠いて示す平面図。
【図10】図1の照明器具を点灯させる放電灯点灯回路を示す図。
【図11】本発明の第2実施形態に係る放電灯点灯装置の電磁機器本体とホルダとコンデンサとの関係を示す側面図。
【符号の説明】
1…照明器具、 2…器具本体、 3…ランプソケット、 4…放電灯点灯装置、 5…放電灯、 10…充填材、 11…ケース、 21…電磁機器本体、22…鉄心、 23…コイル体、 24…コイルボビン、 24a、24b…端子取付け部、 26a〜26c、27a、27b…半田付け端子、31…コンデンサ(電気部品)、32…端子板、34…放電抵抗(電気部品)、 36…電流ヒューズ(電気部品)、 38…リード、 41…ホルダ、 42、43…係合凸部、46…電線保持部、 46a、46c…挟持溝、 46b、46d…凸部、 46e、46f…溝、 46g…挟持溝、 46h…引出し溝、 48…コンデンサ支え部、 51〜55…絶縁被覆電線、 51a〜55a…導電線端末部。
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水銀灯等の放電灯を備えた照明器具、及び照明器具に備えられて放電灯を点灯させる放電灯点灯装置等として使用される電磁機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば水銀灯等を点灯させる放電灯点灯装置は、電磁機器本体に、力率改善用コンデンサ、電流ヒューズ、及び放電抵抗等の電気部品を、夫々絶縁被覆電線を介して電気的に接続して、放電灯を点灯させる放電回路を電磁機器本体とともに形成している。従来において、各絶縁被覆電線は、その端部で剥き出された導電線端末部を、電磁機器本体のコイルボビンに取付けられている数多くの半田付け端子の夫々に半田付けすることによって接続されている。
【0003】
各半田付け端子への絶縁被覆電線の半田付けは、1本又は2本の絶縁被覆電線の導電線端末部をそれらが接続されるべき端子毎に逐一重ねて、各半田付け端子毎に順次行われている。このため、半田付け作業に多くの時間を要し、組立作業性が良くない。
【0004】
一方、半田付けをしないで、電磁機器本体と各種の電気部品等との電気的接続ができる放電灯用安定器が知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
この特許文献1の放電灯用安定器は、電磁機器本体のコイルボビン上に端子台を取付けている。この端子台には、電気部品に接続された絶縁被覆電線及び外部配線となる絶縁被覆電線の先端に夫々取付けられた雄型コンタクトが挿通して固定されていて、端子台の下部に突出した前記雄型コンタクトは、コイルボビンに設けた雌型コンタクトに嵌合されている。これにより、雄雌のコンタクトを介して電磁機器本体と各絶縁被覆電線との電気的接続を得ている。
【0006】
【特許文献1】
特許第3133798号明細書(段落0009−0014、図1−図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電磁機器本体の各半田付け端子に絶縁被覆電線を半田付けする従来では、電磁機器本体の各半田付け端子への絶縁被覆電線の半田付けが、1本又は2本の絶縁被覆電線の導電線端末部をそれらが接続されるべき半田付け端子毎に逐一重ねて、各端子毎に順次行われている。このため、半田付け作業に多くの時間を要し、組立作業性が良くない。
【0008】
これに対して、特許文献1では、雄雌のコンタクトを互いに嵌合させて電気的接続をするので、半田付け端子に絶縁被覆電線等を逐一半田付けをしないで済むが、その代わりに各絶縁被覆電線に取付けられた雄型コンタクト、及びこれらと嵌合する雌型コンタクトを要するので、コスト高である。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能な電磁機器、及びこれを備えた照明器具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の電磁機器は、ケースと、複数の半田付け端子が並べて取付けられたコイルボビンを有するコイル体と鉄心とを組合わせて形成され前記ケースに収容された電磁機器本体と、この電磁機器本体とともに放電灯点灯回路を構成して前記ケースに内蔵されるコンデンサ等の電気部品と、前記半田付け端子及びコンデンサの電気部品に電気的に接続される複数の絶縁被覆電線と、これら絶縁被覆電線の夫々の一部が嵌め込み支持される電線保持部、前記電気部品のリード又は前記絶縁被覆電線の導電線端末部並びに前記半田付け端子が配置される複数の開口部を有して、前記電磁機器本体に取付けられた電気絶縁製のホルダと、を具備し、前記開口部において前記各半田付け端子に対してこれらの半田付け端子に対応した前記導電線端末部並びに前記電気部品が同一方向から半田付けされていることを特徴としている。
【0011】
請求項1及び以下の各発明で、ホルダをなす電気絶縁材には例えばプラスチックを好適に使用できるとともに、このホルダの開口部は、ホルダを厚み方向に貫通する切欠き状の溝又は孔で作ることが可能である。請求項1及び以下の各発明で、電線保持部は、絶縁被覆電線の一部を挟む溝及びホルダ上での絶縁被覆電線の引き回しを可能とする凸部などの内、少なくとも溝を有して作られるものである。
【0012】
請求項1の発明では、ホルダの電線保持部に各絶縁被覆電線の夫々の一部を保持することで、これら電線の導電線端末部が対応する位置の開口部に位置決めされる。同様に、電気部品のリードも対応する位置の開口部に位置決めされる。こうした位置決め下で電磁機器本体にホルダが取付けられることにより、コイルボビンに取付けられている各半田付け端子が夫々各開口部に配置される。このため、各半田付け端子と同じ配列となっている複数の半田ごてを有した自動半田付け機を用いて、前記半田ごて群を各開口部内に例えば上方から押し込むことにより、各半田付け端子に導電線端末部や電気部品などを1度に同一方向から半田付けすることが可能である。
【0013】
又、前記課題を解決するために、請求項2に係る発明の電磁機器は、ケースと、複数の半田付け端子が並べて取付けられたコイルボビンを有するコイル体と鉄心とを組合わせて形成され前記ケースに収容された電磁機器本体と、この電磁機器本体とともに放電灯点灯回路を構成して前記ケースに内蔵される端子板が突設されたコンデンサ等の電気部品と、前記半田付け端子及びコンデンサ等の電気部品に電気的に接続される複数の絶縁被覆電線と、これら絶縁被覆電線の夫々の一部が嵌め込み支持される電線保持部、前記電気部品のリード又は前記絶縁被覆電線の導電線端末部並びに前記半田付け端子が配置される複数の開口部、及びコンデンサ支え部を有して、前記電磁機器本体に取付けられた電気絶縁製のホルダと、前記電磁機器本体を埋めて前記ケース内に注入して固化された電気絶縁性の充填材と、を具備し、前記開口部において前記各半田付け端子に対してこれらの半田付け端子に対応した前記導電線端末部並びに前記電気部品が同一方向から半田付けされているとともに、前記コンデンサの前記端子板が突出された面を前記コンデンサ支え部に対向させて前記コンデンサが前記ホルダ上に設置されていることを特徴としている。
【0014】
請求項2の発明でも、ホルダの電線保持部に各絶縁被覆電線の夫々の一部を保持することで、これら電線の導電線端末部が対応する位置の開口部に位置決めされる。同様に、電気部品のリードも対応する位置の開口部に位置決めされる。こうした位置決め下で電磁機器本体にホルダが取付けられることにより、コイルボビンに取付けられている各半田付け端子が夫々各開口部に配置される。このため、各半田付け端子と同じ配列となっている複数の半田ごてを有した自動半田付け機を用いて、前記半田ごて群を各開口部内に例えば上方から押し込むことにより、各半田付け端子に導電線端末部や電気部品などを1度に同一方向から半田付けすることが可能である。
【0015】
更に、請求項2の発明では、ケース内への充填材の注入に伴って、ホルダ上に設置されているコンデンサが、その端子板がケース内面に近づくように動かされることを、ホルダのコンデンサ支え部によって妨げて、ケースと端子板との間の電気的絶縁を確保できる。更に、この発明で、ホルダへのコンデンサの保持を確実にするため、ホルダとコンデンサとを輪ゴムのような固定手段を用いて固定することことは妨げない。
【0016】
請求項1、2の発明の好ましい形態では、前記ホルダと前記コイルボビンとを互いに嵌合させて前記ホルダを前記コイルボビンに取付けるとよい。この請求項3の発明では、ホルダとコイルボビンとの嵌合により、コイルボビンの各半田付け端子に対してホルダの各開口部を適正に位置決めできる。更に、これらの発明で、コイルボビンの温度上昇を検知するサーマルプロテクタを嵌合するような嵌合部を、ホルダに設ける場合には、コイルボビンとサーマルプロテクタとの密着性を高めることが可能である。
【0017】
又、前記課題を解決するために、請求項4に係る発明の照明器具は、器具本体と、この器具本体にランプソケットを介して支持された放電灯と、前記器具本体に取付けられて前記放電灯を点灯させる請求項1から3の内のいずれか1項に記載の電磁機器で形成された放電灯点灯装置と、を具備している。
【0018】
この発明の照明器具は、各半田付け端子に導電線端末部やリードなどを1度に同一方向から半田付けすることが可能な請求項1から3の内のいずれか1項に記載の電磁機器で形成される放電灯点灯装置を備えているので、この放電灯点灯装置の組立における電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1に示す照明器具1は、器具本体2と、ランプソケット3と、電磁機器で形成される放電灯点灯装置4と、水銀灯等の放電灯5とを備えている。
【0020】
器具本体2は、例えば天井に直付けされる図示しないシャーシと、このシャーシを下方から覆って設けられた反射板2aを有して形成されている。シャーシの長手方向両端部に夫々ランプソケット3が取付けられている。両ランプソケット3は、反射板2aの長手方向両端部に夫々設けた孔(図示しない)を通って、反射板2aの下側に突出されている。放電灯5は、例えば棒状であって、その両端はランプソケット3に取外し可能に支持されている。
【0021】
放電灯5を点灯させるための放電灯点灯装置4は、シャーシに取付けられているとともに、このシャーシと共に反射板2aで覆われている。図2〜図4等に示すように放電灯点灯装置4は、ケース11、電磁機器本体21、力率改善用コンデンサ31、放電抵抗34、電流ヒューズ36、ホルダ41、絶縁被覆電線51〜55、及び充填材10を備えている。
【0022】
ケース11は、四角筒状の金属製ケース本体12の両端に、夫々金属や樹脂製のケース蓋13、14を取付けるとともに、ケース本体12の一側壁の長手方向両端部に夫々取付け金具15、16をリベット止めして、形成されている。図2に示すように取付け金具15、16は互いに逆向きとなってケース本体12の長手方向両端から突出され、この突出部分にはねじ通し溝15a、16aが夫々設けられている。これらねじ通し溝15a、16aを通って前記シャーシにねじ込まれる図示しない取り付けねじを介してシャーシへの放電灯点灯装置4の取付けが行なわれる。
【0023】
電磁機器本体21は、図4に示すように鉄心22とコイル体23とを組合わせて形成されている。コイル体23は、コイルボビン24に巻線25を巻いて作られている。コイルボビン24は、電気絶縁物例えばプラスチック製であって、そのフランジ部は夫々鉄心22の軸方向両端から突出されている。鉄心22の一端面22aから突出されたフランジ部には、これと一体に端子取付け部24a、24bが形成されている。両端子取付け部24a、24bは、いずれも先端面(図4では上端面)に開放する複数の溝を有した凹凸構造をなしている(図4及び図5参照)。
【0024】
一方の端子取付け部24aには略L形に折り曲げられた複数の半田付け端子26a〜26cが互いに並べて取付けられ、他方の端子取付け部24bにも略L形に折り曲げられた複数の半田付け端子27a、27bが互いに並べて取付けられている。これらの端子26a〜26c、27a、27bのコイルボビン24外に位置した一片は、前記一端面22aと略平行な平板状をなしていて、かつ、互いに近づく方向に指向しているとともに、鉄心22の一端面22aに対し略同じ高さ(略等距離)に位置されている。
【0025】
なお、図4及び図10中符号28は巻線25の温度に感応してオン・オフするバイメタルスイッチなどからなる温度プロテクタを示している。温度プロテクタ28は、端子取付け部24a、24bへの半田付け端子26a〜26c、27a、27bの挿着に伴って、半田付け端子27a、27bに機械的かつ電気的に接続されているとともに、絶縁性の粘着テープ29で巻線25の表面に密接保持されている。
【0026】
図3、図5、図8に示すようにコンデンサ31は、その一側面から突出する一対の平板状端子板32を備えている。放電抵抗34は、部品本体としての抵抗本体34aと、この本体34aの両端から夫々突出された線状のリード34bを有して形成されている。両リード34bは端子板32に個別に半田付けされて、これにより、図10に示すようにコンデンサ31とリード付き放電抵抗34とが電気的に並列接続されている。
【0027】
電流ヒューズ36は、図10に示すようにコンデンサ31と放電抵抗34との並列回路に直列接続される。この電流ヒューズ36は、図9等に示すように部品本体としてのヒューズ本体37と、この本体37の両端に夫々半田付けされた裸線状のリード38とを有している。このようなリード38を有する電流ヒューズ36は、絶縁被覆電線の導電線を半田付けしてなるリード線付きの電流ヒューズに比較して部品コストが安価であるので、その使用により製造コストを低減可能である。
【0028】
ヒューズ本体37は、透明ガラス管37aとこの両端に嵌合された金属製筒体37bとを有しているとともに、これらの合わせ部を覆って封止樹脂39が設けられている。この構成により、ヒューズ本体37内の気密が保持されている。なお、封止樹脂39はポッティング処理により設けたが、これに代えて、ヒューズ本体37全体を樹脂槽に浸けたり、或いは、前記合わせ部に到達する深さまでヒューズ本体37の端部を夫々樹脂槽に浸ける等のディップ処理により設けることも可能である。これらの処理は、大気圧下で行われ、ヒューズ本体37内に未硬化の樹脂が入り込む圧力が実質的に作用しないので、封止樹脂39はヒューズ本体37の表面にのみ付着し、ヒューズ本体37内に侵入することがない。
【0029】
このように予め封止処理された電流ヒューズ36を用いることは、ケース11内に真空引きにより充填材10を充填して、この充填材10内に電磁機器本体21を埋め込む際に、充填材10内に電流ヒューズ36が位置する設計としても不具合を生じることなくコストダウンが可能である。
【0030】
つまり、前記真空引き充填は鉄心22をなす各積層鉄心板間などを含めて電磁機器本体21の隅々にまで充填材10を浸透させて空気層をなくし、それにより、電磁機器本体21からケース11のケース本体12への熱伝導性を良くして、電磁機器本体21の温度上昇を抑制するために行われている。このため、前記封止処理をしないで充填材10内に電流ヒューズ36が埋まる設計とした場合には、この電流ヒューズ36の内部が、ガラス管37aと筒体37bとの間の嵌め合い隙間を通して負圧となった条件で、充填が行われるので、電流ヒューズ36内に充填材10の一部が引き込まれてしまう。これにより、電流ヒューズ36のヒューズ機能が適正に発揮されなくなる可能性を生じる。
【0031】
これに対して、既述のように電流ヒューズ36を予め封止して置くことにより、密閉状態に保持されているヒューズ36内への充填材10の侵入が防止されて、電流ヒューズ36に所期の機能を発揮させることが可能である。このため、電流ヒューズ36を充填材10内に埋める設計とすることが可能となり、電流ヒューズ36を充填材10の外に配置させる十分に長い前記リード線付きの電流ヒューズ36を用いる必要がなくなるだけではなく、このヒューズ36をケース本体12等に対して絶縁するため絶縁カバーなどを取付ける必要がなくなる(この点は後述する。)。よって、部品点数、工数、及び材料費などが低減されるに伴い、コストダウンを図ることができる。
【0032】
ホルダ41は電気絶縁製のプラスチックにより一体成形されている。図4及び図7等に示すようにホルダ41は、第1係合凸部42、第2係合凸部43、第1開口部44a〜44c、第2開口部45a及び45b、電線保持部46、電流ヒューズ保持部47、及びコンデンサ支え部48などを有している。
【0033】
第1、第2の係合凸部42、43はいずれもホルダ41の裏面に一体に突設されている。第1係合凸部42は端子取付け部24aの先端に開放する凹部等に嵌合し、第2係合凸部43は端子取付け部24bの先端に開口する凹部などに嵌合する。第1係合凸部42を端子取付け部24aに凹凸嵌合させるとともに、第2係合凸部43を端子取付け部24bに凹凸嵌合させることにより、ホルダ41が電磁機器本体21に取付けられている。この取付け状態を図3に示す。前記凹凸嵌合により与えられる摩擦係合力で、後述の半田付け処理が済むまでの間、ホルダ41は人為的な引抜き力を与えない限り電磁機器本体21から外れないように保持されている。
【0034】
複数の第1開口部44a〜44cは、その内側に半田付け端子26a〜26cが配置されるように第1係合凸部42を避けて例えばホルダ41を厚み方向に貫通した孔で形成されている。他方の複数の第2開口部45a及び45bも、その内側に半田付け端子27a、27bが配置されるように第2係合凸部43を避けて例えばホルダ41を厚み方向に貫通した矩形状の貫通孔で形成されている。これらの開口部44a〜44c、45a、45bはいずれも半田付け端子26a〜26c、27a、27bより大きい矩形孔であって、ホルダ41を電磁機器本体21に取付けることによって、各開口部44a〜44c、45a、45bに、それらに個別に対応する半田付け端子26a〜26c、27a、27bが入り込むようになっている。
【0035】
図7(B)に示すように電線保持部46は、ホルダ41の一端に寄っている第1開口部44a〜44c群と、ホルダ41の他端に寄っている第2開口部45a、45b群との間に位置して、ホルダ41の表面に設けられている。この電線保持部46は、相互間に挟持溝46aを形成して列状に並設された複数の第1凸部46bと、同じく相互間に挟持溝46cを形成して列状に並設された複数の第2凸部46dとを備えている。各第1凸部46bは第1開口部44a〜44c群に寄せて形成され、挟持溝46aは第1開口部44a〜44cの夫々に対応して設けられている。同様に、各第2凸部46dは第2開口部45a、45b群に寄せて形成され、その挟持溝46cは第2開口部45a、45bの夫々に対応して設けれらている。更に、各第1、第2の凸部46b、46dは、いずれも挟持溝46b、46cとは直交して前記列方向に沿って間隔的に設けられている溝46e又は46fを有している。
【0036】
ヒューズ保持部47は、ホルダ45の表面に開口する細長い溝によって形成されている。この保持部47の一端部とこれに最も近づけられている第1開口部44aとの境界をなす壁部、及び保持部47の他端部とこれに最も近づけられている第2開口部45aとの境界をなす壁部には、夫々リード38を通す切欠き47aが表面に開放して設けられている。保持部47には電流ヒューズ36が収容され、このヒューズ36の両端のリード38は切欠き47aを通って、保持部47に隣接している第1開口部44a又は第2開口部45a内に配置されている。
【0037】
コンデンサ支え部48は電線保持部46を間に置いてヒューズ保持部47とは反対側に位置してホルダ45の表面に突設されている。コンデンサ支え部48は、例えば平板状をなして前記第1、第2の凸部46b、46dよりも遥かに長く形成されているとともに、溝46e、46fに個別に対向する溝48a、48bを有している。このコンデンサ支え部48の根元部とこれに最も接近した第1凸部46bとの間には挟持溝46gが形成されているとともに、前記根元部とこれに最も接近した第2凸部46dとの間には引出し溝46hが形成されている。
【0038】
電線保持部46には、図2、図5、図6に例示するようにケース11内に全体が納められる絶縁被覆電線51、52の一端部側、及び一方のケース蓋13を通ってケース11外に引出される絶縁被覆電線53〜55の一端部側が保持されている。
【0039】
詳しくは、絶縁被覆電線53の一端部は、挟持溝46gに挟まれて引出し溝46hを通ってホルダ41上に保持されており、その一端に露出した導電線端末部53aは、挟持溝46g、46aに対応する第1開口部44c内に配置されている。絶縁被覆電線54の一端部は、第1開口部44bに対応する挟持溝46aに挟まれて引出し溝46hを通ってホルダ41上に保持されており、その一端に露出した導電線端末部54aは、第1開口部44b内に配置されている。同様に、絶縁被覆電線55の一端部は、第2開口部45bに対応する挟持溝46cに挟まれて引出し溝46hを通ってホルダ41上に保持されており、その一端に露出した導電線端末部55aは、第2開口部45b内に配置されている。
【0040】
絶縁被覆電線51の一端部は、第1開口部44aに対応する挟持溝46aに挟まれて、ヒューズ保持部46に最も近い第1凸部46bを巻いてU字状に折り返し、各第1凸部46bの溝46e及びコンデンサ支え部48の一方の溝48aを通ってホルダ41上に保持されている。溝46eは絶縁被覆電線51を挟んでいる。この絶縁被覆電線51の一端に露出した導電線端末部51aは、第1開口部44a内に配置されている。更に、絶縁被覆電線52の他端に露出した導電線端末部は図8に示すようにコンデンサ31の他方の端子板32に半田付けされている。
【0041】
絶縁被覆電線52の一端部は、第1開口部44cに対応する挟持溝46aに挟まれて、各第1凸部46bの並び方向に沿ってこれらの一面に沿うように配線された後に、U字状に折り返して各第2凸部46dの溝46fを通リ、この溝46fに対向するコンデンサ支え部48の他方の溝48bを通ってホルダ41上に保持されている。溝46fは絶縁被覆電線52を挟んでいる。この絶縁被覆電線52の一端に露出した導電線端末部52aは、第1開口部44c内に配置されている。更に、絶縁被覆電線52の他端に露出した導電線端末部は図8に示すようにコンデンサ31の一方の端子板32に半田付けされている。
【0042】
以上のようにホルダ41上に絶縁被覆電線52を引き回して保持することによって、絶縁被覆電線53〜55の一端部が、これらの上に交差して配線された絶縁被覆電線52によって押えられている。更に、絶縁被覆電線52は絶縁被覆電線51のU字状に折り返された部分の一部を押えている。同様に、以上のようにホルダ41上に絶縁被覆電線51を引き回して保持することによって、この絶縁被覆電線51の一端部及び絶縁被覆電線52、53、55の一端部が、これらの上に交差して配線された絶縁被覆電線51によって押えられている。更に、絶縁被覆電線51、52のU字状の折り返し部分は、ヒューズ保持部47の開口と交差するように位置されており、それによって電流ヒューズ36の外れ止めをしている。
【0043】
このようにホルダ41のヒューズ保持部47に保持された電流ヒューズ36のリード38、及びホルダ41の電線保持部46に保持された各絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aの夫々が、絶縁被覆電線51又は52によって外れ止めされるので、これらのリード38及び導電線端末部51a〜55aの夫々を対応するホルダ41の開口部44a〜44c、45a、45b内に位置決めすることができる。
【0044】
ホルダ41は、そのヒューズ保持部47に電流ヒューズ36を嵌め込むとともに、電線保持部46に各絶縁被覆電線51〜55を保持させた状態(図4参照)で、第1、第2の係合凸部42、43を端子取付け部24a、24bに夫々凹凸嵌合させることにより、電磁機器本体21に取付けられるので、電磁機器本体21の各半田付け端子26a〜26c、27a、27bがホルダ41の対応する各開口部44a〜44c、45a、45bに入り込む。
【0045】
これに伴い、電流ヒューズ36の一端のリード38及び絶縁被覆電線51の導電線端末部51aが、第1開口部44a内に入り込んだ半田付け端子26aに接触若しくは近接する。絶縁被覆電線54の導電線端末部54aが、第1開口部44b内に入り込んだ半田付け端子26bに接触若しくは近接する。絶縁被覆電線52、53の導電線端末部52a、53aが、第1開口部44c内に入り込んだ半田付け端子26cに接触若しくは近接する。同様に、電流ヒューズ36の他端のリード38が第2開口部45a内に入り込んだ半田付け端子27aに接触若しくは近接するとともに、絶縁被覆電線55の導電線端末部55aが、第2開口部45b内に入り込んだ半田付け端子27bに接触若しくは近接する。
【0046】
この後に、開口部44a〜44c、45a、45bの配置と対応する配置の半田ごて群を有する半田付け機を用いて、その半田ごてを開口部44a〜44c、45a、45bに挿入して半田付けを行うことにより、1度に各半田付け端子26a〜26c、27a、27bと、電流ヒューズ36のリード38及び各絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aとを半田付けして、機械的且つ電気的に接続することができる。半田付けされた状態を図6に示し、図6中符号Aは半田を示している。
【0047】
この半田付けでは、1本又は2本の絶縁被覆電線の導線端末部をそれらが接続されるべき半田付け端子毎に逐一重ねて、各端子毎に順次行う必要がなく、以上のように1度に実施することが可能であるので、半田付け作業に要する時間が短くて済み、組立作業性が良いとともに、部品コストが高い雄雌のコンタクトを要しない。したがって、電磁機器本体21の半田付け端子26a〜26c、27a、27bへの絶縁被覆電線51〜55及び電流ヒューズ36のリード38の接続を容易かつ安価に実施することができる。しかも、電流ヒューズ36及び絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aは、絶縁被覆電線51、52を利用して抜けることがないように押えられ、所定位置に位置決めされているので、半田付け機を用いての接続に好適である。
【0048】
この半田付けにおいて、電流ヒューズ36及び絶縁被覆電線51〜55を支持したホルダ41は、その第1、第2の係合凸部42、43を、コイルボビン24の端子取付け部24a、24bに凹凸嵌合させて、コイルボビン24に取付けられている。これにより、コイルボビン24の各半田付け端子26a〜26c、27a、27bに対するホルダ41の各開口部44a〜44c、45a、45bを適正に位置決めできる。更に、既述のようにホルダ41の各開口部44a〜44c、45a、45bには、電流ヒューズ36のリード38及び絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aが位置決めされている。したがって、各半田付け端子26a〜26c、27a、27bと電流ヒューズ36のリード38及び絶縁被覆電線51〜55の導電線端末部51a〜55aが位置決めされるので、これらの半田付けによる接続の信頼性を高めることが可能である。
【0049】
しかも、以上の半田付けに際して、図4に示すようにホルダ41、電流ヒューズ36、及び各絶縁被覆電線51〜55は一つのアセンブリとして取扱うことができるので、その取り扱いなどが容易である。
【0050】
更に、以上の半田付け後に、これ以前又は以後に絶縁被覆電線51、52と半田付けされたコンデンサ31は、ホルダ41上に載置される。これにより、ケース11内に組み込むべき部品をユニット化できるので、ケース11への部品組み込みが容易である。しかも、コンデンサ31をホルダ41上に重ねたので、前記ユニットのケース11内での占有容積を小さくできる。これに応じてケース11を小形化することが可能であり、既存のケースに代えてケース11を小形化する場合には放電灯点灯装置4全体をコンパクトにできる。
【0051】
以上のホルダ41とコンデンサ31との組合せにおいて、図8に示すようにホルダ41のコンデンサ支え部48は、コンデンサ31の端子板32が突設されている側面を支持可能であって、しかも、この側面に対向している放電抵抗34との間に挿入されているので、コンデンサ支え部48を、図8中矢印方向へのコンデンサ31の動きを抑制するストッパとして機能させることができる。
【0052】
このため、ケース11内への前記ユニットの組み込みがより容易になるとともに、ケース11内に前記ユニットを組み込んだ後に、コンデンサ48が前記矢印方向に不用意に動くことを抑制できる。これにより、ケース11内に未硬化の充填材10を充填して硬化させる際に、未硬化の充填材10の注入圧力などによりコンデンサ48が動かされて、その端子板32及び放電抵抗34とケース本体12の内壁面との間の絶縁距離が短くなりすぎたり、これらが短絡することを抑制して、これら両者間に必要な絶縁距離を確保させることが可能である。更に、以上のようにホルダ41上にコンデンサ48を保持することにより、コンデンサ48をケース11内に配置する上で、コンデンサ48を動き止めするための格別な工夫や工数を不要にできる。
【0053】
なお、ケース11内への充填材10を充填は、大気圧以下にした低圧力雰囲気、つまり真空引きで行われるとともに、図1に示すようにケース11を立てた状態で、コンデンサ31の下部が注入された充填材10に埋まる程度の充填深さを得て行われる。これにより、各半田付け部及び電流ヒューズ36などは充填材10内に埋められた状態となる。
【0054】
又、電流ヒューズ36の保持部47は、電流ヒューズ36を収容する溝状をなしているので、この保持部47により電流ヒューズ36を周囲に対して電気的に絶縁できる。このため、ケース11内に対する適正位置から前記ユニットがずれて収容されることが仮にあったとしても、ケース11と電流ヒューズ36との間の電気的絶縁を確保することが可能である。
【0055】
更に、既述のようにホルダ41が有する電線保持部46の各凸部46b、46d、各溝46a、46c、46eなどを利用して、これらへの巻き付け等を伴う電線保持部46への絶縁被覆電線53〜55の引き回し方を適宜工夫することによって、これら絶縁被覆電線53〜55のケース11外への引出し長さを略同じに調整することが可能である。
【0056】
図11は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じ構成であるので、同じ構成部分には第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0057】
第2実施形態では、他のコンデンサ支え部58をホルダ41に一体に設けて、一対のコンデンサ支え部48、58間にコンデンサ31を挟んで保持している。この構成により、ホルダ41上でのコンデンサ31の図11中矢印方向への動き止めがより確実となるので、コンデンサ31を含めた前記ユニットのケース11への組み込みをより容易にできる。なお、この点以外の構成は、図11に示されない構成を含めて第1実施形態と同じであるので、この第2実施形態でも第1実施形態と同じ作用を得て、本発明の課題を解決することができる。
【0058】
なお、本発明は前記各実施形態には制約されない。電気部品の保持部例えば電流ヒューズの保持部を設ける場合、この保持部は、電流ヒューズを収容する溝であっても、電流ヒューズを弾性的に挟む一組以上の挟持片で作られていてもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電磁機器本体の各半田付け端子に絶縁被覆電線の導電線端末部や電気部品のリードなどを1度に同一方向から半田付けすることが可能であるので、電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能な電磁機器を提供できる。
【0060】
請求項2の発明によれば、電磁機器本体の各半田付け端子に絶縁被覆電線の導電線端末部や電気部品のリードなどを1度に同一方向から半田付けすることが可能であるので、電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能であリ、更に、ケース内への充填材の注入に伴い、ホルダ上に設置されているコンデンサがケース内面に近づけられることを妨げて、このコンデンサの端子板とケースとの間の電気的絶縁を確保することが可能な電磁機器を提供できる。
【0061】
請求項3の発明によれば、ホルダとコイルボビンとの嵌合により、コイルボビンの各半田付け端子に対するホルダの各開口部を適正に位置決した状態下で、電磁機器本体の各半田付け端子に絶縁被覆電線の導電線端末部や電気部品のリードなどを1度に同一方向から半田付けすることが可能であるので、電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施可能な電磁機器を提供できる。
【0062】
請求項4の発明によれば、請求項1から3の内のいずれか1項に記載の電磁機器で形成される放電灯点灯装置を備えているので、この放電灯点灯装置の組立における電磁機器本体の半田付け端子への電線等の接続を容易かつ安価に実施できる照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る照明器具を示す斜視図。
【図2】図1の照明器具が備える放電灯点灯装置を示す断面図。
【図3】図2の放電灯点灯装置の電磁機器本体とホルダとコンデンサとの関係を示す側面図。
【図4】図2の放電灯点灯装置の電磁機器本体と絶縁被覆電線を保持したホルダとの関係を示す分解斜視図。
【図5】図2の放電灯点灯装置の電磁機器本体とホルダとコンデンサとの関係を分解して示す側面図。
【図6】図2の放電灯点灯装置の電磁機器本体と絶縁被覆電線を保持したホルダとの関係を示す平面図。
【図7】(A)は図2の放電灯点灯装置が備えるホルダを示す斜視図。(B)は図7(A)のホルダを示す平面図。(C)は図7(A)のホルダを示す裏面図。
【図8】図2の放電灯点灯装置のコンデンサとホルダとの関係を示す斜視図。
【図9】図2の放電灯点灯装置が有する電流ヒューズを一部切欠いて示す平面図。
【図10】図1の照明器具を点灯させる放電灯点灯回路を示す図。
【図11】本発明の第2実施形態に係る放電灯点灯装置の電磁機器本体とホルダとコンデンサとの関係を示す側面図。
【符号の説明】
1…照明器具、 2…器具本体、 3…ランプソケット、 4…放電灯点灯装置、 5…放電灯、 10…充填材、 11…ケース、 21…電磁機器本体、22…鉄心、 23…コイル体、 24…コイルボビン、 24a、24b…端子取付け部、 26a〜26c、27a、27b…半田付け端子、31…コンデンサ(電気部品)、32…端子板、34…放電抵抗(電気部品)、 36…電流ヒューズ(電気部品)、 38…リード、 41…ホルダ、 42、43…係合凸部、46…電線保持部、 46a、46c…挟持溝、 46b、46d…凸部、 46e、46f…溝、 46g…挟持溝、 46h…引出し溝、 48…コンデンサ支え部、 51〜55…絶縁被覆電線、 51a〜55a…導電線端末部。
Claims (4)
- ケースと、
複数の半田付け端子が並べて取付けられたコイルボビンを有するコイル体と鉄心とを組合わせて形成され前記ケースに収容された電磁機器本体と、
この電磁機器本体とともに放電灯点灯回路を構成して前記ケースに内蔵されるコンデンサ等の電気部品と、
前記半田付け端子及びコンデンサの電気部品に電気的に接続される複数の絶縁被覆電線と、
これら絶縁被覆電線の夫々の一部が嵌め込み支持される電線保持部、前記電気部品のリード又は前記絶縁被覆電線の導電線端末部並びに前記半田付け端子が配置される複数の開口部を有して、前記電磁機器本体に取付けられた電気絶縁製のホルダと、
を具備し、前記開口部において前記各半田付け端子に対してこれらの半田付け端子に対応した前記導電線端末部並びに前記電気部品が同一方向から半田付けされていることを特徴とする電磁機器。 - ケースと、
複数の半田付け端子が並べて取付けられたコイルボビンを有するコイル体と鉄心とを組合わせて形成され前記ケースに収容された電磁機器本体と、
この電磁機器本体とともに放電灯点灯回路を構成して前記ケースに内蔵される端子板が突設されたコンデンサ等の電気部品と、
前記半田付け端子及びコンデンサ等の電気部品に電気的に接続される複数の絶縁被覆電線と、
これら絶縁被覆電線の夫々の一部が嵌め込み支持される電線保持部、前記電気部品のリード又は前記絶縁被覆電線の導電線端末部並びに前記半田付け端子が配置される複数の開口部、及びコンデンサ支え部を有して、前記電磁機器本体に取付けられた電気絶縁製のホルダと、
前記電磁機器本体を埋めて前記ケース内に注入して固化された電気絶縁性の充填材と、
を具備し、前記開口部において前記各半田付け端子に対してこれらの半田付け端子に対応した前記導電線端末部並びに前記電気部品が同一方向から半田付けされているとともに、前記コンデンサの前記端子板が突出された面を前記コンデンサ支え部に対向させて前記コンデンサが前記ホルダ上に設置されていることを特徴とする電磁機器。 - 前記ホルダと前記コイルボビンとを互いに嵌合させて前記ホルダが前記コイルボビンに取付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁機器。
- 器具本体と、この器具本体にランプソケットを介して支持された放電灯と、前記器具本体に取付けられて前記放電灯を点灯させる請求項1から3の内のいずれか1項に記載の電磁機器で形成された放電灯点灯装置と、を具備したことを特徴とする照明器具。
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