JP2004192817A - コネクタ及び極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法 - Google Patents

コネクタ及び極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法 Download PDF

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大助 寺師
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Abstract

【課題】異種径のケーブルをコネクタに接続する際に中心導体とコネクタとを密着して非接触タイプの半田付けを行う。
【解決手段】コネクタ15の表面には、極細同軸ケーブル1の絶縁体5から露出せしめた中心導体3の先端部を挿入する開口部21と前記中心導体3の先端を突当てる突当て面25とを備えた導体固定用筒状体23と、この導体固定用筒状体23の後方に位置して前記中心導体3を半田接続する端子部19と、この端子部19の後方に位置して前記中心導体3の後部を嵌入可能な導体固定用溝部27と、を設けている。中心導体3の先端部が開口部21に挿入されて導体固定用筒状体23で押さえられ、中心導体3の後部が導体固定用溝部27により位置決めされるので、異種径の極細同軸ケーブル1の中心導体3が非接触タイプのレーザ光で同時に端子部19の接続面に密着した状態で半田接続される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、極細同軸ケーブルを半田接続するためのコネクタ及び前記コネクタに極細同軸ケーブルを半田接続する極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンの液晶モニタの配線材として極細同軸ケーブル101を使用することが増加してきた。従来の極細同軸ケーブル101の構造は、図12に示されているように、例えば直径φ0.03mmの複数本(図12では7本)を撚り合わせてなる中心導体103の周囲に、例えば樹脂からなる絶縁体105が施される。この絶縁体105の外周に直径φ0.03mmの複数本(図12では26本)を撚り合わせて構成される外部導体107でシールドされ、この外部導体107の外周には例えばテフロン(登録商標)などの樹脂でジャケット層109が施されている。なお、このジャケット層109の直径つまりケーブル101の直径は、約φ0.38mmほどである。
【0003】
上記の極細同軸ケーブル101は、例えば図13に示されているように複数本がほぼ平行に並列にされた状態で樹脂111によって被覆されフラットケーブル113にまとめられている。
【0004】
上記の各極細同軸ケーブル101は、図14に示されているように、例えばパソコンのコネクタ115に接続するために端末加工として中心導体103が絶縁体105から露出され、この露出した中心導体103がコネクタ115のランド面117に半田付けされる。
【0005】
従来、中心導体103とコネクタ115のランド面117との半田付けは、予めランド面117に半田を載置しておき、抵抗式加熱器(接触型)を使用して複数本の極細同軸ケーブル101の中心導体103がヒータチップ119にて一括で押圧し加熱され半田付けされている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−357900公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の複数本の極細同軸ケーブル101の中心導体103の半田付けにおいては、異種径のケーブルを半田付けする際に、中心導体103とヒータチップ119とに図14において二点鎖線の空間(クリアランス)ができてしまい、熱伝導が悪いために半田接続することが非常に困難であるという問題点があった。上記のクリアランスの部分にヒータチップ119の段付部を設けることができるが、ヒータチップ119の設備費用がアップすることや、他の組み合わせの異種径のケーブルが半田付けされるときは新たな段付部のヒータチップ119が必要とすることなどの問題点があった。
【0008】
図15を参照するに、異種径のケーブルを半田付けするためには、例えばレーザ光LBを使用して非接触タイプの半田付けをすることが有効的であると思われる。しかしながら非接触タイプであるために中心導体103とコネクタ115のランド面117とのクリアランスができてしまうので、半田接続が非常に困難であるという問題点があった。
【0009】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、異種径のケーブルをコネクタに接続する際に中心導体とコネクタとの接続面にクリアランスを生じることなく非接触タイプの半田付けを行い得るコネクタ及び極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のコネクタは、中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルを接続するコネクタにおいて、
コネクタの表面に、前記絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部を挿入する開口部と前記中心導体の先端を突当てる突当て面とを備えた導体固定用筒状体と、この導体固定用筒状体の後方に位置して前記中心導体を半田接続する端子部と、この端子部の後方に位置して前記中心導体の後部を嵌入可能な導体固定用溝部と、を設けてなることを特徴とするものである。
【0011】
したがって、中心導体の先端部が開口部に挿入されて導体固定用筒状体で押さえられており、中心導体の後部が導体固定用溝部により左右方向の位置が決まるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体が同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続される。
【0012】
請求項2によるこの発明のコネクタは、請求項1記載のコネクタにおいて、導体固定用筒状体の開口部が、各種中心導体の直径に応じた大きさであることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、導体固定用筒状体の開口部が、各種中心導体の直径に応じた大きさであるので、異種径の中心導体の先端部が確実に押さえられ、中心導体が端子部の接続面に密着する。
【0014】
請求項3によるこの発明のコネクタは、中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルを接続するコネクタにおいて、
コネクタの表面に、前記絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部を挿入する導体固定用穴部と、この導体固定用穴部の後方に位置して前記中心導体を半田接続する端子部と、この端子部の後方に位置して前記中心導体の後部を嵌入可能な導体固定用溝部と、を設けてなることを特徴とするものである。
【0015】
したがって、中心導体の先端部が導体固定用穴部に差し込まれてから折曲げられるときの弾力性により導体固定用穴部で押さえられる状態になり、しかも中心導体の後部が導体固定用溝部により左右方向の位置が決まるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体が同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続される。
【0016】
請求項4によるこの発明のコネクタは、中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルを接続するコネクタにおいて、
コネクタの表面に、前記絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部をクランプするクランプ部と前記中心導体の先端を突当てる突当て面とを備えた第1クランプ部材と、この導体固定用筒状体の後方に位置して前記中心導体を半田接続する端子部と、この端子部の後方に位置して前記中心導体の後部をクランプする第2クランプ部材と、を設けてなることを特徴とするものである。
【0017】
したがって、中心導体の先端部が第1クランプ部材で押さえられており、中心導体の後部が第2クランプ部材で押さえられるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体が同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続される。
【0018】
請求項5によるこの発明の極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法は、中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルをコネクタに半田接続する極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法において、
前記極細同軸ケーブルの絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部を、コネクタの表面に設けた導体固定用筒状体の開口部へ挿入し、前記中心導体の先端を前記導体固定用筒状体の突当て面に突当てると共に、前記導体固定用筒状体の後方に位置する導体固定用溝部に前記中心導体の後部を嵌入して位置決めし、前記導体固定用筒状体と導体固定用溝部との間に位置するコネクタの表面上の端子部に前記中心導体を半田接続することを特徴とするものである。
【0019】
したがって、請求項1記載の作用と同様に、中心導体の先端部が開口部に挿入されて導体固定用筒状体で押さえられており、中心導体の後部が導体固定用溝部により左右方向の位置が決まるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体が同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続される。
【0020】
請求項6によるこの発明の極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法は、請求項5記載の極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法において、導体固定用筒状体の開口部が、各種中心導体の直径に応じた大きさであることを特徴とするものである。
【0021】
したがって、請求項2記載の作用と同様に、導体固定用筒状体の開口部が、各種中心導体の直径に応じた大きさであるので、異種径の中心導体の先端部が確実に押さえられ、中心導体が端子部の接続面に密着する。
【0022】
請求項7によるこの発明の極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法は、中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルをコネクタに半田接続する極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法において、
前記極細同軸ケーブルの絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部を、コネクタの表面に設けた導体固定用穴部に挿入して折曲げ、この折曲げた中心導体の後部を前記導体固定用筒状体の後方に位置する導体固定用溝部に嵌入して位置決めし、前記導体固定用筒状体と導体固定用溝部との間に位置するコネクタの表面上の端子部に前記中心導体を半田接続することを特徴とするものである。
【0023】
したがって、請求項3記載の作用と同様に、中心導体の先端部が導体固定用穴部に差し込まれてから折曲げられるときの弾力性により導体固定用穴部で押さえられる状態になり、しかも中心導体の後部が導体固定用溝部により左右方向の位置が決まるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体が同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続される。
【0024】
請求項8によるこの発明の極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法は、中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルをコネクタに半田接続する極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法において、
前記極細同軸ケーブルの絶縁体から露出せしめた中心導体の先端を、コネクタの表面に設けた第1クランプ部材の突当て面に突当てると共に、前記中心導体の先端部を第1クランプ部材のクランプ部でクランプし、前記第1クランプ部材の後方に位置する第2クランプ部材に前記中心導体の後部を嵌入して位置決めし、前記導体固定用筒状体と導体固定用溝部との間に位置するコネクタの表面上の端子部に前記中心導体を半田接続することを特徴とするものである。
【0025】
したがって、請求項4記載の作用と同様に、中心導体の先端部が第1クランプ部材で押さえられており、中心導体の後部が第2クランプ部材で押さえられるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体が同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図6を参照するに、この実施の形態に係わる極細同軸ケーブル1は、ケーブル1のほぼ中心に、例えば直径がφ0.03mmの複数本を撚り合わせて構成される中心導体3が設けられている。この実施の形態では7本の中心導体3で構成されており、直径はほぼφ0.9mmである。
【0028】
さらに、上記の中心導体3の周囲は樹脂などの絶縁体5で被覆されている。なお、この実施の形態では、上記の絶縁体5の厚さは、約0.08mmほどであり、上記の中心導体3を含む絶縁体5の直径は約φ0.25mmほどである。
【0029】
また、上記の絶縁体5の外周には、直径がφ0.03mmの複数本を撚り合わせて構成される外部導体7でシールドされている。この実施の形態では26本の外部導体7で構成されている。
【0030】
また、上記の外部導体7の外周には、例えばテフロン(登録商標)などの樹脂でジャケット層9が施されており、このジャケット層9の外径、換言すればケーブル1の直径は約φ0.38mmほどである。
【0031】
なお、上記の極細同軸ケーブル1は図7に示されているように複数本がほぼ平行に並列にされた状態で樹脂11によって被覆されフラットケーブル13にまとめられる。また、フラットケーブル13としては上記の複数本の異種径の極細同軸ケーブルが並列にされる場合がある。
【0032】
上記の各極細同軸ケーブル3を例えばパソコンのコネクタに接続するためには端末加工として中心導体3が絶縁体5から露出され、この露出した中心導体3がコネクタのランド部分に半田付けされる。
【0033】
この発明の第1の実施の形態に係わるコネクタ15について説明する。
【0034】
図5を参照するに、コネクタ15のランド面17には絶縁体5から露出せしめた中心導体3を半田接続する平板状の端子部19が複数個、並列に設けられている。
【0035】
図1及び図2を併せて参照するに、この端子部19の前方(図1において左斜め上方並びに図5において上方)には中心導体3の先端部を挿入するための開口部21を備えた筒状をなす導体固定用筒状体23が設けられている。この導体固定用筒状体23の内部前方端は中心導体3の先端を突当てるための突当て面25が備えられている。なお、導体固定用筒状体23の断面並びに開口部21は、図3に示されているように上記の7本の中心導体3を挿入可能な矩形状をなしており、異種径の極細同軸ケーブル1の各種中心導体3の直径に応じた大きさに構成されている。なお、導体固定用筒状体23の断面並びに開口部21は、上記の矩形状に限定されず、円形や他の形状であっても構わない。
【0036】
また、上記の端子部19の後方(図1において右斜め下方並びに図5において下方)には、図4に示されているように中心導体3の後部をランド面17から上方に向けて開口する溝状をなす導体固定用溝部27が上記の中心導体3を上方の開口から嵌入可能に設けられている。
【0037】
次に、上記の第1の実施の形態のコネクタ15に半田接続する極細同軸ケーブル1のコネクタ接続方法について説明すると、中心導体3が極細同軸ケーブル1の絶縁体5から露出された後に、図1及び図2に示されているように、中心導体3の先端部が導体固定用筒状体23の開口部21へ挿入され、中心導体3の先端が導体固定用筒状体23の突当て面25に突当てられ、位置決めされる。
【0038】
さらに、上記の中心導体3の後部は、導体固定用筒状体23の後方に位置する導体固定用溝部27に上方から嵌入されることにより、中心導体3の接続すべき部分が導体固定用筒状体23と導体固定用溝部27との間に位置する端子部19に必然的に位置決めされる。
【0039】
次いで、上方からレーザ光が照射されることにより、予め端子部19の接続面に載置してある半田が溶融して中心導体3と端子部19との非接触タイプの半田付けが行われる。
【0040】
以上のように、中心導体3の先端部が導体固定用筒状体23で押さえられており、中心導体3の後部が導体固定用溝部27により図5において左右方向の位置が決まるので、中心導体3は端子部19の接続面に密着した状態で半田接続される。したがって、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブル1を同時に各端子部19の接続面に密着した状態で半田接続ができる。
【0041】
この発明の第2の実施の形態に係わるコネクタ29について、第1の実施の形態のコネクタ15と同様の構成部材は同符号にて説明する。
【0042】
図10を参照するに、コネクタ29のランド面17には絶縁体5から露出せしめた中心導体3を半田接続する平板状の端子部19が複数個、並列に設けられている。
【0043】
図8及び図9を併せて参照するに、この端子部19の前方(図8において左斜め上方並びに図10において上方)には中心導体3の先端部を挿入するための導体固定用穴部31がコネクタ29のランド面17に対してほぼ直交する方向に穿設されている。なお、導体固定用穴部31は中心導体3の径よりも若干大きいサイズであっても構わない。
【0044】
また、上記の端子部19の後方(図8において右斜め下方並びに図10において下方)には、第1の実施の形態と同様に、中心導体3の後部をランド面17から上方に向けて開口する溝状をなす導体固定用溝部27が上記の中心導体3を開口から嵌入可能に設けられている。
【0045】
次に、上記の第2の実施の形態のコネクタ29に半田接続する極細同軸ケーブル1のコネクタ接続方法について説明すると、中心導体3が極細同軸ケーブル1の絶縁体5から露出された後に、図8及び図9に示されているように、中心導体3の先端部が導体固定用穴部31へ差し込まれてから図10において下側へ折曲げられる。
【0046】
さらに、上記の折曲げられた中心導体3の後部は、第1の実施の形態と同様に、導体固定用穴部31の後方に位置する導体固定用溝部27に上方から嵌入されることにより、中心導体3の接続すべき部分が導体固定用穴部31と導体固定用溝部27との間に位置する端子部19に必然的に位置決めされる。次いで、上方からレーザ光が照射され、予め端子部19の接続面に載置してある半田が溶融し、中心導体3と端子部19が非接触タイプで半田付けされる。
【0047】
以上のように、中心導体3の先端部が折曲げられるときの弾力性により導体固定用穴部31で押さえられる状態になり、しかも中心導体3の後部が導体固定用溝部27により図10において左右方向の位置が決まるので、中心導体3は端子部19の接続面に密着した状態で半田接続される。したがって、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブル1を同時に各端子部19の接続面に密着した状態で半田接続ができる。
【0048】
この発明の第3の実施の形態に係わるコネクタ33について、第1の実施の形態のコネクタ15と同様の構成部材は同符号にて説明する。
【0049】
図11を参照するに、コネクタ33のランド面17には絶縁体5から露出せしめた中心導体3を半田接続する平板状の端子部19が複数個、並列に設けられている。この端子部19の前方(図11において斜め左上方)には中心導体3の先端部をクランプするためのクランプ部35を備えた第1クランプ部材37が設けられている。また、この第1クランプ部材37には、中心導体3の先端を突当てるための突当て面39を備えた突当て部材41が備えられている。
【0050】
また、上記の端子部19の後方(図11において斜め右下方)には、中心導体3の後部をランド面17から上方に向けて開口するクランプ部43を備えた第2クランプ部材45が上記の中心導体3の後部をクランプ可能に設けられている。
【0051】
次に、上記の第3の実施の形態のコネクタ33に半田接続する極細同軸ケーブル1のコネクタ接続方法について説明すると、中心導体3が極細同軸ケーブル1の絶縁体5から露出された後に、中心導体3の先端が第1クランプ部材37に備えた突当て部材41の突当て面39に突当てられ位置決めされ、中心導体3の先端部が第1クランプ部材37のクランプ部35でクランプされる。さらに、上記の中心導体3の後部は、第1クランプ部材37の後方に位置する第2クランプ部材45のクランプ部43内に上方から嵌入してクランプされることにより、中心導体3の接続すべき部分が第1クランプ部材37と第2クランプ部材45との間に位置する端子部19に必然的に位置決めされる。
【0052】
次いで、上方からレーザ光が照射されることにより、予め端子部19の接続面に載置してある半田が溶融して中心導体3と端子部19との非接触タイプの半田付けが行われる。
【0053】
以上のように、中心導体3の先端部が第1クランプ部材37で押さえられ、中心導体3の後部が第2クランプ部材45で押さえられるので、中心導体3は端子部19の接続面に密着した状態で半田接続される。したがって、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブル1を同時に各端子部19の接続面に密着した状態で半田接続ができる。
【0054】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0055】
以上の第1〜第3の実施の形態のコネクタ15,29,33はいずれも射出成形などの成形法により一体的に製作することができるが、他の成形法であっても構わない。
【0056】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、中心導体の先端部を開口部に挿入して導体固定用筒状体で押さえ、しかも中心導体の後部を導体固定用溝部により左右方向の位置決めできるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体を同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続できる。
【0057】
請求項2の発明によれば、導体固定用筒状体の開口部を各種中心導体の直径に応じた大きさにしたので、異種径の中心導体の先端部を確実に押さえることができ、中心導体を端子部の接続面に密着できる。
【0058】
請求項3の発明によれば、中心導体の先端部を導体固定用穴部に差し込んでから折曲げるときの弾力性により導体固定用穴部で押さえる状態になり、しかも中心導体の後部を導体固定用溝部により左右方向の位置決めできるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体を同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続できる。
【0059】
請求項4の発明によれば、中心導体の先端部を第1クランプ部材で押さえ、中心導体の後部を第2クランプ部材で押さえるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体を同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続できる。
【0060】
請求項5の発明によれば、請求項1記載の効果と同様に、中心導体の先端部を開口部に挿入して導体固定用筒状体で押さえ、しかも中心導体の後部を導体固定用溝部により左右方向の位置決めできるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体を同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続できる。
【0061】
請求項6の発明によれば、請求項2記載の効果と同様に、導体固定用筒状体の開口部を各種中心導体の直径に応じた大きさにしたので、異種径の中心導体の先端部を確実に押さえることができ、中心導体を端子部の接続面に密着できる。
【0062】
請求項7の発明によれば、請求項3記載の効果と同様に、中心導体の先端部を導体固定用穴部に差し込んでから折曲げるときの弾力性により導体固定用穴部で押さえる状態になり、しかも中心導体の後部を導体固定用溝部により左右方向の位置決めできるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体を同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続できる。
【0063】
請求項8の発明によれば、請求項4記載の効果と同様に、中心導体の先端部を第1クランプ部材で押さえ、中心導体の後部を第2クランプ部材で押さえるので、非接触タイプで異種径の極細同軸ケーブルの中心導体を同時に端子部の接続面に密着した状態で半田接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のコネクタの部分的な斜視図である。
【図2】図1の矢視II−II線の断面図である。
【図3】図1の矢視III−III線の断面図である。
【図4】図1の矢視IV−IV線の断面図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態のコネクタの全体的な平面図である。
【図6】この発明の実施の形態に係わる極細同軸ケーブルの断面図である。
【図7】この発明の実施の形態に係わる極細同軸ケーブルの複数本を並列にしたフラットケーブルの断面図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態のコネクタの部分的な斜視図である。
【図9】図8の矢視IX−IX線の断面図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態のコネクタの全体的な平面図である。
【図11】この発明の第3の実施の形態のコネクタの部分的な斜視図である。
【図12】従来の極細同軸ケーブルの断面図である。
【図13】従来の極細同軸ケーブルの複数本を並列にしたフラットケーブルの断面図である。
【図14】従来の接触タイプのコネクタの半田付けを示す概略的な説明図である。
【図15】従来の非接触タイプのコネクタの半田付けを示す概略的な説明図である。
【符号の説明】
1 極細同軸ケーブル
3 中心導体
5 絶縁体
7 外部導体
9 ジャケット層
13 フラットケーブル
15 コネクタ(第1の実施の形態の)
17 ランド面
19 端子部
21 開口部
23 導体固定用筒状体
25 突当て面
27 導体固定用溝部
29 コネクタ(第2の実施の形態の)
31 導体固定用穴部
33 コネクタ(第3の実施の形態の)
35 クランプ部
37 第1クランプ部材
39 突当て面
41 突当て部材
43 クランプ部
45 第2クランプ部材

Claims (8)

  1. 中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルを接続するコネクタにおいて、
    コネクタの表面に、前記絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部を挿入する開口部と前記中心導体の先端を突当てる突当て面とを備えた導体固定用筒状体と、この導体固定用筒状体の後方に位置して前記中心導体を半田接続する端子部と、この端子部の後方に位置して前記中心導体の後部を嵌入可能な導体固定用溝部と、を設けてなることを特徴とするコネクタ。
  2. 導体固定用筒状体の開口部が、各種中心導体の直径に応じた大きさであることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルを接続するコネクタにおいて、
    コネクタの表面に、前記絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部を挿入する導体固定用穴部と、この導体固定用穴部の後方に位置して前記中心導体を半田接続する端子部と、この端子部の後方に位置して前記中心導体の後部を嵌入可能な導体固定用溝部と、を設けてなることを特徴とするコネクタ。
  4. 中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルを接続するコネクタにおいて、
    コネクタの表面に、前記絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部をクランプするクランプ部と前記中心導体の先端を突当てる突当て面とを備えた第1クランプ部材と、この導体固定用筒状体の後方に位置して前記中心導体を半田接続する端子部と、この端子部の後方に位置して前記中心導体の後部をクランプする第2クランプ部材と、を設けてなることを特徴とするコネクタ。
  5. 中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルをコネクタに半田接続する極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法において、
    前記極細同軸ケーブルの絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部を、コネクタの表面に設けた導体固定用筒状体の開口部へ挿入し、前記中心導体の先端を前記導体固定用筒状体の突当て面に突当てると共に、前記導体固定用筒状体の後方に位置する導体固定用溝部に前記中心導体の後部を嵌入して位置決めし、前記導体固定用筒状体と導体固定用溝部との間に位置するコネクタの表面上の端子部に前記中心導体を半田接続することを特徴とする極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法。
  6. 導体固定用筒状体の開口部が、各種中心導体の直径に応じた大きさであることを特徴とする請求項5記載の極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法。
  7. 中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルをコネクタに半田接続する極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法において、
    前記極細同軸ケーブルの絶縁体から露出せしめた中心導体の先端部を、コネクタの表面に設けた導体固定用穴部に挿入して折曲げ、この折曲げた中心導体の後部を前記導体固定用筒状体の後方に位置する導体固定用溝部に嵌入して位置決めし、前記導体固定用筒状体と導体固定用溝部との間に位置するコネクタの表面上の端子部に前記中心導体を半田接続することを特徴とする極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法。
  8. 中心導体の外周に絶縁体を施し、この絶縁体の外周に外部導体でシールドし、樹脂でジャケット層を施した極細同軸ケーブルをコネクタに半田接続する極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法において、
    前記極細同軸ケーブルの絶縁体から露出せしめた中心導体の先端を、コネクタの表面に設けた第1クランプ部材の突当て面に突当てると共に、前記中心導体の先端部を第1クランプ部材のクランプ部でクランプし、前記第1クランプ部材の後方に位置する第2クランプ部材に前記中心導体の後部を嵌入して位置決めし、前記導体固定用筒状体と導体固定用溝部との間に位置するコネクタの表面上の端子部に前記中心導体を半田接続することを特徴とする極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法。
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