JP2004192538A - 分散プリントシステム及びプログラム - Google Patents

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美奈子 小林
Masakazu Murakami
正和 村上
Kazumi Sawayanagi
一美 澤柳
Hironobu Nakada
洋信 中田
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Abstract

【課題】端末装置から投入されたプリントジョブを複数のプリンタに分散させてプリントさせる分散プリントシステムにおいて、各プリンタの性能が異なる場合でも、外観が略同一のプリント出力を得ることができる分散プリントシステムを提供する。
【解決手段】デバイスプロファイル取得部230は、各プリンタから、当該プリンタの性能等を表すデバイスプロファイルを取得する。プリント条件決定部240は、プリントすべき画像を表すデータを含む中間ファイルの内容と、各プリンタのデバイスプロファイルとから、外観が略同一のプリント出力が得られるようなプリント条件を決定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の画像形成装置が接続されたネットワーク上で構成される分散プリントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LANなどのネットワークに複数のパーソナルコンピュータ(PC)やプリンタなどを接続し、PCにインストールされたワープロ、表計算、描画ソフトなどのアプリケーションで作成した画像を、ネットワーク上で共有されたプリンタを用いてプリントするシステムが広く実用に供されている。
【0003】
そのような中で、例えば同一の文書を100部などというように、大量の部数だけプリントするような場合に、LANに接続された複数のプリンタで分散して並行的にプリントすることができれば短時間でプリント処理を終了することができる。そのために、一つのPCから投入されたプリントジョブを複数のプリンタで分散してプリントするようにした分散プリントシステムが考案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−290624号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の分散プリントシステムでは、プリンタごとの性能が異なることなどに起因して、プリンタごとに現実に出力される文書の外観が異なる場合がある、という問題点を有していた。
本発明は、係る問題点に鑑みてなされたものであって、性能の異なる複数のプリンタを用いた場合でも、外観が略等しいプリント出力を得ることができる分散プリントシステムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る分散プリントシステムは、複数の画像形成装置が接続されたネットワーク上で構成される分散プリントシステムにおいて、前記複数の画像形成装置のそれぞれから、画像形成装置の性能に関する情報を取得する性能情報取得手段と、投入されたプリントジョブに含まれる画像を表すデータと、前記性能情報取得手段が取得した性能に関する情報とに基づいて、前記複数の画像形成装置のそれぞれにおいて外観が略同一のプリント出力が得られるようなプリント条件を決定するプリント条件決定手段と、前記プリント条件決定手段にて決定されたプリント条件に従い、プリントジョブに含まれる前記画像を表すデータを、前記複数の画像形成装置のそれぞれに適合させるように変換する変換手段と、前記変換手段により変換されたデータを、前記複数の画像形成装置に送信する送信手段とを含むことを特徴としている。
【0007】
この構成では、プリント条件決定手段が、複数の画像形成装置のそれぞれにおいて外観が略同一のプリント出力が得られるようなプリント条件を決定する。
なお、性能情報取得手段、プリント条件決定手段、変換手段及び送信手段は、ネットワークに接続されたプリントサーバに備えることができるが、プリントジョブを投入する端末装置に備えるようにすることもできる。
【0008】
性能に関する情報は、例えば画像形成装置内のMIB(マネッジメント・インフォメーション・ベース)に格納しておき、SNMP(シンプル・ネットワーク・マネッジメント・プロトコル)の命令を利用して取得することができるが、情報を保持する領域、取得の方法はこれに限定されない。なお、変換手段は、各画像形成装置にて利用可能なページ既述言語(PDL)に変換することができるが、イメージデータに展開することも「変換」に含まれる。
【0009】
なお、前記性能に関する情報は、画像形成装置において画像形成できる記録シート上の領域を表す情報を含み、前記プリント条件決定手段は、前記複数の画像形成装置において画像形成される記録シート上の領域をプリント条件として決定するとすることができるが、性能に関する情報の内容もこれだけでなく解像度や階調等の他の情報を用いることもできるし、これに基づいて、プリント条件として、解像度、階調等を決定することもできる。
【0010】
ここで、プリントジョブを投入する端末装置側で、所定のフォーマットの中間ファイルを生成するようにすれば、変換手段による変換処理が容易である。中間ファイルは、例えば一種のPDLを用いて生成することができ、当該中間ファイルの内容から、記録シート上において画像が形成される領域を判別することができる。従って、画像形成装置の性能に関する情報と前記判別した領域とから、画像の縮小が必要か否かなどを判断することが可能であり、係る判断の結果からプリント条件を決定することができる。もっとも中間ファイルを生成せずとも、記録シート上において画像が形成される領域は判別することは可能であるから、プリント条件の決定は中間ファイルを用いなくても行うことが可能である。
【0011】
また、前記分散プリントシステムにおいて、プリントジョブを投入する端末装置には、プリントすべき画像を作成するアプリケーションと、当該アプリケーションにて作成された画像に基づいて、中間ファイルを生成する中間ファイル生成手段が備えられており、前記分散プリントシステムは、さらに、前記変換手段により画像の縮小処理が行われる場合であって、前記中間ファイルにイメージデータが含まれている場合に、当該イメージデータについては前記アプリケーションによる縮小処理が実行されるように制御する縮小処理制御手段を備えるとすることが好ましい。
【0012】
このようなイメージデータの縮小処理を、アプリケーションを利用せずに行うには、データの間引き処理などを行うことが考えられるが、間引き処理では画質の劣化が著しくなる可能性もあるからである。ネットワークに接続されたプリントサーバで変換処理等を行う場合には、一旦プリントジョブを投入した端末装置側にデータを送信し、当該端末装置にインストールされたアプリケーションを立ち上げて縮小処理を行い、プリントサーバに再度送信することもできる。
【0013】
前記分散プリントシステムは、さらに、前記複数の画像形成装置から状態に関する情報を取得する状態情報取得手段と、前記状態に関する情報から、プリント処理ができない状態にある画像形成装置を検出する検出手段とを備え、前記送信手段は、前記検出手段により、プリント処理ができない状態にある画像形成装置が検出された場合に、他の画像形成装置にデータを送信するとしてもよい。検出手段についてもプリントサーバに備えることもできるが、端末装置側に備えることもできる。
【0014】
本発明に係るプログラムは、複数の画像形成装置が接続されたネットワーク上で構成される分散プリントシステムを実現するプログラムであって、前記複数の画像形成装置のそれぞれから、画像形成装置の性能に関する情報を取得する性能情報取得処理と、投入されたプリントジョブに含まれる画像を表すデータと、前記性能情報取得処理において取得した性能に関する情報に基づいて、前記複数の画像形成装置のそれぞれにおいて略同一のプリント出力が得られるようなプリント条件を決定するプリント条件決定処理と、前記プリント条件決定手段にて決定されたプリント条件に従い、プリントジョブに含まれる前記画像を表すデータを、前記複数の画像形成装置のそれぞれに適合させるように変換する変換処理と、前記変換処理において変換されたデータを、前記複数の画像形成装置に送信する送信処理とを含む処理を、プロセッサを備える装置に実行させることを特徴としている。このプログラムも、プリントサーバにインストールすることもできるし、端末装置にインストールすることもできる。また、両者に分けてインストールすることも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る分散プリントシステムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(1)分散プリントシステムの全体構成
図1は、本発明の実施の形態に係る分散プリントシステムの全体構成を示す図である。本実施の形態の分散プリントシステムはクライアントPC100、プリントサーバ200、プリンタA310〜プリンタC330の3台のプリンタがLAN500に接続されて構成されている。
【0016】
クライアントPC100は、アプリケーション110及び中間ファイル生成部120を含んでおり、中間ファイル生成部120で生成された中間ファイルがLAN500を介してプリントサーバ200に送信される。アプリケーション110としては、例えばワープロ、表計算、描画用のソフトウェアなど、プリント命令を出すことができる各種アプリケーションソフトウェアをインストールして用いることができる。
【0017】
中間ファイル生成部120は、アプリケーション110にてプリント命令が出された場合に生成されたプリント用データから分散プリント用の中間ファイルを生成する。本実施の形態では、中間ファイルは、画像の中のテキスト部分に関する情報(文字コード、フォント、フォントサイズ、文字配置等の情報)を含むテキストファイル、図形部分(丸、四角等)に関する情報を含むグラフィックファイル、画像(イメージ)部分を含むビットマップファイルを有しており、プリントすべき画像を複数の中間ファイルに分割して生成する。
【0018】
(2)プリントサーバ200の構成
次にプリントサーバ200の構成について説明する。図2はプリントサーバ200の構成を示す機能ブロック図である。同図に示されるように、プリントサーバ200は、通信IF(インタフェース)部210、中間ファイル蓄積部220、デバイスプロファイル取得部230、プリント条件決定部240、エミュレーション解析部250、描画処理部260、エラー処理部270を含んでおり、エラー処理部270は、装置ステータス取得部280及びプリント条件再決定部290を含んでいる。
【0019】
通信IF部210は、LAN500を介する通信処理を制御する部分であり、具体的にはNIC(ネットワーク・インタフェース・カード)などを用いることができる。中間ファイル蓄積部220は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)などの各種記憶装置及び各種記憶装置への入出力インタフェースを用いることができ、クライアントPC100等の端末装置から送信されてきた中間ファイルが蓄積される。
【0020】
デバイスプロファイル取得部230は、各プリンタから当該プリンタのデバイスプロファイルを取得する。図3は、デバイスプロファイルの内容の一例を示す図である。同図に示されるように、デバイスプロファイルには、デバイスの識別子(Device_ID)、デバイス名(Device_Name)の他に、プリンタで用いるPDL(ページ記述言語)の種類(以下、この情報を「エミュレーション情報」ともいう。)、上下左右のマージン(記録シートの中でプリントしない領域として、各プリンタに予め設定されている値である。以下「画像欠損」ともいう。)、解像度(Resolution)及び解像度の初期値(Resolution_Def)、階調、スクリーン角(単位は°(角度)である。)等の各値が設定されている。
【0021】
上記のようなデバイスプロファイルの各値は、通常は各プリンタのMIB(マネッジメント・インフォメーション・ベース)に格納されていることが多く、プリントサーバ200は、SNMP(シンプル・ネットワーク・マネッジメント・プロトコル)のGetRequest命令などを用いて、各プリンタから上記の設定値を取得することができる。もっともデバイスプロファイルのような性能情報の格納領域はMIBに限定されるわけではなく、性能情報の取得方法もSNMPに限定されない。
【0022】
プリント条件決定部240は、中間ファイルの内容、各プリンタのデバイスプロファイルからプリント条件を決定して、描画処理部260に指示を送る。なお、エミュレーション解析部250は、上記エミュレーション情報を参照し、中間ファイルを各プリンタで用いられているPDLの形式に変換するように、描画処理部260に指示を送る。描画処理部260は、以上のような指示に従い、中間ファイルを各プリンタに適合したPDLに変換したり、イメージデータに変換したりすることができる。
【0023】
エラー処理部270は、例えば複数のプリンタの中に、紙切れ、紙詰まり、トナー切れ等の理由によりプリントできない状態にあるプリンタがあった場合に、他のプリンタに再度プリントジョブを割り振る処理を行う。即ち、装置ステータス取得部280は、各プリンタから装置の状態を示すステータス情報を取得し、プリンタで上記のようなエラーが発生したことを検出する。プリント条件再決定部290が、プリントジョブの投入先として他のプリンタを選択し、再度プリント条件を決定して描画処理部260に指示を送る。描画処理部260は、中間ファイル蓄積部220から再度中間ファイルを取り出して、必要な画像処理を行い、他のプリンタにデータを送信してプリントを実行させる。
【0024】
(3)クライアントPC100での処理内容(中間ファイルの生成)
以下、本実施の形態の分散プリントシステムにおけるクライアントPC100(プリントジョブを投入する端末装置)側の処理について説明する。図4は、中間ファイル生成処理の内容を示すフローチャートである。
上記したように本実施の形態では、分散プリント処理のための中間ファイルとして、テキストファイル、グラフィックファイル、ビットマップファイルに分割した複数のファイルを生成する。従って、アプリケーション110からプリントジョブが投入された場合には(S101:Yes)、当該プリントジョブに含まれる画像データから、テキスト情報を抽出し(S102)、テキストファイルを生成する処理(S103)、グラフィック情報を抽出し(S104)、グラフィックファイルを生成する処理(S105)、ビットマップ情報を抽出し(S106)、ビットマップファイルを生成する処理(S107)を行う。処理の順序がこれに限定されないのは勿論である。
【0025】
なお、本実施の形態では、以上のような中間ファイルを、画像欠損のない状態を想定して生成する。即ち、例えば図3に示したようなデバイスプロファイルを有するプリンタであれば、左3mm、上5mm、右3mm、下3mmの画像欠損を想定してプリント用ファイルを生成するのが通常であるが、本実施の形態では、デバイスプロファイルの異なる複数のプリンタにおいて、画像欠損の状態を略等しくしてプリントさせることにより、複数のプリンタで外観の略等しいプリント出力を得ることを想定しているため、中間ファイルとしては、画像欠損のないもの(上下左右のマージンが全て0の状態を想定したもの)を生成するようにしたものである。もっとも、例えばアプリケーション110の側でマージンの指定がされることがあるため、そのような指定されたマージンに関する情報を中間ファイルに付加しておく。以上のように中間ファイルが生成できると、LAN500を介して中間ファイルをプリントサーバ200に送信して(S108)。不図示のメインルーチンにリターンする。
【0026】
(4)プリントサーバ200の処理内容
次にプリントサーバ200での具体的な処理内容について説明する。図5は、中間ファイルを受信した場合のプリントサーバ200の処理内容の一例を示すフローチャートである。なお、図示は省略するが、同図に示されるような処理を行うに先立ち、プリントサーバ200は、各プリンタからデバイスプロファイルを取得する処理を行っているものとする。デバイスプロファイルを取得する処理は、例えば、まず、プリントサーバ200の電源立ち上げ時に全プリンタから取得を行い、その後は、新たなプリンタが使用可能となったことが検出された場合に取得するようにすればよいが、他のタイミングで取得することも勿論可能である。
【0027】
図5の処理では、中間ファイルを受信したことを検出した場合に(S201:Yes)、受信した中間ファイルを中間ファイル蓄積部220に保存する(S202)。ここで、上記したように本実施の形態の中間ファイルは三つに分割されるのが原則であるが、画像の内容によっては中間ファイルが一つ若しくは二つしか生成されない場合もある(例えば文字のみの画像の場合など)。本実施の形態では、中間ファイルの全てを受信したか否かの判断は、最初の中間ファイルを受信してから一定時間を計時することによって行う。即ち、当該一定時間内に二つの中間ファイルしか受信しなかった場合には、中間ファイルは二つ生成されているものとして以後の処理を行う。もっとも、例えば中間ファイルのそれぞれに、どのような種類の中間ファイルが生成されているかの情報を保持するようにしてもよい。そして、プリントサーバ200側での中間ファイルの画像処理を行う(S203)。図6は、中間ファイル画像処理の詳細な内容について説明するためのフローチャートである。
【0028】
中間ファイル画像処理では、まず、中間ファイルの内容及び各プリンタのデバイスプロファイルを参照し、複数のプリンタのいずれかで画像の欠けが発生するか否かを判定する(S301)。
具体的には、中間ファイルのそれぞれに含まれている、文字、図形、ビットマップの位置を示す情報とデバイスプロファイル中の画像欠損の値を参照し、画像欠損0を想定した中間ファイルをそのままプリントした場合に、上記文字、図形、ビットマップの中で、プリンタでプリント可能な領域内にプリントできず、欠けてしまう部分が発生するか否かを判定する。例えばデバイスプロファイルのMargin_Topが5mmであり、ビットマップが上から3mmのところに配置されていれば、当該プリンタで画像の欠けが発生する。逆に文字、図形、ビットマップが全て印刷可能な範囲内に配置されていれば、画像を縮小せずとも画像の欠けは発生しない。このような判定を全プリンタの上下左右について行う。
【0029】
いずれのプリンタでも画像の欠けが発生しない場合には(S301:No)、画像の縮小処理を行う必要がなく、画像欠損0を想定した中間ファイルを用いてそのままプリントすれば全てのプリンタで外観の等しいプリント出力を得ることができる。一方、いずれかのプリンタで画像の欠けが発生する場合には(S301:Yes)、画像の縮小処理を行う必要があるため、プリント条件決定処理へと進む(S302)。図7は、プリント条件決定処理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【0030】
プリント条件決定処理では、まず、各プリンタのデバイスプロファイルを参照して、最大のマージンを決定する。具体的には、上下左右のそれぞれについて、各プリンタからマージンの最大値を取得すればよく、例えばMargin_Topの場合、プリンタA310に設定されたMargin_Topの値が5mm、他のプリンタが3mmであったとすれば、5mmが選択される。下や左右についても同様である。
【0031】
決定された最大マージン内に収まるように画像の縮小処理を行うようにしてもよいが、本実施の形態では、縮小率の算出、実際の縮小処理の容易さなども考慮して、用紙サイズを考慮し、縮小後のマージンを決定するようにしている(S402)。この縮小後マージンの範囲内は、上記最大マージンにてプリント可能な範囲よりも小さくなるが、用紙のサイズと相似の関係となるように決定され、これにより全面画像を縮小後マージンのサイズへの縮小処理(S403)が容易となる。
【0032】
プリント条件決定処理を終了すると、図6のフローチャートへと戻って、生成された中間ファイルの中にビットマップファイル(イメージデータ)が存在するか否かを判定する(S303)。ビットマップファイルが存在する場合には(S303:Yes)、中間ファイルのそれぞれについて、ビットマップファイルであるか否かを順次判断していき(S304)、ビットマップファイルについては、一旦プリントジョブを投入した端末装置(本実施の形態ではクライアントPC100)に中間ファイルを再度送信し、クライアントPC100の側でビットマップデータを生成したアプリケーションを立ち上げ、当該アプリケーションで再度縮小処理を行ってからプリントサーバ200に再度送信する処理を行う(S305)。
【0033】
このように、ビットマップの場合にプリントサーバ200ではなく、クライアント側のアプリケーションで縮小処理を行うのは、アプリケーションを利用することなくビットマップの縮小処理を行うには、イメージデータの間引き処理を行う必要があり、画質の劣化が著しくなる場合も有りうるためである。なお、クライアントPC100側で自動的にアプリケーション110を立ち上げて縮小処理を行うための具体的な方法としては、例えばVisual Test(ラショナル社の商標)等のテストツールのように、アプリケーションに対して一定の動作を自動的に実行させるような機能を有するソフトウェアを利用し、RPC(リモート・プロシージャ・コール)、あるいはRPCを利用する各種プロトコル、例えばSOAP(シンプル・オブジェクト・アクセス・プロトコル)等の手段を利用してクライアントPC100側でアプリケーションを動作させることが考えられる。
【0034】
一方、中間ファイルがビットマップを含まない場合(S303:No)、あるいは、ビットマップを含むがビットマップ以外のテキストファイル等を縮小する場合には、画像の縮小処理にアプリケーション110を利用する必要がないため、中間ファイルの内容に基づいて縮小後マージンに合わせた縮小処理を行い、結果として中間ファイルが縮小後マージンに適合するように変換される(S306)。以上のような処理を、全ての中間ファイルについて終了するまで行い(S307:Yes)、中間ファイル画像処理を終了する。
【0035】
中間ファイル画像処理を終了すると、図5のフローチャートへと戻り、エミュレーション解析部250がエミュレーション情報を取得する(S204)。前記したように、エミュレーション情報とは、各プリンタで使用しているPDLの種類を表すものであり、本実施の形態の中間ファイルも一種のPDLであるから、相互の変換が可能である。本実施の形態では、描画処理部260において、中間ファイルを各プリンタで利用可能なPDLに変換して(S205)、各プリンタに送信する(S206)。ここでは、複数部のプリントの場合に各プリンタに割り振るものとするが、どのプリンタに何部割り振るかは任意の設定が可能である。
【0036】
ここで、例えばPDLを送信された全てのプリンタで適切にプリントすることが可能であれば問題はないが、一部のプリンタでは紙切れ、紙詰まり、トナー切れなど、プリント続行が不可能となるようなエラーが発生している場合がある。このようなエラー情報は、各プリンタからプリントサーバ200に送信される装置ステータス情報に含まれており、エラー処理部270の装置ステータス取得部280で検出される。エラーが発生した場合には(S207:Yes)、再度ステップS205へと戻り、中間ファイル蓄積部220に蓄積されている中間ファイルを別のプリンタで用いるPDLに変換する(S205)。フローチャート上での図示は省略したが、この際にどのプリンタに再送するかの選択は、プリント条件再決定部290において任意の方法で行うことができる。
【0037】
以上に説明したように、本実施の形態の分散プリントシステムでは、プリントすべき画像の画像データと各プリンタの性能情報を参照して、各プリンタで画像の欠け等を生じることなく、外観が略等しいプリント出力が得られるようなプリント条件を決定する。そして、当該条件に従って各プリンタに送信するPDLを生成するので、性能の異なる複数のプリンタにおいても、外観が略等しい出力を得ることができる。
【0038】
なお、本発明の分散プリントシステムを実現するためのプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、Smart Media(登録商標)、COMPACTFLASH(登録商標)などのフラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態で、インターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
【0039】
また、本発明に係るプログラムは、上記に説明した処理をコンピュータに実行させるための全てのモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プログラムや、オペレーティングシステム(OS)に含まれるプログラムなど、別途情報処理装置にインストールすることができる各種汎用的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュータに実行させるようにしてもよい。従って、上記した本発明の記録媒体に必ずしも前記全てのモジュールを記録している必要はないし、また、必ずしも全てのモジュールを伝送する必要もない。さらに所定の処理を専用ハードウェアを利用して実行させるようにすることができる場合もある。
【0040】
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を考えることができる。
(1)即ち、上記実施の形態では、プリント条件として上下左右のマージン、即ち記録シート上において画像を形成する領域を決定する場合について説明したが、プリント条件はマージンに限られることなく、他のプリント条件についても決定することが可能である。例えば、各プリンタが共通して備えている解像度の条件や階調など、デバイスプロファイルに含まれている性能情報、あるいは特にデバイスプロファイルには含まれていない情報でも取得することが可能な情報であり、中間ファイルに含めることが可能な情報であれば、プリント条件の決定に用いることができる。
【0041】
プリント条件の決定は、各々の画像形成装置で外観が略同一のプリント出力が得られるような条件を決定するのであるが、必ずしも同一のプリント条件について同一の値を取る必要はない場合も考えられる。例えばプリンタの仕様、メーカーが異なる場合など、プリント条件としての階調値を必ずしも同一とせず微調整した方が、外観が略同一に近くなるような場合も有りうるからである。このような場合には、例えばプリンタの機種名ごとの調整用テーブルを用意しておき、階調値等についてプリント条件の微調整を行うことも考えられる。
【0042】
(2)また、上記実施の形態では、LANに複数のプリンタが接続されたシステムに本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、複数の送信先に対してインターネットFAX(以下、「IFAX」という。)を送信するような場合に適用することもできる。即ち、インターネットを介して電子メールのやりとりなどを行うことにより、IFAXの送信先の画像形成装置からデバイスプロファイルに相当するような性能情報を取得し、取得された性能情報に基いて、いずれの送信先でも外観が略同一のプリント出力が得られるようなプリント条件を決定することが可能だからである。IFAXの送信元が、決定されたプリント条件に基づいて、IFAX送信のための電子メールに添付する画像データを加工することにより、送信先の各プリンタにおいて外観が略同一のプリント出力を得ることができる。
【0043】
(3)また、上記実施の形態では、ネットワークシステムにプリントサーバを含み、当該プリントサーバにおいてプリント条件の決定や、中間ファイルから各々のプリンタに適合したPDLへの変換処理等を行う場合について説明したが、これらプリントサーバで行う処理は、プリントジョブを投入する端末装置で行うようにすることも可能である。
【0044】
(4)また、上記実施の形態では、エミュレーション情報を参照して、中間ファイルを各プリンタに適合したPDLに変換する処理を行うようにしたが、描画処理部260において、イメージデータに展開してプリンタに送信することも勿論可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る分散プリントシステム等によれば、プリントジョブに含まれる画像を表すデータ、例えば中間ファイルの内容と、各々の画像形成装置の性能に関する情報、例えばデバイスプロファイルとに基づいて、当該複数の画像形成装置のそれぞれにおいて外観が略同一のプリント出力が得られるようなプリント条件を決定するようにしているので、複数の性能の異なるプリンタを用いる場合でも、外観が略同一のプリント出力を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る分散プリントシステムの全体構成を示す図である。
【図2】プリントサーバ200の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】デバイスプロファイルの内容の一例を示す図である。
【図4】中間ファイル生成処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】中間ファイルを受信した場合のプリントサーバ200の処理内容の一例を示すフローチャートである。
【図6】中間ファイル画像処理の詳細な内容について説明するためのフローチャートである。
【図7】プリント条件決定処理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 クライアントPC
110 アプリケーション
120 中間ファイル生成部
200 プリントサーバ
210 通信IF部
220 中間ファイル蓄積部
230 デバイスプロファイル取得部
240 プリント条件決定部
250 エミュレーション解析部
260 描画処理部
270 エラー処理部
280 装置ステータス取得部
290 プリント条件再決定部
310〜330 プリンタ
500 LAN

Claims (5)

  1. 複数の画像形成装置が接続されたネットワーク上で構成される分散プリントシステムにおいて、
    前記複数の画像形成装置のそれぞれから、画像形成装置の性能に関する情報を取得する性能情報取得手段と、
    投入されたプリントジョブに含まれる画像を表すデータと、前記性能情報取得手段が取得した性能に関する情報とに基づいて、前記複数の画像形成装置のそれぞれにおいて外観が略同一のプリント出力が得られるようなプリント条件を決定するプリント条件決定手段と、
    前記プリント条件決定手段にて決定されたプリント条件に従い、プリントジョブに含まれる前記画像を表すデータを、前記複数の画像形成装置のそれぞれに適合させるように変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換されたデータを、前記複数の画像形成装置に送信する送信手段とを含む
    ことを特徴とする分散プリントシステム。
  2. 前記性能に関する情報は、画像形成装置において画像形成できる記録シート上の領域を表す情報を含み、
    前記プリント条件決定手段は、
    前記複数の画像形成装置において画像形成される記録シート上の領域をプリント条件として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の分散プリントシステム。
  3. 前記分散プリントシステムにおいて、プリントジョブを投入する端末装置には、プリントすべき画像を作成するアプリケーションと、当該アプリケーションにて作成された画像に基づいて、中間ファイルを生成する中間ファイル生成手段が備えられており、
    前記分散プリントシステムは、さらに、
    前記変換手段により画像の縮小処理が行われる場合であって、前記中間ファイルにイメージデータが含まれている場合に、当該イメージデータについては前記アプリケーションによる縮小処理が実行されるように制御する縮小処理制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の分散プリントシステム。
  4. 前記分散プリントシステムは、さらに、
    前記複数の画像形成装置から状態に関する情報を取得する状態情報取得手段と、
    前記状態に関する情報から、プリント処理ができない状態にある画像形成装置を検出する検出手段とを備え、
    前記送信手段は、
    前記検出手段により、プリント処理ができない状態にある画像形成装置が検出された場合に、他の画像形成装置にデータを送信する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の分散プリントシステム。
  5. 複数の画像形成装置が接続されたネットワーク上で構成される分散プリントシステムを実現するプログラムであって、
    前記複数の画像形成装置のそれぞれから、画像形成装置の性能に関する情報を取得する性能情報取得処理と、
    投入されたプリントジョブに含まれる画像を表すデータと、前記性能情報取得処理において取得した性能に関する情報に基づいて、前記複数の画像形成装置のそれぞれにおいて略同一のプリント出力が得られるようなプリント条件を決定するプリント条件決定処理と、
    前記プリント条件決定手段にて決定されたプリント条件に従い、プリントジョブに含まれる前記画像を表すデータを、前記複数の画像形成装置のそれぞれに適合させるように変換する変換処理と、
    前記変換処理において変換されたデータを、前記複数の画像形成装置に送信する送信処理とを含む処理を、プロセッサを備える装置に実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
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