JP2004191468A - ファラデー回転子及びそれを備えた光デバイス - Google Patents

ファラデー回転子及びそれを備えた光デバイス Download PDF

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敦 大井戸
Tamotsu Sugawara
保 菅原
Shinichiro Kakehi
真一朗 筧
Kazuya Shimakawa
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Abstract

【課題】本発明は、ファラデー回転子及びそれを備えた光デバイスに関し、磁気特性の良好なファラデー回転子及びそれを備えた光デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜と、当該単結晶膜に形成され、光が入出射する2つの表面とを備えたファラデー回転子であって、当該単結晶膜は、化学式Bi3−xFe5−y12(Rは、Yを含む希土類元素のうちから選択される少なくとも1種類の元素と、Pb、Caのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、xは、1.5<x<2.5を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Pt及びMgのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、yは、0<y<1.5を満足する。)で表され、2つの表面のうち一方でのyの値をyとし、他方でのyの値をyとしたとき、y≦y≦2yの関係を満たすようにする。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信システムに用いられ、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を有するファラデー回転子及びそれを備えた光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
液相エピタキシャル(LPE)法で育成されたBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜(磁性ガーネット材料)は、光アイソレータや光サーキュレータなどに用いられるファラデー回転子として光通信システムに多く使用されている。光アイソレータは、光を一方向にだけ伝え、途中で反射して戻って来る光を阻止する役割を持った光デバイスである。ファラデー回転子は、ファラデー効果により光の偏光面を回転させる機能を有し、光アイソレータに用いられる場合には偏光面を45度(deg.)回転させる。光アイソレータは、ファラデー回転子と、一方向の偏光面の光のみを透過させる機能を有しファラデー回転子を挟んで配置される2枚の偏光素子又は偏光分離素子と、ファラデー回転子を磁気的に飽和させる外部磁石とを組み合わせて構成されることが多い。図10は、ファラデー回転子の光の透過方向と磁界の方向を示している。図10に示すように、ファラデー回転子224bには、光の進行方向に平行な矢印Aの方向の磁界が例えば外部磁石により印加される。
【0003】
近年、軟磁性であったBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜の組成を制御することで、硬磁性のBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を実現することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。ファラデー回転子を硬磁性にすること、すなわちファラデー回転子を永久磁石にすることは、ファラデー回転子に磁界を印加する外部磁石が不要になるため、光アイソレータの小型化や低コスト化に極めて有効である。Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を硬磁性にするには、希土類元素としてTb、Gd、Eu、Hoなどのような磁気モーメントの大きい元素を選択するとともに、鉄をGaやAlなどの非磁性元素で置換する。こうすると光アイソレータの動作温度付近で自発磁化Mを小さい値にすることができ、その結果、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜に磁気的な角型ヒステリシスを持たせ、抗磁力(保磁力)Hcを大きくすることが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−185027号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
Tb、Gd、Eu、Hoなどの元素を多く含むBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜は、自発磁化Mの温度特性の中で、自発磁化Mがほぼ0(ゼロ)となる温度すなわち補償温度を持つ。補償温度では、希土類イオンとFeイオンの全磁気モーメントが等しくなって、見かけ上の磁化はほぼ0になっている。一般的に、永久磁石の抗磁力Hcは自発磁化Mが小さいほど大きい値をとることができる。したがって、通信用光デバイスの動作温度として要求される−40〜85℃の範囲に補償温度を設定して、通信用光デバイスの実用温度範囲内で自発磁化Mをより小さい値とすることが望ましい。
【0006】
ところが、上記のような方法でBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を硬磁性にすると、自発磁化Mが極めて小さい値になる温度条件で、複数のファラデー回転角が出現する特異な現象が生じることが分かってきた。図11は、上記の硬磁性のBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を用いて製造されたファラデー回転子のファラデー回転角の磁気ヒステリシスを示している。横軸は磁界を表し、縦軸はファラデー回転角(deg.)を表している。図11に示すように、このファラデー回転子は、45deg.と20deg.の2つのファラデー回転角を有している。本明細書中では、互いに分離された複数のファラデー回転角が現れる現象をスプリットということにする。スプリットが生じたファラデー回転子は、ファラデー回転角の再現性が低下してしまい、外部磁界や温度の変化によりファラデー回転角が大きく変動する。このため、所望のファラデー回転角を安定的に得ることができなくなる。特に、温度が変化するとファラデー回転角の再現性が低下することが確認されている。このようなファラデー回転子を用いて光アイソレータなどの光デバイスを作製すると、ファラデー回転角が変動してしまうため光が透過しなくなる等の不具合が発生する。
【0007】
そこで、スプリットの生じる温度範囲を光デバイスの動作温度である−40〜85℃の範囲から外すことによって、上記の問題を解決する試みが行われている。しかし、この場合、自発磁化Mの値が比較的大きい条件で硬磁性の特性が得られるため、抗磁力Hcが極めて小さい値となる。このため外部からの磁界、温度変動及び衝撃などによって、ファラデー回転子の磁気的特性が容易に変化してしまい、ファラデー回転角が変動してしまうという問題が生じている。その結果、硬磁性の特性を有するファラデー回転子は、一般的な光デバイスにはまだ普及していない。
【0008】
本発明の目的は、磁気特性の良好なファラデー回転子及びそれを備えた光デバイスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、硬磁性の特性を有するBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜と、前記単結晶膜に形成され、光が入出射する2つの表面とを備えたファラデー回転子であって、前記単結晶膜は、化学式Bi3−xFe5−y12(ここで、Rは、Yを含む希土類元素のうちから選択される少なくとも1種類の元素と、Pb、Caのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、xは、1.5<x<2.5を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Pt及びMgのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、yは、0<y<1.5を満足する。)で表され、前記2つの表面のうち一方での前記yの値をyとし、他方での前記yの値をyとしたとき、y≦y≦2yの関係を満たすことを特徴とするファラデー回転子によって達成される。
【0010】
上記本発明のファラデー回転子において、前記y及び前記yは、y≒yの関係を満たすことを特徴とする。
上記本発明のファラデー回転子において、前記yは、0<y<0.1をさらに満足することを特徴とする。
【0011】
上記本発明のファラデー回転子において、前記Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti及びMgのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、Ptを含まないことを特徴とする。
上記本発明のファラデー回転子において、補償温度が−40℃以上、85℃以下であることを特徴とする。
【0012】
また、上記目的は、複数の光学素子からなる光デバイスであって、前記光学素子は、上記本発明のファラデー回転子を含むことを特徴とする光デバイスによって達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態によるファラデー回転子及びそれを備えた光デバイスについて図1乃至図9を用いて説明する。まず、本実施の形態によるファラデー回転子の原理について説明する。
ファラデー回転子の全領域で磁気的な特性が均一な場合、補償温度近傍で自発磁化Mが極めて小さい値となってもスプリットが生じることは本来あり得ない。したがって、スプリットが生じるということは、磁気的な特性が異なる複数の層が重なってファラデー回転子を構成していると推定される。そこで、様々な手法によりこのファラデー回転子の磁気特性や組成を分析したところ、鉄及び鉄と置換できる元素の組成分布とスプリットの発生との間に明らかな相関関係があることが分かった。すなわち、ファラデー回転子の鉄及び鉄と置換する元素の組成分布がエピタキシャル膜成長方向(光の入出射方向)に不均一であると、スプリットが生じることが確認された。
【0014】
図1は、硬磁性のBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を用いて製造されたファラデー回転子の自発磁化Mと温度との関係を示している。横軸は温度を表し、縦軸は自発磁化Mを表している。図1に示すように、自発磁化Mは、補償温度Tcでほぼ0になっている。補償温度Tcは、光デバイスの動作温度として要求される−40℃以上85℃以下の範囲に設定されている。
図2乃至図4は、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜のスピン配列を模式的に示している。図2は補償温度Tc近傍でのスピン配列を示し、図3は補償温度Tcより高い温度T2でのスピン配列を示している。図4は補償温度Tcより低い温度T1でのスピン配列を示している。各図中の矢印aは鉄イオンの磁気モーメントの方位及び強度を表し、各図中の矢印bは希土類元素イオンの磁気モーメントの方位及び強度を表している。図2に示すように、補償温度Tc近傍の温度では、希土類元素イオンと鉄イオンの磁気モーメントの強度が互いにほぼ等しくなっている。図3に示すように、補償温度Tcより高い温度T2では、希土類元素イオンの磁気モーメントの強度の方が鉄イオンの磁気モーメントの強度よりも高くなっている。図4に示すように、補償温度Tcより低い温度T1では、鉄イオンの磁気モーメントの強度の方が希土類元素イオンの磁気モーメントの強度よりも高くなっている。
【0015】
大きい磁気モーメントを持つ希土類元素を多く含むBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜では、鉄を置換する非磁性元素の量が多くなると補償温度Tcが高くなっていく。非磁性元素の置換量を適当な量に調整することによって、補償温度Tcを室温近傍にすることができ、室温を中心とする光デバイスの動作温度で大きい値の抗磁力Hcが得られる。
【0016】
ところが、非磁性元素の置換量が領域により不均一であると、同一の温度条件であっても補償温度Tcが領域により異なるため、補償温度Tcに対する相対的な希土類元素イオンと鉄イオンの磁気モーメントの強度が領域により異なってしまう。ある領域で希土類元素イオンと鉄イオンの磁気モーメントの強度が互いにほぼ等しいとしても、当該領域よりも鉄の組成比の大きい領域では、補償温度Tcが低くなるため、鉄イオンの磁気モーメントの強度の方が希土類元素イオンの磁気モーメントの強度よりも高くなる。逆に、鉄の組成比の小さい領域では、希土類元素イオンの磁気モーメントの強度の方が鉄イオンの磁気モーメントの強度よりも高くなる。したがって、1つのファラデー回転子内に、鉄イオンと希土類元素イオンの磁気モーメントの和が互いに異なる複数の領域が存在してしまうことになる。これらの複数の領域は、磁気的な特性が互いに異なる。
【0017】
図5は、鉄イオンと希土類元素イオンの磁気モーメントの和が互いに異なる2つの領域が存在するファラデー回転子の構成及び領域毎の磁気特性を模式的に示している。図5(a)に示すように、ファラデー回転子224bは、鉄イオンと希土類元素イオンの磁気モーメントの和が互いに異なる2つの領域を有している。2つの領域は、入出射両面にほぼ平行な仮想面226を境界としている。図5(b)はファラデー回転子224bの入射面側での自発磁化Mと温度との関係(b相)を示し、図5(c)はファラデー回転子224bの出射面側での自発磁化Mと温度との関係(a相)を示している。図5(b)、(c)の横軸は温度を表し、縦軸は自発磁化Mを表している。破線cは、ファラデー回転子224bの温度を表している。また、図5(d)はファラデー回転子224bのb相の磁気ヒステリシスを示し、図5(e)はファラデー回転子224bのa相の磁気ヒステリシスを示している。図5(d)、(e)の横軸は磁界を表し、縦軸はファラデー回転角を表している。図5(d)、(e)中の左右方向に延びる破線はファラデー回転角0deg.を表し、上下方向に延びる破線は磁界0を表している。
【0018】
図5(b)、(c)に示すように、a相とb相では補償温度Tcが異なっている。a相では補償温度Tcがファラデー回転子224bの温度より高く、b相では補償温度Tcがファラデー回転子224bの温度より低い。このため、図5(d)、(e)に示すように、a相とb相では磁気ヒステリシスが異なっている。したがって、ファラデー回転子224bの磁気ヒステリシスは、a相の磁気ヒステリシスとb相の磁気ヒステリシスとの和になり、補償温度Tc近傍の温度でのファラデー回転角には、図11に示すようにスプリットが生じる。
【0019】
Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜中の鉄の組成分布が変動する原因は、エピタキシャル膜の育成中に鉄と置換する元素の組成変動である。そこで、鉄と置換する元素とその組成変動量を分析したところ、組成変動を抑えるほどスプリットが発生しなくなり、抗磁力Hcが大きい値になることが分かった。
【0020】
GaとAlは、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜のエピタキシャル成長が安定することや、イオンの価数が鉄と同じ3価であること等のため、置換用の非磁性元素として使用されることが多い。このため、多量に置換されるGaやAlのような非磁性元素の組成分布が均一であることが必要となる。しかし、GaやAlについては、これらの酸化物を酸化鉄と共に育成用坩堝(るつぼ)に配合する割合で育成条件が確定する。このため、GaやAlの組成がファラデー回転子の各領域で不均一になる可能性は低い。したがって、一般的なエピタキシャル成長条件では、GaやAlの組成変動はスプリットの発生に大きな影響を与えない。
【0021】
それ以外の非磁性元素として、坩堝や治具から育成中に融液に溶出し、鉄と置換する非磁性の微量置換元素がある。微量置換元素は育成用の出発材料でないため、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜中に入る組成量は最大でも0.1程度までである。ところが、これらの微量置換元素の組成分布はスプリットの発生に大きな影響を与えることが分かった。すなわち、鉄と置換する非磁性の微量置換元素の組成分布が不均一になると、スプリットが生じることが確認された。したがって、ファラデー回転子の抗磁力Hcの特性を改善するためには、微量置換元素の組成分布の均一化が必要であることが分かった。微量置換元素の組成分布が膜成長方向(厚さ方向)に略均一な状態、すなわちファラデー回転子の光の入出射する2つのBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜表面の間で、鉄と置換するそれぞれの非磁性元素が同じ量である状態が最も好ましい。しかし、必ずしも組成分布が一定になっていなくても、ファラデー回転子の特性に実用上の問題が生じない場合もある。ファラデー回転子の光の入出射する2つのBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜表面のうち一方の表面での各非磁性元素量が、他方の表面での各非磁性元素量以上でかつ2倍以下である場合は、スプリットの発生が抑制され、抗磁力Hcが実用上問題のない値になる。
【0022】
坩堝や治具から育成中に融液に溶出し、鉄と置換する非磁性の微量置換元素のうち代表的なものはPtである。通常、ガーネット単結晶膜のエピタキシャル成長の原材料を入れる容器は、PbO、Bi、Bの溶媒との反応性が低いこと、及び融点が育成温度より余裕を持って高いことという条件を満足するPt(融点1772℃)を主成分にして作製されている。Ptは融液との反応性が低いものの若干は反応してしまうため、エピタキシャル成長中、徐々に融液に溶解する。したがって、特にPtについて、ファラデー回転子の光の入出射する2つのBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜表面のうち、一方の表面のPt量が、他方の表面のPt量以上でかつ2倍以下になるようにする必要がある。
【0023】
また、坩堝や基板固定に使用する治具などからPt以外の不純物が溶液に溶出し、それらの元素がエピタキシャル膜に混入して不均一な組成分布を形成することもある。そのような場合でもファラデー回転子の光の入出射する2つのBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜表面のうち、一方の表面の各非磁性元素量が、他方の表面のそれぞれの非磁性元素量以上でかつ2倍以下になるようにする必要がある。
【0024】
そして、ファラデー回転子のHc特性をさらに改善するために、坩堝や、育成に使用する溶液の攪拌用治具(攪拌子)、基板固定用治具をAuで構成して、エピタキシャル膜を育成することを検討した。Auは非常にイオンになり難い元素であるためPbO、Bi及びBの溶媒に僅かしか溶解せず、その僅かに溶解したAuも酸化物であるエピタキシャル膜にはほとんど析出しない。このため、坩堝や治具から析出するPtやその他の不純物をエピタキシャル膜から除去するためには、Auを用いるこれらの手法は最も有効な方法となる。このように、Ptやその他の不純物が除去されることにより、スプリットが発生せず、大きい抗磁力Hcを持つ理想的な硬磁性ファラデー回転子が得られる。
【0025】
ただし、Auの融点は1064℃と育成温度に近いため、Auで作製された坩堝や治具は育成条件では極めて軟らかく、取り扱い難い。このため、PtとAuを合金化することで補強した材料を用いることが、坩堝や治具の強度を得るために有効である。このような材料を用いると、微量のPtがエピタキシャル膜に混入することがある。しかし、この場合でもファラデー回転子の光の入出射する2つのBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜表面のうち、一方の表面のPt量が、他方の表面のPt量以上でかつ2倍以下であれば、実用上の特性的な問題は起きないことが分かった。
【0026】
また、原材料に配合され、鉄と多量に置換されるGaやAlなどの非磁性元素においても組成変動がないことが理想である。ファラデー回転子の両表面において、一方の表面の各非磁性元素量が、他方の表面のそれぞれの非磁性元素量以上でかつ2倍以下であることは、同じく硬磁性のファラデー回転子に必要な条件である。
【0027】
このように、本実施の形態によるファラデー回転子は、化学式Bi3−xFe5−y12(ここで、Rは、Yを含む希土類元素のうちから選択される少なくとも1種類の元素と、Pb及びCaのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、xは、1.5<x<2.5を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Pt及びMgのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、yは、0<y<1.5を満足する。)で表されるBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を有している。また、本実施の形態によるファラデー回転子は、Bi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜に形成され、光の入出射する2つの表面のうち一方の表面でのyの値をyとし、他方の表面でのyの値をyとしたとき、y≦y≦2yの関係を満たしている。さらに、y及びyがy≒yの関係を満たしていればさらに望ましい。
【0028】
図6は、本実施の形態によるファラデー回転子のファラデー回転角の磁気ヒステリシス(硬磁気特性)を示している。横軸は磁界を表し、縦軸はファラデー回転角(deg.)を表している。図6に示すように、本実施の形態では、スプリットが発生せず、比較的大きい抗磁力Hcが得られるとともに、良好な角型ヒステリシスが得られている。
【0029】
本実施の形態によれば、硬磁性の特性を有するBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜より作製されるファラデー回転子において、鉄と置換する各非磁性元素の光入出射方向の組成分布を一定の範囲に抑えることにより、スプリットの発生を抑制することが可能となった。
【0030】
以上説明したファラデー回転子は、光アイソレータ等の光デバイスに供される。そして、この光デバイスは、光通信システムに用いることができる。図7乃至図9を用いて、本実施の形態が適用される光通信システム1について説明する。図7は、光通信システム1の構成を示している。図7に示すように、光通信システム1は、送信側と受信側との間で光信号によって情報を伝送するためのシステムである。送信側には光送信器2が配設され、受信側には光受信器3が配設されている。光送信器2と光受信器3とは、光ファイバからなる光伝送ライン4で接続されている。光伝送ライン4上には光増幅器5が介在している。光増幅器5は、光伝送ライン4の長さに応じた数だけ設けられる。
【0031】
光送信器2は、電子回路21と、レーザダイオード(LD)モジュール22とを備えている。電子回路21は、伝送の対象となるデータを電気信号として受信して、所定の処理を施した後にLDモジュール22に出力する。LDモジュール22は、受信した電気信号を光信号に変換した後に、光伝送ライン4に伝送する。
光受信器3は、フォトダイオード(PD)モジュール31と、電子回路32とを備えている。PDモジュール31は、光伝送ライン4を介して光受信器2側から受信した光信号を電気信号に変換し、電子回路32に出力する。電子回路32は入力した電気信号を受信側に出力する。
光伝送ライン4上に配設された光増幅器5は、光伝送ライン4を伝送される光信号の減衰を防止するために光信号を増幅する。
【0032】
図8は、LDモジュール22の構成を示している。図8に示すように、LDモジュール22は、ケース内に配置されるLD222と、LD222から出力され、1.31μm(又は1.55μm)の波長を有する光(信号)を平行光として供給するレンズ223と、レンズ223を透過した光(信号)を一方向にのみ透過させる光アイソレータ224と、光アイソレータ224を出射した光を集光して光伝送ライン4に供給するレンズ223とを備えている。
【0033】
図9は、光アイソレータ224の構成を示している。図9に示すように、光アイソレータ224は、2つの偏光子224a、224cの間にファラデー回転子224bが配置された構成を有する。2つの偏光子224a、224cは、所定の間隔を隔てて対向配置される。偏光子224aに順方向(図の矢印方向)の光が入射されるものとすると、順方向の光は偏光子224cから光伝送ライン4に向けて出射される。
【0034】
ファラデー回転子224bは、偏光子224aを透過した順方向の光の偏光面を例えば45deg.だけ回転させ、偏光子224cに向けて出射する。偏光子224cの偏光軸は、偏光子224aの偏光軸に対して45deg.だけ回転して配置されている。このため、偏光子224cは順方向の光を透過させる。一方、偏光子224c側から入射し偏光子224cを透過した逆方向の光の偏光面は、ファラデー回転子224bによりさらに45deg.だけ回転して、偏光子224aの偏光軸に直交する。これにより、光アイソレータ224は、偏光子224a側からの順方向の光を透過させ、偏光子224c側からの逆方向の光の透過を阻止する。
【0035】
本実施の形態においては、ファラデー回転子224bを前述のBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜で構成する。そして、ファラデー回転子224bは、光アイソレータ224等の光デバイスの一部として機能する。
なお、以上では光デバイスの例として、光アイソレータ224について説明したが、本実施の形態のファラデー回転子224bは、光アッテネータ、光サーキュレータ、光磁界センサ及び光減衰器等の他の光デバイスに適用できることは言うまでもない。
【0036】
以下、本実施の形態によるファラデー回転子について、具体的実施例を用いて説明する。
(実施例1)
Tb、Yb、BiO、Fe、Ga、GeO、PbO、BをAu製の坩堝に入れて当該坩堝を電気炉内に配置し、温度を上げて溶融した後に攪拌を行った。Au製の治具でCaMgZr置換ガドリウムガリウムガーネット単結晶基板を固定して、液相エピタキシャル法によってこの融液より基板上に(BiTbYbPb)(FeGaGe)12の組成を持つBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を育成した。この単結晶膜を研磨、切断し、光の入出射する2面に無反射膜を成膜して、波長1.55μmの光でファラデー回転角が45deg.であり、1.5mm角、厚さ450μmのファラデー回転子を作製した。VSM(振動試料型磁力計)で評価したところ、このファラデー回転子の補償温度は15℃であった。温度を変えながらVSMで自発磁化Mを評価して、キュリー温度より低い温度で自発磁化Mが0に最も近づいた温度を補償温度と判断した。温度25℃でファラデー回転角と外部磁界との関係を評価したところ、ファラデー回転角は45deg.のみであってスプリットは発生せず、抗磁力Hcは500kA/mであった。次に、このファラデー回転子の光の入出射面でガーネット組成を分析した。組成分析は、(BiTbHoPb)(FeGaGe)12単結晶の光の入出射する2面で、レーザアブレーション/ICP質量分析法によりGaとGeについて行った。この分析値を相対的に比較することにより、これらの元素の入出射両面での組成比の評価を行った。その結果、ファラデー回転子の入出射両面での組成比は、一方の表面でのGaとGeの量をそれぞれ100とすると、他方の表面での相対的な量はGa、Ge共に110であった。
【0037】
(実施例2)
Tb、Yb、BiO、Fe、Ga、GeO、PbO、BをAu製の坩堝に入れて電気炉内に配置し、温度を上げて溶融した後に攪拌を行った。Pt製の治具でCaMgZr置換ガドリウムガリウムガーネット単結晶基板を固定して、液相エピタキシャル法によってこの融液より基板上に(BiTbYbPb)(FeGaGePt)12の組成を持つBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を育成した。この単結晶膜を研磨、切断し、光の入出射する2面に無反射膜を成膜して、波長1.55μmの光でファラデー回転角が45deg.であり、1.5mm角、厚さ450μmのファラデー回転子を作製した。VSMで評価したところ、このファラデー回転子の補償温度は15℃であった。温度を変えながらVSMで自発磁化Mを評価して、キュリー温度より低い温度で自発磁化Mが0に最も近づいた温度を補償温度と判断した。温度25℃でファラデー回転角と外部磁界との関係を評価したところ、ファラデー回転角は45deg.であり、僅かにスプリットが発生し、抗磁力Hcは200kA/mであった。次に、このファラデー回転子の光の入出射面でガーネット組成を分析した。組成分析は、(BiTbYbPb)(FeGaGePt)12単結晶の光の入出射する2面で、レーザアブレーション/ICP質量分析法により検出されるGa、Ge及びPtについて行った。この分析値を相対的に比較することにより、これらの元素の入出射両面での組成比の評価を行った。その結果、ファラデー回転子の入出射両面での組成比は、一方の表面でのGa、Ge及びPtの量をそれぞれ100とすると、他方の表面での相対的な量はGaが100、Geが110、Ptが150であった。
【0038】
(実施例3)
Tb、Yb、BiO、Fe、Ga、GeO、PbO、BをAuとPtの合金製の坩堝に入れて電気炉内に配置し、温度を上げて溶融した後に攪拌を行った。Pt製の治具でCaMgZr置換ガドリウムガリウムガーネット単結晶基板を固定して、液相エピタキシャル法によってこの融液より基板上に(BiTbYbPb)(FeGaGePt)12の組成を持つBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を育成した。この単結晶膜を研磨、切断し、光の入出射する2面に無反射膜を成膜して、波長1.55μmの光でファラデー回転角が45deg.であり、1.5mm角、厚さ450μmのファラデー回転子を作製した。VSMで評価したところ、このファラデー回転子の補償温度は15℃であった。温度を変えながらVSMで自発磁化Mを評価して、キュリー温度より低い温度で自発磁化Mが0に最も近づいた温度を補償温度と判断した。温度25℃でファラデー回転角と外部磁界との関係を評価したところ、ファラデー回転角は45deg.であり、スプリットが発生し、抗磁力Hcは120kA/mであった。抗磁力Hcが120kA/mならば実用上の問題はない。次に、このファラデー回転子の光の入出射面でガーネット組成を分析した。組成分析は、(BiTbYbPb)(FeGaGePt)12単結晶の光の入出射する2面で、レーザアブレーション/ICP質量分析法により検出されるGa、Ge及びPtについて行った。この分析値を相対的に比較することにより、これらの元素の入出射両面での組成比の評価を行った。その結果、ファラデー回転子の入出射両面での組成比は、Ga、Ge及びPtの一方の表面での量をそれぞれ100とすると、他方の表面での相対的な量はGaが100、Geが100、Ptが200であった。
【0039】
(比較例1)
Tb、Yb、BiO、Fe、Ga、GeO、PbO、BをPt製の坩堝に入れて電気炉内に配置し、温度を上げて溶融した後に攪拌を行った。Pt製の治具でCaMgZr置換ガドリウムガリウムガーネット単結晶基板を固定して、液相エピタキシャル法によってこの融液より基板上に(BiTbYbPb)(FeGaGePt)12の組成を持つBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を育成した。この単結晶膜を研磨、切断し、光の入出射する2面に無反射膜を成膜して、波長1.55μmの光でファラデー回転角が45deg.であり、1.5mm角、厚さ450μmのファラデー回転子を作製した。VSMで評価したところ、このファラデー回転子の補償温度は15℃であった。温度を変えながらVSMで自発磁化Mを評価して、キュリー温度より低い温度で自発磁化Mが0に最も近づいた温度を補償温度と判断した。温度25℃でファラデー回転角と外部磁界との関係を評価したところ、ファラデー回転角は45deg.であり、スプリットが発生し、抗磁力Hcは10kA/mであった。このファラデー回転子は実用に適さなかった。次に、このファラデー回転子の光の入出射面でガーネット組成を分析した。組成分析は、(BiTbYbPb)(FeGaGePt)12単結晶の光の入出射する2面で、レーザアブレーション/ICP質量分析法により検出されるGa、Ge及びPtについて行った。その分析値を相対的に比較することにより、これらの元素の入出射両面での組成比の評価を行った。その結果、ファラデー回転子の入出射両面での組成比は、Ga、Ge、Ptの一方の表面での量をそれぞれ100とすると、他方の表面での相対的な量はGaが110、Geが90、Ptが250であった。
【0040】
本実施の形態では、硬磁性の特性を有するBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜より作製されるファラデー回転子において、鉄と置換する各非磁性元素の光入出射方向の組成分布を一定の範囲に抑えることにより、スプリットの発生が抑制でき、または比較的大きい抗磁力Hcが得られている。このため、従来問題となっていた僅かな外部磁界、熱及び振動などによるファラデー回転角の変動が生じない。
【0041】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、磁気特性の良好なファラデー回転子及びそれを備えた光デバイスを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】硬磁性のBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を用いて製造されたファラデー回転子の自発磁化Mと温度との関係を示すグラフである。
【図2】補償温度Tc近傍でのBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜のスピン配列を模式的に示す図である。
【図3】補償温度Tcより高い温度T2でのBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜のスピン配列を模式的に示す図である。
【図4】補償温度Tcより低い温度T1でのBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜のスピン配列を模式的に示す図である。
【図5】鉄イオンと希土類元素イオンの磁気モーメントの和が互いに異なる2つの領域が存在するファラデー回転子の構成及び領域毎の磁気特性を模式的に示す図である。
【図6】本実施の形態によるファラデー回転子のファラデー回転角の磁気ヒステリシスを示すグラフである。
【図7】本実施の形態によるファラデー回転子を用いた光通信システムの構成を示す図である。
【図8】本実施の形態によるファラデー回転子を用いたLDモジュールの構成を示す図である。
【図9】本実施の形態によるファラデー回転子を用いた光アイソレータの構成を示す図である。
【図10】ファラデー回転子の光の透過方向と磁界の方向を示す図である。
【図11】従来の硬磁性のBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を用いて製造されたファラデー回転子のファラデー回転角の磁気ヒステリシスを示すグラフである。
【符号の説明】
1 光通信システム
2 光送信器
3 光受信器
4 光伝送ライン
5 光増幅器
21、32 電子回路
22 LDモジュール
31 PDモジュール
222 LD
223 レンズ
224 光アイソレータ
224a、224c 偏光子
224b ファラデー回転子
226 仮想面

Claims (6)

  1. 硬磁性の特性を有するBi置換希土類鉄ガーネット単結晶膜と、前記単結晶膜に形成され、光が入出射する2つの表面とを備えたファラデー回転子であって、
    前記単結晶膜は、化学式Bi3−xFe5−y12(ここで、Rは、Yを含む希土類元素のうちから選択される少なくとも1種類の元素と、Pb、Caのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、xは、1.5<x<2.5を満足する。Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti、Pt及びMgのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、yは、0<y<1.5を満足する。)で表され、
    前記2つの表面のうち一方での前記yの値をyとし、他方での前記yの値をyとしたとき、y≦y≦2yの関係を満たすこと
    を特徴とするファラデー回転子。
  2. 請求項1記載のファラデー回転子において、
    前記y及び前記yは、y≒yの関係を満たすこと
    を特徴とするファラデー回転子。
  3. 請求項1又は2に記載のファラデー回転子において、
    前記yは、0<y<0.1をさらに満足すること
    を特徴とするファラデー回転子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のファラデー回転子において、
    前記Mは、Ga、Al、Sc、In、Si、Ge、Ti及びMgのうちから選択される少なくとも1種類の元素であり、Ptを含まないこと
    を特徴とするファラデー回転子。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファラデー回転子において、
    補償温度が−40℃以上、85℃以下であること
    を特徴とするファラデー回転子。
  6. 複数の光学素子からなる光デバイスであって、
    前記光学素子は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のファラデー回転子を含むこと
    を特徴とする光デバイス。
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