JP2004189292A - 荷崩れ防止用締め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷崩れ防止用締め具の端部に形成された面ファスナー部の係留具を介した牽引時に、面ファスナー部が滑走してしまうことを防止することができ、ひいては、牽引力の締付力への伝達性を高めることができる荷崩れ防止用締め具を提供すること。
【解決手段】荷物群100の周囲に巻回されるベルト部材2と、そのベルト部材2の一端部2aに取着された鉤状またはリング状の係止部材3と、ベルト部材2の他端部2b表面側に取着されており、ベルト部材2が係止部材3を支点に折り返された状態で相互に係着可能な面ファスナー部材4,5と、ベルト部材2の一端部2a裏面側に取着されており、係止部材3を支点に折り返されたベルト部材2の他端部2bが牽引された際に、荷物群100の周囲をベルト部材2が滑走することを防止する止滑部材7とを、備えていることを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷崩れ防止のために荷物群の周囲に巻回される荷崩れ防止用締め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
パレット等に積載された荷物群の荷崩れ防止には、一般的にベルト又はシート等を荷物に巻き付け固定して行われている。このような荷崩れ防止用締め具に関連する先行技術としては、ベルト部材の一端部にリング状の係止部材が設けられる一方、他端部側に面ファスナー部材の配設された荷崩れ防止ベルトが挙げられる(例えば、特許文献1および2参照。)。そして、これらの荷崩れ防止ベルトによれば、ベルト部材を荷物群の周囲に巻回させ、巻回後、ベルト部材の他端部をベルト部材の一端部側に設けられた係止部材に挿通させる。挿通後、係止部材を支点に折り返して、牽引し、荷物に締付力が加わった状態で、面ファスナー相互を係着させ合うことにより、荷物を固定したり、結束することができるのである。
【0003】
また、ベルトよりも幅広のシート部材の両端辺に面ファスナー及び係留具が夫々複数設けられた荷崩れ防止シートもある(例えば、特許文献3および4参照。)。そして、これらの荷崩れ防止シートによれば、面ファスナーを係留具に挿通させた後、係留具を支点にして面ファスナーを折り返して牽引し、更に、牽引状態にて面ファスナー相互を係着させ合うことにより、荷物を固定したり結束することが、即ち、荷崩れ防止をすることができる。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−32051号公報
【特許文献2】
実開平2−124862号公報
【特許文献3】
特開平11−11481号公報
【特許文献4】
特開平11−147531号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、荷崩れを防止するために、かかる荷崩れ防止ベルト、及び荷崩れ防止シートその他の荷崩れ防止用締め具により、係留具を支点に折り返した状態で牽引した場合、図12に示すように、その牽引力により、ベルト部材2(又はシート部材)が荷物群100の周囲を(換言すれば、荷物群100を構成する荷物100aの表面を)滑走してしまうという問題点があった。即ち、ベルト部材2の締付作業および連結作業が煩雑となってしまうし、牽引具合の如何によっては、荷物群100に対して適宜の締付力を付与した状態でベルト部材2の両端を連結することが、ひいては、荷物群100を強固に固定することが困難となってしまうという問題点があった。
【0007】
そこで、案出されたのが本発明であって、本発明は、荷崩れ防止用締め具の端部に形成された面ファスナー部の係留具を介した牽引時に、面ファスナー部が滑走してしまうことを防止することができ、ひいては、牽引力の締付力への伝達性を高めることができる荷崩れ防止用締め具を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の荷崩れ防止用締め具は、荷物群の周囲に巻回されるベルト部材と、該ベルト部材の一端部に取着された係止部材と、前記ベルト部材の一端部裏面側に取着された止滑部材とを備えており、該止滑部材は、前記係止部材を支点に折り返されたベルト部材の他端部が牽引された際に、前記荷物群を周囲を前記ベルト部材が滑走することを防止するものである。
請求項2記載の荷崩れ防止用締め具は、請求項1記載の荷崩れ防止用締め具において、ベルト部材の他端部表面側に取着された面ファスナー部材を備えており、該面ファスナー部材は、前記ベルト部材が係止部材を支点に折り返された状態で相互に係着し合うようにされている。
請求項3記載の荷崩れ防止用締め具は、請求項1記載の荷崩れ防止用締め具において、シート状に形成されたベルト部材の他端部に適宜の間隔を空けて取着された複数の連結ベルト部材と、該連結ベルト部材の表面側に取着された面ファスナー部材とを備えており、係止部材は、前記ベルト部材の一端部であって前記連結ベルト部材との対向位置に取着されており、前記面ファスナー部材は、前記連結ベルト部材が前記係止部材を支点に折り返された状態で相互に係着し合うようにされている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例について説明する。勿論、下記実施例は、本発明の好ましい実施例を示したものに過ぎず(即ち、例示に過ぎず)、本発明の技術的範囲は、下記実施例そのもの(例えば、形状、材質、配置)に何ら限定されるものではない。
【0010】
図1は、本発明の一実施例である荷崩れ防止用締め具1である。図1に示される荷崩れ防止用締め具1には、主として、ベルト部材(ベルト本体)2と、リング部材3と、雄面ファスナー部材4と、雌面ファスナー部材5と、把持部材6と、止滑部材7とが設けられている。
【0011】
ベルト部材2は、化学繊維織布等(例えばナイロン、アクリル等の繊維を織布状としたもの)により構成されており、荷物群100を固定し又は結束する際に、荷物群100(図2〜図5参照)の周囲に巻回されるものである。
【0012】
リング部材3は、請求項記載の係止部材の一種であり、ベルト部材2の一の端部(以下、便宜上、「一端部」と称する。)2aに取着されており、鉄材(Fe)、ニッケル材(Ni)その他合金材を30×60mmのリング状に形成された金属製とされている。このリング部材3は、ベルト部材2の他の端部(以下、便宜上、「他端部」と称する。)2b側に配設される雄面ファスナー部材5および雌面ファスナー部材6とともに、ベルト部材2の両端部2a,2b相互を連結させるものである。
【0013】
雄面ファスナー部材4は、50×150mmの角状に形成された雄状面ファスナー材により構成され、一方、雌面ファスナー部材5は、50×1000mmの角状に形成された雌状面ファスナー材により構成されている。これら雄面ファスナー部材4及び雌面ファスナー部材5は、共に、ベルト部材2の他端部2b側にであって共に表面側(本荷崩れ防止用締め具1を使用する際において、荷物100aと接触しない側。以下、同じ。)に区分して(150mm程度の間隔を空けて)縫着されており、リング部材3を介して折り返された状態で係着し合うのである。したがって、ベルト部材2の一端部2aを他端部2b側に係止させることができ、ひいては、ベルト部材2の両端部2a,2bを連結することができるのである。
【0014】
把持部材6は、ベルト部材2の他端部2bに対し、他端部2bより100mm程度突出する状態に縫着されており、ループ状にされた幅細のベルト材により構成されている。この把持部材6により、作業者がベルト部材2の他端部2bを把持しやすくすることができる。
【0015】
止滑部材7は、ベルト部材2の一端部2aの裏面側(本荷崩れ防止用締め具1を使用する際において、荷物100aと接触する側。以下、同じ。)に縫着されており、50×200mmの角状に形成されたゴム板材、及びこのゴム板材に接着されたゴム板材と同形状の織布材により構成されている。
【0016】
ここで、
【発明が解決しようとする課題】の欄において上述したが、従来技術の荷崩れ防止用締め具90においては、図12に示すように、リング部材3を支点に折り返されたベルト部材2の端部2bを牽引すると、その牽引に伴って、ベルト部材2が荷物100aの表面を(換言すれば、荷物群100の周囲を)滑走してしまうという不具合があった。このため、荷物群100に適宜の締付力を付与した状態で、ベルト部材2の両端部2a,2bを連結する作業が煩雑となっていた。
【0017】
しかしながら、本発明においては、図2に示すように、強固な荷崩れ防止を実現するために、即ち、荷物群100にテンションを付与した状態でベルト部材2の両端部2a,2bの相互を連結するために、荷物群100の周囲に巻回され且つリング部材3を支点に折り返されたベルト部材2の他端部2bが作業者により強く牽引された場合にも、ゴム材により構成される止滑部材7が荷物100aに強く引っかかって(止滑部材7が密着するので)、ベルト部材2が荷物100aの表面を滑走してしまうことを防止できる。
【0018】
また、止滑部材7は、ベルト部材2の一端部2aのみに固着されているので、リング部材3を折り返されたベルト部材2の他端部2b牽引時において、ベルト部材2の一端部2aのみを荷物100a表面に密着させることができ、ベルト部材2の牽引自体が阻害されてしまうことも防止できる。
【0019】
更に、止滑部材7は、ゴム板材に織布材が接着されているので、止滑部材7をベルト部材2に強固に固着するために縫着した場合にも、縫着部がミシン目となって止滑部材7がベルト部材2より剥離してしまうことも防止できる。
【0020】
更に、雄面ファスナー部材4と雌面ファスナー部材5との係着位置は、無段階に変更可能であるから、荷物群100に対して適宜の締付力が付与されている位置においてベルト部材2の両端部2a,2bを連結させることができる。また、面ファスナー同士4,5の係着具合が良くない場合や、荷物群100の固定状態が良くない場合においても、着脱が容易であるために、簡単に不具合を解消することもできる。
【0021】
次に、図3から図5までを参照して、上記のように構成された本荷崩れ防止用締め具1の使用方法について説明する。具体的には、作業者が本荷崩れ防止用締め具1により荷物群100を結束して固定する作業について説明する。
【0022】
まず、図3に示すように、荷物群100の周囲にベルト部材2が巻回される。この際、予め、ベルト部材2の一端部2aを隣合う荷物100a,100a間に差し込む。ここで、前記の通り、ベルト部材2の一端部裏面側(即ち、本荷崩れ防止用締め具1を使用する際において、荷物100aと接触する側。)には、止滑部材7が設けられている。このため、巻回中におけるベルト部材2の一端部2aを荷物に係止させておくことができる。ひいては、荷物群100の全周長が長く、巻回中におけるベルト部材2の両端部2a,2bを一人では把持できない場合にも、一人で巻回作業を行うことができる。
【0023】
荷物群100の周囲に対するベルト部材2の巻回後、ベルト部材2の一端部2aを荷物100a間より抜き出すとともに、その抜き出した一端部2aに固着されているリング部材3に対してベルト部材2の他端部2bを挿通させる。挿通後、図4に示すように、ベルト部材2の他端部2bを折り返し、止滑部材7が荷物100aの表面に接触するようにベルト部材2の一端部2aをを配置した状態で、リング部材3が支点となるようにして、ベルト部材2の他端部2b側を牽引する。ここで、ベルト部材2の一端部2a側に設けられた止滑部材7と荷物100a表面との摩擦抵抗により、牽引時におけるベルト部材2の荷物100a表面の滑走を防止することができ、荷物群100に対して適宜の締付力が加わるまで、ベルト部材2の他端部2bを牽引することができる。
【0024】
ベルト部材2の牽引後、その他端部2bに取着されている雄面ファスナー部材4と雌面ファスナー部材5とを相互に係着させ合う。すると、この一対の面ファスナー6,7同士の係着により、ベルト部材2の一端部2aと他端部2bとが係止させられ、即ち、図5に示すように、ベルト部材2の両端部2a,2bが連結されるのである。ベルト部材2の両端部2a,2bが連結されると、本荷崩れ防止用締め具1よる荷物群100の結束作業が終了される。
【0025】
このように、ベルト部材2の一端部2a裏面側に固着された止滑部材7により、荷物群100の周長の如何を問わず、例え熟練者でなくても、ベルト部材2の巻回作業および締付(牽引)作業を一人で確実、迅速に行うことができ、使用勝手(作業性、操作性)が良く、荷物群100に対して適宜の締付力を付与した状態で荷物群100を強固に結束することができるのである。なお、上記の巻回作業においては、必ずしも、荷物100a間に差し込むようにしなくてもよいことは、いうまでもない。
【0026】
次に、図6から図10を参照して、上記実施例とは異なる他の実施例について説明する。図6から図10に示す、荷崩れ防止用締め具21,31は、シート状の荷崩れ防止用締め具(より具体的には、荷崩れ防止用シート)に関する。以下、上記実施例と同一の部分には、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみについて説明する。これら荷崩れ防止用締め具21,31は、上記実施例の荷崩れ防止用締め具1に対し、多段に積まれた荷物群100、背の高い荷物100aにより構成される荷物群100の荷崩れ防止に適するものである。
【0027】
まず、図6から図8に示す荷崩れ防止用締め具21について説明する。荷崩れ防止用締め具締め具21には、シート部材(シート本体)22の一端部22aに突出状に固着された複数(図中においては、3本)の第1連結ベルト部材23,…,23と、シート部材22の他端部22bに突出状に固着された複数(図中においては、3本)の第2連結ベルト部材24,…,24とが設けられている。ここで、シート部材22は、荷崩れ防止用締め具1を構成するベルト部材2と同様の素材により構成されるものであって、1000×4000mmに形成され、即ち、ベルト部材2よりも幅広のシート状に形成されている。また、第1連結ベルト部材23,…,23と第2連結ベルト部材24,…,24とは、夫々対応する位置とされている。
【0028】
第1連結ベルト部材23には、リング部材3および止滑部材7が夫々固着されており、一方、第2連結ベルト部材24には、雄面ファスナー部材4、雌面ファスナー部材5および把持部材6が夫々固着されている。換言すれば、第1連結ベルト部材23は、リング部材3および止滑部材7を間接的にシート部材22に取着するものであり、第2連結ベルト部材24は、雄面ファスナー部材4、雌面ファスナー部材5および把持部材6を間接的にシート部材22に取着するものである。そして、荷物群100を固定する際には、第2連結ベルト部材24を第1連結ベルト部材23のリング部材3内に挿通するとともに、リング部材3を支点にして折り返した状態で牽引し、雄面ファスナー部材4と雌面ファスナー部材5とを相互に係着させ合うのである。
【0029】
このように構成された荷崩れ防止用締め具21によれば、リング部材3を支点に折り返された第2連結ベルト部材24の牽引時に、その牽引力によりシート部材22が荷物群100の周囲を滑走してしまうことを防止することができる。換言すれば、多段に積まれた荷物群100の荷崩れを防止するために、荷崩れ防止用締め具1よりも幅広に構成されている荷崩れ防止用締め具21であっても、荷物群100に対して適宜の締付力を付与した状態でのシート部材22の両端部の連結作業が煩雑となってしまうことを防止することができる。
【0030】
また、荷崩れ防止用締め具21においては、止滑部材7がシート部材22に突出状に設けられた第1連結ベルト部材23に対して夫々固着された構成とされているので、図7に示すように、巻回中に第1連結ベルト部材23を隣合う荷物100a,100a間に差し込むことにより、シート部材22を荷物群100の周囲に巻回する作業を容易とすることができるのである。
【0031】
更に、各第2連結ベルト部材24毎に雄面ファスナー部材4と雌面ファスナー部材5との係着作業(操作)を行えば良いから、幅広のシート部材22であっても、締付作業および連結作業を確実、迅速に行うことができる。特に、荷物群100の形状により上方側と下方側との締付力を異なる締付力とする必要がある場合においても、有効である。即ち、本発明は、荷物群100の形状が直方体状のみに適用されるものではなく、荷物群100の形状の如何に応じて、適宜固定することが可能なものである。
【0032】
次に、図9および図10を参照して、荷崩れ防止用締め具31について説明する。なお、荷崩れ防止用締め具31を説明するに当たり、上記実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0033】
図9及び図10に示す荷崩れ防止用締め具31は、荷崩れ防止用締め具21に対して、リング部材3および止滑部材7の固着位置を変更したものである。具体的には、荷崩れ防止用締め具31は、リング部材3をシート部材22の一端部22aに対し、ベルト等を介することなく直接に固着した構成とするとともに、止滑部材7をシート部材22の幅方向全域に固着した構成とされている。従って、多段に積まれた荷物群100の荷崩れを防止するために幅広に形成された荷崩れ防止用締め具31においても、シート部材22の他端部22bの牽引時(詳細には、各第2連結ベルト部材24を介した間接的なシート部材22の牽引時)においても、シート部材22が荷物群100の周囲を滑走してしまうことを強固に防止することができる。
【0034】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、上記実施例は、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良および変形が可能であることは容易に推察することができ、本発明の技術的範囲には、これらの改良変形をも含まれる。以下、具体的な改良および変形について説明する。
【0035】
例えば、本実施例を構成するベルト部材2に対し、伸縮部を設けても良い。図11は、荷崩れ防止用締め具1において、ベルト部材2に伸縮部2cを設けた場合(止滑部材7、雄面ファスナー部材4および雌面ファスナー部材5の配設部を除く。)を図示している。詳細には、図11(a)は、ベルト部材2が通常状態(伸縮部2cの長さがL1の状態)である場合を示しており、図11(b)は、ベルト部材2が伸張状態(伸縮部2cの長さがL2の状態)である場合を示している。そして、このように構成することにより、ベルト部材2の伸縮性をも相俟って、荷物群100に対して適宜の締付力を付与することが可能となる。同様に、図示はしないが、シート部材22に対して伸縮部を設けても良い。
【0036】
また、本実施例においては、ベルト部材2の一端部2aにリング部材3が設けられており、このリング部材3内に挿通されたベルト部材2の他端部2bがリング部材3を支点として折り返されることにより、ベルト2の両端部2a,2bが相互に連結されるのである。しかしながら、ベルト部材2の折り返しの支点とされる部材は、必ずしも、リング部材3(即ち、リング状に形成された部材)に限られるものではなく、鍵状(例えば、U字状)等の、折り返し可能な形状に構成された部材であれば良い。
【0037】
更に、リング部材3の材質は、当然に、鉄材(Fe)やニッケル材(Ni)を主成分とする合金材から成るものに限られるものではなく、他の素材を主成分とする合金材から成るものであっても良いし、ポリプロピレン材(polypropylene)、ポリエチレン材(polyethylene)、ポリオレフィン材(polyolefin)その他の合成樹脂材により成るものであっても良い。リング部材3の数量も、一つ(荷崩れ防止用締め具21,32においては、一列)に限られず、ベルト部材2の長手方向に対して適宜の間隔を空けて複数(シート部材22の長手方向に対して適宜の間隔を空けて複数列)配設するようにしても良い。
【0038】
更に、把持部材6は、非ループ状の単なるベルト材から成るものであっても良いし、ひも材から成るものであっても良い。さらには、把持部材6を設けなくても良い。
【0039】
更に、雄面ファスナー部材4及び雌面ファスナー部材5のベルト部材2または第2連結ベルト部材24に対する取着位置は逆であっても良いし、雄面ファスナー部材4及び雌面ファスナー部材5に代えて雄雌共有の面ファスナー材から成る面ファスナー部材をベルト部材2または第2連結ベルト部材24に取着しても良い。
【0040】
更に、止滑部材7の材質は、当然、ゴム板材に限定されるものではなく、摩擦係数の高い材質(ベルト部材2または第2連結ベルト部材24のリング部材3を支点に折り返した状態での牽引時に、十分な摩擦抵抗を生ずる材質)であれば、如何なる材質のものであっても良い。
【0041】
更に、ベルト部材2およびシート部材22は、当然に、化学繊維織布から成るものに限られず、プラスチック、皮革、不織布のその他の素材から成るものであっても良い。
【0042】
更に、荷崩れ防止用締め具21において、止滑部材7は、全ての第1連結ベルト部材23,…,23に固着されなくても、何れか1の第1連結ベルト部材23に固着されていれば良い。しかしながら、両側の第1連結ベルト部材23,23に固着されている方が好ましく、更には、全ての第1連結ベルト部材23,…,23に固着されている方が好ましい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1記載の荷崩れ防止用締め具によれば、ベルト部材の一端部裏面側に取着された止滑部材により、係止部材を支点に折り返されたベルト部材の他端部が牽引された際における、荷物群の周囲をベルト部材が滑走してしまうことが防止されるので、ベルト部材の締付作業および連結作業を確実且つ迅速に行うことができるという効果を奏する。また、荷物群に適宜の締付力(テンション)を付与した状態で、ベルト部材の両端部相互を連結することができ、ひいては、荷物群を強固に固定することができるという効果も奏する。
請求項2記載の荷崩れ防止用締め具によれば、請求項1記載の荷崩れ防止用締め具の奏する効果に加え、更に、ベルト部材の他端部表面側に面ファスナー部材が設けられており、この面ファスナー部材が掛止部材を支点に折り返された状態で相互に係着し合うようにされているので、荷物群に対して適宜の締付力を付与できる位置で容易にベルト部材の両端部を連結することができるという効果を奏する。
請求項3記載の荷崩れ防止用締め具によれば、請求項1記載の荷崩れ防止用締め具の奏する効果に加え、更に、シート状に形成されたベルト部材の他端部に適宜の間隔を空けて取着された複数の連結ベルト部材の夫々の表面側に面ファスナー部材が設けられており、この各面ファスナー部材がベルト部材の一端部に取着された各係止部材を支点に折り返された状態で相互に係着し合うようにされているので、ベルト部材が幅広のシート状のものであっても、荷物群に対して適宜の締付力を付与できる位置において、その両端を容易に連結することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例である荷崩れ防止用締め具の側面図であり、(b)は、かかる荷崩れ防止用締め具の平面図である。
【図2】上記荷崩れ防止用締め具を構成するベルト部材の端部の牽引時においても、ベルト部材が荷物群の周囲を滑走しない状態を説明した図である。
【図3】上記荷崩れ防止用締め具を荷物群の周囲に巻回している途中の状態を示した図である。
【図4】上記荷崩れ防止用締め具により荷物群に締付力を付与している状態を示した図である。
【図5】上記荷崩れ防止用締め具を荷物群の周囲に巻回した後の状態を示した図である。
【図6】第2実施例の荷崩れ防止用締め具の平面図である。
【図7】第2実施例の荷崩れ防止用締め具を荷物群の周囲に巻回した後の状態を示した図である。
【図8】第2実施例の荷崩れ防止用締め具を荷物群の周囲に巻回している途中の状態を示した図である。
【図9】第3実施例の荷崩れ防止用締め具の平面図である。
【図10】第3実施例の荷崩れ防止用締め具
【図11】第4実施例の荷崩れ防止用締め具の平面図であり、(a)は、かかる荷崩れ防止用締め具の平常長さ状態を示し、(b)は、かかる荷崩れ防止用締め具の伸張状態を示す。
【図12】従来技術の荷崩れ防止用締め具による荷物群の固定方法の途中の様子を示した図である。
【符号の説明】
1,21,31 荷崩れ防止用締め具
2 ベルト部材
2a ベルト部材の一の端部
2b ベルト部材の他の端部
3 リング部材(係止部材)
4 雄面ファスナー部材(面ファスナー部材)
5 雌面ファスナー部材(面ファスナー部材)
6 把持部材
7 止滑部材
22 シート部材(シート状に形成されたベルト部材)
22a シート部材の一の端部(一端部)
22b シート部材の他の端部(他端部)
23 第1連結ベルト部材
24 第2連結ベルト部材
100 荷物群
100a 荷物

Claims (3)

  1. 荷物群の周囲に巻回されるベルト部材と、
    該ベルト部材の一端部に取着された係止部材と、
    前記ベルト部材の一端部裏面側に取着された止滑部材とを備えており、
    該止滑部材は、前記係止部材を支点に折り返されたベルト部材の他端部が牽引された際に、前記荷物群を周囲を前記ベルト部材が滑走することを防止することを特徴とする荷崩れ防止用締め具。
  2. ベルト部材の他端部表面側に取着された面ファスナー部材を備えており、
    該面ファスナー部材は、前記ベルト部材が係止部材を支点に折り返された状態で相互に係着し合うことを特徴とする請求項1記載の荷崩れ防止用締め具。
  3. シート状に形成されたベルト部材の他端部に適宜の間隔を空けて取着された複数の連結ベルト部材と、
    該連結ベルト部材の表面側に取着された面ファスナー部材とを備えており、
    係止部材は、前記ベルト部材の一端部であって前記連結ベルト部材との対向位置に取着されており、
    前記面ファスナー部材は、前記連結ベルト部材が前記係止部材を支点に折り返された状態で相互に係着し合うことを特徴とする請求項1記載の荷崩れ防止用締め具。
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