JP2004189080A - 車両用インストルメントパネルの送風構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗員に向けて吹き出すことができ、空調能力が大きい車両用インストルメントパネルの送風構造を提供する。
【解決手段】車両のインストルメントパネル10に設けられ乗員に向けて風wを吹き出すベント吹出口から、車両室内に風wを送給する車両用インストルメントパネルの送風構造において、着座した乗員に対向するインストルメントパネル10の表面に、インストルメントパネル10の表面に穿設した複数の小孔21からなり、かつベント吹出口よりも広い面積の空気吹出部13bを設ける一方、インストルメントパネル10の内部に設けられたエアーコンディショナーユニット14から車両室内に風wを吹き出す部位を、ベント吹出口と空気吹出部13bとから選択的に振り分ける切換ドアを設けている。
【選択図】 図12
【解決手段】車両のインストルメントパネル10に設けられ乗員に向けて風wを吹き出すベント吹出口から、車両室内に風wを送給する車両用インストルメントパネルの送風構造において、着座した乗員に対向するインストルメントパネル10の表面に、インストルメントパネル10の表面に穿設した複数の小孔21からなり、かつベント吹出口よりも広い面積の空気吹出部13bを設ける一方、インストルメントパネル10の内部に設けられたエアーコンディショナーユニット14から車両室内に風wを吹き出す部位を、ベント吹出口と空気吹出部13bとから選択的に振り分ける切換ドアを設けている。
【選択図】 図12
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用インストルメントパネルの送風構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両室内を冷却する場合は、インストルメントパネル等に設けられたベント吹出口から、まず強い冷風を吹き出して室内を急冷させ、所定の室内温度に達したのち、ブロワーのファン速度を低減させて弱い冷風に切り換える調整を行っている。また、インストルメントパネルの上面に多数の孔からなる吹出部を設け、この吹出部からウィンドガラスの内側に向けて風を吹き出すように構成した空調装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−158220公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術によるインストルメントパネルの送風構造では、吹出部がインストルメントパネルの上面に設けられており、その吹出方向がウィンドガラス内側に向いているため、乗員に対して吹き付けることができなかった。また、その吹出部の面積も小さいため、空調能力が必ずしも大きくなかった。
【0005】
そこで、本発明は、乗員に向けて吹き出すことができ、空調能力が大きい車両用インストルメントパネルの送風構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記請求項1に係る発明は、車両のインストルメントパネルに設けられ乗員に向けて風を吹き出すベント吹出口から、車両室内に風を送給する車両用インストルメントパネルの送風構造において、
着座した乗員に対向するインストルメントパネル表面の部位に、前記インストルメントパネル表面に穿設した複数の小孔からなり、かつ前記ベント吹出口よりも広い面積の空気吹出部を設ける一方、
インストルメントパネル内部に設けられた空調装置から車両室内に風を吹き出す部位を、前記ベント吹出口と空気吹出部とから選択的に振り分ける切換ドアを設けている。
【0007】
また、前記請求項2に係る発明は、前記空気吹出部を、着座した乗員に向かって突き出た湾曲面に一様に形成した車両用インストルメントパネルの送風構造である。
【0008】
さらに、前記請求項3に係る発明は、前記空気吹出部から風を吹き出してこの空気吹出部近傍のインストルメントパネル表面の温度を調整することによって、車両室内の温度を間接的に調整する車両用インストルメントパネルの送風構造である。
【0009】
そして、前記請求項4に係る発明は、前記ベント吹出口及び空気吹出部から送給される風を、温風又は冷風とする車両用インストルメントパネルの送風構造である。
【0010】
なお、前記請求項5に係る発明は、前記切換ドアを、前記ベント吹出口側に設けており、前記空気吹出部の通気抵抗を、前記ベント吹出口の前記切換ドアの開放時の通気抵抗よりも高く設定している車両用インストルメントパネルの送風構造である。
【0011】
【発明の効果】
前記請求項1に記載された発明によれば、ベント吹出口から強い風をスポット的に吹き出して乗員に当てることにより初期段階の車両室内空調を行い、車両室内がある程度空調された段階で送風箇所を空気吹出部に切り換えれば、ベント吹出口よりも広い面積でインストルメントパネル表面に形成された小孔からなる空気吹出部から、着座した乗員に向かって広い面積で微風を吹き出すようにすることができる。このように、車両室内の空調手順を2段階に分けて行うことにより、効率的に車両室内を空調することができる。また、空気吹出部からの空調風吹き出しにおいて、風速を落とす必要がないため、マイルドな微風によって空調能力を一定に維持することができる。
【0012】
さらに、前記請求項2に記載された発明によれば、インストルメントパネルの空気吹出部より、乗員の頭部から腹部、脚部にかけて広い面積で一様に微風が吹き出して車両室内を包み込むため、ベント吹出口のようなスポット的な風によって乗員の髪が乱れたり、乗員のコンタクトレンズが乾くなどの不快感がなくなる。
【0013】
そして、前記請求項3に記載された発明によれば、着座した乗員に向かった風による広い面積での温度調整、いわゆる面温調(面冷房や面暖房)を行うことにより、乗員の体から発する輻射熱を吸収して冷房を行ったり、面からの一様な熱放射による暖房を行うため、直接に風を浴びなくても空調を行うことができる。
【0014】
そして、前記請求項4に記載された発明によれば、車両室内を冷却する冷房のみならず、室内を暖める暖房についても、非常に効率的に行うことができる。
【0015】
なお、前記請求項5に記載された発明によれば、空気吹出部が開放状態であっても切換ドアをベント吹出口側に設けるだけで、室内への風の吹き出し部位をベント吹出口又は空気吹出部に温度状態に応じて適宜振り分けることが可能となり、コストが安価な構造で実施することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態においては、冷風によって車両室内を冷却する場合について説明するが、温風を送って車両室内を暖房する場合についても、全く同じように行うことができる。
【0017】
図1に示すように、本実施形態によるインストルメントパネル10には、車幅方向の中央にセンターベント11が設けられ、左右両端部にはサイドベント12a,12bが設けられており、これらのセンターベント 11とサイドベント12a,12bは、ともにグリルが設けられたベント吹出口である。なお、インストルメントパネル10の向かって右側は運転席側であり、左側は助手席側である。
【0018】
また、運転席側のサイドベント12aの右側(即ちインストルメントパネル10の右端部)、センターベント11の左右両側、及び助手席側のサイドベント12bの左側(即ちインストルメントパネル10の左端部)に位置するインストルメントパネル10の表面には、空気吹出部13a,13b,13c,13dが形成されている。これらの空気吹出部13a〜13dは、運転席及び助手席に着座した乗員に対面する位置に設けられている。また、前記空気吹出部13b,13cの面積は、センターベント 11とサイドベント12a,12bの面積よりも大きく形成されている。
【0019】
図1のA−A線による断面図を図2に示す。この図において、車両前方側の下部には、冷風を作り出す空調装置であるエアーコンディショナーユニット14が配設されており、該エアーコンディショナーユニット14の車両後方の上部側には、インストルメントパネル10が配設されている。このインストルメントパネル10の内部には、車幅方向に沿ってベントダクト15が延設されており、該ベントダクト15はセンターベント11に接続されている。前記エアーコンディショナーユニット14の上部には開口部16が設けられ、該開口部16は前記ベントダクト15とセンターベント11に連通した構造に形成されている。従って、同図の矢印に示すように、エアーコンディショナーユニット14から供給された冷風wは、上部の開口部16からベントダクト15とセンターベント11に送給されたのち、該センターベント11のグリル17から車両室内にスポット的に吹き出すように構成されている。
【0020】
さらに、図3に示すように、サイドベント12aからも車両室内に向けて冷風wが吹き出すように構成されている。前述したように、エアーコンディショナーユニット14の開口部16は、車幅方向に延びるベントダクト15を介してサイドベント12aに連通しているため、エアーコンディショナーユニット14から供給された冷風wは、上部の開口部16(図2参照)からベントダクト15を介してサイドベント12aのグリル17の間から車両室内にスポット的に吹き出す。
【0021】
図4は、本実施形態による運転席側の空気吹出部13bの外観を示す斜視図である。該空気吹出部13bは小さな孔がインストルメントパネル10の表面に多数穿設されてメッシュ状に形成されている。
【0022】
図5と図6に示すように、本実施形態による空気吹出部13a〜13dが設けられるインストルメントパネル10の表面は、略円弧状に湾曲して形成されている。具体的には、図6に示すように、インストルメントパネル10は、内方側に設けられたインストルメントパネル芯材18と、該インストルメントパネル芯材18の車両後方側(表面側)に配設されたウレタン材19と、該ウレタン材19の更に車両後方側、即ち最も表面側に配設された表皮材20とから構成されている。そして、これらのインストルメントパネル芯材18、ウレタン材19、及び表皮材20を貫通して小孔21が多数穿設されている。この小孔21は、湾曲したインストルメントパネル10の表面に直交する方向に放射状に延びており、小孔21を介して、インストルメントパネル10の内方と外方とが連通している。
【0023】
図7は、本実施形態による送風構造を有するインストルメントパネル10の内部を模式的に示す概略図である。前述したように、車両前方側にはエアーコンディショナーユニット14が配設され、該エアーコンディショナーユニット14の前側には車幅方向に沿ってベントダクト15が延設されている。該ベントダクト15の左右両端と中央の前側には、それぞれサイドベント12a,12b及びセンターベント11が設けられており、センターベント11の左右両側には、着座した乗員に対面する位置に、本発明に係る空気吹出部13b,13cが設けられている。なお、空気吹出部13a,13dは省略してある。さらに、センターベント11及びサイドベント12a,12bには、グリル17が設けられ、該グリル17の内方側には、センターベント11及びサイドベント12a,12bを開閉する切換ドア22,23,24が設けられている。
【0024】
前記構成を有する車両用インストルメントパネル10の送風構造による作用を説明する。
【0025】
図8に示すように、車両室内を冷却する初期段階では、前記センターベント11及びサイドベント12a,12bの切換ドア22〜24を開成した状態で、センターベント11とサイドベント12a,12bからスポット的な強い冷風w1を吹き出して、急速な冷房を行う。
【0026】
まず、図示しない操作スイッチをONにすると、エアーコンディショナーユニット14から冷風w1が発生し、該冷風w1はベントダクト15の空気流路を介して、センターベント11、サイドベント12a,12b及び空気吹出部13b,13cまで送られる。
【0027】
ここで、センターベント11及びサイドベント12a,12bの切換ドア22〜24は開成し、空気吹出部13b,13cの小孔も開成しているが、この空気吹出部13b,13cの通気抵抗は、センターベント11とサイドベント12a,12bの通気抵抗よりも極めて大きいため、冷風wの大部分はセンターベント11とサイドベント12a,12bからスポット的な冷風w1として強く吹き出し、空気吹出部13b,13cからはほとんど吹き出すことがない。
【0028】
図9に示すように、この冷風w1は、直接的に乗員25に向けて吹き付けられるため、車両室内を冷やす場合には効果的に急速に冷やすことができる。
【0029】
一方、車両室内が所定温度まで冷却された後は、図10に示すように、切換ドア22〜24を閉成してセンターベント11及びサイドベント12a,12bを塞ぐと、エアーコンディショナーユニット14からの冷風wが空気吹出部13b,13cから微風w2として吹き出される。
【0030】
エアーコンディショナーユニット14で発生した冷風wは、図8の場合と同様に、サイドベント12a,12b、センターベント11及び空気吹出部13b,13cまで送られる。しかし、サイドベント12a,12b及びセンターベント11は塞がれているためこれらのベントから吹き出ることはできず、空気吹出部13b,13cからのみ車両室内に排出される。
【0031】
この空気吹出部13b,13cには、前述したように、メッシュ状の小孔が多数穿設されているため、図11と図12に示すように、インストルメントパネル10の湾曲した表面に設けられた空気吹出部13bから外方に向けて放射状に微風w2が吹き出る。
【0032】
図12に示すように、空気吹出部13bは断面略円弧状に形成されており、かつ、小孔21は、インストルメントパネル10の表面に対してほぼ直交する方向に穿設されているため、冷風wはこれらの小孔21を通ったのち、放射状にマイルドな微風w2として吹き出される。
【0033】
さらに、図13に示すように、助手席側のインストルメントパネル10の表面に設けられた空気吹出部13cのように、インストルメントパネル10の内方にエアバック26が収納されている場合は、該エアバック26の上下を迂回して回り込むように冷風wが流れ、空気吹出部13cから放射状に微風w2が吹き出される。このように送風の障害物などが介在する場合であっても、ベントダクト15からエアバック26等の障害物を迂回して微風w2を空気吹出部13cから吹き出すことができる。
【0034】
また、図14に示すように、放射状に微風w2が排出されると、乗員25の体全体にほぼ均等に吹き付けられるため、スポット的に強い冷風が吹き付けられることがない。
【0035】
さらに、図15に示すように、インストルメントパネル10の空気吹出部13bからは冷い微風w2が吹き出すため、インストルメントパネル面が冷却される。よって、乗員25から発せられる輻射熱Hがインストルメントパネル面に移動して吸収されることによって、車両室内を間接的に冷却する面冷房を行うことができる。通常、輻射熱の原理より、全ての固体の表面はその絶対温度の4乗に比例する輻射熱を電磁波の形で放出しており、温度の異なる2つの固定表面の間では温度差に応じた輻射による熱移動が生じる。このように、インストルメントパネル10が冷却されれば、該インストルメントパネル10の表面と乗員25との間で直接的な熱の授受が生じるため、効率的な面冷房を行うことができる。
【0036】
そして、図16は、冷房能力と風量との相関関係を示すグラフである。このグラフに示すように、冷房能力は吹き付ける風量に比例する。即ち、冷却ファンの回転速度を上げて風量を大きくすれば、これに伴って冷房能力も向上する。
【0037】
従来は車両室内を冷却する場合は、冷却ファンを急速に作動させて急冷することにより、一時的に車両室内を冷却させたのち、冷却ファン速度を遅くして風量を下げることによって冷房能力を低下させる方法を採用している。しかし、本発明によれば、冷却ファン速度を低下させることなく、即ち冷房能力を低下させることなく、車両室内の温度調整を行うことができるため、非常に効率的な冷却を行うことができる。
【0038】
なお、本実施形態によれば、前述した以外にも以下のような効果を得ることができる。
【0039】
前記空気吹出部13b,13cの面積は、ベント吹出口であるセンターベント11及びサイドベント12a,12bよりも広く形成されているため、空気吹出部13b,13cから着座した乗員に向かって広い面積で微風w2を吹き出すようにすることができる。
【0040】
前記空気吹出部13a〜13dからは、微風w2が吹き出されるため、インストルメントパネル10の表面に露が付着することがない。また、空気吹出部13a〜13dがインストルメントパネル10の表面そのものであるため、インストルメントパネル10のデザイン性を向上させることができる。
【0041】
さらに、空気吹出部13a〜13dはインストルメントパネル10の表面に形成することができるため、インストルメントパネル10の形状に限定されることなく、また、その配設位置も特に限定されずにいろいろな部位に形成することができる。
【0042】
以上述べたように、本発明は、前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるインストルメントパネルを示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】図1のB−B線による断面図である。
【図4】本発明の実施形態によるインストルメントパネルに設けられた空気吹出部を示す斜視図である。
【図5】図1のC−C線による断面図である。
【図6】図5のD部を拡大した断面図である。
【図7】本発明の実施形態による送風構造を有するインストルメントパネルの内部を示す概略図である。
【図8】ベント吹出口からスポット風を送給している状態のインストルメントパネル内部の冷風の流れを示す概略図である。
【図9】乗員に対してスポット風を吹き付けている状態を示す概略図である。
【図10】空気吹出部から微風を送給している状態のインストルメントパネル内部の風の流れを示す概略図である。
【図11】運転席側の空気吹出部の内部における冷風の流れを示す概略図である。
【図12】図11のE部を拡大した断面図である。
【図13】助手席側の空気吹出部の内部における冷風の流れを示す概略図である。
【図14】乗員に対して空気吹出部から微風を吹き付けている状態を示す概略図である。
【図15】乗員から発せられる輻射熱がインストルメントパネルの空気吹出部に移動する状態を示す概略図である。
【図16】冷房能力と冷風の吹付け量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル
11 センターベント(ベント吹出口)
12a,12b サイドベント(ベント吹出口)
13a〜13d 空気吹出部
14 エアーコンディショナーユニット(空調装置)
21 小孔
22〜24 切換ドア
25 乗員
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用インストルメントパネルの送風構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両室内を冷却する場合は、インストルメントパネル等に設けられたベント吹出口から、まず強い冷風を吹き出して室内を急冷させ、所定の室内温度に達したのち、ブロワーのファン速度を低減させて弱い冷風に切り換える調整を行っている。また、インストルメントパネルの上面に多数の孔からなる吹出部を設け、この吹出部からウィンドガラスの内側に向けて風を吹き出すように構成した空調装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−158220公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術によるインストルメントパネルの送風構造では、吹出部がインストルメントパネルの上面に設けられており、その吹出方向がウィンドガラス内側に向いているため、乗員に対して吹き付けることができなかった。また、その吹出部の面積も小さいため、空調能力が必ずしも大きくなかった。
【0005】
そこで、本発明は、乗員に向けて吹き出すことができ、空調能力が大きい車両用インストルメントパネルの送風構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記請求項1に係る発明は、車両のインストルメントパネルに設けられ乗員に向けて風を吹き出すベント吹出口から、車両室内に風を送給する車両用インストルメントパネルの送風構造において、
着座した乗員に対向するインストルメントパネル表面の部位に、前記インストルメントパネル表面に穿設した複数の小孔からなり、かつ前記ベント吹出口よりも広い面積の空気吹出部を設ける一方、
インストルメントパネル内部に設けられた空調装置から車両室内に風を吹き出す部位を、前記ベント吹出口と空気吹出部とから選択的に振り分ける切換ドアを設けている。
【0007】
また、前記請求項2に係る発明は、前記空気吹出部を、着座した乗員に向かって突き出た湾曲面に一様に形成した車両用インストルメントパネルの送風構造である。
【0008】
さらに、前記請求項3に係る発明は、前記空気吹出部から風を吹き出してこの空気吹出部近傍のインストルメントパネル表面の温度を調整することによって、車両室内の温度を間接的に調整する車両用インストルメントパネルの送風構造である。
【0009】
そして、前記請求項4に係る発明は、前記ベント吹出口及び空気吹出部から送給される風を、温風又は冷風とする車両用インストルメントパネルの送風構造である。
【0010】
なお、前記請求項5に係る発明は、前記切換ドアを、前記ベント吹出口側に設けており、前記空気吹出部の通気抵抗を、前記ベント吹出口の前記切換ドアの開放時の通気抵抗よりも高く設定している車両用インストルメントパネルの送風構造である。
【0011】
【発明の効果】
前記請求項1に記載された発明によれば、ベント吹出口から強い風をスポット的に吹き出して乗員に当てることにより初期段階の車両室内空調を行い、車両室内がある程度空調された段階で送風箇所を空気吹出部に切り換えれば、ベント吹出口よりも広い面積でインストルメントパネル表面に形成された小孔からなる空気吹出部から、着座した乗員に向かって広い面積で微風を吹き出すようにすることができる。このように、車両室内の空調手順を2段階に分けて行うことにより、効率的に車両室内を空調することができる。また、空気吹出部からの空調風吹き出しにおいて、風速を落とす必要がないため、マイルドな微風によって空調能力を一定に維持することができる。
【0012】
さらに、前記請求項2に記載された発明によれば、インストルメントパネルの空気吹出部より、乗員の頭部から腹部、脚部にかけて広い面積で一様に微風が吹き出して車両室内を包み込むため、ベント吹出口のようなスポット的な風によって乗員の髪が乱れたり、乗員のコンタクトレンズが乾くなどの不快感がなくなる。
【0013】
そして、前記請求項3に記載された発明によれば、着座した乗員に向かった風による広い面積での温度調整、いわゆる面温調(面冷房や面暖房)を行うことにより、乗員の体から発する輻射熱を吸収して冷房を行ったり、面からの一様な熱放射による暖房を行うため、直接に風を浴びなくても空調を行うことができる。
【0014】
そして、前記請求項4に記載された発明によれば、車両室内を冷却する冷房のみならず、室内を暖める暖房についても、非常に効率的に行うことができる。
【0015】
なお、前記請求項5に記載された発明によれば、空気吹出部が開放状態であっても切換ドアをベント吹出口側に設けるだけで、室内への風の吹き出し部位をベント吹出口又は空気吹出部に温度状態に応じて適宜振り分けることが可能となり、コストが安価な構造で実施することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態においては、冷風によって車両室内を冷却する場合について説明するが、温風を送って車両室内を暖房する場合についても、全く同じように行うことができる。
【0017】
図1に示すように、本実施形態によるインストルメントパネル10には、車幅方向の中央にセンターベント11が設けられ、左右両端部にはサイドベント12a,12bが設けられており、これらのセンターベント 11とサイドベント12a,12bは、ともにグリルが設けられたベント吹出口である。なお、インストルメントパネル10の向かって右側は運転席側であり、左側は助手席側である。
【0018】
また、運転席側のサイドベント12aの右側(即ちインストルメントパネル10の右端部)、センターベント11の左右両側、及び助手席側のサイドベント12bの左側(即ちインストルメントパネル10の左端部)に位置するインストルメントパネル10の表面には、空気吹出部13a,13b,13c,13dが形成されている。これらの空気吹出部13a〜13dは、運転席及び助手席に着座した乗員に対面する位置に設けられている。また、前記空気吹出部13b,13cの面積は、センターベント 11とサイドベント12a,12bの面積よりも大きく形成されている。
【0019】
図1のA−A線による断面図を図2に示す。この図において、車両前方側の下部には、冷風を作り出す空調装置であるエアーコンディショナーユニット14が配設されており、該エアーコンディショナーユニット14の車両後方の上部側には、インストルメントパネル10が配設されている。このインストルメントパネル10の内部には、車幅方向に沿ってベントダクト15が延設されており、該ベントダクト15はセンターベント11に接続されている。前記エアーコンディショナーユニット14の上部には開口部16が設けられ、該開口部16は前記ベントダクト15とセンターベント11に連通した構造に形成されている。従って、同図の矢印に示すように、エアーコンディショナーユニット14から供給された冷風wは、上部の開口部16からベントダクト15とセンターベント11に送給されたのち、該センターベント11のグリル17から車両室内にスポット的に吹き出すように構成されている。
【0020】
さらに、図3に示すように、サイドベント12aからも車両室内に向けて冷風wが吹き出すように構成されている。前述したように、エアーコンディショナーユニット14の開口部16は、車幅方向に延びるベントダクト15を介してサイドベント12aに連通しているため、エアーコンディショナーユニット14から供給された冷風wは、上部の開口部16(図2参照)からベントダクト15を介してサイドベント12aのグリル17の間から車両室内にスポット的に吹き出す。
【0021】
図4は、本実施形態による運転席側の空気吹出部13bの外観を示す斜視図である。該空気吹出部13bは小さな孔がインストルメントパネル10の表面に多数穿設されてメッシュ状に形成されている。
【0022】
図5と図6に示すように、本実施形態による空気吹出部13a〜13dが設けられるインストルメントパネル10の表面は、略円弧状に湾曲して形成されている。具体的には、図6に示すように、インストルメントパネル10は、内方側に設けられたインストルメントパネル芯材18と、該インストルメントパネル芯材18の車両後方側(表面側)に配設されたウレタン材19と、該ウレタン材19の更に車両後方側、即ち最も表面側に配設された表皮材20とから構成されている。そして、これらのインストルメントパネル芯材18、ウレタン材19、及び表皮材20を貫通して小孔21が多数穿設されている。この小孔21は、湾曲したインストルメントパネル10の表面に直交する方向に放射状に延びており、小孔21を介して、インストルメントパネル10の内方と外方とが連通している。
【0023】
図7は、本実施形態による送風構造を有するインストルメントパネル10の内部を模式的に示す概略図である。前述したように、車両前方側にはエアーコンディショナーユニット14が配設され、該エアーコンディショナーユニット14の前側には車幅方向に沿ってベントダクト15が延設されている。該ベントダクト15の左右両端と中央の前側には、それぞれサイドベント12a,12b及びセンターベント11が設けられており、センターベント11の左右両側には、着座した乗員に対面する位置に、本発明に係る空気吹出部13b,13cが設けられている。なお、空気吹出部13a,13dは省略してある。さらに、センターベント11及びサイドベント12a,12bには、グリル17が設けられ、該グリル17の内方側には、センターベント11及びサイドベント12a,12bを開閉する切換ドア22,23,24が設けられている。
【0024】
前記構成を有する車両用インストルメントパネル10の送風構造による作用を説明する。
【0025】
図8に示すように、車両室内を冷却する初期段階では、前記センターベント11及びサイドベント12a,12bの切換ドア22〜24を開成した状態で、センターベント11とサイドベント12a,12bからスポット的な強い冷風w1を吹き出して、急速な冷房を行う。
【0026】
まず、図示しない操作スイッチをONにすると、エアーコンディショナーユニット14から冷風w1が発生し、該冷風w1はベントダクト15の空気流路を介して、センターベント11、サイドベント12a,12b及び空気吹出部13b,13cまで送られる。
【0027】
ここで、センターベント11及びサイドベント12a,12bの切換ドア22〜24は開成し、空気吹出部13b,13cの小孔も開成しているが、この空気吹出部13b,13cの通気抵抗は、センターベント11とサイドベント12a,12bの通気抵抗よりも極めて大きいため、冷風wの大部分はセンターベント11とサイドベント12a,12bからスポット的な冷風w1として強く吹き出し、空気吹出部13b,13cからはほとんど吹き出すことがない。
【0028】
図9に示すように、この冷風w1は、直接的に乗員25に向けて吹き付けられるため、車両室内を冷やす場合には効果的に急速に冷やすことができる。
【0029】
一方、車両室内が所定温度まで冷却された後は、図10に示すように、切換ドア22〜24を閉成してセンターベント11及びサイドベント12a,12bを塞ぐと、エアーコンディショナーユニット14からの冷風wが空気吹出部13b,13cから微風w2として吹き出される。
【0030】
エアーコンディショナーユニット14で発生した冷風wは、図8の場合と同様に、サイドベント12a,12b、センターベント11及び空気吹出部13b,13cまで送られる。しかし、サイドベント12a,12b及びセンターベント11は塞がれているためこれらのベントから吹き出ることはできず、空気吹出部13b,13cからのみ車両室内に排出される。
【0031】
この空気吹出部13b,13cには、前述したように、メッシュ状の小孔が多数穿設されているため、図11と図12に示すように、インストルメントパネル10の湾曲した表面に設けられた空気吹出部13bから外方に向けて放射状に微風w2が吹き出る。
【0032】
図12に示すように、空気吹出部13bは断面略円弧状に形成されており、かつ、小孔21は、インストルメントパネル10の表面に対してほぼ直交する方向に穿設されているため、冷風wはこれらの小孔21を通ったのち、放射状にマイルドな微風w2として吹き出される。
【0033】
さらに、図13に示すように、助手席側のインストルメントパネル10の表面に設けられた空気吹出部13cのように、インストルメントパネル10の内方にエアバック26が収納されている場合は、該エアバック26の上下を迂回して回り込むように冷風wが流れ、空気吹出部13cから放射状に微風w2が吹き出される。このように送風の障害物などが介在する場合であっても、ベントダクト15からエアバック26等の障害物を迂回して微風w2を空気吹出部13cから吹き出すことができる。
【0034】
また、図14に示すように、放射状に微風w2が排出されると、乗員25の体全体にほぼ均等に吹き付けられるため、スポット的に強い冷風が吹き付けられることがない。
【0035】
さらに、図15に示すように、インストルメントパネル10の空気吹出部13bからは冷い微風w2が吹き出すため、インストルメントパネル面が冷却される。よって、乗員25から発せられる輻射熱Hがインストルメントパネル面に移動して吸収されることによって、車両室内を間接的に冷却する面冷房を行うことができる。通常、輻射熱の原理より、全ての固体の表面はその絶対温度の4乗に比例する輻射熱を電磁波の形で放出しており、温度の異なる2つの固定表面の間では温度差に応じた輻射による熱移動が生じる。このように、インストルメントパネル10が冷却されれば、該インストルメントパネル10の表面と乗員25との間で直接的な熱の授受が生じるため、効率的な面冷房を行うことができる。
【0036】
そして、図16は、冷房能力と風量との相関関係を示すグラフである。このグラフに示すように、冷房能力は吹き付ける風量に比例する。即ち、冷却ファンの回転速度を上げて風量を大きくすれば、これに伴って冷房能力も向上する。
【0037】
従来は車両室内を冷却する場合は、冷却ファンを急速に作動させて急冷することにより、一時的に車両室内を冷却させたのち、冷却ファン速度を遅くして風量を下げることによって冷房能力を低下させる方法を採用している。しかし、本発明によれば、冷却ファン速度を低下させることなく、即ち冷房能力を低下させることなく、車両室内の温度調整を行うことができるため、非常に効率的な冷却を行うことができる。
【0038】
なお、本実施形態によれば、前述した以外にも以下のような効果を得ることができる。
【0039】
前記空気吹出部13b,13cの面積は、ベント吹出口であるセンターベント11及びサイドベント12a,12bよりも広く形成されているため、空気吹出部13b,13cから着座した乗員に向かって広い面積で微風w2を吹き出すようにすることができる。
【0040】
前記空気吹出部13a〜13dからは、微風w2が吹き出されるため、インストルメントパネル10の表面に露が付着することがない。また、空気吹出部13a〜13dがインストルメントパネル10の表面そのものであるため、インストルメントパネル10のデザイン性を向上させることができる。
【0041】
さらに、空気吹出部13a〜13dはインストルメントパネル10の表面に形成することができるため、インストルメントパネル10の形状に限定されることなく、また、その配設位置も特に限定されずにいろいろな部位に形成することができる。
【0042】
以上述べたように、本発明は、前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるインストルメントパネルを示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】図1のB−B線による断面図である。
【図4】本発明の実施形態によるインストルメントパネルに設けられた空気吹出部を示す斜視図である。
【図5】図1のC−C線による断面図である。
【図6】図5のD部を拡大した断面図である。
【図7】本発明の実施形態による送風構造を有するインストルメントパネルの内部を示す概略図である。
【図8】ベント吹出口からスポット風を送給している状態のインストルメントパネル内部の冷風の流れを示す概略図である。
【図9】乗員に対してスポット風を吹き付けている状態を示す概略図である。
【図10】空気吹出部から微風を送給している状態のインストルメントパネル内部の風の流れを示す概略図である。
【図11】運転席側の空気吹出部の内部における冷風の流れを示す概略図である。
【図12】図11のE部を拡大した断面図である。
【図13】助手席側の空気吹出部の内部における冷風の流れを示す概略図である。
【図14】乗員に対して空気吹出部から微風を吹き付けている状態を示す概略図である。
【図15】乗員から発せられる輻射熱がインストルメントパネルの空気吹出部に移動する状態を示す概略図である。
【図16】冷房能力と冷風の吹付け量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル
11 センターベント(ベント吹出口)
12a,12b サイドベント(ベント吹出口)
13a〜13d 空気吹出部
14 エアーコンディショナーユニット(空調装置)
21 小孔
22〜24 切換ドア
25 乗員
Claims (5)
- 車両のインストルメントパネル(10)に設けられ乗員(25)に向けて吹き出すようにされたベント吹出口(11,12a,12b)から車両室内に風を送給する車両用インストルメントパネル(10)の送風構造において、
前記ベント吹出口(11,12a,12b)とは別に、着座した乗員(25)に対面するインストルメントパネル表面の部位で、かつ前記ベント吹出口(11,12a,12b)のインストルメントパネル表面上に占める面積よりも大きい面積の前記インストルメントパネル(10)の表面に穿設した複数の小孔(21)からなる空気吹出部(13a〜13d)を設け、空調装置(14)から送給されて車両室内に吹き出す部分を、前記ベント吹出口(11,12a,12b)と空気吹出部(13a〜13d)とから選択的に振り分けることが可能な切換ドア(22〜24)を設けたことを特徴とする車両用インストルメントパネルの送風構造。 - 前記空気吹出部(13a〜13d)を、着座した乗員(25)に向かって突き出る湾曲面に一様に形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用インストルメントパネルの送風構造。
- 前記空気吹出部(13a〜13d)から風を吹き出してこの空気吹出部近傍のインストルメントパネル表面の温度を調整することによって、車両室内の温度を間接的に調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用インストルメントパネルの送風構造。
- 前記ベント吹出口(11,12a,12b)及び空気吹出部(13a〜13d)から送給される風が、温風又は冷風であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用インストルメントパネルの送風構造。
- 前記切換ドア(22〜24)は、前記ベント吹出口側に設けられており、前記空気吹出部(13a〜13d)の通気抵抗を、前記ベント吹出口(11,12a,12b)の前記切換ドア開放時の通気抵抗よりも高く設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用インストルメントパネルの送風構造。
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JP2002358356A JP2004189080A (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 車両用インストルメントパネルの送風構造 |
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KR100796359B1 (ko) | 2006-09-28 | 2008-01-21 | 비스티온 인테리어스 코리아 주식회사 | 자동차용 공기 순환시스템 및 그 제어방법 |
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- 2002-12-10 JP JP2002358356A patent/JP2004189080A/ja active Pending
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