JP2004188878A - インクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】双方向記録でも低コストでかつ高速記録を実現可能な装置であって、かつ、反応液のミストの影響を軽減し、高品位な画像を記録可能にするインクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】吐出口列の配列方向と交差する方向に記録ヘッドを主走査させて記録を行う際に使用される記録ヘッドは(A)複数色のインクに対応した各色インク吐出口列が主走査方向に沿って配置されるとともに、前記複数色に対応したインク吐出口列は、その配置の中心軸に対し、各インク色毎に対称となる並びであり、且つ(B)前記反応液に対応した反応液吐出口列と前記各色インク吐出口列とが前記主走査方向においてオーバーラップしないように、前記反応液吐出口列が前記各色インク吐出口列に対して前記搬送方向にずれて配置された構成であることを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に反応液(着色インクと反応する液体)と着色インクとを付着させて記録を行うインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方法は、記録液(インク)の小滴を飛翔させ、紙などの記録媒体に付着させて記録を行うものである。特に、吐出エネルギー供給手段として電気熱変換体を用い、熱エネルギーをインクに与えて気泡を発生させることにより液滴を吐出させる方法によれば、記録ヘッドの高密度マルチオリフィス化が容易に実現でき、高解像度、高品質の画像を高速で記録できる(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【0003】
しかしながら、従来のインクジェット記録に用いられるインクは一般に水を主成分とし、これに乾燥防止、目詰まり防止などの目的でグリコールなどの水溶性高沸点溶剤を含有したものが一般的である。このようなインクを用いて普通紙に記録を行った場合、インクが記録紙の内部に浸透してしまい十分な画像濃度が得られなかったり、記録紙表面の填料、サイズ剤の不均一な分布によると思われる画像濃度の不均一が生じたりした。また、特にカラー画像を得ようとした場合には、複数の色のインクが、定着する以前に次々と重ねられることから、異色の画像の境界部分では、色が滲み、不均一に混じり合うブリーディングが発生し、満足できる画像が得られない場合があった。
【0004】
このようなブリーディングを改善する手段の一つとして、記録インクの噴射に先立って記録紙上に、画像を良好にせしめる液体(反応液)を付着させる方法がある。例えば、多価金属イオンとカルボキシル基の反応を利用してブリーディングを防止するもの(例えば、特許文献4参照)や、また、顔料と樹脂エマルジョンと多価金属塩による反応によりブリーディングを改善するもの(例えば、特許文献5参照)が挙げられる。
【0005】
このように、着色インクに先行して反応液を記録媒体に付着させるインクジェット記録方法においては、効率よく印字を行うためのいくつかの方法が提案されている。例えば、シリアルプリンタにおいて、記録ヘッドの主走査方向の先頭に反応液のヘッドを配置することにより、反応液を記録インクに先立って記録媒体表面に付与するインクジェット記録装置が提案されている(特許文献6参照)。しかしながら、記録の高速化を図るために、この構成で双方向印字を行うと、反応液と着色インクの記録媒体への付着順序が往走査と復走査で逆になるため、反応液の上にインクが着弾し形成されるドット(前処理ドット)とインクの上に反応液が着弾し形成されるドット(後処理ドット)が混在し、これにより同色ドットにおいて濃度ムラが発生し、画像品位が劣化してしまう。また、この構成の場合、着色インクの付与順序が往走査と復走査で異なってしまうため「色ムラ」が発生してしまう。更に、この構成の場合、反応液ノズル列と着色インクノズル列とが主走査方向に沿って配置されているため、反応液ミストが各色インクのオリフィス面に付着してしまう可能性が高くなってしまう。
【0006】
一方、反応液吐出用ヘッドを着色インク吐出用ヘッドの両端に設けることで、1パス双方向印字による高品位な画像の高速印字が可能なインクジェット記録装置が提案されている(特許文献7参照)。このヘッド構成によれば、反応液と着色インクの付着順序が往走査と復走査で同じになることから、反応液と着色インクの付着順序が異なることで生じる「同色間での濃度ムラ」を発生させずに済む。また、反応液ノズル列と着色インクノズル列とが主走査方向に沿って配置されていないため、反応液ミストが各色インクのオリフィス面に付着してしまう可能性を低減することができる。しかしながら、上記ヘッド構成の場合、反応液吐出用ヘッドを二つ設けているので、その分、チップや回復ユニットなども余分に設ける必要があり、コストアップ及び装置の複雑化につながるので好ましくない。また、上記ヘッド構成の場合、着色インクの付与順序が往走査と復走査で異なることで生じる「色ムラ」が発生する。
【0007】
さらに、記録媒体の搬送方向に延びる反応液吐出用ノズル列を、搬送方向に延びる着色インク吐出用ノズル列(CMYKノズル列)に対し、搬送方向の下流側に配置させた記録ヘッドが提案されている(特許文献8、図5参照)。このヘッド構成の場合、反応液がインクよりも1走査分先行して吐出されるので、反応液と着色インクの付着順序は往走査と復走査で必ず同じになり、そのため、反応液と着色インクの付着順序が異なることで生じる「同色間での濃度ムラ」を発生させずに済む。しかも、反応液吐出用ノズル列を2列設けるわけでもないので、上記特許文献7に開示のヘッド構成に比べ、コスト面で有利である。しかしながら、このヘッド構成の場合、着色インクの付与順序が往走査と復走査で異なることで生じる「色ムラ」が発生する。
【0008】
このように特許文献7や特許文献8に開示のヘッド構成によれば、反応液と着色インクの付与順序が往走査と復走査で異なることで生じる「同色間での濃度ムラ」を発生させずに済むものの、着色インクの付与順序が往走査と復走査で異なることで生じる「色ムラ」は解消することができない。
【0009】
これに対し、反応液と着色インクの付与順序が往走査と復走査で異なることで生じる「同色間での濃度ムラ」を発生させず、且つ着色インクの付着順序が往走査と復走査とで異なることに伴って発生する「色ムラ」を改善できるヘッド構成がある(特許文献9参照)。すなわち、特許文献9の図1においては、1つのノズル列を、異なる色に対応した複数の着色インク吐出用ノズルおよび反応液吐出用ノズルに分割したヘッド構成としている。このヘッド構成の場合、異なる色に対応した複数の着色インク吐出用ノズルおよび反応液吐出用ノズルの全てが主走査方向と直交する搬送方向に沿って並んでいるため、上記同色間での濃度ムラや上記色ムラは改善できる。しかし、その反面、1色の着色インク吐出用ノズル列の長さに相当する幅の画像を形成するためには、着色インクの色数に応じた回数の主走査が必要となり、記録時間が長くなってしまう。また、このヘッド構成の場合、反応液との着色時間が各色インク間で大きくばらついてしまい、反応液の効果を十分に得ることができない色が発生する場合がある。すなわち、図1に示されるヘッド構成のように、搬送方向の上流側からK(黒)、S(反応液)、C(シアン)、M(マゼンタ)Y(イエロー)の順にノズル列が並んでいる場合、S(反応液)と各色インクの接触時間の間隔は、K(黒)およびC(シアン)の場合、1主走査分と比較的短時間であるため、十分な反応が見込めるものの、Y(イエロー)は3主走査分と比較的長時間であるため、十分に反応できない可能性もある。
【0010】
【特許文献1】
特公昭61−59911号公報
【0011】
【特許文献2】
特公昭61−59912号公報
【0012】
【特許文献3】
特公昭61−59914号公報
【0013】
【特許文献4】
特開平5−202328号公報
【0014】
【特許文献5】
特開平9−207424号公報
【0015】
【特許文献6】
特開平9−195823号公報
【0016】
【特許文献7】
特開2001−138554号公報
【0017】
【特許文献8】
特開平10−291305号公報
【0018】
【特許文献9】
特開平9−254416号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、記録時間を短かくしつつも、上記した「同色間での濃度ムラ」と「色ムラ」を発生させないようにし、しかも、各色インクと反応液との接触時間の間隔が各色インク間で大きくばらつかないようにしたインクジェット記録方法を提供することを目的とする。また、反応液ミストが各色インクのオリフィス面に付着してしまう可能性を低減することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の第1形態は、複数の吐出口が所定方向に配列されてなる吐出口列を複数有する記録ヘッドを前記所定方向と交差する方向へ主走査させながら、複数色のインクおよび当該インクと反応する反応液を前記記録ヘッドから記録媒体に吐出することで記録を行う記録動作と、前記記録ヘッドの主走査方向と直交する方向へ、前記記録媒体を所定量だけ搬送させる搬送動作とを交互に行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記記録動作の際に使用される記録ヘッドは、(A)前記複数色のインクに対応した各色インク吐出口列が、前記主走査方向に沿って配置されるとともに、(B)前記複数色に対応したインク吐出口列は、その配置の中心軸に対し、各インク色毎に対称となる並びであり、且つ(B)前記反応液に対応した反応液吐出口列と前記各色インク吐出口列とが前記主走査方向においてオーバーラップしないように、前記反応液吐出口列が前記各色インク吐出口列に対して前記搬送方向にずれて配置された構成であることを特徴とする。
【0021】
また、本発明の第2形態は、複数の吐出口が所定方向に配列されてなる吐出口列を複数有する記録ヘッドを前記所定方向と交差する方向へ主走査させながら、複数色のインクおよび当該インクと反応する反応液を前記記録ヘッドから記録媒体に吐出することで記録を行う記録動作と、前記記録ヘッドの主走査方向と直交する方向へ、前記記録媒体を所定量だけ搬送させる搬送動作とを交互に行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記記録動作の際に使用される記録ヘッドは、(A)前記複数色のインクに対応した各色インク吐出口列が前記主走査方向に対称となるように配置され、且つ(B)前記反応液に対応した反応液吐出口列と前記各色インク吐出口列とが前記主走査方向においてオーバーラップしないように、前記反応液吐出口列が前記各色インク吐出口列に対して前記搬送方向にずれて配置された構成であることを特徴とするインクジェット記録方法である。
【0022】
また、本発明の第3形態は、複数の吐出口が所定方向に配列されてなる吐出口列を複数有する記録ヘッドを前記所定方向と交差する方向へ主走査させながら、複数色のインクおよび当該インクと反応する反応液を前記記録ヘッドから記録媒体に吐出することで記録を行う記録動作と、前記記録ヘッドの主走査方向と直交する方向へ、前記記録媒体を所定量だけ搬送させる搬送動作とを交互に行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記記録動作の際に使用される記録ヘッドは、(A)前記複数色のインクに対応した各色インク吐出口列が前記主走査方向に対称となるように配置され、且つ(B)前記反応液に対応した反応液吐出口列による記録領域と前記各色インク吐出口列による記録領域が同一の主走査で異なるように、前記反応液吐出口列が前記各色インク吐出口列に対して前記搬送方向にずれて配置された構成であることを特徴とするインクジェット記録方法である。
【0023】
ここで、上記第3形態においては、所定の走査における前記反応液吐出口列による記録領域は、前記所定の走査の次の走査における前記各色インク吐出口列による記録領域であることが好ましい。
【0024】
また、本発明の第4形態は、複数の吐出口が所定方向に配列されてなる吐出口列を複数有する記録ヘッドを前記所定方向と交差する方向へ主走査させながら、複数色のインクおよび当該インクと反応する反応液を前記記録ヘッドから記録媒体に吐出することで記録を行う記録動作と、前記記録ヘッドの主走査方向と直交する方向へ、前記記録媒体を所定量だけ搬送させる搬送動作とを交互に行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記記録動作の際に使用される記録ヘッドは、(A)前記複数色のインクに対応した各色インク吐出口列は前記主走査方向に沿って配置され、(B)前記各色インク吐出口列のうち、所定の色に対応したインク吐出口列を対称軸とし、前記所定の色以外の色に対応した吐出口列が前記対称軸に対して対称となるように配置され、且つ(C)前記反応液に対応した反応液吐出口列と前記各色インク吐出口列とが前記主走査方向においてオーバーラップしないように、前記反応液吐出口列が前記各色インク吐出口列に対して前記搬送方向にずれて配置された構成であることを特徴とするインクジェット記録方法である。
【0025】
ここで、上記第4形態においては、前記所定の色はブラックであり、前記所定の色以外の色はシアン、マゼンタ、イエローを含み、前記記録ヘッドは、前記対象軸であるブラックインク吐出口列に対して、シアンインク吐出口列、マゼンタインク吐出口列、イエローインク吐出口列が対称となるように配置された構成であることが好ましい。
【0026】
以上の構成によれば、反応液吐出用ノズル列と、異なる色に対応した複数の着色インク吐出用ノズル列が主走査方向に沿った同一走査線上に配置されていないため、反応液ミストが各色インクのオリフィス面に付着する可能性を低減することができる。
【0027】
また、異なる色に対応した複数の着色インク吐出用ノズル列の全てが主走査方向に沿って配列され、且つその搬送方向の上流側あるいは下流側に反応液吐出用ノズル列が配列されているため、双方向記録を実行しても、反応液とインクとの付着順序は往走査と復走査で同じになる。従って、反応液とインクとの付着順序が往走査と復走査で逆になることに伴って生じる「同色間での濃度ムラ」を発生させずに済む。また、複数の着色インク吐出用ノズル列の全てが主走査方向に沿って配列されるので、複数の着色インク吐出用ノズル列が搬送方向に沿って配列される構成に比べ、記録時間を大幅に短縮することができる。更に、複数の着色インク吐出用ノズル列の全てが主走査方向に沿って配列されるので、各色インクと反応液との接触時間の間隔が各色インク間で大きくばらつかないようにすることができ、反応液との反応性が各色間でばらつかないようにすることができる。
【0028】
更に、異なる色に対応した複数の着色インク吐出用ノズル列が主走査方向に沿って対称に配置されているので、双方向記録を実行しても、着色インクの付着順序は往走査と復走査で同じとなり、これにより、上記色ムラを発生させずに済む。
【0029】
このように本発明の構成によれば、記録時間を短くしつつも、上記「同色間での濃度ムラ」と上記「色ムラ」を同時に抑制でき、更に、反応液ミストが各色インクのオリフィス面に付着してしまう可能性を低減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について以下に図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置(以下、「インクジェットプリンタ」ともいう)の記録部分を示す斜視図である。
【0032】
インクジェットプリンタは、ケーシング1008内に長手方向に沿ってガイド軸1014が設けられ、このガイド軸に沿って往復移動(往復走査)する記録部1010と、記録部1010の移動方向Sと略直交する方向Pに記録媒体1028を搬送する搬送部1030と、記録部1010を往復移動させる移動駆動部1006を具えている。
【0033】
移動駆動部1006は、所定の間隔をもって対向配置される回転軸に配されるプーリ1026a、及び、該プーリ1026bに巻きかけられるベルト1016、ローラユニット1022a、及び、該ローラユニット1022bに略平行に配置され記録部1010のキャリッジ部材1010aに連結されるベルト1016を順方向及び逆方向に駆動させるモータ1018とを具えている。
【0034】
モータ1018が駆動すると、その駆動力によってベルト1016が図1の矢印R方向に回転する。このベルト1016の回転に伴って、記録部1010のキャリッジ部材1010aは、図1の矢印S方向に所定の移動量だけ移動される。又、モータ1018が上記と逆回転で駆動すると、ベルト1016が図中に示した矢印R方向とは逆方向に回転し、この回転に伴って記録部1010のキャリッジ部材1010aは、図1の矢印S方向とは反対の方向に所定の移動量だけ移動される。このようにモータ1018の回転に応じて、記録部1010はガイド軸1014に沿って往復移動を行うことができる。また、ガイド軸1014の一方端付近をキャリッジ部材1010aのホームポジションとしている。ホームポジションには、記録部1010の吐出回復処理を行うための回復ユニット1026が、記録部1010のインク吐出口配列に対向して設けられている。
【0035】
記録部1010は、インク色ごとに設けられたインクジェットカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」とも言う)1012がキャリッジ部材1010aに搭載されている。本実施形態のインクジェットカートリッジは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを内蔵した1012Y、1012M、1012C、1012Bと、反応液を内蔵した1012Sとを具えている。インク液のカートリッジは、ブラック1012Kを対称軸としてそれぞれのインク色ごとに主走査方向に対称に配置され、1012Y(1)、1012M(1)、1012C(1)、1012K、1012C(2)、1012M(2)、1012Y(2)の順となっている。反応液のカートリッジ1012Sは、インクのカートリッジに対し、記録媒体の搬送方向Pの上流側にずれた位置に配置されている。詳しくは、図12(a)に示されるようなヘッド構成となっている。
【0036】
また、各カートリッジは、インクや反応液等の液体を吐出する液体吐出ヘッド(記録ヘッド)と、インクや反応液等の液体を収納する液体タンク(インクタンク)とからなり、その構成の詳細は後述する。
【0037】
記録時には、キャリッジ部材1010aがS方向に走査(往走査)され、カートリッジ1012Sから反応液が、カートリッジ1012Y、1012M、1012C及び1012Kから着色インクがそれぞれ吐出され、記録媒体に記録がなされる。キャリッジ部材1010aが記録媒体の一方端まで移動すると、記録媒体1028が矢印P方向に所定量だけ紙送りされる。したがって、反応液のカートリッジ1012Sは、インクのカートリッジ1012Y、M、C、Kに比べて、紙送り方向Pの基部側に位置しているので、インクにて記録される領域よりも1走査分だけ前の領域を記録することになる。次に、キャリッジ部材1010aが矢印S方向とは反対の方向に走査(復走査)されることになるが、反応液は1走査分先に記録されているので、この時、記録部1012Y、1012M、1012C及び1012Kから吐出される着色インクは、本走査の前の走査(第1の走査)時に吐出された反応液の上に着弾することになる。したがって、先の走査(第1の走査)で吐出された反応液とこの走査(第2の走査)で吐出された着色インクが記録媒体上で反応する。一方、この第2の走査時において、記録部1012Sから吐出される反応液は、着色インクの1走査前に記録されることになり、上記双方向記録の繰り返しにより画像が形成される。
【0038】
このように、本実施形態では、記録媒体の同じ領域に対して反応液とインクを同一の走査で吐出する構成ではないため、反応液のミストがインク吐出口面に付着してしまう可能性を低減することができる。
【0039】
さらに、上述のように双方向記録を行う場合であっても、常に反応液を着色インクよりも1走査分以上先駆けて記録媒体に付与することができるため、反応液とインクとの付着順序が往走査と復走査で逆になることに伴って生じる「同色間での濃度ムラ」を発生させずに済む。
【0040】
ところで、記録媒体の同一領域に対して反応液をインクよりも1走査分先に記録媒体に付与する上述の構成では、記録媒体の同一領域に対して反応液とインクを同一走査で付与する構成に比べ、反応液を付与してから着色インクを付与するまでの時間間隔が長くなり、そのため、着色インクと反応する反応液の量が少なくなる。すなわち、上記時間間隔が長くなる程、着色インクの付与時における記録媒体内部への反応液の浸透量が多くなるため、着色インクと反応できる反応液の量が少なくなってしまうのである。そこで、本実施形態では、反応液として、低浸透の特性を有する液体を用いることが望ましい。これにより、インクと反応液とが接触する際に1走査分の時間差があったとしても、インク付与時には、記録媒体表面に多量の反応液が残存している状態であるので、インクと反応液の反応性は十分なものとなる。また、本実施形態における着色インクは、顔料インクを用いることが望ましい。顔料インクを用いることにより、反応液と接触した際にすばやく凝集膜を形成し、顔料が記録媒体内部へ沈み込まずに記録媒体表面に定着するので、高発色の画像を形成することができる。
【0041】
次に本実施形態のインクジェットカートリッジの詳細を説明する。
図2は、インクジェットカートリッジの一例を示す斜視図である。
【0042】
カートリッジ1012は、上述したようにシリアルタイプのものであり、インクまたは反応液等の液体を吐出する液体吐出ヘッド(インクジェット記録ヘッドともいう)100と、インクや反応液等の液体を収容する液体タンク1001とを具えている。液体吐出ヘッド100には、着色インクまたは反応液を吐出するための多数の吐出口832が形成されている。インクや反応液等の液体は、液体タンク1001から図示しない液体供給通路を介して液体吐出ヘッド100の共通液室(図3参照)へと導かれるようになっている。図2に示したカートリッジ1012は、液体吐出ヘッド100と液体タンク1001とを一体的に形成し、必要に応じて液体タンク1001内に液体を補給できるようにしたものであるが、この液体吐出ヘッド100に対し、液体タンク1001を交換可能に連結した構造を採用するようにしてもよい。
【0043】
このような構成の記録ヘッドの具体例を、以下に更に詳しく説明する。
図3は、液体吐出ヘッド(インクジェット記録ヘッド)の要部を模式的に示した概略斜視図である。尚、これらの図において、電気熱変換素子を駆動するための電気的な配線等は省略している。
【0044】
記録ヘッドは、例えば、図3に示されるような、ガラス、セラミックス、プラスチック或いは金属等からなる基板934が用いられている。このような基板の材質は、本発明の本質ではなく、流路構成部材の一部として機能し、インク吐出エネルギー発生素子、及び後述する液流路、吐出口を形成する材料層の支持体として、機能し得るものであれば特に限定されるものではない。そこで、本実施形態では、Si基板(ウエハ)を用いた場合で説明する。このような基板934上にインク吐出口を形成するが、その方法としては、レーザー光による形成方法の他、例えば、後述するオリフィスプレート(吐出口プレート)935を感光性樹脂として、MPA(Mirror Projection Aliner)等の露光装置により、吐出口を形成する方法も挙げられる。
【0045】
図3において、934は、電気熱変換素子(以下、ヒータと記述する場合がある)931、及び、共通液室部としての長溝状の貫通口からなるインク供給口933を備える基板であり、該インク供給口933の長手方向の両側には、熱エネルギ発生手段であるヒータ931がそれぞれ1列ずつ千鳥状に、電気熱変換素子の間隔が、例えば、300dpiで配列されている。又、この基板934には、インク流路を形成するためのインク流路壁936が設けられている。このインク流路壁936には、更に吐出口832を備える吐出口プレート935が設けられている。
【0046】
図3では、インク流路壁936と吐出口プレート935とが、別部材として示されているが、このインク流路壁936を、例えば、スピンコート等の手法によって基板934上に形成することにより、インク流路壁936と吐出口プレート935とを同一部材として同時に形成することも可能である。ここでは、更に、吐出口面(上面)935a側は撥水処理が施されている。
【0047】
例示した装置では、図1の矢印S方向に走査しながら記録を行うシリアルタイプのヘッドを用い、例えば、1,200dpiで記録を行う。駆動周波数は10kHzであり、一つの吐出口では、最短時間間隔100μs毎に吐出を行うことになる。
【0048】
次に、上述の構成の液体吐出ヘッド(インクジェット記録ヘッド)による液体の吐出動作について図4〜図11を用いて説明する。図4〜図11は、図3に記載の液体吐出ヘッドの液体吐出動作を説明するための断面図であり、図3に示すX−X断面図である。この断面において吐出口部940のオリフィスプレート厚み方向の端部は、溝1141の頂部1141aとなっている。
【0049】
図4は、ヒータ上に膜状の気泡が生成した状態を示している。図5は、図4の約1μs後の状態、図6は、図4の約2μs後の状態、図7は、図4の約3μs後の状態、図8は、図4の約4μs後の状態、図9は、図4の約5μs後の状態、図10は、図4の約6μs後の状態、図11は、図4の約7μs後の状態をそれぞれ示している。尚、以下の説明において、「落下」又は「落とし込み」、「落ち込み」とは、いわゆる重力方向への落下という意味ではなく、ヘッドの取り付け方向によらず、電気熱変換素子の方向への移動をいう。
【0050】
先ず、図4に示すように、記録信号等に基づいたヒータ931への通電に伴ってヒータ931上の液流路1338内に気泡101が生成されると、該気泡は、2μs間に図5及び図6に示したように急激に体積膨張して成長する。気泡101の最大体積時における高さは吐出口面935aを上回るが、このとき、気泡の圧力は大気圧の数分の1から10数分の1にまで減少している。
【0051】
次に、気泡101の生成から約2μs後の時点で、気泡101は上述のように最大体積から体積減少に転じるが、これとほぼ同時にメニスカス102の形成も始まる。このメニスカス102も、図7に示したように、ヒータ931側への方向に後退、即ち、落下してゆく。
【0052】
ここで、図示した例の液体吐出ヘッドにおいては、吐出口部に複数の溝1141が分散した状態で設けられていることにより、メニスカス102が後退する際に、溝1141の部分では、メニスカス後退方向FMとは反対方向FCに毛管力が作用する。その結果、仮に何らかの原因により気泡101の状態に多少のバラツキが認められたとしても、メニスカスの後退時のメニスカス及び主液滴(以下、液体又はインクと記述する場合がある)Iaの形状が、吐出口中心に対して略対称形状となるように補正される。
【0053】
そして、図示した例の液体吐出ヘッドでは、このメニスカス102の落下速度が気泡101の収縮速度よりも速いために、図8に示したように、気泡の生成から約4μs後の時点で気泡101が吐出口832の下面近傍で大気に連通する。このとき、吐出口832の中心軸近傍の液体(インク)は、ヒータ931に向かって落ち込んでゆく。これは、大気に連通する前の気泡101の負圧によってヒータ931側に引き戻された液体(インク)Iaが、気泡101の大気連通後も慣性でヒータ931面方向の速度を保持しているからである。
【0054】
ヒータ931側に向かって落ち込んでいった液体(インク)は、図9に示すように気泡101の生成から約5μs後の時点でヒータ931の表面に到達し、図10に示すように、ヒータ931の表面を覆うように拡がってゆく。このようにヒータ931の表面を覆うように拡がった液体は、ヒータ931の表面に沿った水平方向のベクトルを有するが、ヒータ931の表面に交差する、例えば、垂直方向のベクトルは消滅し、ヒータ931の表面上に留まろうとし、それよりも上側の液体、即ち、吐出方向の速度ベクトルを保つ液体を下方向に引っ張ることになる。
【0055】
その後、ヒータ931の表面に拡がった液体と、上側の液体(主液滴)との間の液体部分Ibが細くなってゆき、気泡101の生成から約7μs後の時点で図11に示したようにヒータ931の表面の中央で液体部分Ibが切断され、吐出方向の速度ベクトルを保つ主液滴Iaと、ヒータ931の表面上に拡がった液体Icとに分離される。このように分離の位置は液流路1338内部、より好ましくは、吐出口832よりも電気熱変換素子931側が望ましい。
【0056】
主液滴Iaは吐出方向に偏りがなく、吐出ヨレすることなく、吐出口832の中央部分から吐出され、被記録材の被記録面の所定位置に着弾される。又、ヒータ931の表面上に拡がった液体Icは、従来であれば、主液滴の後続としてサテライト滴となって飛翔するものであるが、ヒータ931の表面上に留まり、吐出されない。
【0057】
このように、サテライト滴の吐出を抑制することができるため、サテライト滴の吐出により発生し易いスプラッシュを防止することができ、霧状に浮遊するミストによって被記録材の被記録面が汚れるのを確実に防止することが可能となる。尚、図8〜11において、Idは溝部に付着したインク(溝内のインク)を、又、Ieは液流路1338内に残存しているインクを表している。
【0058】
このように、図示した例の液体吐出ヘッドでは、気泡が最大体積に成長した後の体積減少段階で液体を吐出する際に、吐出口の中心に対して分散した複数の溝により、吐出時の主液滴の方向を安定化させることができる。その結果、吐出方向のヨレのない、着弾精度の高い液体吐出ヘッドを提供することができる。又、高い駆動周波数での発泡ばらつきに対しても吐出を安定して行うことができることによる、高速高精細印字を実現することができる。
【0059】
特に、図示した例の液体吐出ヘッドでは、気泡の体積減少段階で、この気泡を始めて大気と連通させることで液体を吐出することにより、気泡を大気に連通させて液滴を吐出する際に発生するミストを防止できるので、所謂、突然不吐出の要因となる、吐出口面に液滴が付着する状態を抑制することもできる。本発明に好適に使用できる、上記したような吐出時に気泡を大気と連通する吐出方式の記録ヘッドの他の実施態様としては、例えば、特許第2783647号公報に記載のように、いわゆるエッジシュータータイプが挙げられる。
【0060】
次に、本実施形態における反応液について説明する。
反応液は主に反応材と溶媒とからなり、着色顔料インクと反応する反応剤として、最も好適なものとして多価金属塩が挙げられる。多価金属塩とは、二価以上の多価金属イオンとこれら多価金属イオンに結合する陰イオンとから構成される。多価金属イオンの具体例としては、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+などの二価金属イオン、そしてFe3+、Al3+などの三価金属イオンがあげられる。また陰イオンとしては、Cl、NO3 、SO4 などがあげられる。また、応液中の多価金属イオンの総電荷濃度は、着色顔料インク中の逆極性イオンの総電荷濃度の2倍以上であることが望ましい。
【0061】
本発明における反応液に使用できる水溶性有機溶剤としては、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレングリコール類、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等の1価アルコール類の他、グリセリン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−イミダゾリジノン、トリエタノールアミン、スルホラン、ジメチルサルホキサイド等が挙げられる。本発明では、反応液中における上記水溶性有機溶剤の含有量については特に制限はないが、反応液全重量の5〜60重量%、更に好ましくは、5〜40重量%が好適な範囲である。
【0062】
又、本発明における反応液には、更にこの他、必要に応じて、粘度調整剤、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤などの添加剤を適宜配合してもかまわないが、浸透促進剤として機能する界面活性剤の選択と添加量は、記録媒体に対する反応液の浸透性を抑制する上で注意が必要である。さらに本発明における反応液は、無色であることがより好ましいが、被記録媒体上でインクと混合された際に、各色インクの色調を変えない範囲の淡色のものでもよい。更に、以上の様な本発明における反応液の各種物性の好適な範囲としては、25℃付近での粘度が1〜30cps(1〜30×10−3Pa・S)の範囲となる様に調整されたものが好ましい。
【0063】
次に着色顔料インクについて説明する。
本発明で使用される着色顔料インクの顔料は、着色顔料インクの全重量に対して、重量比で1〜20重量%、好ましくは2〜12重量%の範囲で含まれている。本発明において使用される顔料としては、具体的には、黒色の顔料としてはカーボンブラックが挙げられ、例えば、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックであって、一次粒子径が15〜40mμ(nm)、BET法による比表面積が50〜300m2/g、DBP吸油量が40〜150ml/100g、揮発分が0.5〜10%、pH値が2〜9等の特性を有するものが好ましく用いられる。この様な特性を有する市販品としては、例えば、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、No.2200B(以上、三菱化成製)、RAVEN1255(以上、コロンビア製)、REGAL400R、REGAL330R、REGAL660R、MOGUL L(以上キャボット製)、Color BlackFWl、COLOR Black FW18、Color Black S170、Color Black S150、Printex 35、Printex U(以上、デグッサ製)等があり、何れも好ましく使用することができる。
【0064】
又、イエローの顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 1、C.I.Pigment Yellow 2、C.I.PigmentYellow 3、C.I.Pigment Yellow 13、C.I.Pigment Yellow 16、C.I.Pigment Yellow83等が挙げられ、マゼンタの顔料としては、例えば、C.I.Pigment Red 5、C.I.Pigment Red 7、C.I.Pigment Red 12、C.I.Pigment Red 48(Ca)、C.I.Pigment Red 48(Mn)、C.I.Pigment Red 57(Ca)、C.I.Pigment Red 112、C.I.Pigment Red 122等が挙げられ、シアンの顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 1、C.I.Pigment Blue 2、C.I.Pigment Blue 3、C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 16、C.I.Pigment Blue 22、C.I.Vat Blue 4、C.I.Vat Blue 6等が挙げられる。勿論、本発明は、これらに限られるものではない。又、以上の他、自己分散型顔料など新たに製造された顔料も、勿論、使用することが可能である。
【0065】
又、顔料の分散剤としては、水溶性樹脂ならどの様なものでもよいが、重量平均分子量が1,000〜30,000の範囲のものが好ましく、更に好ましくは、3,000〜15,000の範囲のものを使用する。この様な分散剤として、具体的には、例えば、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘導体、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、アクリルアミド、及びその誘導体等から選ばれた少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも1つは親水性の重合性単量体)からなるブロック共重合体、或いは、ランダム共重合体、グラフト共重合体、又はこれらの塩等が挙げられる。或いは、ロジン、シェラック、デンプン等の天然樹脂も好ましく使用することができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶であり、アルカリ可溶型樹脂である。尚、これらの顔料分散剤として用いられる水溶性樹脂は、着色顔料インクの全重量に対して0.1〜5重量%の範囲で含有させるのが好ましい。
【0066】
特に、上記した様な顔料が含有されている着色顔料インクの場合には、着色顔料インクの全体が中性又はアルカリ性に調整されていることが好ましい。この様なものとすれば、顔料分散剤として使用される水溶性樹脂の溶解性を向上させ、長期保存性に一層優れた着色顔料インクとすることができるので好ましい。但し、この場合、インクジェット記録装置に使われている種々の部材の腐食の原因となる場合があるので、好ましくは、pH範囲が7〜10とするのが望ましい。この際に使用されるpH調整剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の各種有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等の無機アルカリ剤、有機酸や鉱酸等が挙げられる。上記した様な顔料及び分散剤である水溶性樹脂は、水性液媒体中に分散又は溶解される。
【0067】
本発明で使用される顔料が含有された着色顔料インクにおいて好適な水性液媒体は、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒であり、水としては種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。
【0068】
水と混合して使用される水溶性有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。
【0069】
上記した様な水溶性有機溶剤の着色顔料インク中の含有量は、一般的には、着色顔料インクの全重量の3〜50重量%の範囲、より好ましくは3〜40重量%の範囲で使用する。又、使用される水の含有量としては、着色顔料インクの全重量の10〜90重量%、好ましくは30〜80重量%の範囲とする。
【0070】
又、本発明における着色顔料インクとしては、上記の成分の他に、必要に応じて所望の物性値を持つ着色顔料インクとする為に、界面活性剤、消泡剤、防腐剤等を適宜に添加することができる。特に浸透促進剤として機能する界面活性剤は、被記録媒体に反応液と着色顔料インクの液体成分を速やかに浸透させる役割を担うための適量を添加する必要がある。添加量の例としては、0.05〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%が好適である。アニオン性界面活性剤の例としては、カルボン酸塩型、硫酸エステル型、スルホン酸塩型、燐酸エステル型等、一般に使用されているものを何れも好ましく使用することができる。
【0071】
上記した様な顔料が含有された着色顔料インクの作製方法としては、始めに、分散剤としての水溶性樹脂と、水とが少なくとも含有された水性媒体に顔料を添加し、混合撹拌した後、後述の分散手段を用いて分散を行い、必要に応じて遠心分離処理を行って所望の分散液を得る。次に、この分散液にサイズ剤、及び、上記で挙げた様な適宜に選択された添加剤成分を加え、撹拌して本発明で使用する着色顔料インクとする。
【0072】
尚、分散剤として前記した様なアルカリ可溶型樹脂を使用する場合には、樹脂を溶解させる為に塩基を添加することが必要であるが、この際の塩基類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミンメチルプロパノール、アンモニア等の有機アミン、或いは水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基が好ましく使用される。
【0073】
又、顔料が含有されている着色顔料インクの作製方法においては、顔料を含む水性媒体を攪拌し、分散処理する前に、プレミキシングを30分間以上行うのが効果的である。即ち、この様なプレミキシング操作は、顔料表面の濡れ性を改善し、顔料表面への分散剤の吸着を促進することができる為、好ましい。
【0074】
上記した顔料の分散処理の際に使用される分散機は、一般に使用される分散機なら、如何なるものでもよいが、例えば、ボールミル、ロールミル及びサンドミル等が挙げられる。その中でも、高速型のサンドミルが好ましく使用される。この様なものとしては、例えば、スーパーミル、サンドグラインダー、ビーズミル、アジテータミル、グレンミル、ダイノーミル、パールミル及びコボルミル(何れも商品名)等が挙げられる。
【0075】
又、顔料が含有されている着色顔料インクとして、インクジェット記録方法では、耐目詰り性等の要請から、最適な粒度分布を有する顔料を用いたものを使用するのが好ましい。また、所望の粒度分布を有する顔料を得る方法としては、分散機の粉砕メディアのサイズを小さくすること、粉砕メディアの充填率を大きくすること、処理時間を長くすること、吐出速度を遅くすること、粉砕後フィルタや遠心分離機等で分級すること、及びこれらの手法の組合せ等が挙げられる。なお、本発明はこれらの方法のみに限定するものではなく、所望の粒度分布を得ることができるものであれば、いかなるものであってもよい。
【0076】
次に、反応液および着色インクの一例を用いた実施例および比較例について説明する。
【0077】
(実施例1)
以下の記載において、部、%とあるものは特に断わらない限り重量基準である。
【0078】
まず本実施例で使用する、顔料とアニオン性化合物とを含む着色インク(ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエロー)は次のような組成となっている。
(着色顔料インク)
<顔料分散液の作製>
・スチレン-アクリル酸-アクリル酸エチル共重合体(酸価240、重量平均分子量=5,000)1.5部
・モノエタノールアミン 1.0部
・ジエチレングリコール 5.0部
・イオン交換水 81.5部
【0079】
上記成分を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させる。この溶液に新たに試作されたカーボンブラック(MCF88、三菱化成製)10部、イソプロピルアルコール1部を加え、30分間プレミキシングを行った後、下記の条件で分散処理を行った。
・分散機:サンドグラインダー(五十嵐機械製)
・粉砕メディア:ジルコニウムビーズ、1mm径
・粉砕メディアの充填率:50%(体積比)
・粉砕時間:3時間
更に、遠心分離処理(12,000rpm、20分間)を行い、粗大粒子を除去して顔料分散液とした。
【0080】
<着色顔料インクKの作製>
上記の分散液を使用し、下記の組成比を有する成分を混合し、顔料を含有するインクを作製して着色顔料インクとした。このときの表面張力は34mN/mであった。
【0081】
着色顔料インクKの組成比
・上記顔料分散液 30.0部
・グリセリン 10.0部
・エチレングリコール 5.0部
・N−メチルピロリドン 5.0部
・エチルアルコール 2.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・イオン交換水 47.0部
【0082】
<着色顔料インクCの作製>
着色顔料インクKの調製の際に使用したカーボンブラック(MCF88、三菱化成製)10部をピグメントブルー15に代えたこと以外は、着色顔料インクKの調製と同様にして顔料を含有した着色顔料インクCを調製した。
【0083】
<着色顔料インクMの作製>
着色顔料インクKの調製の際に使用したカーボンブラック(MCF88、三菱化成製)10部をピグメントレッド7に代えたこと以外は、着色顔料インクKの調製と同様にして顔料を含有した着色顔料インクMを調製した。
【0084】
<着色顔料インクYの作製>
着色顔料インクKの調製の際に使用したカーボンブラック(MCF88、三菱化成製)10部をピグメントイエロー74に代えたこと以外は、着色顔料インクKの調製と同様にして顔料を含有した着色顔料インクYを調製した。
【0085】
(反応液)
次に下記の成分を混合溶解した後、更にポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルター(商品名:フロロポアフィルター、住友電工製)にて加圧濾過し、pHが3.8に調整されている反応液を得た。
【0086】
<反応液の組成>
・ジエチレングリコール 10.0部
・メチルアルコール 5.0部
・硝酸マグネシウム 3.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 0.1部
・イオン交換水 81.9部
【0087】
このようにして作製された着色顔料インクK、C、M、Yと反応液を、図12(a)に示すようなインクジェット記録ヘッドを用い、本発明で提案したインクジェット記録方法で、カラーの二次色(R、G、B)のベタ画像を1パス双方向印字することによって、印字物作成した。ここで用いた記録ヘッドは、1200dpiの記録密度を有し、駆動条件としては、駆動周波数15KHzとした。又、1ドットあたりの吐出面積は、各々4plのヘッドを使用した。又、印字テストの際の環境条件は、25℃/55%RHに統一している。ここで、図に示されているインクジェット記録ヘッドについて簡単に説明する。
【0088】
図12(a)は、本発明で提案したインクジェット記録ヘッドの一例を示し、同図(b)は従来のインクジェット記録ヘッドの一例を示す。
【0089】
同図(a)のインクジェット記録ヘッドでは、反応液吐出用ノズル列(Sノズル列)が、異なる色に対応した複数の着色インク吐出用ノズル列の全て(YMCKノズル列)に対して、主走査方向と直交する副走査方向(記録媒体の搬送方向)にずれて配置されている。図から明らかなように、反応液吐出用ノズル列と複数の着色インク吐出用ノズル列とは、同一の主走査で同一の記録領域に対し記録が行えないよう副走査方向にずれて配置されており、ここでは特に、同一の記録領域に対し着色インクよりも反応液が1主走査分だけ先行して付与されるよう、複数の着色インク吐出用ノズル列の全てに対し反応液吐出用ノズル列が搬送方向の上流側にずれて配置されている。また、異なる色に対応した複数の着色インク吐出用ノズル列は、主走査方向に沿って複数色が対称になるように配列されており、ここでは、特に、Kノズル列を対称軸(中心軸)とし、それ以外のCMYノズル列を対称軸(中心軸)に対して対称に配列されている。
【0090】
一方、同図(b)に示される記録ヘッドは、着色インク吐出用ノズル列が対称形となっておらず、C,M,Yノズル列はそれぞれ一列のみである。それ以外は同図(a)と同じである。
【0091】
(比較例1)
インクジェット記録ヘッドとして、図12(a)で示されるような記録ヘッドを用い、反応液を普通紙であるPB用紙(キヤノン製)を先に記録媒体に付着させてから、着色顔料インクKを反応液の上に付着させるというインクジェット記録方法で1パス双方向印字を行い、印字物を作成した。他の条件に関しては、すべて実施例1と同じものとする。
【0092】
次に、実施例1および比較例1で作成した印字物を下記の評価方法、評価基準で評価を行った。結果は以下の通りである。
【0093】
実施例1および比較例1で印字を行った後、往時に印字された画像領域と復時に印字された画像領域に対する色差を測色計(GretagMacbeth製)を用いて測定した。その結果を表1に示す。
【0094】
【表1】
Figure 2004188878
【0095】
以上のように、本発明を用いた実施例の方が双方向印字における、往走査時と復走査時で色差(色ムラ)が少ないという結果を得ることができた。
【0096】
(その他)
本発明の記録方法は、特にインクジェット記録方式の中でも、熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッドや記録装置において、優れた効果をもたらすものである。その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4,723,129号明細書及び同第4,740,796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。
【0097】
この方式は、いわゆるオンデマンド型及びコンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を超える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的に、この駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長及び収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの液滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0098】
この際のパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4,463,359号明細書及び同第4,345,262号明細書に記載されているようなものが適している。尚、上記熱作用面の温度上昇率についての発明に関する米国特許第4,313,124号明細書に記載されている条件を採用すると、更に、優れた記録を行なうことができる。
【0099】
本発明のインクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置を構成する記録ヘッドの構成としては、上記に挙げた各明細書に開示されているような吐出口、液路及び電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4,558,333号明細書及び米国特許第4,459,600号明細書を用いた構成のものを使用することも好ましい。
【0100】
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても有効である。
【0101】
また、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いることもできる。
【0102】
又、本発明のインクジェット記録装置に設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定できるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或いは吸引手段、電気熱変換体或いはこれとは別の加熱素子、或いはこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0103】
【発明の効果】
以上で説明したように本発明によれば、記録時間を短くしつつも、上記「同色間での濃度ムラ」と「色ムラ」を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるインクジェット記録装置の内部を示す斜視図である。
【図2】記録ヘッドの斜視図である。
【図3】記録ヘッドのオリフィス面を示す斜視図である。
【図4】インク吐出の様子を示す模式図である。
【図5】インク吐出の様子を示す模式図である。
【図6】インク吐出の様子を示す模式図である。
【図7】インク吐出の様子を示す模式図である。
【図8】インク吐出の様子を示す模式図である。
【図9】インク吐出の様子を示す模式図である。
【図10】インク吐出の様子を示す模式図である。
【図11】インク吐出の様子を示す模式図である。
【図12】(a)は本実施形態の記録ヘッドのノズル列を示す正面図であり、(b)は従来の記録ヘッドのノズル列を示す正面図である。
【符号の説明】
10 記録媒体
10a 記録媒体の表面
20 反応液
21 多価金属イオン
30 着色顔料インク
31 分散状態にある顔料粒子
31a 電気的斥力を消失した顔料粒子
31b 凝集状態にある顔料粒子
32 浸透促進剤
832 吐出口(着色インク分)
833 吐出口(反応液分)
931 電気熱変換素子(ヒータ,インク吐出エネルギー発生素子)
933 インク供給口(開口部)
934 基板
935 オリフィスプレート(吐出口プレート)
935a 吐出口面
936 インク流路壁
940 吐出口部
100 液体吐出ヘッド(インクジェット記録ヘッド)
101 気泡
1001 液体タンク
1006 移動駆動部
1008 ケーシング
1010 記録部
1010a キャリッジ部材
1012 インクジェットカートリッジ
1014 ガイド軸
1016 ベルト
1018 モータ
1020 駆動部
1022a、1022b ローラユニット
1024a、1024b ローラユニット
1026 回復ユニット
1026a、1026b プーリ

Claims (1)

  1. 複数の吐出口が所定方向に配列されてなる吐出口列を複数有する記録ヘッドを前記所定方向と交差する方向へ主走査させながら、複数色のインクおよび当該インクと反応する反応液を前記記録ヘッドから記録媒体に吐出することで記録を行う記録動作と、前記記録ヘッドの主走査方向と直交する方向へ、前記記録媒体を所定量だけ搬送させる搬送動作とを交互に行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記記録動作の際に使用される記録ヘッドは、(A)前記複数色のインクに対応した各色インク吐出口列が、前記主走査方向に沿って配置されるとともに、(B)前記複数色に対応したインク吐出口列は、その配置の中心軸に対し、各インク色毎に対称となる並びであり、且つ(B)前記反応液に対応した反応液吐出口列と前記各色インク吐出口列とが前記主走査方向においてオーバーラップしないように、前記反応液吐出口列が前記各色インク吐出口列に対して前記搬送方向にずれて配置された構成であることを特徴とするインクジェット記録方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006092930A1 (ja) * 2005-03-01 2006-09-08 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 画像記録装置及び画像記録方法
JP2008238773A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US10240060B2 (en) 2014-09-03 2019-03-26 Océ-Technologies B.V. Method of printing

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