JP2004187783A - 揮発性物質塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯に便利であると共に、品質が保持された揮発性物質を、必要な時に適量を被塗布面に容易に塗布することのできる揮発性物質塗布具を提供する。
【解決手段】本発明の揮発性物質塗布具10は、吸収性素材11の装着口12を1箇所以上有し、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容器13と、香料や薬剤等の揮発性物質を封入し、外側容器13の内部に収容される破割性アンプル14とからなる。また吸収性素材11は、その一部を装着口12の開口面よりも外側に配置しつつ、当該開口面を塞いだ状態で装着口12に装着されている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の揮発性物質塗布具10は、吸収性素材11の装着口12を1箇所以上有し、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容器13と、香料や薬剤等の揮発性物質を封入し、外側容器13の内部に収容される破割性アンプル14とからなる。また吸収性素材11は、その一部を装着口12の開口面よりも外側に配置しつつ、当該開口面を塞いだ状態で装着口12に装着されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、香料や忌避剤等の揮発性物質を皮膚や衣類等の被塗布面に塗布するための揮発性物質塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】
揮発性物質として例えば香料や忌避剤は、皮膚の表面や、着衣、ハンカチなど衣類の表面等の被塗布面に適宜の量を塗布することによって使用される。このような被塗布面に塗布して用いられる揮発性物質は、一般に例えばガラスや合成樹脂からなるびんやボトル等の容器に相当の量で収容されており、例えば容器に設けられたスプレーノズル部を使ってスプレーしたり、同じく容器に設けられた塗布部を直接押し付けること等によって、被塗布面にこれらの揮発性物質を塗布する。
【0003】
また、香料や忌避剤等の揮発性物質は、少量ずつ適量、適時のタイミングで使用されるのが一般的であるが、例えば、香水等の香料を例えばパーティー会場等の特定の場所において効果的に使用したい場合、予め自宅で香料を塗布しておくと、会場への移動の間に相当の距離と時間とを要するため、揮発によって香りのバランスが変化し、香水による所望の効果が得られないことがある。また、電車やエレベータ等の交通機関や移動機関内においては、香りを発散させて他人に不快感を与えてしまう事もある。
【0004】
そして、香水の入ったびんやボトルを、そのままパーティー会場等の香水を使用する目的の場所まで携帯し、その場で香水を塗布することも考えられるが、少量しか必要としない香水を、相当の大きさや重さを有する容器とともに持ち運んだり持ち帰ったりするのは不便である。同様にアウトドアレジャー、園芸、犬の散歩時等において必要とされる、蚊等の虫に対する忌避剤についても、必要以上の大きさ、重さを有する容器を持ち運ぶのは不便である。
【0005】
一方、香料や忌避剤等の揮発性物質を収容した容器とは異なり、救急消毒用や咽頭消毒用の消毒液を収容した容器であって、当該消毒液を少量ずつ持ち運んで適量を使用できるようにしたものとして、例えばヨードチンキ液を、パラフィンでコートされた布で覆った破割性容器に入れ、破割後、パラフィンでコートされていない布の先端部に染み出したヨードチンキ液を創傷面等に塗布する器具(例えば、特許文献1(図1〜図5)参照)や、例えば咽頭消毒液を、先端に吸収性素材が接続された破割性容器に入れ、破割後その吸収性素材に染み出した液を、棒などを介して別の吸収性素材まで染み出させ、当該別の吸収性素材によって咽頭部に塗布する器具(例えば、特許文献2(図1〜図7)参照)が開示されている。
【0006】
また、香料や忌避剤等の揮発性物質を、これらが使用される目的の場所まで携帯し易くした保持用具として、携帯用の芳香スティック(例えば、特許文献3参照)が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
米国特許出願第1221227号
【特許文献2】
米国特許出願第3450129号
【特許文献3】
特開2002−306238号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1や特許文献2に記載されたヨードチンキ液や咽頭消毒液を適量塗布するための器具によれば、これらに香料や忌避剤等の揮発性物質を収容して用いた場合、前者では、破割性容器の破割後に、まわりを覆う布全体に染み出した香料が布全体から発散しやすくなって取り扱いが難しくなる。また後者では、破割性容器の破割後に、先端の吸収性素材から棒などを介して別の吸収性素材の先端塗布部まで揮発性物質が染み出して行くのに時間がかかると共に、その間の揮発によって香りのバランスが変化する恐れがある。さらに、特許文献3の携帯用の芳香スティックは、被塗布面に香料を直接塗布して用いるものではなく、また常時香りが発散しているため香りのバランスが変化しやいことから、必要な時に所望の香りをバランス良く発散させることが困難である。
【0009】
本発明は、携帯に便利であると共に、品質が保持された揮発性物質を、必要な時に適量を被塗布面に容易に塗布することのできる揮発性物質塗布具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸収性素材の装着口を1箇所以上有し、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容器と、香料、忌避剤等の揮発性物質を封入し、前記外側容器の内部に収容される破割性アンプルとからなり、かつ前記吸収性素材は、その一部を前記装着口の開口面か又は開口面よりも外側に配置しつつ、当該開口面を塞いだ状態で前記装着口に装着されている揮発性物質塗布具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0011】
ここで、「吸収性素材の一部を装着口の開口面か又は開口面よりも外側に配置する。」とは、外側容器の装着口を被塗布面に押し付けた際に、吸収性素材が、被塗布面に接触する塗布面を容易に形成できるような態様で装着口に装着されていることを意味し、吸収性素材の一部が装着口の開口面の外側にはみ出て装着されている場合の他、例えば吸収性素材の先端面が開口面に沿って配置されて、当該先端面が被塗布面に接触可能な状態となっている場合も含まれる。
【0012】
また「破割性アンプル」としては、例えば指の力で曲げ応力を加えることによって、折られるようにして破割するアンプル容器の他、容器の一部に容易に陥没、脱落等する弱点部を有し、この弱点部に荷重を加えて破割させることによって、揮発性物質の封入状態が容易に開放されるアンプル容器等も含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の好ましい第1実施形態に係る揮発性物質塗布具10は、指や手で折り曲げることが容易な軽量でかつコンパクトな縦長の形状を有し、内部に収容した香料や忌避剤等の揮発性物質を、皮膚の表面や衣類の表面等の被塗布面に塗布する際に用いる塗布具であって、吸収性素材11の装着口12を1箇所以上有し(本第1実施形態では1箇所)、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容器13と、香料や忌避剤等の揮発性物質を封入し、外側容器13の内部に収容される破割性アンプル14とからなる。そして、吸収性素材11は、その先端部分15を装着口12の開口面よりも外側に配置しつつ、開口面を塞いだ状態で装着口12に装着されている。
【0014】
外側容器13は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、塩化ビニル、弾性ウレタン等の樹脂によって形成された、例えば長さが20〜100mm程度、外径が3〜10mm程度、肉厚が0.2〜2mm程度の大きさの、手や指で折り曲げて容易に撓ませることのできる程度の可撓性を有する円筒形状の透明な容器である。また外側容器13の一方の端面はその全体が開口面として開口していて、吸収性素材11が嵌め込むようにして装着される装着口12を形成している。なお、外側容器13は、透明な容器として形成される他、不透明な容器や着色された容器として形成することもできる。
【0015】
破割性アンプル14は、例えば肉厚が0.1〜0.4mm程度のガラスからなる、例えば長さが10〜80mm程度、外径が2〜7mm程度の大きさの円筒形状のアンプル容器であって、例えば指の力で折り曲げることにより曲げ応力を加えて、折られるようにして容易に破割できる程度の小さな破割強度を有している。また破割性アンプル14は、両端が閉塞されていて、一度の使用に適した例えば0.05〜1.0ml程度の容量の揮発性物質が、内部に密封された状態で封入されている。
【0016】
なお、破割性アンプル14は、ガラスを用いて形成する必要は必ずしもなく、指の力で容易に破割できる程度の破割強度を有する、例えばプラスチック等の他の材料を用いて形成することもできる。
【0017】
本第1実施形態によれば、破割性アンプル14に封入される揮発性物質は、例えば香料として、フローラル系、オリエンタル系等の調合香料の他に、ミント油、ラベンダー油等の天然香料、コーヒーフレーバー、バニラエッセンス等のフレーバーなどを用いることができる。また忌避剤として、例えばピレスロイド、ジエチルトルアミド(ディート)、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、ユーカリ油、レモンユーカリ油、シトロネラ油等を用いることができる。
【0018】
なお、香料や忌避剤の何れにおいても、揮発性の調整や、溶解性の向上、塗布時の感触向上等を目的として、エタノール、イソプロピルアルコール等の1価のアルコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、クエン酸トリエチル等のエステル油、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油、環状シリコン等のシリコーンオイル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤等を配合して用いることができる。香料や忌避剤の配合量は、例えば30〜80%程度とすることが好ましい。
【0019】
また、揮発性物質塗布具10の生産時や破割性アンプル14の破割前に破割性アンプル14内に封入されている香料や忌避剤を識別したり、破割性アンプル14の破割後に被塗布面に塗布された香料や忌避剤を認識する目的で、香料や忌避剤に色素を適量入れておくことができる。色素としては、油溶性の顔料や染料を用いることが好ましい。
【0020】
破割性アンプル14が収容された外側容器13の装着口12に装着される吸収性素材11は、吸収性を有する素材として、例えば有機質の材料である綿、ろ紙、パルプ、不織布フィルター、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、コルク等や、無機質の材料であるシリカ、珪酸カルシウム、シリカゲル、アルミナシリカ、石膏等を用いて形成することができる。吸収性素材11は、例えば長さが5〜20mm程度、外径が2〜10mm程度の大きさの円柱形状に形成される。また吸収性素材11は、先端部分15を除いてその外周面を、例えば接着剤等を介して外側容器13の先端部内周面に密着させることによって、装着口12の開口面を塞いだ状態で取り付けられる。そして、吸収性素材11の先端部分15は装着口12の開口面よりも外側に配置されると共に、吸収性素材11の円形の先端面は、被塗布面に接触して揮発性物質を塗布する塗布面16を構成することになる。
【0021】
また、本第1実施形態によれば、装着口12に装着される吸収性素材11の後側に位置して、外側容器13の内周面には例えば幅が3〜5mm程度のズレ止め樹脂リング17が取り付けられており、このズレ止め樹脂リング17に吸収性素材11の後端面を当接させて、塗布時の押圧力によって吸収性素材11が後退するのをさらに効果的に回避できるようになっている。
【0022】
なお、本第1実施形態の揮発性物質塗布具10には、その携帯性等をより向上させるために、例えば装着口12の反対側にひもやチェインを通せるような穴を有するキャップやフックをつけたり、穴やフックのついた凸部を外側容器13に予め一体成形したり、穴やフックのついた金属性、合成樹脂製等の容器内に揮発性物質塗布具10を入れて使用することもできる。
【0023】
そして、本第1実施形態の揮発性物質塗布具10によれば、携帯に便利であると共に、品質が保持された揮発性物質を、必要な時に適量を被塗布面に容易に塗布することができる。すなわち、本第1実施形態の揮発性物質塗布具10は、一度の使用に適した少量の揮発性物質を封入した破割性アンプル14が収容される外側容器13の装着口12に、吸収性素材11を装着してなる縦長の軽量かつコンパクトな形状を有しているので、かさばることなく容易に持ち運ぶことができると共に、揮発性物質は、破割性アンプル14を破割して使用するまでの間、破割性アンプル14に封入されて外気に触れることがなく、また破割性アンプル14からこぼれ出ることもないので、揮発性物質の品質が劣化したり、必要量を塗布できなくなることがなく、揮発性物質を最適な状態で効果的に用いることが可能になる。
【0024】
また、例えばパーティー会場等の目的の場所において、例えば被塗布面から香りを漂わせるために使用する際には、揮発性物質塗布具10の外側容器13を指で折り曲げて破割性アンプル14を破割させれば、破割した破割性アンプル14から外側容器13の内部で流出した適量の揮発性物質は、装着口12に装着された吸収性素材11に吸収されて外側容器13から漏れ出ることなく当該吸収性素材11に含浸保持されるので、外側容器13を手で持って、吸収性素材11の先端の塗布面16を例えば手首、ハンカチ等に押し付け、必要に応じて擦り付けることにより、適量の香料が容易かつスムーズに塗布されることになる。
【0025】
さらに、例えばアウトドアレジャー、園芸、犬の散歩を行う際などにおいて、レモンユーカリ油等の例えば蚊に対する忌避剤を使用する場合も同様に、揮発性物質塗布具10の外側容器13を指で折り曲げて破割性アンプル14を破割する。そして、破割された破割性アンプル14から流出した忌避剤は、外側容器13から漏れ出ることなく当該吸収性素材11および塗布面16に吸収保持されるので、塗布面16を介して忌避剤を人間や動物の皮膚に塗り付けることにより、必要時に最も効果の高い忌避効果を得ることが可能になる。
【0026】
なお、本第1実施形態の揮発性物質塗布具10は、人体に塗布する以外にも、文房具、手紙、ポーチ等に塗布して香りを楽しむ目的で使用することができる。他に、室内、トイレ、ペットの小屋、更衣ロッカー、車内などの壁面や床面に塗布して空間の芳香や消臭を目的として使用することもできる。手紙に塗布し香り付きの筆記具としての使用も可能である。また、顔面や手首などに塗って気分転換やアロマテラピー目的で使用することもできる。香水などの試用のための販売用媒体として使用することも可能である。さらに、破割性アンプル14を破割した後、外側容器13の内部で流出した揮発性物質を、吸収性素材11を介して揮散させて、発散具として用いることも可能である。
【0027】
図2(a)は、本発明の第2実施形態に係る揮発性物質塗布具20を示す略示断面図であり、本第2実施形態の揮発性物質塗布具20によれば、破割性アンプル24を収容した可撓性を有する外側容器23には、両端面に装着口22が開口形成されており、これらの一対の装着口22に、先端部分25を外側にはみ出させつつ開口面を塞いだ状態で吸収性素材21が各々装着されている。そして、本第2実施形態の揮発性物質塗布具20によっても、上記第1実施形態の塗布具10と同様の作用効果が奏されると共に、反対方向を向いた一対の塗布面26によって、揮発性物質をさらに効率良く塗布してゆくことが可能になる。
【0028】
図2(b)は、本発明の第3実施形態に係る揮発性物質塗布具30を示す略示断面図であり、本第3実施形態の揮発性物質塗布具30によれば、破割性アンプル34を収容した可撓性を有する外側容器33には、一方の端面に装着口32が開口形成されており、この装着口32の開口面を塞いで装着される吸収性素材31は、その開口面よりも外側の部分が、球状に膨らんだ膨らみ部35となっており、その塗布面36は、膨らみ部35の外周面によって球面状に形成されている。また、吸収性素材31は、破割性アンプル34の全体を包み込むようにしつつ、外側容器33の中空内部を充填するようにして、外側容器33の全体に装着されている。そして、本第3実施形態の揮発性物質塗布具30によっても、上記第1実施形態の塗布具10と同様の作用効果が奏されると共に、球面状の塗布面36によって被塗布面への塗布時に滑らかで軟らかな感触を得ることが可能になる。
【0029】
図2(c)は、本発明の第4実施形態に係る揮発性物質塗布具40を示す略示断面図であり、本第4実施形態の揮発性物質塗布具40によれば、破割性アンプル44は、その一端部から突出して破割強度の弱い落し蓋部48が弱点部として設けられている。また、先端部分45を外側にはみ出させつつ装着口42に装着された吸収性素材41の当該先端部分45は、先細り状に縮径して、筆先形状の塗布面46を形成している。そして、本第4実施形態の揮発性物質塗布具40によれば、装着口42に吸収性素材41が装着された外側容器43を手で摘んで押し潰すようにして落し蓋部48を陥没させることにより、容易に破割性アンプル44を破割させることができ、吸収性素材41の先端部分45の塗布面46を介して揮発性物質を被塗布面に塗布することにより、上記第1実施形態の塗布具10と同様の作用効果が奏されることになる。また本第4実施形態によれば、筆先形状の塗布面46を備えているので、破割性アンプル44に封入される揮発性物質に色素を入れて着色しておくことにより、例えば香り入り筆記具として用いることもできる。
【0030】
図2(d)は、本発明の第5実施形態に係る揮発性物質塗布具50を示す略示断面図であり、本第5実施形態の揮発性物質塗布具50によれば、可撓性を有する外側容器53の内部には、複数の破割性アンプル54が収容されている。複数の破割性アンプル54を収容しておくことにより、例えば時間をずらしてこれらを順次破割して行くことによって、長時間又は繰り返し塗布作業を行うことが可能になる。さらに、例えば香りの異なる香料を封入した複数の破割性アンプル54を収容しておくことにより、香りの変化等を楽しむことも可能になる。
【0031】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の揮発性物質塗布具は、縦長の形状を有している必要は必ずしもなく、指や手で折り曲げることが容易な形状であれば、例えば円盤状や動物の形状をしたもの等、種々の形状のものを採用することができ、また円形断面のものである必要は必ずしもない。さらに、装着された吸収性素材を覆って例えば着脱可能なキャップをつけておくことにより、何度も繰り返して使用することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明の揮発性物質塗布具は、携帯に便利であると共に、品質が保持された揮発性物質を、必要な時に適量を被塗布面に容易に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第2実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す略示断面図、(b)は本発明の第3実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す略示断面図、(c)は本発明の第4実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す略示断面図、(d)は本発明の第5実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す略示断面図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50 揮発性物質塗布具
11,21,31,41,51 吸収性素材
12,22,32,42,52 装着口
13,23,33,43,53 外側容器
14,24,34,44,54 破割性アンプル
15,25,45,55 吸収性素材の先端部分
16,26,36,46,56 塗布面
17,47,57 ズレ止め樹脂リング
35 吸収性素材の膨らみ部
48 落し蓋部(弱点部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、香料や忌避剤等の揮発性物質を皮膚や衣類等の被塗布面に塗布するための揮発性物質塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】
揮発性物質として例えば香料や忌避剤は、皮膚の表面や、着衣、ハンカチなど衣類の表面等の被塗布面に適宜の量を塗布することによって使用される。このような被塗布面に塗布して用いられる揮発性物質は、一般に例えばガラスや合成樹脂からなるびんやボトル等の容器に相当の量で収容されており、例えば容器に設けられたスプレーノズル部を使ってスプレーしたり、同じく容器に設けられた塗布部を直接押し付けること等によって、被塗布面にこれらの揮発性物質を塗布する。
【0003】
また、香料や忌避剤等の揮発性物質は、少量ずつ適量、適時のタイミングで使用されるのが一般的であるが、例えば、香水等の香料を例えばパーティー会場等の特定の場所において効果的に使用したい場合、予め自宅で香料を塗布しておくと、会場への移動の間に相当の距離と時間とを要するため、揮発によって香りのバランスが変化し、香水による所望の効果が得られないことがある。また、電車やエレベータ等の交通機関や移動機関内においては、香りを発散させて他人に不快感を与えてしまう事もある。
【0004】
そして、香水の入ったびんやボトルを、そのままパーティー会場等の香水を使用する目的の場所まで携帯し、その場で香水を塗布することも考えられるが、少量しか必要としない香水を、相当の大きさや重さを有する容器とともに持ち運んだり持ち帰ったりするのは不便である。同様にアウトドアレジャー、園芸、犬の散歩時等において必要とされる、蚊等の虫に対する忌避剤についても、必要以上の大きさ、重さを有する容器を持ち運ぶのは不便である。
【0005】
一方、香料や忌避剤等の揮発性物質を収容した容器とは異なり、救急消毒用や咽頭消毒用の消毒液を収容した容器であって、当該消毒液を少量ずつ持ち運んで適量を使用できるようにしたものとして、例えばヨードチンキ液を、パラフィンでコートされた布で覆った破割性容器に入れ、破割後、パラフィンでコートされていない布の先端部に染み出したヨードチンキ液を創傷面等に塗布する器具(例えば、特許文献1(図1〜図5)参照)や、例えば咽頭消毒液を、先端に吸収性素材が接続された破割性容器に入れ、破割後その吸収性素材に染み出した液を、棒などを介して別の吸収性素材まで染み出させ、当該別の吸収性素材によって咽頭部に塗布する器具(例えば、特許文献2(図1〜図7)参照)が開示されている。
【0006】
また、香料や忌避剤等の揮発性物質を、これらが使用される目的の場所まで携帯し易くした保持用具として、携帯用の芳香スティック(例えば、特許文献3参照)が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
米国特許出願第1221227号
【特許文献2】
米国特許出願第3450129号
【特許文献3】
特開2002−306238号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1や特許文献2に記載されたヨードチンキ液や咽頭消毒液を適量塗布するための器具によれば、これらに香料や忌避剤等の揮発性物質を収容して用いた場合、前者では、破割性容器の破割後に、まわりを覆う布全体に染み出した香料が布全体から発散しやすくなって取り扱いが難しくなる。また後者では、破割性容器の破割後に、先端の吸収性素材から棒などを介して別の吸収性素材の先端塗布部まで揮発性物質が染み出して行くのに時間がかかると共に、その間の揮発によって香りのバランスが変化する恐れがある。さらに、特許文献3の携帯用の芳香スティックは、被塗布面に香料を直接塗布して用いるものではなく、また常時香りが発散しているため香りのバランスが変化しやいことから、必要な時に所望の香りをバランス良く発散させることが困難である。
【0009】
本発明は、携帯に便利であると共に、品質が保持された揮発性物質を、必要な時に適量を被塗布面に容易に塗布することのできる揮発性物質塗布具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸収性素材の装着口を1箇所以上有し、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容器と、香料、忌避剤等の揮発性物質を封入し、前記外側容器の内部に収容される破割性アンプルとからなり、かつ前記吸収性素材は、その一部を前記装着口の開口面か又は開口面よりも外側に配置しつつ、当該開口面を塞いだ状態で前記装着口に装着されている揮発性物質塗布具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0011】
ここで、「吸収性素材の一部を装着口の開口面か又は開口面よりも外側に配置する。」とは、外側容器の装着口を被塗布面に押し付けた際に、吸収性素材が、被塗布面に接触する塗布面を容易に形成できるような態様で装着口に装着されていることを意味し、吸収性素材の一部が装着口の開口面の外側にはみ出て装着されている場合の他、例えば吸収性素材の先端面が開口面に沿って配置されて、当該先端面が被塗布面に接触可能な状態となっている場合も含まれる。
【0012】
また「破割性アンプル」としては、例えば指の力で曲げ応力を加えることによって、折られるようにして破割するアンプル容器の他、容器の一部に容易に陥没、脱落等する弱点部を有し、この弱点部に荷重を加えて破割させることによって、揮発性物質の封入状態が容易に開放されるアンプル容器等も含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の好ましい第1実施形態に係る揮発性物質塗布具10は、指や手で折り曲げることが容易な軽量でかつコンパクトな縦長の形状を有し、内部に収容した香料や忌避剤等の揮発性物質を、皮膚の表面や衣類の表面等の被塗布面に塗布する際に用いる塗布具であって、吸収性素材11の装着口12を1箇所以上有し(本第1実施形態では1箇所)、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容器13と、香料や忌避剤等の揮発性物質を封入し、外側容器13の内部に収容される破割性アンプル14とからなる。そして、吸収性素材11は、その先端部分15を装着口12の開口面よりも外側に配置しつつ、開口面を塞いだ状態で装着口12に装着されている。
【0014】
外側容器13は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、塩化ビニル、弾性ウレタン等の樹脂によって形成された、例えば長さが20〜100mm程度、外径が3〜10mm程度、肉厚が0.2〜2mm程度の大きさの、手や指で折り曲げて容易に撓ませることのできる程度の可撓性を有する円筒形状の透明な容器である。また外側容器13の一方の端面はその全体が開口面として開口していて、吸収性素材11が嵌め込むようにして装着される装着口12を形成している。なお、外側容器13は、透明な容器として形成される他、不透明な容器や着色された容器として形成することもできる。
【0015】
破割性アンプル14は、例えば肉厚が0.1〜0.4mm程度のガラスからなる、例えば長さが10〜80mm程度、外径が2〜7mm程度の大きさの円筒形状のアンプル容器であって、例えば指の力で折り曲げることにより曲げ応力を加えて、折られるようにして容易に破割できる程度の小さな破割強度を有している。また破割性アンプル14は、両端が閉塞されていて、一度の使用に適した例えば0.05〜1.0ml程度の容量の揮発性物質が、内部に密封された状態で封入されている。
【0016】
なお、破割性アンプル14は、ガラスを用いて形成する必要は必ずしもなく、指の力で容易に破割できる程度の破割強度を有する、例えばプラスチック等の他の材料を用いて形成することもできる。
【0017】
本第1実施形態によれば、破割性アンプル14に封入される揮発性物質は、例えば香料として、フローラル系、オリエンタル系等の調合香料の他に、ミント油、ラベンダー油等の天然香料、コーヒーフレーバー、バニラエッセンス等のフレーバーなどを用いることができる。また忌避剤として、例えばピレスロイド、ジエチルトルアミド(ディート)、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、ユーカリ油、レモンユーカリ油、シトロネラ油等を用いることができる。
【0018】
なお、香料や忌避剤の何れにおいても、揮発性の調整や、溶解性の向上、塗布時の感触向上等を目的として、エタノール、イソプロピルアルコール等の1価のアルコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、クエン酸トリエチル等のエステル油、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油、環状シリコン等のシリコーンオイル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤等を配合して用いることができる。香料や忌避剤の配合量は、例えば30〜80%程度とすることが好ましい。
【0019】
また、揮発性物質塗布具10の生産時や破割性アンプル14の破割前に破割性アンプル14内に封入されている香料や忌避剤を識別したり、破割性アンプル14の破割後に被塗布面に塗布された香料や忌避剤を認識する目的で、香料や忌避剤に色素を適量入れておくことができる。色素としては、油溶性の顔料や染料を用いることが好ましい。
【0020】
破割性アンプル14が収容された外側容器13の装着口12に装着される吸収性素材11は、吸収性を有する素材として、例えば有機質の材料である綿、ろ紙、パルプ、不織布フィルター、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、コルク等や、無機質の材料であるシリカ、珪酸カルシウム、シリカゲル、アルミナシリカ、石膏等を用いて形成することができる。吸収性素材11は、例えば長さが5〜20mm程度、外径が2〜10mm程度の大きさの円柱形状に形成される。また吸収性素材11は、先端部分15を除いてその外周面を、例えば接着剤等を介して外側容器13の先端部内周面に密着させることによって、装着口12の開口面を塞いだ状態で取り付けられる。そして、吸収性素材11の先端部分15は装着口12の開口面よりも外側に配置されると共に、吸収性素材11の円形の先端面は、被塗布面に接触して揮発性物質を塗布する塗布面16を構成することになる。
【0021】
また、本第1実施形態によれば、装着口12に装着される吸収性素材11の後側に位置して、外側容器13の内周面には例えば幅が3〜5mm程度のズレ止め樹脂リング17が取り付けられており、このズレ止め樹脂リング17に吸収性素材11の後端面を当接させて、塗布時の押圧力によって吸収性素材11が後退するのをさらに効果的に回避できるようになっている。
【0022】
なお、本第1実施形態の揮発性物質塗布具10には、その携帯性等をより向上させるために、例えば装着口12の反対側にひもやチェインを通せるような穴を有するキャップやフックをつけたり、穴やフックのついた凸部を外側容器13に予め一体成形したり、穴やフックのついた金属性、合成樹脂製等の容器内に揮発性物質塗布具10を入れて使用することもできる。
【0023】
そして、本第1実施形態の揮発性物質塗布具10によれば、携帯に便利であると共に、品質が保持された揮発性物質を、必要な時に適量を被塗布面に容易に塗布することができる。すなわち、本第1実施形態の揮発性物質塗布具10は、一度の使用に適した少量の揮発性物質を封入した破割性アンプル14が収容される外側容器13の装着口12に、吸収性素材11を装着してなる縦長の軽量かつコンパクトな形状を有しているので、かさばることなく容易に持ち運ぶことができると共に、揮発性物質は、破割性アンプル14を破割して使用するまでの間、破割性アンプル14に封入されて外気に触れることがなく、また破割性アンプル14からこぼれ出ることもないので、揮発性物質の品質が劣化したり、必要量を塗布できなくなることがなく、揮発性物質を最適な状態で効果的に用いることが可能になる。
【0024】
また、例えばパーティー会場等の目的の場所において、例えば被塗布面から香りを漂わせるために使用する際には、揮発性物質塗布具10の外側容器13を指で折り曲げて破割性アンプル14を破割させれば、破割した破割性アンプル14から外側容器13の内部で流出した適量の揮発性物質は、装着口12に装着された吸収性素材11に吸収されて外側容器13から漏れ出ることなく当該吸収性素材11に含浸保持されるので、外側容器13を手で持って、吸収性素材11の先端の塗布面16を例えば手首、ハンカチ等に押し付け、必要に応じて擦り付けることにより、適量の香料が容易かつスムーズに塗布されることになる。
【0025】
さらに、例えばアウトドアレジャー、園芸、犬の散歩を行う際などにおいて、レモンユーカリ油等の例えば蚊に対する忌避剤を使用する場合も同様に、揮発性物質塗布具10の外側容器13を指で折り曲げて破割性アンプル14を破割する。そして、破割された破割性アンプル14から流出した忌避剤は、外側容器13から漏れ出ることなく当該吸収性素材11および塗布面16に吸収保持されるので、塗布面16を介して忌避剤を人間や動物の皮膚に塗り付けることにより、必要時に最も効果の高い忌避効果を得ることが可能になる。
【0026】
なお、本第1実施形態の揮発性物質塗布具10は、人体に塗布する以外にも、文房具、手紙、ポーチ等に塗布して香りを楽しむ目的で使用することができる。他に、室内、トイレ、ペットの小屋、更衣ロッカー、車内などの壁面や床面に塗布して空間の芳香や消臭を目的として使用することもできる。手紙に塗布し香り付きの筆記具としての使用も可能である。また、顔面や手首などに塗って気分転換やアロマテラピー目的で使用することもできる。香水などの試用のための販売用媒体として使用することも可能である。さらに、破割性アンプル14を破割した後、外側容器13の内部で流出した揮発性物質を、吸収性素材11を介して揮散させて、発散具として用いることも可能である。
【0027】
図2(a)は、本発明の第2実施形態に係る揮発性物質塗布具20を示す略示断面図であり、本第2実施形態の揮発性物質塗布具20によれば、破割性アンプル24を収容した可撓性を有する外側容器23には、両端面に装着口22が開口形成されており、これらの一対の装着口22に、先端部分25を外側にはみ出させつつ開口面を塞いだ状態で吸収性素材21が各々装着されている。そして、本第2実施形態の揮発性物質塗布具20によっても、上記第1実施形態の塗布具10と同様の作用効果が奏されると共に、反対方向を向いた一対の塗布面26によって、揮発性物質をさらに効率良く塗布してゆくことが可能になる。
【0028】
図2(b)は、本発明の第3実施形態に係る揮発性物質塗布具30を示す略示断面図であり、本第3実施形態の揮発性物質塗布具30によれば、破割性アンプル34を収容した可撓性を有する外側容器33には、一方の端面に装着口32が開口形成されており、この装着口32の開口面を塞いで装着される吸収性素材31は、その開口面よりも外側の部分が、球状に膨らんだ膨らみ部35となっており、その塗布面36は、膨らみ部35の外周面によって球面状に形成されている。また、吸収性素材31は、破割性アンプル34の全体を包み込むようにしつつ、外側容器33の中空内部を充填するようにして、外側容器33の全体に装着されている。そして、本第3実施形態の揮発性物質塗布具30によっても、上記第1実施形態の塗布具10と同様の作用効果が奏されると共に、球面状の塗布面36によって被塗布面への塗布時に滑らかで軟らかな感触を得ることが可能になる。
【0029】
図2(c)は、本発明の第4実施形態に係る揮発性物質塗布具40を示す略示断面図であり、本第4実施形態の揮発性物質塗布具40によれば、破割性アンプル44は、その一端部から突出して破割強度の弱い落し蓋部48が弱点部として設けられている。また、先端部分45を外側にはみ出させつつ装着口42に装着された吸収性素材41の当該先端部分45は、先細り状に縮径して、筆先形状の塗布面46を形成している。そして、本第4実施形態の揮発性物質塗布具40によれば、装着口42に吸収性素材41が装着された外側容器43を手で摘んで押し潰すようにして落し蓋部48を陥没させることにより、容易に破割性アンプル44を破割させることができ、吸収性素材41の先端部分45の塗布面46を介して揮発性物質を被塗布面に塗布することにより、上記第1実施形態の塗布具10と同様の作用効果が奏されることになる。また本第4実施形態によれば、筆先形状の塗布面46を備えているので、破割性アンプル44に封入される揮発性物質に色素を入れて着色しておくことにより、例えば香り入り筆記具として用いることもできる。
【0030】
図2(d)は、本発明の第5実施形態に係る揮発性物質塗布具50を示す略示断面図であり、本第5実施形態の揮発性物質塗布具50によれば、可撓性を有する外側容器53の内部には、複数の破割性アンプル54が収容されている。複数の破割性アンプル54を収容しておくことにより、例えば時間をずらしてこれらを順次破割して行くことによって、長時間又は繰り返し塗布作業を行うことが可能になる。さらに、例えば香りの異なる香料を封入した複数の破割性アンプル54を収容しておくことにより、香りの変化等を楽しむことも可能になる。
【0031】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の揮発性物質塗布具は、縦長の形状を有している必要は必ずしもなく、指や手で折り曲げることが容易な形状であれば、例えば円盤状や動物の形状をしたもの等、種々の形状のものを採用することができ、また円形断面のものである必要は必ずしもない。さらに、装着された吸収性素材を覆って例えば着脱可能なキャップをつけておくことにより、何度も繰り返して使用することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明の揮発性物質塗布具は、携帯に便利であると共に、品質が保持された揮発性物質を、必要な時に適量を被塗布面に容易に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第2実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す略示断面図、(b)は本発明の第3実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す略示断面図、(c)は本発明の第4実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す略示断面図、(d)は本発明の第5実施形態に係る揮発性物質塗布具を示す略示断面図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50 揮発性物質塗布具
11,21,31,41,51 吸収性素材
12,22,32,42,52 装着口
13,23,33,43,53 外側容器
14,24,34,44,54 破割性アンプル
15,25,45,55 吸収性素材の先端部分
16,26,36,46,56 塗布面
17,47,57 ズレ止め樹脂リング
35 吸収性素材の膨らみ部
48 落し蓋部(弱点部)
Claims (2)
- 吸収性素材の装着口を1箇所以上有し、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容器と、揮発性物質を封入し、前記外側容器の内部に収容される破割性アンプルとからなり、
かつ前記吸収性素材は、その一部を前記装着口の開口面か又は開口面よりも外側に配置しつつ、当該開口面を塞いだ状態で前記装着口に装着されている揮発性物質塗布具。 - 揮発性物質が香料または忌避剤である請求項1の揮発性物質塗布具。
Priority Applications (1)
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JP2002356772A JP2004187783A (ja) | 2002-12-09 | 2002-12-09 | 揮発性物質塗布具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004187783A true JP2004187783A (ja) | 2004-07-08 |
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JP2002356772A Pending JP2004187783A (ja) | 2002-12-09 | 2002-12-09 | 揮発性物質塗布具 |
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JP (1) | JP2004187783A (ja) |
-
2002
- 2002-12-09 JP JP2002356772A patent/JP2004187783A/ja active Pending
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