JP2003250630A - 揮発性物質発散具 - Google Patents
揮発性物質発散具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 過度な角度で折り曲げたり、或いは撓ませた
り戻したりする動作を多頻度で繰り返しても、揮発性物
質が外部に漏れ出すのを効果的に回避することのできる
揮発性物質発散具を提供する。 【解決手段】 少なくとも1箇所以上の発散口11を有
し、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容
器12と、香料や薬剤などの揮発性物質を封入し、外側
容器12の内部に収容される破割性アンプル13と、破
割性アンプル13と発散口11との間に介在して外側容
器12の内部に装着される吸収性素材14とからなる揮
発性物質発散具10であって、発散口11より内側の吸
収性素材14との間の空間部15の容積が、破割性アン
プル13に封入された揮発性物質の容積の1/5以上と
なっている。また吸収性素材14の容積が、破割性アン
プル13に封入された揮発性物質の容積の1倍以上とな
っている。
り戻したりする動作を多頻度で繰り返しても、揮発性物
質が外部に漏れ出すのを効果的に回避することのできる
揮発性物質発散具を提供する。 【解決手段】 少なくとも1箇所以上の発散口11を有
し、手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容
器12と、香料や薬剤などの揮発性物質を封入し、外側
容器12の内部に収容される破割性アンプル13と、破
割性アンプル13と発散口11との間に介在して外側容
器12の内部に装着される吸収性素材14とからなる揮
発性物質発散具10であって、発散口11より内側の吸
収性素材14との間の空間部15の容積が、破割性アン
プル13に封入された揮発性物質の容積の1/5以上と
なっている。また吸収性素材14の容積が、破割性アン
プル13に封入された揮発性物質の容積の1倍以上とな
っている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香料や薬剤等の揮
発性物質を発散させる揮発性物質発散具に関する。
発性物質を発散させる揮発性物質発散具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】香料や
薬剤等の揮発性物質を発散させる簡易な発散具として
は、これらの揮発性物質をエチレンビニルアセテート
(EVA)等からなる樹脂や、シリカ等からなる無機粉
体に含浸させ、含浸させた揮発性物質を徐々に発散させ
るようにしたものが知られている。これらの発散具は、
香料の香りや薬剤の効用が必要となる状況下で所望の香
料や薬剤を迅速かつ効果的に発散できるようにすると共
に、これらの揮発性物質が使用されるまでの間に品質の
劣化等を生じないように、揮発性物質を含浸した樹脂や
無機粉体を密封袋や密封容器に収容しておき、使用時に
密封袋や密封容器を開封して用いるようになっている
が、これらの発散具によれば、密封状態を開封する作業
に手間がかかると共に、密封容器はコンパクトな外観が
損なわれやすい。
薬剤等の揮発性物質を発散させる簡易な発散具として
は、これらの揮発性物質をエチレンビニルアセテート
(EVA)等からなる樹脂や、シリカ等からなる無機粉
体に含浸させ、含浸させた揮発性物質を徐々に発散させ
るようにしたものが知られている。これらの発散具は、
香料の香りや薬剤の効用が必要となる状況下で所望の香
料や薬剤を迅速かつ効果的に発散できるようにすると共
に、これらの揮発性物質が使用されるまでの間に品質の
劣化等を生じないように、揮発性物質を含浸した樹脂や
無機粉体を密封袋や密封容器に収容しておき、使用時に
密封袋や密封容器を開封して用いるようになっている
が、これらの発散具によれば、密封状態を開封する作業
に手間がかかると共に、密封容器はコンパクトな外観が
損なわれやすい。
【0003】これに対して、片手でも可能な簡単な操作
によって密封状態を開放し、揮発性物質を発散させるこ
とのできるコンパクトな発散具が、特公平1−3045
1号公報に「集魚具」として記載されている。この集魚
具は、魚を集める効用を備える香料を密封したガラス製
の破割性アンプルを、折り曲げ可能な微多孔性プラスチ
ックからなる中空密閉容器内に収容してなるものであ
る。この集魚具によれば、使用時に片手の指によるいわ
ゆるワンプッシュの操作で中空密閉容器を折り曲げるこ
とにより、香料を密封した破割性アンプルを破割すると
共に、アンプルから流出した香料を微多孔性プラスチッ
クの微細孔を介して発散させる。
によって密封状態を開放し、揮発性物質を発散させるこ
とのできるコンパクトな発散具が、特公平1−3045
1号公報に「集魚具」として記載されている。この集魚
具は、魚を集める効用を備える香料を密封したガラス製
の破割性アンプルを、折り曲げ可能な微多孔性プラスチ
ックからなる中空密閉容器内に収容してなるものであ
る。この集魚具によれば、使用時に片手の指によるいわ
ゆるワンプッシュの操作で中空密閉容器を折り曲げるこ
とにより、香料を密封した破割性アンプルを破割すると
共に、アンプルから流出した香料を微多孔性プラスチッ
クの微細孔を介して発散させる。
【0004】しかしながら、特公平1−30451号公
報に記載の発散具は、「集魚具」であって水中で用いる
ことを前提としており、揮発性物質を大気中で発散させ
る発散具としてそのまま用いるには、揮発性物質の透過
速度が遅くて発散する香料や薬剤等の強度や濃度が不足
しがちになると共に、揮発性物質は微多孔性プラスチッ
クの外周面を介して発散していくため、容器を保持する
際に香料や薬剤等が手に付着してしまうことになる。
報に記載の発散具は、「集魚具」であって水中で用いる
ことを前提としており、揮発性物質を大気中で発散させ
る発散具としてそのまま用いるには、揮発性物質の透過
速度が遅くて発散する香料や薬剤等の強度や濃度が不足
しがちになると共に、揮発性物質は微多孔性プラスチッ
クの外周面を介して発散していくため、容器を保持する
際に香料や薬剤等が手に付着してしまうことになる。
【0005】このような欠点を解消した、大気中で揮発
性物質を発散させることが可能な発散具として、本願出
願人の出願に係る特願2001−207726には、発
散口を設けた可撓性容器の内部に、薬剤や芳香剤等を充
填した破割性ガラスアンプルと吸収性素材とを収容した
発散具が記載されている。この発散具によれば、可撓性
容器を折り曲げて破割性ガラスアンプルを破割すること
によって流出させた薬剤や芳香剤等を、一旦吸収性素材
に吸着させた後に発散口から発散させるものであり、上
述の欠点を解消して、大気中で揮発性物質を迅速かつ効
果的に発散させるのに適した発散具として有効である。
しかしこの発散具は、揮発性物質を充分に吸収性素材に
吸収させた後においても、さらに迅速に揮発性物質を発
散させることなどを目的として、可撓性容器を過度な角
度で折り曲げたり、或いは撓ませたり戻したりする動作
を多頻度で繰り返すと、発散口を介して吸収性素材に吸
収された揮発性物質が可撓性容器から外部に漏れ出し、
手に付着してしまうことが考えられるため、実用に適す
るようにさらに改善を加える必要がある。
性物質を発散させることが可能な発散具として、本願出
願人の出願に係る特願2001−207726には、発
散口を設けた可撓性容器の内部に、薬剤や芳香剤等を充
填した破割性ガラスアンプルと吸収性素材とを収容した
発散具が記載されている。この発散具によれば、可撓性
容器を折り曲げて破割性ガラスアンプルを破割すること
によって流出させた薬剤や芳香剤等を、一旦吸収性素材
に吸着させた後に発散口から発散させるものであり、上
述の欠点を解消して、大気中で揮発性物質を迅速かつ効
果的に発散させるのに適した発散具として有効である。
しかしこの発散具は、揮発性物質を充分に吸収性素材に
吸収させた後においても、さらに迅速に揮発性物質を発
散させることなどを目的として、可撓性容器を過度な角
度で折り曲げたり、或いは撓ませたり戻したりする動作
を多頻度で繰り返すと、発散口を介して吸収性素材に吸
収された揮発性物質が可撓性容器から外部に漏れ出し、
手に付着してしまうことが考えられるため、実用に適す
るようにさらに改善を加える必要がある。
【0006】一方、これらの対策として、破割性ガラス
アンプルに充填される揮発性物質の量を減らしたり、吸
収性素材を透過性の低いものにする方法等が考えられる
が、揮発性物質の量を減らした場合には、香料による香
りや薬剤による効用の持続性の低下につながり、吸収性
素材の透過性を低いものにした場合には、大気への発散
速度が低下して望ましいタイミングで揮発性物質を発散
させることができなくなる。
アンプルに充填される揮発性物質の量を減らしたり、吸
収性素材を透過性の低いものにする方法等が考えられる
が、揮発性物質の量を減らした場合には、香料による香
りや薬剤による効用の持続性の低下につながり、吸収性
素材の透過性を低いものにした場合には、大気への発散
速度が低下して望ましいタイミングで揮発性物質を発散
させることができなくなる。
【0007】本発明は、過度な角度で折り曲げたり、或
いは撓ませたり戻したりする動作を多頻度で繰り返して
も、揮発性物質が外部に漏れ出すのを効果的に回避する
ことのできる、可撓性を有する外側容器と、揮発性物質
を封入した破割性アンプルと、吸収性素材とからなる揮
発性物質発散具を提供することを目的とする。
いは撓ませたり戻したりする動作を多頻度で繰り返して
も、揮発性物質が外部に漏れ出すのを効果的に回避する
ことのできる、可撓性を有する外側容器と、揮発性物質
を封入した破割性アンプルと、吸収性素材とからなる揮
発性物質発散具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
箇所以上の発散口を有し、手で折り曲げることのできる
可撓性を有する外側容器と、香料や薬剤などの揮発性物
質を封入し、前記外側容器の内部に収容される破割性ア
ンプルと、該破割性アンプルと前記発散口との間に介在
して前記外側容器の内部に装着される吸収性素材とから
なる揮発性物質発散具であって、前記発散口より内側の
前記吸収性素材との間の空間部の容積が、前記破割性ア
ンプルに封入された揮発性物質の容積の1/5以上であ
る揮発性物質発散具を提供することにより、上記目的を
達成したものである。
箇所以上の発散口を有し、手で折り曲げることのできる
可撓性を有する外側容器と、香料や薬剤などの揮発性物
質を封入し、前記外側容器の内部に収容される破割性ア
ンプルと、該破割性アンプルと前記発散口との間に介在
して前記外側容器の内部に装着される吸収性素材とから
なる揮発性物質発散具であって、前記発散口より内側の
前記吸収性素材との間の空間部の容積が、前記破割性ア
ンプルに封入された揮発性物質の容積の1/5以上であ
る揮発性物質発散具を提供することにより、上記目的を
達成したものである。
【0009】ここで、上記記載における「前記発散口よ
り内側の前記吸収性素材との間の空間部の容積」は、当
該発散口自体の容積も含むものである。このような空間
部の容積は、その寸法から求めることができ、また球状
の膨らみ部分をもった場合等、不定形で複雑な形状を有
する場合には、空間部に水やエタノール等の液体を入
れ、これの重量及び比重から容積を求めることもでき
る。
り内側の前記吸収性素材との間の空間部の容積」は、当
該発散口自体の容積も含むものである。このような空間
部の容積は、その寸法から求めることができ、また球状
の膨らみ部分をもった場合等、不定形で複雑な形状を有
する場合には、空間部に水やエタノール等の液体を入
れ、これの重量及び比重から容積を求めることもでき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の好ましい第1
実施形態に係る揮発性物質発散具10は、指や手で折り
曲げることが容易なコンパクトな縦長の形状を有し、内
部に収容した香料や薬剤等の揮発性物質を発散させるた
めに用いる発散具であって、少なくとも1箇所以上の発
散口11を有し(本第1実施形態では1箇所)、手で折
り曲げることのできる可撓性を有する外側容器12と、
香料や薬剤等の揮発性物質を封入し、外側容器12の内
部に収容される破割性アンプル13と、破割性アンプル
13と発散口11との間に介在して外側容器12の内部
に装着される吸収性素材14とによって構成され、発散
口11より内側の吸収性素材14との間の空間部15の
容積が、破割性アンプル13に封入された揮発性物質の
容積の1/5以上となっている。
実施形態に係る揮発性物質発散具10は、指や手で折り
曲げることが容易なコンパクトな縦長の形状を有し、内
部に収容した香料や薬剤等の揮発性物質を発散させるた
めに用いる発散具であって、少なくとも1箇所以上の発
散口11を有し(本第1実施形態では1箇所)、手で折
り曲げることのできる可撓性を有する外側容器12と、
香料や薬剤等の揮発性物質を封入し、外側容器12の内
部に収容される破割性アンプル13と、破割性アンプル
13と発散口11との間に介在して外側容器12の内部
に装着される吸収性素材14とによって構成され、発散
口11より内側の吸収性素材14との間の空間部15の
容積が、破割性アンプル13に封入された揮発性物質の
容積の1/5以上となっている。
【0011】外側容器12は、例えばポリプロピレン、
ポリエチレン、ナイロン、塩化ビニル、弾性ウレタン等
の樹脂によって形成された、例えば長さが20〜200
mm程度、外径が3〜12mm程度、肉厚が0.2〜3
mm程度の大きさの、手や指で折り曲げて容易に撓ませ
ることのできる程度の可撓性を有する円筒形状の容器で
あって、一方の先端側の3〜10mm程度の部分は肉厚
が径方向内方に厚くなっていて、この厚肉部分16に
は、これの内方をくり抜くように貫通して、例えば2〜
10mm程度の直径の円形断面の発散口11が設けられ
ている。なお、外側容器11は、透明な容器として形成
される他、不透明容器や着色された容器として形成する
こともできる。
ポリエチレン、ナイロン、塩化ビニル、弾性ウレタン等
の樹脂によって形成された、例えば長さが20〜200
mm程度、外径が3〜12mm程度、肉厚が0.2〜3
mm程度の大きさの、手や指で折り曲げて容易に撓ませ
ることのできる程度の可撓性を有する円筒形状の容器で
あって、一方の先端側の3〜10mm程度の部分は肉厚
が径方向内方に厚くなっていて、この厚肉部分16に
は、これの内方をくり抜くように貫通して、例えば2〜
10mm程度の直径の円形断面の発散口11が設けられ
ている。なお、外側容器11は、透明な容器として形成
される他、不透明容器や着色された容器として形成する
こともできる。
【0012】破割性アンプル13は、例えば肉厚が0.
1〜0.4mm程度のガラスからなる、例えば長さが1
0〜150mm程度、外径が3〜12mm程度の大きさ
の円筒形状のアンプル容器であって、指の力で折り曲げ
ることにより容易に破割できる程度の破割強度を有して
いる。破割性アンプル13は両端が閉塞されて、内部に
揮発性物質が密封された状態で封入されている。なお、
破割性アンプル13は、ガラスを用いて形成する必要は
必ずしもなく、指の力で容易に破割できる程度の破割強
度を有する例えば樹脂等の他の材料を用いて形成するこ
ともできる。
1〜0.4mm程度のガラスからなる、例えば長さが1
0〜150mm程度、外径が3〜12mm程度の大きさ
の円筒形状のアンプル容器であって、指の力で折り曲げ
ることにより容易に破割できる程度の破割強度を有して
いる。破割性アンプル13は両端が閉塞されて、内部に
揮発性物質が密封された状態で封入されている。なお、
破割性アンプル13は、ガラスを用いて形成する必要は
必ずしもなく、指の力で容易に破割できる程度の破割強
度を有する例えば樹脂等の他の材料を用いて形成するこ
ともできる。
【0013】本第1実施形態によれば、破割性アンプル
13に封入される揮発性物質として、例えば香料や薬剤
等を用いることができる。香料としては、例えばミント
油、ラベンダー油等の天然香料、イソアミルアセテート
等の合成香料、フローラル系等の調合香料、コーヒーフ
レーバー、バニラエッセンス等のフレーバーなどを用い
る事ができる。また薬剤としては、例えば揮発性の各種
の殺虫剤や忌避剤等を用いることができ、忌避剤として
はピレスロイド、ジエチルトルアミド、パラジクロロベ
ンゼン、ナフタリン、樟脳、ユーカリ油、シトロネラ油
等を用いることができる。なお、香料や薬剤の何れにお
いても、揮発性を調整することや常温で固体のものを溶
解させることを目的として、エタノール、イソプロピル
アルコール等の1価のアルコール、ジプロピレングリコ
ール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール等の多価アルコール、フタル酸
エステル類等のエステル類、環状シリコン等のシリコー
ンオイル類などを配合して用いることができる。
13に封入される揮発性物質として、例えば香料や薬剤
等を用いることができる。香料としては、例えばミント
油、ラベンダー油等の天然香料、イソアミルアセテート
等の合成香料、フローラル系等の調合香料、コーヒーフ
レーバー、バニラエッセンス等のフレーバーなどを用い
る事ができる。また薬剤としては、例えば揮発性の各種
の殺虫剤や忌避剤等を用いることができ、忌避剤として
はピレスロイド、ジエチルトルアミド、パラジクロロベ
ンゼン、ナフタリン、樟脳、ユーカリ油、シトロネラ油
等を用いることができる。なお、香料や薬剤の何れにお
いても、揮発性を調整することや常温で固体のものを溶
解させることを目的として、エタノール、イソプロピル
アルコール等の1価のアルコール、ジプロピレングリコ
ール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール等の多価アルコール、フタル酸
エステル類等のエステル類、環状シリコン等のシリコー
ンオイル類などを配合して用いることができる。
【0014】破割性アンプル13と発散口11との間に
介在して外側容器12の内部に装着される吸収性素材1
4は、吸収性を有する素材として、例えば有機質の材料
である綿、ろ紙、パルプ、コルク、不織布フィルター、
発泡ポリエチレン、発泡ウレタン等や、無機質の材料で
あるシリカ、珪酸カルシウム、シリカゲル、アルミナシ
リカ、石膏等を用いて形成することができる。吸収性素
材14は、例えば長さが5〜20mm程度、外径が2〜
10mm程度の大きさの円柱形状に形成される。吸収性
素材14は、その外周面を外側容器12の内周面に密着
させて取り付けることができ、また先端面の周縁部分を
段差部となった外側容器12の厚肉部分16の後端面に
当接させて固定することもできる。なお、厚肉部分16
に代えて、当該厚肉部分16と同じ長さの径の小さな円
筒リング状のものを外側容器12の先端部の内周面に沿
って挿入して、段差部分を形成するようにしても良い。
介在して外側容器12の内部に装着される吸収性素材1
4は、吸収性を有する素材として、例えば有機質の材料
である綿、ろ紙、パルプ、コルク、不織布フィルター、
発泡ポリエチレン、発泡ウレタン等や、無機質の材料で
あるシリカ、珪酸カルシウム、シリカゲル、アルミナシ
リカ、石膏等を用いて形成することができる。吸収性素
材14は、例えば長さが5〜20mm程度、外径が2〜
10mm程度の大きさの円柱形状に形成される。吸収性
素材14は、その外周面を外側容器12の内周面に密着
させて取り付けることができ、また先端面の周縁部分を
段差部となった外側容器12の厚肉部分16の後端面に
当接させて固定することもできる。なお、厚肉部分16
に代えて、当該厚肉部分16と同じ長さの径の小さな円
筒リング状のものを外側容器12の先端部の内周面に沿
って挿入して、段差部分を形成するようにしても良い。
【0015】また、吸収性素材14は、その容積が破割
性アンプル13に封入される揮発性物質の容積と同量以
上、すなわち揮発性物質の容積の1倍以上であることが
好ましい。また吸収性素材14は、揮発性物質発散具1
0を折り曲げて撓ませた際に外側容器12から押し出さ
れる空気に対する抵抗性を適度に有していることが必要
であり、したがって吸収性素材14のエタノール吸収速
度が0.02〜15mm/秒であることが好ましく、
0.2〜15mm/秒であることが特に好ましい。エタ
ノール吸収速度が小さ過ぎると、揮発性物質がほとんど
浸透しないことになって望ましいタイミングでの発散が
なされなくなり、また、エタノール吸収速度が大きすぎ
ると、揮発性物質を吸収した後の保持力が乏しくなって
くるので、重力によって揮発性物質が容易に滴り落ちて
しまうことになる。なお、ここでエタノール吸収速度と
は、下記の測定法によって測定された吸収速度を意味す
るものである。
性アンプル13に封入される揮発性物質の容積と同量以
上、すなわち揮発性物質の容積の1倍以上であることが
好ましい。また吸収性素材14は、揮発性物質発散具1
0を折り曲げて撓ませた際に外側容器12から押し出さ
れる空気に対する抵抗性を適度に有していることが必要
であり、したがって吸収性素材14のエタノール吸収速
度が0.02〜15mm/秒であることが好ましく、
0.2〜15mm/秒であることが特に好ましい。エタ
ノール吸収速度が小さ過ぎると、揮発性物質がほとんど
浸透しないことになって望ましいタイミングでの発散が
なされなくなり、また、エタノール吸収速度が大きすぎ
ると、揮発性物質を吸収した後の保持力が乏しくなって
くるので、重力によって揮発性物質が容易に滴り落ちて
しまうことになる。なお、ここでエタノール吸収速度と
は、下記の測定法によって測定された吸収速度を意味す
るものである。
【0016】<エタノール吸収速度の測定法>内径5m
m(外径6mm)×高さ30mmのポリプロピレンまた
はポリエチレン樹脂製の円筒容器を用意し、中に同容積
となるような吸収性素材を挿入する。この際、吸収性素
材は予め円筒状に成形したものでも良いし、物理的圧力
を加えて収納したものでも良い。吸収速度測定用のエタ
ノールとしては目視で確認しやすいよう、色素(0.0
5%青色1号エタノール溶液)を2〜5%程度溶解させ
た99.5%エタノールを用いる。半径5cmのガラス
シャーレにエタノール2gを入れ、その上に吸収性素材
を収納した樹脂容器を垂直に立て、20℃においてエタ
ノールとともに浸透してくる色素が、吸収性素材の上面
まで到達した時間を計測する。すなわち、エタノール吸
収速度(mm/秒)は、30mmを到達時間(秒)で除
した値で示される。
m(外径6mm)×高さ30mmのポリプロピレンまた
はポリエチレン樹脂製の円筒容器を用意し、中に同容積
となるような吸収性素材を挿入する。この際、吸収性素
材は予め円筒状に成形したものでも良いし、物理的圧力
を加えて収納したものでも良い。吸収速度測定用のエタ
ノールとしては目視で確認しやすいよう、色素(0.0
5%青色1号エタノール溶液)を2〜5%程度溶解させ
た99.5%エタノールを用いる。半径5cmのガラス
シャーレにエタノール2gを入れ、その上に吸収性素材
を収納した樹脂容器を垂直に立て、20℃においてエタ
ノールとともに浸透してくる色素が、吸収性素材の上面
まで到達した時間を計測する。すなわち、エタノール吸
収速度(mm/秒)は、30mmを到達時間(秒)で除
した値で示される。
【0017】そして、本第1実施形態の揮発性物質発散
具10によれば、発散口11より内側の吸収性素材14
との間に形成された空間部15の容積は、破割性アンプ
ル13に封入された揮発性物質の容積の1/5以上とな
っている。空間部15の容積が揮発性物質の容積の1/
5以上となっていることにより、過度な角度で折り曲げ
たり、或いは撓ませたり戻したりする動作を多頻度で繰
り返した際に、外側容器12から揮発性物質が外部に漏
れ出すのを回避することが可能になる。なお、発散口1
1より内側の吸収性素材14との間の空間部15の容積
は、揮発性物質の容積の1/4〜2/1程度とすること
が好ましい。揮発性物質の容積の1/4〜2/1程度と
することにより、揮発性物質発散具10の外観をコンパ
クトに納めることが可能になる。本第1実施形態によれ
ば、例えば外側容器12は、内径4.5mm(外径6m
m)、長さ45mmのウレタン製のものであると共に、
空間部16のサイズは内径3mm、長さ4mmであり、
揮発性物質の容積が0.12mL、空間部16の容積が
0.028mLであることから、揮発性物質と空間部1
6の容積の比は、1:1/4.3となっている。
具10によれば、発散口11より内側の吸収性素材14
との間に形成された空間部15の容積は、破割性アンプ
ル13に封入された揮発性物質の容積の1/5以上とな
っている。空間部15の容積が揮発性物質の容積の1/
5以上となっていることにより、過度な角度で折り曲げ
たり、或いは撓ませたり戻したりする動作を多頻度で繰
り返した際に、外側容器12から揮発性物質が外部に漏
れ出すのを回避することが可能になる。なお、発散口1
1より内側の吸収性素材14との間の空間部15の容積
は、揮発性物質の容積の1/4〜2/1程度とすること
が好ましい。揮発性物質の容積の1/4〜2/1程度と
することにより、揮発性物質発散具10の外観をコンパ
クトに納めることが可能になる。本第1実施形態によれ
ば、例えば外側容器12は、内径4.5mm(外径6m
m)、長さ45mmのウレタン製のものであると共に、
空間部16のサイズは内径3mm、長さ4mmであり、
揮発性物質の容積が0.12mL、空間部16の容積が
0.028mLであることから、揮発性物質と空間部1
6の容積の比は、1:1/4.3となっている。
【0018】本第1実施形態の揮発性物質発散具10
は、用途によって、室内用、携帯用、車用等の芳香具と
して用いたり、トイレ、更衣ロッカー用、ペット用等の
消臭用具として用いることができる。また気分転換やア
ロマテラピー用に車用、寝室用、学習用等に用いる事も
できる。さらに、店頭における香り見本として用いた
り、何らかの商品に付属する景品として用いることもで
きる。さらにまた、室内用、アウトドアレジャー用、園
芸作業用、ペット用、衣類収納用等の防虫忌避具として
用いることもできる。
は、用途によって、室内用、携帯用、車用等の芳香具と
して用いたり、トイレ、更衣ロッカー用、ペット用等の
消臭用具として用いることができる。また気分転換やア
ロマテラピー用に車用、寝室用、学習用等に用いる事も
できる。さらに、店頭における香り見本として用いた
り、何らかの商品に付属する景品として用いることもで
きる。さらにまた、室内用、アウトドアレジャー用、園
芸作業用、ペット用、衣類収納用等の防虫忌避具として
用いることもできる。
【0019】また、揮発性物質発散具10の取りつけ性
や携帯性をより向上させるために、発散口11の反対側
にひもやチェインを通せるような穴を有するキャップや
フックをつけたり、穴やフックのついた凸部を外側容器
12に予め一体成形したり、穴やフックのついた布製や
又は合成樹脂製の袋でくるんで使用することもできる。
さらに、揮発性物質発散具10を台座や、合成樹脂製の
動物、人形等に一体として配置し、家庭用、車用、アウ
トドア用等の据え置きタイプとして用いる事もできる。
や携帯性をより向上させるために、発散口11の反対側
にひもやチェインを通せるような穴を有するキャップや
フックをつけたり、穴やフックのついた凸部を外側容器
12に予め一体成形したり、穴やフックのついた布製や
又は合成樹脂製の袋でくるんで使用することもできる。
さらに、揮発性物質発散具10を台座や、合成樹脂製の
動物、人形等に一体として配置し、家庭用、車用、アウ
トドア用等の据え置きタイプとして用いる事もできる。
【0020】そして、本第1実施形態の揮発性物質発散
具10によれば、過度な角度で折り曲げたり、或いは撓
ませたり戻したりする動作を多頻度で繰り返した際に
も、可撓性を有する外側容器12から揮発性物質が外部
に漏れ出すのを効果的に回避することが可能になる。す
なわち、本第1実施形態の揮発性物質発散具10は、発
散口11より内側の吸収性素材14との間の空間部15
の容積が、破割性アンプル13に封入された揮発性物質
の容積の1/5以上となっているので、揮発性物質を充
分に吸収性素材14に吸収させた後において、さらに迅
速に揮発性物質を発散させることなどを目的として、可
撓性容器を過度な角度で折り曲げたり、或いは撓ませた
り戻したりする動作を多頻度で繰り返すことにより、外
側容器12の内部の空気によって吸収性素材に吸収され
た揮発性物質が押し出されて外側に漏れ出ても、漏れ出
た揮発性物質を空間部に滞留させて外部に流出させるこ
とがなく、これによって香料や薬剤等が手に付着するの
を効果的に回避することが可能になる。
具10によれば、過度な角度で折り曲げたり、或いは撓
ませたり戻したりする動作を多頻度で繰り返した際に
も、可撓性を有する外側容器12から揮発性物質が外部
に漏れ出すのを効果的に回避することが可能になる。す
なわち、本第1実施形態の揮発性物質発散具10は、発
散口11より内側の吸収性素材14との間の空間部15
の容積が、破割性アンプル13に封入された揮発性物質
の容積の1/5以上となっているので、揮発性物質を充
分に吸収性素材14に吸収させた後において、さらに迅
速に揮発性物質を発散させることなどを目的として、可
撓性容器を過度な角度で折り曲げたり、或いは撓ませた
り戻したりする動作を多頻度で繰り返すことにより、外
側容器12の内部の空気によって吸収性素材に吸収され
た揮発性物質が押し出されて外側に漏れ出ても、漏れ出
た揮発性物質を空間部に滞留させて外部に流出させるこ
とがなく、これによって香料や薬剤等が手に付着するの
を効果的に回避することが可能になる。
【0021】図2(a)は、本発明の第2実施形態に係
る揮発性物質発散具20を示す略示図であり、本第2実
施形態の揮発性物質発散具20によれば、破割性アンプ
ル23を収容した可撓性を有する外側容器22には、厚
肉部分は設けられておらず、吸収性素材24は、必要に
応じて接着剤等を介して発散口21と離間した位置にお
いて外側容器22の内部に装着され、これによって発散
口21より内側の吸収性素材24との間に空間部25を
形成している。なお、本第2実施実施形態によれば、例
えば外側容器22は、内径5mm(外径6mm)、長さ
45mmのポリプロピレン製のものであると共に、空間
部25のサイズは内径5mm、長さ3mmであり、揮発
性物質の容積が0.12mL、空間部26の容積が0.
059mLであることから、揮発性物質と空間部25の
容積の比は、1:1/2.0となっている。
る揮発性物質発散具20を示す略示図であり、本第2実
施形態の揮発性物質発散具20によれば、破割性アンプ
ル23を収容した可撓性を有する外側容器22には、厚
肉部分は設けられておらず、吸収性素材24は、必要に
応じて接着剤等を介して発散口21と離間した位置にお
いて外側容器22の内部に装着され、これによって発散
口21より内側の吸収性素材24との間に空間部25を
形成している。なお、本第2実施実施形態によれば、例
えば外側容器22は、内径5mm(外径6mm)、長さ
45mmのポリプロピレン製のものであると共に、空間
部25のサイズは内径5mm、長さ3mmであり、揮発
性物質の容積が0.12mL、空間部26の容積が0.
059mLであることから、揮発性物質と空間部25の
容積の比は、1:1/2.0となっている。
【0022】図2(b)は、本発明の第3実施形態に係
る揮発性物質発散具30を示す略示図であり、本第3実
施形態の揮発性物質発散具30によれば、破割性アンプ
ル33を収容した可撓性を有する外側容器32には、一
方の先端部分に球状の膨らみ部36が設けられており、
発散口31はこの膨らみ部36の先端部分に開口形成さ
れると共に、この膨らみ部36によって囲まれる部分
が、発散口31より内側の吸収性素材34との間の空間
部35を形成している。なお、本第3実施実施形態によ
れば、例えば外側容器32は、内径5mm(外径6m
m)、長さ55mmのポリエチレン製のものであると共
に、空間部35のサイズは内径5mm、最大部の内径7
mm、長さ10mmであり、揮発性物質の容積が0.1
2mL、空間部35の容積が0.15mLであることか
ら、揮発性物質と空間部35の容積の比は、1:1/
0.8となっている。
る揮発性物質発散具30を示す略示図であり、本第3実
施形態の揮発性物質発散具30によれば、破割性アンプ
ル33を収容した可撓性を有する外側容器32には、一
方の先端部分に球状の膨らみ部36が設けられており、
発散口31はこの膨らみ部36の先端部分に開口形成さ
れると共に、この膨らみ部36によって囲まれる部分
が、発散口31より内側の吸収性素材34との間の空間
部35を形成している。なお、本第3実施実施形態によ
れば、例えば外側容器32は、内径5mm(外径6m
m)、長さ55mmのポリエチレン製のものであると共
に、空間部35のサイズは内径5mm、最大部の内径7
mm、長さ10mmであり、揮発性物質の容積が0.1
2mL、空間部35の容積が0.15mLであることか
ら、揮発性物質と空間部35の容積の比は、1:1/
0.8となっている。
【0023】図2(c)は、本発明の第4実施形態に係
る揮発性物質発散具40を示す略示図であり、本第4実
施形態の揮発性物質発散具40によれば、破割性アンプ
ル43を収容した可撓性を有する外側容器42には、そ
の両端部分に、必要に応じて接着剤等を介して各発散口
41と離間した位置に吸収性素材44が各々装着されて
おり、これによって発散口41より内側の各吸収性素材
44との間の空間部45が、両端部分に2箇所に形成さ
れている。なお、本第4実施実施形態によれば、例えば
外側容器42は、内径6mm(外径7.5mm)、長さ
85mmのポリプロピレン製のものであると共に、各空
間部45のサイズは内径6.0mm、長さ5mmであ
り、揮発性物質の容積が0.4mL、空間部45の容積
が0.14mL×2箇所であることから、揮発性物質の
容積と空間部45の合計の容積の比は、1:1/1.4
となっている。
る揮発性物質発散具40を示す略示図であり、本第4実
施形態の揮発性物質発散具40によれば、破割性アンプ
ル43を収容した可撓性を有する外側容器42には、そ
の両端部分に、必要に応じて接着剤等を介して各発散口
41と離間した位置に吸収性素材44が各々装着されて
おり、これによって発散口41より内側の各吸収性素材
44との間の空間部45が、両端部分に2箇所に形成さ
れている。なお、本第4実施実施形態によれば、例えば
外側容器42は、内径6mm(外径7.5mm)、長さ
85mmのポリプロピレン製のものであると共に、各空
間部45のサイズは内径6.0mm、長さ5mmであ
り、揮発性物質の容積が0.4mL、空間部45の容積
が0.14mL×2箇所であることから、揮発性物質の
容積と空間部45の合計の容積の比は、1:1/1.4
となっている。
【0024】そして、第2〜第4実施形態に係る揮発性
物質発散具20,30,40によっても、破割性アンプ
ル23、33,43に封入された揮発性物質の容積の1
/5以上の容積の空間部25,35,45を有している
ので、上記第1実施形態の揮発性物質発散具10と同様
の作用効果を奏することになる。
物質発散具20,30,40によっても、破割性アンプ
ル23、33,43に封入された揮発性物質の容積の1
/5以上の容積の空間部25,35,45を有している
ので、上記第1実施形態の揮発性物質発散具10と同様
の作用効果を奏することになる。
【0025】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の
揮発性物質発散具は、縦長の形状を有している必要は必
ずしもなく、指や手で折り曲げることが容易な形状であ
れば、例えば円盤状や動物の形状をしたもの等、種々の
形状のものを採用することができ、また円形断面のもの
である必要は必ずしもない。さらに、本発明の揮発性物
質発散具は、香料や薬剤以外のその他の揮発性物質を収
容して用いることもできる。
ることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の
揮発性物質発散具は、縦長の形状を有している必要は必
ずしもなく、指や手で折り曲げることが容易な形状であ
れば、例えば円盤状や動物の形状をしたもの等、種々の
形状のものを採用することができ、また円形断面のもの
である必要は必ずしもない。さらに、本発明の揮発性物
質発散具は、香料や薬剤以外のその他の揮発性物質を収
容して用いることもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明の揮発性物質発散具によれば、過
度な角度で折り曲げたり、或いは撓ませたり戻したりす
る動作を多頻度で繰り返しても、揮発性物質が外部に漏
れ出すのを効果的に回避することができる。
度な角度で折り曲げたり、或いは撓ませたり戻したりす
る動作を多頻度で繰り返しても、揮発性物質が外部に漏
れ出すのを効果的に回避することができる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る揮発性物質発散具
を、その発散口を透視して示す斜視図である。
を、その発散口を透視して示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第2実施形態に係る揮発性物
質発散具を示す略示断面図、(b)は本発明の第3実施
形態に係る揮発性物質発散具を示す略示断面図、(c)
は本発明の第4実施形態に係る揮発性物質発散具を示す
略示断面図である。
質発散具を示す略示断面図、(b)は本発明の第3実施
形態に係る揮発性物質発散具を示す略示断面図、(c)
は本発明の第4実施形態に係る揮発性物質発散具を示す
略示断面図である。
10,20,30,40 揮発性物質発散具
11,21,31,41 発散口
12,22,32,42 外側容器
13,23,33,43 破割性アンプル
14,24,34,44 吸収性素材
15,25,35,45 空間部
16 厚肉部分
36 膨らみ部
フロントページの続き
(71)出願人 595020595
株式会社高砂アロマス
東京都大田区蒲田5丁目37番1号
(74)上記3名の代理人 100076532
弁理士 羽鳥 修
(72)発明者 原田 士郎
福岡県古賀市糸ケ浦65 株式会社ルミカ内
(72)発明者 石田 浩彦
東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会
社研究所内
(72)発明者 外間 貴美
東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会
社研究所内
(72)発明者 小林 靖
東京都大田区蒲田5−37−1 高砂香料工
業株式社内
(72)発明者 大日向 一彦
東京都大田区蒲田5−37−1 株式会社高
砂アロマス内
Fターム(参考) 3E067 AA03 AB81 AB96 BA02B
BA14C BB08B BB14C BC07C
EA23 EC38 FA04 FC01 GB03
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも1箇所以上の発散口を有し、
手で折り曲げることのできる可撓性を有する外側容器
と、香料や薬剤などの揮発性物質を封入し、前記外側容
器の内部に収容される破割性アンプルと、該破割性アン
プルと前記発散口との間に介在して前記外側容器の内部
に装着される吸収性素材とからなる揮発性物質発散具で
あって、 前記発散口より内側の前記吸収性素材との間の空間部の
容積が、前記破割性アンプルに封入された揮発性物質の
容積の1/5以上である揮発性物質発散具。 - 【請求項2】 前記吸収性素材の容積が、前記破割性ア
ンプルに封入された揮発性物質の容積の1倍以上である
請求項1記載の揮発性物質発散具。 - 【請求項3】 前記吸収性素材のエタノール吸収速度が
0.02〜15mm/秒である請求項1又は2記載の揮
発性物質発散具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002060105A JP2003250630A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 揮発性物質発散具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002060105A JP2003250630A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 揮発性物質発散具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003250630A true JP2003250630A (ja) | 2003-09-09 |
Family
ID=28669560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002060105A Pending JP2003250630A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 揮発性物質発散具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003250630A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005063067A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Hiroshi Tsuji | 人工植物 |
JP2008254757A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Lumica Corp | 小型気体発散具 |
WO2023145269A1 (ja) * | 2022-01-25 | 2023-08-03 | ソニーグループ株式会社 | 匂い発生装置用カートリッジ、及び匂い発生装置 |
WO2023145266A1 (ja) * | 2022-01-25 | 2023-08-03 | ソニーグループ株式会社 | 匂い発生装置及び匂い発生装置用カートリッジユニット |
-
2002
- 2002-03-06 JP JP2002060105A patent/JP2003250630A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005063067A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Hiroshi Tsuji | 人工植物 |
JP2008254757A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Lumica Corp | 小型気体発散具 |
WO2023145269A1 (ja) * | 2022-01-25 | 2023-08-03 | ソニーグループ株式会社 | 匂い発生装置用カートリッジ、及び匂い発生装置 |
WO2023145266A1 (ja) * | 2022-01-25 | 2023-08-03 | ソニーグループ株式会社 | 匂い発生装置及び匂い発生装置用カートリッジユニット |
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