JP2004187238A - 映像表示装置、録画再生装置、映像表示方法及び映像表示用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】映像表示装置において、主視聴チャンネルのCM放映時刻と副視聴チャンネルのCM放映時刻とが重なっても、主視聴チャンネルのCM放送中に、副視聴チャンネルの番組を視聴可能な技術の提供。
【解決手段】主視聴チャンネルの第1の映像信号と、副視聴チャンネルの第2の映像信号とにつきCM信号を検出するとともに、該第2の映像信号の方を記憶し、該CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号における番組信号を挿入する時分割多重を行い、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする。
【選択図】 図1
【解決手段】主視聴チャンネルの第1の映像信号と、副視聴チャンネルの第2の映像信号とにつきCM信号を検出するとともに、該第2の映像信号の方を記憶し、該CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号における番組信号を挿入する時分割多重を行い、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ受信機等の映像表示装置及び録画再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ視聴時、あるチャンネルで放映されている番組を視聴している時でも、別のチャンネルで同じ時間帯に放映されている番組(裏番組)の内容を知りたいという要求がある。例えば、あるチャンネルのドラマ番組を視聴していて、途中にコマーシャル(以下、CMという)が入ったときに、別のチャンネルで放送中の例えば野球中継の途中経過などを確認したいという場合などである。このような場合、視聴チャンネルを切替えれば野球中継を視聴できるが、視聴チャンネルを切替えて野球中継を視聴中に、先に視聴していたチャンネルでは既にCMが終わり、ドラマ番組が再び進行していると、視聴チャンネルを切替えて再び元のドラマ番組のチャンネルに戻したときには該ドラマ番組の一部を見逃してしまうことになる。これを解決する従来技術としては、例えば、日立製作所「マルチウィンドウ」カラーテレビ総合カタログ 2002−5版 第19頁(非特許文献1)記載のものがある。該資料には、テレビ画面上に異なるチャンネルの映像を同時に表示可能な2画面対応テレビ受信機が記載されている。このような従来の2画面対応テレビ受信機を用いることにより、もともと視聴していたチャンネル(主視聴チャンネル)の番組がCMを放送しているとき、主視聴番組とは別のチャンネル(副視聴チャンネル)の番組を同時表示させることにより、もともと視聴していた主視聴チャンネルの番組も見逃さずに、副視聴チャンネルの番組の視聴も可能となる。
【0003】
【非特許文献1】
日立製作所「マルチウィンドウ」カラーテレビ総合カタログ 2002−5版 第19頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の2画面対応テレビ受信機では、主視聴チャンネルがCMを放映している時間帯に副視聴チャンネルでもCMを放映している場合には、CMしか視聴できず、副視聴チャンネルの番組視聴ができない不便さがある。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、映像表示装置において、主視聴チャンネルと副視聴チャンネルがともにCM放映時刻が同じであっても、(1)主視聴チャンネルのCM放送中に、副視聴チャンネルの番組内容を視聴できるようにすること、さらに、(2)主視聴チャンネルと副視聴チャンネルの映像を記録または再生する場合、CM映像を除去した主視聴チャンネル映像と副視聴チャンネル映像とを時分割多重して記録または再生することができるようにすること、である。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題点を解決するために、本発明では、基本的に、入力される複数チャンネルの映像信号(音声信号を含む)のうち一方の映像信号である第1の映像信号と、他方の映像信号である第2の映像信号とにつきCM信号を検出するとともに、該第2の映像信号の方を記憶し、該CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号における番組信号(CM信号期間以外の第2の映像信号)を挿入する時分割多重を行う。具体的には、(1)映像表示装置として、受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とからCM信号を検出する手段(該当実施例:符号112、113)と、上記第2の映像信号を記憶し再生する手段(該当実施例:符号111)と、上記第1の映像信号と上記再生信号とを上記CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する手段(該当実施例:符号110、107)とを備えて成る信号処理部(該当実施例:符号112、113、111、110、107)と、上記信号処理部からの出力信号を表示する表示部(該当実施例:符号108)とを備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする構成とする。(2)映像表示装置として、第1の映像信号からCM信号を検出する第1のCM検出部(該当実施例:符号112)と、該第1の映像信号とは異なるチャンネルの第2の映像信号からCM信号を検出する第2のCM検出部(該当実施例:符号113)とを備えたCM検出部と、上記第2の映像信号を記憶し再生する録画再生部(該当実施例:符号111)と、上記第1の映像信号と上記録画再生部からの再生信号とを時分割多重する多重部(該当実施例:符号107)と、上記CM検出部の出力信号に基づき上記録画再生部及び上記多重部を制御し、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する制御部(該当実施例:符号110)と、上記多重部からの上記制御された出力信号を表示する表示部(該当実施例:符号108)とを備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする構成とする。(3)上記(2)において、上記CM検出部を、上記第1または第2の映像信号から、番組信号からCM信号に変化したタイミングまたはCM信号から番組信号に変化したタイミングを検出し、該タイミング情報を検出結果情報として上記制御部側に出力する構成とする。(4)上記(2)において、上記制御部を、上記CM検出部からの検出結果情報を受信した時刻を把握する計時手段と、該把握した時刻情報を格納するメモリ部と、該メモリ部に格納された時刻情報を演算し上記録画再生部の再生位置を求める演算手段とを備えて成る構成とする。(5)上記(3)において、上記制御部を、上記CM検出部で上記第1の映像信号から検出した番組信号からCM信号に変化したタイミング情報を起点として、上記第2の映像信号からの検出結果情報を調べ、該第2の映像信号がCM信号期間か否かにより制御を切替える構成とする。また、(6)映像表示方法として、互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とを受信するステップと、該受信した第1の映像信号、第2の映像信号のそれぞれからCM信号を検出するステップと、上記第2の映像信号を記憶し再生するステップと、上記CM検出結果信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入するように、上記第1の映像信号と上記再生した第2の映像信号とを時分割多重するステップと、上記時分割多重された信号に基づき映像表示するステップとを備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする。さらに、(7)映像表示用プログラムとして、コンピュータに、受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号、第2の映像信号のそれぞれからCM信号を検出する手順と、上記第2の映像信号を記憶し再生する手順と、上記CM検出結果信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入するように、上記第1の映像信号と上記再生した第2の映像信号とを時分割多重する手順と、上記時分割多重された信号を映像表示用として出力する手順とを実行させる構成とする。(8)受信した映像信号を記録または再生する録画再生装置として、受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とからCM信号を検出する手段と、上記第2の映像信号を記憶し再生する手段と、上記第1の映像信号と上記再生信号とを上記CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する手段とを備えて成る信号処理部と、上記信号処理部からの信号を出力する出力部とを備えた構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例につき図面を用いて説明する。
図1〜図4は本発明の実施例の説明図である。図1は本発明の映像表示装置の基本構成を示す図、図2は、図1の映像表示装置における制御部の構成例を示す図、図3及び図4は、図2の制御部における映像信号の再生位置設定方法の説明図である。
図1において、101は第1の映像信号(音声信号も含む)が入力される第1の入力端子、102は、該第1の映像信号とは異なるチャンネルの第2の映像信号(音声信号も含む)が入力される第2の入力端子、111は該第2の映像信号を記憶しかつ再生する録画再生部、112は第1の映像信号からCM信号を検出する第1のCM検出部、113は第2の映像信号からCM信号を検出する第2のCM検出部、107は、第1の映像信号と録画再生部111からの第2の映像信号の再生信号とを時分割多重する画面多重部、110は録画再生部111及び画面多重部107を制御する制御部、108は画面多重部107からの上記制御された出力信号を表示する表示部である。本実施例では、上記制御部110、第1のCM検出部112及び上記第2のCM検出部113はマイクロコンピュータ(マイコン)等で構成する。上記かかる構成において、第1の入力端子101から入力された第1の映像信号は、第1のCM検出部112と画面多重部107へ導かれる。また、第2の入力端子102から入力された第2の映像信号は、第2のCM検出部113と録画再生部111へ導かれる。録画再生部111は、入力された該第2の映像信号を記憶しかつ再生する。第1のCM検出部112は、入力された該第1の映像信号における番組からCMへの切替わりタイミング(第1の映像信号のCM開始タイミング)、及び、CMから番組への切替わりタイミング(第1の映像信号のCM終了タイミング)を検出する。第2のCM検出部113は、第2の映像信号における番組からCMへの切替わりタイミング(第1の映像信号のCM開始タイミング)及び、CMから番組への切替わりタイミング(第1の映像信号のCM終了タイミング)を検出する。該第1のCM検出部112、第2のCM検出部113におけるCM検出方法としては、音声信号のモノラル、ステレオ、2ヶ国語の音声多重モードの切替わりなどを検出する方法や、これに映像の変化点を参照して検出する方法や、さらに、これらの切替わりの周期性、時間依存性などを要因として加味し検出する方法などがある。第1のCM検出部112、第2のCM検出部113でそれぞれ検出されたCM開始タイミングの信号と、CM終了タイミングの信号はともに制御部110に入力される。
【0007】
制御部110は、録画再生部111と画像多重部107とを制御し、録画再生部111に対しては、第1のCM検出部112からのCM開始タイミングで、第2のCM検出部113の検出結果を参照し、録画再生部111の再生位置を指定し再生動作を開始させる。また、画像多重部107対しては、第1の映像信号に、録画再生部111からの再生映像信号(第2の映像信号)を時分割で挿入させ、表示用信号を形成させる。録画再生部111では、録画しながら、録画信号を例えば数秒の遅延後に再生可能な構成を備えるとする。録画再生部111として、は例えば、HDD(Hard Disk Drive)レコーダのようにランダムアクセスかつ高速アクセスが可能な技術がある。その後、録画再生部111に対しては、第1のCM検出部112からのCM終了タイミングで録画再生部111の再生動作を停止させるとともに、画像多重部107に対しては第1の映像信号のみを出力させるようにする。上記により、該画像多重部107からは、第1の映像信号のCM信号期間に第2の映像信号の番組信号が挿入された時分割多重信号が出力される。該画像多重部107からの該時分割多重信号出力は表示部108に入力され、該表示部108で映像表示される。
【0008】
上記図1、図2の構成において、上記制御部110、上記第1のCM検出部112、上記第2のCM検出部113を形成しているマイコン等は、映像表示用プログラムにより自動的に、受信した第1の映像信号、第2の映像信号のそれぞれからCM信号を、上記第1CM検出部112、第2のCM検出部113により検出する手順と、上記第2の映像信号を上記録画再生部111により記憶し再生する手順と、上記画面多重部107により、上記CM検出結果信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入するように、上記第1の映像信号と上記再生した第2の映像信号とを時分割多重する手順と、該時分割多重された信号を画面多重部107から映像表示用として出力する手順とを実行するようになっている。
【0009】
図2は、上記図1における制御部110の構成例を示す。
図2において、201は、上記図1における第1のCM検出部112で検出された検出信号が入力される第1のCM検出信号入力端子、202は、同じく第2のCM検出部113で検出された検出信号が入力される第2のCM検出信号入力端子、203は時刻を把握する時計部、204は、第1のCM検出部112、第2のCM検出部113それぞれから、CM開始タイミング情報及びCM終了タイミング情報を受信したときの時刻を時刻情報として格納するメモリ部、205は、メモリ部204に格納された時刻情報を演算し、該演算結果に基づき録画再生部の再生位置を演算する演算部、206は、上記時計部203、上記メモリ部204及び上記演算部205を統合的に制御し、上記図1における録画再生部111と画面多重部107を制御するための制御信号を形成する記憶・演算制御部、207は、該形成した制御信号を録画再生部111と画面多重部107に向けて出力する制御信号出力部である。なお、第1のCM検出部112からの検出信号と第2のCM検出部113からの検出信号とが同一バス上で伝達される構成であってもよく、その場合は、第1のCM検出信号入力端子201と第2のCM検出信号入力端子202は同じ端子となる。
【0010】
図3、図4は、上記制御部110の動作説明図である。
図3において、制御部110は、第1のCM検出部112からCM開始タイミング信号を受信すると、該制御部110内の記憶・演算制御部206が、時計部203の示す時刻を参照し、メモリ部204内に割り当てられている第1の映像信号のCM開始タイミングの時刻情報を格納する格納エリア(以下、第1のCM開始タイミング時刻格納エリアという)に、その時刻情報T1sを格納させる。また、第1のCM検出部112からCM終了タイミング信号を受信すると、記憶・演算制御部206は、時計部203の示す時刻を参照し、メモリ部204内に割り当てられている第1の映像信号のCM終了タイミングの時刻情報を格納する格納エリア(以下、第1のCM終了タイミング時刻格納エリアという)に、その時刻情報T1eを格納させる。第1のCM終了タイミング時刻格納エリアの情報が更新されると、演算部205は、第1のCM開始タイミング時刻格納エリアの時間情報T1sと、第1のCM終了タイミング時刻格納エリアの時間情報T1eとの差分値ΔT1を演算する。記憶・演算制御部206は、該差分値ΔT1を第1のCM時間長格納エリアに格納させる。同様に、第2のCM検出部113から第2の映像信号のCM開始タイミング信号を受信すると、記憶・演算制御部206は、時計部203の示す時刻を参照し、メモリ部204内に割り当てられている第2の映像信号のCM開始タイミングの時刻情報を格納する格納エリア(以下、第2のCM開始タイミング時刻格納エリアという)に、その時刻情報T2sを格納させる。また、第2のCM検出部113からCM終了タイミング信号を受信すると、記憶・演算制御部206は、時計部203の示す時刻を参照し、メモリ部204内に割り当てられている第2の映像信号のCM終了タイミングの時刻情報を格納する格納エリア(以下、第2のCM終了タイミング時刻格納エリアという)に、その時刻情報T2eを格納させる。第2のCM終了タイミング時刻格納エリアの情報が更新されると、演算部205は、第2のCM開始タイミング時刻格納エリアの時間情報と、第2のCM終了タイミング時刻格納エリアの時間情報との差分値ΔT2を演算する。記憶・演算制御部206は、該差分値ΔT2を第2のCM時間長格納エリアに格納させる。制御部110は、第1のCM検出部112からCM開始タイミング信号を受信すると、まず、メモリ部204内の時刻情報T1sを更新する。次に、第2の映像信号がCM信号か否かを調べる。時計部203を参照し、現在の時刻情報(以下、T現在という)を求め、メモリ部204内の時刻情報を参照し、次の数式のいずれを満たすかを判断する。
【0011】
T2s<T現在<T2e …(数1)
【0012】
T2s<T2e<T現在 …(数2)
数1が成立すれば第2の映像信号は現在、CM中であり、数2を満たせば、該第2の映像信号は現在、CM中ではないと判断される。
【0013】
図3は、第1の映像信号と第2の映像信号の時系列を示す図であり、上記数1を満たす場合すなわち第2の映像信号がCM中である場合を示している。この場合、再生開始位置の決定は次のようにして行う。
手順A1:第1の映像信号のCM終了時刻T1e及び第2の映像信号のCM終了時刻T2eを計算する。
【0014】
T1e=T1s+ΔT1 …(数3)
【0015】
T2e=T2s+ΔT2 …(数4)
手順A2:T1eとT2eを比較する。
T1e≧T2e(図3(a))なら手順A3へ。
T1e<T2e(図3(b))なら手順A4へ。
手順A3:Tps=T2s−ΔT2−Tdに再生位置を設定し再生を行う。
T2sまで再生した後、T2eから再生を行う。
手順A4:Tps=T2s−ΔT1に再生位置を設定し再生。
ただし、Tdは、録画位置と再生位置の間隔の最小値として規定される値であり、録画再生部111の性能により異なる。
【0016】
図4は、第1の映像信号と第2の映像信号の時系列を示す図であって、上記数2を満たす場合すなわち第2の映像信号がCM中でない場合を示している。この場合、再生開始位置は次の手順で決定する。
手順B1:仮再生位置Tps’を計算する。
【0017】
Tps’=T2s−ΔT1 …(数5)
手順B2:Tps’とT2eを比較する。
Tps’≧T2e(図4(a))なら手順B3へ。
Tps’<T2e(図3(b))なら手順B4へ。
手順B3:Tps=T2s−ΔT1に再生位置を設定し再生。
手順B4:Tps=T1s−Tdに再生位置を設定し再生。
上記手順により再生位置を設定することにより、第2の映像信号のCM信号部分を再生することなく、番組部分のみを再生することが可能となる。
【0018】
なお、上記実施例において、上記第2の映像信号は、単一のチャンネルの映像信号であってもよいし、または、複数のチャンネルの映像信号であってもよい。複数のチャンネルの映像信号の場合は、上記第2のCM検出部113が該複数のチャンネルの映像信号からCM信号を検出可能な構成を備え、制御部110が、該第2のCM検出部113からの信号を選択し、該選択したものを上記第1の映像信号のCM信号期間に挿入する。
【0019】
上記実施例構成において、主視聴番組である上記第1の映像信号のCM信号期間に、副視聴番組である上記第2の映像信号の番組信号を挿入することは視聴者が任意に選択できるものとし、上記図1〜図4には図示しないが本実施例の映像表示装置は、例えばリモコン装置の操作用ボタンなどにより、「CMカット」(本発明機能のON)、「通常(CM入り)」(本発明の機能のOFF)、「Aチャンネル多重」(第2の映像信号が複数チャンネルの場合にいずれかを指定)などの選択操作を行える手段を備えているものとする。なお、副視聴番組の指定や本発明の機能のON/OFFは、番組ガイドなどの情報から予め視聴者が指定した情報または視聴者の視聴傾向を学習した結果を基に、映像表示装置が自動的に指定する構成などであってもよい。主視聴番組と副視聴番組の表示の仕方については、双方を同程度の大きさで並べて表示してもよいし、主視聴番組の映像と副視聴番組を互いに異なる大きさで表示してもよい。互いに大きさを異ならせる表示としては、PoutP(Picture out picture)表示、主視聴番組の映像内に副視聴番組を多重するPinP(Picture in picture)表示、逆に副視聴番組の映像内に主視聴番組を多重するPinP表示などがある。主視聴番組がCM中のときに副視聴番組を表示する場合、副視聴番組の音声を出力する。なお、正視聴番組の音声出力と副視聴番組の音声出力の切替え時は、音声信号の急な変化による異音の発生などを防止できるように、ミュート(消音)処理を行う。
【0020】
上記実施例によれば、主視聴番組用の第1の映像信号がCM期間のときに、該CM期間に副視聴番組用の第2の映像信号の番組情報を時分割多重することができ、これによって、該第1の映像信号のCM放映時刻と該第2の映像信号のCM放映時刻とが重なっている場合にも、該第1、第2の映像信号によるCM表示を行うことなく、該第1、第2の映像信号による番組を視聴することが可能となる。第2の映像信号としてはチャンネル選択も可能である。
なお、上記実施例は、映像表示を行う映像表示装置の場合の例であるが、映像信号を記録、再生のいずれか一方または両方を行う録画再生装置の場合もほぼ同様である。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、映像表示装置において、主視聴チャンネルのCM放映時刻と副視聴チャンネルのCM放映時刻が重なっている場合でも、主視聴チャンネルのCM放送中に、副視聴チャンネルの番組を視聴することが可能となる。録画再生装置においては、CM映像を除去した主視聴チャンネル映像と副視聴チャンネル映像とを時分割多重して記録または再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像表示装置の基本構成を示す図である。
【図2】図1の映像表示装置における制御部の構成例を示す図である。
【図3】図2の制御部における再生位置設定の説明図である。
【図4】図2の制御部における他の再生位置設定の説明図である。
【符号の説明】
101…第1の入力端子、 102…第2の入力端子、 112…第1のCM検出部、 113…第2のCM検出部、 111…録画再生部、 110…制御部、 107…画面多重部、 201…第1のCM検出信号入力端子、 202…第2のCM検出信号入力端子、 203…時計部、 204…メモリ部、 205…演算部、 206…記憶・演算制御部、 207…制御信号出力部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ受信機等の映像表示装置及び録画再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ視聴時、あるチャンネルで放映されている番組を視聴している時でも、別のチャンネルで同じ時間帯に放映されている番組(裏番組)の内容を知りたいという要求がある。例えば、あるチャンネルのドラマ番組を視聴していて、途中にコマーシャル(以下、CMという)が入ったときに、別のチャンネルで放送中の例えば野球中継の途中経過などを確認したいという場合などである。このような場合、視聴チャンネルを切替えれば野球中継を視聴できるが、視聴チャンネルを切替えて野球中継を視聴中に、先に視聴していたチャンネルでは既にCMが終わり、ドラマ番組が再び進行していると、視聴チャンネルを切替えて再び元のドラマ番組のチャンネルに戻したときには該ドラマ番組の一部を見逃してしまうことになる。これを解決する従来技術としては、例えば、日立製作所「マルチウィンドウ」カラーテレビ総合カタログ 2002−5版 第19頁(非特許文献1)記載のものがある。該資料には、テレビ画面上に異なるチャンネルの映像を同時に表示可能な2画面対応テレビ受信機が記載されている。このような従来の2画面対応テレビ受信機を用いることにより、もともと視聴していたチャンネル(主視聴チャンネル)の番組がCMを放送しているとき、主視聴番組とは別のチャンネル(副視聴チャンネル)の番組を同時表示させることにより、もともと視聴していた主視聴チャンネルの番組も見逃さずに、副視聴チャンネルの番組の視聴も可能となる。
【0003】
【非特許文献1】
日立製作所「マルチウィンドウ」カラーテレビ総合カタログ 2002−5版 第19頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の2画面対応テレビ受信機では、主視聴チャンネルがCMを放映している時間帯に副視聴チャンネルでもCMを放映している場合には、CMしか視聴できず、副視聴チャンネルの番組視聴ができない不便さがある。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、映像表示装置において、主視聴チャンネルと副視聴チャンネルがともにCM放映時刻が同じであっても、(1)主視聴チャンネルのCM放送中に、副視聴チャンネルの番組内容を視聴できるようにすること、さらに、(2)主視聴チャンネルと副視聴チャンネルの映像を記録または再生する場合、CM映像を除去した主視聴チャンネル映像と副視聴チャンネル映像とを時分割多重して記録または再生することができるようにすること、である。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題点を解決するために、本発明では、基本的に、入力される複数チャンネルの映像信号(音声信号を含む)のうち一方の映像信号である第1の映像信号と、他方の映像信号である第2の映像信号とにつきCM信号を検出するとともに、該第2の映像信号の方を記憶し、該CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号における番組信号(CM信号期間以外の第2の映像信号)を挿入する時分割多重を行う。具体的には、(1)映像表示装置として、受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とからCM信号を検出する手段(該当実施例:符号112、113)と、上記第2の映像信号を記憶し再生する手段(該当実施例:符号111)と、上記第1の映像信号と上記再生信号とを上記CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する手段(該当実施例:符号110、107)とを備えて成る信号処理部(該当実施例:符号112、113、111、110、107)と、上記信号処理部からの出力信号を表示する表示部(該当実施例:符号108)とを備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする構成とする。(2)映像表示装置として、第1の映像信号からCM信号を検出する第1のCM検出部(該当実施例:符号112)と、該第1の映像信号とは異なるチャンネルの第2の映像信号からCM信号を検出する第2のCM検出部(該当実施例:符号113)とを備えたCM検出部と、上記第2の映像信号を記憶し再生する録画再生部(該当実施例:符号111)と、上記第1の映像信号と上記録画再生部からの再生信号とを時分割多重する多重部(該当実施例:符号107)と、上記CM検出部の出力信号に基づき上記録画再生部及び上記多重部を制御し、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する制御部(該当実施例:符号110)と、上記多重部からの上記制御された出力信号を表示する表示部(該当実施例:符号108)とを備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする構成とする。(3)上記(2)において、上記CM検出部を、上記第1または第2の映像信号から、番組信号からCM信号に変化したタイミングまたはCM信号から番組信号に変化したタイミングを検出し、該タイミング情報を検出結果情報として上記制御部側に出力する構成とする。(4)上記(2)において、上記制御部を、上記CM検出部からの検出結果情報を受信した時刻を把握する計時手段と、該把握した時刻情報を格納するメモリ部と、該メモリ部に格納された時刻情報を演算し上記録画再生部の再生位置を求める演算手段とを備えて成る構成とする。(5)上記(3)において、上記制御部を、上記CM検出部で上記第1の映像信号から検出した番組信号からCM信号に変化したタイミング情報を起点として、上記第2の映像信号からの検出結果情報を調べ、該第2の映像信号がCM信号期間か否かにより制御を切替える構成とする。また、(6)映像表示方法として、互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とを受信するステップと、該受信した第1の映像信号、第2の映像信号のそれぞれからCM信号を検出するステップと、上記第2の映像信号を記憶し再生するステップと、上記CM検出結果信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入するように、上記第1の映像信号と上記再生した第2の映像信号とを時分割多重するステップと、上記時分割多重された信号に基づき映像表示するステップとを備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする。さらに、(7)映像表示用プログラムとして、コンピュータに、受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号、第2の映像信号のそれぞれからCM信号を検出する手順と、上記第2の映像信号を記憶し再生する手順と、上記CM検出結果信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入するように、上記第1の映像信号と上記再生した第2の映像信号とを時分割多重する手順と、上記時分割多重された信号を映像表示用として出力する手順とを実行させる構成とする。(8)受信した映像信号を記録または再生する録画再生装置として、受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とからCM信号を検出する手段と、上記第2の映像信号を記憶し再生する手段と、上記第1の映像信号と上記再生信号とを上記CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する手段とを備えて成る信号処理部と、上記信号処理部からの信号を出力する出力部とを備えた構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例につき図面を用いて説明する。
図1〜図4は本発明の実施例の説明図である。図1は本発明の映像表示装置の基本構成を示す図、図2は、図1の映像表示装置における制御部の構成例を示す図、図3及び図4は、図2の制御部における映像信号の再生位置設定方法の説明図である。
図1において、101は第1の映像信号(音声信号も含む)が入力される第1の入力端子、102は、該第1の映像信号とは異なるチャンネルの第2の映像信号(音声信号も含む)が入力される第2の入力端子、111は該第2の映像信号を記憶しかつ再生する録画再生部、112は第1の映像信号からCM信号を検出する第1のCM検出部、113は第2の映像信号からCM信号を検出する第2のCM検出部、107は、第1の映像信号と録画再生部111からの第2の映像信号の再生信号とを時分割多重する画面多重部、110は録画再生部111及び画面多重部107を制御する制御部、108は画面多重部107からの上記制御された出力信号を表示する表示部である。本実施例では、上記制御部110、第1のCM検出部112及び上記第2のCM検出部113はマイクロコンピュータ(マイコン)等で構成する。上記かかる構成において、第1の入力端子101から入力された第1の映像信号は、第1のCM検出部112と画面多重部107へ導かれる。また、第2の入力端子102から入力された第2の映像信号は、第2のCM検出部113と録画再生部111へ導かれる。録画再生部111は、入力された該第2の映像信号を記憶しかつ再生する。第1のCM検出部112は、入力された該第1の映像信号における番組からCMへの切替わりタイミング(第1の映像信号のCM開始タイミング)、及び、CMから番組への切替わりタイミング(第1の映像信号のCM終了タイミング)を検出する。第2のCM検出部113は、第2の映像信号における番組からCMへの切替わりタイミング(第1の映像信号のCM開始タイミング)及び、CMから番組への切替わりタイミング(第1の映像信号のCM終了タイミング)を検出する。該第1のCM検出部112、第2のCM検出部113におけるCM検出方法としては、音声信号のモノラル、ステレオ、2ヶ国語の音声多重モードの切替わりなどを検出する方法や、これに映像の変化点を参照して検出する方法や、さらに、これらの切替わりの周期性、時間依存性などを要因として加味し検出する方法などがある。第1のCM検出部112、第2のCM検出部113でそれぞれ検出されたCM開始タイミングの信号と、CM終了タイミングの信号はともに制御部110に入力される。
【0007】
制御部110は、録画再生部111と画像多重部107とを制御し、録画再生部111に対しては、第1のCM検出部112からのCM開始タイミングで、第2のCM検出部113の検出結果を参照し、録画再生部111の再生位置を指定し再生動作を開始させる。また、画像多重部107対しては、第1の映像信号に、録画再生部111からの再生映像信号(第2の映像信号)を時分割で挿入させ、表示用信号を形成させる。録画再生部111では、録画しながら、録画信号を例えば数秒の遅延後に再生可能な構成を備えるとする。録画再生部111として、は例えば、HDD(Hard Disk Drive)レコーダのようにランダムアクセスかつ高速アクセスが可能な技術がある。その後、録画再生部111に対しては、第1のCM検出部112からのCM終了タイミングで録画再生部111の再生動作を停止させるとともに、画像多重部107に対しては第1の映像信号のみを出力させるようにする。上記により、該画像多重部107からは、第1の映像信号のCM信号期間に第2の映像信号の番組信号が挿入された時分割多重信号が出力される。該画像多重部107からの該時分割多重信号出力は表示部108に入力され、該表示部108で映像表示される。
【0008】
上記図1、図2の構成において、上記制御部110、上記第1のCM検出部112、上記第2のCM検出部113を形成しているマイコン等は、映像表示用プログラムにより自動的に、受信した第1の映像信号、第2の映像信号のそれぞれからCM信号を、上記第1CM検出部112、第2のCM検出部113により検出する手順と、上記第2の映像信号を上記録画再生部111により記憶し再生する手順と、上記画面多重部107により、上記CM検出結果信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入するように、上記第1の映像信号と上記再生した第2の映像信号とを時分割多重する手順と、該時分割多重された信号を画面多重部107から映像表示用として出力する手順とを実行するようになっている。
【0009】
図2は、上記図1における制御部110の構成例を示す。
図2において、201は、上記図1における第1のCM検出部112で検出された検出信号が入力される第1のCM検出信号入力端子、202は、同じく第2のCM検出部113で検出された検出信号が入力される第2のCM検出信号入力端子、203は時刻を把握する時計部、204は、第1のCM検出部112、第2のCM検出部113それぞれから、CM開始タイミング情報及びCM終了タイミング情報を受信したときの時刻を時刻情報として格納するメモリ部、205は、メモリ部204に格納された時刻情報を演算し、該演算結果に基づき録画再生部の再生位置を演算する演算部、206は、上記時計部203、上記メモリ部204及び上記演算部205を統合的に制御し、上記図1における録画再生部111と画面多重部107を制御するための制御信号を形成する記憶・演算制御部、207は、該形成した制御信号を録画再生部111と画面多重部107に向けて出力する制御信号出力部である。なお、第1のCM検出部112からの検出信号と第2のCM検出部113からの検出信号とが同一バス上で伝達される構成であってもよく、その場合は、第1のCM検出信号入力端子201と第2のCM検出信号入力端子202は同じ端子となる。
【0010】
図3、図4は、上記制御部110の動作説明図である。
図3において、制御部110は、第1のCM検出部112からCM開始タイミング信号を受信すると、該制御部110内の記憶・演算制御部206が、時計部203の示す時刻を参照し、メモリ部204内に割り当てられている第1の映像信号のCM開始タイミングの時刻情報を格納する格納エリア(以下、第1のCM開始タイミング時刻格納エリアという)に、その時刻情報T1sを格納させる。また、第1のCM検出部112からCM終了タイミング信号を受信すると、記憶・演算制御部206は、時計部203の示す時刻を参照し、メモリ部204内に割り当てられている第1の映像信号のCM終了タイミングの時刻情報を格納する格納エリア(以下、第1のCM終了タイミング時刻格納エリアという)に、その時刻情報T1eを格納させる。第1のCM終了タイミング時刻格納エリアの情報が更新されると、演算部205は、第1のCM開始タイミング時刻格納エリアの時間情報T1sと、第1のCM終了タイミング時刻格納エリアの時間情報T1eとの差分値ΔT1を演算する。記憶・演算制御部206は、該差分値ΔT1を第1のCM時間長格納エリアに格納させる。同様に、第2のCM検出部113から第2の映像信号のCM開始タイミング信号を受信すると、記憶・演算制御部206は、時計部203の示す時刻を参照し、メモリ部204内に割り当てられている第2の映像信号のCM開始タイミングの時刻情報を格納する格納エリア(以下、第2のCM開始タイミング時刻格納エリアという)に、その時刻情報T2sを格納させる。また、第2のCM検出部113からCM終了タイミング信号を受信すると、記憶・演算制御部206は、時計部203の示す時刻を参照し、メモリ部204内に割り当てられている第2の映像信号のCM終了タイミングの時刻情報を格納する格納エリア(以下、第2のCM終了タイミング時刻格納エリアという)に、その時刻情報T2eを格納させる。第2のCM終了タイミング時刻格納エリアの情報が更新されると、演算部205は、第2のCM開始タイミング時刻格納エリアの時間情報と、第2のCM終了タイミング時刻格納エリアの時間情報との差分値ΔT2を演算する。記憶・演算制御部206は、該差分値ΔT2を第2のCM時間長格納エリアに格納させる。制御部110は、第1のCM検出部112からCM開始タイミング信号を受信すると、まず、メモリ部204内の時刻情報T1sを更新する。次に、第2の映像信号がCM信号か否かを調べる。時計部203を参照し、現在の時刻情報(以下、T現在という)を求め、メモリ部204内の時刻情報を参照し、次の数式のいずれを満たすかを判断する。
【0011】
T2s<T現在<T2e …(数1)
【0012】
T2s<T2e<T現在 …(数2)
数1が成立すれば第2の映像信号は現在、CM中であり、数2を満たせば、該第2の映像信号は現在、CM中ではないと判断される。
【0013】
図3は、第1の映像信号と第2の映像信号の時系列を示す図であり、上記数1を満たす場合すなわち第2の映像信号がCM中である場合を示している。この場合、再生開始位置の決定は次のようにして行う。
手順A1:第1の映像信号のCM終了時刻T1e及び第2の映像信号のCM終了時刻T2eを計算する。
【0014】
T1e=T1s+ΔT1 …(数3)
【0015】
T2e=T2s+ΔT2 …(数4)
手順A2:T1eとT2eを比較する。
T1e≧T2e(図3(a))なら手順A3へ。
T1e<T2e(図3(b))なら手順A4へ。
手順A3:Tps=T2s−ΔT2−Tdに再生位置を設定し再生を行う。
T2sまで再生した後、T2eから再生を行う。
手順A4:Tps=T2s−ΔT1に再生位置を設定し再生。
ただし、Tdは、録画位置と再生位置の間隔の最小値として規定される値であり、録画再生部111の性能により異なる。
【0016】
図4は、第1の映像信号と第2の映像信号の時系列を示す図であって、上記数2を満たす場合すなわち第2の映像信号がCM中でない場合を示している。この場合、再生開始位置は次の手順で決定する。
手順B1:仮再生位置Tps’を計算する。
【0017】
Tps’=T2s−ΔT1 …(数5)
手順B2:Tps’とT2eを比較する。
Tps’≧T2e(図4(a))なら手順B3へ。
Tps’<T2e(図3(b))なら手順B4へ。
手順B3:Tps=T2s−ΔT1に再生位置を設定し再生。
手順B4:Tps=T1s−Tdに再生位置を設定し再生。
上記手順により再生位置を設定することにより、第2の映像信号のCM信号部分を再生することなく、番組部分のみを再生することが可能となる。
【0018】
なお、上記実施例において、上記第2の映像信号は、単一のチャンネルの映像信号であってもよいし、または、複数のチャンネルの映像信号であってもよい。複数のチャンネルの映像信号の場合は、上記第2のCM検出部113が該複数のチャンネルの映像信号からCM信号を検出可能な構成を備え、制御部110が、該第2のCM検出部113からの信号を選択し、該選択したものを上記第1の映像信号のCM信号期間に挿入する。
【0019】
上記実施例構成において、主視聴番組である上記第1の映像信号のCM信号期間に、副視聴番組である上記第2の映像信号の番組信号を挿入することは視聴者が任意に選択できるものとし、上記図1〜図4には図示しないが本実施例の映像表示装置は、例えばリモコン装置の操作用ボタンなどにより、「CMカット」(本発明機能のON)、「通常(CM入り)」(本発明の機能のOFF)、「Aチャンネル多重」(第2の映像信号が複数チャンネルの場合にいずれかを指定)などの選択操作を行える手段を備えているものとする。なお、副視聴番組の指定や本発明の機能のON/OFFは、番組ガイドなどの情報から予め視聴者が指定した情報または視聴者の視聴傾向を学習した結果を基に、映像表示装置が自動的に指定する構成などであってもよい。主視聴番組と副視聴番組の表示の仕方については、双方を同程度の大きさで並べて表示してもよいし、主視聴番組の映像と副視聴番組を互いに異なる大きさで表示してもよい。互いに大きさを異ならせる表示としては、PoutP(Picture out picture)表示、主視聴番組の映像内に副視聴番組を多重するPinP(Picture in picture)表示、逆に副視聴番組の映像内に主視聴番組を多重するPinP表示などがある。主視聴番組がCM中のときに副視聴番組を表示する場合、副視聴番組の音声を出力する。なお、正視聴番組の音声出力と副視聴番組の音声出力の切替え時は、音声信号の急な変化による異音の発生などを防止できるように、ミュート(消音)処理を行う。
【0020】
上記実施例によれば、主視聴番組用の第1の映像信号がCM期間のときに、該CM期間に副視聴番組用の第2の映像信号の番組情報を時分割多重することができ、これによって、該第1の映像信号のCM放映時刻と該第2の映像信号のCM放映時刻とが重なっている場合にも、該第1、第2の映像信号によるCM表示を行うことなく、該第1、第2の映像信号による番組を視聴することが可能となる。第2の映像信号としてはチャンネル選択も可能である。
なお、上記実施例は、映像表示を行う映像表示装置の場合の例であるが、映像信号を記録、再生のいずれか一方または両方を行う録画再生装置の場合もほぼ同様である。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、映像表示装置において、主視聴チャンネルのCM放映時刻と副視聴チャンネルのCM放映時刻が重なっている場合でも、主視聴チャンネルのCM放送中に、副視聴チャンネルの番組を視聴することが可能となる。録画再生装置においては、CM映像を除去した主視聴チャンネル映像と副視聴チャンネル映像とを時分割多重して記録または再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像表示装置の基本構成を示す図である。
【図2】図1の映像表示装置における制御部の構成例を示す図である。
【図3】図2の制御部における再生位置設定の説明図である。
【図4】図2の制御部における他の再生位置設定の説明図である。
【符号の説明】
101…第1の入力端子、 102…第2の入力端子、 112…第1のCM検出部、 113…第2のCM検出部、 111…録画再生部、 110…制御部、 107…画面多重部、 201…第1のCM検出信号入力端子、 202…第2のCM検出信号入力端子、 203…時計部、 204…メモリ部、 205…演算部、 206…記憶・演算制御部、 207…制御信号出力部。
Claims (8)
- 受信信号に基づき映像表示する映像表示装置において、
受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とからCM信号を検出する手段と、上記第2の映像信号を記憶し再生する手段と、上記第1の映像信号と上記再生信号とを上記CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する手段とを備えて成る信号処理部と、
上記信号処理部からの出力信号を表示する表示部と、
を備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする構成を特徴とする映像表示装置。 - 受信信号に基づき映像表示する映像表示装置において、
第1の映像信号からCM信号を検出する第1のCM検出部と、該第1の映像信号とは異なるチャンネルの第2の映像信号からCM信号を検出する第2のCM検出部とを備えたCM検出部と、
上記第2の映像信号を記憶し再生する録画再生部と、
上記第1の映像信号と上記録画再生部からの再生信号とを時分割多重する多重部と、
上記CM検出部の出力信号に基づき上記録画再生部及び上記多重部を制御し、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する制御部と、
上記多重部からの上記制御された出力信号を表示する表示部と、
を備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にする構成を特徴とする映像表示装置。 - 上記CM検出部は、上記第1または第2の映像信号から、番組信号からCM信号に変化したタイミングまたはCM信号から番組信号に変化したタイミングを検出し、該タイミング情報を検出結果情報として上記制御部側に出力する構成である請求項2に記載の映像表示装置。
- 上記制御部は、上記CM検出部からの検出結果情報を受信した時刻を把握する計時手段と、該把握した時刻情報を格納するメモリ部と、該メモリ部に格納された時刻情報を演算し上記録画再生部の再生位置を求める演算手段とを備えた構成である請求項2に記載の映像表示装置。
- 上記制御部は、上記CM検出部で上記第1の映像信号から検出した番組信号からCM信号に変化したタイミング情報を起点として、上記第2の映像信号からの検出結果情報を調べ、該第2の映像信号がCM信号期間か否かにより制御を切替える構成である請求項3に記載の映像表示装置。
- 受信信号に基づき映像を表示する映像表示方法であって、
互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とを受信するステップと、
該受信した第1の映像信号、第2の映像信号のそれぞれからCM信号を検出するステップと、
上記第2の映像信号を記憶し再生するステップと、
上記CM検出結果信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入するように、上記第1の映像信号と上記再生した第2の映像信号とを時分割多重するステップと、
上記時分割多重された信号に基づき映像表示するステップと、
を備え、上記第1の映像信号による映像と上記第2の映像信号による映像とを時分割表示しCM映像を非表示にすることを特徴とする映像表示方法。 - 受信信号に基づき映像を表示する映像表示用プログラムであって、
コンピュータに、
受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号、第2の映像信号のそれぞれからCM信号を検出する手順と、
上記第2の映像信号を記憶し再生する手順と、
上記CM検出結果信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入するように、上記第1の映像信号と上記再生した第2の映像信号とを時分割多重する手順と、
上記時分割多重された信号を映像表示用として出力する手順と、
を実行させることを特徴とする映像表示用プログラム。 - 受信した映像信号を記録または再生する録画再生装置において、
受信した互いに異なるチャンネルの第1の映像信号と第2の映像信号とからCM信号を検出する手段と、上記第2の映像信号を記憶し再生する手段と、上記第1の映像信号と上記再生信号とを上記CM検出信号に基づき、上記第1の映像信号におけるCM信号期間に、上記第2の映像信号におけるCM信号期間以外の該第2の映像信号を挿入する手段とを備えて成る信号処理部と、
上記信号処理部からの信号を出力する出力部と、
を備えた構成を特徴とす録画再生装置。
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