JP2004187183A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】ライトワンス・メモリを装着した場合に、必要な画像情報を効率的に記憶可能な電子カメラを提供する。
【解決手段】メモリカード9が、フラッシュ・メモリである場合には、撮影時の処理として、1コマ撮影する毎に順次処理しメモリカード9に書き込んでゆくことで、処理の迅速性を確保すると共に、メモリカード9が、ライトワンス・メモリである場合には、撮影された全てのコマの処理が完了するまでメモリ6に記憶し、その後メモリカード9に記憶することで、効率的に利用できる。
【選択図】 図3
【解決手段】メモリカード9が、フラッシュ・メモリである場合には、撮影時の処理として、1コマ撮影する毎に順次処理しメモリカード9に書き込んでゆくことで、処理の迅速性を確保すると共に、メモリカード9が、ライトワンス・メモリである場合には、撮影された全てのコマの処理が完了するまでメモリ6に記憶し、その後メモリカード9に記憶することで、効率的に利用できる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラに関し、特に画像情報を記憶し読み出しを許容するが消去不能なメモリを装着可能となっている電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子技術の向上に伴い、撮像(撮影ともいう)した画像をデジタルデータに変換して記憶する電子カメラが開発され、既に市販されている。ユーザーは、電子カメラにより撮像した画像を、たとえば自分のパソコンのディスプレイに表示でき、またプリンタを介してプリントできるため、その応用範囲は広いものとなっている。
【0003】
かかる電子カメラは、メモリカードなどの記憶媒体を装着可能となっており、装着されたメモリカードには、その記憶容量分だけ、撮影によって取得した画像情報を記憶できるようになっている。又、メモリカードの記憶残量が少なくなった場合には、不要な画像情報を消去することで、新たな画像情報を記憶できるようになっている。しかるに、メモリーカードは画像情報の記憶と消去を任意に行えるものであるから、電子カメラには非常に有効なものだが、一般的には高価であるという問題がある。
【0004】
これに対し、近年、ライトワンスと呼ばれるメモリが開発されるに至った。ライトワンス・メモリは、画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているメモリであり、その構成上、比較的安価である。従って、ライトワンス・メモリを電子カメラの記憶手段として用いることができれば、ユーザーの負担が減少するので好ましい。ライトワンス・メモリに関しては、以下のURLのホームページに詳細に記載されている。
【非特許文献】
URL http://www.matrixsemi.com/
【0005】
【発明が課題を解決しようとする課題】
ところで、近年、電子カメラの処理速度が向上し、1回のレリーズで複数枚の画像を撮影できる、いわゆる動画撮影機能を有するものが増えてきた。ここで、動画撮影時の処理としては、撮影された全てのコマを一括処理してバッファメモリに保存し、その後メモリカードに保存する手法と、1コマ撮影する毎に順次処理しメモリカードに書き込んでゆく手法とが存在する。前者の手法は、撮影開始からメモリカードへの書き込みに時間がかかるという問題があるため、処理時間の効率化という観点からは、後者の手法が望ましい。ところが、メモリカードとしてライトワンス・メモリを用いた場合には、例えば動画撮影中に撮影者が撮影失敗に気づいて撮影を中断しても、その時点で既にライトワンス・メモリに画像情報が記憶されていれば、その分ライトワンス・メモリの残り記憶容量が低下し、メモリの有効活用が図れないという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ライトワンス・メモリを装着した場合に、必要な画像情報を効率的に記憶可能な電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、第1の本発明の電子カメラは、光学像を画像情報に変換して取得する撮像部と、前記撮像部によって取得された画像情報を記憶し読み出し上書可能な第1のメモリと、前記第1のメモリとは別体の第2のメモリを装着可能となっている電子カメラにおいて、装着された第2のメモリの種類を判別する判別手段を有し、装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能な種類のメモリであると、前記判別手段が判別した場合には、前記撮像部によって取得された画像情報を前記第1のメモリに記憶した後、前記第2のメモリに当該画像情報を記憶する際に、前記種類の第2のメモリが装着された場合と異なるタイミングで、当該画像情報を前記第2のメモリに記憶するので、処理の効率化とメモリの有効利用の両立化を図れる。より具体的には、例えば、前記第2のメモリが、画像情報を記憶し読み出し上書可能なものである場合には、動画撮影時の処理として、1コマ撮影する毎に順次処理し前記第2のメモリに書き込んでゆくことで、処理の迅速性を確保すると共に、前記第2のメモリが、画像情報を記憶しその読み出しを許容するが消去不能となっている、いわゆるライトワンス・メモリである場合には、撮影された全てのコマの処理が完了するまで前記第1のメモリに記憶し、その後第2のメモリに記憶(すなわち異なるタイミングで記憶)することで、前記第2のメモリを効率的に利用できる。
【0008】
すなわち、装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報を、全て前記第1のメモリに記憶した後、前記第2のメモリに記憶することで、例えば動画撮影中に撮影者が撮影失敗に気づいて撮影を中断すると、その時点でまだライトワンス・メモリに画像情報が記憶されていないので、その分ライトワンス・メモリの残り記憶容量が確保でき、その有効活用を図れるのである。
【0009】
更に、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報は、前記第1のメモリに記憶された後、操作スイッチの操作に応じて、前記第2のメモリに記憶されると、操作者の意思が尊重されるので好ましい。
【0010】
又、装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像の最大撮影枚数を制限すると、前記第2のメモリがライトワンス・メモリであるような場合に、その残り容量を確保することができる。
【0011】
更に、装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報の最大容量を制限すると、前記第2のメモリがライトワンス・メモリであるような場合に、その残り容量を確保することができる。
【0012】
又、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像とは、動画にかかる画像であると好ましいが、連写撮影にかかる画像であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかるカメラを詳細に説明する。図1は、本発明を適用した電子カメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【0014】
図1において、デジタルスチルカメラ100の前面に、被写体を撮像するための撮像部24、被写体に補助光を発光する補助光発光部30、撮影者が覗くことで被写体を含む構図を確認できる光学式ファインダー25を備え、その背面に、撮影画像等を表示する画像表示部8、撮影設定状況等を表示する情報表示部(いわゆるステイタスLCD)26、各種機能の設定、切換を操作するための操作SW(スイッチ)21を備え、更にデジタルスチルカメラ100の上面に、シャッターレリーズを行うためのレリーズスイッチ21aを備えて構成される。なお、各構成部における詳細な説明は、後述する機能的構成の説明と併せて記載する。閃光発光部は、ポップアップタイプのため図示されていない。又、図1では図示していないが、デジタルスチルカメラ100の底部には、メモリカードを装着するためのメモリスロットが設けられている。尚、CPU11が判別手段を構成する。
【0015】
図2は、デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。図2において、デジタルスチルカメラ100は、撮影光学系であるレンズユニット1、絞り2、CCD3からなる撮像部24、撮像回路4、A/D変換回路5、本実施の形態では第1のメモリであるメモリ6、D/A変換回路7、画像表示部8、圧縮伸長回路10、CPU11、TG12、AE・AF処理回路13、CCDドライバ14、絞り駆動モータ15、絞り駆動モータ駆動回路16、光学系駆動モータ17、光学系駆動モータ駆動回路18、電池19、EEPROM20、ズームスイッチであるズームスイッチSTを含む操作SW21、閃光発光部22、補助光発光手段である補助光発光部30(AF用の補助光発光部や赤目軽減ランプと兼用できる)、スイッチング回路23とから構成される。尚、デジタルスチルカメラ100は、第2のメモリであるメモリカード9を装着可能となっている。かかるメモリカード9としては、装着した状態で、画像情報を記憶し且つ記憶した画像情報を読み出し可能であるが、その消去は不可能となっているライトワンス・メモリと、装着した状態で、画像情報を記憶し且つ記憶した画像情報を読み出し且つ上書可能となっているフラッシュ・メモリ等がある。
【0016】
撮像部24は、後述する被写体の光学像を取り込むレンズユニット1、レンズユニット1を透過した光束の光量を調節すると共に露光の調節を行う絞り2、レンズユニット1の光路上において結像された被写体の光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)3により構成され、光電変換された画像信号(アナログ信号)を撮像回路4ヘ出力する。すなわち、撮像部24は、撮像部としての機能を有する。
【0017】
撮像回路4は、TG12から入力されるタイミング信号に同期させて、CCD3から入力された画像信号の感度補正等の各種画像処理を行って所定の画像信号を生成し、A/D変換回路5に出力する。A/D変換回路5は、入力された画像信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換し、CPU11の指示によりメモリ6、又はAE・AF処理回路13に画像情報を出力する。
【0018】
メモリ6は、バッファメモリ等から構成され、入力された画像信号を一時的に記憶する。また、メモリ6は、CPU11より画像表示指示を受けると、D/A変換回路7に画像表示指示された画像情報を出力し、D/A変換回路7は、入力された画像情報をアナログ変換するとともに、出力表示に適応するよう処理を施して画像表示部8に出力表示する。一方、メモリ6は、後述する所定の条件が成立したときに、CPU11より画像記憶指示を受けると、圧縮伸長回路10に画像記憶指示された画像情報(たとえばJPEG形式で)を出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像情報に対してメモリカード9に出力する。
【0019】
画像表示部(表示部ともいう)8は、TFT(Thin Film Transistor)等から構成され、D/A変換回路7から入力された画像信号を出力表示する。なお、表示は画像に限らず、例えば、機能選択するメニュー画面などのテキスト画面であってもよい。
【0020】
第2のメモリであるメモリカード9は、半導体メモリ等からなり、圧縮伸長回路10から入力された画像情報を記憶する画像情報記憶領域を有する記憶媒体である。
【0021】
また、メモリカード9は、CPU11より画像読み出し指示を受けると、圧縮伸長回路10に読み出し指示された画像情報を出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像情報の伸長処理を行ってメモリ6に出力する。
【0022】
圧縮伸長回路10は、メモリ6から入力された画像情報を所定の符号化方式で圧縮する圧縮回路と、読み出し指示された画像情報を画面表示するためにメモリ・カード9から入力された画像情報を復号化して伸長する伸長回路と、からなる。すなわち、圧縮伸長回路10は、圧縮手段としての機能を有する。
【0023】
CPU(Central Processing Unit)11は、EEPROM20に記憶されている撮影に関わる各種アプリケーションプログラムを図示しないワークエリアに読み出し、当該プログラムに従った撮影処理等の各種処理を実行し、処理結果を画像表示部8、或いは情報表示部26に表示させる。
【0024】
CPU11は、レリーズスイッチ21a(図1)の半押しに応じて、AE・AF処理回路13を駆動制御し、得られた測光値より露光条件を決定すると共に、レンズユニット1をAF処理により検出された合焦位置に駆動し、レリーズスイッチ21aの全押しに応じて露光処理を実行し、生成された画像信号に画像処理、及びデジタル変換を行ってメモリ6に一時記憶後、所定の条件に応じて、圧縮伸長回路10により画像情報の圧縮化を行い、メモリカード9に出力する。
【0025】
TG(Timing Generator)12は、所定のタイミング信号を発生して撮像回路4、CPU11、CCDドライバ14に出力する。
【0026】
AE(Auto Exposure:自動露光制御)・AF(Auto Focus:自動焦点制御)処理回路13は、適正な露光条件を検出するAE処理を実行するAE処理回路と、合焦位置を検出するAF処理を実行するAF処理回路と、を備えて構成される。各処理は、CPU11からの指示によりA/D変換回路5から入力された画像情報に対して実行される。
【0027】
AE処理回路は、AE処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域の輝度値に対して累積加算等の演算処理を行い、この処理結果から実露光時の適正な露光条件を算出して、CPU11に出力する。一方、AF処理回路は、AF処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域を対象としてAF評価値の算出を行い、その算出結果をCPU11に出力する。
【0028】
このAF評価値は、焦点が合うほど大きい値になる特性を有しており、各レンズ位置を横軸に、AF評価値を縦軸にとりグラフを作成すると、合焦点を頂点とした山が形成される。すなわち、レンズユニット1を移動させながら求めたAF評価値を互いに比較することにより、山の頂点、つまり合焦点を求めることができる。このようにしてAF評価値を求める動作を探索動作という。なお、AF評価値は、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域に対して画像情報の周波数を分析することにより算出される。周波数分析では、ソフト的に帯域通過フィルタを構成し、この帯域通過フィルタを通過した画像信号強度の積分値を算出して、その算出結果をAF評価値とする。すなわち、AF評価値は、コントラスト(明暗の差)情報であり、その画像に含まれる特定周波数の強度を求める演算を行うことにより算出される。
【0029】
ここで、CPU11、AF処理回路によるAF処理について説明する。CPU11は、駆動手段である光学系駆動モータ駆動回路18を駆動制御してレンズユニット1の第2レンズ群を移動させながら各レンズ位置で漸次CCD3により画像信号を生成させる。AE・AF処理回路13は、A/D変換回路5から入力された画像情報毎にAF評価値を算出し、その比較を行って最大AF評価値であるレンズ位置を合焦点として検出し、CPU11に出力する。
【0030】
CCDドライバ14は、CPU11からの指示を受けると、TG12から入力されるタイミング信号に同期させてCCD3の駆動及び制御を行う。具体的には、露光調節制御に応じたCCD3の電荷蓄積時間の制御を実行する。
【0031】
絞り駆動モータ駆動回路16は、CPU11からの指示により絞り駆動モータ15の駆動を制御し、絞り駆動モータ15は絞り2を駆動する。また、光学系駆動モータ駆動回路18は、CPU11からの指示により光学系駆動モータ17の駆動を制御し、光学系駆動モータ17の駆動力によりレンズユニット1が駆動され、それによりレンズユニット1は、後述のごとく移動する。
【0032】
電池19は、デジタルスチルカメラ100の各構成部に電力を供給する電力源であり、例えば、リチウム電池やアルカリ乾電池等が適用される。
【0033】
フラッシュメモリでも良いEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)20は、デジタルスチルカメラ100の撮像に関る各種アプリケーションプログラム、処理プログラム等を記憶する。
【0034】
操作SW(スイッチ)21は、レリーズスイッチ21aや、後述するモード設定ボタン21b、選択ボタン21c、決定ボタン21dなど、機能を切り替えるモードSW、設定を選択するメニューSW等、各種操作スイッチを備えて構成される。また、各スイッチを操作すると、信号を生成してCPU11に出力する。なお、レリーズスイッチ21aは、撮影動作に先立ってAE、AF処理を開始させる半押しレリーズスイッチと、実際の露光処理を開始させる全押しレリーズスイッチと、からなる2段のスイッチから構成されている。
【0035】
閃光発光部22は、撮影時に検出された周囲環境の輝度が不足する場合に、被写体にストロボ光を発光する発光部であり、スイッチング回路23によりその発光タイミングや発光量等が制御される。
【0036】
次に、本実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100の動作について、図面を参照して説明する。図3は、デジタルカメラ100の動作の制御を示すフローチャートである。図4は、画像表示部8における画像表示例を示す図である。尚、図3に示すフローチャートでは、デジタルスチルカメラ100をモニターとして使用する、いわゆる画像表示モードについては省略している。
【0037】
まず、図3のステップS101において、電源スイッチ(不図示)がオンとなっていれば、ステップS102で、CPU11は撮影モード判定を行う。すなわちユーザーによる操作スイッチ21のモード設定ボタン21bの操作に応じて静止画撮影モードが設定されていると判断した場合、CPU11は、ステップS103で、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されるのを待つ。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS104で、AE処理を行って適切な合焦を行い且つ露光条件を決定し、更にステップS105で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS106で、AF処理を行ってレンズユニット1を合焦位置へと駆動し、ステップS107でCCD3を介して画像信号をメモリ6に取り込んで画像処理を行い画像情報を取得し、それに基づきステップS108で、メモリカード9に画像情報を記憶する。その後フローはステップS101へと戻る。
【0038】
一方、ステップS102で、CPU11が、ユーザーによる操作スイッチ21のモード設定ボタン21bの操作に応じて動画撮影モードが設定されていると判断した場合、判別手段であるCPU11は、ステップS109で、装着されているメモリカード9が、ライトワンス・メモリか否かを判別する。ライトワンス・メモリかどうかは、例えばメモリカード9の記憶領域における特定の領域に、ライトワンス・メモリ固有の情報を予め書き込んでおくことで、その特定の領域をサーチして固有の情報があるかないかで判別できる。それ以外にも、ライトワンス・メモリは、突起を設けるなど特有の形状とし、それを機械的に検出することも考えられる。
【0039】
CPU11が、装着されているメモリカード9は、ライトワンス・メモリでなくフラッシュ・メモリ等と判断した場合、動画に関する画像情報(複数枚の画像にかかる画像情報)を記憶しても任意に消去できることになるから、フローはステップS103へと移行し、静止画撮影モードと同様に、上述した処理を実行する。但し、動画撮影時には、1コマ撮影する毎に順次処理しメモリカード9に直接書き込んでゆくので、処理の迅速性が確保される。これに対し、CPU11が、装着されているメモリカード9は、ライトワンス・メモリであると判断した場合、動画に関する画像情報を任意に消去できないことから、以下の処理を行う。
【0040】
ステップS110で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されるのを待つ。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS111で、AE処理を行って適切な合焦を行い且つ露光条件を決定し、更にステップS112で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS113で、AF処理を行ってレンズユニット1を合焦位置へと駆動し、ステップS114でCCD3を介して画像信号を1コマづつメモリ6に取り込んで画像処理を行い画像情報を取得し、ステップS115で、メモリ6に順次画像情報を記憶する。尚、かかるステップは、図では別個に表示されているが、実際は画像情報の取得と記憶とは、並行して行われる。
【0041】
メモリ6に、動画に関する一連の画像情報の記憶が完了したら、CPU11は、ステップS116で、メモリ6から画像情報を読み出して、画像表示部8に動画として表示する。この際に、CPU11は、画像情報の容量を検出してそれに対応する文字情報C1と、「メモリカードに転送しますか?」という文字情報C2とを合わせて表示する(図4参照)。
【0042】
このときユーザーが表示された動画を見て、記憶するまでもないと思えば、操作スイッチ21のキャンセルボタン21cを操作することができ、それにより、CPU11は、ステップS117で記憶不要と判断して、ステップS118でメモリ6内に記憶された画像情報を消去する。それに対し、ユーザーが表示された動画を見て、記憶を所望すれば、操作スイッチ21の記憶決定ボタン21dを操作することができ、それにより、CPU11は、ステップS117で記憶要と判断して、ステップS119でメモリ6からメモリカード9へと画像情報を転送する(メモリ6内の画像情報の消去を含む)。その後フローはステップS101へと戻る。
【0043】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、CPU11は、装着されたメモリカード9がライトワンス・メモリであると判別した場合、動画の撮影時に、その最大撮影枚数又は最大容量を所定値以下に制限することで、画像情報を消去不能なライトワンス・メモリの記憶容量を有効に活用することができる。更に電子カメラとは、デジタルスチルカメラに限らずデジタルビデオカメラも含むものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、ライトワンス・メモリを用いた場合に、必要な画像情報を効率的に記憶可能な電子カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【図2】デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかるデジタルスチルカメラで実行される処理を説明するフローチャートである。
【図4】画像表示部8の表示例を示す図である。
【符号の説明】
8 画像表示部
11 CPU
21 操作スイッチ
100 デジタルスチルカメラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラに関し、特に画像情報を記憶し読み出しを許容するが消去不能なメモリを装着可能となっている電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子技術の向上に伴い、撮像(撮影ともいう)した画像をデジタルデータに変換して記憶する電子カメラが開発され、既に市販されている。ユーザーは、電子カメラにより撮像した画像を、たとえば自分のパソコンのディスプレイに表示でき、またプリンタを介してプリントできるため、その応用範囲は広いものとなっている。
【0003】
かかる電子カメラは、メモリカードなどの記憶媒体を装着可能となっており、装着されたメモリカードには、その記憶容量分だけ、撮影によって取得した画像情報を記憶できるようになっている。又、メモリカードの記憶残量が少なくなった場合には、不要な画像情報を消去することで、新たな画像情報を記憶できるようになっている。しかるに、メモリーカードは画像情報の記憶と消去を任意に行えるものであるから、電子カメラには非常に有効なものだが、一般的には高価であるという問題がある。
【0004】
これに対し、近年、ライトワンスと呼ばれるメモリが開発されるに至った。ライトワンス・メモリは、画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているメモリであり、その構成上、比較的安価である。従って、ライトワンス・メモリを電子カメラの記憶手段として用いることができれば、ユーザーの負担が減少するので好ましい。ライトワンス・メモリに関しては、以下のURLのホームページに詳細に記載されている。
【非特許文献】
URL http://www.matrixsemi.com/
【0005】
【発明が課題を解決しようとする課題】
ところで、近年、電子カメラの処理速度が向上し、1回のレリーズで複数枚の画像を撮影できる、いわゆる動画撮影機能を有するものが増えてきた。ここで、動画撮影時の処理としては、撮影された全てのコマを一括処理してバッファメモリに保存し、その後メモリカードに保存する手法と、1コマ撮影する毎に順次処理しメモリカードに書き込んでゆく手法とが存在する。前者の手法は、撮影開始からメモリカードへの書き込みに時間がかかるという問題があるため、処理時間の効率化という観点からは、後者の手法が望ましい。ところが、メモリカードとしてライトワンス・メモリを用いた場合には、例えば動画撮影中に撮影者が撮影失敗に気づいて撮影を中断しても、その時点で既にライトワンス・メモリに画像情報が記憶されていれば、その分ライトワンス・メモリの残り記憶容量が低下し、メモリの有効活用が図れないという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ライトワンス・メモリを装着した場合に、必要な画像情報を効率的に記憶可能な電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、第1の本発明の電子カメラは、光学像を画像情報に変換して取得する撮像部と、前記撮像部によって取得された画像情報を記憶し読み出し上書可能な第1のメモリと、前記第1のメモリとは別体の第2のメモリを装着可能となっている電子カメラにおいて、装着された第2のメモリの種類を判別する判別手段を有し、装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能な種類のメモリであると、前記判別手段が判別した場合には、前記撮像部によって取得された画像情報を前記第1のメモリに記憶した後、前記第2のメモリに当該画像情報を記憶する際に、前記種類の第2のメモリが装着された場合と異なるタイミングで、当該画像情報を前記第2のメモリに記憶するので、処理の効率化とメモリの有効利用の両立化を図れる。より具体的には、例えば、前記第2のメモリが、画像情報を記憶し読み出し上書可能なものである場合には、動画撮影時の処理として、1コマ撮影する毎に順次処理し前記第2のメモリに書き込んでゆくことで、処理の迅速性を確保すると共に、前記第2のメモリが、画像情報を記憶しその読み出しを許容するが消去不能となっている、いわゆるライトワンス・メモリである場合には、撮影された全てのコマの処理が完了するまで前記第1のメモリに記憶し、その後第2のメモリに記憶(すなわち異なるタイミングで記憶)することで、前記第2のメモリを効率的に利用できる。
【0008】
すなわち、装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報を、全て前記第1のメモリに記憶した後、前記第2のメモリに記憶することで、例えば動画撮影中に撮影者が撮影失敗に気づいて撮影を中断すると、その時点でまだライトワンス・メモリに画像情報が記憶されていないので、その分ライトワンス・メモリの残り記憶容量が確保でき、その有効活用を図れるのである。
【0009】
更に、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報は、前記第1のメモリに記憶された後、操作スイッチの操作に応じて、前記第2のメモリに記憶されると、操作者の意思が尊重されるので好ましい。
【0010】
又、装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像の最大撮影枚数を制限すると、前記第2のメモリがライトワンス・メモリであるような場合に、その残り容量を確保することができる。
【0011】
更に、装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報の最大容量を制限すると、前記第2のメモリがライトワンス・メモリであるような場合に、その残り容量を確保することができる。
【0012】
又、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像とは、動画にかかる画像であると好ましいが、連写撮影にかかる画像であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかるカメラを詳細に説明する。図1は、本発明を適用した電子カメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【0014】
図1において、デジタルスチルカメラ100の前面に、被写体を撮像するための撮像部24、被写体に補助光を発光する補助光発光部30、撮影者が覗くことで被写体を含む構図を確認できる光学式ファインダー25を備え、その背面に、撮影画像等を表示する画像表示部8、撮影設定状況等を表示する情報表示部(いわゆるステイタスLCD)26、各種機能の設定、切換を操作するための操作SW(スイッチ)21を備え、更にデジタルスチルカメラ100の上面に、シャッターレリーズを行うためのレリーズスイッチ21aを備えて構成される。なお、各構成部における詳細な説明は、後述する機能的構成の説明と併せて記載する。閃光発光部は、ポップアップタイプのため図示されていない。又、図1では図示していないが、デジタルスチルカメラ100の底部には、メモリカードを装着するためのメモリスロットが設けられている。尚、CPU11が判別手段を構成する。
【0015】
図2は、デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。図2において、デジタルスチルカメラ100は、撮影光学系であるレンズユニット1、絞り2、CCD3からなる撮像部24、撮像回路4、A/D変換回路5、本実施の形態では第1のメモリであるメモリ6、D/A変換回路7、画像表示部8、圧縮伸長回路10、CPU11、TG12、AE・AF処理回路13、CCDドライバ14、絞り駆動モータ15、絞り駆動モータ駆動回路16、光学系駆動モータ17、光学系駆動モータ駆動回路18、電池19、EEPROM20、ズームスイッチであるズームスイッチSTを含む操作SW21、閃光発光部22、補助光発光手段である補助光発光部30(AF用の補助光発光部や赤目軽減ランプと兼用できる)、スイッチング回路23とから構成される。尚、デジタルスチルカメラ100は、第2のメモリであるメモリカード9を装着可能となっている。かかるメモリカード9としては、装着した状態で、画像情報を記憶し且つ記憶した画像情報を読み出し可能であるが、その消去は不可能となっているライトワンス・メモリと、装着した状態で、画像情報を記憶し且つ記憶した画像情報を読み出し且つ上書可能となっているフラッシュ・メモリ等がある。
【0016】
撮像部24は、後述する被写体の光学像を取り込むレンズユニット1、レンズユニット1を透過した光束の光量を調節すると共に露光の調節を行う絞り2、レンズユニット1の光路上において結像された被写体の光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)3により構成され、光電変換された画像信号(アナログ信号)を撮像回路4ヘ出力する。すなわち、撮像部24は、撮像部としての機能を有する。
【0017】
撮像回路4は、TG12から入力されるタイミング信号に同期させて、CCD3から入力された画像信号の感度補正等の各種画像処理を行って所定の画像信号を生成し、A/D変換回路5に出力する。A/D変換回路5は、入力された画像信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換し、CPU11の指示によりメモリ6、又はAE・AF処理回路13に画像情報を出力する。
【0018】
メモリ6は、バッファメモリ等から構成され、入力された画像信号を一時的に記憶する。また、メモリ6は、CPU11より画像表示指示を受けると、D/A変換回路7に画像表示指示された画像情報を出力し、D/A変換回路7は、入力された画像情報をアナログ変換するとともに、出力表示に適応するよう処理を施して画像表示部8に出力表示する。一方、メモリ6は、後述する所定の条件が成立したときに、CPU11より画像記憶指示を受けると、圧縮伸長回路10に画像記憶指示された画像情報(たとえばJPEG形式で)を出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像情報に対してメモリカード9に出力する。
【0019】
画像表示部(表示部ともいう)8は、TFT(Thin Film Transistor)等から構成され、D/A変換回路7から入力された画像信号を出力表示する。なお、表示は画像に限らず、例えば、機能選択するメニュー画面などのテキスト画面であってもよい。
【0020】
第2のメモリであるメモリカード9は、半導体メモリ等からなり、圧縮伸長回路10から入力された画像情報を記憶する画像情報記憶領域を有する記憶媒体である。
【0021】
また、メモリカード9は、CPU11より画像読み出し指示を受けると、圧縮伸長回路10に読み出し指示された画像情報を出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像情報の伸長処理を行ってメモリ6に出力する。
【0022】
圧縮伸長回路10は、メモリ6から入力された画像情報を所定の符号化方式で圧縮する圧縮回路と、読み出し指示された画像情報を画面表示するためにメモリ・カード9から入力された画像情報を復号化して伸長する伸長回路と、からなる。すなわち、圧縮伸長回路10は、圧縮手段としての機能を有する。
【0023】
CPU(Central Processing Unit)11は、EEPROM20に記憶されている撮影に関わる各種アプリケーションプログラムを図示しないワークエリアに読み出し、当該プログラムに従った撮影処理等の各種処理を実行し、処理結果を画像表示部8、或いは情報表示部26に表示させる。
【0024】
CPU11は、レリーズスイッチ21a(図1)の半押しに応じて、AE・AF処理回路13を駆動制御し、得られた測光値より露光条件を決定すると共に、レンズユニット1をAF処理により検出された合焦位置に駆動し、レリーズスイッチ21aの全押しに応じて露光処理を実行し、生成された画像信号に画像処理、及びデジタル変換を行ってメモリ6に一時記憶後、所定の条件に応じて、圧縮伸長回路10により画像情報の圧縮化を行い、メモリカード9に出力する。
【0025】
TG(Timing Generator)12は、所定のタイミング信号を発生して撮像回路4、CPU11、CCDドライバ14に出力する。
【0026】
AE(Auto Exposure:自動露光制御)・AF(Auto Focus:自動焦点制御)処理回路13は、適正な露光条件を検出するAE処理を実行するAE処理回路と、合焦位置を検出するAF処理を実行するAF処理回路と、を備えて構成される。各処理は、CPU11からの指示によりA/D変換回路5から入力された画像情報に対して実行される。
【0027】
AE処理回路は、AE処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域の輝度値に対して累積加算等の演算処理を行い、この処理結果から実露光時の適正な露光条件を算出して、CPU11に出力する。一方、AF処理回路は、AF処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域を対象としてAF評価値の算出を行い、その算出結果をCPU11に出力する。
【0028】
このAF評価値は、焦点が合うほど大きい値になる特性を有しており、各レンズ位置を横軸に、AF評価値を縦軸にとりグラフを作成すると、合焦点を頂点とした山が形成される。すなわち、レンズユニット1を移動させながら求めたAF評価値を互いに比較することにより、山の頂点、つまり合焦点を求めることができる。このようにしてAF評価値を求める動作を探索動作という。なお、AF評価値は、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域に対して画像情報の周波数を分析することにより算出される。周波数分析では、ソフト的に帯域通過フィルタを構成し、この帯域通過フィルタを通過した画像信号強度の積分値を算出して、その算出結果をAF評価値とする。すなわち、AF評価値は、コントラスト(明暗の差)情報であり、その画像に含まれる特定周波数の強度を求める演算を行うことにより算出される。
【0029】
ここで、CPU11、AF処理回路によるAF処理について説明する。CPU11は、駆動手段である光学系駆動モータ駆動回路18を駆動制御してレンズユニット1の第2レンズ群を移動させながら各レンズ位置で漸次CCD3により画像信号を生成させる。AE・AF処理回路13は、A/D変換回路5から入力された画像情報毎にAF評価値を算出し、その比較を行って最大AF評価値であるレンズ位置を合焦点として検出し、CPU11に出力する。
【0030】
CCDドライバ14は、CPU11からの指示を受けると、TG12から入力されるタイミング信号に同期させてCCD3の駆動及び制御を行う。具体的には、露光調節制御に応じたCCD3の電荷蓄積時間の制御を実行する。
【0031】
絞り駆動モータ駆動回路16は、CPU11からの指示により絞り駆動モータ15の駆動を制御し、絞り駆動モータ15は絞り2を駆動する。また、光学系駆動モータ駆動回路18は、CPU11からの指示により光学系駆動モータ17の駆動を制御し、光学系駆動モータ17の駆動力によりレンズユニット1が駆動され、それによりレンズユニット1は、後述のごとく移動する。
【0032】
電池19は、デジタルスチルカメラ100の各構成部に電力を供給する電力源であり、例えば、リチウム電池やアルカリ乾電池等が適用される。
【0033】
フラッシュメモリでも良いEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)20は、デジタルスチルカメラ100の撮像に関る各種アプリケーションプログラム、処理プログラム等を記憶する。
【0034】
操作SW(スイッチ)21は、レリーズスイッチ21aや、後述するモード設定ボタン21b、選択ボタン21c、決定ボタン21dなど、機能を切り替えるモードSW、設定を選択するメニューSW等、各種操作スイッチを備えて構成される。また、各スイッチを操作すると、信号を生成してCPU11に出力する。なお、レリーズスイッチ21aは、撮影動作に先立ってAE、AF処理を開始させる半押しレリーズスイッチと、実際の露光処理を開始させる全押しレリーズスイッチと、からなる2段のスイッチから構成されている。
【0035】
閃光発光部22は、撮影時に検出された周囲環境の輝度が不足する場合に、被写体にストロボ光を発光する発光部であり、スイッチング回路23によりその発光タイミングや発光量等が制御される。
【0036】
次に、本実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100の動作について、図面を参照して説明する。図3は、デジタルカメラ100の動作の制御を示すフローチャートである。図4は、画像表示部8における画像表示例を示す図である。尚、図3に示すフローチャートでは、デジタルスチルカメラ100をモニターとして使用する、いわゆる画像表示モードについては省略している。
【0037】
まず、図3のステップS101において、電源スイッチ(不図示)がオンとなっていれば、ステップS102で、CPU11は撮影モード判定を行う。すなわちユーザーによる操作スイッチ21のモード設定ボタン21bの操作に応じて静止画撮影モードが設定されていると判断した場合、CPU11は、ステップS103で、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されるのを待つ。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS104で、AE処理を行って適切な合焦を行い且つ露光条件を決定し、更にステップS105で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS106で、AF処理を行ってレンズユニット1を合焦位置へと駆動し、ステップS107でCCD3を介して画像信号をメモリ6に取り込んで画像処理を行い画像情報を取得し、それに基づきステップS108で、メモリカード9に画像情報を記憶する。その後フローはステップS101へと戻る。
【0038】
一方、ステップS102で、CPU11が、ユーザーによる操作スイッチ21のモード設定ボタン21bの操作に応じて動画撮影モードが設定されていると判断した場合、判別手段であるCPU11は、ステップS109で、装着されているメモリカード9が、ライトワンス・メモリか否かを判別する。ライトワンス・メモリかどうかは、例えばメモリカード9の記憶領域における特定の領域に、ライトワンス・メモリ固有の情報を予め書き込んでおくことで、その特定の領域をサーチして固有の情報があるかないかで判別できる。それ以外にも、ライトワンス・メモリは、突起を設けるなど特有の形状とし、それを機械的に検出することも考えられる。
【0039】
CPU11が、装着されているメモリカード9は、ライトワンス・メモリでなくフラッシュ・メモリ等と判断した場合、動画に関する画像情報(複数枚の画像にかかる画像情報)を記憶しても任意に消去できることになるから、フローはステップS103へと移行し、静止画撮影モードと同様に、上述した処理を実行する。但し、動画撮影時には、1コマ撮影する毎に順次処理しメモリカード9に直接書き込んでゆくので、処理の迅速性が確保される。これに対し、CPU11が、装着されているメモリカード9は、ライトワンス・メモリであると判断した場合、動画に関する画像情報を任意に消去できないことから、以下の処理を行う。
【0040】
ステップS110で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されるのを待つ。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS111で、AE処理を行って適切な合焦を行い且つ露光条件を決定し、更にステップS112で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS113で、AF処理を行ってレンズユニット1を合焦位置へと駆動し、ステップS114でCCD3を介して画像信号を1コマづつメモリ6に取り込んで画像処理を行い画像情報を取得し、ステップS115で、メモリ6に順次画像情報を記憶する。尚、かかるステップは、図では別個に表示されているが、実際は画像情報の取得と記憶とは、並行して行われる。
【0041】
メモリ6に、動画に関する一連の画像情報の記憶が完了したら、CPU11は、ステップS116で、メモリ6から画像情報を読み出して、画像表示部8に動画として表示する。この際に、CPU11は、画像情報の容量を検出してそれに対応する文字情報C1と、「メモリカードに転送しますか?」という文字情報C2とを合わせて表示する(図4参照)。
【0042】
このときユーザーが表示された動画を見て、記憶するまでもないと思えば、操作スイッチ21のキャンセルボタン21cを操作することができ、それにより、CPU11は、ステップS117で記憶不要と判断して、ステップS118でメモリ6内に記憶された画像情報を消去する。それに対し、ユーザーが表示された動画を見て、記憶を所望すれば、操作スイッチ21の記憶決定ボタン21dを操作することができ、それにより、CPU11は、ステップS117で記憶要と判断して、ステップS119でメモリ6からメモリカード9へと画像情報を転送する(メモリ6内の画像情報の消去を含む)。その後フローはステップS101へと戻る。
【0043】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、CPU11は、装着されたメモリカード9がライトワンス・メモリであると判別した場合、動画の撮影時に、その最大撮影枚数又は最大容量を所定値以下に制限することで、画像情報を消去不能なライトワンス・メモリの記憶容量を有効に活用することができる。更に電子カメラとは、デジタルスチルカメラに限らずデジタルビデオカメラも含むものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、ライトワンス・メモリを用いた場合に、必要な画像情報を効率的に記憶可能な電子カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【図2】デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかるデジタルスチルカメラで実行される処理を説明するフローチャートである。
【図4】画像表示部8の表示例を示す図である。
【符号の説明】
8 画像表示部
11 CPU
21 操作スイッチ
100 デジタルスチルカメラ
Claims (7)
- 光学像を画像情報に変換して取得する撮像部と、
前記撮像部によって取得された画像情報を記憶し読み出し上書可能な第1のメモリと、
前記第1のメモリとは別体の第2のメモリを装着可能となっている電子カメラにおいて、
装着された第2のメモリの種類を判別する判別手段を有し、
装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能な種類のメモリであると、前記判別手段が判別した場合には、前記撮像部によって取得された画像情報を前記第1のメモリに記憶した後、前記第2のメモリに当該画像情報を記憶する際に、前記種類の第2のメモリが装着された場合と異なるタイミングで、当該画像情報を前記第2のメモリに記憶することを特徴とする電子カメラ。 - 装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報を、全て前記第1のメモリに記憶した後、前記第2のメモリに記憶することを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
- 1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報は、前記第1のメモリに記憶された後、操作スイッチの操作に応じて、前記第2のメモリに記憶されることを特徴とする請求項2に記載の電子カメラ。
- 装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像の最大撮影枚数を制限することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子カメラ。
- 装着された第2のメモリが画像情報を記憶しその読み出しを許容するが上書不能となっているものであると、前記判別手段が判別した場合には、1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像に関する画像情報の最大容量を制限することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子カメラ。
- 1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像とは、動画にかかる画像であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子カメラ。
- 1回のレリーズに応じて撮影される複数枚の画像とは、連写撮影にかかる画像であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子カメラ。
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