JP2004186617A - 電子部品実装装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子部品実装装置において、搭載ヘッドが部品供給部から電子部品の保持を良好に行うこと。
【解決手段】部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド7は、ヘッド移動手段8により基板搬送手段2が基板Pを搬送する方向と平行な方向に移動される。これに対し、基板Pに搭載すべき電子部品を供給する部品供給部5を、部品供給部移動手段6により基板搬送手段2が基板Pを搬送する方向と垂直な方向に移動させる構成にし、ヘッド移動手段8による搭載ヘッド7の移動方向と、部品供給部移動手段6による部品供給部5の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッド7と部品供給部5との位置合わせを行うこととした。
【選択図】 図1
【解決手段】部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド7は、ヘッド移動手段8により基板搬送手段2が基板Pを搬送する方向と平行な方向に移動される。これに対し、基板Pに搭載すべき電子部品を供給する部品供給部5を、部品供給部移動手段6により基板搬送手段2が基板Pを搬送する方向と垂直な方向に移動させる構成にし、ヘッド移動手段8による搭載ヘッド7の移動方向と、部品供給部移動手段6による部品供給部5の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッド7と部品供給部5との位置合わせを行うこととした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を基板に搭載する電子部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子部品を基板に実装する装置として、電子部品を供給する電子部品フィーダが複数配設され、その複数の電子部品フィーダにより供給される複数の電子部品を、搭載ヘッドに備えられた複数の吸着ノズルにより吸着して、基板に移送し、搭載する電子部品実装装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2863682号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の場合、図5に示されるように、電子部品実装装置1000に配設された電子部品フィーダ55に対し、搭載ヘッド7は、図中X軸方向にのみ移動するため、電子部品フィーダ55と搭載ヘッド7においてY軸方向のずれがある場合には、そのずれを解消することができない。そして、ずれたままの位置で搭載ヘッド7が電子部品フィーダ55から電子部品の吸着を行うこととなる。このような場合、電子部品を基板Pへ搭載した際にもそのずれが影響し、所定の搭載位置からずれた位置に電子部品が搭載されてしまうという問題があった。
また、そのずれの程度によっては搭載ヘッド7が電子部品の吸着を行えないので、搭載ヘッド7の移動範囲に対応した所定の位置に合わすように電子部品フィーダ55の組み付け位置の調整を行わなければならないという問題があった。
【0005】
本発明は、搭載ヘッドが部品供給部(電子部品フィーダ)から電子部品の保持を良好に行うことができる電子部品実装装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、基板(P)に対する電子部品実装作業を行う基板ステーション(3)と、基板を基板ステーションに搬送する基板搬送手段(2)と、基板ステーションを、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動させるステーション移動手段(4)と、基板に搭載すべき電子部品を供給する部品供給部(5)と、部品供給部により供給される電子部品を保持し、基板に搭載する搭載ヘッド(7)と、搭載ヘッドを、基板搬送手段による基板の搬送方向と平行な方向に移動させるヘッド移動手段(8,88)と、部品供給部を基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動させる部品供給部移動手段(6)と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
電子部品実装装置は、部品供給部により供給される電子部品を搭載ヘッドが保持するとともに移動し、その電子部品を基板に搭載する装置である。
請求項1記載の発明によれば、搭載ヘッドはヘッド移動手段により、基板搬送手段による基板の搬送方向と平行な方向に移動される。これに対し、部品供給部は部品供給部移動手段により、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動され、また、基板は基板ステーションを介してステーション移動手段により、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動される。つまり、ヘッド移動手段による搭載ヘッドの移動方向と、部品供給部移動手段による部品供給部の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッドと部品供給部との位置合わせを行うことができる。同様に、ヘッド移動手段による搭載ヘッドの移動方向と、ステーション移動手段による基板の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッドと基板との位置合わせを行うことができる。
よって、搭載ヘッドの移動方向と部品供給部の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッドと部品供給部との位置合わせを行うことにより、搭載ヘッドは部品供給部から電子部品を適正に保持することができ、また、搭載ヘッドの移動方向と基板の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッドと基板との位置合わせを行うことにより、搭載ヘッドは保持する電子部品を基板の適正な位置に搭載することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の電子部品実装装置において、基板搬送手段を挟んでその両側に、部品供給部及び該部品供給部を移動させる部品供給部移動手段と、搭載ヘッド及び該搭載ヘッドを移動させるヘッド移動手段をそれぞれ備えるとともに、ステーション移動手段は、基板搬送手段を挟んだ両側の領域に基板を移動可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の作用を奏するとともに、基板搬送手段を挟んだ両側に部品供給部と該部品供給部を移動させる部品供給部移動手段が備えられるとともに、基板搬送手段を挟んだ両側に搭載ヘッドと該搭載ヘッドを移動させるヘッド移動手段が備えられている。
例えば、かかる構成において、基板搬送手段を挟んで一方の領域に基板を移動し、電子部品の搭載を行っている間に、他方の領域では搭載ヘッドが部品供給部に電子部品を取りに行く。そして、他方の領域に基板を移動し、電子部品の搭載を行う際に、一方の領域では搭載ヘッドが部品供給部に電子部品を取りに行く。これを繰り返すことで、各作業の空き待ち時間で他の作業を進行させ、全体としての作業時間が短縮される。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子部品実装装置において、搭載ヘッドを、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動させる第2のヘッド移動手段(8,89)を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、搭載ヘッドは、第2のヘッド移動手段により、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動することができる。よって、搭載ヘッドと基板、または、搭載ヘッドと部品供給部とを基板の搬送方向と垂直な方向について相対的に位置決めする際に、ステーション移動手段又は部品供給部移動手段と、第2のヘッド移動手段との協働により行うこともできる。
また、例えば、請求項2を引用した場合には、搭載ヘッドを基板搬送手段を挟んだ両側に移動させることにより、基板搬送手段の両側において、搭載ヘッドは部品供給部から電子部品を保持し、基板に搭載することができる。よって、部品供給部から供給される電子部品を基板搬送手段を挟んだ反対側に移動させるなど、電子部品の搭載動作のバリエーションが広がる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の電子部品実装装置において、1つのヘッド移動手段につき、搭載ヘッドが複数備えられていることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、1つのヘッド移動手段につき、搭載ヘッドが複数備えられている。その複数備えられた搭載ヘッドにより、より多くの電子部品を基板に搭載することができる。
また、各搭載ヘッドの動作のタイミングを異ならせること、例えば、ある搭載ヘッドが部品供給部から電子部品の保持を行っている際に、別の搭載ヘッドが基板に電子部品の搭載を行うようにすること、により、電子部品を基板に搭載する動作をより作業効率よく行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。本実施の形態における電子部品実装装置は、部品供給部(電子部品フィーダ)により供給される電子部品を、基板の所定の位置に搭載する装置である。なお、本発明の電子部品実装装置の構成を説明するにあたって、本実施形態では、図中に示したXYZ軸によりそれぞれの方向を定める。X軸方向は、基板Pが搬送される方向と平行な方向であって、Z軸方向は、X軸方向と直交し且つ搭載ヘッド7が上下動する方向である。Y軸方向は、X軸、Z軸方向と直交する方向である。
【0015】
〔第1の実施の形態〕
図1に示されるように、電子部品実装装置100は、各構成部材がその上面に載置されるベースステージ1と、基板PをX軸方向に沿って搬送する基板搬送手段2と、基板搬送手段2により搬送された基板Pを保持し、その上面で部品搭載作業を行うための基板ステーション3と、基板ステーション3をY軸方向に沿って移動するステーション移動手段4と、電子部品を供給する部品供給部5と、部品供給部5をY軸方向に沿って移動する部品供給部移動手段6と、部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド7と、搭載ヘッド7をX軸、Z軸の各方向に移動するヘッド移動手段8と、を有している。
【0016】
基板搬送手段2は、基板搬送路20に図示しない搬送ベルトを備えている。そして、その搬送ベルトにより、基板PをX軸方向に沿って前工程側から次工程側へ搬送する。また、基板搬送手段2は、後述する基板ステーション3へ基板Pを載せることや、基板ステーション3から基板Pを降ろすことも行う。
【0017】
基板ステーション3は、基板Pが搭載されるステーション本体(図示省略)と、そのステーション本体に搭載された基板Pを挟持するクランプ部3a,3a等を備えている。基板ステーション3は、基板搬送手段2によりステーション本体に搭載された基板Pをクランプ部3a,3aで挟持することにより、基板Pを保持する。また、基板ステーション3は、後述するステーション移動手段4により基板搬送手段2に交差する方向に移動可能に支持されている。
【0018】
ステーション移動手段4は、Y軸方向に延在し基板搬送手段2に直交するように設けられているレール状の支持部材4a,4aと、支持部材4a,4aに支持される基板ステーション3をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
このように基板ステーション3は、ステーション移動手段4の支持部材4a,4aにY軸方向へ移動自在に備えられている。つまり、基板Pは、基板ステーション3を介してステーション移動手段4によりY軸方向に移動される。
【0019】
部品供給部5は、電子部品を搬送する複数の電子部品フィーダ55・・・が、フィーダバンク5aに配設されて成る部品供給手段であり、ステーション移動手段4を挟む両側に備えられている。
フィーダバンク5aには、X軸方向に沿った複数のフィーダ取付部(図示省略)が設けられている。
電子部品フィーダ55は、その内部で電子部品を保持するフィルムを搬送し、所定の部品供給位置(図示省略)にて当該電子部品の受け渡し、受け取りを可能とする。その電子部品フィーダ55は、フィーダバンク5aのフィーダ取付部(図示省略)に取り付けられて、X軸方向に配列されるように配設される。そして、電子部品フィーダ55がX軸方向に配列されることに伴い、各電子部品フィーダ55の部品供給位置(図示省略)がX軸方向に配列される。
【0020】
部品供給部移動手段6は、部品供給部5毎に備えられており、Y軸方向に延在するレール状の支持部材6a,6aと、その支持部材6a,6aに支持される部品供給部5(フィーダバンク5a)をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
このように部品供給部5は、部品供給部移動手段6の支持部材6a,6aにY軸方向へ移動自在に備えられている。
【0021】
搭載ヘッド7は、下方に突出する所定数(本実施の形態においては4つ)の吸着ノズル7a・・・と、搭載ヘッド7の下方を撮像する図示しない撮像手段(例えば、CCDカメラ)と、を備えている。
【0022】
吸着ノズル7aは、例えば、図示しない空気吸引手段と接続されており、吸着ノズル7aに形成されている図示しない貫通穴にバキュームエアを通すことにより、吸着ノズル7aの下端先端部に電子部品を吸着保持することを可能としている。また、その空気吸引手段には図示しない電磁弁が備えられており、その電磁弁によりバキュームエアの通気の切り替えが可能であり、空気吸引手段の空気吸引状態と大気開放状態とを切り替える。つまり、空気吸引状態としたときにバキュームエアを貫通穴に通して電子部品を吸着可能とし、大気開放状態としたときに吸着ノズル7aの貫通穴内を大気圧状態とし、吸着した電子部品の吸着を解除する。
これら吸着ノズル7a・・・は、X軸方向に沿って一列に配列されている。
【0023】
また、図示しない撮像手段は、例えば、部品供給部5(電子部品フィーダ55)の所定の位置や特徴点(例えば、部品供給位置)、また、電子部品フィーダ55により供給される電子部品を撮像し、撮像した画像の画像データを図示しない制御手段へ出力する。
【0024】
ヘッド移動手段8は、搭載ヘッド7を、X軸方向に移動するX軸移動手段88と、Z軸方向に移動する図示しないZ軸移動手段とにより構成されている。
【0025】
X軸移動手段88は、ステーション移動手段4を挟んでその両側に備えられている柱部材82,82に支持され、ステーション移動手段4上をX軸方向に延在する梁部材81の側面に設けられているレール状の支持部材88a,88aと、その支持部材88a,88aに支持されている搭載ヘッド7をX軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
このように搭載ヘッド7は、このX軸移動手段88を介して梁部材81の側面をX軸方向に移動自在に備えられている。
【0026】
Z軸移動手段(図示省略)は、搭載ヘッド7と梁部材81(X軸移動手段88)とに介在するように設けられている移動手段であり、搭載ヘッド7はこのZ軸移動手段を介してZ軸方向に移動自在に備えられている。Z軸移動手段としては、例えば、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
【0027】
図示しない制御手段は、CPU,ROM,RAM等を含む演算装置で構成され、これらに所定のプログラムが入力されることにより、基板搬送手段2、ステーション移動手段4、部品供給部移動手段6、搭載ヘッド7、ヘッド移動手段8等に対する動作制御を行う。
例えば、制御手段は、部品供給部5により供給される電子部品を、吸着ノズル7aが吸着保持するために搭載ヘッド7が移動するように、ヘッド移動手段8の動作制御を行う部品吸着制御部を有する。
また、制御手段は、電子部品を基板Pの所定位置に搭載するため、その所定位置に応じたX軸方向の位置合わせを行うように、電子部品を保持する搭載ヘッド7のX軸方向の移動を行うヘッド移動手段8(X軸移動手段88)と、その所定位置に応じたY軸方向の位置合わせを行うように、基板Pを保持する基板ステーション3のY軸方向の移動を行うステーション移動手段4と、の動作制御をあわせて行う部品搭載制御部を有する。
また、制御手段は、撮像手段(図示省略)が撮像した部品供給部5における部品供給位置の画像に基づき、その部品供給位置(図示省略)と、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aとにY軸方向のずれがあると判断した場合、そのずれを補正するように、部品供給部5がY軸方向に移動するように、部品供給部移動手段6の動作制御を行う部品供給部補正制御部を有する。
【0028】
次に、このような構成の電子部品実装装置100における、電子部品を基板に搭載する動作について説明する。
まず、基板搬送手段2が、前工程から基板Pを搬送するとともに、基板Pを基板ステーション3に搭載する。基板ステーション3は、搭載された基板Pをクランプ部3a,3aにより挟持して保持する。
次いで、ステーション移動手段4は、基板Pに電子部品の搭載を行う搭載エリアであるヘッド移動手段8(梁部材81)の下方に、基板Pを保持する基板ステーション3を移動する。この際、ヘッド移動手段8は、搭載ヘッド7が電子部品を保持するための移動を行っている。
【0029】
搭載ヘッド7が電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合(図示しない撮像手段が撮像した部品供給位置の画像に基づき、図示しない制御部が、部品供給部の位置にずれがあると判断した場合)は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う。そして、部品供給部5が移動し、適正な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を保持する。
【0030】
次いで、電子部品を保持した搭載ヘッド7は、基板Pにおいて電子部品を搭載する所定位置に応じたX軸方向の位置合わせを行うように、ヘッド移動手段8により搬送され、移動されるとともに、基板Pを保持した基板ステーション3は、その基板Pにおける所定位置に応じたY軸方向の位置合わせを行うように、ステーション移動手段4により移動される。そして、基板Pの所定位置に位置合わせされた電子部品は、搭載ヘッド7により、その所定位置に搭載される。
所定の全ての電子部品の搭載が完了すると、ステーション移動手段4は、基板Pを保持する基板ステーション3を基板搬送手段2側へ移動する。そして、基板ステーション3が、クランプ部3a,3aによる基板Pの挟持を解除するとともに、基板搬送手段2は基板Pを次工程へと搬送する。
そして、基板搬送手段2は新たな基板Pを前工程から搬送し、前述の動作を繰り返す。
【0031】
このように、本発明にかかる電子部品実装装置100において、基板Pへ電子部品の搭載を行う際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5における部品供給位置とにずれがあり、搭載ヘッド7が電子部品を保持できない場合や、適正な保持ができない場合には、そのずれを補正するように部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させて、吸着ノズル7aが部品供給部5の部品供給位置において電子部品を保持可能な状態にすることができる。
【0032】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明にかかる電子部品実装装置の第2の実施の形態を、図2に基づき説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
図2に示されるように、電子部品実装装置200は、各構成部材がその上面に載置されるベースステージ1と、基板PをX軸方向に沿って搬送する基板搬送手段2と、基板搬送手段2により搬送された基板Pを保持し、その上面で部品搭載作業を行うための基板ステーション3と、基板ステーション3をY軸方向に沿って移動するステーション移動手段4と、電子部品を供給する部品供給部5と、部品供給部5をY軸方向に沿って移動する部品供給部移動手段6と、部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する2つの搭載ヘッド7と、その2つの搭載ヘッド7をそれぞれX軸、Z軸の各方向に独立して移動するヘッド移動手段8と、を有している。
【0033】
ヘッド移動手段8は、2つの搭載ヘッド7をそれぞれ独立してX軸方向に移動するX軸移動手段88と、搭載ヘッド7毎に設けられ各搭載ヘッド7をZ軸方向に移動する図示しないZ軸移動手段とにより構成されている。
【0034】
X軸移動手段88は、ステーション移動手段4を挟んでその両側に備えられている柱部材82,82に支持され、ステーション移動手段4上をX軸方向に延在する梁部材81の側面に設けられているレール状の支持部材88a,88aと、その支持部材88a,88aに支持されている一方の搭載ヘッド7をX軸方向に移動させる図示しない第1の駆動手段と、他方の搭載ヘッド7をX軸方向に移動させる図示しない第2の駆動手段と、を備えている。これら駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
このように各搭載ヘッド7は、このX軸移動手段88を介して梁部材81の側面をX軸方向に、それぞれ独立して移動自在に備えられている。
【0035】
次にこのような構成の電子部品実装装置200における、電子部品を基板に搭載する動作等について説明する。
本第2の実施の形態の電子部品実装装置200も、第1の実施の形態の電子部品実装装置100と同様に、搭載ヘッド7が電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う。そして、部品供給部5が移動し、適正な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を保持する。
【0036】
そして、電子部品を保持した各搭載ヘッド7は、交互に電子部品を基板Pの所定位置に搬送して搭載する。つまり、一方の搭載ヘッド7が基板Pに電子部品を搭載している間に、他方の搭載ヘッド7は電子部品の保持を行う。そして、電子部品の搭載を終えた一方の搭載ヘッド7が次の電子部品の保持を行っている間に、他方の搭載ヘッド7が基板Pへ電子部品の搭載を行う。
具体的には、例えば、図中左側の一方の搭載ヘッド7が図中左側の部品供給部5から電子部品を保持し、その電子部品を基板Pに搭載している間に、図中右側の他方の搭載ヘッド7は図中右側の部品供給部5から電子部品の保持を行う。そして、図中左側の一方の搭載ヘッド7が基板Pへの電子部品の搭載後、次の電子部品の保持を行うため、図中左側の部品供給部5へ移動している際に、図中右側の他方の搭載ヘッド7が基板P側へ移動し、基板Pへ電子部品の搭載を行う。
このように、2つの搭載ヘッド7が、電子部品の保持とその電子部品の搭載を行う動作を、それぞれタイミングをずらして行うことにより、数多くの電子部品の搭載を効率よく行うことができる。
【0037】
このように、本発明にかかる電子部品実装装置200は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させて、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aが部品供給部5の部品供給位置において電子部品を保持可能な状態に補正することができる。
さらに、2つの搭載ヘッド7をそれぞれ独立して動作させることにより、一方の搭載ヘッド7が基板Pに電子部品を搭載している間に、他方の搭載ヘッド7は電子部品の保持を行い、次の電子部品の搭載に備えることができ、交互に電子部品を基板Pの所定位置に搭載することができる。つまり、2つの搭載ヘッド7により、より多くの電子部品の搭載を短時間に効率よく行うことができる。
【0038】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明にかかる電子部品実装装置の第3の実施の形態を、図3に基づき説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
図3に示されるように、電子部品実装装置300は、各構成部材がその上面に載置されるベースステージ1と、基板PをX軸方向に沿って搬送する基板搬送手段2と、基板搬送手段2により搬送された基板Pを保持し、その上面で部品搭載作業を行うための基板ステーション3と、基板ステーション3をY軸方向に沿って移動するステーション移動手段4と、基板搬送手段2を挟んでその両側にそれぞれ備えられる、電子部品を供給する部品供給部5と、部品供給部5をY軸方向に沿って移動する部品供給部移動手段6と、部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド7と、各搭載ヘッド7をX軸、Z軸の各方向に移動するヘッド移動手段8と、を有している。
【0039】
ステーション移動手段4は、基板搬送手段2に直交するとともに、基板搬送手段2を挟む両側へY軸方向に延在するように設けられているレール状の支持部材4a,4aと、その支持部材4a,4aに支持される基板ステーション3をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。つまり、ステーション移動手段4の支持部材4a,4aにY軸方向へ移動自在に備えられている基板ステーション3は、基板搬送手段2の両側に移動可能であり、基板Pは、基板ステーション3を介して基板搬送手段2の両側に移動される。
【0040】
部品供給部5及び部品供給部移動手段6は、基板搬送手段2を挟むその両側において、ステーション移動手段4を挟む両側にそれぞれ備えられている。
【0041】
ヘッド移動手段8は、搭載ヘッド7を、X軸方向に移動するX軸移動手段88と、Z軸方向に移動する図示しないZ軸移動手段とにより構成されており、基板搬送手段2を挟む両側において、各搭載ヘッド7をそれぞれ独立して移動するように、基板搬送手段2を挟む両側に設けられている。
【0042】
次にこのような構成の電子部品実装装置300における、電子部品を基板に搭載する動作等について説明する。
本第3の実施の形態の電子部品実装装置300も、第1の実施の形態の電子部品実装装置100と同様に、搭載ヘッド7が電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う。そして、部品供給部5が移動し、適正な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を保持する。
【0043】
そして、電子部品実装装置300は、基板搬送手段2を挟む両側に、搭載ヘッド7をそれぞれ独立して移動するヘッド移動手段8が設けられているとともに、基板Pを、ステーション移動手段4により基板搬送手段2の両側に移動させることができるので、基板搬送手段2の両側において、それぞれの部品供給部5から電子部品をそれぞれの搭載ヘッド7が保持するとともに、基板Pに搬送して搭載することができる。
しかも、電子部品実装装置300は、基板搬送手段2を挟む両側に部品供給部5が設けられているので、第1の実施の形態の電子部品実装装置100に比べ、より数多くの電子部品、またより多くの種類の電子部品の供給が可能であり、基板Pへより多彩な電子部品の搭載を行うことができる。
【0044】
また、第2の実施の形態のように、電子部品を保持した各搭載ヘッド7が、交互に電子部品を基板Pの所定位置に搭載してもよい。例えば、図中Y軸方向、基板搬送手段2の手前側において、一方の搭載ヘッド7が、部品供給部5から電子部品を保持し、図中Y軸方向、基板搬送手段2の手前側へ移動され配置されている基板Pにその電子部品を搭載している間に、図中Y軸方向、基板搬送手段2の奥側において、他方の搭載ヘッド7が、部品供給部5から電子部品の保持を行う。そして、図中Y軸方向、基板搬送手段2の手前側の一方の搭載ヘッド7が基板Pへの電子部品の搭載後、次の電子部品の保持を行うため、部品供給部5へ移動している際に、ステーション移動手段4は、基板ステーション3を介して基板Pを、図中Y軸方向、基板搬送手段2の奥側へ移動させるとともに、図中Y軸方向、基板搬送手段2の奥側の他方の搭載ヘッド7が、基板Pへの電子部品の搭載を行う。
このように、2つの搭載ヘッド7が、電子部品の保持とその電子部品の搭載を行う動作を、それぞれタイミングをずらして行うとともに、ステーション移動手段4が各搭載ヘッド7による電子部品の搭載に応じて、基板搬送手段2の両側に基板Pを移動させることにより、電子部品の搭載を効率よく行うことができる。
【0045】
このように、本発明にかかる電子部品実装装置300は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させて、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aが部品供給部5の部品供給位置において電子部品を保持可能な状態に補正することができる。
さらに、基板搬送手段2を挟む両側に部品供給部5が設けられているので、より数多くの電子部品、またより多くの種類の電子部品の供給が可能となり、基板Pへより多彩な電子部品の搭載を行うことができる。
また、基板搬送手段2を挟む両側において、2つの搭載ヘッド7をそれぞれ独立して動作させるとともに、その搭載ヘッド7の動作に、ステーション移動手段4が基板搬送手段2の両側に基板Pを移動させる動作を連動させることにより、一方の搭載ヘッド7が基板Pに電子部品を搭載している間に、他方の搭載ヘッド7は電子部品の保持を行い、次の電子部品の搭載に備えることができ、交互に電子部品を基板Pの所定位置に搭載することができる。つまり、2つの搭載ヘッド7により、より多くの電子部品の搭載を短時間に効率よく行うことができる。
【0046】
なお、当第3の実施の形態におけるヘッド移動手段8に、第2の実施の形態のように独立して移動する2つの搭載ヘッド7を備え、計4つの搭載ヘッド7を備えた電子部品実装装置とすることにより、基板Pへより多彩な電子部品の搭載を行うことができる。
【0047】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明にかかる電子部品実装装置の第4の実施の形態を、図4に基づき説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
図4に示されるように、電子部品実装装置400は、各構成部材がその上面に載置されるベースステージ1と、基板PをX軸方向に沿って搬送する基板搬送手段2と、基板搬送手段2により搬送された基板Pを保持し、その上面で部品搭載作業を行うための基板ステーション3と、基板ステーション3をY軸方向に沿って移動するステーション移動手段4と、電子部品を供給する部品供給部5と、部品供給部5をY軸方向に沿って移動する部品供給部移動手段6と、部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド7と、搭載ヘッド7をX,Y,Z軸の各方向に移動するヘッド移動手段8と、を有している。
【0048】
ステーション移動手段4は、基板搬送手段2に直交するとともに、基板搬送手段2を挟む両側へY軸方向に延在するように設けられている支持部材4a,4aと、支持部材4a,4aに支持される基板ステーション3をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。つまり、ステーション移動手段4のレール状の支持部材4a,4aにY軸方向へ移動自在に備えられている基板ステーション3は、基板搬送手段2の両側に移動可能であり、基板Pは、基板ステーション3を介して基板搬送手段2の両側に移動される。
【0049】
部品供給部5及び部品供給部移動手段6は、基板搬送手段2を挟む両側において、ステーション移動手段4を挟む両側にそれぞれ備えられている。
【0050】
ヘッド移動手段8は、搭載ヘッド7をX軸方向に移動するX軸移動手段88と、第2のヘッド移動手段として搭載ヘッド7をY軸方向に移動するY軸移動手段89と、Z軸方向に移動する図示しないZ軸移動手段とにより構成されている。
【0051】
X軸移動手段88は、基板搬送手段2の基板搬送路20上に、基板搬送方向と垂直な方向(Y軸方向)に跨る様に備えられている門状のガイド部材93,93に支持され、X軸方向に延在する梁部材94の側面に設けられているレール状の支持部材88a,88aと、その支持部材88a,88aに支持されている搭載ヘッド7をX軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
【0052】
Y軸移動手段89は、ガイド部材93,93の上面に設けられている支持部材89a,89aと、支持部材89a,89aに支持されている梁部材94をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。梁部材94はこの支持部材89a介してガイド部材93,93の上面をY軸方向に移動自在に備えられており、搭載ヘッド7は梁部材94を介してY軸方向に移動自在となる。
【0053】
Z軸移動手段(図示省略)は、搭載ヘッド7と梁部材94(X軸移動手段88)とに介在するように設けられている移動手段であり、搭載ヘッド7はこのZ軸移動手段を介してZ軸方向に移動自在に備えられている。Z軸移動手段としては、例えば、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
【0054】
次にこのような構成の電子部品実装装置400における、電子部品を基板に搭載する動作等について説明する。
電子部品実装装置400において、電子部品を基板Pに搭載する際、ヘッド移動手段8のY軸移動手段89が搭載ヘッド7とともに梁部材94をY軸方向に移動し、搭載ヘッド7が基板Pに電子部品の搭載を行う搭載エリアに対応した位置(例えば、図4(b)の位置)に梁部材94を配置する。このように、搭載エリアに対応した位置に配置された梁部材94において、搭載ヘッド7はX軸移動手段88によるX軸方向の移動に基づき、第1の実施の形態と同様に、電子部品の保持や搭載を行う。
つまり、本第3の実施の形態の電子部品実装装置400も、第1の実施の形態の電子部品実装装置100と同様に、搭載ヘッド7が電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う。そして、部品供給部5が移動し、適正な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を保持する。
【0055】
そして、電子部品実装装置400は、基板搬送手段2を挟む両側に、搭載ヘッド7をヘッド移動手段8(Y軸移動手段89)により移動させることができ、また、基板Pをステーション移動手段4により基板搬送手段2の両側に移動させることができるので、基板搬送手段2の両側において、それぞれの部品供給部5から電子部品をそれぞれの搭載ヘッド7が保持するとともに、基板Pに搬送し搭載することができる。
しかも、電子部品実装装置400は、基板搬送手段2を挟む両側に部品供給部5が設けられているので、第1の実施の形態の電子部品実装装置100に比べ、より数多くの電子部品、またより多くの種類の電子部品の供給が可能であり、基板Pへより多彩な電子部品の搭載を行うことができる。
【0056】
このように、本発明にかかる電子部品実装装置300は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させて、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aが部品供給部5の部品供給位置において電子部品を保持可能な状態に補正することができる。
また、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う際に、ヘッド移動手段8(Y軸移動手段89)により搭載ヘッド7を移動させることを合わせて行うことにより、より速やかにずれの補正を行うことができる。
【0057】
なお、当第4の実施の形態におけるヘッド移動手段8に、第2の実施の形態のように独立して移動する2つの搭載ヘッド7を備えた電子部品実装装置とすることにより、基板Pへより速やかな電子部品の搭載を行うことができる。
【0058】
以上のように、本発明にかかる電子部品実装装置においては、搭載ヘッド7が部品供給部5から電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う位置合わせを行うことができる。そして、部品供給部5が移動し、良好な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を適正な保持を行い、基板の所定の位置に電子部品の搭載を行うことができる。
【0059】
なお、以上の実施の形態において示した電子部品実装装置の構成は、課題を解決するための一形態であり、本発明はこれに限定されるものではなく、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0060】
【発明の効果】
本発明の電子部品実装装置によれば、搭載ヘッドが部品供給部により供給される電子部品を保持する際に、搭載ヘッドの位置と、部品供給部の位置とにずれがあり、搭載ヘッドが電子部品を保持する所定の保持動作ができない場合は、部品供給部移動手段が部品供給部を移動させ、搭載ヘッドがその電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う位置合わせを行うことができる。
そして、部品供給部が位置合わせされて移動し、搭載ヘッドに対し良好な位置となったところで搭載ヘッドが部品供給部から電子部品を保持することにより、適正な保持を行えるので、搭載ヘッドは基板の所定の位置に電子部品の搭載を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態のおける電子部品実装装置の斜視図(a)及び平面図(b)である。
【図2】本発明にかかる第2の実施の形態のおける電子部品実装装置の斜視図(a)及び平面図(b)である。
【図3】本発明にかかる第3の実施の形態のおける電子部品実装装置の斜視図(a)及び平面図(b)である。
【図4】本発明にかかる第4の実施の形態のおける電子部品実装装置の斜視図(a)及び平面図(b)である。
【図5】従来の電子部品実装装置の平面図である。
【符号の説明】
2 基板搬送手段
20 基板搬送路
3 基板ステーション
4 ステーション移動手段
5 部品供給部
5a フィーダバンク
55 電子部品フィーダ
6 部品供給部移動手段
6a 支持部材
7 搭載ヘッド
7a 吸着ノズル
8 ヘッド移動手段
88 X軸移動手段
88a 支持部材
89 Y軸移動手段(第2のヘッド移動手段)
89a 支持部材
100、200、300、400 電子部品実装装置
P 基板
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を基板に搭載する電子部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子部品を基板に実装する装置として、電子部品を供給する電子部品フィーダが複数配設され、その複数の電子部品フィーダにより供給される複数の電子部品を、搭載ヘッドに備えられた複数の吸着ノズルにより吸着して、基板に移送し、搭載する電子部品実装装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2863682号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の場合、図5に示されるように、電子部品実装装置1000に配設された電子部品フィーダ55に対し、搭載ヘッド7は、図中X軸方向にのみ移動するため、電子部品フィーダ55と搭載ヘッド7においてY軸方向のずれがある場合には、そのずれを解消することができない。そして、ずれたままの位置で搭載ヘッド7が電子部品フィーダ55から電子部品の吸着を行うこととなる。このような場合、電子部品を基板Pへ搭載した際にもそのずれが影響し、所定の搭載位置からずれた位置に電子部品が搭載されてしまうという問題があった。
また、そのずれの程度によっては搭載ヘッド7が電子部品の吸着を行えないので、搭載ヘッド7の移動範囲に対応した所定の位置に合わすように電子部品フィーダ55の組み付け位置の調整を行わなければならないという問題があった。
【0005】
本発明は、搭載ヘッドが部品供給部(電子部品フィーダ)から電子部品の保持を良好に行うことができる電子部品実装装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、基板(P)に対する電子部品実装作業を行う基板ステーション(3)と、基板を基板ステーションに搬送する基板搬送手段(2)と、基板ステーションを、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動させるステーション移動手段(4)と、基板に搭載すべき電子部品を供給する部品供給部(5)と、部品供給部により供給される電子部品を保持し、基板に搭載する搭載ヘッド(7)と、搭載ヘッドを、基板搬送手段による基板の搬送方向と平行な方向に移動させるヘッド移動手段(8,88)と、部品供給部を基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動させる部品供給部移動手段(6)と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
電子部品実装装置は、部品供給部により供給される電子部品を搭載ヘッドが保持するとともに移動し、その電子部品を基板に搭載する装置である。
請求項1記載の発明によれば、搭載ヘッドはヘッド移動手段により、基板搬送手段による基板の搬送方向と平行な方向に移動される。これに対し、部品供給部は部品供給部移動手段により、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動され、また、基板は基板ステーションを介してステーション移動手段により、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動される。つまり、ヘッド移動手段による搭載ヘッドの移動方向と、部品供給部移動手段による部品供給部の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッドと部品供給部との位置合わせを行うことができる。同様に、ヘッド移動手段による搭載ヘッドの移動方向と、ステーション移動手段による基板の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッドと基板との位置合わせを行うことができる。
よって、搭載ヘッドの移動方向と部品供給部の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッドと部品供給部との位置合わせを行うことにより、搭載ヘッドは部品供給部から電子部品を適正に保持することができ、また、搭載ヘッドの移動方向と基板の移動方向とが交差する位置において、搭載ヘッドと基板との位置合わせを行うことにより、搭載ヘッドは保持する電子部品を基板の適正な位置に搭載することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の電子部品実装装置において、基板搬送手段を挟んでその両側に、部品供給部及び該部品供給部を移動させる部品供給部移動手段と、搭載ヘッド及び該搭載ヘッドを移動させるヘッド移動手段をそれぞれ備えるとともに、ステーション移動手段は、基板搬送手段を挟んだ両側の領域に基板を移動可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の作用を奏するとともに、基板搬送手段を挟んだ両側に部品供給部と該部品供給部を移動させる部品供給部移動手段が備えられるとともに、基板搬送手段を挟んだ両側に搭載ヘッドと該搭載ヘッドを移動させるヘッド移動手段が備えられている。
例えば、かかる構成において、基板搬送手段を挟んで一方の領域に基板を移動し、電子部品の搭載を行っている間に、他方の領域では搭載ヘッドが部品供給部に電子部品を取りに行く。そして、他方の領域に基板を移動し、電子部品の搭載を行う際に、一方の領域では搭載ヘッドが部品供給部に電子部品を取りに行く。これを繰り返すことで、各作業の空き待ち時間で他の作業を進行させ、全体としての作業時間が短縮される。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子部品実装装置において、搭載ヘッドを、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動させる第2のヘッド移動手段(8,89)を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、搭載ヘッドは、第2のヘッド移動手段により、基板搬送手段による基板の搬送方向と垂直な方向に移動することができる。よって、搭載ヘッドと基板、または、搭載ヘッドと部品供給部とを基板の搬送方向と垂直な方向について相対的に位置決めする際に、ステーション移動手段又は部品供給部移動手段と、第2のヘッド移動手段との協働により行うこともできる。
また、例えば、請求項2を引用した場合には、搭載ヘッドを基板搬送手段を挟んだ両側に移動させることにより、基板搬送手段の両側において、搭載ヘッドは部品供給部から電子部品を保持し、基板に搭載することができる。よって、部品供給部から供給される電子部品を基板搬送手段を挟んだ反対側に移動させるなど、電子部品の搭載動作のバリエーションが広がる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の電子部品実装装置において、1つのヘッド移動手段につき、搭載ヘッドが複数備えられていることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、1つのヘッド移動手段につき、搭載ヘッドが複数備えられている。その複数備えられた搭載ヘッドにより、より多くの電子部品を基板に搭載することができる。
また、各搭載ヘッドの動作のタイミングを異ならせること、例えば、ある搭載ヘッドが部品供給部から電子部品の保持を行っている際に、別の搭載ヘッドが基板に電子部品の搭載を行うようにすること、により、電子部品を基板に搭載する動作をより作業効率よく行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。本実施の形態における電子部品実装装置は、部品供給部(電子部品フィーダ)により供給される電子部品を、基板の所定の位置に搭載する装置である。なお、本発明の電子部品実装装置の構成を説明するにあたって、本実施形態では、図中に示したXYZ軸によりそれぞれの方向を定める。X軸方向は、基板Pが搬送される方向と平行な方向であって、Z軸方向は、X軸方向と直交し且つ搭載ヘッド7が上下動する方向である。Y軸方向は、X軸、Z軸方向と直交する方向である。
【0015】
〔第1の実施の形態〕
図1に示されるように、電子部品実装装置100は、各構成部材がその上面に載置されるベースステージ1と、基板PをX軸方向に沿って搬送する基板搬送手段2と、基板搬送手段2により搬送された基板Pを保持し、その上面で部品搭載作業を行うための基板ステーション3と、基板ステーション3をY軸方向に沿って移動するステーション移動手段4と、電子部品を供給する部品供給部5と、部品供給部5をY軸方向に沿って移動する部品供給部移動手段6と、部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド7と、搭載ヘッド7をX軸、Z軸の各方向に移動するヘッド移動手段8と、を有している。
【0016】
基板搬送手段2は、基板搬送路20に図示しない搬送ベルトを備えている。そして、その搬送ベルトにより、基板PをX軸方向に沿って前工程側から次工程側へ搬送する。また、基板搬送手段2は、後述する基板ステーション3へ基板Pを載せることや、基板ステーション3から基板Pを降ろすことも行う。
【0017】
基板ステーション3は、基板Pが搭載されるステーション本体(図示省略)と、そのステーション本体に搭載された基板Pを挟持するクランプ部3a,3a等を備えている。基板ステーション3は、基板搬送手段2によりステーション本体に搭載された基板Pをクランプ部3a,3aで挟持することにより、基板Pを保持する。また、基板ステーション3は、後述するステーション移動手段4により基板搬送手段2に交差する方向に移動可能に支持されている。
【0018】
ステーション移動手段4は、Y軸方向に延在し基板搬送手段2に直交するように設けられているレール状の支持部材4a,4aと、支持部材4a,4aに支持される基板ステーション3をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
このように基板ステーション3は、ステーション移動手段4の支持部材4a,4aにY軸方向へ移動自在に備えられている。つまり、基板Pは、基板ステーション3を介してステーション移動手段4によりY軸方向に移動される。
【0019】
部品供給部5は、電子部品を搬送する複数の電子部品フィーダ55・・・が、フィーダバンク5aに配設されて成る部品供給手段であり、ステーション移動手段4を挟む両側に備えられている。
フィーダバンク5aには、X軸方向に沿った複数のフィーダ取付部(図示省略)が設けられている。
電子部品フィーダ55は、その内部で電子部品を保持するフィルムを搬送し、所定の部品供給位置(図示省略)にて当該電子部品の受け渡し、受け取りを可能とする。その電子部品フィーダ55は、フィーダバンク5aのフィーダ取付部(図示省略)に取り付けられて、X軸方向に配列されるように配設される。そして、電子部品フィーダ55がX軸方向に配列されることに伴い、各電子部品フィーダ55の部品供給位置(図示省略)がX軸方向に配列される。
【0020】
部品供給部移動手段6は、部品供給部5毎に備えられており、Y軸方向に延在するレール状の支持部材6a,6aと、その支持部材6a,6aに支持される部品供給部5(フィーダバンク5a)をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
このように部品供給部5は、部品供給部移動手段6の支持部材6a,6aにY軸方向へ移動自在に備えられている。
【0021】
搭載ヘッド7は、下方に突出する所定数(本実施の形態においては4つ)の吸着ノズル7a・・・と、搭載ヘッド7の下方を撮像する図示しない撮像手段(例えば、CCDカメラ)と、を備えている。
【0022】
吸着ノズル7aは、例えば、図示しない空気吸引手段と接続されており、吸着ノズル7aに形成されている図示しない貫通穴にバキュームエアを通すことにより、吸着ノズル7aの下端先端部に電子部品を吸着保持することを可能としている。また、その空気吸引手段には図示しない電磁弁が備えられており、その電磁弁によりバキュームエアの通気の切り替えが可能であり、空気吸引手段の空気吸引状態と大気開放状態とを切り替える。つまり、空気吸引状態としたときにバキュームエアを貫通穴に通して電子部品を吸着可能とし、大気開放状態としたときに吸着ノズル7aの貫通穴内を大気圧状態とし、吸着した電子部品の吸着を解除する。
これら吸着ノズル7a・・・は、X軸方向に沿って一列に配列されている。
【0023】
また、図示しない撮像手段は、例えば、部品供給部5(電子部品フィーダ55)の所定の位置や特徴点(例えば、部品供給位置)、また、電子部品フィーダ55により供給される電子部品を撮像し、撮像した画像の画像データを図示しない制御手段へ出力する。
【0024】
ヘッド移動手段8は、搭載ヘッド7を、X軸方向に移動するX軸移動手段88と、Z軸方向に移動する図示しないZ軸移動手段とにより構成されている。
【0025】
X軸移動手段88は、ステーション移動手段4を挟んでその両側に備えられている柱部材82,82に支持され、ステーション移動手段4上をX軸方向に延在する梁部材81の側面に設けられているレール状の支持部材88a,88aと、その支持部材88a,88aに支持されている搭載ヘッド7をX軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
このように搭載ヘッド7は、このX軸移動手段88を介して梁部材81の側面をX軸方向に移動自在に備えられている。
【0026】
Z軸移動手段(図示省略)は、搭載ヘッド7と梁部材81(X軸移動手段88)とに介在するように設けられている移動手段であり、搭載ヘッド7はこのZ軸移動手段を介してZ軸方向に移動自在に備えられている。Z軸移動手段としては、例えば、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
【0027】
図示しない制御手段は、CPU,ROM,RAM等を含む演算装置で構成され、これらに所定のプログラムが入力されることにより、基板搬送手段2、ステーション移動手段4、部品供給部移動手段6、搭載ヘッド7、ヘッド移動手段8等に対する動作制御を行う。
例えば、制御手段は、部品供給部5により供給される電子部品を、吸着ノズル7aが吸着保持するために搭載ヘッド7が移動するように、ヘッド移動手段8の動作制御を行う部品吸着制御部を有する。
また、制御手段は、電子部品を基板Pの所定位置に搭載するため、その所定位置に応じたX軸方向の位置合わせを行うように、電子部品を保持する搭載ヘッド7のX軸方向の移動を行うヘッド移動手段8(X軸移動手段88)と、その所定位置に応じたY軸方向の位置合わせを行うように、基板Pを保持する基板ステーション3のY軸方向の移動を行うステーション移動手段4と、の動作制御をあわせて行う部品搭載制御部を有する。
また、制御手段は、撮像手段(図示省略)が撮像した部品供給部5における部品供給位置の画像に基づき、その部品供給位置(図示省略)と、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aとにY軸方向のずれがあると判断した場合、そのずれを補正するように、部品供給部5がY軸方向に移動するように、部品供給部移動手段6の動作制御を行う部品供給部補正制御部を有する。
【0028】
次に、このような構成の電子部品実装装置100における、電子部品を基板に搭載する動作について説明する。
まず、基板搬送手段2が、前工程から基板Pを搬送するとともに、基板Pを基板ステーション3に搭載する。基板ステーション3は、搭載された基板Pをクランプ部3a,3aにより挟持して保持する。
次いで、ステーション移動手段4は、基板Pに電子部品の搭載を行う搭載エリアであるヘッド移動手段8(梁部材81)の下方に、基板Pを保持する基板ステーション3を移動する。この際、ヘッド移動手段8は、搭載ヘッド7が電子部品を保持するための移動を行っている。
【0029】
搭載ヘッド7が電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合(図示しない撮像手段が撮像した部品供給位置の画像に基づき、図示しない制御部が、部品供給部の位置にずれがあると判断した場合)は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う。そして、部品供給部5が移動し、適正な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を保持する。
【0030】
次いで、電子部品を保持した搭載ヘッド7は、基板Pにおいて電子部品を搭載する所定位置に応じたX軸方向の位置合わせを行うように、ヘッド移動手段8により搬送され、移動されるとともに、基板Pを保持した基板ステーション3は、その基板Pにおける所定位置に応じたY軸方向の位置合わせを行うように、ステーション移動手段4により移動される。そして、基板Pの所定位置に位置合わせされた電子部品は、搭載ヘッド7により、その所定位置に搭載される。
所定の全ての電子部品の搭載が完了すると、ステーション移動手段4は、基板Pを保持する基板ステーション3を基板搬送手段2側へ移動する。そして、基板ステーション3が、クランプ部3a,3aによる基板Pの挟持を解除するとともに、基板搬送手段2は基板Pを次工程へと搬送する。
そして、基板搬送手段2は新たな基板Pを前工程から搬送し、前述の動作を繰り返す。
【0031】
このように、本発明にかかる電子部品実装装置100において、基板Pへ電子部品の搭載を行う際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5における部品供給位置とにずれがあり、搭載ヘッド7が電子部品を保持できない場合や、適正な保持ができない場合には、そのずれを補正するように部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させて、吸着ノズル7aが部品供給部5の部品供給位置において電子部品を保持可能な状態にすることができる。
【0032】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明にかかる電子部品実装装置の第2の実施の形態を、図2に基づき説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
図2に示されるように、電子部品実装装置200は、各構成部材がその上面に載置されるベースステージ1と、基板PをX軸方向に沿って搬送する基板搬送手段2と、基板搬送手段2により搬送された基板Pを保持し、その上面で部品搭載作業を行うための基板ステーション3と、基板ステーション3をY軸方向に沿って移動するステーション移動手段4と、電子部品を供給する部品供給部5と、部品供給部5をY軸方向に沿って移動する部品供給部移動手段6と、部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する2つの搭載ヘッド7と、その2つの搭載ヘッド7をそれぞれX軸、Z軸の各方向に独立して移動するヘッド移動手段8と、を有している。
【0033】
ヘッド移動手段8は、2つの搭載ヘッド7をそれぞれ独立してX軸方向に移動するX軸移動手段88と、搭載ヘッド7毎に設けられ各搭載ヘッド7をZ軸方向に移動する図示しないZ軸移動手段とにより構成されている。
【0034】
X軸移動手段88は、ステーション移動手段4を挟んでその両側に備えられている柱部材82,82に支持され、ステーション移動手段4上をX軸方向に延在する梁部材81の側面に設けられているレール状の支持部材88a,88aと、その支持部材88a,88aに支持されている一方の搭載ヘッド7をX軸方向に移動させる図示しない第1の駆動手段と、他方の搭載ヘッド7をX軸方向に移動させる図示しない第2の駆動手段と、を備えている。これら駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
このように各搭載ヘッド7は、このX軸移動手段88を介して梁部材81の側面をX軸方向に、それぞれ独立して移動自在に備えられている。
【0035】
次にこのような構成の電子部品実装装置200における、電子部品を基板に搭載する動作等について説明する。
本第2の実施の形態の電子部品実装装置200も、第1の実施の形態の電子部品実装装置100と同様に、搭載ヘッド7が電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う。そして、部品供給部5が移動し、適正な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を保持する。
【0036】
そして、電子部品を保持した各搭載ヘッド7は、交互に電子部品を基板Pの所定位置に搬送して搭載する。つまり、一方の搭載ヘッド7が基板Pに電子部品を搭載している間に、他方の搭載ヘッド7は電子部品の保持を行う。そして、電子部品の搭載を終えた一方の搭載ヘッド7が次の電子部品の保持を行っている間に、他方の搭載ヘッド7が基板Pへ電子部品の搭載を行う。
具体的には、例えば、図中左側の一方の搭載ヘッド7が図中左側の部品供給部5から電子部品を保持し、その電子部品を基板Pに搭載している間に、図中右側の他方の搭載ヘッド7は図中右側の部品供給部5から電子部品の保持を行う。そして、図中左側の一方の搭載ヘッド7が基板Pへの電子部品の搭載後、次の電子部品の保持を行うため、図中左側の部品供給部5へ移動している際に、図中右側の他方の搭載ヘッド7が基板P側へ移動し、基板Pへ電子部品の搭載を行う。
このように、2つの搭載ヘッド7が、電子部品の保持とその電子部品の搭載を行う動作を、それぞれタイミングをずらして行うことにより、数多くの電子部品の搭載を効率よく行うことができる。
【0037】
このように、本発明にかかる電子部品実装装置200は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させて、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aが部品供給部5の部品供給位置において電子部品を保持可能な状態に補正することができる。
さらに、2つの搭載ヘッド7をそれぞれ独立して動作させることにより、一方の搭載ヘッド7が基板Pに電子部品を搭載している間に、他方の搭載ヘッド7は電子部品の保持を行い、次の電子部品の搭載に備えることができ、交互に電子部品を基板Pの所定位置に搭載することができる。つまり、2つの搭載ヘッド7により、より多くの電子部品の搭載を短時間に効率よく行うことができる。
【0038】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明にかかる電子部品実装装置の第3の実施の形態を、図3に基づき説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
図3に示されるように、電子部品実装装置300は、各構成部材がその上面に載置されるベースステージ1と、基板PをX軸方向に沿って搬送する基板搬送手段2と、基板搬送手段2により搬送された基板Pを保持し、その上面で部品搭載作業を行うための基板ステーション3と、基板ステーション3をY軸方向に沿って移動するステーション移動手段4と、基板搬送手段2を挟んでその両側にそれぞれ備えられる、電子部品を供給する部品供給部5と、部品供給部5をY軸方向に沿って移動する部品供給部移動手段6と、部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド7と、各搭載ヘッド7をX軸、Z軸の各方向に移動するヘッド移動手段8と、を有している。
【0039】
ステーション移動手段4は、基板搬送手段2に直交するとともに、基板搬送手段2を挟む両側へY軸方向に延在するように設けられているレール状の支持部材4a,4aと、その支持部材4a,4aに支持される基板ステーション3をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。つまり、ステーション移動手段4の支持部材4a,4aにY軸方向へ移動自在に備えられている基板ステーション3は、基板搬送手段2の両側に移動可能であり、基板Pは、基板ステーション3を介して基板搬送手段2の両側に移動される。
【0040】
部品供給部5及び部品供給部移動手段6は、基板搬送手段2を挟むその両側において、ステーション移動手段4を挟む両側にそれぞれ備えられている。
【0041】
ヘッド移動手段8は、搭載ヘッド7を、X軸方向に移動するX軸移動手段88と、Z軸方向に移動する図示しないZ軸移動手段とにより構成されており、基板搬送手段2を挟む両側において、各搭載ヘッド7をそれぞれ独立して移動するように、基板搬送手段2を挟む両側に設けられている。
【0042】
次にこのような構成の電子部品実装装置300における、電子部品を基板に搭載する動作等について説明する。
本第3の実施の形態の電子部品実装装置300も、第1の実施の形態の電子部品実装装置100と同様に、搭載ヘッド7が電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う。そして、部品供給部5が移動し、適正な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を保持する。
【0043】
そして、電子部品実装装置300は、基板搬送手段2を挟む両側に、搭載ヘッド7をそれぞれ独立して移動するヘッド移動手段8が設けられているとともに、基板Pを、ステーション移動手段4により基板搬送手段2の両側に移動させることができるので、基板搬送手段2の両側において、それぞれの部品供給部5から電子部品をそれぞれの搭載ヘッド7が保持するとともに、基板Pに搬送して搭載することができる。
しかも、電子部品実装装置300は、基板搬送手段2を挟む両側に部品供給部5が設けられているので、第1の実施の形態の電子部品実装装置100に比べ、より数多くの電子部品、またより多くの種類の電子部品の供給が可能であり、基板Pへより多彩な電子部品の搭載を行うことができる。
【0044】
また、第2の実施の形態のように、電子部品を保持した各搭載ヘッド7が、交互に電子部品を基板Pの所定位置に搭載してもよい。例えば、図中Y軸方向、基板搬送手段2の手前側において、一方の搭載ヘッド7が、部品供給部5から電子部品を保持し、図中Y軸方向、基板搬送手段2の手前側へ移動され配置されている基板Pにその電子部品を搭載している間に、図中Y軸方向、基板搬送手段2の奥側において、他方の搭載ヘッド7が、部品供給部5から電子部品の保持を行う。そして、図中Y軸方向、基板搬送手段2の手前側の一方の搭載ヘッド7が基板Pへの電子部品の搭載後、次の電子部品の保持を行うため、部品供給部5へ移動している際に、ステーション移動手段4は、基板ステーション3を介して基板Pを、図中Y軸方向、基板搬送手段2の奥側へ移動させるとともに、図中Y軸方向、基板搬送手段2の奥側の他方の搭載ヘッド7が、基板Pへの電子部品の搭載を行う。
このように、2つの搭載ヘッド7が、電子部品の保持とその電子部品の搭載を行う動作を、それぞれタイミングをずらして行うとともに、ステーション移動手段4が各搭載ヘッド7による電子部品の搭載に応じて、基板搬送手段2の両側に基板Pを移動させることにより、電子部品の搭載を効率よく行うことができる。
【0045】
このように、本発明にかかる電子部品実装装置300は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させて、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aが部品供給部5の部品供給位置において電子部品を保持可能な状態に補正することができる。
さらに、基板搬送手段2を挟む両側に部品供給部5が設けられているので、より数多くの電子部品、またより多くの種類の電子部品の供給が可能となり、基板Pへより多彩な電子部品の搭載を行うことができる。
また、基板搬送手段2を挟む両側において、2つの搭載ヘッド7をそれぞれ独立して動作させるとともに、その搭載ヘッド7の動作に、ステーション移動手段4が基板搬送手段2の両側に基板Pを移動させる動作を連動させることにより、一方の搭載ヘッド7が基板Pに電子部品を搭載している間に、他方の搭載ヘッド7は電子部品の保持を行い、次の電子部品の搭載に備えることができ、交互に電子部品を基板Pの所定位置に搭載することができる。つまり、2つの搭載ヘッド7により、より多くの電子部品の搭載を短時間に効率よく行うことができる。
【0046】
なお、当第3の実施の形態におけるヘッド移動手段8に、第2の実施の形態のように独立して移動する2つの搭載ヘッド7を備え、計4つの搭載ヘッド7を備えた電子部品実装装置とすることにより、基板Pへより多彩な電子部品の搭載を行うことができる。
【0047】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明にかかる電子部品実装装置の第4の実施の形態を、図4に基づき説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
図4に示されるように、電子部品実装装置400は、各構成部材がその上面に載置されるベースステージ1と、基板PをX軸方向に沿って搬送する基板搬送手段2と、基板搬送手段2により搬送された基板Pを保持し、その上面で部品搭載作業を行うための基板ステーション3と、基板ステーション3をY軸方向に沿って移動するステーション移動手段4と、電子部品を供給する部品供給部5と、部品供給部5をY軸方向に沿って移動する部品供給部移動手段6と、部品供給部5により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド7と、搭載ヘッド7をX,Y,Z軸の各方向に移動するヘッド移動手段8と、を有している。
【0048】
ステーション移動手段4は、基板搬送手段2に直交するとともに、基板搬送手段2を挟む両側へY軸方向に延在するように設けられている支持部材4a,4aと、支持部材4a,4aに支持される基板ステーション3をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。つまり、ステーション移動手段4のレール状の支持部材4a,4aにY軸方向へ移動自在に備えられている基板ステーション3は、基板搬送手段2の両側に移動可能であり、基板Pは、基板ステーション3を介して基板搬送手段2の両側に移動される。
【0049】
部品供給部5及び部品供給部移動手段6は、基板搬送手段2を挟む両側において、ステーション移動手段4を挟む両側にそれぞれ備えられている。
【0050】
ヘッド移動手段8は、搭載ヘッド7をX軸方向に移動するX軸移動手段88と、第2のヘッド移動手段として搭載ヘッド7をY軸方向に移動するY軸移動手段89と、Z軸方向に移動する図示しないZ軸移動手段とにより構成されている。
【0051】
X軸移動手段88は、基板搬送手段2の基板搬送路20上に、基板搬送方向と垂直な方向(Y軸方向)に跨る様に備えられている門状のガイド部材93,93に支持され、X軸方向に延在する梁部材94の側面に設けられているレール状の支持部材88a,88aと、その支持部材88a,88aに支持されている搭載ヘッド7をX軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
【0052】
Y軸移動手段89は、ガイド部材93,93の上面に設けられている支持部材89a,89aと、支持部材89a,89aに支持されている梁部材94をY軸方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。この駆動手段としては、例えば、リニアモータ、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。梁部材94はこの支持部材89a介してガイド部材93,93の上面をY軸方向に移動自在に備えられており、搭載ヘッド7は梁部材94を介してY軸方向に移動自在となる。
【0053】
Z軸移動手段(図示省略)は、搭載ヘッド7と梁部材94(X軸移動手段88)とに介在するように設けられている移動手段であり、搭載ヘッド7はこのZ軸移動手段を介してZ軸方向に移動自在に備えられている。Z軸移動手段としては、例えば、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
【0054】
次にこのような構成の電子部品実装装置400における、電子部品を基板に搭載する動作等について説明する。
電子部品実装装置400において、電子部品を基板Pに搭載する際、ヘッド移動手段8のY軸移動手段89が搭載ヘッド7とともに梁部材94をY軸方向に移動し、搭載ヘッド7が基板Pに電子部品の搭載を行う搭載エリアに対応した位置(例えば、図4(b)の位置)に梁部材94を配置する。このように、搭載エリアに対応した位置に配置された梁部材94において、搭載ヘッド7はX軸移動手段88によるX軸方向の移動に基づき、第1の実施の形態と同様に、電子部品の保持や搭載を行う。
つまり、本第3の実施の形態の電子部品実装装置400も、第1の実施の形態の電子部品実装装置100と同様に、搭載ヘッド7が電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う。そして、部品供給部5が移動し、適正な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を保持する。
【0055】
そして、電子部品実装装置400は、基板搬送手段2を挟む両側に、搭載ヘッド7をヘッド移動手段8(Y軸移動手段89)により移動させることができ、また、基板Pをステーション移動手段4により基板搬送手段2の両側に移動させることができるので、基板搬送手段2の両側において、それぞれの部品供給部5から電子部品をそれぞれの搭載ヘッド7が保持するとともに、基板Pに搬送し搭載することができる。
しかも、電子部品実装装置400は、基板搬送手段2を挟む両側に部品供給部5が設けられているので、第1の実施の形態の電子部品実装装置100に比べ、より数多くの電子部品、またより多くの種類の電子部品の供給が可能であり、基板Pへより多彩な電子部品の搭載を行うことができる。
【0056】
このように、本発明にかかる電子部品実装装置300は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させて、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aが部品供給部5の部品供給位置において電子部品を保持可能な状態に補正することができる。
また、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う際に、ヘッド移動手段8(Y軸移動手段89)により搭載ヘッド7を移動させることを合わせて行うことにより、より速やかにずれの補正を行うことができる。
【0057】
なお、当第4の実施の形態におけるヘッド移動手段8に、第2の実施の形態のように独立して移動する2つの搭載ヘッド7を備えた電子部品実装装置とすることにより、基板Pへより速やかな電子部品の搭載を行うことができる。
【0058】
以上のように、本発明にかかる電子部品実装装置においては、搭載ヘッド7が部品供給部5から電子部品を保持する際に、搭載ヘッド7の吸着ノズル7aの位置と、部品供給部5において電子部品が供給される部品供給位置とにずれがある場合は、部品供給部移動手段6が部品供給部5を移動させ、吸着ノズル7aが部品供給位置において電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う位置合わせを行うことができる。そして、部品供給部5が移動し、良好な位置となったところで搭載ヘッド7が部品供給部5の部品供給位置から電子部品を適正な保持を行い、基板の所定の位置に電子部品の搭載を行うことができる。
【0059】
なお、以上の実施の形態において示した電子部品実装装置の構成は、課題を解決するための一形態であり、本発明はこれに限定されるものではなく、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0060】
【発明の効果】
本発明の電子部品実装装置によれば、搭載ヘッドが部品供給部により供給される電子部品を保持する際に、搭載ヘッドの位置と、部品供給部の位置とにずれがあり、搭載ヘッドが電子部品を保持する所定の保持動作ができない場合は、部品供給部移動手段が部品供給部を移動させ、搭載ヘッドがその電子部品を保持可能とするように、そのずれの補正を行う位置合わせを行うことができる。
そして、部品供給部が位置合わせされて移動し、搭載ヘッドに対し良好な位置となったところで搭載ヘッドが部品供給部から電子部品を保持することにより、適正な保持を行えるので、搭載ヘッドは基板の所定の位置に電子部品の搭載を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態のおける電子部品実装装置の斜視図(a)及び平面図(b)である。
【図2】本発明にかかる第2の実施の形態のおける電子部品実装装置の斜視図(a)及び平面図(b)である。
【図3】本発明にかかる第3の実施の形態のおける電子部品実装装置の斜視図(a)及び平面図(b)である。
【図4】本発明にかかる第4の実施の形態のおける電子部品実装装置の斜視図(a)及び平面図(b)である。
【図5】従来の電子部品実装装置の平面図である。
【符号の説明】
2 基板搬送手段
20 基板搬送路
3 基板ステーション
4 ステーション移動手段
5 部品供給部
5a フィーダバンク
55 電子部品フィーダ
6 部品供給部移動手段
6a 支持部材
7 搭載ヘッド
7a 吸着ノズル
8 ヘッド移動手段
88 X軸移動手段
88a 支持部材
89 Y軸移動手段(第2のヘッド移動手段)
89a 支持部材
100、200、300、400 電子部品実装装置
P 基板
Claims (4)
- 基板に対する電子部品実装作業を行う基板ステーションと、
基板を前記基板ステーションに搬送する基板搬送手段と、
前記基板ステーションを、前記基板搬送手段による前記基板の搬送方向と垂直な方向に移動させるステーション移動手段と、
前記基板に搭載すべき電子部品を供給する部品供給部と、
前記部品供給部により供給される前記電子部品を保持し、前記基板に搭載する搭載ヘッドと、
前記搭載ヘッドを、前記基板搬送手段による前記基板の搬送方向と平行な方向に移動させるヘッド移動手段と、
前記部品供給部を前記基板搬送手段による前記基板の搬送方向と垂直な方向に移動させる部品供給部移動手段と、
を備えたことを特徴とする電子部品実装装置。 - 前記基板搬送手段を挟んでその両側に、前記部品供給部及び該部品供給部を移動させる前記部品供給部移動手段と、前記搭載ヘッド及び該搭載ヘッドを移動させる前記ヘッド移動手段をそれぞれ備えるとともに、
前記ステーション移動手段は、前記基板搬送手段を挟んだ両側の領域に前記基板を移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装装置。 - 前記搭載ヘッドを、前記基板搬送手段による前記基板の搬送方向と垂直な方向に移動させる第2のヘッド移動手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品実装装置。
- 1つのヘッド移動手段につき、搭載ヘッドが複数備えられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子部品実装装置。
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JP2002354661A JP2004186617A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 電子部品実装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002354661A JP2004186617A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 電子部品実装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004186617A true JP2004186617A (ja) | 2004-07-02 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004186617A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006147624A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Juki Corp | 電子部品実装装置 |
KR101286947B1 (ko) * | 2012-11-08 | 2013-07-23 | 주식회사 톱텍 | 칩 마운터 |
-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002354661A patent/JP2004186617A/ja active Pending
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