JP2004185759A - ディスク装置およびその組み立て方法 - Google Patents

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香充 桃井
Shoji Kumamura
昭治 熊村
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Abstract

【課題】ディスク装置の高速ディスク回転により空気励振されるディスクを含むスピンドル系振動低減によるデータトラック間隔の狭化を実現するディスク装置を提供する。
【解決手段】スペーサディスク7に、外周部に流入口7dと流出口7e、内周開口部7bを備えた整流孔7cが設け、スピンドルハブ2にはディスク積層状態において内周開口部7bとほぼ同じ軸方向位置に設けられた円周溝2dを備え、内周開口部7bと一体的に整流孔7cを構成する。整流孔7cは空気の排出口および吸入口としての機能を備えて空気流の剥離を抑制し、乱流や渦による空気励振力を低減させることによって、ディスク振動を低減するディスク装置を実現する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク装置の高速ディスク回転により空気励振されるディスク振動を低減し、高記録密度化を実現する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図25は磁気ディスク装置において広く一般的に用いられている構成を示す斜視図である。スピンドルモータ5により回転されるスピンドルハブ2に一枚またはスペーサディスク7を介して等間隔に情報記録保存を担う複数の(図25においては2枚)ディスク1が積層固定されている。ディスク1の両面上または片面上に情報の記録再生を行う磁気ヘッド41が回動可能に配置されている。スピンドルモータ5が回転すると、ディスク11の表面と磁気ヘッド41との間に生じる空気流によって、磁気ヘッド41はディスク11からわずかに浮上する。この磁気ヘッド41はアクチュエータ45の先端部に固定され、アクチュエータ45の他端にはボイスコイルモータ46(以下、VCMと略す)のコイル47が設けられている。一方、磁気ヘッド41はVCM46の駆動力によりアクチュエータ45回転中心軸45aを中心とした回動を行い、ディスク1上をその半径方向に移動可能である。データはディスク1上の同芯状に描かれたデータトラック上に磁気情報として記録されており、スピンドルモータ5の回転すなわちディスク11の回転と磁気ヘッド41の回動により、磁気ヘッド41は任意データトラックの任意位置にアクセスする事が出来る。
【0003】
データを正確に読み書きするには、データトラックに正確に追従する必要がある。磁気ヘッド41のデータトラックへの追従は、データトラック上の等角度間隔、離散的に複数ヶ所に描かれたサーボ情報から現在位置を検出し、データトラックからのズレを補正する方向にアクチュエータ45すなわち磁気ヘッド41を動かす事により行う。磁気ヘッド41の浮上量は数十nm程度であり、磁気ヘッド41とディスク1との間への塵、埃の介入が磁気ヘッド41やディスク1にダメージを与え故障の原因となるため、磁気ディスク装置組み立てはクリーンルームで行い、組み立て後は、カバー42と気密部材44で密封されている。
【0004】
情報記録装置には大容量(高密度)、高転送速度、高信頼性、低消費電力、低コスト、小型、軽量、可搬性等さまざまな特性が求められる。磁気ディスク装置は、特に容量と転送速度の面においてユーザの利便性を満たせる点に優位性が有り、コンピュータ等にとって不可欠な物となっている。今後も更なる大容量化と高速化すなわち高密度化と高速化が進行すると考えられており、それに伴いそれぞれを実現する有力手段であるデータトラック間隔の狭化とスピンドルモータ5の高速回転化も今後ますます進行する。
【0005】
データトラック間隔の狭化を実現するには磁気ヘッド41のデータトラックへの位置決め精度を向上させる必要がある。高精度位置決めを阻害している機構要因として代表的なものは、アクチュエータ45構成部品の固有振動、スピンドルモータ5およびディスク1固有振動、スピンドルモータ5軸受けの非同期振動がある。スピンドルモータ5軸受けの非同期振動の低減に関しては、近年導入が図られている流体軸受けを採用することで大幅に小さくすることができる。一方、アクチュエータ45やスピンドルモータ5およびディスク1の固有振動を低減するには、励振力を小さくするか振動しにくい構造にすることが考えられる。励振力として挙げられるのは、ディスク1回転による空気流であり、具体的には回転によって発生する乱流による圧力の変動である。つまり、ディスク1表面の圧力分布がディスク1の一方の面と他方の面で異なり、これが時間とともに激しく移り変わることによってスピンドルモータ5およびディスク1の固有振動を励起している。アクチュエータ45についても同様にディスク1回転によって発生する乱流によって固有振動が励起される。他の原因としては、スピンドルモータ5やVCMの電磁力が励振力として働くが、これらは空気励振力にくらべて比較的小さい。
【0006】
今後のスピンドルモータ5高速回転化においては乱流の発生による圧力の変動が増加して空気励振力が増加することから、スピンドルモータ5およびディスク1さらにはアクチュエータ45の固有振動振幅は大きくなる傾向にある。データトラック間隔の狭化とスピンドルモータ5の高速回転化は、それぞれが相反する方向性を持ち、両立が困難な技術課題である。
【0007】
従来の磁気ディスク装置における空気励振力に対するスピンドルモータ5およびディスク1固有振動による振れ低減方法の1つとして、中央吹き出し方式が提案されていた。図26は磁気ディスク装置において空気励振力を低減する中央吹き出し方式の構成を示す断面側面図である。クランプディスク3やスピンドルハブ2にそれぞれ吸気口と流路を設け、スペーサディスク7やスピンドルハブ2にそれぞれ排気口を設ける構成である。スピンドルモータ5の回転に伴うディスク11近傍の空気に生じる遠心力によって、空気はディスク11外周に移動する。その結果、ディスク11内周近傍の気圧低下によって、排気口からの空気の排出と、それに伴う吸気口からの空気の吸入が生じる。磁気ディスク装置内においては、排気口から排出された空気がディスク1内周からディスク11外周に向かい、再度ディスク1外周から吸気口に吸入されて、循環空気流が形成される。図26においては、循環空気流を矢印付きの太い実線で表している。この循環空気流が形成される事によって非定常な乱流や渦の発生を防いで空気励振力を低減する。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−297037号公報(第5頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
中央吹き出し方式はディスク1の径が8インチや14インチであった頃のディスク装置に対して具体的構造を成すことが容易な有効な方法であった。しかし、現在の3.5インチや3インチ或いは2.5インチのディスク1を用いたディスク装置では実現が容易ではない。なぜなら、8インチや14インチの頃と比べて、現在のディスク装置はスピンドルモータやディスク間スペースすなわちスペーサディスクが小型・薄型化されており、吸気口と流路と排気口についても必然的に小さな構成しか設ける事が出来ない。また、流路が長いため流路抵抗が大きくなる。また、吸気口近傍の空気にもスピンドルモータ回転による遠心力が働き外周に移動しようとする為、吸気口付近の気圧が低下して空気を吸入する妨げとなる。その結果、従来の中央吹き出し方式では、高速度回転を行うディスク近傍の乱流や渦の抑制が可能な循環空気流を形成できる程の流量が確保できないからである。さらに、構造が複雑であり、クランプ、スペーサディスク、スピンドルハブに流路を設けることが必要であり、特にスピンドルハブに関しては加工に手間がかかる。
【0010】
このような問題に着目して、従来の中央吹き出しはクランプや、ディスク面に対向する筐体にスパイラル状の溝を設けて循環空気流の流量増加を試みている(例えば、特許文献1参照。)。
【0011】
この方法は、従来の中央吹き出し方式ではスピンドルモータの回転に伴い吸気口近傍の空気にも働く遠心力が、吸気口から空気を吸入する妨げとなっていたのに対して、スパイラル状溝のポンピング作用による圧力が加わり、内周すなわち吸気口近傍に向かう空気流を発生させて、吸気口から吸入させる循環空気流の流量を増加させる事ができる。しかしながら、さらに構造を複雑にしており、価格競争力が重要なディスク装置の市場要求に沿わない部分が難点である。
【0012】
この様に更なる大容量化と高速化を進行するにあたって、相反する2つの条件であるスピンドルモータ高速回転化に伴うスピンドルモータおよびディスク固有振動振幅の低減を、近年の3.5インチ以下のディスク装置でも実現できる整流構造を示すことは容易ではない。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを、スピンドルハブに積層し、クランプディスクによって前記ディスクと前記スペーサディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スペーサディスクまたは前記クランプディスクまたは前記スピンドルハブのフランジ部に少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スペーサディスク外周側面に流入口および流出口を設けてなることを特徴とし、本発明によれば、流入口は空気を排出するための排出口の役目を果たして流入口付近での空気の剥離を抑制し、流出口は空気を供給する吸入口の役目を果たし流出口付近での空気の剥離を抑制する作用がある。
【0014】
次に、本発明のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを、スピンドルハブに積層し、クランプディスクによって前記ディスクと前記スペーサディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スペーサディスクは外周側面に流入口と流出口を、内周側面に開口部を備えた整流孔を設け、前記スピンドルハブのディスク挿入円筒部に設けたDカットまたは円周溝が前記整流孔の一部を構成することを特徴とし、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用がある。
【0015】
次に、本発明のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを、スピンドルハブに積層し、クランプディスクによって前記ディスクと前記スペーサディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スペーサディスクは外周側面に流入口と流出口を、内周側面に開口部を備えた整流孔を設け、前記スピンドルハブのディスク挿入円筒部にはDカットを設けられ、ディスクアセンブリ状態において前記Dカットと前記スペーサディスクの内周側面に設けられた開口部とが平面方向に関して略同位置に設けられて一体的に整流孔を構成する磁気ディスク装置の組立て手段を備え、前記組立て手段は前記Dカットと前記スペーサディスクにおける流路の平面方向位置とを検出する手段と、前記Dカットと前記流路との平面方向位置を一致させる手段を備えてなるものとし、さらに、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、前記Dカットが設けられたディスク挿入円筒部に対して光を照射させた際の反射光あるいは通過光の少なくとも強度あるいは強度パターンを感知する手段であることを特徴とし、本発明によれば、前記スペーサディスクの流路と、前記スピンドルハブのディスク挿入円筒部に設けたDカットが一体的に整流孔をなすための簡便な組み立て手段を提供し、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用がある。
【0016】
次に、本発明のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを、スピンドルハブに積層し、クランプディスクによって前記ディスクと前記スペーサディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スペーサディスクは外周側面に流入口と流出口を設け、さらに内周側面に開口部を設け、前記スピンドルハブのディスク挿入円筒部にはDカットを設けられ、ディスクアセンブリ状態において前記Dカットと前記スペーサディスクに設けられた開口部とが平面方向に関して略同位置に設けられて、一体的に整流孔をなすディスク装置の組立て手段を備え、前記組立て手段は前記Dカットと前記スペーサディスクにおける開口部の平面方向位置とを検出する手段と、前記Dカットと前記開口部との平面方向位置を一致させる手段を備えてなるものとし、さらに、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブ天面に設けた未貫通穴と前記Dカットとを所定の位置関係に定めておき、前記Dカット位置を検出することにより前記Dカットの位置検出を行う手段であることを特徴とし、本発明によれば、前記スペーサディスクの流入口及び流出口及び開口部とをつなぐ流路と、前記スピンドルハブのディスク挿入円筒部に設けたDカットが一体的に整流孔をなすための簡便な組み立て手段を提供し、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを、スピンドルハブに積層し、クランプディスクによって前記ディスクと前記スペーサディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スペーサディスクに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スペーサディスク外周側面に流入口及び流出口を設けてなることを特徴とし、流入口は空気を排出するための排出口の役目を果たして流入口付近での空気の剥離を抑制し、流出口は空気を供給する吸入口の役目を果たし流出口付近での空気の剥離を抑制する作用があり、剥離を抑制することにより、大きな圧力変動を伴った乱流の生成・発展の減少効果が得られるため、圧力変動が減少する。また、整流孔を通る循環空気流は乱流の生成・発展を抑制するため、圧力変動が減少する。このように、ディスク振動励振力の主要因である圧力変動を減少させ、ディスク振動を低減する事によって、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0018】
本発明の請求項2に記載のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクを、スピンドルハブに取り付け、クランプディスクによって前記ディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記クランプディスクに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記クランプディスク外周側面に流入口及び流出口を設けてなることを特徴とし、流入口は空気を排出するための排出口の役目を果たして流入口付近での空気の剥離を抑制し、流出口は空気を供給する吸入口の役目を果たし流出口付近での空気の剥離を抑制する作用があり、剥離を抑制することにより、大きな圧力変動を伴った乱流の生成・発展の減少効果が得られるため、圧力変動が減少する。また、整流孔を通る循環空気流は乱流の生成・発展を抑制するため、圧力変動が減少する。このように、ディスク振動励振力の主要因である圧力変動を減少させ、ディスク振動を低減する事によって、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0019】
本発明の請求項3に記載のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクを、スピンドルハブに取り付け、クランプディスクによって前記ディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スピンドルハブに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スピンドルハブ外周側面に流入口及び流出口を設けてなることを特徴とし、流入口は空気を排出するための排出口の役目を果たして流入口付近での空気の剥離を抑制し、流出口は空気を供給する吸入口の役目を果たし流出口付近での空気の剥離を抑制する作用があり、剥離を抑制することにより、大きな圧力変動を伴った乱流の生成・発展の減少効果が得られるため、圧力変動が減少する。また、整流孔を通る循環空気流は乱流の生成・発展を抑制するため、圧力変動が減少する。このように、ディスク振動励振力の主要因である圧力変動を減少させ、ディスク振動を低減する事によって、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0020】
次に、本発明の請求項4に記載のディスク装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置において、前記整流孔は一本の真っ直ぐな孔で構成されていることを特徴とし、本発明によれば、流路を直線化することによる流路抵抗の減少による整流孔を通る流量増加が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0021】
次に、本発明の請求項5に記載のディスク装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置において、前記整流孔は前記ディスク面に略平行に設けられていることを特徴とし、本発明によれば、整流孔をディスク面に平行に設けて回転方向と同じ面内に流路を構成し、整流孔を通る流量増加が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0022】
次に、本発明の請求項6に記載のディスク装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置において、前記整流孔の流入口面積はスペーサディスク内部の前記整流孔略中央部の流路断面積よりも大きいことを特徴し、本発明によれば、流入口面積を増加させて整流孔への流入量増加および整流孔を通る流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0023】
次に、本発明の請求項7に記載のディスク装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置において、前記整流孔の流出口面積はスペーサ内部の流路断面積よりも大きいことを特徴とし、本発明によれば、流出口面積を増加させて整流孔からの流出量増加および流路を通る流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0024】
次に、本発明の請求項8に記載のディスク装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置において、前記整流孔は流入口と流出口とが繋がって構成され、前記流入口と流出口とがなす外周側の角度は0°より大きく180°より小さいことを特徴とし、本発明によれば、流入路と流出路に角度を設けることによって、より大きな流路断面積を設けることによる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0025】
次に、本発明の請求項9に記載のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを、スピンドルハブに積層し、クランプディスクによって一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スペーサディスクに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スペーサディスク外周側面に流入口と流出口を設け、さらに前記流入口と前記流出口との間で前記スペーサディスクの内周に開口部を設け、前記スピンドルハブのディスク挿入円筒部の一部が前記開口部とともに流路として構成されたことを特徴とし、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0026】
次に、本発明の請求項10に記載のディスク装置は、請求項9に記載のディスク装置において、前記ディスク挿入円筒部に設けられた前記流路が、前記ディスク挿入円筒部の一周にわたって設けられた円周溝によって構成されていることを特徴とし、本発明によれば、スピンドルハブの流路を旋盤加工で容易に形成することが出来、作業時間・費用の短縮が図れる。
【0027】
次に、本発明の請求項11に記載のディスク装置は、請求項9または請求項10に記載のディスク装置において、前記円周溝の軸方向幅が前記スペーサディスク軸方向幅よりも小さいことを特徴とし、本発明によれば、スペーサディスクとスピンドルハブとの同軸度を保つことにより、整流孔が所定の断面積を保つとともに整流効果を確保すること出来る。
【0028】
次に、本発明の請求項12に記載のディスク装置は、請求項9に記載のディスク装置において、前記ディスク挿入円筒部に設けられた前記流路がDカットによって構成され、ディスクアセンブリ状態において、前記Dカットは、前記スペーサディスク内周側面に設けられた開口部と繋がっていることを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置を提供できる。
【0029】
次に、本発明の請求項13に記載のディスク装置は、少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを積層するディスク装置において、前記スペーサディスクに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スペーサディスクに少なくとも1つの前記整流孔は前記スペーサディスク外周側面に流入口及び流出口を設け、さらに前記流入口と前記流出口とつながった開口部を内周側面に設け、スピンドルハブのディスク挿入円筒部にDカットを設けることによって構成され、ディスクアセンブリ状態において前記Dカットと前記スペーサディスクの内周側面に設けられた前記開口部とが平面方向に関して略同位置に設けられる組立て手段を備え、前記組立て手段は前記Dカットと前記スペーサディスクにおける前記開口部の平面方向位置とを検出する手段と、前記Dカットと前記開口部との平面方向位置を一致させる手段を備えたことを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる。
【0030】
次に、本発明の請求項14に記載のディスク装置は、請求項13に記載のディスク装置において、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブと光センサとを相対的に回転させながら、前記Dカットが設けられたディスク挿入円筒部に対して光を照射させた際の反射光あるいは通過光の強度あるいは強度パターンを感知する手段であることを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる。
【0031】
次に、本発明の請求項15に記載のディスク装置は、請求項14に記載のディスク装置において、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブと光センサとを相対的に回転させながら、前記Dカットが設けられたディスク挿入円筒部に対して半径方向に光を照射させた際の反射光強度を感知することによるものであり、前記Dカット面に対して垂直に光が照射する位置関係にある際に前記反射光強度が最も強いことを検出して、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段であることを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる。
【0032】
次に、本発明の請求項16に記載のディスク装置は、請求項14に記載のディスク装置において、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブと光センサとを相対的に回転させながら、前記Dカットが設けられた軸方向位置に向けて、中心軸と前記Dカットとの距離以上かつディスク挿入円筒部半径R以下の半径を備えた同軸仮想円に接する光を照射させた場合、前記Dカットと入射光が平行になる際に前記通過光強度が最も強いことを検出して、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段であることを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる
次に、本発明の請求項17に記載のディスク装置は、請求項14に記載のディスク装置において、前記Dカットが前記ディスク挿入円筒部の軸方向におけるほぼ全領域に設けられ、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブと光センサとを相対的に回転させながら、Dカット底面に対して斜め方向から光を照射させた際の反射光強度を感知することによるものであり、Dカット底面で光が反射する際に前記反射光強度が最も強いことを検出して、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段であることを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる。
【0033】
次に、本発明の請求項18に記載のディスク装置は、請求項14に記載のディスク装置において、前記Dカットが前記ディスク挿入円筒部の軸方向におけるほぼ全領域に設けられ、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、少なくともひとつの前記Dカットに位置検出用の凹部あるいは凸部を設け、前記凹部または前記凸部の位置を検出する手段であることを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる。
【0034】
次に、本発明の請求項19に記載のディスク装置は、請求項13に記載のディスク装置において、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が、スピンドルハブ天面に設けた未貫通穴と前記Dカットとを所定の位置関係に定めておき、前記未貫通穴位置を検出することにより前記Dカットの位置検出を行う手段であることを特徴とし、本発明によれば、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる。
【0035】
次に、本発明の請求項20に記載のディスク装置は、請求項19に記載のディスク装置において、前記未貫通穴の数が同一水平面内における前記Dカットの数の約数であることを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる
次に、本発明の請求項21に記載のディスク装置は、請求項13に記載のディスク装置において、前記Dカットと前記流路との平面方向位置を一致させる手段において、前記Dカット位置を所定の位置に移動させるためのスピンドルハブ外部駆動手段を備え、前記外部駆動手段がスピンドルハブ天面に設けた未貫通穴に前記スピンドルハブを外部駆動する駆動手段を係合させることと、前記駆動手段によってDカット位置を所定の位置に移動させる手段であることを特徴とし、本発明によれば、流路の断面積を増加させることにより整流孔を流れる流量増加作用が、乱流生成・発展抑制作用および圧力変動の減少効果を増加させ、より大きなディスク振動低減効果が得られ、高密度化が実現できるディスク装置とその組み立て手段を提供できる。
【0036】
以下、本発明に記載された実施の形態について、図1から図26を用いて説明する。
【0037】
尚、流路とは、整流孔を構成する流体の通路として使用している。
【0038】
(実施の形態1)
以下、本発明の請求項1ないし請求項5に記載された実施の形態1について、図1ないし図3を用いて説明する。
【0039】
図1は本発明の実施の形態1に係るスペーサディスクに設けた整流孔7cを示す斜視図である。スペーサディスク7には等角度間隔に4つの整流孔7cが設けられており、この整流孔7cは2つの開口を共に外周側面に設けた一本の真っ直ぐな孔によって構成されている。また、この整流孔7cはスペーサディスク7の底面と平行に設けられている。
【0040】
図2は本発明の実施の形態1に係るディスク装置におけるスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面図である。図2(a)は断面平面図、図2(b)は断面側面図である。図2において、スピンドルハブ2上にスペーサディスク7を介してディスク1が等間隔に積層され、クランプディスク3によってスピンドルモータ5と一体的に回転可能に固定されている。
【0041】
本発明の実施の形態1における作用を以下に説明する。スピンドルモータ5が図2(a)中の破線矢印方向に回転すると、スピンドルモータ5およびディスク1近傍の空気も同じ方向に回転するが、スピンドルモータ5およびディスク1近傍の筐体(図示せず)やアクチュエータ(図示せず)、ディスク1外の回転しない空気等の抵抗が存在するため、空気流の回転速度はスピンドルモータ5回転速度より小さい。ここで、ディスク1、スピンドルハブ2、スペーサディスク7とクランプディスク3は回転空気流との間で速度差による剥離現象が生じる。この剥離によって乱流が発生し、これによってディスク1表面の圧力変動がディスク1固有振動の励起力として働く。したがって、この剥離現象を抑制することによって圧力変動の減少を行えば、励振力を減少させてディスク1振動振幅を減少させることが出来る。前述のように空気流の回転速度はスピンドルモータ5回転速度より小さいから、スペーサディスク7に設けられた整流孔7cに図2(a)中の実線矢印方向に空気が流入、流出する。壁面を流れる空気流の剥離を抑制するためには、壁面から空気を排出する事と、壁面に空気を供給することが有効である。本発明における構造では、流入口7dはスペーサディスク7外周部およびディスク1内周部から空気を排出するための排出口の役目を果たして流入口7d付近での空気の剥離を抑制し、流出口7eはスペーサディスク7外周部およびディスク1内周部に空気を供給する吸入口の役目を果たし流出口7e付近での空気の剥離を抑制する。ここで述べる空気の剥離の抑制とは、空気の剥離の発生を減少させることだけでなく、大きな圧力変動を伴う剥離の発生を防ぐために、小さな圧力変動を伴う小さな剥離を発生させることも含んでいる。また、流入口7dから流出口7eへの空気流の一部は再度整流孔7cを通り、循環空気流を形成する。乱流とは無秩序な攪拌現象であるから、循環空気流は規則性のある流れであり、乱流を抑制する作用がある。
【0042】
本発明の実施の形態1における効果を以下に説明する。このように、剥離および乱流の抑制によって、ディスク1表面の圧力変動の減少を行い、励振力を減少させてディスク1振動振幅を減少させることが出来る。
図3は本発明の実施の形態1に係るディスク装置におけるクランプディスクおよびスピンドルハブに設けた整流孔を示す断面側面図である。図3においては、クランプディスク3に整流孔3cを、スピンドルハブ2のフランジ部2aにも整流孔2cが設けられている。この場合も、図2で示したのと同様の剥離と乱流の抑制作用とディスク1振動振幅減少効果が得られる。
【0043】
(実施の形態2)
以下、本発明の請求項6ないし請求項7に記載された実施の形態について、図4を用いて説明する。
【0044】
図4は本発明の実施の形態2に係るディスク装置におけるスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面平面図である。一般的なディスク装置の構造をなす部分の説明は省略する。図4におけるスペーサディスク7には整流孔7cが設けられている。本発明の実施の形態2において特徴とすることは、整流孔7cの流入口7d面積がスペーサディスク7内部の流路断面積よりも大きく設けられていることと、整流孔7cの流出口7e面積がスペーサディスク7内部の流路断面積よりも大きく設けられていることである。
【0045】
本発明の実施の形態2における作用を以下に説明する。スピンドルモータ(図示せず)が図4中の破線矢印方向に回転すると、スペーサディスク7に設けられた整流孔に図4中の実線矢印方向に空気が流入、流出し、流入口7d付近と流出口7e付近において空気の剥離および乱流の抑制作用が得られることについては実施の形態1において説明したとおりである。流路を大きくして、整流孔7cを通る流量を増加させれば、より大きな剥離および乱流抑制作用を得ることが出来るが、流路を大きくするとスペーサディスク7の強度が弱くなり、クランプディスク3によるディスク1のうねりが発生する。すなわち寸法上の制限により流路を大きくするには限界がある。そこで、流路全体を一様に大きくするのではなく、流入口7dと流出口7eを大きくする構造とし、流入口7dにおいては、回転方向前方の空気は流入口7d部壁面に案内されてより多くの空気流が流路に流入しようとし、流入口7d部の圧力が上昇する。この圧力上昇によって同じ流路断面積でもより多くの空気流が通過することが出来る。流出口7eにおいては、回転方向後方の相対的に低速の空気によって流路の空気が吸引されて圧力が低下する。流出口7e面積が大きいとこの圧力低下による吸引力が大きくなり、より多くの空気流が流路から流出して、同じ流路断面積でもより多くの空気流が通過することが出来る。つまり、流入口7d面積あるいは流出口7e面積が増加することによって、整流孔7cを通過する流量が増加し、剥離および乱流の抑制作用が大きくなる。
【0046】
本発明の実施の形態2における効果を以下に説明する。このように、剥離および乱流の抑制作用の増加によって、ディスク1表面の圧力変動の減少を行い、励振力を減少させてディスク1振動振幅を減少させることが出来る。
なお、図4においては、整流孔の流入口7d面積と流出口7e面積の両方が、スペーサディスク7内部の流路断面積よりも大きく設けられているが、いずれか一方でも定性的には同様の作用および効果が生じる。
【0047】
である。
【0048】
(実施の形態3)
以下、本発明の請求項8に記載の実施の形態3について図5を用いて説明する。
【0049】
図5は本発明の実施の形態3に係るディスク装置におけるスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面平面図である。一般的なディスク装置における構造をなす部分の説明は省略する。本発明の実施の形態3において特徴とすることは、スペーサディスク7には整流孔7cが設けられており、整流孔7cは流入路7fと流出路7gとが繋がって構成され、流入路7fと流出路7gとがなす外周側の角度θが0°より大きく180°より小さいことである。尚、図5の中心線より左側には参照のため、整流孔7cが真っ直ぐな孔で構成されている場合、すなわち角度θが180°の場合を示した。
【0050】
本発明の実施の形態3における作用を以下に説明する。スピンドルモータ5が図5中の破線矢印方向に回転すると、スペーサディスク7に設けられた整流孔7cに図5中の実線矢印方向に空気が流入、流出し、流入口7d付近と流出口7e付近において空気の剥離および乱流の抑制作用が得られることについては実施の形態1において説明したとおりである。整流孔7cを通る流量を増加させれば、より大きな剥離および乱流抑制作用を得ることが出来る。それには流路を大きくするか流路抵抗を小さくする必要がある。流路を大きくするとスペーサディスク7の強度が弱くなり、ディスク1のうねりが発生する。すなわち寸法上の制限により流路を大きくするには限界がある。そこで、流入路7fと流出路7gとがなす外周側の角度θが0°より大きく180°より小さくなる様に流路を構成すれば、流路を短くすることができる。これによってスペーサディスク7が同じ強度を保ちつつ、流路を大きくすることが出来る。また、流路が短くなることによって流路抵抗の減少も同時に可能である。このように、流路断面積の増加と流路抵抗の減少によって、整流孔7cを通過する流量が増加し、剥離および乱流の抑制作用が大きくなる。
【0051】
本発明の実施の形態3における効果を以下に説明する。このように、剥離および乱流の抑制作用の増加によって、ディスク1表面の圧力変動の減少を行い、励振力を減少させてディスク1振動振幅を減少させることが出来る。
【0052】
(実施の形態4)
以下、本発明の請求項9ないし請求項11に記載された実施の形態4について、図6と図7を用いて説明する。
【0053】
図6は本発明の実施の形態4に係るスピンドルハブ2を示す斜視図である。一般的なスピンドルハブ2の構造をなす部分の説明は省略する。図6に示すスピンドルハブ2はディスク挿入円筒部2bに円周溝2dが設けられており、スピンドルハブ2にディスク1(図示せず)とスペーサディスク7(図示せず)が積層された際には、スペーサディスク7に設けられた内周開口部7bと共に整流孔7cを形成することを特徴とする。
【0054】
本発明の実施の形態4におけるディスク装置の特徴について図7を用いて説明する。図7は本発明の実施の形態4に係るディスク装置におけるスピンドルハブおよびスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面図である。図7(a)が断面平面図であり、図7(b)が断面側面図である。一般的なディスク装置の構造をなす部分の説明は省略する。図7は図6に示したスピンドルハブ2を搭載するスピンドルモータ5にディスク1とスペーサディスク7を積層固定したものである。図7(a)に示すようにスペーサディスク7には、外周部に流入口7dと流出口7eに加えて、内周の開口部7bを備えた整流孔7cが設けられている。図7(b)におけるスピンドルハブ2の円周溝2dは、ディスク1とスペーサディスク7積層状態において、内周開口部7bとほぼ同じ軸方向位置に設けられており、内周開口部7bと一体的に整流孔7cを構成している。ここで、スピンドルハブ2の円周溝2dはスペーサディスク7の軸方向厚さよりも小さく設けられているので、スペーサディスク7が円周溝2dに入り込むことは無く、スペーサディスク7とスピンドルハブ2の同軸度は保たれる。
【0055】
本発明の実施の形態4における作用を以下に説明する。スピンドルモータ5が図7(a)中の破線矢印方向に回転すると、スペーサディスク7に設けられた整流孔7cに図中の実線矢印方向に空気が流入、流出し、流入口7d付近と流出口7e付近において空気の剥離および乱流の抑制作用が得られることについては実施の形態1において説明したとおりである。整流孔7cを通る流量を増加させれば、より大きな剥離および乱流抑制作用を得ることが出来る。それには流路を大きくすることが有効である。流路を大きくするとスペーサディスク7の強度が弱くなり、クランプによるディスク1のうねりが発生する。すなわち寸法上の制限により流路を大きくするには限界がある。そこで、スピンドルハブ2に円周溝2dを設け、スペーサディスク7の流路に内周開口部7bを設け、円周溝2dと内周開口部7bが一体的に整流孔7cをなす構成として、流路を大きくすることが出来る。この構成によれば、スペーサディスク7に設ける整流孔位置の自由度が大きくなり、スペーサディスク7が同じ強度を保ちつつ、流路を大きくするための設計が容易に出来る。このように、流路断面積の増加とよって、整流孔7cを通過する流量が増加し、剥離および乱流の抑制作用が大きくなる。
【0056】
本発明の実施の形態4における効果を以下に説明する。このように、剥離および乱流の抑制作用の増加によって、ディスク1表面の圧力変動の減少を行い、励振力を減少させてディスク1振動振幅を減少させることが出来る。
【0057】
(実施の形態5)
以下、本発明の請求項12ないし請求項16に記載された実施の形態5について、図8ないし図15を用いて説明する。
図8は本発明の実施の形態5に係るスピンドルハブに設けたDカットを示す斜視図である。一般的なスピンドルハブの構造をなす部分の説明は省略する。図8に示すスピンドルハブ2はディスク挿入円筒部2bにDカット2eが設けられており、スピンドルハブ2にディスク1(図示せず)とスペーサディスク7(図示せず)が積層された際には、スペーサディスク7(図示せず)に設けられた内周の開口部7b(図示せず)と共に整流孔7c(図示せず)を形成することを特徴とする。
【0058】
本発明の実施の形態5におけるディスク装置の構造上の特徴について図9を用いて説明する。図9は本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブおよびスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面図である。図9(a)が断面平面図であり、図9(b)が断面側面図である。一般的な磁気ディスク装置の構造をなす部分の説明は省略する。図9は図8に示したスピンドルハブ2を搭載するスピンドルモータ5にディスク1とスペーサディスク7を積層固定したものである。図9(a)に示すようにスペーサディスク7には、外周部に流入口7dと流出口7eに加えて、内周の開口部7bが備えられ、Dカット2eと共に整流孔7cを形成している。図9(b)に示すようにスピンドルハブ2のDカット2eは、ディスク1とスペーサディスク7積層状態において、開口部7bと同じ軸方向位置に設けられており、開口部7bと一体的に整流孔7cを構成している。
【0059】
本発明の実施の形態5における構造上の特徴における作用を以下に説明する。スピンドルモータ5が図9(a)中の破線矢印方向に回転すると、スペーサディスク7に設けられた整流孔7cに図9中の実線矢印方向に空気が流入、流出し、流入口7d付近と流出口7e付近において空気の剥離および乱流の抑制作用が得られることについては実施の形態1において説明したとおりである。整流孔7cを通る流量を増加させれば、より大きな剥離および乱流抑制作用を得ることが出来る。それには流路を大きくすることが有効である。流路を大きくするとスペーサディスク7の強度が弱くなり、ディスク1のうねりが発生する。すなわち寸法上の制限により流路を大きくするには限界がある。そこで、スピンドルハブ2にDカット2eを設け、スペーサディスク7の流路に開口部7bを設け、Dカット2eと開口部7bが一体的に整流孔7cをなす構成として、流路を大きくすることが出来る。この構成によれば、スペーサディスク7に設ける整流孔7c位置の自由度が大きくなり、スペーサディスク7が同じ強度を保ちつつ、流路を大きくするための設計が容易に出来る。このように、流路断面積の増加とよって、整流孔7cを通過する流量が増加し、剥離および乱流の抑制作用が大きくなる。
【0060】
本発明の実施の形態5における構造上の特徴における効果を以下に説明する。このように、剥離および乱流の抑制作用の増加によって、ディスク1表面の圧力変動の減少を行い、励振力を減少させてディスク1振動振幅を減少させることが出来る。
次に、本発明の実施の形態5における磁気ディスク装置の組み立て手段の特徴について図9ないし図13を用いて説明する。図9に示す状態つまり、Dカット2eと流路とが一体的に整流孔7cを構成するように、スピンドルハブ2とスペーサディスク7の平面方向位置関係を調整して組み立てを行うこと、すなわちスピンドルハブ2のDカット2eとスペーサディスク7の開口部7bの平面方向位置の検出手段が必要である。
まず、スピンドルハブ2のDカット2eの平面方向位置を検出する手段について説明する。図10は本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための第1の光照射方法を示す断面平面図である。図10に示すように、スピンドルハブ2のDカット2eが設けられた軸方向位置に光センサ10からの入射光11が水平方向に照射される。光センサ10からの入射光11はスピンドルハブ2に反射して、反射光12は光センサ10に受光される。図10に示すようにスピンドルハブ2を回転させるとスピンドルハブ2での反射状態が図10(a)、図10(b)、図10(c)の3つの状態を移り変わることになる。図10(a)はスピンドルハブ2のディスク挿入円筒部2bで入射光11が反射した場合であり、光は曲面によって拡散する為、光センサ10に受光される反射光12は入射光11の強度と比較して弱くなる。図10(b)はスピンドルハブ2のDカット2eで入射光11が反射した場合であり、特に入射光11がDカット2e面に垂直に照射されなかった場合である。この場合、反射光12は光センサ10に受光されないため、反射光12の強度は理想的には零である。図10(c)はスピンドルハブ2のDカット2eで入射光11が反射した場合であり、特に入射光11がDカット2e面に垂直に照射された場合である。この場合、反射光12は光センサ10にほぼすべて受光されるため、反射光12の強度は理想的には入射光11と同じである。図11にスピンドルハブ2の回転に伴う、図10(a)、図10(b)、図10(c)の回転角度変化における反射光12の強度変化を示す。図11は本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための第1の光照射方法に対する受光強度パターンを示す図である。横軸がスピンドルハブ2回転角度であり、縦軸が受光強度である。反射光12強度が最も高くなった時が図10(c)の状態であるから、Dカット2eの平面位置を検出し、スピンドルハブ2のDカット2eを所定の位置に停止させることが出来る。
図12は本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための第2の光照射方法を示す断面平面図である。図12に示すように、スピンドルハブ2のDカット2eが設けられた軸方向位置において、投光部10aから受光部10bに向かって入射光11が水平方向に照射される。この入射光11はスピンドルハブ2の中心から所定距離オフセットして照射される。この場合の所定距離とはスピンドルハブ2とDカット2eとの距離L以上かつディスク挿入円筒部半径R以下に設定されている。図12に示すようにスピンドルハブ2を回転させるとスピンドルハブ2での反射状態が図12(a)、図12(b)の2つの状態を移り変わることになり、図12(a)はディスク挿入円筒部2bに入射光11が反射した場合であり、反射光12は進行方向が変化して受光部10bに届かないため受光強度は理想的には零である。図12(b)はDカット2eの平面と入射光11が水平になった場合であり、光は受光部10bに到達するため、受光強度は図12(a)の状態に比べて強くなる。図13にスピンドルモータ5の回転に伴う、図12(a)、図12(b)の回転角度変化における受光強度変化を示す。図13は本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための第2の光照射方法に対する通過光13の強度パターンを示す図である。横軸がスピンドルハブ2回転角度であり、縦軸が反射光12の強度である。反射光12強度が最も高くなった時が図12(b)の状態であるから、Dカット2eの平面位置を検出し、スピンドルハブ2のDカット2eを所定の位置に停止させることが出来る。スピンドルハブの駆動停止は、スピンドルモータによる自駆動でも外力による外部駆動でも良い。
次に、スペーサディスク7の開口部7bの平面方向位置を検出する手段は、スピンドルハブ2のDカット2e位置を検出する手段と同様に反射光12の強度を検出する方法を用いることが出来る。図14は本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスペーサディスクの開口部の平面方向位置検出のための第1の光照射方法を示す断面平面図である。図14(a)と図14(b)を比較すると、図14(a)の場合はスペーサディスク7の整流孔7cで入射光11が反射した場合の反射光12強度は整流孔7cがない場合と比較して弱くなる。図14(b)の場合はスペーサディスク7の外周側面での反射光12がほぼすべて受光部10bに到達するため受光強度は比較的強くなる。このように反射光12強度を検出することによってスペーサディスク7における整流孔7cの位置を検出することが出来る。
また、スペーサディスク7の開口部の平面方向位置を検出する他の手段は、スピンドルハブ2のDカット2e位置を検出する手段と同様に通過光13の強度を検出する方法を用いることも出来る。図15に本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスペーサディスクの開口部の平面方向位置検出のための第2の光照射方法を示す断面平面図を示す。図15(a)と図15(b)を比較すると、図15(a)の場合は入射光11がスペーサディスク7外周側面に反射して受光部10bに到達しないため理想的には受光強度は零である。図15(b)の場合は入射光11がスペーサディスク7の整流孔7cを通過してほぼすべて受光部10bに到達する。このように反射光12強度を検出することによってスペーサディスク7における整流孔7cすなわち開口部7cの位置を検出することが出来る。
このように、スピンドルハブ2のDカット2eとスペーサディスク7の開口部7bの平面方向位置の検出手段を備え、スピンドルハブ2とスペーサディスク7の平面方向位置関係を調整して組み立てを行う。これによって図9に示すようにDカット2eと開口部2bとが一体的に整流孔7cをなすための組み立てが、自動的に、短時間で、正確に実現可能となる。
尚、反射光・通過光強度は、光センサから連続のアナログ値として出力させて最大値をモニターしても良いが、閾値をもうけてオン/オフのデジタル出力を行っても良い。
尚、Dカット2eの平面方向位置検出手段として、スピンドルモータ5を回転させた場合の反射光12あるいは通過光13の強度を検出する手段について図10および図12に示したが、スピンドルハブ2を固定して投光部10aや受光部10bを回転させても良い。
【0061】
(実施の形態6)
以下、本発明の請求項17に記載された実施の形態6について、図16ないし図19を用いて説明する。
【0062】
図16は本発明の実施の形態6に係るスピンドルハブにおけるDカットを示す斜視図である。一般的なスピンドルハブ2の構造をなす部分の説明は省略する。図16に示すスピンドルハブ2はディスク挿入円筒部2bのほぼ全高さにDカット2eが設けられており、スピンドルハブ2にディスク1(図示せず)とスペーサディスク7(図示せず)が積層された際には、スペーサディスク7(図示せず)に設けられた内周の開口部7b(図示せず)と共に整流孔(図示せず)を形成することを特徴とする。
【0063】
本発明の実施の形態6における磁気ディスク装置の構造上の特徴について図17を用いて説明する。図17は本発明の実施の形態6に係るディスク装置におけるスピンドルハブおよびスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面図である。図17(a)が断面平面図であり、図17(b)が断面側面図である。一般的なディスク装置の構造をなす部分の説明は省略する。図17は図16に示したスピンドルハブ2にディスク1とスペーサディスク7を積層固定したものである。図17(a)に示すようにスペーサディスク7には、外周部に流入口7dと流出口7eに加えて、内周の開口部7bが備えられ、Dカット2eと共に整流孔7cを形成している。
【0064】
本発明の実施の形態6における構造上の特徴における作用を以下に説明する。スピンドルモータ5が図17(a)中の破線矢印方向に回転すると、スペーサディスク7に設けられた整流孔7cに図17中の実線矢印方向に空気が流入、流出し、流入口7d付近と流出口7e付近において空気の剥離および乱流の抑制作用が得られることについては実施の形態1において説明したとおりである。整流孔7cを通る流量を増加させれば、より大きな剥離および乱流抑制作用を得ることが出来る。それには流路を大きくすることが有効である。流路を大きくするとスペーサディスク7の強度が弱くなり、ディスク1のうねりが発生する。すなわち寸法上の制限により流路を大きくするには限界がある。そこで、スピンドルハブ2にDカット2eを設け、スペーサディスク7の流路に内周の開口部7bを設け、Dカット2eと開口部7bが一体的に整流孔7cをなす構成として、流路を大きくすることが出来る。この構成によれば、スペーサに設ける整流孔7c位置の自由度が大きくなり、スペーサディスク7が同じ強度を保ちつつ、流路を大きくするための設計が容易に出来る。このように、流路断面積の増加によって、整流孔7cを通過する流量が増加し、剥離および乱流の抑制作用が大きくなる。
【0065】
本発明の実施の形態6における構造上の特徴における効果を以下に説明する。このように、剥離および乱流の抑制作用の増加によって、ディスク1表面の圧力変動の減少を行い、励振力を減少させてディスク1振動振幅を減少させることが出来る。
図17に示す状態つまりDカット2eと流路とが一体的に整流孔7cを構成するように、スピンドルハブ2とスペーサディスク7の平面方向位置関係を調整して組み立てを行うこと、すなわちスピンドルハブ2のDカット2eとスペーサディスク7の流路の平面方向位置の検出手段が必要である。本発明の実施の形態6における磁気ディスク装置の組み立て手段の特徴においては、特にスピンドルハブ2のDカット2eの平面位置検出手段について図18と図19を用いて説明する。
図18は本発明の実施の形態6に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための光照射方法を示す側面図である。図18に示すように、光センサ10の投光部10aからスピンドルハブ2のDカット2e底面に入射光11が照射され、Dカット2e底面で反射した反射光12は光センサ10の受光部10bで受光される。図18に示すようにスピンドルモータ5を回転させると図18(a)、図18(b)の2つの状態を移り変わることになる。図18(a)は入射光11が天面2gで反射した場合であり、反射光12のほとんどは受光部10bで受光されないため、光センサ10に受光される反射光12は入射光11の強度と比較して弱くなる。図18(b)はスピンドルハブ2のDカット2e底面で入射光11が反射した場合であり、反射光12は光センサ10にほぼすべて受光されるため、反射光12の強度は比較的強い。図19にスピンドルハブ2の回転に伴う、図18(a)、図18(b)の回転角度変化における反射光12の強度変化を示す。図19は本発明の実施の形態6に係るディスク装置におけるスピンドルハブカットの平面方向位置検出のための光照射に対する反射光12の強度パターンを示す図である。横軸がスピンドルハブ2回転角度であり、縦軸が受光強度である。反射光12強度が最も高くなった時が図18(b)の状態であるから、Dカット2eの平面位置を検出し、スピンドルハブ2のDカット2eを所定の位置に停止させることが出来る。
このように、スピンドルハブ2のDカット2eとスペーサディスク7の流路の平面方向位置の検出手段を備え、スピンドルハブ2とスペーサディスク7の平面方向位置関係を調整して組み立てを行う。これによって図17に示すようにDカット2eと流路とが一体的に整流孔7cをなすための組み立てが、自動的に、短時間で、正確に実現可能となる。
尚、反射光強度は、光センサから連続のアナログ値として出力させて最大値をモニターしても良いが、閾値をもうけてオン/オフのデジタル出力を行っても良い。
【0066】
尚、Dカット2eの平面方向位置検出手段として、スピンドルハブ2を回転させた場合の反射光12あるいは通過光13の強度を検出する手段について図18に示したが、スピンドルハブ2を固定して投光部10aや受光部10bを回転させても良い。
【0067】
(実施の形態7)
以下、本発明の請求項18に記載された実施の形態7について、図20ないし図22を用いて説明する。
【0068】
図20は本発明の実施の形態7に係るスピンドルハブにおけるDカット底面の凸部を示す斜視図である。一般的なスピンドルハブの構造をなす部分の説明は省略する。図20に示すスピンドルハブ2はディスク挿入円筒部2bのほぼ全高さにDカット2eが設けられており、Dカット2e底面に凹部2hが設けられている。スピンドルハブ2にディスク1(図示せず)とスペーサディスク7(図示せず)が積層された際には、スペーサディスク7(図示せず)に設けられた内周の開口部7b(図示せず)と共に整流孔7c(図示せず)を形成することを特徴とする。スピンドルハブ2とスペーサディスク7(図示せず)の平面方向位置関係を調整して組み立てを行うには、それらの平面方向位置の検出手段が必要である。本発明の実施の形態7における磁気ディスク装置の組み立て手段の特徴においては、特にスピンドルハブ2のDカット2eの平面位置検出手段について図21と図22を用いて説明する。
【0069】
図21は本発明の実施の形態7に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための光照射方法を示す斜視図である。図21に示すように、光センサ10の投光部10aからスピンドルハブ2に入射光11が照射され、スピンドルハブ2で反射した反射光12は光センサ10の受光部10bで受光される。図21に示すようにスピンドルハブ2を回転させると図21(a)、図21(b)、図21(c)の3つの状態を移り変わることになる。図21(a)は入射光11が天面2gで反射した場合であり、反射光12のほとんどは受光部10bで受光さるため、受光強度は入射光11の強度と理想的には同じである。図21(b)はスピンドルハブ2のDカット2e底面で入射光11が反射した場合であり、反射光12は光センサ10にほぼすべて受光されるため、受光強度派は入射光11の強度と理想的には同じである。図21(c)はスピンドルハブ2の凹部2hで入射光11が反射した場合であり、反射光12は拡散して光センサ10に受光されないため、受光強度は零に近い。図22にスピンドルハブ2の回転に伴う、図21(a)、図21(b)、図21(c)の回転角度変化における反射光12の強度変化を示す。図22は本発明の実施の形態7に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための光照射に対する反射光12の強度パターンを示す図である。横軸がスピンドルハブ2回転角度であり、縦軸が受光強度である。反射光12強度が最も弱くなった時が図21(c)の状態であるから、Dカット2eの平面位置を検出し、スピンドルハブ2のDカット2eを所定の位置に停止させることが出来る。
このように、スピンドルハブ2のDカット2eとスペーサディスク7の流路の平面方向位置の検出手段を備え、スピンドルハブ2とスペーサディスク7の平面方向位置関係を調整して組み立てを行う。これによって図17に示すようにDカット2eと流路とが一体的に整流孔7cをなすための組み立てが、自動的に、短時間で、正確に実現可能となる。
尚、反射光・通過光強度は、光センサから連続のアナログ値として出力させて最大値をモニターしても良いが、しきい値をもうけてオン/オフのデジタル出力を行っても良い。
【0070】
尚、Dカット2e底面に設ける凹部2hは凸部2iでも良い。
【0071】
尚、Dカット2eの平面方向位置検出手段として、スピンドルハブ2を回転させた場合の反射光12あるいは通過光13の強度を検出する手段について図21に示したが、スピンドルハブ2を固定して投光部10aや受光部10bを回転させても良い。
【0072】
(実施の形態8)
以下、本発明の請求項19と請求項20に記載された実施の形態8について、図23と図24を用いて説明する。
【0073】
図23は本発明の実施の形態8に係るディスク装置におけるスピンドルハブの未貫通穴位置検出のための光照射方法を示す斜視図である。一般的なスピンドルハブの構造をなす部分の説明は省略する。図23に示すスピンドルハブ2は天面2gに未貫通穴2jが等角度間隔に4箇所設けられている。ディスク挿入円筒部2bには、同一水平面内にDカット2eが等角度間隔に4箇所、軸方向に2箇所、合計8箇所設けられており、スピンドルハブ2にディスク1(図示せず)とスペーサディスク7(図示せず)が積層された際には、スペーサディスク7(図示せず)に設けられた内周の開口部7b(図示せず)と共に整流孔7c(図示せず)を形成する。未貫通穴2jとDカット2eの平面方向位置が同じに設定されていることを特徴とする。
【0074】
本発明の実施の形態8におけるディスク装置の構造上の特徴については実施の形態5と同様にDカット2eと開口部7b(図示せず)がともに整流孔7c(図示せず)を形成することであるから省略する。
次に、本発明の実施の形態8におけるディスク装置の組み立て手段の特徴について図23と図24を用いて説明する。Dカット2eとスペーサディスク7の流路とが一体的に整流孔7cを構成するように、スピンドルハブ2とスペーサディスク7の平面方向位置関係を調整して組み立てを行うこと、すなわちスピンドルハブ2のDカット2eとスペーサディスク7の整流孔7cの平面方向位置の検出手段が必要である。
本発明の実施の形態8における磁気ディスク装置の組み立て手段の特徴においては、特にスピンドルハブ2のDカット2eの平面位置検出手段について図23と図24を用いて説明する。
図23に示すように、光センサ10の投光部10aからスピンドルハブ2の天面2gに入射光11が照射され、スピンドルハブ2で反射した反射光12は光センサ10の受光部10bで受光される。図23に示すようにスピンドルモータ5を回転させると図23(a)、図23(b)の2つの状態を移り変わることになる。図23(a)は入射光11が天面2gで反射した場合であり、反射光12のほとんどは受光部10bで受光さるため、受光強度は入射光11の強度と理想的には同じである。図23(b)はスピンドルハブ2の未貫通穴2j底面で入射光11が反射した場合であり、反射光12は光センサ10に受光されないため、受光強度は理想的には零である。反射光12強度が最も弱くなった時が図23(b)の状態であるから、未貫通穴2jの平面位置を検出することができる。あらかじめ未貫通穴2jとDカット2eの平面位置関係が定まっているから、Dカット2eの位置を検出して所定の位置に停止させることが出来る。
次に、Dカット2eの位置を検出して、スピンドルハブ2を外部駆動させることにより、Dカット2eを所定の位置に移動させる手段について説明する。図24は本発明の実施の形態8に係るディスク装置におけるスピンドルハブの外部駆動のための駆動手段を示す斜視図である。未貫通穴2jにスピンドルハブ2の外部駆動用ピン8を挿入してスピンドルハブ2を駆動させる。未貫通穴2jとDカット2eの平面位置関係が定まっているから、Dカット2eを所定の位置に移動、停止させることができる。
このように、スピンドルハブ2のDカット2eの平面方向位置の検出手段を備え、スピンドルハブ2の平面方向位置を調整して組み立てを行う。これによってDカット2eと開口部7b(図示せず)とが一体的に整流孔7cをなすための組み立てが、自動的に、短時間で、正確に実現可能となる。
尚、スピンドルハブ2の天面2gに設けられた未貫通穴2jは等角度間隔に2箇所でも良い。
尚、反射光・通過光強度は、光センサから連続のアナログ値として出力させて最大値をモニターしても良いが、しきい値をもうけてオン/オフのデジタル出力を行っても良い。
【0075】
尚、Dカット2eの平面方向位置検出手段として、スピンドルハブ2を回転させた場合の反射光12の強度を検出する手段について図23に示したが、スピンドルハブ2を固定して光センサ10を回転させても良い。
尚、実施の形態5ないし実施の形態8において、光センサを用いているが、静電容量センサ等、他のセンサを用いても良い。
【0076】
【発明の効果】
以上の様に、本発明におけるディスク装置によれば、空気の剥離を抑制して乱流や渦の発生を抑える事により、従来のディスク装置における課題であったスピンドル系固有振動の要因である空気励振力低減によるディスク振動低減によって、高記録密度化が実現できるディスク装置を提供する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るスペーサディスクに設けた整流孔を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態1に係るディスク装置におけるスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面図
【図3】本発明の実施の形態1に係るディスク装置におけるクランプディスクおよびスピンドルハブに設けた整流孔を示す断面側面図
【図4】本発明の実施の形態2に係るディスク装置におけるスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面平面図
【図5】本発明の実施の形態3に係るディスク装置におけるスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面平面図
【図6】本発明の実施の形態4に係るスピンドルハブを示す斜視図
【図7】本発明の実施の形態4に係るディスク装置におけるスピンドルハブおよびスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面図
【図8】本発明の実施の形態5に係るスピンドルハブに設けたDカットを示す斜視図
【図9】本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブおよびスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面図
【図10】本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための第1の光照射方法を示す断面平面図
【図11】本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための第1の光照射方法に対する受光強度パターンを示す図
【図12】本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための第2の光照射方法を示す断面平面図
【図13】本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための第2の光照射方法に対する通過光の強度パターンを示す図
【図14】本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスペーサディスク整流孔の平面方向位置検出のための第1の光照射方法を示す断面平面図
【図15】本発明の実施の形態5に係るディスク装置におけるスペーサディスク整流孔の平面方向位置検出のための第2の光照射方法を示す断面平面図
【図16】本発明の実施の形態6に係るスピンドルハブにおけるDカットを示す斜視図
【図17】本発明の実施の形態6に係るディスク装置におけるスピンドルハブおよびスペーサディスクに設けた整流孔を示す断面図
【図18】本発明の実施の形態6に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための光照射方法を示す側面図
【図19】本発明の実施の形態6に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための光照射に対する反射光の強度パターンを示す図
【図20】本発明の実施の形態7に係るスピンドルハブにおけるDカット底面の凹部を示す斜視図
【図21】本発明の実施の形態7に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための光照射方法を示す斜視図
【図22】本発明の実施の形態7に係るディスク装置におけるスピンドルハブDカットの平面方向位置検出のための光照射に対する反射光の強度パターンを示す図
【図23】本発明の実施の形態8に係るディスク装置におけるスピンドルハブの未貫通穴位置検出のための光照射方法を示す斜視図
【図24】本発明の実施の形態8に係るディスク装置におけるスピンドルハブの外部駆動のための駆動手段を示す斜視図
【図25】ディスク装置において広く一般的に用いられている構成を示す斜視図
【図26】ディスク装置において空気励振力を低減する中央吹き出し方式の構成を示す断面側面図
【符号の説明】
1 ディスク
2 スピンドルハブ
2a フランジ部
2b ディスク挿入円筒部
2c 整流孔
2d 円周溝
2e Dカット
2f Dカット底面
2g 天面
2h 凹部
2i 凸部
2j 未貫通穴
3 クランプディスク
3c 整流孔
5 スピンドルモータ
5a スピンドルモータ中心軸
7 スペーサディスク
7a 底面
7b 開口部
7c 整流孔
7d 流入口
7e 流出口
7f 流入路
7g 流出路
8 ピン
10 光センサ
10a 投光部
10b 受光部
11 入射光
12 反射光
13 通過光
41 磁気ヘッド
42 カバー
43 筐体
43a 筐体内壁
43b 傾斜凸部
44 気密部材
45 アクチュエータ
45a アクチュエータ回転中心軸
46 ボイスコイルモータ
47 コイル

Claims (21)

  1. 少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを、スピンドルハブに積層し、クランプディスクによって前記ディスクと前記スペーサディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スペーサディスクに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スペーサディスク外周側面に流入口及び流出口を設けてなることを特徴とするディスク装置。
  2. 少なくとも1枚のディスクを、スピンドルハブに取り付け、クランプディスクによって前記ディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記クランプディスクに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記クランプディスク外周側面に流入口及び流出口を設けてなることを特徴とするディスク装置。
  3. 少なくとも1枚のディスクを、スピンドルハブに取り付け、クランプディスクによって前記ディスクと前記スピンドルハブとを一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スピンドルハブに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スピンドルハブ外周側面に流入口及び流出口を設けてなることを特徴とするディスク装置。
  4. 特に、前記整流孔は一本の真っ直ぐな孔で構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置。
  5. 特に、前記整流孔は前記ディスク面に略平行に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置。
  6. 特に、前記整流孔の流入口面積はスペーサディスク内部の前記整流孔略中央部の流路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置。
  7. 特に、前記整流孔の流出口面積はスペーサディスク内部の前記整流孔略中央部の流路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置。
  8. 特に、前記整流孔は流入口と流出口とが繋がって構成され、前記流入口と流出口とがなす外周側の角度は0°より大きく180°より小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のディスク装置。
  9. 少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを、スピンドルハブに積層し、クランプディスクによって一体的に固定し、前記ディスクを回転するディスク装置において、前記スペーサディスクに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スペーサディスク外周側面に流入口と流出口を設け、さらに前記流入口と前記流出口との間で前記スペーサディスクの内周に開口部を設け、前記スピンドルハブのディスク挿入円筒部の一部が前記開口部とともに流路として構成されたことを特徴とするディスク装置。
  10. 特に、前記ディスク挿入円筒部に設けられた前記流路が、前記ディスク挿入円筒部の一周にわたって設けられた円周溝によって構成されていることを特徴とする請求項9に記載のディスク装置。
  11. 特に、前記円周溝の軸方向幅が前記スペーサディスク軸方向幅よりも小さいことを特徴とする請求項9及び請求項10に記載のディスク装置。
  12. 特に、前記ディスク挿入円筒部に設けられた前記流路がDカットによって構成され、ディスクアセンブリ状態において、前記Dカットは、前記スペーサディスク内周側面に設けられた開口部と繋がっていることを特徴とする請求項9に記載のディスク装置。
  13. 少なくとも1枚のディスクと、前記ディスクの片面あるいは両面に接触して設けられたスペーサディスクとを積層するディスク装置において、前記スペーサディスクに少なくともひとつの整流孔を設け、前記整流孔は前記スペーサディスク外周側面に流入口及び流出口を設け、さらに前記流入口と前記流出口とつながった開口部を内周側面に設け、スピンドルハブのディスク挿入円筒部にDカットを設けることによって構成され、ディスクアセンブリ状態において前記Dカットと前記スペーサディスクの内周側面に設けられた前記開口部とが平面方向に関して略同位置に設けられる組立て手段を備え、前記組立て手段は前記Dカットと前記スペーサディスクにおける前記開口部の平面方向位置とを検出する手段と、前記Dカットと前記開口部との平面方向位置を一致させる手段を備えたことを特徴とするディスク装置。
  14. 特に、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブと光センサとを相対的に回転させながら、前記Dカットが設けられたディスク挿入円筒部に対して光を照射させた際の反射光あるいは通過光の強度あるいは強度パターンを感知する手段であることを特徴とする請求項13に記載のディスク装置。
  15. 特に、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブと光センサとを相対的に回転させながら、前記Dカットが設けられたディスク挿入円筒部に対して半径方向に光を照射させた際の反射光強度を感知することによるものであり、前記Dカット面に対して垂直に光が照射する位置関係にある際に前記反射光強度が最も強いことを検出して、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段であることを特徴とする請求項14に記載のディスク装置。
  16. 特に、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブと光センサとを相対的に回転させながら、前記Dカットが設けられた軸方向位置に向けて、中心軸と前記Dカットとの距離以上かつディスク挿入円筒部半径R以下の半径を備えた同軸仮想円に接する光を照射させた場合、前記Dカットと入射光が平行になる際に前記通過光強度が最も強いことを検出して、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段であることを特徴とする請求項14に記載のディスク装置。
  17. 特に、前記Dカットが前記ディスク挿入円筒部の軸方向におけるほぼ全領域に設けられ、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、スピンドルハブと光センサとを相対的に回転させながら、Dカット底面に対して斜め方向から光を照射させた際の反射光強度を感知することによるものであり、Dカット底面で光が反射する際に前記反射光強度が最も強いことを検出して、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段であることを特徴とする請求項14に記載のディスク装置。
  18. 特に、前記Dカットが前記ディスク挿入円筒部の軸方向におけるほぼ全領域に設けられ、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が光センサを用いたものであり、少なくともひとつの前記Dカットに位置検出用の凹部あるいは凸部を設け、前記凹部または前記凸部の位置を検出する手段であることを特徴とする請求項14に記載のディスク装置。
  19. 特に、前記Dカットの平面方向位置を検出する手段が、スピンドルハブ天面に設けた未貫通穴と前記Dカットとを所定の位置関係に定めておき、前記未貫通穴位置を検出することにより前記Dカットの位置検出を行う手段であることを特徴とする請求項13に記載のディスク装置。
  20. 特に、前記未貫通穴の数が同一水平面内における前記Dカットの数の約数であることを特徴とする請求項19に記載のディスク装置。
  21. 特に、前記Dカットと前記流路との平面方向位置を一致させる手段において、前記Dカット位置を所定の位置に移動させるためのスピンドルハブ外部駆動手段を備え、前記外部駆動手段がスピンドルハブ天面に設けた未貫通穴に前記スピンドルハブを外部駆動する駆動手段を係合させることと、前記駆動手段によってDカット位置を所定の位置に移動させる手段であることを特徴とする請求項13に記載のディスク装置。
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