JP2004185046A - 光変調器 - Google Patents

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】
電気光学基板と、光導波路と、複数の進行波型の信号電極と、接地電極と、信号電極に対して高周波信号を入力するための複数の入力部とを備えている光変調器において、各信号電極における各動作電圧の差をなくし、バラツキを少なくする。
【解決手段】
高周波信号の複数の入力部14A,14B及び出力部15A,15Bを備えている光変調器であり、各入力部又は各出力部が基板の同一面側又はその近傍に設けられ、前記第一の信号電極の前記入力部から前記出力部までの長さが、前記第二の信号電極の前記入力部から前記出力部までの長さとが、実質的に等しくなるように、少なくとも一方の信号電極に蛇行部(37c,37d)を設けることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、ニオブ酸リチウム等の電気光学効果を有する材質からなる基板上に光導波路、接地電極および信号電極が形成されている光変調器の形態に関するものであり、特に、高速長距離用に適した光変調器および光変調装置に関するものである。
電気光学効果を有する材質からなる基板上に、接地電極、信号電極および光導波路を形成し、信号電極に高周波信号を印加し、光導波路を伝搬する光波を変調する変調器が知られている。図8は、この中でも特に進行波型の信号電極を2つ備えた形態の一例を示す(特許文献1参照)。
特開平2−196212号公報
この光変調器41は、いわゆるマッハツェンダー型の変調器である。この変調器においては、動作速度を一層向上させる目的で、いわゆるコプレナーウエーブガイド型(CPW)の形態を有する接地電極および信号電極を使用している。
基板12は電気光学単結晶からなる。基板12は、主面12e、一対の端面12a、12b、一対の側面12c、12dを備えている。主面12eには、例えばチタン拡散光導波路9が形成されている。この光導波路9は、入力側の端面12aと出力側の端面12bとの間に延びており、入力部分9a、入力側分岐部9i、第一の分岐導波路9b、9d、9f、第二の分岐導波路9c、9e、9g、出力部分9hを備えている。9dと9eとは、互いに略平行な分岐導波路であり、この部分に信号電極を設け、高周波信号を作用させる。基板12の主面12eに、特定形状の接地電極13G、13H、13Iと、一対の信号電極46、47とが設けられている。各接地電極と信号電極との間は、絶縁領域である。
第一の信号電極46、第二の信号電極47の各入力部14A、14Bからそれぞれ高周波信号を印加すると、高周波信号は各接続部46a、47aを伝搬し、各電極の各作用部46b、47bに入り、各作用部中を伝搬し、各接続部46c、47cから出力部15A、15Bへと伝搬される。
こうしたいわゆる二電極タイプの光変調器においては、マッハツェンダー型の光導波路9を使用していることから、これに合わせるために、基板の中心線(図8において縦横方向の各中心線)に対してそれぞれ線対称をなすように、各信号電極46、47を形成している。しかし、本発明者が、このタイプの光変調器をパッケージ内に収容し、外部の高周波電源との結線を行うとき、高周波伝送ケーブルの結線作業が煩雑であった。しかも、高周波電源から同じ振幅の電圧を各信号電極46、47へと印加し、各分岐導波路に光を伝搬させ、信号光のオン−オフ制御を行ったところ、実際には所定の信号を印加したときに各分岐導波路9d、9eに対して作用する実効電圧が等しくならず、動作電圧に差やバラツキが生じていた。
本発明の課題は、電気光学基板と、光導波路と、光導波路中を伝搬する光波を制御するための複数の進行波型の信号電極と、接地電極と、信号電極に対して高周波信号を入力するための複数の入力部とを備えている光変調器において、各信号電極における各動作電圧の差をなくし、あるいはバラツキを少なくすることである。
本発明に係る光変調器は、電気光学効果を有する材質からなる、主面と一対の端面と一対の側面とを有する基板、この基板の主面上において一対の端面の間に延びており、光波を伝搬するための光導波路、光導波路中を伝搬する光波を制御するための複数の進行波型の信号電極、前記基板の主面上に設けられている接地電極、および各々の信号電極に対して高周波信号を入力するための入力部と出力するための出力部とを少なくと備え、前記複数の信号電極が少なくとも第一の信号電極と第二の信号電極とを含んでおり、前記光導波路が、少なくとも入力側の分岐部、この分岐部よりも下流の少なくとも第一の分岐導波路および第二の分岐導波路を備えており、第一の信号電極が第一の分岐導波路に対して作用するものであり、第二の信号電極が第二の分岐導波路に対して作用するものである光変調器において、各入力部又は各出力部が同一面側又はその近傍に設けられ、前記第一の信号電極の前記入力部から前記出力部までの長さが、前記第二の信号電極の前記入力部から前記出力部までの長さとが、実質的に等しくなるように、少なくとも一方の信号電極に蛇行部を設けることを特徴とする。
また、好ましくは、本発明に係る光変調器において、各信号電極が各分岐導波路に対して作用する各作用部から各入力部又は各出力部までの距離を、第一及び第二の信号電極との間で比較し、該距離が短い方の信号電極に、入力部又は出力部から作用部までの間に蛇行部を設けることを特徴とする。
さらに、前記蛇行部は、出力部の近傍に設けられることを特徴とする。
以下、本発明の原理について述べる。図1(a)は、光変調器4が容器2中に収容されている装置1を模式的に示す図であり、図1(b)は、容器2の側面図である。容器2は薄い平板形状をしており、容器2中に平板状の光変調器4が収容されている。光変調器4の両方の端面にはそれぞれ光ファイバー5A、5Bが接続されており、各光ファイバーは容器2から外部へと引き出されている。光変調器4上には接地電極13A、13B、13Cと信号電極14A、14Bが載置されている。容器2の側面には一対の高周波信号入力端子6A、6Bが設けられており、これらの各端子に対して、外部の高周波信号電源が接続される。
本発明者は、端子6A、6Bと光変調器の各入力部14A、14Bとの各結線に着目し、検討を加えた。各端子6A、6Bと各入力部14A、14Bとは、それそれ高周波伝送ケーブルによって結線されており、各ケーブルは容器中に収容されているのであるが、容器2内の容積は極めて小さいために、入力部14Aと端子6Aとは極めて短いケーブルで結線できるが、入力部14Bと端子6Bとは容器2の中で反対側に位置しているために、かなり長いケーブルを必要とする上、このケーブルを容器2の中で光変調器4を避けるように曲折させる必要がある。このため、容器中への光変調器4の収容と結線作業が煩雑となるだけでなく、端子6Aと6Bとに対して同振幅の高周波信号を印加したときに、この電圧が各入力部14A、14Bに到達するまでの減衰量が異なり、このために各分岐導波路9d、9eに印加される実効電圧が異なってくることを見いだした。
本発明者は、この問題点の発見に立脚して、例えば図2に示すように、基板12の一方の側面12c側に両方の入力部14A、14Bを設けることを想到し、本発明を着想した。これによって、高周波伝送ケーブル7A、7Bを容器1の中で光変調器4を避けるように曲折させる必要がなくなり、かつ各端子6A、6Bと、対応する各入力部14A、14Bとの結線を、同じ長さのケーブルを使用して容易に行えるので、ケーブル内の伝送損失の相違に起因する、各分岐導波路9d、9eへの実効電圧のずれを防止できる。
また、本発明に係る光変調器は、前記の光変調器と、光変調器の光導波路に対して光学的に接続されている光伝送手段と、高周波信号の複数の入力部に対して連結されている高周波信号伝送手段と、光変調器、光伝送手段および高周波信号伝送手段を収容する容器と、容器中の各高周波信号伝送手段をそれぞれ容器の外部へと連結するために容器に設けられている複数の高周波信号端子とを少なくとも備えていることを特徴とする。
本発明の好適な態様においては、複数の信号電極が少なくとも第一の信号電極と第二の信号電極とを含んでおり、光導波路が、少なくとも入力側の分岐部、この分岐部よりも下流の少なくとも第一の分岐導波路および第二の分岐導波路を備えており、第一の信号電極が第一の分岐導波路に対して作用するものであり、第二の信号電極が第二の分岐導波路に対して作用するものである。
一実施の対応としては、第一の信号電極の入力部と作用開始点との距離が、第二の信号電極の入力部と作用開始点との距離よりも長く、第一の分岐導波路における入力側分岐部と作用開始点との光路長が、第二の分岐光導波路における入力側分岐部と作用開始点との光路長よりも短い。
この場合において好ましくは、第一の信号電極と第二の電極における高周波信号の各作用開始点への各到達時間の差と、入力側分岐部から各作用開始点への光の各到達時間の差とを、各信号電極における高周波信号の周期の実質的整数倍とするか、または実質的に一致させる。ここで、一致とは、前記の到達時間差が次の信号と干渉しないことを表す。例えば、A(Gb/s)の伝送を行う場合、2/A×109 (s)となることを示す。
また、一実施対応としては、第一の分岐導波路における入力側分岐部と作用開始点との光路長と、第二の分岐導波路における入力側分岐部と作用開始点との光路長とが、実質的に等しい場合、第一の信号電極の入力部と作用開始点との距離と、第二の信号電極の入力部と作用開始点との距離との差が、各信号電極における高周波信号の波長の整数倍である。これによって、各作用開始点における高周波信号の位相が一致する。
また、第一の各信号電極と第二の信号電極とを、基板の主面の中点に対して、基板の主面上で略点対称の形態とすることによって、光変調器に対して温度差が加わったときに、各信号電極における歪みをある程度消去し、温度変化に起因するドリフトを緩和できる。
他の態様においては、複数の信号電極について各々の出力部を備えており、第一の信号電極の入力部と出力部との距離が、第二の信号電極の入力部と出力部との距離と実質的に等しく、各出力部が一方の側面側に設けられている。これによって、高周波信号の出力側においても、入力側とまったく同時に、高周波伝送ケーブルの結線、接続を行うことができるので、実装プロセスが著しく簡略化される。
前記光変調器における信号電極の数は、最低でも2個であるが、場合によっては3個以上設けることができる。例えば、いわゆるカスケード構造の光導波路を基板上に設けた場合においては、分岐導波路が例えば4本、あるいは8本設けられることになるが、本発明に従って、各分岐導波路に対してそれぞれ対応する信号電極を設け、各信号電極について、本発明の前記条件を満足するように,各信号電極および各分岐導波路の位置関係を設計することにより、各動作電圧差等をなくすことができる。
基板の材質としては、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体等の電気光学結晶が特に好ましい。また、基板を構成する電気光学結晶の結晶方位は、ZカットまたはXカットが好ましい。光導波路の形成方法としては、チタン拡散法等の内拡散法やプロトン交換法を利用できる。本発明の光変調器は、光変調器、光位相変調器、偏波スクランブラ、光スイッチング素子、光コンピューター用の光論理素子等として好適に使用できる。
図2は、本発明の一実施形態に係る光変調器11を示す平面図であり、図3は、図2のうち基板、各信号電極、光導波路の部分の寸法および位置関係を示す平面図である。光変調器の各構成部分のうち、図8に既に示した構成部分については、同じ符号を付け、その説明は省略する。
本実施形態では、一方の側面12c側に入力部14A、14Bが設けられており、他方の側面12dに出力部15A、15Bが設けられている。第一の信号電極16は、入力部14Aから端面12a、12bに平行に延びる接続部16a、分岐導波路9dと重なるように、あるいは分岐導波路9dと平行に延びる作用部16b、および出力部15Aと作用部16bとを接続している接続部16cを備えている。
第二の信号電極17は、入力部14Bから端面に平行に延びる接続部17a、分岐導波路9eと重なるように、あるいは分岐導波路9eと平行に延びる作用部17b、および出力部15Bと作用部17bとを接続している接続部17cを備えている。各接続部16a、17cは、それぞれ、各分岐導波路9e、9dと交叉している。信号電極16と17とは、全体として、基板12の主面12eの中心点Oに対して主面上で点対称の形態をなしている。
信号電極16と端面12a、他方の側面12dとの間には、接地電極13Aが設けられている。信号電極17と端面12b、一方の側面12cとの間には、接地電極13Bが設けられている。信号電極16と17との間には、接地電極13Cが設けられている。
図3において、A、Cは、各分岐導波路9d、9eと各信号電極16、17との相互作用が始まる作用開始点であり、B、Dは作用終結点である。E、Fは、それぞれ、各信号電極と各分岐導波路とが直交する交叉点である。各入力部14A、14Bから高周波信号を入力すると、信号電極16と17との間では、各入力部から作用開始点A、Cに到達するまでの距離は相違しているので、作用開始点において高周波信号に遅延が生ずる。遅延時間の大きさは、高周波信号の実効屈折率をnmとし、距離の差をL1とすると、nm×L1/cとなる。
しかし、これと同時に、9a側から入射してきた光には、分岐導波路9d側と9e側との間で、L2の距離の差があり、光の屈折率をn0とすると、n0×L2/cの時間差が生ずる。従って、nm×L1/c−n0×L2/cを、各信号電極における高周波信号の周期の整数倍近くにすることにより、各作用開始点における各高周波信号の位相を合わせることができる。また、nm×L1/c−n0×L2/cを0近くにすることによって、分岐導波路を伝搬する光に対する高周波信号の作用が開始する時間の遅延を少なくし、あるいは実質的に0とすることができる。また、各信号電極における作用長L3を等しくすることによって、各分岐導波路における光の位相シフト量を等しくできる。なお、この設計では、作用長L3を一定にしたときに必要な信号電極の全長を短くできるので、広帯域特性が得られる。
図4は、本発明の他の実施形態に係る光変調器21を示す平面図であり、図5は、図4のうち基板、各信号電極、光導波路の部分の寸法および位置関係を示す平面図である。
本実施形態でも、一方の側面12c側に入力部14A、14Bが設けられており、他方の側面12dに出力部15A、15Bが設けられている。第一の信号電極26は、入力部14Aから端面12a、12bに平行に延びる接続部26a、分岐導波路9dと重なっている作用部26c、作用部26cと接続部26aとを接続し、かつ分岐導波路9dとは平行に延びる接続部26b、および出力部15Aと作用部26cとを接続している接続部26dを備えている。
第二の信号電極27は、入力部14Bから端面に平行に延びる接続部27a、分岐導波路9eと重なっている作用部27b、作用部27bから更に端面12b側へと延びる接続部27c、および出力部15Bと接続部27cとを接続している接続部27dを備えている。各信号電極26、27は、光導波路9の入力部分9a、出力部分9hとG、Hで交叉している。信号電極26と27とは、全体として、基板12の主面12eの中心点Oに対して点対称の形態をなしている。
図5において、A、Cは、各分岐導波路9d、9eと各信号電極26、27との相互作用が始まる作用開始点であり、B、Dは作用終結点である。各入力部14A、14Bから高周波信号を入力すると、信号電極26と27との間では、各入力部から作用開始点A、Cに到達するまでの距離は相違しているので、作用開始点において高周波信号に遅延が生ずる。遅延時間の大きさは、高周波信号の実効屈折率をnmとし、距離の差をL4+L5とすると、nm×(L4+L5)に比例する。
本例においては、図2、3の例とは異なり、光導波路の分岐部分9iから各作用開始点A、Cへの光路長は等しいので、これによる上記遅延の緩和作用はない。このため、L4+L5を、この信号電極中における高周波信号の波長の整数倍とすることによって、作用開始点AとCとにおける各高周波信号の位相を合わせることができる。L6は作用長である。
しかも、図2、3の場合とは異なり、本例では各信号電極が分岐前の入力部分9aおよび結合後の出力部分9hにおいて光導波路と交叉しており(G、H)、各分岐導波路9d、9eに対して交叉していない。従って、交叉点E、Fの周辺における不要な変調を防止できる。
また、図2、または図4の光変調器においては、各信号電極の全長を等しくできるので、各信号電極を伝搬する間の高周波信号の振幅の減衰量を等しくすることができる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る光変調器31を示す平面図であり、図7は、図6のうち基板、各信号電極、光導波路の部分の寸法および位置関係を示す平面図である。
本実施形態では、一方の側面12c側に、入力部14A、14B、出力部15A、15Bが設けられている。信号電極36は、入力部14Aから端面12a、12bに平行に延びる接続部36a、側面12cと平行に延びる接続部36b、分岐導波路9dと重なっている作用部36c、側面12cと平行に延びる接続部36d、および接続部36dと出力部15Aとを接続している、端面と平行に延びる接続部36eを備えている。信号電極37は、入力部14Bから端面に平行に延びる接続部37a、分岐導波路9eと重なっている作用部37b、作用部37bから端面と平行に延びる接続部37c、接続分岐導波路37cから蛇行して入力部14B側へと戻っている接続部37dを備えており、接続部37dの末端が出力部15Bにつながっている。信号電極36は、光導波路9の入力部分9a、出力部分9hとG、Hで交叉している。13D、13E、13Fは接地電極である。
図7において、A、Cは、各分岐導波路9d、9eと各信号電極36、37との相互作用が始まる作用開始点であり、B、Dは作用終結点である。各入力部14A、14Bから高周波信号を入力すると、信号電極36と37との間では、各入力部から作用開始点A、Cに到達するまでの距離は相違しているので、作用開始点において高周波信号に遅延が生ずる。遅延時間の大きさは、高周波信号の実効屈折率をnmとし、距離の差をL4+L5とすると、nm×(L4+L5)に比例する。
本例においても、光導波路の分岐部分9iから各作用開始点A、Cへの光路長は等しいので、これによる上記遅延の緩和作用はない。このため、L4+L5を、この信号電極中における高周波信号の波長の整数倍とすることによって、作用開始点AとCとにおける各高周波信号の位相を合わせることができる。
本例では、更に、蛇行する接続部37c、37dを設けることによって、各信号電極の長さの差を小さくすることができ、あるいは設計によっては両方の信号電極の長さを等しくすることができる。
このような蛇行する接続部は、前述したように、各信号電極の全長を等しくできるので、各信号電極を伝搬する間の高周波信号の振幅の減衰量を等しくすることができるほか、入力部から作用開始点まで又は作用終結点から出力部までの高周波信号の遅延の調整にも利用できる。
図2−図7に示すような各光変調器は、通常法によって製造できる。例えばZカットニオブ酸リチウムウエハー上に、フォトリソグラフィー法によってチタンをパターニングし、熱拡散法で光導波路を形成できる。この際には、例えば、チタン厚さを800オングストロームとし、幅を7μmとし、拡散温度を1000℃とし、拡散時間を20時間とし、基板の主面に酸化珪素をパターニングして(厚さ0.5−2.0μm)バッファー層を形成する。更に、バッファー層の上に、レジスト等をパターニングし、その上に各電極のパターンを、厚さ15−30μmのメッキによって形成できる。
本発明によれば、電気光学基板と、光導波路と、複数の進行波型の信号電極と、接地電極と、各々の信号電極に対して高周波信号を入力するための入力部とを備えている光変調器において、各信号電極における各動作電圧の差をなくし、あるいはバラツキを少なくでき、また、容器中への光変調器の収容と高周波信号伝送手段の各信号電極への結線作業を容易にできる。
(a)は、容器1内に光変調器4を収容した状態を模式的に示す図であり、(b)は、容器側面の各高周波信号端子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光変調器11を示す平面図である。 図2の光変調器11から、信号電極および光導波路の位置と寸法との関係を抽出して示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る光変調器21を示す平面図である。 図4の光変調器21から、信号電極および光導波路の位置と寸法との関係を抽出して示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る光変調器31を示す平面図である。 図6の光変調器31から、信号電極および光導波路の位置と寸法との関係を抽出して示す平面図である。 従来の光変調器の平面図である。
符号の説明
1 光変調装置
2 容器(パッケージ)
4,11,21,31 光変調器
5A,5B 光ファイバー(光伝送手段)
12 基板
12a,12b 端面
12c 一方の側面
12d 他方の側面
12e 主面
13A,13B,13C,13D,13E,13F 接地電極
14A,14B 入力部
15A,15B 出力部
16,17,26,27,36,37 信号電極
A,C 作用開始点
B,D 作用終結点
E,F,G,H 信号電極と光導波路との交叉点

Claims (3)

  1. 電気光学効果を有する材質からなる、主面と一対の端面と一対の側面とを有する基板、この基板の主面上において一対の端面の間に延びており、光波を伝搬するための光導波路、光導波路中を伝搬する光波を制御するための複数の進行波型の信号電極、前記基板の主面上に設けられている接地電極、および各々の信号電極に対して高周波信号を入力するための入力部と出力するための出力部とを少なくと備え、
    前記複数の信号電極が少なくとも第一の信号電極と第二の信号電極とを含んでおり、前記光導波路が、少なくとも入力側の分岐部、この分岐部よりも下流の少なくとも第一の分岐導波路および第二の分岐導波路を備えており、第一の信号電極が第一の分岐導波路に対して作用するものであり、第二の信号電極が第二の分岐導波路に対して作用するものである光変調器において、
    各入力部又は各出力部が同一面側又はその近傍に設けられ、前記第一の信号電極の前記入力部から前記出力部までの長さが、前記第二の信号電極の前記入力部から前記出力部までの長さとが、実質的に等しくなるように、少なくとも一方の信号電極に蛇行部を設けることを特徴とする光変調器。
  2. 請求項1に記載の光変調器において、各信号電極が各分岐導波路に対して作用する各作用部から各入力部又は各出力部までの距離を、第一及び第二の信号電極との間で比較し、該距離が短い方の信号電極に、入力部又は出力部から作用部までの間に蛇行部を設けることを特徴とする光変調器。
  3. 請求項2に記載の光変調器において、前記蛇行部は、出力部の近傍に設けられることを特徴とする光変調器。
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