JP2004184916A - フォトレジスト用ストリッパー組成物(strippercompositionforphotoresist) - Google Patents
フォトレジスト用ストリッパー組成物(strippercompositionforphotoresist) Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ストリップ時間が短縮されてTFT液晶表示装置(LCD)または半導体集積回路などのゲート工程の単純化を実現し、Agなどの金属層を腐蝕させない半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含むフォトレジスト用ストリッパー組成物を提供する。
本発明によるフォトレジスト用ストリッパー組成物はTFT−LCD製造工程時のストリップ時間が短縮される。また、ストリップ性が優れていて不純物微粒子の発生がなく、ハードベーク及びアッシング工程の省略が可能である。また、純粋な銀(Ag)薄膜に対する腐蝕防止効果が非常に優れている。
【選択図】 図1A
【解決手段】モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含むフォトレジスト用ストリッパー組成物を提供する。
本発明によるフォトレジスト用ストリッパー組成物はTFT−LCD製造工程時のストリップ時間が短縮される。また、ストリップ性が優れていて不純物微粒子の発生がなく、ハードベーク及びアッシング工程の省略が可能である。また、純粋な銀(Ag)薄膜に対する腐蝕防止効果が非常に優れている。
【選択図】 図1A
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフォトレジスト用ストリッパー組成物に関し、さらに詳しくはTFT(thin film transistor)の液晶表示装置回路または半導体集積回路などのゲート配線工程の単純化を実現することができるフォトレジスト用ストリッパー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置回路または半導体集積回路はきわめて微細な構造からなっており、このような微細構造回路は基板上に形成された酸化膜などの絶縁膜またはアルミニウム合金膜などの導電性金属膜にフォトレジストを均一にコーティングまたは塗布し、前記フォトレジストを露光して現像し所定の形状のパターンを作った後、パターンが形成されたフォトレジストはマスクを使用して前記金属膜または絶縁膜をエッチングして微細回路を形成した後、フォトレジストパターンを除去して製造する。
【0003】
また、液晶表示装置などのゲート配線用導電性金属膜としては単一金属膜ではない、例えば上部にはアルミニウムまたはAl−Ndのようなアルミニウム合金層の第1導電膜を形成し、下部にはクロム、モリブデンまたはこれらの合金層の第2導電膜からなる二重導電膜を形成するのが一般的である。
【0004】
また、最近はAl−Ndに比べて反射度が優れたAgを反射電極として使用する場合がある。つまり、一般的に携帯電話、PDA(personal digital assistant)などの携帯性が強調される中小型TF−LCDが重要になっており、パネルの特性向上のために使用される反射形LCDには反射度が優れたAgを適用している。しかし、Agはアルミニウムと違って工程開発が難しく耐化学性が弱いため銀が腐食する問題があった。銀の溶出はケミカルバス(chemical bath)の汚染及び後続工程に影響を与えて膜の厚さ減少とCD損失(strain deformation loss)をもたらす。
【0005】
このようなゲート配線のパターニング(patterning)工程順序は、例えば、半導体基板上に二重金属膜蒸着して、フォトレジスト塗布、露光、現像、第1導電膜エッチング、ハードベーク(Hard Bake)及びアッシング(Ashing)、フォトレジストストリップ(PR strip)、及び第2導電膜エッチングの順からなる。しかし、このような工程によればハードベーク及びアッシング後にフォトレジストストリップをするため、ゲート配線工程時間が長すぎるという短所がある。
【0006】
この時、前記フォトレジスト反射膜(pattern)を除去するストリッパーは、低温及び高温条件でフォトレジストの剥離性が優れており、かつ剥離時基板に不純物微粒子が残留してはならない。さらにアルミニウム、Agなどの金属層を腐蝕してはならない。また、人体に無害で環境親和的なものを用いるのが好ましい。
【0007】
前記のような要求条件を満足させるために、従来多様なフォトレジストストリッパー組成物が開発されて使用された。一般的な開発ラインに適用されるフォトレジストストリッパー組成物としてモノイソプロパノールアミン(MIPA)、N−メチルピロリドン(NMP)、及びカルビトールからなる組成物があり、これは活性異物発生はないが、ゲート工程単純化が不可能であり、また、Ag反射膜に適用する場合には腐蝕が多く発生して適用が不可能であった。
【0008】
また、一般的な量産ラインに適用されているストリッパー組成物としては有機アミン化合物としてモノエタノールアミン(MEA)を使用して、これに溶剤としてN−メチルピロリドン(NMP)、ブチルジグリコール(BDG)、及びジメチルスルホキシド(DMSO)を混合して使用する方法がある。しかし、前記方法の場合、活性異物が発生するだけでなく、ゲート工程単純化が不可能であり、さらにストリッパー中に含まれているDMSOの処理が不可能であった。
【0009】
他の方法としては、有機アミン化合物としてモノイソプロパノールアミン(MIPA)を使用し、ここにN−メチルピロリドン(NMP)、カルビトール、スルホン化合物、及びグリコール系化合物を含むストリッパー組成物がある。しかし、前記方法はストリップ時においては異物は発生しないが、ゲート工程の単純化ができず、開発ライン用20L容器に供給が不可能であり、また使用される物質が高価であるという短所がある。
【0010】
この他に有機アミン化合物、DMFなどの有機溶媒及び界面活性剤などを含んで3種以上の多様な種類の化合物を含むストリッパー組成物があるが、これもまたストリップ性は優れていても工程単純化を実現することができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来技術の問題点を考慮して、従来よりストリップ時間が50%以上短縮されてTFT液晶表示装置(LCD)または半導体集積回路などの二重導電膜ゲート工程の単純化を実現することにより生産性向上及び原価低減に寄与できるTFT−LCD高性能フォトレジスト用ストリッパー組成物を提供することを目的とする。
【0012】
本発明の他の目的は、ゲート工程の単純化で生産性を画期的に向上させることができ、Agなどの金属層を腐蝕させない半導体素子の製造方法を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、前記方法で製造される半導体素子を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明は、フォトレジスト用ストリッパー組成物において、モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール(carbitol)15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含むフォトレジスト用ストリッパー組成物を提供する。
【0015】
また、本発明は半導体素子の製造方法において、モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含むストリッパー組成物にフォトレジストをストリッピングする段階を含む半導体素子の製造方法を提供する。
【0016】
また、本発明はフォトレジスト用ストリッパー組成物において、モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、及びカルビトール15乃至50重量部を含むフォトレジスト用ストリッパー組成物を提供する。
【0017】
また、本発明は半導体素子の製造方法において、モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、及びカルビトール15乃至50重量部を含むストリッパー組成物でフォトレジストをストリッピングする段階を含む半導体素子の製造方法を提供する。
【0018】
また、本発明は前記基材及びその製造方法で製造される半導体素子を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0020】
本発明者らは従来のフォトレジストストリッパー組成物の問題点を解決するために、有機アミンと有機溶媒を特定化した後、これらの各成分の含量範囲を適切に調節すればストリップ性が向上してゲート工程でのストリップ時間を短縮し、TFT−LCDなどのゲート工程ラインの単純化が実現できることを確認して本発明を完成した。
【0021】
本発明の第1のフォトレジスト用ストリッパー組成物はモノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含む。
【0022】
前記モノエタノールアミン(MEA)はゲート工程でフォトレジストを不純物微粒子の発生がなく、優れた剥離の役割を果たす。前記モノエタノールアミンの使用量は全体ストリッパー組成物の20乃至60重量部を使用するのが好ましく、35乃至45重量部であればさらに良い。前記モノエタノールアミンの使用量が20重量部未満であれば、剥離性能が低下してフォトレジスト微粒子が残存し、60重量部を超えればフォトレジストへの吸水性が悪くなるという問題点がある。
【0023】
前記N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)は優れた溶剤の役割を果たす成分であって、全体ストリッパー組成物の15乃至50重量部を使用するのが好ましく、25乃至35重量部を使用するとさらに良い。前記N,N−ジメチルアセトアミドの使用量が15重量部未満であればフォトレジストの溶解性が阻害され、50重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下するという問題点がある。
【0024】
本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物は有機溶媒として前記DMAcと共にジエチレングリコールモノエチルエーテル系であるカルビトールを含む。これはフォトレジストを溶解させる溶剤の役割をするだけでなく、前記モノエタノールアミンとN,N−ジメチルアセトアミドを含む組成物のストリップ性能をさらに上昇させる役割を果たす。本発明で使用するカルビトールの使用量は15乃至50重量部であるのが好ましく、25乃至35重量部であればさらに良い。前記カルビトールの使用量が15重量部未満であればストリッパー組成物がフォトレジスト層に容易に吸収されず、50重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下するという問題点がある。
【0025】
また、本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物は没食子酸(Gallic acid)を含む。前記没食子酸は銀(Ag)を反射膜として使用するゲート工程に適用する時、溶出する銀の量を抑制して銀の腐蝕を防止する役割を果たす。前記没食子酸の使用量は全ストリッパー組成物の0.1乃至10重量部であるのが好ましく、1.5乃至3.5重量部であればさらに良い。前記没食子酸の使用量が0.1重量部未満であれば銀が腐食する問題があり、10重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下する問題がある。
【0026】
本発明の好ましい一実施例によれば、ストリッパー組成物はモノエタノールアミン35乃至45重量部、N,N−ジメチルアセトアミド25乃至35重量部、カルビトール25乃至35重量部、及び没食子酸1.5乃至3.5重量部を含む。最も好ましくはストリッパー組成物はモノエタノールアミン40重量部、N,N−ジメチルアセトアミド30重量部、カルビトール30重量部及び没食子酸2重量部を含む。
【0027】
また、本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物はモノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、及びカルビトール15乃至50重量部を含む。前述のフォトレジスト用ストリッパー組成物と比較して没食子酸が含まれていないが、没食子酸が含まれているフォトレジスト用ストリッパー組成物と同様の効果を有する。
【0028】
前記モノエタノールアミン(MEA)はゲート工程でフォトレジストを不純物微粒子の発生がなく、優れた剥離の役割を果たす。前記モノエタノールアミンの使用量は全体ストリッパー組成物の20乃至60重量部であるのが好ましく、35乃至45重量部であればさらに良い。前記モノエタノールアミンの使用量が20重量部未満であれば剥離性能が低下してフォトレジスト微粒子が残存し、60重量部を超えればフォトレジストへの吸水性が 悪くなるという問題点がある。
【0029】
前記N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)は優れた溶剤の役割を果たす成分であって、全体ストリッパー組成物の15乃至50重量部であるのが好ましく、25乃至35重量部であればさらに良い。前記N,N−ジメチルアセトアミドの使用量が15重量部未満であればフォトレジストの溶解性が阻害され、50重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下するという問題点がある。
【0030】
本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物は有機溶媒として前記DMAcと共にジエチレングリコールモノエチルエーテル系であるカルビトールを含む。これはフォトレジストを溶解する溶剤の役割だけでなく、前記モノエタノールアミンとN,N−ジメチルアセトアミドを含む組成物のストリップ性能をさらに上昇させる役割を果たす。本発明で使用するカルビトールの使用量は15乃至50重量部であるのが好ましく、25乃至35重量部であればさらに良い。前記カルビトールの使用量が15重量部未満であればストリッパー組成物がフォトレジスト層に容易に吸収されず、50重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下するという問題点がある。
【0031】
また、本発明は前記ストリッパー組成物を利用してゲート工程のフォトレジストパターンを除去し半導体素子、好ましくはTFT−LCDを製造することができる。
【0032】
このために、本発明は通常のフォトレジスト組成物を導電性金属膜が形成された半導体(glass)基板上にスピンコーティング法でコーティングする段階を実施してフォトレジスト薄膜を形成する。この時、前記導電性金属膜が形成されたガラス基板としては上部にはアルミニウムまたはAl−Ndのようなアルミニウム合金層の第1導電膜を形成し、下部にはクロム、モリブデンまたはこれらの合金層の第2導電膜からなる二重導電膜を形成する一般的な基板、ITO膜が形成された基板、Ag反射膜が形成された基板などを含み、好ましくはAg反射膜が形成された基板を使用するが、本発明がこれらに限られるわけではない。
【0033】
その後、前記半導体基板にコーティングされたフォトレジスト膜の露光を実施する。この時、露光は通常の露光条件で実施し、例えば、ArF光、KrF光、E−ビーム、X線、EUV、DUVなどの光を利用して実施できる。
【0034】
その次に、前記で露光されたフォトレジスト膜をアルカリ溶液で現像した後、前記本発明のストリッパー組成物を利用して通常の方法、例えば、浸漬やスプレー方式でストリッピングしてフォトレジストパターンを除去することによって、半導体素子を製造することができる。この時、前記工程の次に超純水やアセトン、エチルアルコールなどの有機溶剤で洗浄して不必要な部分を除去して乾燥する段階を含む。前記アルカリ溶液は通常のものを用いることができ、例えば、水酸化ナトリウムなどの無機アルカリ類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドなどの4級アンモニウム塩水溶液を用いることができるが、これらに限られるわけではない。
【0035】
本発明によれば前記のようなストリップ性に優れたストリッパー組成物を使用して露光前後にハードベーク及びアッシング工程を行わなくても優れたパターンを形成することができる。
【0036】
このように、本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物は特定の有機アミン化合物と有機溶媒を選択して含量範囲を適切に調節しフォトレジストのストリップ性が優れていて不純物微粒子が発生せず、ストリップ時間を短縮して工程単純化(ハードベーク及びアッシング工程の省略)を実現するので経済的な効果がある。さらに、本発明のストリッパー組成物はファルコン(FALCON)、反射/反透過ポリ(POLY)、PVA、TVなどの様々な種類のDVC(digital video cassette)への適用が可能である。
【0037】
以下、本発明の実施例及び比較例を記載する。しかし、下記の実施例は本発明を例示するものであって、本発明を限定するわけではない。
【0038】
[実施例1及び比較例1]
下記の表1のような組成と含量で実施例1及び比較例1のフォトレジスト用ストリッパー組成物を製造した。
【0039】
[実験例1]
前記実施例1及び比較例1の各ストリッパー組成物を現在適用中であるTFTゲート工程に利用した。その後、Agが蒸着されたガラス基板上にスピンコーティング法で1300Å厚さのフォトレジスト薄膜を形成した後、所定パターンで露光して現像しAgをエッチングして所定のパターンを形成した。このようにして得られたガラス基板を60℃に加熱された前記実施例1及び比較例1のストリッパー組成物でスプレー方式でストリッピングして超純水で洗浄し、ストリップ時間の結果を下記表1に示した。
【表1】
なお、槽(Bath)1/2=120”/120”は、Bath#1:120” + Bath#2:120”を意味する。
【0040】
前記表1から見れば、実施例1の場合、比較例1に比べてストリップ時間が120”/120”で50%短縮したことが分かる。
【0041】
[比較例2及び3]
下記の表2のような組成で現在の量産ラインに適用するストリッパー組成物を製造した。
【0042】
[実験例2]
前記実施例1及び比較例1乃至3のストリッパー組成物を反射膜としてAgを使用するTFTゲート工程に適用してストリップ工程を行った。この時、Ag溶出量(70℃、ディップ方式)(単位ppb)は時間による結果をICPで分析して下記の表2に示しており、これによるフォトレジストが蒸着されたガラスの処理可能な枚数を下記の表2に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
前記表2から見れば、一般に時間によってAg溶出量が増加する傾向があるが、比較例1の場合24時間が経過した後にAgが100%溶出しており、比較例2及び3の場合もAgの溶出量が大きいことが分かり、量産ラインにおけるガラスの処理可能枚数も0〜500程度で非常に少なかった。
【0045】
これに反し、実施例1の場合、没食子酸を使用することによって比較例1乃至3に比べて時間が経過した後にもAgの溶出量が顕著に少ないのでAgの腐蝕防止効果が優れていることが分かる。また、これにより処理可能枚数が相対的に増加して非常に効果的であることが分かる。
【0046】
[実験例3]
Agが蒸着されたガラス基板上にスピンコーティング法で20000Å厚さのフォトレジスト薄膜を形成した後、所定パターンで露光して現像しAgをエッチングして所定のパターンを形成した。このようにして得られたガラス基板を60℃に加熱された前記実施例1及び比較例1のストリッパー組成物でスプレー方式でストリッピングして超純水で洗浄した後、電子顕微鏡で観察してその結果を図1a乃至図1eに示した。図1a乃至図1eは各々前記実施例1で製造されたストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用した場合に対するガラス左上、左下、ガラス中央、右上、右下の表面電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【0047】
図1a乃至1eから見れば、不純物微粒子が全くないだけでなく、Ag反射膜腐食が見られない。よって、ストリップが全て優れていることが示されており、それぞれの偏り(バイアス)は5.87μm、5.89μm、5.91μm、5.83μm及び5.87μmで有意差が無いことが分かる。
【0048】
[実験例4]
実施例1及び比較例3のストリッパー組成物を0、1、3、6、24時間の間隔で蒸発させた後、10分間ストリップテストを行ってストリッパー経時変化によるバイアス(bias)を測定し、その結果を下記表3に示した。
【0049】
【表3】
【0050】
前記表3から見れば、本発明の実施例1のストリッパー組成物が比較例3に比べて時間が経過してもストリッパー経時変化が少なくて良好であることが分かる。このようにストリッパー組成物の経時変化が少ないと、ストリップ性が優れると共に、Ag反射膜の腐食がない。
【0051】
[実験例5]
前記実施例1のストリッパー組成物を実際のTFT−LCD製造工程の初期段階からTFT 製造完了まで完全に適用して15.0インチPVAと3.5インチ反射型DVCを製造した後、これに対してTFT基板で実施する電気的特性テストとしてEDS(Electric Die Sorting)テストを実施した後、電流−電圧(I−V)特性を測定してその結果を図2及び図3に示した。図2及び図3には、複数の測定結果が示されており、全ての測定結果が同一傾向を示している。図2及び図3から見れば、本発明の実施例1のストリッパー組成物を適用して製造された15.0インチPVAと3.5インチ反射型DVCの場合、電流−電圧(I−V)の特性が良好であることが分かる。つまり、本発明のストリッパー組成物でストリップを行っても、Ag腐食がないだけでなく、I−V特性にも問題が生じないことが分かる。
【0052】
[実施例2及び比較例4]
前記実施例1のストリッパー組成物を適用してAg反射膜パネルを製造して実施例2とし反射度を3回反復測定した。また、従来のストリッパー組成物を適用して製造されたAl−Nd反射膜を比較例4として反射度を2回反復測定した(LCD 5000使用、BaSO4表面反射度100%)。反射度の測定結果は下記表4の通りである。
【0053】
【表4】
【0054】
前記表4から分かるように、本発明の実施例1のストリッパー組成物を適用して製造された実施例2のパネルの場合、反射度が234〜246%で、従来Al−Ndに比べて大きく向上した。
【0055】
[実施例3及び比較例5]
下記の表5のような組成と含量で実施例3及び比較例5のフォトレジスト用ストリッパー組成物を製造した。
【0056】
[実験例6]
前記実施例3及び比較例5の各ストリッパー組成物を現在適用中であるTFTゲート工程に利用した。その後、Agが蒸着されたガラス基板上にスピンコーティング法で1300Å厚さのフォトレジスト薄膜を形成した後、所定のパターンで露光して現像しAgをエッチングして所定のパターンを形成した。このように得られたガラス基板を60℃に加熱された前記実施例3及び比較例5のストリッパー組成物でスプレー方式でストリッピングして超純水で洗浄し、ストリップ時間の結果を下記表5に示した。
【0057】
【表5】
【0058】
前記表5から見れば、実施例3の場合、比較例5に比べてストリップ時間が120”/120”で50%短縮したことが分かる。
【0059】
[比較例6及び7]
下記の表6のような組成で現在量産ラインに適用するストリッパー組成物を製造した。
【0060】
[実験例7]
前記実施例3及び比較例5乃至7のストリッパー組成物を反射膜としてAgを使用するTFTゲート工程に適用してストリップ工程を実施した。この時、Ag溶出量(70℃、ディップ方式)(単位ppb)は時間による結果をICPで分析して下記の表6に示しており、これによるフォトレジストが蒸着されたガラスの処理可能な枚数を下記の表6に示した。
【0061】
【表6】
【0062】
前記表6から見れば、一般に時間によってAg溶出量が増加する傾向があるが、比較例5の場合24時間が経過した後にAgが100%溶出しており、比較例6及び7の場合もAgの溶出量が大きいことが分かり、ガラスの処理可能枚数も0〜500程度と非常に少なかった。
【0063】
[実験例8]
Agが蒸着されたガラス基板上にスピンコーティング法で20000Å厚さのフォトレジスト薄膜を形成した後、所定のパターンで露光して現像しAgをエッチングして所定のパターンを形成した。このように得られたガラス基板を60℃に加熱された前記実施例3及び比較例5のストリッパー組成物でスプレー方式でストリッピングして超純水で洗浄した後、電子顕微鏡で観察した結果、不純物微粒子が全くないだけでなくストリップが全て優れていて、それぞれのバイアスは5.87μm、5.89μm、5.91μm、5.83μm及び5.87μmで有意差がなかった。
【0064】
[実験例9]
実施例3及び比較例7のストリッパー組成物を0、1、3、6、24時間の間隔で蒸発させた後、10分間ストリップテストを実施してストリッパー経時変化によるバイアスを測定し、その結果を下記表7に示した。
【0065】
【表7】
【0066】
前記表7から見れば、本発明の実施例3のストリッパー組成物が比較例7に比べて時間が経過してもストリッパー経時変化がなくて良好であることが分かる。
【0067】
[実験例10]
前記実施例3のストリッパー組成物を実際TFT−LCD製造工程の初期段階からTFT 製造完了まで完全適用して15.0インチPVAと3.5インチ反射形DVCを製造した後、これに対してTFT基板で実施する電気的特性テストでEDS(Electric Die Sorting)テストを実施した結果、実験例5の結果である図2及び図3と同様に、15.0インチPVAと3.5インチ反射形DVCの場合、全て電流−電圧(I−V)特性が良好であった。
【0068】
[実施例4及び比較例8]
前記実施例3のストリッパー組成物を適用してAg反射膜パネルを製造して実施例4として反射度を3回反復測定し、従来のストリッパー組成物を適用して製造されたAl−Nd反射膜を比較例8として反射度を2回反復測定した(LCD5000使用、BaSO4表面反射度100%)。反射度の測定結果は下記の表8の通りである。
【0069】
【表8】
【0070】
前記表8から分かるように、本発明の実施例4のストリッパー組成物を適用して製造されたパネルの場合、反射度が234〜246%になり、従来のAl−Ndに比べて大きく向上した。
【0071】
【発明の効果】
以上で説明したように、本発明によるフォトレジスト用ストリッパー組成物はTFT LCD製造工程に適用する時、ストリップ時間が顕著に短縮されてストリップ性が優れていて不純物微粒子の発生がなく、ハードベーク及びアッシング工程の省略が可能であってゲート工程ラインを単純化することにより生産性向上及び原価低減が可能である。また、反射/反透過膜として銀(Ag)を使用する工程に適用する場合にもストリップ性が優れているだけでなく純粋な銀(Ag)薄膜に対する腐蝕防止効果が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラス左上部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図1B】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラス左下部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図1C】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラスの中央部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図1D】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラス右上部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図1E】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラス右下部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図2】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を適用した15.0インチPVADVC(Digital Video Cassette)に対するEDS(I−V)特性を示した図面である。
【図3】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を適用した3.5インチ反射形DVCに対するEDS(I−V)特性を示した図面である。
【発明の属する技術分野】
本発明はフォトレジスト用ストリッパー組成物に関し、さらに詳しくはTFT(thin film transistor)の液晶表示装置回路または半導体集積回路などのゲート配線工程の単純化を実現することができるフォトレジスト用ストリッパー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置回路または半導体集積回路はきわめて微細な構造からなっており、このような微細構造回路は基板上に形成された酸化膜などの絶縁膜またはアルミニウム合金膜などの導電性金属膜にフォトレジストを均一にコーティングまたは塗布し、前記フォトレジストを露光して現像し所定の形状のパターンを作った後、パターンが形成されたフォトレジストはマスクを使用して前記金属膜または絶縁膜をエッチングして微細回路を形成した後、フォトレジストパターンを除去して製造する。
【0003】
また、液晶表示装置などのゲート配線用導電性金属膜としては単一金属膜ではない、例えば上部にはアルミニウムまたはAl−Ndのようなアルミニウム合金層の第1導電膜を形成し、下部にはクロム、モリブデンまたはこれらの合金層の第2導電膜からなる二重導電膜を形成するのが一般的である。
【0004】
また、最近はAl−Ndに比べて反射度が優れたAgを反射電極として使用する場合がある。つまり、一般的に携帯電話、PDA(personal digital assistant)などの携帯性が強調される中小型TF−LCDが重要になっており、パネルの特性向上のために使用される反射形LCDには反射度が優れたAgを適用している。しかし、Agはアルミニウムと違って工程開発が難しく耐化学性が弱いため銀が腐食する問題があった。銀の溶出はケミカルバス(chemical bath)の汚染及び後続工程に影響を与えて膜の厚さ減少とCD損失(strain deformation loss)をもたらす。
【0005】
このようなゲート配線のパターニング(patterning)工程順序は、例えば、半導体基板上に二重金属膜蒸着して、フォトレジスト塗布、露光、現像、第1導電膜エッチング、ハードベーク(Hard Bake)及びアッシング(Ashing)、フォトレジストストリップ(PR strip)、及び第2導電膜エッチングの順からなる。しかし、このような工程によればハードベーク及びアッシング後にフォトレジストストリップをするため、ゲート配線工程時間が長すぎるという短所がある。
【0006】
この時、前記フォトレジスト反射膜(pattern)を除去するストリッパーは、低温及び高温条件でフォトレジストの剥離性が優れており、かつ剥離時基板に不純物微粒子が残留してはならない。さらにアルミニウム、Agなどの金属層を腐蝕してはならない。また、人体に無害で環境親和的なものを用いるのが好ましい。
【0007】
前記のような要求条件を満足させるために、従来多様なフォトレジストストリッパー組成物が開発されて使用された。一般的な開発ラインに適用されるフォトレジストストリッパー組成物としてモノイソプロパノールアミン(MIPA)、N−メチルピロリドン(NMP)、及びカルビトールからなる組成物があり、これは活性異物発生はないが、ゲート工程単純化が不可能であり、また、Ag反射膜に適用する場合には腐蝕が多く発生して適用が不可能であった。
【0008】
また、一般的な量産ラインに適用されているストリッパー組成物としては有機アミン化合物としてモノエタノールアミン(MEA)を使用して、これに溶剤としてN−メチルピロリドン(NMP)、ブチルジグリコール(BDG)、及びジメチルスルホキシド(DMSO)を混合して使用する方法がある。しかし、前記方法の場合、活性異物が発生するだけでなく、ゲート工程単純化が不可能であり、さらにストリッパー中に含まれているDMSOの処理が不可能であった。
【0009】
他の方法としては、有機アミン化合物としてモノイソプロパノールアミン(MIPA)を使用し、ここにN−メチルピロリドン(NMP)、カルビトール、スルホン化合物、及びグリコール系化合物を含むストリッパー組成物がある。しかし、前記方法はストリップ時においては異物は発生しないが、ゲート工程の単純化ができず、開発ライン用20L容器に供給が不可能であり、また使用される物質が高価であるという短所がある。
【0010】
この他に有機アミン化合物、DMFなどの有機溶媒及び界面活性剤などを含んで3種以上の多様な種類の化合物を含むストリッパー組成物があるが、これもまたストリップ性は優れていても工程単純化を実現することができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来技術の問題点を考慮して、従来よりストリップ時間が50%以上短縮されてTFT液晶表示装置(LCD)または半導体集積回路などの二重導電膜ゲート工程の単純化を実現することにより生産性向上及び原価低減に寄与できるTFT−LCD高性能フォトレジスト用ストリッパー組成物を提供することを目的とする。
【0012】
本発明の他の目的は、ゲート工程の単純化で生産性を画期的に向上させることができ、Agなどの金属層を腐蝕させない半導体素子の製造方法を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、前記方法で製造される半導体素子を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明は、フォトレジスト用ストリッパー組成物において、モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール(carbitol)15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含むフォトレジスト用ストリッパー組成物を提供する。
【0015】
また、本発明は半導体素子の製造方法において、モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含むストリッパー組成物にフォトレジストをストリッピングする段階を含む半導体素子の製造方法を提供する。
【0016】
また、本発明はフォトレジスト用ストリッパー組成物において、モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、及びカルビトール15乃至50重量部を含むフォトレジスト用ストリッパー組成物を提供する。
【0017】
また、本発明は半導体素子の製造方法において、モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、及びカルビトール15乃至50重量部を含むストリッパー組成物でフォトレジストをストリッピングする段階を含む半導体素子の製造方法を提供する。
【0018】
また、本発明は前記基材及びその製造方法で製造される半導体素子を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0020】
本発明者らは従来のフォトレジストストリッパー組成物の問題点を解決するために、有機アミンと有機溶媒を特定化した後、これらの各成分の含量範囲を適切に調節すればストリップ性が向上してゲート工程でのストリップ時間を短縮し、TFT−LCDなどのゲート工程ラインの単純化が実現できることを確認して本発明を完成した。
【0021】
本発明の第1のフォトレジスト用ストリッパー組成物はモノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含む。
【0022】
前記モノエタノールアミン(MEA)はゲート工程でフォトレジストを不純物微粒子の発生がなく、優れた剥離の役割を果たす。前記モノエタノールアミンの使用量は全体ストリッパー組成物の20乃至60重量部を使用するのが好ましく、35乃至45重量部であればさらに良い。前記モノエタノールアミンの使用量が20重量部未満であれば、剥離性能が低下してフォトレジスト微粒子が残存し、60重量部を超えればフォトレジストへの吸水性が悪くなるという問題点がある。
【0023】
前記N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)は優れた溶剤の役割を果たす成分であって、全体ストリッパー組成物の15乃至50重量部を使用するのが好ましく、25乃至35重量部を使用するとさらに良い。前記N,N−ジメチルアセトアミドの使用量が15重量部未満であればフォトレジストの溶解性が阻害され、50重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下するという問題点がある。
【0024】
本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物は有機溶媒として前記DMAcと共にジエチレングリコールモノエチルエーテル系であるカルビトールを含む。これはフォトレジストを溶解させる溶剤の役割をするだけでなく、前記モノエタノールアミンとN,N−ジメチルアセトアミドを含む組成物のストリップ性能をさらに上昇させる役割を果たす。本発明で使用するカルビトールの使用量は15乃至50重量部であるのが好ましく、25乃至35重量部であればさらに良い。前記カルビトールの使用量が15重量部未満であればストリッパー組成物がフォトレジスト層に容易に吸収されず、50重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下するという問題点がある。
【0025】
また、本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物は没食子酸(Gallic acid)を含む。前記没食子酸は銀(Ag)を反射膜として使用するゲート工程に適用する時、溶出する銀の量を抑制して銀の腐蝕を防止する役割を果たす。前記没食子酸の使用量は全ストリッパー組成物の0.1乃至10重量部であるのが好ましく、1.5乃至3.5重量部であればさらに良い。前記没食子酸の使用量が0.1重量部未満であれば銀が腐食する問題があり、10重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下する問題がある。
【0026】
本発明の好ましい一実施例によれば、ストリッパー組成物はモノエタノールアミン35乃至45重量部、N,N−ジメチルアセトアミド25乃至35重量部、カルビトール25乃至35重量部、及び没食子酸1.5乃至3.5重量部を含む。最も好ましくはストリッパー組成物はモノエタノールアミン40重量部、N,N−ジメチルアセトアミド30重量部、カルビトール30重量部及び没食子酸2重量部を含む。
【0027】
また、本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物はモノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、及びカルビトール15乃至50重量部を含む。前述のフォトレジスト用ストリッパー組成物と比較して没食子酸が含まれていないが、没食子酸が含まれているフォトレジスト用ストリッパー組成物と同様の効果を有する。
【0028】
前記モノエタノールアミン(MEA)はゲート工程でフォトレジストを不純物微粒子の発生がなく、優れた剥離の役割を果たす。前記モノエタノールアミンの使用量は全体ストリッパー組成物の20乃至60重量部であるのが好ましく、35乃至45重量部であればさらに良い。前記モノエタノールアミンの使用量が20重量部未満であれば剥離性能が低下してフォトレジスト微粒子が残存し、60重量部を超えればフォトレジストへの吸水性が 悪くなるという問題点がある。
【0029】
前記N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)は優れた溶剤の役割を果たす成分であって、全体ストリッパー組成物の15乃至50重量部であるのが好ましく、25乃至35重量部であればさらに良い。前記N,N−ジメチルアセトアミドの使用量が15重量部未満であればフォトレジストの溶解性が阻害され、50重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下するという問題点がある。
【0030】
本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物は有機溶媒として前記DMAcと共にジエチレングリコールモノエチルエーテル系であるカルビトールを含む。これはフォトレジストを溶解する溶剤の役割だけでなく、前記モノエタノールアミンとN,N−ジメチルアセトアミドを含む組成物のストリップ性能をさらに上昇させる役割を果たす。本発明で使用するカルビトールの使用量は15乃至50重量部であるのが好ましく、25乃至35重量部であればさらに良い。前記カルビトールの使用量が15重量部未満であればストリッパー組成物がフォトレジスト層に容易に吸収されず、50重量部を超えればフォトレジストの剥離性能が低下するという問題点がある。
【0031】
また、本発明は前記ストリッパー組成物を利用してゲート工程のフォトレジストパターンを除去し半導体素子、好ましくはTFT−LCDを製造することができる。
【0032】
このために、本発明は通常のフォトレジスト組成物を導電性金属膜が形成された半導体(glass)基板上にスピンコーティング法でコーティングする段階を実施してフォトレジスト薄膜を形成する。この時、前記導電性金属膜が形成されたガラス基板としては上部にはアルミニウムまたはAl−Ndのようなアルミニウム合金層の第1導電膜を形成し、下部にはクロム、モリブデンまたはこれらの合金層の第2導電膜からなる二重導電膜を形成する一般的な基板、ITO膜が形成された基板、Ag反射膜が形成された基板などを含み、好ましくはAg反射膜が形成された基板を使用するが、本発明がこれらに限られるわけではない。
【0033】
その後、前記半導体基板にコーティングされたフォトレジスト膜の露光を実施する。この時、露光は通常の露光条件で実施し、例えば、ArF光、KrF光、E−ビーム、X線、EUV、DUVなどの光を利用して実施できる。
【0034】
その次に、前記で露光されたフォトレジスト膜をアルカリ溶液で現像した後、前記本発明のストリッパー組成物を利用して通常の方法、例えば、浸漬やスプレー方式でストリッピングしてフォトレジストパターンを除去することによって、半導体素子を製造することができる。この時、前記工程の次に超純水やアセトン、エチルアルコールなどの有機溶剤で洗浄して不必要な部分を除去して乾燥する段階を含む。前記アルカリ溶液は通常のものを用いることができ、例えば、水酸化ナトリウムなどの無機アルカリ類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドなどの4級アンモニウム塩水溶液を用いることができるが、これらに限られるわけではない。
【0035】
本発明によれば前記のようなストリップ性に優れたストリッパー組成物を使用して露光前後にハードベーク及びアッシング工程を行わなくても優れたパターンを形成することができる。
【0036】
このように、本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物は特定の有機アミン化合物と有機溶媒を選択して含量範囲を適切に調節しフォトレジストのストリップ性が優れていて不純物微粒子が発生せず、ストリップ時間を短縮して工程単純化(ハードベーク及びアッシング工程の省略)を実現するので経済的な効果がある。さらに、本発明のストリッパー組成物はファルコン(FALCON)、反射/反透過ポリ(POLY)、PVA、TVなどの様々な種類のDVC(digital video cassette)への適用が可能である。
【0037】
以下、本発明の実施例及び比較例を記載する。しかし、下記の実施例は本発明を例示するものであって、本発明を限定するわけではない。
【0038】
[実施例1及び比較例1]
下記の表1のような組成と含量で実施例1及び比較例1のフォトレジスト用ストリッパー組成物を製造した。
【0039】
[実験例1]
前記実施例1及び比較例1の各ストリッパー組成物を現在適用中であるTFTゲート工程に利用した。その後、Agが蒸着されたガラス基板上にスピンコーティング法で1300Å厚さのフォトレジスト薄膜を形成した後、所定パターンで露光して現像しAgをエッチングして所定のパターンを形成した。このようにして得られたガラス基板を60℃に加熱された前記実施例1及び比較例1のストリッパー組成物でスプレー方式でストリッピングして超純水で洗浄し、ストリップ時間の結果を下記表1に示した。
【表1】
なお、槽(Bath)1/2=120”/120”は、Bath#1:120” + Bath#2:120”を意味する。
【0040】
前記表1から見れば、実施例1の場合、比較例1に比べてストリップ時間が120”/120”で50%短縮したことが分かる。
【0041】
[比較例2及び3]
下記の表2のような組成で現在の量産ラインに適用するストリッパー組成物を製造した。
【0042】
[実験例2]
前記実施例1及び比較例1乃至3のストリッパー組成物を反射膜としてAgを使用するTFTゲート工程に適用してストリップ工程を行った。この時、Ag溶出量(70℃、ディップ方式)(単位ppb)は時間による結果をICPで分析して下記の表2に示しており、これによるフォトレジストが蒸着されたガラスの処理可能な枚数を下記の表2に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
前記表2から見れば、一般に時間によってAg溶出量が増加する傾向があるが、比較例1の場合24時間が経過した後にAgが100%溶出しており、比較例2及び3の場合もAgの溶出量が大きいことが分かり、量産ラインにおけるガラスの処理可能枚数も0〜500程度で非常に少なかった。
【0045】
これに反し、実施例1の場合、没食子酸を使用することによって比較例1乃至3に比べて時間が経過した後にもAgの溶出量が顕著に少ないのでAgの腐蝕防止効果が優れていることが分かる。また、これにより処理可能枚数が相対的に増加して非常に効果的であることが分かる。
【0046】
[実験例3]
Agが蒸着されたガラス基板上にスピンコーティング法で20000Å厚さのフォトレジスト薄膜を形成した後、所定パターンで露光して現像しAgをエッチングして所定のパターンを形成した。このようにして得られたガラス基板を60℃に加熱された前記実施例1及び比較例1のストリッパー組成物でスプレー方式でストリッピングして超純水で洗浄した後、電子顕微鏡で観察してその結果を図1a乃至図1eに示した。図1a乃至図1eは各々前記実施例1で製造されたストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用した場合に対するガラス左上、左下、ガラス中央、右上、右下の表面電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【0047】
図1a乃至1eから見れば、不純物微粒子が全くないだけでなく、Ag反射膜腐食が見られない。よって、ストリップが全て優れていることが示されており、それぞれの偏り(バイアス)は5.87μm、5.89μm、5.91μm、5.83μm及び5.87μmで有意差が無いことが分かる。
【0048】
[実験例4]
実施例1及び比較例3のストリッパー組成物を0、1、3、6、24時間の間隔で蒸発させた後、10分間ストリップテストを行ってストリッパー経時変化によるバイアス(bias)を測定し、その結果を下記表3に示した。
【0049】
【表3】
【0050】
前記表3から見れば、本発明の実施例1のストリッパー組成物が比較例3に比べて時間が経過してもストリッパー経時変化が少なくて良好であることが分かる。このようにストリッパー組成物の経時変化が少ないと、ストリップ性が優れると共に、Ag反射膜の腐食がない。
【0051】
[実験例5]
前記実施例1のストリッパー組成物を実際のTFT−LCD製造工程の初期段階からTFT 製造完了まで完全に適用して15.0インチPVAと3.5インチ反射型DVCを製造した後、これに対してTFT基板で実施する電気的特性テストとしてEDS(Electric Die Sorting)テストを実施した後、電流−電圧(I−V)特性を測定してその結果を図2及び図3に示した。図2及び図3には、複数の測定結果が示されており、全ての測定結果が同一傾向を示している。図2及び図3から見れば、本発明の実施例1のストリッパー組成物を適用して製造された15.0インチPVAと3.5インチ反射型DVCの場合、電流−電圧(I−V)の特性が良好であることが分かる。つまり、本発明のストリッパー組成物でストリップを行っても、Ag腐食がないだけでなく、I−V特性にも問題が生じないことが分かる。
【0052】
[実施例2及び比較例4]
前記実施例1のストリッパー組成物を適用してAg反射膜パネルを製造して実施例2とし反射度を3回反復測定した。また、従来のストリッパー組成物を適用して製造されたAl−Nd反射膜を比較例4として反射度を2回反復測定した(LCD 5000使用、BaSO4表面反射度100%)。反射度の測定結果は下記表4の通りである。
【0053】
【表4】
【0054】
前記表4から分かるように、本発明の実施例1のストリッパー組成物を適用して製造された実施例2のパネルの場合、反射度が234〜246%で、従来Al−Ndに比べて大きく向上した。
【0055】
[実施例3及び比較例5]
下記の表5のような組成と含量で実施例3及び比較例5のフォトレジスト用ストリッパー組成物を製造した。
【0056】
[実験例6]
前記実施例3及び比較例5の各ストリッパー組成物を現在適用中であるTFTゲート工程に利用した。その後、Agが蒸着されたガラス基板上にスピンコーティング法で1300Å厚さのフォトレジスト薄膜を形成した後、所定のパターンで露光して現像しAgをエッチングして所定のパターンを形成した。このように得られたガラス基板を60℃に加熱された前記実施例3及び比較例5のストリッパー組成物でスプレー方式でストリッピングして超純水で洗浄し、ストリップ時間の結果を下記表5に示した。
【0057】
【表5】
【0058】
前記表5から見れば、実施例3の場合、比較例5に比べてストリップ時間が120”/120”で50%短縮したことが分かる。
【0059】
[比較例6及び7]
下記の表6のような組成で現在量産ラインに適用するストリッパー組成物を製造した。
【0060】
[実験例7]
前記実施例3及び比較例5乃至7のストリッパー組成物を反射膜としてAgを使用するTFTゲート工程に適用してストリップ工程を実施した。この時、Ag溶出量(70℃、ディップ方式)(単位ppb)は時間による結果をICPで分析して下記の表6に示しており、これによるフォトレジストが蒸着されたガラスの処理可能な枚数を下記の表6に示した。
【0061】
【表6】
【0062】
前記表6から見れば、一般に時間によってAg溶出量が増加する傾向があるが、比較例5の場合24時間が経過した後にAgが100%溶出しており、比較例6及び7の場合もAgの溶出量が大きいことが分かり、ガラスの処理可能枚数も0〜500程度と非常に少なかった。
【0063】
[実験例8]
Agが蒸着されたガラス基板上にスピンコーティング法で20000Å厚さのフォトレジスト薄膜を形成した後、所定のパターンで露光して現像しAgをエッチングして所定のパターンを形成した。このように得られたガラス基板を60℃に加熱された前記実施例3及び比較例5のストリッパー組成物でスプレー方式でストリッピングして超純水で洗浄した後、電子顕微鏡で観察した結果、不純物微粒子が全くないだけでなくストリップが全て優れていて、それぞれのバイアスは5.87μm、5.89μm、5.91μm、5.83μm及び5.87μmで有意差がなかった。
【0064】
[実験例9]
実施例3及び比較例7のストリッパー組成物を0、1、3、6、24時間の間隔で蒸発させた後、10分間ストリップテストを実施してストリッパー経時変化によるバイアスを測定し、その結果を下記表7に示した。
【0065】
【表7】
【0066】
前記表7から見れば、本発明の実施例3のストリッパー組成物が比較例7に比べて時間が経過してもストリッパー経時変化がなくて良好であることが分かる。
【0067】
[実験例10]
前記実施例3のストリッパー組成物を実際TFT−LCD製造工程の初期段階からTFT 製造完了まで完全適用して15.0インチPVAと3.5インチ反射形DVCを製造した後、これに対してTFT基板で実施する電気的特性テストでEDS(Electric Die Sorting)テストを実施した結果、実験例5の結果である図2及び図3と同様に、15.0インチPVAと3.5インチ反射形DVCの場合、全て電流−電圧(I−V)特性が良好であった。
【0068】
[実施例4及び比較例8]
前記実施例3のストリッパー組成物を適用してAg反射膜パネルを製造して実施例4として反射度を3回反復測定し、従来のストリッパー組成物を適用して製造されたAl−Nd反射膜を比較例8として反射度を2回反復測定した(LCD5000使用、BaSO4表面反射度100%)。反射度の測定結果は下記の表8の通りである。
【0069】
【表8】
【0070】
前記表8から分かるように、本発明の実施例4のストリッパー組成物を適用して製造されたパネルの場合、反射度が234〜246%になり、従来のAl−Ndに比べて大きく向上した。
【0071】
【発明の効果】
以上で説明したように、本発明によるフォトレジスト用ストリッパー組成物はTFT LCD製造工程に適用する時、ストリップ時間が顕著に短縮されてストリップ性が優れていて不純物微粒子の発生がなく、ハードベーク及びアッシング工程の省略が可能であってゲート工程ラインを単純化することにより生産性向上及び原価低減が可能である。また、反射/反透過膜として銀(Ag)を使用する工程に適用する場合にもストリップ性が優れているだけでなく純粋な銀(Ag)薄膜に対する腐蝕防止効果が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラス左上部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図1B】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラス左下部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図1C】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラスの中央部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図1D】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラス右上部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図1E】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を純粋なAg反射膜に適用してガラス右下部分の電子顕微鏡写真(倍率:300)を示した図面である。
【図2】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を適用した15.0インチPVADVC(Digital Video Cassette)に対するEDS(I−V)特性を示した図面である。
【図3】本発明のフォトレジスト用ストリッパー組成物を適用した3.5インチ反射形DVCに対するEDS(I−V)特性を示した図面である。
Claims (11)
- モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含むフォトレジスト用ストリッパー組成物。
- モノエタノールアミン35乃至45重量部、N,N−ジメチルアセトアミド25乃至35重量部、カルビトール25乃至35重量部、及び没食子酸1.5乃至2.5重量部を含む、請求項1に記載のフォトレジスト用ストリッパー組成物。
- モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、カルビトール15乃至50重量部、及び没食子酸0.1乃至10重量部を含むストリッパー組成物でフォトレジストをストリッピングする段階を含む半導体素子の製造方法。
- 前記半導体素子がAg反射膜を含む、請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
- 露光はArF、KrF、DUV、E−ビームまたはX線光源で実施される、請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
- モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、及びカルビトール15乃至50重量部を含むフォトレジスト用ストリッパー組成物。
- モノエタノールアミン35乃至45重量部、N,N−ジメチルアセトアミド25乃至35重量部、及びカルビトール25乃至35重量部を含む、請求項6に記載のフォトレジスト用ストリッパー組成物。
- モノエタノールアミン20乃至60重量部、N,N−ジメチルアセトアミド15乃至50重量部、及びカルビトール15乃至50重量部を含むストリッパー組成物でフォトレジストをストリッピングする段階を含む半導体素子の製造方法。
- 前記半導体素子がAg反射膜を含む、請求項8に記載の半導体素子の製造方法。
- 露光はArF、KrF、DUV、E−ビームまたはX線光源で実施される、請求項8に記載の半導体素子の製造方法。
- 請求項3または8に記載の方法で製造された半導体素子。
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JP2002354774A JP2004184916A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | フォトレジスト用ストリッパー組成物(strippercompositionforphotoresist) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016513273A (ja) * | 2013-03-07 | 2016-05-12 | エルジー・ケム・リミテッド | フォトレジスト除去用ストリッパ組成物およびこれを用いたフォトレジストの剥離方法 |
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2002
- 2002-12-06 JP JP2002354774A patent/JP2004184916A/ja not_active Abandoned
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