JP2004184775A - カメラ付き電子機器 - Google Patents

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竜太 佐々木
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Abstract

【目的】可変焦点式の撮像光学系を簡便でかつローコストで組み込む。
【構成】形状記憶合金製伸縮部材29を第1及び第2レンズ保持枠24,25の間に設け、第1及び第2レンズ保持枠24,25を2個のバネ28,30の付勢で形状記憶合金製伸縮部材29にそれぞれ当接させる。形状記憶合金製伸縮部材29はリング状となっており、加熱手段により変態温度以上に加熱されることで光軸方向に伸びるように変形する。また加熱手段の加熱を止めることで変態温度以下に冷却されて元の形に戻る。加熱手段の加熱を制御することで形状記憶合金製伸縮部材29の変形時のレンズ群間隔に応じた第1変倍位置と、元の形に戻ったときのレンズ群間隔に応じた第2変倍位置との間で撮影レンズの焦点距離を可変することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話、携帯情報端末などの電子機器に電子カメラを内蔵したカメラ付き電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話、携帯情報端末などの携帯用の電子機器に小型の電子カメラを内蔵したものが提案されている(特許文献1)。電子カメラは、CCD型やCMOS型の固体撮像素子と撮像光学系とで構成されており、撮像光学系により結像する被写体像を固体撮像素子で撮像する。撮像した画像は、電子機器に設けた液晶モニタで確認することが可能であり、また公衆回線などを通じて別の電子機器に撮像画像を送信することが可能である。しかし、撮像光学系は、一般的に単焦点レンズを用いたパンフォーカスタイプとなっている。そこで、焦点距離を変更することができる撮像光学系を組み込むことが望まれている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−223924号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、焦点距離を変更するには、撮影レンズのうちの一部のレンズを光軸方向に移動する機構が必要になる。従来写真用カメラなどでは、モータの駆動を用いてカム筒などを回転してカムの回転に対する光軸方向の変位によりレンズを予め決められた位置に移動している。しかし、このようなモータやカム機構を組み込むスペースが携帯用電子機器にはなかった。また、カム機構を用いる場合にはカムフォロアピンなどが必要になり部品点数が増えるとともに組立にも手間がかかる欠点があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、可変焦点式の撮像機構をコンパクトにして簡便に組み込むことができるように工夫した電子機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のカメラ付き電子機器では、撮影レンズを構成する一レンズ群を保持するレンズ保持部材と、該レンズ保持部材のうちの少なくとも1つのレンズ部材に対して変形方向が光軸方向に伸縮する姿勢で前記レンズ保持部材のうちの光軸方向に沿った一方側に配される形状記憶合金製伸縮部材と、他方側に配され前記レンズ保持部材を形状記憶合金製伸縮部材の方向に押し付ける付勢手段と、前記形状記憶合金製伸縮部材を加熱する加熱手段とを備えたものである。
【0007】
加熱手段形としては、形状記憶合金製伸縮部材に直接通電して生じるジュール熱を利用する直接加熱手段と、外部ヒーターなどによる間接加熱手段とがある。このような加熱手段を用いて形状記憶合金製伸縮部材を加熱すると、形状記憶合金製伸縮部材が光軸方向に伸びる。そして、加熱を止めると冷却されて形状記憶合金製伸縮部材が元の形状に縮む。形状記憶合金製伸縮部材が光軸方向に伸びるとレンズ保持部材を付勢手段の付勢に抗して移動する。レンズ群が二位置間で移動することで隣接する他のレンズ群との間隔が変わりこれにより撮影レンズの焦点距離を変更することが可能となる。
【0008】
複数、例えば2個のレンズ群を移動して焦点距離を変更する場合には、隣接する一対のレンズ保持部材の間に形状記憶合金製伸縮部材を配し、付勢手段で一対のレンズ保持部材を互いが接近する方向に付勢する構成にする。これにより、1個の形状記憶合金製伸縮部材のみを用いて2個のレンズ群を移動することができるからローコストで望ましい。この場合、加熱手段の加熱を制御することで形状記憶合金製伸縮部材の変形時のレンズ群間隔に応じた第1変倍位置と、元の形に戻ったときのレンズ群間隔に応じた第2変倍位置との間で撮影レンズの焦点距離を可変することができる。
【0009】
2個の形状記憶合金製伸縮部材を用いる場合には、一対のレンズ保持部材の両外側に形状記憶合金製伸縮部材をそれぞれ配し、レンズ保持部材の間に付勢手段を配し、付勢手段で一対のレンズ保持部材を形状記憶合金製伸縮部材にそれぞれ当接する構成にするのが好適である。
【0010】
形状記憶合金製伸縮部材とレンズ保持部材とを常に当接させて形状記憶合金製伸縮部材の伸縮によりレンズ保持部材を二位置に位置決めするのは形状記憶合金製伸縮部材の伸縮精度の面で難しい。そこで、当接ピンと当接面とからなる位置決め手段を別に設け、位置決め手段でレンズ保持部材を二位置に正確に位置決めするのが好適である。この場合、形状記憶合金製伸縮部材の伸びを利用して一方の位置に向けてレンズ保持部材を移動させ、また形状記憶合金製伸縮部材が縮んだときにレンズ保持部材を他方の位置に向けて移動させる。この場合、形状記憶合金製伸縮部材の伸縮を二位置の光軸方向に沿う長さ以上とする必要がある。そして、形状記憶合金製伸縮部材の伸縮長さが二位置の長さを超える場合には形状記憶合金製伸縮部材の弾性変形などで吸収することが必要となる。この場合には形状記憶合金製伸縮部材を圧縮コイルバネの形状に製造するのが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】
携帯電話10は、図1及び図2に示すように、本体部11と折畳部12とで構成されており、本体部11に対して折畳部12を起伏することができる。本体部11には、操作部13、シャッターボタン14、テレ/ワイド切替ボタン15などが露呈して設けられている。操作部13は、電話やメールの操作を行うための多数の操作ボタンからなる。シャッターボタン14、テレ/ワイド切替ボタン15は、本体部11の側面に設けられており、倒伏時でも操作することができる。折畳部12の裏面には、撮像した画像を表示する液晶表示部16が設けられている。倒伏時に露呈される折畳部の表面には、撮影窓17が露呈して設けられ、撮影窓17の奥にカメラ部が配されている。
【0012】
カメラ部は、図3に示すように、撮像光学系20と固体撮像素子21とで構成されている。撮像光学系20は、撮影レンズを構成する第1及び第2レンズ群22,23とからなり、互いの間隔を変更することでテレ位置とワイド位置とで焦点距離を変更する二焦点切替式の光学系となっている。
【0013】
第1及び第2レンズ群22,23は、それぞれ第1及び第2レンズ保持枠24,25に保持されている。撮像光学系20は鏡筒に保持され、鏡筒は、図4にも示すように、固定筒26、前ストッパ環27、前バネ28、第1レンズ保持枠24、形状記憶合金製伸縮部材29、第2レンズ保持枠25、及び後バネ30で構成されている。
【0014】
第1及び第2レンズ保持枠24,25は、固定筒26の内面に組み込まれ、ガイド手段(図示なし)により光軸方向に移動自在となっている。なお、ガイド手段としては、ガイド突起とガイド溝とで構成するのが好適である。ガイド突起は、第1及び第2レンズ保持枠24,25の外周面に設けられている。ガイド溝は、固定筒26の内周面に光軸方向に沿って直線的に形成されており、ガイド突起が係合する。これらガイド突起とガイド溝とを光軸を中心とする周方向の3分割位置にそれぞれ設けることで各レンズ群22,23の回転止めも行える。
【0015】
固体撮像素子21は折畳部12の内部に設けた基板19に取り付けられている。基板19には、保持部材32を介して撮影光学系20の結像面が固体撮像素子21の撮像面に一致するように固定筒26の後端が取り付けられている。固定筒26の内周面には、後バネ30、第2レンズ保持枠25、形状記憶合金製伸縮部材29、第1レンズ保持枠24、及び前バネ28が順に挿入され、最初に挿入した後バネ30の抜け止め用として内周に向けて突出する後ストッパ31が後端に設けられている。そして、固定筒26の前に前ストッパ環27を取り付けることにより前バネ28の脱落が阻止される。
【0016】
前・後バネ28,30は、被写体光路を遮らない内径で作成されたコイルバネとなっている。後バネ30の後端は後ストッパ31に当接し、前端は第2レンズ保持枠25の後面に当接する。前バネ28は、前端が前ストッパ環27に当接し、後端が第1レンズ保持枠24の前面に当接する。これら前・後バネ28,30は、第1及び第2レンズ保持枠24,25を互いの間隔が接近する方向にそれぞれ付勢する。
【0017】
形状記憶合金製伸縮部材29は、第1及び第2レンズ保持枠24,25との間に配され、外周が固定筒26の内周面に接する寸法で、かつ内周が撮影光路に入り込まない寸法のリング形状の輪郭に形成されている。形状記憶合金製伸縮部材の前面は第1レンズ保持枠24の後面と対峙し、また後面は第2レンズ保持枠25の前面に対峙して、後述するように前・後バネ28,30による付勢力と形状記憶合金製伸縮部材29の伸縮力とによりそれぞれのレンズ枠24,25をテレ/ワイド用の位置へ移動させる。
【0018】
ところで、形状記憶合金は、レンズ移動に必要な精度の面から見ると伸縮の精度が悪い。この傾向は伸縮のストロークを例えば0.5mm以上となる大きなストロークに設定するほど顕著に表れる。そこで、形状記憶合金製伸縮部材29の伸縮でレンズを移動して位置決めするのではなく、形状記憶合金製伸縮部材29の伸縮を利用してレンズを移動し、位置決めとしては、位置決め手段を別に設けるのが望ましい。位置決め手段としては、図3及び図4に示したように当接ピン33,35と一対の当接面34a,34b,36a,36bとで構成する。当接ピン33,35は、第1及び第2レンズ枠24,25の外周に突出して設けられている。また、当接面34a,34b,36a,36bは、固定筒26の内周に設けた2つの溝34,36のうちの光軸方向に沿う前後の壁となっている。溝34,36は、光軸方向に直進的に形成されており、光軸方向で対面する当接面34a,34b,36a,36b同士の長さが各レンズ22,23を移動させる長さに応じて作られている。
【0019】
撮影光学系20は、当接ピン33が当接面34bに、当接ピン35が当接面36aにそれぞれ当接したレンズ位置のときにワイド位置となり、また当接ピン33が当接面34aに、当接ピン35が当接面36bにそれぞれ当接したレンズ位置のときにテレ位置となる。この位置決め手段を前述したガイド手段に持たせるのが複雑化しないため好適である。
【0020】
この形状記憶合金製伸縮部材29には加熱手段37が接続されている。加熱手段37は、固定筒26の外に配され、形状記憶合金製伸縮部材29に直接通電する。形状記憶合金製伸縮部材29は、通電により生じるジュール熱により一定温度(以下、「変態温度」と称す)以上に加熱されることで変形し、変態温度以下に冷却されることで元の形に戻るタイプの素子である。この変形は、光軸方向に沿った幅長さの中間位置に対して光軸方向の前・後に伸びる変形となる。
【0021】
固定筒26には、形状記憶合金製伸縮部材29をセットビスによってネジ止めするためのネジ穴38が形成されている。このネジ穴38を光軸方向に長い長穴とすることで、固定筒26に対して形状記憶合金製伸縮部材29の取り付け位置を光軸方向に沿って変えることができ、これにより、テレ位置又はワイド位置の何れか一方での結像面を固体撮像素子21の撮像面に合わせるバック長調整を組立時に行うことができる。
【0022】
加熱手段37の駆動は、制御手段39に制御される。制御手段39は、携帯電話10の各部を統括的に制御するもので、テレ/ワイド切替ボタン15の操作に応じて加熱手段37の駆動を制御する。
【0023】
上記構成の作用を簡単に説明する。撮影光学系20の初期状態は、形状記憶合金製伸縮部材29が冷却されており、よって図3(A)に示すように、前・後バネ28,30の付勢により第1及び第2レンズ枠24,25が接近する方向に押されて当接ピン33が当接面34bに、当接ピン35が当接面36aにそれぞれ当接したワイド位置となっている。この状態では、第1及び第2レンズ保持枠24,25と形状記憶合金製伸縮部材29との間に隙間が生じている。
【0024】
撮影するときには、操作部13で操作して携帯電話10をカメラモードにする。これにより固体撮像素子21が駆動して撮影光学系20で結像した被写体像の画像が液晶表示部16に表示される。このモードで折畳部12の表面を被写体に向けてフレーミングした後にシャッターボタン14を押すと、その時点で撮像している被写体画像がメモリに記憶される。この撮影光学系20は、前景から後景まで明快にピントが合うパンフォーカスとなっている。
【0025】
撮像光学系20をワイド位置からテレ位置に切り替える場合には、テレ/ワイド切替ボタン15を操作する。この操作に応答して制御手段39が加熱手段37を駆動する。これにより加熱手段37は、形状記憶合金製伸縮部材29に直接通電する。形状記憶合金製伸縮部材29は通電されることで生じるジュール熱により加熱され、瞬時に一定温度以上となる。この時点で光軸方向に沿う前面と後面との長さが光軸方向の前後にそれぞれ一定長さだけ長くなる変形が生じる。
【0026】
このときの伸び量は、第1及び第2レンズ保持枠24,25をワイド位置からテレ位置に移動させる長さと、ワイド位置のときの第1及び第2レンズ保持枠24,25と形状記憶合金製伸縮部材29との間に隙間長さとを加算した長さ以上となっている。これにより、図3(B)に示すように、第1レンズ保持枠24が前バネ28の付勢に抗して光軸方向の前方に向けて移動し、また、第2レンズ保持枠25が後バネ30の付勢に抗して光軸方向の後方に向けて移動する。これにより当接ピン33が当接面34aに、当接ピン35が当接面36bにそれぞれ当接し撮像光学系20がテレ位置となる。
【0027】
なお、例えば形状記憶合金製伸縮部材29の変形量が光軸方向に3mmとし、このうちの隙間分も含めた第1レンズ保持枠24の移動量を1.5mm、第2レンズ保持枠25の移動量を0.7mmにそれぞれ割り当てると、残り0.8mmの長さが形状記憶合金製伸縮部材29のオーバストロークの長さとなる。このオーバストローク分は、自身の弾性変形、及び取り付けに生じるガタにより吸収することができる。自身の弾性変形を考慮すると、形状記憶合金製伸縮部材29を圧縮コイルバネの形状に製造するのが好適である。
【0028】
上記実施形態の構成によれば形状記憶合金製伸縮部材29を直接加熱する方式を採用しているから応答速度が速くなり、よって撮像光学系20の変倍駆動手段としては最適である。なお、過熱を防止するために、形状記憶合金製伸縮部材29の温度をサーミスタを用いて計測し、形状記憶合金製伸縮部材29の温度を、変態温度と形状記憶合金製伸縮部材29が過熱による破断する手前の制限温度との間になるように温度管理形状記憶合金製伸縮部材29への通電のON−OFFを制御するのが好適である。また、冷却を迅速にするために形状記憶合金性伸縮部材に放熱部材を設けても良い。
【0029】
加熱手段37としては、間接加熱としてもよい。この場合には、形状記憶合金製伸縮部材29の外周に加熱部材を配し、加熱部材が発する熱を形状記憶合金製伸縮部材29に間接的に与える構成としてもよい。
【0030】
形状記憶合金製伸縮部材29の形状としては、リング環形状に限らず、図5に示すように、リング環部50とそのリング環部50から内部に突出した複数のスイッチ部51,52とを持つ形状としてもよい。複数のスイッチ部51,52は、リング環部50の付け根から突出先端51a,52aまでの長さの範囲で撮影光路49を遮らないように突出先端51a,52aがリング環部50に設けた凹部53,54の内に突出している。変態温度以下のときには、リング環部50に第1レンズ保持枠24と第2レンズ保持枠25とが当接してリング環部50の厚みで第1及び第2レンズ群22,23の間隔を一定に決めている。変形時には突出先端51aが凹部53から光軸方向の前方に突出する位置に第1スイッチ部51が変形して第1レンズ保持枠24をその方向に押す。同時に第2スイッチ部52も突出先端52aが凹部54から光軸方向の後方に突出する位置に変形して第2レンズ保持枠25をその方向に押す。これにより、互いのレンズ群22,23の間隔が広がって焦点距離を変更することができる。この場合も位置決め手段を設けてレンズの位置決めを精度良く行うのが好適である。
【0031】
上記実施形態では、1個の形状記憶合金製伸縮部材29を2つのレンズ群で挟む構成としているが、本発明ではこれに限らず、2個の形状記憶合金製伸縮部材を隣接するレンズ群の両外側に配してこれらレンズ群の間にコイルバネを介在してコイルバネで各レンズ群を各形状記憶合金製伸縮部材に押し当てる構成としてもよい。この場合、2個の形状記憶合金製伸縮部材のそれぞれを別々に加熱する個別制御を行うことで、2個の形状記憶合金製伸縮部材の変形の有・無により決まる2種類のレンズ位置に、2個の形状記憶合金製伸縮部材のうちの何れか一方のみの変形により2種類のレンズ位置が加わるため、可変焦点位置を最高4位置取ることができる。また、この実施形態では、変形量が異なる2個の形状記憶合金製伸縮部材を用いることで多種の可変焦点位置を取ることができる。
【0032】
また、上記実施形態では、本発明を用いたカメラを携帯電話に内蔵しているが、PDA(Personal Digital(Data) Assistants )〔携帯情報端末〕などの電子機器に内蔵する構成としてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明では、レンズ保持枠の光軸方向に沿う一方側に形状記憶合金製伸縮部材を当接し、他方側に付勢手段で形状記憶合金製伸縮部材をレンズ保持枠に向けて付勢するように配して、形状記憶合金製伸縮部材の加熱による変形を利用してレンズ保持枠を光軸方向に移動するようにしたから、カム機構などの複雑な構成に比べて組立が簡便であり、また、モータなどの駆動手段を用いることがないからコンパクト化を図ることができる。また、別の発明では、1個の形状記憶合金製伸縮部材で2つのレンズ群を移動してレンズ間隔を変更するように構成したから、組立が簡便でかつローコストで二焦点可変式の撮像光学系を作ることができる。また、位置決め手段を用いた発明では、形状記憶合金製伸縮部材の伸縮を利用してレンズ保持部材を移動させるだけなのでレンズの移動精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた携帯電話を示す斜視図であり、倒伏状態を示している。
【図2】起立状態の携帯電話を示す斜視図である。
【図3】携帯電話に内蔵される鏡筒を示す断面図であり、(A)は形状記憶合金製伸縮部材の変形なしの状態を、(B)は変形有りの状態を示している。
【図4】撮像光学系を示す分解斜視図である。
【図5】形状記憶合金製伸縮部材を別の形状にした実施形態を示すもので、(A)は断面図、(B)は被写体側から見た正面図である。
【符号の説明】
10 携帯電話
21 固体撮像素子
22 第1レンズ
23 第2レンズ
24 第1レンズ保持枠
25 第2レンズ保持枠
26 固定筒
28 前バネ
29 形状記憶合金製伸縮部材
30 後バネ
33,35 当接ピン
34a,34b,36a,36b 当接面

Claims (5)

  1. 撮影レンズを組み込んだカメラ部を備えたカメラ付き電子機器において、前記撮影レンズを構成する一レンズ群を保持するレンズ保持部材と、該レンズ保持部材のうちの少なくとも1つのレンズ保持部材に対して変形方向が光軸方向に伸縮する姿勢で該レンズ保持部材のうちの光軸方向に沿った一方側に配される形状記憶合金製伸縮部材と、他方側に配され該レンズ保持部材を形状記憶合金製伸縮部材の方向に押し付ける付勢手段と、前記形状記憶合金製伸縮部材を加熱する加熱手段とを備えたことを特徴とするカメラ付き電子機器。
  2. 前記レンズ保持部材を光軸方向上の異なる二位置に位置決めする位置決め手段を設け、前記形状記憶合金製伸縮部材の伸びで二位置のうちの一方の位置に向けて前記レンズ保持部材を移動させ、また前記形状記憶合金製伸縮部材が縮んだときに付勢手段の付勢により他方の位置に向けて移動させることを特徴とする請求項1記載のカメラ付き電子機器。
  3. 撮影レンズを組み込んだカメラ部を備えたカメラ付き電子機器において、前記撮影レンズを構成する複数のレンズ群のうちの隣接するレンズ群をそれぞれ保持する一対のレンズ保持部材と、変形方向が光軸方向に伸縮する姿勢で前記一対のレンズ保持部材の間に組み込まれる形状記憶合金製伸縮部材と、前記一対のレンズ保持部材を互いが接近する方向に付勢する付勢手段と、前記形状記憶合金製伸縮部材を加熱する加熱手段とを備えたことを特徴とするカメラ付き電子機器。
  4. 前記一対のレンズ保持部材を光軸方向上の異なる二位置にそれぞれ位置決めする位置決め手段を設け、前記形状記憶合金製伸縮部材の伸びで二位置のうちの前記互いのレンズ保持部材が接近する位置に向けて前記一対のレンズ保持部材を移動させ、また前記形状記憶合金製伸縮部材が縮んだときに前記付勢手段の付勢により前記互いのレンズ保持部材が離れる位置に向けて前記一対のレンズ保持部材を移動させることを特徴とする請求項3記載のカメラ付き電子機器。
  5. 撮影レンズを組み込んだカメラ部を備えたカメラ付き電子機器において、前記撮影レンズを構成する一レンズを保持するレンズ保持部材と、該レンズ保持部材を光軸上の異なる二位置に位置決めする位置決め手段と、伸びた時に前記レンズ保持部材を二位置のうちの一方の位置に向けて移動させる形状記憶合金製伸縮部材と、前記形状記憶合金製伸縮部材が縮んだときに前記レンズ保持部材を他方の位置に向けて移動させる付勢手段と、前記形状記憶合金製伸縮部材を加熱する加熱手段とを備えたことを特徴とするカメラ付き電子機器。
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