JP2004184734A - レンズ鏡胴 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レンズ鏡胴1は、先頭のレンズユニット81を固定する直進部材400は、シャッターユニット130を固定しかつ、前記電気信号を出力する出力部91を備え、当該直進部材400を挿入して相対回転自在に結合し当該直進部材400と共に軸方向に一体的に移動する回転部材410は、所定のパターン11b〜17bを有するパターン部92を前記出力部に直接対向するように備える。直進部材400が駆動するとき、回転部材410は直進部材400の周りを軸中心に回転し、出力部91は、直接位置関係が定められたパターン部92に連働し、位置信号を高精度に出力する。また、シャッターユニット130と出力部はその相対位置を変化させることなく一体的に駆動し、基板140の構成が容易となる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ鏡胴に関し、さらに詳しくは、ズームフォーカス機構を採用したズームレンズ鏡胴の駆動量を検知するための手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ本体から繰り出すレンズ鏡胴が種々提案されている。このレンズ鏡胴は、カメラ本体からの繰り出し量により、撮影レンズを移動させ、焦点距離の調整やフォーカシングの処理を行うようにしているものが多い。したがって、上記のレンズ鏡胴において、繰り出し量を正確に制御することが求められており、このための機構が種々提案されている。
【0003】
従来のレンズ鏡胴では、例えば、特開平11−125760号公報(特許文献1)に開示されるように、カメラ本体に固定される固定部材とカメラ本体から繰り出す筒状部材との間において、公知の手段であるフォトリフレクタや基板などの検知手段を用いてズームポジションごとに基準となるパルスを発生させることによって駆動検知を行う技術が提案されている。
【0004】
しかし、上記構成のレンズ鏡胴では、撮影レンズの位置を直接的に決定する部材と検知手段が設けられている部材との間に複数の他の部材が介在しており、検知手段により検知された位置関係は、直接撮影レンズの位置を決定するものではない。すなわち、検知手段により検知された位置情報は、レンズ鏡胴の駆動において撮影レンズを駆動させる部材の位置を示しているにすぎないため、必要な撮影レンズの位置精度が得られないという問題があった。
【0005】
また、上記構成より高精度化を図るために、フォーカスレンズ枠と直進部材との直進差動も利用してフォーカス駆動時の基準となるパルスを発生させ、ズーミングとフォーカシングとで異なるパルスを駆動基準にとる技術が提案されている。
【0006】
しかし、非線型に駆動するフォーカス群の光軸方向の駆動を利用しており、1つのパターンで変倍駆動中に複数の信号が発生するため、ズーム位置検出には利用できず、固定筒と直進筒との直進作動を利用した検知手段との併用が必要になったり、駆動制御が複雑になるという問題があった。また、フォーカス群の移動量も限られており、高精度な制御を達成するために十分な分解能を確保することが難しい。また、検知手段としてメカ切片を用いた場合には、その付勢力がカム結合されたレンズ枠に直接加わるため、レンズ群の挙動が不安定になるという問題もあった。
【0007】
また、レンズの位置を直接決定している部材に検知手段を設けることにより、レンズの位置を精度よく決定することができそうであるが、一般的にこの部材は駆動量が多く検知手段への配線が複雑になるという問題がある。特に、鏡胴の繰り出しに伴って、シャッターユニットと検知手段との間に相対移動がある場合は、配線はより複雑なものとなる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−125760号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、簡単でかつ安価な機構を用いながら高精度駆動制御が行えるズーム鏡胴を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のレンズ鏡胴を提供する。
【0011】
レンズ鏡胴は、レンズ群を保持する直進部材及び、当該直進部材に対して相対回転自在に結合し、当該直進部材と共に軸方向に一体的に移動する回転部材とからなる対と、前記回転部材と前記直進部材との位置制御のための電気信号を発生する検出手段とを有し、前記検出手段は、互いの相対移動に連動して、互いの相対位置に対応する出力を発生する一対の検出部からなり、前記検出部の一方とシャッターユニットは、前記直進部材に固定され、前記検出部の他方は、前記回転部材に前記検出部の一方に対向して設けられている。
【0012】
上記構成において、レンズ鏡胴は、レンズ群を保持する直進部材を含む対を繰り出して駆動する。当該対は、他に同様の対を有していてもよい。すなわち、レンズ鏡胴は、対を1つ有する2段繰り出し鏡胴でも、それ以上の対を有する多段繰り出し鏡胴であってもよい。
【0013】
直進部材は、撮影レンズ、シャッターユニット、検出部の一方とを固定し、互いの相対位置が変わらないように保持する。検出手段としては、フォトリフレクタとパターン部材などの光学的な手段を用いるもの、あるいは、メカ切片とスイッチなどの機械的な手段を用いるものなどを用いることができる。また、直進部材は、回転部材と共に光軸方向に一体的に移動するため、両者の間において光軸方向の位置の変化はない。したがって、検出手段の光軸方向の位置の変化がなく、検出部の一方は他方に対して光軸を中心に回転する方向にのみ移動する。
【0014】
上記構成によれば、レンズと一体的に移動する直進部材と、当該直進部材と一体的に移動する回転部材との間において、特に他の部材を介在することなく直接係合する部材間に設けられた検出機構により行われているため、検出精度を高くすることができる。また、部材間の相対回転を用いるため、回転角度を変更することで容易に検出精度が調整することができる。すなわち、回転角を大きくすることにより検出精度を向上させることができる。さらに、直進部材は、軸方向に直進移動のみで回転駆動を行わないためにシャッターユニットへの配線を容易に行うことができる。また、シャッターユニットと検出部の一方は、鏡胴が繰り出した場合であっても相対位置が変わることがなく、両者間の配線の取り回しも容易となる。
【0015】
したがって、上記構成によれば、簡単でかつ安価な機構を用いながら高精度駆動制御が行えるズーム鏡胴を提供することができる。
【0016】
好ましくは、前記回転部材と前記直進部材は、協働して直進部材に保持されたレンズ群とは別のレンズ群を駆動させるカム機構を備え、2つのレンズ群を相対移動させる。上記構成によれば、異なる2つのレンズ群を他の部材を介在することなく、直接係合する部材間に設けらた検出機構により位置検出を行うため、各レンズ群の絶対位置だけでなく相対位置の検出精度を高くすることができる。
【0017】
好ましくは、前記レンズ鏡胴は、各レンズ群がそれぞれ、複数のフォーカシング領域と複数のズーミング領域とを交互に含む1本のズーム線上を移動し、フォーカシング領域ごとに決定されたズーム停止位置を備える同一焦点距離区間を複数備え、各同一焦点距離区間におけるフォーカシング制御を単一機構で行なうズームフォーカス一体駆動型のズームレンズ鏡胴であって、前記検出部の他方は、前記同一焦点距離区間ごとに異なる幅のパターンを有する。
【0018】
また、上記構成において、好ましくは、前記検出部の他方は、沈胴位置と前記各同一焦点距離区間とで異なる幅のパターンを有している。
【0019】
上記各構成において、各レンズ群の移動位置、特にレンズ群の相対位置精度が要求されるズームフォーカス鏡胴を高精度で駆動制御できる。また、ズームフォーカス鏡胴は、複数の同一焦点距離区間を有するため、どの同一焦点距離区間であるかを認識しておくことが好ましい。また、鏡胴収納時においては、鏡胴を沈胴位置にしておくことが望ましい。このため、同一焦点距離区間を示すパターンの幅を変えることにより、撮影レンズが沈胴位置にいるか否か及び、どの同一焦点距離区間に位置するかを検出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るズームレンズ鏡胴について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
図1は、本発明の位置実施形態に係るズームレンズ鏡胴の組立分解図である。
図2〜図3は、レンズ鏡胴10をカメラ本体に組み込んだときの断面図である。図2はワイド端状態(焦点距離が最も短い状態)、図3はテレ端状態(焦点距離が最も長い状態)をそれぞれ示す。このズームレンズ鏡胴10は、図1に示すように、カメラ本体に固定される固定筒100の後側(被写体とは反対側)から、第1回転部材210、第2回転部材310、カム環410、第1レンズ移動枠400、第2レンズ枠500、第2直進部材300、第1直進部材200を順に挿入することにより、組み立てることができるようになっている。
【0022】
ズームレンズ鏡胴10は、第1回転部材210と第1直進部材200とが第1対となり、第2回転部材310と第2直進部材300とが第2対になり、カム環410と第1レンズ移動枠400とが第3対となり、固定筒100から3段が繰り出すようになっている。各対の回転部材210,310,410と直進部材200,300,400とはバヨネット結合し、相対回転自在であるが軸方向には相対移動することなく一体的に移動する。
【0023】
詳しくは、固定筒100は不図示のカメラ本体に固定され、さらに中空穴を有し、その内周面には、ヘリコイド101と、軸方向に延在する複数の直進案内溝(図示なし)とが形成されている。また、外部と中空穴とを径方向に連通する連通穴(図示なし)が形成され、略円柱形のレンズ駆動用の駆動ギヤ102が、中空穴の軸と平行に配置されるようになっている。
【0024】
第1回転部材210は、図4に示すように、固定筒100の中空穴に挿入される略筒状の部材であり、その後端部には、レンズ駆動用の駆動ギヤ102と噛合するギア部213と、固定筒100のヘリコイド101に係合するヘリコイド212とが形成されている。第1回転部材210は、駆動ギヤ102により回転駆動されると、固定筒100に対して軸方向に移動するようになっている。第1回転部材210の内周面には、ヘリコイド211及び、軸方向に延在する複数の直進案内溝214とが形成されている。
【0025】
第2回転部材310は、図5に示すように、第1回転部材210の内側に挿入される略筒状の部材であり、その後端部には、第1回転部材210の直進案内溝214に係合する突起312が形成される。したがって、第1回転部材210と第2回転部材310とは、相対回転が阻止され、軸方向移動自在に一体的に回転するようになっている。第2回転部材310の内周面には、ヘリコイド311と、軸方向に延在する複数の直進案内溝313とが形成されている。
【0026】
カム環410は、図6に示すように、第2回転部材310の内側に挿入される略筒状の部材であり、その後端部には、第2回転部材310の直進案内溝313に係合する突起412が形成されている。したがって、第2回転部材310とカム環410とは、相対回転が阻止され、軸方向移動自在に一体的に回転するようになっている。カム環410の内周面には、第2レンズ群82(図2〜図3参照)を駆動する複数のカム溝411が設けられている。ズームレンズ鏡胴10はズームフォーカスレンズであり、各カム溝416には、焦点距離を変える部分(ズーミング領域)と合焦位置を変える部分(フォーカシング領域)とが交互に配置されている。
【0027】
第1レンズ移動枠400は、図7に示す通り、最も被写体側に配置される第1レンズ群81(図2参照)を保持するレンズ枠403と第2回転部材310の内面に付されたヘリコイド311と噛合するヘリコイド402とを備え、その両者が3本の連結部401によって連結されている。連結部401は、それぞれが光軸を中心として120度の角度をなして設けられている。連結部401は、部分的に切り欠かれ、軸方向に延在する直進案内溝405及び第2レンズ枠ガイド溝404が形成されている。
【0028】
レンズ枠403は第1レンズ群81(図2参照)を保持するための部材であり、その外径寸法はカム環410の内径寸法とほぼ同じに構成されている。第1レンズ移動枠400は、カム環410に挿入され、レンズ枠403の先端部に設けられた切り欠き407とカム環410の先端に設けられている突状部413とにより、上述のようにバヨネット結合する。
【0029】
第1レンズ移動枠400には、レンズ枠403のすぐ撮影者側にシャッターユニット130が設けられている。シャッターユニット130は、シャッター羽根(図示せず)を備えており、カメラCPU115(図9参照)からの信号を受けてシャッターの開閉を行う。
【0030】
また、シャッターユニットには、フォトリフレクタ91が設けられている。このフォトリフレクタ91は、第1レンズ移動枠400とカム環410とが組み立てられた場合に、カム環410の内面に設けられたパターン板92に対向するように設けられており、そのパターンを検知して第1レンズ移動枠400に対するカム環410の回動量を検出するための基準信号を発信する。図8に示すように、パターン板92にはそれぞれ幅が異なる複数のパターン11b〜17bが設けられており、各パターンを識別できるように構成されている。すなわち、カム環410が第1レンズ移動枠400に対して回動すると、パターン板92がフォトリフレクタ91上を移動する。パターン板92に設けられた複数のパターン11b〜17bによりフォトリフレクタ91に信号が入力されることで、各パターンがフォトリフレクタ91上を通過した点をカム環410(すなわち、第1回転部材210)の回動量の基準位置として把握する。
【0031】
シャッターユニット130及びフォトリフレクタ91は、フレキシブルプリント基板140を介して、カメラ本体の制御回路に接続される。フォトリフレクタは、図7に示すようにシャッターユニット130に固定されているため、後述のように第1レンズ移動枠400が駆動した場合でもその間の距離が変わることがない。よって、フレキシブル基板140は、これらの2つの電力を必要とする部材に対して別々に構成する必要がない。
【0032】
ヘリコイド402は、第2回転部材310の内面に設けられたヘリコイド311とによって、第2回転部材310が回動することによって、第1レンズ移動枠400が第2回転部材の内部を光軸方向に移動する。
【0033】
第2レンズ枠500は、第2レンズ群82(図2参照)を保持するための部材であり、枠本体502から3本の腕部501が設けられている。3本の腕部501は、第2レンズ枠500が光軸方向に自由に移動可能となるように、第1レンズ移動枠400の連結部401の第2レンズ枠ガイド溝404と嵌合する。
【0034】
第2レンズ枠500の腕部501には、光軸を中心として外向きに伸びる突状のカムフォロア506が設けられている。後述するように、第2レンズ枠500が組み込まれた状態の第1レンズ移動枠400が、カム環410に挿入されると、カムフォロア506が、カム環410のカム溝411と係合する。この状態でカム環410が第1レンズ移動枠400に対して回動すると、第2レンズ枠500が、カム溝411にしたがって光軸方向に移動する。
【0035】
第2直進部材300は、ヘリコイド302と大略筒状の直進案内部301とから構成される。直進案内部301は、周方向に部分的に延在し、その端部304が溝形状に構成されており、第1レンズ移動枠400の連結部401の外縁に設けられた直進ガイド溝405と嵌合する。すなわち、第2直進部材300の直進案内部301は、第1レンズ移動枠400の連結部401の間に形成される空間406に嵌り込み、側面同士が摺接する。よって、第2直進部材300と第1レンズ移動枠400とは、相対回転が阻止され、軸方向に相対移動するようになっている。直進案内部301は3つの部分に分かれているが、その2つには、それぞれ、後側から軸方向前方に向けて途中まで延在する直進ガイド溝305が形成されている。
【0036】
第2直進部材300の3つの直進案内部のうちの1つ303は、第1レンズ移動枠400に固定されたシャッターユニット130のフォトリフレクタ91に当接する部分には切り欠き307が設けられており、第2直進部材300が奥まで挿入されたときにフォトリフレクタ91と干渉しないように構成されている。
【0037】
第2直進部材300のヘリコイド302は、第1レンズ移動枠400のヘリコイド102よりも大径に構成されており、第1回転部材210の内面に設けられたヘリコイド211と噛合する。したがって、第2回転部材310が回動することによって、第1レンズ移動枠が第2回転部材の内部を光軸方向に移動する。
【0038】
第1直進部材200は、リング部202と、その内径側に軸方向前方に延在する一対の直進案内部201とから構成される。直進案内部201は、その端部204が溝形状に構成されており、第2直進部材300の直進案内部301に形成された直進ガイド溝305に挿入され、第2直進部材300の直進案内部301に形成された空間306に嵌り込み、その側面204が直進ガイド溝305の側面に摺接する。よって、第1直進部材200と第2直進部材300とは、相対回転が阻止され、軸方向に相対移動するようになっている。
【0039】
第1直進部材200のリング部202は、その外周面に固定筒100の直進ガイド溝(図示せず)に係合する複数の突起203が形成されており、固定筒100の内部に光軸方向へスライド可能に嵌合する。
【0040】
したがって、第1直進部材200、第2直進部材300、第1レンズ移動枠400、第2レンズ枠500は互いに光軸方向に伸縮してスライド可能であり、かつ、光軸を中心とする回動が阻止された状態で嵌合する。
【0041】
次に本実施形態に係る鏡胴の動作について説明する。上述したように、第1レンズ移動枠400とカム環410、第2直進部材300と第2回転部材310、第1直進部材200と第1回転部材210とはそれぞれバヨネット結合する。また、第1レンズ移動枠400、第2レンズ枠500、第1直進部材200、第2直進部材300は、相互の係合及び固定筒100と第1直進部材200との係合により、回転せず、軸方向にのみ移動する。また、同様に、直進案内溝214,313と突起312,412との係合により、カム環410、第2回転部材310、第1回転部材210は、互いに光軸方向に伸縮するようにスライド可能に構成され、一体的に回転する。
【0042】
したがって、図2及び図3に示すように、モータ113(図9参照)からの駆動力が駆動ギア102によって伝達され第1回転部材210が光軸を中心に回動すると、これに伴って第2回転部材310、カム環410も同様に回動する。第1回転部材210の回動に伴って、第2直進部材300は、上述のように回転不可のため、ヘリコイド302の作用によって、第2回転部材310と共に光軸方向に移動する。同様に第2回転部材310の回動に伴って、第1レンズ移動枠400は、ヘリコイド302の作用によって、カム環410と共に光軸方向に移動する。
【0043】
固定筒100、第1回転部材210、第2回転部材310にそれぞれ設けられているヘリコイドは、全領域に渡って一定のリード角で形成されているため、第1レンズ移動枠400の繰り出し量は、第1回転部材210の回転角に対して線形となる。
【0044】
カム環410の第1レンズ移動枠400に対する回動によりカム環内面に設けられたカム溝411と第2レンズ枠ガイド溝404にしたがって、カムフォロア506の作用によって第2レンズ枠500が光軸方向に移動する。
【0045】
図2〜図3に示すように、レンズ鏡胴10の先端(被写体側)には、レンズバリアユニット20が設けられている。バリアユニットについての機構についての詳細は省略するが、第1レンズ移動枠400とカム環410との回転駆動が沈胴から第1同一焦点距離区間端でのみバリア駆動機構に伝達されることにより、上記沈胴から第1同一焦点距離区間端においてバリアを開閉する。
【0046】
このように、本実施形態に係る鏡胴10は、駆動ギア102のみの単一の駆動源によって鏡胴10の伸縮及び第2レンズ群の位置を調整することによるフォーカシング、バリアユニット20の開閉を行う。すなわち、バリアユニットが十分に開放するだけの駆動量を確保すると共に、適切な焦点距離の検出と当該焦点距離でのフォーカシングの実現のために、鏡胴の駆動量すなわち、駆動ギア102の回動量を適切に検出するための機構が必要となる。本実施形態では、このような駆動ギアの回動量を検出するための機構を採用する。当該機構の概略構成を図8に示す。
【0047】
この機構は、駆動ギア102の駆動量に比例した数のパルス信号を発生するものである。パルス発生器110は、駆動ギア102と連動して駆動するスリット板112とフォトインタラプタ111とで構成されている。スリット板112は、第1回転部材210を駆動させる駆動ギア102に対して、中間ギア103を介して連結されていて、駆動ギア102すなわち、第1回転部材20に従動しながら、その駆動量に比例した量だけ回動する。中間ギア103は、大径ギアと小径ギアとが組み合わさっており、駆動ギア102の回動量に対してスリット板112の回転量が大きくなるように構成されている。フォトインタラプタ111は、スリット板112を挟んで配置された発光部と受光部(図示なし)を備え、スリットの回動に伴って両者間をスリットが通過することにより、光の遮蔽を検出し、パルス信号を発生させる。
【0048】
また、適切な焦点距離の検出と当該焦点距離でのフォーカシングを実現するために、鏡胴の移動に際してパルスカウントの基準となる基準位置を定めておく必要がある。本実施形態にかかる鏡胴10では、上述のように、第1レンズ移動枠400のシャッターユニット130に設けられたフォトリフレクタ91及びカム環410の内面に設けられたパターン板92を用いて基準位置を決定する。
【0049】
図10に本実施形態に係る鏡胴を備えたカメラ5における制御系のブロック図を示す。図10の制御系においては、当該鏡胴に関する制御に使用されるためのブロックのみを記載する。
【0050】
鏡胴10には、上述のように、シャッターユニット130及び当該シャッターユニットに付されたフォトリフレクタ91が設けられている。当該フォトリフレクタ91から入力された基準位置の検出情報は、カメラCPU115に入力され、移動させる目標位置の基準とされ、検出位置から目標位置までの必要パルス数により目標位置を決定する。パルス発生器110は、鏡胴が実際に移動している場合に、必要パルス数をカウントする。
【0051】
オートフォーカス装置114は、本実施形態においては、被写体光からの反射光を受けて主被写体までの距離を測定するパッシブ型の三角測量方式のものが用いられる。すなわち、カメラCPU115によりオートフォーカス装置により主被写体までの距離が求められ、当該主被写体に合焦するように上記フォトリフレクタ91とパルス発生器110からの信号を用いて、撮影レンズを目標位置まで正確に駆動する。
【0052】
操作部116は、カメラ5に設けられたスイッチなどであり、鏡胴10の移動制御に関連するスイッチとしては、レリーズボタン117、ズームスイッチ118、パワースイッチ119などが例示される。これらのスイッチを用いた制御処理については後述する。
【0053】
図11は、図6のカム環のカム溝の構成を示す図である。カム環410はその内周面に3本のカム溝411が設けられており、上述のようにそのそれぞれが第2レンズ枠500のカムフォロアと506と係合する。カム環410に3本設けられているうちのカム溝はすべて同じように構成されているため、ここでは1つのカム溝411aに着目して具体的に説明する。
【0054】
本実施形態に係る鏡胴は、6つの同一焦点距離区間Kを備えるステップズーム鏡胴であり、そのそれぞれの同一焦点距離区間に割り当てられたフォーカシング領域11F〜16F(F)に撮影レンズを移動させて撮影を行い、ズーミング領域Zを移動させることによって焦点距離を変更する。
【0055】
カム溝411aは、第2レンズ枠500のカムフォロア506を組み込むための組み込み位置18が設けられており、カム環410の撮影者側端部へ開放されている。鏡胴を組み立てる場合には、カムフォロア506をこの位置に配置し、カム溝411aに係合させる。図11において、カムフォロア506が沈胴位置から右方向へ移動するようにカム環410が回動すると、第1レンズ群81が被写体側へ繰り出され、鏡胴10が延伸する。組み込み位置18の繰り出し側には、沈胴位置が存在し、この位置の端部が沈胴位置の基準となる沈胴位置基準点17bとなる。沈胴位置基準点の繰り出し側には、ワイド区間11、第1〜第4のミドル区間12〜15、テレ区間16の合計6つの同一焦点距離区間Kが設けられる。それぞれの同一焦点距離区間Kには、フォーカシング領域11F〜16F及びそれぞれの同一焦点距離区間Kにおいて撮影する場合にレンズが待機するズーム停止位置11a〜16aが設けられている。
【0056】
それぞれの同一焦点距離区間Kにおけるフォーカシング領域11F〜16Fとズーム停止位置11a〜16aの間には、鏡胴10の回転量すなわち、レンズの移動量の基準である検出位置11b〜16bが設けられている。それぞれの同一焦点距離区間におけるフォーカシング領域内の合焦位置は、検出位置11b〜16bを基準として、ズーム停止位置11a〜16aとの距離が予め決定されており、この距離は、上述のようにパルス発生器110から発生されるパルス数をカウントすることによりレンズの正確な移動が実現される。一方、フォーカシング領域11F〜16Fにおけるレンズの位置は、オートフォーカス装置114からの被写体距離に応じて撮影動作ごとに算出し、当該位置までの距離をパルス数をカウントしながら移動する。レンズの移動についての具体的な制御方法については後述する。
【0057】
本実施形態に係る鏡胴10では、沈胴位置から4段階目までの同一焦点距離区間(ワイド区間、第1〜第3ミドル区間)は、フォーカシング領域11F〜14Fよりもズーム停止位置11a〜14aが繰り出し側に配置されている。一方、第4ミドル区間及びテレ区間においては、ズーム停止位置15a,16aは、フォーカシング領域15F、16Fの繰り込み側へ配置されている。
【0058】
図12は、図1のズームレンズ鏡胴を搭載したカメラのレンズ移動線図である。上述した通り、本実施形態に係る鏡胴は、その回転量に応じてズームレンズが被写体側へ繰り出し、長焦点距離の状態で撮影することができる。
【0059】
第1レンズ群81は、図1〜図3に示すように、第1レンズ枠400に一体的に保持されているため、第1レンズ移動枠400の繰り出し量は第1レンズ群81の移動そのものとなり、上述のように、第1回転部材210の回転角に対して線形となる。
【0060】
一方、第2レンズ群82の挙動は、第1回転部材210の回転角に対して線形的なものではない。第2レンズ群82を保持する第2レンズ枠500から放射状に突出するカムフォロア506がカム環410の内周面に形成された所定形状のカム溝411内に係合している。図2〜3の各断面図においては、カムフォロア506は1本しか現れていないが、実際には、上述のようにリング状の第2レンズ枠500の周面から3本が突出している。
【0061】
上述したように、第1回転部材210が固定筒100に対して相対回動すると、カム環410も一緒に回動する。このときでも、第1レンズ移動枠400は、固定筒100に対しては相対回動しない。言い換えると、カム環410と第1レンズ移動枠400とは相対回動する。したがって、第1レンズ移動枠400に形成された第2レンズ枠ガイド溝404とカム環410の内周面に形成されたカム溝411との両方に係合するカムフォロア506は、カム環410が回動すると、第2レンズ枠ガイド溝404に案内されてカム環410に対して光軸方向に相対移動する。カム環410自身は上述のように、固定筒100に対して線形的に相対移動するため、結局、カムフォロア506を備える第2レンズ枠500に保持された第2レンズ群82の固定筒100に対する相対的な移動量は、「固定筒100に対するカム環410の光軸方向移動量」と「カム環410に対する第2レンズ枠500の光軸方向移動量」との和で表されることとなる。
【0062】
以上の説明から分かるように、固定筒100に対する第1レンズ群81の移動量は、「固定筒100に対するカム環410の相対移動量を決定するヘリコイド211、311、302、402の形状」により定めることができる。また、固定筒100に対する第2レンズ群82の移動量は、上記「固定筒100に対するカム環410の相対移動量を決定するヘリコイド211、311、302、402の形状」及び「カム環410と第2レンズ枠500との相対移動量を決定するカム溝411の形状」の2つにより定めることができる。
【0063】
次に本実施形態に係る鏡胴10のレンズの駆動制御について説明する。図13は、パワースイッチをONにした場合の鏡胴のレンズの移動制御の処理のフロー図である。パワースイッチがOFFの状態では、鏡胴は沈胴状態となっている。パワースイッチがONにされると、撮影レンズが沈胴位置17からワイド区間のズーム停止位置11aまで繰り出し、撮影待機状態となる。
【0064】
すなわち、パワースイッチ119がONにされると、モータ113から第1回転部材210に回転が伝達され、テレ側(繰り出し側)へ駆動を開始する(#801)。フォトリフレクタ91がワイド区間の基準位置である最ワイドパターン11bを検出(#802)する。当該情報がカメラCPU115に送信されると、カメラCPU115はパルスカウントを開始する(#803)。予め決定されている検出位置11bからズーム停止位置11aまでの所定のパルス数だけレンズを移動させワイド区間のズーム停止位置である最ワイド停止位置11aにレンズを停止させる(#804)。
【0065】
以上のように、パワースイッチをONにすることにより行われるレンズの駆動は、沈胴状態からワイド区間のフォーカシング領域の繰り込み側の末端までに撮影準備動作を完了するようにすればよい。すなわち、従来のズームレンズ鏡胴に比べて、ワイド区間のズーム停止位置が存在していると想定される位置からフォーカシング領域の繰り込み側端部までの移動分を撮影準備動作に用いることができる。すなわち、撮影準備動作の準備機構への入力量として、この移動分の増加量に相当する鏡胴駆動量、すなわち鏡筒の回動量もしくは光軸方向の移動量を多くとることができる。よって、撮影準備動作の駆動を安定化することができる。
【0066】
撮影準備動作の一例として、バリア開閉を行う場合について説明する。バリア羽根の開閉動作は、撮影レンズの繰り出しが、沈胴位置からワイド区間の繰り込み側端までの間を移動する間にバリアユニット20との連動を保つことで行われ、この間の距離で撮影レンズが進退するのに連動してバリア開閉が行われる。本実施形態では、図11、12に示したように、沈胴位置から1段階繰り出したワイド区間におけるズーム停止位置は、フォーカス区間の繰り出し側に1ヶ所設置されている。本実施形態では、ワイド区間の繰り込み側端はフォーカシング領域の繰り込み側端となり、バリア開閉のための撮影準備動作は、沈胴位置からフォーカシング領域の繰り込み側端までの移動量で行うこととなる。したがって、本実施形態では、フォーカシング領域の繰り込み側にズーム停止位置が存在する従来の鏡胴に比べて撮影準備動作の完了のための入力量をフォーカシング領域の繰り込み側端とズーム停止位置間の駆動量分だけ増大させることができる。
【0067】
次に、図14を参照してズーミングの制御処理について説明する。図14は、ズーミングの処理フロー図である。まず、パワースイッチがONの状態で、撮影者が、ズームスイッチ118を操作してONの状態とする(#900)。ズームスイッチ118は、テレとワイドとの2極スイッチであり、撮影者は所望する撮影における焦点距離になるようにこれを操作する。まず、テレの場合について説明する。ズームスイッチ118をテレの方向に操作すると、まず、カメラCPU115は、現在レンズ群81、82が存在する位置が最テレであるかについて、すなわち、テレ区間16のズーム停止位置16aに存在するか確認する(#901)。現在位置が最テレである場合は、これ以上のズーミングはできないため、処理が終了する。
【0068】
現在位置が最テレでない場合は、テレ側(繰り出し側)へ駆動を開始する(#902)。レンズを繰り出し側へ駆動させると、所定位置でフォトリフレクタ91がパターン板92のパターン(12b〜16b)を検出する(#903)。カメラCPU115は、当該検出パターンが最テレパターン16bであるかを判別し、最テレパターンである場合は、テレ区間16のズーム停止位置16aにレンズを停止させるためにパルスカウントを行い(#906)、所定パルス数分移動したところでレンズを停止させる(#907)。
【0069】
パターン検出(#903)が最テレパターンではない場合は、ズームスイッチが引き続きONの状態となっているかについて確認し(#905)、ONの状態である場合は、どの方向に押下されているかについて確認後(#908)、引き続いて押下されている側の駆動方向にレンズを駆動させる。
【0070】
ズームスイッチがOFFの状態となっている場合は、当該検出された検出パターン12b〜15bが属する同一焦点距離区間12〜15のズーム停止位置12a〜15aにレンズを停止させるためにパルスカウントを行い(#906)、所定パルス数分移動したところまでレンズを移動させたのち停止させる(#907)。
【0071】
次にズームスイッチがワイドの方向に押下されている場合についても同様に処理がなされる。すなわち、最初に現在位置が最ワイドにあるか否かについて確認し(#911)、最ワイド位置にない場合は、ワイド側(繰り込み側に駆動を開始する(#912)。駆動中にパターン11b〜15bを検出すると、当該パターンが最ワイドパターン11bであるかを判断し、最ワイドパターン11bである場合は最ワイド区間のズーム停止位置11aにレンズを停止するために、パルスカウントしながらレンズを駆動し(#916)、所定の停止位置に停止させる(#917)
【0072】
検出パターンが最ワイドパターンではない場合は、ズームスイッチの状態を確認し(#915)、その状態にしたがって、上記と同様に処理を継続する。
【0073】
次に図15を参照してフォーカシングの制御処理について説明する。図15は、フォーカシングの処理フロー図である。まず、撮影者の操作によりレリーズボタン117がON(#101)となると、オートフォーカス装置114により主被写体までの測距処理がなされる。オートフォーカス装置114による主被写体までの測距情報が確定すると、現在レンズが存在する同一焦点距離区間のフォーカシング領域において、どの位置にレンズを移動させるべきかの演算を行い、当該位置までのパルス数を算出する(#103)。当該パルス数は、各同一焦点距離区間11〜16の基準点11b〜16bを基準とした移動量として算出される。
【0074】
次いで、カメラCPU115は、現在のズーム停止位置がどの同一焦点距離区間に属しているかを判断する。テレ区間16または第4ミドル区間15である場合は、図11、12に示した通り、フォーカシング領域15F,16Fよりもズーム停止位置16a、17aが繰り込み側にあるため、レンズを繰り出し側へ駆動する(#106)。一方、それ以外の同一焦点距離区間11〜14である場合は、フォーカシング領域11F〜14Fよりもズーム停止位置11a〜14aが繰り出し側にあるため、レンズを繰り込み側へ駆動する。
【0075】
図11、図12に示すように、それぞれの同一焦点距離区間において、ズーム停止位置からフォーカシング領域へレンズを駆動すると、その途中に検出位置11b〜16bが設けられている。フォトリフレクタ91が当該パターンを検出すると(#107)、カメラCPU115がパルスカウントを開始し(#108)、先のステップ#103で算出した駆動パルス分をカウントしながら、当該パルス分の移動させた後、レンズを停止させる(#109)。当該レンズが停止した位置は、オートフォーカス装置114により検出された距離にある被写体に対し合焦した位置であるから、この撮影レンズ群が当該位置において撮影を行うためにシャッターの開閉を行う(#110)。
【0076】
シャッターの開閉が終了した後、レンズを元のズーム停止位置11a〜16aにまで戻すために、反転駆動を行う(#111)。反転駆動中においてフォトリフレクタ91がパターンを検出する(#112)と、カメラCPU115がパルスカウントを開始し(#113)、当該パターンが存在する基準位置からズーム停止位置までの予め定められたパルスカウント数分だけレンズを移動させた後、レンズの駆動を停止する(#114)。
【0077】
本実施形態に係るズームレンズ鏡胴は、図11、12に示したように、最もレンズが繰り出し方向に移動した場合の同一焦点距離区間であるテレ区間では、フォーカシング領域16Fよりもズーム停止位置が繰り込み側に設けられている。したがって、当該テレ区間での撮影時において、撮影レンズが繰り出す方向に移動するため、ズームレンズ鏡胴の全長が伸びることなく、鏡胴が大型化することがない。
【0078】
次に、図16を参照してパワースイッチOFF時の制御処理について説明する。図16は、パワースイッチOFFの処理フロー図である。パワースイッチをOFFにすると、現在のズーム停止位置から沈胴位置まで撮影レンズが繰り込むように処理される。すなわち、パワースイッチがOFFにされると、撮影レンズがワイド側へ駆動を開始する(#121)。ワイド側(繰り込み側)へ移動中に沈胴パターン17bが検出されると(#122)、カメラCPU115は、撮影レンズの駆動を停止する。
【0079】
以上説明したように、本実施形態に係るズームレンズ鏡胴は、第1レンズ群81と一体的に移動する第1レンズ移動枠400と、当該第1レンズ移動枠400を挿入した状態で一体的に移動すると共に、カム機構により第1レンズ群81に対して第2レンズ群82を相対移動させるカム環410との間において、特に他の部材を介在することなく直接係合する部材間に設けられたフォトリフレクタ91及びパターン板92により行われているため、各レンズ群の相対位置の検出精度を高くすることができる。また、レンズ群の移動量ではなく、部材間の相対回転により検出することから、第1レンズ移動枠400に対するカム環410の回転角を変更することで容易に検出精度を調整することができる。さらに、第1レンズ移動枠400は、軸方向に直進移動のみで回転駆動を行わないためにシャッターユニット130へのフレキシブル基板140の取り回しが容易である。さらに、シャッターユニット130とフォトリフレクタ91は、鏡胴の駆動に際して相対位置が変わることがなく、両者間のフレキシブル基板140の取り回しも容易となる。
【0080】
また、パターン板は、沈胴位置及び同一焦点距離区間ごとにパターンの幅を変えることにより、撮影レンズが沈胴位置にいるか否か及び、どの同一焦点距離区間に位置するかを容易に検出することができる。
【0081】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すズームレンズ鏡胴の分解斜視図である。
【図2】図1のズームレンズ鏡胴のワイド端状態の断面図である。
【図3】図1のズームレンズ鏡胴のテレ端状態の断面図である。
【図4】図1のズームレンズ鏡胴の第1回転部材の構成を示す斜視図である。
【図5】図1のズームレンズ鏡胴の第2回転部材の構成を示す斜視図である。
【図6】図1のズームレンズ鏡胴のカム環の構成を示す一部破段斜視図である。
【図7】図1のズームレンズ鏡胴の第1レンズ移動枠の組立時の構成を示す斜視図である。
【図8】カム環のパターン板の設置パターンを示す展開図である。
【図9】図1のズームレンズ鏡胴を搭載したカメラに用いられるパルス発生器の概略構成を示す図である。
【図10】図1のズームレンズ鏡胴を搭載したカメラの制御系の構成を示すブロック図である。
【図11】図6のカム環のカム溝の構成を示す図である。
【図12】図1のズームレンズ鏡胴を搭載したカメラのズーム線図である。
【図13】パワースイッチをONにした場合の鏡胴のレンズの移動制御の処理のフロー図である。
【図14】ズーミングの処理フロー図である。
【図15】フォーカシングの処理フロー図である。
【図16】パワースイッチOFFの処理フロー図である。
【符号の説明】
5 カメラ
10 レンズ鏡胴
11 ワイド区間(第1同一焦点距離区間)
12 第1ミドル区間(同一焦点距離区間)
13 第2ミドル区間(同一焦点距離区間)
14 第3ミドル区間(同一焦点距離区間)
15 第4ミドル区間(同一焦点距離区間)
16 テレ区間(最終同一焦点距離区間)
11F〜16F フォーカシング領域
11a〜16a ズーム停止位置
11b〜16b ズーム基準位置
81 第1レンズ群
82 第2レンズ群
91 フォトリフレクタ(出力部)
92 パターン板(パターン部)
100 固定筒
130 シャッターユニット
200 第1直進部材
201 直進ガイド部
210 第1回転部材
300 第2直進部材
301、303 直進案内部
305 直進ガイド溝
310 第2回転部材
400 第1レンズ移動枠(直進部材)
405 直進案内溝
410 カム環(回転部材)
500 第2レンズ枠
Claims (5)
- レンズ群を保持する直進部材及び、当該直進部材に対して相対回転自在に結合し、当該直進部材と共に軸方向に一体的に移動する回転部材とからなる対と、
前記回転部材と前記直進部材との位置制御のための電気信号を発生する検出手段とを有し、
前記検出手段は、互いの相対移動に連動して、互いの相対位置に対応する出力を発生する一対の検出部からなり、
前記検出部の一方とシャッターユニットは、前記直進部材に固定され、前記検出部の他方は、前記回転部材に前記検出部の一方に対向して設けられていることを特徴とするレンズ鏡胴。 - 前記回転部材と前記直進部材は、協働してレンズ群を駆動させるカム機構を備えることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡胴。
- 前記検出部の一方は前記直進部材に前記回転部材と対向するように固着されたフォトリフレクタであることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
- 前記レンズ鏡胴は、各レンズ群がそれぞれ、複数のフォーカシング領域と複数のズーミング領域とを交互に含む1本のズーム線上を移動し、フォーカシング領域ごとに決定されたズーム停止位置を備える同一焦点距離区間を複数備え、各同一焦点距離区間におけるフォーカシング制御を単一機構で行なうズームフォーカス一体駆動型のズームレンズ鏡胴であって、
前記検出部の他方は、前記同一焦点距離区間ごとに異なる幅のパターンを有していることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のレンズ鏡胴。 - 前記検出部の他方は、沈胴位置と前記各同一焦点距離区間とで異なる幅のパターンを有していることを特徴とする、請求項4に記載のレンズ鏡胴。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7864460B2 (en) | 2007-08-30 | 2011-01-04 | Panasonic Corporation | Lens barrel |
WO2014057726A1 (ja) * | 2012-10-11 | 2014-04-17 | ソニー株式会社 | 位置検出装置、レンズ鏡筒、撮像装置 |
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2002
- 2002-12-04 JP JP2002352266A patent/JP2004184734A/ja active Pending
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JPWO2014057726A1 (ja) * | 2012-10-11 | 2016-09-05 | ソニー株式会社 | 位置検出装置、レンズ鏡筒、撮像装置 |
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