JP2005173011A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 鏡筒機構の動作状態に応じた動力伝達を行うことができるカメラを提供する。
【解決手段】 レンズを駆動する鏡筒機構(2)と、アクチュエータ(30)と、アクチュエータの駆動力を第1の減速比で鏡筒機構に伝達する第1の伝達機構(33、34)と、アクチュエータの駆動力を、第1の減速比とは異なる第2の減速比で鏡筒機構に伝達する第2の伝達機構(36、37)とを有し、第1の伝達機構に、アクチュエータからの駆動力入力の開始に対して鏡筒機構への駆動力伝達の開始を遅らせる遅延手段(34)を設け、第2の伝達機構に、第1の伝達機構による鏡筒機構への駆動力伝達が行われていないときにのみ第2の伝達機構による鏡筒機構への駆動力伝達を行わせる切換手段を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、アクチュエータからの駆動力を鏡筒機構に伝達してレンズを駆動するカメラに関するものである。
撮影レンズの焦点距離を短焦点距離と長焦点距離との間で連続的に変更することができるレンズ鏡筒を備えたカメラが普及している。このカメラでは、レンズ鏡筒を駆動するための駆動機構が必要となる。また、この種のカメラでは、レンズ鏡筒が少なくとも前群レンズと後群レンズとを備え、前群レンズは固定鏡筒に対して光軸方向に進退する移動筒に保持されているとともに、後群レンズが前群レンズに対して所定の光学的位置関係を保って光軸方向に進退することにより、撮影レンズの倍率が変化するように構成されている。
また、レンズ鏡筒の駆動機構においては、ズーミングを行うために複数の撮影レンズ群の一部又は全部を光軸方向に駆動させるズームモータと、フォーカシングを行うために複数の撮影レンズ群のうち少なくとも1つのレンズ群を光軸方向に駆動させるフォーカスモータとが駆動源として必要である。
しかし、駆動源として2つのモータを用いることは、駆動機構全体の構成を複雑化し、コストアップになってしまう。このため、1つのモータを用いてズーミングおよびフォーカシングを交互に行う、いわゆるステップズーム機構が提案されている。
一方、1つの駆動源の駆動力をAF駆動機構およびズーム駆動機構のそれぞれに伝達し、ズームレンズおよびフォーカスレンズのそれぞれを駆動することによってズーミングおよびフォーカシングを行わせるカメラがある(例えば、特許文献1参照)。
図9から図11を用いて、ステップズームタイプのレンズ鏡筒に設けられている動力伝達機構101について説明する。
モータ103の駆動力はウォームギア104→ギア105→ギア106→ギア107→ギア108→ギア109→ギア部119aを介してレンズ鏡筒内のカム筒119に伝達される。そして、カム筒119が光軸周りに回転することで、ズーミングおよびフォーカシングが行われる。なお、ギア105〜108は、図11に示すようにギア保持部材102およびギア押さえ116によって保持される。
ここで、モータ103の駆動制御は、ギア106と噛み合うパルスギア111と一体的に回転するパルス部111aの状態を検出するためのフォトインタラプタ112の明暗信号を検出することで行われる。また、レンズ鏡筒の繰り出し制御は、ギア109と噛み合うポジションギア113に固定されたポジション接片114の接点部114aが、ポジションギア113の回転によってポジション基板115の電極パターン(不図示)上を移動した際に出力される信号に基づいて行われる。
特開平11−311819号公報
上述した背景技術では、ズーム駆動とフォーカス駆動とを同じ駆動源を用いて行っているため、1つの減速機構によって駆動源からの駆動スピードを減速している。ここで、1つの減速機構を用いてズーム駆動とフォーカス駆動を行う場合には、フォーカス駆動の精度とズーム駆動のスピードを両立させるような減速比を設定しなければならないが、これら2つの要求を満たすような減速比を設定することは困難である。
すなわち、フォーカス駆動を精度良く行わせるためには、減速比を特定の値よりも大きくする(駆動速度を遅くする)必要があるが、この場合にはズーム駆動の際の駆動スピードが遅くなってしまう。一方、減速比を特定の値よりも小さくすれば、ズーム駆動のスピードを比較的速くすることはできるが、フォーカス駆動を精度良く行うことができなくなってしまう。
また、特許文献1では、AF駆動機構とズーム駆動機構とを別々に設けているため、駆動機構が複雑になり、カメラが大型化してしまうとともに、コストアップとなってしまう。
本発明のカメラは、レンズを駆動する鏡筒機構と、アクチュエータと、アクチュエータの駆動力を第1の減速比で鏡筒機構に伝達する第1の伝達機構と、アクチュエータの駆動力を、第1の減速比とは異なる第2の減速比で鏡筒機構に伝達する第2の伝達機構とを有し、第1の伝達機構に、アクチュエータからの駆動力入力の開始に対して鏡筒機構への駆動力伝達の開始を遅らせる遅延手段を設け、第2の伝達機構に、第1の伝達機構による鏡筒機構への駆動力伝達が行われていないときにのみ第2の伝達機構による鏡筒機構への駆動力伝達を行わせる切換手段を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、アクチュエータの駆動力を第1の伝達機構と第2の伝達機構とで切り換えて鏡筒機構に伝達させることができるため、鏡筒機構の1つの動作の中で、この動作状態(例えば、動作速度)を変更することができる。そして、このような動作を行わせることで、レンズの駆動状態に応じた鏡筒機構の駆動を行うことができる。
切換手段により一方向への駆動力のみ鏡筒機構に伝達するようにすれば、アクチュエータの駆動力の駆動方向を変えることで、第2の伝達機構による鏡筒機構への駆動力伝達を行わせたり、該駆動力伝達を断たせたりすることができる。
第2の減速比を、第1の減速比よりも大きくすることで、例えば、鏡筒機構を、倍率設定のための第1の動作領域と焦点調節のための第2の動作領域とで交互に動作させる場合において、鏡筒機構が第1の動作領域で動作するときに、第1の伝達機構を介してアクチュエータの駆動力を鏡筒機構に伝達すれば、第1の動作領域における鏡筒機構の動作を第2の伝達機構を用いた場合よりも速くすることができる。すなわち、素速い倍率設定を行うことができることで、カメラの使い勝手を向上させることができる。
また、鏡筒機構が第2の動作領域で動作するときに、第2の伝達機構を介してアクチュエータの駆動力を鏡筒機構に伝達すれば、第2の動作領域における鏡筒機構の動作を第1の伝達機構を用いた場合よりも遅くすることができ、焦点調節の精度を向上させることができる。
アクチュエータによって、鏡筒機構を第1の動作領域から第2の動作領域に駆動した後、第2の動作領域内で逆方向に駆動し、逆方向駆動によって駆動力入力の開始に対して鏡筒機構への駆動力伝達の開始を遅らせる状態に遅延手段を設定することで、第2の動作領域において鏡筒機構を駆動するときには、第2の伝達機構を介して鏡筒機構に駆動力を伝達させることができる。
第2の伝達機構において、第1の伝達機構における遅延手段よりも鏡筒機構側の部分を用いて鏡筒機構への駆動力伝達を行えば、鏡筒機構に直接連結する部分を1つとすることができ、伝達機構の配置スペースを小さくできることでカメラの小型化を図ることができる。
ここで、第1の伝達機構における上記鏡筒機構側の部分、すなわち、鏡筒機構の駆動に関与している部分に、鏡筒機構の動作位置を検出する位置検出手段を設けることによって、鏡筒機構の動作位置を正確に検出することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
図8は、本発明の実施例1であるカメラの外観斜視図を示している。
同図において、50はカメラ本体、51は2段階に押圧操作されるレリーズスイッチであり、一段目の押圧操作によって撮影準備動作(撮影光学系の焦点調節動作および被写体輝度の測定を行う測光動作等)が開始され、2段目の押圧操作によって撮影動作(フィルムへの露光又は、CCDやCMOSイメージセンサ等の撮像素子への露光および撮像素子から読み出された画像信号の記録)が開始される。
55は、この内側に撮影レンズを備えたレンズ鏡筒であって、光軸方向に繰り込んだり繰り出したりすることによって撮影光学系の焦点距離を変更する。また、カメラの電源がOFF状態にあるときには、レンズ鏡筒55はカメラ本体50内に収納されるようになっている(沈胴状態となる)。
52は、撮影光学系の焦点距離をテレ側に切り換えるためのテレボタンであり、53は、撮影光学系の焦点距離をワイド側に切り換えるためのワイドボタンである。54はカメラの電源のON/OFF状態を切り換えるための電源スイッチである。
次に、図1を用いて、レンズ鏡筒55の構成について説明する。ここで、図1は、レンズ鏡筒55の分解斜視図である。
円筒内周面にメスヘリコイド1aを持ち、外周に固定用のフランジ部1bを持った固定メスヘリコイド筒1は、この側面略中央に穴部1cを有する。また、固定メスヘリコイド筒1は、この内周面に形成され、光軸方向に延びる複数本のキー溝部1dを有する。
固定メスヘリコイド筒1のメスヘリコイド1aと係合するオスヘリコイド2aを持ったオスヘリコイド筒2は、このヘリコイド・リードに沿った平ギアであるスパイラルギア2bを有する。このスパイラルギア2bは、固定メスヘリコイド筒1とオスヘリコイド筒2とがヘリコイド係合している状態では、穴部1cを通じて固定メスヘリコイド筒1の内側に突出した駆動ギヤ3に噛み合う。
ここで、オスヘリコイド筒2のオスヘリコイド2aのリフト角θにより、撮影光学系が長焦点距離側になるにつれてオスヘリコイド筒2が光軸方向に繰り出すようになっている。
以上の構成において、駆動ギア3が後述するように駆動源からの駆動力を受けて回転すると、オスヘリコイド筒2は光軸周りに回転しながら固定メスヘリコイド筒1に対して光軸方向に繰り出す。
また、オスヘリコイド筒2の内周には、オスヘリコイド筒2に対して相対回転可能に係合し、かつ光軸方向には抜け出ないように固定された直進筒4が収容される。
直進筒4の端部には、固定メスヘリコイド筒1のキー溝部1dと係合する複数本のキー4aが形成されている。従って、オスヘリコイド筒2が光軸周りに回転しながら固定メスヘリコイド筒1に対して光軸方向に繰り出す(又は繰り込む)と、直進筒4は、オスヘリコイド筒2と一体的に回転することなく固定メスヘリコイド筒1に対して光軸方向に繰り出す(又は繰り込む)。
直進筒4の内側には、図1中不図示のレンズ群や、シャッター開閉機構、合焦用レンズ繰り出し機構等を保持するレンズ枠5、6が収容される。レンズ枠5が撮影レンズの前群を保持し、レンズ枠6が撮影レンズの後群を保持している。
各レンズ枠5、6の外周には、複数本のカムピン5a、6aが取り付けられており、これらカムピン5a、6aは、直進筒4に形成された3つの長穴部4bに摺動可能に係合する。このため、各レンズ枠5、6は直進筒4に対して回転することなく光軸方向に移動可能となる。
また、オスヘリコイド筒2の内周には、長穴部4bを貫通した各カムピン5a、6aが係合し、オスヘリコイド筒2の光軸周りの回転に応じて各レンズ枠(レンズ群)5、6を光学条件を満足するように案内するカム溝部(図2中21、22)が形成されている。このカム溝部については後述する。
以上の構成において、駆動ギア3が回転すると、オスヘリコイド筒2と直進筒4とが一体的に固定メスヘリコイド筒1に対して光軸方向に繰り出し、さらに、そこから各レンズ枠5、6が繰り出し可能な差動型ズーム鏡筒が構成される。
直進筒4の光軸方向端部上側には、台部4cが形成されており、この台部4cの上面には円柱状のピン部4dが形成されている。
この台部4cは固定メスヘリコイド筒1の上部に光軸方向に延びるよう形成された溝部1eに係合し、レンズ鏡筒55の繰り出し繰り込み動作(ズーム動作)に応じて光軸方向前後に運動する。ここで、ピン部4dは撮影レンズの焦点距離に応じて前後方向に位置を変えるので焦点距離に応じた動きをさせるのに必要なファインダー等の連動に使用されている。
次に、オスヘリコイド筒2の内周面に形成されたカム溝部の形状について図2を用いて説明する。ここで、図2はオスヘリコイド筒2の内周面を展開したときの一部の領域を示す図である。なお、実際には、図2に示すカム溝部が、オスヘリコイド筒2の周方向120°の角度間隔をあけた3箇所の位置に設けられている。
本実施例におけるレンズ鏡筒55は、ズーミングおよびフォーカシングを交互に行う、いわゆるステップズームタイプのレンズ鏡筒であり、以下に説明するように合計4つのズームポジションを持っている。
図2中Aの位置は沈胴位置、Bの位置はワイド状態での待機位置、C及びDの位置はミドル状態での待機位置(Zp1とZp2)、Eの位置はテレ状態での待機位置であり、カム溝部21、22における各焦点距離に応じたカムピン5a、6aの待機位置を示している。これらの待機位置は、撮影光学系の焦点距離の切り換え動作を行ったときに、カムピン5a、6aが停止可能な位置であり、変倍動作時においては上記の待機位置以外の位置には停止しない。
各々のカム溝21、カム溝22には、レンズ枠5のカムピン5a及びレンズ枠6のカムピン6aが係合し、オスヘリコイド筒2の回転にともないカム溝21、22に追従して移動することになる。
図2の領域aは沈胴領域であって、レンズ鏡筒55をカメラ本体50内に収納するために使用される領域である。また、領域b、c、d(第1の動作領域)はそれぞれ、撮影光学系の焦点距離をワイドからミドルZp1、ミドルZp1からミドルZp2、ミドルZp2からTeleへと切り換えるために使用される領域である。また、Fで示す範囲は、各焦点距離でのフォーカス駆動領域(第2の動作領域)を示している。
次に、図2を用いて撮影光学系の焦点距離を切り換えたときのレンズ枠5、6(カムピン5a、6a)の駆動について説明する。
まず、レンズ鏡筒55を光軸方向に繰り出して沈胴状態からワイド状態に切り換えるときの動作について説明する。カメラの電源スイッチ54がOFF状態のとき、カムピン5a、6aは沈胴状態の待機位置Aにある。
そして、カメラの電源スイッチ54がON状態になると、レンズ鏡筒55は光軸方向への繰り出しを開始し、沈胴位置Aから図2中のPに示す軌跡を辿るように駆動される。
つまり、オスヘリコイド筒2を光軸周り一方向に回転させることによって、カムピン5a、6aを、ワイド状態での待機位置Bを通過させ、フォーカス領域(Fで示す領域)を超えた位置まで動作させる。そして、オスヘリコイド筒2を光軸周り他方向に回転させることによって、カムピン5a、6aを待機位置Bまで戻す(以下、この一連の動作をUターン動作と称す)。
このUターン動作は、沈胴状態からワイド状態に切り換えた場合に限られるものではなく、レンズ鏡筒55をワイド側からテレ側に駆動することによって、焦点距離を切り換える場合には、すべてUターン動作が行われる。
一方、レンズ鏡筒55を繰り込ませて、テレ側からワイド側に駆動することによって、焦点距離を切り換える場合には、上述したUターン動作は行わない。すなわち、待機位置(B〜E)を一旦通過させず、待機位置に到達した時点でカムピン5a、6aの動作を停止させている。これについて、レンズ鏡筒をミドルZp1状態からワイド状態に切り換える場合を例にとって説明する。
ミドルZp1状態の待機位置Cで待機していたレンズ鏡筒55を、ワイド側に動作させるためにワイドボタン53を操作すると、オスヘリコイド筒2は駆動源からの駆動力を受けることにより、光軸周り一方向にのみ回転して、カムピン5a、6aをワイド状態の待機位置Bへ移動させる。ここで、カムピン5a、6aが待機位置Bに到達した時点で、オスヘリコイド筒2の駆動が停止させられる。
なお、本実施例では、ワイド側からテレ側に焦点距離を切り換えるときにUターン動作を行い、テレ側からワイド側に焦点距離を切り換えるときにはUターン動作を行わないようにしているが、逆の構成とすることもできる。すなわち、ワイド側からテレ側への焦点距離切り換え時にUターン動作を行わず、テレ側からワイド側への焦点距離切り換え時にUターン動作を行うようにしてもよい。
次に、カム溝部21、22におけるフォーカス領域(図2中のFで示す領域)について説明する。
図2において、カム溝部22の各フォーカス領域は、オスヘリコイド筒2の周方向に対して像面側(図2の右側)に角度θだけ傾斜している。このため、オスヘリコイド筒2が光軸周りに回転すると、オスヘリコイド筒2の回転量に応じた分だけオスヘリコイド筒2に対して像面側に移動することになる。
一方、上述したように、オスヘリコイド筒2は、この外側に形成されたオスヘリコイド2aのリフト角θにより、固定メスヘリコイド筒1に対して光軸方向に繰り出す。
つまり、カム溝部22のフォーカス領域における傾き角度θと、オスヘリコイド2aのリフト角θとが同一角度となっているため、オスヘリコイド筒2が光軸周りに所定量回転してオスヘリコイド2aのリフト角θにより図2中左側(光軸方向物体側)に移動すると、フォーカス領域内にあるレンズ枠6(カムピン6a)はオスヘリコイド筒2の光軸方向移動量の分だけ図2中右側に移動することになる。これにより、フォーカス領域においては、レンズ枠6の光軸方向における変位は相殺され、結果的には撮影光学系内における光軸方向の位置が変わらないことになる。
次に、本実施例におけるレンズ鏡筒の駆動機構について図3を用いて説明する。ここで、図3は、上記の駆動機構を示す正面図である。
30はレンズ鏡筒55の駆動を行うための駆動源である。31は駆動源30の回転軸に取り付けられたウォームギアである。32は、大ギア32aと小ギア32bを有する2段ギアであり、大ギア32aはウォームギア31と噛み合うハス歯ギアで構成され、小ギア32bは平ギアで構成されている。
33、34、35も2段ギアであり、これらの2段ギアは大ギア33a、34a、35aと小ギア33b、34b、35bを有している。ここで、小ギア32bが大ギア33aと、小ギア33bが大ギア34aと、小ギア34bが大ギア35aと噛み合っている。
小ギア35bは駆動ギア3と噛み合っており、この駆動ギア3は上述したようにオスヘリコイド筒2に設けられたオスヘリコイド2aと噛み合っている。
36、37も2段ギアであり、それぞれ大ギア36a、37aと小ギア36b、37bを有している。ここで、ウォームギア31は大ギア32aと噛み合い、小ギア32bは大ギア36aとも噛み合っていて、小ギア36bは大ギア37aと噛み合っている。2段ギア36は太陽ギアで、2段ギア37は2段ギア36を中心として回転可能に支持された遊星ギアである。
上述した駆動機構の構成において、小ギア32bは大ギア33aおよび大ギア36aと噛み合っているため、駆動源30からの駆動力は、2段ギア32を分岐点として2段ギア33側に伝達されたり、2段ギア36側に伝達されたりする。
ここで、2段ギア34の構成について図6及び図7を用いて説明する。図6は2段ギア34の分解斜視図であり、図7は2段ギア34の動作を説明するための図である。
2段ギア34は、大ギア34aおよび小ギア34bの2つの部材で構成されている。大ギア34aは、この軸34eが小ギア34bの穴部34fにはまり込むことで、小ギア34bに対して回転可能に保持される。また、大ギア34aおよび小ギア34bのうち互いに向かい合う面には、突起部34cおよび突起部34dがそれぞれ形成されている。
上述した2段ギア34の構成において、大ギア34aおよび小ギア34bが相対的に回転すると、突起部34cおよび突起部34dが当接するまでは自由に回転可能となっている。例えば、大ギア34a(突起部34c)および小ギア34b(突起部34d)が図7(a)に示す位置関係にある場合において、大ギア34aが小ギア34bに対して矢印Gで示す方向(回転軸周り一方向)に回転する場合、大ギア34aが略1回転するまでは大ギア34aだけが回転することになる。
しかし、図7(b)に示すように、突起部34cが突起部34dに当接すると、大ギア34aおよび小ギア34bが矢印G方向において一体的に回転することになる。
つまり、大ギア34aおよび小ギア34bのうち一方のギアは他方のギアに対して所定量だけ独立して回転できるようになっており、突起部34cおよび突起部34dが互いに当接するまでは、大ギア34aおよび小ギア34bのうち一方のギアから他方のギアに回転力が伝わらないようになっている。従って、大ギア34aおよび小ギア34bが一体となって回転するまでの特定の時間だけ、回転力の伝達が遅れることになる。
次に、レンズ駆動機構における動作について説明する。図3は、レンズ鏡筒が沈胴状態にあるときのレンズ駆動機構のギア配置を示している。
駆動源30が図3中のQの方向に回転すると、レンズ駆動機構における各ギアは図中の矢印で示す方向に回転する。そして、駆動源30の駆動力は、駆動源30のウォームギア31→2段ギア32(右回転)→2段ギア33(左回転)→2段ギア34(右回転)→2段ギア35(左回転)→駆動ギア3(右回転)の伝達経路(以下、第一の駆動減速経路と称す)を通ってレンズ鏡筒(オスヘリコイド筒2)に伝達される。これにより、オスヘリコイド筒2が光軸周り一方向に回転(左回転)し、レンズ鏡筒が光軸方向に繰り出すことになる。
ここで、第一の駆動減速経路内に配置された2段ギア34は上述したような構成(図6、7)となっているため、駆動源30からの駆動力が一時的に遅れてレンズ鏡筒に伝達されることになる。
一方、駆動源30の駆動力は、駆動源30のウォームギア31→2段ギア32(右回転)→2段ギア36(左回転)→2段ギア37(右回転)の伝達経路(以下、第二の駆動減速経路と称す)にも伝達されている。
以下、沈胴状態にあるレンズ鏡筒を光軸方向に繰り出すときのレンズ駆動機構の動作について詳細に説明する。
カメラの電源スイッチ54がON状態になると、駆動源30が回転し、上述したようにウォームギア31から順次回転を始める。そして、ウォームギア31の回転力は、2段ギア32を分岐点として、2段ギア33を通る第一の駆動減速経路と、2段ギア36を通る第二の駆動減速経路とに伝達される。
第一の駆動減速経路では、駆動源30の駆動力(2段ギア32の回転力)が2段ギア33に伝達され、更に2段ギア34に伝えられる。ここで、2段ギア34は上述したように回転力の伝達を遅らせる遅延機構を有しているため、2段ギア34の回転力が直ちに2段ギア35に伝達されない。
つまり、2段ギア33の小ギア33bからの回転力は大ギア34aに伝達されるが、このとき、小ギア34bの突起部34dは図7(a)に示すように、大ギア34aの突起部34cに対して大ギア34aの回転方向(図7(a)の矢印Gで示す方向)とは反対側の方向に位置している。したがって、大ギア34aが矢印G方向に略1回転するまでは、突起部34cが突起部34dに当接して、突起部34dを同一回転方向に移動させることはない。
そして、大ギア34aだけの回転によって、突起部34cが図7(b)に示すように突起部34dに当接すると、突起部34dを押し込んで小ギア34bを同一方向に回転させる。これにより、小ギア34bの回転力が2段ギア35を介して駆動ギア3に伝達され、オスヘリコイド筒2が光軸周りに回転し始める。
一方、第二の駆動減速経路において、駆動源30の駆動力は2段ギア32を介して2段ギア36、37に伝達され、2段ギア36、37が回転することになる。2段ギア36、37は上述したように遊星ギア機構となっており、2段ギア37は駆動源30の駆動当初において2段ギア35から外れた位置にある。
ここで、2段ギア36が回転すると、この回転に応じて2段ギア37が図3の矢印Rで示す方向に移動し始める。そして、図4に示すように、2段ギア37の小ギア37bが2段ギア35の大ギア35aと噛み合うことで、駆動源からの駆動力が2段ギア35および駆動ギア3を介してレンズ鏡筒に伝達されることになる。すなわち、第二の駆動減速経路では、2段ギア37の小ギア37bが2段ギア35の大ギア35aと噛み合うまでは、駆動源からの駆動力がレンズ鏡筒に伝達されることがない。
本実施例のレンズ駆動機構において、駆動源30の駆動を開始してから所定の期間内では、第1の減速経路内に配置された2段ギア34における遅延機構によって駆動源30からの駆動力は第1の減速経路を介してレンズ鏡筒に伝達されない。一方、第二の駆動減速経路においては、2段ギア37が2段ギア36の回転軸周りに回転(公転)することで2段ギア35と噛み合い、駆動源30からの駆動力が第二の減速経路を介してレンズ鏡筒に伝達される。
つまり、沈胴状態にあるレンズ鏡筒が光軸方向に繰り出し始めるときには、第二の駆動減速経路を介してレンズ鏡筒が駆動されることになる。
次に、2段ギア37が公転して2段ギア35に噛み合っている場合についての説明を行う。図4は、2段ギア37と2段ギア35が噛み合った状態を示す図である。
駆動源30からの駆動力が第二の駆動減速経路を介してレンズ鏡筒に伝達されている間に、2段ギア34が図7(a)の状態から図7(b)の状態になると、小ギア33bからの駆動力により回転させられた大ギア34aは小ギア34bに駆動力を伝達するようになる。これにより、小ギア34bから2段ギア35に駆動力が伝達され、駆動ギア3を介してレンズ鏡筒が駆動されることになる。
ここで、第一の駆動減速経路における減速比よりも第二の駆動減速経路における減速比の方が大きくなるように設定されている。これにより、第一の駆動減速経路を介して動力が伝達された際の2段ギア35の回転スピードよりも、第二の駆動減速経路を介して動力が伝達された際の2段ギア35の回転スピードの方が遅くなるため、2段ギア35は、第一の駆動減速経路からの動力伝達によって生じる回転スピードによって、2段ギア37を弾いて2段ギア37との係合を解除する。このとき、2段ギア37は、図4の37”で示す位置に移動する。
このため、2段ギア37からの回転力は2段ギア35には伝わらず、オスヘリコイド筒2は、第一の駆動減速経路を介して伝達される動力によって動作することになる。
ここで、第一の駆動減速経路の減速比の方が第二の駆動減速経路の減速比よりも小さいため、オスヘリコイド筒2は第二の駆動減速経路による動力伝達の場合よりも速く駆動される。すなわち、駆動源30からの動力伝達経路が、第二の駆動減速経路から第一の駆動減速経路に切り換わった時点で、レンズ鏡筒の繰り出し速度が速くなる。
本実施例のレンズ鏡筒では、上述したようにワイド側からテレ側へのズーミングにおいてはUターン動作が行われるため、動力伝達経路が第二の駆動減速経路から第一の駆動減速経路に切り換わった後も、オスヘリコイド筒2は光軸周り一方向に回転して光軸方向に繰り出すことになる。そして、所定量繰り出した後は、光軸周り他方向に回転して光軸方向に繰り込んでから停止する。
レンズ鏡筒がワイド側からテレ側に繰り出す場合において、この動作開始の時点では、2段ギア34は図7(a)に示す状態となっている。そして、駆動源30からの駆動力が2段ギア34(大ギア34a)に伝達されると、大ギア34aは図7の矢印G方向に回転する。このとき、大ギア34aの回転に応じて突起部34cが移動するだけであるため、小ギア34bは駆動されない。すなわち、2段ギア34における遅延機構が働くことになる。
そして、大ギア34aが所定量回転すると、図7(b)に示すように突起部34cが突起部34dに当接することで、小ギア34bが大ギア34aとともに回転することになる。上述した2段ギア34の動作は、レンズ鏡筒が光軸方向で繰り出すとき、すなわち、ワイド側からテレ側に動作するときに行われる。
一方、レンズ鏡筒を光軸方向で繰り込ませるときには、駆動源30が逆方向に回転し、この駆動力が2段ギア34に伝達される。ここで、レンズ鏡筒の繰り込み開始時点では、突起部34cおよび突起部34dが図7(b)に示す位置関係にあるため、駆動源30の駆動力が2段ギア34dに伝達されたときには、突起部34cが図7中矢印G方向と逆方向に回転し、大ギア34aだけが回転することになる。
そして、大ギア34aが所定量回転したところで、突起部34cが突起部34dに当接(図7(a)に示す状態)して、小ギア34bが大ギア34aとともに回転することになる。これにより、駆動源30の駆動力が第一の駆動減速経路を介してオスヘリコイド筒2に伝達され、レンズ鏡筒が光軸方向で繰り込むことになる。
一方、駆動源30が逆方向に回転した場合には、第二の駆動減速経路内の2段ギア37が、図5に示すように2段ギア35との噛み合いを解除する方向に回転することになるため、駆動源30からの駆動力が第二の駆動減速経路を介してレンズ鏡筒に伝達されることはない。
次に、本実施例のレンズ鏡筒におけるフォーカス駆動について説明を行う。フォーカス駆動を行う場合には、図2における各ズームポジション(B〜E)の待機位置からフォーカス領域Fの範囲内においてレンズ鏡筒(オスヘリコイド筒2)を光軸方向に繰り出すことによって行う。
上述したようにオスヘリコイド筒2が光軸方向に所定量繰り出す間は、2段ギア34による遅延機構が働くため、この間にフォーカス駆動を行うようにすれば、第二の駆動減速経路を介してレンズ鏡筒55を駆動することができる。
ここで、上述したように第二の駆動減速経路における減速比は、第一の駆動減速経路における減速比よりも大きく設定されているため、第二の駆動減速経路を用いてレンズ鏡筒の駆動を行うことで第一の駆動減速経路を用いた駆動に比べて、レンズ鏡筒(オスヘリコイド筒2)の繰り出し速度を遅くすることができる。これにより、フォーカス駆動を行う間は、レンズ鏡筒の細かな繰り出し動作が可能となり、フォーカス駆動を行う際の駆動精度を向上させることができる。
なお、このフォーカス動作は、レンズ鏡筒がいずれのズームポジションにあるかに関わらず行われることになる。
次に、レンズ鏡筒が光軸方向で繰り込むことによってズーミングを行う場合および沈胴状態に移行する場合について説明する。
レンズ鏡筒を光軸方向で繰り込ませるために、駆動源30が図5中矢印S方向に回転すると、レンズ駆動機構における各ギアが図5中の矢印で示す方向に回転する。このとき、遊星ギアである2段ギア37は、太陽ギアである2段ギア36の回転軸を中心として、37’に示す位置から矢印T方向に回転し、2段ギア37(小ギア37b)と2段ギア35(大ギア35a)の連結が絶たれる。
従って、駆動源30からの駆動力は、第一の駆動減速経路を介してのみオスヘリコイド筒2に伝達され、これによりレンズ鏡筒55が繰り込むことになる。ここで、第一の駆動減速経路における減速比の方が第二の駆動減速経路における減速比よりも小さく設定されているため、レンズ鏡筒を繰り込ませてテレ側からワイド側にズーミングを行うときも、ズームミングの駆動速度を速くすることができる。
なお、上述した動作は、テレ側からワイド側にズーミングを行う場合だけでなく、レンズ鏡筒が撮影状態から沈胴状態に移行する場合にも行われる。
次に、レンズ鏡筒の各ズームポジションの位置を検出する検出機構について、図12により説明を行う。図12は、上記の検出機構を示す概略図である。
2段ギア35は、ズームポジションが1つ変化する度に1回転するように設定されている。2段ギア35には反射部35cが設けられており、この反射部35cに対向する位置にはフォトインタラプタ38が配置されている。フォトインタラプタ38は、2段ギア35に対して光を投光する投光素子と、2段ギア35で反射された光を受光する受光素子とを有している。
ここで、2段ギア35の回転により反射部35cがフォトインタラプタ38と対向する位置に移動したときには、反射部35cはフォトインタラプタ38の投光素子からの光を受光素子側に反射させる。一方、反射部35cがフォトインタラプタ38と対向する位置にないときには、投光素子からの光は受光素子側に反射しない。
フォトインタラプタ38の受光素子は、反射部35cからの反射光を受光して、この受光信号をカメラ本体50内に設けられた制御回路56に出力する。制御回路56は、フォトインタラプタ38からの出力信号に基づいて、2段ギア35の回転数、すなわち、レンズ鏡筒が複数のズームポジション(図2のA〜Eの位置)のうちいずれのポジションにあるかを検出する。
このように第一の駆動減速経路および第二の駆動減速経路の合流地点に位置する2段ギア35の回転数を検出することで、レンズ鏡筒のズームポジションを正確に検出することができる。すなわち、2段ギア35よりも駆動源30側に位置するギアの回転を検出するようにすると、上述したように第一の駆動減速経路および第二の駆動減速経路が切り換わるため、レンズ鏡筒の駆動に関与していないギアの回転を検出することが生じ、レンズ鏡筒のズームポジションを正確に検出することができなくなってしまうからである。
本実施例のカメラによれば、レンズ鏡筒を光軸方向で繰り出したり繰り込ませたりしてズーミングを行う場合には、駆動源30からの駆動力が少なくとも第一の駆動減速経路を介してレンズ鏡筒に伝達されることになるため、上述したようにズーミングの駆動速度を速めることができる。また、レンズ鏡筒を光軸方向に繰り出してフォーカシングを行う場合には、駆動源30からの駆動力が第二の駆動減速経路を介してレンズ鏡筒に伝達されることになるため、上述したようにフォーカシングの駆動速度を遅くして、精度良いフォーカス駆動を行わせることができる。そして、このような駆動を行わせることによって、カメラの使い勝手を向上させることができる。
本発明の実施例1におけるレンズ鏡筒の分解斜視図。 実施例1におけるオスヘリコイド筒の内周面を展開した図。 沈胴状態にあるときのレンズ駆動機構の正面図。 レンズ鏡筒を繰り出すときのレンズ駆動機構の動作を説明する図。 レンズ鏡筒を繰り込ませるときのレンズ駆動機構の動作を説明する図。 遅延機構を有する2段ギアの外観斜視図。 遅延機構の動作を説明する図(a、b)。 実施例1におけるカメラの外観斜視図。 従来の駆動力伝達機構の正面図。 従来の駆動力伝達機構の斜視図。 従来の駆動力伝達機構の分解斜視図。 ズームポジションを検出するための機構を示す図。
符号の説明
1:固定メスヘリコイド筒、1d:キー溝部
2:オスヘリコイド筒、2a:オスヘリコイド、3:駆動ギア
4:直進筒、4c:台部
5:レンズ枠、5a:カムピン
6:レンズ枠、6a:カムピン
21:カム溝部、22:カム溝部
30:駆動源、31:ウォームギア
32:2段ギア、32a:大ギア、32b:小ギア
33:2段ギア、33a:大ギア、33b:小ギア
34:2段ギア、34a:大ギア、34b:小ギア
35:2段ギア、35a:大ギア、35b:小ギア
36:2段ギア、36a:大ギア、36b:小ギア
37:2段ギア、37a:大ギア、37b:小ギア
50:カメラ本体、51:レリーズスイッチ、52:テレボタン
53:ワイドボタン、54:電源スイッチ、55:レンズ鏡筒
101:駆動力伝達機構、102:ギア保持部材、103:モータ
104:ウォームギア、105〜109:減速ギア、111:パルスギア
112:フォトインタラプタ、113:ポジションギア、114:ポジション接片
115:ポジション基板、116:ギア押さえ

Claims (7)

  1. レンズを駆動する鏡筒機構と、
    アクチュエータと、
    該アクチュエータの駆動力を第1の減速比で前記鏡筒機構に伝達する第1の伝達機構と、
    前記アクチュエータの駆動力を、前記第1の減速比とは異なる第2の減速比で前記鏡筒機構に伝達する第2の伝達機構とを有し、
    前記第1の伝達機構に、前記アクチュエータからの駆動力入力の開始に対して前記鏡筒機構への駆動力伝達の開始を遅らせる遅延手段を設け、
    前記第2の伝達機構に、前記第1の伝達機構による前記鏡筒機構への駆動力伝達が行われていないときにのみ該第2の伝達機構による前記鏡筒機構への駆動力伝達を行わせる切換手段を設けたことを特徴とするカメラ。
  2. 前記切換手段は、一方向への駆動力のみ前記鏡筒機構に伝達することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記第2の減速比は、前記第1の減速比よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
  4. 前記鏡筒機構は、倍率設定のための第1の動作領域と焦点調節のための第2の動作領域とで交互に動作し、
    前記第1の伝達機構は、前記第1の動作領域において前記駆動力伝達を行い、前記第2の伝達機構は、前記第2の動作領域において前記駆動力伝達を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のカメラ。
  5. 前記アクチュエータは、前記鏡筒機構を前記第1の動作領域から前記2の動作領域に駆動した後、該第2の動作領域内で逆方向に駆動し、
    前記遅延手段は、該逆方向駆動によって前記駆動力入力の開始に対して前記鏡筒機構への駆動力伝達の開始を遅らせる状態に設定されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のカメラ。
  6. 前記第2の伝達機構は、前記第1の伝達機構における前記遅延手段よりも前記鏡筒機構側の部分を用いて前記鏡筒機構への駆動力伝達を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のカメラ。
  7. 前記第1の伝達機構における前記部分に、前記鏡筒機構の動作位置を検出する位置検出手段が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のカメラ。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007316317A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Pentax Corp レンズ鏡筒
JP2011150064A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd プロジェクタ装置及びプロジェクタ装置の投射ミラー開閉制御方法

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