JP2004184404A - 針位置検出装置及びこれを備えた電子時計 - Google Patents

針位置検出装置及びこれを備えた電子時計 Download PDF

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Abstract

【課題】 指針車の初期位置を検出するに要する指針車の回転を最小限に抑え得る針位置検出装置及びこれを備えた電子時計を提供すること
【解決手段】 電子時計1の針位置設定装置2の針位置位置検出装置3は、分車24及び時車25が所定位置に達した際に発光素子33からの光Biを分車24の入射光通過用開口24iを介して時車25上の反射面26、27、28又は29に斜めに入射させ反射面26、27、28又は29で斜めに反射された反射光Brを分車24の反射光通過用開口24rを介して受光素子31で検出する。時車25は、所定位置以外の複数の中間回転位置にある際にも、受光素子31が反射光Brを受けるように、複数の反射面26、27、28又は29を相互に異なる角度間隔A1、A2、A3、A4で有する。反射は斜めの代わりに垂直でもよく、反射光の代わりに透過孔を検出するようになっていてもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、時計の針位置検出装置及びこれを備えた電子時計に関する。
時刻情報を含む標準電波を受信して時刻修正を行う電波修正機能を備えた時計において秒針や分針や時針の如き指針の位置を一旦初期位置(例えば正12時の位置)に戻したことを検出する針位置検出装置は知られており、この針位置検出装置として、回転位置が検出されるべき指針車を間に挟むように、発光素子及び受光素子と反射面とを配置し、指針車が所定位置に達した際に発光素子からの光を指針車の開口を介して反射面に入射させて該反射面で反射された反射光を指針車の開口を介して受光素子で検出することは、知られている(例えば、特許文献1や特許文献2)。
しかしながら、これらの針位置検出装置では、初期位置に関する情報を与える反射面は、一箇所にあるので、時車、分車及び秒車の全体を一つのモータで回転駆動する場合、針を初期位置に設定するために最大で12時間分、針を回転駆動する必要がある。また、その回転駆動の間、モータ及びその回転駆動回路だけでなく発光素子や受光素子にも給電を続ける必要がある。従って、初期位置に位置決めするに要する時間が長くかかるだけでなく、駆動源が電池である場合、そのエネルギ消費を無視し難い。
特開2000−35489号公報 特許第2941576号公報(特許掲載公報)
本発明は、前記した点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、指針車の初期位置を確定するに要する指針車の回転(モータの回転駆動量ないし駆動数)を最小限に抑え得る針位置検出装置及びこれを備えた電子時計を提供することにある。
本発明の針位置検出装置は、前記目的を達成すべく、第一の指針車及び該第一の指針車の回転に応じて回転され該第一の指針車の整数回の回転に伴って一回転する第二の指針車が所定位置に達した際に発光素子からの光を第一の指針車の入射光通過用開口を介して第二の指針車の光検出可能化領域に入射させ該光検出可能化領域からの検出可能化光を受光素子で検出する針位置検出装置であって、前記第二の指針車は、所定位置以外の複数の中間回転位置にある際にも、受光素子が検出可能化光を受けるように、複数の光検出可能化領域を相互に異なる角度間隔で有する。
本発明の針位置検出装置では、「所定位置以外の複数の中間回転位置にある際にも、受光素子が検出可能化光を受けるように、時車が複数の光検出可能化領域を備えている」ので、光検出可能化領域を検出するに要する第二の指針車の回転角ないし時間(モータの回転駆動量ないし駆動数)が少なくて済む。また、本発明の針位置検出装置では、「第二の指針車が、複数の光検出可能化領域を相互に異なる角度間隔で有する」ので、一つの光検出可能化領域を検出した後、次の光検出可能化領域を検出するに要する第二の指針車の回転角度を検出する(典型的には光検出可能化領域を二回検出する)だけで、第二の指針車の位置が特定され得る。従って、特定された位置を基準にして、第二の指針車を該特定位置に応じた角度だけ回転させるだけで、第二の指針車を所定位置又は該所定位置に対して特定の位置関係(角度関係)にある別の特定の位置に位置決めし得る。従って、指針車の所定位置又は前記別の特定の位置への位置決めのために指針車を回転させる角度を最小限に抑え得るだけでなく、該位置決めに要する時間を最小限に抑え得、エネルギ消費も最小限に抑え得る。ここで、電波修正時計等の場合には、初期位置は典型的には所定位置に該当する。但し、初期位置が、所定位置である代わりに、該所定位置に対して特定の位置関係にある前記別の特定の位置であってもよい。
本発明の針位置検出装置において、第二の指針車の光検出可能化領域は、入射光を反射して反射光を与える反射面であっても、入射光を透過させて透過光を与える光透過性領域(開口又は光透過性材料からなる領域)であってもよい。
本発明の針位置検出装置において、第二の指針車の光検出可能化領域が反射面である場合、検出可能化光が反射光であって、受光素子が、該反射面で反射された反射光を第一の指針車の反射光通過用開口を介して検出するように構成される。この場合、入射及び反射が、反射面に対して斜めに行われても、反射面に対して実質的に垂直に行われてもよい。本発明の針位置検出装置において、入射及び反射が、反射面に対して斜めに行われるときは、第一及び第二の指針車が所定位置に達した際に発光素子からの光が第一の指針車の入射光通過用開口を介して第二の指針車上の反射面に斜めに入射され、該反射面で斜めに反射された反射光が第一の指針車の反射光通過用開口を介して受光素子で検出されるように構成される。一方、後者の場合、入射光通過用開口と反射光通過用開口とが同一の共用開口からなり、第一及び第二の指針車が所定位置に達した際に発光素子からの光が入射光通過用開口として働く第一の指針車の共用開口を介して第二の指針車上の反射面に実質的に垂直に入射され、該反射面で実質的に垂直に反射された反射光が第一の指針車の反射光通過用開口として働く前記共用開口を介して受光素子で検出されるように構成される。
本発明の針位置検出装置において、第二の指針車の光検出可能化領域が光透過性領域である場合、検出可能化光が第二の指針車の光透過性領域を通過した透過孔であって、受光素子が、該光透過性領域からの透過孔を検出するように構成される。
本発明の針位置検出装置において、前記第二の指針車の検出可能化領域の角度間隔は、第一の指針車が一回転される際に第二の指針車が回転する単位角度の整数倍に設定される。
本発明の針位置検出装置において、典型的には、第一の指針車が分車であり、第二の指針車が時車である。但し、所望ならば、第一の指針車が秒車であり、第二の指針車が分車であってもよく、また、第一の指針車が分車で第二の指針車が時車である第一組と、第一の指針車が秒車で第二の指針車が分車である第一組とが、組み合わされていてもよい。
第一及び第二の指針車が、夫々、分車及び時車であるような典型的な針位置検出装置では、典型的には、時車の複数の検出可能化領域(典型的には反射面)の角度間隔は、第一の指針車としての分車が一回転される際に第二の指針車としての時車が回転する単位角度、即ち、30度の整数倍である。この場合、分車が、正確に1時間の整数倍ずれた位置すなわち所定位置と同じ位置に設定され得るので、分車に入射光通過用開口及び検出可能化光(典型的には反射光)通過用開口を一箇所形成しておくだけで、発光素子からの入射光を受けて受光素子に検出可能化光を送る所定位置に時車の検出可能化領域が位置するか否かを確実に検出し得る。すなわち、本発明の針位置検出装置では、時車が30度の整数倍の角度間隔で検出可能化領域を備えているので、時車で反射の如き検出可能化イベントが得られるのは、1時間の整数倍だけ時間がずれた回転位置になる。一方、分車は、1時間の整数倍だけずれた時間では同じ位置に戻るから、時車の回転位置の検出に際して、分車は自動的に位置あわせされることになる。なお、分車以外に秒車の位置を同時に位置合せする場合にも、更に、時車と分車とを噛合・結合させる中間車や分車と秒車とを噛合・結合させる中間車等を同時に位置合せする場合にもこの事情は変らない。
本発明の針位置検出装置では、典型的には、時車は、該時車が所定位置にある際に発光素子からの入射光を受光素子に検出可能化光(典型的には反射光)として与える基準位置を含めて、回転方向の四箇所に検出可能化領域(典型的には反射面)を有する。この場合、典型的には、四つの検出可能化領域のうちの隣接する検出可能化領域の角度間隔が、30度、60度、120度及び150度である。
その場合、時車を最大でも180度(6時間分)程度回転させるだけで、指針車の位置を特定し得、指針車を所定位置に迅速に位置決めし得、エネルギ消費も最小限に抑え得る。
なお、四つの検出可能化領域(例えば、反射面)のうちの隣接する検出可能化領域の角度間隔が、30度、60度、120度及び150度である代わりに、30度、60度、90度及び180度であってもよい。
本発明の針位置検出装置において、時車に形成する検出可能化領域(例えば、反射面)の数を少なくしておきたいような場合には、時車は、該時車が所定位置にある際に発光素子からの入射光を受光素子に検出可能化光(例えば反射光)として与える基準位置を含めて、回転方向の三箇所に相互に異なる間隔で検出可能化領域(例えば反射面)を有していてもよい。
本発明の針位置検出装置において、第一及び第二の指針車が分車及び時車である場合、典型的には、時車の回転により最初の検出可能化領域(例えば、反射面)が検出された後は、発光素子及び受光素子の駆動が一旦停止され、時車が1時間回転する毎に、該回転位置において発光素子からの光が受光素子で受光されるか否かを検出するに要する時間の間、発光素子及び受光素子が駆動されるように構成される。この場合、発光素子及び受光素子への給電による該素子の駆動は、実際上、最初の検出可能領域を検出するに要する時間分だけ指針車(時車や分車)を回転させるに要する時間の間行えばよいので、発光素子や受光素子の駆動に要するエネルギ消費を最小限に抑え得るから、電池駆動の場合には、電池の消耗を最小限に押さえ得る。すなわち、二度目の反射面の検出に際しては、1時間分の回転毎に一回だけ受光の有無を検出すればよく、1時間分の回転毎にサンプリングするかの如く発光素子や受光素子を駆動すればよいので、発光素子や受光素子の駆動に要するエネルギ消費を無視し得る程度に抑え得る。
、発光素子からの光が反射面に斜めに入射されて該反射面で斜めに反射されて受光素子に入るように本発明の針位置検出装置が構成されている場合、全体としてV字型の光路になり、発光素子及び受光素子が実装される回路基板等の実装部と反射面との間の間隔ないし厚さが比較的小さくても、発光素子と受光素子との間隔を比較的大きくし得るから、受光素子が迷光を受光する虞れが低い。なお、反射面での入射角や反射角は、典型的には、例えば、30度程度である。但し、受光素子により十分な強度で受光し得る限り、例えば45度程度でも場合によっては60度程度でも、又はそれ以上に大きくてもよい。また、発光部から出た光のうちの一部が所定(本来)の反射面以外のところで反射されて迷光として誤って受光部に入る虞れが実際上ない限り、入射角や反射角はより小さくてもよく、例えば、15度程度またはそれ以下でもよい。
本発明の針位置検出装置において発光素子からの光が反射面に斜めに入射されて該反射面で斜めに反射されて受光素子に入るように構成される場合、典型的には、入射光通過用開口と反射光通過用開口とは隔壁部で分離されている。この場合、入射光通過用開口を通っていた入射光が誤って反射光通過用開口に達する虞れが少ないので、受光素子が迷光を受光する虞れが最低限に抑えられ得る。但し、所望ならば、回転位置が検出されるべき分車などにおいて、入射光通過用開口を形成する開口部分と反射光通過用開口を形成する開口部分とが、一つながりの細長い開口になっていてもよい。なお、例えば、分車及び秒車の両方に入射光通過用開口及び反射光通過用開口が設けられ反射面を備えた時車に近接して分車が位置する場合、分車の入射光通過用開口及び反射光通過用開口が一つながりの細長い開口を有するときでも、反射面から遠いところに位置する秒車は、典型的には、二つの相互に分離された開口を有する。開口は、孔であっても、利用する光に対して透明な材料からなる窓であってもよい。
本発明の針位置検出装置において発光素子からの光が反射面に斜めに入射されて該反射面で斜めに反射されて受光素子に入るように構成される場合、該装置のサイズが大きくなるのを避けるためには、発光素子と受光素子との離間方向を、回転位置が検出されるべき分車や時車の半径方向に対して交差する向き、典型的には、該半径方向に直角な向きにする。その場合、歯車などの回転部品の径の割には該回転部品の入射光通過用開口と反射光通過用開口との間隔を大きくとり得るので、発光素子と受光素子との間隔を比較的大きくとることが可能になり、受光素子が迷光を受光する虞れを小さくすることが可能になる。発光素子と受光素子との離間方向を、回転位置が検出されるべき分車や時車などの半径方向に対して交差する向き、典型的には、該半径方向に直角な向きにすることは、例えば、相互に平行な回転中心軸を備えた二つの歯車の回転位置を同時に検出する場合、発光素子と受光素子とを結ぶ向きが、二つの歯車の回転中心軸を結ぶ向きに対して斜め(典型的には直角)になり、二つの回転中心軸の間に発光素子や受光素子を配置する必要がないので、回転位置検出装置の軸方向に垂直な面内でのサイズを最小限に抑え得ることになる。
本発明の好ましい実施の形態のいくつかを添付図面に示した好ましい実施例に基づいて説明する。
本発明による好ましい一実施例のウオッチ1では、図1に示したように、発振回路10からの信号P1が分周回路11で分周されてなるパルス信号P2に基づいて、マイクロプロセッサ13やメモリ14を含む制御回路12がモータドライバ回路15に駆動制御信号P3を送り、モータドライバ回路15による駆動信号P4に従ってモータ16を回転させ、該モータ16の出力軸に噛合・結合された輪列17を回転させる。なお、この輪列17は、中間の輪列と秒車23や第一の指針車としての分車24や第二の指針車としての時車25(図2)のような指針車とを含む。秒車23、分車24及び時車25には、夫々、秒針60、分針61及び時針62(図5)が取付けられている。なお、メモリ14は、図4のフローチャートで示した針位置検出用プログラム50を格納したROM(読出専用メモリ)部55及び作業領域となるRAM部52を含み、該RAM部52には後述の指針車相対位置データ記憶部53や反射面間隔カウンタ54が形成される。
以下では、説明の簡明化のために、分周回路11からの出力パルスP2は、通常運針時には繰返し周波数が1Hzのパルスであると想定し、モータ16の出力軸と秒車23との減速比が1/30で、モータ16を半回転づつ歩進的に回転させる毎に秒針60が一秒分だけ進む(1/60だけ回転する)とする。ここで、秒パルスP2の数は、該パルスP2のカウンタとして働く指針車相対位置データ記憶部53で計数される。すなわち、指針車相対位置データ記憶部53の内容は、指針車23、24、25即ち指針60、61、62の秒単位での回転位置に一対一で対応している。
指針車としての秒車23、分車24及び時車25が目標位置(所定位置)としての初期位置Si1、Si2、Si3にあることは、図2に示すようにして、検出される。
すなわち、図2の(a)からわかるように、例えば、回路基板22に、LEDのような発光素子33(図3)を含む発光部18と、フォトトランジスタのような受光素子31(図3)を含む受光部19とを、間隔Dをあけて実装すると共に、時車25のうち発光部18及び受光部19に対向する側で、発光部18から斜めに入射される入射光Biを斜めに反射して検出可能化光としての反射光Brを受光部19に与える位置に光検出可能化領域としての反射面26、27、28、29を形成しておく。なお、秒車23及び分車24には、指針車23、24の両方が初期位置Si1、Si2(正時の位置)にある際、発光部18からの入射光Biが斜めに反射面26、27、28又は29に丁度入る入射光路Liが開き、且つ反射光Brが反射面26、27、28又は29から斜めに出て受光部19に丁度入る受光光路Lrが開くように、秒車23及び分車24には、入射光通過用開口23i、24iと反射光通過用開口23r、24rとが、間隔をおいて別々に形成されている。
なお、図2の(c)からわかるように、発光部18と受光部19とを結ぶ向き乃至入射光路Li及び反射光路Lrによって規定される平面の延在方向は、図2の(c)のような平面図(回転中心軸線Cに垂直な平面)で見て、半径方向Hに対して直角な向きである。換言すれば、秒車23や分車24が夫々の初期位置Si1、Si2にある際、秒車23の入射光通過用開口23iと反射光通過用開口23rとを結ぶ向きや分車24の入射光通過用開口24iと反射光通過用開口24rとを結ぶ向きは、半径方向Hに対して、実質的に、直角である。ここで、半径方向Hとは、開口23i、23rを結ぶ線や開口24i、24rを結ぶ線の中点と中心軸線Cとを結ぶ向きとする。
入射光路Li及び反射光路Lrが開き角の大きいV字型の光路を形成するように発光部18及び受光部19並びに反射面26等を配置すると共に、半径方向Hに対して直角な向きに並ぶように発光部18や受光部19を配置させることによって、ウオッチ1の厚さや大きさを最小限に抑えて、位置精度の高い位置検出を行うことが可能になる。なお、入射光通過用開口23i、24iと反射光通過用開口23r、24rとを壁部23w、24wを介して分離させていることも、発光部18から出た光Biの一部が反射面(26、27、28又は29)以外の所で反射などを受けて迷光となって受光部19に入るのを抑制したり、指針車23、24の回転角に対する分解能を高めるのに役立つ。
勿論、所望ならば、入射光通過用開口と反射光通過用開口とを一つながりの細長い開口にしたり、発光部18及び受光部19を結ぶ方向が、半径方向Hに対して直角ではなくて、より小さい角度で斜交していてもよく、比較的大型化が許容されるような場合など場合によっては、半径方向に沿って延びていてもよい。
ここで、図2の(a)及び(c)に示した初期位置Si1、Si2、Si3においては、秒針60、分針61及び時針62が、図5に示したように、正12時の位置をとる。
このように、秒車23、分車24及び時車25が、初期位置Si1、Si2、Si3にある場合、発光部18からの光Biが光路Li、Lrを通って反射光Brとして受光部19で丁度検出されるので、秒車23、分車24及び時車25が、初期位置Si1、Si2、Si3に達したことが判別・検出されることになり、秒車23、分車24及び時車25が、初期位置Si1、Si2、Si3に位置設定されることになる。
具体的な回路の例について、図3に示した例を参照してより詳しく説明すると、発光部18は、例えば、発光ダイオード33と電流制限抵抗34とからなり、受光部19は、例えば、フォトトランジスタ31と受光感度調整抵抗32とからなる。
図2の(b)に示したように、時車25は、正12時の位置の基本反射面26に加えて、該基本反射面26に対して、時計回りC1に、30度、90度及び210度ずれた位置に、夫々、反射面27、28及び29を有する。すなわち、反射面27は1時の位置に、反射面28は3時の位置に、反射面29は7時の位置にある。従って、反射面26、27の間の角度間隔A1は30度、反射面27、28の間の角度間隔A2は60度、反射面28、29の間の角度間隔A3は120度、反射面29、26の間の角度間隔A4は150度であり、間隔A1、A2、A3、A4の大きさが相互に異なっている。なお、図2の(a)では、図の下の方に文字板(図示せず)や指針がある。
従って、この針位置検出装置3では、基本反射面26が入射光路Li上に丁度位置する反射位置Kにある正12時の回転位置に時車25が位置する場合だけでなく、反射面27が反射位置Kに位置する正1時の回転位置や、反射面28が反射位置Kに位置する正3時の回転位置や、反射面29が反射位置Kに位置する正7時の回転位置に、時車25が位置する場合にも、発光部18からの光が反射面27、28又は29で反射されて受光部19で受光されることになる。なお、正時には、秒車23及び分車24は、夫々の初期位置Si1、Si2に位置するので、光路Li、Lrが開かれることは保証されている。
次に、以上の如く構成された本発明による好ましい一実施例の針位置検出装置3を備えた針位置設定装置2による初期位置検出を行う初期位置検出プログラム50の処理の流れについて、図4のフローチャートに基づいて説明する。メモリ14に格納されたこの初期位置検出プログラム50がCPU13で実行されることにより、フローチャートに記載の処理が行われることになる。
電波修正などにおいて、ウオッチ1の針60、61、62を正12時の初期位置に戻すべき旨の指令が出されると、針位置検出装置3自体が初期設定され、該初期設定の後、ウオッチ1が強制帰零モードに入る。
針位置検出装置3自体の初期設定では、例えば、指針車相対位置データ記憶部53の内容がゼロにリセットされる。所望ならば、リセット時の状態が再現可能なように、このリセット時における内容を他の記憶領域に退避させておいてもよい。
次に、発光部18の発光素子33及び受光部19の受光素子31への給電・駆動が開始され、発光部18の発光素子33からビームBiの放出が始まる(図4のステップS101)。
次に、ウオッチ1が、強制帰零モードに入る。この強制帰零モードでは、図1の分周回路11からのパルスP2の繰返し周波数が、例えば、数10倍以上に高められるか又は分周回路11から元々出ている出力のうち数10Hz以上の繰返し周波数のパルスがモータ駆動用に採用されて、秒針60が1回転/秒程度またはそれを上回る早さで高速に強制回転される(ステップS102)。なお、この強制帰零モードで指針60、61、62の回転が開始せしめられる際、指針車相対位置データ記憶部53の内容が、リセットされているので、それ以後の指針60、61、62の位置、換言すれば指針車23、24、25の位置は、帰零動作開始時点での位置を最初の位置(原点)として、指針車相対位置データ記憶部53の計数値と一対一に対応する。
強制帰零モードにおいて、分周回路12からパルスP2が一つ出されると、指針車相対位置データ記憶部53のカウント値が「1」だけ増加すると共に、駆動回路15を介してモータ16が一ステップだけ回転され(図4のステップS102)、該モータ16の一ステップの歩進的回転に応じて輪列17の秒車23が1秒分だけ回転し、該秒車23に輪列を介して結合された分車24及び該分車24に輪列を介して結合された時車25も1秒分だけ回転する。
このように、輪列17の指針車23、24、25が1秒分だけ回転した状態で、受光部19が発光部18から出て反射面で反射されてなる反射光Brを受光したかどうかがチェックされる(ステップS103)。
受光部19で、発光部18からの光を検出していない場合、ステップS102に戻ってモータ16が再度一ステップだけ正転駆動され、該一秒分の回転後の状態において受光部19で反射光Brを検出したかどうかがステップS103でチェックされる。このモータ16の正転駆動(ステップS102)と受光部19による光検出の有無のチェック(ステップS103)とは、受光部19が、いずれかの反射面26、27、28又は29からの反射光Brを検出するまで、繰返しつづけられる。
入射光通過用開口23i、24iが整列して入射光路Liが開かれると共に反射光通過用開口23r、24rが整列して反射光路Lrが開かれる正時の位置に秒車23及び分車24が達し、且つ反射面26、27、28、29のうちのいずれかが、入射光路Liと反射光路Lrの交点となるべき反射位置Kに位置する正0(12)時、正1時、正3時又は正7時の回転位置に時車25が達すると、発光部18から出た光Biが入射光路Liを通って反射面26、27、28又は29に達し該反射面26、27、28又は29で反射されて反射光路Lrを通る反射光Brとなって受光部19に達し、該受光部19で検出されるので、反射面間隔カウンタ54をゼロにリセットしてステップS103をYESで抜け、発光素子18及び受光素子19の駆動を一旦停止させる(ステップS104)。
この反射面間隔カウンタ54は、いずれかの反射面26、27、28又は29の検出後におけるモータ16の回転駆動による時間単位の相対回転量Rを1秒の精度でカウントする。次に、反射面間隔カウンタ54のカウント値が1時間(例えば3、600)に達するまで、モータ16の高速正転駆動を行わせる(ステップS105及びS106)。
1時間分の回転駆動が完了すると、再度、発光部18の発光素子33及び受光部19の受光素子31を駆動し(ステップS107)、発光部18からの光Brが受光部19で受光されるか否かをチェックする(ステップS108)。
即ち、ステップS105〜S108では、モータ16を1時間分回転駆動する毎に、発光素子33及び受光素子31を駆動して、受光部19で発光部18からの光Brを受光しているか否か(反射面26、27、28、29のうちのいずれかが入射及び反射光路Li、Lrの交点となる反射位置Kに達しているか否か)をチェックする。この間に、モータ16が何時間回転されたかは、反射面間隔カウンタ54でカウントされる。
最初の1時間の回転駆動の後で最初にステップS108に達した際に受光部19で光Brの検出があった場合、ステップS108をYESで抜けて発光素子33及び受光素子31の駆動を停止させ(ステップS109)、ステップS110に入る。ここでは、反射面間隔カウンタ54の内容が1時間であることを示していて最初の検出から1時間後であるので、ステップS110をYESで抜ける。1時間の間隔で位置する反射面は、正12時の位置にある反射面26と正1時の位置にある反射面27とだけであるので、当該時点で二度目の反射を与えているのは反射面27であることがわかる。従って、ステップS113では、モータ16を1時間だけ逆転駆動させて時車25を正12時の位置に戻して(ステップS114)、初期位置への位置設定が完了する。
一方、最初の1時間の回転駆動の後でステップS108に達した際に受光部19で光Brの検出がなかった場合、ステップS115で最初の検出後の時間が4時間になったか否かを反射面間隔カウンタ54の内容を参照してチェックする。
この場合、1時間分経過しているだけであるから、ステップS115をNOで抜けて、ステップS104に戻り、受光素子31及び発光素子33の駆動を一旦停止する。
その後、モータ16を1時間分だけ更に回転駆動した後(ステップS105、S106)、発光素子33及び受光素子31を駆動して、受光部19による受光の有無をチェックする(ステップS108)。
受光部19で光Brの検出があった場合、ステップS108をYESで抜けて発光素子33及び受光素子31の駆動を停止させ(ステップS109)、ステップS110に入る。ここでは、反射面間隔カウンタ54の内容から最初の検出から2時間後であることがわかるので、ステップS110をNOで抜けてステップS111に入りステップS110をYESで抜ける。2時間の間隔で位置する反射面は、正1時の位置にある反射面27と正3時の位置にある反射面28とだけであるので、当該時点で二度目の反射を与えているのは正3時の位置にある反射面28であることがわかることになる。従って、ステップS114では、モータ16を3時間だけ逆転駆動させて時車25を正12時の位置に戻して、初期位置への位置設定が完了する。
最初の検出後2時間分の回転駆動の後でステップS108に達した際に受光部19で光Brの検出がなかった場合、ステップS115で最初の検出後の回転駆動量が4時間分になったかどうかをチェックし、ステップS115をNOで抜けて、ステップS104に戻り、受光素子31及び発光素子33の駆動を一旦停止する。
その後、モータ16を1時間分だけ更に回転駆動し(ステップS105、S106)、発光素子33及び受光素子31を駆動して、受光部19による受光の有無をチェックする(ステップS108)。
最初の検出から3時間後に受光部19で光Brを検出することはないので、ステップS108をNOで抜けてステップS115に入り、更に、ステップS115をNOで抜けて、再度、ステップS104に戻り、受光素子31及び発光素子33の駆動を一旦停止する。
その後、モータ16を1時間分だけ更に回転駆動し(ステップS105、S106)、発光素子33及び受光素子31を駆動して、受光部19による受光の有無をチェックする(ステップS108)。この時点では、反射面間隔カウンタ54の内容は、4時間になっている。
受光部19で光Brの検出があった場合、ステップS108をYESで抜けて発光素子33及び受光素子31の駆動を停止させ(ステップS109)、ステップS110に入る。ここでは、最初の検出から4時間後であるので、ステップS110をNOで抜け更にステップS111をNOで抜ける。4時間の間隔で位置する反射面は、正3時の位置にある反射面28と正7時の位置にある反射面29とだけであるので、当該時点で二度目の反射を与えているのは正7時の位置にある反射面29であることがわかることになる。従って、ステップS112では、モータ16を5時間分だけ正転駆動させて時車25を正12時の位置に移動させ、初期位置への位置設定が完了する。
一方、受光部19で光Brの検出がなかった場合、最初の検出の後4時間の回転駆動でも受光部19での検出がないことになるので、ステップS115をYESで抜けて、受光素子31及び発光素子33の駆動を停止させる(ステップS116)。なお、4時間分を超える間隔で位置する反射面は、正7時の位置にある反射面29と正12時の位置にある反射面26とだけであるので、当該時点で正7時の位置から4時間分回転された位置、即ち正11時の位置にあることがわかることになる。従って、この正11時の位置からモータ16を1時間分だけ更に回転駆動させて(ステップS117)時車25を正12時の位置に移動させ、初期位置への位置設定が完了する。
以上において、最初の反射面が正12時の反射面26である場合、該反射面26を検出するために、平均で2.5時間分の回転駆動が行われ、その後、第二の反射面27を検出するのに1時間分の回転駆動が行われるから、全体では、平均的には、3.5時間分の回転駆動が行われることになる。
一方、最初の反射面が正1時の反射面27である場合、該反射面27を検出するために、平均で0.5時間分の回転駆動が行われ、その後、第二の反射面28を検出するのに2時間分の回転駆動が行われるから、全体では、平均的には、2.5時間分の回転駆動が行われることになる。
また、最初の反射面が正3時の反射面28である場合、該反射面28を検出するために、平均で1時間分の回転駆動が行われ、その後、第二の反射面29を検出するのに4時間分の回転駆動が行われるから、全体では、平均的には、5時間分の回転駆動が行われることになる。
更に、最初の反射面が正7時の反射面29である場合、該反射面29を検出するために、平均で2時間分の回転駆動が行われ、その後、第二の反射面26に達しないことを検出するのに4時間分の回転駆動が行われるから、全体では、平均的には、6時間分の回転駆動が行われることになる。
以上の如く、このウオッチ1では、複数の反射面26、27、28、29を異なる角度間隔A1、A2、A3、A4で備えるので、時車25を最大でも半回転程度回転させるだけで、初期位置が何処にあるかを確定し得るから、迅速に初期位置を決定し得る。また、このウオッチ1では、反射面が正時の位置にあるので、最初の反射面を検出した後は、時車25の回転量が1時間分の整数倍になる毎に発光素子33や受光素子31を短い時間の間駆動するだけで、初期位置の決定を行い得るから、エネルギ消費を最小限に抑え得る。
なお、例えば、反射面29を正7時の位置に配置する代わりに、例えば、正6時の位置に配置してもよい。その場合、角度間隔A3は90度(3時間分)であり、角度間隔A4は180度(6時間分)になる。この場合、最初の反射面28を見つけた後、第二の反射面29を検出又は確定するためには、3時間分の回転で足りる。即ち、図4のステップS115では、4時間の代わりに3時間で判定評価することになり、二度目の反射面が正6時の反射面である場合に位置決定に要する平均時間(回転量ないしモータ駆動数)が1時間+3時間=4時間になり、最初の反射面が正6時の反射面である場合に要する平均位置決定時間(回転量ないしモータ駆動数)は、1.5時間+3時間=4.5時間になる。但し、最初の反射面が正12時の反射面になる場合に、要する平均位置決定時間が3時間+1時間=4時間になる。
なお、正時における反射を検出するという条件に限れば、相互に間隔の異なる五つ以上の反射面を配置することはできない。位置検出・確定に要する時間が長くなるけれども、所望ならば、三個の反射面を相互に異なる角度間隔で配置してもよい。例えば、正12時と正1時と正3時との組合せ(ここでは、説明の簡明化のために(0、1、3)と表す)でも、(0、1、4)でも、(0、1、5)でも、(0、1、6)でも、(0、2、5)でも、(0、2、6)でも、(0、3、7)でもよい。ここで、反射面を最初に検出するまでの時間(回転量ないしモータ駆動数)の情報を位置検出に用いない場合には、同じ角度間隔の組合せについて順序を変えるのは、実質的に等価であるから、省略している。
また、以上の実施例で示したウオッチ1では、最初の受光検出後4時間で回転位置が確定されることから、確定された回転位置から任意の特定の位置に針を移動させ得ることになる。従って、以上の例では、反射面26が正12時の位置にあるとして説明したけれども、反射面26、27、28、29が正時の位置にある(時車が正時の位置にある際に反射面26、27、28、29が発光部18からの光Biを受光部19に反射光Brとして与える)限り、反射面26が正12時の位置になくてもよく、場合によっては、正時以外の位置でもよい。但し、例えば、正12時の位置に時車25が位置決めされたことを再度確認するような便宜を考慮すると、正12時の位置に反射面があることが好ましい。
更に、図4のフローチャートでは、最初の反射が得られる回転位置に達する前のステップS102におけるモータの回転駆動量についての情報を利用していないけれども、例えば、指針車相対位置データ記憶部53の計数値に基づいて、4時間分を超えて回転させて初めて反射面を検出した場合(該計数値が4時間を越える場合)には、反射面26に達していることが無条件に確定され、2時間分を超えて回転させて初めて反射面を検出した場合には、反射面26又は29に達していることが確定される。従って、後者の場合、更に1時間分回転させても二度目の反射面が検出されない場合には最初の反射面が反射面29であることが確定される(1時間分回転させて二度目の反射面が検出される場合は最初の反射面が反射面27であることは図4のステップS108、S110、S113の流れと同じ)。このように、最初の反射が得られる回転位置に達するまでに、ステップS102でモータをどれだけ回転させたかについての情報を利用して、時車25の回転位置をより少ない回転駆動量で確定するようにしてもよい。この場合、反射面26を基準として、時間単位での角度間隔を、1、2、4、5のような漸増間隔にする代わりに、1、4、2、5や1、5、2、4のように大小の間隔が交互になるように配置することによって、位置を確定するに要する回転量をより少なくすることも可能である。但し、発光素子33や受光素子31の平均駆動時間は、最初の反射面を検出するに要する駆動量に実質的に依存するので、実際上同程度である。
以上においては、発光素子33と受光素子31とが間隔Dをおいて配置され、発光素子33からの光Biが入射光通過用開口23i,24iを通って斜めに反射面26等に当たり該反射面26等で斜めに反射されてなる反射光Brが反射光通過用開口23r,24rを介して受光素子31で受光される斜め入射・斜め反射の例について説明したけれども、その代わりに、図6に示したように、構成されていてもよい。
図6の針位置検出装置3aでは、発光素子33と受光素子31とが実質的に反射面26等に正対し得るように相互に近接して配置され、秒車22が入射光通過用開口及び反射光通過用開口として働く共用開口23cを有し、分車23も同様に入射光通過用開口及び反射光通過用開口として働く共用開口24cを有する。
従って、この針位置検出装置3aでは、秒車23や分車24や時車25が初期位置Si1,Si2,Si3等にある場合、発光素子33からの光Biが入射光通過用開口として働く共用開口23c,24cを通って時車25上の反射面26,27,28,29等に実質的に垂直に入射し、該反射面26,27,28,29等で実質的に垂直に反射されてなる反射光Brが反射光通過用開口としても働く共用開口23c,24cを通り、発光素子33に近接して位置する受光素子31で受光される。この針位置検出装置3aは、発光素子33から受光素子31までの光路が図2などの針位置検出装置3と異なる点を除き、その他の点では、実質的に針位置検出装置3と同様に構成される。
また、以上においては、時車25の光検出可能化領域が該時車25上の反射面である例について説明したけれども、時車25の光検出可能化領域は、反射面の代わりに図7に示したように光透過性領域であってもよい。
図7の針位置検出装置3bでは、時車25が、反射面26,27,28,29の代わりに該反射面26,27,28,29と同じ位置に光透過性領域としての開口26h,27h,28h,29hを有し、輪列17に関して基板22とは反対側に受光素子31が実装された検出用基板22dをする。
従って、この針位置検出装置3bでは、秒車23や分車24や時車25が初期位置Si1,Si2,Si3等にある場合、発光素子33からの光Biが秒車23及び分車24の入射光通過用開口23i,24iを通り更に時車25の開口26h,27h,28h,29h等を通って、時車25の背面側の基板22d上で発光素子33に正対する受光素子31で受光される。この針位置検出装置3aは、時車25の光検出可能化領域が反射面の代わりに開口で、受光素子31が基板22の代わりに輪列17の反対側の基板22dに実装されている点で図6の針位置検出装置3aと異なる点を除き、その他の点では、実質的に針位置検出装置3aと同様に構成される。
以上においては、一つのモータで輪列を介してすべての指針車を回転させる例について説明したけれども、初期設定に際して、モータの回転駆動に関して同期をとり得る場合には、複数のモータで輪列が回転されるようになっていてもよい。
例えば、図6において、想像線で示したように、基板22のうち回転中心Cからの距離が異なるところににもう一組の発光素子33a及び受光素子31aを設けると共に、秒車23のうち該発光素子33a及び受光素子31a間の入射光Bai及び反射光Barを通過させ得る半径位置で所定の角度位置に入射光通過用開口及び反射光通過用開口として機能し得る別の共用開口23acを設けておき、更に、分車24のうち共用開口23acに正対しうる半径位置で且つ所定の角度位置に所望の角度間隔で、時車25の反射面26,27,28,29と同様な反射面26a等を形成してもよい。
このように構成された針位置検出装置3cでは、発光素子33a及び受光素子31aとの関係では、秒車23が第一の指針車として働き、分車24が第二の指針車として働く。従って、前述の例において、発光素子33及び受光素子31との関係において第一の指針車としての分車24と第二の指針車としての時車25とが所定の角度位置に達したことが受光素子31で検出されるのと同様に、発光素子33a及び受光素子31aとの関係において秒車23と分車24とが所定の基準位置に達したが受光素子31aによって検出されると、秒車23を高速回転させることにより秒車23及び分車に関する次の所定の基準位置を検出するまでの回転量等から秒車23及び分車24の位置を短時間のうちに検出し得る。従って、この検出情報に基づいて、例えば、正時位置を短時間のうちに特定し、該正時位置を基準にして、発光素子33及び受光素子31との関係において時車25の位置を高速に特定し得る。この場合、発光及び受光素子33,31の組に対して、秒車23が係っていなくてもよく、例えば、秒車23の半径が他の車24,25の半径よりも小さかったり、例えば、秒車23又はこれに対応する車が分車24や時車25と同心でなくてもよい。
なお、このような二組の発光・受光素子及び夫々の組に関連した入射光通過用開口や光検出可能化領域等の配備は、図6の例だけではなく、図2の例や図7の例でも同様に行われ得る。その場合、二組の発光・受光素子に対して、図2のような斜め反射、図6のような垂直反射及び図7のような透過のうちの同種のものを組合わせても、異なる二種類のものを組合わせてもよい。
本発明による好ましい実施例の針位置検出装置を備えた針位置設定装置を有するウオッチの模式的な機能ブロック図。 図1のウオッチにおける光学的検出系の初期位置検出動作を模式的に示した説明図で、(a)は(c)のIIA−IIA線断面説明図、(b)は(a)のIIB−IIBに沿って見た時車の反射面の配置を示した平面断面説明図、(c)は(a)のIIC−IIC線断面説明図(平面断面説明図)。 図1のハードウエアのうち発光部及び受光部の回路構成の一例を示した模式的な回路図。 本発明による好ましい一実施例の針位置検出装置を備えた針位置設定装置の処理の流れを示したフローチャート。 図1のウオッチの指針が初期位置にある場合を示した平面説明図。 図1のウオッチにおける光学的検出系の初期位置検出動作を模式的に示した本発明による別の好ましい一実施例の説明図で、(a)及び(b)は、夫々、図2の(a)及び(b)と同様な条件下でみた断面説明図。 図1のウオッチにおける光学的検出系の初期位置検出動作を模式的に示した本発明による更に別の好ましい一実施例の説明図で、(a)及び(b)は、夫々、図2の(a)及び(b)と同様な条件下でみた断面説明図。
符号の説明
1 ウオッチ
2 針位置設定装置
3、3a、3b、3c 針位置検出装置
12 制御部
15 モータ駆動部
16 モータ
17 輪列
18 発光部
19 受光部
22、22d 回路基板
23 秒車
23c、24c 共用開口
23i、24i 入射光通過用開口
23r、24r 反射光通過用開口
24 分車
25 時車
26、26a、27、28、29 反射面
26h、27h、28h、29h 開口
31、31a 受光素子
33、33a 発光素子
54 面間隔カウンタ
60 秒針
61 分針
62 時針
70 プログラム
A1、A2、A3、A4 角度間隔
Bi、Bai、Br、Bar 光
K 反射位置
Li、Lr 光路

Claims (12)

  1. 第一の指針車及び該第一の指針車の回転に応じて回転され該第一の指針車の整数回の回転に伴って一回転する第二の指針車が所定位置に達した際に発光素子からの光を前記第一の指針車の入射光通過用開口を介して前記第二の指針車の光検出可能化領域に入射させ該光検出可能化領域からの検出可能化光を受光素子で検出する針位置位置検出装置であって、
    前記第二の指針車は、所定位置以外の複数の中間回転位置にある際に、前記受光素子が前記検出可能化光を受けるように、複数の光検出可能化領域を相互に異なる角度間隔で有する針位置検出装置。
  2. 前記第二の指針車の光検出可能化領域が反射面であり、前記検出可能化光が反射光であって、前記受光素子が、該反射面で反射された反射光を前記第一の指針車の反射光通過用開口を介して検出するように構成されている請求項1に記載の針位置検出装置。
  3. 前記第一及び前記第二の指針車が所定位置に達した際に前記発光素子からの光が前記第一の指針車の前記入射光通過用開口を介して前記第二の指針車上の前記反射面に斜めに入射され、該反射面で斜めに反射された反射光が前記第一の指針車の反射光通過用開口を介して前記受光素子で検出されるように構成されている請求項2に記載の針位置検出装置。
  4. 前記入射光通過用開口と前記反射光通過用開口とが同一の共用開口からなり、前記第一及び前記第二の指針車が所定位置に達した際に前記発光素子からの光が入射光通過用開口として働く前記第一の指針車の共用開口を介して前記第二の指針車上の反射面に実質的に垂直に入射され、該反射面で実質的に垂直に反射された反射光が第一の指針車の反射光通過用開口として働く前記共用開口を介して受光素子で検出されるように構成されている請求項2に記載の針位置検出装置。
  5. 前記第二の指針車の光検出可能化領域が光透過性領域であり、検出可能化光が前記第二の指針車の光透過性領域を通過した透過孔であって、前記受光素子が、該光透過性領域からの透過孔を検出するように構成されている請求項1に記載の針位置検出装置。
  6. 前記第二の指針車の検出可能化領域の角度間隔は、前記第一の指針車が一回転される際に前記第二の指針車が回転する単位角度の整数倍である請求項1に記載の針位置検出装置。
  7. 前記第一の指針車が分車であり、前記第二の指針車が時車である請求項1から5までのいずれか一つの項に記載の針位置検出装置。
  8. 前記時車の検出可能化領域の角度間隔が30度の整数倍である請求項7に記載の針位置検出装置。
  9. 前記時車は、該時車が所定位置にある際に前記発光素子からの入射光を前記受光素子に検出可能化光として与える基準位置を含めて、回転方向の四箇所に検出可能化領域を有し、前記四つの検出可能化領域のうちの隣接する検出可能化領域の角度間隔が、30度、60度、120度及び150度である請求項7又は8に記載の針位置検出装置。
  10. 前記時車は、該時車が所定位置にある際に前記発光素子からの入射光を前記受光素子に検出可能化光として与える基準位置を含めて、回転方向の四箇所に検出可能化領域を有し、前記四つの検出可能化領域のうちの隣接する反射面の角度間隔が、30度、60度、90度及び180度である請求項7又は8に記載の針位置検出装置。
  11. 前記時車の回転により最初の前記検出可能化領域が検出された後は、前記発光素子及び前記受光素子の駆動が一旦停止され、前記時車が1時間回転する毎に、該回転位置において前記発光素子からの光が前記受光素子で受光されるか否かを検出するに要する時間の間、前記発光素子及び前記受光素子が駆動されるように構成されている請求項7から9までのいずれか一つの項に記載の針位置検出装置。
  12. 請求項1から10までのいずれか一つの項に記載の針位置検出装置を備えた電子時計。
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