JP2004184320A - 配管フランジ接続部検査用ガス検知器 - Google Patents

配管フランジ接続部検査用ガス検知器 Download PDF

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Abstract

【課題】保冷材取付用接着剤の揮発成分の影響を受けないようにする。
【解決手段】ガス吸引ポンプ12の吸入側に、配管フランジ接続部に設けてあるガス漏洩検知用チューブ4に接続するためのガス吸入部16を設ける。ガス吸引ポンプ12の吐出側に、三方弁17を接続する。三方弁17の下流側に、パージガス放出用のガス放出管20と、ガスセンサー14をそれぞれ接続する。配管フランジ1a接続部のガス漏洩検査を行う場合は、ガス吸入部16をガス漏洩検知用チューブ4に接続し、先ず、三方弁17にてガス吸引ポンプ12の吐出側をガス放出管20へ連通させた状態として、ガス吸引ポンプ12を駆動し、配管フランジ接続部の気体を、ガスセンサー14へ接触させることなく排出させてパージさせる。次いで、三方弁17を切換えて、ガス吸引ポンプ12にて吸引した配管フランジ接続部の気体をガスセンサー14へ送って漏洩ガス濃度を検知させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はLNG等の液化ガスを流通させる液化ガス配管のフランジ同士の接続部におけるガス漏れを検査するために用いる配管フランジ接続部検査用ガス検知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
LNG等の液化ガスを流通させる液化ガス配管では、配管の底部に液化ガスが流れている場合、配管の下側部は流通する液化ガスの冷熱により冷却されて収縮するため、配管の上側部に対して収縮量の差が生じ、このため上記液化ガス配管には反るような荷重が作用するようになる。このような荷重が上記液化ガス配管のフランジ同士の接続部に作用すると、該フランジ接続部には上方側を開くような応力が作用するようになることから、該フランジ接続部においては、配管内を流通させる液化ガスの漏洩が生じる虞が懸念され、このために、上記配管フランジ接続部に対してガスの漏洩検査を定期的に実施する必要がある。
【0003】
そのため上記液化ガス配管のフランジ同士の接続部は、図2に示す如く、接続すべき液化ガス配管1のフランジ1a同士を、該フランジ1aの径よりも所要寸法小さい外径を有するシール材2を介在させて接続することにより、該シール材2の外周側に全周方向に亘る溝状の空間部3を形成させ、先端部(一端部)を外部へ引き出してあるガス漏洩検知用チューブ4の基端部(他端部)を、上記空間部3に挿入配置した状態にて、上記対向する液化ガス配管1のフランジ1a同士の外周に、テープ6を巻き付けて上記空間部3の外周側を閉塞させ、更に、該テープ6の外周側に、液化ガス配管1を保冷するための保冷材7を、接着剤8にて接着して取り付け、該保冷材7の外周に、板金9を巻いて化粧を施すようにした構成として、液化ガス配管1内を流れる液化ガスの上記配管フランジ1a接続部における漏洩検査を行う場合には、検査を行うべき配管フランジ1a接続部の空間部3内の気体を、該空間部3に接続してある上記ガス漏洩検知用チューブ4を通して取り出して、該気体中における液化ガスの漏洩濃度をガス検知器にて検知することにより、上記配管フランジ1a接続部におけるガス漏洩の有無を判断するようにしている。
【0004】
なお、上記保冷材7を液化ガス配管1に取り付ける場合、通常は、保冷材7を断面形状半円形に製造しておき、2つの保冷材7を、液化ガス配管1の外周に180度位置よりそれぞれ接着剤8にて貼り付けることにより、上記液化ガス配管1の周囲を覆う保冷材7の層を形成させることができるようにし、更に、該保冷材7の層の外周に、上記と同様にして2つの保冷材7を180度位置より接着剤8にて貼り付け、その後、必要に応じて上記と同様にして保冷材7の貼り付け作業を順次実施することにより、保冷材7の層を2層以上形成させて設けるようにしてあり、この際、上記保冷材7にて形成される内外方向の各層では、周方向に配置される2つの保冷材7の位相を周方向に90度ずつずらすと共に、長手方向の保冷材7の接合部の位置を所要寸法ずらすことにより、保冷材7同士の接合部が内外方向に連続しないようにしてある。
【0005】
上記液化ガスの漏洩濃度を検知するためのガス検知器としては、従来、常設式のガス検知器が使用されていたが、このようにガス検知器を常設して使用する場合には、所定間隔(たとえば、10mに1個所)に設置することが義務付けられていたため、常設すべきガス検知器の数が多くなると共に、その設置に要するスペースも大となることから、設備コストが嵩むという問題があった。
【0006】
そのため近年では、上記常設式のガス検知器を用いる場合の問題点を解消できる、すなわち、ガス検知器の数及び設置スペースを削減できる手法として、ポータブル式のガス検知器を使用して配管フランジ接続部におけるガス漏洩検査を行うことが提案されてきている。このようにポータブル式のガス検知器を用いて配管フランジ1a接続部における液化ガスの漏洩検査を行う場合は、配管フランジ1a接続部に接続してあるガス漏洩検知用チューブ4の先端部を、通常はゴム栓5にて閉塞させた状態としておき、漏洩検査作業実施時に、作業者が、図2に実線で示す如く、検査を行うべき配管フランジ1a接続部に対応する上記ガス漏洩検知用チューブ4のゴム栓5を取り外して開放した後、図2に二点鎖線で示す如く、現場に搬入したポータブル式のガス検知器10のガス吸入部11を、上記開放されたガス漏洩検知用チューブ4の先端部に接続して、該ガス検知器10にて吸引させることにより、上記配管フランジ1a接続部に設けてある空間部3内の気体を、ガス漏洩検知用チューブ4を通して上記ガス検知器10へ導入させて漏洩ガス濃度の検知を行わせるようにしている。
【0007】
ところで、上記ポータブル式のガス検知器10のように、サンプリングを自動吸引により行う形式のガス検知器は、一般に、図3にその概略を示す如く、真空ポンプ等のガス吸引ポンプ12の吸入側に、たとえば、上記ガス漏洩検知用チューブ4の一端部に接続できるよう上記ガス検知器10に設けたガス吸入部11のように、検査対象となる気体15を吸入するためのガス吸入部13を設けると共に、上記ガス吸引ポンプ12の吐出側に、ガスセンサー14の入口側を接続して、上記ガス吸入部13を通してガス吸引ポンプ12に吸引された検査対象気体15を、すべてガスセンサー13へ送給して、該検査対象気体15中における検査対象ガスの検出を行わせるようにしている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−20015号公報
【特許文献2】
実開平1−160345号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記液化ガス配管1のフランジ1a接続部では、液化ガス配管1の内部から洩れ出る液化ガスではなく、上記液化ガス配管1に保冷材7を取り付けるために用いた接着剤8の揮発成分が、ガス漏洩検査のインターバルの間に上記配管フランジ1a接続部の空間部3に滞留することがある。
【0010】
このように上記空間部3に接着剤8の揮発成分が滞留した状態において、図3に示した如きサンプリングを自動吸引にて行う形式の従来のガス検知器を用いて上記配管フランジ1a接続部における液化ガスの漏洩検査を行うと、上記空間部3に滞留していた接着剤8の揮発成分を含んだ気体が、検査対象気体15としてガス吸引ポンプ12に吸入された後、そのままガスセンサー14へ送られてしまうようになることから、該ガスセンサー14では、上記接着剤8の揮発成分が擬似ガスとして検出されてしまうことに伴って、検知対象ガスである液化ガスの検知に対してノイズが発生したり、漏洩ガス濃度の計測を行うに当たって零点のずれが生じることがあり、このため液化ガスの漏洩濃度の正確な検知を行うことができず、したがって、ガス漏洩の有無を検出する際の障害となるという問題がある。
【0011】
このために、たとえば、液化ガス配管1の敷設工事を行った後、配管フランジ1a接続部におけるガス漏洩検査をもって工事の完了が確認されるような場合には、上述したように、ガス漏洩検査により検知されるガス濃度がいつまでも0にならないため、工事完了の確認に支障が生じるという問題が生じる虞も懸念される。
【0012】
又、上記のように配管フランジ1a接続部のガス漏洩検査を実施したときに、ガスセンサー14に導入された接着剤8の揮発成分が該ガスセンサー14に付着すると、同じガス検知器を用いてあまり時間が経過していない時点で次の配管フランジ1a接続部におけるガス漏洩検査を行うべく、配管フランジ1a接続部の空間部3の気体を吸入させるようにすると、表示がマイナスの値を指したまま零点に戻らないことがあり、この現象は、一度使用したガス検知器を5〜10分間放置しなければ解消できないため、多数個所の配管フランジ1a接続部のガス漏洩検査を行う場合には、作業者が現場に多数のガス検知器を携行し、一台使用すると、その使用したガス検知器をしばらく休ませるようにして、順次別のガス検知器に取り替えながらガス漏洩検査を実施する必要があり、このため作業に多大な労力を要するという問題もある。
【0013】
因みに、上記配管フランジ1a接続部における空間部3に滞留する接着剤8の揮発成分の影響を解消させるための手法としては、上記空間部3の気体をガス検知器に吸入させる前に、予め窒素ガスを用いて上記空間部3をパージさせることも考えられるが、この場合には、配管フランジ1a接続部ごとに窒素ガスを供給できるようにするために、各配管フランジ1a接続部に窒素ガス配管ノズル(ホースステーション)を設置したり、若しくは、作業者が窒素ガスのパージ用のツールを現場に搬入して配管フランジ1a接続部ごとに移動させる必要が生じるが、上記液化ガス配管1のフランジ1a接続部は、通常、プラントの各所に広がって設けられているため、各配管フランジ1a接続部ごとに窒素ガス配管ノズルを設ける場合には、設備が大規模になって多大な設備コストを要するという問題が生じる。一方、作業者が窒素ガスのパージ用ツールを現場に搬入し、配管フランジ1a接続部ごとに順次上記パージ用ツールを持って移動する場合には、作業者の手間及び労力が多大になるという問題が生じる。
【0014】
そこで、本発明は、液化ガス配管のフランジ接続部に設けてある空間部に、たとえ保冷材の取り付けに用いた接着剤の揮発成分が滞留していたとしても、該接着剤の揮発成分の影響を受けることなく、検知対象となる液化ガスの漏洩の有無を検知できる配管フランジ接続部検査用ガス検知器を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、内部にガス吸引ポンプとガスセンサーが備えてあり、ガス吸引ポンプの吸入側から吸引された対象ガスをガス吸引ポンプの吐出側からガスセンサーへ送るようにしてあるガス検知器本体の内部に、三方弁とパージ用ガス放出管を設け、且つ該三方弁に、上記ガス吸引ポンプの吐出側と、ガスセンサーの入口側と、パージ用ガス放出管を接続してなり、配管フランジ接続部に一端を接続したガス漏洩検知用チューブの他端を、上記ガス吸引ポンプの吸入側に接続し、該ガス吸引ポンプで吸引したガスを上記三方弁の切り換えによりガスセンサー又はパージ用ガス放出管へ送るようにした構成とし、更に、ガス検知器本体の外側より三方弁を切り換えるようにした構成とする。
【0016】
配管フランジ接続部におけるガス漏洩検査を行う場合は、吸引ポンプの吸入側を、配管フランジ接続部に設けてあるガス漏洩検知用チューブに接続し、先ず、三方弁を、ガス吸引ポンプの吐出側がガス放出管に連通するよう切り換え操作した状態にて、上記ガス吸引ポンプを運転する。これにより、配管フランジ接続部よりガス漏洩検知用チューブを通してガス検知器本体のガス吸引ポンプへ吸入される気体は、三方弁、ガス放出管を経てそのまま大気中へ排出され、このため配管への保冷材の取り付けに使用した接着剤の揮発成分が含まれている虞のある気体は排除されて、上記配管フランジ接続部のパージが行われる。しかる後、上記三方弁を、ガス吸引ポンプの吐出側がガスセンサーの入口側に連通接続されるよう切り換えると、上記パージ後の配管フランジ接続部の気体が、ガス漏洩検知用チューブを通してガス吸引ポンプへ導かれた後、三方弁を経て上記ガスセンサーへ送られ、該ガスセンサーにて漏洩ガス濃度の検知が行われるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1は本発明の配管フランジ接続部検査用ガス検知器の実施の一形態を示すもので、図3に示した如き従来のガス検知器と同様のガス吸引ポンプ12とガスセンサー14を備えてなるガス検知器本体Iを形成すると共に、該ガス検知器本体Iの内部に、三方弁17とパージ用ガス放出管20を設け、且つ上記三方弁17の1つの接続口17aに、上記ガス吸引ポンプ12の吐出側を、連結管18を介し接続すると共に、別の接続口17bに、ガスセンサー14の入口側を、連結管19を介し接続し、更に、残る1つの接続口17cに、上記パージ用ガス放出管20を接続して、上記接続口17cを該ガス放出管20を介して外部に連通させた構成とする。
【0019】
上記ガス検知器本体Iのガス吸引ポンプ12の吸入側には、図2に示した如き液化ガス配管1のフランジ1a接続部に設けてあるガス漏洩検知用チューブ4の先端部に対して一端部(先端部)を着脱自在に連通接続できるようにしてなる柔軟なチューブ状のガス吸入部16の他端部(基端部)を接続する。
【0020】
上記三方弁17は、切換え操作を上記ガス検知器本体Iの外側から手動で行うことができるようにしてあり、この三方弁17の切り換え操作により、ガス吸引ポンプ12の吸入側から吸引された気体を、ガスセンサー14又はガス放出管20のいずれか一方に切り換えて送ることができるようにしてある。なお、21はガスセンサー14におけるガスの検知に供された後の気体を排出する排出口である。
【0021】
上記構成としてある本発明の配管フランジ接続部検査用ガス検知器を用いて、図2に示した如き液化ガス配管1のフランジ1a接続部におけるガス漏洩検査を行う場合は、ガス吸入部16の先端部を、図2に示したガス検知器10と同様にして、ガス漏洩検知用チューブ4の先端部に接続し、先ず、三方弁17を、ガス吸引ポンプ12の吐出側がガス放出管20に連通するように切換え操作した状態において、ガス吸引ポンプ12を所要時間運転すると、配管フランジ1a接続部に設けてある空間部3内の気体は、ガス漏洩検知用チューブ4、ガス吸入部16を通して上記ガス吸引ポンプ12に吸入された後、連結管18、三方弁17、を経てガス放出管20へ導かれ、該ガス放出管20より大気中へそのまま放出され、これにより、上記空間部3のパージが行われる。このパージに要する時間は、液化ガス配管1のサイズ等に応じて変化する空間部3の容積と、ガス吸引ポンプ12の吸引能力によって変化するので、上記空間部3の容積やガス吸引ポンプ12の吸引能力を考慮して適宜設定すればよい。
【0022】
次いで、上記三方弁17を、ガス吸引ポンプ12の吐出側がガスセンサー14の入口側へ連通するように切換え操作すると、一旦パージされた後の上記空間部3内の気体がガス吸引ポンプ12へ吸引された後、連結管18、三方弁17、連結管19を経てガスセンサー14へ導かれ、該ガスセンサー14にて検知対象となる液化ガスの検知が行われて、このガスの検知に基づいて上記空間部3における漏洩ガス濃度の検出が行われ、その結果を基に配管フランジ1a接続部におけるガス漏洩の有無が検証されるようになる。
【0023】
このように、本発明の配管フランジ接続部検査用ガス検知器によれば、配管フランジ1a接続部に設けてある空間部3に、たとえ液化ガス配管1への保冷材7の取り付けに用いた接着剤8の揮発成分が滞留していたとしても、該接着剤8の揮発成分を含む上記空間部3内の気体を、ガスセンサー14に接触させることなく排除して空間部3をパージさせることができ、しかる後、上記パージ後の空間部3の気体を用いて検知対象となる液化ガスの検知を行うことができることから、ガスセンサー14に対して上記接着剤8の揮発成分が接触する虞を解消でき、このためガスセンサー14にて配管フランジ1a接続部の空間部3における液化ガスのガス漏洩濃度の検知を行うときに、上記接着剤8の揮発成分による外乱が発生する虞を解消できることから、ノイズの発生や、ゼロ点のずれの発生を未然に防止することができ、したがって、上記液化ガスの漏洩濃度の検知を正確に行うことができて、その結果、配管フランジ1a接続部におけるガス漏洩の有無を正確に検出することができる。
【0024】
又、上記のように、ガス漏洩検査時に、ガスセンサー14に接着剤8の揮発成分が接触して付着する虞を未然に防止できるため、上記本発明の配管フランジ接続部検査用ガス検知器は、従来のガス検知器の如くある配管フランジ1a接続部のガス漏洩検査に一度使用した後に所要時間休ませる必要はなく、このため、多数個所の配管フランジ1a接続部におけるガス漏洩検査を順次実施するような場合であっても、作業者は、本発明の配管フランジ接続部用ガス検知器を一台のみ現場に携行して搬入すればよいため、作業者の労力及び手間を従来のガス検知器を用いる場合に比して大幅に削減することができる。しかも、大掛かりな窒素ガス配管ノズルの設置や、作業者によるパージ用ツールの現場への搬入を行う必要はないため、設備コストや作業者の労力が多大になることはない。
【0025】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、ガス吸引ポンプ12は、ガス漏洩検知用チューブ4を介して配管フランジ1a接続部に設けてある空間部3の気体を吸入できれば、任意の形式のものを採用してよいこと、ガス吸入部16は、配管フランジ1a接続部に設けてあるガス漏洩検知用チューブ4に先端部を接続することができれば、その形状や寸法は自在に設定してよいこと、ガスセンサー14は液化ガス配管1を流通させる液化ガスの存在を検知できれば、いかなる形式のものを用いてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の配管フランジ接続部検査用ガス検知器によれば、内部にガス吸引ポンプとガスセンサーが備えてあり、ガス吸引ポンプの吸入側から吸引された対象ガスをガス吸引ポンプの吐出側からガスセンサーへ送るようにしてあるガス検知器本体の内部に、三方弁とパージ用ガス放出管を設け、且つ該三方弁に、上記ガス吸引ポンプの吐出側と、ガスセンサーの入口側と、パージ用ガス放出管を接続してなり、配管フランジ接続部に一端を接続したガス漏洩検知用チューブの他端を、上記ガス吸引ポンプの吸入側に接続し、該ガス吸引ポンプで吸引したガスを上記三方弁の切り換えによりガスセンサー又はパージ用ガス放出管へ送るようにした構成とし、更に、ガス検知器本体の外側より三方弁を切り換えるようにした構成としてあるので、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1) 配管フランジ接続部に設けてあるガス漏洩検知用チューブに、たとえ液化ガス配管への保冷材の取り付けに用いた接着剤の揮発成分が滞留していたとしても、該接着剤の揮発成分をガスセンサーに接触させることなく排除することができ、しかる後、上記接着剤の揮発成分の排除された状態の配管フランジ接続部より導いた気体を用いて検知対象となる液化ガスの検知を行うことができるため、ガスセンサーにて上記液化ガスのガス漏洩濃度の検知を行うときに、上記接着剤の揮発成分によるノイズの発生やゼロ点のずれ等の外乱が発生する虞を未然に防止でき、したがって、上記液化ガスの漏洩濃度の検知を正確に行うことができることから、配管フランジ接続部におけるガス漏洩の有無を正確に検出することができる。
(2) ガス漏洩検査時に、ガスセンサーに接着剤の揮発成分が接触して付着する虞を防止できるため、従来のガス検知器の如く、ある配管フランジ接続部のガス漏洩検査に一度使用した後に所要時間休ませる必要はなく、このため、多数個所の配管フランジ接続部におけるガス漏洩検査を順次実施するような場合であっても、作業者は、本発明の配管フランジ接続部検査用ガス検知器を一台のみ現場に搬入すればよいため、作業者の労力及び手間を従来のガス検知器を用いる場合に比して大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管接続部検査用ガス検知装置の実施の一形態を示す概要図である。
【図2】液化ガス配管のフランジ接続部を示す切断側面図である。
【図3】従来用いられているガス検知器の概要を示す図である。
【符号の説明】
I ガス検知器本体
1 液化ガス配管
1a フランジ
4 ガス漏洩検知用チューブ
12 ガス吸引ポンプ
14 ガスセンサー
17 三方弁
20 ガス放出管

Claims (2)

  1. 内部にガス吸引ポンプとガスセンサーが備えてあり、ガス吸引ポンプの吸入側から吸引された対象ガスをガス吸引ポンプの吐出側からガスセンサーへ送るようにしてあるガス検知器本体の内部に、三方弁とパージ用ガス放出管を設け、且つ該三方弁に、上記ガス吸引ポンプの吐出側と、ガスセンサーの入口側と、パージ用ガス放出管を接続してなり、配管フランジ接続部に一端を接続したガス漏洩検知用チューブの他端を、上記ガス吸引ポンプの吸入側に接続し、該ガス吸引ポンプで吸引したガスを上記三方弁の切り換えによりガスセンサー又はパージ用ガス放出管へ送るようにしたことを特徴とする配管フランジ接続部検査用ガス検知器。
  2. ガス検知器本体の外側より三方弁を切り換えるようにした請求項1記載の配管フランジ接続部検査用ガス検知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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