JP2004183365A - トレーラハウス - Google Patents
トレーラハウス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004183365A JP2004183365A JP2002352938A JP2002352938A JP2004183365A JP 2004183365 A JP2004183365 A JP 2004183365A JP 2002352938 A JP2002352938 A JP 2002352938A JP 2002352938 A JP2002352938 A JP 2002352938A JP 2004183365 A JP2004183365 A JP 2004183365A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- groove
- units
- trailer house
- top plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Residential Or Office Buildings (AREA)
Abstract
【課題】トレーラハウスのユニットを接続した後の屋根の造作を不要にする。
【解決手段】天板部分が防水加工されたユニットを平面または立体的に組み合わせユニット同士を連結して構成されるトレーラハウスにおいて、ユニット1,2の天板1a,2aの接続面近傍に接続面と平行に雨樋を兼ねて断面略四角形の溝1b,1c,2b,2cを形成し、接続されたユニット同士の接続面近傍の両方の前記溝に断面略コ字状のカバー5を掛け渡し、前記カバー5とカバー下方のユニット接続部上面の水平部分との間に第1の弾性パッキン6を挟着し、前記カバー5とカバー内側の溝の垂直面部との間に第2の弾性パッキン7,8を挟着する。
【選択図】 図1
【解決手段】天板部分が防水加工されたユニットを平面または立体的に組み合わせユニット同士を連結して構成されるトレーラハウスにおいて、ユニット1,2の天板1a,2aの接続面近傍に接続面と平行に雨樋を兼ねて断面略四角形の溝1b,1c,2b,2cを形成し、接続されたユニット同士の接続面近傍の両方の前記溝に断面略コ字状のカバー5を掛け渡し、前記カバー5とカバー下方のユニット接続部上面の水平部分との間に第1の弾性パッキン6を挟着し、前記カバー5とカバー内側の溝の垂直面部との間に第2の弾性パッキン7,8を挟着する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動および増設や縮小が可能なユニット家屋を組み合わせてなるトレーラハウスに関する。
【0002】
【従来の技術】
アパート経営では、一旦建築したアパートの規模をその後の都合により拡張したり縮小したい場合がある。また、一般の住宅でも、家族構成の変動に合わせて、拡張したり縮小したい場合がある。この要望を実現する建築方式としてトレーラハウスが用いられている。トレーラハウスでは、ユニットを平面的、立体的に組み合わせて接続する構造であるため、増築および縮小が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、トレーラハウスは、ユニットの天板部分は防水加工がしてあるものの、ユニット同士の接続部分となる壁には防水加工がしていない。そのためユニットを横方向に連結した場合、ユニット同士の接続部分の最上部分から壁を伝わって雨漏りするおそれがある。その対策として、全ユニットの天板部分全体に新たに屋根を作成する必要があった。そこで本発明は、ユニットの接続部分の雨漏りを防ぐことにより、屋根の作成を不要としたトレーラハウスを提案することを課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、天板部分が防水加工されたユニットを平面または立体的に組み合わせユニット同士を連結して構成されるトレーラハウスにおいて、ユニットの天板の接続面近傍に接続面と平行に雨樋を兼ねて形成された断面略四角形の溝と、接続されたユニット同士の接続面近傍の両方の前記溝に掛け渡される断面略コ字状のカバーとを備えたことを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記カバーとカバー下方のユニット接続部上面の水平部分との間に挟着される第1の弾性パッキンと、前記カバーとカバー内側の溝の垂直面部との間に挟着される第2の弾性パッキンと、前記第2の弾性パッキンの外側のカバーの外側から第2の弾性パッキンを貫通して溝の垂直面部にカバーを取り付ける固定ボルトとを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記溝の外側天板部のレベルをその内側の天板部のレベルよりも上昇させるとともに、前記溝の内側天板の複数の適位置に前記上昇した溝の外側天板部のレベルよりも上位の突起部を形成し、かつ前記カバーの両端を内側にレ字状に折り返したことを特徴とする。
【0007】
請求項4の発明は、請求項1または2または3の発明において、ユニットの天板部のほぼ中央部分に前記溝と平行に雨樋を兼ねて形成された断面略四角形の溝と、この溝に対応するユニットの底板部下側の位置に形成された前記溝に対応する形状の凸部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す断面図、図2は図1の要部を拡大した断面図、図3は図1の斜視図である。これらの図において、1,2はトレーラハウスを構成するユニットであり、ユニット1,2の天板1a,2aはスチールパネルにFRPを積層し防水加工されている。天板1a,2aの両端部には接続部と平行に断面略四角形の雨樋を兼ねた溝1b,1c,2b,2cが形成されている。ユニット1,2を接続する場合は、ユニット1,2の内側からボルト3,4等により互いに接続される。
【0009】
ユニット1,2が接続されると、次は、接続部の両側に平行に形成されている溝1c,2bに、断面略コ字状のカバー5を被せる。カバー5とその内側のユニット1とユニット2の接続面の上端部との間に第1のゴムパッキン6が挟みこまれ、カバー5とその内側の溝1c,2bの外側の垂直面部との間に第2のゴムパッキン7,8が挟みこまれる。さらに、第2のゴムパッキン7,8の外側のカバー5の外側から第2のゴムパッキン7,8を貫通して溝1c,2bの垂直面部に固定ボルト9,10が取り付けられてカバー5が固定される。
【0010】
このようにユニット1,2の接続部の上端をカバー5で覆ったことで、接続部上端からの雨漏りが防止され、従来必要であったユニット1,2の天板1a,2aの上の屋根の造作が不要となる。また、その結果、溝1b,1c,2b,2cが雨樋として機能し、雨水を速やかに排出することが可能となる。
【0011】
図4は本発明の第2の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す斜視図、図5は図4の要部を拡大した断面図である。この第2の実施形態は、基本的な構成は図1の第1の実施形態と共通であり、異なるのはカバー5Aの両端を内側にレ字状に折り返したことと天板の各部のレベルを変えたことである。すなわち、ユニット1,2の天板1a,2aのレベルをLとすると、カバー5Aで覆われる部分の天板1d,2dのレベルを溝1b,1c,2b,2cの深さの4分の1程度高くする。
【0012】
それにより、天板1dと天板2dの接続部のレベルが、溝1b,1c,2b,2cが雨水で満杯になったときの水位よりも高くなり、カバー5Aの内側を伝わっての接続部からの雨漏りが確実に防がれる。なお、天板1d,2dのレベルを高くしたことで、このままでは、ユニット1,2を上下に積み重ねる場合に、天板1d,2dの部分に荷重が集中する。それを回避するため、天板1a,2aの任意の位置に、天板1d,2dのレベルよりも上位の突起部としてH鋼1e,1f,2e,2fを溝と直交する方向に配置した。
【0013】
さらに、ユニット1,2の底板の下面に、H鋼1e,1f,2e,2fと交差する方向(溝方向と平行)にH鋼1g,2gを配置し、ユニット1,2を上下に重ねたとき、H鋼1g,2gが下側のユニットの溝1h,2hに嵌合するようにした。また、図4および図5の第2の実施形態の構成で図1〜図3の第1の実施形態と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略した。なお、図5中の11は、ユニット1,2の当接部の上端に挟着した第3のゴムパッキンである。
【0014】
図6は本発明の第3の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す側面図である。この第3の実施形態は、基本的な構成は図1の第1の実施形態と共通であり、異なるのは、ユニット1,2の天板1a,2aの中央部分に溝1b,1c,2b,2cと平行に雨樋を兼ねた溝1h,2hを形成するとともに、ユニット1,2の底板部下側の、溝1h,2hに対応する位置に溝1h,2hに対応する形状の凸部1j,2jを形成したことである。それにより、ユニット1,2を上下に重ねる場合に、溝1h,2hと凸部1j,2jを嵌合させることにより上下間での位置合わせが容易になるとともに、ユニット1,2の横方向の接続の補強ともなる。なお、図6の第3の実施形態の構成で図1〜図3の第1の実施形態と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略した。
【0015】
図7〜図10は、本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。図7は単身時代に2個のユニットにより家屋を構成した場合を示す。図8はやがて結婚して夫婦2人の時代にはユニットを1個追加する。図9は次に、子供が生まれて家族3人の時代になるとさらにユニットを1個追加する。図10はさらに、子供が生まれて家族4人の時代になるとまたさらにユニットを2個追加して2階建てとする。なお、各図でユニットの上に屋根の造作がしてあるが、上述したように、本発明に係るトレーラハウスのユニットは雨漏りがしないため、美観上設けたものであり、屋根の防水については配慮しなくてすむ。
又、図11は屋根を傾斜させた場合の断面図を示すもので、屋根を傾斜させた場合にも同様に応用が可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1の発明によれば、ユニットの天板の接続面近傍に接続面と平行に断面略四角形の溝を雨樋を兼ねて形成し、接続されたユニット同士の接続面近傍の両方の前記溝に断面略コ字状のカバーを掛け渡したことで、天板の接続部からの雨漏りが解消されて、ユニットの天板の上に屋根を架けることが不要となる。
【0017】
請求項2の発明によれば、溝に掛け渡された断面略コ字状のカバーの内側の水平部と垂直部の内側にそれぞれ第1および第2のゴムパッキンを挟着し、さらに第2のゴムパッキンの外側のカバーの外側から第2のゴムパッキンを貫通して固定ボルトにより溝の垂直面部にカバーを取り付けたことで、カバーが風雨に対して安定するとともに防水性も向上する。
【0018】
請求項3の発明によれば、溝の外側天板部のレベルをその内側天板部のレベルよりも上昇させるとともに、前記溝の内側天板の複数の適位置に前記上昇した溝の外側天板部のレベルよりも上位の突起部を形成し、かつ前記カバーの両端を内側にレ字状に折り返したことで、ユニットとユニットとの接続位置が雨樋を兼ねた溝の満水時の水位より上位となり、カバーの内側を伝わっての雨漏りが防がれるとともに、ユニットを上下に重ねた場合に接続位置の天板部分に荷重が集中することが防がれる。
【0019】
請求項4の発明によれば、ユニットの天板部のほぼ中央部分に前記溝と平行に雨樋を兼ねて断面略四角形の溝を形成し、この溝に対応するユニットの底板部下側の位置に前記溝に対応する形状の凸部を形成したことで、ユニットを上下に重ねる場合に、溝と凸部を嵌合させることにより上下間での位置合わせが容易になるとともに、ユニットの横方向の接続の補強ともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示した断面図である。
【図3】図1の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す斜視図である。
【図5】図4の要部を拡大して示した断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す側面図である。
【図7】本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。
【図8】本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。
【図9】本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。
【図10】本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。
【図11】屋根を傾斜させた場合の断面図である。
【符号の説明】
1 ユニット
1a 天板
1b,1c 溝
1d 天板
1e,1f 1g H鋼
1h 溝
1j 凸部
2 ユニット
2a 天板
2b,2c 溝
2d 天板
2e,2f,2g H鋼
2h 溝
2j 凸部
3,4 ボルト
5,5A カバー
6 第1のゴムパッキン
7,8 第2のゴムパッキン
9,10 固定ボルト
11 第3のゴムパッキン
L 天板のレベル
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動および増設や縮小が可能なユニット家屋を組み合わせてなるトレーラハウスに関する。
【0002】
【従来の技術】
アパート経営では、一旦建築したアパートの規模をその後の都合により拡張したり縮小したい場合がある。また、一般の住宅でも、家族構成の変動に合わせて、拡張したり縮小したい場合がある。この要望を実現する建築方式としてトレーラハウスが用いられている。トレーラハウスでは、ユニットを平面的、立体的に組み合わせて接続する構造であるため、増築および縮小が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、トレーラハウスは、ユニットの天板部分は防水加工がしてあるものの、ユニット同士の接続部分となる壁には防水加工がしていない。そのためユニットを横方向に連結した場合、ユニット同士の接続部分の最上部分から壁を伝わって雨漏りするおそれがある。その対策として、全ユニットの天板部分全体に新たに屋根を作成する必要があった。そこで本発明は、ユニットの接続部分の雨漏りを防ぐことにより、屋根の作成を不要としたトレーラハウスを提案することを課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、天板部分が防水加工されたユニットを平面または立体的に組み合わせユニット同士を連結して構成されるトレーラハウスにおいて、ユニットの天板の接続面近傍に接続面と平行に雨樋を兼ねて形成された断面略四角形の溝と、接続されたユニット同士の接続面近傍の両方の前記溝に掛け渡される断面略コ字状のカバーとを備えたことを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記カバーとカバー下方のユニット接続部上面の水平部分との間に挟着される第1の弾性パッキンと、前記カバーとカバー内側の溝の垂直面部との間に挟着される第2の弾性パッキンと、前記第2の弾性パッキンの外側のカバーの外側から第2の弾性パッキンを貫通して溝の垂直面部にカバーを取り付ける固定ボルトとを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記溝の外側天板部のレベルをその内側の天板部のレベルよりも上昇させるとともに、前記溝の内側天板の複数の適位置に前記上昇した溝の外側天板部のレベルよりも上位の突起部を形成し、かつ前記カバーの両端を内側にレ字状に折り返したことを特徴とする。
【0007】
請求項4の発明は、請求項1または2または3の発明において、ユニットの天板部のほぼ中央部分に前記溝と平行に雨樋を兼ねて形成された断面略四角形の溝と、この溝に対応するユニットの底板部下側の位置に形成された前記溝に対応する形状の凸部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す断面図、図2は図1の要部を拡大した断面図、図3は図1の斜視図である。これらの図において、1,2はトレーラハウスを構成するユニットであり、ユニット1,2の天板1a,2aはスチールパネルにFRPを積層し防水加工されている。天板1a,2aの両端部には接続部と平行に断面略四角形の雨樋を兼ねた溝1b,1c,2b,2cが形成されている。ユニット1,2を接続する場合は、ユニット1,2の内側からボルト3,4等により互いに接続される。
【0009】
ユニット1,2が接続されると、次は、接続部の両側に平行に形成されている溝1c,2bに、断面略コ字状のカバー5を被せる。カバー5とその内側のユニット1とユニット2の接続面の上端部との間に第1のゴムパッキン6が挟みこまれ、カバー5とその内側の溝1c,2bの外側の垂直面部との間に第2のゴムパッキン7,8が挟みこまれる。さらに、第2のゴムパッキン7,8の外側のカバー5の外側から第2のゴムパッキン7,8を貫通して溝1c,2bの垂直面部に固定ボルト9,10が取り付けられてカバー5が固定される。
【0010】
このようにユニット1,2の接続部の上端をカバー5で覆ったことで、接続部上端からの雨漏りが防止され、従来必要であったユニット1,2の天板1a,2aの上の屋根の造作が不要となる。また、その結果、溝1b,1c,2b,2cが雨樋として機能し、雨水を速やかに排出することが可能となる。
【0011】
図4は本発明の第2の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す斜視図、図5は図4の要部を拡大した断面図である。この第2の実施形態は、基本的な構成は図1の第1の実施形態と共通であり、異なるのはカバー5Aの両端を内側にレ字状に折り返したことと天板の各部のレベルを変えたことである。すなわち、ユニット1,2の天板1a,2aのレベルをLとすると、カバー5Aで覆われる部分の天板1d,2dのレベルを溝1b,1c,2b,2cの深さの4分の1程度高くする。
【0012】
それにより、天板1dと天板2dの接続部のレベルが、溝1b,1c,2b,2cが雨水で満杯になったときの水位よりも高くなり、カバー5Aの内側を伝わっての接続部からの雨漏りが確実に防がれる。なお、天板1d,2dのレベルを高くしたことで、このままでは、ユニット1,2を上下に積み重ねる場合に、天板1d,2dの部分に荷重が集中する。それを回避するため、天板1a,2aの任意の位置に、天板1d,2dのレベルよりも上位の突起部としてH鋼1e,1f,2e,2fを溝と直交する方向に配置した。
【0013】
さらに、ユニット1,2の底板の下面に、H鋼1e,1f,2e,2fと交差する方向(溝方向と平行)にH鋼1g,2gを配置し、ユニット1,2を上下に重ねたとき、H鋼1g,2gが下側のユニットの溝1h,2hに嵌合するようにした。また、図4および図5の第2の実施形態の構成で図1〜図3の第1の実施形態と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略した。なお、図5中の11は、ユニット1,2の当接部の上端に挟着した第3のゴムパッキンである。
【0014】
図6は本発明の第3の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す側面図である。この第3の実施形態は、基本的な構成は図1の第1の実施形態と共通であり、異なるのは、ユニット1,2の天板1a,2aの中央部分に溝1b,1c,2b,2cと平行に雨樋を兼ねた溝1h,2hを形成するとともに、ユニット1,2の底板部下側の、溝1h,2hに対応する位置に溝1h,2hに対応する形状の凸部1j,2jを形成したことである。それにより、ユニット1,2を上下に重ねる場合に、溝1h,2hと凸部1j,2jを嵌合させることにより上下間での位置合わせが容易になるとともに、ユニット1,2の横方向の接続の補強ともなる。なお、図6の第3の実施形態の構成で図1〜図3の第1の実施形態と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略した。
【0015】
図7〜図10は、本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。図7は単身時代に2個のユニットにより家屋を構成した場合を示す。図8はやがて結婚して夫婦2人の時代にはユニットを1個追加する。図9は次に、子供が生まれて家族3人の時代になるとさらにユニットを1個追加する。図10はさらに、子供が生まれて家族4人の時代になるとまたさらにユニットを2個追加して2階建てとする。なお、各図でユニットの上に屋根の造作がしてあるが、上述したように、本発明に係るトレーラハウスのユニットは雨漏りがしないため、美観上設けたものであり、屋根の防水については配慮しなくてすむ。
又、図11は屋根を傾斜させた場合の断面図を示すもので、屋根を傾斜させた場合にも同様に応用が可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1の発明によれば、ユニットの天板の接続面近傍に接続面と平行に断面略四角形の溝を雨樋を兼ねて形成し、接続されたユニット同士の接続面近傍の両方の前記溝に断面略コ字状のカバーを掛け渡したことで、天板の接続部からの雨漏りが解消されて、ユニットの天板の上に屋根を架けることが不要となる。
【0017】
請求項2の発明によれば、溝に掛け渡された断面略コ字状のカバーの内側の水平部と垂直部の内側にそれぞれ第1および第2のゴムパッキンを挟着し、さらに第2のゴムパッキンの外側のカバーの外側から第2のゴムパッキンを貫通して固定ボルトにより溝の垂直面部にカバーを取り付けたことで、カバーが風雨に対して安定するとともに防水性も向上する。
【0018】
請求項3の発明によれば、溝の外側天板部のレベルをその内側天板部のレベルよりも上昇させるとともに、前記溝の内側天板の複数の適位置に前記上昇した溝の外側天板部のレベルよりも上位の突起部を形成し、かつ前記カバーの両端を内側にレ字状に折り返したことで、ユニットとユニットとの接続位置が雨樋を兼ねた溝の満水時の水位より上位となり、カバーの内側を伝わっての雨漏りが防がれるとともに、ユニットを上下に重ねた場合に接続位置の天板部分に荷重が集中することが防がれる。
【0019】
請求項4の発明によれば、ユニットの天板部のほぼ中央部分に前記溝と平行に雨樋を兼ねて断面略四角形の溝を形成し、この溝に対応するユニットの底板部下側の位置に前記溝に対応する形状の凸部を形成したことで、ユニットを上下に重ねる場合に、溝と凸部を嵌合させることにより上下間での位置合わせが容易になるとともに、ユニットの横方向の接続の補強ともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示した断面図である。
【図3】図1の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す斜視図である。
【図5】図4の要部を拡大して示した断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るトレーラハウスのユニットを接続した状態を示す側面図である。
【図7】本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。
【図8】本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。
【図9】本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。
【図10】本発明に係るトレーラハウスによる家屋の規模の変化を示す一例である。
【図11】屋根を傾斜させた場合の断面図である。
【符号の説明】
1 ユニット
1a 天板
1b,1c 溝
1d 天板
1e,1f 1g H鋼
1h 溝
1j 凸部
2 ユニット
2a 天板
2b,2c 溝
2d 天板
2e,2f,2g H鋼
2h 溝
2j 凸部
3,4 ボルト
5,5A カバー
6 第1のゴムパッキン
7,8 第2のゴムパッキン
9,10 固定ボルト
11 第3のゴムパッキン
L 天板のレベル
Claims (4)
- 天板部分が防水加工されたユニットを平面または立体的に組み合わせユニット同士を連結して構成されるトレーラハウスにおいて、
ユニットの天板の接続面近傍に接続面と平行に雨樋を兼ねて形成された断面略四角形の溝と、
接続されたユニット同士の接続面近傍の両方の前記溝に掛け渡される断面略コ字状のカバーと、
を備えたことを特徴とするトレーラハウス。 - 請求項1に記載のトレーラハウスにおいて、
前記カバーとカバー下方のユニット接続部上面の水平部分との間に挟着される第1の弾性パッキンと、
前記カバーとカバー内側の溝の垂直面部との間に挟着される第2の弾性パッキンと、
前記第2の弾性パッキンの外側のカバーの外側から第2の弾性パッキンを貫通して溝の垂直面部にカバーを取り付ける固定ボルトと、
を備えたことを特徴とするトレーラハウス。 - 請求項1または2に記載のトレーラハウスにおいて、
前記溝の外側天板部のレベルをその内側の天板部のレベルよりも上昇させるとともに、前記溝の内側天板の複数の適位置に前記上昇した溝の外側天板部のレベルよりも上位の突起部を形成し、かつ前記カバーの両端を内側にレ字状に折り返したことを特徴とするトレーラハウス。 - 請求項1または2または3に記載のトレーラハウスにおいて、
ユニットの天板部のほぼ中央部分に前記溝と平行に雨樋を兼ねて形成された断面略四角形の溝と、
この溝に対応するユニットの底板部下側の位置に形成された前記溝に対応する形状の凸部と、
を備えたことを特徴とするトレーラハウス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002352938A JP2004183365A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | トレーラハウス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002352938A JP2004183365A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | トレーラハウス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004183365A true JP2004183365A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32754395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002352938A Pending JP2004183365A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | トレーラハウス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004183365A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015021310A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | コマツハウス株式会社 | 連棟式組立建物における屋根構造および連棟式組立建物の構築方法 |
CN105317116A (zh) * | 2015-11-09 | 2016-02-10 | 无锡新人居科贸有限公司 | 一种模块化设计的装配式建筑 |
-
2002
- 2002-12-04 JP JP2002352938A patent/JP2004183365A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015021310A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | コマツハウス株式会社 | 連棟式組立建物における屋根構造および連棟式組立建物の構築方法 |
CN105317116A (zh) * | 2015-11-09 | 2016-02-10 | 无锡新人居科贸有限公司 | 一种模块化设计的装配式建筑 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN2820994Y (zh) | 一种可拓展的排水防水型集装箱式的活动房 | |
WO2011144941A2 (en) | Pre-fabricated building structure | |
CN102444206A (zh) | 可交叠组合之预制式模块建筑 | |
US7021009B2 (en) | Emergency housing | |
JP7349273B2 (ja) | 住宅の耐水害構造及びこの構造を用いた耐水害住宅 | |
JP2004183365A (ja) | トレーラハウス | |
ITMI20061233A1 (it) | Abitazione di tipo prefabbricato e trasportabile | |
JPS5854221B2 (ja) | コウバイヤネオユウスルカオクノケンチクホウホウ | |
JP2006029064A (ja) | ユニット建物 | |
JPH0363620B2 (ja) | ||
KR20190086058A (ko) | 조립식 주택용 조립 패널 | |
CN110130480B (zh) | 拼接房屋顶及具有其的拼接房 | |
JP3141257B2 (ja) | 屋根パネル | |
JP6697221B2 (ja) | 建物 | |
SU950870A1 (ru) | Лоткообразна панель покрыти | |
JP2001241197A (ja) | 平面ステージ | |
NO20190719A1 (en) | Wall-building element system and prefabricated basic wall-building element. | |
JP2016160710A (ja) | 屋根構造及び家屋 | |
JP3160238U (ja) | 外壁用の断熱ボード | |
JPH11131729A (ja) | 太陽電池付屋根パネルの雪止め構造 | |
JP2011179232A (ja) | 建物および屋根 | |
JP2019218856A (ja) | 屋根構造及び家屋 | |
JP2001115601A (ja) | 面一屋根瓦葺き構造 | |
RU93013057A (ru) | Передвижной контейнерный дом | |
JP3209251B2 (ja) | ユニット式建物 |