JP2004182016A - 衝撃2段吸収式バンパ装置 - Google Patents
衝撃2段吸収式バンパ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004182016A JP2004182016A JP2002348613A JP2002348613A JP2004182016A JP 2004182016 A JP2004182016 A JP 2004182016A JP 2002348613 A JP2002348613 A JP 2002348613A JP 2002348613 A JP2002348613 A JP 2002348613A JP 2004182016 A JP2004182016 A JP 2004182016A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bumper
- impact
- cross member
- frame
- stay
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
【解決手段】本装置は、バンパ1を、フレーム2と間隔を設けて接触可能としたステー3を介し、クロスメンバ4に支持したもので、乗用車等の大型自動車のバンパへの衝突時に、先ず変形容易なクロスメンバである程度の衝撃力を吸収し、さらに衝撃力が大きくなったときクロスメンバの変形を抑えつつバンパ、ステーの変形と、フレームのサイドレールで衝撃エネルギを吸収でき、衝撃力の2段吸収方式により、大型車のフレーム変形を極力少なくしながら、乗用車側の人的、物的損傷も軽減できる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラック等大型自動車の、殊に後部バンパとして最適な衝撃2段吸収式バンパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大型トラックの後部に乗用車等が追突したとき、乗用車等がトラック下に潜り込むことによって大事故に繋がる例が多いため、これを防止せんとして従来の後部バンパの位置を下げ、或いは従来のバンパとは別に潜り込み防止用のバンパを装着することなどが考えられている。
【0003】
この場合、従来は前記いずれのバンパであっても、後端を後下方に突き出すように形成したステーによって、自動車フレームのサイドレールの側面又は下面に支持されるのが通常で、乗用車等の追突時にはバンパ及び前記ステーの変形によって衝突時のエネルギを吸収するようにしていた。
【0004】
しかし、前記の如くバンパを前記ステーを介してサイドレールの側面または下面に支持するものでは全体の変形量が小さく、このため追突した乗用車等には衝撃力が瞬時に加わり、このため乗員に与える衝撃も大きくなり、人的、物的損傷が大きくなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明の解決しようとする課題は、前記乗用車等がトラック等大型自動車のバンパに衝突したときに、大型トラック等のフレーム変形を極力抑えつつ衝撃力を吸収して、殊に乗用車等の側の人的、物的損傷を軽減することのできる衝撃2段吸収式バンパ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明衝撃2段吸収式バンパ装置は、バンパを、フレームと所定の間隔を設けて接触可能としたステーを介し、クロスメンバに支持したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を、図1乃至図3により説明すると、本発明衝撃2段吸収式バンパ装置は、バンパ1を、フレーム2と所定の間隔を設けて接触可能としたステー3を介し、クロスメンバ4に支持したものである。
【0008】
図1乃至図3に示す実施例について更に詳細に説明する。
図はいずれも本発明衝撃2段吸収式バンパ装置を概念的に示すものであるが、前記フレーム2は左右の長いサイドレール2a(図では左側のみを示している)を複数のクロスメンバ4により連結したものであり、この例ではクロスメンバ4は円管状をなして、サイドレール2aとは溶接または連結部材(図示せず)介しての鋲止めにより固定されている。
【0009】
前記ステー3は例えば厚鋼板を組合わせ、溶接して形成されるが、該ステー3には、装着時サイドレール2aの下面に面して所定の隙間Sもって対峙させる接触部3aと、その上方においてサイドレール2aを避けて位置するクロスメンバ4への取付け部3bと、前記接触部3aの下方においてその後面(装着時)に形成したバンパー装着部3cとからなり、前記接触部3a、取付け部3b及び装着部3cは一体的に形成されている。なお、3dは前記取付け部3bにおけるクロスメンバ4への取付け調整部材であり、クロスメンバ4の外側に合わせた円弧部分3eを有する。
【0010】
上記のように構成されたステー3は、例えば次のように装着される。即ち、前記取付け部3bの調整部材3dをボルト5等でステー3の取付け部3bに固定した後、調整部材3dの円弧部分3eをクロスメンバ4の側面に溶接等で固定するが、このとき前記接触部3aがサイドレール2aの下面に面して所定の隙間Sもって対峙するように設定する。
【0011】
上記隙間Sは、後記の如くバンパ1に衝撃力が加わってステー3を介してクロスメンバ4が捩じられ、前記接触部3aがサイドレール2a下面に近づく時減少するが、バンパ1に衝撃力が加わらぬ時の隙間Sは、前記のように捩じり力を受けたクロスメンバ4が、衝撃力がなくなれば完全に復元し得る範囲内で実験等により決定する。
【0012】
前記隙間Sの調整はその量が小さいときは、前記調整部材3dのボルト穴(図示せず)を長穴としておけばこれにより調節可能である。又、前記装着部3cにはバンパ1を装着するが、これもボルト及び長穴のボルト穴(いずれも図示せず)を用いて装着するようにしておけば、バンパ1の地上高などを調節可能に取り付けられる。
【0013】
上記のように構成した本発明の衝撃2段吸収式バンパ装置では、これを大型トラック等の後部に装着後、乗用車等が追突しバンパ1に衝撃力が加わった場合、先ずステー3の取付け部3bより調整部材3dを介してクロスメンバ4が捩じられ、これによって、前記接触部3aは隙間Sを減少させつつサイドレール2a下面に近づくが、衝撃力が隙間Sをゼロとしない程の比較的小さい場合は、主としてクロスメンバ4の捩じり変形(修復可能な)によって衝撃エネルギが吸収される。
【0014】
バンパ1に前記以上の衝撃力が加わった場合には、クロスメンバ4を復元可能範囲で捩じり変形させ、前記接触部3aが隙間Sをゼロとしつつサイドレール2a下面に接触する。そして、それ以後はクロスメンバ4のそれ以上の捩じり変形を拘束しつつサイドレール2aが衝撃力に耐え、またバンパ1及びステー3が変形して、衝突エネルギの必要な吸収を行う。
【0015】
これにより、本発明の衝撃2段吸収式バンパ装置への衝撃力の付加が止まったとき、クロスメンバ4は復元し、以後のフレームとしての使用及び本発明装置の捩じり変形部材としての使用に支障がない。
【0016】
【発明の効果】
本発明衝撃2段吸収式バンパ装置は、バンパを、フレームと所定の間隔を設けて接触可能としたステーを介し、クロスメンバに支持したことを特徴とするので、乗用車等がトラック等大型自動車のバンパに衝突したときに、先ず変形しやすいクロスメンバによりある程度の衝撃力を吸収し、さらに衝撃力が大きくなったときクロスメンバの変形を抑えつつバンパ、ステーの変形と、フレームのサイドレールで衝撃エネルギを吸収することができ、このような衝撃力の2段吸収方式によって、フレームの変形を極力少なくしながら、乗用車等の側の人的、物的損傷も軽減することのできる衝撃2段吸収式バンパ装置を提供し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明衝撃2段吸収式バンパ装置の要部側面図
【図2】本発明衝撃2段吸収式バンパ装置の要部正面図
【図3】本発明衝撃2段吸収式バンパ装置の要部斜視図。
【符号の説明】
1 バンパ 2 フレーム 2a サイドレール 3 ステー
3a (ステーの)接触部 3b (同)取付け部
3c (同)バンパ装着部 3d (同)取付け調整部材
3e (取付け調整部材の)円弧部分 4 クロスメンバ
5 ボルト S 隙間。
Claims (2)
- バンパを、フレームと所定の間隔を設けて接触可能としたステーを介し、クロスメンバに支持したことを特徴とする衝撃2段吸収式バンパ装置。
- 前記間隔が、衝撃により捩じり力を受けたクロスメンバが、衝撃力がなくなったとき完全に復元し得る如き間隔とすることを特徴とする請求項1記載の衝撃2段吸収式バンパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002348613A JP4566508B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 衝撃2段吸収式バンパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002348613A JP4566508B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 衝撃2段吸収式バンパ装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004182016A true JP2004182016A (ja) | 2004-07-02 |
JP2004182016A5 JP2004182016A5 (ja) | 2008-11-27 |
JP4566508B2 JP4566508B2 (ja) | 2010-10-20 |
Family
ID=32751479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002348613A Expired - Fee Related JP4566508B2 (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 衝撃2段吸収式バンパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4566508B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017178030A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 新明和工業株式会社 | 荷受台昇降装置を備えた車両 |
WO2020179838A1 (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | いすゞ自動車株式会社 | バンパー支持構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002362267A (ja) * | 2001-06-11 | 2002-12-18 | Hino Motors Ltd | アンダーランプロテクタ |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002348613A patent/JP4566508B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002362267A (ja) * | 2001-06-11 | 2002-12-18 | Hino Motors Ltd | アンダーランプロテクタ |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017178030A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 新明和工業株式会社 | 荷受台昇降装置を備えた車両 |
WO2020179838A1 (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | いすゞ自動車株式会社 | バンパー支持構造 |
JP2020142688A (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | いすゞ自動車株式会社 | バンパー支持構造 |
CN113544020A (zh) * | 2019-03-07 | 2021-10-22 | 五十铃自动车株式会社 | 保险杠支承结构 |
JP7238487B2 (ja) | 2019-03-07 | 2023-03-14 | いすゞ自動車株式会社 | バンパー支持構造 |
CN113544020B (zh) * | 2019-03-07 | 2024-04-16 | 五十铃自动车株式会社 | 保险杠支承结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4566508B2 (ja) | 2010-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8608231B1 (en) | Vehicle structural frame with partial-overlap-barrier-impact deformation scheme | |
US6176530B1 (en) | Device for underrun protection in vehicles | |
JP2003285704A (ja) | 車両用衝撃低減バンパ装置 | |
KR101416387B1 (ko) | 차량용 전방 충돌 충격흡수장치 | |
JP6546169B2 (ja) | 車体 | |
WO2010003028A1 (en) | Bumper beam with gussets to prevent underride | |
CN104512464A (zh) | 用于吸收车辆的正面碰撞能量的结构 | |
CN201046690Y (zh) | 一种机动车保险杠 | |
JP2009502601A (ja) | 商用車用のフロントエンド車両構造 | |
WO2008002213A1 (en) | An underrun protection beam for a vehicle | |
US5647621A (en) | Backup protection device | |
US8240725B2 (en) | Bumper system for motor vehicles | |
CN201343009Y (zh) | 车辆行人保护装置 | |
EP1992525B1 (en) | The mounting bracket for frontal protection system | |
JP2004161109A (ja) | 車両のエネルギー吸収構造体 | |
JP2004182016A (ja) | 衝撃2段吸収式バンパ装置 | |
JPH06247240A (ja) | 車両の衝撃吸収装置 | |
CN210000265U (zh) | 一种行人小腿保护装置及汽车 | |
JPH0547004Y2 (ja) | ||
KR20060120617A (ko) | 자동차의 전방부 구조 | |
KR100535552B1 (ko) | 자동차의 충격흡수 구조 | |
CN212890606U (zh) | 翼子板安装装置及车辆 | |
US11052850B1 (en) | Underride guard | |
KR19990038078U (ko) | 자동차의 충격 흡수구조 | |
JP3010327U (ja) | トラック等のリヤバンパ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20051114 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080925 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081009 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090721 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20090918 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100330 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20100524 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20100803 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100804 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |