JP2004180916A - 遊技場用管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】入場遊技者のうち遊技場側に登録された会員の占める割合を正確に把握して、会員の獲得に向けた働きかけを的確に行い得るようすること。
【解決手段】店舗出入口には、入場者及び退場者を検知可能な入退場センサ7と、入退場する遊技者が所持している会員カードに内蔵された非接触IDタグの記憶情報を読み取るためのタグセンサ8が設置される。ホストコンピュータ5は、入退場センサ7及びタグセンサ8からの出力に基づいて、遊技場全体の入場者数、退場者数、滞留者数、入場会員数、退場会員数、滞留会員数、入場者会員比率、退場者会員比率、滞留者会員比率をリアルタイムで算出し、その算出結果をリアルタイム情報帳票として出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】店舗出入口には、入場者及び退場者を検知可能な入退場センサ7と、入退場する遊技者が所持している会員カードに内蔵された非接触IDタグの記憶情報を読み取るためのタグセンサ8が設置される。ホストコンピュータ5は、入退場センサ7及びタグセンサ8からの出力に基づいて、遊技場全体の入場者数、退場者数、滞留者数、入場会員数、退場会員数、滞留会員数、入場者会員比率、退場者会員比率、滞留者会員比率をリアルタイムで算出し、その算出結果をリアルタイム情報帳票として出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場側に登録された会員を特定可能な非接触IDタグを内蔵した会員特定媒体を利用して入場者についてのデータ管理を行い得るようにした遊技場用管理システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
パチンコホールのような遊技場では、他の遊技場との差別化を図って集客効果を高めるために、種々のサービスを享受できる遊技会員を募集することが行われている。この場合には、遊技会員となった顧客(遊技者)に対しID情報を記録した会員カードを発行し、その会員カードの利用をもって予め決められたサービスを提供するというカードシステムが構築される。
【0003】
このようなカードシステムを採用した場合には、その営業収益を高めるために、なるべく多くの遊技会員を獲得して遊技場全体の入場者に占める遊技会員の割合を高めることが必要になってくる。このため、従来では、例えば、遊技会員の勧誘目標数を設定して新たな遊技会員の獲得に向けた働きかけ(勧誘キャンペーンなど)を行うようにしており、特に、チェーン店化された遊技場グループにおいては、各遊技場に対し新規遊技会員数についてのノルマを設定することが行われている。
しかしながら、従来では、入場した遊技者のうち遊技会員の占める割合を正確に把握できるシステムが存在しなかったため、遊技会員数についての目標設定を大雑把に行っているのが現状であり、遊技会員の獲得に向けた働きかけを的確に行うことが困難になっているという事情があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、入場遊技者のうち遊技場側に登録された会員の占める割合を正確に把握できて、会員の獲得に向けた働きかけを的確に行い得るようになる遊技場用管理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、遊技場側に登録された会員を特定可能な非接触IDタグを内蔵した会員特定媒体と、遊技場出入口に遊技場内への入場者を検知可能に設置されたセンサ装置と、遊技場出入口に前記非接触IDタグの記憶情報を読み取るように設置された非接触リーダ装置と、前記センサ装置及び非接触リーダ装置の出力に基づいて、遊技場への入場者のうち会員が占める比率または非会員が占める比率を算出する演算手段とを備えた構成としたものである。
【0006】
この構成によれば、遊技場出入口からの入場者がセンサ装置により検知されると共に、その入場者が会員特定媒体を所持した会員であった場合にはその会員特定媒体に内蔵された非接触IDタグの記憶情報が非接触リーダ装置により読み取られる。従って、これらセンサ装置及び非接触リーダ装置の出力に基づいて遊技場への入場者のうち会員が占める比率または非会員が占める比率を算出することが可能になるものであり、演算手段は、このような比率を算出する動作を行うようになる。この結果、算出された比率に基づいて、遊技場に来場中の遊技者のうち遊技場側に登録された会員の占める割合を正確に把握できるようになり、新たな会員の獲得に向けた働きかけ(勧誘キャンペーンなど)を的確に行い得るようになる。
【0007】
この場合、請求項2記載の発明のように、前記センサ装置を、遊技場からの退場者も検知可能に構成した上で、前記演算手段を、前記センサ装置及び非接触リーダ装置の出力に基づいて、遊技場内に滞留している利用者の数、並びにその滞留利用者数について会員が占める比率または非会員が占める比率を演算する構成とすることもできる。
この構成によれば、遊技場内に滞留している利用者の数、並びにその滞留利用者数について会員が占める比率または非会員が占める比率という管理情報も正確に把握できることになるから、例えば、来場者中に占める会員の割合が少ないときには、来場中の非会員に向けた種々の会員勧誘サービスを展開することにより新規会員の獲得を効率良く行い得るようになるなど、把握した管理情報を経営戦略についての有益な指標とすることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をパチンコ遊技機が設置された遊技場(パチンコホール)用の管理システムに適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。尚、本実施例では、事前に会員登録された遊技者に対してIDカードとしての会員カード(会員特定媒体に相当)を発行し、その会員カードの利用をもって種々のサービス(貯玉、再プレイなど)を提供するカードシステムが構築された遊技場を対象としている。
【0009】
図2には本実施例のシステムで使用される会員カード1の正面図が示されている。この会員カード1は、遊技場の遊技会員となった遊技者に対して発行されるものであり、その表面には、テープ状の磁気記録部1aが設けられていると共に、会員を特定可能なIDデータに対応した数字列1b及び会員の氏名などの文字列(図示せず)がエンボス加工によって形成されている。この会員カード1は、上記IDデータを記憶した非接触IDタグ1c及びアンテナ(図示せず)を内蔵した構成とされており、以て遠隔型の非接触ICカードとして機能するようになっている。尚、上記磁気記録部1aには、例えばパチンコホールを特定するための加盟店コード、会員に割り当てられた会員コード、カード有効年月日を示す有効期限データなどが記録される。また、非接触IDタグ1cにも、上記同様のデータが記憶される。
【0010】
図1には、遊技場用管理システムの全体構成が概略的に示されている。この図1において、多数台ずつ設置されたパチンコ遊技機2及び台間玉貸機3)は、それぞれに対応して設けられた入出力装置4と接続されている。この場合、パチンコ遊技機2から入出力装置4には、周知のアウト玉数信号、セーフ玉数信号、スタート信号、特賞信号などが出力される。
【0011】
台間玉貸機3は、図示しないプリペイドカードが挿入された状態で当該プリペイドカードに記憶された残高金額データの範囲内でパチンコ玉を放出(返却)するCR機(カードリーダ機)としての機能、並びに会員カード1がセットされた状態で当該会員カード1に対応した貯玉口座に貯玉の残高がある場合に、払出ボタン(図示せず)の押下げ操作に応じて貯玉残高の範囲内でパチンコ玉を引き落として返却するという再プレイ機としての機能を備えたものである。尚、台間玉貸機3からの放出パチンコ玉は、パチンコ遊技機1の上皿(符号なし)へ供給されるようになっている。この台間玉貸機3から入出力装置4には、プリペイドカードによる売上(遊技者側から見た場合には投資金額)を示す売上信号、貯玉の返却数を示す再プレイ玉数信号、会員カード1が挿入状態にあることを示すカード検出信号などが出力される。
【0012】
遊技場施設である管理事務所内には、遊技場用集中管理装置としてのホストコンピュータ5(演算手段に相当)が設けられており、前記入出力装置4は、このホストコンピュータ5に対しLAN6を介して接続されている。
【0013】
店舗出入口(遊技場出入口)には、入場者及び退場者を検知可能な入退場センサ7(センサ装置に相当)、並びに入退場する遊技者が所持している会員カード1に内蔵された非接触IDタグ1cの記憶情報を読み取るためのタグセンサ8(非接触リーダ装置に相当)が設置されており、これらセンサ7及び8は、LAN6を介してホストコンピュータ5に接続されている。
【0014】
ホストコンピュータ5は、パチンコ遊技機2及び台間玉貸機3から出力される種々の信号(アウト玉数信号、セーフ玉数信号、スタート信号、特賞信号、売上信号、再プレイ玉数信号など)に基づいて、遊技場内の全部のパチンコ遊技機2での各種の遊技データ及び台間玉貸機3での各種の貸出高データを管理用データとして集計するという周知の機能の他に、本発明の要旨に関係した以下のような演算機能を備えている。
【0015】
即ち、ホストコンピュータ5は、
▲1▼ 入退場センサ7からの出力に基づいて遊技場への入場者数及び遊技場からの退場者数をカウントすると共に、その入場者数及び退場者数の差を、遊技場内に留まっている顧客数を示す滞留者数として算出する。
▲2▼ ▲1▼でカウント対象となった入場者及び退場者について、会員カード1を所持しているか否かをタグセンサ8からの出力に基づいて判定し、その判定結果に基づいて入場会員数(会員カード1を所持した入場者数)並びに退場会員数(会員カード1を所持した退場者数)をカウントする。また、その入場会員数及び退場会員数の差を遊技場内に留まっている会員数を示す滞留会員数として算出する。
▲3▼ 入場者数(▲1▼でカウント)に占める入場会員数(▲2▼でカウント)の割合を示す入場者会員比率を百分率データとして算出する。
▲4▼ 退場者数(▲1▼でカウント)に占める退場会員数(▲2▼でカウント)の割合を示す退場者会員比率を百分率データとして算出する。
▲5▼ 滞留者数(▲1▼で算出)に占める滞留会員数(▲2▼で算出)の割合を示す滞留者会員比率を百分率データとして算出する。
▲6▼ パチンコ遊技機2からのアウト玉数信号に基づいて実際に稼働しているパチンコ遊技機2の数(稼働数)をカウントすると共に、台間玉貸機3からのカード検出信号に基づいてパチンコ遊技機2で遊技中の会員数を検出し、その会員数の割合を示す遊技中会員比率を百分率データとして算出する。
【0016】
そして、ホストコンピュータ5は、上記▲1▼〜▲6▼の処理で得た各データを整理した図3に示すようなリアルタイム情報帳票を定期的(例えば数分間隔)に出力する構成となっている。具体的には、図3のリアルタイム情報帳票には、▲1▼の処理で得られた遊技場全体の入場者数、退場者数、滞留者数、▲2▼の処理で得られた入場会員数、退場会員数、滞留会員数、▲3▼、▲4▼、▲5▼の各処理で得られた入場者会員比率、退場者会員比率、滞留者会員比率(「会員」欄の括弧内に記載)、▲6▼の処理で得られた遊技場全体のパチンコ遊技機1の稼動数、遊技中会員数、遊技中会員比率(「会員」欄の括弧内に記載)が含まれる。
【0017】
以上要するに、本実施例の構成によれば、店舗出入口からの入場者及び退場者が入退場センサ7により検知されると共に、その入場者及び退場者が会員カード1を所持した会員であった場合にはその会員カード1に内蔵された非接触IDタグ1cの記憶情報がタグセンサ8により読み取られる。ホストコンピュータ5は、このような入退場センサ7及びタグセンサ8からの出力に基づいて、遊技場全体の入場者数、退場者数、滞留者数、入場会員数、退場会員数、滞留会員数、入場者会員比率、退場者会員比率、滞留者会員比率を算出し、その算出結果を図3のようなリアルタイム情報帳票として出力する。また、ホストコンピュータ5は、遊技場全体のパチンコ遊技機1の稼動数、遊技中会員数、遊技中会員比率も同時に算出し、その算出結果を上記リアルタイム情報帳票中に含める構成となっている。
【0018】
従って、このリアルタイム情報帳票に基づいて、入退場した遊技者や遊技場に来場中の遊技者のうち、遊技場側に登録された会員の占める割合や、各パチンコ遊技機1での会員の遊技比率を正確に把握できるようになり、会員の獲得に向けた働きかけ(勧誘キャンペーン、ダイレクトメールの送付など)を的確に行い得るようになる。
【0019】
また、例えば、来場者中に占める会員の割合が少ないときには、来場中の非会員に向けた種々の会員勧誘サービスを展開することにより新規会員の獲得を効率良く行い得るようになるなど、把握した情報を経営戦略についての有益な指標とすることが可能になる。特に、入場会員については、非接触IDタグ1cの記憶情報に基づいて正確に特定できる。このため、会員宛てにダイレクトメールを送付した場合、実際に入場した会員に対するダイレクトメールの送付履歴を会員毎に照合することにより、ダイレクトメールの効果を容易に検証できるようになるから、これを遊技場の経営戦略についての有益な指標とすることが可能になる。
【0020】
さらに、本実施例の構成は、来店した会員に対して所定の来店ポイントを付与し、その蓄積ポイント数に応じたサービスを提供するというシステムを構築する場合に有益となる。即ち、本実施例によれば、非接触IDタグ1cに基づいた認証により来店した会員を特定できるから、遊技場内に来店会員を特定するための専用の端末を設置することなく来店ポイントを付与できる。この結果、システムコストを低減できることになる。
【0021】
尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されるものではなく、以下に述べるような変形または拡大が可能である。
会員特定媒体として、非接触IDタグ1cを内蔵した会員カード1の例を挙げたが、会員を特定できる非接触IDタグを内蔵した媒体であれば他の形態のものでも良く、例えば携帯電話機のような携帯端末に非接触IDタグを内蔵させたものであっても良い。
遊技場全体の入場者数に占める会員数の比率を示す入場者会員比率、遊技場全体の退場者数に占める会員数の比率を示す退場者会員比率、遊技場全体の滞留者数に占める会員数の比率を示す滞留者会員比率を算出する構成としたが、入場者数、退場者数、滞留者数のそれぞれについて非会員の比率を算出する構成としても良い。
パチンコ遊技機以外の遊技機、例えばパチスロ機が設置された遊技場にも適用できる。この場合には、稼動数、遊技中会員数、遊技中会員比率を、パチンコ遊技機及びパチスロ機に区分して集計することになる。また、少なくとも全体の入場数及び入場会員数をカウントできれば良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム全体の概略的構成図
【図2】会員カードの正面図
【図3】リアルタイム情報帳票の出力例を示す図
【符号の説明】
1会員カード(会員特定媒体)、1cは非接触IDタグ、2はパチンコ遊技機、3は台間玉貸機、4は入出力装置、5はホストコンピュータ(演算手段)、6はLAN、7は入退場センサ(センサ装置)、8はタグセンサ(非接触リーダ装置)を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場側に登録された会員を特定可能な非接触IDタグを内蔵した会員特定媒体を利用して入場者についてのデータ管理を行い得るようにした遊技場用管理システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
パチンコホールのような遊技場では、他の遊技場との差別化を図って集客効果を高めるために、種々のサービスを享受できる遊技会員を募集することが行われている。この場合には、遊技会員となった顧客(遊技者)に対しID情報を記録した会員カードを発行し、その会員カードの利用をもって予め決められたサービスを提供するというカードシステムが構築される。
【0003】
このようなカードシステムを採用した場合には、その営業収益を高めるために、なるべく多くの遊技会員を獲得して遊技場全体の入場者に占める遊技会員の割合を高めることが必要になってくる。このため、従来では、例えば、遊技会員の勧誘目標数を設定して新たな遊技会員の獲得に向けた働きかけ(勧誘キャンペーンなど)を行うようにしており、特に、チェーン店化された遊技場グループにおいては、各遊技場に対し新規遊技会員数についてのノルマを設定することが行われている。
しかしながら、従来では、入場した遊技者のうち遊技会員の占める割合を正確に把握できるシステムが存在しなかったため、遊技会員数についての目標設定を大雑把に行っているのが現状であり、遊技会員の獲得に向けた働きかけを的確に行うことが困難になっているという事情があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、入場遊技者のうち遊技場側に登録された会員の占める割合を正確に把握できて、会員の獲得に向けた働きかけを的確に行い得るようになる遊技場用管理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、遊技場側に登録された会員を特定可能な非接触IDタグを内蔵した会員特定媒体と、遊技場出入口に遊技場内への入場者を検知可能に設置されたセンサ装置と、遊技場出入口に前記非接触IDタグの記憶情報を読み取るように設置された非接触リーダ装置と、前記センサ装置及び非接触リーダ装置の出力に基づいて、遊技場への入場者のうち会員が占める比率または非会員が占める比率を算出する演算手段とを備えた構成としたものである。
【0006】
この構成によれば、遊技場出入口からの入場者がセンサ装置により検知されると共に、その入場者が会員特定媒体を所持した会員であった場合にはその会員特定媒体に内蔵された非接触IDタグの記憶情報が非接触リーダ装置により読み取られる。従って、これらセンサ装置及び非接触リーダ装置の出力に基づいて遊技場への入場者のうち会員が占める比率または非会員が占める比率を算出することが可能になるものであり、演算手段は、このような比率を算出する動作を行うようになる。この結果、算出された比率に基づいて、遊技場に来場中の遊技者のうち遊技場側に登録された会員の占める割合を正確に把握できるようになり、新たな会員の獲得に向けた働きかけ(勧誘キャンペーンなど)を的確に行い得るようになる。
【0007】
この場合、請求項2記載の発明のように、前記センサ装置を、遊技場からの退場者も検知可能に構成した上で、前記演算手段を、前記センサ装置及び非接触リーダ装置の出力に基づいて、遊技場内に滞留している利用者の数、並びにその滞留利用者数について会員が占める比率または非会員が占める比率を演算する構成とすることもできる。
この構成によれば、遊技場内に滞留している利用者の数、並びにその滞留利用者数について会員が占める比率または非会員が占める比率という管理情報も正確に把握できることになるから、例えば、来場者中に占める会員の割合が少ないときには、来場中の非会員に向けた種々の会員勧誘サービスを展開することにより新規会員の獲得を効率良く行い得るようになるなど、把握した管理情報を経営戦略についての有益な指標とすることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をパチンコ遊技機が設置された遊技場(パチンコホール)用の管理システムに適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。尚、本実施例では、事前に会員登録された遊技者に対してIDカードとしての会員カード(会員特定媒体に相当)を発行し、その会員カードの利用をもって種々のサービス(貯玉、再プレイなど)を提供するカードシステムが構築された遊技場を対象としている。
【0009】
図2には本実施例のシステムで使用される会員カード1の正面図が示されている。この会員カード1は、遊技場の遊技会員となった遊技者に対して発行されるものであり、その表面には、テープ状の磁気記録部1aが設けられていると共に、会員を特定可能なIDデータに対応した数字列1b及び会員の氏名などの文字列(図示せず)がエンボス加工によって形成されている。この会員カード1は、上記IDデータを記憶した非接触IDタグ1c及びアンテナ(図示せず)を内蔵した構成とされており、以て遠隔型の非接触ICカードとして機能するようになっている。尚、上記磁気記録部1aには、例えばパチンコホールを特定するための加盟店コード、会員に割り当てられた会員コード、カード有効年月日を示す有効期限データなどが記録される。また、非接触IDタグ1cにも、上記同様のデータが記憶される。
【0010】
図1には、遊技場用管理システムの全体構成が概略的に示されている。この図1において、多数台ずつ設置されたパチンコ遊技機2及び台間玉貸機3)は、それぞれに対応して設けられた入出力装置4と接続されている。この場合、パチンコ遊技機2から入出力装置4には、周知のアウト玉数信号、セーフ玉数信号、スタート信号、特賞信号などが出力される。
【0011】
台間玉貸機3は、図示しないプリペイドカードが挿入された状態で当該プリペイドカードに記憶された残高金額データの範囲内でパチンコ玉を放出(返却)するCR機(カードリーダ機)としての機能、並びに会員カード1がセットされた状態で当該会員カード1に対応した貯玉口座に貯玉の残高がある場合に、払出ボタン(図示せず)の押下げ操作に応じて貯玉残高の範囲内でパチンコ玉を引き落として返却するという再プレイ機としての機能を備えたものである。尚、台間玉貸機3からの放出パチンコ玉は、パチンコ遊技機1の上皿(符号なし)へ供給されるようになっている。この台間玉貸機3から入出力装置4には、プリペイドカードによる売上(遊技者側から見た場合には投資金額)を示す売上信号、貯玉の返却数を示す再プレイ玉数信号、会員カード1が挿入状態にあることを示すカード検出信号などが出力される。
【0012】
遊技場施設である管理事務所内には、遊技場用集中管理装置としてのホストコンピュータ5(演算手段に相当)が設けられており、前記入出力装置4は、このホストコンピュータ5に対しLAN6を介して接続されている。
【0013】
店舗出入口(遊技場出入口)には、入場者及び退場者を検知可能な入退場センサ7(センサ装置に相当)、並びに入退場する遊技者が所持している会員カード1に内蔵された非接触IDタグ1cの記憶情報を読み取るためのタグセンサ8(非接触リーダ装置に相当)が設置されており、これらセンサ7及び8は、LAN6を介してホストコンピュータ5に接続されている。
【0014】
ホストコンピュータ5は、パチンコ遊技機2及び台間玉貸機3から出力される種々の信号(アウト玉数信号、セーフ玉数信号、スタート信号、特賞信号、売上信号、再プレイ玉数信号など)に基づいて、遊技場内の全部のパチンコ遊技機2での各種の遊技データ及び台間玉貸機3での各種の貸出高データを管理用データとして集計するという周知の機能の他に、本発明の要旨に関係した以下のような演算機能を備えている。
【0015】
即ち、ホストコンピュータ5は、
▲1▼ 入退場センサ7からの出力に基づいて遊技場への入場者数及び遊技場からの退場者数をカウントすると共に、その入場者数及び退場者数の差を、遊技場内に留まっている顧客数を示す滞留者数として算出する。
▲2▼ ▲1▼でカウント対象となった入場者及び退場者について、会員カード1を所持しているか否かをタグセンサ8からの出力に基づいて判定し、その判定結果に基づいて入場会員数(会員カード1を所持した入場者数)並びに退場会員数(会員カード1を所持した退場者数)をカウントする。また、その入場会員数及び退場会員数の差を遊技場内に留まっている会員数を示す滞留会員数として算出する。
▲3▼ 入場者数(▲1▼でカウント)に占める入場会員数(▲2▼でカウント)の割合を示す入場者会員比率を百分率データとして算出する。
▲4▼ 退場者数(▲1▼でカウント)に占める退場会員数(▲2▼でカウント)の割合を示す退場者会員比率を百分率データとして算出する。
▲5▼ 滞留者数(▲1▼で算出)に占める滞留会員数(▲2▼で算出)の割合を示す滞留者会員比率を百分率データとして算出する。
▲6▼ パチンコ遊技機2からのアウト玉数信号に基づいて実際に稼働しているパチンコ遊技機2の数(稼働数)をカウントすると共に、台間玉貸機3からのカード検出信号に基づいてパチンコ遊技機2で遊技中の会員数を検出し、その会員数の割合を示す遊技中会員比率を百分率データとして算出する。
【0016】
そして、ホストコンピュータ5は、上記▲1▼〜▲6▼の処理で得た各データを整理した図3に示すようなリアルタイム情報帳票を定期的(例えば数分間隔)に出力する構成となっている。具体的には、図3のリアルタイム情報帳票には、▲1▼の処理で得られた遊技場全体の入場者数、退場者数、滞留者数、▲2▼の処理で得られた入場会員数、退場会員数、滞留会員数、▲3▼、▲4▼、▲5▼の各処理で得られた入場者会員比率、退場者会員比率、滞留者会員比率(「会員」欄の括弧内に記載)、▲6▼の処理で得られた遊技場全体のパチンコ遊技機1の稼動数、遊技中会員数、遊技中会員比率(「会員」欄の括弧内に記載)が含まれる。
【0017】
以上要するに、本実施例の構成によれば、店舗出入口からの入場者及び退場者が入退場センサ7により検知されると共に、その入場者及び退場者が会員カード1を所持した会員であった場合にはその会員カード1に内蔵された非接触IDタグ1cの記憶情報がタグセンサ8により読み取られる。ホストコンピュータ5は、このような入退場センサ7及びタグセンサ8からの出力に基づいて、遊技場全体の入場者数、退場者数、滞留者数、入場会員数、退場会員数、滞留会員数、入場者会員比率、退場者会員比率、滞留者会員比率を算出し、その算出結果を図3のようなリアルタイム情報帳票として出力する。また、ホストコンピュータ5は、遊技場全体のパチンコ遊技機1の稼動数、遊技中会員数、遊技中会員比率も同時に算出し、その算出結果を上記リアルタイム情報帳票中に含める構成となっている。
【0018】
従って、このリアルタイム情報帳票に基づいて、入退場した遊技者や遊技場に来場中の遊技者のうち、遊技場側に登録された会員の占める割合や、各パチンコ遊技機1での会員の遊技比率を正確に把握できるようになり、会員の獲得に向けた働きかけ(勧誘キャンペーン、ダイレクトメールの送付など)を的確に行い得るようになる。
【0019】
また、例えば、来場者中に占める会員の割合が少ないときには、来場中の非会員に向けた種々の会員勧誘サービスを展開することにより新規会員の獲得を効率良く行い得るようになるなど、把握した情報を経営戦略についての有益な指標とすることが可能になる。特に、入場会員については、非接触IDタグ1cの記憶情報に基づいて正確に特定できる。このため、会員宛てにダイレクトメールを送付した場合、実際に入場した会員に対するダイレクトメールの送付履歴を会員毎に照合することにより、ダイレクトメールの効果を容易に検証できるようになるから、これを遊技場の経営戦略についての有益な指標とすることが可能になる。
【0020】
さらに、本実施例の構成は、来店した会員に対して所定の来店ポイントを付与し、その蓄積ポイント数に応じたサービスを提供するというシステムを構築する場合に有益となる。即ち、本実施例によれば、非接触IDタグ1cに基づいた認証により来店した会員を特定できるから、遊技場内に来店会員を特定するための専用の端末を設置することなく来店ポイントを付与できる。この結果、システムコストを低減できることになる。
【0021】
尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されるものではなく、以下に述べるような変形または拡大が可能である。
会員特定媒体として、非接触IDタグ1cを内蔵した会員カード1の例を挙げたが、会員を特定できる非接触IDタグを内蔵した媒体であれば他の形態のものでも良く、例えば携帯電話機のような携帯端末に非接触IDタグを内蔵させたものであっても良い。
遊技場全体の入場者数に占める会員数の比率を示す入場者会員比率、遊技場全体の退場者数に占める会員数の比率を示す退場者会員比率、遊技場全体の滞留者数に占める会員数の比率を示す滞留者会員比率を算出する構成としたが、入場者数、退場者数、滞留者数のそれぞれについて非会員の比率を算出する構成としても良い。
パチンコ遊技機以外の遊技機、例えばパチスロ機が設置された遊技場にも適用できる。この場合には、稼動数、遊技中会員数、遊技中会員比率を、パチンコ遊技機及びパチスロ機に区分して集計することになる。また、少なくとも全体の入場数及び入場会員数をカウントできれば良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム全体の概略的構成図
【図2】会員カードの正面図
【図3】リアルタイム情報帳票の出力例を示す図
【符号の説明】
1会員カード(会員特定媒体)、1cは非接触IDタグ、2はパチンコ遊技機、3は台間玉貸機、4は入出力装置、5はホストコンピュータ(演算手段)、6はLAN、7は入退場センサ(センサ装置)、8はタグセンサ(非接触リーダ装置)を示す。
Claims (2)
- 遊技場側に登録された会員を特定可能な非接触IDタグを内蔵した会員特定媒体と、
遊技場出入口に遊技場内への入場者を検知可能に設置されたセンサ装置と、
遊技場出入口に前記非接触IDタグの記憶情報を読み取るように設置された非接触リーダ装置と、
前記センサ装置及び非接触リーダ装置の出力に基づいて、遊技場への入場者のうち会員が占める比率または非会員が占める比率を算出する演算手段とを備えたことを特徴とする遊技場用管理システム。 - 前記センサ装置は、遊技場からの退場者も検知可能に構成され、
前記演算手段は、前記センサ装置及び非接触リーダ装置の出力に基づいて、遊技場内に滞留している利用者の数、並びにその滞留利用者数について会員が占める比率または非会員が占める比率を演算することを特徴とする請求項1記載の遊技場用管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002351201A JP2004180916A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 遊技場用管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002351201A JP2004180916A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 遊技場用管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004180916A true JP2004180916A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32753177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002351201A Withdrawn JP2004180916A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 遊技場用管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004180916A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006181138A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Omron Corp | 遊技台予約管理システムおよび方法、予約管理サーバおよび方法、並びにプログラム |
JP2007021185A (ja) * | 2005-06-16 | 2007-02-01 | Takeya Co Ltd | 遊技場用会員管理システム |
JP2008178580A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Sophia Co Ltd | 情報提供システム |
-
2002
- 2002-12-03 JP JP2002351201A patent/JP2004180916A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006181138A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Omron Corp | 遊技台予約管理システムおよび方法、予約管理サーバおよび方法、並びにプログラム |
JP2007021185A (ja) * | 2005-06-16 | 2007-02-01 | Takeya Co Ltd | 遊技場用会員管理システム |
JP2008178580A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Sophia Co Ltd | 情報提供システム |
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A977 | Report on retrieval |
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