JP2004180735A - 遊技機予約取扱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】有価情報や貯玉数を多く所有している者のみが有利となることなく、多くの遊技者に予約権獲得の機会を与える。
【解決手段】会員に付与される有価情報の値を記憶し、また会員からの遊技機の予約申込情報を受取り(S603、S604)、この予約申込情報を記憶しておく。所定の時機が到来したら、予約申込情報を参照して同一遊技機について予約の競合が生じているか否かを判定し、予約の競合が生じていると判定した場合は、各会員の提示した入札額である会員により提示された有価情報の値を比較対照して、最大の有価情報値を提示した会員を予約権取得者として選定し(S609)、その結果を会員の通信端末装置に送信する(S610,S611)。
【選択図】 図6
【解決手段】会員に付与される有価情報の値を記憶し、また会員からの遊技機の予約申込情報を受取り(S603、S604)、この予約申込情報を記憶しておく。所定の時機が到来したら、予約申込情報を参照して同一遊技機について予約の競合が生じているか否かを判定し、予約の競合が生じていると判定した場合は、各会員の提示した入札額である会員により提示された有価情報の値を比較対照して、最大の有価情報値を提示した会員を予約権取得者として選定し(S609)、その結果を会員の通信端末装置に送信する(S610,S611)。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の予約が競合した場合に、最も高い額を支払うことを提示した会員に対し、遊技機の予約権を付与するための遊技機予約取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、どの遊技機を選択するかにより、遊技の勝敗が左右されると考えられており、遊技者は少しでも大当たりを得る確率が高い遊技機で遊技することを求める。そのため時間にゆとりのある遊技者は遊技場の開店時刻以前より店頭に行列して開店と同時に大当たりする確率が高いとあらかじめ目安をつけていた遊技機を確保することが行われていたが、時間に余裕のない遊技者は、遊技場を訪れた際には希望する遊技機はすでに他者に使用されていることが多く、自分の好む遊技機で遊技を楽しむことが難しい状態であった。
【0003】
そこで、パチンコパーラー、パチンコホールなどの遊技場に設置されたパチンコ機、スロットマシンなどの遊技機を、あらかじめその遊技機での遊技を希望する遊技者から予約を受け付けて、この予約に従って遊技機の使用を認めることが一般に行われている。
【0004】
このような予約の受付により遊技機の使用を認める場合、会員がみだりに予約を乱発して予約された遊技機が予約した会員が何らかの事情により来店せず遊技機が遊技されずあいてしまうことを防止するため、予約をできる者の条件や予約を受け付ける条件を制限するという方法が提案されている。
【0005】
たとえば、特許文献1には、現金以外の有価情報があらかじめ定めた基準値に達していれば、遊技機の予約を可能とする遊技機予約取扱装置が開示されている。
【0006】
また、特許文献2は、予約を受け付けると、その予約をなした会員の貯玉数から所定数を減じる処理をおこなう遊技機予約支援装置を開示している。
【0007】
【特許文献1】特許公開2002年第177587号公報(段落[0049]、図8)
【特許文献2】特許公開2002年第133015号公報(段落[0025]、図7)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術においては、有価情報や貯玉数を多く所有している者のみが有利となり、所有する有価情報や貯玉数が少ない遊技者の来店意欲を減少させ、予約を取得できない遊技者が他の遊技場に流出してしまうという問題が残る。
【0009】
本発明は、上記問題の解決を目的としてなされたものであり、それぞれの遊技者が所有している有価情報から、予約の対価として支払う値(「会員により提示された有価情報の値」という)を予約申し込み時に提示させ、予約が競合した場合は、最も大きな会員により提示された有価情報の値を提示した遊技者に予約権を取得させる、遊技者の所有する予約する権利の競り落としを行う遊技機予約取扱装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として以下のような特徴を有する。
【0011】
本発明の第1の態様は、会員からの遊技機の予約を受け付け、これを処理するための遊技機予約取扱装置として提案される。
【0012】
この遊技機予約取扱装置は、会員からの遊技機の予約を受け付け、会員に付与された有価情報の値を用いて予約を処理するための遊技機予約取扱装置において、予約が成立した場合に、会員から受け取った有価情報の値を含む予約申込情報を記憶する申込情報記憶手段と、申込情報記憶手段に記憶された予約申込情報に基づいて、同一遊技機について予約の競合が生じているか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定の結果で、予約の競合が生じている場合には、最大の有価情報の値を提示した会員を予約権取得者として選定する会員選定手段とを有することを特徴としている。
【0013】
この遊技機予約取扱装置は、申込情報記憶手段より予約申込情報を受け取り、これを用いて、会員から提示された有価情報の値の一覧情報を生成し、表示させる有価情報値提供手段をさらに具備していても良い。この特徴により、会員が予約権を競り落とすために提示した有価情報の値を閲覧することが可能となる。
【0014】
また、この遊技機予約取扱装置は、会員から提示された有価情報の値に対する変更要求を受け取り、この変更要求に応じて申込情報記憶手段に記憶された予約申込情報に含まれる有価情報の値の変更を行わせる変更要求処理手段をさらに具備していても良い。この特徴により、会員が予約申込時などに一旦提示した有価情報の値を変更する機会を提供し、競り落とすための駆け引きを行うことを可能としている。
【0015】
また、この遊技機予約取扱装置の会員選定手段は、予約権取得者として選定された会員が所有している有価情報の値から、予約申込時や変更要求時に定めた入札額としての有価情報の値を減算し、減算後の値を有価情報記憶手段に記憶させるように動作するようになっていてもよい。この特徴により、競り落とすために大きな有価情報の値を提示した者は、次回の競り落としに勝つことが難しくなるため、すべての会員にまんべんなく落札する機会が提供されることが可能となる。
【0016】
また、遊技機予約取扱装置は、会員選定手段から選定の結果を受け取り、会員の通信端末装置に宛てて選定の結果を送信する結果通知手段をさらに有する構成となっていても良い。この特徴により、会員は、予約権の競り落としの結果を直ちに知ることが可能となる。
【0017】
上記第1の態様において、「会員」とは、あらかじめ会員登録を行うことにより、遊技機の予約申し込みが可能となった者をいう。「有価情報」とは、現金以外のものであって、会員の利益となる価値に関する情報をいい、たとえば、会員の貯玉数、来店回数、遊技時間、球・メダル購入費に応じて割り当てされるポイントなどである。「有価情報の値」とは有価情報の価値の大きさを表す数値をいう。また「予約の競合」とは、複数の会員の予約申し込みが同一又は同種の遊技機を指定するものであり、かつ遊技希望時期が全部又は一部重複している状態をいう。「予約権取得者」とは、予約申込において指定した遊技希望時期において、予約申し込みにて指定した遊技機を他の者に優先して使用できる権限を得た者をいう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[システムの構成例]
図1は、本発明を利用した遊技機予約システムの構成例を示す図である。本システムは、会員の所有する有価情報の一つであるポイントを管理するポイント管理部101と、会員登録を受け付け、会員情報を記憶する会員登録部102と、ポイント管理部101及び会員登録部に接続された遊技機予約取扱装置103と、通信網100を介して会員登録部102および遊技機予約取扱装置103と接続可能な通信端末装置104とを有している。以下、本システムの構成要素についてそれぞれ説明する。
【0020】
[ポイント管理部]
本構成例においては、ポイント管理部101は、各会員110の会員カード105と、会員カード105を読み取るカード読み取り装置106と、このカード読み取り装置106に接続されカード読み取り装置106から送信される情報に応じて、会員にポイントを付与・引き出し等の処理を行い、会員毎のポイントを蓄積・記憶するポイント記憶部107で構成される。なお、本発明のポイント管理部は、会員カードを用いた構成に限定される趣旨ではなく、会員又は遊技者の有価情報の値を管理可能なシステムであれば、どのようなものでも本発明のポイント管理部として適用可能である。
【0021】
会員カード105は、会員110を特定するための会員識別情報(たとえば、会員ID)等を記憶している。会員が遊技機108を設置している遊技場109に入店したときなどにカード読み取り装置106に通すことにより、会員識別情報とともにその会員の貯玉数、来店回数、遊技時間、球・メダル購入金額などをポイント記憶部107に送信することが可能である。ポイント記憶部107は、これらの情報を受け取り、ポイントに換算して記憶することにより、各会員のポイントを把握できるようにする。
【0022】
一般的には、貯玉数の多い会員、来店回数の多い会員、遊技時間の長い会員、球・メダル購入金額の多い会員により大きなポイントを付与するようにポイント換算を行うことが好ましい。このようなポイント換算をすることにより遊技場に対する顧客ロイヤリティを高めることができるためである。
【0023】
[会員登録部102]
会員登録部102は、ユーザ110からの会員登録申し込みを受け付け、会員登録の際に会員から通知された情報を会員登録情報として記憶し、管理する機能を有する。本システムでは、会員登録部102において登録された会員からの予約申し込みのみが遊技機予約取扱装置103によって受け付けられる。図2は、会員登録部102が記憶する会員登録情報のデータ構成例を示す図である。同図に示す例では、会員登録情報200は、会員毎に生成されるレコードR201,R202,R203、…によって構成されている。各レコードは、会員を特定する情報である会員IDフィールド201、その会員の氏名を格納する氏名フィールド202,その会員の携帯電話番号を格納する携帯番号フィールド203、その会員のメールアドレスを格納するメールアドレスフィールド204、その会員のパスワードを格納するパスワードフィールド205を有しており、それぞれのフィールドに会員登録時などに会員から送られた情報が記入され、保存されるようになっている。
【0024】
[通信網100]
通信網100は、有線・無線、専用回線・交換回線を問わず、これに接続されている装置がそれぞれ目的とする装置に対しセッションを確立したときにその間での情報の送受を可能とするように作用する。通信網100は、インターネットのように、ゲートウエイを介して複数のネットワークが組み合わされて実現しても構わない。また、その接続についてもいわゆるバックボーンといわれる基幹線に直接接続せずとも、PPP接続などによって一時的に接続してあっても、セッションを確立したときにその間で情報の送受ができるようになっていれば構わない。なお、上記「通信網」は専用回線を固定的に張りめぐらせたような、交換機を用いない通信網も含むものとする。
【0025】
[通信端末装置104]
通信端末装置104は、通信網100を介して遊技機予約取扱装置103、会員登録部102にアクセス可能な情報処理装置であって、たとえばWeb接続機能を有する携帯電話器、コンピュータ、ワークステーションもしくは移動体通信端末、PDA(Personal Digital Assistant)などである。会員は、この通信端末装置104を用いて遊技機予約取扱装置103、会員登録部102と情報の送受信を行うことにより会員登録、予約申し込み、入札額である対価有価情報の閲覧、変更等を行う。
【0026】
[遊技機予約取扱装置103]
会員は、遊技機の予約申込をその通信端末装置104から通信網100を介して遊技機予約取扱装置103に送信し、自分の希望する遊技機108を希望の日時に利用したい旨の申し出をすることができる。また、会員は、予約申込の際に入札額である対価有価情報の値を定めて通知する。
【0027】
遊技機予約取扱装置103は、複数の会員(遊技者)110から同一の遊技機108について予約申し込みを受けた場合、各会員から提示された会員により提示された有価情報の値を比較し、最も大きな会員により提示された有価情報の値を提示した会員に、その遊技機を予約する権利を付与するように動作する。また、予約権取得者として選定された会員の有価情報の値から、会員により提示された有価情報の値を減算し、減算後の値を後述する有価情報値記憶手段201に記憶させる機能をさらに有していても良い。
【0028】
[遊技機予約取扱装置103の構成例について]
次に、図3、図4,及び図5を参照しながら遊技機予約取扱装置103の構成例について説明する。図3は、遊技機予約取扱装置103の構成例を示すブロック図である。
【0029】
遊技機予約取扱装置103は、演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)、ハードディスク装置等の外部記憶装置を具備している装置であって、たとえばコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置などである。前記ROM、もしくはハードディスク装置などにこの情報処理装置を遊技機予約取扱装置103として機能させるためのプログラム、もしくは遊技機の予約を受け付け、これを処理するための方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されており、該プログラムを主メモリ上に載せ、CPUがこれを実行することにより遊技機予約取扱装置103が実現され、若しくは遊技機の予約を受け付け、これを処理するための方法が実行されるようになっている。また、上記プログラムはからなずしも情報処理装置内の記憶装置に記憶されていなくともよく、外部の装置(例えば、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバなど)から提供され、これを主メモリに乗せる構成であっても良い。
【0030】
本実施の形態にかかる遊技機予約取扱装置103は、有価情報値記憶手段301と、通信制御手段302と、認証手段303と、申込情報記憶手段304と、予約処理手段305と、会員選定手段306と、変更要求処理手段307と、有価情報値提供手段308と、結果通知手段309とを有している。
【0031】
有価情報値記憶手段301は、ポイント管理部101から各会員の有するポイントの情報を受け取り、これを記憶する機能を有する。図4に、有価情報値記憶手段301に記憶されたデータの例を示す。同図に示す例において、各レコードR401,R402,R403,…は、会員を特定する情報である会員IDフィールド401と、その会員に付与されている有価情報の値(この例ではポイント)を格納する有価情報値フィールド402を有している。
【0032】
通信制御手段302は、通信網100を介して通信端末装置104からの情報を受け取り、また通信網100を介して通信端末装置104へ情報を送出する機能を有し、たとえばプロトコル・スタック、あるいは該プロトコル・スタックに従って所定の通信手順を実行する中央演算装置などで構成される前置通信処理装置(Front End Communication Processor)などである。
【0033】
認証手段303は、通信端末装置104から送信された会員認証情報(たとえば、会員ID及びパスワード)を受け取り、これを会員登録部102に問い合わせることにより、本遊技機予約取扱装置103にアクセスする権限を有する会員かどうかを判断する機能を有する。アクセスする権限を有する会員であると判断した場合認証手段303は、会員からの要求内容に応じて処理を申込情報記憶手段304、変更要求処理手段307、又は有価情報値提供手段308のいずれかに渡す。一方、アクセスする権限を有する会員ではないと判断した場合認証手段303は、予約受付処理ができない旨を通信制御手段302を介して通信端末装置104に送信する。
【0034】
申込情報記憶手段304は、会員からの遊技機の予約申込情報を受取り、この予約申込情報を記憶する。予約申込情報は少なくとも、会員を特定する情報、その会員が使用を希望する遊技機を特定する情報、遊技希望時期、および入札額に相当する、会員から提示された有価情報値を含んでいるのが好ましい。図5に、申込情報記憶手段304が記憶する予約申込情報のデータ構成例を示す。同図に示すように、予約申込情報500は、それぞれの予約申し込みに対応するレコードR501,R502,R503,R504、…により構成される。各レコードは、会員IDフィールド501、遊技希望日フィールド502、遊技機番号フィールド503、および会員により提示された有価情報の値フィールド504を有している。会員IDフィールド501、遊技希望日フィールド502、遊技機番号フィールド503、および会員により提示された有価情報の値フィールド504には、会員が通信端末装置104により送信したデータが格納されるようになっている。たとえば、図に示すレコードR501は、会員ID「00001」を有する会員が、「2002年11月12日」に遊技機番号「001」の使用(遊技)を有価情報の値「50」を入札額として提示して予約申込みをした場合に申込情報記憶手段304が生成・記憶するレコードである。
【0035】
判定手段305は、申込情報記憶手段304に記憶された予約申込情報500に基づいて、同一遊技機について予約の競合が生じているか否かを判定する機能を有する。この判定は、たとえば、予約申込情報500の各レコードの遊技希望日フィールド502、遊技機番号フィールド503を比較対照し、遊技希望日フィールド502及び遊技機番号フィールド503に格納されている情報が一致するレコードが複数存在しているか否かを調べることによって行われる。判定手段305は、予約の競合が生じていると判定した場合には、この予約の競合状態になっている複数のレコードのデータを会員選定手段306に渡すように動作する。
【0036】
会員選定手段306は、予約の競合が生じている場合には、判定手段305による判定結果に応じて、最大の有価情報の値を提示した会員を予約権取得者として選定する。この選定処理の一例としては、会員選定手段306は、判定手段305よりこの予約の競合状態になっている複数のレコードのデータを受け取り、これら複数のレコードの有価情報値フィールド504に格納された有価情報の値を比較し、最大の有価情報の値を有するレコードを選択し、この選択されたレコードの会員IDフィールド501に格納されている会員識別情報によって特定される会員を予約権取得者として選定するように動作する。
【0037】
また、会員選定手段306は、上記選定を行った後、予約権取得者として選定した会員を特定する情報(本実施の形態では会員ID)、その遊技希望日、遊技機番号などを結果通知手段309に通知する。
【0038】
また、会員選定手段306は、前記予約権取得者として選定された会員が所有する有価情報の値から、この会員により提示された有価情報の値を減算し、減算後の値を有価情報記憶手段301に記憶させるように動作する。さらに有価情報記憶手段301に記憶させた減算後の有価情報の値はポイント管理部101のポイント記憶部107に反映されるようになっている。
【0039】
変更要求処理手段307は、認証手段303を介して通信端末装置104から会員により提示された有価情報の値の変更要求を受け取り、この変更要求に含まれる新たに提示された有価情報の値に応じて予約申込情報500の書き換えを行うことを申込情報記憶手段304に命令する。申込情報記憶手段304はこの命令に応じて予約申込情報500の書き換えを行う。
【0040】
有価情報値提供手段308は、認証手段303を介して通信端末装置104から会員により提示された有価情報の値の一覧情報の送信要求を受け取り、この送信要求に応じて申込情報記憶手段304に記憶された予約申込情報500を読み出し、予約申込情報500の全部又は一部を通信制御手段302を介して通信端末装置104に送信する動作を行う。
【0041】
結果通知手段309は、会員選定手段306から受け取った選定した会員を特定する情報(本実施の形態では会員ID)、その遊技希望日、遊技機番号を用いて、関連する会員の通信端末装置104に宛てて、選定の結果を通知する情報を送信するように機能する。なお、「関連する会員」は、選定された会員のみとしても良いし、選定された会員及び選定に漏れた会員としても良い。情報送信先を特定する情報(たとえば、メールアドレス)は、会員IDなどをキーとして、会員登録部102に記憶された会員情報から取得できるようになっている。
【0042】
また、結果通知手段309の通知方式は、電子メールのようないわゆるPUSH型の情報配信方式であっても良いし、WebサイトのようないわゆるPULL型の情報配信方式であっても良い。
【0043】
なお、本遊技機予約取扱装置103を構成する上記各手段は、必ずしも物理的に単一の情報処理装置に配置され実現される必要はなく、たとえばこれらの手段がネットワークを介して相互に接続された複数のコンピュータに分散して配置されたハードウエア構成を採用した場合であっても、本実施の形態は実現可能である。
【0044】
[システムの動作例について]
次に、本システムの動作例について説明する。
図6は、本システムの動作例を示すシーケンス図である。なお、この例では、2人の異なる会員A(会員ID「00002」とする),会員B(会員ID「00003」とする)が同一の遊技機について同一の遊技希望日を予約し、予約の競合が発生している場合を扱う。
【0045】
まず、遊技機予約取扱装置103は、ポイント管理部101が収集した会員の有価情報の値を受け取り(ステップS601)、有価情報値記憶手段301に各会員の所有ポイントを記憶させる(ステップS602)。この処理は、有価情報値記憶手段301が常に最新の有価情報を保有するように、随時行われる。
【0046】
一方、会員Aはその通信端末装置A(104)から予約要求を送信する(ステップS603)。図7(A)は、その通信端末装置A(104)の液晶ディスプレイなどの表示部に表示される予約申込用画面の構成例を示す。通信端末装置104が遊技機予約取扱装置103にアクセスすると、遊技機予約取扱装置103から通信端末装置104にこの画面が入力インターフェイスとして送信され、通信端末装置104の表示部に表示される。会員はこの画面のフィールド701〜705に要求された情報を入力し、送信ボタン706を活性化させると、通信端末装置104から入力された諸情報が予約申込情報として遊技機予約取扱装置103に送られる。この例では、会員Aは、入札額として提示する有価情報の値として「50」を入力している。
【0047】
同様に、会員Bはその通信端末装置B(104)から遊技機予約取扱装置103に予約要求を送信する(ステップS604)。図7(B)は、その通信端末装置B(104)の液晶ディスプレイなどの表示部に表示される予約申込用画面の構成例を示す。この例では、会員Bは、入札額として提示する有価情報の値として「100」を入力している。
【0048】
次に、会員Aは、遊技機「001」について「2002年11月14日」を遊技希望日とする、どのような入札額が提示されたかについて知るため、その通信端末装置A(104)から遊技機予約取扱装置103に会員により提示された有価情報の値を閲覧するための有価情報値閲覧要求を送信する(ステップS605)。図8(A)は、通信端末装置Aの表示部に表示される入力フィンターフェイス画面の構成例である。通信端末装置104が遊技機予約取扱装置103にアクセスすると、遊技機予約取扱装置103の有価情報値提供手段308から通信端末装置104にこの画面が入力インターフェイスとして送信され、通信端末装置104の表示部に表示される。会員はこの画面のフィールド801〜804に要求された情報を入力し、送信ボタン805を活性化させることにより、通信端末装置104から入力された情報とともに有価情報値閲覧要求が遊技機予約取扱装置103に送られる。
【0049】
有価情報値閲覧要求を受け取った有価情報値提供手段308は、申込情報記憶手段304に記憶された予約申込情報から、閲覧要求において指定されたもの(この例では、遊技希望日「2002/11/14」、遊技機番号「001」にかかるもの)を抽出し、抽出した情報を有価情報値一覧情報として通信端末装置Aに宛てて送信する(ステップS606)。図8(B)は、有価情報値提供手段308が会員により提示された有価情報の値を閲覧させるために抽出した情報である有価情報値一覧情報を通信端末装置Aが表示した画面例を示す図である。この例では、会員Aは、自分の提示した有価情報の値が「50」、他の会員がそれより多い有価情報の値「100」を提示していることを知ることとなる。
【0050】
次に、会員Aは、ステップS606にて受け取った情報から、現在の会員により提示された有価情報の値では予約を得ることができないと判明したため、予約申込において提示した有価情報の値の変更を要求する。会員Aは、その通信端末装置A(104)から遊技機予約取扱装置103に有価情報の値の変更をようきゅうするための有価情報値変更要求を送信する(ステップS607)。図9(A)(B)は、変更要求を行う際に通信端末装置Aの表示部に表示される入力インターフェイスの例である。図9(A)において、会員は、自分の会員ID、パスワードをフィールド901,902に入力し、変更したい予約申込にかかる遊技希望日、遊技機番号をフィールド903,904にそれぞれ入力し、ボタンオブジェクト905を活性化させると、図9(B)に示す画面に遷移する。図9(B)に示す画面では、フィールド906に現在(変更前)の会員により提示された有価情報の値が表示される。会員はフィールド907に新たな有価対価情報値を入力する。この例では、他の会員が「100」を提示していることを知っているので、それを上回る「150」を新たな会員により提示された有価情報の値として入力する。
【0051】
ボタンオブジェクト908を活性化すると、通信端末装置A(104)から遊技機予約取扱装置103に新たに提示された有価情報の値が送られる。遊技機予約取扱装置103の変更要求処理手段307は、これを受け取り、申込情報記憶手段304が記憶する予約申込情報の書き換えを行わせる。図5に示す例においては、レコードR502の有価情報の値フィールド504に格納される情報が「50」から「150」に書き換えられることとなる。
【0052】
図10は、遊技機予約取扱装置103の予約を処理する動作例を示すフローチャートである。遊技機予約取扱装置103の認証手段303は予約申込情報を受け取る(ステップS1001)と、予約申込情報に含まれる会員IDをキーとして会員登録部102に会員登録済みか否かを問い合わせる(ステップS1002)。未登録であれば、認証手段303は通信端末装置104に未登録であることを通知し、会員登録部102により会員登録処理の受付を行う(ステップS1003)。図11は、通信端末装置104の表示部に示される会員登録用の入力画面の例を示す図である。遊技者はこの入力画面に従ってフィールド1101〜1104に必要事項を入力した後、送信ボタンオブジェクト1105をクリックやエンターキーの押下などにより活性化させると、入力された情報が通信網100を介して会員登録部102に送信され、記録される。会員登録部102は、会員登録処理(ステップS1003)終了後、予約申込情報の入力を促し、遊技機予約取扱装置103が予約申込情報を受け取り、これを申込情報記憶手段304により記憶する(ステップS1004)。
【0053】
一方、会員登録済みである場合には、直ちにその予約申込情報を申込情報記憶手段304により記憶する(ステップS1004)。
【0054】
次に、遊技機予約取扱装置103の判定手段305は、所定のタイミングが到来する(ステップS1005)と、申込情報記憶手段304に記憶された予約申込情報を参照し、各レコードについて予約の競合が生じているか否かをチェックする(ステップS1006)。予約の競合が生じていない予約申込情報のレコードである場合は、そのレコードにより特定される会員(予約申込者)を予約権取得者として選定する(ステップS1007)。一方、予約の競合が生じている予約申込情報のレコードである場合は、遊技機予約取扱装置103の判定手段305は、競合している予約にかかるレコードを会員選定手段306に渡す。
【0055】
会員選定手段306は、受け取ったレコードのフィールド504を参照して、提示された有価情報の値が最大であるレコードにかかる会員を予約権取得者として選択する(ステップS1008)。先に述べた図5に示す予約申込情報500について予約の競合があるか否かをチェックすると、レコードR502,R503が同一の遊技希望日・遊技機番号であるので、これらレコードに対応する会員ID「00002」と「00003」の会員の予約申込が予約の競合の状態にあると判断される。このとき、会員ID「00002」の会員は、会員により提示された有価情報の値が「150」(ステップS607にて書き換えされている)であり、会員ID「00003」の会員の予約は会員により提示された有価情報の値が「100」である。この場合会員選定手段306は、「150」と「100」を比較し、より大きな値である「150」を提示している会員ID「00002」を予約権取得者として選定し、会員ID「00002」遊技希望日「2002/11/14」、遊技機番号「001」を結果通知手段309に伝えることとなる。
【0056】
次に、会員選定手段306は、選択された会員が所有している有価情報の値から所定の値を減算し、これを有価情報値記憶手段301に記憶させるようにしてもよい(ステップS1009)。上述の例においては、会員ID「00002」である会員Aの所有有価情報値「223」(図4参照)から「150」を減算し、その結果得られる「73」をレコードR402のフィールド402に書き込むという処理が行われることとなる。このような減算処理を行うことにより、予約の競合となったが予約権取得者として選択されなかった会員が、次回に選択される可能性を残すことが可能となる。
【0057】
再び、図6に戻りシステムの動作例の説明を続ける。なお、前述の図10におけるステップS1001からステップS1004は、図6における予約受付処理(ステップS608)に相当し、また前述の図10におけるステップS1005からS1009は、図6における予約権取得者の選択処理(ステップS609)に相当する。これら予約受付処理(ステップS608)、予約権取得者の選択処理(ステップS609)が終了すると、遊技機予約取扱装置103の結果通知手段309は、通信端末装置104に宛てて選定の結果を示す結果通知を送信する(ステップS610,S611)。図12(A)(B)に通信端末装置104の表示部に表示される選定の結果を通知する画面例を示す。同図(A)は、予約権取得者として選択された会員宛の通知例、同図(B)は、予約権取得者として選択されなかった会員宛の通知例である。
【0058】
上記のシステムにより、より多くの有価情報の値を提示した会員に対して優先的に遊技機予約を受け付けることが可能となり、その結果競売方式により遊技機の予約権を取得する予約システムが提供できる。
また、入札額として提示される有価情報の値を予約権取得者の所有する有価情報の値から減じる処理を加えることにより、常に一定の者のみが予約権の取得をすることを防止し、結果として比較的公平に予約をする権利を遊技者に付与できる予約システムを提供することができる。
【0059】
[変形例]
上記の例では、結果通知手段309が結果を通知する情報を会員の通信端末装置104に送信するものとしたが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、たとえば遊技場などに設けられた端末装置に、結果を通知する情報を提供する構成として、会員が遊技場を訪れた際にこの端末装置を操作することにより、結果を通知する情報を閲覧するようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者の所有する予約する権利の競り落としを行う遊技機予約取扱装置の提供が可能となる。
【0061】
また、本発明の別の態様によれば、上記効果に加え、比較的公平に予約をする権利を遊技者に付与できるようにすることも可能となる。
【0062】
また、本発明のさらに別の態様によれば、予約権獲得のための入札情報を閲覧する遊技機予約取扱装置の提供が可能となり、さらに会員により提示された有価情報の値の変更の機会を会員に与える場合には、他の会員との駆け引きをしながら予約権の取得を楽しむことができる遊技機予約取扱装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を利用した遊技機予約システムの構成例を示す図である。
【図2】会員登録部102が記憶する会員登録情報のデータ構成例を示す図である。
【図3】遊技機予約取扱装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】有価情報値記憶手段に記憶されたデータの例を示す図である。
【図5】申込情報記憶手段が記憶する予約申込情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】本システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図7】(A)は、予約申込用画面の構成例を示す図であり、(B)は、予約申込用画面の構成例を示す図である。
【図8】(A)は通信端末装置の表示部に表示される入力フィンターフェイス画面の構成例であり、(B)は通信端末装置が有価情報の値を閲覧させるために抽出した情報を表示した画面例を示す図である。
【図9】(A)(B)はそれぞれ、変更要求を行う際に通信端末装置の表示部に表示される入力インターフェイスの例である。
【図10】遊技機予約取扱装置の予約を処理する動作例を示すフローチャートである。
【図11】通信端末装置の表示部に示される会員登録用の入力画面の例を示す図である。
【図12】(A)は、予約権取得者に対する選定の結果を通知する画面例を示す図であり、(B)は予約権取得者とならなかった会員(予約申込者)に対する選定の結果を通知する画面例を示す図である。
【符号の説明】
100 … 通信網
101 … ポイント管理部
102 … 会員登録部
103 … 遊技機予約取扱装置
104 … 通信端末装置
301 … 有価情報値記憶手段
302 … 通信制御手段
303 … 認証手段
304 … 申込情報記憶手段
305 … 判定手段
306 … 会員選定手段
307 … 変更要求処理手段
308 … 有価情報値提供手段
309 … 結果通知手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の予約が競合した場合に、最も高い額を支払うことを提示した会員に対し、遊技機の予約権を付与するための遊技機予約取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、どの遊技機を選択するかにより、遊技の勝敗が左右されると考えられており、遊技者は少しでも大当たりを得る確率が高い遊技機で遊技することを求める。そのため時間にゆとりのある遊技者は遊技場の開店時刻以前より店頭に行列して開店と同時に大当たりする確率が高いとあらかじめ目安をつけていた遊技機を確保することが行われていたが、時間に余裕のない遊技者は、遊技場を訪れた際には希望する遊技機はすでに他者に使用されていることが多く、自分の好む遊技機で遊技を楽しむことが難しい状態であった。
【0003】
そこで、パチンコパーラー、パチンコホールなどの遊技場に設置されたパチンコ機、スロットマシンなどの遊技機を、あらかじめその遊技機での遊技を希望する遊技者から予約を受け付けて、この予約に従って遊技機の使用を認めることが一般に行われている。
【0004】
このような予約の受付により遊技機の使用を認める場合、会員がみだりに予約を乱発して予約された遊技機が予約した会員が何らかの事情により来店せず遊技機が遊技されずあいてしまうことを防止するため、予約をできる者の条件や予約を受け付ける条件を制限するという方法が提案されている。
【0005】
たとえば、特許文献1には、現金以外の有価情報があらかじめ定めた基準値に達していれば、遊技機の予約を可能とする遊技機予約取扱装置が開示されている。
【0006】
また、特許文献2は、予約を受け付けると、その予約をなした会員の貯玉数から所定数を減じる処理をおこなう遊技機予約支援装置を開示している。
【0007】
【特許文献1】特許公開2002年第177587号公報(段落[0049]、図8)
【特許文献2】特許公開2002年第133015号公報(段落[0025]、図7)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術においては、有価情報や貯玉数を多く所有している者のみが有利となり、所有する有価情報や貯玉数が少ない遊技者の来店意欲を減少させ、予約を取得できない遊技者が他の遊技場に流出してしまうという問題が残る。
【0009】
本発明は、上記問題の解決を目的としてなされたものであり、それぞれの遊技者が所有している有価情報から、予約の対価として支払う値(「会員により提示された有価情報の値」という)を予約申し込み時に提示させ、予約が競合した場合は、最も大きな会員により提示された有価情報の値を提示した遊技者に予約権を取得させる、遊技者の所有する予約する権利の競り落としを行う遊技機予約取扱装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として以下のような特徴を有する。
【0011】
本発明の第1の態様は、会員からの遊技機の予約を受け付け、これを処理するための遊技機予約取扱装置として提案される。
【0012】
この遊技機予約取扱装置は、会員からの遊技機の予約を受け付け、会員に付与された有価情報の値を用いて予約を処理するための遊技機予約取扱装置において、予約が成立した場合に、会員から受け取った有価情報の値を含む予約申込情報を記憶する申込情報記憶手段と、申込情報記憶手段に記憶された予約申込情報に基づいて、同一遊技機について予約の競合が生じているか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定の結果で、予約の競合が生じている場合には、最大の有価情報の値を提示した会員を予約権取得者として選定する会員選定手段とを有することを特徴としている。
【0013】
この遊技機予約取扱装置は、申込情報記憶手段より予約申込情報を受け取り、これを用いて、会員から提示された有価情報の値の一覧情報を生成し、表示させる有価情報値提供手段をさらに具備していても良い。この特徴により、会員が予約権を競り落とすために提示した有価情報の値を閲覧することが可能となる。
【0014】
また、この遊技機予約取扱装置は、会員から提示された有価情報の値に対する変更要求を受け取り、この変更要求に応じて申込情報記憶手段に記憶された予約申込情報に含まれる有価情報の値の変更を行わせる変更要求処理手段をさらに具備していても良い。この特徴により、会員が予約申込時などに一旦提示した有価情報の値を変更する機会を提供し、競り落とすための駆け引きを行うことを可能としている。
【0015】
また、この遊技機予約取扱装置の会員選定手段は、予約権取得者として選定された会員が所有している有価情報の値から、予約申込時や変更要求時に定めた入札額としての有価情報の値を減算し、減算後の値を有価情報記憶手段に記憶させるように動作するようになっていてもよい。この特徴により、競り落とすために大きな有価情報の値を提示した者は、次回の競り落としに勝つことが難しくなるため、すべての会員にまんべんなく落札する機会が提供されることが可能となる。
【0016】
また、遊技機予約取扱装置は、会員選定手段から選定の結果を受け取り、会員の通信端末装置に宛てて選定の結果を送信する結果通知手段をさらに有する構成となっていても良い。この特徴により、会員は、予約権の競り落としの結果を直ちに知ることが可能となる。
【0017】
上記第1の態様において、「会員」とは、あらかじめ会員登録を行うことにより、遊技機の予約申し込みが可能となった者をいう。「有価情報」とは、現金以外のものであって、会員の利益となる価値に関する情報をいい、たとえば、会員の貯玉数、来店回数、遊技時間、球・メダル購入費に応じて割り当てされるポイントなどである。「有価情報の値」とは有価情報の価値の大きさを表す数値をいう。また「予約の競合」とは、複数の会員の予約申し込みが同一又は同種の遊技機を指定するものであり、かつ遊技希望時期が全部又は一部重複している状態をいう。「予約権取得者」とは、予約申込において指定した遊技希望時期において、予約申し込みにて指定した遊技機を他の者に優先して使用できる権限を得た者をいう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[システムの構成例]
図1は、本発明を利用した遊技機予約システムの構成例を示す図である。本システムは、会員の所有する有価情報の一つであるポイントを管理するポイント管理部101と、会員登録を受け付け、会員情報を記憶する会員登録部102と、ポイント管理部101及び会員登録部に接続された遊技機予約取扱装置103と、通信網100を介して会員登録部102および遊技機予約取扱装置103と接続可能な通信端末装置104とを有している。以下、本システムの構成要素についてそれぞれ説明する。
【0020】
[ポイント管理部]
本構成例においては、ポイント管理部101は、各会員110の会員カード105と、会員カード105を読み取るカード読み取り装置106と、このカード読み取り装置106に接続されカード読み取り装置106から送信される情報に応じて、会員にポイントを付与・引き出し等の処理を行い、会員毎のポイントを蓄積・記憶するポイント記憶部107で構成される。なお、本発明のポイント管理部は、会員カードを用いた構成に限定される趣旨ではなく、会員又は遊技者の有価情報の値を管理可能なシステムであれば、どのようなものでも本発明のポイント管理部として適用可能である。
【0021】
会員カード105は、会員110を特定するための会員識別情報(たとえば、会員ID)等を記憶している。会員が遊技機108を設置している遊技場109に入店したときなどにカード読み取り装置106に通すことにより、会員識別情報とともにその会員の貯玉数、来店回数、遊技時間、球・メダル購入金額などをポイント記憶部107に送信することが可能である。ポイント記憶部107は、これらの情報を受け取り、ポイントに換算して記憶することにより、各会員のポイントを把握できるようにする。
【0022】
一般的には、貯玉数の多い会員、来店回数の多い会員、遊技時間の長い会員、球・メダル購入金額の多い会員により大きなポイントを付与するようにポイント換算を行うことが好ましい。このようなポイント換算をすることにより遊技場に対する顧客ロイヤリティを高めることができるためである。
【0023】
[会員登録部102]
会員登録部102は、ユーザ110からの会員登録申し込みを受け付け、会員登録の際に会員から通知された情報を会員登録情報として記憶し、管理する機能を有する。本システムでは、会員登録部102において登録された会員からの予約申し込みのみが遊技機予約取扱装置103によって受け付けられる。図2は、会員登録部102が記憶する会員登録情報のデータ構成例を示す図である。同図に示す例では、会員登録情報200は、会員毎に生成されるレコードR201,R202,R203、…によって構成されている。各レコードは、会員を特定する情報である会員IDフィールド201、その会員の氏名を格納する氏名フィールド202,その会員の携帯電話番号を格納する携帯番号フィールド203、その会員のメールアドレスを格納するメールアドレスフィールド204、その会員のパスワードを格納するパスワードフィールド205を有しており、それぞれのフィールドに会員登録時などに会員から送られた情報が記入され、保存されるようになっている。
【0024】
[通信網100]
通信網100は、有線・無線、専用回線・交換回線を問わず、これに接続されている装置がそれぞれ目的とする装置に対しセッションを確立したときにその間での情報の送受を可能とするように作用する。通信網100は、インターネットのように、ゲートウエイを介して複数のネットワークが組み合わされて実現しても構わない。また、その接続についてもいわゆるバックボーンといわれる基幹線に直接接続せずとも、PPP接続などによって一時的に接続してあっても、セッションを確立したときにその間で情報の送受ができるようになっていれば構わない。なお、上記「通信網」は専用回線を固定的に張りめぐらせたような、交換機を用いない通信網も含むものとする。
【0025】
[通信端末装置104]
通信端末装置104は、通信網100を介して遊技機予約取扱装置103、会員登録部102にアクセス可能な情報処理装置であって、たとえばWeb接続機能を有する携帯電話器、コンピュータ、ワークステーションもしくは移動体通信端末、PDA(Personal Digital Assistant)などである。会員は、この通信端末装置104を用いて遊技機予約取扱装置103、会員登録部102と情報の送受信を行うことにより会員登録、予約申し込み、入札額である対価有価情報の閲覧、変更等を行う。
【0026】
[遊技機予約取扱装置103]
会員は、遊技機の予約申込をその通信端末装置104から通信網100を介して遊技機予約取扱装置103に送信し、自分の希望する遊技機108を希望の日時に利用したい旨の申し出をすることができる。また、会員は、予約申込の際に入札額である対価有価情報の値を定めて通知する。
【0027】
遊技機予約取扱装置103は、複数の会員(遊技者)110から同一の遊技機108について予約申し込みを受けた場合、各会員から提示された会員により提示された有価情報の値を比較し、最も大きな会員により提示された有価情報の値を提示した会員に、その遊技機を予約する権利を付与するように動作する。また、予約権取得者として選定された会員の有価情報の値から、会員により提示された有価情報の値を減算し、減算後の値を後述する有価情報値記憶手段201に記憶させる機能をさらに有していても良い。
【0028】
[遊技機予約取扱装置103の構成例について]
次に、図3、図4,及び図5を参照しながら遊技機予約取扱装置103の構成例について説明する。図3は、遊技機予約取扱装置103の構成例を示すブロック図である。
【0029】
遊技機予約取扱装置103は、演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)、ハードディスク装置等の外部記憶装置を具備している装置であって、たとえばコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置などである。前記ROM、もしくはハードディスク装置などにこの情報処理装置を遊技機予約取扱装置103として機能させるためのプログラム、もしくは遊技機の予約を受け付け、これを処理するための方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されており、該プログラムを主メモリ上に載せ、CPUがこれを実行することにより遊技機予約取扱装置103が実現され、若しくは遊技機の予約を受け付け、これを処理するための方法が実行されるようになっている。また、上記プログラムはからなずしも情報処理装置内の記憶装置に記憶されていなくともよく、外部の装置(例えば、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバなど)から提供され、これを主メモリに乗せる構成であっても良い。
【0030】
本実施の形態にかかる遊技機予約取扱装置103は、有価情報値記憶手段301と、通信制御手段302と、認証手段303と、申込情報記憶手段304と、予約処理手段305と、会員選定手段306と、変更要求処理手段307と、有価情報値提供手段308と、結果通知手段309とを有している。
【0031】
有価情報値記憶手段301は、ポイント管理部101から各会員の有するポイントの情報を受け取り、これを記憶する機能を有する。図4に、有価情報値記憶手段301に記憶されたデータの例を示す。同図に示す例において、各レコードR401,R402,R403,…は、会員を特定する情報である会員IDフィールド401と、その会員に付与されている有価情報の値(この例ではポイント)を格納する有価情報値フィールド402を有している。
【0032】
通信制御手段302は、通信網100を介して通信端末装置104からの情報を受け取り、また通信網100を介して通信端末装置104へ情報を送出する機能を有し、たとえばプロトコル・スタック、あるいは該プロトコル・スタックに従って所定の通信手順を実行する中央演算装置などで構成される前置通信処理装置(Front End Communication Processor)などである。
【0033】
認証手段303は、通信端末装置104から送信された会員認証情報(たとえば、会員ID及びパスワード)を受け取り、これを会員登録部102に問い合わせることにより、本遊技機予約取扱装置103にアクセスする権限を有する会員かどうかを判断する機能を有する。アクセスする権限を有する会員であると判断した場合認証手段303は、会員からの要求内容に応じて処理を申込情報記憶手段304、変更要求処理手段307、又は有価情報値提供手段308のいずれかに渡す。一方、アクセスする権限を有する会員ではないと判断した場合認証手段303は、予約受付処理ができない旨を通信制御手段302を介して通信端末装置104に送信する。
【0034】
申込情報記憶手段304は、会員からの遊技機の予約申込情報を受取り、この予約申込情報を記憶する。予約申込情報は少なくとも、会員を特定する情報、その会員が使用を希望する遊技機を特定する情報、遊技希望時期、および入札額に相当する、会員から提示された有価情報値を含んでいるのが好ましい。図5に、申込情報記憶手段304が記憶する予約申込情報のデータ構成例を示す。同図に示すように、予約申込情報500は、それぞれの予約申し込みに対応するレコードR501,R502,R503,R504、…により構成される。各レコードは、会員IDフィールド501、遊技希望日フィールド502、遊技機番号フィールド503、および会員により提示された有価情報の値フィールド504を有している。会員IDフィールド501、遊技希望日フィールド502、遊技機番号フィールド503、および会員により提示された有価情報の値フィールド504には、会員が通信端末装置104により送信したデータが格納されるようになっている。たとえば、図に示すレコードR501は、会員ID「00001」を有する会員が、「2002年11月12日」に遊技機番号「001」の使用(遊技)を有価情報の値「50」を入札額として提示して予約申込みをした場合に申込情報記憶手段304が生成・記憶するレコードである。
【0035】
判定手段305は、申込情報記憶手段304に記憶された予約申込情報500に基づいて、同一遊技機について予約の競合が生じているか否かを判定する機能を有する。この判定は、たとえば、予約申込情報500の各レコードの遊技希望日フィールド502、遊技機番号フィールド503を比較対照し、遊技希望日フィールド502及び遊技機番号フィールド503に格納されている情報が一致するレコードが複数存在しているか否かを調べることによって行われる。判定手段305は、予約の競合が生じていると判定した場合には、この予約の競合状態になっている複数のレコードのデータを会員選定手段306に渡すように動作する。
【0036】
会員選定手段306は、予約の競合が生じている場合には、判定手段305による判定結果に応じて、最大の有価情報の値を提示した会員を予約権取得者として選定する。この選定処理の一例としては、会員選定手段306は、判定手段305よりこの予約の競合状態になっている複数のレコードのデータを受け取り、これら複数のレコードの有価情報値フィールド504に格納された有価情報の値を比較し、最大の有価情報の値を有するレコードを選択し、この選択されたレコードの会員IDフィールド501に格納されている会員識別情報によって特定される会員を予約権取得者として選定するように動作する。
【0037】
また、会員選定手段306は、上記選定を行った後、予約権取得者として選定した会員を特定する情報(本実施の形態では会員ID)、その遊技希望日、遊技機番号などを結果通知手段309に通知する。
【0038】
また、会員選定手段306は、前記予約権取得者として選定された会員が所有する有価情報の値から、この会員により提示された有価情報の値を減算し、減算後の値を有価情報記憶手段301に記憶させるように動作する。さらに有価情報記憶手段301に記憶させた減算後の有価情報の値はポイント管理部101のポイント記憶部107に反映されるようになっている。
【0039】
変更要求処理手段307は、認証手段303を介して通信端末装置104から会員により提示された有価情報の値の変更要求を受け取り、この変更要求に含まれる新たに提示された有価情報の値に応じて予約申込情報500の書き換えを行うことを申込情報記憶手段304に命令する。申込情報記憶手段304はこの命令に応じて予約申込情報500の書き換えを行う。
【0040】
有価情報値提供手段308は、認証手段303を介して通信端末装置104から会員により提示された有価情報の値の一覧情報の送信要求を受け取り、この送信要求に応じて申込情報記憶手段304に記憶された予約申込情報500を読み出し、予約申込情報500の全部又は一部を通信制御手段302を介して通信端末装置104に送信する動作を行う。
【0041】
結果通知手段309は、会員選定手段306から受け取った選定した会員を特定する情報(本実施の形態では会員ID)、その遊技希望日、遊技機番号を用いて、関連する会員の通信端末装置104に宛てて、選定の結果を通知する情報を送信するように機能する。なお、「関連する会員」は、選定された会員のみとしても良いし、選定された会員及び選定に漏れた会員としても良い。情報送信先を特定する情報(たとえば、メールアドレス)は、会員IDなどをキーとして、会員登録部102に記憶された会員情報から取得できるようになっている。
【0042】
また、結果通知手段309の通知方式は、電子メールのようないわゆるPUSH型の情報配信方式であっても良いし、WebサイトのようないわゆるPULL型の情報配信方式であっても良い。
【0043】
なお、本遊技機予約取扱装置103を構成する上記各手段は、必ずしも物理的に単一の情報処理装置に配置され実現される必要はなく、たとえばこれらの手段がネットワークを介して相互に接続された複数のコンピュータに分散して配置されたハードウエア構成を採用した場合であっても、本実施の形態は実現可能である。
【0044】
[システムの動作例について]
次に、本システムの動作例について説明する。
図6は、本システムの動作例を示すシーケンス図である。なお、この例では、2人の異なる会員A(会員ID「00002」とする),会員B(会員ID「00003」とする)が同一の遊技機について同一の遊技希望日を予約し、予約の競合が発生している場合を扱う。
【0045】
まず、遊技機予約取扱装置103は、ポイント管理部101が収集した会員の有価情報の値を受け取り(ステップS601)、有価情報値記憶手段301に各会員の所有ポイントを記憶させる(ステップS602)。この処理は、有価情報値記憶手段301が常に最新の有価情報を保有するように、随時行われる。
【0046】
一方、会員Aはその通信端末装置A(104)から予約要求を送信する(ステップS603)。図7(A)は、その通信端末装置A(104)の液晶ディスプレイなどの表示部に表示される予約申込用画面の構成例を示す。通信端末装置104が遊技機予約取扱装置103にアクセスすると、遊技機予約取扱装置103から通信端末装置104にこの画面が入力インターフェイスとして送信され、通信端末装置104の表示部に表示される。会員はこの画面のフィールド701〜705に要求された情報を入力し、送信ボタン706を活性化させると、通信端末装置104から入力された諸情報が予約申込情報として遊技機予約取扱装置103に送られる。この例では、会員Aは、入札額として提示する有価情報の値として「50」を入力している。
【0047】
同様に、会員Bはその通信端末装置B(104)から遊技機予約取扱装置103に予約要求を送信する(ステップS604)。図7(B)は、その通信端末装置B(104)の液晶ディスプレイなどの表示部に表示される予約申込用画面の構成例を示す。この例では、会員Bは、入札額として提示する有価情報の値として「100」を入力している。
【0048】
次に、会員Aは、遊技機「001」について「2002年11月14日」を遊技希望日とする、どのような入札額が提示されたかについて知るため、その通信端末装置A(104)から遊技機予約取扱装置103に会員により提示された有価情報の値を閲覧するための有価情報値閲覧要求を送信する(ステップS605)。図8(A)は、通信端末装置Aの表示部に表示される入力フィンターフェイス画面の構成例である。通信端末装置104が遊技機予約取扱装置103にアクセスすると、遊技機予約取扱装置103の有価情報値提供手段308から通信端末装置104にこの画面が入力インターフェイスとして送信され、通信端末装置104の表示部に表示される。会員はこの画面のフィールド801〜804に要求された情報を入力し、送信ボタン805を活性化させることにより、通信端末装置104から入力された情報とともに有価情報値閲覧要求が遊技機予約取扱装置103に送られる。
【0049】
有価情報値閲覧要求を受け取った有価情報値提供手段308は、申込情報記憶手段304に記憶された予約申込情報から、閲覧要求において指定されたもの(この例では、遊技希望日「2002/11/14」、遊技機番号「001」にかかるもの)を抽出し、抽出した情報を有価情報値一覧情報として通信端末装置Aに宛てて送信する(ステップS606)。図8(B)は、有価情報値提供手段308が会員により提示された有価情報の値を閲覧させるために抽出した情報である有価情報値一覧情報を通信端末装置Aが表示した画面例を示す図である。この例では、会員Aは、自分の提示した有価情報の値が「50」、他の会員がそれより多い有価情報の値「100」を提示していることを知ることとなる。
【0050】
次に、会員Aは、ステップS606にて受け取った情報から、現在の会員により提示された有価情報の値では予約を得ることができないと判明したため、予約申込において提示した有価情報の値の変更を要求する。会員Aは、その通信端末装置A(104)から遊技機予約取扱装置103に有価情報の値の変更をようきゅうするための有価情報値変更要求を送信する(ステップS607)。図9(A)(B)は、変更要求を行う際に通信端末装置Aの表示部に表示される入力インターフェイスの例である。図9(A)において、会員は、自分の会員ID、パスワードをフィールド901,902に入力し、変更したい予約申込にかかる遊技希望日、遊技機番号をフィールド903,904にそれぞれ入力し、ボタンオブジェクト905を活性化させると、図9(B)に示す画面に遷移する。図9(B)に示す画面では、フィールド906に現在(変更前)の会員により提示された有価情報の値が表示される。会員はフィールド907に新たな有価対価情報値を入力する。この例では、他の会員が「100」を提示していることを知っているので、それを上回る「150」を新たな会員により提示された有価情報の値として入力する。
【0051】
ボタンオブジェクト908を活性化すると、通信端末装置A(104)から遊技機予約取扱装置103に新たに提示された有価情報の値が送られる。遊技機予約取扱装置103の変更要求処理手段307は、これを受け取り、申込情報記憶手段304が記憶する予約申込情報の書き換えを行わせる。図5に示す例においては、レコードR502の有価情報の値フィールド504に格納される情報が「50」から「150」に書き換えられることとなる。
【0052】
図10は、遊技機予約取扱装置103の予約を処理する動作例を示すフローチャートである。遊技機予約取扱装置103の認証手段303は予約申込情報を受け取る(ステップS1001)と、予約申込情報に含まれる会員IDをキーとして会員登録部102に会員登録済みか否かを問い合わせる(ステップS1002)。未登録であれば、認証手段303は通信端末装置104に未登録であることを通知し、会員登録部102により会員登録処理の受付を行う(ステップS1003)。図11は、通信端末装置104の表示部に示される会員登録用の入力画面の例を示す図である。遊技者はこの入力画面に従ってフィールド1101〜1104に必要事項を入力した後、送信ボタンオブジェクト1105をクリックやエンターキーの押下などにより活性化させると、入力された情報が通信網100を介して会員登録部102に送信され、記録される。会員登録部102は、会員登録処理(ステップS1003)終了後、予約申込情報の入力を促し、遊技機予約取扱装置103が予約申込情報を受け取り、これを申込情報記憶手段304により記憶する(ステップS1004)。
【0053】
一方、会員登録済みである場合には、直ちにその予約申込情報を申込情報記憶手段304により記憶する(ステップS1004)。
【0054】
次に、遊技機予約取扱装置103の判定手段305は、所定のタイミングが到来する(ステップS1005)と、申込情報記憶手段304に記憶された予約申込情報を参照し、各レコードについて予約の競合が生じているか否かをチェックする(ステップS1006)。予約の競合が生じていない予約申込情報のレコードである場合は、そのレコードにより特定される会員(予約申込者)を予約権取得者として選定する(ステップS1007)。一方、予約の競合が生じている予約申込情報のレコードである場合は、遊技機予約取扱装置103の判定手段305は、競合している予約にかかるレコードを会員選定手段306に渡す。
【0055】
会員選定手段306は、受け取ったレコードのフィールド504を参照して、提示された有価情報の値が最大であるレコードにかかる会員を予約権取得者として選択する(ステップS1008)。先に述べた図5に示す予約申込情報500について予約の競合があるか否かをチェックすると、レコードR502,R503が同一の遊技希望日・遊技機番号であるので、これらレコードに対応する会員ID「00002」と「00003」の会員の予約申込が予約の競合の状態にあると判断される。このとき、会員ID「00002」の会員は、会員により提示された有価情報の値が「150」(ステップS607にて書き換えされている)であり、会員ID「00003」の会員の予約は会員により提示された有価情報の値が「100」である。この場合会員選定手段306は、「150」と「100」を比較し、より大きな値である「150」を提示している会員ID「00002」を予約権取得者として選定し、会員ID「00002」遊技希望日「2002/11/14」、遊技機番号「001」を結果通知手段309に伝えることとなる。
【0056】
次に、会員選定手段306は、選択された会員が所有している有価情報の値から所定の値を減算し、これを有価情報値記憶手段301に記憶させるようにしてもよい(ステップS1009)。上述の例においては、会員ID「00002」である会員Aの所有有価情報値「223」(図4参照)から「150」を減算し、その結果得られる「73」をレコードR402のフィールド402に書き込むという処理が行われることとなる。このような減算処理を行うことにより、予約の競合となったが予約権取得者として選択されなかった会員が、次回に選択される可能性を残すことが可能となる。
【0057】
再び、図6に戻りシステムの動作例の説明を続ける。なお、前述の図10におけるステップS1001からステップS1004は、図6における予約受付処理(ステップS608)に相当し、また前述の図10におけるステップS1005からS1009は、図6における予約権取得者の選択処理(ステップS609)に相当する。これら予約受付処理(ステップS608)、予約権取得者の選択処理(ステップS609)が終了すると、遊技機予約取扱装置103の結果通知手段309は、通信端末装置104に宛てて選定の結果を示す結果通知を送信する(ステップS610,S611)。図12(A)(B)に通信端末装置104の表示部に表示される選定の結果を通知する画面例を示す。同図(A)は、予約権取得者として選択された会員宛の通知例、同図(B)は、予約権取得者として選択されなかった会員宛の通知例である。
【0058】
上記のシステムにより、より多くの有価情報の値を提示した会員に対して優先的に遊技機予約を受け付けることが可能となり、その結果競売方式により遊技機の予約権を取得する予約システムが提供できる。
また、入札額として提示される有価情報の値を予約権取得者の所有する有価情報の値から減じる処理を加えることにより、常に一定の者のみが予約権の取得をすることを防止し、結果として比較的公平に予約をする権利を遊技者に付与できる予約システムを提供することができる。
【0059】
[変形例]
上記の例では、結果通知手段309が結果を通知する情報を会員の通信端末装置104に送信するものとしたが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、たとえば遊技場などに設けられた端末装置に、結果を通知する情報を提供する構成として、会員が遊技場を訪れた際にこの端末装置を操作することにより、結果を通知する情報を閲覧するようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者の所有する予約する権利の競り落としを行う遊技機予約取扱装置の提供が可能となる。
【0061】
また、本発明の別の態様によれば、上記効果に加え、比較的公平に予約をする権利を遊技者に付与できるようにすることも可能となる。
【0062】
また、本発明のさらに別の態様によれば、予約権獲得のための入札情報を閲覧する遊技機予約取扱装置の提供が可能となり、さらに会員により提示された有価情報の値の変更の機会を会員に与える場合には、他の会員との駆け引きをしながら予約権の取得を楽しむことができる遊技機予約取扱装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を利用した遊技機予約システムの構成例を示す図である。
【図2】会員登録部102が記憶する会員登録情報のデータ構成例を示す図である。
【図3】遊技機予約取扱装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】有価情報値記憶手段に記憶されたデータの例を示す図である。
【図5】申込情報記憶手段が記憶する予約申込情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】本システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図7】(A)は、予約申込用画面の構成例を示す図であり、(B)は、予約申込用画面の構成例を示す図である。
【図8】(A)は通信端末装置の表示部に表示される入力フィンターフェイス画面の構成例であり、(B)は通信端末装置が有価情報の値を閲覧させるために抽出した情報を表示した画面例を示す図である。
【図9】(A)(B)はそれぞれ、変更要求を行う際に通信端末装置の表示部に表示される入力インターフェイスの例である。
【図10】遊技機予約取扱装置の予約を処理する動作例を示すフローチャートである。
【図11】通信端末装置の表示部に示される会員登録用の入力画面の例を示す図である。
【図12】(A)は、予約権取得者に対する選定の結果を通知する画面例を示す図であり、(B)は予約権取得者とならなかった会員(予約申込者)に対する選定の結果を通知する画面例を示す図である。
【符号の説明】
100 … 通信網
101 … ポイント管理部
102 … 会員登録部
103 … 遊技機予約取扱装置
104 … 通信端末装置
301 … 有価情報値記憶手段
302 … 通信制御手段
303 … 認証手段
304 … 申込情報記憶手段
305 … 判定手段
306 … 会員選定手段
307 … 変更要求処理手段
308 … 有価情報値提供手段
309 … 結果通知手段
Claims (5)
- 会員からの遊技機の予約を受け付け、会員に付与された有価情報の値を用いて予約を処理するための遊技機予約取扱装置において、
予約が成立した場合に、会員から受け取った有価情報の値を含む予約申込情報を記憶する申込情報記憶手段と、
前記申込情報記憶手段に記憶された予約申込情報に基づいて、同一遊技機について予約の競合が生じているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果で、予約の競合が生じている場合には、最大の有価情報の値を提示した会員を予約権取得者として選定する会員選定手段と
を有することを特徴とする、遊技機予約取扱装置。 - 請求項1に記載の遊技機予約取扱装置において、
遊技機予約取扱装置は、前記申込情報記憶手段より予約申込情報を受け取り、これを用いて、有価情報の値の一覧情報を生成し、表示させる有価情報値提供手段をさらに具備する
ことを特徴とする遊技機予約取扱装置。 - 請求項1に記載の遊技機予約取扱装置において、
遊技機予約取扱装置は、有価情報の値の変更要求を受け取り、この変更要求に応じて前記申込情報記憶手段に記憶された予約申込情報に含まれる有価情報の値の変更を行わせる変更要求処理手段をさらに具備する
ことを特徴とする、遊技機予約取扱装置。 - 請求項1に記載の遊技機予約取扱装置において、
遊技機予約取扱装置は、会員に付与された有価情報の値を記憶する有価情報値記憶手段をさらに具備しており、
前記会員選定手段は、前記有価情報値記憶手段に記憶されている有価情報の値から、予約権取得者として選定された会員が提示した有価情報の値を減算し、減算後の値を前記有価情報値記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする、遊技機予約取扱装置。 - 請求項1から4までのいずれかに記載の遊技機予約取扱装置において、
遊技機予約取扱装置は、前記会員選定手段から選定の結果を受け取り、会員の通信端末装置に宛てて選定の結果を送信する結果通知手段をさらに具備する
ことを特徴とする、遊技機予約取扱装置。
Priority Applications (1)
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JP2002348180A JP2004180735A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 遊技機予約取扱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002348180A JP2004180735A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 遊技機予約取扱装置 |
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JP2002348180A Withdrawn JP2004180735A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 遊技機予約取扱装置 |
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JP (1) | JP2004180735A (ja) |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002348180A patent/JP2004180735A/ja not_active Withdrawn
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