JP2004180732A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Shin Zenzai
伸 善財
Yuji Mochizuki
雄司 望月
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Sansei R&D Co Ltd
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Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

【課題】斬新な遊技を行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係るパチンコ遊技機によれば、前面ベース部材53に備えた大入賞口55が上下に直動すると共に、上端位置のときと下端位置のときとの何れの位置においても、開放状態と閉止状態とに変化するので、遊技が複雑となり、従来にはない遊技を楽しむことができる。また、大入賞口55の位置が変化することで、大入賞口55を狙って遊技球を発射することが困難となり、遊技の趣向性が向上する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に代表される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技機には遊技球が入賞しやすい状態と入賞し難い状態とに変化する可変入賞装置が備えられている。そして、従来の遊技機には、可変入賞装置が上端位置となったときに遊技球が入賞し難くなり、下端位置となったときに遊技球が入賞し易くなるものがあった(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−102446号公報(段落[0018]〜[0022]、図7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上述した従来の遊技機では、可変入賞装置が上端位置のときには常に入賞し難い状態となり、下端位置のときには常に入賞し易い状態となっていたので、可変入賞装置への遊技球の入賞可能状態の変化が乏しく、遊技が単調であった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、斬新な遊技を行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が打ち出される遊技領域を有する遊技盤と、遊技領域に設けられた可変入賞装置と、可変入賞装置に設けられて、遊技球が入賞可能な入賞開口と、可変入賞装置に設けられて、入賞開口に遊技球が入賞し易い有利状態と、入賞し難い又は入賞不可能な不利状態とに変更可能な可変部材とを備えた弾球遊技機において、可変入賞装置のうち少なくとも可変部材を、第1と第2の位置の間で移動させる第1の電気的駆動手段を備え、可変部材は、第1と第2の位置の何れの位置においても有利状態と不利状態とに変動するように構成されたところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、可変部材は、有利状態では、入賞開口を開放する一方、不利状態では、入賞開口を閉鎖或いは縮小するように構成されたところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、可変入賞装置のうち少なくとも可変部材は、上下方向又は左右方向又は斜め方向の何れかの方向に移動可能に構成されたところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機において、可変部材は、入賞開口の左右両側に配置されると共に回動可能な1対の可動翼片により構成されたところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機において、入賞開口は、遊技盤面の前方側から遊技球を受け入れ可能に構成され、可変部材は、入賞開口の前面を覆うように配置されると共に回動可能な開閉扉により構成されたところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機において、可変部材は、遊技盤と直交する面内で直動する直動部材で構成され、入賞開口は、直動部材の上面に配置されて、上方から遊技球を受け入れ可能に構成されたところに特徴を有する。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機において、可変部材は、第2の電気的駆動手段によって駆動されるところに特徴を有する。
【0013】
請求項8の発明は、請求項7に記載の弾球遊技機において、遊技状態に応じて第2の電気的駆動手段を制御する制御手段を備えたところに特徴を有する。
【0014】
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の弾球遊技機において、遊技状態に応じて第1の電気的駆動手段を制御する制御手段を備えたところに特徴を有する。
【0015】
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の弾球遊技機において、第1の位置と前記第2の位置とで、入賞開口への遊技球の入賞確率が異なるように構成したところに特徴を有する。
【0016】
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の弾球遊技機において、第1の位置と第2の位置との何れか一方の位置における有利状態時よりも、他方の位置における不利状態時の方が、入賞開口へ遊技球が入賞し易くなるように構成されたところに特徴を有する。
【0017】
請求項12の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が打ち出される遊技盤に可変入賞装置を備えた弾球遊技機において、可変入賞装置は、遊技盤の前方に突出した突出ベース部材と、突出ベース部材の上方から遊技球が入賞可能な入賞開口と、突出ベース部材に設けられ、入賞開口の左右両側に配置されると共に、下端部を軸支して前記遊技盤と平行な面内で回動し、前記入賞開口を拡縮する1対の可動翼片と、可動翼片を駆動する可動翼片駆動手段と、ベース部材を上下方向又は左右方向又は斜め方向の何れかの方向に第1及び第2の位置の間で直動させるための突出ベース駆動手段とからなるところに特徴を有する。
【0018】
請求項13の発明は、請求項12に記載の弾球遊技機において、第1及び第2の何れの位置においても、可動翼片が入賞開口を拡縮するように可動翼片駆動手段を制御する制御手段を設けたところに特徴を有する。
【0019】
請求項14の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が打ち出される遊技盤に可変入賞装置を備えた弾球遊技機において、可変入賞装置は、遊技盤の前面と略平行な前面を有した前面ベース部材と、前面ベース部材の前方から遊技球が入賞可能な入賞開口と、前面ベース部材に回動可能に設けられ、常には、入賞開口の前面を覆って閉塞すると共に、下端部を軸支して遊技盤面の前側に回動して入賞開口を開放し、入賞開口に遊技球を案内する開閉扉と、開閉扉を開閉駆動するための開閉扉駆動手段と、ベース部材を上下方向又は左右方向又は斜め方向の何れかの方向に第1及び第2の位置の間で直動させるための前面ベース駆動手段とからなるところに特徴を有する。
【0020】
請求項15の発明は、請求項14に記載の弾球遊技機において、可変入賞装置には、遊技盤に固定されかつ前面に開放した前面開口を有した固定部材が備えられ、前面ベース部材は、入賞開口を一部に備えかつ固定部材の裏側に宛われる前面壁を有し、前面壁によって前面開口のうちの入賞開口と対向した部分以外を閉塞した状態で前面ベース部材が直動されるように構成したところに特徴を有する。
【0021】
請求項16の発明は、請求項14又は15に記載の弾球遊技機において、第1及び第2の何れの位置においても、開閉扉が入賞開口を開閉するように開閉扉駆動手段を制御する制御手段を設けたところに特徴を有する。
【0022】
請求項17の発明は、請求項14又は15に記載の弾球遊技機において、開閉扉駆動手段は、第1及び第2の何れか一方の位置では、開閉扉が入賞開口を開閉する一方、他方の位置では、開閉扉が入賞開口を開放状態に維持するように構成したところに特徴を有する。
【0023】
【発明の作用及び効果】
<請求項1,2,3の発明>
請求項1の弾球遊技機では、可変部材が第1と第2の位置の間で移動し、それら第1と第2の位置の何れの位置においても、可変部材が有利状態と不利状態とに変動して、入賞開口への入賞可能状態が変動するので、従来の単調さが解消され、今までにない斬新な遊技を楽しむことができる。ここで、可変部材は、有利状態では、入賞開口を開放し、不利状態では入賞開口を閉鎖或いは縮小するように構成すればよい(請求項2の発明)。また、可変部材は、上下方向又は左右方向又は斜め方向の何れかの方向に移動させる構成にしてもよい(請求項3の発明)
【0024】
<請求項4の発明>
請求項4の弾球遊技機では、入賞開口の左右両側に設けた1対の可動翼片が横に倒れた状態になると、その可動翼片を案内にして、大量の遊技球が入賞開口に入賞可能となる。また、可動翼片が起立状態側に回動すると、入賞開口が閉鎖又は縮小されて、入賞開口への遊技球の入賞が規制される。
【0025】
<請求項5の発明>
請求項5の弾球遊技機では、前方から遊技球を受け入れ可能な入賞開口の前面を覆うように開閉扉が設けられているので、常には、入賞開口への遊技球の入賞が規制されている。そして、開閉扉が下端部を中心にして前側に回動したときには、入賞開口が開放されると共に、開閉扉を案内にして大量の遊技球が入賞開口に入賞可能となる。
【0026】
<請求項6の発明>
請求項6の弾球遊技機では、直動部材が遊技盤から突出すると、入賞開口が開放されて、入賞開口に遊技球が入賞可能になる。一方、直動部材が遊技盤内に向かって退避すると、入賞開口が閉じられて、入賞開口への遊技球の入賞が規制される。
【0027】
<請求項7,8,9の発明>
可変部材は、第2の電気的駆動手段によって駆動する構成が好ましい(請求項7の発明)。また、遊技状態に応じて第2の電気的駆動手段を制御する制御手段を備えた構成にしてもよい(請求項8の発明)。さらに、遊技状態に応じて第1の電気的駆動手段を制御する制御手段を備えてもよい(請求項9の発明)。
【0028】
<請求項10,11の発明>
請求項10の弾球遊技機では、第1の位置における有利状態時と第2の位置における有利状態時とで、入賞開口への入賞確率を異ならせることができる。また、第1の位置における不利状態時と第2の位置における不利状態時とで、入賞開口への入賞確率を異ならせることができる。これにより、入賞開口への入賞可能状態が変化して、遊技の趣向性を向上することができる。ここで、第1の位置と第2の位置との何れか一方の位置における有利状態時よりも、他方の位置における不利状態時の方が、入賞開口へ入賞し易くなるように構成してもよい(請求項11の発明)。
<請求項12,13の発明>
請求項12の弾球遊技機では、遊技盤の前方に突出した突出ベース部材に設けた入賞開口の左右両側に1対の可動翼片を配置することで、所謂、チューリップ型の可変入賞装置が構成される。そして、この可変入賞装置は、突出ベース部材ごと、第1及び第2の位置の間で直動するので、可変入賞装置を狙って遊技球を発射することが困難になり、遊技の趣向性が向上する。ここで、第1及び第2の何れの位置においても、可動翼片を駆動して入賞開口を拡縮することで、さらに、遊技が複雑になり、趣向性が更に向上する(請求項13の発明)。
【0029】
<請求項14,16の発明>
請求項14の弾球遊技機では、前面ベース部材の前方に開放した入賞開口を覆って閉塞する開閉扉を設けたことで、所謂、大入賞口型の可変入賞装置が構成される。そして、この可変入賞装置は、前面ベース部材ごと第1及び第2の位置の間で直動するので、可変入賞装置を狙って遊技球を発射することが困難になり、遊技の趣向性が向上する。ここで、第1及び第2の何れの位置においても、開閉扉を駆動して入賞開口を拡縮することで、さらに、遊技が複雑になり、趣向性が更に向上する(請求項16の発明)。
【0030】
<請求項15の発明>
請求項15の弾球遊技機のように、遊技盤に固定された固定部材の前面開口を前面ベース部材の前面壁によって塞いだ状態で、その前面壁の一部に備えた入賞開口が直動しかつ開閉される構成にすることが好ましい。
【0031】
<請求項17の発明>
請求項17の弾球遊技機のように、第1及び第2の何れか一方の位置では、入賞開口を開閉する一方、他方の位置では、入賞開口を開放状態に維持するようにしてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域に、チューリップ型の第1可変入賞装置40、大入賞口型の第2可変入賞装置50、上側サイド入賞口20及び下側サイド入賞口21が備えられている。
【0033】
第1可変入賞装置40と第2可変入賞装置50とは、遊技領域のうち中央下寄り位置に上下に並べて配置されており、第2可変入賞装置50の下方には、アウト口16が備えられている。上側サイド入賞口20及び下側サイド入賞口21は、第1可変入賞装置40及び第2可変入賞装置50を挟んだ両側にそれぞれ1対ずつ配置されている。前記第1可変入賞装置40の上方には、表示装置13が設けられ、表示装置13を挟んだ両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18及び風車19が設けられている。また、ガイドレール12に沿った両側部には、円弧状のサイドランプ22,22が設けられている。さらに、遊技領域全体に亘って図示しない複数の障害釘が起立している。
【0034】
図1に示すように、パチンコ遊技機のうち、遊技盤11より上方には、遊技盤11の前面側に張り出した装飾ランプ33が設けられている。また、遊技盤11より下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。また、上皿27Aを挟んだ両側には、1対のスピーカ59Sが設けられている。
【0035】
さらに、図2に示すように、パチンコ遊技機の後面中央には、メイン制御装置50(本発明の「制御手段」に相当する)が設けられ、このメイン制御装置70に重なるようにして、発光体制御装置71、音声制御装置72及び表示制御装置73が設けられている。また、これら各制御装置70,71,72,73の下方には、電源装置、払出制御装置、発射制御装置等の種々の制御装置が設けられている。ここで、メイン制御装置70は、遊技状態に応じて各制御装置71,72,73等を制御すると共に、後述する第1可変入賞装置40や第2可変入賞装置50を制御している。即ち、第1可変入賞装置40に備えたソレノイドや第2可変入賞装置50に備えたソレノイド62及びステッピングモータ69(図4(B)を参照)を駆動制御する。
【0036】
次に所要の各部位について説明する。
上側サイド入賞口20及び下側サイド入賞口21は、共に遊技球が1つ入賞可能な開口幅をなして上方に開放されている。
【0037】
始動ゲート18は、上方と斜め下方とに開放した通路を備えており、始動ゲート18の上面からその通路内に入った遊技球が、斜め下方の表示装置13側に向かって排出される。
【0038】
表示装置13は、遊技盤11に形成した貫通孔に、装飾枠23を嵌め込み、その装飾枠23の奥部に、TFT−LCDモジュールからなる表示器34を備えてなる。
【0039】
表示装置13における表示器34には、図1に示すように3つの特別図柄13A,13B,13Cが横並びに停止表示されている。各特別図柄13A,13B,13Cは、「0」〜「9」の識別番号を表記した10種類の図柄で構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごとに何れか1種類の識別番号が停止表示されている。そして、後述する第1可変入賞装置40に遊技球が入賞すると、各特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロールして変動表示される。
【0040】
各特別図柄13A,13B,13Cがスクロールしてから所定時間後に、例えば、左特別図柄13A、右特別図柄13C、中特別図柄13Bの順で、スクロールが停止して所定の図柄が停止表示される。ここで、例えば、停止表示された特別図柄13A,13B,13Cの全部が同じ数字になった場合(所謂、ぞろ目になった場合)には、大当たり遊技が実行され、後述する第2可変入賞装置50の開閉扉58が所定期間に亘って前側に倒れる。
【0041】
表示器34のうち、特別図柄13A,13B,13Cの表示領域の左下隅には、普通図柄表示領域24が設けられている。この普通図柄表示領域24は、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動スイッチが遊技球の通過を検出したときに当否判定して、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、後述する第1可変入賞装置40に設けた可動翼片44,44が所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される。なお、普通図柄表示領域24で表示する図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。
【0042】
第1可変入賞装置40は、所謂ポケット構造をなし、上方より第1可変入賞装置40に入賞した遊技球を遊技盤11の裏面側へ導く入賞開口43を備える。入賞開口43の両側には、1対の可動翼片44,44が備えられている。可動翼片44,44は、その下端部を遊技盤11に直交した回動軸によって軸支されており、遊技盤11面に平行な面内で回動可能となっている。可動翼片44,44は、常には、起立状態となっており、入賞開口43は遊技球が1つだけ入賞可能な大きさとなっている。始動ゲート18に遊技球が通過して上述した所定の条件が成立した場合には、図示しないソレノイドによって可動翼片44,44が前記回動軸を中心にして左右に倒れる(図1の状態)。これにより、入賞開口43が拡開して、可動翼片44,44を案内にしてより多くの遊技球が第1可変入賞装置40に入賞可能となる。
【0043】
第2可変入賞装置50には、横長の大入賞口55(図4を参照、本発明の「入賞開口」に相当する)が備えられている。大入賞口55は、常には、開閉扉58にて閉塞されて(図1の状態、本発明の「不利な状態」に相当する)、遊技球が入球できないようになっている。そして、遊技が大当たり状態となると(特別図柄13A,13B,13Cがぞろ目となると)、開閉扉58が所定期間に亘って前側に倒れるという、所謂、大当たり遊技が実行される。これにより、大入賞口55が開放状態(本発明の「有利な状態」に相当する)となり、開閉扉58を案内にして大入賞口55に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、開閉扉58が、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、開閉扉58の開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口55に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
【0044】
さらに、大入賞口55は、遊技状態に応じて遊技盤11上を上下方向に移動する。即ち、通常遊技状態のときは、常にアウト口16寄りの位置で停止されており(図1の状態)、大当たり遊技時には、アウト口16寄りの位置と第1可変入賞装置40寄りの位置とに移動する。
【0045】
次に、大入賞口55を備えた第2可変入賞装置50について詳細に説明する。第2可変入賞装置50は、図3に全体が示されており、本発明に係る固定部材51を備える。固定部材51は、遊技盤11に貫通形成した貫通孔の開口縁に遊技盤11の前面側から敷設されてねじ止めされている。固定部材51のうち左右方向の中央には、矩形窓52(本発明の「前面開口」に相当する)が形成され、矩形窓52の後側には本発明に係る前面ベース部材53が設けられている。
【0046】
前面ベース部材53は、図5(A)に示すように、固定部材51の後面に重ねられて矩形窓52を塞ぐ前面壁54を備え、前面壁54のうち上下方向の中間部分には、上述した横長矩形の大入賞口55が開口している。また、この大入賞口55を一端に備えたダクト56が前面ベース部材53の後面から後方に延設されており、そのダクト56の他端には、下方に向いて開放した継続入賞口30及び計数入賞口31が備えられている。
【0047】
図4(B)に示すように、継続入賞口30と計数入賞口31とは、ダクト56の奥側に横並びに設けられており、大入賞口55を通過してダクト56内に入球した遊技球は、これら継続入賞口30及び計数入賞口31の何れかを通過する。より詳細には、開閉扉58が開いたときには、継続入賞口30は開放しており、継続入賞口30に入賞後、図示しないソレノイドが駆動されて、継続入賞口30が閉鎖される一方、計数入賞口31は開放されたままとなる。そして、継続入賞口30内に設けた大当たり状態継続スイッチ30S(図5参照)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口31内に設けた入賞球数カウントスイッチ(図示せず)が遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口30への入賞球と合わせて、大入賞口55への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。なお、本実施形態では、大当たり遊技を最大で15ラウンドまで連続して実行することが可能となっている。
【0048】
前面ベース部材53には、大入賞口55を塞ぐように開閉扉58が設けられている。開閉扉58は、大入賞口55に対向した横長矩形の板状をなし、開閉扉58の下端部に備えた回動軸59が前面ベース部材53の一部に回転可能に保持されている。
【0049】
開閉扉58は、開閉扉58の下端部から後方に延設された扉レバー60に開閉機構部61(本発明の「開閉扉駆動手段」に相当する)から力を受け、図5(A)に示すように開閉扉58が直立して大入賞口55を閉塞した状態と、図5(B)に示すように開閉扉58が前方に傾倒して大入賞口55を開いた状態との間で回動する。
【0050】
詳細には、開閉機構部61は、ダクト56の後部に固定されたソレノイド62(本発明の「第2の電気的駆動手段」に相当する)を駆動源として備える。ダクト56の側部には、シーソーアーム64が備えられている。シーソーアーム64は、ソレノイド62の本体から下方に延びた可動シャフト63と開閉扉58の扉レバー60との中間位置に回動可能に設けられている。そして、シーソーアーム64の後端が、可動シャフト63の先端に固定された連結部品65に連結され、シーソーアーム64の前端が、扉レバー60の先端に備えたエンボス66を上方から押している。また、開閉扉58には、大入賞口55を開放する方向に付勢する図示しないトーションバネが連結されている。そして、図5(A)に示すように、可動シャフト63が上下のストロークの上端部に位置したときは、シーソーアーム64の後端部が連結部品65により持ち上げられることで、シーソーアーム64の前端部が扉レバー60を押し下げて、開閉扉58が大入賞口55を閉じる。一方、図5(B)に示すように、可動シャフト63が上下のストロークの下端部に位置したときは、シーソーアーム64の後端部が連結部品65により押し下げられることで、シーソーアーム64の前端部が扉レバー60の押し付けを解除し、トーションバネの弾発力により、開閉扉58が前側に傾動して大入賞口55を開放する。
【0051】
図4に示すように、前面ベース部材53の左右の両側面には、それぞれラックギヤ67,67が形成されている。また、固定部材51の後面のうち矩形窓52を間に挟んだ両側には、ピニオンギヤ68,68が設けられ(図3を参照)、これらピニオンギヤ68,68とラックギヤ67,67とが噛合している。一方のピニオンギヤ68は、ステッピングモータ69(本発明の「第1の電気的駆動手段」に相当する)の駆動シャフト69S(図4(B)参照)に固定されている。さらに、図4(B)示すように、前面ベース部材53の左右の両側面のうち、ラックギヤ67,67よりも前側の部分は、側方に向かって張り出しており、この張り出した部分が固定部材51の裏面に形成されたレール部51Rに係合している。これらにより、ステッピングモータ69が駆動すると、前面ベース部材53が、矩形窓52の上端部(第1可変入賞装置40寄り位置)と下端部(アウト口16寄り位置)との間を上下に直動可能(図5及び図6を参照)となっている。なお、ラックギヤ67、ピニオンギヤ68及びステッピングモータ69が本発明の「前面ベース駆動手段」に相当する。
【0052】
本実施形態のパチンコ遊技機の構成は以上であり、次に上記構成からなるパチンコ遊技機の作用・効果を説明する。
操作ノブ28を操作することで、遊技球が連続的に遊技盤11の遊技領域に弾き出されると、それら遊技球は、障害釘、ランプ風車17,風車19等に当たって向きを変えられ、ランダムな経路を通って遊技領域の下方に向かう。遊技領域を流下する途中で、始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄表示領域24が変動表示する。そして普通図柄表示領域24で表示された普通図柄が、例えば奇数で停止表示されると、第1可変入賞装置40に備えた可動翼片44,44が左右に倒れて、入賞開口43が拡開状態となり、可動翼片44,44が起立状態のときよりも多くの遊技球が第1可変入賞装置40に入賞する。第1可変入賞装置40に遊技球が入賞すると、表示器34において特別図柄13A,13B,13Cがスクロール表示を開始し、所定時間経過後に停止表示される。ここで、停止表示された特別図柄13A,13B,13Cがぞろ目となると、大当たり遊技が実行される。大当たり遊技が実行されると、ソレノイド62によって大入賞口55を塞いでいた開閉扉58が前側に倒されて、大入賞口55が開放状態となる。これにより多くの遊技球が開閉扉58を案内にして大入賞口55に入賞する。
【0053】
さて、大当たり遊技開始直後の1ラウンド目のときは、前面ベース部材53は、矩形窓52の下端位置(アウト口16寄り位置)となっている。そして、この位置でソレノイド62によって開閉扉58が前側に倒されて、大入賞口55が開放状態となる(図5(B)の状態)。1ラウンド目の間に大入賞口55の内部に備えた継続入賞口30に遊技球が入賞し、前述した終了条件が成立すると、開閉扉58が大入賞口55を一旦閉止状態(図5(A)の状態)とした後で再び開閉扉58が傾動し、大入賞口55を開放状態(図5(B)の状態)として2ラウンド目が開始される。即ち、大入賞口55が、下端位置で開放状態(図5(B)の状態)と閉止状態(図5(A)の状態)とに変化する。
【0054】
大当たり遊技の3ラウンド目が終了して、4ラウンド目に移行するときに、ステッピングモータ69が駆動して、前面ベース部材53が矩形窓52の下端位置から上端位置(第1可変入賞装置40寄り位置)に移動する。詳細には、3ラウンド目が終了して大入賞口55が開閉扉58によって閉止状態とされた後で、ステッピングモータ69が駆動する。そして、大入賞口55を開閉扉58によって閉止状態としたままで、前面ベース部材53が矩形窓52の下端位置から上端位置へと移動する。前面ベース部材53が上端位置となると、ステッピングモータ69が停止すると共にソレノイド62が駆動して、再び開閉扉58が前側に倒される。そして、大入賞口55が開放状態(図6(B)の状態)とされて4ラウンド目が開始される。そして、4ラウンド目が終了すると、上述したように、開閉扉58によって大入賞口55が閉止状態(図6(A)の状態)とされる。即ち、4〜6ラウンド目の間は、前面ベース部材53が矩形窓52の上端位置に位置しており、前面ベース部材53に備えた大入賞口55は、上端位置で開放状態(図6(B)の状態)と閉止状態(図6(A)の状態)とに変化する。なお、大入賞口55が、上端位置で開放状態となったときと下端位置で開放状態となったときとでは、大入賞口55と遊技盤11に備えた障害釘との相対位置関係が異なるので、大入賞口55への入賞確率が異なる。
【0055】
7ラウンド目以降も、同様にして、大当たり遊技を3ラウンド連続して実行する毎に、ステッピングモータ69が駆動して、前面ベース部材53が上端位置と下端位置とに移動する。即ち、7〜9ラウンド目及び13〜15ラウンド目を実行中は、大入賞口55は、下端位置で開放状態と閉止状態とに変化し、10〜12ラウンド目を実行中は、大入賞口55は、上端位置で開放状態と閉止状態とに変化する。
【0056】
このように、本実施形態によれば、前面ベース部材53に備えた大入賞口55が上下に直動すると共に、上端位置のときと下端位置のときとの何れの位置においても、開放状態と閉止状態とに変化するので、遊技が複雑となり、従来にはない遊技を楽しむことができる。また、大入賞口55の位置が変化することで、一定の発射力で大入賞口55を狙って遊技球を発射することが困難となる。これにより、遊技者に大入賞口55の位置に応じて遊技球の発射力を調節しながら遊技を行わせることができ、遊技の趣向性が向上する。
【0057】
<第2実施形態>
本実施形態は、図7及び図8に示されており、前記第1実施形態における第2可変入賞装置50の構成のみが異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、第1実施形態と同じ構成については、同一符号を付して重複説明は省略する。
【0058】
図7に示すように、本実施形態の大入賞口型の第2可変入賞装置80では、前面ベース部材53における前面壁54のうち上端部に大入賞口55が配置されている。また、大入賞口55に入賞した遊技球を回収するためのダクト81は、固定部材51に固定されている。ダクト81は、上下方向で段付構造をなしており、前面ベース部材53が下端部に位置したときには(図7の状態)、大入賞口55とによって連通空間が形成される。一方、前面ベース部材53が上端部に位置したときには(図8の状態)、ダクト81に形成された奥壁82が大入賞口55の真後ろに配置され、大入賞口55のほぼ全体を後側から塞いだ状態となる。ここで、前面ベース部材53が上端部に位置するとき(図8の状態)には、大入賞口55の下辺と奥壁82の下部との間に隙間が形成されているが、この隙間は遊技球の直径よりも小さいので、遊技球が通過して、ダクト81内に転入することはない。
【0059】
また、前面ベース部材53の上端部は、前方に向かって下方に傾斜している。これにより、前面ベース部材53が下端部に位置するときに、奥壁82側に転入した遊技球が、スムーズに遊技領域に排出されるようになっている。
【0060】
さらに、本実施形態において、開閉扉58を開閉動作させる開閉機構部61は、ダクト81に固定されており、前面ベース部材53の上下の直動に伴なって移動しないようになっている。即ち、開閉扉58は、前面ベース部材63が下端位置のときにのみ回動され、上端位置のときには、前側に倒れた状態に保持される。
【0061】
本実施形態の構成は以上のようであり、開閉機構部61は、ダクト81に固定されているので開閉扉58の動作が前記第1実施形態と異なる。
前面ベース部材53が下端部に位置しているときは、シーソーアーム64が開閉扉58の扉レバー60に係合可能となっているので、ソレノイド62によって開閉扉58が回動され、大入賞口55が開放状態と閉止状態とに変化する。
【0062】
前面ベース部材53は、下端位置においてシーソーアーム64と前端部と扉レバー60との係合を解除して、開閉扉58を前側に倒れた状態としたままで上端位置へ移動する。すると、前面ベース部材53が下端位置から上端位置へ移動するに従って、大入賞口55とダクト81との連通空間が次第に縮小される。なお、このとき、開閉機構部61を構成するソレノイド62やシーソーアーム64等は、ダクト81に固定されているので、移動しない。
【0063】
前面ベース部材53が上端部に位置しているときは、シーソーアーム64と扉レバー60とが係合不可能となっているので、開閉扉58は、常に前側に倒れた状態とされる。そして、この状態のときに、大入賞口55側に転入してきた遊技球は、奥壁82に衝突する等して、開閉扉58上に落下し、開閉扉58の傾斜によって、開閉扉58の基端側に案内され、奥壁82との間に保持される。
【0064】
そして、前面ベース部材53が、上端位置から下端位置へ移動すると、大入賞口55とダクト81との連通空間が次第に拡大されると共に、開閉扉58上に保持されていた遊技球が、一気にダクト81内に転入する。
【0065】
このように本実施形態によれば、開閉機構部61がダクト81に固定されているので、開閉機構部61としてのソレノイド62やシーソーアーム64等が前面ベース部材53と共に移動した場合と比較して、前面ベース部材53の移動に必要なスペースを縮小することができる。また、前面ベース部材53が、上端位置のときに開閉扉58上に遊技球を保持させておいて、前面ベース部材53が下端部に移動するときに、保持した遊技球を一気にダクト81内に転入させるという従来にない遊技を楽しむことができる。さらに、前面ベース部材53が移動中に、大入賞口55とダクト81との連通空間の大きさが変化するので、第2可変入賞装置80への入賞可能状態が変化して、遊技の趣向性が向上する。
【0066】
<第3実施形態>
本実施形態は、図9に示されており、前記第1実施形態におけるチューリップ型の第1可変入賞装置40に本発明を適用したものである。即ち、本実施形態の第1可変入賞装置90は、遊技盤11から前方へ突出した突出ベース部材42を備える。突出ベース部材42のうち遊技盤11の後側には、この突出ベース部材42を上下に直動させる為のステッピングモータ(本発明の「突出ベース駆動手段」に相当する)が備えられている。
【0067】
遊技盤11には貫通孔が形成されており、その開口縁には、装飾板45が遊技盤11の前面側から敷設され螺子止めされている。装飾板45の中央部分には、前記貫通孔に対応した縦長の開口部41が形成されている。また、遊技盤11の裏側には、開口部41を塞ぐと共に、突出ベース部材42と共に上下に直動する規制板46が備えられている。これにより、遊技球が開口部41から遊技盤11の後側に転入しないようになっている。
【0068】
規制板46のうち、突出ベース部材42の前面板42Aと対向した位置には、遊技盤11の前後方向に貫通した球入口47が形成されている。そして、入賞開口43から突出ベース部材42の内部に進入した遊技球は、この球入口47から遊技盤11の奥側に形成された図示しないダクトを通って遊技盤11の後側に回収される。なおダクトの途中には、突出ベース部材42、即ち第1可変入賞装置90に入賞した遊技球を検出するための検出センサが備えられている。
【0069】
可動翼片44,44を軸支する回動軸は、遊技盤11に対して垂直に備えられ、突出ベース部材42の前面板42Aと、規制板46との間に差し渡されている。そして可動翼片44,44は、遊技状態に応じて、図示しないソレノイド(本発明の「可動翼片駆動手段」に相当する)によって起立状態と拡開状態とに駆動される。
【0070】
第1可変入賞装置90のうち、遊技盤11の後側には、突出ベース部材42を上下に直動させるための直動機構(本発明の「突出ベース駆動手段」に相当する)が備えられている。ここで、第1可変入賞装置90に備えた直動機構の構成は、上記第1実施形態で述べた、本発明の「前面ベース駆動手段」に相当する部分と同一な構成となっているので、説明を省略する。
【0071】
さらに、遊技盤11のうち、第1可変入賞装置90の周辺には、複数の障害釘100が備えられている。より詳細には、突出ベース部材42の直上に、所謂、命釘100Aが配設され、突出ベース部材42の両側方には、遊技球を突出ベース部材42側に案内する案内釘100B,100Cが上下に配設されている。そして、突出ベース部材42が上下に直動することにより、これら障害釘100(100A,100B,100C)と突出ベース部材42との相対位置が変化する。
【0072】
次に本実施形態の動作を説明する。
通常遊技状態時には、第1可変入賞装置90は、開口部41の下端位置(第2可変入賞装置50寄り位置)となっている(図9(A)の状態)。そして、始動ゲート18へ遊技球が通過して、普通図柄が当たり図柄となったときに、可動翼片44,44が左右に拡開する。ここで、遊技球は、命釘100Aの間や上側の案内釘100Bに案内されて、第1可変入賞装置90に入賞する。
【0073】
大当たり遊技状態時には、ラウンド毎に突出ベース部材42が上下に移動する。具体的には、大当たり遊技の1ラウンド目が実行されると、直動機構によって突出ベース部材42が下端位置から上端位置(表示装置13寄り位置)に移動される(図9(B)の状態)。そして1ラウンド目を実行中に、始動ゲート18に遊技球が通過して、普通図柄が当たり図柄となると、ソレノイドが駆動して、可動翼片44,44が上端位置で左右に拡開される。即ち、本実施形態の第1可変入賞装置90は、上端位置と下端位置とに直動すると共に、上端位置と下端位置との何れの位置でも可動翼片44,44が回動され、入賞開口43の大きさが変化する。ここで、突出ベース部材42が下端位置にあるとき(図9(A)の状態)には、遊技球は、命釘100Aや上側の案内釘100Bと共に、下側の案内釘100Cによっても第1可変入賞装置90に案内される。即ち、突出ベース部材42が上端位置でかつ可動翼片44,44が拡開状態のときと、突出ベース部材42が下端位置でかつ可動翼片44,44が拡開状態のときとでは、遊技球の入賞確率が異なる。また同様に、突出ベース部材42が上端位置でかつ可動翼片44,44が起立状態のときと、突出ベース部材42が下端位置でかつ可動翼片44,44が起立状態のときとでは、遊技球の入賞確率が異なる。
【0074】
ここで、例えば、突出ベース部材42が上端位置でかつ可動翼片44,44が拡開状態のときよりも、突出ベース部材42が下端位置でかつ可動翼片44,44が起立状態のときの方が、遊技球が入賞開口43に入賞し易い構成としてもよい。
【0075】
突出ベース部材42は、3ラウンド目以降も同様に動作し、奇数ラウンド時には、下端位置で可動翼片44,44が開閉動作され、偶数ラウンド時には、開口部41の上端位置で可動翼片44,44が開閉動作される。
【0076】
このように本実施形態によれば、第1可変入賞装置90に備えた突出ベース部材42が上下に直動するので、一定の発射力で突出ベース部材42の入賞開口43を狙って遊技球を発射することが困難となる。これにより、遊技者に入賞開口43の位置に応じて遊技球の発射力を調節しながら遊技を行わせることができ、遊技の趣向性が向上する。また、突出ベース部材42に備えた可動翼片44,44が、突出ベース部材42が上端位置のときと下端位置のときの何れのときにも回動されて、入賞開口43の入賞可能状態が変化するので、遊技が複雑となり、趣向性が向上する。さらに、突出ベース部材42が下端位置にあるときと上端位置にあるときとで入賞開口43への入賞確率が変化するので、遊技の趣向性を向上することができる。
【0077】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1〜第3の実施形態においては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発明はこれに限られず、他の弾球遊技機に適用してもよい。
【0078】
(2)前記第1及び第2実施形態においては、前面ベース部材53が、大当たり遊技が3ラウンド連続した場合に上下に直動するように構成されていたが、これに限るものではなく、1ラウンドごとに直動するようにしてもよいし、他の複数ラウンドごとに直動するようにしてもよい。さらに、ラウンド中に上下に直動するようにしてもよい。
【0079】
(3)前記第1〜第3実施形態においては、前面ベース部材53及び突出ベース部材42が、上下方向に直動されていたが、左右方向や斜め方向に直動するようにしてもよい。
【0080】
(4)遊技盤11に対して直交する方向に直動する直動部材を備え、直動部材が遊技盤11から突出したときに入賞開口が開放されて遊技球が入賞可能となり、遊技盤11側に向かって退避すると入賞開口が閉じられて、遊技球の入賞が規制される可変部材に本発明を適用してもよい。
【0081】
(5)前記第3実施形態においては、突出ベース部材42が、1ラウンド毎に移動されていたが、例えば、第1可変入賞装置40に備えた入賞開口に遊技球が入球するごとに移動するような構成としてもよい。
【0082】
(6)前記第1〜第3実施形態においては、第1可変入賞装置90又は第2可変入賞装置50の何れか一方が上下に移動されていたが、第1可変入賞装置90と第2可変入賞装置50の両方が移動するような構成してもよい。
【0083】
(7)前記第2実施形態においては、前面ベース部材53が上端位置のときは、開閉扉58と奥壁82との間に遊技球が保持されるように構成されていたが、大入賞口55の下辺と奥壁82の下部との間の隙間を遊技球の直径より大きくして、前面ベース部材53が上端位置のときも、遊技球がダクト81内に転入可能な構成としてもよい。
【0084】
(8)前記第1〜第3実施形態では、可動翼片44及び開閉扉58がソレノイドによって回動されていたが、これに限るものではなく、例えば、第1可変入賞装置40,90や第2可変入賞装置50に入賞した遊技球の自重によって、回動するような構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図
【図2】パチンコ遊技機の背面図
【図3】第2可変入賞装置の正面図
【図4】(A)前面ベース部材の正面図
(B)前面ベース部材の平断面図
【図5】(A)下端位置で大入賞口が閉止状態のときの第2可変入賞装置の側断面図
(B)下端位置で大入賞口が開放状態のときの第2可変入賞装置の側断面図
【図6】(A)上端位置で大入賞口が閉止状態のときの第2可変入賞装置の側断面図
(B)上端位置で大入賞口が開放状態のときの第2可変入賞装置の側断面図
【図7】(A)第2実施形態に係る第2可変入賞装置が下端位置で大入賞口を閉止状態としたときの側断面図
(B)第2実施形態に係る第2可変入賞装置が下端位置で大入賞口を開放状態としたときの側断面図
【図8】第2可変入賞装置が上端位置のときの側断面図
【図9】(A)第3実施形態に係る第1可変入賞装置が下端位置のときの正面図
(B)第3実施形態に係る第1可変入賞装置が上端位置のときの正面図
【符号の説明】
11 遊技盤
40,90 第1可変入賞装置
42 突出ベース部材
42A 前面板
43 入賞開口
44,44 可動翼片
50,80 第2可変入賞装置
51 固定部材
52 矩形窓(前面開口)
53 前面ベース部材
54 前面壁
55 大入賞口(入賞開口)
58 開閉扉
61 開閉機構部(開閉扉駆動手段)
62 ソレノイド(第2の電気的駆動手段)
64 シーソーアーム
67 ラックギヤ(前面ベース駆動手段)
68 ピニオンギヤ(前面ベース駆動手段)
69 ステッピングモータ(第1の電気的駆動手段、前面ベース駆動手段)
70 メイン制御装置(制御手段)

Claims (17)

  1. 遊技球が打ち出される遊技領域を有する遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられた可変入賞装置と、
    前記可変入賞装置に設けられて、遊技球が入賞可能な入賞開口と、
    前記可変入賞装置に設けられて、前記入賞開口に遊技球が入賞し易い有利状態と、入賞し難い又は入賞不可能な不利状態とに変更可能な可変部材とを備えた弾球遊技機において、
    前記可変入賞装置のうち少なくとも前記可変部材を、第1と第2の位置の間で移動させる第1の電気的駆動手段を備え、前記可変部材は、前記第1と第2の位置の何れの位置においても前記有利状態と前記不利状態とに変動するように構成されたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記可変部材は、前記有利状態では、前記入賞開口を開放する一方、前記不利状態では、前記入賞開口を閉鎖或いは縮小するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記可変入賞装置のうち少なくとも前記可変部材は、前記上下方向又は左右方向又は斜め方向の何れかの方向に移動可能に構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記可変部材は、前記入賞開口の左右両側に配置されると共に回動可能な1対の可動翼片により構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記入賞開口は、遊技盤面の前方側から遊技球を受け入れ可能に構成され、
    前記可変部材は、前記入賞開口の前面を覆うように配置されると共に回動可能な開閉扉により構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記可変部材は、前記遊技盤と直交する面内で直動する直動部材で構成され、
    前記入賞開口は、前記直動部材の上面に配置されて、上方から遊技球を受け入れ可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記可変部材は、第2の電気的駆動手段によって駆動されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機。
  8. 遊技状態に応じて前記第2の電気的駆動手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。
  9. 遊技状態に応じて前記第1の電気的駆動手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の弾球遊技機。
  10. 前記第1の位置と前記第2の位置とで、前記入賞開口への遊技球の入賞確率が異なるように構成したことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の弾球遊技機。
  11. 前記第1の位置と前記第2の位置との何れか一方の位置における有利状態時よりも、他方の位置における不利状態時の方が、前記入賞開口へ遊技球が入賞し易くなるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の弾球遊技機。
  12. 遊技球が打ち出される遊技盤に可変入賞装置を備えた弾球遊技機において、
    前記可変入賞装置は、前記遊技盤の前方に突出した突出ベース部材と、
    前記突出ベース部材の上方から遊技球が入賞可能な入賞開口と、
    前記突出ベース部材に設けられ、前記入賞開口の左右両側に配置されると共に、下端部を軸支して前記遊技盤と平行な面内で回動し、前記入賞開口を拡縮する1対の可動翼片と、
    前記可動翼片を駆動する可動翼片駆動手段と、
    前記ベース部材を上下方向又は左右方向又は斜め方向の何れかの方向に第1及び第2の位置の間で直動させるための突出ベース駆動手段とからなることを特徴とする弾球遊技機。
  13. 前記第1及び第2の何れの位置においても、前記可動翼片が前記入賞開口を拡縮するように前記可動翼片駆動手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項12に記載の弾球遊技機。
  14. 遊技球が打ち出される遊技盤に可変入賞装置を備えた弾球遊技機において、
    前記可変入賞装置は、前記遊技盤の前面と略平行な前面を有した前面ベース部材と、
    前記前面ベース部材の前方から遊技球が入賞可能な入賞開口と、
    前記前面ベース部材に回動可能に設けられ、常には、前記入賞開口の前面を覆って閉塞すると共に、下端部を軸支して遊技盤面の前側に回動して前記入賞開口を開放し、前記入賞開口に遊技球を案内する開閉扉と、
    前記開閉扉を開閉駆動するための開閉扉駆動手段と、
    前記ベース部材を上下方向又は左右方向又は斜め方向の何れかの方向に第1及び第2の位置の間で直動させるための前面ベース駆動手段とからなることを特徴とする弾球遊技機。
  15. 前記可変入賞装置には、前記遊技盤に固定されかつ前面に開放した前面開口を有した固定部材が備えられ、
    前記前面ベース部材は、前記入賞開口を一部に備えかつ前記固定部材の裏側に宛われる前面壁を有し、前記前面壁によって前記前面開口のうちの前記入賞開口と対向した部分以外を閉塞した状態で前記前面ベース部材が直動されるように構成したことを特徴とする請求項14に記載の弾球遊技機。
  16. 前記第1及び第2の何れの位置においても、前記開閉扉が前記入賞開口を開閉するように前記開閉扉駆動手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項14又は15に記載の弾球遊技機。
  17. 前記開閉扉駆動手段は、前記第1及び第2の何れか一方の位置では、前記開閉扉が前記入賞開口を開閉する一方、他方の位置では、前記開閉扉が前記入賞開口を開放状態に維持するように構成したことを特徴とする請求項14又は15に記載の弾球遊技機。
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