JP2004180710A - 遊技機のパネル取付機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体の前面開口に対して約90゜に回転した開放状態にパネルを保持できるようにする。
【解決手段】保持手段を構成する付勢手段としてのねじりコイルバネ53を、円筒部47の上方に導出された両ピン体49それぞれの上端部であって円筒部47の上端と鍔部51との間に巻装し、ねじりコイルバネ53の一方端を屈曲して保持体45に係止すると共に、他方端を前面パネル5側の受け部材に係止し、前面パネル5をねじりコイルバネ53により開放方向に付勢する。
【選択図】 図4
【解決手段】保持手段を構成する付勢手段としてのねじりコイルバネ53を、円筒部47の上方に導出された両ピン体49それぞれの上端部であって円筒部47の上端と鍔部51との間に巻装し、ねじりコイルバネ53の一方端を屈曲して保持体45に係止すると共に、他方端を前面パネル5側の受け部材に係止し、前面パネル5をねじりコイルバネ53により開放方向に付勢する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機筐体に一側が回転自在に支持されて筐体の前面開口を閉塞するパネルを、筐体に取り付けるための遊技機のパネル取付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機では、前面が開口した箱状の筐体に、その前面全体を覆う大きさのパネルの一側がヒンジにより回転自在に支持され、このパネルにより筐体の前面が閉塞され、錠前ユニットにより開閉可能にロックされるようになっている。
【0003】
この種の遊技機におけるパネルの具体例として、例えば特許文献1に記載のような前面パネルがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−254212号公報(第2頁、図4−6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなパネルの表側には、ゲームの各種操作スイッチ類を始め、メダル払出数を表示する表示部等の表示部やメダル投入口、メダル受け皿等が配設され、裏側には、パネルを内側から照明する蛍光灯や、3つの回転リールの図柄が表示される図柄表示部に投入メダル数に応じた有効ラインを表示するためのLED等が配設されているため、パネル自体の重量が非常に重くなっている。
【0006】
その結果、点検等のためにパネルを開放しても、パネルがその自重で勝手に閉まり、点検作業を円滑に行えなくなるという問題点があった。また、点検終了後にパネルを閉塞する際に、パネルの重量によって勢いがつき、点検作業者がパネルと筐体との間に指を挟むという指詰めが生じるおそれもある。
【0007】
このとき、パネルの重量を利用してパネルを閉めやすくするために、パネルを少し傾斜して筐体に支持することもよく行われており、このような場合にはパネルが自重により簡単に閉じてしまうため、上記した問題が生じ易い。
【0008】
そこで、本発明は、筐体の前面開口に対して約90゜に回転した開放状態にパネルを保持できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、遊技機筐体に一側が回転自在に支持されて前記筐体の前面開口を閉塞するパネルを、前記筐体に取り付けるためのパネル取付機構において、前記パネルを前記開口に対して約90゜に回転した開放状態に保持する保持手段を備えていることを特徴としている(請求項1)。
【0010】
このような構成によれば、保持手段により、パネルが開放状態に保持されるため、パネルを開放して点検作業を行う場合に、パネルが勝手に閉じることもなく、円滑に点検作業を行うことができ、しかもパネルが勝手に閉まることによる指詰めも防止できる。
【0011】
また、本発明は、前記保持手段が、前記筐体の前記一側に設けられ前記パネルを開放方向に付勢する付勢手段を備えていることを特徴としている(請求項2)。このような構成によれば、保持手段を構成する付勢手段により、パネルを開放方向に付勢することができ、付勢手段の付勢力を最適値に設定することで、筐体の前面開口に対して約90゜に回転した開放状態にパネルを保持することができる。
【0012】
また、本発明は、前記付勢手段が、前記開口に対して0〜約90゜の回転角度の範囲で前記パネルに対して開放方向への付勢力を生じるものであることを特徴としている(請求項3)。
【0013】
このような構成によれば、パネルの回転角度が0〜約90゜の範囲、つまりパネルが開放している状態では、付勢手段により常にパネルに対して開放方向への付勢力が作用するため、パネルを開いて筐体内部やパネル裏側の点検作業中にパネルを押えていなくてもパネルが閉じてしまうことがなく、点検作業を円滑に行うことができる。
【0014】
また、本発明は、前記パネルの一側を前記筐体に回転自在に支持するヒンジ機構を備え、前記付勢手段が、前記ヒンジ機構に設けられたねじりコイルバネから成ることを特徴としている(請求項4)。
【0015】
このような構成によれば、ねじりコイルバネによりパネルを開放方向に付勢する付勢手段を備えた保持手段を容易に構成することができる。このとき、ヒンジ機構が複数箇所に設けられている場合には、各々のヒンジ機構に対してねじりコイルバネを設けても、或いは、特定のヒンジ機構のみに対してねじりコイルバネを設けてもよい。
【0016】
また、本発明は、前記付勢手段が、閉塞状態の前記パネルに対して最大の付勢力を発生し、前記パネルを閉塞状態に保つロック機構のロック解除時に、前記パネルの他側を前方に押し出すことを特徴としている(請求項5)。
【0017】
このような構成によれば、ロック機構をロック解除するとパネルの他側が前方に押し出されて自動的にパネルが開放されるため、メダル補給及び点検作業の際にロック解除するだけで簡単にパネルを開放することができる。
【0018】
また、本発明は、前記パネルが、自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して前記筐体に支持されていることを特徴としている(請求項6)。
【0019】
このような構成によれば、パネルが自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して筐体に支持されているため、例えば点検作業が終了してパネルを閉じる場合に、パネルの自重を利用することにより、わずかな力を加えるだけでパネルを容易に閉じることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明を遊技機であるスロットマシンに適用した場合における一実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。但し、図1ないし図3はそれぞれスロットマシンの正面図、右側面図及び左側面図、図4は一部の斜視図である。
【0021】
本実施形態におけるスロットマシンは、例えば図1ないし図3に示すように構成されている。即ち、図1ないし図3に示すように、スロットマシン1では、筐体3の前面開口が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。このとき、前面パネル5の左端部が2つのヒンジ機構H(図3,4参照)により筐体3に回転自在に支持されて、筐体3の前面全体が前面パネル5により覆われて閉塞される。
【0022】
このとき、図1ないし図3には示されていないが、前面パネル5を閉塞状態に保つキーシリンダ等から成るロック機構が前面パネル5の右側に設けられており、キーシリンダに所定のキーを差し込んでロック解除操作することで、閉塞状態の前面パネル5が開放されるようになっている。
【0023】
そして、この正面板9には3個のリール窓11が並設され、各リール窓11の内側には左、中、右の各回転リールが配置され、右端のリール窓11の横には、ゲームの演出用画面を表示する液晶ディスプレイ13が配設されており、各リール窓11からは、各リールの図柄が各々3個ずつ見えるように設定されている。
【0024】
更に、この操作板7には、クレジットされているメダルの枚数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ15、各リールの回転を開始させるためのスタートレバー17、第1ないし第3ストップスイッチ19,21,23、及び、メダル投入口25や貯留メダルを払い出すための精算スイッチ27が設けられている。また、正面板9には入賞ラインが描かれると共に、入賞ライン中の有効ラインを表示する有効表示ランプ31、ボーナスゲームの状態などを表示する種々の演出表示ランプ33、クレジットメダルの枚数を表示するメダル枚数表示器35が正面板9に配設され、操作板7の下方にはメダル払出口37やメダル受け39が設けられている。
【0025】
ところで、前面パネル5は、図2及び図3に示すように、自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して筐体3に支持され、しかも、作業者に対して前面パネル5の閉塞をより確実に行わせるために、ほぼ閉塞した状態の前面パネル5が、自重により筐体3の前面開口よりも少し下方にずれて前面パネル5が筐体3に支持されている。
【0026】
このように、前面パネル5が自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して筐体3に支持されていることから、筐体3内部や前面パネル5の裏面側の点検作業等のために前面パネル5を開放すると、筐体3の前面開口に対する前面パネル5の回転角度が90゜よりも小さい場合には、前面パネル5の自重により前面パネル5が勝手に閉じてしまい、点検作業を円滑に行えなくなる。このような不都合を解消するために、本実施形態では、前面パネル5を開放状態に保持する保持手段が設けられている。
【0027】
即ち、図4に示すように、筐体3側に断面L字状の上下に長尺の固定棒41がねじ等により筐体3の左端前内側に固着され、この固定棒41の上下2箇所に断面L字状の支持体43が溶接等により固着されている。そして、これら両支持体43それぞれに一体的に断面コ字状の保持体45が形成され、これら両保持体45の端部が巻回されて円筒部47が形成され、この円筒部47にピン体49が脱離不能に嵌挿されている。
【0028】
このとき、ピン体49の下端は円筒部47の内径よりも径大に形成され、ピン体49の円筒部47の内部への入り込みが阻止されている。また、ピン体49の上端部は円筒部47の上方に導出されており、この導出されたピン体49の上端部には鍔部51が形成されている。
【0029】
更に、図4には示されていないが、前面パネル5の左端後内側の両支持体43に対応する所定位置には受け部材が固着され、円筒部47の上方に導出されたピン体49の上端が、前面パネル5側の受け部材に透設された透孔に下方から挿入されてピン体49に受け部材が支持されており、こうして筐体3に前面パネル5が回転自在に支持されている。これら筐体3側の固定棒41、両支持体43及び両保持体45、両ピン体49、並びに、前面パネル5側の受け部材により、上記したヒンジ機構Hが構成されている。
【0030】
そして、本発明の最大の特徴である保持手段を構成する付勢手段としてのねじりコイルバネ53が、円筒部47の上方に導出された両ピン体49それぞれの上端部であって円筒部47の上端と鍔部51との間に巻装され、ねじりコイルバネ53の一方端は屈曲されて保持体45に係止されると共に、他方端は前面パネル5側の受け部材に係止され、前面パネル5がねじりコイルバネ53により開放方向に付勢されている。ここで、円筒部47、ピン体49の鍔部51、ねじりコイルバネ53により保持手段が構成されている。
【0031】
ところで、ねじりコイルバネ53には、前面パネル5を筐体3の前面開口に対して約90゜(より具体的には、90゜〜95゜)に回転した開放状態に保持すると共に、0〜約90゜の回転角度の範囲で前面パネル5に対して開放方向への付勢力を生じ得るように設計するのが望ましい。
【0032】
更に、ねじりコイルバネ53は、閉塞状態の前面パネル5に対して最大の付勢力を発生し、上記したロック機構のロック解除時に、前面パネル5の右側を前方に押し出すことができる程度の付勢力を生じるものであるのが好ましい。こうすると、例えば乗用車のボンネットやトランクルームのように、ロック機構のロック解除により、前面パネル5の右側が前方に押し出されて手が入れ易くなり、前面パネル5を簡単に開放することができる。
【0033】
従って、上記した実施形態によれば、前面パネル5が開放状態に保持されるため、前面パネル5を開放して点検作業を行う場合に、前面パネル5が勝手に閉じることもなく、円滑に点検作業を行うことができ、しかも前面パネル5が勝手に閉まることによる指詰めをも防止することができる。
【0034】
更に、前面パネル5の回転角度が0〜約90゜の範囲、つまり前面パネル5が開放している状態では、ねじりコイルバネ53による付勢力が前面パネル5に対して開放方向へ常に作用するため、前面パネル5を開いて筐体3内部や前面パネル5の裏側の点検作業中に、前面パネル5を押えていなくても前面パネル5が勝手に閉じてしまうことがなく、点検作業をより円滑に行うことができる。
【0035】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0036】
例えば、複数箇所(ここでは、2箇所)に設けられているヒンジ機構Hのうち、特定のヒンジ機構Hのみに対してねじりコイルバネ53を設けてもよい。
【0037】
更に、付勢手段は上記したねじりコイルバネ53に限定されるものではなく、要するに前面パネル5を筐体3の前面開口3に対して約90゜回転した開放状態に保持できるものであればよく、これに加えて前面パネル5を0〜約90゜の回転角度の範囲で付勢できるものが望ましい。
【0038】
また、前面パネル5が約90゜以上に回転しないようにパネルストッパを設けてもよく、こうすると、点検のために前面パネル5を開放しても、前面パネル5が隣で遊技中の遊技者の邪魔になることを確実に防止できる。
【0039】
更に、上記した実施形態では本発明をスロットマシンに適用した例を説明したが、パチンコ機といった他の遊技機にも本発明を適用することができ、その場合にも上記した各実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、保持手段により、パネルが開放状態に保持されるため、パネルを開放して点検作業を行う場合に、パネルが勝手に閉じることもなく、円滑に点検作業を行うことが可能になる。しかも、パネルが勝手に閉まることによる指詰めをも防止することが可能になる。
【0041】
また、請求項2に記載の発明によれば、保持手段を構成する付勢手段により、パネルを開放方向に付勢することができ、付勢手段の付勢力を最適値に設定することで、筐体の前面開口に対して約90゜に回転した開放状態にパネルを保持することが可能になる。
【0042】
また、請求項3に記載の発明によれば、パネルの回転角度が0〜約90゜の範囲、つまりパネルが開放している状態では、付勢手段により常にパネルに対して開放方向への付勢力が作用するため、パネルを開いて筐体内部やパネル裏側の点検作業中にパネルを押えていなくてもパネルが閉じてしまうことがなく、点検作業を円滑に行うことが可能になる。
【0043】
また、請求項4に記載の発明によれば、ねじりコイルバネによりパネルを開放方向に付勢する付勢手段を備えた保持手段を容易に構成することが可能になる。
【0044】
また、請求項5に記載の発明によれば、ロック機構をロック解除するとパネルの他側が前方に押し出されて自動的にパネルが開放されるため、点検作業の際にロック解除するだけで簡単にパネルを開放することが可能になる。
【0045】
また、請求項6に記載の発明によれば、パネルが自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して筐体に支持されているため、例えば点検作業が終了してパネルを閉じる場合に、パネルの自重を利用することにより、わずかな力を加えるだけでパネルを容易に閉じることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるスロットマシンの正面図である。
【図2】この発明の一実施形態におけるスロットマシンの右側面図である。
【図3】この発明の一実施形態におけるスロットマシンの左側面図である。
【図4】この発明の一実施形態における一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン(遊技機)
3 筐体
5 前面パネル
41 固定棒
43 支持体
45 保持体
47 円筒部(保持手段)
49 ピン体
H ヒンジ機構
51 鍔部(保持手段)
53 ねじりコイルバネ(付勢手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機筐体に一側が回転自在に支持されて筐体の前面開口を閉塞するパネルを、筐体に取り付けるための遊技機のパネル取付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機では、前面が開口した箱状の筐体に、その前面全体を覆う大きさのパネルの一側がヒンジにより回転自在に支持され、このパネルにより筐体の前面が閉塞され、錠前ユニットにより開閉可能にロックされるようになっている。
【0003】
この種の遊技機におけるパネルの具体例として、例えば特許文献1に記載のような前面パネルがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−254212号公報(第2頁、図4−6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなパネルの表側には、ゲームの各種操作スイッチ類を始め、メダル払出数を表示する表示部等の表示部やメダル投入口、メダル受け皿等が配設され、裏側には、パネルを内側から照明する蛍光灯や、3つの回転リールの図柄が表示される図柄表示部に投入メダル数に応じた有効ラインを表示するためのLED等が配設されているため、パネル自体の重量が非常に重くなっている。
【0006】
その結果、点検等のためにパネルを開放しても、パネルがその自重で勝手に閉まり、点検作業を円滑に行えなくなるという問題点があった。また、点検終了後にパネルを閉塞する際に、パネルの重量によって勢いがつき、点検作業者がパネルと筐体との間に指を挟むという指詰めが生じるおそれもある。
【0007】
このとき、パネルの重量を利用してパネルを閉めやすくするために、パネルを少し傾斜して筐体に支持することもよく行われており、このような場合にはパネルが自重により簡単に閉じてしまうため、上記した問題が生じ易い。
【0008】
そこで、本発明は、筐体の前面開口に対して約90゜に回転した開放状態にパネルを保持できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、遊技機筐体に一側が回転自在に支持されて前記筐体の前面開口を閉塞するパネルを、前記筐体に取り付けるためのパネル取付機構において、前記パネルを前記開口に対して約90゜に回転した開放状態に保持する保持手段を備えていることを特徴としている(請求項1)。
【0010】
このような構成によれば、保持手段により、パネルが開放状態に保持されるため、パネルを開放して点検作業を行う場合に、パネルが勝手に閉じることもなく、円滑に点検作業を行うことができ、しかもパネルが勝手に閉まることによる指詰めも防止できる。
【0011】
また、本発明は、前記保持手段が、前記筐体の前記一側に設けられ前記パネルを開放方向に付勢する付勢手段を備えていることを特徴としている(請求項2)。このような構成によれば、保持手段を構成する付勢手段により、パネルを開放方向に付勢することができ、付勢手段の付勢力を最適値に設定することで、筐体の前面開口に対して約90゜に回転した開放状態にパネルを保持することができる。
【0012】
また、本発明は、前記付勢手段が、前記開口に対して0〜約90゜の回転角度の範囲で前記パネルに対して開放方向への付勢力を生じるものであることを特徴としている(請求項3)。
【0013】
このような構成によれば、パネルの回転角度が0〜約90゜の範囲、つまりパネルが開放している状態では、付勢手段により常にパネルに対して開放方向への付勢力が作用するため、パネルを開いて筐体内部やパネル裏側の点検作業中にパネルを押えていなくてもパネルが閉じてしまうことがなく、点検作業を円滑に行うことができる。
【0014】
また、本発明は、前記パネルの一側を前記筐体に回転自在に支持するヒンジ機構を備え、前記付勢手段が、前記ヒンジ機構に設けられたねじりコイルバネから成ることを特徴としている(請求項4)。
【0015】
このような構成によれば、ねじりコイルバネによりパネルを開放方向に付勢する付勢手段を備えた保持手段を容易に構成することができる。このとき、ヒンジ機構が複数箇所に設けられている場合には、各々のヒンジ機構に対してねじりコイルバネを設けても、或いは、特定のヒンジ機構のみに対してねじりコイルバネを設けてもよい。
【0016】
また、本発明は、前記付勢手段が、閉塞状態の前記パネルに対して最大の付勢力を発生し、前記パネルを閉塞状態に保つロック機構のロック解除時に、前記パネルの他側を前方に押し出すことを特徴としている(請求項5)。
【0017】
このような構成によれば、ロック機構をロック解除するとパネルの他側が前方に押し出されて自動的にパネルが開放されるため、メダル補給及び点検作業の際にロック解除するだけで簡単にパネルを開放することができる。
【0018】
また、本発明は、前記パネルが、自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して前記筐体に支持されていることを特徴としている(請求項6)。
【0019】
このような構成によれば、パネルが自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して筐体に支持されているため、例えば点検作業が終了してパネルを閉じる場合に、パネルの自重を利用することにより、わずかな力を加えるだけでパネルを容易に閉じることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明を遊技機であるスロットマシンに適用した場合における一実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。但し、図1ないし図3はそれぞれスロットマシンの正面図、右側面図及び左側面図、図4は一部の斜視図である。
【0021】
本実施形態におけるスロットマシンは、例えば図1ないし図3に示すように構成されている。即ち、図1ないし図3に示すように、スロットマシン1では、筐体3の前面開口が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。このとき、前面パネル5の左端部が2つのヒンジ機構H(図3,4参照)により筐体3に回転自在に支持されて、筐体3の前面全体が前面パネル5により覆われて閉塞される。
【0022】
このとき、図1ないし図3には示されていないが、前面パネル5を閉塞状態に保つキーシリンダ等から成るロック機構が前面パネル5の右側に設けられており、キーシリンダに所定のキーを差し込んでロック解除操作することで、閉塞状態の前面パネル5が開放されるようになっている。
【0023】
そして、この正面板9には3個のリール窓11が並設され、各リール窓11の内側には左、中、右の各回転リールが配置され、右端のリール窓11の横には、ゲームの演出用画面を表示する液晶ディスプレイ13が配設されており、各リール窓11からは、各リールの図柄が各々3個ずつ見えるように設定されている。
【0024】
更に、この操作板7には、クレジットされているメダルの枚数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ15、各リールの回転を開始させるためのスタートレバー17、第1ないし第3ストップスイッチ19,21,23、及び、メダル投入口25や貯留メダルを払い出すための精算スイッチ27が設けられている。また、正面板9には入賞ラインが描かれると共に、入賞ライン中の有効ラインを表示する有効表示ランプ31、ボーナスゲームの状態などを表示する種々の演出表示ランプ33、クレジットメダルの枚数を表示するメダル枚数表示器35が正面板9に配設され、操作板7の下方にはメダル払出口37やメダル受け39が設けられている。
【0025】
ところで、前面パネル5は、図2及び図3に示すように、自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して筐体3に支持され、しかも、作業者に対して前面パネル5の閉塞をより確実に行わせるために、ほぼ閉塞した状態の前面パネル5が、自重により筐体3の前面開口よりも少し下方にずれて前面パネル5が筐体3に支持されている。
【0026】
このように、前面パネル5が自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して筐体3に支持されていることから、筐体3内部や前面パネル5の裏面側の点検作業等のために前面パネル5を開放すると、筐体3の前面開口に対する前面パネル5の回転角度が90゜よりも小さい場合には、前面パネル5の自重により前面パネル5が勝手に閉じてしまい、点検作業を円滑に行えなくなる。このような不都合を解消するために、本実施形態では、前面パネル5を開放状態に保持する保持手段が設けられている。
【0027】
即ち、図4に示すように、筐体3側に断面L字状の上下に長尺の固定棒41がねじ等により筐体3の左端前内側に固着され、この固定棒41の上下2箇所に断面L字状の支持体43が溶接等により固着されている。そして、これら両支持体43それぞれに一体的に断面コ字状の保持体45が形成され、これら両保持体45の端部が巻回されて円筒部47が形成され、この円筒部47にピン体49が脱離不能に嵌挿されている。
【0028】
このとき、ピン体49の下端は円筒部47の内径よりも径大に形成され、ピン体49の円筒部47の内部への入り込みが阻止されている。また、ピン体49の上端部は円筒部47の上方に導出されており、この導出されたピン体49の上端部には鍔部51が形成されている。
【0029】
更に、図4には示されていないが、前面パネル5の左端後内側の両支持体43に対応する所定位置には受け部材が固着され、円筒部47の上方に導出されたピン体49の上端が、前面パネル5側の受け部材に透設された透孔に下方から挿入されてピン体49に受け部材が支持されており、こうして筐体3に前面パネル5が回転自在に支持されている。これら筐体3側の固定棒41、両支持体43及び両保持体45、両ピン体49、並びに、前面パネル5側の受け部材により、上記したヒンジ機構Hが構成されている。
【0030】
そして、本発明の最大の特徴である保持手段を構成する付勢手段としてのねじりコイルバネ53が、円筒部47の上方に導出された両ピン体49それぞれの上端部であって円筒部47の上端と鍔部51との間に巻装され、ねじりコイルバネ53の一方端は屈曲されて保持体45に係止されると共に、他方端は前面パネル5側の受け部材に係止され、前面パネル5がねじりコイルバネ53により開放方向に付勢されている。ここで、円筒部47、ピン体49の鍔部51、ねじりコイルバネ53により保持手段が構成されている。
【0031】
ところで、ねじりコイルバネ53には、前面パネル5を筐体3の前面開口に対して約90゜(より具体的には、90゜〜95゜)に回転した開放状態に保持すると共に、0〜約90゜の回転角度の範囲で前面パネル5に対して開放方向への付勢力を生じ得るように設計するのが望ましい。
【0032】
更に、ねじりコイルバネ53は、閉塞状態の前面パネル5に対して最大の付勢力を発生し、上記したロック機構のロック解除時に、前面パネル5の右側を前方に押し出すことができる程度の付勢力を生じるものであるのが好ましい。こうすると、例えば乗用車のボンネットやトランクルームのように、ロック機構のロック解除により、前面パネル5の右側が前方に押し出されて手が入れ易くなり、前面パネル5を簡単に開放することができる。
【0033】
従って、上記した実施形態によれば、前面パネル5が開放状態に保持されるため、前面パネル5を開放して点検作業を行う場合に、前面パネル5が勝手に閉じることもなく、円滑に点検作業を行うことができ、しかも前面パネル5が勝手に閉まることによる指詰めをも防止することができる。
【0034】
更に、前面パネル5の回転角度が0〜約90゜の範囲、つまり前面パネル5が開放している状態では、ねじりコイルバネ53による付勢力が前面パネル5に対して開放方向へ常に作用するため、前面パネル5を開いて筐体3内部や前面パネル5の裏側の点検作業中に、前面パネル5を押えていなくても前面パネル5が勝手に閉じてしまうことがなく、点検作業をより円滑に行うことができる。
【0035】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0036】
例えば、複数箇所(ここでは、2箇所)に設けられているヒンジ機構Hのうち、特定のヒンジ機構Hのみに対してねじりコイルバネ53を設けてもよい。
【0037】
更に、付勢手段は上記したねじりコイルバネ53に限定されるものではなく、要するに前面パネル5を筐体3の前面開口3に対して約90゜回転した開放状態に保持できるものであればよく、これに加えて前面パネル5を0〜約90゜の回転角度の範囲で付勢できるものが望ましい。
【0038】
また、前面パネル5が約90゜以上に回転しないようにパネルストッパを設けてもよく、こうすると、点検のために前面パネル5を開放しても、前面パネル5が隣で遊技中の遊技者の邪魔になることを確実に防止できる。
【0039】
更に、上記した実施形態では本発明をスロットマシンに適用した例を説明したが、パチンコ機といった他の遊技機にも本発明を適用することができ、その場合にも上記した各実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、保持手段により、パネルが開放状態に保持されるため、パネルを開放して点検作業を行う場合に、パネルが勝手に閉じることもなく、円滑に点検作業を行うことが可能になる。しかも、パネルが勝手に閉まることによる指詰めをも防止することが可能になる。
【0041】
また、請求項2に記載の発明によれば、保持手段を構成する付勢手段により、パネルを開放方向に付勢することができ、付勢手段の付勢力を最適値に設定することで、筐体の前面開口に対して約90゜に回転した開放状態にパネルを保持することが可能になる。
【0042】
また、請求項3に記載の発明によれば、パネルの回転角度が0〜約90゜の範囲、つまりパネルが開放している状態では、付勢手段により常にパネルに対して開放方向への付勢力が作用するため、パネルを開いて筐体内部やパネル裏側の点検作業中にパネルを押えていなくてもパネルが閉じてしまうことがなく、点検作業を円滑に行うことが可能になる。
【0043】
また、請求項4に記載の発明によれば、ねじりコイルバネによりパネルを開放方向に付勢する付勢手段を備えた保持手段を容易に構成することが可能になる。
【0044】
また、請求項5に記載の発明によれば、ロック機構をロック解除するとパネルの他側が前方に押し出されて自動的にパネルが開放されるため、点検作業の際にロック解除するだけで簡単にパネルを開放することが可能になる。
【0045】
また、請求項6に記載の発明によれば、パネルが自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して筐体に支持されているため、例えば点検作業が終了してパネルを閉じる場合に、パネルの自重を利用することにより、わずかな力を加えるだけでパネルを容易に閉じることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるスロットマシンの正面図である。
【図2】この発明の一実施形態におけるスロットマシンの右側面図である。
【図3】この発明の一実施形態におけるスロットマシンの左側面図である。
【図4】この発明の一実施形態における一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン(遊技機)
3 筐体
5 前面パネル
41 固定棒
43 支持体
45 保持体
47 円筒部(保持手段)
49 ピン体
H ヒンジ機構
51 鍔部(保持手段)
53 ねじりコイルバネ(付勢手段)
Claims (6)
- 遊技機筐体に一側が回転自在に支持されて前記筐体の前面開口を閉塞するパネルを、前記筐体に取り付けるためのパネル取付機構において、
前記パネルを前記開口に対して約90゜に回転した開放状態に保持する保持手段を備えていることを特徴とする遊技機のパネル取付機構。 - 前記保持手段が、前記筐体の前記一側に設けられ前記パネルを開放方向に付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機のパネル取付機構。
- 前記付勢手段が、前記開口に対して0〜約90゜の回転角度の範囲で前記パネルに対して開放方向への付勢力を生じるものであることを特徴とする請求項2に記載の遊技機のパネル取付機構。
- 前記パネルの一側を前記筐体に回転自在に支持するヒンジ機構を備え、前記付勢手段が、前記ヒンジ機構に設けられたねじりコイルバネから成ることを特徴とする請求項2または3に記載の遊技機のパネル取付機構。
- 前記付勢手段が、閉塞状態の前記パネルに対して最大の付勢力を発生し、前記パネルを閉塞状態に保つロック機構のロック解除時に、前記パネルの他側を前方に押し出すことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の遊技機のパネル取付機構。
- 前記パネルが、自重により閉塞方向に回転し易いように傾斜して前記筐体に支持されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技機のパネル取付機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347657A JP2004180710A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 遊技機のパネル取付機構 |
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JP2002347657A JP2004180710A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 遊技機のパネル取付機構 |
Publications (1)
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JP2004180710A true JP2004180710A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32750780
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004180710A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007283027A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-01 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2010110414A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2011092411A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Kita Denshi Corp | 遊技機 |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002347657A patent/JP2004180710A/ja active Pending
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JP2010110414A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
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