JP2004180236A - ネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステム - Google Patents
ネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004180236A JP2004180236A JP2002347220A JP2002347220A JP2004180236A JP 2004180236 A JP2004180236 A JP 2004180236A JP 2002347220 A JP2002347220 A JP 2002347220A JP 2002347220 A JP2002347220 A JP 2002347220A JP 2004180236 A JP2004180236 A JP 2004180236A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing
- video signal
- network
- encryption
- video
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
- Burglar Alarm Systems (AREA)
- Alarm Systems (AREA)
- Studio Devices (AREA)
Abstract
【課題】プライバシー保護を考慮しつつも、アラーム発生状況に応じて映像信号の処理を変えるネットワーク監視カメラを提供する。
【解決手段】撮像して映像信号を生成し出力する撮像手段101と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段102と、撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する映像信号加工処理手段103と、映像信号加工処理手段が出力する映像データのネットワークへの転送処理を行うネットワークIF処理手段104とを有し、映像信号加工処理手段103は、アラーム処理手段102の処理結果に応じ、非アラーム状態時には映像信号の加工処理を行い、アラーム状態時には映像信号の加工処理を行わないことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像して映像信号を生成し出力する撮像手段101と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段102と、撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する映像信号加工処理手段103と、映像信号加工処理手段が出力する映像データのネットワークへの転送処理を行うネットワークIF処理手段104とを有し、映像信号加工処理手段103は、アラーム処理手段102の処理結果に応じ、非アラーム状態時には映像信号の加工処理を行い、アラーム状態時には映像信号の加工処理を行わないことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のネットワーク映像監視システムでは、映像情報のうち肖像権又はプライバシーに係わる領域を隠蔽処理して配信処理をしている。(例えば、特許文献1参照)
なお、後述の、ネットワーク監視カメラ装置とネットワーク監視端末で行われる暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理の制御方法は、IPsecで用いられる既知の方法を用いればよい。(例えば、非特許文献1参照)
【特許文献1】
特開2001−186507号公報(第2頁、第2図)
【非特許文献1】
マスタリングIPsec(発行所:株式会社オライリージャパン、発売元:株式会社オーム社、著者:馬場達也)の9章(149ページから210ページ)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では映像の1部領域を隠蔽しているために、モニタリング可能な領域が制限され監視カメラとしての性能/機能は低下することになる。例えば、火災や犯罪等の非常事態/アラーム発生時には、状況確認/犯人特定のためになるべく詳細な情報が必要となるため、映像の1部領域を隠蔽することによる監視カメラとしての性能/機能の低下は致命的である。
【0004】
本発明の目的は、プライバシー保護を考慮しつつも、アラーム発生状況に応じて映像信号の処理を変えるネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像して映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する映像信号加工処理手段と、該映像信号加工処理手段が出力する前記映像データのネットワークへの転送処理を行うネットワークIF処理手段とを有し、前記映像信号加工処理手段は、前記アラーム処理手段の処理結果に応じ、非アラーム状態時には前記映像信号の加工処理を行い、アラーム状態時には前記映像信号の加工処理を行わないことを特徴とするネットワーク監視カメラである。
【0006】
本発明は、撮像して映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する映像信号加工処理手段と、該映像信号加工処理手段が出力する前記映像データのネットワークへの転送処理を行うネットワークIF処理手段とを有し、前記映像信号加工処理手段は、前記アラーム処理手段の処理結果に応じ、非アラーム状態時には前記映像信号の暗号化処理を行い、アラーム状態時には前記映像信号の暗号化処理を行わないことを特徴とするネットワーク監視カメラである。
【0007】
本発明は、撮像して第1の映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理制御するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する第1の映像信号加工処理手段と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と、前記第1の映像信号加工処理手段が出力する前記映像データと前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データのネットワークへの送受信処理を行う第1のネットワークIF処理手段とを有する少なくとも一つのネットワーク監視カメラ装置と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第2の暗号/復号化鍵管理制御手段と、該第2の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データと前記ネットワーク監視カメラ装置が送信する映像データの前記ネットワークへの送受信処理を行う第2のネットワークIF処理手段と、該第2のネットワークIF処理手段が受信した前記ネットワーク監視カメラ装置から転送された映像データを加工処理し第2の映像信号を出力する第2の映像信号加工処理手段と、該第2の映像信号加工処理手段が出力する前記第2の映像信号の表示可能な処理を行う映像表示処理手段とを有する少なくとも一つのネットワーク監視端末装置とから構成され、前記第1の映像信号加工処理手段で前記映像信号に暗号化の加工処理を行い、前記アラーム処理手段の処理結果に応じて、前記ネットワーク監視カメラ装置の前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と前記ネットワーク監視端末装置の前記第2の暗号/復号化鍵管理制御手段との間の暗号/復号化の秘密鍵の共有を変更することを特徴とするネットワーク監視カメラシステムである。
【0008】
本発明は、撮像して第1の映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理制御するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理し映像データを出力する第1の映像信号加工処理手段と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と、前記第1の映像信号加工処理手段が出力する前記映像データと前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データのネットワークへの送受信処理を行う第1のネットワークIF処理手段とを有する少なくとも一つのひとつのネットワーク監視カメラ装置と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第2の暗号/復号化鍵管理制御手段と、該第2の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データと前記ネットワーク監視カメラ装置が送信する映像データの前記ネットワークへの送受信処理を行う第2のネットワークIF処理手段と、該第2のネットワークIF処理手段が受信した前記ネットワーク監視カメラ装置から転送された映像データを加工処理し第2の映像信号を出力する第2の映像信号加工処理手段と、該第2の映像信号加工処理手段が出力する前記第2の映像信号の表示可能な処理を行う映像表示処理手段とを有する少なくとも一つのひとつのネットワーク監視端末装置とから構成され、前記第一の映像信号加工処理手段は前記映像信号に暗号化の加工処理を行い、第1のユーザのもつ前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間では暗号/復号化の秘密鍵の共有を行い、第2のユーザのもつ前記第2のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間では、前記アラーム処理手段の処理結果に応じて、非アラーム状態時には前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間で暗号復号化の秘密鍵の共有を行わず、アラーム状態時には前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間で暗号/復号化の秘密鍵の共有を行うことを特徴とするネットワーク監視カメラシステムである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は、本発明の第1実施の形態に係るネットワーク監視カメラを示す第1のブロック図である。図1において、1はネットワーク監視カメラ装置、101は撮像部、102はアラーム処理部、103は映像信号加工処理部、104はネットワークIF処理部である。
【0011】
ネットワーク監視カメラ装置1において、撮像部101では、光信号を電気信号に変換し映像信号を生成し出力する。映像信号生成処理時に、撮像部101で様々なフィルタリング処理/マトリックス演算による信号処理が行われてもよい。アラーム処理部102では、外部からトリガにより発生したアラーム発生状態を認知して処理し処理結果を出力する。アラーム制御のトリガは、外部からではなく、ネットワーク監視カメラ装置1の内部にアラーム検出手段を備えることにより得てもよい。映像信号加工処理部103では、撮像部101が出力する映像信号に様々な信号処理、例えばJPEG等に用いられているDCT変換を行い、その結果の直流成分のみを使用することにより、モザイクをかけたような映像を生成するような信号処理を行い映像データを出力し、その処理方法は、アラーム制御102の出力する処理結果によって変更する。ネットワークIF処理部104では、映像信号加工処理部103が出力する映像データのネットワークへの転送処理を行う。
【0012】
図3は、本発明の第1実施の形態に係る第1の監視映像である。監視映像に、監視したい映像と、プライバシー保護のために他が監視してはいけない映像、例えば監視映像301に示すように、監視したい自分の家301aとプライバシー保護のため監視してはいけない他人の家301bの映像が同時に映っている。監視映像301のような場合には、プライバシー保護のために、他人の家301bを監視できないように、ネットワーク監視カメラ装置1の映像信号加工処理部103で映像信号に加工処理を行い、監視映像302に示すようにプライバシーに関連する映像を見えなくする。
【0013】
しかし、監視映像302のようにモニタリング可能な領域が制限され画面の一部の映像情報が低下していたままでは、監視映像303に示すように泥棒303aが出現したとしても映像の情報が欠落しているため十分な情報が得られず、監視カメラとしての性能/機能の低下することになる。
【0014】
本実施の形態において、ネットワーク監視カメラ装置1では、人感センサや赤外線センサ、映像信号の差分情報、映像を監視しているユーザ操作等から得られるトリガを用いて、アラーム処理部102がアラーム状態を認知して処理し処理結果を出力し、出力結果に応じて映像信号加工処理部103では映像信号の加工処理を変化、例えばアラーム状態の時にはプライバシー保護のために映像情報を低下させる処理を行わないように処理を変化させる。
【0015】
上記したように、アラーム処理部102の処理結果に応じて映像信号加工処理部103の処理を変化させることにより、アラーム状態時には、映像情報の低下していない監視映像304を閲覧でき、例えば泥棒仲間304aや犯行に使用する車304bなどの監視映像をモニタリングできるため、アラーム状態、非常事態の解決するための情報を多く入手することが可能となる。
【0016】
このような、アラーム処理部102の処理結果に応じて映像信号加工処理部103の処理を変化させる制御の終了タイミングは、アラーム処理部102に対するトリガの変化や、一定時間経過によるタイムアウト、ユーザによる終了/キャンセルの入力を用いればよい。
【0017】
また上記制御は、監視したい映像と監視してはいけない映像が同時に映っている場合だけでなく、監視したい映像と他に監視させたくない映像、例えばキッチンを監視した場合の監視したいガスレンジやガス給湯器、水周り、シンク等と、他に監視させたくないダイニングテーブル、料理等の映像が同時に映っている場合でも適応可能である。
【0018】
図4は、本発明の第1実施の形態に係る第2の監視映像である。本発明の第1実施の形態に係る第1の監視映像である図3と同様に、映像の一部が加工処理され映像情報が低下している。監視映像401のように煙が映像に映っていた場合でも、映像の一部の映像情報が欠落しているため詳細な情報がわからない。ネットワーク監視カメラ装置1では、煙センサや映像を監視しているユーザ操作等から得られるトリガを用いて、アラーム処理部102がアラーム状態を認知して処理し処理結果を出力し、出力結果に応じて映像信号加工処理部103では映像信号の加工処理を変化、例えばアラーム状態の時にはプライバシー保護のために映像情報を低下させる処理を行わないように処理を変化させる。
【0019】
上記したように、アラーム処理部102の処理結果に応じて映像信号加工処理部103の処理を変化させることにより、アラーム状態時には、映像情報の低下していない監視映像を閲覧でき、例えば監視映像402のように火事によるものなのか監視映像403のように焚き火によるものなのかをモニタリングできるため、緊急の対応の要否を容易に判断可能となる。
【0020】
図2は、本発明の第1実施の形態に係るネットワーク監視カメラを示す第2のブロック図である。図1と比較して、撮像部101の出力する映像信号がアラーム処理部102に入力されている。アラーム処理部102では、映像信号を用いた信号処理、例えばJPEG2等に用いられている動き補償演算処理により得られる動きベクトルから物体の移動を検知する信号処理を行い、アラーム処理部102自らアラーム状態制御のトリガを生成することが可能な構成となっていため、外部からのトリガがなくても上述したアラーム処理部102の処理結果に応じて映像信号加工処理部103の処理を変化させる制御を行うことが可能である。また本ブロック図では異常状態を検出するセンサが不要である。
【0021】
また、上述した映像信号加工処理部103で行う信号処理は、データの暗号化処理であってもよい。上述にあげたJPEG等に用いられているDCT変換を行いその結果の直流成分のみを使用することによりモザイクをかけたような映像を生成するような信号処理では交流成分の映像データが欠落してしまうが、暗号化処理であれば通常のモニタリング時には加工処理された領域の映像情報は欠落し隠蔽されているが暗号復号化処理を行うことにより本来の映像データをもった映像をも閲覧可能である。
【0022】
このように本実施の形態によれば、アラーム発生状態の有無に応じてプライバシー保護の為の映像加工処理を変化させることにより、アラーム発生時に監視能力を低下させないことが可能となる。
【0023】
図5は、本発明の第2実施の形態に係るネットワーク監視カメラシステムを示す第1のブロック図である。図5において、1はネットワーク監視カメラ装置、5−1は第1のネットワーク監視端末、5−2は第2のネットワーク監視端末、5−3は第3のネットワーク監視端末であり、ネットワークを介して互いに接続している。図1と比較して、ネットワーク監視カメラ装置1は、第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501を持つ。ネットワーク監視端末である5−1または5−2または5−3は、第2のネットワークIF処理部502と、第2の暗号/復号化鍵管理処理部503と、第2の映像信号加工処理部504と、映像表示処理部505を持つ。なお、図5のネットワーク監視カメラ装置1の撮像部101とアラーム処理部102の構成は、図2に示すような構成を用いてもよい。
【0024】
ネットワーク監視カメラ装置1において、第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501により暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理が行われる。第1実施の形態と比較し、第1の映像信号加工処理部103では、第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501の処理結果や秘密鍵をも用いて映像信号の加工処理、暗号化処理を行う。第1のネットワークIF処理部104では、第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501の出力する秘密鍵の共有管理処理データのネットワークへの送受信処理を行う。
【0025】
ネットワーク監視端末5−1または5−2または5−3において、第2のネットワークIF処理部502では、映像データや秘密鍵の共有管理処理データのネットワークへの送受信処理を行う。第2の暗号/復号化鍵管理処理部503では、第2のネットワークIF処理部502が入出力する秘密鍵の共有管理処理データを用いて暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う。第2の映像信号加工処理部504では、第2のネットワークIF処理部502が出力する映像データと第2の暗号/復号化鍵管理処理部503が出力する暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理結果や秘密鍵を用いて映像データの加工処理、復号化処理を行う。映像表示処理部505では、第2の映像信号加工処理部504の出力する映像信号を図示していないモニタでモニタリングするための表示処理を行う。
【0026】
ネットワーク監視カメラ装置とネットワーク監視端末で行われる暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理の制御方法は、IPsecで用いられる既知の方法を用いればよい。(例えば、上記特許文献2参照)
図6は、本発明の第2実施の形態に係るユーザとアラーム状態と閲覧画像の関係を示す図である。
【0027】
ユーザ1は、アラーム状態または非アラーム状態の両方において、ネットワーク監視カメラ装置1の第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501と第1のネットワーク監視端末5−1の第2の暗号/復号化鍵管理処理部503の間で秘密鍵の共有を行い、常時隠蔽画像の閲覧が可能である。このようなユーザ1は、例えばプライバシーを保持する本人等の特権ユーザが想定される。
【0028】
ユーザ2は、アラーム状態では、ネットワーク監視カメラ装置1の第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501と第2のネットワーク監視端末5−2の第2の暗号/復号化鍵管理処理部503の間で秘密鍵の共有を行い隠蔽画像の閲覧が可能であるが、非アラーム状態では秘密鍵の共有を行わず隠蔽画像の閲覧が不可能である。このようなユーザ2は、例えばネットワーク監視カメラシステムの管理運営会社が想定される。非アラーム時はユーザのプライバシー保護のため1部映像が隠蔽されたものでモニタリングを行うが、アラーム発生時には隠蔽されていない監視映像を閲覧可能なため監視能力を低下せずにアラーム発生状況を確認し対応処理を行うことが可能である。
【0029】
ユーザ3は、アラーム状態または非アラーム状態の両方において、ネットワーク監視カメラ装置1の第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501と第3のネットワーク監視端末5−3の第2の暗号/復号化鍵管理処理部503の間で秘密鍵の共有を行わず、常時隠蔽画像の閲覧が不可能である。このようなユーザ3は、例えば全く関係のない第3者が想定される。ネットワークが第3者によって接続可能な場合またはネットワークに一般に普及しているネットワークを使用した場合、ネットワーク監視カメラ装置1からネットワークに転送された映像データは、第3者によって入手される可能性がある。しかし、ユーザ3とは秘密鍵の共有を行っていないため、隠蔽された映像を第3者に閲覧されないことが可能である。
【0030】
また、上述したような暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理は、ネットワークに全体を管理する制御処理装置を用いて行ってもよい。
【0031】
このように本実施の形態によれば、アラーム発生状態の有無に応じてプライバシー保護の為の映像加工処理を変化させる処理に秘密鍵の共有管理処理を用いた暗号処理を行うことにより、アラーム発生時に監視能力を低下させず、さらにユーザによってアラーム時と非アラーム時での閲覧可能な映像を制御することが可能となる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、プライバシー保護を考慮しつつも、アラーム発生状況に応じて映像信号の処理を変えるネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るネットワーク監視カメラシステムを示す第1のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係るネットワーク監視カメラシステムを示す第2のブロック図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る第1の監視映像である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る第2の監視映像である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係るネットワーク監視カメラシステムを示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係るユーザとアラーム状態と閲覧画像の関係を示す
図である。
【符号の説明】
1:ネットワーク監視カメラ装置、101:撮像部、102:アラーム処理部、103:映像信号加工処理部、104:ネットワークIF処理部、5−1:第1のネットワーク監視端末、5−2:第2のネットワーク監視端末、5−3:第3のネットワーク監視端末、501:第1の暗号/復号化鍵管理制御部、502:第2のネットワークIF処理部、503:第2の暗号/復号化鍵管理制御部、504:第2の映像信号加工処理部、505:映像表示処理部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のネットワーク映像監視システムでは、映像情報のうち肖像権又はプライバシーに係わる領域を隠蔽処理して配信処理をしている。(例えば、特許文献1参照)
なお、後述の、ネットワーク監視カメラ装置とネットワーク監視端末で行われる暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理の制御方法は、IPsecで用いられる既知の方法を用いればよい。(例えば、非特許文献1参照)
【特許文献1】
特開2001−186507号公報(第2頁、第2図)
【非特許文献1】
マスタリングIPsec(発行所:株式会社オライリージャパン、発売元:株式会社オーム社、著者:馬場達也)の9章(149ページから210ページ)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では映像の1部領域を隠蔽しているために、モニタリング可能な領域が制限され監視カメラとしての性能/機能は低下することになる。例えば、火災や犯罪等の非常事態/アラーム発生時には、状況確認/犯人特定のためになるべく詳細な情報が必要となるため、映像の1部領域を隠蔽することによる監視カメラとしての性能/機能の低下は致命的である。
【0004】
本発明の目的は、プライバシー保護を考慮しつつも、アラーム発生状況に応じて映像信号の処理を変えるネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像して映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する映像信号加工処理手段と、該映像信号加工処理手段が出力する前記映像データのネットワークへの転送処理を行うネットワークIF処理手段とを有し、前記映像信号加工処理手段は、前記アラーム処理手段の処理結果に応じ、非アラーム状態時には前記映像信号の加工処理を行い、アラーム状態時には前記映像信号の加工処理を行わないことを特徴とするネットワーク監視カメラである。
【0006】
本発明は、撮像して映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する映像信号加工処理手段と、該映像信号加工処理手段が出力する前記映像データのネットワークへの転送処理を行うネットワークIF処理手段とを有し、前記映像信号加工処理手段は、前記アラーム処理手段の処理結果に応じ、非アラーム状態時には前記映像信号の暗号化処理を行い、アラーム状態時には前記映像信号の暗号化処理を行わないことを特徴とするネットワーク監視カメラである。
【0007】
本発明は、撮像して第1の映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理制御するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する第1の映像信号加工処理手段と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と、前記第1の映像信号加工処理手段が出力する前記映像データと前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データのネットワークへの送受信処理を行う第1のネットワークIF処理手段とを有する少なくとも一つのネットワーク監視カメラ装置と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第2の暗号/復号化鍵管理制御手段と、該第2の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データと前記ネットワーク監視カメラ装置が送信する映像データの前記ネットワークへの送受信処理を行う第2のネットワークIF処理手段と、該第2のネットワークIF処理手段が受信した前記ネットワーク監視カメラ装置から転送された映像データを加工処理し第2の映像信号を出力する第2の映像信号加工処理手段と、該第2の映像信号加工処理手段が出力する前記第2の映像信号の表示可能な処理を行う映像表示処理手段とを有する少なくとも一つのネットワーク監視端末装置とから構成され、前記第1の映像信号加工処理手段で前記映像信号に暗号化の加工処理を行い、前記アラーム処理手段の処理結果に応じて、前記ネットワーク監視カメラ装置の前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と前記ネットワーク監視端末装置の前記第2の暗号/復号化鍵管理制御手段との間の暗号/復号化の秘密鍵の共有を変更することを特徴とするネットワーク監視カメラシステムである。
【0008】
本発明は、撮像して第1の映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理制御するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理し映像データを出力する第1の映像信号加工処理手段と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と、前記第1の映像信号加工処理手段が出力する前記映像データと前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データのネットワークへの送受信処理を行う第1のネットワークIF処理手段とを有する少なくとも一つのひとつのネットワーク監視カメラ装置と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第2の暗号/復号化鍵管理制御手段と、該第2の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データと前記ネットワーク監視カメラ装置が送信する映像データの前記ネットワークへの送受信処理を行う第2のネットワークIF処理手段と、該第2のネットワークIF処理手段が受信した前記ネットワーク監視カメラ装置から転送された映像データを加工処理し第2の映像信号を出力する第2の映像信号加工処理手段と、該第2の映像信号加工処理手段が出力する前記第2の映像信号の表示可能な処理を行う映像表示処理手段とを有する少なくとも一つのひとつのネットワーク監視端末装置とから構成され、前記第一の映像信号加工処理手段は前記映像信号に暗号化の加工処理を行い、第1のユーザのもつ前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間では暗号/復号化の秘密鍵の共有を行い、第2のユーザのもつ前記第2のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間では、前記アラーム処理手段の処理結果に応じて、非アラーム状態時には前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間で暗号復号化の秘密鍵の共有を行わず、アラーム状態時には前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間で暗号/復号化の秘密鍵の共有を行うことを特徴とするネットワーク監視カメラシステムである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は、本発明の第1実施の形態に係るネットワーク監視カメラを示す第1のブロック図である。図1において、1はネットワーク監視カメラ装置、101は撮像部、102はアラーム処理部、103は映像信号加工処理部、104はネットワークIF処理部である。
【0011】
ネットワーク監視カメラ装置1において、撮像部101では、光信号を電気信号に変換し映像信号を生成し出力する。映像信号生成処理時に、撮像部101で様々なフィルタリング処理/マトリックス演算による信号処理が行われてもよい。アラーム処理部102では、外部からトリガにより発生したアラーム発生状態を認知して処理し処理結果を出力する。アラーム制御のトリガは、外部からではなく、ネットワーク監視カメラ装置1の内部にアラーム検出手段を備えることにより得てもよい。映像信号加工処理部103では、撮像部101が出力する映像信号に様々な信号処理、例えばJPEG等に用いられているDCT変換を行い、その結果の直流成分のみを使用することにより、モザイクをかけたような映像を生成するような信号処理を行い映像データを出力し、その処理方法は、アラーム制御102の出力する処理結果によって変更する。ネットワークIF処理部104では、映像信号加工処理部103が出力する映像データのネットワークへの転送処理を行う。
【0012】
図3は、本発明の第1実施の形態に係る第1の監視映像である。監視映像に、監視したい映像と、プライバシー保護のために他が監視してはいけない映像、例えば監視映像301に示すように、監視したい自分の家301aとプライバシー保護のため監視してはいけない他人の家301bの映像が同時に映っている。監視映像301のような場合には、プライバシー保護のために、他人の家301bを監視できないように、ネットワーク監視カメラ装置1の映像信号加工処理部103で映像信号に加工処理を行い、監視映像302に示すようにプライバシーに関連する映像を見えなくする。
【0013】
しかし、監視映像302のようにモニタリング可能な領域が制限され画面の一部の映像情報が低下していたままでは、監視映像303に示すように泥棒303aが出現したとしても映像の情報が欠落しているため十分な情報が得られず、監視カメラとしての性能/機能の低下することになる。
【0014】
本実施の形態において、ネットワーク監視カメラ装置1では、人感センサや赤外線センサ、映像信号の差分情報、映像を監視しているユーザ操作等から得られるトリガを用いて、アラーム処理部102がアラーム状態を認知して処理し処理結果を出力し、出力結果に応じて映像信号加工処理部103では映像信号の加工処理を変化、例えばアラーム状態の時にはプライバシー保護のために映像情報を低下させる処理を行わないように処理を変化させる。
【0015】
上記したように、アラーム処理部102の処理結果に応じて映像信号加工処理部103の処理を変化させることにより、アラーム状態時には、映像情報の低下していない監視映像304を閲覧でき、例えば泥棒仲間304aや犯行に使用する車304bなどの監視映像をモニタリングできるため、アラーム状態、非常事態の解決するための情報を多く入手することが可能となる。
【0016】
このような、アラーム処理部102の処理結果に応じて映像信号加工処理部103の処理を変化させる制御の終了タイミングは、アラーム処理部102に対するトリガの変化や、一定時間経過によるタイムアウト、ユーザによる終了/キャンセルの入力を用いればよい。
【0017】
また上記制御は、監視したい映像と監視してはいけない映像が同時に映っている場合だけでなく、監視したい映像と他に監視させたくない映像、例えばキッチンを監視した場合の監視したいガスレンジやガス給湯器、水周り、シンク等と、他に監視させたくないダイニングテーブル、料理等の映像が同時に映っている場合でも適応可能である。
【0018】
図4は、本発明の第1実施の形態に係る第2の監視映像である。本発明の第1実施の形態に係る第1の監視映像である図3と同様に、映像の一部が加工処理され映像情報が低下している。監視映像401のように煙が映像に映っていた場合でも、映像の一部の映像情報が欠落しているため詳細な情報がわからない。ネットワーク監視カメラ装置1では、煙センサや映像を監視しているユーザ操作等から得られるトリガを用いて、アラーム処理部102がアラーム状態を認知して処理し処理結果を出力し、出力結果に応じて映像信号加工処理部103では映像信号の加工処理を変化、例えばアラーム状態の時にはプライバシー保護のために映像情報を低下させる処理を行わないように処理を変化させる。
【0019】
上記したように、アラーム処理部102の処理結果に応じて映像信号加工処理部103の処理を変化させることにより、アラーム状態時には、映像情報の低下していない監視映像を閲覧でき、例えば監視映像402のように火事によるものなのか監視映像403のように焚き火によるものなのかをモニタリングできるため、緊急の対応の要否を容易に判断可能となる。
【0020】
図2は、本発明の第1実施の形態に係るネットワーク監視カメラを示す第2のブロック図である。図1と比較して、撮像部101の出力する映像信号がアラーム処理部102に入力されている。アラーム処理部102では、映像信号を用いた信号処理、例えばJPEG2等に用いられている動き補償演算処理により得られる動きベクトルから物体の移動を検知する信号処理を行い、アラーム処理部102自らアラーム状態制御のトリガを生成することが可能な構成となっていため、外部からのトリガがなくても上述したアラーム処理部102の処理結果に応じて映像信号加工処理部103の処理を変化させる制御を行うことが可能である。また本ブロック図では異常状態を検出するセンサが不要である。
【0021】
また、上述した映像信号加工処理部103で行う信号処理は、データの暗号化処理であってもよい。上述にあげたJPEG等に用いられているDCT変換を行いその結果の直流成分のみを使用することによりモザイクをかけたような映像を生成するような信号処理では交流成分の映像データが欠落してしまうが、暗号化処理であれば通常のモニタリング時には加工処理された領域の映像情報は欠落し隠蔽されているが暗号復号化処理を行うことにより本来の映像データをもった映像をも閲覧可能である。
【0022】
このように本実施の形態によれば、アラーム発生状態の有無に応じてプライバシー保護の為の映像加工処理を変化させることにより、アラーム発生時に監視能力を低下させないことが可能となる。
【0023】
図5は、本発明の第2実施の形態に係るネットワーク監視カメラシステムを示す第1のブロック図である。図5において、1はネットワーク監視カメラ装置、5−1は第1のネットワーク監視端末、5−2は第2のネットワーク監視端末、5−3は第3のネットワーク監視端末であり、ネットワークを介して互いに接続している。図1と比較して、ネットワーク監視カメラ装置1は、第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501を持つ。ネットワーク監視端末である5−1または5−2または5−3は、第2のネットワークIF処理部502と、第2の暗号/復号化鍵管理処理部503と、第2の映像信号加工処理部504と、映像表示処理部505を持つ。なお、図5のネットワーク監視カメラ装置1の撮像部101とアラーム処理部102の構成は、図2に示すような構成を用いてもよい。
【0024】
ネットワーク監視カメラ装置1において、第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501により暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理が行われる。第1実施の形態と比較し、第1の映像信号加工処理部103では、第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501の処理結果や秘密鍵をも用いて映像信号の加工処理、暗号化処理を行う。第1のネットワークIF処理部104では、第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501の出力する秘密鍵の共有管理処理データのネットワークへの送受信処理を行う。
【0025】
ネットワーク監視端末5−1または5−2または5−3において、第2のネットワークIF処理部502では、映像データや秘密鍵の共有管理処理データのネットワークへの送受信処理を行う。第2の暗号/復号化鍵管理処理部503では、第2のネットワークIF処理部502が入出力する秘密鍵の共有管理処理データを用いて暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う。第2の映像信号加工処理部504では、第2のネットワークIF処理部502が出力する映像データと第2の暗号/復号化鍵管理処理部503が出力する暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理結果や秘密鍵を用いて映像データの加工処理、復号化処理を行う。映像表示処理部505では、第2の映像信号加工処理部504の出力する映像信号を図示していないモニタでモニタリングするための表示処理を行う。
【0026】
ネットワーク監視カメラ装置とネットワーク監視端末で行われる暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理の制御方法は、IPsecで用いられる既知の方法を用いればよい。(例えば、上記特許文献2参照)
図6は、本発明の第2実施の形態に係るユーザとアラーム状態と閲覧画像の関係を示す図である。
【0027】
ユーザ1は、アラーム状態または非アラーム状態の両方において、ネットワーク監視カメラ装置1の第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501と第1のネットワーク監視端末5−1の第2の暗号/復号化鍵管理処理部503の間で秘密鍵の共有を行い、常時隠蔽画像の閲覧が可能である。このようなユーザ1は、例えばプライバシーを保持する本人等の特権ユーザが想定される。
【0028】
ユーザ2は、アラーム状態では、ネットワーク監視カメラ装置1の第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501と第2のネットワーク監視端末5−2の第2の暗号/復号化鍵管理処理部503の間で秘密鍵の共有を行い隠蔽画像の閲覧が可能であるが、非アラーム状態では秘密鍵の共有を行わず隠蔽画像の閲覧が不可能である。このようなユーザ2は、例えばネットワーク監視カメラシステムの管理運営会社が想定される。非アラーム時はユーザのプライバシー保護のため1部映像が隠蔽されたものでモニタリングを行うが、アラーム発生時には隠蔽されていない監視映像を閲覧可能なため監視能力を低下せずにアラーム発生状況を確認し対応処理を行うことが可能である。
【0029】
ユーザ3は、アラーム状態または非アラーム状態の両方において、ネットワーク監視カメラ装置1の第1の暗号/復号化鍵管理制御装置501と第3のネットワーク監視端末5−3の第2の暗号/復号化鍵管理処理部503の間で秘密鍵の共有を行わず、常時隠蔽画像の閲覧が不可能である。このようなユーザ3は、例えば全く関係のない第3者が想定される。ネットワークが第3者によって接続可能な場合またはネットワークに一般に普及しているネットワークを使用した場合、ネットワーク監視カメラ装置1からネットワークに転送された映像データは、第3者によって入手される可能性がある。しかし、ユーザ3とは秘密鍵の共有を行っていないため、隠蔽された映像を第3者に閲覧されないことが可能である。
【0030】
また、上述したような暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理は、ネットワークに全体を管理する制御処理装置を用いて行ってもよい。
【0031】
このように本実施の形態によれば、アラーム発生状態の有無に応じてプライバシー保護の為の映像加工処理を変化させる処理に秘密鍵の共有管理処理を用いた暗号処理を行うことにより、アラーム発生時に監視能力を低下させず、さらにユーザによってアラーム時と非アラーム時での閲覧可能な映像を制御することが可能となる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、プライバシー保護を考慮しつつも、アラーム発生状況に応じて映像信号の処理を変えるネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るネットワーク監視カメラシステムを示す第1のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係るネットワーク監視カメラシステムを示す第2のブロック図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る第1の監視映像である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る第2の監視映像である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係るネットワーク監視カメラシステムを示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係るユーザとアラーム状態と閲覧画像の関係を示す
図である。
【符号の説明】
1:ネットワーク監視カメラ装置、101:撮像部、102:アラーム処理部、103:映像信号加工処理部、104:ネットワークIF処理部、5−1:第1のネットワーク監視端末、5−2:第2のネットワーク監視端末、5−3:第3のネットワーク監視端末、501:第1の暗号/復号化鍵管理制御部、502:第2のネットワークIF処理部、503:第2の暗号/復号化鍵管理制御部、504:第2の映像信号加工処理部、505:映像表示処理部。
Claims (4)
- 撮像して映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する映像信号加工処理手段と、該映像信号加工処理手段が出力する前記映像データのネットワークへの転送処理を行うネットワークIF処理手段とを有し、前記映像信号加工処理手段は、前記アラーム処理手段の処理結果に応じ、非アラーム状態時には前記映像信号の加工処理を行い、アラーム状態時には前記映像信号の加工処理を行わないことを特徴とするネットワーク監視カメラ。
- 撮像して映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する映像信号加工処理手段と、該映像信号加工処理手段が出力する前記映像データのネットワークへの転送処理を行うネットワークIF処理手段とを有し、前記映像信号加工処理手段は、前記アラーム処理手段の処理結果に応じ、非アラーム状態時には前記映像信号の暗号化処理を行い、アラーム状態時には前記映像信号の暗号化処理を行わないことを特徴とするネットワーク監視カメラ。
- 撮像して第1の映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理して映像データを出力する第1の映像信号加工処理手段と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と、前記第1の映像信号加工処理手段が出力する前記映像データと前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データのネットワークへの送受信処理を行う第1のネットワークIF処理手段とを有する少なくとも一つのネットワーク監視カメラ装置と、
暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第2の暗号/復号化鍵管理制御手段と、該第2の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データと前記ネットワーク監視カメラ装置が送信する映像データの前記ネットワークへの送受信処理を行う第2のネットワークIF処理手段と、該第2のネットワークIF処理手段が受信した前記ネットワーク監視カメラ装置から転送された映像データを加工処理し第2の映像信号を出力する第2の映像信号加工処理手段と、該第2の映像信号加工処理手段が出力する前記第2の映像信号の表示可能な処理を行う映像表示処理手段とを有する少なくとも一つのネットワーク監視端末装置とから構成され、
前記第1の映像信号加工処理手段で前記映像信号に暗号化の加工処理を行い、前記アラーム処理手段の処理結果に応じて、前記ネットワーク監視カメラ装置の前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と前記ネットワーク監視端末装置の前記第2の暗号/復号化鍵管理制御手段との間の暗号/復号化の秘密鍵の共有を変更することを特徴とするネットワーク監視カメラシステム。 - 撮像して第1の映像信号を生成し出力する撮像手段と、アラーム発生状況を処理するアラーム処理手段と、前記撮像手段が出力する映像信号を加工処理し映像データを出力する第1の映像信号加工処理手段と、暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第1の暗号/復号化鍵管理制御手段と、前記第1の映像信号加工処理手段が出力する前記映像データと前記第1の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データのネットワークへの送受信処理を行う第1のネットワークIF処理手段とを有する少なくとも一つのひとつのネットワーク監視カメラ装置と、
暗号/復号化のための秘密鍵の共有管理処理を行う第2の暗号/復号化鍵管理制御手段と、該第2の暗号/復号化鍵管理制御手段の制御データと前記ネットワーク監視カメラ装置が送信する映像データの前記ネットワークへの送受信処理を行う第2のネットワークIF処理手段と、該第2のネットワークIF処理手段が受信した前記ネットワーク監視カメラ装置から転送された映像データを加工処理し第2の映像信号を出力する第2の映像信号加工処理手段と、該第2の映像信号加工処理手段が出力する前記第2の映像信号の表示可能な処理を行う映像表示処理手段とを有する少なくとも一つのひとつのネットワーク監視端末装置とから構成され、
前記第一の映像信号加工処理手段は前記映像信号に暗号化の加工処理を行い、第1のユーザのもつ前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間では暗号/復号化の秘密鍵の共有を行い、第2のユーザのもつ前記第2のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間では、前記アラーム処理手段の処理結果に応じて、非アラーム状態時には前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間で暗号復号化の秘密鍵の共有を行わず、アラーム状態時には前記第1のネットワーク監視端末装置と前記ネットワーク監視カメラ装置の間で暗号/復号化の秘密鍵の共有を行うことを特徴とするネットワーク監視カメラシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347220A JP2004180236A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | ネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347220A JP2004180236A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | ネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004180236A true JP2004180236A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32707890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002347220A Pending JP2004180236A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | ネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004180236A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006173820A (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-29 | Yokogawa Electric Corp | 配信データの暗号化および復号化方法ならびに監視システム |
JP2006217161A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Advanced Telecommunication Research Institute International | 画像撮影システム |
CN102045543A (zh) * | 2009-10-23 | 2011-05-04 | 佳能株式会社 | 图像处理装置及图像处理方法 |
WO2014043859A1 (zh) * | 2012-09-19 | 2014-03-27 | 华为终端有限公司 | 拍照处理方法及终端设备 |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002347220A patent/JP2004180236A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006173820A (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-29 | Yokogawa Electric Corp | 配信データの暗号化および復号化方法ならびに監視システム |
JP2006217161A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Advanced Telecommunication Research Institute International | 画像撮影システム |
CN102045543A (zh) * | 2009-10-23 | 2011-05-04 | 佳能株式会社 | 图像处理装置及图像处理方法 |
US9288451B2 (en) | 2009-10-23 | 2016-03-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and image processing method |
WO2014043859A1 (zh) * | 2012-09-19 | 2014-03-27 | 华为终端有限公司 | 拍照处理方法及终端设备 |
KR101528216B1 (ko) * | 2012-09-19 | 2015-06-16 | 후아웨이 디바이스 컴퍼니 리미티드 | 사진 촬영 처리 방법 및 단말 장치 |
US9204027B2 (en) | 2012-09-19 | 2015-12-01 | Huawei Device Co., Ltd. | Method for photographing processing and terminal device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101101855B1 (ko) | 주거 보안 감시 및 통지 관리 시스템 | |
US20050111660A1 (en) | Transmitting apparatus and method, receiving apparatus and method, and transmitting and receiving system and method | |
CN101420587B (zh) | 网络视频采集装置、网络视频监控系统和方法 | |
US20070019077A1 (en) | Portable surveillance camera and personal surveillance system using the same | |
KR20120035299A (ko) | 프라이버시 보호를 위한 영상 보호처리 장치와, 그를 이용한 영상 보안 시스템 및 그 방법 | |
JP3455971B2 (ja) | 通信回線を用いた情報供給システム | |
JP2004312267A (ja) | 画像伝送システム,撮像装置,撮像装置ユニット,鍵生成装置,およびプログラム | |
KR20170098701A (ko) | 카메라 영상 불법 유출 방지 및 실시간 재난/범죄 대처를 위한 보안 시스템 및 방법 | |
JP6732338B2 (ja) | 撮像モジュール、画像処理デバイス、画像処理方法、および画像処理プログラム | |
JP2005071064A (ja) | ホームセキュリティシステム | |
CN110971933A (zh) | 视频流的内容安全 | |
JP4901400B2 (ja) | インターホンシステム | |
JP2004180236A (ja) | ネットワーク監視カメラおよびネットワーク監視カメラシステム | |
JP4414803B2 (ja) | 監視システム | |
JP2005286849A6 (ja) | 監視システムおよび監視方法 | |
JP2004343438A (ja) | 照明装置及びそれを用いた遠隔監視システム | |
KR101160491B1 (ko) | 물리적 이중화 보안이 강화된 씨씨티브이 블루존 소형 이동체 번호인식 시스템 | |
JP2005279830A (ja) | ロボットおよびロボットを用いた情報管理方法 | |
JP2008172348A (ja) | インターホンシステム | |
JP2005094642A (ja) | 監視カメラシステム | |
JP2002064810A (ja) | 託児所の自動監視システム | |
JP2008136778A (ja) | 医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム及びその方法 | |
TWI385603B (zh) | 環境監控系統 | |
JP3164989U (ja) | 車両用能動式遠隔盗難防止暗号化オン/オフ装置 | |
KR102316290B1 (ko) | 암호화 ip 방송단말기 및 그 제어방법 |