JP2004178869A - ケーブル用ラミネートテープの接続方法及び接続部 - Google Patents

ケーブル用ラミネートテープの接続方法及び接続部 Download PDF

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Abstract

【課題】テープ接続部におけるケーブル用ラミネートテープ間の電気的な接続が確実に得られ、テープ接続部のテープ把持強度が大きく、遮水層の遮水性能が向上し、更に、ケーブル用ラミネートテープの接続作業が簡便で作業性に優れ、遮水層の形成が容易なケーブル用ラミネートテープの接続方法及び接続部を提供する。
【解決手段】金属箔12とその両面に積層された絶縁性プラスチックフィルム層14及び導電性プラスチック層18とを有するケーブル用ラミネートテープ10の接続方法において、前記ケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末を断面略I型に形成された金属製のテープコネクタ20の両側部に設けられたテープ挿入溝部22内に挿入し、そのコネクタ20を圧着することにより、テープ接続部24を形成し、ケーブル用ラミネートテープ10を接続する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遮水CVケーブル(以下遮水ケーブルという)の遮水層に使用されるケーブル用ラミネートテープの接続方法及び接続部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CVケーブルが浸水下で長期に亘って使用されると、絶縁体内に水トリーが生じ、絶縁劣化を起こして電気特性が低下し、安定した使用が困難になるほか、最終的には絶縁破壊を引き起こし、ケーブル寿命が短くなる。そこで、近年、導体上に、内部半導電層、架橋ポリエチレン等の絶縁体、外部半導電層及び金属遮蔽層等を設けたケーブルコアの外周に、鉛箔、アルミ箔、銅箔などの金属箔とその両面に積層された絶縁性プラスチックフィルム層及び導電性プラスチック層とを有するケーブル用ラミネートテープを縦添え包被して遮水層を設け、更にその外周に保護シースを押出し被覆し、シース押出時の熱で遮水層と保護シースとを融着一体化させ、この遮水層により、外部環境からケーブルコアの内部に水分が侵入するのを完全に防止(シャットアウト)する処置を施すようにした遮水ケーブルが使用されるようになってきている。
【0003】
最近、遮水ケーブルが長尺化する傾向にあるが、ケーブル丈長に合わせて長尺のラミネートテープを製造することは金属箔の長さの制約から容易でない。また、遮水ケーブルの長さが多岐に亘っており、ケーブル毎にその丈長に合わせた長さのラミネートテープを製造することは煩雑なので、ケーブル丈長の短い遮水ケーブルに対しては、丈長の長い遮水ケーブル用のラミネートテープを切り取って使用することになり、必然的にテープ半端品が生じる。このような半端品は一般的に使用不能なので、現状では産業廃棄物になり、処分に多くのコストを要する問題がある。このようなことから、遮水層として使用されるケーブル用ラミネートテープを接続することが必要となる。
【0004】
従来、ケーブル用ラミネートテープの接続方法は、接続すべきケーブル用ラミネートテープの端末同士を重ね合わせて熱融着させる方法であった(例えば、特許文献1の第3図参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−193306号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法では、テープ接続部において、金属箔間に絶縁性プラスチックフィルム層が介在するため、双方のラミネートテープ間で電気的な接続が得られず、その結果、遮水ケーブルにサージ或いは誘起電圧が侵入した場合、前記ラミネートテープの金属箔ギャップ間に電位差が生じ、放電により金属箔が溶融することがある。また、ケーブルコアに前記ラミネートテープを縦添え包被して遮水層を設けるとき、或いは、その後のシース押出時に、張力又は熱の作用により、テープ接続部におけるラミネートテープが外れたり、位置ずれを起こしたりして、遮水層の遮水性能を著しく低下させる恐れがある。
【0007】
そこで、前記ラミネートテープの一方の端末における絶縁性プラスチックフィルム層を前記金属箔から剥離させ、該絶縁性プラスチックフィルム層と露出した金属箔との間に、ラミネートテープの他方の端末を、その導電性プラスチック層が前記一方の端末における金属箔と接するように挿入し、前記剥離した絶縁性プラスチックフィルム層を前記他方の端末における絶縁性プラスチックフィルム層の上に被せて熱圧着して前記テープ接続部におけるテープ把持強度を大きくする方法が提案されている(特許文献1の第1、2図参照)。
【0008】
しかしながら、近年、接着剤の進歩により金属箔と絶縁性プラスチックフィルム層間の接着力が強固になってきているため、前記絶縁性プラスチックフィルム層を金属箔から剥離させることが容易でなく、ラミネートテープを接続するのに手間がかかり作業性が悪くなるという問題がある。
【0009】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、テープ接続部におけるケーブル用ラミネートテープ間の電気的な接続が確実に得られ、テープ接続部のテープ把持強度が大きく、遮水層の遮水性能が向上し、更に、ケーブル用ラミネートテープの接続作業が簡便で作業性に優れ、遮水層の形成が容易なケーブル用ラミネートテープの接続方法及び接続部を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続方法は、金属箔とその両面に積層された絶縁性プラスチックフィルム層及び導電性プラスチック層とを有するケーブル用ラミネートテープの接続方法において、前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を金属製のテープコネクタに挿入し、そのコネクタを圧着することによりケーブル用ラミネートテープを接続するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
このような構成によると、金属製のテープコネクタを介してケーブル用ラミネートテープの金属箔同士が導通するので、ケーブル用ラミネートテープ間の電気的な接続を確実に得ることができる。また、金属製のテープコネクタの圧着によりケーブル用ラミネートテープが機械的に接続されるので、テープ接続部のテープ把持強度が大きくなり、遮水層を設けるとき、或いは、その後のシース押出時に、張力又は熱が作用しても、テープ接続部におけるラミネートテープが外れたり、位置ずれを起こしたりするようなことがなく、遮水層の遮水性能を向上させることができる。更に、ケーブル用ラミネートテープの接続作業の際、絶縁性プラスチックフィルム層を金属箔から剥離する必要がないため、ケーブル用ラミネートテープの接続作業が簡便で作業性に優れ、良品質の遮水層を容易に形成することができる。
【0012】
本発明の請求項2に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続方法は、前記請求項1記載のケーブル用ラミネートテープの接続方法において、断面略I型に形成された金属製のテープコネクタの両側部に設けられたテープ挿入溝部内に前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を挿入し、前記コネクタを圧着してテープ挿入溝部の上下フランジ間にケーブル用ラミネートテープを挟装し、ケーブル用ラミネートテープを接続するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
このような構成によると、テープコネクタ圧着部分の面積を広く確保することが可能になり、ラミネートテープをよりしっかりと接続することができ、遮水層の遮水性能及び遮水層を形成する作業性をより向上させることができる。
【0014】
本発明の請求項3に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続方法は、前記請求項2記載の接続方法において、前記テープコネクタのテープ挿入溝部のケーブル用ラミネートテープと接触するフランジ内面に突起が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
このような構成によると、テープ挿入溝部内に挿入されたケーブル用ラミネートテープとテープ挿入溝部のフランジとの間の接触摩擦抵抗が増大して、テープ接続部のテープ把持強度が大きくなり、遮水層の遮水性能及び遮水層を形成する作業性をより一層向上させることができる。
【0016】
本発明の請求項4に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続方法は、前記請求項1、2又は3記載の接続方法において、前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を導電性接着剤を介して前記テープコネクタに挿入することを特徴とするものである。
【0017】
このような構成によると、金属製のテープコネクタを介してケーブル用ラミネートテープの金属箔同士が良好に導通し、ケーブル用ラミネートテープ間の電気的な接続をより確実に得ることができる。
【0018】
本発明の請求項5に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続部は、両側部にテープ挿入溝部が設けられた金属製のテープコネクタと、そのテープ挿入溝部内に接続すべき端末が挿入されて前記テープコネクタにより圧着されて接続された請求項1記載のケーブル用ラミネートテープとを備えてなることを特徴とするものである。
【0019】
このような構成によると、テープ接続部のテープ把持強度が大きくなり、更にテープの成形加工性が良くなり、該テープ接続部で接続されたケーブル用ラミネートテープを遮水層に使用した遮水ケーブルの品質及び製造能率を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に係るケーブル用ラミネートテープの接続方法の一実施形態を示すもので、(A)はケーブル用ラミネートテープ10を金属製のテープコネクタ20に挿入した状態の正面図、(B)は前記テープコネクタ20を圧着した状態の正面図、図2は図1(A)の状態の斜視図である。
【0021】
接続すべき対象物のケーブル用ラミネートテープ10は、図1(A)に示すように、例えば、鉛箔、アルミ箔、銅箔などの金属箔12の一方の面に補強体として接着剤により積層される、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルムなどの絶縁性プラスチックフィルム層14と、ケーブルの保護シースとの融着一体化を容易にするために積層されるPVCなどの熱可塑性を有するホットメルトフィルムなどからなる熱接着層16を有し、金属箔12の他方の面に、例えば、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレンエチルメタクリレート共重合体(EMA)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)などの単独又はこれら二種以上の混合物に銅、アルミニウムなどの金属粉末、カーボンブラック、黒鉛などの導電性付与剤を配合した樹脂組成物をフィルム状に成形して形成され、熱接着などにより積層される導電性プラスチック層18とを有する構成になっている。
【0022】
また、金属製のテープコネクタ20は、銅、アルミニウム(これら各合金を含む)などの導電性金属材料を断面略I型の型材に成形加工して形成され、その両側部に底壁22A及びケーブル用ラミネートテープ10と接触する上下フランジ22Bとで囲まれたコ字状のテープ挿入溝部22が設けられている。
【0023】
本実施形態によるケーブル用ラミネートテープ10の接続方法を説明すると、先ず、図1(A)に示すように、ケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末をテープコネクタ20のテープ挿入溝部22内にその底壁22Aに突き当たるまで挿入する。
【0024】
この際、本実施形態においては、ケーブル用ラミネートテープ10の端末をテープコネクタ20のテープ挿入溝部22内に挿入する際、図2に示すように、テープコネクタ20をその軸線20Xがケーブル用ラミネートテープ10の軸線10Xに対して角度θが45度から75度の範囲、好ましくは60度近傍の角度で傾斜するように配置して挿入するようにしている。このような角度でテープコネクタ20を傾斜配置してケーブル用ラミネートテープ10を挿入し、前記コネクタ20を圧着してテープ接続部24を形成すると、遮水層を形成するために、ケーブル用ラミネートテープ10をケーブルコアの外周に縦添え包被する際、ケーブル用ラミネートテープ10のテープ接続部24における剛性増大に基づくテープ成形加工性の悪さを軽減することができるので好ましい。
【0025】
次に、図1(B)に示すように、前記テープコネクタ20をプレス機(図示せず)により圧着して、テープ挿入溝部22の上下フランジ22B間にケーブル用ラミネートテープ10の端末を挟装し、ケーブル用ラミネートテープ10の熱接着層16と導電性プラスチック層18とを前記コネクタ20のテープ挿入溝部22における上下フランジ22Bと密着させる。その後、図示省略するが、テープコネクタ20の上部にケーブル用ラミネートテープ10の熱接着層16に跨るように熱接着層16と同じ構成の熱接着層を積層させ、また、テープコネクタ20の下部にケーブル用ラミネートテープ10の導電性プラスチック層18に跨るように、該テープ10の導電性プラスチック層18と同じ構成の導電性プラスチック層を積層させてテープ接続部24を形成し、ケーブル用ラミネートテープ10同士を相互に接続する。
【0026】
このように、ケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末を金属製のテープコネクタ20に挿入し、そのコネクタ20を圧着することによりケーブル用ラミネートテープ10を接続することにより、前記テープコネクタ20を介してケーブル用ラミネートテープ10の金属箔12同士が導通するので、ケーブル用ラミネートテープ10間の電気的な接続を確実に得ることができる。また、前記テープコネクタ20の圧着によりケーブル用ラミネートテープ10が機械的に接続されるので、テープ接続部24のテープ把持強度が大きくなり、遮水層を設けるとき、或いは、その後のシース押出時に、張力又は熱が作用しても、テープ接続部24における前記ラミネートテープ10が外れたり、位置ずれを起こしたりするようなことがなく、遮水層の遮水性能を向上させることができる。更に、ケーブル用ラミネートテープ10の接続作業の際、絶縁性プラスチックフィルム層14を金属箔12から剥離する必要がないため、ケーブル用ラミネートテープ10の接続作業が簡便で作業性に優れ、良品質の遮水層を容易に形成することができる。
【0027】
また、断面略I型に形成された金属製のテープコネクタ20の両側部に設けられたテープ挿入溝部22内に前記ケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末を挿入し、前記コネクタ20を圧着してテープ挿入溝部22の上下フランジ22B間にケーブル用ラミネートテープ10を挟装するようにすると、テープコネクタ圧着部分の面積を広く確保することが可能になり、テープ接続部24のテープ把持強度がより増大して遮水層の遮水性能及び遮水層を形成する作業性をより向上させることができる。また、得られたテープ接続部24のテープ把持強度が大きくなり、更に前記テープ10の成形加工性が良くなり、該テープ接続部24で接続されたケーブル用ラミネートテープ10を遮水層に使用した遮水ケーブルの品質及び製造能率を向上させることができる。
【0028】
図3は本発明の他の実施形態を示すものである。この実施形態においては、ケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末が挿入される金属製のテープコネクタ26として、銅、アルミニウム(これら各合金を含む)などの導電性金属材料を断面略I型の型材に成形加工して形成され、その両側部に底壁27A及びケーブル用ラミネートテープ10と接触する上下フランジ27Bとで囲まれたコ字状のテープ挿入溝部27が設けられ、上下フランジ27B内面に複数の突起27Cが形成されたものを使用する。
【0029】
このコネクタ26を用いてケーブル用ラミネートテープ10を接続する場合には、予めテープ挿入溝部27の底壁27A及びフランジ27Bの内面に、例えば、ポリエステル、アクリル、ポリウレタンなどのプラスチックに銅、アルミニウムなどの金属粉末、カーボンブラック、黒鉛などの導電性付与剤を配合して塗料とした導電性接着剤28を塗布などして設けておき、その後、ケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末を、ケーブル用ラミネートテープ10に対して45度乃至75度の範囲で傾斜配置したテープコネクタ26のテープ挿入溝部27内にその底壁27Aに突き当たるまで挿入する。
【0030】
次に、前記テープコネクタ26を圧着して、テープ挿入溝部27の上下フランジ27B間にケーブル用ラミネートテープ10の端末を挟装し、ケーブル用ラミネートテープ10の熱接着層16と導電性プラスチック層18とを前記コネクタ26のテープ挿入溝部27における上下フランジ27Bと密着させる。その後、図示省略するが、テープコネクタ26の上部にケーブル用ラミネートテープ10の熱接着層16に跨るように熱接着層16と同じ構成の熱接着層を積層させ、また、テープコネクタ26の下部にケーブル用ラミネートテープ10の導電性プラスチック層18に跨るように、該テープ10の導電性プラスチック層18と同じ構成の導電性プラスチック層を積層させてテープ接続部30を形成し、ケーブル用ラミネートテープ10同士を相互に接続する。
【0031】
なお、テープ挿入溝部27の前記突起27Cは上下フランジ27Bのいずれか一方のフランジ27B内面に形成してもよい。また、前記導電性接着剤28はテープ挿入溝部27側でなく、ケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末側に塗布などして設けるか、或いは、前記テープ挿入溝部27とテープ端末側の両方に設けるようにしてもよい。
【0032】
この実施形態のように、テープコネクタ26のテープ挿入溝部27のフランジ27B内面に突起27Cが形成されていると、テープ挿入溝部27内に挿入されたケーブル用ラミネートテープ10とテープ挿入溝部27のフランジ27Bとの間の接触摩擦抵抗が増大して、テープ接続部30のテープ把持強度強度が大きくなり、遮水層の遮水性能及び遮水層を形成する作業性をより一層向上させることができる。
【0033】
また、前記ケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末を導電性接着剤28を介して前記テープコネクタ26に挿入して前記テープ10を接続するようにすると、テープコネクタ26を介してケーブル用ラミネートテープ10の金属箔12同士が良好に導通し、ケーブル用ラミネートテープ10間の電気的な接続をより確実に得ることができる。なお、導電性接着剤28はケーブル用ラミネートテープ10を前記テープコネクタ20(図1、2参照)のテープ挿入溝部22内に挿入して接続するような場合にも適用できるものである。
【0034】
【実施例】
厚さ50μmのアルミ箔からなる金属箔12の一方の面に積層される厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)からなる絶縁性プラスチックフィルム層14及び厚さ50μmのPVCからなる熱接着層16を有し、金属箔12の他方の面に熱接着などにより積層される厚さ100μmの導電性プラスチック層18とを有する総厚さ約3mmのケーブル用ラミネートテープ10を本発明の前記実施形態(図1、2参照)の接続方法により接続した。
【0035】
即ち、このケーブル用ラミネートテープ10の接続すべき端末を、ケーブル用ラミネートテープ10の軸線10Xに対してテープコネクタ20の軸線20Xが60度傾斜するように配置したテープコネクタ20(高さ約1mm、幅約20mm)のテープ挿入溝部22内にその底壁22Aに突き当たるまで挿入する。次に、前記テープコネクタ20をプレス機で圧着し、その後、テープコネクタ20の上部にケーブル用ラミネートテープ10の熱接着層16に跨るように熱接着層を積層させ、また、テープコネクタ20の下部にケーブル用ラミネートテープ10の導電性プラスチック層18に跨るように導電性プラスチック層を積層させて、ケーブル用ラミネートテープ10同士を相互に接続した。
【0036】
このような接続方法でケーブル用ラミネートテープ10を接続した後、該テープ10の導通試験を行ったところ、両テープ10の金属箔12同士がテープコネクタ20を介して導通し、ケーブル用ラミネートテープ10間の電気的な接続が確実に得られていることを確認できた。更に、テープコネクタ20で接続されたケーブル用ラミネートテープ10を遮水層に使用した遮水ケーブルを試作したが、遮水層を形成する際、テープ接続部24の部位でケーブル用ラミネートテープ10が切断するなどのトラブルは発生せず、問題なく遮水ケーブルを試作することができた。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続方法によると、前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を金属製のテープコネクタに挿入し、そのコネクタを圧着することによりケーブル用ラミネートテープを接続するようにしたので、金属製のテープコネクタを介してケーブル用ラミネートテープの金属箔同士が導通し、ケーブル用ラミネートテープ間の電気的な接続を確実に得ることができる。
【0038】
また、金属製のテープコネクタの圧着によりケーブル用ラミネートテープが機械的に接続されるので、テープ接続部のテープ把持強度が大きくなり、遮水層を設けるとき、或いは、その後のシース押出時に、張力又は熱が作用しても、テープ接続部におけるラミネートテープが外れたり、位置ずれを起こしたりするようなことがなく、遮水層の遮水性能を向上させることができる。
【0039】
更に、ケーブル用ラミネートテープの接続作業の際、絶縁性プラスチックフィルム層を金属箔から剥離する必要がないため、ケーブル用ラミネートテープの接続作業が簡便で作業性に優れ、良品質の遮水層を容易に形成することができる。
【0040】
本発明の請求項2に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続方法によると、断面略I型に形成された金属製のテープコネクタの両側部に設けられたテープ挿入溝部内に前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を挿入し、前記コネクタを圧着してテープ挿入溝部の上下フランジ間にケーブル用ラミネートテープを挟装し、ケーブル用ラミネートテープを接続するので、テープコネクタ圧着部分の面積を広く確保することが可能になり、ラミネートテープをよりしっかりと接続することができ、遮水層の遮水性能及び遮水層を形成する作業性をより向上させることができる。
【0041】
本発明の請求項3に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続方法によると、前記テープコネクタのテープ挿入溝部のケーブル用ラミネートテープと接触するフランジ内面に突起が形成されているので、テープ挿入溝部内に挿入されたケーブル用ラミネートテープとテープ挿入溝部のフランジとの間の接触摩擦抵抗が増大して、テープ接続部のテープ把持強度強度が大きくなり、遮水層の遮水性能及び遮水層を形成する作業性をより一層向上させることができる。
【0042】
本発明の請求項4に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続方法によると、前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を導電性接着剤を介して前記テープコネクタに挿入するので、金属製のテープコネクタを介してケーブル用ラミネートテープの金属箔同士が良好に導通し、ケーブル用ラミネートテープ間の電気的な接続をより確実に得ることができる。
【0043】
本発明の請求項5に記載されたケーブル用ラミネートテープの接続部によると、両側部にテープ挿入溝部が設けられた金属製のテープコネクタと、そのテープ挿入溝部内に接続すべき端末が挿入されて前記テープコネクタにより圧着されて接続された請求項1記載のケーブル用ラミネートテープとを備えてなるので、テープ接続部のテープ把持強度が大きくなり、更にテープの成形加工性が良くなり、該テープ接続部で接続されたケーブル用ラミネートテープを遮水層に使用した遮水ケーブルの品質及び製造能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、(A)はケーブル用ラミネートテープをテープコネクタにした状態の正面図、(B)は前記テープコネクタを圧着した状態の正面図である。
【図2】図1(A)の状態の斜視図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示すもので、ケーブル用ラミネートテープをテープコネクタに挿入して圧着した状態の正面図である。
【符号の説明】
10 ケーブル用ラミネートテープ
12 金属箔
14 絶縁性プラスチックフィルム層
16 熱接着層
18 導電性プラスチック層
20 テープコネクタ
22 テープ挿入溝部
22A 底壁
22B フランジ
24 テープ接続部
26 テープコネクタ
27 テープ挿入溝部
27A 底壁
27B フランジ
27C 底壁
28 導電性接着剤
30 テープ接続部

Claims (5)

  1. 金属箔とその両面に積層された絶縁性プラスチックフィルム層及び導電性プラスチック層とを有するケーブル用ラミネートテープの接続方法において、前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を金属製のテープコネクタに挿入し、そのコネクタを圧着することによりケーブル用ラミネートテープを接続するようにしたことを特徴とするケーブル用ラミネートテープの接続方法。
  2. 断面略I型に形成された金属製のテープコネクタの両側部に設けられたテープ挿入溝部内に前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を挿入し、前記コネクタを圧着してテープ挿入溝部の上下フランジ間にケーブル用ラミネートテープを挟装し、ケーブル用ラミネートテープを接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載のケーブル用ラミネートテープの接続方法。
  3. 前記テープコネクタのテープ挿入溝部のケーブル用ラミネートテープと接触するフランジ内面に突起が形成されていることを特徴とする請求項2記載のケーブル用ラミネートテープの接続方法。
  4. 前記ケーブル用ラミネートテープの接続すべき端末を導電性接着剤を介して前記テープコネクタに挿入することを特徴とする請求項1、2又は3記載のケーブル用ラミネートテープの接続方法。
  5. 両側部にテープ挿入溝部が設けられた金属製のテープコネクタと、そのテープ挿入溝部内に接続すべき端末が挿入されて前記テープコネクタにより圧着されて接続された請求項1記載のケーブル用ラミネートテープとを備えてなることを特徴とするケーブル用ラミネートテープの接続部。
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