JP2004178291A - 検索プログラム、検索方法及び検索装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者が指定したキーワードを用いて検索された複数の情報の中から利用者が希望する情報の選択を容易にする。
【解決手段】検索装置は多数のウェブサイト等から情報を事前に取得し収集情報リポジトリ14に格納する。利用者が情報端末から入力したキーワードが各検索対象情報内に出現するか否かを判別し、出現する場合には当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出する。前記複数のヒット位置のうちの任意の一つを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報416、417、418、…を利用者の情報端末に表示させる。表示されたヒット位置指示用情報を用いて前記複数のヒット位置の一つが利用者により指示されたとき、前記検索対象情報のうち、少なくとも当該指示されたヒット位置にある当該キーワードとその以降の部分を利用者の情報端末に表示させる。
【選択図】 図11
【解決手段】検索装置は多数のウェブサイト等から情報を事前に取得し収集情報リポジトリ14に格納する。利用者が情報端末から入力したキーワードが各検索対象情報内に出現するか否かを判別し、出現する場合には当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出する。前記複数のヒット位置のうちの任意の一つを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報416、417、418、…を利用者の情報端末に表示させる。表示されたヒット位置指示用情報を用いて前記複数のヒット位置の一つが利用者により指示されたとき、前記検索対象情報のうち、少なくとも当該指示されたヒット位置にある当該キーワードとその以降の部分を利用者の情報端末に表示させる。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検索対象情報の中に所望のキーワードを有するか否かという検索に加えて、当該検索対象情報が利用者の望む情報を含む可能性が高いか否かの推定を容易にする検索プログラム、検索方法及び検索装置に係り、特に、インターネットあるいは他のネットワーク上に設けられる検索エンジンに適用するのに好適な検索プログラム、検索方法及び検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットには様々な情報を持つ多数のサイトが存在している。これらの情報の多くは公開されている。それらの情報の量は膨大であり、それらの多量の情報を効率よく取得するためにいろいろな検索エンジンが利用可能になっている。例えば、ロボット型検索エンジンでは、ロボットと呼ばれる情報収集用のプログラムが検索エンジン内に組み込まれており、このロボットが、自動的にインターネット上を繰り返し巡回し、巡回毎にインターネット上の更新された情報あるいは新たな情報を取得し、得られた情報を検索エンジン内に記憶する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
利用者がキーワードを指定して検索を要求すると、あらかじめ取得された多数の情報の中から当該キーワードを有する複数の情報のタイトルが利用者の情報端末に一覧表示される。各タイトルには、当該タイトルを有する元の情報のインターネット上の一意なアドレスであるURL(Uniform Resource Locator)がリンク先情報として埋め込まれている。利用者がそれらのうちの希望するタイトルの情報の詳細を見たいときには、当該タイトルをマウス等のポインティングデバイスでクリックする。その操作により当該タイトル内のURLを用いて、インタネット内のいずれかのサイトに保持された当該情報の本体がアクセスされ、利用者の情報端末に表示される。
現に使用されているロボット型検索エンジンの中には、ヒットした情報のタイトルに代えてあるいはタイトルと同時に、利用者が指定したキーワードにヒットした一つのヒット位置とその近傍の文字列を表示することにより、ヒットした情報が利用者の望む情報であるか否かを判別しやすくしているものもある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−325269号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法では、キーワードにヒットした多数の情報の中には多種多様な情報が含まれていて、ヒットした情報が利用者の望む情報か否かを簡単には判断することができず、ヒットした情報の本体にアクセスしてその内容を表示させ、その情報を利用者が望む情報であるか否かを判断する方法が採られている。しかし、このような方法では、情報の本体にアクセスした後に、その情報が利用者の望む情報であるかを判断するため、利用者がヒットした多数の情報の中から所望の情報を選ぶまでに時間が掛かるという問題がある。
【0006】
また、上記のように、ヒットした情報の一つのヒット位置とその近傍の文字列を表示する方法が使用されている場合でも、表示されるのは一つのヒット位置とその近傍の文字列であるため、更には、表示される文字数が一般には少ないために、ヒットした情報が利用者の望む情報であるか否かを判断できない場合も多い。このため、利用者は、結局、ヒットした情報の本体にアクセスすることになり、上述の問題が残っている。
【0007】
このように検索対象情報が多い場合、利用者が指定したキーワードにヒットした複数の情報の各々が利用者の望む情報であるか否かを迅速に判断することができないという問題は、検索対象情報がインターネット上の情報である場合には、ヒットする情報が多いために、より深刻な問題である。
【0008】
更に、アクセスしたインターネット上の情報の本体(ページ)の情報量が、画面に一度に表示できる情報量を超えているときには、利用者は、アクセスしたページの内容を確認するために、表示したページを何度もスクロールする必要があり、アクセスしたページの有効性の確認に時間が掛かるという問題もある。特に、近年は、インターネットアクセス機能付きの携帯電話やPDA(携帯情報端末)の普及などにより、必ずしも表示領域が広くない表示装置を備えた情報端末が使用されることも多く、このような情報端末を使用した場合には、上記スクロールに時間が掛かるという問題はページ内の情報量がそれほど大きくないときでも問題となる。
【0009】
以上の問題は、インターネット上の情報以外の情報を検索対象にする場合にも発生する。例えば、いわゆるイントラネット上の情報を検索対象とする場合にも生じる。更に、ネットワーク上に分散して存在する多数の情報でなくても、例えば、一つのワークステーションあるいはパソコン内に記憶された多数の情報を検索対象にする場合にも、同じ問題が発生する。
【0010】
したがって、本発明の目的は、多数の検索対象の情報から利用者が指定したキーワードを用いて情報を検索し検索された複数の情報の中から利用者が希望する情報の選択を容易にする検索プログラム、検索方法及び検索装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る検索プログラムは、利用者が情報端末から入力したキーワードが検索対象の情報内に出現するか否かを判別する。前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出し、前記複数のヒット位置のうちの任意の一つを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報を利用者の情報端末に表示させる。前記表示されたヒット位置指示用情報を用いて前記複数のヒット位置の一つが利用者により指示されたときに、当該指示されたヒット位置にある当該キーワード以降の部分が少なくとも表示されるように、前記検索対象情報を前記情報端末に表示させる、ステップをコンピュータに実行させるようにプログラムされているものである。
【0012】
これにより、利用者は、検索対象情報内の各ヒット位置におけるキーワードとその後続部分を直ちに表示させることができ、当該検索対象情報が利用者の欲する情報か否かの判断を行うことが容易になる。
【0013】
更に、本発明に係る検索プログラムの望ましい態様では、前記検索プログラムは、当該検索対象情報内の前記検出された複数のヒット位置のそれぞれに、当該ヒット位置をリンク先として指定するための複数のリンク先名を埋め込み、前記検索対象情報内の前記複数のヒット位置のそれぞれに対応して、それぞれ対応するヒット位置のリンク先名を指定する複数のリンク情報を生成する、ステップを更にコンピュータに実行させるようにプログラムされているものである。更に、前記表示されるヒット位置指示用情報は、それぞれ前記複数のヒット位置に対応して定められ、前記複数のヒット位置のリンク先名を指定するための複数のリンク情報を含み、前記複数のヒット位置のうち利用者が指示したヒット位置にあるキーワード及びその後続部分を少なくとも表示する前記ステップは、前記複数のリンク情報のうち、前記ヒット位置指示用情報を用いて利用者により指示されたヒット位置に対応するリンク情報を用いて行われるものである。これにより、リンク先名とリンク情報を用いて、利用者が指示したヒット位置とその後続部分を表示させることを容易に実現することができる。
【0014】
望ましくは、前記ヒット位置指示用情報は、前記検出された複数のヒット位置にそれぞれ対応し、それぞれ対応するヒット位置にある前記キーワード及びその近傍の文字とを含み、前記複数のヒット位置近傍文字列の各々には、前記複数のリンク情報のうち、対応するヒット位置のリンク先名をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれていることである。
【0015】
これにより、利用者は、各ヒット位置にあるキーワードとその後続の部分を表示する前に、複数のヒット位置についてヒット位置近傍の文字列を知ることができ、検索対象情報が利用者の欲する情報か否かを判断できる場合が増大する。したがって、ヒット位置のキーワードとその後続の部分を表示させる場合より、迅速に検索対象情報の有効性を判断することができる場合が増えることになり、引いては検索時間が実効的に減少する。
【0016】
本発明に係る検索プログラムの他の望ましい態様は、前記表示されるヒット位置指示用情報が、それぞれ前記複数のヒット位置に対応して定められ、前記検索対象情報に含まれた文字列とは無関係に定められた前記複数のヒット位置を区別して指示するための情報を含む、ものである。例えば、複数のヒット位置の番号をヒット位置指示用情報として使用することができるので、本実施の形態は、実現が容易である。
【0017】
本発明に係る検索プログラムのより具体的な態様では、前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該検索対象情報の識別情報を更に検出し、前記検出された識別情報とヒット位置の参照を指示するためのヒット位置参照指示情報とを第1のウィンドウ内に表示させ、前記ヒット位置参照指示情報を用いて利用者によりヒット位置の参照が指示されたときに、前記第1のウィンドウとは異なる第2のウィンドウ内に前記ヒット位置指示情報を表示させる、ステップを更にコンピュータに実行させるようにプログラムされている、ことである。これにより、ヒット位置指示用情報とヒット位置とその近傍を別のウィンドウに表示することができ、第1のウィンドウに同じ情報を表示する場合よりも、より広い領域をヒット位置指示用情報及びヒット位置とその後続部分の表示に使用することが容易になり、その結果、ヒット位置の後続の部分としてより多くの情報を表示することが容易になり、その結果、ヒットした情報が利用者に有効な情報であるか否かを推定しやすくなる。
【0018】
本発明に係る検索プログラムのより望ましい態様では、ネットワークに接続された複数のサーバ装置から検索装置により前記ネットワークを介して取得された複数の情報の各々を前記検索対象情報として使用して、当該検索対象情報に対して各ステップが実行される、ことである。
【0019】
本発明に係る検索プログラムの他の態様は、利用者が情報端末から入力したキーワードが検索対象の情報内に出現するか否かを判別し、前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出し、前記検出された複数のヒット位置にそれぞれ対応し、それぞれ対応するヒット位置にある前記キーワード及びその近傍の文字とを含む複数のヒット位置近傍文字列を決定し、前記複数のヒット位置近傍文字列を表示させる、ものである。
【0020】
これにより、利用者は、複数のヒット位置についてヒット位置近傍の文字列を知ることができ、検索対象情報が利用者の欲する情報か否かを判断できる場合が増大する。したがって、ヒットファイルの全体を表示させる場合より、迅速に検索対象情報の有効性を判断することができる場合が増えることになり、引いては検索時間が実効的に減少する。各ヒット位置にあるキーワードとその後続の部分を表示しなくても、複数のヒット位置近傍文字列を知ることができれば、検索対象情報の有効性を推定できる場合も多い。
【0021】
望ましくは、前記表示させるステップは、前記複数のヒット位置近傍文字列から一部のヒット位置近傍文字列を選んで表示させ、利用者の指示にしたがって、前記複数のヒット位置近傍文字列のうち他の一部のヒット位置近傍文字列を表示させる、ことである。これにより、複数のヒット位置近傍文字列を限定された領域内に表示させることが容易となる。複数の検索対象情報に対してキーワードを指定して所望の情報を選ぶ場合には、ヒットした複数の情報のそれぞれにについての複数のヒット位置近傍文字列を表示させることが望ましく、そのような場合には、各ヒットした情報に対する、ヒット位置近傍文字列表示用の画面領域を小さくすることが特に望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る検索プログラム、検索方法及び検索装置のいくつかの実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。発明の第2の実施の形態以降では、簡単化のために発明の第1の実施の形態と異なる点を主に説明するに止める。
【0023】
<発明の第1の実施の形態>
図1は、本発明に係る検索装置の一つの実施の形態を用いたネットワークシステムのブロック図である。図において、10は本発明に係る検索装置の一つの実施の形態であり、以下では、検索エンジンと呼ぶことがある。後に説明するように、検索装置10には検索プログラムの一つの実施の形態が組み込まれ、その検索プログラムと検索装置10の回路とにより、本発明に係る検索方法の一つの実施の形態が使用される。この検索プログラムは、本発明に係る検索プログラムの一つの実施の形態を実現する。検索装置10は、本発明に係る検索装置の一つの実施の形態を実現する。これらのことは後に示す他の実施の形態においても同じである。
【0024】
20はインターネット、30は、インターネット20に接続されたいずれかのウェブサイトを示し、ウェブサイトは、WWWサーバ装置とも呼ばれる計算機により構成される。40は、インターネット20に接続された、いずれかの利用者が使用する情報端末の例を示す。インターネット20には、多数のウェブサイトが接続されているが、図では簡単化のために一つのウェブサイト30のみを例示する。このことは、利用者の情報端末40についても同じである。
【0025】
情報端末40は、例えば、パソコンあるいはワークステーションからなり、当該情報端末上には、ウェブブラウザプログラム41が組み込まれていて、利用者は当該プログラムを介してウェブサイト30が保持する情報を閲覧することができる。情報端末40は、少なくともインターネット20に接続された通信インタフェースと、処理を行うための中央演算装置と、処理結果を記憶するための記憶装置と、利用者が操作を行うための入力装置と、処理結果を表示するための表示装置を備えるが、これらの装置は簡単化のために図示していない。なお、情報端末40は、ウェブブラウザプログラム41の機能が組み込まれた、個人情報端末(PDA)等の情報処理装置あるいは携帯電話機等でもよい。
【0026】
検索装置10は、インターネット20に接続された多数のウェブサイト30等に保持された多数の情報をあらかじめ取得しておき、いずれかの利用者が、キーワードを指定して検索を要求したときに、当該取得済みの情報の中から当該キーワードにヒットする情報を検索し、ヒットした複数の情報に関する情報を利用者の情報端末40に送信するようになっている。
【0027】
11は、インターネット20を介してウェブサイト30あるいは情報端末40との間で通信を行うためのインタフェースを司るウェブサーバプログラムであり、12は、インターネット20に接続された多数のウェブサイト30等に自動的に繰り返しアクセスして更新された情報あるいは新しい情報を収集するための情報収集用ロボットプログラム(以下では単にロボットと呼ぶこともある)であり、13は、ロボット12がアクセスすべきインターネット20上の複数のページのそれぞれのアドレス(URL)を保持する収集先URLリストであり、ロボット12が情報収集時に使用する。14は、収集された情報を保持する収集情報リポジトリであり、検索装置10内に設けられた記憶装置(例えば磁気ディスク記憶装置)内に設けられる。
【0028】
15は、検索プログラムであり、例えばCGIプログラムにより構成され、利用者が指定したキーワードを有する情報を収集情報リポジトリ14から検索するのに使用される。16は、検索の結果ヒットした複数の情報のそれぞれから生成される、後に説明するヒット位置名を埋め込んだ情報を格納するためのヒット情報リポジトリであり、検索装置10内に設けられた図示しない記憶装置(例えば磁気ディスク記憶装置)内に設けられる。17は、ヒット情報リポジトリに格納された、ヒット位置名埋め込み済みのヒット情報を管理するために使用されるヒット情報管理テーブルである。18は、期限管理プログラムであり、検索プログラム15によりヒット情報リポジトリ16に記憶されたヒットファイルあるいは検索プログラム15によりヒット情報管理テーブル17に記憶されたキーワードの有効期間を管理する。
【0029】
ウェブサイト30に保持される情報は、一般にはHTML(HyperText Markup Language)形式によって記述された文書情報であり、各HTMLファイルはページと呼ばれ、インターネット20上での一意なアドレスであるURLによって当該ページの格納位置が指定される。各ページの参照はURLを指定することによって行われる。
【0030】
ページにはインターネット上の他のページを示すURLを埋め込むことが可能であり、これはリンクと呼ばれる。インターネット上に公開されたページは、公開者の手によってそのページの内容に応じたリンクが設けられ、情報として整理される。公開者単位に整理された複数のページは、集合してWebサイトを形成する。更に、Webサイトは他のWebサイトとリンクされ、集合してWWW(World Wide Web−単に「Web」と呼ばれることが多い)を形成する。
【0031】
図2は、ウェブサイト30に保持されたHTMLファイルの一例を示している。HTMLファイル100には、当該ファイルの識別情報として使用可能なタイトルを示すタイトルタグ部分(<title>から</title>まで)101があり、当該タイトルタグ部分の後に見出しタグ部分(<h3>から</h3>まで)102がある。当該見出しタグ部分102の後に第1の段落タグ部分(<p>から</p>まで)103、第2の段落タグ部分(<p>から</p>まで)104、…を含んでいる。
【0032】
図3は、当該HTMLファイルを情報端末40にウェブブラウザプログラム41により表示したときの画面200の例を示す。ただし、図では、情報端末40に表示される、HTMLファイル内の情報の一部のみを示し、ウェブブラウザプログラム41により表示される、利用者が操作するためのボタン等は簡単化のために図示していない。なお、図3において、タイトルは他の部分より大きなサイズの文字を用いて表示されているが、この文字サイズを示す属性は、図2に示されたタイトルタグ部分101には埋め込まれているが、図では簡単化のために示されていない。
【0033】
図2から分かるように、HTMLファイル100は、上記キーワードを、タイトルタグ部分101以外にも、見出しタグ部分102の第2行目と、第2段落タグ部分103の先頭に「電子帳票」という文字列を含んでいる。したがって、利用者が、キーワードとして「電子帳票」を指定して検索を要求した場合、上記HTMLファイルはヒットすることになる。
【0034】
図4は、収集先URLリスト13の例を示す。収集先URLリスト13には、収集すべきページの各々のURLを格納する収集先ページURLフィールド131が設けられている。ロボット12は、収集先URLリスト13に登録されたURLのページを取得したときに、取得したページを収集情報リポジトリ14に格納するとともに、取得日時132と他の当該ページに関する情報をフィールド133から135に格納する。すなわち、そのページのタイトル、概要、キーワード群をそれぞれフィールド133、134、135に格納する。
【0035】
取得日時フィールド132には、ロボット12が当該ページを取得した日付と時刻とが格納され、タイトルフィールド133には、当該ページのタイトルタグ部分に含まれたタイトルを示す文字列が記憶される。
【0036】
概要フィールド134には当該ページの概要を表す文字列が格納される。取得したページ内に、タイトルタグにつづいて「概要」あるいは「要約」という見出しの付いた見出しタグあるいは段落タグがあるときには、その見出しタグあるいは段落タグ内の文字列を例えば文字数に関する制限の範囲で概要に使用することができる。タイトルタグにつづいて「概要」あるいは「要約」という見出しの付いた見出しタグがない場合には、タイトルタグに続く文字列をあらかじめ定めた文字数の制限内であるいは句読点数の制限内で概要に使用することができる。
【0037】
キーワードフィールド135には、当該ページに対して当該ページを保持するウェブサイトがあらかじめ定めたキーワード群を取得しあるいはロボット12が当該ページから複数のキーワードを取得し、あるいは望ましくはこれらの両方のキーワードが格納される。
【0038】
図4には、URLがである取得済みのページに関して収集先URLリスト13に登録される情報の例が示されている。そのページのURLは、「http://www.hitachi−xx.co.jp/products/Repmission.html」であり、このページのタイトルは「電子帳票」であり、概要は、「…帳票関連業務をトータルサポートする…」であり、キーワード群は「帳票、ペーパレス化、電子帳票、運用コスト削減、利用効率向上、…」であることが分かる。
【0039】
なお、ロボット12は、取得したページにリンク先が埋め込まれている場合、そのリンク先のURLが収集先URLリスト13に登録されているか否かをチェックし、登録されていない場合には、収集先ページURLフィールド131にそのURLを登録する。ロボット12は、収集先ページURLフィールド131にURLが登録され、他のフィールドに情報が登録されていないページがある場合、当該ページを未収集のページとして収集し、フィールド132から135に対応する情報を格納する。一方、収集先URLリスト13のフィールド131から135に情報が登録されたページは、収集済みのページである。ロボット12は、収集済みのページに再度適当な時間間隔でアクセスし、当該ページが更新されているか否かをチェックし、更新されているときには、収集先URLリスト13のフィールド132から135又はその一部を更新後のものに対応させて書き替える。
【0040】
図5は、検索装置10内の図示しない記憶装置(例えば、磁気ディスク記憶装置)内に設けられたディレクトリの例を示す。本実施の形態では、収集情報リポジトリ14、検索プログラム15、ヒット情報リポジトリ16は、簡単化のために上記記憶装置内に保持されていると仮定している。
【0041】
ディレクトリ search.local は、検索プログラム15その他のプログラムを保持するディレクトリの例である。このディレクトリに保持されている図示されたファイル search.cgi は、検索プログラム15の例である。利用者の情報端末40上のウェブブラウザプログラム41から発信された検索要求は、ウェブサーバプログラム11に受信され、ウェブサーバプログラム11は、検索プログラム15を起動し、ウェブサーバプログラム11は、その処理結果を受け取り、要求元のウェブブラウザプログラム41に送信する。このように、本実施の形態では検索プログラム15はCGIプログラムであるが、本発明は他のタイプの検索プログラムにも適用できることは言うまでもない。
【0042】
ディレクトリ collectedfile は、ロボット12によりウェブサイトから収集された多数のページを保持するためのディレクトリであり、このディレクトリとその下位のディレクトリが収集情報リポジトリ14を実現している。本実施の形態では、取得されたページに対して、このディレクトリの下位に、そのページのURL内のドメイン名と同じ名称を有するディレクトリを生成し、そのディレクトリの更に下位のディレクトリとして、当該URL内のパスと同じパスを有するディレクトリを生成し、当該下位のディレクトリに、当該ページが保持される。
【0043】
図では、取得されたページを保持するためのディレクトリの例として、図4に例示したURLを有するページが取得されたときに、当該ページを保持するのに使用される複数のディレクトリが示されている。ディレクトリ collectedfile の下位のディレクトリとして、このURLのドメイン名「www.hitachi−xx.co.jp」を有するディレクトリが生成され、更にパス「/products」に対応するディレクトリ名「products」を有する下位のディレクトリが生成され、当該下位のディレクトリに当該ページの内容を示すファイル Repmission.html が保持されている。このように、取得したページのURLと当該ページを保持するディレクトリとを対応させると、任意の取得済みのページのファイルの格納位置を判別することが容易となる。しかし、本発明は、このような特定のディレクトリの構成に限定されない。
【0044】
図5には、他のディレクトリとして「hitfile」というディレクトリが示されているが、このディレクトリとその下位のディレクトリは、利用者が要求した検索に対してヒットしたヒットファイルを保持するのに使用され、ヒット情報リポジトリ16を実現するものである。このディレクトリ「hitfile」の下位のディレクトリは後に説明する。
【0045】
なお、本実施の形態では、ウェブサイト30等から収集されたHTMLファイルに画像ファイルあるいは音声ファイル等の他のファイルが埋め込まれていても、HTMLファイルのみを取得して、そのHTMLファイルに埋め込まれた画像その他のファイルは取得しないこととする。更に、後に述べるように、ヒットファイルのヒット位置とその後続の部分を表示するときには、元のページに埋め込まれた画像その他のファイルを表示あるいは出力しないこととする。
【0046】
しかし、本発明は、ウェブサイトから収集されたHTMLファイルに画像ファイルあるいは音声ファイル等の他のファイルが埋め込まれている場合に、ヒットファイルのヒット位置とその後続の部分を表示するときに、元のページに埋め込まれた画像その他のファイルを表示あるいは出力させることも可能であり、このためのいくつかの実施の形態は後に述べる。
【0047】
図6は、利用者が使用する情報端末40上のウェブブラウザプログラム41の処理の概略フローチャートを示す。図7と図8は、検索プログラム15の処理の概略フローチャートの異なる部分を示す。ウェブブラウザプログラム41では、まず、利用者の操作によりインターネット20を介して検索装置10へアクセスする(ステップS411)。利用者が入力したキーワードを指定して検索要求を検索装置10に送信する(ステップS412)。ここでは簡単化のために利用者は一つのキーワードを指定すると仮定する。検索要求は、たとえは、下記の式1により表される通信情報を送信することにより検索装置10に転送される。
【0048】
【数1】
通信情報=http://www.searchengine.co.jp/search.local/search.cgi (1)
?q=%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%B8%B3%E7%A5%A8
【0049】
ここで、「www」から「search.cgi」までがアクセスすべき検索プログラム15のURLを示す。このうち、「www.searchengine.co.jp」は、検索装置10のドメイン名であり、「search.local」は、そのドメイン内のパスを表し、具体的には、図5に示したように、検索プログラム15として使用する「search.cgi」が格納されているディレクトリを表す。上記URL中の「search.cgi」は、アクセスすべきファイルを指定し、今の場合には、検索プログラム15が指定されている。「?q=」以降はこの検索プログラム15に引き渡すべき引数を表し、具体的には、利用者が指定したキーワードを16進コードでコード化した記号列である。ここではキーワードとして「電子帳票」が指定されたと仮定している。
【0050】
図7において、検索プログラム15は、情報端末40のウェブブラウザプログラム41から要求を受信し(ステップS151)、受信した要求の種別を判別する(ステップS152)。後に説明するように、情報端末40のウェブブラウザプログラム41は、検索要求の他に、検索を実行してヒットしたファイル内のヒット位置を参照するヒット位置参照要求も検索プログラム15に送信できるようになっている。本実施の形態では、検索要求は、検索に使用するキーワードを指定するが、ヒット位置参照要求は、キーワード以外にヒット位置を参照したいヒットファイルの元のURLを指定する。
【0051】
検索要求を受信した場合の検索プログラム15の処理のフローは、図7のステップS153以降に示されている。検索プログラム15は、まず、収集情報リポジトリ14から、受信した検索要求に含まれたキーワードを有する複数のファイル(ヒットファイル)を検索する(ステップS153)。ヒットファイルの検索には、収集先URLリスト13に登録されたキーワードフィールド135に、当該キーワードが含まれているか否かをチェックすればよい。一致するキーワードを有するページに対して収集先URLリスト13に記憶された、URLとタイトルと概要を収集先URLリスト13のフィールド131、133、134からそれぞれ取得する(ステップS154)。
【0052】
各ヒットファイルについて、当該ファイル内の複数のヒット位置を検索し、それらのヒット位置に順にファイル内の文字列とは無関係であり、当該ヒットファイル内で一意であるヒット位置名を割り当てる(ステップS155)。例えば、「HIT0001」、「HIT0002」、「HIT0003」、…等のヒット位置番号がヒット位置名として割り当てられる。ただしタイトル中の文字列がヒットした場合には、当該文字列にはヒット位置名を割り当てない。本実施の形態では、タイトルはヒット部分を含んでいるか否かに関係なくヒットファイル一覧表示用ファイルにより表示されるようになっているからである。タイトルを表示しないときには、タイトルに含まれたキーワードにもヒット位置名を割り当てればよい。
【0053】
その後、ヒット情報管理テーブル17(図15)に、検索に使用したキーワードを登録し、更にそのときの日時を当該キーワードの使用日時として登録する(ステップS156)。ヒット情報管理テーブル17の内容は、後に説明する。その後、検索結果として、各ヒットファイルに関する情報を含み、ヒットファイルを利用者の情報端末40に一覧表示するためのHTMLファイルであるヒットファイル一覧表示用ファイル310を生成する(ステップS157)。以下では、ヒットファイル一覧表示用ファイル310のファイル名を「hitfilelist.html」とする。本ファイルもHTMLファイルである。本ファイルの具体例は後に説明する。
【0054】
ヒット情報リポジトリ16用のディレクトリ「hitfile」(図5)の下位のディレクトリとして、検索に指定されたキーワード(ここではキーワードを一般的に「KEY1」と表示する)を名称とするディレクトリ「KEY1」を生成し、そのディレクトリ「KEY1」に上記ヒットファイル一覧表示用ファイル310(hitfilelist.html)を格納する(ステップS158)。最後に、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を情報端末40に送信する(ステップS159)。
【0055】
図6において、ウェブブラウザプログラム41は、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を受信して表示する(ステップS413)。
【0056】
図10は、ヒットファイル一覧表示用ファイル「hitfilelist.html」(310)の例を示す。この例では、ヒットファイル一覧表示用ファイル310には、タイトルを示す見出しタグ部分311と、概要を示す段落タグ部分312と、当該ファイル内の異なるヒット位置の番号を順次画面に表示するためのヒット位置番号表示用文字列313、314、315、…と、それぞれのヒット位置に対応して設けられ、対応するヒット位置番号表示用文字列につづいて設けられた複数のアンカータグ部分316、317、318、…とが含まれる。
【0057】
各ヒットファイルの見出しタグ部分311は、当該ヒットファイルに含まれたタイトルタグ部分311に含まれたタイトル文字と同じ文字列を含む見出しタグ部分であり、このタグに含まれたタイトル文字には、当該ヒットファイルに対するインターネット上の元のページのURL(図の例ではhttp://www.hitachi−xx.co.jp/products/Repmission.html)がリンク先のファイルを指定するリンク先情報として埋め込まれている。
【0058】
段落タグ部分312には、当該ヒットファイルの概要が含まれている。概要には、収集先URLリスト13の概要フィールド134にあらかじめ記憶された内容が使用される。しかしながら極端な場合には、概要を含む見出しタグを省略することもできる。以下に説明するように、本実施の形態では、各ヒット位置ごとに、ヒット位置近傍の文字列が表示されるので、概要の代わりに使用することもできる。しかし、望ましくは、概要を表示したうえで、各ヒット位置ごとにヒット位置の近傍の文字列を表示することである。その方法によれば、ヒットしたファイルが利用者に有効な情報を含むか否かを推定しやすいからである。
【0059】
各ヒット位置をヒット先に指定するアンカータグ316、317、318等に含まれた文字列「電子帳票システム登場…」は、キーワード「電子帳票」にヒットした最初のヒット位置における当該キーワードとその近傍の文字列の例である。同様に、「電子帳票システム「RepMission …」」、「電子帳票ソリューションを …」は、第2、第3のヒット位置における当該キーワードとその近傍の文字列の例である。以下では、ヒット位置におけるキーワードとその近傍の文字列をヒット位置近傍文字列と呼ぶことがある。
【0060】
本実施の形態では各ヒットファイル内に出現したキーワードの近傍の文字列として、当該キーワードの後続の文字列をあらかじめ定めた文字数の範囲内であるいはあらかじめ定めた句読点数の句読点が出現する範囲内で選ばれる。ヒットファイル内に出現したキーワードの近傍の文字列を選ぶために他の方法を使用してもよい。
【0061】
例えば、当該キーワードが含まれる段落の先頭からその段落の後続の段落に属する文字列を含め、当該キーワードが含まれているという条件下で、かつ、あらかじめ定めた文字数の範囲内あるいはあらかじめ定めた句読点数が出現するまでの範囲で選んでもよい。あういは、当該キーワードが属する段落に含まれる当該キーワードに先行する文字列を全て含んでいてもよい。
【0062】
あるいは、当該キーワードを修飾する文字列あるいは当該キーワードが含まれる段落内の、当該キーワードに先行する最初の句読点より当該キーワードの前までの部分又はその先行する句読点がない場合には当該キーワードが含まれる段落の先頭の部分以降の先行する文字列が含まれていてもよい。これらの先行する文字列とキーワードに続く後続の文字列としては、ヒット位置近傍の文字列の全体の字数があらかじめ定めた文字数の範囲内になるようにあるいは当該キーワードの後にあらかじめ定めた句読点数の句読点が出現するまでの範囲内になるように選んでもよい。
【0063】
図11は、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を情報端末40のウェブブラウザプログラム41により表示させたときの当該ファイルを表示するウィンドウ410の表示内容の一例を示す。なお、このとき画面には、ウェブブラウザプログラム41により表示される複数のボタン、スクロールバー等も表示されるが、これらのボタン等は簡単化のために図示されていないで、ウィンドウ410のみが示されている。このウィンドウ410には、各ヒットファイルについて、タイトル411と、概要412と、ヒット位置1、2等のヒット位置番号表示用文字列413、414、415、…のそれぞれの後に、対応するヒット位置におけるヒット位置近傍文字列416、417、418、…が同時に表示される。
【0064】
タイトル411と複数のヒット位置近傍文字列416、417、418、…に付けられた下線は、これらの文字列にはリンク先にリンクするためのリンク情報が埋め込まれていることを示す。なお、利用者が画面に表示されていない他のヒットファイルについての検索結果を見たいときには、ウェブブラウザプログラムに備えられている、図示していない縦方向に延びたスクロールバーを使用して、ヒットファイル一覧表示用ファイルの下方部を画面に表示させればよい。
【0065】
一般には、同じキーワードを含む情報と言ってもそれらの情報の内容は非常に多種多様であり、利用者が望む情報はそれらのうちの特定の情報であるのが普通である。したがって、タイトルと概要だけでは、ヒットファイルが利用者の望む情報を含んでいるか否かはすぐには判断できない場合も多い。しかし、本実施の形態では、各ヒット位置におけるヒット位置近傍の文字列が表示されるので、当該ヒットファイル内での複数の位置に出現するキーワードとその近傍の文字列を直ちに知ることができ、それらの近傍の文字列を見ることにより、ヒットファイルが当該キーワードに関してどのような情報を含んでいるかをより詳細に知ることができる。この結果、利用者は当該ヒットファイルが自己の希望する情報を含んでいるか否かをより適切に推測することが可能になる。
【0066】
しかも、本実施の形態のように、各ヒット位置近傍の文字列が、タイトル、概要が表示されるときに同時に表示されると、利用者は何の操作しなくてもそれらのヒット位置近傍文字列を知ることができる。しかも、本実施の形態のように各ヒット位置近傍の文字列がタイトル、概要が表示されているウィンドウ内に、それらの情報に続く位置に並べて表示されると、タイトル、概要の内容を見た後に直ちにこれらのヒット位置近傍文字列を見ることができる。
【0067】
更に、本実施の形態のように、複数のヒット位置のそれぞれにおけるヒット位置近傍の文字列が同時に表示されると、利用者は、当該ヒットファイル内での複数の位置に出現するキーワードの近傍の文字列を、何の操作をしなくても直ちに知ることができ、それらの近傍の文字列を見ることができる。このように、本実施の形態では、利用者は各ヒットファイルに関する複数のヒット位置近傍文字列を見ることができるので、各ヒットファイルが当該キーワードに関してどのような情報を含んでいるかをより詳細に知ることができる。この結果、利用者は当該ヒットファイルが自己の希望する情報を含んでいるか否かをより適切に推測することが可能になる。
【0068】
利用者がタイトルと概要と複数のヒット位置近傍の文字列を見ただけではヒットファイルが利用者の希望する情報を含んでいるか否かについて利用者がまだ判断しかねるとき、本実施の形態では、ヒットファイルのうち利用者が指定したヒット位置のキーワードとその後続部分を表示させることができるようになっている。すなわち、図10に関して簡単に説明したように、また後に詳細に説明するように、各ヒット位置近傍文字列には、各ヒットファイル内の対応するヒット位置をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている。
【0069】
したがって、図11に示すウィンドウ410が表示されている状態で、利用者がいずれかのヒット位置近傍文字列をマウス等のポインティングデバイスを用いて選択したとき、当該ヒット位置近傍情報に埋め込まれたリンク情報を用いて、当該リンク先にあるヒット位置のキーワードとその後続部分が表示されるように、当該ヒットファイルが、ヒットファイルの表示ウィンドウ410とは別のウィンドウに表示される。したがって、複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列は、複数のヒット位置の一つを利用者に指定させるためにヒット位置指示用情報として使用されている。
【0070】
図12は、最初のヒットファイルの最初のヒット位置の近傍の文字列「電子帳票システム登場…」が選択されたときに他のウィンドウ420に表示されるヒットファイルの部分の例を示している。ヒット位置近傍文字列が選択されたときには、対応するヒット位置とその後続の部分が少なくとも表示される。すなわち、ヒットした位置にあるキーワードが属する段落内の当該キーワード以降の文字列と、後続の段落の文字列も表示される。しかし、ヒット位置とその後続の部分を表示するときに、ヒット位置の前に位置するいくつかの文字列が表示されてもよい。図の例では、当該ヒット位置のキーワードが含まれる段落内の当該キーワードの前方の文字列も全て表示されている。
【0071】
図13は、最初のヒットファイルの第2のヒット位置の近傍の文字列「電子帳票システム「RepMission」…」が選択されたときにウィンドウ420に、図12の内容に切り替えて表示されるヒットファイルの部分を示している。
本実施の形態では、図11に例示したヒットファイル一覧表示用ファイル310に含まれた複数のヒット位置近傍文字列のうちいずれが選択されてもヒットファイルのうち当該選択されたヒット位置のキーワードとその後続部分が表示されるウィンドウには同一のウィンドウ420が使用される。なお、ウィンドウ420に表示されたヒットファイルの後方あるいは前方の内容を表示するには、図には示していないが、ウィンドウ420に設けられた縦方向のスクロールバーを操作すればよいようになっている。
【0072】
こうして、ウィンドウ410のみでは、ヒットファイルが利用者の希望するファイルか否かについての判断に迷う場合に、利用者は、当該ヒットファイルのヒット位置近傍文字列を一つ又は複数個選択すると、当該ヒットファイルのうち選択したヒット位置のキーワードとその後続の部分が画面に表示されるので、当該ヒットファイルに含まれた、キーワードに関連する内容をより詳しく知ることができる。したがって、利用者は当該ヒットファイルが自己の希望する情報を含んでいるか否かをより適切に推測することが可能になる。
【0073】
更に、場合によっては、いずれか一つ又は複数のヒット位置近傍文字列とそれぞれの後続部分を見るだけで、ヒットファイルから希望する情報が得られる場合がある。この場合には、ヒットファイルが所望の情報を含んでいるかの推測をしている過程で希望する情報を得られたことになる。また、利用者がいずれかのヒットファイルのタイトルと概要と複数のヒット位置近傍文字列を見た段階で、当該ヒットファイルが希望する情報を有するものであると判断したときでも、各ヒット位置近傍文字列を選択して、当該ヒット位置近傍文字列とその後続の部分を表示させることも有効な場合が多い。一般に、利用者が求める情報は、利用者が指定したキーワードの出現位置の近くにあることが多いからである。したがって、本実施の形態における各ヒット位置とその後続部分を表示させることには、ヒットファイル中の利用者が希望する部分を得ることも容易にするという利点もある。
【0074】
以下では、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示されている状態で利用者が行った操作に対する検索装置10が行う処理の詳細を図8のフローチャートを参照して説明し、そのときのウェブブラウザプログラム41が行う処理も図6を参照して説明する。
【0075】
まず、ウェブブラウザプログラム41は、図6のステップS414において、利用者の操作がいずれかのヒットファイルのヒット位置を選択する操作であると判断したときには、利用者が指定したヒット位置が属するヒットファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルを検索装置10に要求する(ステップS415)。この要求は、図10に例示したヒットファイル一覧表示用ファイル310内のヒット位置番号表示用文字列「<ヒット位置1>」等の後に埋め込まれたアンカータグ部に基づいて生成される。以下ではそのアンカータグ部の内容を説明する。
【0076】
「target=”search”」の後の「 > 」より後でアンカー終了タグ「 </a> 」の前にある「電子帳票システム登場…」等の文字列は、各ヒット位置に対応するヒット位置近傍文字列であり、この文字列にアンカータグが埋め込まれている。この文字列が、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示されたときに、図11に示すように、ヒット位置番号表示用文字列413、…の後に文字列416として表示される部分であり、通常は下線を付けて表示される。なお、ヒット位置番号表示用文字列にもリンク情報を埋め込むように、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を変更することも可能である。あるいは、ヒット位置近傍文字列に埋め込まれたリンク情報を、ヒット位置番号表示用文字列、例えば「<ヒット位置1>」に埋め込んでもよい。しかし、ヒット位置近傍文字列にリンク情報を埋め込むほうが望ましい。利用者はヒット位置近傍文字列を見ている段階でその文字列を選択することにより対応するヒット位置へのリンクを指示できるので、リンクの指示操作が容易であるという利点がある。
【0077】
各ヒット位置番号表示用文字列の後に埋め込まれたアンカータグ部分内の「#HIT0001」、「#HIT0002」、「#HIT0003」、…は、対応する第1、第2、第3、…のヒット位置に割り当てられたヒット位置名「HIT0001」、「HIT0002」、「HIT0003」、…をリンク先として指定するためのリンク情報である。ヒット位置名「HIT0001」、「HIT0002」、「HIT0003」、…は、ヒットファイル内の対応するヒット位置に埋め込まれるべきヒット位置名であるが、この時点ではまだ埋め込まれていない。複数のヒット位置番号表示用文字列313、314、315、…の後に埋め込まれた複数のアンカータグ部分は、このリンク先ヒット位置を示す情報とヒット位置近傍文字列を除いて同じである。
【0078】
ヒットファイルに対してヒット位置名の埋め込みは、当該ヒットファイルのコピーに対して行われる。すなわち、コピーされたヒットファイル内のヒット位置にリンク先と使用されるヒット位置名を示すアンカータグ部が埋め込まれる。得られたファイルをヒット位置名埋め込み済みファイルと呼ぶ。
【0079】
図14は、図2に例示したファイル100がヒットした場合に、当該ファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルの例を示す。図において、ヒット位置名埋め込み済みファイル110内の複数のタグ部分111、112、113、114、…は、図3に示されたタグ部分101、102、103、…に対応するものである。
【0080】
見出しタグ部112内の、「電子帳票」には、最初のアンカータグがリンク先を示す最初のアンカータグが埋め込まれている。すなわち、アンカー開始タグ「<A 」からアンカー終了タグ「 </A> 」までのアンカータグが、キーワードにヒットした文字列「電子帳票」に対して埋め込まれ、このアンカータグにはリンク先名として指定可能な、当該ヒットファイル内で一意な名称である NAME=“HIT0001”が付与されている。この「HIT0001」がリンク先に指定可能なヒット位置名を表す。同様に、段落タグ114についても、キーワードにヒットする「電子帳票」に名称「HIT0002」をリンク先名として指定可能にするアンカータグが埋め込まれている。なお、図13の例では、タイトルタグ部111にもキーワード「電子帳票」にヒットする文字列が含まれているが、ここにはアンカータグは含まれていない。その理由は前に述べたとおりである。
【0081】
なお、このリンク先を埋め込んだヒットファイル110は、本実施の形態では、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が生成されたときには、まだ生成されないで、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示された状態でいずれかのヒット位置近傍文字列が利用者により選択され、ウェブブラウザプログラム41がその文字列に埋め込まれたリンク先へのリンクを要求したときに、生成される。その理由は後に述べる。
【0082】
図10に戻り、各ヒット位置に対するアンカータグ部316、317、318、…に埋め込まれたリンク情報のうち、「www.searchengine.co.jp」は、検索装置10のドメイン名であり、「search.local」は、検索装置10の中の検索プログラム15が格納されたディレクトリを示すパス情報であり、「search.cgi」は、検索プログラム15のプログラム名であることは式1に示した通信情報に関して既に説明したとおりである。
【0083】
「t=www.hitachi−xx.co.jp/Products/ RepMission.html」は、検索プログラム15に引き渡されるべき第1の引数tを表し、ここでは、ヒットしたファイルの元のURLのうち、プロトコル指定部「http://」を簡単化のために除いた部分である。以下では、このプロトコル指定部「http://」を除いたURLも簡単化のためにURLと呼ぶことがある。必要に応じてプロトコル指定部も第1の引数に含ませてもよい。「q=%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%B8%B3%E7%A5%A8」は、検索プログラム15に引き渡されるべき第2の引数qを表し、ここでは、検索に使用されたキーワード「電子帳票」を16進コードでコード化した記号列である。
【0084】
「#HIT0001」は、上記ヒットファイルのうちウェブブラウザプログラム41の画面に表示すべきヒット位置に割り当てられたヒット位置名を指定する値である。「target=”search”」は、上記ヒットファイルを表示すべきウィンドウの名称が「search」であることを指定する値である。結局、最初のヒット位置に対応するアンカータグ部316に埋め込まれた上記リンク情報は、上記ヒットファイルのうち、キーワード「電子帳票」にヒットする最初のヒット位置とそれ以降の部分を、名称が「search」というウィンドウに表示することを要求するヒット位置参照要求を含んでいることになる。他のヒット位置に対応するアンカータグ部317、318等に埋め込まれたリンク情報も同じである。
【0085】
いずれかのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列が利用者により選択されたときに、当該文字列に埋め込まれたリンク情報のうち、ヒット位置指定情報「#HIT001」とウィンドウ名指定情報「target=”search”」以外の部分が検索装置10に送信される。ウェブブラウザプログラム41は、ヒット位置指定情報「#HIT001」とウィンドウ名指定情報「target=”search”」を内部に記憶し、後に検索装置からヒット位置名埋め込み済みファイルが返送されたときに、当該ファイルの表示を制御するのに使用する。検索装置10では、ウェブサーバプログラム11は、検索プログラム15に上記第1、第2の引数を引き渡す。検索プログラム15は、ファイルのURLを指定する第1の引数tと、キーワードを指定する第2の引数qを引き渡されたときには、要求元であるウェブブラウザプログラム41からの要求が、第1の引数tにより指定されたヒットファイル内のヒット位置への参照を要求するヒット位置参照要求であると判断する(図7のステップS151)。
【0086】
ヒット位置の参照要求を受信した場合の検索プログラム15の処理のフローは、図8に示されている。検索プログラム15は、まず、要求されたヒット位置に関連するキーワードがヒット情報管理テーブル17中に存在するか否かを確認する(図8のステップS160)。
【0087】
既に説明したように、検索の結果ヒットしたファイルが見つかると、検索に使用されたキーワードがヒット情報管理テーブル17に記憶され、更に生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルがヒット情報リポジトリ16内に格納される。しかし、ヒット位置名埋め込み済みファイルの生成後の経過時間が所定の期間を越えると、利用者は、そのヒット位置名埋め込み済みファイルをもはや使用していないと推測することができる。そこで、後に説明するように、期限管理プログラム18が、期間を超過したヒット位置名埋め込み済みファイルをヒット情報リポジトリ16から削除し、当該ヒットファイルの検索に使用したキーワードをヒット情報管理テーブル17から削除するようになっている。
【0088】
したがって、図8のステップS160において、ヒット位置参照要求が指定したキーワードがヒット情報管理テーブル17にないと判断された場合には(ステップS161でNo)、検索を実行した後の経過時間が所定の有効期限を越えたために、当該キーワードが既にヒット情報管理テーブル17から削除されたと判断することができる。
【0089】
したがって、検索プログラム15は、ステップS161において、キーワードがヒット情報管理テーブル17内に存在しないと判断されれば、検索結果保持期限の有効期限切れメッセージを生成し、要求元のウェブブラウザプログラム41に送信して(ステップS169)、処理を終了する。一方、ステップS161において、キーワードがヒット情報管理テーブル17中に存在すると判断されれば、検索プログラム15は、以下の処理を行う。
【0090】
まず、ヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みか否かを確認する(ステップS162)。今の場合、生成済みでない(ステップS163でNo)と仮定すると、検索プログラム15は、第1の引数tで指定されたファイルを収集情報リポジトリ14から読み出し、第2の引数qで指定されたキーワードにヒットする複数のヒット位置を検出し、各ヒット位置にヒット位置名を割り当て、各ヒット位置に当該ヒット位置名をリンク先に指定するためのリンク先情報を埋め込み、得られたヒット位置名埋め込み済みファイルをヒット情報リポジトリ16に格納する(ステップS164)。以下では、生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルの名称を、元のヒットファイルの名称(今の例では、Repmission.html)の拡張子の前に「−hitpositionembedded」を付加して示す。今の例では、ヒット位置名埋め込み済みファイル「Repmission−hitpositionembedded.html」が得られる。その内容の例は、図14に既に示したとおりである。
【0091】
ヒット情報リポジトリ16内で、上記生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルが格納されるディレクトリは、検索に使用された上記リンク情報の第2の引数qで指定されたキーワードKEY1の下位に設けられ、上記リンク情報の第1の引数tで指定された、ヒットファイルの元のURL内のドメイン名とパスを反映するディレクトリである。今の例では、ヒットファイルの元のURLは、「www.hitachi−xx.co.jp/Products/ RepMission.html」であるので、図5に示すように、ディレクトリKEY1の下位にドメイン名と同じ名称のディレクトリ「 www.hitachi−xx.co.jp 」が生成され、その下位にヒットファイルの元のパス名と同じ名称のディレクトリ「 Products 」が生成され、そのディレクトリに、生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルが格納される。
【0092】
図15に示すように、ヒット情報管理テーブル17には、検索に使用されたキーワード「KEY1」を格納するフィールド171と、検索結果を最近に使用したときの日時を表す使用日時を格納するフィールド172と、検索の結果ヒットした複数のヒットファイルのうち、ヒット位置名埋め込み済みファイルを生成したヒットファイルの元のURLを格納するフィールド173とを有する。既に図7のステップS156に関して述べたように、キーワードフィールド171と使用日時フィールド172には、検索プログラム15によりヒットファイル一覧表示用ファイルが生成され利用者の情報端末40に送信されたときに、検索に使用されたキーワードとそのときの使用日時が格納されている。
【0093】
図8のステップS164により、ヒット位置名埋め込み済みファイルが生成されたとき、検索プログラム15は、ヒット情報管理テーブル17のフィールド173に、対応するヒットファイルのURLを格納する(図8のステップS165)。以下では、ヒット位置名埋め込み済みファイルに対応するヒットファイルのURLを、ヒット位置名埋め込み済みファイルの元のURLと呼ぶことがある。ヒット位置名埋め込み済みファイルのURLを使用しないで、元のURLを使用するのは、簡便化のためであり、元のURLに代えて、ヒット位置名埋め込み済みファイルがヒット情報リポジトリ16に格納された状態での当該ヒット位置名埋め込み済みファイルのURLを使用してもよい。
【0094】
その後、検索プログラム15は、ヒット情報リポジトリ16から、上記ヒット位置参照要求で指定されたキーワードとヒットファイル名に対するヒット位置名埋め込み済みファイルを読み出す(ステップS166)。次に上記指定されたキーワードについて、ヒット情報管理テーブル17内の使用日時172をその時点での日時に更新する(ステップS167)。最後に読み込んだヒット位置名埋め込み済みファイルを、ウェブサーバプログラム11に引き渡す。ウェブサーバプログラム11は、要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルを、要求元のウェブブラウザプログラム41に送信する(ステップS168)。
【0095】
要求元の当該ウェブブラウザプログラム41は、ヒット位置名埋め込み済みファイルをウェブサーバプログラム11から受信すると、ヒット位置参照要求が指定したウィンドウ名「search」のウィンドウを表示し、その中に、受信したヒット位置名埋め込み済みファイル内のヒット位置参照要求が指定したヒット位置名を有するヒット位置とその後続部分を、図12に例示したように表示する(図6のステップS416)。
【0096】
図11に例示したヒットファイル一覧表示用ファイルをウェブブラウザプログラム41により情報端末40に表示している状態で、利用者がヒット位置へのリンクを再度要求したときには、図8のステップS163で、ヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みであるか否かが判断される。利用者が最初のヒットファイルの異なるヒット位置へのリンクを要求したときには、利用者が指示したヒット位置が属するヒットファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルは生成済みである。このことは、当該ヒットファイルの名称が、ヒット情報管理テーブル17内のフィールド173に、利用者が指摘したヒット位置に埋め込まれたキーワードが保持されているキーワードフィールド171に対応して記憶されていることから判断できる。
【0097】
図8のステップS163において、ヒット情報管理テーブル17を参照して利用者が指示したヒット位置が属するヒットファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みであるか否かを判断して、その結果、生成済みと判断した場合には、ステップS166の処理に移り、そこでは、既に説明したのと同じように、要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルが読み出され、更に、ステップS167で、同じキーワードに関する使用日時が更新される。その後、ステップS168で、ヒット位置名埋め込み済みファイルは、ウェブサーバプログラム11を介して要求元のウェブブラウザプログラム41に送信される。こうして、図13に例示したように、同じヒットファイル内の利用者が指定した他のヒット位置とその後続の部分が、既に説明したウィンドウ名「search」のウィンドウに表示される。
【0098】
図11に例示したように、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示されている状態で、利用者が他のヒットファイルに属するヒット位置を指定したときには、当該他のヒットファイルに対応するヒット位置名埋め込み済みファイルが生成されていないので、検索プログラム15は、既に説明したように、当該他のファイルについてステップS164からS168を実行する。この結果、当該他のファイルについて、ステップS164においてヒット位置名埋め込み済みファイルが生成され、ヒット情報リポジトリ16に格納され、ステップS165で、当該ヒット位置名埋め込み済みファイルの元のURLがヒット情報管理テーブル17内の同じキーワードに対するフィールド173に追加して格納される。こうして、フィールド173には、同じキーワードに対してヒットした複数のヒットファイルのうち、ヒット位置名埋め込み済みファイルが生成された複数のヒットファイルのURLが保持される。更に、先にステップS166で生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルがステップS166で読み込まれ、ステップS168で要求元のウェブブラウザプログラムに送信される。ステップS167において、使用中のキーワードに対応する使用日時が更新される。
【0099】
一方、ウェブブラウザプログラム41は、図6のステップS414において、利用者が表示されたヒットファイル一覧表示用ファイル310のうちのいずれかのヒットファイルのタイトル部を選択したと判断したときには、そのタイトル部に埋め込まれたURLを有する元のページの送信をインターネット20を介していずれかのウェブサイト、例えば30に要求して(図6のステップS417)、当該ページを受信し、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を表示しているウィンドウに表示する(ステップS418)。このページに画像ファイルその他のファイルが埋め込まれているときには、ウェブブラウザプログラム41はその画像ファイルその他のファイルも受信し当該ページに埋め込んで表示する。
【0100】
利用者は、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示された状態において、以上の二つの操作を繰り返すことができる。利用者がヒットファイル一覧表示用ファイル310内のいずれかのヒットファイルのタイトル部を選んだ結果として、当該タイトル部に埋め込まれたURLを有する元のページがウェブブラウザプログラム41により表示されたときには、ウェブブラウザプログラム41が通常表示している戻りボタンを選択することにより、上記ヒットファイル一覧表示用ファイル310を再度表示することができ、上記二つの操作のいずれかを再度実行することができる。なお、ウェブブラウザプログラム41は、図6のステップS414において、利用者が上に述べた二つの操作以外の操作を行ったときには、対応する処理を実行する(図6のステップS419)。なお、利用者がウェブブラウザプログラム41の使用を終了したと判定されない限り(ステップS420)、上記ステップS414により、利用者の操作が判定され、その後の処理が実行される。
【0101】
なお、検索プログラム15により検索されたヒットファイルその他の検索結果の期限管理は期限管理プログラム18が行う。期限管理プログラム18は、検索プログラム15及びウェブブラウザプログラム41の動作とは無関係に起動される。例えば検索装置10により定期的に起動される。起動されると、図9に示すように、期限管理プログラム18は、まずヒット情報管理テーブル17から、いずれかのキーワードに対する使用日時を取得する(ステップS181)。取得された使用日時から現在の時刻までの経過時間が所定の閾値を超えていないか否かをチェックする(ステップS182)。この閾値としては、利用者が検索結果を使用開始後、使用を終了したと判断できる時間、例えば10分程度を使用することができる。
【0102】
経過時間が所定の閾値を超えているときは、ヒット情報リポジトリ16内の当該キーワードに対応するディレクトリと、それらのディレクトリに保存されているファイルを削除し、更に、ヒット情報管理テーブル17内の当該キーワードに関連するフィールド171、172、173を削除する(ステップS183)。その後、期限管理プログラム18は、ヒット情報管理テーブル17内にまだ処理すべきキーワードがあるか判定し(ステップS184)、処理すべきキーワードがあれば、ヒット情報管理テーブル17から次のキーワードを取得して(ステップS185)、ステップS182に戻る。処理すべきキーワードがなければ、処理を終了する。
【0103】
なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。更に、本実施の形態では、各ページに対するヒットファイルを生成するのは、利用者の検索要求に対して当該ページがヒットし、検索結果一覧表示用ファイルを表示して、更に当該ページに関するヒット位置近傍文字列を利用者のウェブブラウザプログラム41に表示させた後、いずれかのヒット位置近傍文字列が利用者により選択されたときに、当該ページに対するヒットファイルを生成した。当該ページに対するヒット位置近傍文字列が選択されなかったときには、ヒットファイルを生成する必要がないので、上記方法により、無用なヒット位置名埋め込み済みファイルを生成しなくてもよいことになる。しかし、ヒット位置近傍文字列を利用者が選ぶ前に、対応するヒット位置名埋め込み済みファイルを生成する方法を採ることもできる。この場合には、利用者がいずれかのヒット位置近傍文字列を選んだ後、遅延なくヒット位置名埋め込み済みファイルを使用して利用者が指定したヒット位置とその後続部分を直ちに表示できるという利点がある。この変形は以下に述べる他の実施の形態にも適用することができる。
【0104】
更に、本実施の形態では、ヒット情報管理テーブル17にヒット情報管理用情報を格納したが、ヒット情報管理テーブル17の代わりにCookie情報を利用してもよい。Cookie情報は、通常は単にCookieとも呼ばれ、クライアント装置がサーバ装置にアクセスしたときに、そのクライアント装置の利用者に関連する情報として、サーバ装置からクライアント装置に送信される情報であり、この情報はクライアント装置が後に同じサーバ装置にアクセスするときに、当該サーバ装置に返送され利用され、サーバ装置は、その後Cookie情報を更新してクライアント装置に送信する。
【0105】
本実施の形態において、ヒット情報管理テーブル17の代わりにCookie情報を利用する方法はいろいろあり得るが、いずれこの方法も上記実施の形態及び後に述べる他の実施の形態に適用することができる。以下にはその使用方法の一例を示す。ウェブブラウザプログラム41から最初に検索プログラム15に対してキーワードを指定して検索要求を送信したときに、ウェブサーバプログラム11が、要求元の利用者に当該ウェブサーバプログラム11に関してユニークな利用者識別情報を割り当て、上記利用者識別情報と受信した検索要求とキーワードと要求受信日時を検索プログラム15に転送するとともに、それらの情報を含むCookie情報を利用者の情報端末40に送信する。検索プログラム15は、ヒット情報管理テーブル17の代わりに、これらの情報を記憶する。Cookie情報を使用してヒットファイル管理情報を管理する方法を採る場合、ヒット情報管理テーブル17を使用する場合と異なる点は、利用者識別情報に対応して、キーワードと、使用日時と、先に説明したヒット位置名埋め込み済みファイルの元のURLとが管理されることである。
【0106】
これらの情報のうち、要求受信日時はヒット情報管理テーブル17内の使用日時172と同じ目的に使用される。情報端末40は、ウェブブラウザプログラム41が新たな要求を当該ウェブサーバプログラム11に送信する毎に、既に受信したCookie情報内の使用日時をその時の日時に変更して、当該ウェブサーバプログラム11に送信するようにすればよい。この結果、検索プログラム15は、利用者が検索結果の使用を終了したか否かは、情報端末40からウェブサーバプログラム11を介して受信したCookie情報内の使用日時から現在の時刻までの経過時間が所定の閾値を超えたか否かにより判断することができる。なお、この判断は、各利用者識別情報毎に行う点が上記実施の形態と異なる。
【0107】
ヒット位置名埋め込み済みファイルのURLは、いずれかのヒットファイルに対してヒット位置名埋め込み済みファイルが後に生成されたときに、検索プログラム15がウェブサーバプログラム11を介してその元のヒットファイルのURLをCookie情報に含めて利用者の情報端末40に送信するようにすればよい。この結果、検索プログラム15は、いずれかのヒットファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルが生成されているか否かを、受信したCookie情報内に、対応するヒットファイルのURLが含まれているか否かにより判断することができる。なお、この判断は、利用者識別情報別に行う点が上記実施の形態と異なる。
【0108】
より具体的には、検索プログラム15が、検索要求を受信後、検索を実行してヒットファイル一覧表示用ファイルを生成して利用者のウェブブラウザプログラム41に送信し、利用者が、いずれかのヒットファイル内のヒット位置を指示して当該ヒット位置とその後続の部分の表示を検索プログラム15に要求するときに、情報端末40では、上記Cookie情報内の使用日時をその時の日時に変更して、当該ウェブサーバプログラム11に送信する。検索プログラム15は、ウェブサーバプログラム11を介して当該Cookie情報を受け取り、上記ヒット位置が指定されヒットファイルに対してヒット位置名埋め込み済みファイルが生成されているかを、当該Cookie内に対応するヒットファイルのURLが含まれているか否かにより判断すればよい。なお、この判断は、利用者識別情報別に行う点が上記実施の形態と異なる。
【0109】
検索プログラム15は、要求されたファイルに対応するヒットファイルのURLが受信したCookie情報に含まれていないときには、要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルを生成して、要求元のウェブブラウザプログラム41に送信する。このときに、Cookie情報内に、対応するヒットファイルのURLを含めて情報端末40に送信する。要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みであるときには、要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルを要求元のウェブブラウザプログラム41に送信すればよい。
【0110】
上記実施の形態では、ヒット情報リポジトリ16に形成するディレクトリを、検索の要求元に関係なく、検索要求が指定するキーワードKEY1別にディレクトリを作成し、当該ディレクトリ又はその下位のディレクトリに、当該キーワードによりヒットしたヒットファイルに関連するヒットファイル一覧表示用ファイルあるいはヒット位置名埋め込み済みファイル等を格納した。しかし、上記のように、ヒット情報管理情報をCookie情報に格納して使用する方法では、ヒット情報リポジトリ16には、キーワード別ではなく、利用者識別情報別あるいは利用者識別情報とキーワードの組合せ別にディレクトリを作り、当該ディレクトリ又はその下位のディレクトリに、当該キーワードによりヒットしたヒットファイルに関連するヒットファイル一覧表示用ファイルあるいはヒット位置名埋め込み済みファイル等を格納するようにすればよい。
【0111】
なお、上記実施の形態のように、ヒット情報管理テーブル17を利用者識別情報に関係なく、ヒット情報管理情報を管理する方法を採ると、異なる利用者が、偶然同じキーワードを使用した検索を要求したときでも、一方の利用者の要求により得られた検索結果としてのファイルを他の利用者のために利用することが可能であるが、上記Cookie情報を利用する方法では、このような利点はない。その代わりに、検索プログラム15自身がヒット情報管理テーブル17を生成し、維持する必要はなく、検索プログラム15自体が簡単になる。
【0112】
<発明の第2の実施の形態>
第1の発明の実施の形態では、図10と図11に示されたように、ヒットファイル一覧表示用ファイル310は、複数のヒットファイルの各々について、当該ヒットファイルのタイトルと概要以外に、そのヒットファイル内の複数のヒット位置の近傍の文字列も同時に表示されるように構成された。それにより、利用者は、当該ヒットファイル内での利用者が指定したキーワードの近傍の文字列を利用者は知ることができ、当該ヒットファイルの内容が利用者の望む情報を含む可能性が高いか否かをより容易に判断することができた。しかも、各ヒット位置の近傍の文字列がタイトルと概要に続けて表示されるようになっていたので、タイトルと概要を見たその後で、直ぐに各ヒット位置の近傍文字列の一覧を見ることができた。
【0113】
しかし、この方法では、図11の表示例から分かるように、各ヒットファイルについて多数のヒット位置がある場合には、それらのヒット位置の近傍の文字列がヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウ410内に多数表示されるため、当該ウィンドウ内には、多数のヒットファイルに関する情報を同時に表示されないとことが生じる。その場合には、利用者は他のヒットファイルに関する情報を見るために、より多くの回数のスクロールを必要とする。更に、図11の方法では、多数のヒット位置がある場合には、多くのヒット位置近傍文字列が表示されるため、各ヒット位置に対するヒット位置近傍文字列の字数はある程度の字数以下に制限せざるを得ない。この字数が少な過ぎると、当該近傍文字列に含まれる、キーワード以外の情報が少なくなり、ヒット位置近傍文字列を表示することの利点が少なくなる場合もある。
【0114】
本実施の形態では、タイトルと概要を表示するウィンドウ内に表示する複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列を表示する領域のサイズを減らし、同じウィンドウ内により多くのヒットファイルに関する情報を表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0115】
図16に例示するようにヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウ430内に、各ヒットファイルに対して、タイトル431と概要432以外に、ヒット位置近傍文字列を表示するためのインラインのウィンドウ433を表示させ、当該ウィンドウ433内に複数のヒット位置近傍文字列を表示させる。ウィンドウ433の高さは一定値あるいはそれ以下に制限する。このウィンドウ433に表示されるヒット位置近傍文字列を、後方あるいは前方に、ウィンドウ433の高さ単位でまとめて移動するための操作用情報、例えば操作ボタン434をウィンドウ433の傍に設ける。
【0116】
ウィンドウ433内に表示されるヒット位置近傍文字列の前には、ヒット位置番号表示用文字列が表示され、更に、各ヒット位置近傍文字列には、対応するヒット位置とその後続部分を表示させるためのリンク情報が埋め込まれており、いずれかのヒット位置近傍文字列が選択されたときに、ウィンドウ430、433とは異なる他のウィンドウ(例えば、図12又は図13のウィンドウ420)に、リンク先のヒット位置とその後続部分が表示されるのは、第1の実施の形態と同じである。
【0117】
ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウ433の長さが制限されているので、第1の実施の形態よりも多くのヒットファイルの情報をウィンドウ430内に同時に表示することができる。特に、いずれかのヒットファイルについては、タイトルと概要あるいはそれらの一方だけでも、チェック中のヒットファイルの有効性が少ないと判断できるときには、そのヒットファイルについても一部のヒット位置近傍文字列しか表示しなくても弊害がないので、そのようなヒットファイルが多くヒットした場合には本実施の形態が有効である。
【0118】
本実施の形態では、利用者はタイトルと概要の少なくとも一方だけでは、チェック中のヒットファイルの有効性を推測できなくて、更に、同時にウィンドウ433内に表示される複数のヒット位置近傍文字列を参照しても、チェック中のヒットファイルの有効性を推測できないときに、ボタン434を操作して他のヒット位置近傍文字列を表示させればよいことになる。更に、必要があれば、利用者が注目するいずれかのヒット位置近傍文字列が表示されたときに、その文字列を選択することにより、利用者は、ヒットファイルのその文字列に対応するヒット位置とその後続部分を別のウィンドウに表示させ、その内容を確認することができる。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0119】
<発明の第3の実施の形態>
本実施の形態では、ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウの大きさを第2のウィンドウより更に小さくことを可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0120】
図17に例示するようにヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウ440内には、各ヒットファイルに対して、タイトル441と概要442以外に、ヒット位置近傍文字列表示用のインラインのウィンドウ443を表示させ、当該ウィンドウ443内には一つのヒット位置近傍文字列を表示させる。このウィンドウ443に表示されるヒット位置近傍文字列を、一つずつ後方あるいは前方に移動させるための操作用情報、例えば操作ボタン444がウィンドウ443の傍に設けられている。
【0121】
ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウ443の長さが第2の実施の形態より短くてよいので、ウィンドウ440内に更に多くのヒットファイルの情報を同時に表示することができ、より多くのヒットファイルをチェックするときに必要な、ウィンドウ440の内容をスクロールさせる回数が更に少なくすることができる。
【0122】
操作ボタン444を操作して他のヒット位置近傍文字列を表示させることができることには変わりはない。ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウ443には一つのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列しか表示されないので、利用者が多くのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列を表示させたいときには、より多くの回数だけボタン444を操作する必要がある。しかし、多くのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列を見る前に、ヒットファイルの有効性のチェックが済むヒットファイルが多い場合もある。そのような場合には、上記ボタンの操作回数は余り問題とはならない。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0123】
<発明の第4の実施の形態>
本実施の形態では、第1から第3の実施形態よりも更に多くのヒットファイルに関連する情報を同じウィンドウに表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。このために、本実施の形態では、各ヒットファイルのタイトルと概要を表示しないで、複数のヒット位置近傍文字列を表示する。
【0124】
図18は、本実施の形態で使用するヒットファイル一覧表示ファイルを表示したウィンドウの内容の例を示す。ウィンドウ450には、各ヒットファイルに対して、タイトルと概要は表示されないで、複数のヒット位置近傍文字列451、452、453、…あるいは454、455、…が表示される。各ヒットファイルが、利用者の望むものであるか否かを判断するには、ヒット位置近傍文字列が、タイトルあるいは概要よりも有効である場合が多いからである。各ヒット位置近傍文字列には、対応するヒット位置がリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれていることは、これまでの実施の形態と同じである。
【0125】
これにより、各ヒットファイルに対する情報を表示する領域を減らし、より多くのヒットファイルに関する情報を同時にウィンドウ450に表示可能になる。しかし、場合によっては、各ヒットファイルについて、タイトルと概要のうち、タイトルを併せて表示してもよい。タイトルは1行で済む場合も多く、かつ、ヒットファイルの内容、用途を分からせるものがあるからである。
【0126】
本実施の形態では、ヒット位置番号表示用文字列も表示されていない。しかし、第1のファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列451、452、453、…と第2のファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列454、455、…とが、異なるヒットファイルに属することを判断可能にするのは容易である。例えば、第1のヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列の最後の行と、第2のヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列の先頭の行との間に、図示した一点鎖線のように区切りを示す線を表示すればよい。あるいはこの行間を他の部分の行間より少し大きくするだけでもよい。しかし、場合によっては、例えば、(1)、(2)のような簡単な形態でヒット位置番号を表示してもよく、その場合には、番号(1)が、同じヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列のうちの先頭のものであることが分かる。
【0127】
<発明の第5の実施の形態>
本実施の形態では、第1から第4の実施形態よりも更に多くのヒットファイルに関連する情報を同じウィンドウに表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。このために、本実施の形態では、各ヒットファイルのタイトルと概要を表示しないで、かつ、各ヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列を、各ヒットファイルに対して表示するウィンドウ内に切り替えて表示させる。
【0128】
図19は、本実施の形態で使用するヒットファイル一覧表示ファイルを表示したウィンドウの内容の例を示す。ウィンドウ460には、各ヒットファイルに対して、タイトルと概要は表示されないで、ウィンドウ461と操作用情報としての表示切り替えボタン462が表示され、各ヒットファイルに対するウィンドウ、例えば461内には複数のヒット位置近傍文字列のうちの先頭のものが表示される。利用者が操作ボタン462を操作するごとに、次のヒット位置近傍文字列あるいは前のヒット位置近傍文字列が表示される。各ヒット位置近傍文字列には、対応するヒット位置がリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれていることは、これまでの実施の形態と同じである。
【0129】
したがって、本実施の形態は、図17に示した第3の実施の形態に比べて、各ヒットファイルのタイトルと概要を表示しないようになっている点で異なる。第4の実施の形態に関して述べたように、ヒットファイルが利用者の望む情報を含むか否かを判断するうえでは、ヒット位置近傍の文字列が、タイトルあるいは概要より重要である場合が多い。本実施の形態絵は、第4の実施の形態と比べて、各ヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列が同じウィンドウに切り替えて表示されるので、複数のヒット位置近傍文字列を表示するための領域が少なくて済み、ウィンドウ460により多くのヒットファイルに関する情報を同時に表示することができる。なお、場合によっては、第4の実施の形態で述べた理由により、各ヒットファイルについて、タイトルを併せて表示してもよい。
【0130】
<発明の第6の実施の形態>
本実施の形態では、ヒットファイル表示用ファイルを表示するウィンドウ内に、第1から第5の実施形態よりも更に多くのヒットファイルに関連する情報を表示するのに適した、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。本実施に形態では、複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列を、ヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウとは別のウィンドウに表示させる。
【0131】
図20は、本実施の形態におけるヒットファイル一覧表示用ファイルを情報端末40のウェブブラウザプログラム41により表示しているウィンドウ470の例を示す。このヒットファイル一覧表示用ファイルには、各ヒットファイルについて、タイトル471と概要472の組の他に、当該ヒットファイルに対応して「ヒット位置近傍一覧表示」というリンク元の文字列473が表示される。この文字列473には、リンク先として、対応するヒットファイル内の複数のヒット位置における複数のヒット位置近傍文字列を含むHTMLファイル(以下、ヒット位置近傍文字列ファイルと呼ぶ)がリンクされている。
【0132】
このヒット位置近傍文字列ファイルは、ヒットファイル一覧表示用ファイルが生成されたときには生成されないで、利用者によりいずれかのヒットファイルに対応するリンク元文字列「ヒット位置近傍一覧表示」が選択されたときに、対応するヒット位置近傍文字列ファイルが生成され、検索装置10内に記憶され、表示される。当該ヒットファイルに対するリンク元文字列「ヒット位置近傍一覧表示」を利用者が選択しない可能性があるので、当該文字列が実際に選択されたときに、ヒット位置近傍文字列ファイルを生成することにより、ヒット位置近傍文字列ファイルを無駄に生成することを防止している。
【0133】
図21は、ヒット位置近傍文字列ファイルを表示しているウィンドウ480の例を示す。このウィンドウ480には、第1の実施の形態に関して図11に示した複数のヒット位置近傍文字列416、417、418、…と同様に、複数のヒット位置番号表示用文字列<ヒット位置1>、<ヒット位置2>、<ヒット位置3>、…のそれぞれの後に、対応するヒット位置の近傍の文字列481、482、483、…が表示される。
【0134】
ウィンドウ480に表示されるヒット位置近傍文字列は、第1の実施の形態に関して図11に示した複数のヒット位置近傍文字列416、417、418、…と同じでもよいが、本実施の形態では、複数のヒット位置近傍文字列がヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウとは別のウィンドウに表示されるので、第1の実施の形態で使用されたヒット位置近傍文字列より長い文字列を表示することが可能であり、利用者は、ヒットファイルが有効である可能性が高いか否かを推測するのが容易になる。
【0135】
なお、ヒット位置の数が多くて、全てのヒット位置近傍文字列をウィンドウ480内に同時に表示できないときには、ウィンドウ480の右端に、簡単化のために図示していない縦方向に延びたスクロールバー又は表示切り替えボタンが表示され、これを利用者が操作して異なるヒット位置近傍文字列をウィンドウ480内に表示させることができるようになっている。
【0136】
しかし、ヒット位置の数が格段に多くない場合には、ウィンドウ480内に全てのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列を表示することができ、ウィンドウ480の表示内容をスクロール又は切り替える必要はない。
【0137】
各ヒット位置近傍文字列には、第1の実施の形態と同じく上記埋め込み済みのファイル内の、対応するヒット位置に埋め込まれた名称をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている。図21に示された複数のヒット位置近傍の文字列の一つが、利用者により選ばれたときには、第1の実施の形態に関して図12、図13に例示したように、選択されたヒット位置近傍文字列以降の部分が別のウィンドウに表示され、利用者は、そのヒット位置における内容を更に詳細に知ることができる。ヒット位置近傍文字列ファイルは、ヒットファイル一覧表示用ファイルが生成されたときに生成される。このときには、上記ヒット位置名埋め込み済みファイルは生成されないことは第1の実施の形態のときと同じである。
【0138】
なお、図21のウィンドウ480内の参照が完了した場合は、ウィンドウ480を閉じればよい。この操作により、図20のウィンドウ470が表示されている状態へ戻ることができる。
【0139】
本実施の形態では、複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列が、同時に並べて表示されるので利用者がチェック中のヒットファイルの有効性を推測するのが容易になるという第1の実施の形態と同じ効果を有する。
【0140】
更に、ヒットファイル一覧表示用ファイルには、各ヒットファイルについて複数のヒット位置に対するヒット位置近傍文字列が含まれないので、ヒットファイル一覧表示用ファイルをウィンドウに表示した状態では、より多くのヒットファイルの情報を同時に表示することができるので、全てのヒットファイルをチェックするために必要なスクロール量が第1の実施の形態の場合より少なくて済み、タイトルと概要のみで利用者が望む情報を含んでいるか否かを推測できるヒットファイルについては、この推測を少ないスクロール操作により実行できることになる。
【0141】
更に、複数のヒット位置近傍文字列がヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウとは別のウィンドウに表示されるので、各ヒット位置近傍文字列の長さを第1の実施の形態のそれよりも長くすることも可能であり、利用者にとってチェック中のヒットファイルの有効性を推測するのがより容易になるという効果も有する。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0142】
<発明の第7の実施の形態>
本実施の形態では、第6の実施形態よりも更に多くのヒットファイルに関連する情報を同じウィンドウに表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。このために、本実施の形態では、各ヒットファイルのタイトルと概要を表示しないで、かつ、各ヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列のうちの最初の一つを表示し、かつ、同じファイルの他の複数のヒット位置近傍文字列を、利用者の指示に従い表示させる。
【0143】
図22は、本実施の形態で使用するヒットファイル一覧表示ファイルを表示したウィンドウの内容の例を示す。ウィンドウ490には、各ヒットファイルに対して、タイトルと概要は表示されないで、最初のヒット位置近傍文字列491が表示され、更に、当該ヒットファイルに対応して「ヒット位置近傍一覧表示」というリンク元の文字列492が表示される。最初のヒット位置近傍文字列には、これまでと同じく、対応するヒットファイルの最初のヒット位置をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている。
【0144】
上記リンク元の文字列492には、リンク先として、対応するヒットファイル内の複数のヒット位置のうち、最初のヒット位置以外の複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列を含むHTMLファイルがリンクされている。このHTMLファイルは、第6の実施の形態で使用されたヒット位置近傍文字列ファイルから最初のヒット位置に関する情報を除いたものであるが、ここでも簡単化のために、ヒット位置近傍文字列ファイルと呼ぶことにする。
【0145】
「ヒット位置近傍一覧表示」というリンク元の文字列492が選択されたときには、対応するヒットファイルの複数のヒット位置近傍文字列が別のウィンドウに表示されるのは第6の実施の形態と同じであるが、先頭のヒット位置近傍の文字列は、既に済みであるので当該別のウィンドウには表示されない点でのみ第6の実施の形態と異なる。
【0146】
本実施の形態では、概要の代わりに一つのヒット位置近傍文字列が表示されるので、ヒットファイルが利用者の要望する情報を含んでいる可能性があるか否かの判断を、第6の実施の形態のように概要を表示するより容易に行うことができる場合が多い。なお、本実施の形態では、各ヒットファイルのタイトルも表示しないようにして、それによりより多くのヒットファイルに関する情報を表示可能にしている。しかし、場合によっては、タイトルは併せて表示してもよいことは、第4、第5の実施の形態と同様である。
【0147】
各ヒットファイルに対するヒット位置近傍文字列ファイルは、ヒットファイル一覧表示用ファイルが生成されたときには生成されないで、利用者によりいずれかのヒットファイルに対応するリンク元文字列「ヒット位置近傍一覧表示」が選択されたときに、対応するヒット位置近傍文字列ファイルが生成され表示されるのも、第6の実施の形態と同じである。
【0148】
<発明の第8の実施の形態>
発明の第1から第7の実施の形態では、ヒット結果として、複数のヒットファイルの各々について、そのヒットファイル内の複数のヒット位置のそれぞれの近傍の文字列を利用者が見ることができた。しかし、複数のヒット位置に対するヒット位置近傍文字列は、同時に表示されるかあるいは切り替えて表示されるものであり、各ヒット位置近傍文字列の文字数はある範囲内に制限せざるを得ない。このため、複数のヒット位置近傍文字列を表示しても、チェック中のヒットファイルが利用者の希望する情報を含む可能性が高いか否かを推測することが難しい場合もあり得る。
【0149】
そのような場合には、ヒット位置近傍文字列を表示することの有効性が減少するので、本実施の形態では、複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列を表示しないで、利用者が指定したヒット位置とその後続部分を直接表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0150】
図23は、本実施の形態におけるヒットファイル一覧表示ファイルを情報端末40のウェブブラウザプログラム41により表示させるウィンドウ500の表示内容の例を示す。このヒットファイル一覧表示用ファイルには、各ヒットファイルについて、タイトル501と概要502の組の他に、各ヒットファイルに対応して「ヒット位置の参照」というリンク元の文字列503が含まれている。この文字列503にはリンク情報として、後に説明するようなヒット位置参照要求が埋め込まれている。
【0151】
利用者がいずれかのヒットファイルに対するリンク元文字列「ヒット位置の参照」を選択すると、当該文字列に埋め込まれたヒット位置参照要求が検索プログラム15に送られる。ヒット位置参照要求は、第1の実施の形態と同じく、対応するヒットファイルの元のURLとキーワードと、ウィンドウ名を指定するが、第1の実施の形態と異なり、ヒット位置名は指定しない。検索プログラム15は、ヒット位置参照要求を受信すると、第1、第2のフレームを有するマルチフレームのウィンドウを要求元のウェブブラウザプログラム41に表示させる。
【0152】
図24は、そのようなマルチフレーム構成のウィンドウ510の例を示す。このウィンドウ510は、二つのフレーム511と512を含む。第1のフレーム511は、複数のヒット位置のうちの任意のものの選択情報を表示するフレームである。第1のフレーム511には、後にその詳細を説明するヒット位置ファイルリストが表示される。ヒット位置リストファイルには、対応するヒットファイル内の複数のヒット位置の任意のものを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報と、各ヒット位置に対応して、当該ヒット位置とその後続部分を第2のフレームに表示させるためのリンク情報とが含まれている。
【0153】
第1のフレーム511にヒット位置ファイルリストが表示されると、対応するヒットファイル内の第1のヒット位置1、2、3、…を選択するためのヒット位置指示用情報として、複数のヒット位置番号表示用文字列<ヒット位置1>、<ヒット位置2>、<ヒット位置3>、…が表示される。なお、ヒット位置の数が多くてその全てを第1のフレーム511に表示できないときには、第1のフレーム511の右端に簡単化のために図示していない縦方向に延びたスクロールバーを表示させ、これを利用者が操作して、異なるヒット位置番号表示用文字列を表示させればよい。第2のフレーム512は、第1のフレーム511内のいずれかのヒット位置が利用者により選ばれたときに、対応するヒットファイル内の、当該選択されたヒット位置とその後続部分を表示させるためのフレームである。
【0154】
図25は、本実施の形態で使用可能な、ヒットファイル一覧表示用ファイルの例を示す。ヒットファイル一覧表示用ファイル(hitfilelist.html)320では、321は、最初のヒットファイルのタイトル501(図23)に、リンク先として当該ファイルの元のURLを指定するリンク情報を埋め込んだアンカータグ部であり、322は、当該ヒットファイルの概要を表示するための段落タグ部であり、323は、「ヒット位置の参照」という文字に、検索プログラム15に対してヒット位置名埋め込み済みのファイルを要求するリンク情報を埋め込んだアンカータグ部である。
【0155】
アンカータグ部323のうち、「http://」から「search.cgi」までは、検索プログラム15に対する要求であり、第1の実施の形態において図10に示したアンカータグ部316、317、318、…と同じく、第1、第2の引数としてヒットファイルの元のURLとキーワードを指定しているので、本要求はヒット位置参照である。なお、当該ヒットファイルを表示すべきウィンドウの名称として「search」を指定するウィンドウ名指定情報「target」も含まれている。第1の実施の形態において図10に示したアンカータグ部316、317、318、…と異なり、ヒット位置名、例えば「#HIT001」は指定されていない。
【0156】
上記アンカータグ部323が利用者により選択されると、第1の実施の形態と同じく、当該アンカータグ部323に埋め込まれたリンク情報のうち、第1、第2の引数が検索プログラム15に転送される。検索プログラム15は、上記2つの引数を受け取ると、ヒット位置参照要求であると判断し、当該第1、第2の引数で指定されたヒットファイルとキーワードに対応するヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みであるか否かを確認する。ヒット位置名埋め込み済みファイルがまだ生成されていない場合には、ヒット位置リストファイル、ヒット位置名埋め込み済みファイル及び図24に示すようなウィンドウ510のフレーム構造を定義するフレーム定義ファイルを生成する。以下では、それぞれのファイルの名称の例として、ヒットファイルの名称「RepMission.html」を使用して「RepMission−hitpositionlist.html」、「RepMission−hitpositionembedded.html」及び「RepMission−frame.html」を使用する。
【0157】
生成された3つのファイルは、第1の実施の形態と同じく、ヒット情報リポジトリ16内の、上記第1、第2の引数で指定されたヒットファイルとキーワードに対応するディレクトリに格納される。ディレクトリは、図2の場合には、第1の実施の形態と同じく、hitfile/KEY1/www.hitachi−xx.co.jp/Productsである。なお、第1の実施の形態と異なり、ヒット情報リポジトリ16内に格納されたこれら3つのファイルは、クライアント側のウェブブラウザプログラム41が、検索プログラム15を介しなくても検索装置10のウェブサーバ機能を利用して直接参照することが可能であるとする。
【0158】
検索プログラム15は、更に、生成したヒット位置名埋め込み済みファイルの元のURLをヒット情報管理テーブル17にキーワードに対応して登録する。検索プログラム15は、ヒット位置参照要求を受け取ったときにヒット位置名埋め込み済みファイルが既に生成されている場合には、以上の処理を省略する。検索プログラム15は、上記フレーム定義ファイルをヒット情報リポジトリ16から読み出して要求元のウェブブラウザプログラム41に送信する。
【0159】
図26は、検索プログラム15が要求元のウェブブラウザプログラム41へ送信するフレーム定義ファイルの例(RepMission−frame.html)を示す。フレーム定義ファイル330では、最初のタグ部分331が、第1のフレーム511の名称が「hitpositionlist」であることを指定し、第1フレーム511には、src属性を用いて、ヒット情報リポジトリ16内に記憶されたヒット位置リストファイル「RepMission−hitpositionlist.html」がリンクされていることを示している。次のタグ部分332は、第2のフレーム512の名称が「hitcontents」であることを指定し、第2フレーム512には、src属性を用いて、ヒット情報リポジトリ16内に記憶されたヒット位置リストファイル「RepMission−hitpositionlist.html」がリンクされていることを示している。
【0160】
図27は、最初のヒットファイルに対するヒット位置リストファイルの例である。ヒット位置リストファイル(RepMission−hitpositionlist.html)340は、対応するヒットファイル内の複数のヒット位置に対応する複数のアンカータグ部341、342、343、…を含んでいる。各アンカータグ部、例えば341内の、対応する最初のヒット位置番号表示用文字列<ヒット位置1>に埋め込まれたリンク情報は、検索装置10のディレクトリ「hitfile」の下位のディレクトリであって、キーワード(電子帳票)と同じ名称のディレクトリの更に下位にある、ヒットファイルのドメイン名とパス名を反映する複数のディレクトリの最下位のディレクトリに保持されたヒット位置名埋め込み済みファイル「Repmission−hitpositionembedded.html」内の最初のヒット位置名「HIT0001」のヒット位置へのリンクを要求し、当該リンク先を表示すべきウィンドウの名称として「hitcontents」を指定している。他のアンカータグ部についてはリンク先のヒット位置名が異なるのみである。
【0161】
フレーム定義ファイル330がウェブブラウザプログラム41に送信されると、ウェブブラウザプログラム41は、ウィンドウ510(図24)を表示し、その中に第1、第2のフレーム511、512を表示する。更に、第1のフレーム511にリンクされたヒット位置リストファイル(RepMission−hitpositionlist.html)340を検索装置10のヒット情報リポジトリ16から読み出し、当該ファイルを第1フレーム511に表示する。このようにしてヒット位置リストファイル340が第1のフレーム511に表示されると、第1フレーム511には、「<ヒット位置1>」等の複数のヒット位置番号表示用文字列が表示される。
【0162】
同様に、ウェブブラウザプログラム41は、第2のフレーム512を表示したときに、当該第2のフレーム512にリンクされたヒット位置名埋め込み済みファイル(RepMission−hitpositionembedded.html)110(図14)を検索装置10のヒット情報リポジトリ16から読み出し、当該ヒット位置名埋め込み済みファイルをその先頭の部分から第2フレーム512に表示する。こうして、第2フレーム512には、図24に示すように、ヒット位置名埋め込み済みファイル110(図14)がその先頭部分から表示される。
【0163】
ヒット位置リストファイル340は、ヒットファイル一覧表示用ファイル320が生成されたときに生成されるのではなく、ヒットファイル一覧表示用ファイル320が表示された状態で、いずれかのヒットファイルに対するリンク元文字列「ヒット位置の参照」が利用者により選択され、その結果、ウェブブラウザプログラム41が、当該ヒットファイルに対するヒット位置リストファイルを要求したときに生成されるのは、リンク元文字列「ヒット位置の参照」が利用者により選択されない可能性があり、ヒット位置リストファイル340の無駄な生成を防ぐためである。
【0164】
各ヒット位置番号表示用文字列には、図27に示したように、上記ヒット位置名埋め込み済みファイル内の、対応するヒット位置に割り当てられたヒット位置名をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている。第1のフレーム511内のいずれかのヒット位置が利用者により選ばれると、ウェブブラウザプログラム41は、利用者が選択したヒット位置番号表示用文字列に埋め込まれたリンク情報を用いて、対応するヒット位置名埋め込み済みファイルを検索装置10のヒット情報リポジトリ16から再度読み出し、当該ファイルの当該選択されたヒット位置とその後続部分を第2のフレーム512に表示する。
【0165】
例えば、図23に示された最初のヒットファイルに対するリンク元文字列「ヒット位置の参照」を利用者が選択し、図24に示すように、ヒット位置リストファイル340がウィンドウ510の第1フレーム511に表示され、ヒット位置名埋め込み済みファイルが、先頭部分から第2フレーム512に表示されている状態で、利用者が第1フレーム511に表示された「ヒット位置1」を選択すると、第2フレーム512には、図28に示すように、ヒットファイル中の利用者が選択した第1のヒット位置とその後続の部分が表示される。
【0166】
なお、ウェブブラウザプログラム41がキャッシュ記憶を利用するものであるときには、上記再読み出しを行う場合には、ヒット位置名埋め込み済みファイルが当該キャッシュ記憶にある場合には、上記ヒット位置名埋め込み済みファイルは、当該キャッシュ記憶から読み出されるので、検索装置10のヒット情報リポジトリ16から再読み出しする必要はなくなる。
【0167】
その後、図28において、利用者が第1フレーム511に表示された「ヒット位置2」を選択すると、第2フレーム512には、図29に示すように、同じヒットファイル中の利用者が選択した第2のヒット位置とその後続部分が表示される。なお、第2のフレーム512の右端に簡単化のために図示していない縦方向のスクロールバー又は表示切り替えボタンも表示され、これを利用者が操作して、第2のフレーム512に表示された情報の近傍の情報を切り替えて表示させることができるようになっている。
【0168】
こうして、利用者は、複数のヒット位置を切り替えて選択することにより、チェック中のヒットファイル内でキーワードが使用されている各ヒット位置の近傍とそれ以降の部分を直ちに表示させることができる。この結果、チェック中のヒットファイルが所望の情報を含んでいるか否かを詳細に判断できる。
【0169】
図24のウィンドウ510の参照が完了した場合は、ウィンドウ510を閉じればよい。この操作により、図22のウィンドウ500が表示されている状態へ戻ることができる。
【0170】
本実施の形態では、これまでの実施の形態と同じく、各ヒット位置とその後続の部分を表示できるため、利用者は、チェック中のヒットファイルが自己の望む情報を含む可能性が高いか否かをより正確に推測することができる。
【0171】
本実施の形態では、これまでの実施の形態と異なり、複数のヒット位置に関連するヒット位置近傍文字列を表示しないで、各ヒット位置関連情報として、各ヒット位置とその後続部分をいきなり表示するので、ヒット位置近傍の文字列だけを表示するだけではチェック中のヒットファイルが利用者の望む情報を含む可能性が高いか否かを推測することが難しい場合には、本実施の形態のほうが、かえって迅速にその推測を行うことができる。
【0172】
更に、本実施の形態では、これまでの実施の形態と異なり、各ヒット位置とその後続部分を、表示中のヒットファイル一覧を表示するウィンドウ内に表示することも可能であり、そのようにした場合には、ヒット位置近傍の文字列とその後続部分を表示するウィンドウを、これまでの実施の形態の場合より大きくできる可能性があり、それだけ多くの情報を一度に表示することができる。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0173】
<発明の第9の実施の形態>
第8の実施の形態では、ヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウ500内に、各ヒットファイルの情報に対応して「ヒット位置の参照」というリンク先が埋め込まれた文字列を用いて、図24に例示されたウィンドウ510を表示し、当該ウィンドウ内の第1のフレーム511内の複数のヒット位置番号表示用文字列のうちの任意のものを利用者に選択させた。しかし、この方法では、タイトルと概要が表示されているウィンドウとは別のウィンドウでヒット位置を選択する操作をしなければならず、操作性は必ずしもよくない。本実施の形態では、タイトルと概要が表示されているウィンドウ内でヒット位置を選択して、対応するヒット位置とその後続の部分を表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0174】
図30は、本実施の形態で使用するヒット位置一覧表示用ファイルを表示させたウィンドウ520の表示内容の例を示す。このウィンドウ520には、各ヒットファイルについて、タイトル521と、概要522と、ヒット位置を選択させるための、ヒット位置番号表示用文字列523とが表示される。ヒット位置番号表示用文字列523は、ヒット位置指示用の情報として表示され、「<ヒット位置>」という文字列の後に、ヒット位置番号1、2、3、…が括弧< >内に含んでいる。表示されるヒット位置番号の総数は、対応するヒットファイル内のヒット位置の数に等しい。各ヒット位置番号には、対応するヒットファイルのヒット位置にHIT001等の名称が埋め込まれた埋め込み済みファイルをウィンドウ52とは別のヒット部分表示用のウィンドウに表示させるためのリンク情報が埋め込まれている。
【0175】
利用者がいずれかのヒット番号、例えば「1」を選択すると、図12のウィンドウ420内に例示されたように、対応するヒットファイル内のヒット位置名「HIT001」を有するヒット位置のキーワードとその後続部分が、ウィンドウ520とは別の図示しないウィンドウに表示される。利用者が他のヒット番号、例えば「2」を選択すると、図13のウィンドウ420内に例示されたように、対応するヒットファイル内のヒット位置名「HIT002」を有するヒット位置のキーワードを含むヒット位置とその後続部分が上記図示しないヒット部分表示用の別のウィンドウに表示される。
【0176】
ヒット位置の番号1、2、…の列の傍に、現在選択されている番号と異なる他の番号を選択するためのボタンの例として、現在選択されている番号の一つ前あるいは一つ後のヒット番号を選択するためのボタン524が設けられている。利用者は、このボタン524を操作することにより所望のボタンを選ぶこともできる。
【0177】
この実施の形態では、第8の実施の形態と同じく、ヒット位置近傍文字列一覧を表示しないでいきなり利用者が指示したヒット位置とその後続部分を表示するので、利用者がチェック中のヒットファイルが利用者の望む情報を含む可能性が高いか否かをヒット位置近傍文字列を用いても推測することが難しい場合には、本実施の形態のほうがかえって迅速にその推測を行うことができる。
【0178】
更に、本実施の形態では、第8の実施の形態と異なり、複数のヒット位置を選択するためのヒット位置番号表示用文字列を、タイトルと概要が表示されているウィンドウ内に表示できるので、タイトルあるいは概要を見た後に利用者が、いずれかのヒット位置の近傍とその後続部分を見たい場合に、その選択操作が容易である。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0179】
<発明の第10の実施の形態>
第9の実施の形態では、タイトルと概要を表示しているヒットファイル一覧表示用ファイルを表示しているウィンドウ内にヒット位置番号表示用文字列として、一連のヒット位置番号を表示していた。この方法では、ヒット位置が多い場合には、ヒット位置番号の列が複数行を占めることになり、この占有領域がより多くのヒットファイルの情報の表示を妨げる恐れがある。本実施の形態では、タイトルと概要を表示しているヒットファイル一覧表示用ファイルを表示しているウィンドウ内に表示するヒット位置番号表示用文字列が占める領域がヒット位置の数が増えても増大させない、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0180】
図31は、本実施の形態で使用するヒット位置一覧表示用ファイルを表示させたウィンドウ530の内容の例を示す。ウィンドウ530には、各ヒットファイルに対して、タイトル531と概要532の他に、ヒット位置指示用の情報として、<ヒット位置>という文字列の後に、カウンタ533と当該カウンタ533の値を増大又は減少させるボタン534が設けられる。利用者がボタン534を繰り返し操作すると、カウンタ値は1から順に増大し、あるいは増大した値から減少させることもできる。ヒット位置とその後続の部分の表示を行うためにはあらかじめ利用者が行うべき操作を定めておく。例えば、カウンタ533をマウス等のポインティングデバイスで選択したときに、カウンタ値に対応するヒット位置とその後続部分を表示するようにすることができる。あるいは、ヒット位置とその後続部分の表示を指示するためのボタンを別に設け、利用者により選択させてもよい。
【0181】
ウィンドウ530に表示されているヒットファイル一覧表示用ファイルには、異なるカウンタに値のそれぞれに対応して、対応するヒット位置をリンク先として指定する複数のURLが埋め込まれており、更に、ウィンドウ530内でヒット位置とその後続部分の表示を指示する操作が行われると、そのときのカウンタ533が示すヒット位置番号に対応するリンク情報を選択して、対応するヒット位置とその後続部分を別のウィンドウに表示させるリンク情報が埋め込まれている。その結果、利用者が上記操作を行うと、そのときのカウンタの値に対応するヒット位置とその後続部分が別のウィンドウに表示させることができる。したがって、カウンタ値は、複数のヒット位置の一つを利用者に指定させるためにヒット位置指示用情報として使用される。
【0182】
本実施の形態では、ヒット位置の数に無関係にカウンタ533により異なるヒット位置を指定することができるので、ヒット位置番号表示用文字列が占める領域は、ヒット位置数が増えても増えず、本実施の形態は、多くのヒットファイルの情報を同じウィンドウ530内に表示するのに適している。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0183】
<発明の第11の実施の形態>
上記のいくつかの実施の形態では、ウェブサイトから収集されたHTMLファイルに画像ファイルあるいは音声ファイル等の他のファイルが埋め込まれていても、HTMLファイルのみを取得して、そのHTMLファイルに埋め込まれた画像その他のファイルは取得しなかった。更に、ヒットファイルのヒット位置近傍文字列以降の部分を表示するときには、元のページに埋め込まれた画像その他のファイルを表示あるいは出力しなかった。本実施の形態では、これらの画像その他のファイルを表示あるいは出力可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0184】
そのために、ウェブサイトからページを取得するときに、そのページに埋め込まれた画像その他のファイルも取得し、収集情報リポジトリ14内に保存し利用するようにする。その場合、元のウェブサイトにおいて、画像その他のファイルが、取得したページが保存されているディレクトリと異なるディレクトリに保存されているときには、収集情報リポジトリ14内でも、当該画像その他のファイルを保存するディレクトリを生成し取得した画像その他のファイルを保存することが簡便である。すなわち、元のウェブサイトでの、取得したページに関連する複数のディレクトリの相対的な位置関係(階層上の位置関係)と同じ相対的な位置関係を有する複数のディレクトリを収集情報リポジトリ14内に形成することが望ましい。
【0185】
更に、取得したページ内に埋め込まれた画像その他のファイルのURL又は相対アドレスを当該収集情報リポジトリ14内の画像その他のファイルを保存するディレクトリのURL又は相対アドレスに変更する。
【0186】
検索によりヒットしたヒットファイルの各々について、既に述べたようにしてヒット位置名埋め込み済みファイルを生成してヒット情報リポジトリ16に保存すると、当該ヒットファイルに埋め込まれていた画像その他のファイルの上記変更後のURL又は相対アドレスがそのまま埋め込まれている、ヒット位置名埋め込み済みのファイルが生成され、ヒット情報リポジトリ16に保存されることになる。
【0187】
当該画像その他のファイルの上記変更後のアドレスが絶対アドレスで示されているときには、収集情報リポジトリ14内の当該画像その他のファイルのコピーをヒット情報リポジトリ16内に生成しなくても、当該ヒット位置名埋め込み済みのヒットファイルのヒット位置近傍以降の部分を表示するときには、当該ヒット位置名埋め込み済みのヒットファイル内に既に埋め込まれている上記変更後の絶対アドレスを使用して、収集情報リポジトリ14内の画像等の他のファイルを読み出して、当該ヒット位置名埋め込み済みのファイルと一緒に画像等の他のファイルを表示あるいは出力することができる。
【0188】
当該画像その他のファイルの元のアドレスが相対アドレスで示されているときには、ヒット位置名埋め込み済みのファイルを生成してヒット情報リポジトリ16に保存するときに、元のヒットファイルに埋め込まれていた、収集情報リポジトリ14内の画像その他のファイルのコピーを生成してヒット情報リポジトリ16内に保存する必要がある。ヒット位置名埋め込み済みファイルを保存するディレクトリと画像その他のファイルを保存するディレクトリの位置関係は、収集情報リポジトリ14内の対応するディレクトリの相対的な位置関係と同じにすることが望ましい。なお、ヒット位置名埋め込み済みファイルを保存するディレクトリと画像その他のファイルを保存するディレクトリの相対的な位置関係を、収集情報リポジトリ14内の対応するディレクトリの相対的な位置関係と異ならせるときには、ヒット位置名埋め込み済みのヒットファイル内の画像その他のファイルの相対アドレスを変更する必要がある。
【0189】
<発明の第12の実施の形態>
上記第11の実施の形態では、ウェブサイトから収集されたページに埋め込まれた画像その他のファイルを取得して収集情報リポジトリ14内に保存し、ヒット位置名埋め込み済みファイルを表示するときにも、当該保存された画像その他のファイルを利用して画像その他のファイルを表示あるいは出力可能にしていた。本実施の形態は、当該画像その他のファイルをあらかじめ取得することなく、ヒット位置名埋め込み済みファイルを表示するときに表示あるいは出力可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0190】
すなわち、ウェブサイトからいろいろなページを取得したときに、取得されたページに埋め込まれた画像その他のファイルのアドレスが絶対アドレスであるときには、当該ページをウェブサイトから取得した時点では、取得したページ内の上記画像その他のファイルの上記アドレスを指定し当該ファイルの埋め込みを要求する部分を変更することなく、そのまま収集情報リポジトリ14に格納すればよい。
【0191】
検索プログラム15は、利用者の検索要求に対して当該ページがヒットして利用者に複数のヒット位置近傍文字列を送信した結果、利用者がいずれかのヒット位置を選択し、その結果、当該ページに対応するヒット位置名埋め込み済みファイルを生成することとなったときには、取得されたページに含まれた画像その他のファイルの埋め込みを要求する部分を削除しないで当該ヒット位置名埋め込み済みファイルを生成し、利用者のウェブブラウザプログラム41に送信すればよい。ウェブブラウザプログラム41では、受信したヒット位置名埋め込み済みファイル内の画像その他のファイルを要求する部分が指定する絶対アドレスにしたがって、元のウェブサイトから当該画像その他のファイルを取得して、受信したヒット位置名埋め込み済みファイルに埋め込んで表示あるいは出力することになる。
【0192】
一方、ウェブサイトから取得したページに埋め込まれた画像その他のファイルのアドレスが相対アドレスであるときには、当該ページをウェブサイトから取得した時点では、取得したページ内の上記画像その他 のファイルの上記アドレスを絶対アドレスに変更するように当該ファイルの埋め込みを要求する部分を変更して収集情報リポジトリ14に格納する。
【0193】
検索プログラム15は、利用者の検索要求に対して当該ページがヒットして後の処理は、上に述べたように、上記画像その他のファイルのアドレスが元々絶対アドレスで指定されていた場合と同様でよい。
【0194】
本実施の形態によれば、第11の実施の形態と異なり、各収集したファイル内に埋め込まれた画像その他のファイルを検索装置内にあらかじめ取得して保存しておかなくても、ヒット位置とその後続部分を表示するときに、の部分に含まれた画像その他のファイルを表示あるいは出力可能になる。
【0195】
<発明の第13の実施の形態>
以上の実施の形態のうちヒット位置近傍文字列を表示し、その後利用者が指示したヒット位置とその後続部分を表示するいくつかの実施の形態では、各ヒット位置近傍文字列には、対応するヒット位置をリンク先として指定するためのリンク情報が埋め込まれていて、いずれかのヒット位置近傍文字列が選択されたときに、対応するヒット位置が指示されたものとして、指示されたヒット位置とその後続部分が表示された。しかし、本実施の形態では、上に述べた複数のヒット位置近傍文字列を表示するいずれかの実施の形態あるいはそれの変形例において、各ヒット位置近傍文字列を、それに対応するヒット位置をリンク先として指定するリンク情報を埋め込まないで使用する、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0196】
すなわち、本実施の形態では、既に述べた複数のヒット位置近傍文字列を使用する実施の形態あるいはその変形例において使用した、それらのヒット位置近傍文字列にリンク情報を埋め込まないで使用する。したがって、ヒット位置近傍文字列は選択されることはなく、対応するヒット位置とその後続部分も表示されない。
【0197】
各ヒット位置とその後続部分を表示させなくても、複数のヒット位置近傍文字列を利用者に表示させるだけでも有効である場合もある。利用者は、複数のヒット位置近傍文字列を見ることにより、各ヒット位置とその後続部分を見なくても、ヒットファイルが有効な情報を含むか否かを容易に判断できる場合が多いからである。
【0198】
なお、この場合には、複数のヒット位置近傍文字列を同時に表示すると、表示用の領域が大きくなる場合がある。特にヒット位置の数が多い場合にはそのようになる。したがって、各ヒット位置とその後続部分を見なくても、第2、第3の実施の形態に示したように、複数のヒット位置近傍文字列を同時に表示するのではなく、その一部を表示し、その後利用者による操作により表示される一部のヒット位置近傍文字列を切り替えるようにすることが望ましい。
【0199】
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で変更又は修正してもよいことは言うまでもない。例えば、以上の実施の形態では、検索条件として一つのキーワードを指定する例を示したが、検索条件として他の検索条件を使用することもできる。例えば、利用者が指定した複数のキーワードの少なくとも一つを含む情報を検索する場合にも適用することができる。あるいは、それらのキーワードを全て含む情報を検索する場合にも適用することができる。そのような場合においては、ヒットしたファイル中のヒット位置としては、例えば、いずれかのキーワードが存在する位置を使用すればよい。
【0200】
また、以上の実施の形態では、ウェブサイトから取得したページに関するキーワードをあらかじめ収集先URLリスト13(図4)に登録していたが、取得したページのキーワードをあらかじめ登録しないで、取得済みの各ページに対してフルテキストサーチを行って当該ページが利用者が指定したキーワードを含むか否かを判別するようにしてもよい。あるいは、これらの二つの方法を併用してもよい。すなわち、各ページに対してあらかじめ登録した複数のキーワードのいずれかがヒットしたときには、当該ページはヒットしたページとして扱い、当該ページに対してあらかじめ登録した複数のキーワードのいずれもがヒットしなかったときには、当該ページに対してフルテキストサーチを行い、当該ページに利用者が指定したキーワードが含まれているか否かを判断するようにしてもよい。
【0201】
各取得済みのHTMLファイルに対してあらかじめ登録された複数のキーワードを使用して、そのファイルが、利用者が指定するキーワードを含むか否かを判断する方法では、それらのキーワードを検索対象にすればよいので、当該ファイルに対する検索時間が少なくて済む。しかし、それらのキーワード以外のキーワードでは検索できないことになる。一方、各取得済みのHTMLファイルに対してあらかじめ複数のキーワードを登録しないで、そのファイルに対してフルテキストサーチを行う方法では、利用者が指定した任意のキーワードを用いて検索を行えるが、検索時間が長くなるという問題がある。したがって、あらかじめ登録された複数のキーワードとフルテキストサーチを併用する方法が望ましいとも言える。
【0202】
また、以上の実施の形態のいくつかでは、収集先URLリスト13にタイトルと概要の両方をあらかじめ登録しておいたが、これらの情報あるいはその一方は、あらかじめ登録するのではなく、ヒットファイル一覧表示用ファイルを生成するときに、ヒットしたページから取得するようにしてもよい。
【0203】
以上の実施の形態では、ウェブサイトに保持されたHTMLファイルの写しを検索対象として使用する例を説明したが、本発明の検索対象は、HTMLファイルに限定されず、他のマークアップテキストファイル、例えば、XMLファイル、SGMLファイルでもよく、更に、マークアップファイル以外のテキストファイルあるいはテキストファイル以外のファイルでもよい。しかし、検索対象がHTMLファイルのようにリンク情報を埋め込める形式のファイルであるときには、以上の実施の形態に例示したように、適当なリンク情報を元のファイルに埋め込んで本発明を実施することができ、本発明に実施が容易であるという利点がある。
【0204】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の望ましい態様では、検索対象情報に対して利用者が指定したキーワードを用いて検索し、指定されたキーワードにヒットする複数のヒット位置のうち利用者が選択した任意のヒット位置における、当該キーワードとその後続部分を簡単な操作で利用者の閲覧に供することができ、当該検索対象情報に利用者が望む情報が含まれている可能性が高いか否かを推測することがより容易になる。
【0205】
更に、本発明の他の望ましい態様では、検索対象情報に対して利用者が指定したキーワードを用いて検索し、指定されたキーワードにヒットする複数のヒット位置のそれぞれにおける、当該キーワードを含む近傍の文字列を利用者の閲覧に供することができ、当該検索対象情報に利用者が望む情報が含まれている可能性が高いか否かを推測することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検索装置の一つの実施の形態を用いたネットワークシステムのブロック図である。
【図2】ウェブサイトに保持されたHTMLファイルの一例を示す図である。
【図3】HTMLファイルを情報端末にウェブブラウザプログラムにより表示したときの画面の例を示す図である。
【図4】収集先URLリストの例を示す図である。
【図5】ヒット情報リポジトリ内の取得された多数のページを格納するディレクトリの例を示す図である。
【図6】利用者が使用する情報端末上のウェブブラウザプログラムの処理の概略フローチャートである。
【図7】検索プログラムの処理の概略フローチャートの一部である。
【図8】検索プログラムの処理の概略フローチャートの他の部分である。
【図9】期限管理プログラムの処理の概略フローチャートである。
【図10】ヒットファイル一覧表示用ファイルの例を示す図である。
【図11】ヒットファイル一覧表示用ファイルを情報端末のウェブブラウザプログラムにより画面に表示させたときの当該フィルを表示するウィンドウの例を示す図である。
【図12】最初のヒットファイルの最初のヒット位置の近傍の文字列が選択されたときに他のウィンドウに表示されるヒットファイルの部分の例を示す図である。
【図13】最初のヒットファイルの第2のヒット位置の近傍の文字列が選択されたときにウィンドウに表示されるヒットファイルの部分を示す図である。
【図14】ヒットファイルのコピーに対して、当該コピーファイル内のヒット位置にリンク先のヒット位置を示すアンカータグ部を埋め込んだ後のコピーヒットファイルの例を示す図である。
【図15】ヒット情報管理テーブルの内容例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態により使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態により使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態により使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態により使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態において使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態において複数のヒット位置近傍文字列を表示しているウィンドウの内容の例を示す図である。
【図22】本発明の第7の実施の形態で使用されるヒット位置一覧表示用ファイルを表示させたウィンドウの内容の例を示す図である。
【図23】本発明の第8の実施の形態で使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウの内容の例を示す図である。
【図24】本発明の第8の実施の形態において使用する、ヒット位置を選択するフレームと選択されたヒット位置とその後続の部分を表示するためのフレームを有するマルチフレーム構成のウィンドウの例を示す図である。
【図25】本発明の第8の実施の形態で使用されるヒットファイル表示用ファイルの例を示す図である。
【図26】本発明の第8の実施の形態で使用される図24のウィンドウのフレーム構造を定義するためのフレーム定義ファイルの例を示す図である。
【図27】本発明の第8の実施の形態で使用されるヒット位置リストファイルの例を示す図である。
【図28】本発明の第8の実施の形態において使用するマルチフレームのウィンドウに表示される第1のヒット位置とその後続部分の例を示す図である。
【図29】本発明の第8の実施の形態において使用するマルチフレームのウィンドウに表示される第2のヒット位置とその後続部分の例を示す図である。
【図30】本発明の第9の実施の形態で使用されるヒットファイル表示用ファイルの例を示す図である。
【図31】本発明の第10の実施の形態で使用されるヒットファイル表示用ファイルの例を示す図である。
【符号の説明】
100…ウェブサイトに保持されたHTMLファイルの一例、101…タイトル、タグ部、102…見出しタグ部、103、104…段落タグ部、110…ヒット位置名埋め込み済みファイル、111…タイトルタグ部、112…見出しタグ部、113…段落タグ部、114…アンカータグ部、200…HTMLファイル100を情報端末に表示したときの画面の例、310、320…ヒットファイル一覧表示用ファイルの例、311、321…タイトルを含む見出しタグ部、312、322…概要を含む段落タグ部、313〜315…ヒット位置番号表示用文字列、316〜318、323…アンカータグ部、330…マルチフレームウィンドウのフレーム構造を定義するHTMLファイルの例、340…ヒット位置リストファイルの例、410、420、430、440、450、460、470、490、500、520、530…ヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの例、411…タイトル、412…概要、413〜415…ヒット位置番号表示用文字列、416〜418、451〜455…ヒット位置近傍文字列、433、443…ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウ、434…スクロール用又は切り替えボタン、510…ヒット位置と後続部分の表示用ウィンドウ、511…ヒット位置番号表示用文字列表示用フレーム、512…ヒット位置と後続部分の表示用フレーム。
【発明の属する技術分野】
本発明は、検索対象情報の中に所望のキーワードを有するか否かという検索に加えて、当該検索対象情報が利用者の望む情報を含む可能性が高いか否かの推定を容易にする検索プログラム、検索方法及び検索装置に係り、特に、インターネットあるいは他のネットワーク上に設けられる検索エンジンに適用するのに好適な検索プログラム、検索方法及び検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットには様々な情報を持つ多数のサイトが存在している。これらの情報の多くは公開されている。それらの情報の量は膨大であり、それらの多量の情報を効率よく取得するためにいろいろな検索エンジンが利用可能になっている。例えば、ロボット型検索エンジンでは、ロボットと呼ばれる情報収集用のプログラムが検索エンジン内に組み込まれており、このロボットが、自動的にインターネット上を繰り返し巡回し、巡回毎にインターネット上の更新された情報あるいは新たな情報を取得し、得られた情報を検索エンジン内に記憶する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
利用者がキーワードを指定して検索を要求すると、あらかじめ取得された多数の情報の中から当該キーワードを有する複数の情報のタイトルが利用者の情報端末に一覧表示される。各タイトルには、当該タイトルを有する元の情報のインターネット上の一意なアドレスであるURL(Uniform Resource Locator)がリンク先情報として埋め込まれている。利用者がそれらのうちの希望するタイトルの情報の詳細を見たいときには、当該タイトルをマウス等のポインティングデバイスでクリックする。その操作により当該タイトル内のURLを用いて、インタネット内のいずれかのサイトに保持された当該情報の本体がアクセスされ、利用者の情報端末に表示される。
現に使用されているロボット型検索エンジンの中には、ヒットした情報のタイトルに代えてあるいはタイトルと同時に、利用者が指定したキーワードにヒットした一つのヒット位置とその近傍の文字列を表示することにより、ヒットした情報が利用者の望む情報であるか否かを判別しやすくしているものもある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−325269号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法では、キーワードにヒットした多数の情報の中には多種多様な情報が含まれていて、ヒットした情報が利用者の望む情報か否かを簡単には判断することができず、ヒットした情報の本体にアクセスしてその内容を表示させ、その情報を利用者が望む情報であるか否かを判断する方法が採られている。しかし、このような方法では、情報の本体にアクセスした後に、その情報が利用者の望む情報であるかを判断するため、利用者がヒットした多数の情報の中から所望の情報を選ぶまでに時間が掛かるという問題がある。
【0006】
また、上記のように、ヒットした情報の一つのヒット位置とその近傍の文字列を表示する方法が使用されている場合でも、表示されるのは一つのヒット位置とその近傍の文字列であるため、更には、表示される文字数が一般には少ないために、ヒットした情報が利用者の望む情報であるか否かを判断できない場合も多い。このため、利用者は、結局、ヒットした情報の本体にアクセスすることになり、上述の問題が残っている。
【0007】
このように検索対象情報が多い場合、利用者が指定したキーワードにヒットした複数の情報の各々が利用者の望む情報であるか否かを迅速に判断することができないという問題は、検索対象情報がインターネット上の情報である場合には、ヒットする情報が多いために、より深刻な問題である。
【0008】
更に、アクセスしたインターネット上の情報の本体(ページ)の情報量が、画面に一度に表示できる情報量を超えているときには、利用者は、アクセスしたページの内容を確認するために、表示したページを何度もスクロールする必要があり、アクセスしたページの有効性の確認に時間が掛かるという問題もある。特に、近年は、インターネットアクセス機能付きの携帯電話やPDA(携帯情報端末)の普及などにより、必ずしも表示領域が広くない表示装置を備えた情報端末が使用されることも多く、このような情報端末を使用した場合には、上記スクロールに時間が掛かるという問題はページ内の情報量がそれほど大きくないときでも問題となる。
【0009】
以上の問題は、インターネット上の情報以外の情報を検索対象にする場合にも発生する。例えば、いわゆるイントラネット上の情報を検索対象とする場合にも生じる。更に、ネットワーク上に分散して存在する多数の情報でなくても、例えば、一つのワークステーションあるいはパソコン内に記憶された多数の情報を検索対象にする場合にも、同じ問題が発生する。
【0010】
したがって、本発明の目的は、多数の検索対象の情報から利用者が指定したキーワードを用いて情報を検索し検索された複数の情報の中から利用者が希望する情報の選択を容易にする検索プログラム、検索方法及び検索装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る検索プログラムは、利用者が情報端末から入力したキーワードが検索対象の情報内に出現するか否かを判別する。前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出し、前記複数のヒット位置のうちの任意の一つを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報を利用者の情報端末に表示させる。前記表示されたヒット位置指示用情報を用いて前記複数のヒット位置の一つが利用者により指示されたときに、当該指示されたヒット位置にある当該キーワード以降の部分が少なくとも表示されるように、前記検索対象情報を前記情報端末に表示させる、ステップをコンピュータに実行させるようにプログラムされているものである。
【0012】
これにより、利用者は、検索対象情報内の各ヒット位置におけるキーワードとその後続部分を直ちに表示させることができ、当該検索対象情報が利用者の欲する情報か否かの判断を行うことが容易になる。
【0013】
更に、本発明に係る検索プログラムの望ましい態様では、前記検索プログラムは、当該検索対象情報内の前記検出された複数のヒット位置のそれぞれに、当該ヒット位置をリンク先として指定するための複数のリンク先名を埋め込み、前記検索対象情報内の前記複数のヒット位置のそれぞれに対応して、それぞれ対応するヒット位置のリンク先名を指定する複数のリンク情報を生成する、ステップを更にコンピュータに実行させるようにプログラムされているものである。更に、前記表示されるヒット位置指示用情報は、それぞれ前記複数のヒット位置に対応して定められ、前記複数のヒット位置のリンク先名を指定するための複数のリンク情報を含み、前記複数のヒット位置のうち利用者が指示したヒット位置にあるキーワード及びその後続部分を少なくとも表示する前記ステップは、前記複数のリンク情報のうち、前記ヒット位置指示用情報を用いて利用者により指示されたヒット位置に対応するリンク情報を用いて行われるものである。これにより、リンク先名とリンク情報を用いて、利用者が指示したヒット位置とその後続部分を表示させることを容易に実現することができる。
【0014】
望ましくは、前記ヒット位置指示用情報は、前記検出された複数のヒット位置にそれぞれ対応し、それぞれ対応するヒット位置にある前記キーワード及びその近傍の文字とを含み、前記複数のヒット位置近傍文字列の各々には、前記複数のリンク情報のうち、対応するヒット位置のリンク先名をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれていることである。
【0015】
これにより、利用者は、各ヒット位置にあるキーワードとその後続の部分を表示する前に、複数のヒット位置についてヒット位置近傍の文字列を知ることができ、検索対象情報が利用者の欲する情報か否かを判断できる場合が増大する。したがって、ヒット位置のキーワードとその後続の部分を表示させる場合より、迅速に検索対象情報の有効性を判断することができる場合が増えることになり、引いては検索時間が実効的に減少する。
【0016】
本発明に係る検索プログラムの他の望ましい態様は、前記表示されるヒット位置指示用情報が、それぞれ前記複数のヒット位置に対応して定められ、前記検索対象情報に含まれた文字列とは無関係に定められた前記複数のヒット位置を区別して指示するための情報を含む、ものである。例えば、複数のヒット位置の番号をヒット位置指示用情報として使用することができるので、本実施の形態は、実現が容易である。
【0017】
本発明に係る検索プログラムのより具体的な態様では、前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該検索対象情報の識別情報を更に検出し、前記検出された識別情報とヒット位置の参照を指示するためのヒット位置参照指示情報とを第1のウィンドウ内に表示させ、前記ヒット位置参照指示情報を用いて利用者によりヒット位置の参照が指示されたときに、前記第1のウィンドウとは異なる第2のウィンドウ内に前記ヒット位置指示情報を表示させる、ステップを更にコンピュータに実行させるようにプログラムされている、ことである。これにより、ヒット位置指示用情報とヒット位置とその近傍を別のウィンドウに表示することができ、第1のウィンドウに同じ情報を表示する場合よりも、より広い領域をヒット位置指示用情報及びヒット位置とその後続部分の表示に使用することが容易になり、その結果、ヒット位置の後続の部分としてより多くの情報を表示することが容易になり、その結果、ヒットした情報が利用者に有効な情報であるか否かを推定しやすくなる。
【0018】
本発明に係る検索プログラムのより望ましい態様では、ネットワークに接続された複数のサーバ装置から検索装置により前記ネットワークを介して取得された複数の情報の各々を前記検索対象情報として使用して、当該検索対象情報に対して各ステップが実行される、ことである。
【0019】
本発明に係る検索プログラムの他の態様は、利用者が情報端末から入力したキーワードが検索対象の情報内に出現するか否かを判別し、前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出し、前記検出された複数のヒット位置にそれぞれ対応し、それぞれ対応するヒット位置にある前記キーワード及びその近傍の文字とを含む複数のヒット位置近傍文字列を決定し、前記複数のヒット位置近傍文字列を表示させる、ものである。
【0020】
これにより、利用者は、複数のヒット位置についてヒット位置近傍の文字列を知ることができ、検索対象情報が利用者の欲する情報か否かを判断できる場合が増大する。したがって、ヒットファイルの全体を表示させる場合より、迅速に検索対象情報の有効性を判断することができる場合が増えることになり、引いては検索時間が実効的に減少する。各ヒット位置にあるキーワードとその後続の部分を表示しなくても、複数のヒット位置近傍文字列を知ることができれば、検索対象情報の有効性を推定できる場合も多い。
【0021】
望ましくは、前記表示させるステップは、前記複数のヒット位置近傍文字列から一部のヒット位置近傍文字列を選んで表示させ、利用者の指示にしたがって、前記複数のヒット位置近傍文字列のうち他の一部のヒット位置近傍文字列を表示させる、ことである。これにより、複数のヒット位置近傍文字列を限定された領域内に表示させることが容易となる。複数の検索対象情報に対してキーワードを指定して所望の情報を選ぶ場合には、ヒットした複数の情報のそれぞれにについての複数のヒット位置近傍文字列を表示させることが望ましく、そのような場合には、各ヒットした情報に対する、ヒット位置近傍文字列表示用の画面領域を小さくすることが特に望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る検索プログラム、検索方法及び検索装置のいくつかの実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。発明の第2の実施の形態以降では、簡単化のために発明の第1の実施の形態と異なる点を主に説明するに止める。
【0023】
<発明の第1の実施の形態>
図1は、本発明に係る検索装置の一つの実施の形態を用いたネットワークシステムのブロック図である。図において、10は本発明に係る検索装置の一つの実施の形態であり、以下では、検索エンジンと呼ぶことがある。後に説明するように、検索装置10には検索プログラムの一つの実施の形態が組み込まれ、その検索プログラムと検索装置10の回路とにより、本発明に係る検索方法の一つの実施の形態が使用される。この検索プログラムは、本発明に係る検索プログラムの一つの実施の形態を実現する。検索装置10は、本発明に係る検索装置の一つの実施の形態を実現する。これらのことは後に示す他の実施の形態においても同じである。
【0024】
20はインターネット、30は、インターネット20に接続されたいずれかのウェブサイトを示し、ウェブサイトは、WWWサーバ装置とも呼ばれる計算機により構成される。40は、インターネット20に接続された、いずれかの利用者が使用する情報端末の例を示す。インターネット20には、多数のウェブサイトが接続されているが、図では簡単化のために一つのウェブサイト30のみを例示する。このことは、利用者の情報端末40についても同じである。
【0025】
情報端末40は、例えば、パソコンあるいはワークステーションからなり、当該情報端末上には、ウェブブラウザプログラム41が組み込まれていて、利用者は当該プログラムを介してウェブサイト30が保持する情報を閲覧することができる。情報端末40は、少なくともインターネット20に接続された通信インタフェースと、処理を行うための中央演算装置と、処理結果を記憶するための記憶装置と、利用者が操作を行うための入力装置と、処理結果を表示するための表示装置を備えるが、これらの装置は簡単化のために図示していない。なお、情報端末40は、ウェブブラウザプログラム41の機能が組み込まれた、個人情報端末(PDA)等の情報処理装置あるいは携帯電話機等でもよい。
【0026】
検索装置10は、インターネット20に接続された多数のウェブサイト30等に保持された多数の情報をあらかじめ取得しておき、いずれかの利用者が、キーワードを指定して検索を要求したときに、当該取得済みの情報の中から当該キーワードにヒットする情報を検索し、ヒットした複数の情報に関する情報を利用者の情報端末40に送信するようになっている。
【0027】
11は、インターネット20を介してウェブサイト30あるいは情報端末40との間で通信を行うためのインタフェースを司るウェブサーバプログラムであり、12は、インターネット20に接続された多数のウェブサイト30等に自動的に繰り返しアクセスして更新された情報あるいは新しい情報を収集するための情報収集用ロボットプログラム(以下では単にロボットと呼ぶこともある)であり、13は、ロボット12がアクセスすべきインターネット20上の複数のページのそれぞれのアドレス(URL)を保持する収集先URLリストであり、ロボット12が情報収集時に使用する。14は、収集された情報を保持する収集情報リポジトリであり、検索装置10内に設けられた記憶装置(例えば磁気ディスク記憶装置)内に設けられる。
【0028】
15は、検索プログラムであり、例えばCGIプログラムにより構成され、利用者が指定したキーワードを有する情報を収集情報リポジトリ14から検索するのに使用される。16は、検索の結果ヒットした複数の情報のそれぞれから生成される、後に説明するヒット位置名を埋め込んだ情報を格納するためのヒット情報リポジトリであり、検索装置10内に設けられた図示しない記憶装置(例えば磁気ディスク記憶装置)内に設けられる。17は、ヒット情報リポジトリに格納された、ヒット位置名埋め込み済みのヒット情報を管理するために使用されるヒット情報管理テーブルである。18は、期限管理プログラムであり、検索プログラム15によりヒット情報リポジトリ16に記憶されたヒットファイルあるいは検索プログラム15によりヒット情報管理テーブル17に記憶されたキーワードの有効期間を管理する。
【0029】
ウェブサイト30に保持される情報は、一般にはHTML(HyperText Markup Language)形式によって記述された文書情報であり、各HTMLファイルはページと呼ばれ、インターネット20上での一意なアドレスであるURLによって当該ページの格納位置が指定される。各ページの参照はURLを指定することによって行われる。
【0030】
ページにはインターネット上の他のページを示すURLを埋め込むことが可能であり、これはリンクと呼ばれる。インターネット上に公開されたページは、公開者の手によってそのページの内容に応じたリンクが設けられ、情報として整理される。公開者単位に整理された複数のページは、集合してWebサイトを形成する。更に、Webサイトは他のWebサイトとリンクされ、集合してWWW(World Wide Web−単に「Web」と呼ばれることが多い)を形成する。
【0031】
図2は、ウェブサイト30に保持されたHTMLファイルの一例を示している。HTMLファイル100には、当該ファイルの識別情報として使用可能なタイトルを示すタイトルタグ部分(<title>から</title>まで)101があり、当該タイトルタグ部分の後に見出しタグ部分(<h3>から</h3>まで)102がある。当該見出しタグ部分102の後に第1の段落タグ部分(<p>から</p>まで)103、第2の段落タグ部分(<p>から</p>まで)104、…を含んでいる。
【0032】
図3は、当該HTMLファイルを情報端末40にウェブブラウザプログラム41により表示したときの画面200の例を示す。ただし、図では、情報端末40に表示される、HTMLファイル内の情報の一部のみを示し、ウェブブラウザプログラム41により表示される、利用者が操作するためのボタン等は簡単化のために図示していない。なお、図3において、タイトルは他の部分より大きなサイズの文字を用いて表示されているが、この文字サイズを示す属性は、図2に示されたタイトルタグ部分101には埋め込まれているが、図では簡単化のために示されていない。
【0033】
図2から分かるように、HTMLファイル100は、上記キーワードを、タイトルタグ部分101以外にも、見出しタグ部分102の第2行目と、第2段落タグ部分103の先頭に「電子帳票」という文字列を含んでいる。したがって、利用者が、キーワードとして「電子帳票」を指定して検索を要求した場合、上記HTMLファイルはヒットすることになる。
【0034】
図4は、収集先URLリスト13の例を示す。収集先URLリスト13には、収集すべきページの各々のURLを格納する収集先ページURLフィールド131が設けられている。ロボット12は、収集先URLリスト13に登録されたURLのページを取得したときに、取得したページを収集情報リポジトリ14に格納するとともに、取得日時132と他の当該ページに関する情報をフィールド133から135に格納する。すなわち、そのページのタイトル、概要、キーワード群をそれぞれフィールド133、134、135に格納する。
【0035】
取得日時フィールド132には、ロボット12が当該ページを取得した日付と時刻とが格納され、タイトルフィールド133には、当該ページのタイトルタグ部分に含まれたタイトルを示す文字列が記憶される。
【0036】
概要フィールド134には当該ページの概要を表す文字列が格納される。取得したページ内に、タイトルタグにつづいて「概要」あるいは「要約」という見出しの付いた見出しタグあるいは段落タグがあるときには、その見出しタグあるいは段落タグ内の文字列を例えば文字数に関する制限の範囲で概要に使用することができる。タイトルタグにつづいて「概要」あるいは「要約」という見出しの付いた見出しタグがない場合には、タイトルタグに続く文字列をあらかじめ定めた文字数の制限内であるいは句読点数の制限内で概要に使用することができる。
【0037】
キーワードフィールド135には、当該ページに対して当該ページを保持するウェブサイトがあらかじめ定めたキーワード群を取得しあるいはロボット12が当該ページから複数のキーワードを取得し、あるいは望ましくはこれらの両方のキーワードが格納される。
【0038】
図4には、URLがである取得済みのページに関して収集先URLリスト13に登録される情報の例が示されている。そのページのURLは、「http://www.hitachi−xx.co.jp/products/Repmission.html」であり、このページのタイトルは「電子帳票」であり、概要は、「…帳票関連業務をトータルサポートする…」であり、キーワード群は「帳票、ペーパレス化、電子帳票、運用コスト削減、利用効率向上、…」であることが分かる。
【0039】
なお、ロボット12は、取得したページにリンク先が埋め込まれている場合、そのリンク先のURLが収集先URLリスト13に登録されているか否かをチェックし、登録されていない場合には、収集先ページURLフィールド131にそのURLを登録する。ロボット12は、収集先ページURLフィールド131にURLが登録され、他のフィールドに情報が登録されていないページがある場合、当該ページを未収集のページとして収集し、フィールド132から135に対応する情報を格納する。一方、収集先URLリスト13のフィールド131から135に情報が登録されたページは、収集済みのページである。ロボット12は、収集済みのページに再度適当な時間間隔でアクセスし、当該ページが更新されているか否かをチェックし、更新されているときには、収集先URLリスト13のフィールド132から135又はその一部を更新後のものに対応させて書き替える。
【0040】
図5は、検索装置10内の図示しない記憶装置(例えば、磁気ディスク記憶装置)内に設けられたディレクトリの例を示す。本実施の形態では、収集情報リポジトリ14、検索プログラム15、ヒット情報リポジトリ16は、簡単化のために上記記憶装置内に保持されていると仮定している。
【0041】
ディレクトリ search.local は、検索プログラム15その他のプログラムを保持するディレクトリの例である。このディレクトリに保持されている図示されたファイル search.cgi は、検索プログラム15の例である。利用者の情報端末40上のウェブブラウザプログラム41から発信された検索要求は、ウェブサーバプログラム11に受信され、ウェブサーバプログラム11は、検索プログラム15を起動し、ウェブサーバプログラム11は、その処理結果を受け取り、要求元のウェブブラウザプログラム41に送信する。このように、本実施の形態では検索プログラム15はCGIプログラムであるが、本発明は他のタイプの検索プログラムにも適用できることは言うまでもない。
【0042】
ディレクトリ collectedfile は、ロボット12によりウェブサイトから収集された多数のページを保持するためのディレクトリであり、このディレクトリとその下位のディレクトリが収集情報リポジトリ14を実現している。本実施の形態では、取得されたページに対して、このディレクトリの下位に、そのページのURL内のドメイン名と同じ名称を有するディレクトリを生成し、そのディレクトリの更に下位のディレクトリとして、当該URL内のパスと同じパスを有するディレクトリを生成し、当該下位のディレクトリに、当該ページが保持される。
【0043】
図では、取得されたページを保持するためのディレクトリの例として、図4に例示したURLを有するページが取得されたときに、当該ページを保持するのに使用される複数のディレクトリが示されている。ディレクトリ collectedfile の下位のディレクトリとして、このURLのドメイン名「www.hitachi−xx.co.jp」を有するディレクトリが生成され、更にパス「/products」に対応するディレクトリ名「products」を有する下位のディレクトリが生成され、当該下位のディレクトリに当該ページの内容を示すファイル Repmission.html が保持されている。このように、取得したページのURLと当該ページを保持するディレクトリとを対応させると、任意の取得済みのページのファイルの格納位置を判別することが容易となる。しかし、本発明は、このような特定のディレクトリの構成に限定されない。
【0044】
図5には、他のディレクトリとして「hitfile」というディレクトリが示されているが、このディレクトリとその下位のディレクトリは、利用者が要求した検索に対してヒットしたヒットファイルを保持するのに使用され、ヒット情報リポジトリ16を実現するものである。このディレクトリ「hitfile」の下位のディレクトリは後に説明する。
【0045】
なお、本実施の形態では、ウェブサイト30等から収集されたHTMLファイルに画像ファイルあるいは音声ファイル等の他のファイルが埋め込まれていても、HTMLファイルのみを取得して、そのHTMLファイルに埋め込まれた画像その他のファイルは取得しないこととする。更に、後に述べるように、ヒットファイルのヒット位置とその後続の部分を表示するときには、元のページに埋め込まれた画像その他のファイルを表示あるいは出力しないこととする。
【0046】
しかし、本発明は、ウェブサイトから収集されたHTMLファイルに画像ファイルあるいは音声ファイル等の他のファイルが埋め込まれている場合に、ヒットファイルのヒット位置とその後続の部分を表示するときに、元のページに埋め込まれた画像その他のファイルを表示あるいは出力させることも可能であり、このためのいくつかの実施の形態は後に述べる。
【0047】
図6は、利用者が使用する情報端末40上のウェブブラウザプログラム41の処理の概略フローチャートを示す。図7と図8は、検索プログラム15の処理の概略フローチャートの異なる部分を示す。ウェブブラウザプログラム41では、まず、利用者の操作によりインターネット20を介して検索装置10へアクセスする(ステップS411)。利用者が入力したキーワードを指定して検索要求を検索装置10に送信する(ステップS412)。ここでは簡単化のために利用者は一つのキーワードを指定すると仮定する。検索要求は、たとえは、下記の式1により表される通信情報を送信することにより検索装置10に転送される。
【0048】
【数1】
通信情報=http://www.searchengine.co.jp/search.local/search.cgi (1)
?q=%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%B8%B3%E7%A5%A8
【0049】
ここで、「www」から「search.cgi」までがアクセスすべき検索プログラム15のURLを示す。このうち、「www.searchengine.co.jp」は、検索装置10のドメイン名であり、「search.local」は、そのドメイン内のパスを表し、具体的には、図5に示したように、検索プログラム15として使用する「search.cgi」が格納されているディレクトリを表す。上記URL中の「search.cgi」は、アクセスすべきファイルを指定し、今の場合には、検索プログラム15が指定されている。「?q=」以降はこの検索プログラム15に引き渡すべき引数を表し、具体的には、利用者が指定したキーワードを16進コードでコード化した記号列である。ここではキーワードとして「電子帳票」が指定されたと仮定している。
【0050】
図7において、検索プログラム15は、情報端末40のウェブブラウザプログラム41から要求を受信し(ステップS151)、受信した要求の種別を判別する(ステップS152)。後に説明するように、情報端末40のウェブブラウザプログラム41は、検索要求の他に、検索を実行してヒットしたファイル内のヒット位置を参照するヒット位置参照要求も検索プログラム15に送信できるようになっている。本実施の形態では、検索要求は、検索に使用するキーワードを指定するが、ヒット位置参照要求は、キーワード以外にヒット位置を参照したいヒットファイルの元のURLを指定する。
【0051】
検索要求を受信した場合の検索プログラム15の処理のフローは、図7のステップS153以降に示されている。検索プログラム15は、まず、収集情報リポジトリ14から、受信した検索要求に含まれたキーワードを有する複数のファイル(ヒットファイル)を検索する(ステップS153)。ヒットファイルの検索には、収集先URLリスト13に登録されたキーワードフィールド135に、当該キーワードが含まれているか否かをチェックすればよい。一致するキーワードを有するページに対して収集先URLリスト13に記憶された、URLとタイトルと概要を収集先URLリスト13のフィールド131、133、134からそれぞれ取得する(ステップS154)。
【0052】
各ヒットファイルについて、当該ファイル内の複数のヒット位置を検索し、それらのヒット位置に順にファイル内の文字列とは無関係であり、当該ヒットファイル内で一意であるヒット位置名を割り当てる(ステップS155)。例えば、「HIT0001」、「HIT0002」、「HIT0003」、…等のヒット位置番号がヒット位置名として割り当てられる。ただしタイトル中の文字列がヒットした場合には、当該文字列にはヒット位置名を割り当てない。本実施の形態では、タイトルはヒット部分を含んでいるか否かに関係なくヒットファイル一覧表示用ファイルにより表示されるようになっているからである。タイトルを表示しないときには、タイトルに含まれたキーワードにもヒット位置名を割り当てればよい。
【0053】
その後、ヒット情報管理テーブル17(図15)に、検索に使用したキーワードを登録し、更にそのときの日時を当該キーワードの使用日時として登録する(ステップS156)。ヒット情報管理テーブル17の内容は、後に説明する。その後、検索結果として、各ヒットファイルに関する情報を含み、ヒットファイルを利用者の情報端末40に一覧表示するためのHTMLファイルであるヒットファイル一覧表示用ファイル310を生成する(ステップS157)。以下では、ヒットファイル一覧表示用ファイル310のファイル名を「hitfilelist.html」とする。本ファイルもHTMLファイルである。本ファイルの具体例は後に説明する。
【0054】
ヒット情報リポジトリ16用のディレクトリ「hitfile」(図5)の下位のディレクトリとして、検索に指定されたキーワード(ここではキーワードを一般的に「KEY1」と表示する)を名称とするディレクトリ「KEY1」を生成し、そのディレクトリ「KEY1」に上記ヒットファイル一覧表示用ファイル310(hitfilelist.html)を格納する(ステップS158)。最後に、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を情報端末40に送信する(ステップS159)。
【0055】
図6において、ウェブブラウザプログラム41は、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を受信して表示する(ステップS413)。
【0056】
図10は、ヒットファイル一覧表示用ファイル「hitfilelist.html」(310)の例を示す。この例では、ヒットファイル一覧表示用ファイル310には、タイトルを示す見出しタグ部分311と、概要を示す段落タグ部分312と、当該ファイル内の異なるヒット位置の番号を順次画面に表示するためのヒット位置番号表示用文字列313、314、315、…と、それぞれのヒット位置に対応して設けられ、対応するヒット位置番号表示用文字列につづいて設けられた複数のアンカータグ部分316、317、318、…とが含まれる。
【0057】
各ヒットファイルの見出しタグ部分311は、当該ヒットファイルに含まれたタイトルタグ部分311に含まれたタイトル文字と同じ文字列を含む見出しタグ部分であり、このタグに含まれたタイトル文字には、当該ヒットファイルに対するインターネット上の元のページのURL(図の例ではhttp://www.hitachi−xx.co.jp/products/Repmission.html)がリンク先のファイルを指定するリンク先情報として埋め込まれている。
【0058】
段落タグ部分312には、当該ヒットファイルの概要が含まれている。概要には、収集先URLリスト13の概要フィールド134にあらかじめ記憶された内容が使用される。しかしながら極端な場合には、概要を含む見出しタグを省略することもできる。以下に説明するように、本実施の形態では、各ヒット位置ごとに、ヒット位置近傍の文字列が表示されるので、概要の代わりに使用することもできる。しかし、望ましくは、概要を表示したうえで、各ヒット位置ごとにヒット位置の近傍の文字列を表示することである。その方法によれば、ヒットしたファイルが利用者に有効な情報を含むか否かを推定しやすいからである。
【0059】
各ヒット位置をヒット先に指定するアンカータグ316、317、318等に含まれた文字列「電子帳票システム登場…」は、キーワード「電子帳票」にヒットした最初のヒット位置における当該キーワードとその近傍の文字列の例である。同様に、「電子帳票システム「RepMission …」」、「電子帳票ソリューションを …」は、第2、第3のヒット位置における当該キーワードとその近傍の文字列の例である。以下では、ヒット位置におけるキーワードとその近傍の文字列をヒット位置近傍文字列と呼ぶことがある。
【0060】
本実施の形態では各ヒットファイル内に出現したキーワードの近傍の文字列として、当該キーワードの後続の文字列をあらかじめ定めた文字数の範囲内であるいはあらかじめ定めた句読点数の句読点が出現する範囲内で選ばれる。ヒットファイル内に出現したキーワードの近傍の文字列を選ぶために他の方法を使用してもよい。
【0061】
例えば、当該キーワードが含まれる段落の先頭からその段落の後続の段落に属する文字列を含め、当該キーワードが含まれているという条件下で、かつ、あらかじめ定めた文字数の範囲内あるいはあらかじめ定めた句読点数が出現するまでの範囲で選んでもよい。あういは、当該キーワードが属する段落に含まれる当該キーワードに先行する文字列を全て含んでいてもよい。
【0062】
あるいは、当該キーワードを修飾する文字列あるいは当該キーワードが含まれる段落内の、当該キーワードに先行する最初の句読点より当該キーワードの前までの部分又はその先行する句読点がない場合には当該キーワードが含まれる段落の先頭の部分以降の先行する文字列が含まれていてもよい。これらの先行する文字列とキーワードに続く後続の文字列としては、ヒット位置近傍の文字列の全体の字数があらかじめ定めた文字数の範囲内になるようにあるいは当該キーワードの後にあらかじめ定めた句読点数の句読点が出現するまでの範囲内になるように選んでもよい。
【0063】
図11は、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を情報端末40のウェブブラウザプログラム41により表示させたときの当該ファイルを表示するウィンドウ410の表示内容の一例を示す。なお、このとき画面には、ウェブブラウザプログラム41により表示される複数のボタン、スクロールバー等も表示されるが、これらのボタン等は簡単化のために図示されていないで、ウィンドウ410のみが示されている。このウィンドウ410には、各ヒットファイルについて、タイトル411と、概要412と、ヒット位置1、2等のヒット位置番号表示用文字列413、414、415、…のそれぞれの後に、対応するヒット位置におけるヒット位置近傍文字列416、417、418、…が同時に表示される。
【0064】
タイトル411と複数のヒット位置近傍文字列416、417、418、…に付けられた下線は、これらの文字列にはリンク先にリンクするためのリンク情報が埋め込まれていることを示す。なお、利用者が画面に表示されていない他のヒットファイルについての検索結果を見たいときには、ウェブブラウザプログラムに備えられている、図示していない縦方向に延びたスクロールバーを使用して、ヒットファイル一覧表示用ファイルの下方部を画面に表示させればよい。
【0065】
一般には、同じキーワードを含む情報と言ってもそれらの情報の内容は非常に多種多様であり、利用者が望む情報はそれらのうちの特定の情報であるのが普通である。したがって、タイトルと概要だけでは、ヒットファイルが利用者の望む情報を含んでいるか否かはすぐには判断できない場合も多い。しかし、本実施の形態では、各ヒット位置におけるヒット位置近傍の文字列が表示されるので、当該ヒットファイル内での複数の位置に出現するキーワードとその近傍の文字列を直ちに知ることができ、それらの近傍の文字列を見ることにより、ヒットファイルが当該キーワードに関してどのような情報を含んでいるかをより詳細に知ることができる。この結果、利用者は当該ヒットファイルが自己の希望する情報を含んでいるか否かをより適切に推測することが可能になる。
【0066】
しかも、本実施の形態のように、各ヒット位置近傍の文字列が、タイトル、概要が表示されるときに同時に表示されると、利用者は何の操作しなくてもそれらのヒット位置近傍文字列を知ることができる。しかも、本実施の形態のように各ヒット位置近傍の文字列がタイトル、概要が表示されているウィンドウ内に、それらの情報に続く位置に並べて表示されると、タイトル、概要の内容を見た後に直ちにこれらのヒット位置近傍文字列を見ることができる。
【0067】
更に、本実施の形態のように、複数のヒット位置のそれぞれにおけるヒット位置近傍の文字列が同時に表示されると、利用者は、当該ヒットファイル内での複数の位置に出現するキーワードの近傍の文字列を、何の操作をしなくても直ちに知ることができ、それらの近傍の文字列を見ることができる。このように、本実施の形態では、利用者は各ヒットファイルに関する複数のヒット位置近傍文字列を見ることができるので、各ヒットファイルが当該キーワードに関してどのような情報を含んでいるかをより詳細に知ることができる。この結果、利用者は当該ヒットファイルが自己の希望する情報を含んでいるか否かをより適切に推測することが可能になる。
【0068】
利用者がタイトルと概要と複数のヒット位置近傍の文字列を見ただけではヒットファイルが利用者の希望する情報を含んでいるか否かについて利用者がまだ判断しかねるとき、本実施の形態では、ヒットファイルのうち利用者が指定したヒット位置のキーワードとその後続部分を表示させることができるようになっている。すなわち、図10に関して簡単に説明したように、また後に詳細に説明するように、各ヒット位置近傍文字列には、各ヒットファイル内の対応するヒット位置をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている。
【0069】
したがって、図11に示すウィンドウ410が表示されている状態で、利用者がいずれかのヒット位置近傍文字列をマウス等のポインティングデバイスを用いて選択したとき、当該ヒット位置近傍情報に埋め込まれたリンク情報を用いて、当該リンク先にあるヒット位置のキーワードとその後続部分が表示されるように、当該ヒットファイルが、ヒットファイルの表示ウィンドウ410とは別のウィンドウに表示される。したがって、複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列は、複数のヒット位置の一つを利用者に指定させるためにヒット位置指示用情報として使用されている。
【0070】
図12は、最初のヒットファイルの最初のヒット位置の近傍の文字列「電子帳票システム登場…」が選択されたときに他のウィンドウ420に表示されるヒットファイルの部分の例を示している。ヒット位置近傍文字列が選択されたときには、対応するヒット位置とその後続の部分が少なくとも表示される。すなわち、ヒットした位置にあるキーワードが属する段落内の当該キーワード以降の文字列と、後続の段落の文字列も表示される。しかし、ヒット位置とその後続の部分を表示するときに、ヒット位置の前に位置するいくつかの文字列が表示されてもよい。図の例では、当該ヒット位置のキーワードが含まれる段落内の当該キーワードの前方の文字列も全て表示されている。
【0071】
図13は、最初のヒットファイルの第2のヒット位置の近傍の文字列「電子帳票システム「RepMission」…」が選択されたときにウィンドウ420に、図12の内容に切り替えて表示されるヒットファイルの部分を示している。
本実施の形態では、図11に例示したヒットファイル一覧表示用ファイル310に含まれた複数のヒット位置近傍文字列のうちいずれが選択されてもヒットファイルのうち当該選択されたヒット位置のキーワードとその後続部分が表示されるウィンドウには同一のウィンドウ420が使用される。なお、ウィンドウ420に表示されたヒットファイルの後方あるいは前方の内容を表示するには、図には示していないが、ウィンドウ420に設けられた縦方向のスクロールバーを操作すればよいようになっている。
【0072】
こうして、ウィンドウ410のみでは、ヒットファイルが利用者の希望するファイルか否かについての判断に迷う場合に、利用者は、当該ヒットファイルのヒット位置近傍文字列を一つ又は複数個選択すると、当該ヒットファイルのうち選択したヒット位置のキーワードとその後続の部分が画面に表示されるので、当該ヒットファイルに含まれた、キーワードに関連する内容をより詳しく知ることができる。したがって、利用者は当該ヒットファイルが自己の希望する情報を含んでいるか否かをより適切に推測することが可能になる。
【0073】
更に、場合によっては、いずれか一つ又は複数のヒット位置近傍文字列とそれぞれの後続部分を見るだけで、ヒットファイルから希望する情報が得られる場合がある。この場合には、ヒットファイルが所望の情報を含んでいるかの推測をしている過程で希望する情報を得られたことになる。また、利用者がいずれかのヒットファイルのタイトルと概要と複数のヒット位置近傍文字列を見た段階で、当該ヒットファイルが希望する情報を有するものであると判断したときでも、各ヒット位置近傍文字列を選択して、当該ヒット位置近傍文字列とその後続の部分を表示させることも有効な場合が多い。一般に、利用者が求める情報は、利用者が指定したキーワードの出現位置の近くにあることが多いからである。したがって、本実施の形態における各ヒット位置とその後続部分を表示させることには、ヒットファイル中の利用者が希望する部分を得ることも容易にするという利点もある。
【0074】
以下では、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示されている状態で利用者が行った操作に対する検索装置10が行う処理の詳細を図8のフローチャートを参照して説明し、そのときのウェブブラウザプログラム41が行う処理も図6を参照して説明する。
【0075】
まず、ウェブブラウザプログラム41は、図6のステップS414において、利用者の操作がいずれかのヒットファイルのヒット位置を選択する操作であると判断したときには、利用者が指定したヒット位置が属するヒットファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルを検索装置10に要求する(ステップS415)。この要求は、図10に例示したヒットファイル一覧表示用ファイル310内のヒット位置番号表示用文字列「<ヒット位置1>」等の後に埋め込まれたアンカータグ部に基づいて生成される。以下ではそのアンカータグ部の内容を説明する。
【0076】
「target=”search”」の後の「 > 」より後でアンカー終了タグ「 </a> 」の前にある「電子帳票システム登場…」等の文字列は、各ヒット位置に対応するヒット位置近傍文字列であり、この文字列にアンカータグが埋め込まれている。この文字列が、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示されたときに、図11に示すように、ヒット位置番号表示用文字列413、…の後に文字列416として表示される部分であり、通常は下線を付けて表示される。なお、ヒット位置番号表示用文字列にもリンク情報を埋め込むように、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を変更することも可能である。あるいは、ヒット位置近傍文字列に埋め込まれたリンク情報を、ヒット位置番号表示用文字列、例えば「<ヒット位置1>」に埋め込んでもよい。しかし、ヒット位置近傍文字列にリンク情報を埋め込むほうが望ましい。利用者はヒット位置近傍文字列を見ている段階でその文字列を選択することにより対応するヒット位置へのリンクを指示できるので、リンクの指示操作が容易であるという利点がある。
【0077】
各ヒット位置番号表示用文字列の後に埋め込まれたアンカータグ部分内の「#HIT0001」、「#HIT0002」、「#HIT0003」、…は、対応する第1、第2、第3、…のヒット位置に割り当てられたヒット位置名「HIT0001」、「HIT0002」、「HIT0003」、…をリンク先として指定するためのリンク情報である。ヒット位置名「HIT0001」、「HIT0002」、「HIT0003」、…は、ヒットファイル内の対応するヒット位置に埋め込まれるべきヒット位置名であるが、この時点ではまだ埋め込まれていない。複数のヒット位置番号表示用文字列313、314、315、…の後に埋め込まれた複数のアンカータグ部分は、このリンク先ヒット位置を示す情報とヒット位置近傍文字列を除いて同じである。
【0078】
ヒットファイルに対してヒット位置名の埋め込みは、当該ヒットファイルのコピーに対して行われる。すなわち、コピーされたヒットファイル内のヒット位置にリンク先と使用されるヒット位置名を示すアンカータグ部が埋め込まれる。得られたファイルをヒット位置名埋め込み済みファイルと呼ぶ。
【0079】
図14は、図2に例示したファイル100がヒットした場合に、当該ファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルの例を示す。図において、ヒット位置名埋め込み済みファイル110内の複数のタグ部分111、112、113、114、…は、図3に示されたタグ部分101、102、103、…に対応するものである。
【0080】
見出しタグ部112内の、「電子帳票」には、最初のアンカータグがリンク先を示す最初のアンカータグが埋め込まれている。すなわち、アンカー開始タグ「<A 」からアンカー終了タグ「 </A> 」までのアンカータグが、キーワードにヒットした文字列「電子帳票」に対して埋め込まれ、このアンカータグにはリンク先名として指定可能な、当該ヒットファイル内で一意な名称である NAME=“HIT0001”が付与されている。この「HIT0001」がリンク先に指定可能なヒット位置名を表す。同様に、段落タグ114についても、キーワードにヒットする「電子帳票」に名称「HIT0002」をリンク先名として指定可能にするアンカータグが埋め込まれている。なお、図13の例では、タイトルタグ部111にもキーワード「電子帳票」にヒットする文字列が含まれているが、ここにはアンカータグは含まれていない。その理由は前に述べたとおりである。
【0081】
なお、このリンク先を埋め込んだヒットファイル110は、本実施の形態では、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が生成されたときには、まだ生成されないで、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示された状態でいずれかのヒット位置近傍文字列が利用者により選択され、ウェブブラウザプログラム41がその文字列に埋め込まれたリンク先へのリンクを要求したときに、生成される。その理由は後に述べる。
【0082】
図10に戻り、各ヒット位置に対するアンカータグ部316、317、318、…に埋め込まれたリンク情報のうち、「www.searchengine.co.jp」は、検索装置10のドメイン名であり、「search.local」は、検索装置10の中の検索プログラム15が格納されたディレクトリを示すパス情報であり、「search.cgi」は、検索プログラム15のプログラム名であることは式1に示した通信情報に関して既に説明したとおりである。
【0083】
「t=www.hitachi−xx.co.jp/Products/ RepMission.html」は、検索プログラム15に引き渡されるべき第1の引数tを表し、ここでは、ヒットしたファイルの元のURLのうち、プロトコル指定部「http://」を簡単化のために除いた部分である。以下では、このプロトコル指定部「http://」を除いたURLも簡単化のためにURLと呼ぶことがある。必要に応じてプロトコル指定部も第1の引数に含ませてもよい。「q=%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%B8%B3%E7%A5%A8」は、検索プログラム15に引き渡されるべき第2の引数qを表し、ここでは、検索に使用されたキーワード「電子帳票」を16進コードでコード化した記号列である。
【0084】
「#HIT0001」は、上記ヒットファイルのうちウェブブラウザプログラム41の画面に表示すべきヒット位置に割り当てられたヒット位置名を指定する値である。「target=”search”」は、上記ヒットファイルを表示すべきウィンドウの名称が「search」であることを指定する値である。結局、最初のヒット位置に対応するアンカータグ部316に埋め込まれた上記リンク情報は、上記ヒットファイルのうち、キーワード「電子帳票」にヒットする最初のヒット位置とそれ以降の部分を、名称が「search」というウィンドウに表示することを要求するヒット位置参照要求を含んでいることになる。他のヒット位置に対応するアンカータグ部317、318等に埋め込まれたリンク情報も同じである。
【0085】
いずれかのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列が利用者により選択されたときに、当該文字列に埋め込まれたリンク情報のうち、ヒット位置指定情報「#HIT001」とウィンドウ名指定情報「target=”search”」以外の部分が検索装置10に送信される。ウェブブラウザプログラム41は、ヒット位置指定情報「#HIT001」とウィンドウ名指定情報「target=”search”」を内部に記憶し、後に検索装置からヒット位置名埋め込み済みファイルが返送されたときに、当該ファイルの表示を制御するのに使用する。検索装置10では、ウェブサーバプログラム11は、検索プログラム15に上記第1、第2の引数を引き渡す。検索プログラム15は、ファイルのURLを指定する第1の引数tと、キーワードを指定する第2の引数qを引き渡されたときには、要求元であるウェブブラウザプログラム41からの要求が、第1の引数tにより指定されたヒットファイル内のヒット位置への参照を要求するヒット位置参照要求であると判断する(図7のステップS151)。
【0086】
ヒット位置の参照要求を受信した場合の検索プログラム15の処理のフローは、図8に示されている。検索プログラム15は、まず、要求されたヒット位置に関連するキーワードがヒット情報管理テーブル17中に存在するか否かを確認する(図8のステップS160)。
【0087】
既に説明したように、検索の結果ヒットしたファイルが見つかると、検索に使用されたキーワードがヒット情報管理テーブル17に記憶され、更に生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルがヒット情報リポジトリ16内に格納される。しかし、ヒット位置名埋め込み済みファイルの生成後の経過時間が所定の期間を越えると、利用者は、そのヒット位置名埋め込み済みファイルをもはや使用していないと推測することができる。そこで、後に説明するように、期限管理プログラム18が、期間を超過したヒット位置名埋め込み済みファイルをヒット情報リポジトリ16から削除し、当該ヒットファイルの検索に使用したキーワードをヒット情報管理テーブル17から削除するようになっている。
【0088】
したがって、図8のステップS160において、ヒット位置参照要求が指定したキーワードがヒット情報管理テーブル17にないと判断された場合には(ステップS161でNo)、検索を実行した後の経過時間が所定の有効期限を越えたために、当該キーワードが既にヒット情報管理テーブル17から削除されたと判断することができる。
【0089】
したがって、検索プログラム15は、ステップS161において、キーワードがヒット情報管理テーブル17内に存在しないと判断されれば、検索結果保持期限の有効期限切れメッセージを生成し、要求元のウェブブラウザプログラム41に送信して(ステップS169)、処理を終了する。一方、ステップS161において、キーワードがヒット情報管理テーブル17中に存在すると判断されれば、検索プログラム15は、以下の処理を行う。
【0090】
まず、ヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みか否かを確認する(ステップS162)。今の場合、生成済みでない(ステップS163でNo)と仮定すると、検索プログラム15は、第1の引数tで指定されたファイルを収集情報リポジトリ14から読み出し、第2の引数qで指定されたキーワードにヒットする複数のヒット位置を検出し、各ヒット位置にヒット位置名を割り当て、各ヒット位置に当該ヒット位置名をリンク先に指定するためのリンク先情報を埋め込み、得られたヒット位置名埋め込み済みファイルをヒット情報リポジトリ16に格納する(ステップS164)。以下では、生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルの名称を、元のヒットファイルの名称(今の例では、Repmission.html)の拡張子の前に「−hitpositionembedded」を付加して示す。今の例では、ヒット位置名埋め込み済みファイル「Repmission−hitpositionembedded.html」が得られる。その内容の例は、図14に既に示したとおりである。
【0091】
ヒット情報リポジトリ16内で、上記生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルが格納されるディレクトリは、検索に使用された上記リンク情報の第2の引数qで指定されたキーワードKEY1の下位に設けられ、上記リンク情報の第1の引数tで指定された、ヒットファイルの元のURL内のドメイン名とパスを反映するディレクトリである。今の例では、ヒットファイルの元のURLは、「www.hitachi−xx.co.jp/Products/ RepMission.html」であるので、図5に示すように、ディレクトリKEY1の下位にドメイン名と同じ名称のディレクトリ「 www.hitachi−xx.co.jp 」が生成され、その下位にヒットファイルの元のパス名と同じ名称のディレクトリ「 Products 」が生成され、そのディレクトリに、生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルが格納される。
【0092】
図15に示すように、ヒット情報管理テーブル17には、検索に使用されたキーワード「KEY1」を格納するフィールド171と、検索結果を最近に使用したときの日時を表す使用日時を格納するフィールド172と、検索の結果ヒットした複数のヒットファイルのうち、ヒット位置名埋め込み済みファイルを生成したヒットファイルの元のURLを格納するフィールド173とを有する。既に図7のステップS156に関して述べたように、キーワードフィールド171と使用日時フィールド172には、検索プログラム15によりヒットファイル一覧表示用ファイルが生成され利用者の情報端末40に送信されたときに、検索に使用されたキーワードとそのときの使用日時が格納されている。
【0093】
図8のステップS164により、ヒット位置名埋め込み済みファイルが生成されたとき、検索プログラム15は、ヒット情報管理テーブル17のフィールド173に、対応するヒットファイルのURLを格納する(図8のステップS165)。以下では、ヒット位置名埋め込み済みファイルに対応するヒットファイルのURLを、ヒット位置名埋め込み済みファイルの元のURLと呼ぶことがある。ヒット位置名埋め込み済みファイルのURLを使用しないで、元のURLを使用するのは、簡便化のためであり、元のURLに代えて、ヒット位置名埋め込み済みファイルがヒット情報リポジトリ16に格納された状態での当該ヒット位置名埋め込み済みファイルのURLを使用してもよい。
【0094】
その後、検索プログラム15は、ヒット情報リポジトリ16から、上記ヒット位置参照要求で指定されたキーワードとヒットファイル名に対するヒット位置名埋め込み済みファイルを読み出す(ステップS166)。次に上記指定されたキーワードについて、ヒット情報管理テーブル17内の使用日時172をその時点での日時に更新する(ステップS167)。最後に読み込んだヒット位置名埋め込み済みファイルを、ウェブサーバプログラム11に引き渡す。ウェブサーバプログラム11は、要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルを、要求元のウェブブラウザプログラム41に送信する(ステップS168)。
【0095】
要求元の当該ウェブブラウザプログラム41は、ヒット位置名埋め込み済みファイルをウェブサーバプログラム11から受信すると、ヒット位置参照要求が指定したウィンドウ名「search」のウィンドウを表示し、その中に、受信したヒット位置名埋め込み済みファイル内のヒット位置参照要求が指定したヒット位置名を有するヒット位置とその後続部分を、図12に例示したように表示する(図6のステップS416)。
【0096】
図11に例示したヒットファイル一覧表示用ファイルをウェブブラウザプログラム41により情報端末40に表示している状態で、利用者がヒット位置へのリンクを再度要求したときには、図8のステップS163で、ヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みであるか否かが判断される。利用者が最初のヒットファイルの異なるヒット位置へのリンクを要求したときには、利用者が指示したヒット位置が属するヒットファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルは生成済みである。このことは、当該ヒットファイルの名称が、ヒット情報管理テーブル17内のフィールド173に、利用者が指摘したヒット位置に埋め込まれたキーワードが保持されているキーワードフィールド171に対応して記憶されていることから判断できる。
【0097】
図8のステップS163において、ヒット情報管理テーブル17を参照して利用者が指示したヒット位置が属するヒットファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みであるか否かを判断して、その結果、生成済みと判断した場合には、ステップS166の処理に移り、そこでは、既に説明したのと同じように、要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルが読み出され、更に、ステップS167で、同じキーワードに関する使用日時が更新される。その後、ステップS168で、ヒット位置名埋め込み済みファイルは、ウェブサーバプログラム11を介して要求元のウェブブラウザプログラム41に送信される。こうして、図13に例示したように、同じヒットファイル内の利用者が指定した他のヒット位置とその後続の部分が、既に説明したウィンドウ名「search」のウィンドウに表示される。
【0098】
図11に例示したように、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示されている状態で、利用者が他のヒットファイルに属するヒット位置を指定したときには、当該他のヒットファイルに対応するヒット位置名埋め込み済みファイルが生成されていないので、検索プログラム15は、既に説明したように、当該他のファイルについてステップS164からS168を実行する。この結果、当該他のファイルについて、ステップS164においてヒット位置名埋め込み済みファイルが生成され、ヒット情報リポジトリ16に格納され、ステップS165で、当該ヒット位置名埋め込み済みファイルの元のURLがヒット情報管理テーブル17内の同じキーワードに対するフィールド173に追加して格納される。こうして、フィールド173には、同じキーワードに対してヒットした複数のヒットファイルのうち、ヒット位置名埋め込み済みファイルが生成された複数のヒットファイルのURLが保持される。更に、先にステップS166で生成されたヒット位置名埋め込み済みファイルがステップS166で読み込まれ、ステップS168で要求元のウェブブラウザプログラムに送信される。ステップS167において、使用中のキーワードに対応する使用日時が更新される。
【0099】
一方、ウェブブラウザプログラム41は、図6のステップS414において、利用者が表示されたヒットファイル一覧表示用ファイル310のうちのいずれかのヒットファイルのタイトル部を選択したと判断したときには、そのタイトル部に埋め込まれたURLを有する元のページの送信をインターネット20を介していずれかのウェブサイト、例えば30に要求して(図6のステップS417)、当該ページを受信し、ヒットファイル一覧表示用ファイル310を表示しているウィンドウに表示する(ステップS418)。このページに画像ファイルその他のファイルが埋め込まれているときには、ウェブブラウザプログラム41はその画像ファイルその他のファイルも受信し当該ページに埋め込んで表示する。
【0100】
利用者は、ヒットファイル一覧表示用ファイル310が表示された状態において、以上の二つの操作を繰り返すことができる。利用者がヒットファイル一覧表示用ファイル310内のいずれかのヒットファイルのタイトル部を選んだ結果として、当該タイトル部に埋め込まれたURLを有する元のページがウェブブラウザプログラム41により表示されたときには、ウェブブラウザプログラム41が通常表示している戻りボタンを選択することにより、上記ヒットファイル一覧表示用ファイル310を再度表示することができ、上記二つの操作のいずれかを再度実行することができる。なお、ウェブブラウザプログラム41は、図6のステップS414において、利用者が上に述べた二つの操作以外の操作を行ったときには、対応する処理を実行する(図6のステップS419)。なお、利用者がウェブブラウザプログラム41の使用を終了したと判定されない限り(ステップS420)、上記ステップS414により、利用者の操作が判定され、その後の処理が実行される。
【0101】
なお、検索プログラム15により検索されたヒットファイルその他の検索結果の期限管理は期限管理プログラム18が行う。期限管理プログラム18は、検索プログラム15及びウェブブラウザプログラム41の動作とは無関係に起動される。例えば検索装置10により定期的に起動される。起動されると、図9に示すように、期限管理プログラム18は、まずヒット情報管理テーブル17から、いずれかのキーワードに対する使用日時を取得する(ステップS181)。取得された使用日時から現在の時刻までの経過時間が所定の閾値を超えていないか否かをチェックする(ステップS182)。この閾値としては、利用者が検索結果を使用開始後、使用を終了したと判断できる時間、例えば10分程度を使用することができる。
【0102】
経過時間が所定の閾値を超えているときは、ヒット情報リポジトリ16内の当該キーワードに対応するディレクトリと、それらのディレクトリに保存されているファイルを削除し、更に、ヒット情報管理テーブル17内の当該キーワードに関連するフィールド171、172、173を削除する(ステップS183)。その後、期限管理プログラム18は、ヒット情報管理テーブル17内にまだ処理すべきキーワードがあるか判定し(ステップS184)、処理すべきキーワードがあれば、ヒット情報管理テーブル17から次のキーワードを取得して(ステップS185)、ステップS182に戻る。処理すべきキーワードがなければ、処理を終了する。
【0103】
なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。更に、本実施の形態では、各ページに対するヒットファイルを生成するのは、利用者の検索要求に対して当該ページがヒットし、検索結果一覧表示用ファイルを表示して、更に当該ページに関するヒット位置近傍文字列を利用者のウェブブラウザプログラム41に表示させた後、いずれかのヒット位置近傍文字列が利用者により選択されたときに、当該ページに対するヒットファイルを生成した。当該ページに対するヒット位置近傍文字列が選択されなかったときには、ヒットファイルを生成する必要がないので、上記方法により、無用なヒット位置名埋め込み済みファイルを生成しなくてもよいことになる。しかし、ヒット位置近傍文字列を利用者が選ぶ前に、対応するヒット位置名埋め込み済みファイルを生成する方法を採ることもできる。この場合には、利用者がいずれかのヒット位置近傍文字列を選んだ後、遅延なくヒット位置名埋め込み済みファイルを使用して利用者が指定したヒット位置とその後続部分を直ちに表示できるという利点がある。この変形は以下に述べる他の実施の形態にも適用することができる。
【0104】
更に、本実施の形態では、ヒット情報管理テーブル17にヒット情報管理用情報を格納したが、ヒット情報管理テーブル17の代わりにCookie情報を利用してもよい。Cookie情報は、通常は単にCookieとも呼ばれ、クライアント装置がサーバ装置にアクセスしたときに、そのクライアント装置の利用者に関連する情報として、サーバ装置からクライアント装置に送信される情報であり、この情報はクライアント装置が後に同じサーバ装置にアクセスするときに、当該サーバ装置に返送され利用され、サーバ装置は、その後Cookie情報を更新してクライアント装置に送信する。
【0105】
本実施の形態において、ヒット情報管理テーブル17の代わりにCookie情報を利用する方法はいろいろあり得るが、いずれこの方法も上記実施の形態及び後に述べる他の実施の形態に適用することができる。以下にはその使用方法の一例を示す。ウェブブラウザプログラム41から最初に検索プログラム15に対してキーワードを指定して検索要求を送信したときに、ウェブサーバプログラム11が、要求元の利用者に当該ウェブサーバプログラム11に関してユニークな利用者識別情報を割り当て、上記利用者識別情報と受信した検索要求とキーワードと要求受信日時を検索プログラム15に転送するとともに、それらの情報を含むCookie情報を利用者の情報端末40に送信する。検索プログラム15は、ヒット情報管理テーブル17の代わりに、これらの情報を記憶する。Cookie情報を使用してヒットファイル管理情報を管理する方法を採る場合、ヒット情報管理テーブル17を使用する場合と異なる点は、利用者識別情報に対応して、キーワードと、使用日時と、先に説明したヒット位置名埋め込み済みファイルの元のURLとが管理されることである。
【0106】
これらの情報のうち、要求受信日時はヒット情報管理テーブル17内の使用日時172と同じ目的に使用される。情報端末40は、ウェブブラウザプログラム41が新たな要求を当該ウェブサーバプログラム11に送信する毎に、既に受信したCookie情報内の使用日時をその時の日時に変更して、当該ウェブサーバプログラム11に送信するようにすればよい。この結果、検索プログラム15は、利用者が検索結果の使用を終了したか否かは、情報端末40からウェブサーバプログラム11を介して受信したCookie情報内の使用日時から現在の時刻までの経過時間が所定の閾値を超えたか否かにより判断することができる。なお、この判断は、各利用者識別情報毎に行う点が上記実施の形態と異なる。
【0107】
ヒット位置名埋め込み済みファイルのURLは、いずれかのヒットファイルに対してヒット位置名埋め込み済みファイルが後に生成されたときに、検索プログラム15がウェブサーバプログラム11を介してその元のヒットファイルのURLをCookie情報に含めて利用者の情報端末40に送信するようにすればよい。この結果、検索プログラム15は、いずれかのヒットファイルに対するヒット位置名埋め込み済みファイルが生成されているか否かを、受信したCookie情報内に、対応するヒットファイルのURLが含まれているか否かにより判断することができる。なお、この判断は、利用者識別情報別に行う点が上記実施の形態と異なる。
【0108】
より具体的には、検索プログラム15が、検索要求を受信後、検索を実行してヒットファイル一覧表示用ファイルを生成して利用者のウェブブラウザプログラム41に送信し、利用者が、いずれかのヒットファイル内のヒット位置を指示して当該ヒット位置とその後続の部分の表示を検索プログラム15に要求するときに、情報端末40では、上記Cookie情報内の使用日時をその時の日時に変更して、当該ウェブサーバプログラム11に送信する。検索プログラム15は、ウェブサーバプログラム11を介して当該Cookie情報を受け取り、上記ヒット位置が指定されヒットファイルに対してヒット位置名埋め込み済みファイルが生成されているかを、当該Cookie内に対応するヒットファイルのURLが含まれているか否かにより判断すればよい。なお、この判断は、利用者識別情報別に行う点が上記実施の形態と異なる。
【0109】
検索プログラム15は、要求されたファイルに対応するヒットファイルのURLが受信したCookie情報に含まれていないときには、要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルを生成して、要求元のウェブブラウザプログラム41に送信する。このときに、Cookie情報内に、対応するヒットファイルのURLを含めて情報端末40に送信する。要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みであるときには、要求されたヒット位置名埋め込み済みファイルを要求元のウェブブラウザプログラム41に送信すればよい。
【0110】
上記実施の形態では、ヒット情報リポジトリ16に形成するディレクトリを、検索の要求元に関係なく、検索要求が指定するキーワードKEY1別にディレクトリを作成し、当該ディレクトリ又はその下位のディレクトリに、当該キーワードによりヒットしたヒットファイルに関連するヒットファイル一覧表示用ファイルあるいはヒット位置名埋め込み済みファイル等を格納した。しかし、上記のように、ヒット情報管理情報をCookie情報に格納して使用する方法では、ヒット情報リポジトリ16には、キーワード別ではなく、利用者識別情報別あるいは利用者識別情報とキーワードの組合せ別にディレクトリを作り、当該ディレクトリ又はその下位のディレクトリに、当該キーワードによりヒットしたヒットファイルに関連するヒットファイル一覧表示用ファイルあるいはヒット位置名埋め込み済みファイル等を格納するようにすればよい。
【0111】
なお、上記実施の形態のように、ヒット情報管理テーブル17を利用者識別情報に関係なく、ヒット情報管理情報を管理する方法を採ると、異なる利用者が、偶然同じキーワードを使用した検索を要求したときでも、一方の利用者の要求により得られた検索結果としてのファイルを他の利用者のために利用することが可能であるが、上記Cookie情報を利用する方法では、このような利点はない。その代わりに、検索プログラム15自身がヒット情報管理テーブル17を生成し、維持する必要はなく、検索プログラム15自体が簡単になる。
【0112】
<発明の第2の実施の形態>
第1の発明の実施の形態では、図10と図11に示されたように、ヒットファイル一覧表示用ファイル310は、複数のヒットファイルの各々について、当該ヒットファイルのタイトルと概要以外に、そのヒットファイル内の複数のヒット位置の近傍の文字列も同時に表示されるように構成された。それにより、利用者は、当該ヒットファイル内での利用者が指定したキーワードの近傍の文字列を利用者は知ることができ、当該ヒットファイルの内容が利用者の望む情報を含む可能性が高いか否かをより容易に判断することができた。しかも、各ヒット位置の近傍の文字列がタイトルと概要に続けて表示されるようになっていたので、タイトルと概要を見たその後で、直ぐに各ヒット位置の近傍文字列の一覧を見ることができた。
【0113】
しかし、この方法では、図11の表示例から分かるように、各ヒットファイルについて多数のヒット位置がある場合には、それらのヒット位置の近傍の文字列がヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウ410内に多数表示されるため、当該ウィンドウ内には、多数のヒットファイルに関する情報を同時に表示されないとことが生じる。その場合には、利用者は他のヒットファイルに関する情報を見るために、より多くの回数のスクロールを必要とする。更に、図11の方法では、多数のヒット位置がある場合には、多くのヒット位置近傍文字列が表示されるため、各ヒット位置に対するヒット位置近傍文字列の字数はある程度の字数以下に制限せざるを得ない。この字数が少な過ぎると、当該近傍文字列に含まれる、キーワード以外の情報が少なくなり、ヒット位置近傍文字列を表示することの利点が少なくなる場合もある。
【0114】
本実施の形態では、タイトルと概要を表示するウィンドウ内に表示する複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列を表示する領域のサイズを減らし、同じウィンドウ内により多くのヒットファイルに関する情報を表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0115】
図16に例示するようにヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウ430内に、各ヒットファイルに対して、タイトル431と概要432以外に、ヒット位置近傍文字列を表示するためのインラインのウィンドウ433を表示させ、当該ウィンドウ433内に複数のヒット位置近傍文字列を表示させる。ウィンドウ433の高さは一定値あるいはそれ以下に制限する。このウィンドウ433に表示されるヒット位置近傍文字列を、後方あるいは前方に、ウィンドウ433の高さ単位でまとめて移動するための操作用情報、例えば操作ボタン434をウィンドウ433の傍に設ける。
【0116】
ウィンドウ433内に表示されるヒット位置近傍文字列の前には、ヒット位置番号表示用文字列が表示され、更に、各ヒット位置近傍文字列には、対応するヒット位置とその後続部分を表示させるためのリンク情報が埋め込まれており、いずれかのヒット位置近傍文字列が選択されたときに、ウィンドウ430、433とは異なる他のウィンドウ(例えば、図12又は図13のウィンドウ420)に、リンク先のヒット位置とその後続部分が表示されるのは、第1の実施の形態と同じである。
【0117】
ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウ433の長さが制限されているので、第1の実施の形態よりも多くのヒットファイルの情報をウィンドウ430内に同時に表示することができる。特に、いずれかのヒットファイルについては、タイトルと概要あるいはそれらの一方だけでも、チェック中のヒットファイルの有効性が少ないと判断できるときには、そのヒットファイルについても一部のヒット位置近傍文字列しか表示しなくても弊害がないので、そのようなヒットファイルが多くヒットした場合には本実施の形態が有効である。
【0118】
本実施の形態では、利用者はタイトルと概要の少なくとも一方だけでは、チェック中のヒットファイルの有効性を推測できなくて、更に、同時にウィンドウ433内に表示される複数のヒット位置近傍文字列を参照しても、チェック中のヒットファイルの有効性を推測できないときに、ボタン434を操作して他のヒット位置近傍文字列を表示させればよいことになる。更に、必要があれば、利用者が注目するいずれかのヒット位置近傍文字列が表示されたときに、その文字列を選択することにより、利用者は、ヒットファイルのその文字列に対応するヒット位置とその後続部分を別のウィンドウに表示させ、その内容を確認することができる。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0119】
<発明の第3の実施の形態>
本実施の形態では、ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウの大きさを第2のウィンドウより更に小さくことを可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0120】
図17に例示するようにヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウ440内には、各ヒットファイルに対して、タイトル441と概要442以外に、ヒット位置近傍文字列表示用のインラインのウィンドウ443を表示させ、当該ウィンドウ443内には一つのヒット位置近傍文字列を表示させる。このウィンドウ443に表示されるヒット位置近傍文字列を、一つずつ後方あるいは前方に移動させるための操作用情報、例えば操作ボタン444がウィンドウ443の傍に設けられている。
【0121】
ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウ443の長さが第2の実施の形態より短くてよいので、ウィンドウ440内に更に多くのヒットファイルの情報を同時に表示することができ、より多くのヒットファイルをチェックするときに必要な、ウィンドウ440の内容をスクロールさせる回数が更に少なくすることができる。
【0122】
操作ボタン444を操作して他のヒット位置近傍文字列を表示させることができることには変わりはない。ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウ443には一つのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列しか表示されないので、利用者が多くのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列を表示させたいときには、より多くの回数だけボタン444を操作する必要がある。しかし、多くのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列を見る前に、ヒットファイルの有効性のチェックが済むヒットファイルが多い場合もある。そのような場合には、上記ボタンの操作回数は余り問題とはならない。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0123】
<発明の第4の実施の形態>
本実施の形態では、第1から第3の実施形態よりも更に多くのヒットファイルに関連する情報を同じウィンドウに表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。このために、本実施の形態では、各ヒットファイルのタイトルと概要を表示しないで、複数のヒット位置近傍文字列を表示する。
【0124】
図18は、本実施の形態で使用するヒットファイル一覧表示ファイルを表示したウィンドウの内容の例を示す。ウィンドウ450には、各ヒットファイルに対して、タイトルと概要は表示されないで、複数のヒット位置近傍文字列451、452、453、…あるいは454、455、…が表示される。各ヒットファイルが、利用者の望むものであるか否かを判断するには、ヒット位置近傍文字列が、タイトルあるいは概要よりも有効である場合が多いからである。各ヒット位置近傍文字列には、対応するヒット位置がリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれていることは、これまでの実施の形態と同じである。
【0125】
これにより、各ヒットファイルに対する情報を表示する領域を減らし、より多くのヒットファイルに関する情報を同時にウィンドウ450に表示可能になる。しかし、場合によっては、各ヒットファイルについて、タイトルと概要のうち、タイトルを併せて表示してもよい。タイトルは1行で済む場合も多く、かつ、ヒットファイルの内容、用途を分からせるものがあるからである。
【0126】
本実施の形態では、ヒット位置番号表示用文字列も表示されていない。しかし、第1のファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列451、452、453、…と第2のファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列454、455、…とが、異なるヒットファイルに属することを判断可能にするのは容易である。例えば、第1のヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列の最後の行と、第2のヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列の先頭の行との間に、図示した一点鎖線のように区切りを示す線を表示すればよい。あるいはこの行間を他の部分の行間より少し大きくするだけでもよい。しかし、場合によっては、例えば、(1)、(2)のような簡単な形態でヒット位置番号を表示してもよく、その場合には、番号(1)が、同じヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列のうちの先頭のものであることが分かる。
【0127】
<発明の第5の実施の形態>
本実施の形態では、第1から第4の実施形態よりも更に多くのヒットファイルに関連する情報を同じウィンドウに表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。このために、本実施の形態では、各ヒットファイルのタイトルと概要を表示しないで、かつ、各ヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列を、各ヒットファイルに対して表示するウィンドウ内に切り替えて表示させる。
【0128】
図19は、本実施の形態で使用するヒットファイル一覧表示ファイルを表示したウィンドウの内容の例を示す。ウィンドウ460には、各ヒットファイルに対して、タイトルと概要は表示されないで、ウィンドウ461と操作用情報としての表示切り替えボタン462が表示され、各ヒットファイルに対するウィンドウ、例えば461内には複数のヒット位置近傍文字列のうちの先頭のものが表示される。利用者が操作ボタン462を操作するごとに、次のヒット位置近傍文字列あるいは前のヒット位置近傍文字列が表示される。各ヒット位置近傍文字列には、対応するヒット位置がリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれていることは、これまでの実施の形態と同じである。
【0129】
したがって、本実施の形態は、図17に示した第3の実施の形態に比べて、各ヒットファイルのタイトルと概要を表示しないようになっている点で異なる。第4の実施の形態に関して述べたように、ヒットファイルが利用者の望む情報を含むか否かを判断するうえでは、ヒット位置近傍の文字列が、タイトルあるいは概要より重要である場合が多い。本実施の形態絵は、第4の実施の形態と比べて、各ヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列が同じウィンドウに切り替えて表示されるので、複数のヒット位置近傍文字列を表示するための領域が少なくて済み、ウィンドウ460により多くのヒットファイルに関する情報を同時に表示することができる。なお、場合によっては、第4の実施の形態で述べた理由により、各ヒットファイルについて、タイトルを併せて表示してもよい。
【0130】
<発明の第6の実施の形態>
本実施の形態では、ヒットファイル表示用ファイルを表示するウィンドウ内に、第1から第5の実施形態よりも更に多くのヒットファイルに関連する情報を表示するのに適した、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。本実施に形態では、複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列を、ヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウとは別のウィンドウに表示させる。
【0131】
図20は、本実施の形態におけるヒットファイル一覧表示用ファイルを情報端末40のウェブブラウザプログラム41により表示しているウィンドウ470の例を示す。このヒットファイル一覧表示用ファイルには、各ヒットファイルについて、タイトル471と概要472の組の他に、当該ヒットファイルに対応して「ヒット位置近傍一覧表示」というリンク元の文字列473が表示される。この文字列473には、リンク先として、対応するヒットファイル内の複数のヒット位置における複数のヒット位置近傍文字列を含むHTMLファイル(以下、ヒット位置近傍文字列ファイルと呼ぶ)がリンクされている。
【0132】
このヒット位置近傍文字列ファイルは、ヒットファイル一覧表示用ファイルが生成されたときには生成されないで、利用者によりいずれかのヒットファイルに対応するリンク元文字列「ヒット位置近傍一覧表示」が選択されたときに、対応するヒット位置近傍文字列ファイルが生成され、検索装置10内に記憶され、表示される。当該ヒットファイルに対するリンク元文字列「ヒット位置近傍一覧表示」を利用者が選択しない可能性があるので、当該文字列が実際に選択されたときに、ヒット位置近傍文字列ファイルを生成することにより、ヒット位置近傍文字列ファイルを無駄に生成することを防止している。
【0133】
図21は、ヒット位置近傍文字列ファイルを表示しているウィンドウ480の例を示す。このウィンドウ480には、第1の実施の形態に関して図11に示した複数のヒット位置近傍文字列416、417、418、…と同様に、複数のヒット位置番号表示用文字列<ヒット位置1>、<ヒット位置2>、<ヒット位置3>、…のそれぞれの後に、対応するヒット位置の近傍の文字列481、482、483、…が表示される。
【0134】
ウィンドウ480に表示されるヒット位置近傍文字列は、第1の実施の形態に関して図11に示した複数のヒット位置近傍文字列416、417、418、…と同じでもよいが、本実施の形態では、複数のヒット位置近傍文字列がヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウとは別のウィンドウに表示されるので、第1の実施の形態で使用されたヒット位置近傍文字列より長い文字列を表示することが可能であり、利用者は、ヒットファイルが有効である可能性が高いか否かを推測するのが容易になる。
【0135】
なお、ヒット位置の数が多くて、全てのヒット位置近傍文字列をウィンドウ480内に同時に表示できないときには、ウィンドウ480の右端に、簡単化のために図示していない縦方向に延びたスクロールバー又は表示切り替えボタンが表示され、これを利用者が操作して異なるヒット位置近傍文字列をウィンドウ480内に表示させることができるようになっている。
【0136】
しかし、ヒット位置の数が格段に多くない場合には、ウィンドウ480内に全てのヒット位置に対するヒット位置近傍文字列を表示することができ、ウィンドウ480の表示内容をスクロール又は切り替える必要はない。
【0137】
各ヒット位置近傍文字列には、第1の実施の形態と同じく上記埋め込み済みのファイル内の、対応するヒット位置に埋め込まれた名称をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている。図21に示された複数のヒット位置近傍の文字列の一つが、利用者により選ばれたときには、第1の実施の形態に関して図12、図13に例示したように、選択されたヒット位置近傍文字列以降の部分が別のウィンドウに表示され、利用者は、そのヒット位置における内容を更に詳細に知ることができる。ヒット位置近傍文字列ファイルは、ヒットファイル一覧表示用ファイルが生成されたときに生成される。このときには、上記ヒット位置名埋め込み済みファイルは生成されないことは第1の実施の形態のときと同じである。
【0138】
なお、図21のウィンドウ480内の参照が完了した場合は、ウィンドウ480を閉じればよい。この操作により、図20のウィンドウ470が表示されている状態へ戻ることができる。
【0139】
本実施の形態では、複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列が、同時に並べて表示されるので利用者がチェック中のヒットファイルの有効性を推測するのが容易になるという第1の実施の形態と同じ効果を有する。
【0140】
更に、ヒットファイル一覧表示用ファイルには、各ヒットファイルについて複数のヒット位置に対するヒット位置近傍文字列が含まれないので、ヒットファイル一覧表示用ファイルをウィンドウに表示した状態では、より多くのヒットファイルの情報を同時に表示することができるので、全てのヒットファイルをチェックするために必要なスクロール量が第1の実施の形態の場合より少なくて済み、タイトルと概要のみで利用者が望む情報を含んでいるか否かを推測できるヒットファイルについては、この推測を少ないスクロール操作により実行できることになる。
【0141】
更に、複数のヒット位置近傍文字列がヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウとは別のウィンドウに表示されるので、各ヒット位置近傍文字列の長さを第1の実施の形態のそれよりも長くすることも可能であり、利用者にとってチェック中のヒットファイルの有効性を推測するのがより容易になるという効果も有する。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0142】
<発明の第7の実施の形態>
本実施の形態では、第6の実施形態よりも更に多くのヒットファイルに関連する情報を同じウィンドウに表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。このために、本実施の形態では、各ヒットファイルのタイトルと概要を表示しないで、かつ、各ヒットファイルに対する複数のヒット位置近傍文字列のうちの最初の一つを表示し、かつ、同じファイルの他の複数のヒット位置近傍文字列を、利用者の指示に従い表示させる。
【0143】
図22は、本実施の形態で使用するヒットファイル一覧表示ファイルを表示したウィンドウの内容の例を示す。ウィンドウ490には、各ヒットファイルに対して、タイトルと概要は表示されないで、最初のヒット位置近傍文字列491が表示され、更に、当該ヒットファイルに対応して「ヒット位置近傍一覧表示」というリンク元の文字列492が表示される。最初のヒット位置近傍文字列には、これまでと同じく、対応するヒットファイルの最初のヒット位置をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている。
【0144】
上記リンク元の文字列492には、リンク先として、対応するヒットファイル内の複数のヒット位置のうち、最初のヒット位置以外の複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列を含むHTMLファイルがリンクされている。このHTMLファイルは、第6の実施の形態で使用されたヒット位置近傍文字列ファイルから最初のヒット位置に関する情報を除いたものであるが、ここでも簡単化のために、ヒット位置近傍文字列ファイルと呼ぶことにする。
【0145】
「ヒット位置近傍一覧表示」というリンク元の文字列492が選択されたときには、対応するヒットファイルの複数のヒット位置近傍文字列が別のウィンドウに表示されるのは第6の実施の形態と同じであるが、先頭のヒット位置近傍の文字列は、既に済みであるので当該別のウィンドウには表示されない点でのみ第6の実施の形態と異なる。
【0146】
本実施の形態では、概要の代わりに一つのヒット位置近傍文字列が表示されるので、ヒットファイルが利用者の要望する情報を含んでいる可能性があるか否かの判断を、第6の実施の形態のように概要を表示するより容易に行うことができる場合が多い。なお、本実施の形態では、各ヒットファイルのタイトルも表示しないようにして、それによりより多くのヒットファイルに関する情報を表示可能にしている。しかし、場合によっては、タイトルは併せて表示してもよいことは、第4、第5の実施の形態と同様である。
【0147】
各ヒットファイルに対するヒット位置近傍文字列ファイルは、ヒットファイル一覧表示用ファイルが生成されたときには生成されないで、利用者によりいずれかのヒットファイルに対応するリンク元文字列「ヒット位置近傍一覧表示」が選択されたときに、対応するヒット位置近傍文字列ファイルが生成され表示されるのも、第6の実施の形態と同じである。
【0148】
<発明の第8の実施の形態>
発明の第1から第7の実施の形態では、ヒット結果として、複数のヒットファイルの各々について、そのヒットファイル内の複数のヒット位置のそれぞれの近傍の文字列を利用者が見ることができた。しかし、複数のヒット位置に対するヒット位置近傍文字列は、同時に表示されるかあるいは切り替えて表示されるものであり、各ヒット位置近傍文字列の文字数はある範囲内に制限せざるを得ない。このため、複数のヒット位置近傍文字列を表示しても、チェック中のヒットファイルが利用者の希望する情報を含む可能性が高いか否かを推測することが難しい場合もあり得る。
【0149】
そのような場合には、ヒット位置近傍文字列を表示することの有効性が減少するので、本実施の形態では、複数のヒット位置に対する複数のヒット位置近傍文字列を表示しないで、利用者が指定したヒット位置とその後続部分を直接表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0150】
図23は、本実施の形態におけるヒットファイル一覧表示ファイルを情報端末40のウェブブラウザプログラム41により表示させるウィンドウ500の表示内容の例を示す。このヒットファイル一覧表示用ファイルには、各ヒットファイルについて、タイトル501と概要502の組の他に、各ヒットファイルに対応して「ヒット位置の参照」というリンク元の文字列503が含まれている。この文字列503にはリンク情報として、後に説明するようなヒット位置参照要求が埋め込まれている。
【0151】
利用者がいずれかのヒットファイルに対するリンク元文字列「ヒット位置の参照」を選択すると、当該文字列に埋め込まれたヒット位置参照要求が検索プログラム15に送られる。ヒット位置参照要求は、第1の実施の形態と同じく、対応するヒットファイルの元のURLとキーワードと、ウィンドウ名を指定するが、第1の実施の形態と異なり、ヒット位置名は指定しない。検索プログラム15は、ヒット位置参照要求を受信すると、第1、第2のフレームを有するマルチフレームのウィンドウを要求元のウェブブラウザプログラム41に表示させる。
【0152】
図24は、そのようなマルチフレーム構成のウィンドウ510の例を示す。このウィンドウ510は、二つのフレーム511と512を含む。第1のフレーム511は、複数のヒット位置のうちの任意のものの選択情報を表示するフレームである。第1のフレーム511には、後にその詳細を説明するヒット位置ファイルリストが表示される。ヒット位置リストファイルには、対応するヒットファイル内の複数のヒット位置の任意のものを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報と、各ヒット位置に対応して、当該ヒット位置とその後続部分を第2のフレームに表示させるためのリンク情報とが含まれている。
【0153】
第1のフレーム511にヒット位置ファイルリストが表示されると、対応するヒットファイル内の第1のヒット位置1、2、3、…を選択するためのヒット位置指示用情報として、複数のヒット位置番号表示用文字列<ヒット位置1>、<ヒット位置2>、<ヒット位置3>、…が表示される。なお、ヒット位置の数が多くてその全てを第1のフレーム511に表示できないときには、第1のフレーム511の右端に簡単化のために図示していない縦方向に延びたスクロールバーを表示させ、これを利用者が操作して、異なるヒット位置番号表示用文字列を表示させればよい。第2のフレーム512は、第1のフレーム511内のいずれかのヒット位置が利用者により選ばれたときに、対応するヒットファイル内の、当該選択されたヒット位置とその後続部分を表示させるためのフレームである。
【0154】
図25は、本実施の形態で使用可能な、ヒットファイル一覧表示用ファイルの例を示す。ヒットファイル一覧表示用ファイル(hitfilelist.html)320では、321は、最初のヒットファイルのタイトル501(図23)に、リンク先として当該ファイルの元のURLを指定するリンク情報を埋め込んだアンカータグ部であり、322は、当該ヒットファイルの概要を表示するための段落タグ部であり、323は、「ヒット位置の参照」という文字に、検索プログラム15に対してヒット位置名埋め込み済みのファイルを要求するリンク情報を埋め込んだアンカータグ部である。
【0155】
アンカータグ部323のうち、「http://」から「search.cgi」までは、検索プログラム15に対する要求であり、第1の実施の形態において図10に示したアンカータグ部316、317、318、…と同じく、第1、第2の引数としてヒットファイルの元のURLとキーワードを指定しているので、本要求はヒット位置参照である。なお、当該ヒットファイルを表示すべきウィンドウの名称として「search」を指定するウィンドウ名指定情報「target」も含まれている。第1の実施の形態において図10に示したアンカータグ部316、317、318、…と異なり、ヒット位置名、例えば「#HIT001」は指定されていない。
【0156】
上記アンカータグ部323が利用者により選択されると、第1の実施の形態と同じく、当該アンカータグ部323に埋め込まれたリンク情報のうち、第1、第2の引数が検索プログラム15に転送される。検索プログラム15は、上記2つの引数を受け取ると、ヒット位置参照要求であると判断し、当該第1、第2の引数で指定されたヒットファイルとキーワードに対応するヒット位置名埋め込み済みファイルが生成済みであるか否かを確認する。ヒット位置名埋め込み済みファイルがまだ生成されていない場合には、ヒット位置リストファイル、ヒット位置名埋め込み済みファイル及び図24に示すようなウィンドウ510のフレーム構造を定義するフレーム定義ファイルを生成する。以下では、それぞれのファイルの名称の例として、ヒットファイルの名称「RepMission.html」を使用して「RepMission−hitpositionlist.html」、「RepMission−hitpositionembedded.html」及び「RepMission−frame.html」を使用する。
【0157】
生成された3つのファイルは、第1の実施の形態と同じく、ヒット情報リポジトリ16内の、上記第1、第2の引数で指定されたヒットファイルとキーワードに対応するディレクトリに格納される。ディレクトリは、図2の場合には、第1の実施の形態と同じく、hitfile/KEY1/www.hitachi−xx.co.jp/Productsである。なお、第1の実施の形態と異なり、ヒット情報リポジトリ16内に格納されたこれら3つのファイルは、クライアント側のウェブブラウザプログラム41が、検索プログラム15を介しなくても検索装置10のウェブサーバ機能を利用して直接参照することが可能であるとする。
【0158】
検索プログラム15は、更に、生成したヒット位置名埋め込み済みファイルの元のURLをヒット情報管理テーブル17にキーワードに対応して登録する。検索プログラム15は、ヒット位置参照要求を受け取ったときにヒット位置名埋め込み済みファイルが既に生成されている場合には、以上の処理を省略する。検索プログラム15は、上記フレーム定義ファイルをヒット情報リポジトリ16から読み出して要求元のウェブブラウザプログラム41に送信する。
【0159】
図26は、検索プログラム15が要求元のウェブブラウザプログラム41へ送信するフレーム定義ファイルの例(RepMission−frame.html)を示す。フレーム定義ファイル330では、最初のタグ部分331が、第1のフレーム511の名称が「hitpositionlist」であることを指定し、第1フレーム511には、src属性を用いて、ヒット情報リポジトリ16内に記憶されたヒット位置リストファイル「RepMission−hitpositionlist.html」がリンクされていることを示している。次のタグ部分332は、第2のフレーム512の名称が「hitcontents」であることを指定し、第2フレーム512には、src属性を用いて、ヒット情報リポジトリ16内に記憶されたヒット位置リストファイル「RepMission−hitpositionlist.html」がリンクされていることを示している。
【0160】
図27は、最初のヒットファイルに対するヒット位置リストファイルの例である。ヒット位置リストファイル(RepMission−hitpositionlist.html)340は、対応するヒットファイル内の複数のヒット位置に対応する複数のアンカータグ部341、342、343、…を含んでいる。各アンカータグ部、例えば341内の、対応する最初のヒット位置番号表示用文字列<ヒット位置1>に埋め込まれたリンク情報は、検索装置10のディレクトリ「hitfile」の下位のディレクトリであって、キーワード(電子帳票)と同じ名称のディレクトリの更に下位にある、ヒットファイルのドメイン名とパス名を反映する複数のディレクトリの最下位のディレクトリに保持されたヒット位置名埋め込み済みファイル「Repmission−hitpositionembedded.html」内の最初のヒット位置名「HIT0001」のヒット位置へのリンクを要求し、当該リンク先を表示すべきウィンドウの名称として「hitcontents」を指定している。他のアンカータグ部についてはリンク先のヒット位置名が異なるのみである。
【0161】
フレーム定義ファイル330がウェブブラウザプログラム41に送信されると、ウェブブラウザプログラム41は、ウィンドウ510(図24)を表示し、その中に第1、第2のフレーム511、512を表示する。更に、第1のフレーム511にリンクされたヒット位置リストファイル(RepMission−hitpositionlist.html)340を検索装置10のヒット情報リポジトリ16から読み出し、当該ファイルを第1フレーム511に表示する。このようにしてヒット位置リストファイル340が第1のフレーム511に表示されると、第1フレーム511には、「<ヒット位置1>」等の複数のヒット位置番号表示用文字列が表示される。
【0162】
同様に、ウェブブラウザプログラム41は、第2のフレーム512を表示したときに、当該第2のフレーム512にリンクされたヒット位置名埋め込み済みファイル(RepMission−hitpositionembedded.html)110(図14)を検索装置10のヒット情報リポジトリ16から読み出し、当該ヒット位置名埋め込み済みファイルをその先頭の部分から第2フレーム512に表示する。こうして、第2フレーム512には、図24に示すように、ヒット位置名埋め込み済みファイル110(図14)がその先頭部分から表示される。
【0163】
ヒット位置リストファイル340は、ヒットファイル一覧表示用ファイル320が生成されたときに生成されるのではなく、ヒットファイル一覧表示用ファイル320が表示された状態で、いずれかのヒットファイルに対するリンク元文字列「ヒット位置の参照」が利用者により選択され、その結果、ウェブブラウザプログラム41が、当該ヒットファイルに対するヒット位置リストファイルを要求したときに生成されるのは、リンク元文字列「ヒット位置の参照」が利用者により選択されない可能性があり、ヒット位置リストファイル340の無駄な生成を防ぐためである。
【0164】
各ヒット位置番号表示用文字列には、図27に示したように、上記ヒット位置名埋め込み済みファイル内の、対応するヒット位置に割り当てられたヒット位置名をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている。第1のフレーム511内のいずれかのヒット位置が利用者により選ばれると、ウェブブラウザプログラム41は、利用者が選択したヒット位置番号表示用文字列に埋め込まれたリンク情報を用いて、対応するヒット位置名埋め込み済みファイルを検索装置10のヒット情報リポジトリ16から再度読み出し、当該ファイルの当該選択されたヒット位置とその後続部分を第2のフレーム512に表示する。
【0165】
例えば、図23に示された最初のヒットファイルに対するリンク元文字列「ヒット位置の参照」を利用者が選択し、図24に示すように、ヒット位置リストファイル340がウィンドウ510の第1フレーム511に表示され、ヒット位置名埋め込み済みファイルが、先頭部分から第2フレーム512に表示されている状態で、利用者が第1フレーム511に表示された「ヒット位置1」を選択すると、第2フレーム512には、図28に示すように、ヒットファイル中の利用者が選択した第1のヒット位置とその後続の部分が表示される。
【0166】
なお、ウェブブラウザプログラム41がキャッシュ記憶を利用するものであるときには、上記再読み出しを行う場合には、ヒット位置名埋め込み済みファイルが当該キャッシュ記憶にある場合には、上記ヒット位置名埋め込み済みファイルは、当該キャッシュ記憶から読み出されるので、検索装置10のヒット情報リポジトリ16から再読み出しする必要はなくなる。
【0167】
その後、図28において、利用者が第1フレーム511に表示された「ヒット位置2」を選択すると、第2フレーム512には、図29に示すように、同じヒットファイル中の利用者が選択した第2のヒット位置とその後続部分が表示される。なお、第2のフレーム512の右端に簡単化のために図示していない縦方向のスクロールバー又は表示切り替えボタンも表示され、これを利用者が操作して、第2のフレーム512に表示された情報の近傍の情報を切り替えて表示させることができるようになっている。
【0168】
こうして、利用者は、複数のヒット位置を切り替えて選択することにより、チェック中のヒットファイル内でキーワードが使用されている各ヒット位置の近傍とそれ以降の部分を直ちに表示させることができる。この結果、チェック中のヒットファイルが所望の情報を含んでいるか否かを詳細に判断できる。
【0169】
図24のウィンドウ510の参照が完了した場合は、ウィンドウ510を閉じればよい。この操作により、図22のウィンドウ500が表示されている状態へ戻ることができる。
【0170】
本実施の形態では、これまでの実施の形態と同じく、各ヒット位置とその後続の部分を表示できるため、利用者は、チェック中のヒットファイルが自己の望む情報を含む可能性が高いか否かをより正確に推測することができる。
【0171】
本実施の形態では、これまでの実施の形態と異なり、複数のヒット位置に関連するヒット位置近傍文字列を表示しないで、各ヒット位置関連情報として、各ヒット位置とその後続部分をいきなり表示するので、ヒット位置近傍の文字列だけを表示するだけではチェック中のヒットファイルが利用者の望む情報を含む可能性が高いか否かを推測することが難しい場合には、本実施の形態のほうが、かえって迅速にその推測を行うことができる。
【0172】
更に、本実施の形態では、これまでの実施の形態と異なり、各ヒット位置とその後続部分を、表示中のヒットファイル一覧を表示するウィンドウ内に表示することも可能であり、そのようにした場合には、ヒット位置近傍の文字列とその後続部分を表示するウィンドウを、これまでの実施の形態の場合より大きくできる可能性があり、それだけ多くの情報を一度に表示することができる。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0173】
<発明の第9の実施の形態>
第8の実施の形態では、ヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウ500内に、各ヒットファイルの情報に対応して「ヒット位置の参照」というリンク先が埋め込まれた文字列を用いて、図24に例示されたウィンドウ510を表示し、当該ウィンドウ内の第1のフレーム511内の複数のヒット位置番号表示用文字列のうちの任意のものを利用者に選択させた。しかし、この方法では、タイトルと概要が表示されているウィンドウとは別のウィンドウでヒット位置を選択する操作をしなければならず、操作性は必ずしもよくない。本実施の形態では、タイトルと概要が表示されているウィンドウ内でヒット位置を選択して、対応するヒット位置とその後続の部分を表示可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0174】
図30は、本実施の形態で使用するヒット位置一覧表示用ファイルを表示させたウィンドウ520の表示内容の例を示す。このウィンドウ520には、各ヒットファイルについて、タイトル521と、概要522と、ヒット位置を選択させるための、ヒット位置番号表示用文字列523とが表示される。ヒット位置番号表示用文字列523は、ヒット位置指示用の情報として表示され、「<ヒット位置>」という文字列の後に、ヒット位置番号1、2、3、…が括弧< >内に含んでいる。表示されるヒット位置番号の総数は、対応するヒットファイル内のヒット位置の数に等しい。各ヒット位置番号には、対応するヒットファイルのヒット位置にHIT001等の名称が埋め込まれた埋め込み済みファイルをウィンドウ52とは別のヒット部分表示用のウィンドウに表示させるためのリンク情報が埋め込まれている。
【0175】
利用者がいずれかのヒット番号、例えば「1」を選択すると、図12のウィンドウ420内に例示されたように、対応するヒットファイル内のヒット位置名「HIT001」を有するヒット位置のキーワードとその後続部分が、ウィンドウ520とは別の図示しないウィンドウに表示される。利用者が他のヒット番号、例えば「2」を選択すると、図13のウィンドウ420内に例示されたように、対応するヒットファイル内のヒット位置名「HIT002」を有するヒット位置のキーワードを含むヒット位置とその後続部分が上記図示しないヒット部分表示用の別のウィンドウに表示される。
【0176】
ヒット位置の番号1、2、…の列の傍に、現在選択されている番号と異なる他の番号を選択するためのボタンの例として、現在選択されている番号の一つ前あるいは一つ後のヒット番号を選択するためのボタン524が設けられている。利用者は、このボタン524を操作することにより所望のボタンを選ぶこともできる。
【0177】
この実施の形態では、第8の実施の形態と同じく、ヒット位置近傍文字列一覧を表示しないでいきなり利用者が指示したヒット位置とその後続部分を表示するので、利用者がチェック中のヒットファイルが利用者の望む情報を含む可能性が高いか否かをヒット位置近傍文字列を用いても推測することが難しい場合には、本実施の形態のほうがかえって迅速にその推測を行うことができる。
【0178】
更に、本実施の形態では、第8の実施の形態と異なり、複数のヒット位置を選択するためのヒット位置番号表示用文字列を、タイトルと概要が表示されているウィンドウ内に表示できるので、タイトルあるいは概要を見た後に利用者が、いずれかのヒット位置の近傍とその後続部分を見たい場合に、その選択操作が容易である。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0179】
<発明の第10の実施の形態>
第9の実施の形態では、タイトルと概要を表示しているヒットファイル一覧表示用ファイルを表示しているウィンドウ内にヒット位置番号表示用文字列として、一連のヒット位置番号を表示していた。この方法では、ヒット位置が多い場合には、ヒット位置番号の列が複数行を占めることになり、この占有領域がより多くのヒットファイルの情報の表示を妨げる恐れがある。本実施の形態では、タイトルと概要を表示しているヒットファイル一覧表示用ファイルを表示しているウィンドウ内に表示するヒット位置番号表示用文字列が占める領域がヒット位置の数が増えても増大させない、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0180】
図31は、本実施の形態で使用するヒット位置一覧表示用ファイルを表示させたウィンドウ530の内容の例を示す。ウィンドウ530には、各ヒットファイルに対して、タイトル531と概要532の他に、ヒット位置指示用の情報として、<ヒット位置>という文字列の後に、カウンタ533と当該カウンタ533の値を増大又は減少させるボタン534が設けられる。利用者がボタン534を繰り返し操作すると、カウンタ値は1から順に増大し、あるいは増大した値から減少させることもできる。ヒット位置とその後続の部分の表示を行うためにはあらかじめ利用者が行うべき操作を定めておく。例えば、カウンタ533をマウス等のポインティングデバイスで選択したときに、カウンタ値に対応するヒット位置とその後続部分を表示するようにすることができる。あるいは、ヒット位置とその後続部分の表示を指示するためのボタンを別に設け、利用者により選択させてもよい。
【0181】
ウィンドウ530に表示されているヒットファイル一覧表示用ファイルには、異なるカウンタに値のそれぞれに対応して、対応するヒット位置をリンク先として指定する複数のURLが埋め込まれており、更に、ウィンドウ530内でヒット位置とその後続部分の表示を指示する操作が行われると、そのときのカウンタ533が示すヒット位置番号に対応するリンク情報を選択して、対応するヒット位置とその後続部分を別のウィンドウに表示させるリンク情報が埋め込まれている。その結果、利用者が上記操作を行うと、そのときのカウンタの値に対応するヒット位置とその後続部分が別のウィンドウに表示させることができる。したがって、カウンタ値は、複数のヒット位置の一つを利用者に指定させるためにヒット位置指示用情報として使用される。
【0182】
本実施の形態では、ヒット位置の数に無関係にカウンタ533により異なるヒット位置を指定することができるので、ヒット位置番号表示用文字列が占める領域は、ヒット位置数が増えても増えず、本実施の形態は、多くのヒットファイルの情報を同じウィンドウ530内に表示するのに適している。なお、本実施の形態においても、概要を省略することも可能である。
【0183】
<発明の第11の実施の形態>
上記のいくつかの実施の形態では、ウェブサイトから収集されたHTMLファイルに画像ファイルあるいは音声ファイル等の他のファイルが埋め込まれていても、HTMLファイルのみを取得して、そのHTMLファイルに埋め込まれた画像その他のファイルは取得しなかった。更に、ヒットファイルのヒット位置近傍文字列以降の部分を表示するときには、元のページに埋め込まれた画像その他のファイルを表示あるいは出力しなかった。本実施の形態では、これらの画像その他のファイルを表示あるいは出力可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0184】
そのために、ウェブサイトからページを取得するときに、そのページに埋め込まれた画像その他のファイルも取得し、収集情報リポジトリ14内に保存し利用するようにする。その場合、元のウェブサイトにおいて、画像その他のファイルが、取得したページが保存されているディレクトリと異なるディレクトリに保存されているときには、収集情報リポジトリ14内でも、当該画像その他のファイルを保存するディレクトリを生成し取得した画像その他のファイルを保存することが簡便である。すなわち、元のウェブサイトでの、取得したページに関連する複数のディレクトリの相対的な位置関係(階層上の位置関係)と同じ相対的な位置関係を有する複数のディレクトリを収集情報リポジトリ14内に形成することが望ましい。
【0185】
更に、取得したページ内に埋め込まれた画像その他のファイルのURL又は相対アドレスを当該収集情報リポジトリ14内の画像その他のファイルを保存するディレクトリのURL又は相対アドレスに変更する。
【0186】
検索によりヒットしたヒットファイルの各々について、既に述べたようにしてヒット位置名埋め込み済みファイルを生成してヒット情報リポジトリ16に保存すると、当該ヒットファイルに埋め込まれていた画像その他のファイルの上記変更後のURL又は相対アドレスがそのまま埋め込まれている、ヒット位置名埋め込み済みのファイルが生成され、ヒット情報リポジトリ16に保存されることになる。
【0187】
当該画像その他のファイルの上記変更後のアドレスが絶対アドレスで示されているときには、収集情報リポジトリ14内の当該画像その他のファイルのコピーをヒット情報リポジトリ16内に生成しなくても、当該ヒット位置名埋め込み済みのヒットファイルのヒット位置近傍以降の部分を表示するときには、当該ヒット位置名埋め込み済みのヒットファイル内に既に埋め込まれている上記変更後の絶対アドレスを使用して、収集情報リポジトリ14内の画像等の他のファイルを読み出して、当該ヒット位置名埋め込み済みのファイルと一緒に画像等の他のファイルを表示あるいは出力することができる。
【0188】
当該画像その他のファイルの元のアドレスが相対アドレスで示されているときには、ヒット位置名埋め込み済みのファイルを生成してヒット情報リポジトリ16に保存するときに、元のヒットファイルに埋め込まれていた、収集情報リポジトリ14内の画像その他のファイルのコピーを生成してヒット情報リポジトリ16内に保存する必要がある。ヒット位置名埋め込み済みファイルを保存するディレクトリと画像その他のファイルを保存するディレクトリの位置関係は、収集情報リポジトリ14内の対応するディレクトリの相対的な位置関係と同じにすることが望ましい。なお、ヒット位置名埋め込み済みファイルを保存するディレクトリと画像その他のファイルを保存するディレクトリの相対的な位置関係を、収集情報リポジトリ14内の対応するディレクトリの相対的な位置関係と異ならせるときには、ヒット位置名埋め込み済みのヒットファイル内の画像その他のファイルの相対アドレスを変更する必要がある。
【0189】
<発明の第12の実施の形態>
上記第11の実施の形態では、ウェブサイトから収集されたページに埋め込まれた画像その他のファイルを取得して収集情報リポジトリ14内に保存し、ヒット位置名埋め込み済みファイルを表示するときにも、当該保存された画像その他のファイルを利用して画像その他のファイルを表示あるいは出力可能にしていた。本実施の形態は、当該画像その他のファイルをあらかじめ取得することなく、ヒット位置名埋め込み済みファイルを表示するときに表示あるいは出力可能にする、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0190】
すなわち、ウェブサイトからいろいろなページを取得したときに、取得されたページに埋め込まれた画像その他のファイルのアドレスが絶対アドレスであるときには、当該ページをウェブサイトから取得した時点では、取得したページ内の上記画像その他のファイルの上記アドレスを指定し当該ファイルの埋め込みを要求する部分を変更することなく、そのまま収集情報リポジトリ14に格納すればよい。
【0191】
検索プログラム15は、利用者の検索要求に対して当該ページがヒットして利用者に複数のヒット位置近傍文字列を送信した結果、利用者がいずれかのヒット位置を選択し、その結果、当該ページに対応するヒット位置名埋め込み済みファイルを生成することとなったときには、取得されたページに含まれた画像その他のファイルの埋め込みを要求する部分を削除しないで当該ヒット位置名埋め込み済みファイルを生成し、利用者のウェブブラウザプログラム41に送信すればよい。ウェブブラウザプログラム41では、受信したヒット位置名埋め込み済みファイル内の画像その他のファイルを要求する部分が指定する絶対アドレスにしたがって、元のウェブサイトから当該画像その他のファイルを取得して、受信したヒット位置名埋め込み済みファイルに埋め込んで表示あるいは出力することになる。
【0192】
一方、ウェブサイトから取得したページに埋め込まれた画像その他のファイルのアドレスが相対アドレスであるときには、当該ページをウェブサイトから取得した時点では、取得したページ内の上記画像その他 のファイルの上記アドレスを絶対アドレスに変更するように当該ファイルの埋め込みを要求する部分を変更して収集情報リポジトリ14に格納する。
【0193】
検索プログラム15は、利用者の検索要求に対して当該ページがヒットして後の処理は、上に述べたように、上記画像その他のファイルのアドレスが元々絶対アドレスで指定されていた場合と同様でよい。
【0194】
本実施の形態によれば、第11の実施の形態と異なり、各収集したファイル内に埋め込まれた画像その他のファイルを検索装置内にあらかじめ取得して保存しておかなくても、ヒット位置とその後続部分を表示するときに、の部分に含まれた画像その他のファイルを表示あるいは出力可能になる。
【0195】
<発明の第13の実施の形態>
以上の実施の形態のうちヒット位置近傍文字列を表示し、その後利用者が指示したヒット位置とその後続部分を表示するいくつかの実施の形態では、各ヒット位置近傍文字列には、対応するヒット位置をリンク先として指定するためのリンク情報が埋め込まれていて、いずれかのヒット位置近傍文字列が選択されたときに、対応するヒット位置が指示されたものとして、指示されたヒット位置とその後続部分が表示された。しかし、本実施の形態では、上に述べた複数のヒット位置近傍文字列を表示するいずれかの実施の形態あるいはそれの変形例において、各ヒット位置近傍文字列を、それに対応するヒット位置をリンク先として指定するリンク情報を埋め込まないで使用する、検索プログラム、検索方法及び検索装置の実施の形態を示す。
【0196】
すなわち、本実施の形態では、既に述べた複数のヒット位置近傍文字列を使用する実施の形態あるいはその変形例において使用した、それらのヒット位置近傍文字列にリンク情報を埋め込まないで使用する。したがって、ヒット位置近傍文字列は選択されることはなく、対応するヒット位置とその後続部分も表示されない。
【0197】
各ヒット位置とその後続部分を表示させなくても、複数のヒット位置近傍文字列を利用者に表示させるだけでも有効である場合もある。利用者は、複数のヒット位置近傍文字列を見ることにより、各ヒット位置とその後続部分を見なくても、ヒットファイルが有効な情報を含むか否かを容易に判断できる場合が多いからである。
【0198】
なお、この場合には、複数のヒット位置近傍文字列を同時に表示すると、表示用の領域が大きくなる場合がある。特にヒット位置の数が多い場合にはそのようになる。したがって、各ヒット位置とその後続部分を見なくても、第2、第3の実施の形態に示したように、複数のヒット位置近傍文字列を同時に表示するのではなく、その一部を表示し、その後利用者による操作により表示される一部のヒット位置近傍文字列を切り替えるようにすることが望ましい。
【0199】
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で変更又は修正してもよいことは言うまでもない。例えば、以上の実施の形態では、検索条件として一つのキーワードを指定する例を示したが、検索条件として他の検索条件を使用することもできる。例えば、利用者が指定した複数のキーワードの少なくとも一つを含む情報を検索する場合にも適用することができる。あるいは、それらのキーワードを全て含む情報を検索する場合にも適用することができる。そのような場合においては、ヒットしたファイル中のヒット位置としては、例えば、いずれかのキーワードが存在する位置を使用すればよい。
【0200】
また、以上の実施の形態では、ウェブサイトから取得したページに関するキーワードをあらかじめ収集先URLリスト13(図4)に登録していたが、取得したページのキーワードをあらかじめ登録しないで、取得済みの各ページに対してフルテキストサーチを行って当該ページが利用者が指定したキーワードを含むか否かを判別するようにしてもよい。あるいは、これらの二つの方法を併用してもよい。すなわち、各ページに対してあらかじめ登録した複数のキーワードのいずれかがヒットしたときには、当該ページはヒットしたページとして扱い、当該ページに対してあらかじめ登録した複数のキーワードのいずれもがヒットしなかったときには、当該ページに対してフルテキストサーチを行い、当該ページに利用者が指定したキーワードが含まれているか否かを判断するようにしてもよい。
【0201】
各取得済みのHTMLファイルに対してあらかじめ登録された複数のキーワードを使用して、そのファイルが、利用者が指定するキーワードを含むか否かを判断する方法では、それらのキーワードを検索対象にすればよいので、当該ファイルに対する検索時間が少なくて済む。しかし、それらのキーワード以外のキーワードでは検索できないことになる。一方、各取得済みのHTMLファイルに対してあらかじめ複数のキーワードを登録しないで、そのファイルに対してフルテキストサーチを行う方法では、利用者が指定した任意のキーワードを用いて検索を行えるが、検索時間が長くなるという問題がある。したがって、あらかじめ登録された複数のキーワードとフルテキストサーチを併用する方法が望ましいとも言える。
【0202】
また、以上の実施の形態のいくつかでは、収集先URLリスト13にタイトルと概要の両方をあらかじめ登録しておいたが、これらの情報あるいはその一方は、あらかじめ登録するのではなく、ヒットファイル一覧表示用ファイルを生成するときに、ヒットしたページから取得するようにしてもよい。
【0203】
以上の実施の形態では、ウェブサイトに保持されたHTMLファイルの写しを検索対象として使用する例を説明したが、本発明の検索対象は、HTMLファイルに限定されず、他のマークアップテキストファイル、例えば、XMLファイル、SGMLファイルでもよく、更に、マークアップファイル以外のテキストファイルあるいはテキストファイル以外のファイルでもよい。しかし、検索対象がHTMLファイルのようにリンク情報を埋め込める形式のファイルであるときには、以上の実施の形態に例示したように、適当なリンク情報を元のファイルに埋め込んで本発明を実施することができ、本発明に実施が容易であるという利点がある。
【0204】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の望ましい態様では、検索対象情報に対して利用者が指定したキーワードを用いて検索し、指定されたキーワードにヒットする複数のヒット位置のうち利用者が選択した任意のヒット位置における、当該キーワードとその後続部分を簡単な操作で利用者の閲覧に供することができ、当該検索対象情報に利用者が望む情報が含まれている可能性が高いか否かを推測することがより容易になる。
【0205】
更に、本発明の他の望ましい態様では、検索対象情報に対して利用者が指定したキーワードを用いて検索し、指定されたキーワードにヒットする複数のヒット位置のそれぞれにおける、当該キーワードを含む近傍の文字列を利用者の閲覧に供することができ、当該検索対象情報に利用者が望む情報が含まれている可能性が高いか否かを推測することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検索装置の一つの実施の形態を用いたネットワークシステムのブロック図である。
【図2】ウェブサイトに保持されたHTMLファイルの一例を示す図である。
【図3】HTMLファイルを情報端末にウェブブラウザプログラムにより表示したときの画面の例を示す図である。
【図4】収集先URLリストの例を示す図である。
【図5】ヒット情報リポジトリ内の取得された多数のページを格納するディレクトリの例を示す図である。
【図6】利用者が使用する情報端末上のウェブブラウザプログラムの処理の概略フローチャートである。
【図7】検索プログラムの処理の概略フローチャートの一部である。
【図8】検索プログラムの処理の概略フローチャートの他の部分である。
【図9】期限管理プログラムの処理の概略フローチャートである。
【図10】ヒットファイル一覧表示用ファイルの例を示す図である。
【図11】ヒットファイル一覧表示用ファイルを情報端末のウェブブラウザプログラムにより画面に表示させたときの当該フィルを表示するウィンドウの例を示す図である。
【図12】最初のヒットファイルの最初のヒット位置の近傍の文字列が選択されたときに他のウィンドウに表示されるヒットファイルの部分の例を示す図である。
【図13】最初のヒットファイルの第2のヒット位置の近傍の文字列が選択されたときにウィンドウに表示されるヒットファイルの部分を示す図である。
【図14】ヒットファイルのコピーに対して、当該コピーファイル内のヒット位置にリンク先のヒット位置を示すアンカータグ部を埋め込んだ後のコピーヒットファイルの例を示す図である。
【図15】ヒット情報管理テーブルの内容例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態により使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態により使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態により使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態により使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態において使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウの表示内容の例を示す図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態において複数のヒット位置近傍文字列を表示しているウィンドウの内容の例を示す図である。
【図22】本発明の第7の実施の形態で使用されるヒット位置一覧表示用ファイルを表示させたウィンドウの内容の例を示す図である。
【図23】本発明の第8の実施の形態で使用されるヒットファイル一覧表示用ファイルを表示するウィンドウの内容の例を示す図である。
【図24】本発明の第8の実施の形態において使用する、ヒット位置を選択するフレームと選択されたヒット位置とその後続の部分を表示するためのフレームを有するマルチフレーム構成のウィンドウの例を示す図である。
【図25】本発明の第8の実施の形態で使用されるヒットファイル表示用ファイルの例を示す図である。
【図26】本発明の第8の実施の形態で使用される図24のウィンドウのフレーム構造を定義するためのフレーム定義ファイルの例を示す図である。
【図27】本発明の第8の実施の形態で使用されるヒット位置リストファイルの例を示す図である。
【図28】本発明の第8の実施の形態において使用するマルチフレームのウィンドウに表示される第1のヒット位置とその後続部分の例を示す図である。
【図29】本発明の第8の実施の形態において使用するマルチフレームのウィンドウに表示される第2のヒット位置とその後続部分の例を示す図である。
【図30】本発明の第9の実施の形態で使用されるヒットファイル表示用ファイルの例を示す図である。
【図31】本発明の第10の実施の形態で使用されるヒットファイル表示用ファイルの例を示す図である。
【符号の説明】
100…ウェブサイトに保持されたHTMLファイルの一例、101…タイトル、タグ部、102…見出しタグ部、103、104…段落タグ部、110…ヒット位置名埋め込み済みファイル、111…タイトルタグ部、112…見出しタグ部、113…段落タグ部、114…アンカータグ部、200…HTMLファイル100を情報端末に表示したときの画面の例、310、320…ヒットファイル一覧表示用ファイルの例、311、321…タイトルを含む見出しタグ部、312、322…概要を含む段落タグ部、313〜315…ヒット位置番号表示用文字列、316〜318、323…アンカータグ部、330…マルチフレームウィンドウのフレーム構造を定義するHTMLファイルの例、340…ヒット位置リストファイルの例、410、420、430、440、450、460、470、490、500、520、530…ヒットファイル一覧表示用ファイルを表示したウィンドウの例、411…タイトル、412…概要、413〜415…ヒット位置番号表示用文字列、416〜418、451〜455…ヒット位置近傍文字列、433、443…ヒット位置近傍文字列表示用ウィンドウ、434…スクロール用又は切り替えボタン、510…ヒット位置と後続部分の表示用ウィンドウ、511…ヒット位置番号表示用文字列表示用フレーム、512…ヒット位置と後続部分の表示用フレーム。
Claims (12)
- 利用者が情報端末から入力したキーワードが検索対象の情報内に出現するか否かを判別し、
前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出し、
前記複数のヒット位置のうちの任意の一つを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報を利用者の情報端末に表示させ、
前記表示されたヒット位置指示用情報を用いて前記複数のヒット位置の一つが利用者により指示されたときに、当該指示されたヒット位置にある当該キーワードとその後続の部分が少なくとも表示されるように、前記検索対象情報を前記情報端末に表示させる、
ステップを、コンピュータに実行させるようにプログラムされていることを特徴とする検索プログラム。 - 当該検索対象情報内の前記検出された複数のヒット位置のそれぞれに、当該ヒット位置をリンク先として指定するための複数のリンク先名を埋め込み、
前記検索対象情報内の前記複数のヒット位置のそれぞれに対応して、それぞれ対応するヒット位置のリンク先名を指定する複数のリンク情報を生成する、
ステップを更にコンピュータに実行させるようにプログラムされ、
前記表示されるヒット位置指示用情報は、それぞれ前記複数のヒット位置に対応して定められ、前記複数のヒット位置のリンク先名を指定するための複数のリンク情報を含み、
前記複数のヒット位置のうち利用者が指示したヒット位置にあるキーワード及びその後続部分を少なくとも表示する前記ステップは、前記複数のリンク情報のうち、前記ヒット位置指示用情報を用いて利用者により指示されたヒット位置に対応するリンク情報を用いて行われる、
ことを特徴とする請求項1に記載の検索プログラム。 - 前記ヒット位置指示用情報は、前記検出された複数のヒット位置にそれぞれ対応し、それぞれ対応するヒット位置にある前記キーワード及びその近傍の文字とを含み、
前記複数のヒット位置近傍文字列の各々には、前記複数のリンク情報のうち、対応するヒット位置のリンク先名をリンク先に指定するリンク情報が埋め込まれている、
ことを特徴とする請求項2に記載の検索プログラム。 - 前記表示されるヒット位置指示用情報は、それぞれ前記複数のヒット位置に対応して定められ、前記検索対象情報に含まれた文字列とは無関係に定められた前記複数のヒット位置を区別して指示するための情報を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の検索プログラム。 - 前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該検索対象情報の識別情報を更に検出し、
前記検出された識別情報とヒット位置の参照を指示するためのヒット位置参照指示情報とを第1のウィンドウ内に表示させ、
前記ヒット位置参照指示情報を用いて利用者によりヒット位置の参照が指示されたときに、前記第1のウィンドウとは異なる第2のウィンドウ内に前記ヒット位置指示情報を表示させる、
ステップを更にコンピュータに実行させるようにプログラムされている、
ことを特徴とする請求項4に記載の検索プログラム。 - 前記検索対象情報の写しを生成し、
前記リンク先名の埋め込みを、前記写しに対して実行し、
当該リンク先名が埋め込まれた後の前記写しを元の検索対象情報とは別に記憶する、
ステップを更にコンピュータに実行させるようにプログラムされ、
前記検索対象情報内の前記複数のヒット位置のそれぞれに対応して生成される、複数のリンク情報は、前記写し内の前記キーワードにヒットする複数のヒット位置のリンク先名をリンク先に指定するリンク情報であり、
前記ヒット位置指示用情報を使用して利用者により指示されたヒット位置にあるキーワードとその後続部分を少なくとも表示する前記ステップでは、前記写しの検索対象情報内の当該指示されたヒット位置にある前記キーワードとその後続の部分が表示されるように、前記写しの検索対象情報を前記情報端末に表示される、
ことを特徴とする請求項2から5のいずれか一つに記載の検索プログラム。 - 前記写しの検索対象情報内の前記複数のヒット位置に対する複数のリンク先名を埋め込むステップは、前記ヒット位置指示用情報により、利用者が前記複数のヒット位置のいずれかを指示したときに実行される、
ことを特徴とする請求項6に記載の検索プログラム。 - 利用者が情報端末から入力したキーワードが検索対象の情報内に出現するか否かを判別し、
前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出し、
前記検出された複数のヒット位置にそれぞれ対応し、それぞれ対応するヒット位置にある前記キーワード及びその近傍の文字とを含む複数のヒット位置近傍文字列を決定し、
前記複数のヒット位置近傍文字列を表示させる、
ステップをコンピュータに実行させるようにプログラムされている、
ことを特徴とする検索プログラム。 - 前記表示させるステップは、前記複数のヒット位置近傍文字列から一部のヒット位置近傍文字列を選んで表示させ、
利用者の指示にしたがって、前記複数のヒット位置近傍文字列のうち他の一部のヒット位置近傍文字列を表示させる、
ことを特徴とする請求項8に記載の検索プログラム。 - ネットワークに接続された複数のサーバ装置から検索装置により前記ネットワークを介して取得された複数の情報の各々を前記検索対象情報として使用して、当該検索対象情報に対して各ステップが実行される、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載の検索プログラム。 - 利用者が情報端末から入力したキーワードが検索対象の情報内に出現するか否かを判別し、
前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出し、
前記複数のヒット位置のうちの任意の一つを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報を利用者の情報端末に表示させ、
前記表示されたヒット位置指示用情報を用いて前記複数のヒット位置の一つが利用者により指示されたときに、当該指示されたヒット位置にある当該キーワードとその後続の部分が少なくとも表示されるように、前記検索対象情報を前記情報端末に表示させる、
ステップを含むことを特徴とする検索方法。 - 利用者が情報端末から入力したキーワードが検索対象の情報内に出現するか否かを判別する手段と、
前記検索対象情報内に前記キーワードが出現する場合には、当該キーワードが出現する前記検索対象情報内の複数のヒット位置を検出する手段と、
前記複数のヒット位置のうちの任意の一つを利用者に指示させるためのヒット位置指示用情報を利用者の情報端末に表示させる手段と、
前記表示されたヒット位置指示用情報を用いて前記複数のヒット位置の一つが利用者により指示されたときに、当該指示されたヒット位置にある当該キーワードとその後続の部分が少なくとも表示されるように、前記検索対象情報を前記情報端末に表示させる手段と、
を備えることを特徴とする検索装置。
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Cited By (2)
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JP2008090402A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Just Syst Corp | 文書処理装置、文書処理方法および文書処理プログラム |
JP2013250989A (ja) * | 2013-07-25 | 2013-12-12 | Casio Comput Co Ltd | ページ表示装置およびプログラム |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002344077A patent/JP2004178291A/ja active Pending
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