JP2004176259A - 弁装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】継手本体16に備えられる止水栓32を、本体ボデー18の内部に同軸状に且つ管軸方向に進退可能に設けられ、その進退によって弁座38に着座又は離間して水路を開閉する弁体36と、本体ボデー18の外周側に同軸状に回転可能に設けられ自身の回転運動によりねじ送りで管軸方向に進退する駆動リング41と、本体ボデー18の管壁を径方向に貫通して駆動リング41と弁体36とを作動的に連結する連繋部材43とを含んで構成する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は弁装置に関し、特に配管継手における止水栓に適用して好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、床下(床裏)や壁裏に沿って延ばした外部配管(以下外部配管としての床下配管を中心に述べる)の端部に対して配管継手を接続し、その配管継手に対し水栓等の室内側機器を室内側の内部配管を介して接続するといったことが行われている。
【0003】
従来にあっては、その配管継手は床下等室内側から見て隠蔽された部分に配設されていることも多く、この場合床下配管(以下単に配管とする)と配管継手との接続部の点検を容易に行うことができないといった問題がある。
そこで近年にあっては配管継手を室内側に配設し、配管の端部を床に設けた貫通穴を通じて室内側に通し(立ち上げ)た上で配管継手に接続し、且つその配管継手を床の上面に固定するといったことが行われるようになって来ている。
【0004】
図16,図17はその施工例を配管継手の構成例とともに示したものである。
これらの図において204は床206の上面(内面)に固定された配管継手で、208はその床206に設けられた貫通穴である。
配管202はこの貫通穴208を通じて床206上(室内側)に立ち上げられ、配管継手204に接続されている。
【0005】
210は配管継手204における継手本体で、内部に樹脂製の配管202の接続機構212が組み込まれている。
この接続機構212は、ロックリング214とこれを図中下向きに付勢するスプリング216とを備えている。
ロックリング214は弾性を有するアーム218の上端部に爪220を有しており、この爪220を配管202の外面に食い込ませることによって配管202を抜止めする。
【0006】
この例の接続機構212は、継手本体210に対する配管202の接続を解除することのできるものであって、ロックリング214をスプリング216の付勢力に抗して上向きに押し上げると、爪220による配管202外面への食込みが解除され、ここにおいて配管202が継手本体210から抜出し可能となる。
継手本体210の下端部には金属製のリング222が装着されており、このリング222を介して継手本体210がワン(カバー部材)を兼ねた大径の固定部材224により下向きに押し付けられている。
【0007】
上記貫通穴208には台座部材226が配設されており、この台座部材226の中心穴227を通じて配管202が床206上に突き出されている。
台座部材226はフランジ形状の着座部228を有しており、その着座部228が床206の上面に着座した状態で、ビス230により床206に固定されている。
【0008】
この台座部材226は、床206上に立ち上る円筒部232を有している。
円筒部232の外周面には雄ねじ234が形成されており、その雄ねじ234に対し、固定部材224の内周面に形成された雌ねじ236がねじ込まれている。
そしてこの固定部材224の台座部材226へのねじ込みに基づいて、上記継手本体210がその下端を台座部材226の上端に強く当接させる状態に固定されている。
【0009】
この例の継手本体210は止水栓付きのもので、その上部に弁体238を有する止水栓(弁装置)240が一体に構成されている。
この弁体238にはその後端面(図中上端面)に1本の係合溝239が形成されており、そこにマイナスドライバ等の工具の先端を係合させて弁体238に対する回転操作を行い得るようになっている。
【0010】
この配管継手204の場合、通常の止水栓付きの配管や水栓器具等と同様に通水管(ここでは継手本体210の本体ボデー211)が二股に分岐しており、その一方が止水栓240として構成され、他方が水路形成部(接続口242)として構成されている。
【0011】
この例の配管継手204における止水栓240は、従来の止水栓と同様に上流側から送られて来た水を、自身を管軸方向に通過させて流すことのできないものであり、そこでここでは止水栓240を水路の途中箇所に設けるに当り、即ち通水管の途中箇所に設けるに当り、その通水管を分岐構造として一方の分岐に止水栓240を設けるようにしている。
【0012】
しかしながらこのように通水管、ここでは継手本体210における本体ボデー211を分岐構造として止水栓240を設けるようにすると、図中の水路形成部としての接続口242が横向きに突き出した状態となり、或いは止水栓240が横向きに突き出した状態となり(図16,図17と異なって2つの分岐のうち横向きに突き出した側の分岐を止水栓240として構成し、今一方の分岐を水路形成部(接続口242)として設けた場合)、継手本体210を細い穴に対して通すことができなくなる。
【0013】
即ち配管202の端部に継手本体210を接続したまま、これを床206の貫通穴208を通じて床下から床上に持ち出した上、床206に固定するといったことが実際上できなくなる。
【0014】
そのためこの例では、図17に示しているように配管202の端部を継手本体210から分離した状態で、床206の貫通穴208を通じて床206上に突き出すとともに、これを台座部材226の中心穴227に通し、その後台座部材226を床206の上面に固定するとともに、配管202の端部を床上で継手本体210に接続し、その後固定部材224を台座部材226にねじ込んで継手本体210及び配管202の端部の固定を行うようにしている。
【0015】
ところで配管202を現場施工する際には、施工完了状態で配管202内部に圧力(1.75〜2.5MPaの圧力)をかけて配管耐圧試験を行うが、このとき予め継手本体210を配管202の端部に接続して配管耐圧試験を行っても、その後接続を保持したまま継手本体210を床206上に通して固定することができない。
そこでこの例の場合には、一旦継手本体210を配管202から取り外した上で配管202を床206の貫通穴208に通し、その後継手本体210の再接続及び床206への固定を行わなければならない。
或いはまた試験用のプラグを配管202の端部に装着して配管202内部を閉じた状態としておき、その状態で配管202内部に圧力を導いて配管耐圧試験を行い、その後プラグを取り外した上で、配管202の端部と継手本体210との接続及び継手本体210の床206への固定を行わなければならない。
【0016】
しかしながら何れの場合においても折角配管耐圧試験によって耐圧性能を確認しても、後において継手本体210又は試験用のプラグを配管202から一旦取り外して、新たに継手本体210を配管202の端部に接続し直さなければならないため、配管202と継手本体210、即ち配管継手204との接続部分に対して十分な耐圧性能を保証できなくなってしまう問題が生ずる。
即ちこの例の場合、実質上配管202と配管継手204との接続部分について配管耐圧試験及び耐圧保証を行うことができないといった問題がある。
【0017】
他方図18は下記特許文献1に開示された配管継手を示したもので、この配管継手245の場合、配管202の端部が床206の貫通穴208を通じて床206上に突き出され、そしてその配管202の端部が、床206上に設置された継手本体246に接続されている。
【0018】
継手本体246は、その本体ボデー248とその下端部に螺着された押輪250とを有しており、継手本体246内部に挿入された配管202の端部を、ロックリング252の抜止作用により継手本体246に接続固定している。
【0019】
254は床206に固定された台座部材であって、継手本体246は連結体256を介してこの台座部材254に固定されている。
ここで継手本体246と連結体256とはクランプ258によって互いに固定状態とされている。
260は、継手本体246とは別体に構成された止水栓で、238はその弁体である。
【0020】
しかしながらこの図18に示す配管継手245もまた、止水栓260付きの状態で継手本体246を配管202に接続したまま配管耐圧試験を行い、その後その接続状態を保ったまま床206を床下から床上に持ち出して、床206に室内側から固定することができず、従って止水栓260込みで配管202と継手本体246との接続部分に対する耐圧保証ができないといった問題を有する。
以上配管継手における止水栓を例として説明したが、通常の水栓装置等においても、ハンドル部分が分岐構造とならず、ハンドル部分を含む水栓装置(弁装置)全体を通水管と同軸状に且つ細径に構成する必要がある場合においても同様の問題が存在する。
【0021】
【特許文献1】
特開2002−167817号公報
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の弁装置はこのような課題を解決するための案出されたものである。
而して請求項1のものは、(イ)通水管の内部に同軸状に且つ管軸方向に進退可能に設けられ、その進退によって該通水管内部に設けられた弁座に着座又は離間して水路を開閉する弁体と、(ロ)リング状をなして該通水管の外周側に且つ該通水管の管軸と同軸状に回転可能に設けられ、該通水管もしくは該通水管に固定の部材に螺合して自身の回転運動によりねじ送りで該管軸方向に進退する駆動リングと、(ハ)前記通水管の管壁を径方向に貫通して該駆動リングと前記弁体とを作動的に連結し、該駆動リングの回転に伴う前記管軸方向の進退運動を該弁体に伝達して該弁体を該管軸方向に進退運動させる連繋部材と、を含んでいることを特徴とする。
【0023】
請求項2のものは、請求項1において、前記弁体は前記弁座に着座・離間する弁部と、前記通水管の内面に摺動可能に嵌合する摺動部とを有しているとともに、前記連繋部材が前記摺動部に対応した位置において該通水管に設けた切欠部を通じて該通水管の内部に入り込んでおり、且つ該切欠部の前記管軸方向の前後位置において該摺動部と該通水管との間がシール部材にて水密にシールされていることを特徴とする。
【0024】
請求項3のものは、請求項2において、前記摺動部は前記管軸方向の両端が開口形状の筒状をなしていて、該摺動部の内部に水を該管軸方向に通過させる水路が形成されていることを特徴とする。
【0025】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記連繋部材の外周端部が前記駆動リングにより相対回転可能に前記管軸方向に挟まれていることを特徴とする。
【0026】
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記連繋部材が板状のCリングにて構成してあることを特徴とする。
【0027】
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記駆動リングが外筒と内筒とのねじ結合にて構成してあることを特徴とする。
【0028】
請求項7のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記駆動リングの外周側に、前記管軸方向両端が開口形状の筒状のハンドルが該駆動リングと一体回転状態に装着されていることを特徴とする。
【0029】
請求項8のものは、請求項1〜7の何れかにおいて、前記弁装置が止水栓を成していることを特徴とする。
【0030】
請求項9のものは、請求項8において、前記弁装置が配管継手に備えられる止水栓を成していることを特徴とする。
【0031】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明の弁装置は、通水管の内部に弁体を管軸方向に進退可能に設ける一方、通水管の外周側に駆動リングを回転可能且つねじ送りで管軸方向に進退可能に設けて、その駆動リングと弁体とを連繋部材で作動的に連結し、駆動リングのねじ送りによる管軸方向の進退運動を通水管内の弁体に伝達して、これを管軸方向に進退移動させるようになしたもので、本発明の弁装置では、弁体を駆動する駆動リングが備えられ且つその駆動リングが通水管の外周側に且つ通水管の管軸と同軸状に回転可能に設けられていることから、図16に示すように止水栓(弁装置)240を設けるに際して、弁体238の一部を露出させ操作可能とするために通水管を分岐構造としてその分岐に止水栓240を設けざるを得ないといった制約が除かれ、弁装置を通水管の管軸方向途中にしかも分岐構造とすることなく設けることが可能となる。
即ち本発明によれば弁装置を細径に且つ通水管と同軸状に設けることが可能となる。
【0032】
この場合において、弁体には弁座に着座し又は離間する弁部と、通水管の内面に摺動可能に嵌合する摺動部とを設ける一方、その摺動部に対応する位置において通水管に切欠部を設け、切欠部を通じて連繋部材を通水管内部に入り込ませて摺動部に対し管軸方向に固定しておくことができる。
また切欠部の管軸方向前後位置において、摺動部と通水管の間をシール部材で水密にシールしておくことができる(請求項2)。
このようにすることで、通水管の内部の弁体を通水管の外側から連繋部材を介して管軸方向に移動操作することができる。
【0033】
更にこの場合において摺動部は管軸方向の両端が開口形状の筒状となし、摺動部の内部に、水を管軸方向に通過させる水路を形成しておくことができる(請求項3)。
このようにしておくことで、通水管の管軸方向途中に弁体を設けた場合においても、通水管内部においてその弁体を管軸方向に通過するように支障なく水を流すことができる。
【0034】
換言すれば通水管を分岐構造とすることなくその管軸方向途中に容易に弁装置を同軸状に組み込んでおくことが可能となる。
【0035】
本発明においては、上記連繋部材の外周端部を駆動リングにより相対回転可能に管軸方向に挟んでおくことができる(請求項4)。
【0036】
また本発明においては連繋部材を板状のCリングにて構成しておくことができる(請求項5)。
更に駆動リングは、外筒と内筒とのねじ結合にて構成しておくことができる(請求項6)。
このようにすることで、容易に連繋部材をそれら外筒と内筒とで軸方向に挟み込み、かかる連繋部材を、駆動リングのねじ送りによる管軸方向の進退移動と一体に移動させるようになすことができる。
【0037】
請求項7は、駆動リングの外周側に、管軸方向の両端が開口形状の筒状のハンドルをその駆動リングと一体回転状態に装着したものである。
本発明の弁装置は駆動リングを直接手に持って回転操作することも可能であるが、この請求項7に従ってハンドルを装着しておくことで、駆動リングの回転操作を更に容易に行うことができる。即ち弁体の開閉動作を更に容易に行うことができる。
【0038】
この場合においてそのハンドルは管軸方向の両端が開口形状の筒状をなしているため、弁装置を通水管の管軸方向中間部に設けた場合においても、支障なくそこにハンドルを具備させることができる。
【0039】
本発明の弁装置は止水栓に適用して好適なものであり(請求項8)、特に配管継手に備えられる止水栓に適用して好適なものである(請求項9)。
このように本発明の弁装置を配管継手に備えられる止水栓に適用した場合、その止水栓を、通水管を成す継手本体の本体ボデーと同軸状に構成でき、従ってその止水栓を含む継手本体を全体的に細径に構成し得て、小さな穴でも容易に継手本体を通過できるようにすることができる。
【0040】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図2において、14は樹脂製(例えばポリブテン,架橋ポリエチレン等)の床下配管(外部配管。以下単に配管とする)で、床下(裏側)空間を延びている。
また図1において、15は床上(室内側)においてこの配管14の端部に接続される配管継手を示している。
図2〜図10にこの配管継手15の構成が具体的に示してある。
【0041】
図2及び図3に示しているように、床(基体)10には所定箇所に貫通穴12が設けてあり、その貫通穴12を通じて配管14の端部が床10上に突き出している。
そしてその突き出した配管14の端部が、配管継手15における継手本体16に接続固定されている。
【0042】
18はその継手本体16における本体ボデーで、図2に示すように下部に円筒状の内管部20が一体に形成されている。
22は本体ボデー18とは別体を成す円筒状のスリーブから成る外管部で、上端部において本体ボデー18に螺合されている。
これら内管部20と外管部22との間には円筒状の挿入空間24が形成されており、そこに配管14の端部が挿入されている。
【0043】
この挿入空間24にはまた、配管14の端部の外周面と外管部22との間において、筒状をなすロックリング26が図中上下に移動可能に挿入されている。
ロックリング26は、弾性アーム27の先端部に内向きの爪28を有しており、その爪28が配管14の外面に食い込むことによって、配管14の端部を継手本体16から抜止めする。
【0044】
ロックリング26と外管部22との間にはスプリング30が介設されており、そのスプリング30によってロックリング26が下向きに付勢されている。
ロックリング26は、操作力を解除した状態の下でそのスプリング30による図中下向きの付勢力によって、爪28が配管14の端部の外面に食い込んでその抜止めをなす。
【0045】
一方ロックリング26に対し、スプリング30の付勢力に抗して図中上向きの力を加えることで配管14の端部に対する爪28の食込みが解除され、ここにおいて配管14の端部が継手本体16から抜出し可能となる。
【0046】
継手本体16における本体ボデー18の上部には止水栓(弁装置)32が一体的に設けられている。
詳しくは、本体ボデー18の上部は円筒状の弁ハウジング34として構成されており、その内部に弁体36が図中上下に水密且つ摺動可能に嵌合されている。
【0047】
ここで弁体36は、弁座40に対して着座し又はこれから離間する弁部38と摺動部35とから成っている。
摺動部35は管軸方向の両端が開口形状の円筒形状をなしており、外周面において通水管の一部を成す管状の本体ボデー18の内周面に管軸方向に摺動可能に嵌合されている。
【0048】
尚、摺動部35の外周面には管軸方向の両端近傍位置において環状溝が形成されており、そこにシール部材としてのOリング37が装着されている。
そしてこのOリング37によって、摺動部35と本体ボデー18との間が水密にシールされている。
尚これら一対のOリング37は、本体ボデー18に形成された後述の切欠部45に対し、管軸方向の前位置と後位置とに配置されており(図2中上,下位置)、本体ボデー18内部を通過する水が、その切欠部45から外部に漏出するのが防止されている。
ここで円筒形状をなす摺動部35は、その内部に水を管軸方向に通過させる水路を形成している。
【0049】
止水栓32の弁体36は、本体ボデー18及び後述する連結管48から成る継手本体16の管体の主軸と同軸状に配置されている。
【0050】
この止水栓32においては、弁体36が図中下向きに前進して弁部38が弁座40に着座することで閉弁、即ち水路が遮断される。
また一方弁体36が図中上向きに後退して、弁部38が弁座40から離間することで水路が開放される。
更にその後退量に応じて水路の開度が調節され、継手本体16内部を流通する水量が増減変化させられる。
【0051】
ここで弁体36の前進及び後退は、ハンドル39の回転操作に基づく駆動リング41の図中上下方向の進退移動によって行われる。
【0052】
駆動リング41は、下部の内筒42と上部の外筒44とに分割されており、それらが互いにねじ結合されている。
これら内筒42と外筒44との間には、図7にも示しているようにCリング状をなす板状の連繋部材43の外周端部が挟まれており、また駆動リング41の上端部内周面、具体的には外筒44の上端部内周面には雌ねじが形成されていて、その雌ねじにおいて駆動リング41が、継手本体16の一構成要素を成す連結管48の下端部外周面の雄ねじにねじ結合されている。
また一方連繋部材43は本体ボデー18の所定位置、詳しくは弁体36における摺動部35に対応する位置に設けられた切欠部45を径方向に貫通して、その内端部が弁体36に形成された係合溝46に係入している。
尚切欠部45は、弁体36が管軸方向に所定のストロークで移動できるように、図中上下方向に所定長さに亘って形成されている。
【0053】
従ってこの止水栓32においては、ハンドル39を回転操作して駆動リング41を一体に回転運動させると、駆動リング41がその回転運動とともに連結管48との螺合部において図中上下方向にねじ送りで前進、後退運動する。
すると連繋部材43が駆動リング41とともに図中上下方向に移動し、その連繋部材43の移動に伴って、弁体36が図中上下方向に進退移動させられる。
【0054】
ここで連繋部材43は非回転であって、駆動リング41の回転運動時にその駆動リング41が連繋部材43に対して回転方向に相対移動する。
尚、ハンドル39には指掛部47が突出状態で設けられている。
【0055】
上記連結管48は内周面に雌ねじを有しており、その雌ねじにおいて本体ボデー18の図中上端部外周面の雄ねじにねじ結合され、本体ボデー18に対して一体化されて、継手本体16における管体を構成している。
そしてこの連結管48に対して、エルボ状をなす接続管50の一端部が、ばねクリップ58によって着脱自在に接続されている。
【0056】
具体的には、連結管48には雌嵌合部52とフランジ部54とが設けられ、また一方接続管50には雄嵌合部56とフランジ部54とが設けられていて、その接続管50の雄嵌合部56が連結管48の雌嵌合部52内に嵌入し、その状態でそれら連結管48及び接続管50における一対のフランジ部54,54が、ばねクリップ58により軸方向に挟まれることで、連結管48と接続管50とが互いに接続されるようになっている。
【0057】
接続管50の他端部には、配管継手15を介して配管14の端部と水栓等の室内側機器との接続を行うための接続口60が設けられており、その接続口60と室内側機器とが室内側の内部配管を介して互いに接続可能とされている。
【0058】
図2〜図5において、62は継手本体16を床10に固定するための台座部材であって、床10の上面(内面)に着座するフランジ状の着座部64と、床10上に起立する円筒部66とを有しており、その着座部64において固定ビス68により床10に固定されている。
【0059】
この台座部材62における円筒部66の外周面には、図4に明らかに示しているように雄ねじが形成されていて、そこに大径の円筒形状をなす締込ナット70が軸方向下向きにねじ込まれ(締め込まれ)ている。
ここで締込ナット70には、図4に示しているように多角形状の回転操作部73が一体に形成されており、締込ナット70はこの回転操作部73において容易に回転操作できるようになっている。
【0060】
これら台座部材62と締込ナット70との間には、図2〜図7に示しているようにそれらとは別体をなす固定リング71が介在させられている。
この固定リング71は、図4に示しているようにCリング状をなしていて厚肉部59において継手本体16、詳しくは外管部22の外周面に形成された環状溝75内に軸直角方向に外嵌状態に嵌着され、台座部材62に対する締込ナット70のねじ込み(締込み)により、それら台座部材62と締込ナット70とにより軸方向(図中上下方向)に強く挟み付けられると同時に継手本体16、詳しくは環状溝75の溝底面に対し径方向内向きに強く押し付けられ(強圧され)ている。
【0061】
その結果として、継手本体16と台座部材62と締込ナット70及び固定リング71とが一体的に強く固定された状態となっている。
【0062】
図4及び図6に示しているように、この固定リング71の軸方向の両端面には周方向に所定ピッチで係合凹部65が形成されている。
一方台座部材62の軸方向端面、詳しくは固定リング71側の軸方向端面には係合突起67が周方向に所定ピッチで形成されており、それら係合突起67に対して固定リング71の係合凹部65が係合させられることで、固定リング71が台座部材62に対し回転規制されている。
即ち締込ナット70を台座部材62に対し回転操作して締め込んだとき、固定リング71が台座部材62に対し空回りするのが防止されている。
【0063】
ここで台座部材62に対する締込ナット70の軸方向の締込みによって、Cリング状をなす固定リング71が継手本体16の外管部22に対し求心方向に強く押し付けられるのは次の理由による。
【0064】
即ち締込ナット70と台座部材62とには、それぞれ逆方向に傾斜する雌テーパ面(カム面)74が形成されており、また一方固定リング71には対応する傾斜形状の雄テーパ面72が形成されており、それら雄テーパ面72と雌テーパ面74との作用によって、締込ナット70の締込みにより固定リング71が、それら台座部材62と締込ナット70とにより軸方向に挟み付けられると同時に、継手本体16における外管部22の環状溝75の溝底面に押し付けられる(強圧される)。
【0065】
尚、図2及び図7において69は配管14の差込時のガイド部材であって透明の樹脂にて構成されている。
従って配管14が継手本体16内部に十分挿入されたかどうかを、このガイド部材69を透かして外部から容易に確認することができる。
【0066】
図1〜図5において、76は台座部材62及び締込ナット70の下部を内側に覆って隠蔽(収容)するカバー部材である。
このカバー部材76は薄板状の部材から成っていて、上端部且つ内周部に曲返し形状のスライド部61を有しており、そのスライド部61において、締込ナット70の組付面63に対し軸方向にスライド可能に嵌合し組み付けられている。
ここで組付面63は軸方向にストレート形状をなしている。
【0067】
図2に示しているように、継手本体16における内管部20の外周面には環状溝が図中上下2段に形成されていて、それぞれにOリング78が装着され、それらOリング78によって、内管部20と配管14の端部の内周面との間が水密にシールされている。
【0068】
一方配管14の端部の外周面に嵌合されたロックリング26の内周面にも環状溝が形成されていて、そこにOリング80が装着され、そのOリング80によって、ロックリング26の内周面と配管14端部の外周面との間が水密にシールされている。
【0069】
更にまた外管部22の内周面においても環状溝が形成されていて、そこにOリング82が装着され、そのOリング82によって、外管部22の内周面とロックリング26の外周面との間が水密にシールされている。
【0070】
即ち本例においては、継手本体16の3箇所にOリング78,80,82が装着され、それらによって配管14の端部と継手本体16との間が水密にシールされている。
尚、Oリング78によるシールは完全水密シールとすることが望ましいが、Oリング80,82によるシールは場合によって完全水密シールでなくても良い。
【0071】
これらOリング78,80及び82によるシール部よりも上側の位置、即ち室内側の位置において継手本体16、具体的にはその外管部22に、径方向に貫通する嵌合孔84が設けられている。
【0072】
上記固定リング71には、図4に示しているように3箇所の厚肉部59の内の真中の厚肉部59の内周面において、径方向内方に突出する円筒部86が一体に設けられており、この円筒部86が、外管部22の貫通の嵌合孔84内に嵌り込んでいる。この嵌合により、固定リング71の継手本体16に対する周方向位置が規定されている。
【0073】
本例において、これら貫通の嵌合孔84及び円筒部86の中心の径方向に貫通する孔88は、漏水を外部に導き出すための溢れ孔を形成している。
この溢れ孔は、万一継手本体16における内管部20と配管14の端部との間から漏水があったとき、その漏水を室内側且つ継手本体16の外部へと溢出させるためのものである。
【0074】
台座部材62における円筒部66には、図4に示しているように切欠き90が形成されており、嵌合孔84及び孔88から成る溢れ孔から流出した漏水が、この切欠き90を通じて室内側へと導かれるようになっている。
【0075】
図4,図5及び図6において、100は配管耐圧試験の作業の際及びその後内部配管が継手本体16を含む配管継手15に対して接続されるまでの間、継手本体16の端部を保護しておく保護キャップ(この例では樹脂製)である。
【0076】
図8にこの保護キャップ100の構成が具体的に示してある。
同図に示しているように保護キャップ100は、円筒状の周壁部102と上壁部104とを有する有底筒状をなしている。
周壁部102の上部外周面はなだらかな湾曲面106とされていて、保護キャップ100の全体の形状が略弾丸様の形状をなしている。
【0077】
周壁部102は上部が厚肉部108とされており、また下部が薄肉をなす外嵌部110とされている。
保護キャップ100はこの外嵌部110において、図6に示しているように継手本体16における図中上端部、具体的には連結管48に対し外嵌状態に継手本体16に嵌着される。
即ち継手本体16の図中管軸方向の上端部を閉鎖する状態に継手本体16に被着される。
【0078】
この外嵌部110の下端部には、図8に示しているように周方向所定箇所に抜止用の内向きの係止突起112が形成されている。
一方継手本体16、具体的には駆動リング41における外筒44の外周面には環状の係止凹部114(図2,図3及び図5〜図6参照)が形成されており、それら係止突起112と係止凹部114とが弾性的に係止して、継手本体16に嵌め込まれた保護キャップ100が、継手本体16から抜止めされるようになっている(図14拡大図参照)。
【0079】
この薄肉の外嵌部110の上部内面には、周方向複数箇所(ここでは4箇所)において厚肉のリブ116が、周壁部102における上部の厚肉部108に続いて形成されている。
これらリブ116は、保護キャップ100を継手本体16に弾性的に嵌め合せる際、外嵌部110が過度に広がり変形するのを防止すべく設けられたものである。
即ちこれらリブ116の存在によって、保護キャップ100を継手本体16に嵌め合せる際、外嵌部110が過度に押し広げられることにより保護キャップ100が継手本体16に深く入り込み過ぎないようになされている。
【0080】
保護キャップ100における上壁部104は平坦に形成されており、その中心部にはエア抜孔118が形成されていて、そのエア抜孔118が、舌片状の弾性を有するエア抜弁120にて周辺のスリットを除き全体的に閉鎖されている。
【0081】
図10に示しているように、上記止水栓32のハンドル39は管軸方向の両端が開口形状の円筒形状をなしていて、継手本体16における本体ボデー18と連結管48とから成る管体に対し、その主軸方向に挿脱可能に外嵌状態に嵌装されている。
このハンドル39は、弁体36及び前記駆動リング41とともに上記管体に対して同軸状に配置され、自身の回転により駆動リング41を一体に回転させることで、連繋部材43を介し弁体36を図2中上下方向に進退移動させる。
【0082】
ここでハンドル39は弁体36,駆動リング41とともに、継手本体16における管体の管軸方向両端間、即ち主軸方向中間部に配置されている。
【0083】
このハンドル39には、図10(A)に示しているようにその上面にハンドル39の操作方向を示す表示部122が設けられており、また(B)に示しているようにその内周側には全周に亘ってセレーション部(係合爪)124が設けられている。
一方上記駆動リング41には、図9に示しているようにその上部外周面に、対応する被係合爪126が周方向4箇所に設けられており、この被係合爪126に対しハンドル39のセレーション部124が噛合い状態に係合され、その係合に基づいてハンドル39の回転運動が駆動リング41へと伝えられるようになっている。
【0084】
即ちこれらセレーション部124と被係合爪126との係合により、ハンドル39と駆動リング41とが一体に回転するようになっている。
【0085】
本例では、ハンドル39における係合爪としてのセレーション部124が全周に亘り形成されている結果、ハンドル39をどの回転角度位置で駆動リング41に嵌め合せた場合にも、図3(B)に示しているように確実にそれらセレーション部124と被係合爪126とが係合する。このためハンドル39の組付性が良好である。
【0086】
図10(B)及び(C)に示しているように、ハンドル39にはまた、その内周側下部に弾性片128が周方向複数箇所において下向きに突出する状態で設けられており、それら弾性片128の下端部に、内向きに突出する抜止用の係止突起130が設けられている。
一方図9に示しているように継手本体16における管体側の駆動リング41には、その外周下部に対応する環状の係止凹部132が形成され、図3(A)の部分拡大図に示しているようにその係止凹部132に対して、ハンドル39の係止突起130が継手本体16の主軸方向に弾性的に係止し、以ってハンドル39が駆動リング41から抜止めされるようになっている。
【0087】
本例の場合、エルボ状の接続管50が連結管48に対し接続されていない状態で、ハンドル39を単に継手本体16における管体にその主軸方向に嵌め込むだけで、簡単に弁体36を開閉操作可能な状態、即ち駆動リング41を介して弁体36に作動的に連結された状態に組み付けることができる。
また必要があれば簡単にハンドル39を組付位置から主軸方向に抜き出すことができる。
【0088】
本例の止水栓32を備えた配管継手15は次のようにして施工することができる。
先ず図11に示しているように、配管継手15における継手本体16を配管14の端部に接続しておく。詳しくは連結管48までの部分を配管14の端部に接続しておく。
そして更にその継手本体16に対し、その端部に保護キャップ100を嵌め込んで被着しておき、継手本体16の端部を実質上閉鎖した状態としておく。
【0089】
そしてこの状態で床下空間において配管14の耐圧試験作業を行う。
詳しくは、先ず止水栓32を開いた状態としておいて配管14内部にポンプにて水を所定の圧力で導入する。
このとき配管14内部に残存していたエアは止水栓32を通過し、更に保護キャップ100のエア抜弁120を弾性的に押し広げながら、エア抜孔118から外部へと逃げることができる。
【0090】
このようにして配管14内部のエア抜きが終わったところで、次に止水栓32を閉じた状態とし、配管14内部に水を所定圧力で導入して配管耐圧試験を行う。
尚このときハンドル39は装着されていないが、図3〜図7及び図9にも示しているように駆動リング41の外周面にはローレット加工が施してあるため、ハンドル39未装着の状態であっても駆動リング41を手で持って容易に回転操作することができる。
【0091】
以上のようにして配管耐圧試験を行ったら、その後継手本体16を配管14の端部に接続したまま、図11(B),図12に示しているように配管14の端部とともに床10の貫通穴12を通じて床10上に突き出す。
尚このとき、図12に示しているように予め台座部材62を床10の上面に固定ビス68によって固定状態としておき、継手本体16をその台座部材62の中心穴を通じて床10上に突き出す。
【0092】
その後固定リング71を軸直角方向から継手本体16の外周面、詳しくは環状溝75に嵌め合せ、図13に示しているようにその状態で締込ナット70を継手本体16に対し軸方向に嵌め込んで台座部材62にねじ合せし、続いて締込ナット70を回転操作して台座部材62に対し強く締め込んで行く。
【0093】
するとその軸方向の締込力によって、固定リング71が台座部材62と締込ナット70とにより軸方向に挟み付けられ、これにより固定リング71が、雄テーパ面72と雌テーパ面74とのカム作用で求心方向に押圧され、継手本体16の外周面、詳しくは環状溝75の溝底面に対し強圧された状態となる。
【0094】
ここにおいて継手本体16と台座部材62,固定リング71及び締込ナット70が一体に固定された状態となる。即ち継手本体16が固定リング71及び締込ナット70により、台座部材62に対し強く固定された状態となる。
つまり継手本体16が台座部材62によって基体としての床10に強固に固定された状態となる(図14参照)。
【0095】
次に図15に示しているようにカバー部材76を継手本体16に対しその上端部から軸方向に嵌め込んで、床仕上材83の上面に当接させるとともに、止水栓32のハンドル39を継手本体16の上端部から嵌め込んで、駆動リング41と一体回転する状態に組み付ける。
ここにおいて配管継手15の、床10の上面への設置固定が一旦完了する。
【0096】
その後水栓等室内側機器との接続を行う際には、図15に示しているように保護キャップ100を継手本体16から外した上で、継手本体16の端部にエルボ状の接続管50を接続し、更に接続口60に対し室内側機器から延びる内部配管を接続作業する。
【0097】
以上のように本例の止水弁32は、弁体36を進退移動させる駆動リング41が備えられ且つその駆動リング41が本体ボデー18の外周側に且つ本体ボデー18の管体と同軸状に回転可能に設けてあることから、図16に示す止水栓240と異なって本体ボデー18の軸方向途中にしかもこれを分岐構造とすることなく設けることが可能となる。
【0098】
また本例において弁体36には弁部38と摺動部35とを設けられる一方、本体ボデー18には切欠部45が設けられ、その切欠部45を通じて連繋部材43が摺動部35に固定してあるため、本体ボデー18内部の弁体36を本体ボデー18の外側から連繋部材43を介して容易に管軸方向に移動操作することができる。
【0099】
一方において切欠部45の軸方向前後位置には、摺動部35と本体ボデー18との間を水密にシールするOリング37が設けてあるため、切欠部45からの水の外部への漏出は生じない。
【0100】
また本例では摺動部35の内部に水を管軸方向に通過させる水路が形成してあるため、本体ボデー18の管軸方向途中に止水栓32を設けた場合においても、本体ボデー18内部において弁体36を軸方向に通過するように支障なく水を流すことができる。
【0101】
また本例では止水栓32のハンドル39を両端が開口形状の円筒形状となしてあるため、止水栓32を継手本体16における本体ボデー18の管軸方向中間部に設けた場合においても支障なくそこにハンドル39を装着することができる。
【0102】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は上記配管継手における止水栓のみならず、通常の水栓装置への適用も可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲において趣々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である止水栓を備えた配管継手を外観状態で示す図である。
【図2】同配管継手の内部構造を示す図である。
【図3】図2の要部の断面図(一部外観図)及び縦断面図である。
【図4】同配管継手を分解して示す図である。
【図5】同配管継手を分解して示す断面図(一部外観図)である。
【図6】同配管継手の図5とは異なった部分を分解して示す断面図(一部外観図)である。
【図7】同配管継手に備えられた止水栓を更に細かく各部材に分解して周辺部とともに示す図である。
【図8】同配管継手の保護キャップの単品図である。
【図9】同止水栓における駆動リングの単品図である。
【図10】同止水栓のハンドルの単品図である。
【図11】同配管継手の施工手順の一部工程の説明図である。
【図12】図11に続く工程の説明図である。
【図13】図12に続く工程の説明図である。
【図14】図13に続く工程の説明図である。
【図15】図14に続く工程の説明図である。
【図16】従来の止水栓付きの配管継手の一例を設置状態で示す図である。
【図17】図16の配管継手を分解して示す図である。
【図18】図16とは異なる従来の配管継手の一例を示す図である。
【符号の説明】
15 配管継手
18 本体ボデー(通水管)
32 止水栓
35 摺動部
36 弁体
37 Oリング
38 弁座
39 ハンドル
41 駆動リング
42 内筒
43 連繋部材
44 外筒
45 切欠部
48 連結管
Claims (9)
- (イ)通水管の内部に同軸状に且つ管軸方向に進退可能に設けられ、その進退によって該通水管内部に設けられた弁座に着座又は離間して水路を開閉する弁体と
(ロ)リング状をなして該通水管の外周側に且つ該通水管の管軸と同軸状に回転可能に設けられ、該通水管もしくは該通水管に固定の部材に螺合して自身の回転運動によりねじ送りで該管軸方向に進退する駆動リングと
(ハ)前記通水管の管壁を径方向に貫通して該駆動リングと前記弁体とを作動的に連結し、該駆動リングの回転に伴う前記管軸方向の進退運動を該弁体に伝達して該弁体を該管軸方向に進退運動させる連繋部材と
を含んでいることを特徴とする弁装置。 - 請求項1において、前記弁体は前記弁座に着座・離間する弁部と、前記通水管の内面に摺動可能に嵌合する摺動部とを有しているとともに、前記連繋部材が前記摺動部に対応した位置において該通水管に設けた切欠部を通じて該通水管の内部に入り込んでおり、且つ該切欠部の前記管軸方向の前後位置において該摺動部と該通水管との間がシール部材にて水密にシールされていることを特徴とする弁装置。
- 請求項2において、前記摺動部は前記管軸方向の両端が開口形状の筒状をなしていて、該摺動部の内部に水を該管軸方向に通過させる水路が形成されていることを特徴とする弁装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記連繋部材の外周端部が前記駆動リングにより相対回転可能に前記管軸方向に挟まれていることを特徴とする弁装置。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記連繋部材が板状のCリングにて構成してあることを特徴とする弁装置。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、前記駆動リングが外筒と内筒とのねじ結合にて構成してあることを特徴とする弁装置。
- 請求項1〜6の何れかにおいて、前記駆動リングの外周側に、前記管軸方向両端が開口形状の筒状のハンドルが該駆動リングと一体回転状態に装着されていることを特徴とする弁装置。
- 請求項1〜7の何れかにおいて、前記弁装置が止水栓を成していることを特徴とする弁装置。
- 請求項8において、前記弁装置が配管継手に備えられる止水栓を成していることを特徴とする弁装置。
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