JP4176445B2 - 保護キャップ付配管継手 - Google Patents

保護キャップ付配管継手 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は配管継手に関し、詳しくは床下配管等基体の裏側に施された外部配管と、室内側機器から延びる室内側の内部配管との接続用に用いて好適な配管継手に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、床下(床裏)や壁裏に沿って延ばした外部配管(以下床下配管を中心に述べる)の端部に対して配管継手を接続し、その配管継手に対し水栓等の室内側機器を室内側の内部配管を介して接続するといったことが行われている。
従来にあってはその配管継手は床下等、室内側から見て隠蔽された部分に配設されていることも多く、この場合外部配管と配管継手との接続部の点検を容易に行うことができないといった問題がある。
【0003】
そこで近年にあっては配管継手を室内側に配設し、床下を延びる外部配管の端部を、床に設けた貫通穴を通じて室内側に通し(立ち上げ)、これを配管継手に接続し且つその配管継手を床の内面に固定するといったことが行われるようになって来ている。
【0004】
ところで床下の外部配管(以下床下配管とする)を現場施行する際には、施行完了状態で床下配管の端部を閉鎖して内部に圧力(1.75〜2.5MPaの圧力)を導いて配管耐圧試験を行うが、その際、床下配管の端部閉鎖のために閉鎖プラグを用いると、配管耐圧試験後においてその閉鎖プラグを外した上で配管継手をその床下配管の端部に接続し、且つこれを床面に設置固定するといったことを行わなければならない。
またこのようにした場合、床下配管と配管継手との接続部に対して十分な耐圧保証ができない(接続状態で耐圧試験をしていないからである)問題が生ずる。
【0005】
そこで床下配管の端部に配管継手、詳しくは配管継手の継手本体を接続した状態で配管耐圧試験を行い、更にその接続状態を保ったまま継手本体を床下から床上に突き出してこれを床面に固定できれば、床下配管と継手本体との接続部についても耐圧保証を行うことができ、更にまた閉鎖プラグを用いる場合のように配管耐圧試験後に閉鎖プラグを取り外した上で継手本体を接続するといった面倒な作業を行わなくても良く望ましい。
【0006】
ところでこのように床下配管の端部に配管継手の継手本体を接続した状態で床下において配管耐圧試験を行うと、継手本体の内部にごみ等の異物が侵入する恐れがあり、そこで従来にあってはその継手本体の端部(室内側の内部配管の接続される側の端部)に袋を被せて同端部を閉鎖し、その状態で配管耐圧試験することが行われている。
【0007】
しかしながらこの場合袋の脱着作業を複数回行わなければならず、作業が面倒である問題がある。
配管耐圧試験に際して、ポンプにより床下配管内部に水を所定圧力で導入するが、その床下配管の内部にはエアが残っているため先ずそのエア抜作業を行わなければならない。
そこで床下配管の端部に被せてある袋を一旦外して床下配管内部のエアを外部へと逃し、その上で再び袋を床下配管の端部に被せて固定し、配管耐圧試験を行わなければならず、しかも床下配管の端部への袋の脱着自体が面倒であることから、全体の作業が煩雑となってしまうのである。
【0008】
以上のような問題点に対し、これを解決し得る手段は本出願人の知る限りにおいて未だ提供されていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の保護キャップ付配管継手はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、床,壁等の基体の裏側を延び、該基体に設けられた貫通穴を通じて室内側に突き出した外部配管の端部に接続されるとともに該基体の内面に固定される配管継手であって、(イ)一端側において前記外部配管の端部に接続され、他端側において水栓等室内側機器から延びた室内側の内部配管が接続される継手本体と(ロ)該内部配管の接続される前において、該継手本体の該内部配管の接続側の端部を実質上閉鎖する状態に嵌合状態に被着される保護キャップとを備えており、該保護キャップにはエア抜孔が備えてあるとともに、該エア抜孔には弾性を有する舌片状のエア抜弁が備えてあることを特徴とする
【0010】
【作用及び発明の効果】
上記のように本発明は、内部配管の接続される前において継手本体の端部、詳しくは内部配管の接続側の端部を実質上閉鎖する状態に被着される保護キャップを継手本体に備えたもので、本発明によれば、例えば床下空間において床下配管の端部に継手本体を接続した状態で配管耐圧試験を行う際、保護キャップを付けた状態で配管耐圧試験の作業を行うことで、床下空間等において継手本体の内部にごみ等の異物が侵入するのを良好に防止することができる。
【0011】
尚この保護キャップは、配管継手を床等の基体の内面に設置固定した後、内部配管が接続されるまでの間そのまま継手本体の端部に被着状態としておくことができる。
【0012】
本発明においては、継手本体に止水栓を備えておくことができる。
継手本体にこのような止水栓を備えておいた場合、止水栓を閉じておくことで、そのまま配管耐圧試験を実施することが可能となり、配管耐圧試験及びその後の作業がより簡単化する。
更にまた止水栓を取り付けた状態で配管耐圧試験を行うことができるため、その止水栓込みでの配管耐圧保証を行うことが可能となる。
【0013】
本発明においては、上記継手本体を床下配管等の外部配管の端部が接続された状態で、基体の貫通穴を通過可能に構成しておくことができる。
このようにしておけば、配管耐圧試験を行った後に外部配管と継手本体との接続を保ったまま、継手本体を基体の貫通穴を通じて室内側に突き出し、そのまま基体内面に取付固定することが可能となる。
しかもその間、継手本体の端部を常時保護キャップで保護しておくことができ、また設置後においても次に内部配管が継手本体に接続されるまでの間、継手本体の端部を保護しておくことができる。
【0014】
本発明では、保護キャップにエア抜孔を備えており、このようになした場合、配管耐圧試験に際して継手本体の端部に保護キャップを被着した状態のままエア抜作業を行うことができる。
即ちエア抜きに際して保護キャップを継手本体に対し脱着する必要がなく、配管耐圧試験の作業を簡便化することができる。
【0015】
そしてそのエア抜孔には、弾性を有する舌片状のエア抜弁を備えておく。
このような舌片状のエア抜弁を備えておくことで、エア抜孔が大きな開口となって、そこからごみ等の異物が内部に入り込んでしまうのを防止することができる。
【0016】
本発明では、保護キャップの基端側内周面と継手本体の外周面との一方に抜止用の係止爪を、他方に係止凹部を形成して、それらを互いに軸方向に弾性的に係合させるようになすことができる。このようになした場合、継手本体の端部に対し保護キャップを簡単に被着することができ、また落下時などにおいて保護キャップが継手本体から容易に外れないようにすることができる。
【0017】
本発明ではまた、保護キャップの内周面にリブを設けてそのリブにより、保護キャップを継手本体に被着する際に保護キャップにおける継手本体の外嵌部への広がり変形を抑制するようになすことができ、これにより保護キャップを継手本体の端部に嵌合状態に被着する際、保護キャップが継手本体に対し深く嵌り過ぎ、従ってその後保護キャップを取り外すときに取外しが困難になるといった不都合を回避することができる。
【0018】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において8はヘッダで、このヘッダ8から複数の樹脂製(例えばポリブテン,架橋ポリエチレン等)の床下配管(外部配管。以下単に配管とする)14が床下(裏側)空間を延び出している。
図2〜図7に床上(室内側)においてこの配管14の端部に接続される配管継手15の構成が示してある。
【0019】
図2及び図3において、10は床(基体)で図3に示すように所定箇所に貫通穴12が設けてあり、その貫通穴12を通じて配管14の端部が床10上に突き出している。
そしてその突き出した配管14の端部が、配管継手15における継手本体16に接続固定されている。
【0020】
18はその継手本体16における本体ボデーで、下部に円筒状の内管部20が一体に形成されている。
22は本体ボデー18とは別体を成す円筒状のスリーブから成る外管部で、上端部において本体ボデー18に螺合されている。
これら内管部20と外管部22との間には円筒状の挿入空間24が形成されており、そこに配管14の端部が挿入されている。
【0021】
この挿入空間24にはまた、配管14の端部の外周面と外管部22との間において、筒状をなすロックリング26が図中上下に移動可能に挿入されている。
ロックリング26は、弾性アーム27の先端部に内向きの爪28を有しており、その爪28が配管14の外面に食い込むことによって、配管14の端部を継手本体16から抜止めする。
【0022】
ロックリング26と外管部22との間にはスプリング30が介設されており、そのスプリング30によってロックリング26が下向きに付勢されている。
ロックリング26は、操作力を解除した状態の下でそのスプリング30による図中下向きの付勢力によって、爪28が配管14の端部の外面に食い込んでその抜止めをなす。
【0023】
一方ロックリング26に対し、スプリング30の付勢力に抗して図中上向きの力を加えることで配管14の端部に対する爪28の食込みが解除され、ここにおいて配管14の端部が継手本体16から抜出し可能となる。
【0024】
継手本体16における本体ボデー18の上部には止水栓32が一体的に設けられている。
詳しくは、本体ボデー18の上部は円筒状の弁ハウジング34として構成されており、その内部に止水弁体36が図中上下に水密且つ摺動可能に嵌合されている。
【0025】
この止水栓32においては、止水弁体36が図中下向きに前進して弁部38が弁座40に着座することで閉弁、即ち水路が遮断される。
また一方止水弁体36が図中上向きに後退して、弁部38が弁座40から離間することで水路が開放される。
更にその後退量に応じて水路の開度が調節され、継手本体16内部を流通する水量が増減変化させられる。
【0026】
ここで止水弁体36の前進及び後退は、ハンドル39の回転操作に基づく弁駆動リング41の図中上下方向の進退移動によって行われる。
【0027】
弁駆動リング41は、下部の内筒42と上部の外筒44とに分割されており、それらが互いにねじ結合されている。
これら内筒42と外筒44との間には、図7にも示しているようにCリング状をなす板状の係合部材43が挟まれており、また弁駆動リング41の上端部内周面、具体的には外筒44の上端部内周面には雌ねじが形成されていて、その雌ねじにおいて弁駆動リング41が、継手本体16の一構成要素を成す連結管48の下端部外周面の雄ねじにねじ結合されている。
また一方係合部材43は、その内端部が止水弁体36に形成された係合溝46に係入している。
【0028】
従ってこの止水栓32においては、ハンドル39を回転操作するとこれと一体に弁駆動リング41が回転運動し、そしてその回転運動とともに連結管48との螺合部において図中上下方向にねじ送りで前進,後退運動する。
すると係合部材43が弁駆動リング41とともに図中上下方向に移動し、その係合部材43の移動に伴って、止水弁体36が図中上下方向に進退移動させられる。
【0029】
ここで係合部材43は非回転であって、弁駆動リング41の回転運動時に、その弁駆動リング41が係合部材43に対して回転方向に相対移動する。
尚、ハンドル39には指掛部47が突出状態で設けられている。
【0030】
上記連結管48は内周面に雌ねじを有しており、その雌ねじにおいて本体ボデー18の図中上端部外周面の雄ねじにねじ結合され、本体ボデー18に対して一体化されている。
そしてこの連結管48に対して、エルボ状をなす接続管50の一端部が、ばねクリップ58によって着脱自在に接続されている。
【0031】
具体的には、連結管48には雌嵌合部52とフランジ部54とが設けられ、また一方接続管50には雄嵌合部56とフランジ部54とが設けられていて、その接続管50の雄嵌合部56が連結管48の雌嵌合部52内に嵌入し、その状態でそれら連結管48及び接続管50における一対のフランジ部54,54が、ばねクリップ58により軸方向に挟まれることで、連結管48と接続管50とが互いに接続されている。
【0032】
接続管50の他端部には、配管継手15を介して配管14の端部と水栓等の室内側機器との接続を行うための接続口60が設けられており、その接続口60と室内側機器とが室内側の内部配管を介して互いに接続可能とされている。
【0033】
図3〜図6において、62は継手本体16を床10に固定するための台座部材(基体固定部材)であって、床10の上面(内面)に着座するフランジ状の着座部64と、床10上に起立する円筒部66とを有しており、その着座部64において固定ビス68により床10に固定されている。
【0034】
この台座部材62における円筒部66の外周面には、図4に明らかに示しているように雄ねじが形成されていて、そこに大径の円筒形状をなす締込ナット70が軸方向下向きにねじ込まれ(締め込まれ)ている。
ここで締込ナット70には、図4に示しているように多角形状の回転操作部73が一体に形成されており、締込ナット70はこの回転操作部73において容易に回転操作できるようになっている。
【0035】
これら台座部材62と締込ナット70との間には、図3〜図6に示しているようにそれらとは別体をなす固定リング71が介在させられている。
この固定リング71は、図4に示しているようにCリング状をなしていて厚肉部59において継手本体16、詳しくは外管部22の外周面に形成された環状溝75内に軸直角方向に外嵌状態に嵌着され、台座部材62に対する締込ナット70のねじ込み(締込み)により、それら台座部材62と締込ナット70とにより軸方向(図中上下方向)に強く挟み付けられると同時に継手本体16、詳しくは環状溝75の溝底面に対し径方向内向きに強く押し付けられ(強圧され)ている。
【0036】
その結果として、継手本体16と台座部材62と締込ナット70及び固定リング71とが一体的に強く固定された状態となっている。
【0037】
図4及び図6に示しているように、この固定リング71の軸方向の両端面には周方向に所定ピッチで係合凹部65が形成されている。
一方台座部材62の軸方向端面、詳しくは固定リング71側の軸方向端面には係合突起67が周方向に所定ピッチで形成されており、それら係合突起67に対して固定リング71の係合凹部65が係合させられることで、固定リング71が台座部材62に対し回転規制されている。
即ち締込ナット70を台座部材62に対し回転操作して締め込んだとき、固定リング71が台座部材62に対し空回りするのが防止されている。
【0038】
ここで台座部材62に対する締込ナット70の軸方向の締込みによって、Cリング状をなす固定リング71が継手本体16の外管部22に対し求心方向に強く押し付けられるのは次の理由による。
【0039】
即ち締込ナット70と台座部材62とには、それぞれ逆方向に傾斜する雌テーパ面(カム面)74が形成されており、また一方固定リング71には対応する傾斜形状の雄テーパ面72が形成されており、それら雄テーパ面72と雌テーパ面74との作用によって、締込ナット70の締込みにより固定リング71が、それら台座部材62と締込ナット70とにより軸方向に挟み付けられると同時に継手本体16における外管部22の環状溝75の溝底面に押し付けられる(強圧される)。
【0040】
尚、図3及び図7において69は配管14の差込時のガイド部材であって透明の樹脂にて構成されている。
従って配管14が継手本体16内部に十分挿入されたかどうかをこのガイド部材69を透かして、外部から容易に確認することができる。
【0041】
図3,図4及び図5において、76は台座部材62及び締込ナット70の下部を内側に覆って隠蔽(収容)するカバー部材である。
このカバー部材76は薄板状の部材から成っていて、上端部且つ内周部に曲返し形状のスライド部61を有しており、そのスライド部61において、締込ナット70の組付面63に対し軸方向にスライド可能に嵌合し組み付けられている。
ここで組付面63は軸方向にストレート形状をなしている。
【0042】
図3に示しているように、継手本体16における内管部20の外周面には環状溝が図中上下2段に形成されていて、それぞれにOリング78が装着され、それらOリング78によって、内管部20と配管14の端部の内周面との間が水密にシールされている。
【0043】
一方配管14の端部の外周面に嵌合されたロックリング26の内周面にも環状溝が形成されていて、そこにOリング80が装着され、そのOリング80によって、ロックリング26の内周面と配管14の端部の外周面との間が水密にシールされている。
【0044】
更にまた外管部22の内周面においても環状溝が形成されていて、そこにOリング82が装着され、そのOリング82によって、外管部22の内周面とロックリング26の外周面との間が水密にシールされている。
【0045】
即ち本例においては、継手本体16の3箇所にOリング78,80,82が装着され、それらによって配管14の端部と継手本体16との間が水密にシールされている。
尚、Oリング78によるシールは完全水密シールとすることが望ましいが、Oリング80,82によるシールは場合によって完全水密シールでなくても良い。
【0046】
これらOリング78,80及び82によるシール部よりも上側の位置、即ち室内側の位置において継手本体16、具体的にはその外管部22に、径方向に貫通する嵌合孔84が設けられている。
【0047】
上記固定リング71には、図4に示しているように3箇所の厚肉部59の内の真中の厚肉部59の内周面において、径方向内方に突出する円筒部(嵌合突起)86が一体に設けられており、この円筒部86が、外管部22の貫通の嵌合孔84内に嵌り込んでいる。この嵌合により、固定リング71の継手本体16に対する周方向位置が規定されている。
【0048】
本例において、これら貫通の嵌合孔84及び円筒部86の中心の径方向に貫通する孔88は、漏水を外部に導き出すための溢れ孔を形成している。
この溢れ孔は、万一継手本体16における内管部20と配管14の端部との間から漏水があったとき、その漏水を室内側且つ継手本体16の外部へと溢出させるためのものである。
【0049】
台座部材62における円筒部66には、図4に示しているように切欠き90が形成されており、嵌合孔84及び孔88から成る溢れ孔から流出した漏水が、この切欠き90を通じて室内側へと導かれるようになっている。
【0050】
図4,図5及び図6において、100は配管耐圧試験の作業の際及びその後内部配管が継手本体16に対して接続されるまでの間、継手本体16の端部を保護しておく保護キャップ(この例では樹脂製)である。
【0051】
図8にこの保護キャップ100の構成が具体的に示してある。
同図に示しているように保護キャップ100は、円筒状の周壁部102と上壁部104とを有する有底筒状をなしている。
周壁部102の上部外周面はなだらかな湾曲面106とされていて、保護キャップ100の全体の形状が略弾丸様の形状をなしている。
【0052】
周壁部102は上部が厚肉部108とされており、また下部が薄肉をなす外嵌部110とされている。
保護キャップ100はこの外嵌部110において、図6に示しているように継手本体16における図中上端部、具体的には連結管48に対し外嵌状態に嵌着される。
即ち継手本体16の図中軸方向上端部を閉鎖する状態に継手本体16に被着される。
【0053】
この外嵌部110の下端部には、図8に示しているように周方向所定箇所に内向きの係止爪112が形成されている。
一方継手本体16、具体的には弁駆動リング41における外筒44の外周面には環状の係止凹部114(図3及び図5参照)が形成されており、それら係止爪112と係止凹部114とが弾性的に係合して、継手本体16に嵌め込まれた保護キャップ100が継手本体16から抜止めされるようになっている(図12中拡大図参照)。
【0054】
この薄肉の外嵌部110の上部内面には、周方向複数箇所(ここでは4箇所)において厚肉のリブ116が、周壁部102における上部の厚肉部108に続いて形成されている。
これらリブ116は、保護キャップ100を継手本体16に弾性的に嵌め合せる際、外嵌部110が過度に広がり変形するのを防止すべく設けられたものである。
即ちこれらリブ116の存在によって、保護キャップ100を継手本体16に嵌め合せる際、外嵌部110が過度に押し広げられることにより保護キャップ100が継手本体16に深く入り込み過ぎないようになされている。
【0055】
保護キャップ100における上壁部104は平坦に形成されており、その中心部にはエア抜孔118が形成されていて、そのエア抜孔118が、舌片状の弾性を有するエア抜弁120にて周辺のスリットを除き全体的に閉鎖されている。
【0056】
本例の配管継手15は次のようにして施行することができる。
先ず図1及び図9(A),(B)に示しているように、配管継手15における継手本体16を配管14の端部に接続しておく。詳しくは連結管48までの部分を配管14の端部に接続しておく。
そして更にその継手本体16に対し、その端部に保護キャップ100を嵌め込んで被着しておき、継手本体16の端部を実質上閉鎖した状態としておく。
【0057】
そしてこの状態で床下空間において配管14の耐圧試験作業を行う。
詳しくは、先ず止水栓32を開いた状態としておいて配管14内部にポンプにて水を所定の圧力で導入する。
このとき配管14内部に残存していたエアは止水栓32を通過し、更に保護キャップ100のエア抜弁120を弾性的に押し開けながら、エア抜孔118から外部へと逃げることができる。
【0058】
このようにして配管14内部のエア抜きが終わったところで、次に止水栓32を閉じた状態とし、配管14内部に水を所定圧力で導入して配管耐圧試験を行う。
尚このときハンドル39は装着されていないが、図4,図5に示しているように弁駆動リング41の外周面にはローレット加工が施してあるため、ハンドル39未装着の状態であっても弁駆動リング41を手で持って容易に回転操作することができる。
【0059】
以上のようにして配管耐圧試験を行ったら、その後継手本体16を配管14の端部に接続したまま、図9(B),図10に示しているように配管14の端部とともに床10の貫通穴12を通じて床10上に突き出す。
尚このとき、図10に示しているように予め台座部材62を床10の上面に固定ビス68によって固定状態としておき、継手本体16をその台座部材62の穴部を通じて床10上に突き出す。
【0060】
その後固定リング71を軸直角方向から継手本体16の外周面、詳しくは環状溝75に嵌め合せ、図11に示しているようにその状態で締込ナット70を継手本体16に対し軸方向に嵌め込んで台座部材62にねじ合わせし、続いて締込ナット70を回転操作して台座部材62に対し強く締め込んで行く。
【0061】
するとその軸方向の締込力によって、固定リング71が台座部材62と締込ナット70とにより軸方向に挟み付けられ、これにより固定リング71が、雄テーパ面72と雌テーパ面74とのカム作用で求心方向に押圧され、継手本体16の外周面、詳しくは環状溝75の溝底面に対し強圧された状態となる。
【0062】
ここにおいて継手本体16と台座部材62,固定リング71及び締込ナット70とが一体に固定された状態となる。即ち継手本体16が固定リング71及び締込ナット70により、台座部材62に対し強く固定された状態となる。
つまり継手本体16が台座部材62によって基体としての床10に強固に固定された状態となる(図12参照)。
【0063】
次に図13に示しているようにカバー部材76を継手本体16に対しその上端部から軸方向に嵌め込んで、床仕上材83の上面に当接させるとともに、止水栓32のハンドル39を継手本体16の上端部から嵌め込んで、弁駆動リング41と一体回転する状態に組み付ける。
ここにおいて配管継手15の、床10上面への設置固定が一旦完了する。
【0064】
その後水栓等室内側機器との接続を行う際には、保護キャップ100を継手本体16から外した上で、継手本体16の端部にエルボ状の接続管50を接続し、更に接続口60に対し室内側機器から延びる内部配管をそこに接続作業する。
【0065】
以上のような本例の配管継手15の場合、床下空間において配管14の端部に継手本体16を接続した状態で配管耐圧試験を行う際、保護キャップ100によって継手本体16の内部にごみ等の異物が侵入するのを良好に防止することができる。
また本例では継手本体16に止水栓32が一体構成で備えてあるため、その止水栓32を閉じておくことでそのまま配管耐圧試験を実施することが可能となり、配管耐圧試験及びその後の作業が簡単化する。
また止水栓32を取り付けた状態で配管耐圧試験を行うことができるため、その止水栓32込みでの配管耐圧保証を行うことができる。
【0066】
更に本例では継手本体16が床10の貫通穴12を通過可能な細径構造で構成してあるため、配管耐圧試験を行った後、配管14との接続を保ったまま継手本体16を床10の貫通穴12を通じて室内側に突き出し、そのまま床10上面に取付固定することができる。
【0067】
しかもその間、継手本体16の端部を常時保護キャップ100で保護した状態としておくことができ、また設置後においても次に内部配管が継手本体16に接続されるまでの間、継手本体16の端部を保護キャップ100で保護した状態としておくことができる。
【0068】
更にその保護キャップ100にはエア抜孔118が備えられているため、保護キャップ100を継手本体16の端部に装着したまま配管耐圧試験に際してのエア抜作業を行うことができる。
しかもそのエア抜孔118には弾性的に開閉動作するエア抜弁120が設けられているため、そのようなエア抜孔118を設けたにも拘らず、そのエア抜孔118を所定のスリットを残して実質的に閉鎖した状態に保つことができ、そのエア抜孔118から異物が保護キャップ100内部、ひいては継手本体16内部に侵入するのを防止することができる。
【0069】
その保護キャップ100と継手本体16とには、抜止用の係止爪112と係止凹部114とが形成されていて、それらが弾性的に係合することで保護キャップ100が継手本体16から抜止めされることから、保護キャップ100を装着した状態で継手本体16が落下するようなことがあっても、保護キャップ100が継手本体16から脱落せず、一方において保護キャップ100を取り外す必要が生じたとき、それら係止爪112と係止凹部114との係合を外すことで、容易に保護キャップ100を継手本体16から取り外すことができる。
【0070】
また保護キャップ100にはリブ116が設けられていて、そのリブ116により、保護キャップ100における外嵌部110の過度の広がり変形が防止されているため、保護キャップ100を継手本体16に嵌め込んで被着する際、保護キャップ100が継手本体16に対し深く入り込み過ぎるのが防止され、従って保護キャップ100を継手本体16から取り外す際、保護キャップ100が過度に継手本体16に入り込むことによって抜け難くなるといった不都合を回避することができる。
【0071】
尚本例の配管継手15における保護キャップ100は、全体形状が弾丸様の形状をなしている。
これは床10の貫通穴12を貫通するイメージを持たせたものであり、またその上壁部104は平坦形状とされていて、床10の貫通穴12より上向きに引き出した継手本体16を、保護キャップ100ごと下向きに押し込んで締込ナット70により継手本体16を台座部材62に固定する際、掌による押込作業を行い易い特長を有している。
【0072】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である配管継手の継手本体を、保護キャップを被着した状態で配管とともに示す図である。
【図2】 同実施例の配管継手を外観状態で示す図である。
【図3】 同実施例の配管継手の内部構造を示す図である。
【図4】 同実施例の配管継手を分解して示す図である。
【図5】 同実施例の配管継手を分解して示す断面図(一部外観図)である。
【図6】 同実施例の配管継手の図5とは異なった部分を分解して示す断面図(一部外観図)である。
【図7】 同実施例の配管継手を更に細かく各部材に分解して示す図である。
【図8】 同実施例の配管継手の保護キャップの単品図である。
【図9】 同実施例の配管継手の施工手順の一部工程の説明図である。
【図10】 図9に続く工程の説明図である。
【図11】 図10に続く工程の説明図である。
【図12】 図11に続く工程の説明図である。
【図13】 図12に続く工程の説明図である。
【符号の説明】
10 床(基体)
12 貫通穴
14 配管
15 配管継手
16 継手本体
32 止水栓
100 保護キャップ
112 係止爪
114 係止凹部
116 リブ
118 エア抜孔
120 エア抜弁

Claims (1)

  1. 床,壁等の基体の裏側を延び、該基体に設けられた貫通穴を通じて室内側に突き出した外部配管の端部に接続されるとともに該基体の内面に固定される配管継手であって、
    (イ)一端側において前記外部配管の端部に接続され、他端側において水栓等室内側機器から延びた室内側の内部配管が接続される継手本体と
    (ロ)該内部配管の接続される前において、該継手本体の該内部配管の接続側の端部を実質上閉鎖する状態に嵌合状態に被着される保護キャップと
    を備えており、
    該保護キャップにはエア抜孔が備えてあるとともに、
    該エア抜孔には弾性を有する舌片状のエア抜弁が備えてあることを特徴とする保護キャップ付配管継手。
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