JP2004175517A - 通箱供給回収装置 - Google Patents

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Tetsuo Hirota
哲男 広田
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Abstract

【課題】通箱の形状やサイズが変わっても、柔軟に対処することができ、通箱の供給及び回収を効率的に行う。
【解決手段】通箱供給側台車エレベータ11側の運搬台車13A上の最上段の通箱14を一定高さに上昇させて、最上段の通箱14からの各部品15の取出しを容易にし、通箱回収側台車エレベータ12側の運搬台車13Bの最上段の通箱14の一定高さを運搬台車13A上の最上段の通箱14の一定高さよりも通箱1個分低く設定して、運搬台車13Aから運搬台車13Bまでの空の通箱14の移動を容易にしている。通箱を載せた運搬台車を各エレベータ11,12により昇降させるため、通箱のサイズ等が変更されても、通箱の昇降が可能である。運搬台車と各エレベータ11,12間で通箱14の積み下ろしを行なう必要がなく、通箱14の供給及び回収の効率向上を果たすことができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品を収容した通箱を製造工程に供給し、空になった通箱を製造工程から回収する通箱供給回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。ここでは、供給側昇降ユニット及び空箱側昇降ユニットを並べて設置し、部品を収容した通箱を供給側昇降ユニットに載せ、空の通箱を供給側昇降ユニットから空箱側昇降ユニットへと搬送して、空の通箱を空箱側昇降ユニットに載せて回収している。供給側昇降ユニット及び空箱側昇降ユニットは、それぞれのユニット上の通箱を昇降させて、それぞれの最上段の通箱の高さを調節しており、供給側昇降ユニットから空箱側昇降ユニットへの通箱の搬送を容易にしている。
【0003】
また、特許文献2では、通箱を搬送台車の昇降機構に載せ、通箱を昇降機構により昇降させて、通箱を搬送台車から部品供給装置へと載せ換えている。
【0004】
【特許文献1】
実開平3−97403号公報
【特許文献2】
特開昭61−136822号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各特許文献1,2のいずれにおいても、定型の通箱を前提としており、通箱の形状やサイズが変わったときに、柔軟に対処することができなかった。また、特許文献1では、通箱を昇降ユニットと台車間で積み下ろしするための方法が明確にされていなかった。更に、特許文献2では、通箱の供給及び回収を1台の搬送台車により行っており、通箱の供給及び回収を効率的に行うことができなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、通箱の形状やサイズが変わっても、柔軟に対処することができ、通箱の供給及び回収を効率的に行うことが可能な通箱供給回収装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、部品を収容した通箱を製造工程に供給し、空になった通箱を製造工程から回収する通箱供給回収装置であって、通箱を搭載して搬送する運搬台車と、運搬台車を昇降させる通箱供給側台車エレベータ及び通箱回収側台車エレベータとを備えている。
【0008】
この様な構成の本発明によれば、通箱供給側台車エレベータ及び通箱回収側台車エレベータは、運搬台車を昇降させている。運搬台車が通箱を搭載するものであるから、運搬台車の昇降に伴って運搬台車上の通箱も昇降される。また、運搬台車そのものを昇降させることから、運搬台車に載る通箱であれば、その形状やサイズにかかわらず、通箱を昇降させることができる。更に、運搬台車とエレベータ間で通箱の積み下ろしを行なう必要がなく、通箱の供給及び回収の効率向上を果たすことができる。
【0009】
また、本発明においては、通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の昇降位置を検出する通箱供給側検出手段と、通箱回収側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の昇降位置を検出する通箱回収側検出手段と、通箱供給側検出手段及び通箱回収側検出手段の検出出力に基づいて、通箱供給側台車エレベータ及び通箱回収側台車エレベータを制御し、通箱供給側台車エレベータの運搬台車上の最上段の通箱及び通箱回収側台車エレベータの運搬台車上の最上段の通箱をそれぞれの一定高さまで昇降させる制御手段とを備えている。
【0010】
この様に通箱供給側台車エレベータの運搬台車上の最上段の通箱及び通箱回収側台車エレベータの運搬台車上の最上段の通箱をそれぞれの一定高さまで昇降させれば、通箱供給側台車エレベータから通箱回収側台車エレベータへの通箱の搬送が容易になる。
【0011】
更に、本発明においては、通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の一定高さは、通箱回収側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の一定高さよりも僅かに高くされている。
【0012】
この様に各運搬台車上の最上段の通箱の高さを設定すれば、通箱供給側台車エレベータから通箱回収側台車エレベータへの通箱の搬送がより容易になる。
【0013】
また、本発明においては、通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の一定高さを調節する高さ調節手段を備えている。
【0014】
この様に運搬台車上の最上段の通箱の一定高さを調節することができれば、例えば作業者の身長に合わせて、最上段の通箱の高さを設定することができ、作業効率を向上させることができる。
【0015】
更に、本発明においては、通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車から通箱回収側台車エレベータによって昇降される運搬台車へと通箱を搬送する搬送手段を備えている。
【0016】
この様な搬送手段により各運搬台車間の通箱の搬送を自動化することができる。
【0017】
また、本発明においては、通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の通箱の残数もしくは該通箱に収納されている部品の残数を求め、この求めた通箱の残数もしくは部品の残数に応じて警告を発する警告手段を備えている。
【0018】
この様に運搬台車上の通箱の残数もしくは該通箱に収納されている部品の残数に応じて警告を発すれば、通箱もしくは部品の補充タイミングを知ることができる。
【0019】
更に、本発明においては、通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車の重量を検出する重量検出手段を備えている。
【0020】
この様に運搬台車の重量を検出すれば、この重量の減少により運搬台車上の通箱の残数もしくは該通箱に収納されている部品の残数が少なくなったことを知ることができる。
【0021】
また、本発明においては、重量検出手段により検出された運搬台車の重量に基づいて、通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の通箱の残数もしくは該通箱に収納されている部品の残数を計数する計数手段を備えている。
【0022】
この様に運搬台車の重量に基づいて、運搬台車上の通箱の残数もしくは該通箱に収納されている部品の残数を計数すれば、通箱もしくは部品の補充タイミングを知ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1及び図2は、本発明の通箱供給回収装置の一実施形態を示す側面図及び平面図である。本実施形態の通箱供給回収装置10は、通箱を製造工程に供給する側に通箱供給側台車エレベータ11を設け、通箱を製造工程から回収する側に通箱回収側台車エレベータ12を設けている。
【0025】
通箱供給側台車エレベータ11は、昇降板11aを支柱11bに沿って昇降駆動する。昇降板11aを最低位置まで下降させ、運搬台車13Aを昇降板11a上方に移動させてから、昇降板11aを上昇させて、運搬台車13Aをも上昇させる。運搬台車13Aは、複数の通箱14を重ねて載せるものである。各通箱14には、複数の部品15がそれぞれ収容されている。従って、通箱供給側台車エレベータ11は、運搬台車13Aと共に、各通箱14並びに各部品15を昇降させることになる。
【0026】
通箱回収側台車エレベータ12も、昇降板12aを支柱12bに沿って昇降駆動する。昇降板12aを最低位置まで下降させ、運搬台車13Bを昇降板12a上方に移動させてから、昇降板12aを上昇させて、運搬台車13Bをも上昇させる。運搬台車13Bは、空になった各通箱14を重ねて載せるものである。
【0027】
また、通箱供給側台車エレベータ11では、台車重量センサー11cを昇降板11aに設けて、昇降板11a上の搭載重量を台車重量センサー11cにより検出している。
【0028】
更に、通箱供給側台車エレベータ11の支柱11bの根元近傍には、通箱供給側台車位置検出センサー17を設けている。通箱供給側台車位置検出センサー17は、通箱供給側台車エレベータ11の昇降板11a上方に移動された運搬台車を検出する。同様に、通箱回収側台車エレベータ12の支柱12bの根元近傍には、通箱回収側台車位置検出センサー18を設けている。通箱回収側台車位置検出センサー18は、通箱供給側台車エレベータ12の昇降板12a上方に移動された運搬台車を検出する。
【0029】
通箱搬送部21は、空になった通箱14を通箱供給側台車エレベータ11の運搬台車13Aから通箱回収側台車エレベータ12の運搬台車13Bへと搬送して回収するものである。この通箱搬送部21は、通箱供給側台車エレベータ11の支柱11bと通箱回収側台車エレベータ12の支柱12b間に架け渡されたガイドレール22、及びガイドレール22に沿って移動する通箱把持部23を備えている。
【0030】
ガイドレール22には、通箱供給側高さ検出センサー24及び通箱回収側高さ検出センサー25を設けている。通箱供給側高さ検出センサー24は、通箱供給側台車エレベータ11により昇降される運搬台車13A上の最上段の通箱14が予め設定された高さに達したことを検出するものである。また、通箱回収側高さ検出センサー25は、通箱回収側台車エレベータ12により昇降される運搬台車13B上の最上段の通箱14が予め設定された高さに達したことを検出するものである。
【0031】
後で述べる様に通箱供給側台車エレベータ11は、通箱供給側高さ検出センサー24の検出出力に基づいて制御され、常に、運搬台車13A上の最上段の通箱14を一定高さに維持する。同様に通箱回収側台車エレベータ12は、通箱回収側高さ検出センサー25の検出出力に基づいて制御され、常に、運搬台車13B上の最上段の通箱14を一定高さに維持する。運搬台車13B上の最上段の通箱14の一定高さは、運搬台車13A上の最上段の通箱14の一定高さよりも通箱1個分低く設定される。
【0032】
通箱搬送部21では、通箱供給側台車エレベータ11の運搬台車13A上の最上段の通箱14が空になったときに、通箱把持部23をガイドレール22に沿って該空の通箱14まで移動させ、通箱把持部23の各アーム23aにより該空の通箱14を把持し、通箱把持部23をガイドレール22に沿って通箱回収側台車エレベータ12の運搬台車13B上まで移動させ、該空の通箱14を通箱把持部23の各アーム23aから開放して、該空の通箱14を運搬台車13B上の最上段のものとして重ねる。このとき、運搬台車13B上の最上段の通箱14の一定高さを運搬台車13A上の最上段の通箱14の一定高さよりも通箱1個分低くしていることから、運搬台車13B上の最上段の通箱14の高さを変更せずに、空の通箱14を運搬台車13B上に載せることができる。
【0033】
また、ガイドレール22の高さを変更することができる。ガイドレール22の高さの変更に伴って、通箱把持部23、通箱供給側高さ検出センサー24、及び通箱回収側高さ検出センサー25の高さも変更され、延いては運搬台車13B上の最上段の通箱14の一定高さ、及び運搬台車13A上の最上段の通箱14の一定高さも変更される。このガイドレール22の高さの調節により、運搬台車13A上の最上段の通箱14の一定高さを作業者26の身長に合わせて設定すれば、作業効率を向上させることができる。
【0034】
ここで、作業者26は、運搬台車13A上の最上段の通箱14から各部品15を逐次取出して、作業台27上で組み立て作業を行なう。最上段の通箱14が空になると、この空の通箱14が通箱搬送部21により運搬台車13Aから運搬台車13Bへと搬送され、運搬台車13A上の最上段となった次の通箱14が一定高さまで上昇される。そして、作業者26は、最上段となった次の通箱14から各部品15を逐次取出して、作業を継続する。
【0035】
図3は、運搬台車の入れ替えの手順を説明するための図である。各通箱14を載せた運搬台車13Aは、H方向に移動されて来たものであり、通箱供給側台車エレベータ11の昇降板11aを最低位置まで下降させたときに昇降板11a上方まで移動され、昇降板11aと共に上昇される。また、空の運搬台車13Bは、J方向に移動されて来たものであり、通箱回収側台車エレベータ12の昇降板12aを最低位置まで下降させたときに昇降板12a上方まで移動され、昇降板12aと共に上昇される。
【0036】
運搬台車13A上の各通箱14の全てが空になり、空の該各通箱14の全てが運搬台車13B上に移動されて重ねられると、通箱回収側台車エレベータ12の昇降板12aを最低位置まで下降させてから、運搬台車13BをJ方向とは逆の方向に移動させて引き出す。また、通箱供給側台車エレベータ11の昇降板11aを最低位置まで下降させてから、空になった運搬台車13AをI方向に移動させて、この運搬台車13Aを通箱回収側台車エレベータ12の昇降板12a上方まで移動させて昇降板12aと共に上昇させる。更に、各通箱14を載せた運搬台車13CをH方向に昇降板11a上方まで移動させて昇降板11aと共に上昇させる。
【0037】
以降同様に、通箱供給側台車エレベータ11の運搬台車が空になると、通箱回収側台車エレベータ12の運搬台車を引き出して、空になった運搬台車を通箱供給側台車エレベータ11から通箱回収側台車エレベータ12まで移動させ、各通箱14を載せた新たな運搬台車を通箱供給側台車エレベータ11まで移動させる。
【0038】
図4は、通箱供給回収装置10の構成を示すブロック図である。
【0039】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ31を用いて、通箱供給回収装置10を統括的に制御している。パーソナルコンピュータ31は、各種のプログラムを実行する中央処理装置(以下CPUと称する)32と、各種のプログラムやデータ等を記憶した記憶部33と、表示部34と、各センサー11c,17,18,24,25の検出出力を入力するためのI/Oインターフェース35と、それぞれの駆動信号を各駆動部11d,12d,21aへと送出するモーター制御インターフェース36とを備えている。また、制御部32aは、CPU32が記憶部33内の制御プログラムを読み出して実行することにより実現されるものであって、各センサー11c,17,18,24,25の検出出力をI/Oインターフェース35を介して監視し、各駆動部11d,12d,21aをモーター制御インターフェース36を通じて駆動制御する。
【0040】
例えば、制御部32aは、通箱供給側台車エレベータ11の昇降板11a上方へ移動された運搬台車が通箱供給側台車位置検出センサー17により検出されると、通箱供給側台車エレベータ11の駆動部11dの駆動制御を開始して、通箱供給側台車エレベータ11の昇降板11aを昇降させる。同様に、制御部32aは、通箱回収側台車エレベータ12の昇降板12a上方に移動された運搬台車が通箱回収側台車位置検出センサー18により検出されると、通箱回収側台車エレベータ12の駆動部12dの駆動制御を開始して、通箱回収側台車エレベータ12の昇降板12aを昇降させる。
【0041】
また、制御部32aは、通箱供給側高さ検出センサー24の検出出力を監視しつつ、通箱供給側台車エレベータ11の駆動部11dを駆動制御し、運搬台車13A上の最上段の通箱14を一定高さに昇降させる。同様に、制御部32aは、通箱回収側高さ検出センサー25の検出出力を監視しつつ、通箱回収側台車エレベータ12の駆動部12dを駆動制御し、運搬台車13B上の最上段の通箱14を一定高さに昇降させる。
【0042】
更に、制御部32aは、台車重量センサー11cにより検出された昇降板11a上の搭載重量の変動、通箱14の重量、部品の重量、及び通箱1個当たりの部品の収納個数に基づいて、運搬台車13A上の通箱14の個数及び部品15の個数を計数する。そして、制御部32aは、例えば計数した部品15の個数に基づいて、最上段の通箱14が空になったか否かを判定し、最上段の通箱14が空になると、通箱搬送部21の駆動部21aを駆動制御して、最上段の空の通箱14を通箱供給側台車エレベータ11の運搬台車13Aから通箱回収側台車エレベータ12の運搬台車13Bまで移動させる。
【0043】
一方、CPU32は、制御部32aにより計数された運搬台車13A上の通箱14の個数及び部品15の個数を監視し、部品15の取出し間隔等を計時して、作業者26の作業スピードや生産実績の進捗度等を演算処理により求め、これらを表示部34に表示する。作業者26は、表示部34に表示された作業スピードや生産実績の進捗度等を参考にして、作業を進める。また、CPU32は、作業者26の作業スピードや生産実績の進捗度等をネットワーク37を通じて管理端末装置38及びサーバー39に送信する。管理端末装置38は、例えばパーソナルコンピュータであって、作業者26の作業スピードや生産実績の進捗度等を受信すると、これらをリアルタイムで表示する。また、サーバー39は、作業者26の作業スピードや生産実績の進捗度等を受信して蓄積する。
【0044】
尚、図5には、通箱供給側台車エレベータ11、通箱回収側台車エレベータ12、及びパーソナルコンピュータ31等の配置が概略的に示されている。
【0045】
さて、この様な構成の通箱供給回収装置10においては、図6のフローチャートに従って、製造工程への通箱14の供給、及び製造工程からの通箱14の回収が行われる。次に、図6のフローチャートを参照しつつ、通箱の供給及び回収の工程を述べる。
【0046】
まず、通箱供給回収装置10の電源を入れ、各部品15を収納した各通箱14を運搬台車13Aに重ねて載せる(ステップS101)。そして、運搬台車13Aを通箱供給側台車エレベータ11の昇降板11a上方に移動させる(ステップS102)。このとき、昇降板11a上方の運搬台車13Aが通箱供給側台車位置検出センサー17により検出され(ステップS103)、これに応答して制御部32aによる通箱供給側台車エレベータ11の駆動部11dの駆動制御が開始される。そして、制御部32aは、運搬台車13A上の最上段の通箱14が通箱供給側高さ検出センサー24により検出されるまで、つまり最上段の通箱14が一定高さに上昇するまで、通箱供給側台車エレベータ11の駆動部11dを駆動制御して、運搬台車13Aを上昇させる(各ステップS104,S105)。こうして運搬台車13A上の最上段の通箱14を一定高さに上昇させると、最上段の通箱14からの各部品15の取出しが容易になる。
【0047】
また、空の運搬台車13Bを通箱回収側台車エレベータ12の昇降板12a上方に移動させる。制御部32aは、昇降板12a上方の運搬台車13Bが通箱回収側台車位置検出センサー18により検出されると、運搬台車13Bの上板が通箱回収側高さ検出センサー25により検出されるまで、つまり運搬台車13Bの上板が一定高さに上昇するまで、通箱回収側台車エレベータ12の駆動部12dを駆動制御して、運搬台車13Bを上昇させる。ここでは、空の運搬台車13Bが上昇されるため、運搬台車13Bの上板が通箱回収側高さ検出センサー25により検出されることになり、運搬台車13Bの上板が一定高さに上昇される。勿論、運搬台車13Bの上板の一定高さが運搬台車13A上の最上段の通箱14の一定高さよりも通箱1個分低くされる。
【0048】
この状態で、作業者26による作業が進められ、作業者26が各部品15を最上段の通箱14から取出す。このとき、制御部32aは、台車重量センサー11cにより検出された昇降板11a上の搭載重量の変動、及び部品の重量に基づいて、最上段の通箱14からの各部品15の取出し個数を計数する(ステップS106)。そして、制御部32aは、各部品15の取出し個数が予め設定された通箱1個当たりの各部品の収納個数に達すると、つまり最上段の通箱14が空になると、通箱搬送部21の駆動部21aを駆動制御し、運搬台車13A上の空の通箱14を通箱回収側台車エレベータ12の運搬台車13Bまで移動させ、該空の通箱14を運搬台車13B上の最上段のものとして重ねる(各ステップS107,S109)。
【0049】
この結果、運搬台車13A上の通箱14が1個減って、運搬台車13A上の新たな最上段の通箱14の高さが低くなる。そこで、制御部32aは、運搬台車13A上の新たな最上段の通箱14が通箱供給側高さ検出センサー24により検出されるまで、つまり新たな最上段の通箱14が一定高さに上昇するまで、通箱供給側台車エレベータ11の駆動部11dを駆動制御して、運搬台車13Aを上昇させる(ステップS108)。
【0050】
また、運搬台車13B上の通箱14が1個増えて、運搬台車13B上の新たな最上段の通箱14の高さが高くなる。そこで、制御部32aは、運搬台車13B上の新たな最上段の通箱14が通箱回収側高さ検出センサー25により検出されるまで、つまり最上段の通箱14が一定高さに下降するまで、通箱回収側台車エレベータ12の駆動部12dを駆動制御して、運搬台車13Bを下降させる(ステップS110)。
【0051】
そして、制御部32aは、台車重量センサー11cにより検出された昇降板11a上の搭載重量の変動、運搬台車の重量、通箱の重量、及び部品の重量に基づいて、運搬台車13A上の通箱14が残っているか否かを判定し、通箱14が残っていれば、各ステップS106〜S110の処理を繰り返す。これにより、運搬台車13A上の各通箱14が順次最上段のものとされ、その度に、最上段の通箱14から各部品15が取出され、空となった最上段の通箱14が運搬台車13Aから運搬台車13Bへと移動され、運搬台車13A上の新たな最上段の通箱14が一定高さに上昇され、運搬台車13B上の新たな最上段の通箱14が一定高さに下降される。
【0052】
また、制御部32aは、台車重量センサー11cにより検出された昇降板11a上の搭載重量の変動、運搬台車の重量、通箱の重量、部品の重量、及び通箱1個当たりの部品の収納個数に基づいて、運搬台車13A上の通箱14の残数及び部品15の残数を求め、通箱14の残数が予め設定された個数(例えば1個)になったか否か、あるいは部品の残数が予め設定された個数(例えば10個)になったか否かを判定する。そして、制御部32aは、通箱14の残数が1個になるか、あるいは部品15の残数が10個になると、通箱14もしくは部品15の残数が少なくなったことを示す警告を表示部34に表示したり、この警告をブザーやアラームを鳴動させることにより報知する。このときには、各通箱14を載せた新たな運搬台車を用意する。
【0053】
次に、各通箱14の全てが運搬台車13Aから持ち出されると、制御部32aは、台車重量センサー11cにより検出された昇降板11a上の搭載重量の変動、運搬台車の重量、通箱の重量、及び部品の重量に基づいて、運搬台車13A上の通箱14が残っていないと判定する。そして、制御部32aは、通箱供給側台車エレベータ11の駆動部11dを駆動制御して、通箱供給側台車エレベータ11の昇降板11aを最低位置まで下降させて、運搬台車13Aを床面に着地させる(各ステップS111)。この後、空になった運搬台車13Aを昇降板11a上方から移動させ、先に用意しておいた各通箱14を載せた新たな運搬台車を昇降板11a上方まで移動させる。
【0054】
また、空の通箱14が運搬台車13B上に載せられる度に、運搬台車13B上の新たな最上段の通箱14が通箱回収側高さ検出センサー25により検出されるまで、運搬台車13Bが下降され(ステップS112)、空の各通箱14の全てが運搬台車13B上に載せられたときには、通箱回収側台車エレベータ12の昇降板12aが最低位置まで下降されて、運搬台車13Bが床面に着地する(ステップS113)。この運搬台車13Bも昇降板12a上方から移動されて回収され、空になった運搬台車13Aが昇降板12a上方まで移動される(ステップS114)。
【0055】
こうして空になった運搬台車13Aの代わりに、各通箱14を載せた新たな運搬台車を昇降板11a上方まで移動させ、運搬台車13Bを昇降板12a上方から移動させて回収し、空になった運搬台車13Aを昇降板12a上方まで移動させ、この後にステップS101からの処理を繰り返す。
【0056】
この様に本実施形態では、通箱供給側台車エレベータ11側の運搬台車13A上の最上段の通箱14を一定高さに上昇させて、最上段の通箱14からの各部品15の取出しを容易にし、また通箱回収側台車エレベータ12側の運搬台車13Bの最上段の通箱14の一定高さを運搬台車13A上の最上段の通箱14の一定高さよりも通箱1個分低く設定して、運搬台車13Aから運搬台車13Bまでの空の通箱14の移動を容易にしている。
【0057】
また、通箱14を載せた運搬台車を通箱供給側台車エレベータ11及び通箱回収側台車エレベータ12により昇降させるため、通箱のサイズ等が変更されても、通箱の昇降が可能であり、通箱のサイズや重量等をパーソナルコンピュータ31に入力するだけで済む。更に、十分な長さのガイドレール22を各エレベータ11,12の支柱11b,12b間に掛け渡しているので、通箱のサイズ等に応じて各エレベータ11,12間の離間距離を調節することも可能である。
【0058】
また、運搬台車と各エレベータ11,12間で通箱14の積み下ろしを行なう必要がなく、通箱14の供給及び回収の効率向上を果たすことができる。
【0059】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、台車重量センサー11、通箱供給側高さ検出センサー24、及び通箱回収側高さ検出センサー25等を省略し、この代わりに通箱供給側台車エレベータ11及び通箱回収側台車エレベータ12の操作パネルを設け、作業者が操作パネルを操作することにより、通箱供給側台車エレベータ11及び通箱回収側台車エレベータ12の昇降位置を調節しても構わない。また、通箱搬送部21を省略して、通箱供給側台車エレベータ11側の運搬台車から通箱回収側台車エレベータ12側の運搬台車への通箱の移動を人手により行なっても構わない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、通箱供給側台車エレベータ及び通箱回収側台車エレベータは、運搬台車を昇降させている。運搬台車が通箱を搭載するものであるから、運搬台車の昇降に伴って運搬台車上の通箱も昇降される。また、運搬台車そのものを昇降させることから、運搬台車に載る通箱であれば、その形状やサイズにかかわらず、通箱を昇降させることができる。更に、運搬台車とエレベータ間で通箱の積み下ろしを行なう必要がなく、通箱の供給及び回収の効率向上を果たすことができる。
【0061】
また、通箱供給側台車エレベータから通箱回収側台車エレベータへの通箱の搬送が容易である。更に、作業者の身長に合わせて、最上段の通箱の高さを設定することができ、作業効率を向上させることができる。また、運搬台車の重量に基づいて、運搬台車上の通箱の残数もしくは該通箱に収納されている部品の残数を計数し、通箱もしくは部品の補充タイミングを報知している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通箱供給回収装置の一実施形態を示す側面図である。
【図2】本実施形態の通箱供給回収装置を示す平面図である。
【図3】運搬台車の入れ替えの手順を説明するために用いた斜視図である。
【図4】本実施形態の通箱供給回収装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態の通箱供給回収装置における通箱供給側台車エレベータ、通箱回収側台車エレベータ、及びパーソナルコンピュータ等の配置を概略的に示す図である。
【図6】本実施形態の通箱供給回収装置による処理過程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 通箱供給回収装置
11 通箱供給側台車エレベータ
11c 台車重量センサー
12 通箱回収側台車エレベータ
13A,13B,13C 運搬台車
14 通箱
15 部品
17 通箱供給側台車位置検出センサー
18 通箱回収側台車位置検出センサー
21 通箱搬送部
22 ガイドレール
23 通箱把持部
24 通箱供給側高さ検出センサー
25 通箱回収側高さ検出センサー
31 パーソナルコンピュータ
32 中央処理装置(CPU)
33 記憶部
34 表示部
35 I/Oインターフェース
36 モーター制御インターフェース
37 ネットワーク
38 管理端末装置
39 サーバー

Claims (8)

  1. 部品を収容した通箱を製造工程に供給し、空になった通箱を製造工程から回収する通箱供給回収装置であって、
    通箱を搭載して搬送する運搬台車と、
    運搬台車を昇降させる通箱供給側台車エレベータ及び通箱回収側台車エレベータと
    を備えることを特徴とする通箱供給回収装置。
  2. 通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の昇降位置を検出する通箱供給側検出手段と、
    通箱回収側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の昇降位置を検出する通箱回収側検出手段と、
    通箱供給側検出手段及び通箱回収側検出手段の検出出力に基づいて、通箱供給側台車エレベータ及び通箱回収側台車エレベータを制御し、通箱供給側台車エレベータの運搬台車上の最上段の通箱及び通箱回収側台車エレベータの運搬台車上の最上段の通箱をそれぞれの一定高さまで昇降させる制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の通箱供給回収装置。
  3. 通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の一定高さは、通箱回収側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の一定高さよりも僅かに高いことを特徴とする請求項2に記載の通箱供給回収装置。
  4. 通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の最上段の通箱の一定高さを調節する高さ調節手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の通箱供給回収装置。
  5. 通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車から通箱回収側台車エレベータによって昇降される運搬台車へと通箱を搬送する搬送手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の通箱供給回収装置。
  6. 通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の通箱の残数もしくは該通箱に収納されている部品の残数を求め、この求めた通箱の残数もしくは部品の残数に応じて警告を発する警告手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の通箱供給回収装置。
  7. 通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車の重量を検出する重量検出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の通箱供給回収装置。
  8. 重量検出手段により検出された運搬台車の重量に基づいて、通箱供給側台車エレベータによって昇降される運搬台車上の通箱の残数もしくは該通箱に収納されている部品の残数を計数する計数手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の通箱供給回収装置。
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