JP2004174836A - インクジェットプリンタの駆動制御方法およびインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタの駆動制御方法およびインクジェットプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】1画素を構成するショット数を変化させ得るインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドの往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消することを目的とする。
【解決手段】画素を構成するショット数に応じた複数の印刷モードを有するインクジェットプリンタ10の駆動制御方法であって、印刷モード別に、画素を構成する最初のショットを形成するためにノズル304に駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、画素を構成するショット群の中心ショットが印刷対象物に着弾する中心ショット着弾時までの画素中心着弾時間を算出し、これを記憶する着弾時間記憶工程と、記憶した画素中心着弾時間に基づいて、インクジェットヘッド31の移動タイミングに対する駆動電圧の印加タイミングを制御する駆動制御工程と、を備えたものである。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドの往復走査によって双方向印刷が可能であり、1のノズルからインクを連続的に複数回吐出することによって1の画素を形成すると共に、当該画素を構成するショット数に応じて複数の印刷モードを備えたインクジェットプリンタの駆動制御方法およびインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットヘッドの往復走査において印刷を行う双方向印刷が可能なインクジェットプリンタが知られている。この種のインクジェットプリンタは、インクを吐出するノズル面と印刷対象物との間の距離(以下、「ペーパーギャップ」という)、インクジェットヘッドの走査速度、およびインクの吐出速度などの要因で、インクジェットヘッドの往動時および復動時において、インクの着弾位置がずれてしまうといった問題があった。そこで、ペーパーギャップ、インクジェットヘッドの走査速度、およびインクの吐出速度に基づいて、インクの吐出タイミングを調整するといった発明が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、近年、インク消費量の削減、並びに2値を超える階調表現による画質の向上など、ユーザの多様化する要求に答えるべく、複数の印刷モードを備え、印刷モードに応じて1画素を構成するショット数を変化させる技術が用いられるようになってきた。しかしながら、上記の発明を、このような複数の印刷モードを備えたインクジェットプリンタに適用しても、十分な対応がとれなかった。すなわち、1画素を構成するショット数を変化させ得るインクジェットプリンタでは、ペーパーギャップ、インクジェットヘッドの走査速度、およびインクの吐出速度を考慮して吐出タイミングを調整するだけでは、インクジェットヘッドの往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消することができなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−24591号公報(第13−14頁、第10,11図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑み、1画素を構成するショット数を変化させ得るインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドの往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消し得るインクジェットプリンタの駆動制御方法およびインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェットプリンタの駆動制御方法は、複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドの往復走査によって双方向印刷が可能であり、1のノズルからインクを複数回吐出することによって1の画素を形成すると共に、当該画素を構成するショット数に応じた複数の印刷モードを有するインクジェットプリンタの駆動制御方法であって、印刷モード別に、画素を構成する最初のショットを形成するためにノズルに駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、画素を構成するショット群の中心ショットが印刷対象物に着弾する中心ショット着弾時までの画素中心着弾時間を算出し、これを記憶する着弾時間記憶工程と、記憶した画素中心着弾時間に基づいて、インクジェットヘッドの移動タイミングに対する駆動電圧の印加タイミングを制御する駆動制御工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明のインクジェットプリンタは、複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドの往復走査によって双方向印刷が可能であり、1のノズルからインクを連続的に複数回吐出することによって1の画素を形成すると共に、当該画素を構成するショット数に応じた複数の印刷モードを有するインクジェットプリンタにおいて、印刷モード別に、画素を構成する最初のショットを形成するためにノズルに駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、画素を構成するショット群の中心ショットが印刷対象物に着弾する中心ショット着弾時までの画素中心着弾時間を記憶する着弾時間記憶手段と、複数の印刷モードの中から1の印刷モードを選択する印刷モード選択手段と、選択した印刷モードに応じ、記憶した画素中心着弾時間に基づいて、インクジェットヘッドの移動タイミングに対する駆動電圧の印加タイミングを制御する駆動制御手段と、制御された印加タイミングで、インクジェットヘッドを往復走査させながら印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
これらの構成によれば、画素を構成するショット数に応じた複数の印刷モードを有するインクジェットプリンタにおいて、画素を構成する最初のショットを形成するためにノズルに駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、画素を構成するショット群の中心ショットが印刷対象物に着弾する中心ショット着弾時までの画素中心着弾時間を算出し、これに基づいて、インクジェットヘッドの移動タイミングに対する駆動電圧の印加タイミングを制御するため、印刷モードに関わらず(1画素を構成するショット数に関わらず)、インクジェットヘッドの往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消することができる。また、画素中心着弾時間を、第1ショット印加時から算出することで、ラッチ信号を基準とすることができるため、印加タイミングの制御を容易に行うことができる。なお、画素を構成するショット数が偶数の場合の画素中心着弾時間は、第1ショット印加時から、中心となる2つのショットが印刷対象物に着弾するまでの時間の平均値を指すものである。
【0009】
この場合、画素中心着弾時間は、少なくとも画素を構成するショットを形成するためにノズルに印加する駆動電圧の周期と、画素を構成するショット数とをパラメータとして算出されることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、画素を構成するショットを形成するためにノズルに印加する駆動電圧の周期と、画素を構成するショット数から、画素中心着弾時間を算出することができる。言い換えれば、これらのパラメータのみで(その他、画素中心着弾時間を算出するために必要となるパラメータが一定の値の場合)画素中心着弾時間を算出することができる。従って、種々の原因により変化の生じやすいインクジェットヘッドの走査速度を加味することなく、画素中心着弾時間を算出することができる。
【0011】
この場合、画素中心着弾時間は、インクの吐出速度と、ノズルのインク吐出面から印刷対象物までの距離であるペーパーギャップとを更にパラメータとして算出されることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、インクの吐出速度と、ノズルのインク吐出面から印刷対象物までの距離であるペーパーギャップとを、画素中心着弾時間算出のためのパラメータとして加えるため、より正確な画素中心着弾時間を算出することができる。
【0013】
これらの場合、任意の印刷モードにおいて、任意のインクジェットヘッドを用いた場合の印刷結果から、算出した画素中心着弾時間と、任意のインクジェットヘッドにおける実際の画素中心着弾時間との差である個体差時間を決定する個体差時間決定工程と、算出した画素中心着弾時間を個体差時間により補償する着弾時間補償工程と、を更に備え、着弾時間記憶工程は、算出した画素中心着弾時間に代えて、補償後の画素中心着弾時間を記憶することが好ましい。
【0014】
この構成によれば、任意のインクジェットヘッドを用いた場合の印刷結果から、算出した画素中心着弾時間と、実際の画素中心着弾時間との差である個体差時間を決定し、当該個体差時間によって補償した画素中心着弾時間を記憶するため、インクジェットヘッドの個体差や僅かなペーパーギャップの違い等に基づくインクの着弾位置のずれを解消することができる。
【0015】
この場合、個体差時間決定工程は、インクジェットヘッドの往走査および復走査でそれぞれ個体差時間を決定し、画素中心着弾時間補償工程は、往走査および復走査でそれぞれ画素中心着弾時間を補償することが好ましい。
【0016】
この構成によれば、インクジェットヘッドの往走査および復走査でそれぞれ画素中心着弾時間を補償するため、往走査と復走査で、ノズル孔の形状に基づくインクの吐出角度が異なったり、インクジェットヘッド(キャリッジ)を移動させる移動装置(例えば、タイミングベルトや駆動モータ)の精度の状態が異なったりすることによるインクの着弾位置のずれを解消することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの駆動制御方法およびインクジェットプリンタについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、画素を構成するショット数に応じた複数の印刷モードを有するインクジェットプリンタにおいて、画素を構成する最初のショットを形成するためにノズルに駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、画素を構成するショット群の中心ショットが印刷対象物に着弾する中心ショット着弾時までの画素中心着弾時間を算出し、これに基づいて、インクジェットヘッドの移動タイミングに対する駆動電圧の印加タイミングを制御するため、印刷モードに関わらず(1画素を構成するショット数に関わらず)、インクジェットヘッドの往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消することができるものである。そこで、以下、パーソナルコンピュータ等の汎用型のホストコンピュータと接続されて用いられるオンデマンド方式のインクジェットプリンタを例に挙げて説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明のインクジェットプリンタ10は、プリンタインターフェース21を有し、ホストコンピュータ5から送信された各種指令や印刷データを入力すると共に、インクジェットプリンタ10内部における処理状況等に関するデータをホストコンピュータ5に対して出力するデータ入出力部20と、複数のインクジェットヘッド31を有し、記録紙(印刷対象物)15に対して印刷を行う印刷部30と、キャリッジモータ41および記録紙モータ42を有し、主走査方向および副走査方向への相対移動、並びに記録紙15の搬送を行う搬送部40と、ヘッドドライバ51、キャリッジモータドライバ52および記録紙モータドライバ53を有し、各部を駆動する駆動部50と、電源ユニット61を有し、各部に電源を供給する電源部60と、各部と接続され、インクジェットプリンタ10全体を制御する制御部100とによって構成されている。
【0019】
制御部100は、CPU110、ROM120、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)130、RAM140および入出力制御装置(IOC:Input Output Controller)150を備え、互いに内部バス160により接続されている。ROM120は、CPU110で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック121の他、印刷モード別にインクジェットヘッド31に印加する駆動電圧の印加タイミングを調整するために用いる画素中心着弾時間(後に詳述する)を示す<印加タイミング調整ルックアップテーブル(LUT)>(図6参照)などを含む制御データを記憶する制御データブロック122を有している。また、CG−ROM130は、文字等のフォントデータを記憶しており、文字等を特定するコードデータが与えられたときに対応するフォントデータを出力する。
【0020】
RAM140は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック141の他、ホストコンピュータ5から送信された印刷データを記憶する印刷データブロック142と、ホストコンピュータ5により設定された印刷モードを記憶する印刷モードブロック143とを有し、制御処理のための作業領域として使用される。また、RAM140は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
【0021】
入出力制御装置(以下、IOC)150には、CPU110の機能を補うと共に各種周辺回路とのインターフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC150は、ホストコンピュータ5からの各種指令や印刷データなどをそのまま或いは加工して内部バス160に取り込むと共に、CPU110と連動して、CPU110から内部バス160に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動部50に出力する。
【0022】
そして、CPU110は、上記の構成により、ROM120内の制御プログラムに従って、IOC150を介してインクジェットプリンタ10内の各部から各種信号・データを入力し、CG−ROMからのフォントデータ、RAM内の各種データを処理し、IOC150を介してインクジェットプリンタ10内の各部に、各種信号・データを出力することにより、ショットを形成するためにノズルに印加する駆動電圧の印加タイミングを調整するなどの制御を行う。
【0023】
一方、ホストコンピュータ5は、各種指令や印刷データを出力すると共に、インクジェットプリンタ10から送信されたインクジェットプリンタ10内部における処理状況等に関するデータを入力するホストインターフェース501と、CPU、ROMおよびRAM等のメモリを有し、ホストコンピュータ5全体を制御する中央制御部502と、ウィンドウズ(登録商標)等のOS503と、インクジェットプリンタ10を制御するためのプリンタドライバ504との他、図示しない表示画面、キーボードおよびマウス等の周辺機器を備えている。
【0024】
また、プリンタドライバ504は、印刷モードの設定を行うための設定画面を実行する設定プログラム505を有し、ユーザにより、この設定画面において印刷モードの設定が行われることにより、印刷モードを決定する。本実施形態におけるインクジェットプリンタ10は、印刷モードとして、「モード1:economy」、「モード2:hi−speed」、「モード3:normal」、「モード4:fine」および「モード5:hi−speed fine」の5つのモードを備えており(図5および図6参照)、ユーザによって特に設定が無い場合は、デフォルトの印刷モードである「モード3:normal」により印刷を行うように構成されている。
【0025】
次に、図2および図3を参照し、インクジェットヘッド31の構成について説明する。本発明のインクジェットヘッド31は、インクを吐出するアクチュエータの駆動に静電気力を用いた静電アクチュエータ方式を用いており、図2はアクチュエータ部(振動部)の分解斜視図を示し、図3はその断面側面図を示したものである。両図に示すとおり、インクジェットヘッド31は上から上基板303、中間基板301および下基板302を積層した構造となっている。
【0026】
中間基板301は、シリコン基板であり、複数のノズル孔304を構成するように、中間基板301の表面に平行且つ等間隔で形成された複数のノズル溝311と、それぞれのノズル溝311に連通し、底壁を振動板305とする吐出室306を構成する凹部312と、インク流入口となる細溝313と、それぞれの吐出室306にインクを供給するためのインクキャビティ308を構成する凹部314とを備えている。また、駆動電圧を印加するための共通電極317を備え、当該共通電極317は、駆動回路352(ヘッドドライバ51)と接続されている。
【0027】
また、下基板302は、ホウ珪酸系ガラスが使用され、中間基板301との接合によって振動室309が構成される。また、下基板302上の振動板305に対応するそれぞれの位置に金を約0.1[μm]スパッタリングにより被着し、振動板305とほぼ同じ形状に金パターンを形成して個別電極321としている。更に、電極端子部323を除いてホウ珪酸系ガラスのスパッタ膜を全面に約0.2[μm]被覆して絶縁層324を形成し、インクジェットヘッド31駆動時の絶縁破壊、ショートを防止するための膜を形成している。
【0028】
上基板303は、下基板302と同様にホウ珪酸系ガラスが使用され、中間基板301との接合によってノズル孔304、吐出室306、オリフィス307およびインクキャビティ308が構成される。そして、上基板303には、インクキャビティ308に連通するインク供給口331が設けられ、当該インク供給口331は、チューブ332等を介して図示しないインクカートリッジに接続される。
【0029】
そして、これら3つの基板301、302、303が、温度300〜500[℃]、電圧500〜1000[v]の印加で陽極接合されることにより、インクジェットヘッド31が組み立てられる。インクは、インクカートリッジからインク供給口331を経て中間基板301の内部に供給され、インクキャビティ308や吐出室306等を満たす。また、共通電極317と個別電極321には、それぞれ駆動回路352(ヘッドドライバ51)が接続され、駆動回路352からの信号に従って所定のパルス幅で駆動電圧が印加されることにより、吐出室306が振動してノズル孔304からインクを吐出し、記録紙15への印刷を行う。
【0030】
このように、静電アクチュエータ方式のインクジェットヘッド31の製造は、半導体技術によるエッチングを主要工程としているため、比較的安価でインクジェットヘッド31を製造することができる。また、電流を殆ど加える必要がないため消費電力の大幅な削減が可能であり、且つインク吐出要素を駆動するドライバも電流を殆ど必要としないためASICで構成が可能となり、他の制御部と一体的に構成することができるといった利点を有する。また、静電アクチュエータ方式のインクジェットヘッド31は、微少インクを高精度且つ高応答で吐出可能であるため、インク消費量を軽減しつつ、豊かな階調表現を実現することができる。
【0031】
続いて、図4のタイミングチャートを参照し、上記のインクジェットヘッド31の駆動動作について説明する。図示「V3」は、インクジェットヘッド31に印加される駆動電圧波形を、図示「LP」は、ラッチ信号を、また、図示「REV」は、印加する駆動電圧の向きを決定するリバース信号を示している。
【0032】
同図に示すタイミングチャートは、1画素(1ドット)を3ショットにて構成する印刷モード「モード2:hi−speed」または「モード4:fine」におけるものであるが(図5参照)、ここに示すとおり、V3端子電圧波形を、ドライバICを介してCOM出力(共通電極317)とSEG出力(個別電極321)とに対して、選択的に出力させることにより、任意のノズルを駆動する。従って、「COM−SEG電位差」に示すとおり、COM出力とSEG出力の電位差が各ノズルに印加され、駆動時には指定された向きの駆動電位差波形を与えている。なお、正逆に電位差を与えているのは、振動板305および個別電極321間の誘電体に電荷が残留(帯電)し、この残留電荷が作り出す電界によって振動板305と個別電極321との相対変位量が低下した結果、インク吐出量やインクスピードが低下するのを防ぐためである。
【0033】
また、6[shot/dot]の場合(「モード3:normal」の場合)は、同図に示す3[shot/dot]を2回繰り返すことにより実現可能であり、2[shot/dot]の場合(「モード1:economy」、「モード5:hi−speed fine」の場合)は、3[shot/dot]の場合の電位差を「逆−正−正」とした後、非駆動とする構成を、「逆−正」または「正−逆」の後、非駆動とすることにより実現可能である。
【0034】
なお、本発明のインクジェットの往復動におけるインクの着弾ずれは、ここに示す「V3」の印加タイミングをインクジェットヘッド31の移動タイミング(キャリッジモータの駆動タイミング)に対して、画素中心着弾時間分だけ早めることにより解消されるものである(図8参照)が、詳細については後述する。また、画素中心着弾時間は、第1ショット印加時を基準として算出するが、これは同図に示すとおり、第1ショットは、ラッチ信号を基準として印加されるため、印加タイミングの制御を容易に行うことができるためである。
【0035】
次に、図5を参照し、各印刷モードの設定条件について説明する。ここでは、「モード2:hi−speed」を例に挙げて説明する。「モード2:hi−speed」の場合、画素のキャリッジ送り方向における解像度は180[dpi]であり、その画素の周期は200[オs]である(図4参照)。また、ドット構成は3[shot/dot]であり、これは1の画素(ドット)が3ショットで構成されていることを示す。なお、「ショット」とは、V3端子への1回の駆動電圧の印加により吐出されたインク滴により、記録紙15上に形成される粒子であり、「画素(ドット)」とは、1または複数の連続するショットによって構成される粒子群を言うものである。
【0036】
また、「モード2:hi−speed」では、ショットの周期が66[オs]であり、この場合は3[shot/dot]の構成で、且つショット周期が等間隔あるから、画素周期200[オs]のおよそ1/3となっている(図4参照)。さらに、上記の設定条件に基づいて算出された、ショット毎の着弾時間は、同図に示すとおりである。
【0037】
ここで、ショット毎の着弾時間(t1s)とは、画素を構成する最初のショットを形成するために、V3端子へ駆動電圧を印加したとき(第1ショット印加時)から、第nショットが記録紙(印刷対象物)15に着弾する(ショット着弾時)までの時間を言うものであり、その計算式は、図7(a)に示すとおりである。すなわち、ショット毎の着弾時間(t1s)は、電圧印加時からノズル孔304にメニスカスが顔を出すまでの時間(Pw)と、ノズル孔304のインク吐出面304aからインクが記録紙15に着弾するまでの時間(Pg/Vm)と、第1ショットと第nショット(ショット番号n)との駆動電圧の印加間隔(Pwi(n−1))との和から成るものである。なお、図5の表には、電圧印加時からノズル孔304にメニスカスが顔を出すまでの時間(Pw)が13.5[μs]、インクスピード(Vm)が7.9[m/s](環境温度25[℃]時におけるtypical値)、ノズル孔304のインク吐出面304aから記録紙15までの距離(ペーパーギャップ(Pg))が1.3[mm]と、すべて一定の値であるものとして算出した値を示している。
【0038】
続いて、このショット毎の着弾時間の平均値(C)を算出すると、その値は、図5「average(t1)」欄、および図6の<印加タイミング調整LUT>の「t1」欄に示すとおりである。また、その計算式は、図7(b)に示すとおりである。なお、このショット毎の着弾時間の平均値(t1)は、言い換えれば、画素を構成する最初のショットを形成するために駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、画素を構成するショット群の中心ショットが記録紙15に着弾する中心ショット着弾時までの時間であり、以降、この「t1」を、「画素中心着弾時間」として説明することとする。そして、本発明では、この画素中心着弾時間(t1)に基づいて、インクの着弾位置のずれ(印刷ずれ)を防止することができるものである。
【0039】
そこで、その印刷ずれを防止するための、インクジェットヘッド31の移動タイミングに対する駆動電圧の印加タイミングの制御方法について、図8を参照して説明する。ここでは、ドット構成が3[shot/dot]の場合を例に挙げて説明する。同図に示すとおり、本発明のインクジェットプリンタ10では、インクジェットヘッド31が記録紙15に対して相対的に往復動することにより、双方向印刷を行う。したがって、図示右側にインクジェットヘッド31が移動する場合は、キャリッジモータ41の移動タイミングが位置βのときに、V3端子に駆動電圧を印加してしまうと、ペーパーギャップやインクジェットヘッド31の走査速度等の要因で、インクの着弾位置が位置γにずれてしまう。また、同様に、図示左側にインクジェットヘッド31が移動する場合は、キャリッジモータ41の移動タイミングが位置βのときに、V3端子に駆動電圧を印加してしまうと、インクの着弾位置が位置αにずれてしまう。
【0040】
すなわち、白色で示すショット群の位置にインクを着弾させるためには、図示右側にインクジェットヘッド31が移動する場合、キャリッジモータ41の移動タイミングが位置αのとき(インクジェットヘッド31が位置βに到達するt1だけ前のタイミング)に、V3端子に駆動電圧を印加すれば良い。また、同様に、図示左側にインクジェットヘッド31が移動する場合、白色で示すショット群の位置にインクを着弾させるためには、キャリッジモータ41の移動タイミングが位置γのとき(インクジェットヘッド31が位置βに到達するt1だけ前のタイミング)に、V3端子に駆動電圧を印加すれば良い。
【0041】
このように、画素中心着弾時間(t1)に基づいて、インクジェットヘッド31の移動タイミングに対し駆動電圧の印加タイミングを制御することにより、1画素を構成するショット数によらず、インクジェットヘッド31の往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消することができる。また、画素中心着弾時間は、図6の<印加タイミング調整LUT>に示すとおり、印刷モード別に記憶されているため、印刷モードが切り替えられても、正確な着弾位置にインクを着弾させることができる。
【0042】
さらに、図7(b)に示すとおり、画素中心着弾時間は、画素を構成するショットを形成するためにノズルに印加する駆動電圧の周期(Pwi)と、画素を構成するショット数(n)から、算出することができ、種々の原因により変化の生じやすいインクジェットヘッド31の走査速度を加味する必要がない。したがって、より簡単に画素中心着弾時間を算出することができると共に、より確実に着弾位置のずれを解消することができる。
【0043】
なお、上記の例では、画素中心着弾時間の算出は、ショット周期(Pwi)並びに1画素を構成するショット数(n)をパラメータとしたが、これらに代えて、画素周期(Pwd)をパラメータとしてもよい。この場合の計算式は、図7(c)に示すとおりである。但し、この場合は、1画素を構成するショットのショット周期が等間隔である(すなわち、Pwd=n×Pwiとなる)ことが前提である(したがって、モード2ないしモード5の場合には適用可であるが、モード1の場合は、Pwd≠n×Pwiであるため適用不可)。この構成によれば、画素周期のみをパラメータとして、より簡単に画素中心着弾時間を算出することができる。
【0044】
次に、図9ないし図11を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の実施形態では、インクジェットヘッド31の往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消するために、算出した画素中心着弾時間(t1)に基づいて、インクジェットヘッド31の移動タイミングに対し駆動電圧の印加タイミングを制御したが、本実施形態では、算出した画素中心着弾時間(t1)に加え、インクジェットヘッド31やペーパーギャップ等の違いに基づく個体差を考慮して駆動電圧の印加タイミングを制御する。さらに、本実施形態では、往走査と復走査で、ノズル孔の形状やインクジェットヘッド31(キャリッジ)を移動させる移動装置の精度の状態が異なったりすることによる往復動差も考慮して駆動電圧の印加タイミングを制御する。そこで、以下では第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0045】
図9(a)に示すとおり、本実施形態における画素中心着弾時間(t)は、印刷モード毎に決められ、且つ計算式によって求められた画素中心着弾時間(算出着弾時間:t1)と、インクジェットヘッド31の個体差の違い等に基づく個体差時間(Δt)との和によって求められる。また、インクジェットヘッド31の往復動により個体差時間(Δt)も変化するため、インクジェットヘッド31の右移動において調整すべき画素中心着弾時間(tr)およびインクジェットヘッド31の左移動において調整すべき画素中心着弾時間(tl)は図9(b)に示すとおりである。
【0046】
なお、このように、インクジェットヘッド31の往復動(右移動および左移動)で、個別に画素中心着弾時間を算出するのは、例えば、ノズル孔の断面形状が三角形の場合など、インクジェットヘッド31の移動方向によって吐出角度にずれが生じたり、インクジェットヘッド31(キャリッジ)を移動させるタイミングベルトや駆動モータなどの移動装置の精度が異なったりすることによる往復動の相違を正確に補償するためである。
【0047】
そこで、その往復動の相違を考慮しつつ、インクの着弾位置のずれを防止するための、インクジェットヘッド31の移動タイミングに対する駆動電圧の印加タイミングの制御方法について、図10を参照して説明する。ここでは、ドット構成が3[shot/dot]の場合を例に挙げて説明する。同図に示すとおり、図示右側にインクジェットヘッド31が移動する場合は、キャリッジモータ41の移動タイミングが位置βのときに、V3端子に駆動電圧を印加してしまうと、ペーパーギャップやインクジェットヘッド31の走査速度等の要因で、インクの着弾位置が位置γにずれてしまう。また、図示左側にインクジェットヘッド31が移動する場合は、キャリッジモータ41の移動タイミングが位置β´のときに、V3端子に駆動電圧を印加してしまうと、インクの着弾位置が位置α´にずれてしまう。
【0048】
すなわち、白色で示すショット群の位置にインクを着弾させるためには、図示右側にインクジェットヘッド31が移動する場合、キャリッジモータ41の移動タイミングが位置αのとき(インクジェットヘッド31が位置βに到達するtrだけ前のタイミング)に、V3端子に駆動電圧を印加すれば良い。また、同様に、図示右側にインクジェットヘッド31が移動する場合、白色で示すショット群の位置にインクを着弾させるためには、キャリッジモータ41の移動タイミングが位置γ´のとき(インクジェットヘッド31が位置β´に到達するtlだけ前のタイミング)に、V3端子に駆動電圧を印加すれば良い。
【0049】
仮に、算出した画素中心着弾時間(t1)のみで印加タイミングを調整した場合は、インクジェットヘッド31の右移動および左移動で、それぞれ斜線で示すショット群の位置にインクが着弾してしまうこととなり、完全に着弾位置のずれを解消することができない。また、上記の種々の原因により、往復動において個体差時間(Δt)も異なるため、これらを同じ値として印加タイミングを調整しても、着弾位置のずれを完全に解消することができない。
【0050】
このように、本実施形態では、個体差時間並びに往復動の違いを考慮して、画素中心着弾時間を決定するため、正確にインクジェットヘッド31の往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消することができる。また、本実施形態においても、図11の<印加タイミング調整LUT>に示すとおり、印刷モード別且つ往復動別に、画素中心着弾時間が記憶されているため、印刷モードが切り替えられても、正確な着弾位置にインクを着弾させることができる。なお、同図に示す値は、ΔtrおよびΔtlが、同図に示す値であるときの、往復動別の画素中心着弾時間(trおよびtl)を示したものであり、往復動別の画素中心着弾時間は、これらの値に限定されるものではない。
【0051】
なお、ΔtrおよびΔtlの決定は、例えば、それぞれの値を10[μs]ずつずらして実際に印刷を行い、その結果、所望する着弾位置にインクが着弾したとき(着弾位置のずれが解消されたとき)の値を採用するものである。また、本実施形態では、個体差時間並びに往復動の違いを考慮して、画素中心着弾時間を決定したが、個体差時間または往復動の違いのいずれかのみを考慮して、画素中心着弾時間を決定するようにしても良い。
【0052】
以上、説明したとおり、本発明のインクジェットプリンタの駆動制御方法およびインクジェットプリンタによれば、画素を構成するショット数に応じて複数の印刷モードを備えたインクジェットプリンタにおいて、画素を構成する最初のショットを形成するためにノズルに駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、画素を構成するショット群の中心ショットが印刷対象物に着弾する中心ショット着弾時までの画素中心着弾時間を算出し、これに基づいて、インクジェットヘッド31の移動タイミングに対する駆動電圧の印加タイミングを制御するため、印刷モードに関わらず(1画素を構成するショット数に関わらず)、インクジェットヘッド31の往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消することができる。また、画素中心着弾時間を、第1ショット印加時から算出することで、ラッチ信号を基準とすることができるため、印加タイミングの制御を容易に行うことができる。
【0053】
また、画素中心着弾時間は、種々の原因により変化の生じやすいインクジェットヘッド31の走査速度を加味することなく、画素を構成するショットを形成するためにノズルに印加する駆動電圧の周期と、画素を構成するショット数とをパラメータとして算出することができるため、より正確に着弾位置のずれを解消することができる。
【0054】
また、任意のインクジェットヘッド31を用いた場合の印刷結果から、算出した画素中心着弾時間と、実際の画素中心着弾時間との差である個体差時間を決定し、当該個体差時間によって補償した画素中心着弾時間により、駆動電圧の印加タイミングを調整するため、インクジェットヘッド31の個体差や僅かなペーパーギャップの違い等に基づくインクの着弾位置のずれを解消することができる。
【0055】
また、インクジェットヘッド31の往走査および復走査でそれぞれ画素中心着弾時間を補償するため、往走査と復走査で、ノズル孔の形状に基づくインクの吐出角度が異なったり、インクジェットヘッド31(キャリッジ)を移動させる移動装置(例えば、タイミングベルトや駆動モータ)の精度の状態が異なったりすることによるインクの着弾位置のずれを解消することができる。
【0056】
なお、上記の例では、インクの吐出速度(Vm)と、ノズル孔304のインク吐出面304aから印刷対象物までの距離であるペーパーギャップ(Pg)とは、一定の値であるものとして、画素中心着弾時間(t1)の算出を行ったが、これらを変数としてパラメータに加えても良い。この構成によれば、より正確な画素中心着弾時間を算出することができる。
【0057】
また、上記の例では、画素中心着弾時間は、画素を構成する最初のショットを形成するためにノズルに駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、画素を構成するショット群の中心ショットが記録紙(印刷対象物)15に着弾する中心ショット着弾時までと定義したが、この画素中心着弾時間に代えて、1つのショットの電圧印加時から着弾するまでの時間を用いて、インクジェットヘッド31の往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消するようにしても良い。つまり、例えば、画素を構成するショット群の中心ショットを形成するためにノズルに駆動電圧を印加する中心ショット印加時から、中心ショットが記録紙15に着弾する中心ショット着弾時までと定義することも可能である。
【0058】
また、上述したインクジェットプリンタの例によらず、例えばインクジェットヘッドの構成や印刷方式等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0059】
【発明の効果】
上述のように、本発明のインクジェットプリンタの駆動制御方法およびインクジェットプリンタによれば、1画素を構成するショット数によらず、インクジェットヘッドの往復動におけるインクの着弾位置のずれを解消することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの断面側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの駆動動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る印刷モードの設定条件を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る印加タイミング調整ルックアップテーブルを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る画素中心着弾時間を算出する計算式を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る画素の着弾形態を示すイメージ図である。
【図9】本発明の第二実施形態に係る画素中心着弾時間を算出する計算式を示す説明図である。
【図10】本発明の第二実施形態に係る画素の着弾形態を示すイメージ図である。
【図11】本発明の第二実施形態に係る印加タイミング調整ルックアップテーブルを示す図である。
【符号の説明】
5 ホストコンピュータ
10 インクジェットプリンタ
15 記録紙
20 データ入出力部
21 店舗
30 印刷部
31 インクジェットヘッド
35 データベース
40 搬送部
41 キャリッジモータ
42 記録紙モータ
50 駆動部
100 制御部
110 CPU
120 ROM
130 CG−ROM
140 RAM
150 IOC
160 内部バス

Claims (6)

  1. 複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドの往復走査によって双方向印刷が可能であり、1のノズルからインクを連続的に複数回吐出することによって1の画素を形成すると共に、当該画素を構成するショット数に応じた複数の印刷モードを有するインクジェットプリンタの駆動制御方法であって、
    前記印刷モード別に、前記画素を構成する最初のショットを形成するために前記ノズルに駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、前記画素を構成するショット群の中心ショットが印刷対象物に着弾する中心ショット着弾時までの画素中心着弾時間を算出し、これを記憶する着弾時間記憶工程と、
    記憶した前記画素中心着弾時間に基づいて、前記インクジェットヘッドの移動タイミングに対する前記駆動電圧の印加タイミングを制御する駆動制御工程と、を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタの駆動制御方法。
  2. 前記画素中心着弾時間は、少なくとも前記画素を構成するショットを形成するためにノズルに印加する駆動電圧の周期と、前記画素を構成するショット数とをパラメータとして算出されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタの駆動制御方法。
  3. 前記画素中心着弾時間は、前記インクの吐出速度と、前記ノズルのインク吐出面から前記印刷対象物までの距離であるペーパーギャップとを更にパラメータとして算出されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタの駆動制御方法。
  4. 任意の印刷モードにおいて、任意のインクジェットヘッドを用いた場合の印刷結果から、前記算出した画素中心着弾時間と、前記任意のインクジェットヘッドにおける実際の前記画素中心着弾時間との差である個体差時間を決定する個体差時間決定工程と、
    前記算出した画素中心着弾時間を前記個体差時間により補償する着弾時間補償工程と、を更に備え、
    前記着弾時間記憶工程は、前記算出した画素中心着弾時間に代えて、前記補償後の画素中心着弾時間を記憶することを特徴とする請求項1、2または3に記載のインクジェットプリンタの駆動制御方法。
  5. 前記個体差時間決定工程は、前記インクジェットヘッドの往走査および復走査でそれぞれ個体差時間を決定し、
    前記画素中心着弾時間補償工程は、前記往走査および前記復走査でそれぞれ前記画素中心着弾時間を補償することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタの駆動制御方法。
  6. 複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドの往復走査によって双方向印刷が可能であり、1のノズルからインクを連続的に複数回吐出することによって1の画素を形成すると共に、当該画素を構成するショット数に応じた複数の印刷モードを有するインクジェットプリンタにおいて、
    前記印刷モード別に、前記画素を構成する最初のショットを形成するために前記ノズルに駆動電圧を印加する第1ショット印加時から、前記画素を構成するショット群の中心ショットが印刷対象物に着弾する中心ショット着弾時までの画素中心着弾時間を記憶する着弾時間記憶手段と、
    前記複数の印刷モードの中から1の印刷モードを選択する印刷モード選択手段と、
    選択した前記印刷モードに応じ、記憶した前記画素中心着弾時間に基づいて、前記インクジェットヘッドの移動タイミングに対する前記駆動電圧の印加タイミングを制御する駆動制御手段と、
    制御された前記印加タイミングで、前記インクジェットヘッドを往復走査させながら印刷を行う印刷手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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