JP2004174597A - はんだこてこて先クリーナ - Google Patents

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Katsuya Asai
勝也 浅井
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Abstract

【課題】近年、SMD部品やPbフリーはんだ付に対応し、微細なはんだ付を行う要求が高まる中で、はんだ付した後の、はんだこて、こて先に残ったはんだ屑をきれいに取り去り、こて先を清浄にする為の、こて先クリーナを提供する。
【解決手段】はんだこて、こて先2に残ったはんだ屑4は、V溝先端部3で拭い取る様に操作することにより、円滑に除去される。拭い取る時にこて先を少し回転させながら、拭い取ると、こて先全周面のはんだ屑が除去されやすくなる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、はんだ付した後に、こて先に残ったはんだ屑を効率的に、そして残すことなく、きれいに取り去ることを目的とし、そして、こて先の温度低下を抑制して、取り去り、こて先を清浄にする為の、こて先クリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
こて先クリーナは、水を含ませたスポンジが使われる。このスポンジには、こて先を拭う為の加工がされていないものがほとんどであるが、中には中央部分に丸い穴が開けられているものが、市販され、使われている。この丸い穴のエッジ部分でこて先を拭い、はんだ屑を取り去っている。
【0003】
近年、SMD部品やPbフリーはんだ付に対応し、微細で高い品質のはんだ付を行う要求が高まる中で、はんだ付した後の、はんだこて、こて先に残ったはんだ屑をきれいに取り去って、次のはんだ付を行う必要がある。
【0004】
はんだこては、精密な温度制御や、Pbフリーはんだ付用に高温の窒素ガスを噴出す、など革新的な技術が次々と開発され、商品化されてきているが、こて先クリーナは、はんだこての技術革新に対応するような、ものは開発、商品化はされてこなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
微細で高い品質のはんだ付を行う場合、こて先に残るはんだ屑ををきれいに取り去って、こて先を清浄にする必要がある。
【0006】
この場合、こて先クリーナに要求される、作業に関する課題は、こて先を拭う動作も簡単で、作業時間も短縮されること、である。
【0007】
更に、こて先クリーナに要求される、はんだこてから考えられる課題は、こて先の温度を下げない(ヒートショック)、こて先を磨耗させないこと、である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、こて先クリーナ1として、長方形の外形の中に、V溝構造(二等辺三角形)を形成する。二等辺部分は、内側にテーパー状に広がっており、V溝先端部3も内側に、テーパー状に形成する。
【0009】
課題において、こて先を拭う動作も簡単で、作業時間も短縮される為には、拭う回数を減らす必要がある。その為、こて先とこて先クリーナーが一度に多くの面が接する様にする。その為、V溝先端部3が解決策となる。更に、内側にテーパー状に広がりがあるため、このエッジ部分で、はんだ屑も拭い取りやすい。拭い取る時にこて先を少し回転させながら、拭い取ると、こて先全周面のはんだ屑が除去されやすくなる。
【0010】
更に、V溝先端部3も内側にテーパー構造を持っていることから、V溝先端部3で拭い取られた、はんだ屑は、下の方向へ、押し下げられる構造となっておりはんだ屑もたまらず、作業の効率低下を防いでいる。
【0011】
次の課題の、こて先の温度を下げない(ヒートショック)、こて先を磨耗させない為に、従来の水を含んだスポンジで、本発明のV溝構造(二等辺三角形)を形成すれば、拭う回数も減り、こて先とスポンジとの接触面積も減ることから、こて先の温度を、従来より下げない効果がある。
【0012】
水を含んだスポンジであれば、拭う時に、こて先の磨耗はしないが、こて先温度が、下がることにより、こて先の金属(メッキ)にヒートショックとして悪影響する。
【0013】
そこで、こて先を拭う時に、ヒートショック、磨耗などの悪影響から守る為には本発明のV溝構造(二等辺三角形)を、水を含むませる必要の無い、耐熱500度以上のゴム系素材で形成すれば解決できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のV溝構造(二等辺三角形)を示す、第三角法による図である。本発明の、こて先クリーナ1の外形を示している。正面図には、二等辺三角形をした全体の形状を示し、こて先を拭うV溝先端部3の位置を示している。二等辺部分は、内側にテーパー状に広がっており、V溝先端部3も内側に、テーパー状に形成している。
【0015】
図2(a)は図1中のA−A線に沿った概略断面図であり、こて先2を、V溝先端部3で、はんだ屑を拭い取る状況を示している。こて先2に残ったはんだ屑4は、V溝先端部3で拭い取られ、固まる。固まり、拭い取られたはんだ屑5は、V溝先端部3のテーパー形状により下方に押し下げられる。V溝先端部3付近に、はんだ屑がたまらない構造になっている。
【0016】
図2(b)は図2(a)の、はんだ屑を拭い取る状況を、上面から見た図である。こて先を拭う場合、V溝構造(二等辺三角形)から、容易に、こて先がV溝先端部3に移動でき、拭う動作が簡単に、行える状況を示している。
【0017】
【発明の効果】
微細で高い品質のはんだ付を行う場合、こて先に残るはんだ屑ををきれいに取り去って、こて先を清浄にする必要がある中で、こて先を拭う動作も簡単で、作業時間も短縮することは、V溝構造(二等辺三角形)とV溝先端部3で実現できる。このこて先クリーナを従来からの、水を含んだスポンジで形成した場合にはこて先の温度低下(ヒートショック)を抑制できる効果があるが、さらにこて先の温度低下、磨耗などを考えると、このこて先クリーナを水を含むませる必要の無い、耐熱500度以上のゴム系素材で形成すれば、更に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のV溝構造(二等辺三角形)を示す、第三角法による図である。
【図2】図2(a)は図1中のA−A線に沿った概略断面図であり、はんだ屑を拭い取る状況を示した図である。
図2(b)は図2(a)の、はんだ屑を拭い取る状況を、上方から見た図である。
【符号の説明】
1…こて先クリーナ
2…はんだこて こて先
3…V溝先端部
4…はんだ屑
5…拭い取られたはんだ屑

Claims (1)

  1. はんだ付した後に、こて先に残ったはんだ屑を、拭い取るこて先クリーナにおいて、V溝構造を持ち、V溝の先端部でこて先を拭うことで、はんだ屑をきれいに取り去り、こて先を清浄にする、こて先クリーナ。
JP2002382099A 2002-11-23 2002-11-23 はんだこてこて先クリーナ Pending JP2004174597A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7870990B2 (en) 2005-04-29 2011-01-18 Sukhvinder Singh Dhanjal Cleaning a hot soldering iron tip using dry melamine sponge
CN107695477A (zh) * 2016-08-08 2018-02-16 白光株式会社 去除具

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US7870990B2 (en) 2005-04-29 2011-01-18 Sukhvinder Singh Dhanjal Cleaning a hot soldering iron tip using dry melamine sponge
US8109430B2 (en) 2005-04-29 2012-02-07 Sukhvinder Singh Dhanjal Cleaning a hot soldering iron tip using dry melamine sponge
CN107695477A (zh) * 2016-08-08 2018-02-16 白光株式会社 去除具
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