JP2004173786A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホース体の一端部を吸気風路の吸込側に連通させて本体ケースに取り付ける。接続管52を回動させて下端面40に対して吸気風路を所定の状態にした際に、モータ45による回転ブラシ44の回転駆動を停止させるオンオフスイッチ73を設ける。回転ブラシ44の回転駆動を操作せずにオンオフスイッチ73にて停止できるので、ホース体にて掃除をする際の操作性をより良くできる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、掃除機本体内の吸込風路の排気側に電動送風機が配設された電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気掃除機は、被掃除面に対向した下面に吸込口が開口した掃除機本体としての吸込口体を備えている。この吸込口体の内部には、吸込口に吸込側を連通させた状態で電動送風機が収容されている。また、この吸込口体における吸込口の内部には、回転清掃体としての回転ブラシが回転可能に取り付けられている。この回転ブラシは、電動送風機の駆動により回転駆動される。
【0003】
また、吸込口体の基端部には、細長棒状の把持部の下端部が上下方向に回動可能に取り付けられている。そして、この把持部の内部には、吸込口体を立て掛けることにより、電動送風機の駆動を停止させるスイッチ手段が取り付けられている。すなわち、このスイッチ手段は、把持部を回動させて、この把持部の軸方向を吸込口体の下面の吸込口の開口面に対して所定の状態、具体的には直交して位置させることにより、電動送風機の駆動を停止させるとともに、この電動送風機の駆動の停止にて回転ブラシの回転駆動を停止させる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−321302号公報(第6−7頁、図3および図8)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の電動送風機では、把持部を回動させて、この把持部の軸方向を吸込口体の下面の吸込口の開口面に対して直交して位置させる、すなわち吸込口体を立て掛けることにより、電動送風機の駆動および回転ブラシの回転駆動のそれぞれがスイッチ手段により停止されてしまう。このため、吸込口体を立て掛けた状態では掃除ができないので、掃除の際の操作性が余り良くないという問題を有している。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、操作性の良い電気掃除機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気掃除機は、吸込口体の吸込口に連通した連通管を回動させて掃除機本体内の吸込風路を、吸込口体の下面に対して所定の状態にした際に、駆動手段による回転清掃体の回転駆動がスイッチ手段により停止されるものである。そして、吸込口体の下面に対して掃除機本体内の吸込風路を所定の状態とすることにより、回転清掃体の回転駆動を操作することなくスイッチ手段にて停止できるので、ホース体にて掃除をする際の操作が容易になるから、操作性がより良くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気掃除機の一実施の形態の構成を図1ないし図9を参照して説明する。
【0009】
図1ないし図9において、1は電気掃除機で、この電気掃除機1は、いわゆる循環式かつサイクロン式であるアップライト型の掃除機である。また、この電気掃除機1は、ケース体としての掃除機本体2を備えており、この掃除機本体2は、中空なモータケース部4を有している。そして、このモータケース部4の内部には、吸込側を下端側に向けた状態で電動送風機3が収容されている。また、このモータケース部4の後側の側面部には、両端が閉塞された中空な細長略矩形筒状の風路ケース部5が平行に並べられた状態で取り付けられている。
【0010】
そして、この風路ケース部5の上端面の後側には、この風路ケース部5の軸方向に沿った状態から、この風路ケース部5の後側に向けて回動可能、すなわち折り曲げ可能な細長略棒状のハンドル体6が突設されている。このハンドル体6の先端部には、後側に向けて屈曲した細長略棒状の手許操作部7が設けられている。この手許操作部7の前側には、オンオフ操作により電動送風機3の駆動をオンオフさせる操作手段としての操作スイッチ8が取り付けられている。
【0011】
さらに、風路ケース部5の内部には、モータケース部4の上端側に連通して、このモータケース部4内の電動送風機3の排気側に連通する循環風路としての排気風路11が形成されている。この排気風路11は、風路ケース部5の長手方向に沿って形成されている。また、この風路ケース部5の下端面には、排気風路11の終端を構成する円形状の循環排気口12が開口されている。
【0012】
また、図7に示すように、風路ケース部5の内部には、一端に本体吸込口13が開口され内部に吸込風路としての吸気風路14が直線状に形成された略円柱状の吸気管15が、風路ケース部5の排気風路11に対して同心状に取り付けられている。すなわち、吸気管15は、電動送風機3の吸込側に取り付けられるため、吸気風路14は電動送風機3の吸込側に形成される。また、吸気管15の他端側は、本体吸込口13の軸方向に対して約90度屈曲している。そして、この吸気管15の他端部には、本体吸込口13から吸い込んだ吸込風を排気させる流出口16が開口されている。この流出口16は、本体吸込口13の開口面に直交した開口面を有しており、風路ケース部5の前側下方に開口された吸気連通口17から外部へと突出している。
【0013】
さらに、吸気管15の周面部には、流出口16および本体吸込口13それぞれの開口面に対して直交した開口面を有する円筒状の分岐管部21が一体的に突設されている。この分岐管部21の内部には、吸気風路14に連通した分岐風路22が形成されている。また、この分岐管部21の先端部には、分岐吸気口23が開口されており、この分岐吸気口23は、風路ケース部5の一側に開口されたホース体接続口24から外部へと突出している。この分岐吸気口23には、可撓性を有する湾曲可能な細長円筒状のホース体25の長手方向における一端部が連通接続されている。そして、このホース体25の一端部は、分岐風路22を介して吸気風路14の排気側に連通接続されている。
【0014】
ここで、ホース体接続口24に対向した風路ケース部5の他側の下側には、ホース体25の長手方向における他端部が取り外し可能、すなわち着脱可能に接続される円筒状のホース受部26が設けられている。このホース受部26は、ホース体25の他端部の接続により、このホース体25の他端部を気密に閉塞させる。
【0015】
一方、モータケース部4の下端面には、電動送風機3の吸込側を開口させる円形状の連通口31が開口されている。この連通口31には、電動送風機3による吸気とともに吸い込まれた塵埃を自重による遠心分離により分離して捕捉する略有底円筒状の塵埃分離部としての集塵装置である集塵カップ32の開口部33が着脱可能に取り付けられている。この集塵カップ32の開口部33は、この集塵カップ32の上端部に形成されており、この開口部33は連通口31を介して電動送風機3の吸込側に気密に連通接続されて、風路ケース部5の前側に集塵カップ32を着脱可能に取り付けさせる。
【0016】
さらに、この集塵カップ32の周面を構成する周面部34の後側には、この集塵カップ32内に吸込風を流入させる円形状の図示しない流入口が開口されている。この流入口は、風路ケース部5の吸気連通口17に気密に連通接続されて、吸気管15の吸気風路14に気密に連通される。よって、この流入口は、吸気管15の本体吸込口13から吸い込んだ吸込風を流出口16から集塵カップ32内へと流入させて旋回風を生じさせる。この結果、電動送風機3の吸込側は、集塵カップ32の流入口および開口部33を介して吸気管15の吸気風路14の排気側に連通接続される。
【0017】
一方、図8および図9に示すように、風路ケース部5の下端部には、吸込口体としての床ブラシ41の基端部が着脱可能に接続されている。この床ブラシ41は、内部が中空な略T字状の本体部としてのケース体42を備えており、このケース体42における被掃除面としての床面に対向した下面である下端面40には、長穴状の吸込口43が開口している。この吸込口43の内部には、図1ないし図6に示すように、床面に入り込んだ塵埃などを回転にて掻き出す回転清掃体としての回転ブラシ44が前後方向に向けて回転可能に取り付けられている。
【0018】
さらに、この床ブラシ41のケース体42内における吸込口43よりも後側の正面視右側には、駆動手段としてのモータ45が収容されている。このモータ45は、ハンドル体6の操作スイッチ8のオンオフ操作によって駆動がオンオフされる。また、このモータ45の先端部には、このモータ45の駆動により回転する回転軸46が突出しており、この回転軸46にはプーリ47が同心状に取り付けられている。このプーリ47は、回転ブラシ44の軸方向における一端部の後側に位置しており、この回転ブラシ44の回転方向に一致した回転方向を有している。そして、この回転ブラシ44の一端部とプーリ47との間には、無端状のベルト体48が巻回されている。よって、このベルト体48は、モータ45の駆動による回転軸46の回転に伴うプーリ47の回転によって回転ブラシ44を周方向に向けて回転駆動させる。
【0019】
また、床ブラシ41のケース体42の内部には、吸込口43に連通した吸込風路51が形成されている。そして、この吸込風路51の排気側であるケース体42の基端部には、細長略円筒状の連通管としての接続管52の先端部が取り付けられている。この接続管52の先端部は、ケース体42の幅方向に直交する前後方向である上下方向に向けて回動可能に接続されている。
【0020】
すなわち、この接続管52は、吸込口43の開口面に対して軸方向を垂直にした状態から、この軸方向が吸込口43の開口面に対して傾く方向に向けて回動可能である。具体的には、この接続管52は、この接続管52の軸方向が吸込口43を有する下端面40に対して垂直である直立した状態から、この接続管52を傾けることができるように回動可能である。言い換えると、この接続管52は、この接続管52の軸方向を床ブラシ41の走行方向である前後方向に対して垂直に位置させた状態から、この床ブラシ41の後側に向けて回動可能である。
【0021】
さらに、この接続管52は、内部に形成された吸気風路53の外周域に図示しない排気風路が形成された二重管構造とされている。そして、この接続管52は、この接続管52の基端を風路ケース部5の下端部に接続させることにより、この接続管52の吸気風路53を風路ケース部5内の吸気管15の吸気風路14に気密に連通させるとともに、この接続管52の排気風路を風路ケース部5内の排気風路11に気密に連通させる。
【0022】
ここで、この接続管52の吸気風路53の吸気側は、ケース体42内の吸込風路51の排気側に連通している。また、この接続管52の排気風路の排気側は、ケース体42の吸込口43の走行方向における後側に開口された図示しない循環風排気口に連通している。この循環風排気口は、電動送風機3からの排気風の一部を排気して、この排気風をケース体42の吸込口43へと循環させる。
【0023】
また、接続管52の吸気風路53の吸気側である先端部には、幅方向に軸方向を有する略円筒状の連結筒部54が形成されている。この連結筒部54の先端部には、接続管52の吸気風路53の吸気側をケース体42の吸込風路51の排気側に連通させる連通口55が開口されている。また、ケース体42の吸込風路51の排気側における上面および下面のそれぞれには、図4および図5に示すように、接続管52の連結筒部54を上下方向に向けて回動可能に保持する幅方向に沿った凹弧面状の内周面を有する保持凹部56が形成されている。
【0024】
さらに、接続管52の連結筒部54における連通口55の上側には、接続管52をケース体42に対して上方に向けて回動させて、この接続管52の軸方向をケース体42の下端面40に対して垂直に位置させることにより、ケース体42内の吸込風路51の排気側を気密に閉塞させて遮断する閉塞手段としての略平板状のシャッタ57が取り付けられている。このシャッタ57は、保持凹部56の内周面に沿った円弧状の外周面を有しており、接続管52の軸方向をケース体42の下端面40に対して垂直となるように接続管52を上方に向けて回動させて掃除機本体2を立て掛けて起立させることにより、ケース体42内の下面側に設けられた保持凹部56の前側の周縁に先端部を当接させて、このケース体42内の保持凹部56間を気密に閉塞させる。
【0025】
また、接続管52の連結筒部54の軸方向における一端部、すなわち正面視右側の端部には、図2ないし図6に示すように、この接続管52を上方に向けて回動させて掃除機本体2を立て掛けた状態で、下方に向けて突出する係合突部61が形成されている。この係合突部61は、連結筒部54の外周面から連結筒部54の連通口55の開口面に垂直な方向である径方向に向けて突出している。さらに、この係合突部61の先端部には、図2ないし図5に示すように、断面略V字状の位置決め溝部62が形成されている。この位置決め溝部62は、連結筒部54の軸方向に沿って形成されており、接続管52を上方に向けて回動させて掃除機本体2を立て掛けた際に、下方に向けて開口する。
【0026】
さらに、ケース体42内における吸込口43よりも後側である吸込風路51の正面視右側には、被係合部としての略平板状の板ばね63が取り付けられている。この板ばね63は、吸込口43に対して水平に取り付けられている。また、この板ばね63の長手方向である前後方向における中央部には、上方に向けて山状に突出した位置決め凸部64が幅方向に沿って折り曲げられて形成されている。この位置決め凸部64は、係合突61部の位置決め溝部62に対応した逆V字状に形成されており、この位置決め溝部62に対して係脱可能に係合される。
【0027】
したがって、この位置決め凸部64は、接続管52の軸方向が吸込口43の開口面を含む平面に対して垂直となるように、接続管52を上方に向けて回動させて掃除機本体2を立て掛けて、この位置決め凸部64を接続管52の位置決め溝部62に係合させることにより、この接続管52のシャッタ57によるケース体42の吸込風路51の閉塞した状態である掃除機本体2に対する床ブラシ41の姿勢角度を板ばね63の弾性力によって位置決め保持させる。このため、これら位置決め溝部62および位置決め凸部64により、接続管52の回動を解除可能にロックさせるロック手段としてのロック機構65が構成される。
【0028】
また、図1に示すように、接続管52の連結筒部54の軸方向における他端部、すなわち正面視左側の端部には、この接続管52を上方に向けて回動させて掃除機本体2を立て掛けた状態で、前側下方に向けて突出する押圧突部71が形成されている。この押圧突部71は、連結筒部54の外周面から連結筒部54の連通口55より上側である径方向に向けて突出している。
【0029】
さらに、ケース体42内における吸込口43よりも後側である吸込風路51の正面視左側には、モータ45の駆動のオンオフを制御する制御手段としての回路基板72が取り付けられている。この回路基板72は、モータ45への電源の供給をオンオフさせることにより、このモータ45の駆動のオンオフを制御する。また、この回路基板72よりもケース体42の内側である接続管52の連結筒部54の他端部における前側には、この接続管52を上方に向けて回動させて掃除機本体2を立て掛けることでシャッタ57によりケース体42内の吸込風路51の排気側が閉塞され吸気風路14が実質的に閉塞されてホース体25の他端部からの吸い込みが可能である所定の状態の際に、この接続管52の押圧突部71により押圧されてオンされるスイッチ手段としてのオンオフスイッチ73が取り付けられている。このオンオフスイッチ73は、接続管52を下方に向けて回動させて、この接続管52の押圧突部71による押圧を解除させることによりオフされる。
【0030】
すなわち、このオンオフスイッチ73は、接続管52の押圧突部71による押圧によりオンされた際に、回路基板72による制御によってモータ45への電源の供給を絶ってこのモータ45の駆動をオフさせて、回転ブラシ44の回転駆動を停止させる。また、このオンオフスイッチ73は、接続管52の押圧突部71による押圧の解除によってオフとされた際に、回路基板72による制御によってモータ45への電源の供給を開始させこのモータ45の駆動をオンさせて、回転ブラシ44を回転駆動させる。
【0031】
次に、上記一実施の形態の動作を説明する。
【0032】
まず、図8に示すように、掃除機本体2の風路ケース部5に対してハンドル体6が後側に折り曲げられた収納状態から、図9に示す使用状態にする場合には、風路ケース部5に対してハンドル体6を前側上方に向けて回動させて、このハンドル体6を風路ケース部5の上方に向けて突出させる。
【0033】
この後、掃除機本体2のモータケース部4から導出したコード75のプラグ部76を、掃除箇所に近接した壁面などに設けられた図示しないコンセント部に接続する。
【0034】
そして、ハンドル体6の手許操作部7を握り、ハンドル体6が立っている状態から後方へと傾けることにより、床ブラシ41に対して掃除機本体2を後方に向けて傾け、床ブラシ41の接続管52をこの床ブラシ41のケース体42に対して後側に向けて回動させ、図2に示すように、この接続管52の位置決め溝部62によるケース体42内の板ばね63の位置決め凸部64への係合をこの板ばね63の弾性力に抗して解除させて、図1に示すように、この接続管52の押圧突部71によるオンオフスイッチ73の押圧を解除させて、回路基板72によるモータ45への電源の供給を可能とするともに、図4に示すように、この接続管52のシャッタ57によるケース体42内の吸込風路51の閉塞を解除させる。
【0035】
この状態で、ハンドル体6の操作スイッチ8を押して、電動送風機3を駆動させるとともに、回路基板72にて電源をモータ45に供給させてこのモータ45を駆動させ、回転ブラシ44を回転駆動させる。
【0036】
すると、この電動送風機3の駆動により、床ブラシ41の吸込口43から外部の空気が吸い込まれるとともに、この空気とともに塵埃が吸い込まれる。よって、この床ブラシ41の吸込口43を床面に設置させて、ハンドル体6の手許操作部7を握って掃除機本体2を床面に沿って移動させて、この床面を掃除する。
【0037】
このとき、床ブラシ41の回転ブラシ44の回転駆動により、床面に入り込んだ塵埃などが掻き出されるとともに、この床面に付着した塵埃などが拭き取られる。
【0038】
そして、床ブラシ41の吸込口43から吸い込まれた空気が吸込風となり、この吸込風は、床ブラシ41の吸込風路51を通過した後、接続管52の吸気風路53を介して風路ケース部5内の吸気管15の吸気風路14へと吸い込まれる。
【0039】
さらに、この吸込風は、吸気管15の流出口16から、風路ケース部5の吸気連通口17を介して集塵カップ32内へと吸い込まれた後、集塵カップ32の周面部34の内側面に沿って、この周面部34の接線方向に向けて渦巻き状に旋回する。
【0040】
このとき、吸込風とともに吸い込まれた塵埃は、渦巻き状に吸い込まれた吸込風による渦流の遠心力により、集塵カップ32の内側面に沿うように移動して自重により落下して吸込風から分離されて、集塵カップ32内に集塵される。
【0041】
さらに、集塵カップ32内で旋回した吸込風は、この集塵カップ32の開口部33からモータケース部4の連通口31を介して電動送風機3へと吸い込まれた後、電動送風機3を通過して排気風とされる。
【0042】
そして、この排気風は、モータケース部4内の上側から風路ケース部5の排気風路11へと排気された後、この風路ケース部5の循環排気口12を介して床ブラシ41の排気風路へと排気されて、この床ブラシ41の吸込口43からの空気の吸い込みにより、この床ブラシ41の吸込口43へと循環する。
【0043】
さらに、掃除機本体2に取り付けられたホース体25を用いて家具の隙間などを掃除する場合には、まず、この掃除機本体2の風路ケース部5のホース受部26からホース体25の他端部を取り外す。
【0044】
そして、掃除機本体2を床面上に載置させるなどして、この掃除機本体2を床ブラシ41の前側へと傾けて、この床ブラシ41の接続管52の軸方向をケース体42の下端面40に対して垂直にして、図3に示すように、床ブラシ41のケース体42内に取り付けられた板ばね63の位置決め凸部64に接続管52の位置決め溝部62を係合させて、掃除機本体2に対して床ブラシ41を前側に傾けた状態を保持させる。
【0045】
このとき、図5に示すように、この床ブラシ41の接続管52に設けられたシャッタ57によって、この床ブラシ41のケース体42内の保持凹部56間が閉塞されるとともに、この床ブラシ41の接続管52に設けられた押圧突部71によって、この床ブラシ41のケース体42内のオンオフスイッチ73が押圧されてオンされて、回路基板72による制御によりモータ45の駆動がオフされて、回転ブラシ44の回転駆動が停止される。
【0046】
この結果、掃除機本体2の風路ケース部5の吸気管15の本体吸込口13が閉塞され、この吸気管15の分岐管部21の分岐吸気口23が開口されるので、ホース体25の他端部から空気が吸い込まれる。
【0047】
そして、このホース体25の他端部から吸い込まれた空気が吸込風となり、この吸込風は、このホース体25内を通過した後、吸気管15の分岐吸気口23へと吸い込まれる。
【0048】
さらに、この吸込風は、吸気管15の分岐風路22および吸気風路14を通過した後、この吸気管15の流出口16から集塵カップ32の流入口へと吸い込まれていく。
【0049】
上述したように、上記一実施の形態によれば、床ブラシ41のケース体42に対して掃除機本体2を前側に向けて回動させて、この掃除機本体2を床ブラシ41に対して起立させることにより、この床ブラシ41の接続管52によるケース体42に対する回動によって、この接続管52の軸方向がケース体42の下端面40に対して垂直に位置し、この接続管52のシャッタ57によってケース体42内の吸込風路51が閉塞される。
【0050】
したがって、掃除機本体2のホース受部26からホース体25の他端部を取り外した後、この掃除機本体2を床ブラシ41に対して起立させることによって、シャッタ57にて吸込風路51が閉塞されて吸込口43からの空気の吸い込みが停止され、ホース体25の他端部から空気が吸い込まれることとなる。このため、このホース体25の他端部からの空気の吸込力を維持させつつ、このホース体25による家具などの隙間の手許の掃除が可能となる。よって、このホース体25にて掃除をする際の操作を容易にできるから、掃除機本体2の操作性をより良くできる。
【0051】
またこのとき、この掃除機本体2を床ブラシ41に対して起立させて、この床ブラシ41の接続管52の軸方向をケース体42の下端面40に対して垂直に位置させることにより、この接続管52に設けた押圧突部71がケース体42内のオンオフスイッチ73を押圧してオンさせ、回路基板72による制御によってモータ45への電源の供給が停止されて回転ブラシ44の回転駆動が停止される。
【0052】
したがって、手許操作部7の操作スイッチ8などを手動で操作することなく、掃除機本体2を床ブラシ41に対して回動させることにより、回転ブラシ44の回転駆動をオンオフスイッチ73の押圧にてオンオフできる。このため、掃除機本体2のホース受部26からホース体25の他端部を取り外した後、この掃除機本体2を床ブラシ41に対して起立させることにより、ホース体25を用いた掃除の際には不要となる回転ブラシ44の回転駆動を停止できる。よって、このホース体25にて掃除をする際における電力の消費を効率良く防止できるとともに、誤操作を防止でき、不要な回転ブラシ44の回転による回転音の発生を確実に防止できる。
【0053】
また同時に、掃除機本体2を床ブラシ41に対して起立させて、この床ブラシ41の接続管52の軸方向をケース体42の下端面40に対して垂直に位置させることにより、この接続管52に設けた位置決め溝部62がケース体42内の板ばね63の位置決め凸部64に係合して、この接続管52の軸方向をケース体42の下端面40に対して垂直にした状態が板ばね63の弾性力によって解除可能に位置決め保持される。
【0054】
したがって、掃除機本体2を起立させた状態で持ち上げても、板ばね63の弾性力によって床ブラシ41の自重による回動を防止できる。このため、この掃除機本体2を持ち上げることにより生じ得る接続管52のシャッタ57による床ブラシ41の吸込風路51を閉塞した状態の解除を簡単な構成で確実に防止できるとともに、オンオフスイッチ73を押圧突部71にて押圧することによる回転ブラシ44の回転駆動を停止させた状態を簡単な構成で確実に維持できる。
【0055】
よって、掃除機本体2のホース受部26から他端部を取り外したホース体25にて掃除をしている際に、回転ブラシ44を回転駆動させず、かつ床ブラシ41内の吸込風路51を開口させずに、この掃除機本体2を持ち上げて移動できる。この結果、ホース体25にて掃除をする際の操作性をより向上できるとともに、この掃除機本体2の掃除性をより向上できる。
【0056】
なお、上記一実施の形態では、電動送風機3からの排気風のすべてを排気風路11へと循環させずに、この排気風の一部あるいは全部をモータケース部4あるいは風路ケース部5に図示しない排気口を開口し、この排気口から電動送風機3からの排気風を排気させてもよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、連通管を回動させて吸込口体の下面に対して掃除機本体内の吸込風路を所定の状態とすることにより、回転清掃体の回転駆動を操作せずにスイッチ手段にて停止できるので、ホース体にて掃除をする際の操作性をより良くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の一実施の形態の一部である吸込口体を示す縦断面図である。
【図2】同上吸込口体の連通管を回動させる前の状態を示す縦断面図である。
【図3】同上吸込口体の連通管を回動させた状態を示す縦断面図である。
【図4】同上吸込口体の連通管を回動させる前の状態を示す縦断面図である。
【図5】同上吸込口体の連通管を回動させた状態を示す縦断面図である。
【図6】同上吸込口体を示す横断面図である。
【図7】同上電気掃除機の一部を示す分解斜視図である。
【図8】同上電気掃除機の収納状態を示す後方斜視図である。
【図9】同上電気掃除機の使用状態を示す前方斜視図である。
【符号の説明】
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 電動送風機
14 吸込風路としての吸気風路
25 ホース体
40 下面としての下端面
41 吸込口体としての床ブラシ
43 吸込口
44 回転清掃体としての回転ブラシ
45 駆動手段としてのモータ
52 連通管としての接続管
65 ロック手段としてのロック機構
73 スイッチ手段としてのオンオフスイッチ
Claims (2)
- 電動送風機の吸込側に形成された吸込風路を備えた掃除機本体と、
下面に被掃除面に対向して開口した吸込口、この吸込口内に回転可能に配設された回転清掃体、および前記吸込口に連通し前記下面に対して回動可能な連通管を備え、この連通管が前記掃除機本体に取り付けられて前記吸込風路の吸込側に前記吸込口を連通させ、この吸込口から前記電動送風機の駆動により被掃除面の塵埃を空気とともに吸い込む吸込口体と、
前記回転清掃体を回転駆動させる駆動手段と、
一端部が前記掃除機本体に取り付けられて前記吸込風路の吸込側に連通されたホース体と、
前記連通管を回動させて前記下面に対して前記吸込風路を所定の状態にした際に、前記駆動手段による前記回転清掃体の回転駆動を停止させるスイッチ手段と
を具備したことを特徴とした電気掃除機。 - 下面に対して吸込風路を所定の状態にした際に、連通管の回動をロックさせるロック手段
を具備したことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341340A JP2004173786A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341340A JP2004173786A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004173786A true JP2004173786A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32703733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002341340A Pending JP2004173786A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004173786A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100829620B1 (ko) * | 2007-02-15 | 2008-05-16 | 엘지전자 주식회사 | 청소기의 노즐 |
CN111493742A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 江苏美的清洁电器股份有限公司 | 清洁机器人、控制方法和存储介质 |
-
2002
- 2002-11-25 JP JP2002341340A patent/JP2004173786A/ja active Pending
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