JP2003225183A - 電気掃除機の集塵装置 - Google Patents

電気掃除機の集塵装置

Info

Publication number
JP2003225183A
JP2003225183A JP2002024974A JP2002024974A JP2003225183A JP 2003225183 A JP2003225183 A JP 2003225183A JP 2002024974 A JP2002024974 A JP 2002024974A JP 2002024974 A JP2002024974 A JP 2002024974A JP 2003225183 A JP2003225183 A JP 2003225183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
opening
cup
filter
dust collecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002024974A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Hirahara
嘉幸 平原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2002024974A priority Critical patent/JP2003225183A/ja
Publication of JP2003225183A publication Critical patent/JP2003225183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒フィルタのメッシュ体にて捕捉した塵埃の
取り除きを容易にできる電気掃除機の集塵カップを提供
する。 【解決手段】 風向制御体75のフィルタ保持体88の筒フ
ィルタ89を、風向制御体75の枠体76の排気口77に挿入す
る。枠体76の排気口77に対して筒フィルタ89を軸方向に
沿って引いて摺動させる。枠体76の排気口77に植毛した
塵取りブラシ81にて筒フィルタ89のメッシュ体94の表面
を擦る。筒フィルタ89のメッシュ体94にて捕捉してメッ
シュ体94の表面に付着した塵埃を塵取りブラシ81にて容
易に取り除くことができる。筒フィルタ89のメッシュ体
94にて捕捉した塵埃を取り除く作業が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通過する吸込風か
ら塵埃を捕捉する電気掃除機の集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の集塵装置と
しては、例えば図11に示す構成が知られている。
【0003】そして、この図11に示す集塵装置として
の集塵カップ1は、吸い込んだ吸込風を旋回させて塵埃
を遠心分離にて集塵する、いわゆるサイクロン方式の電
気掃除機に用いられ、上端に開口部2が開口した集塵部
としての略有底円筒状のカップ部3を備えている。この
カップ部3は、このカップ部3の内部へと吸い込まれた
吸込風から塵埃を分離し、この分離された塵埃を集塵す
る。
【0004】また、このカップ部3の開口部2には、こ
の開口部2を閉塞する取付部としての蓋部である風向制
御体4が着脱可能に取り付けられて、この風向制御体4
にて開閉可能に閉塞される。この風向制御体4の下端面
には、カップ部3の内部へと吸い込んだ吸込風を旋回さ
せてこの吸込風とともに吸い込んだ塵埃をカップ部3内
にて遠心分離させる旋回風構成体としてのサイクロン機
構5が設けられている。
【0005】さらに、この風向制御体4には、カップ部
3の内部へと吸込風を流入させる流入口6と、このカッ
プ部3の内部に吸い込んだ吸込風を図示しない電動送風
機の吸込側へと排気させる排気開口7とが並設された状
態で上下方向に向けて開口されている。そして、この排
気開口7の下端側には、網状体にて形成された有底円筒
状の捕捉体としての筒フィルタ8が取り付けられてい
る。この筒フィルタ8は、カップ部3内を通過した吸込
風が通過することにより、このカップ部3での遠心分離
では分離できなかった塵埃を捕捉する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
集塵カップ1では、カップ部3での遠心分離では集塵で
きなかった塵埃を捕捉する筒フィルタ8の表面積をより
大きくするために、この筒フィルタ8を有底円筒状に形
成してこの筒フィルタ8の目詰まりを防止しているが、
カップ部3にて塵埃を遠心分離する度に、このカップ部
3での遠心分離では集塵できなかった塵埃が筒フィルタ
8の表面に随時付着してしまう。
【0007】このため、この筒フィルタ8の目詰まりを
確実に防止するためには、カップ部3内に集塵された塵
埃を取り除く際に、筒フィルタ8の表面に付着した塵埃
を直接手などで取り除かなければならないから、この筒
フィルタ8の表面に付着した塵埃を取り除くことが容易
ではないという問題を有している。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、捕捉部にて捕捉した塵埃の取り除きが容易な電気
掃除機の集塵装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機の集
塵装置は、捕捉部が側面に形成された略筒状の捕捉体
と、この捕捉体が軸方向に沿って摺動可能に挿入される
挿入口、およびこの挿入口への捕捉体の摺動で捕捉部に
て捕捉した塵埃を取り除く清掃手段を備えた取付部とを
具備したものである。そして、取付部の挿入口に挿入さ
れた捕捉体をこの挿入口に対して軸方向に沿って摺動さ
せることにより、この捕捉体の側面の捕捉部にて捕捉し
た塵埃が清掃手段にて取り除かれるので、この捕捉部に
て捕捉した塵埃の取り除きが容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の第1
の実施の形態の構成を図1ないし図6を参照して説明す
る。
【0011】図1ないし図6において、11は電気掃除機
で、この電気掃除機11は、いわゆる循環式かつサイクロ
ン式であるアップライト型の掃除機である。また、この
電気掃除機11は、ケース体としての掃除機本体12を備え
ており、この掃除機本体12は、内部に電動送風機13が収
容される中空なモータケース部14を有している。
【0012】このモータケース部14内における電動送風
機13の上側には、この電動送風機13へと電力を供給させ
るコード15が巻回されて配設されている。このコード15
の先端部には、プラグ部16が取り付けられている。そし
て、モータケース部14の周面部には、内部からプラグ部
16およびコード15を外部へと巻き取り可能に導出させる
コード口17が開口されている。
【0013】さらに、モータケース部14の後側の側面部
には、中空な細長略角筒状の風路ケース部21が並設され
ている。また、モータケース部14の上端面には、円弧状
の取手部22が取り付けられている。
【0014】そして、風路ケース部21の上端面には、後
側に向けて折り曲げ可能な細長略棒状のハンドル体23が
突設されている。このハンドル体23の基端域には、この
ハンドル体23による風路ケース部21への係合を解除させ
る解除ボタン24が設けられている。また、ハンドル体23
の先端部には、電動送風機13をオンオフさせる駆動スイ
ッチ26を備えた手許操作部25が設けられている。
【0015】一方、風路ケース部21内には、モータケー
ス部14を介して電動送風機13の排気側に連通した排気風
路31が形成されている。この排気風路31は、風路ケース
部21内の略全域に亘って長手方向に沿って設けられてい
る。また、風路ケース部21の下端面には、排気風路31の
終端を構成する循環排気口32が開口されている。さら
に、風路ケース部21の周面部の側方には、排気風路31を
通過する排気風の一部を外部へと排気させる複数の外部
排気口33が開口されている。
【0016】また、図6に示すように、風路ケース部21
内には、本体吸気口34が一端に開口され内部に吸気風路
35が形成された略円柱状の吸気管36が取り付けられてい
る。この吸気管36は、排気風路31とは別体であり、排気
風路31の同心状に配設されている。また、吸気管36の他
端には、本体吸気口34に対して約90°屈曲した流出口
37が開口されている。この流出口37は、風路ケース部21
の前側の下方域に開口された吸気連通口41に円環状のパ
ッキン42を介して気密に連通接続されている。
【0017】さらに、吸気管36の周面部には、円筒状の
分岐管部43が一体的に突設されている。この分岐管部43
内には吸気管36の吸気風路35に連通した分岐風路44が形
成され、この分岐管部43の先端には分岐吸気口45が開口
されている。この分岐吸気口45は、風路ケース部21の一
側の下方域に開口されたホース体接続口46を介して外部
へと突出している。
【0018】また、このホース体接続口46に対向した風
路ケース部21の下方域には、分岐吸気口45に一端部を接
続したホース体47の他端部が取り外し可能に接続される
図示しないホース受部が設けられている。そして、風路
ケース部21の後側の上方域には、ホース体47の中間部を
着脱可能に保持する略C字状のホース保持凹部49が設け
られている。
【0019】一方、モータケース部14の下端面には、電
動送風機13の吸込側を開口させる連通口51が開口されて
いる。この連通口51内には、この連通口51から電動送風
機13へと吸気される吸込風を整流する円環状のインデュ
ーサ52が取り付けられている。このインデューサ52の外
側面には、細長円筒状のリーク弁取付部53が一体的に取
り付けられている。このリーク弁取付部53の先端部に
は、リーク弁54が取り付けられている。このリーク弁54
は、風路ケース部21の後側の中間域に開口されたリーク
弁通気口55にて外部に連通している。
【0020】さらに、モータケース部14の連通口51の下
側には、電動送風機13による吸気とともに吸い込まれた
塵埃を分離して捕捉する塵埃分離部としての集塵装置で
ある集塵カップ61が着脱可能に取り付けられている。こ
の集塵カップ61は、風路ケース部21の長手方向における
側方である前側に着脱可能に取り付けられる。
【0021】また、この集塵カップ61は、吸込風ととも
に吸い込んだ塵埃をこの吸込風から分離して集塵する略
有底円筒状の集塵部としてのカップ部62を備えている。
このカップ部62の側面である周面部63は、このカップ部
62の軸方向における一端部である上端部に開口された開
口部64側から、このカップ部62の軸方向における他端部
である下端部としての底部65側に向けて徐々に縮径した
テーパ状に形成されている。また、このカップ部62の開
口部64は、モータケース部14の連通口51に嵌合可能であ
り、この連通口51に嵌合させることにより、インデュー
サ52の吸込側に気密に接続されて、電動送風機13の吸込
側に気密に連通される。
【0022】さらに、このカップ部62の開口部64側の周
面部63における後側には、このカップ部62内に吸込風を
流入させる流入口66が先端に開口された円筒状の吸気筒
部67が一体的に突設されている。この流入口66は、カッ
プ部62の径方向に向かう開口方向を有している。また、
この流入口66は、風路ケース部21の吸気連通口41に気密
に連通接続されて、吸気管36の吸気風路35の排気側に気
密に連通される。すなわち、この流入口66は、風路ケー
ス部21の吸気管36からの吸込風をカップ部62内へと流入
させる。
【0023】また、このカップ部62の周面部63の流入口
66より下側である底部65側には、このカップ部62の開口
部64をモータケース部14の連通口51に嵌合させた状態
で、このカップ部62の底部65を風路ケース部21の前側の
下方域に位置決め固定させるロック機構としての図示し
ないクランプ部が設けられている。このクランプ部は、
風路ケース部21の前側の下方域に突設された被係合部と
してのクランプ受部69に係脱可能に係合する。
【0024】さらに、カップ部62の周面部63における開
口部64側には、この開口部64の開口方向に向けて拡開し
た拡開部71を介して円筒状の係合筒部72が一体的かつ同
心状に形成されている。そして、この係合筒部72におけ
る開口部64の内縁には、この係合筒部72の周方向に沿っ
た段状の係合段部73が設けられている。この係合段部73
は、カップ部62の流入口66より上側であるこのカップ部
62の係合筒部72と拡開部71との間に設けられている。
【0025】また、この係合段部73における互いに対向
した位置には、カップ部62の開口部64の開口方向に向け
て互いに並設された状態で開口した略凹弧状の一対の係
合凹部74がそれぞれ設けられている。これら一対の係合
凹部74は、カップ部62の流入口66の上側と、この流入口
66に対向したカップ部62の周面部63の上側とのそれぞれ
に対応した係合段部73に一対づつ設けられている。
【0026】次いで、カップ部62の開口部64には、この
開口部64を開閉可能に閉塞する蓋部としての円筒状の風
向制御体75が着脱可能に取り付けられている。この風向
制御体75は、カップ部62の係合筒部72に嵌挿された際に
このカップ部62の拡開部71に係合する略有底円筒状の取
付部としての塵取り機構である枠体76を備えている。
【0027】この枠体76は、カップ部62の流入口66から
吸い込んだ吸込風をこのカップ部62の開口部64を介して
電動送風機13の吸込側へと排気させる開口部としての挿
入口である円形の排気口77が中央に開口された底面部78
を備えている。また、この底面部78の排気口77の開口内
縁には、この排気口77の周方向に亘って互いに等間隔に
離間され、コ字状に切り欠かれた切欠凹部としての取付
凹部79が複数、例えば4個設けられている。
【0028】さらに、この取付凹部79の内縁および排気
口77の開口内縁それぞれには、図1および図3に示すよ
うに、この排気口77における中心軸方向に向けて突出し
た清掃手段としてのブラシ体である塵取りブラシ81が植
毛されている。この塵取りブラシ81は、手ブラシや弾性
を有するゴム部材のような柔らかい部材が貼り付けられ
て形成されている。
【0029】また、枠体76の底面部78の下端面には、カ
ップ部62の流入口66から吸気された吸込風をこのカップ
部62内にて旋回させて、この吸込風とともに吸い込んだ
塵埃を遠心分離にて自重により落下させて分離し、この
分離した塵埃をカップ部62内に捕捉させる旋回風構成体
としてのサイクロン機構である整流板82が一体的に突設
されている。この整流板82は、上下方向に沿って略S字
状に湾曲された平板にて構成されている。
【0030】そして、枠体76の底面部78の周縁には、こ
の底面部78の上側に向けて突出した円筒状の周面部83
が、底面部78の周方向に沿って設けられている。この周
面部83における下端域には、この周面部83をカップ部62
の開口部64に係合させた際におけるこの周面部83とカッ
プ部62の拡開部71より下側の周面部63との気密を保持す
る気密保持部としての弾性を有するシール部84が複数、
例えば2つ設けられている。これらシール部84それぞれ
は、幅細円環状に形成されており、図4に示すように、
枠体76の周面部83の下端域を周方向に沿って段状に縮径
させた円筒状の縮径部85の外周面に、この縮径部85の周
方向に沿って幅方向に向けて平行に離間されて設けられ
ている。
【0031】さらに、枠体76の周面部83の上端面におけ
る互いに対向した位置には、この枠体76の周面部83の上
側に向けて並設された状態で開口した略凹弧状の一対の
係合凹部86がそれぞれ設けられている。これら一対の係
合凹部86それぞれは、枠体76の周面部83をカップ部62の
開口部64に嵌挿させた際に、このカップ部62の各係合凹
部74のそれぞれに連通する。そして、これら係合凹部86
は、枠体76をカップ部62の開口部64に嵌挿させて、この
カップ部62の各係合凹部74に連通させることにより、こ
のカップ部62の流入口66に対する枠体76の整流板82の取
り付け位置を、この流入口66から吸い込んだ吸込風を効
率良くカップ部62内にて旋回させる所定の位置に固定さ
せる。
【0032】また、これら各係合凹部86それぞれの周縁
には、これら各係合凹部86の周縁に沿って外側に向けて
突出した略U字状の係合凸部としての位置決め凸部87が
形成されている。これら各位置決め凸部87は、枠体76を
カップ部62の開口部64に嵌挿させた際に、このカップ部
62の各係合凹部74の内側面に係合して、この枠体76をカ
ップ部62の開口部64内に位置決め固定させる。
【0033】さらに、集塵カップ61は、図1ないし図3
および図5に示すように、カップ部62内での旋回風によ
る遠心分離では捕捉できなかった微細な塵埃、すなわち
細塵を捕捉するフィルタ保持体88を備えている。このフ
ィルタ保持体88は、枠体76の底面部78の排気口77に摺動
可能に嵌挿される捕捉体としての補助フィルタである有
底円筒状の筒フィルタ89を有している。
【0034】この筒フィルタ89は、この筒フィルタ89の
外側面および底面を構成する有底円筒状の支持筒部91を
備えている。この支持筒部91は、枠体76の排気口77の内
径寸法に略等しい外径寸法を有しており、この排気口77
に対して軸方向に向けて摺動可能に挿入される。また、
この支持筒部91の下側の側面である周面部には、この支
持筒部91の軸方向および周方向のそれぞれに沿った複数
の通気口92が格子状の格子部93の開口部に開口されてい
る。
【0035】そして、これら各通気口92には、捕捉部と
しての網状体であるフィルタ体、具体的にはメッシュ状
のメッシュ体94がそれぞれ取り付けられて、これら各通
気口92が閉塞されている。これらメッシュ体94は、支持
筒部91の各通気口92を通過する吸込風に漂う細塵、すな
わちカップ部62内での旋回風による遠心分離では捕捉で
きなかった細塵が表面に付着して、これら細塵を捕捉す
る。ここで、これらメッシュ体94は、枠体76の排気口77
に支持筒部91を摺動可能に挿入させた状態から、この支
持筒部91を摺動させて、この支持筒部91を排気口77から
引き出すあるいは押し込むことにより、枠体76の塵取り
ブラシ81にて各メッシュ体94の表面が擦られてこれら各
メッシュ体94が捕捉した、すなわち表面に付着した塵埃
が取り除かれる。
【0036】さらに、この筒フィルタ89の支持筒部91の
先端である底面部の外周縁には、枠体76の取付凹部79に
対応した係止部としての凸状の係止凸部95が複数、例え
ば4個、この支持筒部91の底面部の周方向に沿って互い
に等間隔に離間されて一体的に設けられている。これら
各係止凸部95それぞれは、支持筒部91の底面部における
径方向に向けて水平に突出している。さらに、これら各
係止凸部95は、枠体76の各取付凹部79の内径寸法より小
さく、この枠体76の排気口77の内径寸法より大きな最大
外径寸法を有している。
【0037】また、これら係止凸部95それぞれは、枠体
76の各取付凹部79に上端側から挿通されて筒フィルタ89
の支持筒部91を周方向に向けて回動させることにより、
枠体76の排気口77から筒フィルタ89を引き出し、すなわ
ち抜き出した際に、この排気口77に支持筒部91の先端域
である底面部を係止させて、この支持筒部91の底面部を
抜け止め保持する。
【0038】また、この筒フィルタ89の支持筒部91の基
端である上端部には、開口部96が開口されている。この
開口部96の開口外縁には、図1ないし図3に示すよう
に、凸状の取付凸部97が複数、例えば4個、この開口部
96の周方向に沿って互いに等間隔に離間されて一体的に
設けられている。これら各取付凸部97それぞれは、開口
部96の径方向に向けて水平に突出している。
【0039】そして、この筒フィルタ89の各取付凸部97
それぞれは、この筒フィルタ89を枠体76の排気口77に嵌
挿させた際に、この枠体76の周面部83に嵌合される略有
底円筒状のフィルタ取付枠部101の中心部に開口された
取付口102の開口内縁に係止して、このフィルタ取付枠
部101の下端部の同心状に筒フィルタ89を取り付ける。
【0040】このフィルタ取付枠部101の取付口102の開
口内縁には、この取付口102の周方向に亘って互いに等
間隔に離間され、コ字状に切り欠かれた切欠凹部として
の係止凹部103が複数、例えば筒フィルタ89の取付凸部9
7に対応した個数、すなわち4個設けられている。これ
ら各係止凹部103は、取付口102の周方向に沿って互いに
等間隔に離間された位置に設けられている。よって、こ
れら各係止凹部103それぞれは、筒フィルタ89の各取付
凸部97が下端側から挿通されて、この筒フィルタ89の支
持筒部91を周方向に向けて回動させることにより、この
筒フィルタ89の開口部96をフィルタ取付枠部101の取付
口102に気密に連通係止させる。
【0041】また、フィルタ取付枠部101は、平板円環
状の底面部104の外周縁に上方に向けて突出した円筒状
の周面部105が形成されて構成されている。ここで、こ
のフィルタ取付枠部101の取付口102は、底面部104の中
心部に設けられている。また、このフィルタ取付枠部10
1の周面部105内における底面部104上には、この周面部1
05の内径寸法に略等しい外径寸法を有する円板状の捕捉
部としてのフィルタ体であるメインフィルタ106が着脱
可能、すなわち取り外し可能に取り付けられている。
【0042】さらに、このフィルタ取付枠部101の周面
部105の上端側における互いに対向した位置には、この
周面部105の外側に向けて互いに並設された状態で突出
した細長円柱状の一対の軸体としてのピン体107がそれ
ぞれ回動可能に挿通される一対の軸挿通孔108が穿設さ
れている。これら各一対の軸挿通孔108のそれぞれは、
カップ部62の開口部64に枠体76およびフィルタ保持体88
を嵌挿させる際に、これら各軸挿通孔108に挿通させた
各ピン体107のそれぞれを、枠体76の係合凹部86および
カップ部62の係合凹部74のそれぞれに係合させて、カッ
プ部62への枠体76およびフィルタ保持体88それぞれを位
置決め固定させる。
【0043】そして、これら各軸挿通孔108に挿通され
た各ピン体107の互いに対向した基端間には、一対の略
コ字状の取手109の両端部が一体的に接続されている。
これら一対の取手109のそれぞれの両端域は、これら各
取手109をピン体107にて回動させた際に、これら取手10
9がフィルタ取付枠部101の周面部105の内側面に沿って
この周面部105内に保持されるように略円弧状に形成さ
れている。
【0044】また、これら取手109は、これら取手109を
回動させてフィルタ取付枠部101の周面部105内に保持さ
せることにより、このフィルタ取付枠部101の底面部104
上における周面部105内に取り付けたメインフィルタ106
の上側外縁近傍を、この周面部105内における底面部104
上に押し付け保持する。さらに、これら一対の取手109
を回動させて接触させた際における互いに対向した一側
面には、これら取手109の幅方向に向け長凹状に切り欠
かれた把持凹部110がそれぞれ形成されている。これら
把持凹部110は、各取手109を回動させてこれら取手109
を互いに接触させることにより、フィルタ保持体88を枠
体76から取り外す際の把持部となる。
【0045】一方、図5および図6に示すように、風路
ケース部21の下端部には、吸込口体としての床ブラシ11
1が着脱可能に取り付けられている。この床ブラシ111
は、内部が中空な略T字状の本体部112を備えており、
この本体部112の下端面には、吸気管36の本体吸気口34
に気密に連通される長穴状の吸込口113が開口されてい
る。また、この吸込口113の内部には、被掃除面として
の床面に入り込んだ塵埃を回転にて掻き出す回転清掃体
114が回転可能に取り付けられている。
【0046】さらに、本体部112の吸込口113の後側に
は、風路ケース部21の循環排気口32に気密に連通される
循環風排気口115が開口されている。この循環風排気口1
15は、電動送風機13からの排気風の一部を排気させて、
この排気風を吸込口113へと循環させる。また、この本
体部112の基端部の両側面には、この本体部112の移動を
容易にする一対の走行輪116が回転可能にそれぞれ取り
付けられている。
【0047】次に、上記第1の実施の形態の動作を説明
する。
【0048】掃除機本体12を使用する場合には、まず、
ハンドル体23を回動させて、このハンドル体23を風路ケ
ース部21の上方に向けて突出させる。
【0049】次いで、掃除機本体12のコード口17からプ
ラグ部16を引いて、コード15を引き出した後、このプラ
グ部16を掃除箇所に近接したコンセント部に接続する。
【0050】この状態で、ハンドル体23の手許操作部25
を握り、このハンドル体23の駆動スイッチ26を押して、
電動送風機13を駆動させるとともに、床ブラシ111の回
転清掃体114を適宜回転駆動させる。
【0051】すると、床ブラシ111の吸込口113から外部
の空気および塵埃が吸い込まれるので、この床ブラシ11
1の吸込口113を床面に設置して掃除機本体12を移動させ
て、床面を掃除する。
【0052】このとき、床ブラシ111の吸込口113から吸
い込まれた空気が吸込風となり、この吸込風は、風路ケ
ース部21の吸気管36の吸気風路35へと吸い込まれた後、
この吸気管36の流出口37から風路ケース部21の吸気連通
口41を介して、集塵カップ61のカップ部62の流入口66へ
と吸い込まれる。
【0053】この後、この吸込風は、集塵カップ61の風
向制御体75の整流板82により、カップ部62内にてこのカ
ップ部62の接線方向に向けて渦巻き状に旋回するととも
に、この吸込風の旋回に伴ってこの吸込風とともに吸い
込まれた塵埃が旋回する。
【0054】すると、この塵埃は、渦巻き状に吸い込ま
れた吸込風による渦流の遠心力により、カップ部62の内
側面に沿うように移動し自重で落下して吸込風から分離
されて、このカップ部62内に集塵される。
【0055】一方、カップ部62内で旋回した吸込風は、
このカップ部62の中心軸に位置する渦流の中心からフィ
ルタ保持体88の筒フィルタ89の各メッシュ体94を通過す
る。
【0056】このとき、このメッシュ体94を吸込風が通
過する際に、カップ部62内での吸込風の旋回では分離で
きなかった細塵がこのメッシュ体94にて捕捉されて、こ
の細塵がメッシュ体94の表面に付着する。
【0057】この後、この吸込風は、フィルタ保持体88
の筒フィルタ89の開口部96を通過した後、このフィルタ
保持体88のフィルタ取付枠部101に取り付けたメインフ
ィルタ106を通過する。
【0058】このとき、筒フィルタ89のメッシュ体94で
は捕捉できなかったさらに微細な塵埃がこのメインフィ
ルタ106にて捕捉される。
【0059】この後、この吸込風は、カップ部62の開口
部64からモータケース部14の連通口51内のインデューサ
52の内部へと吸い込まれた後、電動送風機13へと吸気さ
れて排気風となる。
【0060】さらに、この排気風は、モータケース部14
内の上側から風路ケース部21の排気風路31へと排気され
た後、この排気風の一部が風路ケース部21の外部排気口
33から外部へと排気されるとともに、この外部排気口33
から排気されずに、排気風路31を通過した残りの排気風
は、風路ケース部21の循環排気口32を介して床ブラシ11
1の循環風排気口115へと排気される。
【0061】そして、この床ブラシ111の吸込口113から
の空気の吸い込みにより、この床ブラシ111の循環風排
気口115から排気された排気風が吸込口113へと循環す
る。
【0062】この後、掃除が終了などして、集塵カップ
61内の塵埃を取り出す場合には、まず、ハンドル体23の
駆動スイッチ26を押して、電動送風機13の駆動および床
ブラシ111の回転清掃体114の回転を適宜停止させる。
【0063】次いで、集塵カップ61のクランプ部による
風路ケース部21のクランプ受部69への係合を解除させ
て、この集塵カップ61を風路ケース部21およびモータケ
ース部14のそれぞれから取り外す。
【0064】そして、集塵カップ61のフィルタ保持体88
の各取手109を回動させて、これら取手109を互いに接触
させる。このとき、このフィルタ保持体88のフィルタ取
付枠部101からメインフィルタ106が取り外し可能にな
る。
【0065】この後、各取手109の把持凹部110間を把持
して、これら取手109をカップ部62に対して引く。する
と、フィルタ保持体88の筒フィルタ89が枠体76の排気口
77に対して摺動することにより、この枠体76の塵取りブ
ラシ81にて筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面が擦ら
れてこれら各メッシュ体94の表面に付着した塵埃が取り
除かれて、これら塵埃がカップ部62内に集塵される。
【0066】さらにこの状態から、フィルタ保持体88の
筒フィルタ89の各係止凸部95が枠体76の排気口77に係止
するまで、取手109をカップ部62に対して引いて、これ
らフィルタ保持体88および枠体76をカップ部62の開口部
64からそれぞれ取り外す。
【0067】この後、このカップ部62の開口部64を下方
に向けるなどすることにより、このカップ部62内に集塵
された塵埃を取り出すことができる。
【0068】また、掃除機本体12に集塵カップ61を取り
付ける場合には、まず、枠体76の排気口77に対してフィ
ルタ保持体88の筒フィルタ89を押し込んで、このフィル
タ保持体88のフィルタ取付枠部101を枠体76の周面部83
内に嵌挿させるとともに、このフィルタ取付枠部101の
各取手109の各ピン体107を枠体76の各係合凹部86に係合
させて、この枠体76に対してフィルタ保持体88を位置決
め固定させる。
【0069】この状態で、このフィルタ保持体88のフィ
ルタ取付枠部101が嵌挿された枠体76をカップ部62の開
口部64に嵌挿させて、このカップ部62の拡開部71に枠体
76の周面部83を係合させるとともに、この枠体76の各位
置決め凸部87をカップ部62の各係合凹部74に係合させ
て、このカップ部62に枠体76を位置決め固定させる。
【0070】そして、フィルタ保持体88のフィルタ取付
枠部101における周面部105内の底面部104上にメインフ
ィルタ106を取り付けた後、このフィルタ取付枠部101の
各取手109を回動させて、これら各取手109をフィルタ取
付枠部101の周面部105内に保持させることにより、これ
ら各取手109にてメインフィルタ106の上側外縁近傍をフ
ィルタ取付枠部101内に保持する。
【0071】この後、この集塵カップ61のカップ部62の
開口部64をモータケース部14の連通口51に嵌合させて連
通させた後、このカップ部62のクランプ部を風路ケース
部21のクランプ受部69に係合させる。
【0072】さらに、掃除機本体12を収納する場合に
は、この掃除機本体12のコード口17から引き出したコー
ド15のプラグ部16をコンセント部から引き抜いた後、こ
のコード口17を介してモータケース部14内にコード15を
収容させる。
【0073】この後、ハンドル体23の解除ボタン24を押
して、このハンドル体23を風路ケース部21の後側に向け
て折り曲げた後、掃除機本体12の取手部22などを把持し
て、この掃除機本体12を収納する。
【0074】上述したように、上記第1の実施の形態に
よれば、電動送風機13への塵埃の吸い込みを防止するた
めに、集塵カップ61のカップ部62の内部での遠心分離で
は集塵できなかった微細な塵埃を、このカップ部62の開
口部64に取り付けた風路制御体75のフィルタ保持体88の
筒フィルタ89の各メッシュ体94にて捕捉している。
【0075】そして、これらメッシュ体94にて捕捉した
塵埃は、これらメッシュ体94の表面に付着する。このた
め、これらメッシュ体94の表面への塵埃の付着でこれら
メッシュ体94が目詰まりなどすることにより、これらメ
ッシュ体94に電動送風機13による吸込風を通過させる際
の抵抗が大きくなる。よって、集塵カップ61のカップ部
62にて塵埃を集塵させる際の電動送風機13による吸込効
率が低下する。
【0076】また、筒フィルタ89の各メッシュ体94の表
面に付着した塵埃を取り除くためには、この筒フィルタ
89を集塵カップ61のカップ部62から取り外して、この筒
フィルタ89を洗浄あるいはこの筒フィルタ89の各メッシ
ュ体94の表面に付着した塵埃を手で直接取り除けばよい
が、集塵カップ61のカップ部62内に集塵された塵埃を取
り除く度に、筒フィルタ89に付着した塵埃を取り除くこ
とは容易ではなく非常に手間が掛かり煩雑である。
【0077】そこで、集塵カップ61のカップ部62の開口
部64を開閉可能に閉塞する枠体76の排気口77および取付
凹部79のそれぞれの内縁に塵取りブラシ81を植毛し、こ
の排気口77にフィルタ保持体88の筒フィルタ89を摺動可
能に挿入させて、この筒フィルタ89をカップ部62内に取
り付ける構成とした。
【0078】この結果、枠体76の排気口77に筒フィルタ
89を摺動可能に挿入させた状態から、この筒フィルタ89
を枠体76の排気口77に対して摺動させて、この排気口77
から筒フィルタ89を引き出すあるいは押し込むことによ
り、枠体76の排気口77内の塵取りブラシ81にて筒フィル
タ89の各メッシュ体94の表面が擦られるので、これら各
メッシュ体94の表面に付着した塵埃を容易に取り除くこ
とができる。
【0079】すなわち、集塵カップ61のカップ部62内に
集塵された塵埃を取り除く際に必要な、このカップ部62
の開口部64から風向制御体75を取り外す動作で、筒フィ
ルタ89の各メッシュ体94の表面に付着した塵埃を取り除
くことができるので、これら各メッシュ体94にて捕捉し
た塵埃を取り除く作業を容易にでき、集塵カップ61の使
い勝手を向上できる。
【0080】また、カップ部62の開口部64に枠体76が取
り付けられた状態で、この枠体76の排気口77に対してフ
ィルタ保持体88の筒フィルタ89を摺動させることによ
り、この筒フィルタ89の各メッシュ体94にて捕捉した塵
埃を、カップ部62の内部に収容、すなわち集塵させるこ
とができるから、この筒フィルタ89の各メッシュ体94に
て捕捉した塵埃を、枠体76の排気口77などから溢れさせ
て撒き散らすなどすることが抑制できるので、この塵埃
の廃棄が手軽かつ容易にできる。
【0081】さらに、カップ部62の開口部64に枠体76お
よびフィルタ保持体88のそれぞれを取り付けた状態か
ら、このフィルタ保持体88の各取手109を把持してこの
フィルタ保持体88をカップ部62に対して引くと、このフ
ィルタ保持体88の筒フィルタ89の先端部の各係止凸部95
が枠体76の排気口77の開口内縁に係合するまで、この筒
フィルタ89が枠体76の排気口77に対して摺動した後、こ
の筒フィルタ89の係止凸部95による枠体76の排気口77へ
の係合により、この枠体76をフィルタ保持体88と共にカ
ップ部62の開口部64から取り外すことができる。
【0082】このため、集塵カップ61のカップ部62に対
してフィルタ保持体88を引き抜く動作にて、このフィル
タ保持体88の筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面から
枠体76の塵取りブラシ81にて取り除いた塵埃を、カップ
部62の内部に確実かつ容易に集塵させることができると
ともに、このカップ部62からの枠体76およびフィルタ保
持体88の取り外しがより容易かつ確実にできるので、カ
ップ部62内に集塵させた塵埃の廃棄をより容易にでき
る。
【0083】さらに、風向制御体75の枠体76の下端面に
整流板82を取り付けることにより、カップ部62内に吸い
込まれた吸込風を旋回させる機構と、筒フィルタ89の各
メッシュ体94の表面に付着した塵埃を取り除く機構とを
共通の枠体76に設けることができるので、整流板82を新
たな部材に設ける場合に比べ、風向制御体75の構成を簡
略にできるから、この風向制御体75の製造性を向上でき
る。
【0084】次に、本発明の第2の実施の形態を図7お
よび図8を参照して説明する。
【0085】この図7および図8に示す電気掃除機11の
集塵カップ61は、基本的には図1ないし図6に示す電気
掃除機11の集塵カップ61と同様であるが、カップ部62の
開口部64に枠体76が回動可能に取り付けられたものであ
る。
【0086】そして、この枠体76は、カップ部62の開口
部64の内径寸法に等しい外径寸法を有した円形平板体の
互いに対向した両側が直線的に切断された形状の内側蓋
部117を備えている。また、この内側蓋部117の仮想外径
における中心部には、内縁に塵取りブラシ81が植毛され
た円形の排気口77が開口されている。さらに、この内側
蓋部117の下端面には、整流板82が一体的に取り付けら
れている。
【0087】また、この内側蓋部117の一側縁の両側に
は、細長棒状であるピン状の軸部としてのピン部118が
それぞれ一体的に突設されている。これらピン部118
は、互いに対向した方向に向けて突出している。また、
これらピン部118は、流入口66を正面とした際における
カップ部62の開口部64の一側縁である左側内縁近傍の両
側にそれぞれ穿設された軸支孔119のそれぞれに回動可
能に軸支されている。ここで、この内側蓋部117は、各
ピン部118を支点として回動し、カップ部62の開口部64
の左側における略3分の2を開閉可能に閉塞する。
【0088】さらに、このカップ部62の開口部64の他側
縁である右側内縁近傍の両側のそれぞれには、この開口
部64の内径寸法に等しい外径寸法を有した円形平板体の
互いに対向した両側が直線的に切断された形状の外側蓋
部120の一側縁の両側に突設された細長棒状であるピン
状の軸部としてのピン部121が回動可能に軸支される軸
支孔122がそれぞれ穿設されている。ここで、これらピ
ン部121は、互いに対向した方向に向けて突出してい
る。
【0089】また、外側蓋部120の仮想外径における中
心部には、内縁に塵取りブラシ81が植毛された円形の排
気口77が開口されている。このため、この外側蓋部120
の排気口77は、この外側蓋部120を回動させてこの外側
蓋部120にてカップ部62の開口部64を閉塞させた際に、
内側蓋部117の排気口77に連通する。ここで、この外側
蓋部120および内側蓋部117のそれぞれの排気口77は、こ
れら内側蓋部117および外側蓋部120のそれぞれにてカッ
プ部62の開口部64を閉塞した際に、これらこの外側蓋部
120および内側蓋部117それぞれの排気口77が、筒フィル
タが軸方向に向けて摺動可能に挿入される内径寸法を有
するように、すなわち同心状に一致して連通する。
【0090】さらに、この外側蓋部120は、各ピン部121
を支点として回動し、内側蓋部117にて開口部64の左側
における略3分の2を閉塞した後、この内側蓋部117に
て左側が閉塞された開口部64の右側における略3分の2
を開閉可能に閉塞する。
【0091】一方、カップ部62の吸気筒部67は、断面略
矩形筒状であり、このカップ部62の開口部64における開
口外縁に設けられている。このため、この吸気筒部67の
先端部の流入口66は略矩形状に形成されている。さら
に、このカップ部62の開口部64における開口内縁には、
この開口部64を内側蓋部117および外側蓋部120にて閉塞
させた際に、これら内側蓋部117および外側蓋部120それ
ぞれの円弧状の両端縁が係合する段状である一対の係合
段部123が、この開口部64の周方向に沿って一体的に設
けられている。これら一対の係合段部123は、流入口66
が位置する開口部64の内縁近傍と、この流入口66に対向
した開口部64の内縁近傍のそれぞれに形成されている。
【0092】さらに、カップ部62の開口部64の開口内縁
における右側域および左側域のそれぞれには、内側蓋部
117および外側蓋部120それぞれにて開口部64を閉塞した
際に、この開口部64を気密に閉塞させる平板状の固定蓋
部124がそれぞれ一体的に形成されている。これら各固
定蓋部124は、一対の係合段部123の両側域に位置してお
り、開口部64の径方向に沿った面方向を有している。
【0093】また、フィルタ保持体88のフィルタ取付枠
部101の底面部104の下端面には、このフィルタ取付枠部
101の周面部105が下端側に向けて周方向に沿って突出し
た円筒状の嵌合凹部125が形成されている。この嵌合凹
部125は、カップ部62の開口部64の外径寸法に略等しい
内径寸法を有しており、このカップ部62の開口部64に嵌
合保持される。
【0094】そして、この嵌合凹部125の開口縁には、
凹状に切り欠かれた係合部としての位置決め凹部126が
形成されている。この位置決め凹部126は、フィルタ保
持体88の嵌合凹部125をカップ部62の開口部64に嵌合さ
せた際に、このカップ部62の吸気筒部67の上側に係合す
る。また、この位置決め凹部126は、カップ部62の開口
部64にフィルタ保持体88の嵌合凹部125を嵌合させた際
における周方向へのずれを防止して、このフィルタ保持
体88をカップ部62の開口部64に位置決め固定する。
【0095】さらに、このフィルタ保持体88のフィルタ
取付枠部101の周面部の上側には、円形の嵌合口127が設
けられている。この嵌合口127は、掃除機本体12のモー
タケース部14の連通口51に嵌合可能であり、この連通口
51に嵌合させることにより、インデューサ52の吸込側に
気密に接続されて、電動送風機13の吸込側に気密に連通
される。
【0096】よって、この図7および図8に示す電気掃
除機11の集塵カップ61は、内側蓋部117にてカップ部62
の開口部64を閉塞させた後、この開口部64を外側蓋部12
0にて閉塞させた状態で、これら内側蓋部117および外側
蓋部120のそれぞれの互いに連通した排気口77に挿入さ
せた筒フィルタ89を引き出すあるいは押し込んで摺動さ
せることにより、この筒フィルタ89の各メッシュ体94の
表面に付着した塵埃が取り除けるので、図1ないし図6
に示す電気掃除機11の集塵カップ61と同様の作用効果を
奏することができる。
【0097】さらに、カップ部62の開口部64における互
いに対向した内側のそれぞれに内側蓋部117および外側
蓋部120のそれぞれを回動可能に取り付けたため、これ
ら内側蓋部117および外側蓋部120それぞれの排気口77か
らフィルタ保持体88の筒フィルタ89を完全に引き抜かな
ければ、これら内側蓋部117および外側蓋部120を回動さ
せることが不可能であるので、これら内側蓋部117およ
び外側蓋部120の回動にてカップ部62の開口部64を開口
させることができない。このため、このカップ部62の開
口部64を開口させる際に、筒フィルタ89の各メッシュ体
94の表面に付着した塵埃を確実に取り除くことができる
とともに、この各メッシュ体94の表面から取り除いた塵
埃を確実にカップ部62内に集塵させることができる。
【0098】また、フィルタ保持体88の筒フィルタ89を
内側蓋部117および外側蓋部120それぞれの排気口77から
引き抜いた状態で、このカップ部62の開口部64を下方に
向けることにより、内側蓋部117および外側蓋部120のそ
れぞれが自重にて回動して、カップ部62の開口部64を開
口させることができるから、このカップ部62の開口部64
を開口させる作業を容易にできる。
【0099】次に、本発明の第3の実施の形態を図9お
よび図10を参照して説明する。
【0100】この図9および図10に示す電気掃除機11
の集塵カップ61は、基本的には図7および図8に示す電
気掃除機11の集塵カップ61と同様であるが、枠体76の内
側蓋部117のみでカップ部62の開口部64を開閉可能に閉
塞するものである。
【0101】そして、この内側蓋部117は、カップ部62
の開口部64の内径寸法に等しい外径寸法を有する円形平
板状に形成されている。また、この内側蓋部117は、こ
の内側蓋部117を回動させてカップ部62の開口部64を閉
塞させた際に、このカップ部62の開口部64の開口内縁に
周方向に沿って設けた係合段部123に係合する。
【0102】よって、この図9および図10に示す電気
掃除機11の集塵カップ61は、内側蓋部117にてカップ部6
2の開口部64を閉塞させた状態で、この内側蓋部117の排
気口77に挿入させた筒フィルタ89を摺動させることによ
り、この筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面に付着し
た塵埃が取り除けるとともに、内側蓋部117の排気口77
から筒フィルタ89を引き抜かなければ、この内側蓋部11
7を回動させてカップ部62の開口部64を開口できないの
で、図7および図8に示す電気掃除機11の集塵カップ61
と同様の作用効果を奏することができる。
【0103】さらに、一枚の内側蓋部117のみでカップ
部62の開口部64が開閉可能に閉塞できるので、内側蓋部
117および外側蓋部120などといった複数枚の枠体76でカ
ップ部62の開口部64を開閉可能に閉塞する場合に比べ、
枠体76の構成をより簡略化できるから、集塵カップ61の
製造性をより向上できる。
【0104】なお、上記各実施の形態では、循環式かつ
サイクロン式であるアップライト型の電気掃除機11につ
いて説明したが、サイクロン式であれば、キャニスタ型
あるいはハンディ型であっても対応させて用いることが
できる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、取付部の挿入口に挿入
した捕捉体をこの挿入口に対して軸方向に沿って摺動さ
せることにより、この捕捉体の捕捉部にて捕捉した塵埃
を清掃手段にて取り除けるので、この捕捉部にて捕捉し
た塵埃の取り除きを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の集塵装置の第1の実施の
形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上集塵装置の捕捉部を示す斜視図である。
【図3】同上集塵装置を示す説明底面図である。
【図4】同上集塵装置を示す側面図である。
【図5】同上集塵装置を備えた電気掃除機を示す後方斜
視図である。
【図6】同上電気掃除機の一部を示す説明分解図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態の電気掃除機の集塵
装置を示す分解斜視図である。
【図8】同上集塵装置の集塵部および取付部を示す斜視
図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の電気掃除機の集塵
装置を示す断面図である。
【図10】同上集塵装置を示す分解斜視図である。
【図11】従来例の電気掃除機の集塵装置を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
61 集塵装置としての集塵カップ 62 集塵部としてのカップ部 64 開口部 76 取付部としての枠体 77 挿入口としての排気口 81 清掃手段としての塵取りブラシ 82 旋回風構成体としての整流板 89 捕捉体としての筒フィルタ 94 捕捉部としてのメッシュ体 95 係止部としての係止凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過する吸込風から塵埃を捕捉する捕捉
    部が側面に形成された略筒状の捕捉体と、 この捕捉体が軸方向に沿って摺動可能に挿入される挿入
    口、およびこの挿入口への前記捕捉体の摺動でこの捕捉
    体の捕捉部にて捕捉した塵埃を取り除く清掃手段を備え
    た取付部とを具備したことを特徴とした電気掃除機の集
    塵装置。
  2. 【請求項2】 取付部にて開閉可能に閉塞される開口部
    を備え、吸込風から塵埃を集塵する集塵部を具備し、 捕捉体は、前記取付部の挿入口からの引き出しで、この
    挿入口に先端域を係止させる係止部を備えたことを特徴
    とした請求項1記載の電気掃除機の集塵装置。
  3. 【請求項3】 取付部にて開閉可能に閉塞される開口部
    を備え、吸込風から塵埃を集塵する集塵部を具備し、 捕捉体は、前記取付部の挿入口からの引き抜きで、この
    取付部による前記集塵部の開口部の閉塞を開口可能にす
    ることを特徴とした請求項1記載の電気掃除機の集塵装
    置。
  4. 【請求項4】 取付部は、集塵部の内部へと吸い込まれ
    た吸込風を旋回させる旋回風構成体を備えたことを特徴
    とした請求項3記載の電気掃除機の集塵装置。
JP2002024974A 2002-02-01 2002-02-01 電気掃除機の集塵装置 Pending JP2003225183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024974A JP2003225183A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 電気掃除機の集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024974A JP2003225183A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 電気掃除機の集塵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003225183A true JP2003225183A (ja) 2003-08-12

Family

ID=27747272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002024974A Pending JP2003225183A (ja) 2002-02-01 2002-02-01 電気掃除機の集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003225183A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100375605C (zh) * 2003-09-27 2008-03-19 乐金电子(天津)电器有限公司 旋风式真空吸尘器的集尘装置
KR100933188B1 (ko) 2004-03-11 2009-12-22 엘지전자 주식회사 진공청소기
CN102217917A (zh) * 2010-04-14 2011-10-19 泰怡凯电器(苏州)有限公司 旋风吸尘器用网孔过滤器
JP2014042737A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Sharp Corp 電気掃除機
CN105775473A (zh) * 2016-04-25 2016-07-20 向桂南 一种扫地吸尘垃圾桶
JP2017213158A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 東芝ライフスタイル株式会社 電気掃除機
JP2018075188A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 シャープ株式会社 電気掃除機
WO2019009575A1 (ko) * 2017-07-04 2019-01-10 엘지전자 주식회사 청소기
EP3329823B1 (en) 2015-10-21 2021-12-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Cyclone dust collecting apparatus and vacuum cleaner comprising same

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100375605C (zh) * 2003-09-27 2008-03-19 乐金电子(天津)电器有限公司 旋风式真空吸尘器的集尘装置
KR100933188B1 (ko) 2004-03-11 2009-12-22 엘지전자 주식회사 진공청소기
CN102217917A (zh) * 2010-04-14 2011-10-19 泰怡凯电器(苏州)有限公司 旋风吸尘器用网孔过滤器
JP2014042737A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Sharp Corp 電気掃除機
US11832781B2 (en) 2015-10-21 2023-12-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Cyclone dust collector and vacuum cleaner having the same
EP3329823B1 (en) 2015-10-21 2021-12-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Cyclone dust collecting apparatus and vacuum cleaner comprising same
CN105775473B (zh) * 2016-04-25 2019-01-15 向桂南 一种扫地吸尘垃圾桶
CN105775473A (zh) * 2016-04-25 2016-07-20 向桂南 一种扫地吸尘垃圾桶
JP2017213158A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 東芝ライフスタイル株式会社 電気掃除機
JP7012420B2 (ja) 2016-05-31 2022-01-28 東芝ライフスタイル株式会社 電気掃除機
JP2018075188A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 シャープ株式会社 電気掃除機
WO2019009575A1 (ko) * 2017-07-04 2019-01-10 엘지전자 주식회사 청소기
JP2020525149A (ja) * 2017-07-04 2020-08-27 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 掃除機
AU2018295855B2 (en) * 2017-07-04 2021-07-15 Lg Electronics Inc. Vacuum cleaner
US11259675B2 (en) 2017-07-04 2022-03-01 Lg Electronics Inc. Vacuum cleaner
US11844487B2 (en) 2017-07-04 2023-12-19 Lg Electronics Inc. Vacuum cleaner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7555813B2 (en) Vacuum cleaner and dust collection unit thereof
EP3364845B1 (en) Cyclone dust collector and vacuum cleaner having the same
KR20080096191A (ko) 캐니스터/스틱 겸용 진공청소기
JP2003225183A (ja) 電気掃除機の集塵装置
JP6230346B2 (ja) 電気掃除機
JP2003219994A (ja) 電気掃除機の集塵装置
JP2002051953A (ja) 電気掃除機
JP6703386B2 (ja) 電気掃除機
JP2003180584A (ja) 電気掃除機およびその集塵装置
JP2005270504A (ja) 集塵装置および電気掃除機
WO2020262599A1 (ja) 電気掃除機
JP6271220B2 (ja) 電気掃除機
KR101372727B1 (ko) 전기 청소기
JP3844111B2 (ja) 電気掃除機およびその吸込口体
CN110312457B (zh) 表面清洁设备
KR20060107625A (ko) 진공청소기의 집진어셈블리
JP3940052B2 (ja) 電気掃除機および電気掃除機を清掃する方法
JP3859082B2 (ja) 電気掃除機
JP2003135336A (ja) 電気掃除機
JP2003180583A (ja) 電気掃除機
JP2003180580A (ja) 電気掃除機
JP2003180575A (ja) 電気掃除機
JP6660431B2 (ja) 電気掃除機
CN110234259A (zh) 表面清洁装置
WO2020262598A1 (ja) 電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060811

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061220