JP2004173607A - ハウス栽培用病害菌除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウス栽培用病害菌除去装置の空気の吹出方向を考慮するとともに、吹出風量を多くして吹出到達距離を延ばすことで、空気攪拌装置の有無にかかわらず、略閉鎖された園芸施設内で病害の蔓延を防除する装置を提供する。
【解決手段】空気吸入口からファンによって吸入された空気を、光源によって励起された光触媒体に触れさせて、空気吹出口から吹き出すようにしたハウス栽培用病害菌除去装置であって、前記装置の正面側にそれぞれ左右斜め前方に向けて筒状の風向ガイドを備える空気吹出口を設け、前記装置の中央部に前記空気吹出口の総面積よりも大きな前記空気吸入口を設け、前記光触媒体及び前記光源と、前記空気吹出口との間に区画室を設けるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビニールハウス、温室、育苗施設、キノコ栽培施設などの施設園芸において、園芸作物の病害を予防、或いは、除外するハウス栽培用病害菌除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビニールハウス、温室、育苗施設、キノコ栽培施設など、略閉鎖空間で農作物を栽培する施設園芸が急速に普及している。生産される作物も野菜、花卉、果実、菌茸など広範に渡っている。この施設園芸は、略閉鎖空間で栽培を行うため、温度、湿度、散水等の気象的要因を人為的に調節でき、露地栽培と異なり、季節を問わず作物を収穫できる利点がある。
しかしながら、前記の通り、農作物は略閉鎖空間で栽培されることから、いったん病害が発生すると施設内全体に病害が蔓延し、農作物が全滅する危険性をはらんでいる。
前記農作物に病害をおよぼす病原菌は数千種類あり、このうち糸状菌は胞子として空気中を浮遊し、病害を施設内の植物に蔓延させる。この浮遊菌によって発生する病害としては、Peronosporaceae科に由来するべと病、Erysiphaceae科のうどんこ病、Botrytis属の灰色かび病、Colletotrichum属の炭疽病、Ustilaginaceae科の黒穂病、Venturia属の黒星病、Uredinales目のさび病などが挙げられる。いずれも空気中に浮遊した胞子が伝播して他の農作物に付着し病害を蔓延させるものである。
また、このような農作物に悪影響を及ぼす菌類は、農作物の葉の表面などに結露が生じた場合により、その活動が高められ、結果として、病害が蔓延しやすい状態となる。
【0003】
前記病害防除の方法としては、薬剤散布やガス殺菌などが行われている。
前記薬剤散布に関しては、環境や作業者への悪影響又は農作物への薬剤の残留による消費者への悪影響を与えるという欠点があり、省農薬栽培や無農薬栽培が要求されている。
また、ガス殺菌に関しては、特許文献1にも開示されているように、一般的に、フッ素系、塩素系、オゾン、エポオキサイドなどが用いられるが、植物や作業者に悪影響を及ぼす危険性があり、ガス発生量や施設内ガス濃度を十分に調節して使用する必要があるため、設備が大掛かりになるといった欠点があった。
また、略閉鎖空間内における結露の防止方法として、光触媒の持つ防汚性や親水性を利用して壁面を清浄な状態にするために、ビニールハウスなどの壁面に酸化チタンを塗布しにしたものが提案されている(特許文献2乃至5参照)が、いずれの文献に開示されているものも、ビニールハウス等の広い空間内にむらなく除菌した空気を循環させることができるものではなかった。
【0004】
本発明者らは、浮遊塵を除去する手段として光触媒反応を利用した除菌装置と併せて、前記施設内の空気を機械的に拡散する空気攪拌装置(サーキュレーター)を設けることを提案した(特許文献6参照)。前記提案されたものは、略閉鎖された園芸施設内で前記空気攪拌装置により攪拌された空気を、除菌装置により除菌して病害の蔓延を防除するものであった。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−219808号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開平9−224490号公報(特許請求の範囲、発明が解決しようとする課題)
【特許文献3】
特開平11−10803号公報(特許請求の範囲、発明が解決しようとする課題)
【特許文献4】
特開平11−18589号公報(特許請求の範囲、発明が解決しようとする課題)
【特許文献5】
特開平11−206247号公報(特許請求の範囲、発明が解決しようとする課題)
【特許文献6】
特開平2002−186364号公報(特許請求の範囲)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ビニールハウス等の略閉鎖された園芸施設の中には、空気を攪拌する装置を備えていないものもあり、このような園芸施設に対して、新たに空気を攪拌する装置を設置するにはコストがかかったり、或いは、装置の設置に困難性を伴う場合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは鋭意検討の結果、ハウス栽培用病害菌除去装置の空気の吹出方向を考慮するとともに、吹出風量を多くして吹出到達距離を延ばすことで、空気攪拌装置の有無にかかわらず、略閉鎖された園芸施設内で病害の蔓延を防除することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のハウス栽培用病害菌除去装置は、請求項1記載の通り、空気吸入口からファンによって吸入された空気を、光源によって励起された光触媒体にふれさせて空気吹出口から吹き出すようにしたハウス栽培用病害菌除去装置であって、前記装置の正面側にそれぞれ左右斜め前方に向けて筒状の風向ガイドを備える空気吹出口を設け、前記装置の中央部に前記空気吹出口の総面積よりも大きな前記空気吸入口を設け、前記光触媒体及び前記光源と、前記空気吹出口との間に区画室を設けるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2記載のハウス栽培用病害除去装置は、請求項1記載のハウス栽培用病害菌除去装置において、前記装置の筐体として、直方体の正面側の角部を面取してその両端面を斜面とした筐体を用い、前記斜面に前記空気吹出口を設け、前記空気吸入口を前記筐体の中央部の少なくとも二面に設け、前記筐体の斜面と背面との間に区画室を設け、前記区画室内部にファンを設けるようにしたことを特徴とする。
また、請求項3記載のハウス栽培用病害除去装置は、請求項1又は2記載のハウス栽培用病害菌除去装置において、前記風向ガイドは円筒状であることを特徴とする。
また、請求項4記載のハウス栽培用病害除去装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のハウス栽培用病害菌除去装置において、前記風向ガイドの内周面に、前記内周面の中心方向に向けて仕切板を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のハウス栽培用病害菌除去装置は、例えば、ハウスの内側壁又はハウス中央に立設される支柱等に設置して使用するものである。尚、ハウスの内側壁に設置する場合には、空気はハウスの中央に向けて吹き出すようにするものである。また、ハウスの支柱に設置する場合には、空気はハウスの中央から側壁に向けて空気を吹き出すようにするものである。
本発明では、空気の吹出方向を、前記装置の正面に対して広角に吹き出すようにするとともに、空気の吹出風量を多くして到達距離を延ばすものである。これにより、空気攪拌装置が設置されていないハウスであっても、効率よく空気を攪拌することができる。従って、ハウス内の環流に除菌すべき空気を合流させることができる。
このため、本発明では、前記空気吸入口の面積を、前記空気吹出口の面積に対して広くしている。これにより、吹き出される空気の風量を確実に確保することができる。その方法として、空気吸入口の面の数を増やすことにより、空気吸入口の面積を大きくする方法が挙げられる。装置の筐体として略長方形状の筐体を使用した場合には、空気吸入口を装置の中央部の正面、背面、底面、上面の内、少なくとも二面に設けることが好ましい。更に、前記した中でも、装置をハウス壁面の上部に設ける場合には、空気吸入口は、少なくとも装置の背面に設けることが特に好ましい。このように空気吸入口を設けるようにすれば、壁面に沿って流れる空気を、装置の空気吸入口から効率よく取り込むことができるからである。また、前記装置をハウス中央の支柱に設置する場合には、空気吸入口は、前記した中でも、装置の底面に設けることが特に好ましい。このように空気吸入口を設けるようにすれば、壁面に沿って流れる空気を、装置の吸入口から効率よく取り込むことができるからである。
また、本発明では、前記光触媒体及び前記光源と、前記空気吹出口との間に区画室を設けるようにしている。これにより、吹き出される空気を均圧に整えて構造抵抗を下げ、吹き出される空気の風量を高めることができる。
また、本発明では、前記装置の正面側にはそれぞれ左右斜め前方に向けて空気吹出口を設けるようにしている。これにより、吹き出された空気はハウス内において左右広角に吹き出され、ハウス内の空気の拡散に寄与することができる。空気吹出口の設け方としては、装置の筐体として長方形状の筐体の正面の左右両端及び側面に空気吹出口を設けて、筐体の左右両端にファンを傾斜して配置するようにすることも可能であるが、直方体の正面側の角部を面取した斜面に空気吹出口を設けるようにすれば構造抵抗をより下げることができる。
【0009】
また、更に、空気の吹出風量を高めるために、前記空気吹出口の形状と略同一形状の通風断面形状を備える筒状の風向ガイドを設けることが好ましい。
前記風向ガイドの形状は、円筒形状、四角柱形状、面取された四角柱形状等いずれの形状でもよいが、特に、構造抵抗を小さくするために円形とすることが好ましい。
前記ガイドの軸方向の長さは、0〜100mmの範囲で適宜選択することができる。前記ガイドの軸方向長さは、前記範囲では直接吹出空気の到達距離には影響しないが、10mm未満では到達距離0.5〜1m付近で気流が分散してしまい、100mm超では取付時の作業性や取り扱い性に難があり不適である。従って、10mm乃至100mmとすることが特に好ましい。
尚、前記風向ガイドの通風方向の断面積は、空気吸入口の総面積の40%以上とすることが好ましい。これにより、空気の吹出風量を高い状態で確保することができるからである。
【0010】
また、本発明に使用される光触媒は,酸化チタンや酸化亜鉛など数多くのものが提案されているが,分解効率や安全性,安定性の点から酸化チタンの使用が好ましい。また、該酸化チタンに,白金,パラジウム,ロジウム,金,銀,銅等の貴金属あるいはそれらの貴金属塩類を坦持させてもよい。
尚、前記光触媒は、ガラスやセラミック等の無機材料に坦持させて使用するのが好ましい。これは、無機材料が併設する光源や光触媒の酸化作用によって化学的に劣化しにくいためである。なかでも、主成分としてSi、Al、Ti、Zr等の酸化物を有するものであれば、光触媒である酸化チタンと強固な結合を形成するため、光触媒の脱落や磨耗のような機械的劣化も少なくすることができる。
また、更に、前記無機材料が無機質繊維であれば、空気と接触する面が非常に大きくなり、除菌効率も向上するため好ましい。ここでいう、無機質繊維とは、例えば、石英ガラス、高石英ガラス、Eガラス、Cガラス、Sガラス、Aガラス、シリカ−アルミナ系セラミック、ジルコニアセラミック等からなる繊維が挙げられるが、経済性からEガラス繊維が好ましい。無機質繊維の平均繊維径は特に限定されるものではないが、製造可能でしかもウールや不織布、織布などの構造物に加工するのが容易であることから、0.1〜20μm程度が好ましい。
また、前記光触媒を励起させる光源は、光触媒に酸化チタンを用いる場合には、波長400nm以下の光を含む光源が必要となる。低圧水銀灯や殺菌灯あるいはブラックライト蛍光灯等を用いるとよいが、反応速度を考慮しなければ一般蛍光灯でもかまわない。また、除菌の効果をさらに向上させたい場合には主波長200〜300nmの殺菌灯が有効である。
【0011】
また、本発明に使用されるファンは、軸流ファン、シロッコファン、ターボファンなどが使用できる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)
以下に、本発明のハウス栽培用病害菌除去装置の一実施例について図面を参照して説明する。
図1(a)は、前記装置の上面側からの斜視図、同図(b)は前記装置の底面側からの斜視図、図2は、同装置の内部構造を説明するための断面図である。
図中1で示されるものは、ハウス栽培用病害除去装置、2は筐体、3は空気吸入口、4は光触媒体、5は光源、6は区画室、7は空気吹出口、8は軸流ファン、9は風向ガイド、10は仕切板である。
本実施例では、空気吸入口3a、3b、3cは、筐体2の正面2a、底面2b、背面2cに設けられ、それぞれの空気吸入口3a、3b、3cには図略のプレフィルタが設けられている。各3a、3b、3cの開口面積は330cmであり、総面積は、1320cmである。
光触媒体4、4としては、酸化チタンをガラス繊維織布に坦持させたものを複数枚積層配置したものを使用している。この光触媒体4、4には、前記織布の積層方向に貫通するようにして、光源5(20Wの殺菌灯、NEC製GL−20、主波長254nm)が配置されている。尚、本実施例では、この光触媒体4と光源5のユニットとして、日本無機株式会社製のPCE−502を使用している。
空気吹出口7、7は、筐体2の正面2a側の各隅部に設けた斜面2s、2sに直径170mmの円形状の開口として設けられ、その各開口面積は227cmである。
軸流ファン8、8は、筐体2の斜面2s、2sの内側に設けられた区画室6、6内において、空気吹出口7、7に連通して設けられている。尚、軸流ファン8、8の通風量は、毎分7.0mである。
風向ガイド9、9として、ステンレス製板材を、直径170mm、軸方向長さ50mmの円筒形状に加工したものを使用している。この風向ガイド9、9は、筐体2の斜面2s、2s外側に空気吹出口7に連通して設けられている。
風向ガイド9、9の内周面に、図3に示すように円筒体の半径方向の長さが30mm、円筒体の軸方向の長さが50mmの寸法を有する板状の仕切板10、10、10を等間隔となるように3枚配置した以外は実施例1と同じ構成をしたものである。
尚、前記区画室6、6は、筐体2内の光触媒体4、4及び光源5と、空気吹出口9、9との間に形成されている。
上記構成において、軸流ファン8、8を駆動させると、空気吸入口3a、3b、3cからプレフィルタを介して除菌すべき空気が吸入される。吸入された空気は、筐体の中央部で左右に分岐され、光源5により励起された光触媒体4、4により除菌され、区画室6、6で均圧化され、空気吹出口7、7から吹き出される。
【0013】
次に、本発明のハウス栽培用病害除去装置1のビニールハウス内での使用の一例について説明する。図4は、ハウス栽培用病害除去装置1のビニールハウスへの設置例を示す平面図で、図5は、図4の側面図である。
図4、5に示すように、本発明のハウス栽培用病害除菌装置1は、本実施例ではビニールハウス20の壁面13付近に立設する支柱11の上部に設置されるようにした。
そして、ハウス栽培用病害除菌装置1により除菌された空気は、装置1の空気吹出口7、7から左右斜め前方に対して吹き出されるために、ビニールハウス20内では、壁面13に沿って、互い違いにして対向配置されるようにした。
このようにして設置されたハウス栽培用除菌装置1から吹き出される空気の流れについては図5に示される。
ここで、本発明のハウス栽培用病害除去装置1を使用した場合のビニールハウス20内での空気の流れについて説明する前に、簡単に、通常のビニールハウス20内での空気の流れを説明する。
空気攪拌装置が設置されていないビニールハウス20内では、日中の場合には、ビニールハウス20の両側窓12、12から流入した空気は、壁面13、13を沿って下降し、床面14に沿って流れ、徐々に暖められてビニールハウス20の中央付近15で上昇し、屋根面16、16に沿って下降し、壁面13、13に戻り環流18を形成する。尚、この環流18の中で、上昇気流の内の一部は天窓17、17から吹出される。また、夜間の場合には、前記日中とは逆に、ビニールハウス20の中央付近15で気温の低下による下降気流が生じ、この下降気流は、ビニールハウス底面14に沿って流れ、壁面13、13に沿って上昇し、屋根面16、16に沿って中央付近15まで戻り環流19を形成する。
前記した環流18又は環流19に対して、図5に示すように本発明の装置1を設置してハウス栽培用病害除去装置1を稼働させると、空気吸入口3a、3b、3cから吸入された空気は、光触媒4により除菌され、ビニールハウス20の壁面13上部側からビニールハウス20の中央付近15へと清浄空気3として吹き出される。そして、中央付近15において前記した環流18、19の上昇気流又は下降気流と合流することになる。
【0014】
次に、本発明のハウス栽培用病害除去装置1から吹き出される空気の到達距離について、本実施例の変形例及び比較例を用いて試験を行った。
(実施例2)
前記した実施例1の装置において、風向ガイド9、9として、軸方向長さ30mm、直径170mmの円筒体を使用し、仕切板10、10を除いた以外は前記実施例1と同一の構成にしてハウス栽培用病害除去装置1を作成した。
【0015】
(比較例1)
前記した実施例1の装置1から風向ガイド9、9及び仕切板10、10を除いた以外は実施例1と同一構成にした。
上記実施例1、2及び比較例1の試験の結果を以下の表1に示す。
【0016】
【表1】
Figure 2004173607
【0017】
表1によれば、実施例1は、風向ガイド9、9の軸方向長さを50mmとして、風向ガイド8、9の内周面に3枚の仕切板10、10を設けることで、比較例1に比べて空気の到達距離が約7mも伸びることが分かった。
また、実施例2は、風向ガイド9、9の軸方向長さを30mmとすることにより、比較例1に比べて空気の到達距離が4m伸びることがわかった。
また、更に、実施例1及び2では、間口10mのビニールハウスの側壁に取り付けた場合には、ほぼ中央まで空気を吹き出すことが分かった。
これに対して、比較例1は風向ガイドがないため、距離0m時の初速が大きく吹き出された空気が拡散し、その結果、到達距離が1mと短かった。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、ハウス栽培用病害菌除去装置の風量を確保し、吹出到達距離を延ばすことで、結露を防除するための空気攪拌装置結露の有無にかかわらず、略閉鎖された園芸施設内で病害の蔓延を防除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例であるハウス栽培用病害除去装置の上面側からの斜視図(b)同装置の底面側からの斜視図
【図2】図1の装置の内部構造を説明するための断面図
【図3】図1の装置の風向ガイド及び仕切板を説明するための正面図
【図4】ハウス栽培用病害菌除去装置のビニールハウス内での配置を説明するための平面図
【図5】図4の側面図
【符号の説明】
1 ハウス栽培用病害菌除去装置
2 筐体
2a 筐体の正面
2b 筐体の背面
2c 筐体の底面
3a 空気吸入口(正面)
3b 空気吸入口(底面)
3c 空気吸入口(背面)
4 光触媒体
5 光源
6 区画室
7 空気吹出口
8 軸流ファン
9 風向ガイド
10 仕切板
11 支柱
12 側窓
13 壁面
14 床面
15 中央付近
16 屋根面
17 天窓
18 環流(昼間)
19 環流(夜間)
20 ビニールハウス

Claims (4)

  1. 空気吸入口からファンによって吸入された空気を、光源によって励起された光触媒体に触れさせて、空気吹出口から吹き出すようにしたハウス栽培用病害菌除去装置であって、前記装置の正面側にそれぞれ左右斜め前方に向けて筒状の風向ガイドを備える空気吹出口を設け、前記装置の中央部に前記空気吹出口の総面積よりも大きな前記空気吸入口を設け、前記光触媒体及び前記光源と、前記空気吹出口との間に区画室を設けるようにしたことを特徴とするハウス栽培用病害菌除去装置。
  2. 前記装置の筐体として、直方体の正面側の角部を面取した斜面を有する筐体を用い、前記斜面に前記空気吹出口を設け、前記空気吸入口を前記筐体の中央部の少なくとも二面に設け、前記筐体の斜面と背面との間に区画室を設け、前記区画室内部にファンを設けるようにしたことを特徴とするハウス栽培用病害菌除去装置。
  3. 前記風向ガイドは円筒状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のハウス栽培用病害菌除去装置。
  4. 前記風向ガイドの内周面に、前記内周面の中心方向に向けて仕切板を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハウス栽培用病害菌除去装置。
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