JP2004172203A - 電子部品装着装置 - Google Patents

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JP2004172203A JP2002333621A JP2002333621A JP2004172203A JP 2004172203 A JP2004172203 A JP 2004172203A JP 2002333621 A JP2002333621 A JP 2002333621A JP 2002333621 A JP2002333621 A JP 2002333621A JP 2004172203 A JP2004172203 A JP 2004172203A
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Kazuyoshi Oyama
和義 大山
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Abstract

【課題】良品と判定された部品についても、部品の品質の改善ができるよう部品寸法のバラツキを集計する機能を持ち、新しい管理をすること。
【解決手段】吸着ノズル33により部品供給ユニット3より電子部品を吸着して取出し、部品認識カメラ34でノズル33に吸着された電子部品Aを撮像して、認識処理装置53により認識処理してプリント基板P上に装着する電子部品装着装置1において、各電子部品Aの寸法に関する部品ライブラリデータを格納するRAM42と、認識処理装置53により認識処理した結果が電子部品種毎の許容範囲内にあるか否かを判定するCPU40と、該CPU40により許容範囲内にあるものと判定された場合に前記RAM42に格納された当該電子部品の寸法を基準値とした階級毎に該階級に属する電子部品の個数をカウントするカウンタと、該カウンタの計数値に基づいてヒストグラム表を作成するCPU40とを設ける。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸着ノズルにより部品供給ユニットより電子部品を吸着して取出し、部品認識カメラで吸着ノズルに吸着された電子部品を撮像して、認識処理装置により認識処理してプリント基板上に装着する電子部品装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子部品装着装置では、前記認識処理装置により認識処理する際に、予め設定されている電子部品の許容寸法に基づいて、良品又は不良品の二値判定を行い、許容寸法を超える部品についてはプリント基板への装着を禁止して廃棄している。その処理の際、それに関する管理データとして、「取出し部品総数」への計数と同時に「部品認識異常部品数」として集計してきた。
【0003】
【特許文献】
特開平6−85492号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現場では単純に二値判定して正常/異常の振分けをするだけではなく、許容値内に入っていて良品と判定された部品群の素性にも目を向けた「部品品質の統計管理」をしたいといったニーズも存在している。また、「部品が悪い」とか「装置の責任だ」とかの議論がよく起こるが、電子部品装着装置を保有するユーザーが部品供給メーカーに対し、部品品質の改善を求めることが叶うよう電子部品装着装置自身がそれらのデータを収集する機能を装備して欲しいとの要望もある。
【0005】
そこで本発明は、これらの要望に応えるべく、良品と判定された部品についても、部品の品質の改善ができるよう部品寸法のバラツキを集計する機能を持ち、新しい管理をすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため第1の発明は、吸着ノズルにより部品供給ユニットより電子部品を吸着して取出し、部品認識カメラで吸着ノズルに吸着された電子部品を撮像して、認識処理装置により認識処理してプリント基板上に装着する電子部品装着装置において、各電子部品の寸法に関する部品ライブラリデータを格納する記憶手段と、前記認識処理装置により認識処理した結果が電子部品種毎の許容範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、該判定手段により許容範囲内にあるものと判定された場合に前記記憶手段に格納された当該電子部品の寸法を基準値とした階級毎に該階級に属する電子部品の個数をカウントするカウンタと、該カウンタの計数値に基づいてヒストグラム表を作成する作成手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】
また第2の発明は、吸着ノズルにより部品供給ユニットより電子部品を吸着して取出し、部品厚さ検出装置で吸着ノズルに吸着された電子部品の厚さを検出して、良品をプリント基板上に装着する電子部品装着装置において、各電子部品の厚さに関する部品ライブラリデータを格納する記憶手段と、前記部品厚さ検出装置により検出された結果が電子部品種毎の許容範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、該判定手段により許容範囲内にあるものと判定された場合に前記記憶手段に格納された当該電子部品の厚さ寸法を基準値とした階級毎に該階級に属する電子部品の個数をカウントするカウンタと、該カウンタの計数値に基づいてヒストグラム表を作成する作成手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】
更に第3の発明は、第1及び第2の発明において、前記作成手段により作成するヒストグラム表は複数設けられた前記部品供給ユニット毎に作成することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による電子部品装着装置の一実施形態を添付の図面に基づき説明する。図1は電子部品装着装置1の平面図、図2は図1のB−B断面図で、電子部品装着装置1の基台2上には種々の電子部品を夫々その部品取出し部(部品吸着位置)に1個ずつ供給する部品供給ユニット3が複数並設されている。
【0010】
対向する前記部品供給ユニット3群の間には、前記基台2上に供給コンベア4、位置決め部5及び排出コンベア6が設けられている。供給コンベア4は上流側装置(図示せず)より受けたプリント基板Pを前記位置決め部5に搬送し、位置決め部5で図示しない位置決め機構により位置決めされた該基板P上に電子部品が装着された後、排出コンベア6に搬送され、次いで下流側装置(図示せず)に受け渡すものである。
【0011】
そして、前記位置決め部5の前記固定シュート5Aや可動シュート5Dには、図2に示すように図3に示した駆動回路5Eを介して駆動モータ5Fにより回動する駆動ローラ9や複数のローラ10に張架された搬送ベルト11が設けられ、前記プリント基板Pを搬送可能である。
【0012】
そして、前記供給コンベア4の前記固定シュート4Aや可動シュート4Dには、図2に示すように図3に示した駆動回路4Eを介して駆動モータ4Fにより回動する駆動ローラ15や複数のローラ16に張架された搬送ベルト17が設けられ、前記プリント基板Pを搬送可能である。
【0013】
そして、前記排出コンベア6の前記固定シュート6Aや可動シュート6Dには、図2に示すように図3に示した駆動回路6Eを介して駆動モータ6Fにより回動する駆動ローラ21や複数のローラ22に張架された搬送ベルト23が設けられ、前記プリント基板Pを搬送可能である。
【0014】
30A、30BはX方向に長い一対のビームであり、Y軸モータ50の駆動によりネジ軸を回転させ、左右一対のガイド31に沿って前記位置決め部5に固定されたプリント基板Pや部品供給ユニット3の部品取出し部(部品吸着位置)上方を個別にY方向に移動する。
【0015】
各ビーム30A、30Bにはその長手方向、即ちX方向にX軸モータ49によりガイドに沿って移動する装着ヘッド32A、32Bが夫々設けられている。各装着ヘッド32A又は32Bには各4本の吸着ノズル33を上下動させるための上下軸モータ52が夫々搭載され、また鉛直軸周りに回転させるためのθ軸モータ51が夫々搭載されている。したがって、2個の装着ヘッド32A、32Bの各吸着ノズル33はX方向及びY方向に移動可能であり、鉛直軸回りに回転可能で、かつ上下動可能となっている。
【0016】
34、34は部品位置認識用の部品認識カメラで、前記各装着ヘッド32A、32Bに対応して2個設けられ、電子部品が吸着ノズル33に対してどれだけ位置ずれして吸着保持されているかXY方向及び回転角度につき、位置認識するために電子部品を撮像する。
【0017】
35、35は種々の吸着ノズル13を収納するノズルストッカで、吸着ノズル13の交換のため収納している。
【0018】
そして、装着ヘッド32A、32Bのためのケーブルやエアチューブを並列状態にして、それぞれ接着剤で固定し概ね平板状にしてフラットケーブル36、36を形成し、その一端部を前記各モータなどに接続し、他端部を制御回路基板(図示せず)やエア供給源(図示せず)に接続する。
【0019】
37、37は電子部品Aの吸着ノズル33に吸着して保持された姿勢を検出するためのラインセンサであり、前記部品認識カメラ34、34に隣接して設けられる。各ラインセンサ37は水平方向に直進する光ビームを発する投光器38と、該光ビームを受光可能であるようにCCD素子が垂直方向の直線上に多数個並設されてなる受光器39とより構成されている。前記投光器38はLEDの光をレンズで集光して平行に直進する光線を発光するようにしてもよいし、レーザーを用いてこのようにしてもよい。CCD素子は10mm程度の上下幅に1000個程度が並んでいるもの等で実現できる。このCCD素子は1個1個が受光量を検出でき、受光量のシキイ値を決めてやることによりON/OFF(オン/オフ)センサとして使用できる。そのON/OFF出力により電子部品Aあるいは吸着ノズル33により遮光されている部分が高さ位置のデータとして検出できる。
【0020】
次に図3において、40は本装着装置1を統括制御する制御部としてのマイクロコンピュータのCPU(装着制御部)で、該CPU40にはバスラインを介してRAM(ランダム・アクセス・メモリ)42及びROM(リ−ド・オンリー・メモリ)43が接続されている。そして、CPU40は前記RAM42に記憶されたデータに基づき、前記ROM43に格納されたプログラムに従い、電子部品装着装置1の部品装着動作に係る動作を統括制御する。
【0021】
即ち、CPU40は、インターフェース44及び駆動回路4E、5E、6Eを介して前記駆動モータ4F、5F、6Fの駆動を、またインターフェース44及び駆動回路45、46、47、48を介して前記X軸モータ49、Y軸モータ50、θ軸モータ51、上下軸モータ52の駆動を制御している。
【0022】
前記RAM42には、部品装着に係る装着データが記憶されており、その装着順序毎(ステップ番号毎)に、プリント基板内でのX方向(Xで示す)、Y方向(Yで示す)及び角度(Zで示す)情報や、FDRで示す各部品供給ユニット3の配置番号情報等が記憶されている。また前記RAM42には、部品配置データが記憶されており、これは前記各部品供給ユニット3の配置番号に対応して各電子部品の種類(部品ID)が記憶されている。更に前記RAM42には、各電子部品の特徴等を表す後述する部品ライブラリデータが記憶されている。
【0023】
また、前記ラインセンサ37の出力は各CCD素子毎になされるが、一番下方の遮光されている部分から通光されている部分への境界の高さ位置が下端位置である下端ピーク値としてCPU40にて算出される。RAM42には移動途中下端位置記憶手段としての取り込みメモリ及び最下端位置記憶手段としてのホールドメモリが設けられており、取り込みメモリにはラインセンサ37の出力から一定の時間間隔で算出された、即ち吸着ノズル33の所定の移動距離毎の電子部品Aの下端高さ位置が読み込まれ、ホールドメモリには取り込みメモリの値と比較して大きな、即ちより下端の下端位置が記憶される。
【0024】
RAM42にはさらに、図4に示すような部品寸法等に関する部品ライブラリデータが部品種毎に記憶されており、例えばホールドメモリ39に記憶された最下端位置である高さ位置と比較するための部品厚のデータや該比較の時に許容値として見る部品厚許容値のデータが格納されている。
【0025】
53はインターフェース44を介して前記CPU40に接続される認識処理装置で、前記部品認識カメラ34により撮像して取込まれた画像の認識処理が前記部品ライブラリデータに基づき該認識処理装置53にて行われ、CPU40に処理結果が送出される。即ち、CPU40は、部品認識カメラ34に撮像された画像を認識処理(位置ずれ量の算出など)するように指示を認識処理装置53に出力すると共に、認識処理結果を認識処理装置53から受取るものである。
【0026】
54はタッチパネルで、図示しない取付け具を介してCRT55の画面上に取付けられている。また該タッチパネル54はガラス基板の表面全体に透明導電膜がコーティングされ、四辺に電極が印刷されている。そのため、タッチパネル54の表面に極微小電流を流し、作業者がタッチすると四辺の電極に電流変化を起こし、電極と接続した回路基板によりタッチした座標値が計算される。従って、その座標値がある作業を行わせるスイッチ部として予めRAM42に記憶された座標値群の中の座標値と一致すれば、当該作業が行なわれることとなる。本実施形態では、CRT55に表示された画面の二重枠で囲まれた部分が上記スイッチ部となるように画面毎に記憶されている。
【0027】
ここで以上の構成により、以下動作について説明する。先ず、図示しない上流側装置(図示せず)より搬送されてきたプリント基板Pを供給コンベア4を介して位置決め部5まで搬送し、該基板位置決め部5は位置決め機構(図示せず)によりこのプリント基板Pを位置決め固定する。この位置決め後、当該プリント基板P上にRAM42に格納された装着データに従い、電子部品の部品種に対応した吸着ノズル33が装着すべき電子部品を順次所定の部品供給ユニット3から吸着して取出し、プリント基板P上に装着する動作を開始する。
【0028】
この電子部品Aの取出し後、装着前に、Y軸モータ50の駆動により左右一対のガイド31に沿ってビーム30AをY方向に移動させると共にX軸モータ49の駆動によりガイドに沿って装着ヘッド32AをX方向に移動させ、ラインセンサ37が設けられた位置に電子部品Aを吸着保持した吸着ノズル33を移動させる。装着ヘッド32Aの移動が停止する少し前の検出を開始すべきタイミングになると、CPU40はこのタイミングを検出し、このタイミングの装着ヘッド32Aの移動位置は常に一定の位置であり、吸着ノズル33に吸着された電子部品Aのうち一番大きな種類の電子部品の移動方向のずれも考慮した先端がラインセンサ37の検出位置である光線の位置に達しない時に検出を開始すべきタイミングとなるようにしている。ラインセンサ27の投光器28の光線は常に発光され常に受光器29に受光されその出力も常になされている。但し、この検出開始タイミングになった時に投光器38が発光してラインセンサ37の出力が開始されるようにしてもよい。あるいは、ある大きさの電子部品Aについてまで検出できる範囲で検出開始タイミングと後述する検出終了タイミングを設定するようにしてもよい。
【0029】
この開始タイミングにて、先ず、取り込みメモリ及びホールドメモリがクリアされ、ラインセンサ37の出力よりCPU40は一番下端の遮光から通光になる位置を下端ピーク値として算出し、その値を取り込みメモリに格納する。この値は原点が吸着ノズル33の下端面の高さ位置よりも上に設定され下方にプラスとなるようにされている。
【0030】
CPU40はこの値とホールドメモリの値を比較して大きいほうの値をホールドメモリに格納するが、最初は電子部品Aが無い位置であるので、「0」のままである。この処理を行っている間に、吸着ノズル33は移動をしており、検出終了タイミングと異なるので、CPU40は再度同様な処理を行うが、このようにして電子部品Aが存在する位置にて、例えば図5の左から2番目の縦方向の点線で示す位置がラインセンサ37の投光器38の光線の位置となった時にこの出力をCPU40が読み込むと、図5の該点線の黒丸で示す下端位置が算出され、この位置の値が取り込みメモリに格納され、ホールドメモリの値と比較され取り込みメモリの値が大きいことからホールドメモリにこの値が読み込まれる。
【0031】
次に、この処理の間に吸着ノズル33は移動し、次のCPU40の読み込み時には、図5の左から3番目の点線のラインセンサ37の出力がCPU40に読み込まれる。この値はホールドメモリの値より大きいのでホールドメモリの値は更新される。
【0032】
次に、次の読み込み位置では下端位置は高くなり値が小さくなるので、ホールドメモリの値はそのまま保持される。このようにして図5の各縦の点線の位置でラインセンサ37の出力が読み出され、検出終了タイミングが検出されると、CPU40は読み込みを止め、図4に示す電子部品種であれば、ホールドメモリに格納された値、例えば5.55mmとRAM42に格納された比較すべき部品種の部品データの部品厚0.6mmを吸着ノズル33の下端位置であるノズルレベルのデータ5.0mmに加えた値5.6mmと比較してその差0.05mmが部品厚許容値(プラスマイナス0.1mm)以内にあるので、吸着姿勢が正常と判断する。このとき、5.55mmマイナス5.0mmの0.55mmである部品厚さデータはRAM42に格納される。もし、異常と判断された場合には、図示しない廃棄箱に廃棄される。
【0033】
次いで、前述したように、Y軸モータ50の駆動により左右一対のガイド31に沿ってビーム30AをY方向に移動させると共にX軸モータ49の駆動によりガイドに沿って装着ヘッド32AをX方向に移動させ、部品認識カメラ34が設けられた位置に電子部品Aを吸着保持した吸着ノズル33を移動させる。
【0034】
そして、部品認識カメラ34により吸着ノズル33の吸着保持された電子部品Aが撮像され、取込まれた画像の認識処理が前記部品ライブラリデータに基づき認識処理装置53にて認識処理が行われる。即ち、認識処理装置53で画像を取り込み(画像入力)、電子部品Aの位置認識、即ち電子部品のセンター位置や曲がり(傾き)を認識すると共に部品の形状が計測され、計測された部品サイズ(平面方向における)が許容値以内かが判断される。もし、許容値範囲外と判断された場合には、図示しない廃棄箱に廃棄される。
【0035】
この判断は、認識処理装置53で計測された部品サイズはRAM42に格納され、そのX寸法が1.7mmで、Y寸法が0.65mmであれば、図4に示すように、両者共に許容値以内、即ちX寸法が1.6mmのプラスマイナス0.1mm以内であってY寸法が0.75mmのプラスマイナス0.1mm以内である。次に、認識処理装置53によるY寸法の0.65mmと前記ラインセンサ37に基づく測定結果による厚さ0.55mmと比較して、Y寸法の方が大きいので、正常と判断され、正常処理される。
【0036】
従って、前記認識処理装置53の該認識結果に基づき、位置決め部5で位置決めされたプリント基板Pに電子部品Aの装着が行われる。このとき、吸着ノズル33に対する位置ずれ量及び角度ずれに基づき、X軸モータ49、Y軸モータ50及びθ軸モータ51にて補正した上で、電子部品Aの下端の高さ位置である下端位置が検出されているので、上下軸モータ52の駆動による吸着ノズル33の下降距離がこの下端位置に合わせて調整され、適切な圧力にて電子部品Aがプリント基板P上に装着される。
【0037】
ところで、前述したように、電子部品Aの装着の可否を判断すべく、吸着ノズル33に吸着保持された電子部品Aの二次元寸法を部品認識処理装置53にて把握し、更にラインセンサ37を用いて部品厚さの測定をしているのであるから、これらの採取データ群をヒストグラム集計し、これによりユーザーが欲する部品供給関係の「品質管理報告書」作成に直結するデータ群の提供を電子部品装着装置1自身が担って、ユーザーの部品品質改善要求活動に向けた運用展開を支援することができる。この場合、電子部品単位での集計を可能とすべく、特に部品供給メーカーへの品質コントロールを目指すものであるから、集計の基本は「1部品供給ユニット毎の管理」である。
【0038】
そして、図4に示すような部品ライブラリデータで設定されている部品寸法(X,Y)を基準値とし、実際に吸着取出した電子部品の認識により算出した部品寸法の結果値を(Xr,Yr)としたとき、その差分(X−Xr,Y−Yr)をCPU40が算出して、その値が該当する階級の度数を「1」インクリメントする手法をとる。ここで、階級とは採取データを分割する階級設定のことで、予め準備された分解レンジ(階級)に対応するマイクロコンピュータ内の階級毎の各度数カウンタをカウントアップしてヒストグラム集計する方法で処理する。
【0039】
即ち、部品ライブラリデータで設定されている部品寸法を基準値とし、その階級値はゼロとして、CPU40が部品認識や部品厚さ検査によるRAM42に格納されたデータに基づき、度数分布表を作成しそのデータをRAM42に格納する。部品寸法差異に関する良否判定(装着可/不可)は、部品ライブラリデータで指定される「許容値」(通常プラス・マイナス20%程度)に基づいて行われるため、この許容値内の階級は必ず全て網羅できるように考慮して、度数分布表を準備する。このとき、全ての正常な良品である電子部品Aがどの階級に属し、それが何個あるかを集計するものである。
【0040】
電子部品として、「1005部品」を例として、この部品におけるX方向の寸法に係る度数分布表は図6に示すようなものとなる。この場合の標準は前記認識処理結果に基づく「1005部品」のX方向における下限値が−0.01mm、上限値が+0.01mmである。即ち、例えば最上段に表示された下限値−0.23mmは実際の最小寸法が0.77mmであるのでRAM42に格納された部品ライブラリデータのX方向の寸法1mmマイナス0.77mmの0.23mmを意味し、同じく上限値−0.21mmは実際の最大寸法が0.79mmであるので1mmマイナス0.79mmの0.21mmを意味し、階級値は−0.22mmであり、階級名はNm11である。
【0041】
そして、この度数分布表及び前記各度数カウンタのカウント値を元にして、CPU40はROM43に格納されたプログラムに従い、図7に示すヒストグラム表を作成し、そのデータをRAM42に格納する。また、このX方向における寸法と同様に、Y方向の寸法や部品厚みも集計し、ヒストグラムでまとめていく。このデータは、1部品供給ユニット単位で実施する基本集計で、1部品供給ユニット毎に部品の供給メーカーが異なる場合についても、管理を行うことが可能になる。また、前記基本集計を供給メーカー毎の単位として複数の部品供給ユニット管理集計へと展開する。1部品供給ユニット分のデータを複数部品供給ユニット分重畳してヒストグラムを展開していけば、母集団を大きくした管理へと展開できる。更に、同一の部品メーカーの複数品種の統計を重畳すれば、部品メーカー毎の把握も可能になっていく。
【0042】
また、グラフのまとめ方として、図8に示すように、X、Yを一緒にセットとした「2変量ヒストグラム」表で、表してもよい。
【0043】
ここで、CRT55に表示された電子部品AAとBB(図9及び図10参照)では、寸法のバラツキの程度を比べると、当然のことながら、部品AAの方が優れていることが理解できる。しかしながら、従来の管理手法では、OK/NG(良品/不良品)の二値判定だけであったために、良品範疇の中身については、一切部品品質に関わる解析ができなかったが、本発明によれば品質の良し悪しが容易に見てとれる環境が整い、電子部品BBの供給メーカーに対し、品質向上に向けた指示をすることが可能となる。
【0044】
以上のように、集計の対象は、「良品」と判定されたもののみであり、部品認識異常(形状不良(欠け))で装着されない電子部品や、ラインセンサ37による検出処理で立ち吸着と判定されて、廃棄されるものは対象とはしない。そして、「良品」であると部品認識処理され、電子部品のセンター位置や曲がり(傾き)を算出して、プリント基板Pの所定位置に所定の方向で装着すべく電子部品装着装置は補正動作を行い、電子部品を装着していくシーケンス動作において、電子部品の吸着姿勢の認識処理(電子部品のセンター位置や曲がり)と一緒に、実際の電子部品のX及びY寸法の算出を実施し、これを元にバラツキ集計用データとして保存する。電子部品の厚さのバラツキについては、ラインセンサ37により電子部品の厚さを測定して、同様にバラツキ集計用データとして保存するものであり、このデータにより統計的手法を用いて電子部品の品質管理を行うものである。
【0045】
なお、RAM42に格納された部品データには部品厚とノズルレベルのデータを格納して下端位置はこれらを加算したが、直接下端位置のデータを格納するようにしてもよい。
【0046】
また、本実施形態では、吸着ノズルをXY方向に移動させて、位置固定されたプリント基板上に電子部品を装着するXY型の電子部品装着装置に適用したが、これに限らず、XY方向に移動可能なテーブル上に位置決めされたプリント基板上に電子部品を装着する高速型のロータリテーブル型の電子部品装着装置に適用してもよい。
【0047】
以上本発明の実施形態について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明は、良品と判定された部品についても、部品の品質の改善ができるよう部品寸法のバラツキを集計する機能を持ち、新しい管理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子部品装着装置の平面図である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】電子部品装着装置の制御ブロック図である。
【図4】部品ライブラリデータを示す図である。
【図5】吸着ノズルに電子部品が吸着された状態を示す側面図である。
【図6】「1005」部品における度数分布表を示す図である。
【図7】ヒストグラム表を示す図である。
【図8】2変量ヒストグラム表を示す図である。
【図9】電子部品AAのヒストグラム表を示す図である。
【図10】電子部品BBのヒストグラム表を示す図である。
【符号の説明】
1 部品装着装置
3 部品供給ユニット
32A、B 装着ヘッド
33 吸着ノズル
34 部品認識カメラ
37 ラインセンサ
40 CPU
42 RAM
53 認識処理装置

Claims (3)

  1. 吸着ノズルにより部品供給ユニットより電子部品を吸着して取出し、部品認識カメラで吸着ノズルに吸着された電子部品を撮像して、認識処理装置により認識処理してプリント基板上に装着する電子部品装着装置において、各電子部品の寸法に関する部品ライブラリデータを格納する記憶手段と、前記認識処理装置により認識処理した結果が電子部品種毎の許容範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、該判定手段により許容範囲内にあるものと判定された場合に前記記憶手段に格納された当該電子部品の寸法を基準値とした階級毎に該階級に属する電子部品の個数をカウントするカウンタと、該カウンタの計数値に基づいてヒストグラム表を作成する作成手段とを設けたことを特徴とする電子部品装着装置。
  2. 吸着ノズルにより部品供給ユニットより電子部品を吸着して取出し、部品厚さ検出装置で吸着ノズルに吸着された電子部品の厚さを検出して、良品をプリント基板上に装着する電子部品装着装置において、各電子部品の厚さに関する部品ライブラリデータを格納する記憶手段と、前記部品厚さ検出装置により検出された結果が電子部品種毎の許容範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、該判定手段により許容範囲内にあるものと判定された場合に前記記憶手段に格納された当該電子部品の厚さ寸法を基準値とした階級毎に該階級に属する電子部品の個数をカウントするカウンタと、該カウンタの計数値に基づいてヒストグラム表を作成する作成手段とを設けたことを特徴とする電子部品装着装置。
  3. 前記作成手段が作成するヒストグラム表は複数設けられた前記部品供給ユニット毎に作成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子部品装着装置。
JP2002333621A 2002-11-18 2002-11-18 電子部品装着装置 Pending JP2004172203A (ja)

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