JP2004171927A - 誘導加熱コイルおよびそれを用いた誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱コイルおよびそれを用いた誘導加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】近接作用の影響を少なくし、高周波電流に対するコイル抵抗を減少させ、かつ形状等品質の安定した誘導加熱コイル及びを提供すること。
【解決手段】素線1を撚り合わせた集合線2、あるいは集合線1を撚り合わせた上位集合線2を形成し、少なくともコイル導線3の外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る絶縁体4にて構成し、フッ素樹脂から成る絶縁体4の結晶化度を40%以下にしたコイル導線3によって、アルミニウム等の材質でできた被加熱物を加熱した際の発熱を抑制し、かつ形状等の安定した製造が容易な誘導加熱コイル、及びその誘導加熱コイルを具備した冷却構成の簡素化可能な誘導加熱装置とすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は誘導加熱装置に関し、特に、高周波電流による損失を低減した加熱コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、誘導加熱装置の加熱できる金属は透磁率が高い鉄系のものだけであったが、近年、鉄以外の銅やアルミニウムといった金属の加熱も望まれている。とりわけ、加熱装置を調理器に応用した誘導加熱調理器は、近年鉄鍋以外に銅鍋やアルミニウム鍋なども使いたいという要望が高くなってきた。
【0003】
ところで、銅鍋やアルミニウム鍋を誘導加熱するには、透磁率が低いため鉄鍋に適した20〜30kHzよりも高い40〜100kHzの高周波電流を加熱コイルに流さなければならない。
【0004】
しかるに、周波数が高くなればなるほど、いわゆる表皮効果により高周波電流が導線の表面付近だけを流れるようになるため実効抵抗ははなはだしく増大し、それに基づく発熱は実用の域を遙かに超えるものである。そのため、表面積を増やし実効的に抵抗を減少する方法として、導線の径を細くし、例えば直径0.5mm以下の導線を数本ないし数十本束ねて用いる方法が行われてきた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかし、この方法では、高周波電流が70kHz程度になると例えば銅線の直径を0.1mm程度にしてさらに多くの導線を束ねても、表皮効果による実効的な抵抗を下げることができても、導線を多数本用いているために近接作用が顕著となり必ずしも十分に抵抗を低減することができなかった。ここでいう近接作用とは、近接した導体に電流が流れるときに、磁界を介して相互に影響を与えあって、電流分布に偏りが生じる現象であり、導線表面の実効的な抵抗増大となる。近接作用は高周波電流の向きが導線間で揃っているほど、導線間の間隔が小さいほど大きくなる。
【0006】
前記課題を解決する方法としては、加熱コイルのコイル導線を、素線を束ねた集合線をさらに集合させる多段階集合構造と成すとともに、すくなくとも1の段階の集合線は編み上げにより形成することが考えられる。この技術思想は、集合線の向きが不揃いとなるとともに、相互に密着しなくなり、これにより近接効果を抑制できて加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗を減少させ得るというものであった。
【0007】
【特許文献1】
特公昭63−47238号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗を減少させることができるが、これらの構成を採用して、銅鍋やアルミニウム鍋といった透磁率の低い鍋を加熱するための加熱コイルを作るには素線の導体径0.1mm以下にできるだけ細くし、かつ素線の本数をできるだけ多く束ねてコイル導線を形成する必要がある(例えば1000〜3000本)。
【0009】
このように素線の導体径をできるだけ細くし、かつ素線の本数をできるだけ多く束ねてコイル導線を形成する場合、素線間の絶縁に用いる絶縁体の厚みは、コイル導線として実用的な断面積(2.0〜5.0mm)を確保しつつ、実用的な外径(φ2.0〜φ4.0mm)を確保するためには、できるだけ薄い方が望ましい。この実用的な断面積および外径については、コイル導線の発熱を効率的に放熱し、銅鍋やアルミニウム鍋といった透磁率の低い鍋を加熱するための誘導加熱装置を提供するための経験的な数値である(例えば素線の導体径をφ0.05mm、素線間の絶縁に用いる絶縁体の厚みを3.5μm、素線の本数を1620本とした場合、コイル導線の断面積は3.18mm、コイル導線径はφ2.75mmとなる)。
【0010】
また、コイル導線の発熱を効率よく放熱するためには、コイル導線に用いる素線の材質として、導体抵抗が小さく、熱伝導・放熱性の高いものが望ましく、銅線を使用するのが一般的である。
【0011】
しかし、素線間の絶縁に用いる絶縁体としては、同様に熱伝導・放熱性が高い材質が望まれるが、一般的に使用される高耐熱性の絶縁体としてのポリイミド(PI)樹脂は銅に比較して1/1000以下(銅403W/m℃,ポリイミド樹脂0.22W/m℃)の熱伝導率であり、コイル導体の発熱を効率的に放熱するためには、極力薄くかつ少量が望ましいこととなる。
【0012】
また、素線の導体径が細くなればなるほど絶縁体の厚みを厚くすることは、製造的に困難であるとともに、当然コスト的にも高くなる。しかしながら、絶縁体が薄くなると素線間の絶縁に対する信頼性が低下するとともに、コイル導線を巻回するときの傷付き、破断といった問題があった。
【0013】
また、銅鍋やアルミニウム鍋といった透磁率の低い鍋を加熱するためには、鉄鍋に適した20〜30kHzよりも高い40〜100kHzの高周波電流を加熱コイルに流さなければならない。しかし、高周波になればなるほど、絶縁体の絶縁耐力は低下するため、コイル導線を巻回した加熱コイルのコイル導線間の絶縁に対する信頼性が低下するという問題があった。
【0014】
また、このコイル導線を巻回してなる加熱コイルの固定方法としては加熱コイルに熱を与えて絶縁体を軟化させて固着する方法を採る場合が一般的であるが、絶縁体が薄い場合、熱を与えることによっては絶縁に対する信頼性が低下するとともに固着強度が安定しないという問題があった。
【0015】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、近接作用の影響を少なくし、加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗を減少させ、絶縁に対する信頼性を確保し、コイル導線を巻回するときの傷付き、破断を解消し、コイル導線を巻回してなる加熱コイルの固着強度を向上した誘導加熱装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置はコイル導線を巻回してなる加熱コイルに高周波電流を流して被加熱体を誘導加熱するものにおいて、前記コイル導線は素線もしくは集合線を撚り合わせて上位集合線を形成し、少なくともコイル導線の外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る絶縁体にて構成し、前記フッ素樹脂から成る絶縁体の結晶化度を40%以下にしたことを特徴とする。
【0017】
フッ素樹脂は、電気的特性及び熱的特性及び耐薬品性等において絶縁体として用いる樹脂材料のなかでは最高の性質を示すものであり、薄肉での被覆も可能である。したがって、素線の導体径をできるだけ細くし、かつ素線の本数を多く束ねてコイル導線を形成する場合、コイル導線に用いる素線もしくは集合線を撚り合わせた上位集合線の絶縁体としては最適である。
【0018】
また、フッ素樹脂はその他の樹脂に比べて柔軟性に富む樹脂であり、コイル導線の巻回時の傷付き、断線を保護することも可能である。
【0019】
また、樹脂材料の中では最も低い誘電率(60Hz=2.1 1MHz=2.1)を示し、特に、商用周波数から高周波領域においても誘電率がほとんど変化しない樹脂であることから、銅鍋やアルミニウム鍋といった透磁率の低い鍋を加熱するために、鉄鍋に適した20〜30kHzよりも高い40〜100kHzの高周波電流を流さなければならない加熱コイルにおいては、絶縁に対する信頼性を確保するための最適な材質といえる。
【0020】
また、フッ素樹脂の結晶化度は一般的には30〜50%であり、結晶化度が高いほど融点が高く、電気的特性及び熱的特性は安定しており、耐薬品性についても向上する。また、結晶化度が高いほど表面平滑性は向上し、非粘着性も高くなる。また、機械的強度も向上するため一般的には結晶化度が高いものが望まれるものである。
【0021】
しかしながら、コイル導線を巻回してなる加熱コイルを安定的に固定する場合絶縁体に熱を与えて固着する方法が一般的であるが、このフッ素樹脂の持つ非粘着性の高いという性質によって、接着が困難であることはもとより、加熱コイルの固着を阻害するため実用化には至っていないのが現状であった。
【0022】
そこで本発明は、フッ素樹脂の結晶化度を40%以下にして、非晶質な部分を極力残存させることによって、非晶質部分での分子間結合力を利用することと、表面平滑性を低下させてアンカー効果を利用することと、融点が下がることによって熱を与えて軟化しやすい温度にて固着するという方法を複合させて利用し、コイル導線を巻回してなる加熱コイルの安定した固着強度を得るものである(ここでいう、分子間結合力とは、有機物質の一般的にいわれる分子間相互作用と分子内相互作用のことであり、静電力・配向力・誘起力・分散力・電荷移動力・交換斥力の結合エネルギのことをいう)。
【0023】
また、当然のことながら、フッ素樹脂を絶縁体として使用することによって前述したように、絶縁に対する信頼性を確保し、コイル導線を巻回するときの傷付き、破断を解消し、コイル導線を巻回して成る加熱コイルの固着強度を向上し、銅鍋やアルミニウム鍋といった透磁率の低い鍋を加熱するのに適した加熱コイルを得られるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、コイル導線を巻回してなる加熱コイルに高周波電流を流して被加熱体を誘導加熱するものにおいて、前記コイル導線は素線もしくは集合線を撚り合わせて上位集合線を形成し、少なくとも前記コイル導線の外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る絶縁体にて構成し、前記フッ素樹脂から成る絶縁体の結晶化度を40%以下にすることにより、コイル導線を巻回してなる加熱コイルを作成したとき、コイル導線間に絶縁体が存在するのでコイル導線間の間隔が広がり、ひいては近接作用の影響が減少し、加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗が減少する。
【0025】
また、特に電位差の大きいコイル導線間に絶縁体が存在することで絶縁に対する信頼性は向上する。また、フッ素樹脂の柔軟性によってコイル導線を巻回するときの傷付き、破断を解消する。
【0026】
また、フッ素樹脂の結晶化度を40%以下にすることによって、表面平滑性を低下させ、粘着性を増しアンカー効果でコイル導線間の固着強度を大きくすることができ、また、熱を与えることにより、非結晶部分での分子間結合力を利用し、また融点が下がることにより軟化し易くさせ加熱コイルの固着強度の更なる向上が図れるものである。
【0027】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、コイル導線をさらに撚り合わせて多段階重ね撚り構造とすることにより、コイル導線を巻回してなる加熱コイルを作成したとき、さらに上位集合線間の間隔が広がり、ひいては近接作用の影響が減少し、加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗が減少する。また、上位集合線間とコイル導線間に二重に絶縁体が存在することでさらに絶縁に対する信頼性は向上する。
【0028】
また、フッ素樹脂の柔軟性によってコイル導線を巻回するときの傷付き、破断を解消する。また、フッ素樹脂の結晶化度を40%以下にすることによって、表面平滑性を低下させ、粘着性を増しアンカー効果でコイル導線間の固着強度を大きくすることができ、また、熱を与えることにより、非結晶部分での分子間結合力を利用し、また融点が下がることにより軟化し易くさせ加熱コイルの固着強度の向上が図れるものである。
【0029】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、フッ素樹脂から成る絶縁体を2層構造とすることにより、コイル導線を巻回し加熱コイルに熱を与えて絶縁体を軟化させて固着する方法として、2層目の絶縁体を固着層として熱を与え、隣り合うコイル導線を相互に固着することで固定し、1層目の絶縁体は固着しないため絶縁層としての信頼性を維持することができる。また、コイル導線間に片側二重の絶縁体が存在するため、さらに絶縁体に対する信頼性が向上するものである。
【0030】
請求項4に記載の発明は、コイル導線を巻回してなる加熱コイルに高周波電流を流して被加熱体を誘導加熱するものにおいて、前記コイル導線は第1の絶縁体を少なくとも外周の一部もしくは全体に構成した素線もしくは集合線を撚り合わせて上位集合線を形成し、少なくとも前記コイル導線の外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る第2の絶縁体にて構成し、前記フッ素樹脂から成る第2の絶縁体の結晶化度を40%以下にすることにより、コイル導線を巻回してなる加熱コイルを作成したとき、素線間もしくは集合線間に第1の絶縁体か存在するため素線間もしくは集合線間の間隔が広がるともに、さらにコイル導線間に第2の絶縁体が存在するのでコイル導線間の間隔も広がり、ひいては近接作用の影響が減少し、加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗が減少する。
【0031】
また、素線または集合線間およびコイル導線間に2重に絶縁体が存在することで絶縁に対する信頼性はさらに向上する。また、フッ素樹脂の柔軟性によってコイル導線を巻回するときの傷付き、破断を解消し、かつ第2の絶縁体の保護作用により第1の絶縁体が傷付きにくく品質が安定すると同時に作業性も向上する。また、フッ素樹脂の結晶化度を40%以下にすることによって加熱コイルの固着強度の向上が図れるものである。
【0032】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成において、コイル導線をさらに撚り合わせて多段階重ね撚り構造とすることにより、コイル導線を巻回してなる加熱コイルを作成したとき、さらに上位集合線間の間隔が広がり、ひいては近接作用の影響が減少し、加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗が減少する。
【0033】
また、素線もしくは集合線間と上位集合線間およびコイル導線間に三重に絶縁体が存在することでさらに絶縁に対する信頼性は向上する。また、フッ素樹脂の柔軟性によってコイル導線を巻回するときの傷付き、破断を解消する。また、フッ素樹脂の結晶化度を40%以下にすることによって加熱コイルの固着強度の向上が図れるものである。
【0034】
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の発明において、フッ素樹脂から成る第2の絶縁体を2層構造とすることにより、コイル導線を巻回し加熱コイルに熱を与えて絶縁体を軟化させて固着する方法として、2層目の絶縁体を固着層として熱を与え、隣り合うコイル導線を相互に固着することで固定し、1層目の絶縁体は固着しないため絶縁層としての信頼性を維持することができる。また、コイル導線間に片側二重の絶縁体が存在するため、さらに絶縁体に対する信頼性が向上するものである。
【0035】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱コイルを具備することにより、高周波損失の小さい、形状等品質が安定した、かつ製造が容易な誘導加熱コイルを装置内に設けられるので、アルミニウム等の低抵抗率の材質の被加熱物を加熱可能で、冷却構成を簡素化し安価な誘導加熱装置を提供することができる。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0037】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例におけるコイル導線の断面形状を示す断面図である。図2は、本実施例の誘導加熱調理器の構成を示す断面図である。本実施例の特徴は、図1に示すように素線もしくは集合線1を撚り合わせて上位集合線2を形成し、少なくともコイル導線3の外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る絶縁体4にて構成し、フッ素樹脂から成る絶縁体4の結晶化度を40%以下にしたコイル導線3を作製し、図2に示すように、このコイル導線3を巻回してなる加熱コイル5を設けたことを特徴としている。
【0038】
なお、誘導加熱調理器は、被加熱体6を載置する天板7と加熱コイル5に高周波電流を供給する高周波回路8と本体外郭9にて構成される。また、前述したように、銅鍋やアルミニウム鍋のように透磁率の低い被加熱体6を加熱するために40〜100kHzの高周波電流を加熱コイル5に流すと、いわゆる表皮効果により加熱コイル5の実効抵抗は増大する。そこで表皮効果の影響を低減するためには、素線もしくは集合線1の導体径を0.1mm以下にできるだけ細くし、かつ素線もしくは集合線1の本数をできるだけ多く束ねてコイル導線3を形成する必要がある。
【0039】
素線もしくは集合線1の導体径および本数は、前述した実用的なコイル導線3の断面積あるいは外径を鑑みて、素線もしくは集合線1の導体径0.1〜0.3mm、素線もしくは集合線1の本数1000〜3000本が望ましい。しかも、素線もしくは集合線1を撚り合わせて形成した上位集合線2の絶縁に用いるフッ素樹脂から成る絶縁体4の厚みはできるだけ薄い方が望ましいが、コイル導線3の実効的な間隔が小さくなり、近接作用による抵抗増大が顕著となる。
【0040】
したがって本発明では、素線もしくは集合線1を撚り合わせて上位集合線2を形成し、少なくともコイル導線3の外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る絶縁体4を設けることによって、コイル導線3を巻き回して加熱コイルを作成するとき、コイル導線3間にフッ素樹脂から成る絶縁体4が存在するためコイル導線3間の間隔が広がり、近接作用による抵抗の増大を抑止することができる。
【0041】
フッ素樹脂から成る絶縁体4を構成する方法としては、圧縮成形、押し出し成形、コーティング、塗装等が考えられるが、経済性・加工性等を鑑みて設計者が任意に選択できるものである。
【0042】
また、フッ素樹脂から成る絶縁体4として用いるグレードについては、PTFE、PFA、FEP、ETFE等のグレードがあるが、加熱コイル5の発熱量、放熱能力、必要な絶縁性能等を鑑みて設計者が任意に選択できる。また、フッ素樹脂から成る絶縁体4の厚みは、コイル導線3の実用的な外径を鑑みて25〜300μmの範囲が望ましい。
【0043】
また、このコイル導線3を巻回してなる加熱コイルの固定方法としては加熱コイルに熱を与えてフッ素樹脂から成る絶縁体4を軟化させて固着する方法を採る場合が一般的であるが、フッ素樹脂の持つ非粘着性の高い性質が、加熱コイルの固着を阻害するため、固着強度は安定しない。そこで本発明は、フッ素樹脂から成る絶縁体4の結晶化度を40%以下にして、非晶質な部分を極力残存させることによって、非晶質部分での分子間結合力を利用することと、表面平滑性を低下させてアンカー効果を利用することと、融点が下がることによって熱を与えて軟化しやすい温度にして固着するという方法を複合させてバランス良く利用し、コイル導線3を巻回してなる加熱コイル5の安定した固着強度を得るものである。
【0044】
フッ素樹脂から成る絶縁体4の結晶化度は、35%以下あるいは30%以下あるいは25%以下と低くする方が非晶質部分が多く残存し、固着に対しては効果的なのはいうまでもないが、フッ素樹脂のグレード、加工性等を鑑みて決定する必要がある。
【0045】
また、フッ素樹脂から成る絶縁体4の結晶化度を低くする方法としは、材料ベースでの対応として、原料の球晶のサイズを大きくすることがあげられる。PFAを例に原料での球晶サイズが5μmと50μmでの結晶化度を比較した場合、同条件にて加工した場合は、5μm=44.2%の結晶化度に対して、50μm=35.9%の結晶化度となり、球晶サイズが大きいものほど結晶化度が低い。
【0046】
また、コイル導線3に絶縁体とし構成するときの加工ベースでの対応としては、まず加工工程としては、原料を加熱・溶融し、コイル導線に被覆し、冷却して硬化する工程であるが、この冷却の時に急冷することがあげられる。
【0047】
冷却する手段としては、空冷、水冷、湯冷、油冷等が考えられるが、経済性・扱いやすさから水冷あるいは湯冷が望ましい。PFAを例に大気中で徐令した場合と水にて急冷した場合での結晶化度を比較した場合、(球晶サイズは5μmで同一とした場合)大気中での徐冷=44.2%の結晶化度に対して、水にて急冷=36.9%の結晶化度となり、水にて急冷する方が結晶化度は低くなる。
【0048】
また、原料を加熱・溶融する温度を低くすることで温度が下がりやすくなるため急冷するのと同様の効果が得られるものである。ただし、溶融する温度は、低ければ低い程良いわけではなく、当然樹脂の持つ融点以上で、加工性等を鑑みて決定することが望ましい。
【0049】
実際にFEPを例にとって固着強度を比較してみると、溶融温度375℃でのコイル導線3間の固着強度は2〜3Nに対して、溶融温度330℃でのコイル導線3間の固着強度は10〜12Nと約5倍程度の固着強度の向上となる。この10〜12Nという固着強度の値は、ほぼ母材の引っ張り強度と同程度の値であり安定して固着していることがわかる。
【0050】
また、押し出し成形などの場合、押し出し速度を速くすることも同様に効果的である。また、当然のことながら、本実施例によれば、フッ素樹脂を絶縁体として使用することによって前述したように、絶縁に対する信頼性を確保し、コイル導線を巻回するときの傷付き、破断を解消し、コイル導線を巻回して成る加熱コイルの固着強度を向上し、銅鍋やアルミニウム鍋といった透磁率の低い鍋を加熱するのに適した加熱コイルを得られるものである。
【0051】
図3は、本実施例における他のコイル導線の断面形状を示す断面図である。
本実施例に記載の構成にて、コイル導線3をさらに撚り合わせて多段重ねより構造としたことを特徴とするものである。コイル導線3を巻回して成る加熱コイル5を作成したとき、さらに上位集合線2間の間隔が広がり、ひいては近接作用の影響が減少し、加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗が減少する。
【0052】
また、上位集合線2間とコイル導線3間に二重にフッ素樹脂から成る絶縁体4が存在することでさらに絶縁に対する信頼性は向上する。また、フッ素樹脂から成る絶縁体4の柔軟性によってコイル導線3を巻回するときの傷付き、破断を解消する。また、フッ素樹脂から成る絶縁体4の結晶化度を40%以下にすることによって加熱コイルの固着強度の向上が図れるものである。
【0053】
図4は、本実施例における他のコイル導線の断面形状を示す断面図である。
本実施例記載の構成にて、フッ素樹脂から成る絶縁体4を2層構造とすることにより、コイル導線3を巻回し加熱コイル5に熱を与えてフッ素から成る絶縁体4を軟化させて固着する方法として、2層目の絶縁体11を固着層として熱を与え、隣り合うコイル導線3を相互に固着することで固定し、1層目の絶縁体10は固着しないため絶縁体としての信頼性を維持することができる。
【0054】
また、コイル導線3間に二重に絶縁体が存在するためさらに絶縁に対する信頼性が向上するものである。また、1層目の絶縁体10に用いるフッ素樹脂を融点の高いグレード(例えばPFA:310℃)とし、2層目の絶縁体11に用いるフッ素樹脂を1層目の絶縁体10より融点の低いグレード(FEP:275℃)とすれば、より効果的に2層目を固着層として使用することが出来る。また、これはフッ素樹脂から成る絶縁体の結晶化度をコントロールすることによって同グレードのものでも同様の効果が得られるものである。
【0055】
(実施例2)
図5は、本発明の第2の実施例におけるコイル導線の断面形状を示す断面図である。本実施例の特徴は、図5に示すように第1の絶縁体12を少なくとも外周の一部もしくは全体に構成した素線もしくは集合線1を撚り合わせて上位集合線2を形成し、少なくともコイル導線3の外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る第2の絶縁体13にて構成し、フッ素樹脂から成る第2の絶縁体13の結晶化度を40%以下にしたコイル導線3を作成し、図2に示すように、このコイル導線3を巻回してなる加熱コイル5を設けたことを特徴としている。
【0056】
素線もしくは集合線1間に第1の絶縁体12か存在するため素線もしくは集合線1間の間隔が広がるともにコイル導線3間にフッ素樹脂から成る第2の絶縁体13が存在するのでコイル導線3間の間隔も広がり、ひいては近接作用の影響が減少し、加熱コイルの高周波電流に対するコイル抵抗が減少する。
【0057】
また、素線もしくは集合線1間およびコイル導線3間に2重に絶縁体が存在することで絶縁に対する信頼性はさらに向上する。また、フッ素樹脂から成る第2の絶縁体13の柔軟性によってコイル導線3を巻回するときの傷付き、破断を解消し、かつフッ素樹脂から成る第2の絶縁体13の保護作用により第1の絶縁体12が傷付きにくく品質が安定すると同時に作業性も向上する。
【0058】
また、フッ素樹脂から成る第2の絶縁体13の結晶化度を40%以下にすることによって加熱コイルの固着強度の向上を図るものである。また、この第1の絶縁体12に用いる絶縁体は、実用的なコイル導線3の外径を実現するためには極力薄いことが望まれる。
【0059】
例えば0.5〜30μmの範囲が望ましい。また、材質的には、素線もしくは集合線1はその素線間において同電位であることからフッ素樹脂に比較して安価で、一般的に使用される熱可塑樹脂である、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエステルイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等をコーティングして焼き付けたものが望ましい。なお、その他の実施例、効果、作用等については、実施例1に記載の内容と同様である。
【0060】
図6は、本実施例における他のコイル導線の断面形状を示す断面図である。本実施例記載の構成にて、コイル導線3をさらに撚り合わせて多段階重ね撚り構造とすることにより、コイル導線3を巻回してなる加熱コイル5を作成したとき、上位集合線2間の間隔が広がり、ひいては近接作用の影響が減少し、加熱コイルの5高周波電流に対するコイル抵抗が減少する。
【0061】
また、素線もしくは集合線1間と上位集合線2間およびコイル導線3間に三重に絶縁体が存在することでさらに絶縁に対する信頼性は向上する。また、フッ素樹脂の柔軟性によってコイル導線3を巻回するときの傷付き、破断を解消する。また、フッ素樹脂の結晶化度を40%以下にすることによって加熱コイル5の固着強度の向上が図れるものである。
【0062】
図7は、本実施例における他のコイル導線の断面形状を示す断面図である。本実施例記載の構成にて、フッ素樹脂から成る第2の絶縁体13を2層構造とすることにより、コイル導線3を巻回し加熱コイルに熱を与えて絶縁体を軟化させて固着する方法として、2層目の絶縁体11を固着層として熱を与え、隣り合うコイル導線を相互に固着することで固定し、1層目の絶縁体10は固着しないため絶縁層としての信頼性を維持することができる。また、コイル導線3間に片側二重の絶縁体が存在するため、さらに絶縁体に対する信頼性が向上するものである。
【0063】
また、実施例1および2の効果は、銅鍋やアルミニウム鍋のような40〜100kHzの高周波電流で被加熱体を誘導加熱する場合に特に有効である。
【0064】
なお、本実施例は誘導加熱装置の例として誘導加熱調理器にて説明したが、その他各種誘導加熱装置においても同様の効果が得られる。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜7に記載の発明によれば、表皮効果および近接作用の影響を少なくし、高周波電流に対するコイル抵抗を減少させた加熱コイルを得ることができる。
【0066】
また、絶縁に対する信頼性を確保し、コイル導線を巻回するときの傷付き、破断を解消し、コイル導線を巻回して成る加熱コイルの固着強度を向上し、銅鍋やアルミニウム鍋といった透磁率の低い鍋を加熱するのに適した加熱コイル、あるいはアルミニウム等の低抵抗率の材質の被加熱物を加熱可能で、冷却構成を簡素化し安価な誘導加熱装置が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における誘導加熱調理器に用いるコイル導線の断面図
【図2】同誘導加熱調理器の構成断面図
【図3】同誘導加熱調理器に用いるコイル導線の他の例における断面図
【図4】同誘導加熱調理器に用いるコイル導線の他の例における断面図
【図5】本発明の実施例2における誘導加熱調理器に用いるコイル導線の断面図
【図6】同誘導加熱調理器に用いるコイル導線の他の例における断面図
【図7】同誘導加熱調理器に用いるコイル導線の他の例における断面図
【符号の説明】
1 素線もしくは集合線
2 上位集合線
3 コイル導線
4 フッ素樹脂から成る絶縁体
5 加熱コイル
6 被加熱体
7 天板
8 高周波回路
9 本体外郭
10 1層目の絶縁体
11 2層目の絶縁体
12 第1の絶縁体
13 フッ素樹脂から成る第2の絶縁体

Claims (7)

  1. 素線を撚り合わせた集合線、または集合線を撚り合わせた上位集合線の少なくとも外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る絶縁体にてコイル導線を構成するとともに、前記フッ素樹脂から成る絶縁体の結晶化度を40%以下とし、前記コイル導線を巻回した後、隣り合う前記コイル導線を接着したことを特徴とした誘導加熱コイル。
  2. コイル導線をさらに撚り合わせて多段階重ね撚り構造としたことを特徴とした請求項1記載の誘導加熱コイル。
  3. フッ素樹脂から成る絶縁体を2層構造としたことを特徴とした請求項1または2に記載の誘導加熱コイル。
  4. コイル導線は第1の絶縁体を少なくとも外周の一部もしくは全体に構成した素線もしくは集合線を撚り合わせて上位集合線を形成し、少なくとも前記コイル導線の外周の一部もしくは全体をフッ素樹脂から成る第2の絶縁体にて構成し、前記フッ素樹脂から成る第2の絶縁体の結晶化度を40%以下にして隣り合う前記コイル導線を接着したことを特徴とした誘導加熱コイル。
  5. コイル導線をさらに撚り合わせて多段階重ね撚り構造としたことを特徴とした請求項4記載の誘導加熱コイル。
  6. フッ素樹脂から成る第2の絶縁体を2層構造としたことを特徴とした請求項4または5に記載の誘導加熱コイル。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱コイルを具備する誘導加熱装置。
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