JP2004171402A - 故障診断機能付信号処理装置 - Google Patents

故障診断機能付信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被診断回路に対して通常の信号発生部と故障診断用信号発生部との接続切り換えが不要であり、かつ、通常の処理機能を実行しつつ診断を行うことが可能な故障診断機能付信号処理装置を実現する。
【解決手段】通常の処理信号の周波数帯域0〜Fs/2の一部の周波数Fttを故障診断用の信号周波数とする。テストトーンピーク判断部26はFFT処理部11からの周波数スペクトラムに基づき通常処理信号中に周波数Ftt近傍の周波数のターゲットピーク信号が検出されない場合には、テストトーン信号生成部25からの故障診断用の信号を通常処理信号に重畳させる。判断部26はFFT処理部11からの信号中の周波数Ftt近傍の信号に基づいて、故障診断を行う。故障が検出されたときには、通信ドライバ13を介して、その旨が上位システム14に伝達される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の動作制御装置における動作制御信号処理と動作制御装置の故障診断処理のための信号処理とを行うことができる故障診断機能付処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における、アナログ回路の故障診断装置は、故障診断用の信号発生部を電子スイッチ等を介して被診断回路に付加し、診断時のみ、電子スイッチ等を制御して、通常の信号発生部と被診断回路との接続を解除して、故障診断用信号発生部を被診断回路に接続し、故障診断を行う方式が主流となっている。
【0003】
これは、診断用の信号と通常処理用の信号とを、被診断回路に重畳した場合、診断信号を通常処理用の信号として処理し、処理した信号を出力してしまうため、通常動作処理機能を損なうおそれがあるからである。
【0004】
なお、上述のような方式を用いた故障診断装置は、特許文献1や特許文献2に記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−82714号公報
【特許文献2】
特公平6−9426号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、上述したように、被診断回路に、通常の信号発生部を接続するか、故障診断用の信号発生部を接続するかを切り換える方式であるため、付加手段として、電子スイッチ等の切り替え素子や、切り換えのタイミングを制御するためのソフトウェアが必要となる。
【0007】
また、上述のような切り換え動作を介在させる場合には、電子スイッチ等の動作信頼性やソフトウエアの信頼性が、故障診断機能付信号処理装置全体の信頼性に影響を与えるため、電子スイッチ等に対して高度の信頼性が要求され、コストアップの要因となる。
【0008】
さらに、診断時は、通常の処理機能が一時停止されることになるため、動作制御等の通常の処理機能の信頼性を維持するためには、診断を行うタイミングの調整が必要となり、通常の処理機能を実行し、かつ診断を行うことはできなかった。
【0009】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、被診断回路に対して通常の信号発生部と故障診断用信号発生部との接続切り換えが不要であり、かつ、通常の処理機能を実行しつつ診断を行うことが可能な故障診断機能付信号処理装置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
(1)故障診断機能付信号処理装置において、対象物から得られる第1の周波数の被処理信号が供給される信号処理部と、上記第1の被処理信号に重畳して、上記信号処理部に供給される第2の周波数の故障診断用信号を出力する故障診断用信号発生部と、上記信号処理部により信号処理された信号が供給され、この供給された信号を上記第1の周波数の信号と、上記第2の周波数の信号とに分別する周波数分別部と、上記周波数分別部によって分別された第2の周波数の信号に基づき、上記信号処理部の故障を診断する故障診断部と、上記周波数分別部によって分別された第1の周波数の信号に基づき、上記対象物についての情報を抽出し処理する情報処理部とを備える。
【0011】
(2)周囲環境の変化に応じたアナログ信号を出力するセンサと、このセンサからの出力信号を信号処理するアナログ回路と、このアナログ回路の出力信号をディジタル変換するA/D変換器と、このA/D変換器によりディジタル値に変換されたセンサ信号をディジタル信号処理するディジタル回路とを有する故障診断機能付信号処理装置において、上記アナログ回路の故障を診断するための診断信号を生成し、この診断信号と上記センサ信号とを重畳して、上記アナログ回路に入力する診断信号生成回路と、上記アナログ回路からの出力信号をディジタル変換し、信号処理してセンサ信号と診断信号とに分別する分別手段と、上記分別手段により分別された診断信号を用いて上記アナログ回路と上記A/D変換器の故障を判定する故障判定手段とを備える。
【0012】
(3)好ましくは、上記(2)において、上記センサ信号と上記診断信号とが、分別手段の一定の分別範囲内となり、分別できないと判断される場合には、上記診断信号の生成および故障診断を禁止する。
【0013】
(4)また、好ましくは、上記(2)、(3)において、上記故障判定手段は、上記アナログ回路と上記A/D変換器が正常であるときの診断信号の値と比較して故障判定を行う。
【0014】
(5)また、好ましくは、上記(2)、(3)、(4)において、上記分別手段は、FFT処理によりセンサ信号と診断信号とに分別する。
【0015】
(6)また、好ましくは、上記(2)、(3)、(4)、(5)において、上記センサは、車両の前方または後側方に電波を送信し、物体からの反射波を検知し、検知した信号に応じたアナログ信号を出力する。
【0016】
(7)対象物から得られる第1の周波数範囲内の被処理信号が供給される信号処理部と、上記被処理信号に重畳して、上記信号処理部に供給され、第1の周波数範囲内の第2の周波数の故障診断用信号を出力する故障診断用信号発生部と、上記信号処理部からの出力信号に基づいて、情報処理を行うコンピュータとを備えた故障診断機能付信号処理装置の上記コンピュータの動作プログラムにおいて、上記信号処理部からの出力信号を周波数分析し、上記被処理信号が上記第2の周波数と同等の周波数を有するか否かを判断し、上記被処理信号が上記第2の周波数と同等の周波数を有するときには、故障診断用信号発生部からの故障診断用信号の発生を禁止し、上記被処理信号が上記第2の周波数と同等の周波数を有していないときには、故障診断用信号発生部から故障診断用信号を発生させ、上記信号処理部からの出力信号を周波数分析し、上記故障診断用信号を判別して、判別した故障診断用信号に基づいて上記信号処理部の故障を判断する。
【0017】
通常の処理信号の第1の周波数帯域の一部の周波数を、故障診断用の信号周波数(第2の周波数)とする。故障診断部は、周波数分別部からの診断信号に基づき、通常処理信号中に第2の周波数の近傍の周波数のターゲットピーク信号が検出されない場合には、故障診断用信号発生部からの故障診断用の信号を通常処理信号に重畳させる。
【0018】
故障診断部は、周波数分別部からの第2の周波数近傍の信号に基づいて、故障診断を行う。故障が検出されたときには、その旨が上位システムに伝達される。
【0019】
以上の構成により、信号処理部(被診断回路)に対して、通常の信号発生部と故障診断用信号発生部との接続切り換えが不要であり、かつ、通常の処理機能を実行しつつ診断を行うことが可能な故障診断機能付信号処理装置を実現することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
なお、以下に説明する例は、2周波CW(Continuous Wave)式ミリ波レーダのアナログ信号処理回路を用いたミリ波レーダ装置の例である。
【0021】
はじめに、図1を用いて一般的なミリ波レーダ装置の概要を説明する。
ミリ波レーダ装置1は、自車両15の前方に取り付けられている。ミリ波レーダ1は、送信制御部3を備え、この送信制御部3から2周波を切り替える変調信号が生成され、出力される。
【0022】
送信制御部3から出力された変調信号は、発振器4に供給され、発振器4には、供給された変調信号に基づいて、ミリ波帯の電磁波を生成し、送信アンテナ5を介して自車両15の前方に送信する。
【0023】
送信アンテナ5から送信されたミリ波帯の電磁波が、先行車両や路側物など(以下ターゲット6とする)に反射されると、受信アンテナ7にて受信される。受信アンテナ7に受信された反射波はミキサ8において送信波とミキシングされることにより、ミリ波帯の周波数からIF(Intermediate Frequency;中間周波数)へ周波数変換する。
【0024】
なお、センサとしては、これら、送信制御部3と、発振器4と、アンテナ5、7と、ミキサ8とを備える。
【0025】
ミキサ8のミキシングによってビート信号(センサ信号、第1の周波数の被処理信号)が取り出され、このビート信号はアナログ信号処理部9にて増幅される。アナログ信号処理部9で増幅されたビート信号は、A/D変換器10によりディジタル信号に変換され、FFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)処理部11にてFFT処理され、ターゲットピークが得られる。なお、アナログ信号処理部(アナログ回路)9、A/D変換器10およびFFT処理部11の詳細な処理内容は後述する。
【0026】
なお、アナログ信号処理部9と、A/D変換器10とが被処理信号が供給される信号処理部に相当する。
【0027】
FFT処理部11で得られたターゲットピークは、ターゲット処理部(情報処理部)12にて信号処理され、相対速度、距離および方位角度(以下、ターゲット情報と呼ぶ)が算出される。
【0028】
ターゲット処理部12で得られたターゲット情報は、通信ドライバ13を介してACC(Adaptive Cruise Control)制御ユニットや車間距離警報ユニットなどの上位システム14に伝達され、車両制御やドライバーへの警報制御等に用いられる。
【0029】
次に、図2および図3を用いてアナログ信号処理部9、A/D変換器10およびFFT処理部11の詳細な処理内容について説明する。
【0030】
図2は、アナログ信号処理部9の内部構成図である。
図2において、アナログ信号処理部9は、プリアンプ部16と、DCサーボ部17と、復調部19と、S/H(Sample & Hold)部20と、2次アンプ部21とを備えている。
【0031】
ミキサ8から、アナログ処理部9に入力されるビート信号は、プリアンプ部16で増幅される。DCサーボ部17は、プリアンプ部16の出力信号を、プリアンブ16の入力端にフィードバックしており、ビート信号のDCオフセットをキャンセルする働きをする。
【0032】
プリアンプ部16で増幅された信号には、送信アンテナ5からの送信時に変調された二つの送信周波数(CF1、CF2)に対応した位相の異なるビート信号(F1、F2)が重畳されている。このため、プリアンプ部16で増幅された信号は、復調部19にて復調される。
【0033】
復調部19で復調された二種のビート信号(F1、F2)は、S/H部20にてサンプルホールドされ、それぞれ、2次アンプ部21で再度増幅された後に、A/D変換器10へと出力される。
【0034】
図3は、A/D変換器10及びFFT処理部11の動作を説明するための波形図である。
図3の(a)は、2次アンプ部21で増幅されたビート信号22の波形を示し、縦軸は信号強度、横軸は時間を表す。ビート信号22はA/D変換器10において、A/Dサンプリング周波数Fs[Hz](A/Dサンプル周期T[s]=1/Fs)でサンプリングされ、図3の(b)に示すようなサンプルデータ23が得られる(図3の(b)も(a)と同様に縦軸は信号強度、横軸は時間を表す)。
【0035】
A/D変換器10によりサンプリングされたデータは、FFT処理部11にて、FFTサンプル点数Nを1フレームとしてFFT処理することにより、図3の(c)に示すような、Fs/2[Hz]を周波数上限としたビート信号の周波数スペクトラム24が得られる。なお、図3の(c)は、縦軸は信号強度、横軸は周波数を表す。
【0036】
本発明の一実施形態は、上述したミリ波レーダ装置に適用した場合の例であり、このミリ波レーダ装置には、FFT処理部11が、予め備えられているところに着目し、追加すべき付属部分を最小限として、故障診断機能付信号処理装置を実現するものである。
【0037】
次に、本発明の故障診断機能付信号処理装置の一実施形態を説明する。
図4は、本発明の一実施形態の概略構成図である。なお、図1に示した部分と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】
図4において、テストトーン装置2は、テストトーン信号生成部(第2の周波数の故障診断用信号発生部又は診断信号生成回路)25と、テストトーンピーク判断部26とを備えている。図5は、テストトーン信号生成部25から出力されるテストトーン信号の波形と、FFT処理部(周波数分別部)11から出力される信号波形とを示す図である。
テストトーン信号生成部25は、図5の(a)に示す周波数Ftt[Hz]、信号強度A[V]、デューティ比50%の矩形波のテストトーン信号27を生成し、アナログ信号処理部9に供給する。このアナログ信号処理部9には、ミキサ8から出力されたビート信号(通常処理信号)も供給されている。
【0039】
なお、この例においては、アナログ信号処理部9の合計ゲインをG、FFT処理部11の上限信号レベルをSthとすると、Ftt<Fs/2、G×A<Sthとなるように設定されているものとする。
【0040】
テストトーン信号27は、アナログ信号処理部9のプリアンプ部16の入力にビート信号と重畳され、プリアンプ部16、復調部19、S/H部20および2次アンプ部21、A/D変換器10を介してFFT処理部11に供給される。
【0041】
FFT処理部11においては、ビート信号に含まれる周波数の信号に重畳した周波数Fttのテストトーン信号が得られる。つまり、図5の(b)に示すように、ビート信号に重畳されたテストトーンピーク28が得られる。
【0042】
テストトーンピーク判断部(故障診断部)26は、FFT処理部11からテストトーンピーク28の周波数Fttおよび信号強度Sttの値を受け取り、これらの値が所定の範囲内にあるか否かを判断する。そして、周波数Fttおよび信号強度Sttの値が所定の範囲内に無ければ、アナログ信号処理部9に何らかの故障があるとして、通信ドライバ13を通してその情報を上位システム14に伝達する。
【0043】
ただし、故障判断は常時行う必要はないため、故障判断をする期間をTt[s]、間隔をDt[s]として、間欠的に故障判断を行う。また、ターゲットピークがテストトーン周波数Fttと重ならないようにするため、ターゲットピーク信号の周波数FtがFt=Fth±ΔFth1(一定の分別範囲内)に存在するか否かを判断し、存在する場合は、テストトーンピーク判断部26は、テストトーン信号生成部25にテストトーン信号27の出力開始指示を行わず、故障判断をしないようにしている。
ここで、Ftはターゲット周波数、Fthはテストトーン信号の基準となる周波数、ΔFth1は混入周波数しきい値である。
【0044】
また、何らかの理由でFFTスペクトラムのノイズフロアNttが上昇した場合、テストトーンピークがノイズフロアNttに埋もれ、アナログ信号処理部9に故障がない場合でも故障と判断される場合がある。
【0045】
これを避けるため、テストトーンピーク判断部26は、ノイズフロアNttが、あるしきい値Nthより高い場合には故障判定をしないようにしている。
【0046】
図6は、テストトーン装置2の動作フローチャートである。この図6に示した動作フローチャートに基づいて、テストトーン装置2の詳細な処理動作を説明する。
【0047】
図6において、始めに、故障判断を行う間隔Dtと期間Ttとを管理するタイマT1およびT2を初期化し、T1の計測を開始する(ステップ601)。次に、T1がDtになるまで待つ(ステップ602)。
【0048】
次に、ターゲットピークおよびノイズフロアの判定を行う(ステップ603、ステップ604)。ステップ603、604のどちらか一方でも、故障判断を行わない条件を満たした場合、つまり、Ftt±ΔFth1にターゲットピークが存在する場合、又はNtt>Nthの場合は、ステップ601に戻る。
【0049】
ステップ603及び604において、いずれのステップにおいても、正常であった場合、つまり、Fth±ΔFth1にターゲットピークが存在せず、かつ、Ntt>Nthではない場合は、テストトーンピーク判断部26は、テストトーン信号生成部25に信号出力開始を指示し、タイマーをスタートさせて、信号出力からの時間を監視するためのタイマT2をスタートさせ、このT2の計測を開始する(ステップ605)。
【0050】
そして、ステップ606において、タイマT2の計時値が故障診断期間Ttより大か否かを判断し、大ではないときはステップ607に進む。
【0051】
次に、ステップ607において、テストトーンピーク判断部26は、計測したテストトーンピーク28のテストトーン周波数Fttおよび信号強度Sttが、故障判定基準(アナログ信号処理部9と、A/D変換器10とが正常である場合の診断信号の値の範囲)を満たすかどうかをチェックする(ステップ607)。
【0052】
ステップ607において、故障判定基準を満たさない場合、つまり、故障が発生していないと判断できる場合(Ftt=Fth±ΔFth2、Stt=Sth±ΔSth(dB))は、ステップ606に戻る。ここで、Sthは信号強度Sttの許容基準値、±ΔSthは信号強度Sttの許容変動幅である。
【0053】
ステップ606において、タイマT2の計時値が故障診断期間Ttより大のときはステップ609に進み、テストトーンエラーフラグをクリアし、ステップ601に戻る。このとき、テストトーン信号生成部25からのテストトーン信号の生成が停止される。
【0054】
ステップ607において、故障判定基準を満たす場合は、故障発生と判断し、ステップ608でテストトーンエラーフラグを出力し、上位システム14に故障情報を伝達した後601に戻る。このとき、テストトーン信号生成部25からのテストトーン信号の生成が停止される。
【0055】
以上のように、本発明の一実施形態によれば、通常の処理信号の周波数帯域0〜Fs/2の一部の周波数Fttを故障診断用の信号周波数とし、この故障診断用の信号を通常処理の信号に重畳させる。そして、被診断回路であるアナログ処理部9を通過した通常処理信号及び故障診断用信号をA/D変換器10を介してFFT処理部11に供給し、周波数スペクトラムを得て、故障診断用の信号と通常処理用の信号とを分別する。この分別した故障診断用信号の基づいて、故障診断を行う。、故障の判定は、アナログ信号処理部9とA/D変換器10が正常であるときの診断信号の値と比較することで行うことができる。
【0056】
また、故障診断用信号を通常処理信号に重畳する場合には、通常処理信号が故障診断用信号の周波数付近(Fth±ΔFth1)となるときがあるため、このときには、故障診断信号を発生させないため、通常処理信号を処理する機能が損なわれることが回避される。
【0057】
したがって、被診断回路に対して通常の信号発生部と故障診断用信号発生部との接続切り換えが不要であり、かつ、通常の処理機能を実行しつつ、被診断回路(アナログ信号処理部9、A/D変換器10)の診断を行うことが可能な故障診断機能付信号処理装置を実現することができる。
【0058】
つまり、図4において、ミキサ8とアナログ信号処理部9との間に、ミキサ8からの信号と、テストトーン信号生成部25からの信号とのいずれかをアナログ信号処理部9に入力させるかの切り換え手段が不要であり、この切り換え手段の切り換え動作タイミングを制御するためのソフトウエアも不要である。
【0059】
そして、通常の処理信号と故障診断用信号とを重畳させることができるので、通常の処理機能を実行しつつ診断を行うことが可能となる。
【0060】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更又は変形を行うことができる。
【0061】
例えば、上記実施形態では信号の分別手段にFFT処理を用いたが、通常動作時の信号と診断信号とが分別可能であれば、他の信号処理手段でもよい。
【0062】
また、上記実施形態では、本発明をミリ波レーダに適用したが、本発明に必要な要素が揃っていれば、レーダに限らず他の製品でも適用できる。
【0063】
例えば、工場の製造ラインにおける製品の流れを監視する装置の故障診断にも適用可能である。
【0064】
また、本発明の他の実施形態としては、次のものがある。
アナログ信号処理部9からの信号をA/D変換器10のみならず、別個設けた帯域フィルタ(Fth±(ΔFth+α))に供給し、その後、A/D変換してテストトーンピーク判断部26に供給する。さらに、A/D変換器10からの信号をFFT処理部11のみならず、テストトーンピーク判断部26に供給する。
【0065】
そして、テストトーンピーク判断部26は、A/D変換器10からの信号に基づいて、ターゲットピーク信号の周波数FtがFt=Fth±ΔFth1に存在するか否か及びノイズフロアが所定値以下か否かを判断する。FtがFth±ΔFth1に存在しない場合に、テストトーン信号を発生させ、上記別個設けた帯域フィルタからの診断信号に基づいて、故障診断を行う。
【0066】
なお、この場合、FFT処理部11からの信号は、テストトーンピーク判断部26への供給は、不要である。
【0067】
なお、図4において、FFT処理部11と、ターゲット処理部12と、テストトーンピーク判断部26とは、マイクロプロセッサ(コンピュータ(ディジタル回路))により、構成することが可能である。
【0068】
この場合、コンピュータの動作を行うための動作プログラムが考えられる。
つまり、対象物から得られる第1の周波数範囲内の被処理信号が供給される信号処理部9と、被処理信号に重畳して、信号処理部9に供給され、第1の周波数範囲内の第2の周波数の故障診断用信号を出力する故障診断用信号発生部25と、信号処理部9からの出力信号に基づいて、情報処理を行うコンピュータとを備えた故障診断機能付信号処理装置のコンピュータの動作プログラムである。
【0069】
この動作プログラムは、信号処理部9からの出力信号を周波数分析し、被処理信号(ミキサ8からの出力信号)が第2の周波数と同等の周波数を有するか否かを判断し、被処理信号が第2の周波数と同等の周波数を有するときには、故障診断用信号発生部25からの故障診断用信号の発生を禁止する。
【0070】
そして、被処理信号が第2の周波数と同等の周波数を有していないときには、故障診断用信号発生部25から故障診断用信号を発生させ、信号処理部9からの出力信号を周波数分析し、故障診断用信号を判別する。判別した故障診断用信号に基づいて、信号処理部9の故障を判断する。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、被診断回路に対して通常の信号発生部と故障診断用信号発生部との接続切り換えが不要であり、かつ、通常の処理機能を実行しつつ診断を行うことが可能な故障診断機能付信号処理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なミリ波レーダ装置の説明図である。
【図2】ミリ波レーダ装置のアナログ信号処理部の構成図である。
【図3】A/D変換器及びFFT処理部の動作を説明するための波形図である。
【図4】本発明の一実施形態である故障診断機能付信号処理装置の概略構成図である。
【図5】テストトーン信号とテストトーンピーク信号の波形を示す図である。
【図6】本発明におけるの信号処理動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 ミリ波レーダ装置
2 テストトーン装置
3 送信制御部
4 発振器
5、7 アンテナ
6 ターゲット
8 ミキサ
9 アナログ信号処理部
10 A/D変換器
11 FFT処理部
12 ターゲット処理部
13 通信ドライバ
14 上位システム
15 自車両
16 プリアンプ部
17 DCサーボ部
19 復調部
20 S/H部
21 2次アンプ部
25 テストトーン信号生成部
26 テストトーンピーク判断部

Claims (7)

  1. 対象物から得られる第1の周波数の被処理信号が供給される信号処理部と、
    上記第1の被処理信号に重畳して、上記信号処理部に供給される第2の周波数の故障診断用信号を出力する故障診断用信号発生部と、
    上記信号処理部により信号処理された信号が供給され、この供給された信号を上記第1の周波数の信号と、上記第2の周波数の信号とに分別する周波数分別部と、
    上記周波数分別部によって分別された第2の周波数の信号に基づき、上記信号処理部の故障を診断する故障診断部と、
    上記周波数分別部によって分別された第1の周波数の信号に基づき、上記対象物についての情報を抽出し処理する情報処理部と、
    を備えることを特徴とする故障診断機能付信号処理装置。
  2. 周囲環境の変化に応じたアナログ信号を出力するセンサと、このセンサからの出力信号を信号処理するアナログ回路と、このアナログ回路の出力信号をディジタル変換するA/D変換器と、このA/D変換器によりディジタル値に変換されたセンサ信号をディジタル信号処理するディジタル回路とを有する故障診断機能付信号処理装置において、
    上記アナログ回路の故障を診断するための診断信号を生成し、この診断信号と上記センサ信号とを重畳して、上記アナログ回路に入力する診断信号生成回路と、
    上記アナログ回路からの出力信号をディジタル変換し、信号処理してセンサ信号と診断信号とに分別する分別手段と、
    上記分別手段により分別された診断信号を用いて上記アナログ回路と上記A/D変換器の故障を判定する故障判定手段と、
    を備えることを特徴とする故障診断機能付信号処理装置。
  3. 請求項2記載の故障診断機能付信号処理装置において、上記センサ信号と上記診断信号とが、分別手段の一定の分別範囲内となり、分別できないと判断される場合には、上記診断信号の生成および故障診断を禁止することを特徴とする故障診断機能付信号処理装置。
  4. 請求項2又は3記載の故障診断機能付信号処理装置において、上記故障判定手段は、上記アナログ回路と上記A/D変換器が正常であるときの診断信号の値と比較して故障判定を行うことを特徴とする故障診断機能付信号処理装置。
  5. 請求項2、3又は4のうちのいずれか一項記載の故障診断機能付信号処理装置において、上記分別手段は、FFT処理によりセンサ信号と診断信号とに分別することを特徴とする故障診断機能付信号処理装置。
  6. 請求項2、3、4又は5のうちのいずれか一項記載の故障診断機能付信号処理装置において、上記センサは、車両の前方または後側方に電波を送信し、物体からの反射波を検知し、検知した信号に応じたアナログ信号を出力することを特徴とする故障診断機能付信号処理装置。
  7. 対象物から得られる第1の周波数範囲内の被処理信号が供給される信号処理部と、上記被処理信号に重畳して、上記信号処理部に供給され、第1の周波数範囲内の第2の周波数の故障診断用信号を出力する故障診断用信号発生部と、上記信号処理部からの出力信号に基づいて、情報処理を行うコンピュータとを備えた故障診断機能付信号処理装置の上記コンピュータの動作プログラムにおいて、
    上記信号処理部からの出力信号を周波数分析し、上記被処理信号が上記第2の周波数と同等の周波数を有するか否かを判断し、
    上記被処理信号が上記第2の周波数と同等の周波数を有するときには、故障診断用信号発生部からの故障診断用信号の発生を禁止し、
    上記被処理信号が上記第2の周波数と同等の周波数を有していないときには、故障診断用信号発生部から故障診断用信号を発生させ、
    上記信号処理部からの出力信号を周波数分析し、上記故障診断用信号を判別して、判別した故障診断用信号に基づいて、上記信号処理部の故障を判断することを特徴とする故障診断機能付信号処理装置のコンピュータ動作プログラム。
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