JP2004171394A - 搬送先自動選択装置、搬送先自動選択システム、傷病者データベース生成装置、傷病者データベース検索装置並びに移動体 - Google Patents

搬送先自動選択装置、搬送先自動選択システム、傷病者データベース生成装置、傷病者データベース検索装置並びに移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】傷病者に関する情報や撮像画像を複数の救急病院に略同時に配信して、傷病者の受け入れ可否情報を、消防本部、災害救急センター、又は救急救命士等の救急隊員側で受信することによって、傷病者の搬送先を早急に決定することが可能な搬送先自動選択装置、搬送先自動選択システム、傷病者データベース生成装置、傷病者データベース検索装置、並びに移動体を提供すること。
【解決手段】傷病者を撮像して症状画像を取得する撮像手段350と、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段(メモリ381)と、取得した症状画像を複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する送信手段(送受信手段368)とを備えた。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、傷病者等を救急病院に搬送する際に用いる搬送先自動選択装置、傷病者データベース生成装置、傷病者データベース検索装置並びに移動体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、救急車両を用いて傷病者を搬送する際には、傷病者の疾患の状態に応じて緊急車両に搭乗している救急救命士等が携帯電話等の無線通話機を用いて1乃至複数の病院に1軒1軒順番に連絡し、病院の空き状況や病院の受け入れ態勢を順番に確認した後に傷病者の受け入れ先の病院を決定して、その決定した病院に傷病者を搬送していた。
【0003】
具体的には、先ず通報者からの消防本部に対して119番通報がなされる。消防本部では、通報者から得た情報に基づいて最寄の消防署に対して出動指令が出されて救急車両が出動し、現場に到着する。
【0004】
救急車両に搭乗している救急救命士や救急隊員は傷病者に対して応急処置を実施するとともに、無線通話機を用いて1乃至複数の救急病院と連絡をとって傷病者の容体や現場の状況を報告する。そしてこれらの救急病院に対して別々に傷病者の受け入れ可否を問い合わせして、傷病者の搬送先救急病院を探していた。
【0005】
搬送先の救急病院が決定すると、救急隊員は当該救急病院までの最適ルートを探して緊急車両を急行させる。一方救急救命士は、傷病者の生体情報を搬送先の救急病院に無線通話機を用いて通知し、救急病院の医師の指示を仰いで傷病者に手当てを実施していた。その後に救急車両に同乗している傷病者は所定の所定の病院に搬送され、救急病院に受け渡される。傷病者の受け渡しが終了すると緊急車両は消防署に帰署し、救急救命士又は救急隊員は報告書補の作成を行う。
【0006】
また従来から、生体データを測定し、かつ、画面表示するとともに生体データを外部装置に送出するための接続部を備える第1のモニタと、前記第1のモニタから生体のデータを無線送信する救急用通信装置と、前記救急用送信装置から無線送信された生体データを受信する受信手段と、前記第1のモニタの生体データが入力される側面が外部に向くようにされつつほぼ全体が挿入装着される装着部と、前記装着部内に設けられ前記第1のモニタが前記装着部に挿入装着された際に前記第1のモニタの接続部と接続される本体接続部とを有し、前記装着部を通じて受け取った生体データを少なくとも画面表示する第2のモニタとを備え、前記第1のモニタが生体データを測定する際の操作を含む操作を行う本体操作手段を前記第2のモニタに設け、前記第1のモニタを前記第2のモニタに装着した後は、前記本体側操作手段の操作によって画面表示の操作を行うとともに、この操作による制御データを第1のモニタに送出することが可能な救急モニタシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また従来から、救急医療用の端末装置が医療機関に配置された中央指令装置との間で情報伝達を行うための救急医療システムにおいて、前記端末装置が、映像を撮影するための撮像手段と、視認可能な位置に配置された画像表示手段と、前記撮像手段で撮影された映像を変調して前記中央指令装置に送信するとともに、前記中央指令装置から送信された映像を受信する受信手段とを備えた救急医療システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
また従来から、自分の車両の位置を特定する自車位置推定手段と、ドライバの教示又は車載センサによって事故を認識する事故認識手段と、警察署や消防署等の各対応部署に事故の種類や自車位置やドライバの状態等を連絡する外部通報手段と、事故発生地点周辺の車両あるいは歩行者に事故があったことを知らせて救援を求めたり注意を促す周辺向け事故報知手段と、搭乗者の被害状況を検知する搭乗者被害認識手段と、搭乗者被害認識手段の認識結果に基づき搭乗者への応急処置や延命処置を施す応急処置手段とを備えたことを特徴とする自動車事故緊急対応装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0009】
また従来から、PHSを用いた患者の救急処理のためのPHSシステムにおいて、該PHSシステムは、それぞれが無線ゾーンを形成する複数の基地局と、該複数の基地局の内から最も電波状態の良好な基地局を選択して患者である利用者の通信端末として前記PHSを使用する移動局とからなるサブシステムと、該サブシステムを制御する中央呼処理装置とから構成され、前記移動局は、前記患者が携帯する携帯生命維持装置による前記患者の異常検出時に前記中央呼処理装置に対し緊急用の識別コードを送信する手段を備え、前記中央呼処理装置は、前記各移動局に設定された前記識別コードを管理し、前記緊急用の識別コードが、どの前記移動局に設定された識別コードであるかをチェックする識別コード解析部と、前記複数の基地局に対応する位置登録エリアと前記移動局を変換するテーブルをもち、前記患者である利用者がいる前記移動局の位置の解析を行う利用者位置解析部と、消防署又は医療機関の位置が登録されている医療機関登録メモリー部と、前記患者から一番近い前記消防署又は医療機関を選択する医療機関選択部と、前記消防署又は医療機関に対し発呼を行い前記患者の位置を伝え、救急車の要請を行う呼処理部とを備えた患者の救急処理のためのPHSシステムが知られている(例えば特許文献4参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開平8−126616号公報 (第1−3ページ、第1図)
【特許文献2】
特開2000−237148号公報 (第1−3ページ、第1図)
【特許文献3】
特開2000−99867号公報 (第1−3ページ、第1図)
【特許文献4】
特開平9−200380号公報 (第1−3ページ、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の救急車両を用いて傷病者を搬送する方法では、傷病者の疾患の状態に応じて緊急車両に搭乗している救急救命士等が携帯電話等の無線通話機を用いて1乃至複数の病院に1軒1軒順番に連絡し、病院の空き状況や病院の受け入れ態勢を順番に確認した後に傷病者の受け入れ先の病院を決定していたために、救急病院を探して決定するまでに時間がかかりすぎるという不具合を生じていた。
【0012】
従来から、およそ1軒の救急病院に対して受け入れ状況の問い合わせを行うのに約7分程度必要と言われている。したがって、数軒の救急病院に対して受け入れ可否の問い合わせを行うと、傷病者の搬入までに1時間程度の時間の経過は珍しくないという状況であった。
【0013】
特に交通事故などで多く発生する重症外傷では、受傷から決定的治療(手術)を開始するまでの時間が1時間を超えるか否かで生死が分かれる場合が多い。そのことから受傷からの1時間をゴールデンアワーとも呼ばれている。
【0014】
ロード・アンド・ゴーの思想では、傷病者に対して決められた観察を2分以内で行い、生命が脅かされる可能性があると判断した場合にはなすべく必須処置を行い、5分以内に現場を出発して、生命に関係の無い観察や処置は全て省略することとしている。
【0015】
ところが従来の傷病者搬送方法では、緊急車両に搭乗している救急救命士等が傷病者の疾患の状態に応じて病院に連絡し、病院の受け入れ態勢を確認していたために、緊急を要する傷病者の搬送に際して受け入れ先の病院を即座に探し出すことができずに、傷病者を受け入れ可能な救急病院に到着するのが遅れてしまうという不具合を生じていた。
【0016】
また、他方の医師としても、救急無線や携帯電話による音声と生体データのみでは、傷病者や疾病者の容態を完全に把握できないため、気管内送管やカウンタショックなどの高度な処置を医師でもない救急救命士に責任をもって指示できず、救急病院側からは「ともかく、連れて来て欲しい」といった要求を受けることになりがちであるという不具合を生じていた。
【0017】
また、実際の応急処置の記録が救急隊員の書面報告のみであるため、救急災害時の対応マニュアルに救急現場での実際の対応が反映されずに、検証が不十分なため、医療の質を十分に確保しにくいという不具合を生じていた。
【0018】
また、救急活動の終了後に救急救命士等の隊員は報告書補の作成を行うのであるが、従来の救急活動に対する報告書記録は文書からなる書面であったために、将来再度発生するであろう災害に備えた緊急災害時の対応マニュアルに、実際経験した対応が詳しく反映されず、将来発生し得る救急救命措置に反映されないという不具合を生じていた。
【0019】
また、特許文献1に記載されている救急モニタシステムでは、第1のモニタからの生体データを救急用送信装置から無線送信しながら、第1のモニタが救急車に配置された第1のモニタよりも大型の表示画面を備えた第2のモニタに装着されるため、移動電話システムを利用して、救急患者を救急現場から救急車に収容して病院などに運ぶ際の生体データが中断することなく、病院などのモニタに無線伝送できるという効果を有するが、傷病者を撮像した画像を複数の救急病院に送信して、救急病院における受け入れ可否判断を行ったり、医師が救急救命措置に関する的確な指示を出すことができないという不具合を生じていた。
【0020】
また、特許文献2に記載されている救急医療システムでは、救急救命士が装着したヘルメットから、治療対象者の状態を音声情報で医療機関に設置された中央指令装置へリアルタイムに伝送し、また、この中央指令装置から送信された映像音声信号をヘルメットでリアルタイムで受信することが可能となっている。そのため、医師は救急救命士に対して映像情報を用いて早急かつ適切な処置を指示することができ、救急救命士は迷うことなく、早急に対処することを可能としているものの、傷病者の搬送先を早急に決定することができないという不具合を生じていた。
【0021】
また、特許文献3に記載されている自動車事故緊急対応装置では、警察や消防等に事故の有無やドライバの状態等を報知することが可能であるので迅速な被害者の救済ができる旨の記載されているものの、複数の救急病院に対して被害者の受け入れ可否の判断を求めることができないという不具合を生じていた。
【0022】
また、特許文献4に記載されている患者の救急処理のためのPHSシステムでは、患者の携帯する携帯生命維持装置(ペースメーカー等)と移動局(PS)とを連動させ、移動中の患者の緊急時に自動発呼し、緊急用の識別コードを送信し、最も近い消防車又は医療機関に回線をつなぎ、発呼者の位置を知らせ、迅速に救急処理を行うことが可能となっているが、傷病者を撮像した画像を救急病院に対して送信して、救急病院における受け入れ可否判断を行ったり、医師が救急救命措置に関する的確な指示を出すことができないという不具合を生じていた。
【0023】
そこで本発明では、傷病者等に関する情報や撮像画像を複数の救急病院に略同時に配信して傷病者の症状の程度を示し、救急病院側から傷病者等の受け入れ可否情報を、消防本部(救急災害センター)、救急救命士等の救急隊員側にて受信することによって、傷病者等の搬送先を早急に決定することが可能な搬送先自動選択装置、並びに搬送先自動選択システムを提供することを目的としている。
【0024】
また本発明は、救急現場の端末から受信した傷病者に関する複数の生体情報を用いて、同様の事件が発生した際の緊急災害時の対応データベースを自動で生成することが可能な傷病者データベース生成装置を提供することを目的としている。
【0025】
また本発明は、入力手段を介して複数の生体情報と検索を実行する旨の検索指示とを入力すると、入力した生体情報と関連付けて記録手段に記録されている事件毎の生体情報の組合せを読み出して、事件毎の生体情報の組合せ中から、検索指示とともに受信した生体情報が多く含まれる順にその事件毎の生体情報の順位を設定し、設定した順位とその事件毎の生体情報の組合せとを表示手段に表示して、利用者が緊急災害時の対応データベースから緊急災害時の対応結果を取得することが可能な傷病者データベース検索装置を提供することを目的としている。
【0026】
また本発明は、救急現場で撮像した傷病者等の症状画像を、複数の病院の通信アドレスに対して略同時に送信して、複数の救急病院に対して早急に傷病者等の受入れ可否の判断を求めることが可能な搬送先自動選択装置並びに搬送先自動選択システムを提供することを目的としている。
【0027】
また本発明は、救急現場で取得した傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の生体情報を、複数の病院の通信アドレスに対して略同時に送信して、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能な搬送先自動選択装置並びに搬送先自動選択システムを提供することを目的としている。
【0028】
また本発明は、受信した傷病者等の受入可否情報を病院の通信アドレス又は病院の名称等の識別情報と関連付けて表示して、消防本部(災害救急センター)並びに救急隊員に、傷病者等を受入れ可能な救急病院を早期に通知することが可能な搬送先自動選択装置を提供することを目的としている。
【0029】
また本発明は、受入可能情報を送信した病院の通信アドレスに対して通信接続して、救急隊員が早期に傷病者等を受入れ可能な救急病院と情報の交換を行うことが可能な搬送先自動選択装置を提供することを目的としている。また、救急隊員が救急病院の医師から救急救命措置に関する指示を取得して、傷病者等に対して適切な初期措置を施すことが可能な搬送先自動選択装置を提供することを目的としている。
【0030】
また本発明は、救急病院から傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と病院位置情報とを受信して、傷病者等を受入れ可能な救急病院の位置と救急車両の位置関係を表示し、救急隊員に傷病者等の搬送先の救急病院までの道順を的確に通知することが可能な搬送先自動選択装置を提供することを目的としている。
【0031】
また本発明は、受信した複数の病院位置情報と救急車両が存在する位置情報とをそれぞれ比較して両者の位置が近い順に病院の順位を表示手段に表示して、傷病者等を受入れ可能な複数の救急病院の中から最適な救急病院を救急隊員が選択することが可能な搬送先自動選択装置を提供することを目的としている。
【0032】
また本発明は、受信した複数の病院位置情報と救急車両の位置情報とをそれぞれ比較して、両者の位置が近い順に病院の順位を表示手段に表示して、消防本部(災害救急センター)側にて最適な救急病院を選択して救急車両に指示することが可能な搬送先自動選択装置を提供することを目的としている。
【0033】
また本発明は、傷病者等を撮像した症状画像を取得してサーバに送信する傷病者側端末と、傷病者側端末から取得した症状画像を複数の病院に対して連続して送信、又は同時に送信するサーバとを備えて、サーバ側にて複数の救急車両から傷病者等の搬送要求を取得した場合であっても、複数の救急病院に対して効率よく傷病者等の受入れ可否の判断を求めることが可能な搬送先自動選択システムを提供することを目的としている。
【0034】
また本発明は、傷病者又は保護者を病院に搬送する搬送手段を備えた移動体に、傷病者又は被保護者を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、前記取得した症状画像を複数の病院に対して同時に送信する送信手段とを備えて、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能な移動体を提供することを目的としている。
【0035】
また本発明は、取得した生体情報を複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する通信機器と、通信機器から受信した生体情報が当該病院にて対応可能な条件等(病院情報)に含まれているか否かを判断し、該判断の結果、生体情報が病院情報に含まれていると判断した場合には傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報を送信する病院端末とを設けて、救急車両側が発した傷病者の受入要求に対して早急に受入可否、又は受入可能の返答を行うことが可能な搬送先自動選択システムを提供することを目的としている。また、救急車両側や消防本部において、病院における傷病者の受入可否、又は受入可能の返答を早急に受信することが可能な搬送先自動選択システムを提供することを目的としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、傷病者等を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、取得した症状画像を複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0037】
本発明によれば、救急現場で撮像した傷病者等の症状画像を、複数の病院の通信アドレスに対して略同時に送信するようにしたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者等の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0038】
また、前記目的を達成するために請求項2に記載の発明は、前記請求項1の発明に加えて、傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、傷病者の心電図情報等の生体情報を取得する取得手段を備え、送信手段は取得した生体情報を複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信することを特徴としている。
【0039】
本発明によれば、救急現場で取得した傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の生体情報を、複数の病院の通信アドレスに対して略同時に送信するようにしたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0040】
また、前記目的を達成するために請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、傷病者の症状を音声として取得する集音手段を備え、送信手段は取得した音声の生体情報を複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信することを特徴としている。
【0041】
本発明によれば、救急現場で集音した傷病者の症状に関する音声の生体情報を、複数の病院の通信アドレスに対して略同時に送信するようにしたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0042】
また、前記目的を達成するために請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3に記載の発明に加えて、病院の通信アドレス又は病院の識別情報と当該病院において傷病者等を受け入れることが可能であるか否かを示す受入可否情報とを受信する受信手段と、受信した受入可否情報を病院の通信アドレス又は病院の識別情報と関連付けて表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0043】
本発明によれば、受信した傷病者等の受入可否情報を、病院の通信アドレス又は病院の識別情報と関連付けて表示する表示手段を備えたので、救急隊員は傷病者等を受入れ可能な救急病院を早期に知ることが可能となる。
【0044】
また、前記目的を達成するために請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3に記載の発明に加えて、病院の通信アドレスと当該病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報を受信する受信手段と、受入可能情報を送信した病院の通信アドレスに対して携帯電話回線、汎用無線通信回線又は専用無線通信回線を介して通信接続する通信手段を備えたことを特徴としている。
【0045】
本発明によれば、受入可能情報を送信した病院の通信アドレスに対して通信接続する通信手段を備えたので、救急隊員は早期に傷病者等を受入れ可能な救急病院と情報の交換を行うことが可能となり、救急病院の医師から救急救命措置に関する指示を取得して、傷病者等に対して適切な初期措置を施すことが可能となる。
【0046】
また、前記目的を達成するために請求項6に記載の発明は、現在位置を示す位置情報を取得する位置取得手段と、病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と当該受入れ可能な病院が存在する病院位置情報とを受信する受信手段と、前記受入可能情報と病院位置情報と位置情報とに基づいて両者の位置関係を表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0047】
本発明によれば、救急病院から傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と病院位置情報とを受信して、傷病者等を受入れ可能な救急病院の位置と救急車両等の位置関係を表示するようにしたので、救急隊員は傷病者等の搬送先の救急病院までの道順を的確に知ることが可能となる。
【0048】
また、前記目的を達成するために請求項7に記載の発明は、現在位置を示す位置情報を取得する位置取得手段と、病院を識別する識別情報と当該病院が存在する位置を示す病院位置情報とを関連付けて記録する記録手段と、病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と当該受入れ可能な病院の識別情報とを受信する受信手段と、前記病院の識別情報と受入可能情報とに基づいて記録手段に記録されている病院位置情報を読み出して、当該病院位置情報と位置情報とに基づいて両者の位置関係を表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0049】
本発明によれば、救急病院から傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と病院の識別情報とを受信して、傷病者等を受入れ可能な救急病院の位置と救急車両の位置関係を表示するようにしたので、救急隊員は傷病者等の搬送先の救急病院までの道順を的確に知ることが可能となる。
【0050】
また、前記目的を達成するために請求項8に記載の発明は、現在位置を示す位置情報を取得する位置取得手段と、病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と当該受入れ可能な病院が存在する病院位置情報との組合せを複数受信する受信手段と、受信した複数の病院位置情報と前記位置情報とをそれぞれ比較して両者の位置が近い順に病院の順位を設定する順位設定手段と、設定した病院の順位を表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0051】
本発明によれば、受信した複数の病院位置情報と前記位置情報とをそれぞれ比較して両者の位置が近い順に病院の順位を表示手段に表示するようにしたので、救急隊員は傷病者等を受入れ可能な複数の救急病院の中から最適な救急病院を選択することが可能となる。
【0052】
また、前記目的を達成するために請求項9に記載の発明は、傷病者等を撮像した症状画像、傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、傷病者の心電図情報、又は傷病者の症状を音声として記録した音声情報等の生体情報を取得する受信手段と、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、取得した生体情報を複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する第1の送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0053】
本発明によれば、傷病者等の生体情報を傷病者側の端末から受信して、予め記録されている複数の病院の複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する第1の送信手段とを備えたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者等の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0054】
また、前記目的を達成するために請求項10に記載の発明は、請求項9の発明に加えて、病院の通信アドレスと当該病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可否情報を受信する受信手段と、受信した受入可否情報を傷病者側の端末に送信する第2の送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0055】
本発明によれば、受信した傷病者等の受入可否情報を傷病者側の通信端末に送信するようにしたので、傷病者側の救急隊員は、傷病者等を受入れ可能な救急病院を早期に知ることが可能となる。
【0056】
また、前記目的を達成するために請求項11に記載の発明は、救急車両の現在位置を示す位置情報を救急車両側の端末から受信する第1の受信手段と、病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と当該受入れ可能な病院が存在する病院位置情報との組合せを複数受信する第2の受信手段と、前記受信した受入可能情報に基づいて複数の病院位置情報と救急車両の位置情報とをそれぞれ比較して両者の位置が近い順に順位を設定する順位設定手段と、前記設定した病院の順位を表示する表示手段、又は、前記設定した病院の順位を救急車両側の通信機器に対して送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0057】
本発明によれば、受信した複数の病院位置情報と救急車両の位置情報とをそれぞれ比較して、両者の位置が近い順に病院の順位を表示手段に表示することが可能となるので、消防本部(災害救急センター)側では最適な救急病院を選択して救急車両に指示することが可能となる。
【0058】
また、本発明によれば、受信した複数の病院位置情報と救急車両の位置情報とをそれぞれ比較して、両者の位置が近い順に病院の順位を救急車両側の通信機器に送信するようにしたので、救急車両に搭乗している救急隊員は、傷病者等を受入れ可能な複数の救急病院の中から最適な救急病院を選択することが可能となる。
【0059】
また、前記目的を達成するために請求項12に記載の発明は、傷病者等を撮像して症状画像を取得する撮像手段、及び症状画像をサーバに送信する第1の送信手段とを備えた傷病者側端末と、症状画像を傷病者側端末から取得する受信手段、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段、及び取得した症状画像を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する第2の送信手段を備えたサーバとから構成されることを特徴としている。
【0060】
本発明によれば、傷病者等を撮像して症状画像を取得してサーバに送信する傷病者側端末と、傷病者側端末から取得した症状画像を複数の病院の複数の通信アドレスに対して連続して送信、又は同時に送信するサーバとを備えたので、サーバ側では複数の救急車両から傷病者等の搬送要求を取得した場合であっても、複数の救急病院に対して効率よく傷病者等の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。
【0061】
また、前記目的を達成するために請求項13に記載の発明は、救急現場の端末から傷病者に関する複数の生体情報を受信する受信手段と、傷病者の複数の生体情報をそれぞれ関連付けて事件毎に1組の生体情報として記録する記録手段とを備えたことを特徴としている。
【0062】
本発明によれば、救急現場の端末から傷病者に関する複数の生体情報を受信して、それぞれの生体情報を関連付けて事件毎に1組の生体情報として記録するようにしたので、同様の事件が発生した際の緊急災害時の対応データベースを自動で生成することが可能となり、緊急災害時の対応マニュアルとして利用することが可能となる。
【0063】
また、前記目的を達成するために請求項14に記載の発明は、傷病者の人数、年齢、性別、症状、症状画像、音声情報、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の複数の生体情報をそれぞれ関連付けて事件毎に1組の生体情報として記録する記録手段と、複数の生体情報と検索を実行する旨の検索指示とを入力する入力手段と、複数の生体情報と検索を実行する旨の検索指示とを入力すると、入力した生体情報と関連付けて記録手段に記録されている事件毎の生体情報の組合せを読み出す生体情報取得手段と、前記読み出した事件毎の生体情報の組合せ中から、前記検索指示とともに入力した生体情報が多く含まれる順にその事件毎の生体情報の順位を設定する順位設定手段と、前記設定した順位とその事件毎の生体情報の組合せとを表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0064】
本発明によれば、傷病者の複数の生体情報をそれぞれ関連付けて事件毎に1組の生体情報として記録する記録手段と、入力手段を介して複数の生体情報と検索を実行する旨の検索指示とを入力すると、入力した生体情報と関連付けて記録手段に記録されている事件毎の生体情報の組合せを読み出して、事件毎の生体情報の組合せ中から検索指示とともに受信した生体情報が多く含まれる順にその事件毎の生体情報の順位を設定し、設定した順位とその事件毎の生体情報の組合せとを表示手段に表示するようにしたので、傷病者の生体情報と検索指示とに基づいて、緊急災害時の対応データベースから緊急災害時の対応結果を取得することが可能となる。
【0065】
また、前記目的を達成するために請求項15に記載の発明は、傷病者又は被保護者を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、前記取得した症状画像を複数の病院に対して同時に送信する送信手段と、傷病者又は保護者を病院に搬送する搬送手段とを備えたことを特徴としている。
【0066】
本発明によれば、傷病者又は保護者を病院に搬送する搬送手段を備えた移動体に、傷病者又は被保護者を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、前記取得した症状画像を複数の病院に対して同時に送信する送信手段とを備えたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0067】
また、前記目的を達成するために請求項16に記載の発明は、傷病者又は被保護者を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、取得した症状画像を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する送信手段と、傷病者又は保護者を病院に搬送する搬送手段とを備えたことを特徴としている。
【0068】
本発明によれば、傷病者又は保護者を病院に搬送する搬送手段を備えた移動体に、傷病者又は被保護者を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、取得した症状画像を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する送信手段とを備えたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0069】
また、前記目的を達成するために請求項17に記載の発明は、傷病者等を撮像した症状画像、傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、傷病者の心電図情報、傷病者の症状、又は傷病者の人数等の生体情報を取得する取得手段と、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する第1の記録手段と、取得した生体情報を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する第1の送信手段とを備えた通信機器と、生体情報を通信機器から受信する受信手段と、病院にて対応可能な専科、症状画像、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報、若しくは治療可能な症状、又は、病院における受入可能な傷病者の人数、空きベッド数、若しくは勤務している医師の情報等の病院情報を記録する第2の記録手段と、受信した生体情報が第2の記録手段に記録されている病院情報に含まれているか否かを判断する検索手段と、前記判断の結果、生体情報が病院情報に含まれていると判断した場合には傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報を送信する第2の送信手段とを備えた病院端末とから構成されることを特徴としている。
【0070】
本発明によれば、取得した生体情報を複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する通信機器と、通信機器から受信した生体情報が当該病院にて対応可能な条件等(病院情報)に含まれているか否かを判断し、該判断の結果、生体情報が病院情報に含まれていると判断した場合には傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報を送信する病院端末とを備えたので、病院側では救急車両側が発した傷病者の受入要求に対して早急に受入可否、又は受入可能の返答を行うことが可能となる。また、救急車両側や消防本部では、病院における傷病者の受入可否、又は受入可能の返答を早急に受信することが可能となる。
【0071】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0072】
図1は本発明に係る搬送先自動選択システムの構成を示す図である。
【0073】
同図に示すように、搬送先自動選択システムには、消防団員や救急救命士等が救急現場で撮像や音声入力等を行うヘッドセット端末30(搬送先自動選択装置、傷病者側端末、通信機器の機能を備えていてもよい)と、画像や心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図等の情報を表示する表示手段と通信手段とを備えた傷病者側端末40(搬送先自動選択装置、通信機器の機能を備えていてもよい)と、救急病院や医療施設等に設けられている病院端末50、50A…と、消防署等の救急車両20(移動体)を管理する消防本部又は災害救急指令センター等に設けられているサーバ90(搬送先自動選択装置、傷病者データベース生成装置、傷病者データベース検索装置の機能を備えていてもよい)と、傷病者側端末40とサーバ90とが通信を行う通信回線60と、病院端末50、50A等とサーバ90等が通信を行うインターネットや電話回線網等の通信網70とが含まれている。
【0074】
なお、ヘッドセット端末30や傷病者側端末40は、公衆回線等の無線の基地局80と通信網70を介してサーバ90や病院端末50等と通信可能に接続されていてもよい。また、ヘッドセット端末30や傷病者側端末40は、救急車両20内で使用してもよい。
【0075】
なお同図におけるヘッドセット端末30は、傷病者の血液が消防団員や救急救命士等の救急隊員の眼に飛び込むのを防止するためにゴーグルと一体に装着されている例で示してある。ヘッドセット端末30には、傷病者を撮像して症状画像を取得する撮像手段(小型のデジタルカメラ)と、救急隊員等が発する音声を集音するマイクロフォン等から構成される集音手段と、救急隊員等に音声を発して情報を通知するイヤォン等から構成される発音手段と、傷病者側端末40や直接サーバ90又は病院端末50、50A等と無線通信にて情報の送受信を行う通信手段とが設けられている。
【0076】
当該ヘッドセット端末30は、救急隊員等が装着するヘルメットと一体に構成されていてもよいし、救急隊員が装着するベルトに設けられていてもよいが、救急隊員等の眼の位置に近い位置に撮像手段が設けられていると救急隊員の視点に対して視差が少なくなるので好都合である。また、救急隊員等の眼の位置と撮像手段との位置関係が既知である場合には、撮像手段が撮像した被写体の合焦位置に基づいて自動的に撮像手段の視点を調節する自動視点調節手段を備えてもよい。
【0077】
図2は、ヘッドセット端末30の信号処理系ブロック図を示す図である。
【0078】
ヘッドセット端末30の画像処理部には、傷病者等の被写体像を受光面に結像させて光電変換し、画像信号として出力する撮像手段350(取得手段の機能を含む)と、画像サイズの変更、シャープネス補正、ガンマ補正、コントラスト補正、ホワイトバランス補正等の画像処理を行うとともにアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換する画像処理手段351とが設けられている。
【0079】
ヘッドセット端末30の音声入力部には、救急隊員等が発する音声を集音して電気信号に変換するマイクロフォン等の集音手段354と、集音手段354が集音した音声信号を増幅してフイルタ処理を行うとともに、アナログの音声信号をデジタルの音声データに変換する音声処理手段355とが設けられている。
【0080】
ヘッドセット端末30の音声出力部には、情報処理手段380等からデジタルの音声データを取得してアナログの音声信号に変換するとともに音声信号に対してフイルタ処理や増幅処理を行う発音処理手段357と、発音処理手段357から音声信号を入力して振動板を振動させて音声を発するスピーカやヘッドフォン等の発音手段356とが設けられている。
【0081】
ヘッドセット端末30には、GPS(Global Positioning System )等の位置取得手段358が備えられており、現在救急隊員が搭乗している救急車両20が現在何処に存在しているかを示す位置情報や軌跡を知ることが可能となっている。
【0082】
症状画像や音声情報、生体情報を通信によって他の電子機器(傷病者側端末40、病院端末50、50A…、サーバ90、基地局80等)と送受信するヘッドセット端末30の通信処理部には、症状画像や音声情報、生体情報等の各種情報を電波等の搬送波に乗せて送信又は受信する処理を行う送受信手段368(送信手段、受信手段)と、搬送波及び各種情報を送受信するアンテナ366とが設けられている。
【0083】
また、ヘッドセット端末30には、症状画像や音声情報、生体情報等の各種情報をJPEGやMPEGに代表される手法で圧縮制御したり、圧縮した情報を伸張展開制御する処理を行う圧縮伸張手段(図示せず)が設けられている。
【0084】
また、ヘッドセット端末30には、撮像開始ボタンや通信ボタン、送信ボタン、ファンクションスイッチ、十字キー、確定スイッチ、モード切り換えスイッチ等から構成される入力手段370(取得手段の機能を含む)が設けられている。
【0085】
またヘッドセット端末30には、撮像処理、集音処理、発音処理、通信処理その他ヘッドセット端末30全体の制御を行う情報処理手段380と、プログラム実行時の作業領域となるとともに、ヘッドセット端末30の識別情報や動作プログラム等を記録するメモリ381と、時を刻むカレンダ時計390とが設けられている。
【0086】
ヘッドセット端末30の情報処理手段380とその周辺の回路はバス399で接続されており、相互に高速な情報の伝達を行うことが可能となっている。そして情報処理手段380にて動作する処理プログラムの指示に基づいて、情報処理手段380は周辺の回路を制御することが可能となっている。
【0087】
図3は、傷病者側端末40の信号処理系ブロック図を示す図である。
【0088】
傷病者側端末40には、GPS(Global Positioning System )等の位置取得手段458が備えられており、現在救急隊員が搭乗している救急車両20が現在何処に存在しているかを示す位置情報や軌跡を知ることが可能となっている。
【0089】
症状画像や音声情報、生体情報を通信によって他の電子機器(ヘッドセット端末30、病院端末50、50A…、サーバ90、基地局80等)と送受信する傷病者側端末40の通信処理部には、症状画像や音声情報、生体情報等の各種情報を電波等の搬送波に乗せて送信又は受信する処理を行う送受信手段468(送信手段、受信手段)と、搬送波及び各種情報を送受信するアンテナ466とが設けられている。
【0090】
また、傷病者側端末40には、症状画像や音声情報等の情報をJPEGやMPEGに代表される手法で圧縮制御したり、圧縮したデータを伸張展開制御する処理を行う圧縮伸張手段(図示せず)が設けられている。
【0091】
また、傷病者側端末40には、キーボードやマウス、トラックボール、タブレット等から構成される入力手段470(取得手段の機能を含む)と、心拍数や血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図などの生体情報測定用の各種センサや傷病者に電気ショックを与える際の電極を接続するコネクタ475と、該コネクタ475から電気信号を入力してバス499に情報を出力したり情報処理手段480から取得した情報に基づいてコネクタに対して信号を出力するI/O476(取得手段の機能を含む)とが設けられている。
【0092】
また傷病者側端末40には、撮像処理、集音処理、発音処理、通信処理その他傷病者側端末40全体の制御を行う情報処理手段480と、プログラム実行時の作業領域となるメモリ481と、傷病者側端末40の識別情報や動作プログラム等を電源遮断後も記録する不揮発性メモリ483と、時を刻むカレンダ時計490とが設けられている。
【0093】
傷病者側端末40の情報処理手段480とその周辺の回路はバス499で接続されており、相互に高速な情報の伝達を行うことが可能となっている。そして情報処理手段480にて動作する処理プログラムの指示に基づいて、情報処理手段480は周辺の回路を制御することが可能となっている。
【0094】
傷病者側端末40は、パソコン等の情報処理装置であってもよいし、PDA(Personal Data Assistance)等の通信端末であっても、本発明の目的を達成することが可能である。また、傷病者側端末40は、救急救命士等の隊員が背中に背負うような構成、ベルトに装着する構成等のウェアラブルな構成としてもよいし、鞄に入れて携行可能な構成としてもよい。
【0095】
図4は、病院端末50の信号処理系ブロック図を示す図である。
【0096】
病院端末50の音声入力部には、担当の医師等が発する音声を集音して電気信号に変換するマイクロフォン等の集音手段554と、集音手段554が集音した音声信号を増幅してフイルタ処理を行うとともに、アナログの音声信号をデジタルの音声データに変換する音声処理手段555とが設けられている。
【0097】
病院端末50の音声出力部には、情報処理手段580等からデジタルの音声データを取得してアナログの音声信号に変換するとともに音声信号に対してフイルタ処理や増幅処理を行う発音処理手段557と、発音処理手段557から音声信号を入力して振動板を振動させて音声を発するスピーカやヘッドフォン等の発音手段556とが設けられている。
【0098】
症状画像や音声情報、生体情報を通信によって他の電子機器(ヘッドセット端末30、傷病者側端末40、サーバ90、基地局80等)と送受信する病院端末50の通信処理部には、症状画像や音声情報、生体情報等の各種情報を搬送波に乗せて送信又は受信する処理を行う送受信手段565(送信手段、受信手段)と、通信網70を経由して搬送波及び各種情報を送受信する通信回線564とが設けられている。
【0099】
また、病院端末50には、症状画像や音声情報、生体情報等の各種情報をJPEGやMPEGに代表される手法で圧縮制御したり、圧縮した情報を伸張展開制御する処理を行う圧縮伸張手段(図示せず)が設けられている。
【0100】
また、病院端末50には、キーボードやマウス、トラックボール、タブレット等から構成される入力手段570と、撮像処理、集音処理、発音処理、通信処理その他病院端末50全体の制御を行う情報処理手段580(検索手段)と、プログラム実行時の作業領域となるメモリ581と、病院の診療、治療、空きベッド数、受入可能な傷病者の人数、各担当医師在否情報、病院の位置情報、病院端末50の識別情報(病院名、2次救急、3次救急などの情報)、病院にて対応可能な専科、症状画像、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報、若しくは治療可能な症状、等の病院情報や、動作プログラム等の各種の情報を記録する記録手段584と、時を刻むカレンダ時計590とが設けられている。
【0101】
病院端末50の情報処理手段580とその周辺の回路はバス599で接続されており、相互に高速な情報の伝達を行うことが可能となっている。そして情報処理手段580にて動作する処理プログラムの指示に基づいて、情報処理手段580は周辺の回路を制御することが可能となっている。
【0102】
図5は、サーバ90の信号処理系ブロック図を示す図である。
【0103】
サーバ90の音声入力部には、担当の消防所員等が発する音声を集音して電気信号に変換するマイクロフォン等の集音手段954と、集音手段954が集音した音声信号を増幅してフイルタ処理を行うとともに、アナログの音声信号をデジタルの音声データに変換する音声処理手段955とが設けられている。
【0104】
サーバ90の音声出力部には、情報処理手段980等からデジタルの音声データを取得してアナログの音声信号に変換するとともに音声信号に対してフイルタ処理や増幅処理を行う発音処理手段957と、発音処理手段957から音声信号を入力して振動板を振動させて音声を発するスピーカやヘッドフォン等の発音手段956とが設けられている。
【0105】
症状画像や音声情報、生体情報を通信によって他の電子機器(ヘッドセット端末30、傷病者側端末40、病院端末50、50A…、基地局80等)と送受信するサーバ90の通信処理部には、症状画像や音声情報、生体情報等の各種情報を搬送波に乗せて送信又は受信する処理を行う送受信手段965(送信手段、受信手段、取得手段)と、通信網70、公衆回線又は消防無線を経由して搬送波及び情報を送受信する通信回線964とが設けられている。
【0106】
症状画像や音声情報、生体情報を専用の消防無線によって他の電子機器(ヘッドセット端末30、傷病者側端末40等)と送受信するサーバ90の無線通信処理部には、症状画像や音声情報、生体情報等の各種情報を搬送波に乗せて送信又は受信する処理を行う送受信手段968(送信手段、受信手段)と、搬送波及び情報を送受信するアンテナ966とが設けられている。
【0107】
サーバ90には、症状画像や音声情報、生体情報等の各種情報をJPEGやMPEGに代表される手法で圧縮制御したり、圧縮した情報を伸張展開制御する処理を行う圧縮伸張手段(図示せず)が設けられている。
【0108】
また、サーバ90には、キーボードやマウス、トラックボール、タブレット等から構成される入力手段970と、撮像処理、集音処理、発音処理、通信処理その他サーバ90全体の制御を行う情報処理手段980と、プログラム実行時の作業領域となるメモリ981と、病院の通信用アドレス、病院の受入れ可否情報、傷病者側端末40の通信アドレス、病院の位置情報、サーバ90の識別情報や動作プログラム等の各種の情報を記録する記録手段984と、時を刻むカレンダ時計990とが設けられている。
【0109】
サーバ90の情報処理手段980とその周辺の回路はバス999で接続されており、相互に高速な情報の伝達を行うことが可能となっている。そして情報処理手段980にて動作する処理プログラムの指示に基づいて、情報処理手段980は周辺の回路を制御することが可能となっている。
【0110】
図6は、搬送先自動選択システムを用いた搬送先自動選択処理の第1の実施例を示すイベントトレース図である。
【0111】
事故により傷病者が発生すると、図7に示すように消防団員又は救急救命士等の救急隊員がヘッドセット端末30を装着して傷病者の診断を開始する。そして救急隊員がヘッドセット端末30に設けられている入力手段370を介して撮像指令を入力する。なお、救急隊員は、ヘッドセット端末30を用いて症状画像を撮像する代わりに、傷病者側端末40を用いて症状画像の撮像を行って、以降の搬送先自動選択処理を実施するようにしてもよい。上記の説明では、事故により傷病者が発生した場合を想定しているが、本発明は傷病者に限定されるものではなく、子供や老人等の被保護者を対象としてもよい。
【0112】
入力手段370を介して入力された撮像指令は、バス399を介して情報処理手段380が取得する。すると情報処理手段380が実施する処理は、ステップS300「撮像開始」(以降S300のように省略して記載する)に進み、画像処理手段351に対して撮像の指示を開始する。
【0113】
撮像手段350では、撮像面に結像している被写体像を光電変換して画像信号として画像処理手段351に出力している。画像処理手段351では、取得した画像信号に対して画像サイズの変更、シャープネス補正、ガンマ補正、コントラスト補正、ホワイトバランス補正等の画像処理を行うとともにアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換して、画像(静止画又は動画)をメモリ381に一時記憶する。
【0114】
メモリ381に記憶された画像データは、情報処理手段380の指示に基づいて、所定の圧縮形式に圧縮処理した後に、送受信手段368とアンテナ366を介して他の通信機器(サーバ90、病院端末50等)に対して送信することが可能となっている。このようにして、傷病者を撮像して傷病者の症状画像を取得することが可能となっている。撮像処理が開始されると、情報処理手段380が実施する処理は次のS302「位置情報取得」の処理に進む。
【0115】
次のS302「位置情報取得」にて情報処理手段380は、位置取得手段358から現在存在する位置の情報(位置情報)を取得する処理を行う。
【0116】
次に、救急隊員から傷病者やその傷病者の症状に関する情報(重症、軽傷、裂傷、骨折、脈拍、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図等の生体情報の測定情報その他の症状に関する情報を集音手段354又はI/Oを介して取得する)を入力して、通信開始の指示を入力手段370を介して入力すると、情報処理手段380が実施する処理はS304「緊急情報発信」に進み、送受信手段368、アンテナ366、公衆回線又は消防無線等の無線通信手段を介してサーバ90に対して緊急情報を送信する処理を行う。
【0117】
ヘッドセット端末30又は傷病者側端末40から送信される緊急情報には、緊急である旨の情報のほか、当該ヘッドセット端末30又は傷病者側端末40を識別する識別情報、傷病者の人数、年齢、性別、症状、生体情報、位置情報、症状画像、音声情報等が含まれていてもよい。なお、前記音声情報は、音声そのものの情報であってもよいし、音声認識手段によって音声を文字に変換した後の文字情報であってもよい。
【0118】
一方、サーバ90の情報処理手段980では、S900「緊急情報受信?」にて、公衆回線又は消防無線等を介してヘッドセット端末30又は傷病者側端末40から緊急情報の受信を待つ処理を行っている。S900にて情報処理手段980が、送受信手段965又は968を介して緊急情報を受信したと判断した場合には、受信した緊急情報をメモリ981又は記録手段984に記録する処理を行う。
【0119】
次のS902「表示・呼出」にて情報処理手段980は、消防本部又は災害救急センターに常駐する医師が存在する場合(例えば東京、横浜、京都等の消防本部には医師常駐している場合がある)には、S900にて受信した症状画像や緊急情報に含まれる情報を、表示手段972に表示する処理を行うとともに、発音手段956から呼出し音を発する処理を行って、常駐している医師を呼び出す。このようにして、救急隊員側から症状画像が届いた際に、その旨を自動で医師に対して通知することが可能となる。
【0120】
また、発音手段956を介して直接医師を呼び出す代りに、医師が携行しているポケットベルやPHS等の端末に対して、症状画像や症状画像を受信した旨の情報等の緊急情報を送信して、緊急情報の通知や呼び出しの指示をするようにしてもよい。
【0121】
図8及び図9は、サーバ90の表示手段972に表示される緊急情報及び画像の表示例を示す図である。なお、図8は救急現場における全体状況と位置情報、日時情報等を表示している例である。また図9は、救急隊員が傷病者を診断している状況や結果、瞳孔の状態、及び心電図等の生体情報を表示手段972に表示している例を示している。
【0122】
常駐する医師は、表示手段972に表示されている情報を見ながら傷病者の症状を判断して、現場に居る救急隊員に対して映像又は音声による指示や指導を行うことが可能となっている。また、現場の救急隊員は、消防本部等に常駐している医師から音声または画像による指示を受信して、傷病者に対して適切な初期処置を行うことが可能となる。
傷病者の症状についての判断内容は、傷病者がどのような呼吸状態であるか、自力で呼吸を行っているか否か、顔色は赤みがかっているか否か、瞳孔は大きくなっているか又は小さくなっているか、目を自力で開眼しているか否か、傷口からの出血がどの程度進んでいるか、自力で体を動かせる状態か否かなどを含むものである。また、事故車両の破損状況、有害物質の流出の有無などの現場状況も有力な判断の対象となる。
【0123】
次に情報処理手段980が実施する処理は、S904「救急病院選出」の処理に進み、記録手段984に予め記録されている救急病院の存在位置情報を読み出して、事故現場のヘッドセット30又は傷病者側端末40から受信した位置情報と比較して、所定の距離以内に存在する救急病院(現場に近い救急病院)を選出する処理を行う。
【0124】
なお記録手段984に、救急病院の住所、電話番号、規模、対応可能な専科、救急病院における空きベッド数や勤務している医師の情報又は受入れ可能な患者の症状等の情報を予め救急病院側から受信して記録しておき、ヘッドセット端末30や傷病者側端末40から受信した傷病者の人数や傷病者の症状の緊急情報に応じて救急病院を選出するようにしてもよい。S904にて1乃至複数の救急病院の選出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS906「緊急情報発信」の処理に進む。
【0125】
S906にて情報処理手段980は、前記選出した1乃至複数の病院の通信アドレス(IPアドレス、DNS、電話番号等であってもよい)を記録手段984から読み出して、当該読み出した通信アドレスに対して症状画像又は生体情報を含む緊急情報を送信する処理を行う。当該緊急情報は、送受信手段965と通信回線964、通信網70を介して1乃至複数の救急病院の病院端末50、50A…の通信アドレスに対して連続して送信、又は同時にストリーミングにより一斉送信する。
【0126】
このとき、通信網70としてインターネット等の通信網を利用する場合には、当該情報はTCP(Transmission Control Protocol)を用いて送信してもよいし、UDP(User Data gram Protocol)を用いて送信するようにしてもよい。また、救急病院との間で一斉送信用の通信回線を専用に設けておき、この一斉送信用の通信回線を用いて症状画像又は生体情報を含む緊急情報をブロードキャスト送信するようにしてもよい。更にS906にて、緊急情報を送信した救急病院のリストを表示手段972に表示するようにしてもよい。
【0127】
病院端末50、50A等の情報処理手段580では、S500「緊急情報受信?」にて、公衆回線等の通信手段を介してサーバ90等から緊急情報の受信を待つ処理を行っている。S500にて情報処理手段580が、送受信手段565を介して緊急情報を受信したと判断した場合には、受信した緊急情報をメモリ581又は記録手段584に記録する処理を行う。
【0128】
次のS502「表示・呼出」にて情報処理手段580は、S500にて受信した緊急情報等を表示手段572に表示する処理を行うとともに、発音手段556から呼出し音を発する処理を行って、医師を呼び出す。また、発音手段556を介して直接医師を呼び出す代りに、医師が携行しているポケットベルやPHS等の端末に対して緊急情報を送信して、緊急情報の通知や呼び出しの指示をするようにしてもよい。このようにして、救急隊員側が発した症状画像が届いた際に、その旨を自動で医師に対して通知することが可能となる。
【0129】
表示手段572には、図8及び図9に示した緊急情報及び画像が表示される。病院の医師は、表示手段572に表示されている情報を見ながら傷病者の症状を判断して、現場に居る救急隊員に対して映像又は音声による指示や指導を行うことが可能となっている。また、現場の救急隊員は、病院の医師から音声または画像による指示を受信して、傷病者に対して適切な初期処置を行うことが可能となっている。
【0130】
次のS504「受入可能?」の判断では、病院端末50、50A…の情報処理手段580(検索手段)は、記録手段584に予め記録されている当該救急病院にて対応可能な専科、症状画像、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報、治療可能な症状、救急病院における空きベッド数、受入可能な傷病者の人数や勤務している医師の情報等の病院情報を読み出して、S500にて受信した緊急情報と比較する処理を行う。そして、受信した生体情報が、記録手段584に記録されている病院情報に含まれているか否かを判断する処理を行う。
【0131】
そして、S500にて受信した緊急情報が記録手段584から読み出した病院情報に含まれると判断した場合には、情報処理手段580が実施する処理はS506「受入可能情報送信」に進む。
【0132】
なお、S504にて、受信した生体情報が記録手段584に記録されている病院情報に含まれていると判断した場合には、情報処理手段580は緊急情報を受信した旨を、音声、光、又は振動にて、医師等の病院の者に対して通知するようにしてもよい。この通知は、病院端末50の指示に基づいて、医師等が携行しているポケットベルやPHS等の携帯端末が実施するようにしてもよい。
【0133】
またS504の判断にて、情報処理手段580が記録手段584に記録されている病院情報を読み出して傷病者の受入れ可否を判断する代わりに、病院の医師がサーバ90から送信されてきた緊急情報を見て受入可否の判断を行って、受入れが可能であると判断した場合には、病院端末50に設けられている入力手段570を介して受入れ情報を入力、又は表示手段572上に表示されている「受入」ボタンを選択して受入可能情報を入力するようにしてもよい。するとその受入可能情報は情報処理手段580がバス599を介して読み取って、傷病者の受入れが可能であると判断して次のS506の処理に進む。
【0134】
S506にて情報処理手段580は、送受信手段565及び通信回線564を介してサーバ90に対して受入可能情報又は受入可否情報と、当該病院を識別する通信アドレス又は病院名、2次救急、3次救急等の識別情報と、必要に応じて当該救急病院が存在する位置を示す病院位置情報とを送信する処理を行う。受入可能情報の送信が終了すると、情報処理手段580が実施する処理は次のS512「通信確立」に進む。
【0135】
またS504にて情報処理手段580が、S500にて受信した緊急情報の全てが記録手段584から読み出した病院情報に含まれていないと判断した場合には、情報処理手段580が実施する処理はS500に戻り、再び緊急情報の受信を待つ処理を行う。
【0136】
サーバ90では、S908「受入可能情報受信?」にて、1乃至複数の病院端末50、50A…からの受入可能情報等の受信を待つ処理を行う。1乃至複数の病院端末50、50A…から受入可能情報を受信すると、情報処理手段980は受信した受入可能情報をメモリ981又は記録手段984に記録する処理を行う。そして、必要に応じてカレンダ時計990が計数している時間を読み取って、所定の時間が経過したと判断した場合等には、情報処理手段980が実施する処理は次のS910「順位設定・送信」の処理に進む。
【0137】
S910にて情報処理手段980(順位設定手段)は、S908にて病院端末50、50A…から受信した受入可能な複数の病院が存在する複数の病院位置情報と、S900にて受信した救急現場の位置情報とをそれぞれ比較する処理を行う。そして、傷病者を受入れ可能な病院と救急現場との距離、又は傷病者搬入までの予想移動時間が短い順に、受入れ可能な病院の順位を設定する処理を行う。そして、設定した受入れ可能な病院名とその順位を、送受信手段965又は送受信手段968を介して、ヘッドセット端末30又は傷病者側端末40に送信する処理を行う。
【0138】
受入れ可能な病院名とその順位との送信が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS912「順位表示」の処理に進む。なお、受入れ可能である旨の情報を受信した救急病院に対して、その救急現場から急行するときの予想移動時間を算出する際に、VICS(Vehicle Information and Communication System )等の道路交通情報通信システムが発信する道路の混雑情報を受信して、当該混雑状況に基づいて予想移動時間を算出するようにしてもよい。
【0139】
サーバ90から受入れ可能な病院名や病院位置情報とその順位を受信したヘッドセット端末30等では、S306「順位表示」にて表示手段372に対して受入れ可能な病院名とその順位、又は受入可否情報と通信アドレス若しくは病院の識別情報とを関連付けたものを表示する処理を行う。そして次のS308「ルート表示」にて自動で情報処理手段380がメモリ381等の記録手段に記録されている救急現場周辺(現在位置周辺)の地図情報を読み出して表示し、救急現場から受入れ可能な救急病院までの最適ルートを表示手段372に併せて表示する。
【0140】
なお、このとき病院端末50からサーバ90を介して受信した病院位置情報又は、メモリ381等の記録手段に病院と関連付けて記録されている病院位置情報と、位置取得手段358等が取得した位置情報とに基づいて、両者の位置関係を表示するようにしてもよい。また、前記最適ルートの表示は、救急隊員が救急車両20の最適ルート表示を指示した後に表示手段372に表示するようにしてもよい。
【0141】
一方のサーバ90の情報処理手段980は、S912にて表示手段972に対して受入れ可能な病院名とその順位、又は受入可否情報と通信アドレス若しくは病院の識別情報とを関連付けたものを表示する処理を行う。そして、医師が入力手段970を介して緊急車両の最適ルート表示を指示すると、S914「ルート表示」にて情報処理手段980は記録手段984に記録されている地図情報を読み出して表示し、救急現場から受入れ可能な救急病院までの最適ルートを表示手段972に併せて表示する。なお、このとき病院端末50から受信した病院位置情報又は記録手段984に病院と関連付けて記録されている病院位置情報と、位置取得手段358等が取得した位置情報とに基づいて、両者の位置関係を表示するようにしてもよい。
【0142】
図10は、表示手段972又は表示手段372に表示される最適ルートの表示例である。
【0143】
同図に示すように、サーバ90の表示手段972又はヘッドセット端末30の表示手段372には、救急車両20が通行すべく最適ルートが表示されるので、消防本部又は災害救急センターに常駐する医師は、救急車両20に対して受入れ可能な救急病院までの最適ルートを指示することが可能となる。また、救急車両20に搭乗する救急隊員等は受入れ可能な救急病院までの最適ルートを容易に知ることが可能となる。
【0144】
S916にて情報処理手段980は、S910にて設定した順位に基づいて傷病者の搬送先を決定する。また、傷病者の搬送先は、S914にて表示手段972に表示した最適ルートに基づいて、医師が決定するようにしてもよい。搬送先が決定すると、傷病者の搬送先情報は、送受信手段965又は送受信手段968を介してヘッドセット端末30又は傷病者側端末40に送信される。
【0145】
そして情報処理手段980が実施する処理は、次のS918「緊急情報発信停止」に進み、搬送先の救急病院が決定したことを受けて、S906にて送信を開始した緊急情報の発信を停止する処理を行う。緊急情報の発信停止処理が終了すると、サーバ90の情報処理手段980が実施する処理はS922「終了」に進み、一連の搬送先自動選択処理を終了する。また、更に搬送先自動選択処理を継続する場合には、S900に戻り緊急情報の受信処理を行う。
【0146】
一方、ヘッドセット端末30の情報処理手段380が実施する処理は、自動で、又は救急隊員の指示等に基づいてS312「通信確立」に進み、受入可能情報を送信した病院端末50の通信アドレスに対して無線の通信を確立して通信の接続処理を行う。当該通信の確立は、ヘッドセット端末30から病院端末50側に対して携帯電話用無線通信回線や公衆回線、汎用無線通信回線等の通信手段を介してダイヤルアップ等を行ってもよいし、専用の無線通信手段を用いて通信の接続処理を行ってもよい。
【0147】
病院端末50側では、S512「通信確立」にて情報処理手段580が、送受信手段565を介して呼出し信号をヘッドセット端末30から受信すると、通信可能である旨の応答を返して、その後ヘッドセット端末30と通信を確立する処理を行う。
【0148】
双方の通信機器間で通信が確立すると、ヘッドセット端末30の情報処理手段380が実施する処理はS314「情報受信?」の処理に進み、病院端末50から音声情報等を受信するのを待つ処理を行う。
【0149】
ベッドセット端末30が病院端末50から音声等の情報を受信すると、情報処理手段380が実施する処理は次のS316「発音」に進み、受信した音声情報を所定の時間間隔で発音処理手段357に出力する。音声情報を取得した発音処理手段357は、取得した音声情報をアナログの音声データに変換して増幅し、ヘッドフォン又はスピーカ等の発音手段356に出力する。なお、音声情報を音声認識手段によって文字情報に変換した場合には、文字情報を表示手段372に表示する。
【0150】
S316にて発音処理が終了すると、S318「撮像送信」にて情報処理手段380は、撮像手段350が撮像した傷病者の症状画像を画像処理手段351から取得し、集音手段354が集音した音声を音声処理手段355から取得するとともに、必要に応じて取得した傷病者の生体情報を取得して、送受信手段368を介して病院端末50に送信する処理を行う。
【0151】
次に、情報処理手段380が実施する処理はS320「通信終了?」の判断に進み、救急隊員等から通信を終了する旨の指示を入力したか否かの判断を行っている。もし、通信を終了する旨の指示を入力していないと判断した場合には、処理はS314に戻る。
【0152】
また、救急車両20が所定の救急病院に到着するなどして、通信を終了する旨の指示を入力したと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS322「終了」に進み、ヘッドセット端末30における一連の搬送先自動選択処理を終了する。
【0153】
また病院端末50側では、S512にて双方の通信処理が確立すると、病院端末50の情報処理手段580が実施する処理はS514「情報受信?」の処理に進み、ヘッドセット端末30から傷病者の症状画像、音声、生体情報等の情報を受信するのを待つ処理を行う。
【0154】
病院端末50がベッドセット端末30から傷病者の症状画像、音声、生体情報等の情報を受信すると、情報処理手段580が実施する処理は次のS516「表示発音」に進み、先ず受信した音声情報を所定の時間間隔で発音処理手段557に出力し、更に受信した症状画像及び生体情報を表示用の画像データに変換する処理を行って、表示手段572に出力する。なお、音声情報として、音声認識手段によって文字情報に変換した情報を受信した場合には、その文字情報を表示手段572に出力する。
【0155】
前記音声情報を取得した発音処理手段557は、取得した音声情報をアナログの音声データに変換し増幅して、ヘッドフォン又はスピーカ等の発音手段556に出力する。また、症状画像や生体情報は表示手段572に表示される。
【0156】
S516にて発音処理及び表示処理が終了すると、情報処理手段580は集音手段554が集音した音声を音声処理手段555から取得し、送受信手段565を介してヘッドセット端末30に送信する処理を行う。また、音声情報を音声認識手段によって文字情報に変換して、その文字情報をヘッドセット端末30に送信するようにしてもよい。
【0157】
次に、情報処理手段580が実施する処理はS520「通信終了?」の判断に進み、病院の医師等から通信を終了する旨の指示を入力したか否かの判断を行っている。もし、通信を終了する旨の指示を入力していないと判断した場合には、処理はS514に戻る。また、救急車両20が所定の救急病院に到着するなどして、通信を終了する旨の指示を入力したと判断した場合には、情報処理手段580が実施する処理はS522「終了」に進み、病院途端末50における一連の搬送先自動選択処理を終了する。また、更に搬送先自動選択処理を継続する場合には、S500に戻り緊急情報の受信処理を行う。
【0158】
なお、上記の実施例では、救急隊員がヘッドセット端末30を操作して撮像した症状画像をサーバ90に送信して搬送先の救急病院を選択する実施例で説明したが、救急隊員はヘッドセット端末30を用いる代わりに傷病者側端末40を用いて撮像した症状画像をサーバ90に送信して、搬送先の救急病院を選択するようにしてもよい。
【0159】
図11は、搬送先自動選択システムを用いた搬送先自動選択処理の第2の実施例を示すイベントトレース図である。
【0160】
事故により傷病者が発生すると、図7に示すように救急隊員がヘッドセット端末30を装着して傷病者の診断を開始する。そして救急隊員がヘッドセット端末30に設けられている入力手段370を介して撮像指令を入力する。なお、救急隊員は、ヘッドセット端末30を用いて症状画像を撮像する代わりに、傷病者側端末40を用いて症状画像の撮像を行って以降の搬送先自動選択処理を実施するようにしてもよい。
【0161】
入力手段370を介して入力された撮像指令は、バス399を介して情報処理手段380が取得する。すると情報処理手段380が実施する処理は、ステップS330「撮像開始」に進み、画像処理手段351に対して撮像の指示を開始する。
【0162】
撮像手段350が光電変換した画像信号は画像処理手段351にて画像処理され、出力された画像データはメモリ381に一時記憶する。メモリ381に記憶された画像データは、後段の処理にて所定の圧縮形式に圧縮処理した後に、送受信手段368とアンテナ366を介して病院端末50、50A…に対して送信することが可能となっている。撮像処理が開始されると、情報処理手段380が実施する処理は次のS332「位置情報取得」の処理に進む。
【0163】
次のS332にて情報処理手段380は、位置取得手段358から現在存在する位置の情報(位置情報)を取得する処理を行う。
【0164】
次に、救急隊員から傷病者やその傷病者の症状に関する情報(重症、軽傷、裂傷、骨折、脈拍、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図等の生体情報の測定情報その他の症状に関する情報を集音手段354又はI/Oを介して入力する)を入力して、通信開始の指示を入力手段370を介して入力すると、情報処理手段380が実施する処理はS334「救急病院選出」の処理に進む。
【0165】
S334にて情報処理手段380は、メモリ381等の記録手段に予め記録されている救急病院の存在位置情報を読み出して、S332にて取得した位置情報と比較する処理を行う。そして、現在位置から所定の距離以内に存在する救急病院(現場に近い救急病院)を1乃至複数選出する処理を行う。
【0166】
なおメモリ381等の記録手段には、救急病院の住所、電話番号、規模、対応可能な専科、救急病院における空きベッド数や勤務している医師の情報又は受入れ可能な患者の症状等の情報を予め救急病院側から受信して記録しておき、救急隊員が入力した傷病者の人数や、傷病者の症状等の緊急情報に応じて救急病院を選出するようにしてもよい。S334にて1乃至複数の救急病院の選出処理が終了すると、情報処理手段380が実施する処理は次のS336「緊急情報発信」の処理に進む。
【0167】
S336にて情報処理手段380は、前記選出した1乃至複数の病院の通信アドレス(IPアドレス、DNS、電話番号等であってもよい)をメモリ381等の記録手段から読み出して、当該読み出した通信アドレスに対して症状画像又は生体情報を含む緊急情報を送信する処理を行う。当該緊急情報は、送受信手段368と基地局80、通信網70、通信回線564、564A…を介して1乃至複数の救急病院の病院端末50、50A…の通信アドレスに対して、連続して送信、又は同時にストリーミングにより一斉送信する。
【0168】
このとき、通信網70としてインターネット等の通信網を利用する場合には、当該情報はTCP(Transmission Control Protocol)を用いて送信してもよいし、UDP(User Data gram Protocol)を用いて送信するようにしてもよい。またS906にて、緊急情報を送信した救急病院のリストを表示手段372に表示するようにしてもよい。
【0169】
ヘッドセット端末30又は傷病者側端末40から送信される緊急情報には、緊急である旨の情報のほか、当該ヘッドセット端末30又は傷病者側端末40を識別する識別情報、傷病者の人数、年齢、性別、症状、生体情報、位置情報、症状画像、音声情報等が含まれていてもよい。また、音声情報は、音声認識手段によって文字情報に変換した文字情報であってもよい。
【0170】
病院端末50、50A等の情報処理手段580では、S530「緊急情報受信?」にて、公衆回線等の通信手段を介してヘッドセット端末30等から緊急情報の受信を待つ処理を行っている。S530にて情報処理手段580が、送受信手段565を介して緊急情報を受信したと判断した場合には、受信した緊急情報をメモリ581又は記録手段584に記録する処理を行う。
【0171】
次のS532「表示・呼出」にて情報処理手段580は、S530にて受信した緊急情報等を表示手段572に表示する処理を行うとともに、発音手段556から呼出し音を発する処理を行って、医師を呼び出す。また、発音手段556を介して直接医師を呼び出す代りに、医師が携行しているポケットベルやPHS等の端末に対して緊急情報等を送信して、緊急情報の通知や呼び出しの指示をするようにしてもよい。このようにして、救急隊員側から症状画像が届いた際に、その旨を自動で医師に対して通知することが可能となる。
【0172】
表示手段572には、図8及び図9に示した緊急情報及び画像が表示される。病院の医師は、表示手段572に表示されている情報を見ながら傷病者の症状を判断して、現場に居る救急隊員に対して映像又は音声による指示や指導を行うことが可能となっている。また、現場の救急隊員は、病院の医師から音声または画像による指示を受信して、傷病者に対して適切な初期処置を行うことが可能となっている。
【0173】
次のS534「受入可能?」の判断では、病院端末50、50A…の情報処理手段580(検索手段)は、記録手段584に予め記録されている当該救急病院にて対応可能な専科、症状画像、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報、治療可能な症状、救急病院における空きベッド数、受入可能な傷病者の人数や勤務している医師の情報等の病院情報を読み出して、S530にて受信した緊急情報と比較する処理を行う。そして、受信した生体情報が、記録手段584に記録されている病院情報に含まれているか否かを判断する処理を行う。
【0174】
そして、S530にて受信した緊急情報が記録手段584から読み出した病院情報に含まれると判断した場合には、情報処理手段580が実施する処理はS536「受入可能情報送信」に進む。
【0175】
なお、S534にて、受信した生体情報が記録手段584に記録されている病院情報に含まれていると判断した場合には、情報処理手段580は緊急情報を受信した旨を、音声、光、又は振動にて、医師等の病院の者に対して通知するようにしてもよい。この通知は、病院端末50の指示に基づいて、医師等が携行しているポケットベルやPHS等の携帯端末が実施するようにしてもよい。
【0176】
またS534の判断にて、情報処理手段580が記録手段584に記録されている病院情報を読み出して傷病者の受入れ可否を判断する代わりに、病院の医師がベッドセット端末30等から送信されてきた緊急情報を見て受入可否の判断を行って、受入れが可能であると判断した場合には、病院端末50に設けられている入力手段570を介して受入れ情報を入力、又は表示手段572上に表示されている「受入」ボタンを選択して受入可能情報を入力するようにしてもよい。するとその受入可能情報は情報処理手段580がバス599を介して読み取って、傷病者の受入れが可能であると判断して次のS536の処理に進む。
【0177】
S536にて情報処理手段580は、送受信手段565及び通信回線564を介してヘッドセット端末30等に対して受入可能情報又は受入可否情報と、当該病院を識別する通信アドレス又は病院名等の識別情報と、必要に応じて当該救急病院が存在する位置を示す病院位置情報とを送信する処理を行う。受入可能情報の送信が終了すると、情報処理手段580が実施する処理は次のS546「通信確立」に進む。
【0178】
またS534にて情報処理手段580が、S530にて受信した緊急情報の全てが記録手段584から読み出した病院情報に含まれていないと判断した場合には、情報処理手段580が実施する処理はS530に戻り、再び緊急情報の受信を待つ処理を行う。
【0179】
ヘッドセット端末30等では、S338「受入可能情報受信?」にて、1乃至複数の病院端末50、50A…からの受入可能情報の受信を待つ処理を行う。1乃至複数の病院端末50、50A…から受入可能情報を受信すると、情報処理手段380は受信した受入可能情報をメモリ381等の記録手段に記録する処理を行う。そして、必要に応じてカレンダ時計390が計数している時間を読み取って、所定の時間が経過したと判断した場合等には、情報処理手段380が実施する処理は次のS340「順位設定・送信」の処理に進む。
【0180】
S340にて情報処理手段380(順位設定手段)は、S338にて病院端末50、50A…から受信した受入可能な複数の病院が存在する複数の病院位置情報と、S333にて取得した救急現場の位置情報とをそれぞれ比較する処理を行う。そして、傷病者を受入れ可能な病院と救急現場との距離、又は傷病者搬入までの予想移動時間が短い順に、受入れ可能な病院の順位を設定する処理を行う。そして、設定した受入れ可能な病院名とその順位、又は受入可否情報と通信アドレス若しくは病院の識別情報とを関連付けたものを表示手段372等に表示する処理を行う。
【0181】
受入れ可能な病院名や病院位置情報とその順位との表示が終了すると、情報処理手段380が実施する処理は次のS342「ルート表示」の処理に進む。なお、受入れ可能である旨の情報を受信した救急病院に対して、その救急現場から急行するときの予想移動時間を算出する際には、上述の場合と同様にVICS(Vehicle Information and Communication System )等の道路交通情報通信システムが発信する道路の混雑情報を受信して、当該混雑状況に基づいて予想移動時間を算出するようにしてもよい。
【0182】
次のS343「ルート表示」では、自動で情報処理手段380がメモリ381等の記録手段に記録されている救急現場周辺(現在位置周辺)の地図情報を読み出して表示し、救急現場から受入れ可能な救急病院までの最適ルートを表示手段372に併せて表示する(図10参照)。なお、このとき病院端末50から受信した病院位置情報又はメモリ381等の記録手段に病院と関連付けて記録されている病院位置情報と、位置取得手段358等が取得した位置情報とに基づいて、両者の位置関係を表示するようにしてもよい。また、前記最適ルートの表示は、救急隊員が救急車両20の最適ルート表示を指示した後に表示手段372に表示するようにしてもよい。
【0183】
図10に示すように、ヘッドセット端末30の表示手段372、又は傷病者側端末40の表示手段472には、救急車両20が通行すべく最適ルートが表示されるので、救急車両20に搭乗する救急隊員は受入れ可能な救急病院までの最適ルートを容易に知ることが可能となる。
【0184】
S334にて情報処理手段380は、S340にて設定した順位に基づいて傷病者の搬送先を決定する。また、傷病者の搬送先は、S340にて表示手段372等に表示した最適ルートに基づいて、救急隊員が決定するようにしてもよい。搬送先が決定すると、搬送先の救急病院が決定したことを受けて、S336にて送信を開始した緊急情報の発信を停止する処理を行う。緊急情報の発信停止処理が終了すると、ヘッドセット端末30等の情報処理手段380が実施する処理は自動で、又は救急隊員の指示等に基づいてS346「通信確立」に進み、受入可能情報を送信した病院端末50の通信アドレスに対して無線の通信を確立して通信を接続する処理を行う。当該通信の確立は、ヘッドセット端末30から病院端末50側に対して携帯電話用無線通信回線や公衆回線、汎用無線通信回線等の通信手段を介してダイヤルアップ等を行ってもよいし、専用の無線通信手段を用いて通信を接続するようにしてもよい。
【0185】
病院端末50側では、S546「通信確立」にて情報処理手段580が、送受信手段565を介して呼出し信号をヘッドセット端末30から受信すると、通信可能である旨の応答を返して、その後ヘッドセット端末30と通信を確立する処理を行う。
【0186】
双方の通信機器間で通信が確立すると、ヘッドセット端末30の情報処理手段380が実施する処理はS348「情報受信?」の処理に進み、病院端末50から音声情報等を受信するのを待つ処理を行う。
【0187】
ベッドセット端末30が病院端末50から音声等の情報を受信すると、情報処理手段380が実施する処理は次のS350「発音」に進み、受信した音声情報を所定の時間間隔で発音処理手段357に出力する。音声情報を取得した発音処理手段357は、取得した音声情報をアナログの音声データに変換して増幅し、ヘッドフォン又はスピーカ等の発音手段356に出力する。
【0188】
S350にて発音処理が終了すると、情報処理手段380はS352「撮像送信」にて、撮像手段350が撮像した傷病者の症状画像を画像処理手段351から取得し、集音手段354が集音した音声を音声処理手段355から取得するとともに、必要に応じて取得した傷病者の生体情報を取得して、送受信手段368を介して病院端末50に送信する処理を行う。
【0189】
次に、情報処理手段380が実施する処理はS354「通信終了?」の判断に進み、救急隊員等から通信を終了する旨の指示を入力したか否かの判断を行っている。もし、通信を終了する旨の指示を入力していないと判断した場合には、処理はS348に戻る。
【0190】
また、救急車両20が所定の救急病院に到着するなどして、通信を終了する旨の指示を入力したと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS356「終了」に進み、ヘッドセット端末30における一連の搬送先自動選択処理を終了する。
【0191】
また病院端末50側では、S546にて双方の通信処理が確立すると、病院端末50の情報処理手段580が実施する処理はS548「情報受信?」の処理に進み、ヘッドセット端末30から傷病者の症状画像、音声、生体情報等の情報を受信するのを待つ処理を行う。
【0192】
病院端末50がベッドセット端末30から傷病者の症状画像、音声、生体情報等の情報を受信すると、情報処理手段580が実施する処理は次のS550「表示発音」に進み、先ず受信した音声情報を所定の時間間隔で発音処理手段557に出力し、更に受信した症状画像及び生体情報を表示用の画像データに変換する処理を行って、表示手段572に出力する。
【0193】
前記音声情報を取得した発音処理手段557は、取得した音声情報をアナログの音声データに変換し増幅して、ヘッドフォン又はスピーカ等の発音手段556に出力する。また、症状画像や生体情報は表示手段572に表示される。
【0194】
S550にて表示処理及び発音処理が終了すると、情報処理手段580は集音手段554が集音した音声を音声処理手段555から取得し、送受信手段565を介してヘッドセット端末30に送信する処理を行う。
【0195】
次に、情報処理手段580が実施する処理はS554「通信終了?」の判断に進み、病院の医師等から通信を終了する旨の指示を入力したか否かの判断を行っている。もし、通信を終了する旨の指示を入力していないと判断した場合には、処理はS548に戻る。また、救急車両20が所定の救急病院に到着するなどして、通信を終了する旨の指示を入力したと判断した場合には、情報処理手段580が実施する処理はS556「終了」に進み、病院途端末50における一連の搬送先自動選択処理を終了する。また、更に搬送先自動選択処理を継続する場合には、S530に戻り緊急情報の受信処理を行う。
【0196】
なお、上記の実施例では、救急隊員がヘッドセット端末30を操作して撮像した症状画像をサーバ90に送信して搬送先の救急病院を選択する実施例で説明したが、救急隊員はヘッドセット端末30を用いる代わりに傷病者側端末40を用いて撮像した症状画像をサーバ90に送信して、搬送先の救急病院を選択するようにしてもよい。
【0197】
以下に、本発明に係る傷病者データベース生成装置について説明する。
【0198】
図6に示すS900にて、サーバ90(傷病者データベース生成装置)が傷病者データベースを生成する場合には、図6に示すS900以降にて傷病者データベースを生成する処理を行う。
【0199】
S900にてサーバ90の情報処理手段980が、ヘッドセット端末30又は傷病者側端末40(救急現場の端末)から、送受信手段965又は送受信手段968を介して受信した緊急情報を記録手段984に記録する際に、緊急情報として受信した傷病者の人数、年齢、性別、症状、症状画像、音声情報、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の複数の生体情報をそれぞれ関連付けて、発生した事故の事件毎に1組の生体情報として記録する処理を行う。
【0200】
このように、受信した複数の生体情報をそれぞれ関連付けて、事件毎に1組の生体情報として記録手段984に記録することによって、傷病者データベースを自動で構築することが可能となる。従来は、救急活動の終了後に救急救命士等の救急隊員が状況や活動内容を文書化して報告書の形式にして作成、提出していたのであるが、本発明に係る傷病者データベースを自動で生成することによって、救急隊員の報告書作成作業を軽減することが可能となる。
【0201】
また、救急現場で取得した傷病者の人数、年齢、性別、症状、症状画像、音声情報、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の複数の生体情報を一括して事件毎に関連付けて検索容易な状態で記録することが可能となるので、救急活動の状況や結果の詳細が保存されることになる。そしてこれらの詳細な救急活動の結果は、医師側の検証によって医療の質の確保に役立てるとともに、将来発生し得る救急活動のマニュアル、緊急災害時の対応マニュアルとしてトレーニングの場などで活用することが可能となる。
【0202】
なお、上記の例では、サーバ90の記録手段984に傷病者データベースを生成する実施例で説明したが、本発明はサーバ90にて傷病者データベースを生成することに限定されるものではなく、ヘッドセット端末30のメモリ381や、傷病者側端末40の不揮発性メモリ483等の記録手段、又は病院端末50の記録手段584において傷病者データベースを生成するようにしても、本発明の目的を達成することが可能である。
【0203】
利用者が、前記傷病者データベースから救急活動の詳細を探して閲覧する場合には、以下に示す処理を行って救急活動の結果を取得することが可能となる。
【0204】
サーバ90の記録手段984には、傷病者の人数、年齢、性別、症状、症状画像、音声情報、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の複数の生体情報がそれぞれ関連付けられて事件毎に1組の生体情報として記録されている。利用者が、サーバ90に設けられている入力手段970を操作して複数の生体情報と検索を実行する旨の情報を入力すると(又は送受信手段965若しくは送受信手段968を介して他の通信機器から複数の生体情報と検索を実行する旨の情報を受信すると)、当該入力した情報は情報処理手段980がバス999を介して読み取る。
【0205】
情報処理手段980(生体情報取得手段)が前記複数の生体情報と検索を実行する旨の検索情報を入力すると、入力した生体情報と関連付けて記録手段に記録されている事件毎の生体情報の組合せを読み出す処理を行う。次に情報処理手段980(順位設定手段)は、前記読み出した事件毎の生体情報の組合せの中から、前記検索情報とともに入力した生体情報が多く含まれる順にその事件毎の生体情報の順位を設定する処理を行う。
【0206】
そして情報処理手段980は、前記設定した順位とその事件毎の生体情報の組合せの表示情報を表示手段972に出力する。すると表示手段972には、設定した順位とその事件毎の生体情報の組合せが表示されるので、利用者は緊急災害時の対応データベースから緊急災害時の対応結果を取得することが可能となる。
【0207】
なお、上記の例では、サーバ90にて傷病者データベースの検索を行う実施例で説明したが、本発明はサーバ90における検索処理に限定されるものではなく、ヘッドセット端末30や傷病者側端末40、又は病院端末50において傷病者データベースの検索を行うようにしても本発明の目的を達成することが可能である。
【0208】
【発明の効果】
以上、本発明に係る搬送先自動選択装置ならびに搬送先自動選択システムによれば、救急現場で撮像した傷病者等の症状画像を複数の病院の通信アドレスに対して略同時に送信するようにしたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者等の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0209】
また、請求項2に記載の発明によれば、救急現場で取得した傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の生体情報を、複数の病院の通信アドレスに対して略同時に送信するようにしたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0210】
また、請求項3に記載の発明によれば、救急現場で集音した傷病者の症状に関する音声の生体情報を、複数の病院の通信アドレスに対して略同時に送信するようにしたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0211】
また、請求項4に記載の発明によれば、受信した傷病者等の受入可否情報を、病院の通信アドレス又は病院の識別情報と関連付けて表示する表示手段を備えたので、救急隊員は傷病者等を受入れ可能な救急病院を早期に知ることが可能となる。
【0212】
また、請求項5に記載の発明によれば、受入可能情報を送信した病院の通信アドレスに対して通信接続する通信手段を備えたので、救急隊員は早期に傷病者等を受入れ可能な救急病院と情報の交換を行うことが可能となり、救急病院の医師から救急救命措置に関する指示を取得して、傷病者等に対して適切な初期措置を施すことが可能となる。
【0213】
また、請求項6に記載の発明によれば、救急病院から傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と病院位置情報とを受信して、傷病者等を受入れ可能な救急病院の位置と救急車両の位置関係を表示するようにしたので、救急隊員は傷病者等の搬送先の救急病院までの道順を的確に知ることが可能となる。
【0214】
また、請求項7に記載の発明によれば、救急病院から傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と病院の識別情報とを受信して、傷病者等を受入れ可能な救急病院の位置と救急車両の位置関係を表示するようにしたので、救急隊員は傷病者等の搬送先の救急病院までの道順を的確に知ることが可能となる。
【0215】
また、請求項8に記載の発明によれば、受信した複数の病院位置情報と前記位置情報とをそれぞれ比較して両者の位置が近い順に病院の順位を表示手段に表示するようにしたので、救急隊員は傷病者等を受入れ可能な複数の救急病院の中から最適な救急病院を選択することが可能となる。
【0216】
また、請求項9に記載の発明によれば、傷病者等の生体情報を傷病者側の端末から受信して、予め記録されている複数の病院の複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する第1の送信手段とを備えたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者等の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0217】
また、請求項10に記載の発明によれば、受信した傷病者等の受入可否情報を傷病者側の通信端末に送信するようにしたので、傷病者側の救急隊員は、傷病者等を受入れ可能な救急病院を早期に知ることが可能となる。
【0218】
また、請求項11に記載の発明によれば、受信した複数の病院位置情報と救急車両の位置情報とをそれぞれ比較して、両者の位置が近い順に病院の順位を表示手段に表示することが可能となるので、消防本部署側では最適な救急病院を選択して救急車両に指示することが可能となる。また、受信した複数の病院位置情報と救急車両の位置情報とをそれぞれ比較して、両者の位置が近い順に病院の順位を救急車両側の通信機器に送信するようにしたので、救急車両に搭乗している救急隊員は、傷病者等を受入れ可能な複数の救急病院の中から最適な救急病院を選択することが可能となる。
【0219】
また、請求項12に記載の発明によれば、傷病者等を撮像して症状画像を取得してサーバに送信する傷病者側端末と、傷病者側端末から取得した症状画像を複数の病院の複数の通信アドレスに対して連続して送信、又は同時に送信するサーバとを備えたので、サーバ側では複数の救急車両から傷病者等の搬送要求を取得した場合であっても、複数の救急病院に対して効率よく傷病者等の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。
【0220】
また、請求項13に記載の発明によれば、救急現場の端末から傷病者に関する複数の生体情報を受信して、それぞれの生体情報を関連付けて事件毎に1組の生体情報として記録するようにしたので、同様の事件が発生した際の緊急災害時の対応データベースを自動で生成することが可能となり、緊急災害時の対応マニュアルとして利用することが可能となる。
【0221】
また、請求項14に記載の発明によれば、傷病者の複数の生体情報をそれぞれ関連付けて事件毎に1組の生体情報として記録する記録手段と、入力手段を介して複数の生体情報と検索を実行する旨の検索指示とを入力すると、入力した生体情報と関連付けて記録手段に記録されている事件毎の生体情報の組合せを読み出して、事件毎の生体情報の組合せ中から検索指示とともに受信した生体情報が多く含まれる順にその事件毎の生体情報の順位を設定し、設定した順位とその事件毎の生体情報の組合せとを表示手段に表示するようにしたので、傷病者の生体情報と検索指示とに基づいて、緊急災害時の対応データベースから緊急災害時の対応結果を取得することが可能となる。
【0222】
また、請求項15に記載の発明によれば、傷病者又は保護者を病院に搬送する搬送手段を備えた移動体に、傷病者又は被保護者を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、前記取得した症状画像を複数の病院に対して同時に送信する送信手段とを備えたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0223】
また、請求項16に記載の発明によれば、傷病者又は保護者を病院に搬送する搬送手段を備えた移動体に、傷病者又は被保護者を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、取得した症状画像を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する送信手段とを備えたので、複数の救急病院に対して早急に傷病者の受入れ可否の判断を求めることが可能となる。また、医師が救急救命措置に関する的確な判断を早期に行うことが可能となる。
【0224】
また、請求項17に記載の発明によれば、取得した生体情報を複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する通信機器と、通信機器から受信した生体情報が当該病院にて対応可能な条件等(病院情報)に含まれていると判断した場合には傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報を送信する病院端末とを備えたので、病院側では救急車両側が発した傷病者の受入要求に対して早急に受入可否、又は受入可能の返答を行うことが可能となる。また、救急車両側や消防本部では、病院における傷病者の受入可否、又は受入可能の返答を早急に受信することが可能となる。
【0225】
また本発明に係る搬送先自動選択装置並びに搬送先自動選択システムによれば、傷病者の搬送先を早急に決定した後に、救急現場の救急救命士が担当の医師に対して傷病者に関する情報や撮像画像をタイムリーに伝送することが可能となり、当該傷病者に関する情報や撮像画像に基づいて医師が診断することによって、救急救命士に対して適切な助言や指導を行なって、救急救命士は傷病者に対して適切な処置を行うことが可能となる。更に、救急病院にて傷病者を受け入れた後に、経過や状況を把握している医師が引き続き適切な処置を施すことが可能となる。
【0226】
また、本発明に係る搬送先自動選択装置並びに搬送先自動選択システムによれば、傷病者の搬送先を決定した後に、搬送先の救急病院で待機する医師と救急救命士との間でリアルタイムな連携を取ることが可能となり、傷病者に対して適切な処置を施すことが可能となるとともに、傷病者の救命率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送先自動選択システムの構成を示す図である。
【図2】ヘッドセット端末の信号処理系ブロック図を示す図である。
【図3】傷病者側端末の信号処理系ブロック図を示す図である。
【図4】病院端末の信号処理系ブロック図を示す図である。
【図5】サーバの信号処理系ブロック図を示す図である。
【図6】搬送先自動選択システムを用いた搬送先自動選択処理の第1の実施例を示すイベントトレース図である。
【図7】消防団員又は救急救命士等の救急隊員がヘッドセット端末を装着して傷病者の診断している様子を示す図である。
【図8】サーバの表示手段に表示される緊急情報及び画像の表示例を示す図である。
【図9】サーバの表示手段に表示される緊急情報及び画像の表示例を示す図である。
【図10】表示手段に表示される最適ルートの表示例である。
【図11】搬送先自動選択システムを用いた搬送先自動選択処理の第2の実施例を示すイベントトレース図である。
【符号の説明】
20 救急車両
30 ヘッドセット端末
40 傷病者側端末
50 病院端末
60 通信回線
70 通信網
80 基地局
90 サーバ
350 撮像手段
351 画像処理手段
354 集音手段
355 音声処理手段
356 発音手段
357 発音処理手段
358 位置取得手段
366 アンテナ
368 送受信手段
370 入力手段
372 表示手段
380 情報処理手段
381 メモリ
390 カレンダ時計
399 バス
458 位置取得手段
466 アンテナ
468 送受信手段
470 入力手段
472 表示手段
475 コネクタ
476 I/O
480 情報処理手段
481 メモリ
483 不揮発性メモリ
490 カレンダ時計
499 バス
554 集音手段
555 音声処理手段
556 発音手段
557 発音処理手段
565 送受信手段
570 入力手段
572 表示手段
580 情報処理手段
581 メモリ
584 記録手段
590 カレンダ時計
599 バス
954 集音手段
955 音声処理手段
956 発音手段
957 発音処理手段
965 送受信手段
966 アンテナ
968 送受信手段
970 入力手段
972 表示手段
980 情報処理手段
981 メモリ
984 記録手段
990 カレンダ時計
999 バス

Claims (17)

  1. 傷病者等を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、
    複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、
    前記取得した症状画像を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする搬送先自動選択装置。
  2. 傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、傷病者の心電図情報等の生体情報を取得する取得手段を備え、
    前記送信手段は、前記取得した生体情報を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信することを特徴とする請求項1に記載の搬送先自動選択装置。
  3. 傷病者の症状を音声として取得する集音手段を備え、
    前記送信手段は、前記取得した音声の生体情報を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送先自動選択装置。
  4. 病院の通信アドレス又は病院の識別情報と、当該病院において傷病者等を受け入れることが可能であるか否かを示す受入可否情報とを受信する受信手段と、
    前記受信した受入可否情報を、病院の通信アドレス又は病院の識別情報と関連付けて表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の搬送先自動選択装置。
  5. 病院の通信アドレスと、当該病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報を受信する受信手段と、
    前記受入可能情報を送信した病院の通信アドレスに対して、携帯電話回線、汎用無線通信回線又は専用無線通信回線を介して通信接続する通信手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の搬送先自動選択装置。
  6. 現在位置を示す位置情報を取得する位置取得手段と、
    病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と、当該受入れ可能な病院が存在する病院位置情報とを受信する受信手段と、
    前記受入可能情報と病院位置情報と位置情報とに基づいて、両者の位置関係を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする搬送先自動選択装置。
  7. 現在位置を示す位置情報を取得する位置取得手段と、
    病院を識別する識別情報と当該病院が存在する位置を示す病院位置情報とを関連付けて記録する記録手段と、
    病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と、当該受入れ可能な病院の識別情報とを受信する受信手段と、
    前記病院の受入可能情報と識別情報に基づいて記録手段に記録されている病院位置情報を読み出して、当該病院位置情報と位置情報とに基づいて、両者の位置関係を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする搬送先自動選択装置。
  8. 現在位置を示す位置情報を取得する位置取得手段と、
    病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と、当該受入れ可能な病院が存在する病院位置情報との組合せを複数受信する受信手段と、
    前記受入可能情報に基づいて受信した複数の病院位置情報と前記位置情報とをそれぞれ比較して、両者の位置が近い順に病院の順位を設定する順位設定手段と、
    前記設定した病院の順位を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする搬送先自動選択装置。
  9. 傷病者等を撮像した症状画像、傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、傷病者の心電図情報、又は傷病者の症状を音声として記録した音声情報等の生体情報を取得する第1の受信手段と、
    複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、
    前記取得した生体情報を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する第1の送信手段と、
    を備えたことを特徴とする搬送先自動選択装置。
  10. 病院の通信アドレスと、当該病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可否情報を受信する第2の受信手段と、
    前記受信した受入可否情報を傷病者側の端末に送信する第2の送信手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項9に記載の搬送先自動選択装置。
  11. 救急車両の現在位置を示す位置情報を救急車両側の端末から受信する第1の受信手段と、
    病院において傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報と当該受入れ可能な病院が存在する病院位置情報との組合せを複数受信する第2の受信手段と、
    前記受信した受入可能情報に基づいて、複数の病院位置情報と救急車両の位置情報とをそれぞれ比較して、両者の位置が近い順に順位を設定する順位設定手段と、
    前記設定した病院の順位を表示する表示手段、又は、前記設定した病院の順位を救急車両側の通信機器に対して送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする搬送先自動選択装置。
  12. 傷病者等を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、前記症状画像をサーバに送信する第1の送信手段とを備えた傷病者側端末と、
    症状画像を傷病者側端末から取得する受信手段と、複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、前記取得した症状画像を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する第2の送信手段とを備えたサーバと、
    から構成されることを特徴とする搬送先自動選択システム。
  13. 救急現場の端末から、傷病者の人数、年齢、性別、症状、症状画像、音声情報、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の複数の生体情報を受信する受信手段と、
    前記複数の生体情報をそれぞれ関連付けて事件毎に1組の生体情報として記録する記録手段と、
    を備えたことを特徴とする傷病者データベース生成装置。
  14. 傷病者の人数、年齢、性別、症状、症状画像、音声情報、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報等の複数の生体情報をそれぞれ関連付けて事件毎に1組の生体情報として記録する記録手段と、
    複数の生体情報と検索を実行する旨の検索指示とを入力する入力手段と、
    複数の生体情報と検索を実行する旨の検索指示とを入力すると、入力した生体情報と関連付けて記録手段に記録されている事件毎の生体情報の組合せを読み出す生体情報取得手段と、
    前記読み出した事件毎の生体情報の組合せ中から、前記検索指示とともに入力した生体情報が多く含まれる順にその事件毎の生体情報の順位を設定する順位設定手段と、
    前記設定した順位とその事件毎の生体情報の組合せとを表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする傷病者データベース検索装置。
  15. 傷病者等を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、
    前記取得した症状画像を複数の病院に対して同時に送信する送信手段と、
    傷病者等を病院に搬送する搬送手段と、
    を備えたことを特徴とする移動体。
  16. 傷病者等を撮像して症状画像を取得する撮像手段と、
    複数の病院の複数の通信アドレスを記録する記録手段と、
    前記取得した症状画像を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する送信手段と、
    傷病者等を病院に搬送する搬送手段と、
    を備えたことを特徴とする移動体。
  17. 傷病者等を撮像した症状画像、傷病者の心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、傷病者の心電図情報、傷病者の症状、又は傷病者の人数等の生体情報を取得する取得手段と、
    複数の病院の複数の通信アドレスを記録する第1の記録手段と、
    前記取得した生体情報を前記複数の通信アドレスに対して連続して送信又は同時に送信する第1の送信手段と、
    を備えた通信機器と、
    生体情報を通信機器から受信する受信手段と、
    病院にて対応可能な専科、症状画像、心拍数、血圧、呼吸数、酸素飽和度、心電図情報、若しくは治療可能な症状、又は、病院における受入可能な傷病者の人数、空きベッド数、若しくは勤務している医師の情報等の病院情報を記録する第2の記録手段と、
    前記受信した生体情報が、前記記録手段に記録されている病院情報に含まれているか否かを判断する検索手段と、
    前記判断の結果、生体情報が病院情報に含まれていると判断した場合には、傷病者等を受け入れることが可能であることを示す受入可能情報を送信する第2の送信手段と、
    を備えた病院端末と、
    を備えたことを特徴とする搬送先自動選択システム。
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