JP2004171374A - 巡回記録管理方法とシステム、及びid記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、例えば、自動販売機等の機器を管理する巡回記録管理方法に関し、管理装置からの変更作業情報を、ID記録媒体を介して巡回先の機器に登録し、正常に遂行されたかを確認するようにして、低管理コストであって手間の掛からない管理方法を提供することが課題である。
【解決手段】巡回者に携帯させるID記録媒体1に変更作業の記録領域1bを設け、前記変更作業の記録領域1bを介して、管理装置3の変更作業情報と、巡回先の機器2側における変更作業情報とを入出力させて、巡回者の変更作業内容を管理する巡回記録管理方法とするものである。
【選択図】 図1
【解決手段】巡回者に携帯させるID記録媒体1に変更作業の記録領域1bを設け、前記変更作業の記録領域1bを介して、管理装置3の変更作業情報と、巡回先の機器2側における変更作業情報とを入出力させて、巡回者の変更作業内容を管理する巡回記録管理方法とするものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動販売機等の機器を管理する巡回記録管理方法とシステム、及びそれに使用されるID記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、自動販売機等の機器を巡回作業者(ルートマン)が、定められたルートに沿って巡回し、ID(identity:身分証明)番号が記録されたICカード(ID記録媒体とも言う、以下同じ)を携帯して、該ICカードによって自動販売機の電気錠を解錠して、商品交換・充填や売上金の回収を行っている。
【0003】
このように、ICカードを使用して、ICカードの登録情報と機器側の記憶部に記憶された登録情報とを比較して、一致した場合には、解錠し、更に、その時刻やID番号などを記録するようにした、巡回実績管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−49982号公報(第1頁〜第3頁、図1乃至図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、事務所の出入り口のドアや自動販売機の扉を解錠し、その時刻等を記録するだけでは、自動販売機の巡回ルートが変更された時には、その情報を管理者が直接各自動販売機を巡回して、自動販売機の登録情報を変更しなければならない。前記自動販売機等は広い管理エリアに点在するので、管理者が管理領域内における、全部の自動販売機を巡回するのは困難であって、煩わしいものである。また、巡回作業者が、定められた巡回ルートに沿って巡回したかどうか、及び、定められた作業を完全に遂行したかどうかを検証することが困難である。また、登録情報の書き換えに登録用カードを別に用意するのも、手間が掛かるものである。本発明に係る巡回記録管理方法とシステム、及びID記録媒体は、このような課題を解決するため提案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る巡回記録管理方法の要旨は、巡回者に携帯させるID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域を介して、管理装置の変更作業情報と、巡回先の機器側における変更作業情報とを入出力させて、巡回者の変更作業内容を管理することである。
【0007】
また、ID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域に管理装置のカードライターによって変更作業情報を記録し、巡回先の機器において前記変更作業情報をカードリーダーで読取らせ、当該変更作業情報に従って機器側の制御装置によって情報の登録作業又は消去作業を行い、その実行した変更作業情報を機器側のカードライターにより前記ID記録媒体の変更作業の記録領域に記録すると共に前記機器側の記憶部に記録し、前記機器から前記ID記録媒体に記録された変更作業情報を管理装置のカードリーダーで読みとることである。
【0008】
本発明に係る巡回記録管理システムの要旨は、変更作業の記録領域を設けたID記録媒体と、カードリーダーとカードライターと制御装置とを設けた巡回先の機器と、カードリーダーとカードライターと制御装置と入力装置及び表示装置を設けて成る管理装置とから少なくとも構成されていることである。
【0009】
本発明に係るID記録媒体の要旨は、巡回者に携帯させるID記録媒体には、ID番号登録領域以外に変更作業の記録領域が設けられていることである。
【0010】
本発明に係る巡回記録管理方法とシステム、及びID記録媒体によれば、巡回者である巡回作業者が、自動販売機等の機器を巡回して行くことで、自動的に、管理装置からの情報を各機器に伝達できると共に、各機器からの情報も収集することができる。
【0011】
また、巡回作業者が予定されたルートで巡回したか否かも、管理装置により把握されるようになる。このようにして、管理者は、直接、各機器を巡回することなく、ルート変更やID番号の変更等を、各機器を巡回するID記録媒体を介して行うことができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る巡回記録管理方法とシステム、及びID記録媒体について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明の巡回管理システムの全体概要は、ID番号の登録領域1a以外に、変更作業の指示や結果、若しくはルーチン作業結果を記録する、変更作業の記録領域として作業内容記録領域1bを設けてなるID記録媒体1と、カードリーダーとカードライターと制御装置とを少なくとも設けた巡回先の機器2と、カードリーダーとカードライターと制御装置と入力装置及び表示装置を設けて成る管理装置3とから少なくとも構成されている。
【0014】
前記ID記録媒体1は、非接触または非接触のカード類、タグ類であって、その登録領域1a,作業内容記録領域1bは、メモリーの一部に設けられる。なお、本発明は、磁気式カードやメモリーカード(例えば、PCカード、CF(登録商標)カード、スマートメモリー(登録商標)カード、マルチメディアカード等)であっても達成できるものである。よって、ID記録媒体1には、非接触式のIDカードの他、接触式の磁気式カード及びメモリーカードも含むものである。
【0015】
前記巡回先の機器2は、例えば、飲料物やたばこ等の自動販売機であって、図2に示すように、ID記録媒体1の情報を非接触・接触で読み取るカードリーダー2aと、同じく、書き込むカードライター2bと、制御装置2cとを備え、その他、前記制御装置2cで施錠・解錠される電気錠2dと、メモリー若しくはハードディスク等の記憶部2eを備えている。
【0016】
ID記録媒体の前記管理装置3は、図3に示すように、ID記録媒体1の情報を非接触・接触で読み取るカードリーダー3aと、同じく、書き込むカードライター3bと、記憶部3cと、制御装置3dと、情報を入力するための入力装置3eと、モニター等の表示装置3fと、情報を印字するための印刷装置3gを備えている。
【0017】
以上のような構成の巡回記録管理システムにより、ID記録媒体1としてIDカードで代表させ、このIDカードと自動販売機の機器2による巡回管理方法について図1及び図4を参照して説明する。まず、初期登録作業として、機器2には、予め専有ID番号を登録しておく。次に、ID記録媒体の管理装置3により、オペレータが入力装置3eから制御装置3dに、巡回作業者の専有ID番号(IDコード)と変更作業指示等の変更作業情報とを入力し、カードライター3bにより登録用ID記録媒体に登録する。
【0018】
そして、機器2側に前記登録用ID記録媒体を接近させて、前記専有ID番号と必要ならば変更作業情報を読み込ませて、記憶部2eにおける登録領域2fに登録する。また、巡回作業者に携帯させるID記録媒体1にも、カードライター3bにより前記専有ID番号を登録領域1aに登録し、変更作業情報を作業内容記録領域1bにおける、変更作業指示の記録領域1cに登録する。
【0019】
次に、図4に示すように、自動販売機等の機器2側の非接触ユニットにおける作業を説明すると、巡回作業者が前記ID記録媒体1を携帯して、巡回先の機器2の所定の位置(アンテナ部)に当該ID記録媒体1を接近させる(ステップ1、以下S1等と表示する)。機器2側の非接触ユニットのアンテナを介して、ID番号読取作業部のカードリーダー2aが専有ID番号を読みとる(S2)。
【0020】
機器2側の制御装置2cにより、読み込まれた専有ID番号と、記憶部2eにおける専有IDの登録領域2fに登録されている専有ID番号とを照合して、正しいID番号であるかを判断する(S3)。専有ID番号が一致せず、不正であれば作業を中止させ、警報等を発する(S4)。一致すれば、次のステップに進む。
【0021】
前記専有ID番号が一致した場合には、ID記録媒体1の変更作業指示の記録領域1cに登録された変更作業情報があるか否かを制御装置2cで判断する(S5)。該変更作業情報がない場合若しくは更新されていない場合には、電気錠2dの解錠操作に進む(S6)。また、変更作業情報がある場合、若しくは更新されている場合には、その変更作業情報をカードリーダー2aで読みとる(S7)。
【0022】
前記変更作業情報により、機器2側において変更作業を実行し、データの登録や消去の作業を行う(S8)。前記変更作業の結果を記憶部2eにおける変更作業結果記録領域に記録する(S9)とともに、ID記録媒体1の変更作業結果の記録領域1dにカードライター2bで書き込む(S10)。
この変更作業内容は、具体的には、例えば、作業を遂行した年,月,日、巡回先の機器のコード、商品の在庫数、売り上げ数、売上金、機器2に対するアクセス行為の履歴(開扉センサーのON/OFFの履歴、専有ID番号の不一致の履歴、警報の履歴等)、巡回ルート変更による更新された専有ID番号、等である。
【0023】
次に、制御装置2cにより、例えば、ソレノイドに通電させて、電気錠2dを解錠させる(S6)。そして、前記制御装置2cにより、一定時間経過後に、または、開扉作業をセンサーにより監視して解錠されたことを記憶して、前記電気錠2dを施錠待ち状態にする(S11)。
【0024】
なお、前記変更作業内容において、巡回作業者の専有ID番号を変更するものの、その実行日が数日後のことであれば、変更作業の実行のステップ(S8)に進まないで、直ちに電気錠2dの解錠へのステップ(S6)に進む。前記専有ID番号の変更の実行は、数日後に制御装置2cにより行われる。よって、専有ID番号の変更が実行された後は、旧巡回作業者が電気錠2dを解錠させようとしても不可能となる。
【0025】
更に、オプション工程として、図1及び図4に示すように、変更作業内容を実行した後に、ルーチン作業結果を、IDカードのルーチン作業結果の記録領域1eにカードライター2bで書き込む工程が設けられる。そして、記憶部2eにおけるルーチン作業結果記録領域にも書き込む(S13)。これにより、IDカードに登録された専有IDコードや変更作業情報が正しく読み込まれて、実行されたかが記録される。
【0026】
これで、巡回作業者によって、ID記録媒体1であるIDカードにより、機器2の解錠操作が完了する。ルート担当の管理者は、巡回作業者に特に意識させること無く、該巡回作業者の機器巡回作業に秘密裏に便乗して、管理者側の変更作業情報を巡回先の機器2に登録させることができるものである。
【0027】
その後、所定の巡回ルートに沿って個々の機器2の商品等を入れ替えた巡回作業者が、前記ID記録媒体1を会社に持ち帰る。会社の管理者は、前記ID記録媒体1から、管理装置3のカードリーダー3aによって、作業内容記録領域1b(変更作業結果の記録領域1dと、オプションのルーチン作業結果の記録領域1e)の変更作業結果の情報を読みとり、記憶装置3cに記憶する。
【0028】
そこで、読みとられた前記変更作業結果の情報と、管理装置3における変更作業情報とを比較して、一致しない部分があるかどうか、一致しない部分を抽出し、それをモニター等の表示装置3fに表示させ、若しくは、印刷装置3gに印刷させて、正しく作業が遂行されたかを管理者が確認する。
【0029】
このようにして、巡回作業者に携帯させるID記録媒体1に作業内容記録領域1bを設け、該作業内容記録領域1bを介して、管理装置3の変更作業情報と、巡回先の機器2側における変更作業情報とを入出力させて、巡回作業者の変更作業内容を管理するものである。
【0030】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明に係る巡回記録管理方法は、巡回者に携帯させるID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域を介して、管理装置の変更作業情報と、巡回先の機器側における変更作業情報とを入出力させて、巡回者の変更作業内容を管理する巡回記録管理方法なので、広範囲に点在する管理エリアの機器に対して、ルート担当の管理者が直接巡回することなく、巡回作業者の解錠操作により、秘密裏に変更作業指示等の情報を前記機器に登録させることができる。更に、その変更作業指示が正常に遂行されたかどうかの確認もでき、前記管理者の負担が大幅に軽減されると言う優れた効果を奏するものである。
【0031】
また、ID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域に管理装置のカードライターによって変更作業情報を記録し、巡回先の機器において前記変更作業情報をカードリーダーで読取らせ、当該変更作業情報に従って機器側の制御装置によって情報の登録作業又は消去作業を行い、その実行した変更作業情報を機器側のカードライターにより前記ID記録媒体の変更作業の記録領域に記録すると共に前記機器側の記憶部に記録し、前記機器から前記ID記録媒体に記録された変更作業情報を管理装置のカードリーダーで読みとる巡回記録管理方法により、上記と同様の作用・効果が得られる。
【0032】。
本発明に係る巡回記録管理システムは、変更作業の記録領域を設けたID記録媒体と、カードリーダーとカードライターと制御装置とを設けた巡回先の機器と、カードリーダーとカードライターと制御装置と入力装置及び表示装置を設けて成る制御装置とから少なくとも構成されているので、巡回先の機器を巡回作業者とともに巡回するID記録媒体によって、巡回作業者に知られること無く容易に管理することができるようになる。また、巡回作業が正常に遂行されたかどうかも、容易に低コストで管理することができる。
【0033】
本発明に係るID記録媒体は、巡回者に携帯させるID記録媒体には、ID番号登録領域以外に変更作業の記録領域が設けられているので、管理者が管理情報を登録することで、巡回先の機器と巡回作業者とを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巡回記録管理システムの全体の概要を示す構成図である。
【図2】巡回先の機器2の要部構成を示す説明図である。
【図3】同管理装置3の要部構成を示す説明図である。
【図4】本発明に係る巡回記録管理方法による、使用手順の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ID記録媒体、 1a ID登録領域、
1b 作業内容記録領域、 2 機器、
2a カードリーダー、 2b カードライター、
2c 制御装置、 2d 電気錠、
2e 記憶部、 3 管理装置、
3a カードリーダー、 3b カードライター、
3c 記憶装置、 3d 制御装置、
3e 入力装置、 3f 表示装置、
3g 印刷装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動販売機等の機器を管理する巡回記録管理方法とシステム、及びそれに使用されるID記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、自動販売機等の機器を巡回作業者(ルートマン)が、定められたルートに沿って巡回し、ID(identity:身分証明)番号が記録されたICカード(ID記録媒体とも言う、以下同じ)を携帯して、該ICカードによって自動販売機の電気錠を解錠して、商品交換・充填や売上金の回収を行っている。
【0003】
このように、ICカードを使用して、ICカードの登録情報と機器側の記憶部に記憶された登録情報とを比較して、一致した場合には、解錠し、更に、その時刻やID番号などを記録するようにした、巡回実績管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−49982号公報(第1頁〜第3頁、図1乃至図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、事務所の出入り口のドアや自動販売機の扉を解錠し、その時刻等を記録するだけでは、自動販売機の巡回ルートが変更された時には、その情報を管理者が直接各自動販売機を巡回して、自動販売機の登録情報を変更しなければならない。前記自動販売機等は広い管理エリアに点在するので、管理者が管理領域内における、全部の自動販売機を巡回するのは困難であって、煩わしいものである。また、巡回作業者が、定められた巡回ルートに沿って巡回したかどうか、及び、定められた作業を完全に遂行したかどうかを検証することが困難である。また、登録情報の書き換えに登録用カードを別に用意するのも、手間が掛かるものである。本発明に係る巡回記録管理方法とシステム、及びID記録媒体は、このような課題を解決するため提案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る巡回記録管理方法の要旨は、巡回者に携帯させるID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域を介して、管理装置の変更作業情報と、巡回先の機器側における変更作業情報とを入出力させて、巡回者の変更作業内容を管理することである。
【0007】
また、ID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域に管理装置のカードライターによって変更作業情報を記録し、巡回先の機器において前記変更作業情報をカードリーダーで読取らせ、当該変更作業情報に従って機器側の制御装置によって情報の登録作業又は消去作業を行い、その実行した変更作業情報を機器側のカードライターにより前記ID記録媒体の変更作業の記録領域に記録すると共に前記機器側の記憶部に記録し、前記機器から前記ID記録媒体に記録された変更作業情報を管理装置のカードリーダーで読みとることである。
【0008】
本発明に係る巡回記録管理システムの要旨は、変更作業の記録領域を設けたID記録媒体と、カードリーダーとカードライターと制御装置とを設けた巡回先の機器と、カードリーダーとカードライターと制御装置と入力装置及び表示装置を設けて成る管理装置とから少なくとも構成されていることである。
【0009】
本発明に係るID記録媒体の要旨は、巡回者に携帯させるID記録媒体には、ID番号登録領域以外に変更作業の記録領域が設けられていることである。
【0010】
本発明に係る巡回記録管理方法とシステム、及びID記録媒体によれば、巡回者である巡回作業者が、自動販売機等の機器を巡回して行くことで、自動的に、管理装置からの情報を各機器に伝達できると共に、各機器からの情報も収集することができる。
【0011】
また、巡回作業者が予定されたルートで巡回したか否かも、管理装置により把握されるようになる。このようにして、管理者は、直接、各機器を巡回することなく、ルート変更やID番号の変更等を、各機器を巡回するID記録媒体を介して行うことができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る巡回記録管理方法とシステム、及びID記録媒体について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明の巡回管理システムの全体概要は、ID番号の登録領域1a以外に、変更作業の指示や結果、若しくはルーチン作業結果を記録する、変更作業の記録領域として作業内容記録領域1bを設けてなるID記録媒体1と、カードリーダーとカードライターと制御装置とを少なくとも設けた巡回先の機器2と、カードリーダーとカードライターと制御装置と入力装置及び表示装置を設けて成る管理装置3とから少なくとも構成されている。
【0014】
前記ID記録媒体1は、非接触または非接触のカード類、タグ類であって、その登録領域1a,作業内容記録領域1bは、メモリーの一部に設けられる。なお、本発明は、磁気式カードやメモリーカード(例えば、PCカード、CF(登録商標)カード、スマートメモリー(登録商標)カード、マルチメディアカード等)であっても達成できるものである。よって、ID記録媒体1には、非接触式のIDカードの他、接触式の磁気式カード及びメモリーカードも含むものである。
【0015】
前記巡回先の機器2は、例えば、飲料物やたばこ等の自動販売機であって、図2に示すように、ID記録媒体1の情報を非接触・接触で読み取るカードリーダー2aと、同じく、書き込むカードライター2bと、制御装置2cとを備え、その他、前記制御装置2cで施錠・解錠される電気錠2dと、メモリー若しくはハードディスク等の記憶部2eを備えている。
【0016】
ID記録媒体の前記管理装置3は、図3に示すように、ID記録媒体1の情報を非接触・接触で読み取るカードリーダー3aと、同じく、書き込むカードライター3bと、記憶部3cと、制御装置3dと、情報を入力するための入力装置3eと、モニター等の表示装置3fと、情報を印字するための印刷装置3gを備えている。
【0017】
以上のような構成の巡回記録管理システムにより、ID記録媒体1としてIDカードで代表させ、このIDカードと自動販売機の機器2による巡回管理方法について図1及び図4を参照して説明する。まず、初期登録作業として、機器2には、予め専有ID番号を登録しておく。次に、ID記録媒体の管理装置3により、オペレータが入力装置3eから制御装置3dに、巡回作業者の専有ID番号(IDコード)と変更作業指示等の変更作業情報とを入力し、カードライター3bにより登録用ID記録媒体に登録する。
【0018】
そして、機器2側に前記登録用ID記録媒体を接近させて、前記専有ID番号と必要ならば変更作業情報を読み込ませて、記憶部2eにおける登録領域2fに登録する。また、巡回作業者に携帯させるID記録媒体1にも、カードライター3bにより前記専有ID番号を登録領域1aに登録し、変更作業情報を作業内容記録領域1bにおける、変更作業指示の記録領域1cに登録する。
【0019】
次に、図4に示すように、自動販売機等の機器2側の非接触ユニットにおける作業を説明すると、巡回作業者が前記ID記録媒体1を携帯して、巡回先の機器2の所定の位置(アンテナ部)に当該ID記録媒体1を接近させる(ステップ1、以下S1等と表示する)。機器2側の非接触ユニットのアンテナを介して、ID番号読取作業部のカードリーダー2aが専有ID番号を読みとる(S2)。
【0020】
機器2側の制御装置2cにより、読み込まれた専有ID番号と、記憶部2eにおける専有IDの登録領域2fに登録されている専有ID番号とを照合して、正しいID番号であるかを判断する(S3)。専有ID番号が一致せず、不正であれば作業を中止させ、警報等を発する(S4)。一致すれば、次のステップに進む。
【0021】
前記専有ID番号が一致した場合には、ID記録媒体1の変更作業指示の記録領域1cに登録された変更作業情報があるか否かを制御装置2cで判断する(S5)。該変更作業情報がない場合若しくは更新されていない場合には、電気錠2dの解錠操作に進む(S6)。また、変更作業情報がある場合、若しくは更新されている場合には、その変更作業情報をカードリーダー2aで読みとる(S7)。
【0022】
前記変更作業情報により、機器2側において変更作業を実行し、データの登録や消去の作業を行う(S8)。前記変更作業の結果を記憶部2eにおける変更作業結果記録領域に記録する(S9)とともに、ID記録媒体1の変更作業結果の記録領域1dにカードライター2bで書き込む(S10)。
この変更作業内容は、具体的には、例えば、作業を遂行した年,月,日、巡回先の機器のコード、商品の在庫数、売り上げ数、売上金、機器2に対するアクセス行為の履歴(開扉センサーのON/OFFの履歴、専有ID番号の不一致の履歴、警報の履歴等)、巡回ルート変更による更新された専有ID番号、等である。
【0023】
次に、制御装置2cにより、例えば、ソレノイドに通電させて、電気錠2dを解錠させる(S6)。そして、前記制御装置2cにより、一定時間経過後に、または、開扉作業をセンサーにより監視して解錠されたことを記憶して、前記電気錠2dを施錠待ち状態にする(S11)。
【0024】
なお、前記変更作業内容において、巡回作業者の専有ID番号を変更するものの、その実行日が数日後のことであれば、変更作業の実行のステップ(S8)に進まないで、直ちに電気錠2dの解錠へのステップ(S6)に進む。前記専有ID番号の変更の実行は、数日後に制御装置2cにより行われる。よって、専有ID番号の変更が実行された後は、旧巡回作業者が電気錠2dを解錠させようとしても不可能となる。
【0025】
更に、オプション工程として、図1及び図4に示すように、変更作業内容を実行した後に、ルーチン作業結果を、IDカードのルーチン作業結果の記録領域1eにカードライター2bで書き込む工程が設けられる。そして、記憶部2eにおけるルーチン作業結果記録領域にも書き込む(S13)。これにより、IDカードに登録された専有IDコードや変更作業情報が正しく読み込まれて、実行されたかが記録される。
【0026】
これで、巡回作業者によって、ID記録媒体1であるIDカードにより、機器2の解錠操作が完了する。ルート担当の管理者は、巡回作業者に特に意識させること無く、該巡回作業者の機器巡回作業に秘密裏に便乗して、管理者側の変更作業情報を巡回先の機器2に登録させることができるものである。
【0027】
その後、所定の巡回ルートに沿って個々の機器2の商品等を入れ替えた巡回作業者が、前記ID記録媒体1を会社に持ち帰る。会社の管理者は、前記ID記録媒体1から、管理装置3のカードリーダー3aによって、作業内容記録領域1b(変更作業結果の記録領域1dと、オプションのルーチン作業結果の記録領域1e)の変更作業結果の情報を読みとり、記憶装置3cに記憶する。
【0028】
そこで、読みとられた前記変更作業結果の情報と、管理装置3における変更作業情報とを比較して、一致しない部分があるかどうか、一致しない部分を抽出し、それをモニター等の表示装置3fに表示させ、若しくは、印刷装置3gに印刷させて、正しく作業が遂行されたかを管理者が確認する。
【0029】
このようにして、巡回作業者に携帯させるID記録媒体1に作業内容記録領域1bを設け、該作業内容記録領域1bを介して、管理装置3の変更作業情報と、巡回先の機器2側における変更作業情報とを入出力させて、巡回作業者の変更作業内容を管理するものである。
【0030】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明に係る巡回記録管理方法は、巡回者に携帯させるID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域を介して、管理装置の変更作業情報と、巡回先の機器側における変更作業情報とを入出力させて、巡回者の変更作業内容を管理する巡回記録管理方法なので、広範囲に点在する管理エリアの機器に対して、ルート担当の管理者が直接巡回することなく、巡回作業者の解錠操作により、秘密裏に変更作業指示等の情報を前記機器に登録させることができる。更に、その変更作業指示が正常に遂行されたかどうかの確認もでき、前記管理者の負担が大幅に軽減されると言う優れた効果を奏するものである。
【0031】
また、ID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域に管理装置のカードライターによって変更作業情報を記録し、巡回先の機器において前記変更作業情報をカードリーダーで読取らせ、当該変更作業情報に従って機器側の制御装置によって情報の登録作業又は消去作業を行い、その実行した変更作業情報を機器側のカードライターにより前記ID記録媒体の変更作業の記録領域に記録すると共に前記機器側の記憶部に記録し、前記機器から前記ID記録媒体に記録された変更作業情報を管理装置のカードリーダーで読みとる巡回記録管理方法により、上記と同様の作用・効果が得られる。
【0032】。
本発明に係る巡回記録管理システムは、変更作業の記録領域を設けたID記録媒体と、カードリーダーとカードライターと制御装置とを設けた巡回先の機器と、カードリーダーとカードライターと制御装置と入力装置及び表示装置を設けて成る制御装置とから少なくとも構成されているので、巡回先の機器を巡回作業者とともに巡回するID記録媒体によって、巡回作業者に知られること無く容易に管理することができるようになる。また、巡回作業が正常に遂行されたかどうかも、容易に低コストで管理することができる。
【0033】
本発明に係るID記録媒体は、巡回者に携帯させるID記録媒体には、ID番号登録領域以外に変更作業の記録領域が設けられているので、管理者が管理情報を登録することで、巡回先の機器と巡回作業者とを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巡回記録管理システムの全体の概要を示す構成図である。
【図2】巡回先の機器2の要部構成を示す説明図である。
【図3】同管理装置3の要部構成を示す説明図である。
【図4】本発明に係る巡回記録管理方法による、使用手順の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ID記録媒体、 1a ID登録領域、
1b 作業内容記録領域、 2 機器、
2a カードリーダー、 2b カードライター、
2c 制御装置、 2d 電気錠、
2e 記憶部、 3 管理装置、
3a カードリーダー、 3b カードライター、
3c 記憶装置、 3d 制御装置、
3e 入力装置、 3f 表示装置、
3g 印刷装置。
Claims (4)
- 巡回者に携帯させるID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、前記変更作業の記録領域を介して、管理装置の変更作業情報と、巡回先の機器側における変更作業情報とを入出力させて、巡回者の変更作業内容を管理すること、
を特徴とする巡回記録管理方法。 - ID記録媒体に変更作業の記録領域を設け、
前記変更作業の記録領域に管理装置のカードライターによって変更作業情報を記録し、
巡回先の機器において前記変更作業情報をカードリーダーで読取らせ、
当該変更作業情報に従って機器側の制御装置によって情報の登録作業又は消去作業を行い、
その実行した変更作業情報を機器側のカードライターにより前記ID記録媒体の変更作業の記録領域に記録すると共に前記機器側の記憶部に記録し、
前記機器から前記ID記録媒体に記録された変更作業情報を管理装置のカードリーダーで読みとること、
を特徴とする巡回記録管理方法。 - 変更作業の記録領域を設けたID記録媒体と、
カードリーダーとカードライターと制御装置とを設けた巡回先の機器と、
カードリーダーとカードライターと制御装置と入力装置及び表示装置を設けて成る管理装置とから少なくとも構成されていること、
を特徴とする巡回記録管理システム。 - 巡回者に携帯させるID記録媒体には、ID番号登録領域以外に変更作業の記録領域が設けられていること、
を特徴とするID記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002338082A JP2004171374A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 巡回記録管理方法とシステム、及びid記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002338082A JP2004171374A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | 巡回記録管理方法とシステム、及びid記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004171374A true JP2004171374A (ja) | 2004-06-17 |
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ID=32701405
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004171374A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010009565A (ja) * | 2008-05-29 | 2010-01-14 | Denso Wave Inc | 自動販売機設定システム |
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2002
- 2002-11-21 JP JP2002338082A patent/JP2004171374A/ja active Pending
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