JP2004171308A - アイテムへの累積アクセス数予測装置、方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

アイテムへの累積アクセス数予測装置、方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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伸二 高田
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Abstract

【課題】アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られるアイテムへの累積アクセス数予測装置を提供する。
【解決手段】情報提供サーバ1の情報蓄積部13は、情報蓄積部13の相関アイテムテーブル131から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索し、情報算出部12が、検索されたリストから予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出し、情報蓄積部13が、情報蓄積部13のアクセス履歴テーブル132から、取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出すので、アイテムへの累積アクセス数の予測値が自動的に得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られるアイテムへの累積アクセス数予測装置、方法、コンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品や情報などのアイテムへの需要予測は、当初の需要が将来も継続することを前提として、回帰予測の手法を用いて行われていた。ここでいうアイテムへの需要予測とは、例えば商品などのアイテムへの発注行為などのアクセスが、可能な期間に累積してどれだけの回数見込まれるかを予測することである。
【0003】
下記の特許文献1にかかる記載がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−163440号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の需要予測、つまりアイテムへの累積アクセス数予測は、商品や情報のリリース当初における動向をもとに行っていたので、予測対象のアイテムへの当初のアクセス数がないと予測できないという問題点があった。
【0006】
そこで本発明は、上記の従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られるアイテムへの累積アクセス数予測装置、方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、請求項1の本発明は、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るアイテムへの累積アクセス数予測装置であって、互いに相関する各アイテムのIDのリストが記憶される相関アイテム記憶手段と、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、前記相関アイテム記憶手段から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索するリスト検索手段と、この検索されたリストから前記予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出す相関アイテムID取り出し手段と、前記アクセス履歴記憶手段から前記取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出す累積アクセス数取り出し手段と、を備えることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測装置をもって解決手段とする。
【0008】
請求項1の本発明によれば、互いに相関する各アイテムのIDのリストが記憶される相関アイテム記憶手段と、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、相関アイテム記憶手段から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索するリスト検索手段と、この検索されたリストから前記予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出す相関アイテムID取り出し手段と、前記アクセス履歴記憶手段から、取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出す累積アクセス数取り出し手段と、を備えるので、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られる。
【0009】
また、請求項2の本発明は、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るアイテムへの累積アクセス数予測装置であって、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、このアクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第1の累積アクセス数取り出し手段と、前記アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第2の累積アクセス数取り出し手段と、第2の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数を基に予測値を得る際に、第1の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数が第2の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数の中の最大値以上であるか否かを判定する予測値取得手段とを備えることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測装置をもって解決手段とする。
【0010】
請求項2の本発明によれば、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、このアクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第1の累積アクセス数取り出し手段と、アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第2の累積アクセス数取り出し手段と、第2の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数を基に予測値を得る際に、第1の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数が第2の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数の中の最大値以上であるか否かを判定する予測値取得手段とを備えるので、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られ、しかも、最大値以上でないと判定されたときに限って予測値を得るようにすることで、予測対象のアイテムへの実際の累積アクセス数を下回る予測値が得られてしまうことを回避することができる。
【0011】
また、請求項3の本発明は、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るアイテムへの累積アクセス数予測装置であって、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、このアクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す累積アクセス数取り出し手段と、前記取り出された累積アクセス数の最頻値を予測値として得る予測値取得手段とを備えることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測装置をもって解決手段とする。
【0012】
請求項3の本発明によれば、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、このアクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す累積アクセス数取り出し手段と、前記取り出された累積アクセス数の最頻値を予測値として得る予測値取得手段とを備えるので、相関するアイテムへの累積アクセス数の最頻値を予測値としてアクセス可能になってすぐにでも得ることができる。
【0013】
また、請求項4の本発明は、前記予測値取得手段は、相関するアイテムのIDに対応する前記取り出された累積アクセス数の中の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値として得ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測装置をもって解決手段とする。
【0014】
請求項4の本発明によれば、前記予測値取得手段は、相関するアイテムのIDに対応する前記取り出された累積アクセス数の中の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値として得るので、相関するアイテムへの累積アクセス数の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値としてアクセス可能になってすぐ得ることができる。
【0015】
また、請求項5の本発明は、予測対象のアイテムを示す情報を送信されると当該情報を予測対象のアイテムのIDに変換するとともに、当該IDを基に得られた予測値を当該情報の送信元に送信するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測装置をもって解決手段とする。
【0016】
請求項5の本発明によれば、予測対象のアイテムを示す情報を送信されると当該情報を予測対象のアイテムのIDに変換するとともに、当該IDを基に得られた予測値を当該情報の送信元に送信するように構成されているので、ネットワークを介して送信された予測対象のアイテムを示す情報を元に当該アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るとともに該予測値を情報の送信元にネットワークを介して送信することができる。
【0017】
また、請求項6の本発明は、互いに相関する各アイテムのIDのリストが記憶される相関アイテム記憶手段と、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段とを備えていて、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得る装置が行うアイテムへの累積アクセス数予測方法であって、前記相関アイテム記憶手段から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索し、この検索されたリストから前記予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出し、前記アクセス履歴記憶手段から前記取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出すことを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測方法をもって解決手段とする。
【0018】
請求項6の本発明によれば、相関アイテム記憶手段から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索し、この検索されたリストから、予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出し、アクセス履歴記憶手段から、取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出すので、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られる。
【0019】
また、請求項7の本発明は、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段を備えていて、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得る装置が行うアイテムへの累積アクセス数予測方法であって、前記アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第1の累積アクセス数取り出し段階と、前記アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第2の累積アクセス数取り出し段階と、第2の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数を基に予測値を得る際に、第1の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数が第2の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数の中の最大値以上であるか否かを判定する判定段階とを備えることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測方法をもって解決手段とする。
【0020】
請求項7の本発明によれば、アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第1の累積アクセス数取り出し段階と、アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第2の累積アクセス数取り出し段階と、第2の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数を基に予測値を得る際に、第1の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数が第2の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数の中の最大値以上であるか否かを判定するので、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られ、しかも、最大値以上でないと判定されたときに限って予測値を得るようにすることで、予測対象のアイテムへの実際の累積アクセス数を下回る予測値が得られてしまうことを回避することができる。
【0021】
また、請求項8の本発明は、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段を備えていて、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得る装置が行うアイテムへの累積アクセス数予測方法であって、前記アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出し、前記取り出された累積アクセス数の最頻値を予測値として得ることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測方法をもって解決手段とする。
【0022】
請求項8の本発明によれば、アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出し、取り出された累積アクセス数の最頻値を予測値として得るので、相関するアイテムへの累積アクセス数の最頻値を予測値としてアクセス可能になってすぐにでも得ることができる。
【0023】
また、請求項9の本発明は、相関するアイテムのIDに対応する前記取り出された累積アクセス数の中の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値として得ることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測方法をもって解決手段とする。
【0024】
請求項9の本発明によれば、相関するアイテムのIDに対応する取り出された累積アクセス数の中の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値として得るので、相関するアイテムへの累積アクセス数の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値としてアクセス可能になってすぐにでも得ることができる。
【0025】
また、請求項10の本発明は、予測対象のアイテムを示す情報を送信されると当該情報を予測対象のアイテムのIDに変換するとともに、当該IDを基に得られた予測値を当該情報の送信元に送信することを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測方法をもって解決手段とする。
【0026】
請求項10の本発明によれば、予測対象のアイテムを示す情報を送信されると当該情報を予測対象のアイテムのIDに変換するとともに、当該IDを基に得られた予測値を当該情報の送信元に送信するので、ネットワークを介して送信された予測対象のアイテムを示す情報を元に当該アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るとともに該予測値を情報の送信元にネットワークを介して送信することができる。
【0027】
また、請求項11の本発明は、請求項6ないし10のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測方法を実行させるコンピュータプログラムをもって解決手段とする。
【0028】
請求項11の本発明にあっては、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られる累積アクセス数予測方法を実行させるコンピュータプログラムをインターネット等を介して流通できるようにしている。
【0029】
請求項12の本発明は、請求項6ないし10のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測方法を実行させるコンピュータプログラムを記録した記録媒体をもって解決手段とする。
【0030】
請求項12の本発明にあっては、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られる累積アクセス数予測方法を実行させるコンピュータプログラムを記録した記録媒体を配送等により流通できるようにしている。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0032】
図1は、本発明のアイテムへの累積アクセス数予測装置を具現化した情報提供サーバ1の構成、利用形態及び動作シーケンスを示す図であり、図2は、情報提供サーバ1の処理イメージを示す図である。
【0033】
図2に示すように、アクセスとは、アクセスユーザ(人やコンピュータ)がアイテムに対してなす行為や処理である。具体的には、商品というアイテムの注文や情報というアイテムの参照等である。アイテムへの累積アクセス数の予測は、簡易的に「需要予測」と表現される。
【0034】
本実施の形態にあっては、需要予測値要求者から予測対象のアイテムが指定された場合に、そのアイテムと相関のあるアイテムへのアクセスユーザからの累積アクセス数を需要予測値として需要予測値要求者へ通知することで、需要予測値要求者に需要予測値を知らしめるのである。
【0035】
図1に示すように、情報提供サーバ1は、情報提供部11と情報算出部12と情報蓄積部13を含んで構成される。情報端末2は、需要予測値要求者に使用される端末であり、情報提供サーバ1とは通信回線を介して接続される。
【0036】
情報提供部11は、情報端末2から需要予測値の提供要求に伴い送信された指定情報を当該要求されたアイテム(需要予測対象アイテム)のID(需要予測対象アイテムID)へ変換し、該IDを情報算出部12への需要予測値の算出要求に伴い通知する。
【0037】
また、情報提供部11は、情報算出部12から提供された需要予測値と当初に指定された指定情報とを該需要予測値の提供要求元である情報端末2へ提供する。
【0038】
図3は、情報蓄積部13の構成を示す図である。情報蓄積部13は、相関アイテムテーブル131とアクセス履歴テーブル132を備える。
【0039】
図4は、相関アイテムテーブル131を示す図である。相関アイテムテーブル131には、例えば、「時計」、「かばん」、「いす」、「机」、「くつ」、「電子レンジ」、「テレビ」、「自転車」、「ヒータ」等という、互いに相関する複数のアイテムのアイテムID101,102,…からなるアイテムリストが記録され、他にも同様のアイテムリストが記録されている。相関アイテムテーブル131は、本発明の相関アイテム記憶手段に相当する。
【0040】
図5は、アクセス履歴テーブル132を示す図である。アクセス履歴テーブル132には、例えば、「時計」、「かばん」、「いす」、「机」、「くつ」、「電子レンジ」、「テレビ」、「自転車」、「ヒータ」等という各アイテムのアイテムID101,102,…に対応づけて各アイテムへの累積アクセス数A1,A2,…を記録してなるテーブルであり、本発明のアクセス履歴記憶手段に相当する。
【0041】
情報算出部12は、情報提供部11からの需要予測値の算出要求に伴い通知された需要予測対象アイテムに相関する相関アイテムの相関アイテムIDを求め、該相関アイテムIDを、情報蓄積部13への累積アクセス数の要求に伴い通知する。
【0042】
また、情報算出部12は、情報蓄積部13から応答された相関アイテムの累積アクセス数に基づいて需要予測対象アイテムについての需要予測値を求め、該求めた需要予測値を情報提供部11に提供する。
【0043】
特に情報算出部12は、需要予測値として、情報蓄積部13から提供された累積アクセス数の中の最大値、最小値及び最頻値を求めて、情報提供部11に提供する。なお情報算出部12は、本発明の予測値取得手段に相当する。
【0044】
情報蓄積部13は、情報算出部12から累積アクセス数の要求とともに通知された相関アイテムIDに対応づけて記憶された累積アクセス数をアクセス履歴テーブル132から取り出し、該取り出した累積アクセス数を情報算出部12に応答する。情報蓄積部13は、本発明の累積アクセス数取り出し手段に相当する。
【0045】
次に、図1、図6ないし図10を参照して、情報提供サーバ1の動作を説明する。
【0046】
先ず、図6を参照して、アクセス履歴テーブル132を形成する処理を説明する。図6の履歴蓄積サーバ3は、アイテムとしての情報を保存するサーバであり、アクセスユーザが履歴蓄積サーバ3のアイテムにアクセスすると、履歴蓄積サーバ3は、アイテム毎の累積アクセス数を履歴として蓄積する。情報提供サーバ1の情報蓄積部13は履歴蓄積サーバ3に累積アクセス数を要求し(ステップS1)、これに対して応答された累積アクセス数を取得する(ステップS2)。これにより、情報蓄積部13はアクセス履歴テーブル132を形成する。
【0047】
次に、図1を参照して、需要予測値を情報端末2に提供する処理を説明する。情報提供部11は、情報端末2から需要予測値の提供要求(ステップS11)とともに送信された、例えば「時計」という指定情報を、この「時計」のアイテムID101に変換する(ステップS13)。そして該ID101を需要予測値の算出要求とともに情報算出部12に通知する(ステップS15)。
【0048】
次に、情報算出部12は、このアイテムID101のアイテムに相関するアイテムのアイテムID(相関アイテムID)を求める(ステップS17)。
【0049】
図7は、相関アイテムIDを求める動作シーケンスを示す図である。
【0050】
図7に示すように、情報算出部12は、情報蓄積部13にアイテムリストを要求するとともに、該リストに含まれるべきIDとしてアイテムID101を通知する(ステップS31)。すると、情報蓄積部13は、相関アイテムテーブル131からアイテムID101を含むアイテムリストを検索する(ステップS33)。そして、検索したアイテムリストを情報算出部12に送信する(ステップS35)。ステップS33は情報蓄積部13が行うので情報蓄積部13は本発明のリスト検索手段に相当する。
【0051】
情報算出部12は、送信されたアイテムリストから当該アイテムID101を除くアイテムID、つまり「かばん」、「いす」、「机」、「くつ」、「電子レンジ」、「テレビ」、「自転車」、「ヒータ」等に対応する各相関アイテムID102,…を取り出す(ステップS37)。ステップS37は、相関アイテムID取り出し段階に相当する。また、ステップS37は情報算出部12が行うので情報算出部12は相関アイテムID取り出し手段に相当する。
【0052】
そして、取り出した相関アイテムID102…を、情報蓄積部13への累積アクセス数の要求に伴い通知する(図1:ステップS19)。
【0053】
次に、情報蓄積部13は、アクセス履歴テーブル132から、相関アイテムID102…のそれぞれに対応づけて記憶された累積アクセス数A2,…を取り出し(ステップS21)、該取り出した累積アクセス数A2,…を情報算出部12に応答する(ステップS23)。ステップS21は本発明の累積アクセス数取り出し段階と第2の累積アクセス数取り出し段階に相当する。また、このステップS21は情報蓄積部13が行うので、情報蓄積部13は本発明の累積アクセス数取り出し手段と第2の累積アクセス数取り出し手段に相当する。
【0054】
次に、情報算出部12は、情報蓄積部13から応答された累積アクセス数A2,…に基づいて需要予測値を求め、求めた需要予測値を情報提供部11に提供する(ステップS25)。
【0055】
図8は、需要予測値を求めて提供する処理のフローチャートである。
【0056】
先ず、図9に示すように、情報算出部12は、累積アクセス数A2,…の中から、最大値Amax、最小値Aminを求めるとともに最頻値Amoを算出する(ステップS41)。
【0057】
図10は、最頻値Amoの算出方法を示す図である。
【0058】
先ず、情報算出部12は、累積アクセス数の階級毎の度数を求める。図10に示すように、累積アクセス数が1回以上かつ10回以下の階級に属するアイテムの数を当該階級の度数として求め、同様にして、11回以上かつ20回以下の階級やその上の階級についても度数を求めていく。
【0059】
そして、情報算出部12は、式(1)に従って、最頻値Amoを算出する。すなわち、最頻値とは、度数の最も多い階級に対する値である。
【0060】
図8に戻り、説明を続ける。
【0061】
情報算出部12は、アイテムID101に対する累積アクセス数を情報蓄積部13から取得する(ステップS43)。つまり、情報算出部12は、情報蓄積部13にアイテムID101のアイテムへの累積アクセス数を要求し、情報蓄積部13がこのアイテムID101のアイテムへの累積アクセス数をアクセス履歴テーブル132から取り出して情報算出部12に提供する。以下、この累積アクセス数に符号Bを付す。なお、アイテムID101のアイテムへの累積アクセス数をアクセス履歴テーブル132から取り出すステップは、本発明の第1の累積アクセス数取り出し段階に相当し、このステップは情報蓄積部13が行うので情報蓄積部13は第1の累積アクセス数取り出し手段に相当する。
【0062】
次に、累積アクセス数Bが最大値Amax以上であるか否かを判定する(ステップS25)。ここで、YESと判定されたときは、情報提供部11に対し、需要予測値が得られない旨の通知を行う(ステップS47)。一方、NOと判定されたときは、情報提供部11に対し、ステップS43で求めた最大値Amax、最小値Amin及び最頻値Amoを提供する(ステップS49)。
【0063】
図1に戻り、説明を続ける。
【0064】
情報提供部11は、情報算出部12から提供された需要予測値と当初に指定された指定情報「時計」とを該需要予測値の提供要求元である情報端末2へ提供する。(ステップS27)。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態の情報提供サーバ1によれば、互いに相関する各アイテムのIDのリストが記憶される相関アイテム記憶手段たる相関アイテムテーブル131と、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段たるアクセス履歴テーブル132と、相関アイテム記憶手段(131)から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索するリスト検索手段たる情報蓄積部13と、この検索されたリストから予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出す相関アイテムID取り出し手段たる情報算出部12と、アクセス履歴記憶手段(132)から、取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出す累積アクセス数取り出し手段たる情報蓄積部13とを備え、相関アイテム記憶手段(131)から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索し、この検索されたリストから、予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出し、アクセス履歴記憶手段(132)から、取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出すので、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られる。
【0066】
また、情報提供サーバ1によれば、アクセス履歴記憶手段(132)から予測対象のアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第1の累積アクセス数取り出し手段並びに、アクセス履歴記憶手段(132)から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第2の累積アクセス数取り出し手段たる情報蓄積部13と、第2の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数を基に予測値を得る際に、第1の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数が第2の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数の中の最大値以上であるか否かを判定する予測値取得手段たる情報算出部12とを備え、アクセス履歴記憶手段(132)から予測対象のアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第1の累積アクセス数取り出し段階(ステップS43に含まれる)と、アクセス履歴記憶手段(132)から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第2の累積アクセス数取り出し段階(ステップS21)と、第2の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数を基に予測値を得る際に、第1の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数が第2の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数の中の最大値以上であるか否かを判定する判定段階(ステップS45)とを備える方法を実行するので、アイテムへの累積アクセス数の予測値をアクセス可能になってすぐにでも得られ、しかも、最大値以上でないと判定されたときに限って予測値を得るようにすることで、予測対象のアイテムへの実際の累積アクセス数を下回る予測値が得られてしまうことを回避することができる。
【0067】
また、情報提供サーバ1によれば、アクセス履歴記憶手段(132)と、このアクセス履歴記憶手段(132)から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す累積アクセス数取り出し手段たる情報蓄積部13と、取り出された累積アクセス数の最頻値を予測値として得る予測値取得手段たる情報算出部12とを備え、アクセス履歴記憶手段(131)から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出し、取り出された累積アクセス数の最頻値を予測値として得るので、相関するアイテムへの累積アクセス数の最頻値を予測値として自動的に得ることができる。
【0068】
また、情報提供サーバ1によれば、予測値取得手段(12)は、相関するアイテムのIDに対応する前記取り出された累積アクセス数の中の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値として得るので、相関するアイテムへの累積アクセス数の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値としてアクセス可能になってすぐにでも得ることができる。
【0069】
また、情報提供サーバ1によれば、予測対象のアイテムを示す情報を送信されると当該情報を予測対象のアイテムのIDに変換するとともに、当該IDを基に得られた予測値を当該情報の送信元に送信するので、ネットワークを介して送信された予測対象のアイテムを示す情報を元に当該アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るとともに該予測値を情報の送信元にネットワークを介して送信することができる。
【0070】
なお、上記説明した処理を情報提供サーバ1に実行させるコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して配送等したり、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、予測対象のアイテムに相関するアイテムへの累積アクセス数を予測値としてアクセス可能になってすぐにでも得ることができ、かかる予測に関わる調査サービス等の分野での活用が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイテムへの累積アクセス数予測装置を具現化した情報提供サーバ1の構成、利用形態及び動作シーケンスを示す図である。
【図2】情報提供サーバ1の処理イメージを示す図である。
【図3】情報蓄積部13の構成を示す図である。
【図4】相関アイテムテーブル131を示す図である。
【図5】アクセス履歴テーブル132を示す図である。
【図6】アクセス履歴テーブル132を形成する処理を説明する図である。
【図7】相関アイテムIDを求める動作シーケンスを示す図である。
【図8】需要予測値を求めて提供する処理のフローチャートである。
【図9】需要予測値を求めて提供する処理を説明する図である。
【図10】最頻値Amoの算出方法を示す図である。
【符号の説明】
1 情報提供サーバ
2 情報端末
3 履歴蓄積サーバ
11 情報提供部
12 情報算出部
13 情報蓄積部
131 相関アイテムテーブル
132 アクセス履歴テーブル

Claims (12)

  1. アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るアイテムへの累積アクセス数予測装置であって、
    互いに相関する各アイテムのIDのリストが記憶される相関アイテム記憶手段と、
    各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、
    前記相関アイテム記憶手段から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索するリスト検索手段と、
    この検索されたリストから前記予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出す相関アイテムID取り出し手段と、
    前記アクセス履歴記憶手段から前記取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出す累積アクセス数取り出し手段と、
    を備えることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測装置。
  2. アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るアイテムへの累積アクセス数予測装置であって、
    各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、
    このアクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第1の累積アクセス数取り出し手段と、
    前記アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第2の累積アクセス数取り出し手段と、
    第2の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数を基に予測値を得る際に、第1の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数が第2の累積アクセス数取り出し手段により取り出された累積アクセス数の中の最大値以上であるか否かを判定する予測値取得手段と
    を備えることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測装置。
  3. アイテムへの累積アクセス数の予測値を得るアイテムへの累積アクセス数予測装置であって、
    各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段と、
    このアクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す累積アクセス数取り出し手段と、
    前記取り出された累積アクセス数の最頻値を予測値として得る予測値取得手段と
    を備えることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測装置。
  4. 前記予測値取得手段は、相関するアイテムのIDに対応する前記取り出された累積アクセス数の中の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値として得ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測装置。
  5. 予測対象のアイテムを示す情報を送信されると当該情報を予測対象のアイテムのIDに変換するとともに、当該IDを基に得られた予測値を当該情報の送信元に送信するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測装置。
  6. 互いに相関する各アイテムのIDのリストが記憶される相関アイテム記憶手段と、各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段とを備えていて、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得る装置が行うアイテムへの累積アクセス数予測方法であって、
    前記相関アイテム記憶手段から予測対象のアイテムのIDを含むリストを検索し、
    この検索されたリストから前記予測対象のアイテムのIDを除くIDを取り出し、
    前記アクセス履歴記憶手段から前記取り出されたIDに対応する累積アクセス数を予測値として取り出すことを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測方法。
  7. 各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段を備えていて、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得る装置が行うアイテムへの累積アクセス数予測方法であって、
    前記アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第1の累積アクセス数取り出し段階と、
    前記アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出す第2の累積アクセス数取り出し段階と、
    第2の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数を基に予測値を得る際に、第1の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数が第2の累積アクセス数取り出し段階で取り出された累積アクセス数の中の最大値以上であるか否かを判定する判定段階と
    を備えることを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測方法。
  8. 各アイテムのIDと当該アイテムへの累積アクセス数とが対応づけて記憶されるアクセス履歴記憶手段を備えていて、アイテムへの累積アクセス数の予測値を得る装置が行うアイテムへの累積アクセス数予測方法であって、
    前記アクセス履歴記憶手段から予測対象のアイテムに相関するアイテムのIDに対応する累積アクセス数を取り出し、
    前記取り出された累積アクセス数の最頻値を予測値として得る
    ことを特徴とするアイテムへの累積アクセス数予測方法。
  9. 相関するアイテムのIDに対応する前記取り出された累積アクセス数の中の最大値と最小値の少なくとも一方を予測値として得ることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測方法。
  10. 予測対象のアイテムを示す情報を送信されると当該情報を予測対象のアイテムのIDに変換するとともに、当該IDを基に得られた予測値を当該情報の送信元に送信することを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測方法。
  11. 請求項6ないし10のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測方法を実行させるコンピュータプログラム。
  12. 請求項6ないし10のいずれかに記載のアイテムへの累積アクセス数予測方法を実行させるコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
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