JPH11134390A - 商品販売量予測装置 - Google Patents

商品販売量予測装置

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JPH11134390A
JPH11134390A JP29402497A JP29402497A JPH11134390A JP H11134390 A JPH11134390 A JP H11134390A JP 29402497 A JP29402497 A JP 29402497A JP 29402497 A JP29402497 A JP 29402497A JP H11134390 A JPH11134390 A JP H11134390A
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JP
Japan
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sales
product
existing
map
new
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JP29402497A
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Minoru Fujii
実 藤井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新商品の販売量を精確に予測可能な商品販売
量予測装置を提供すること。 【解決手段】 商品販売量予測装置は、販売実績のある
既存商品群について、(a)既存商品別の販売量データ
を記憶する販売実績ファイル21と、(b)既存商品群
について既存商品別の仕様に関する商品仕様データを記
憶する顧客購入アンケートファイル22と、(c)商品
仕様データに基づいて、既存商品の市場における特徴を
表すマップを作成する商品マップ作成手段24と、
(d)既存商品の将来における販売予測量を演算する既
存商品販売量予測手段25と、(e)将来販売を予定す
る新商品のマップ上における位置に関するデータを入力
するキーボード1と、(f)マップと、新商品の販売時
点における既存商品の販売量予測量とに基づいて、マッ
プ上の新商品の販売量を予測する新商品販売量予測手段
27とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新商品の販売量を
予測する装置に関し、さらに詳細には、販売実績のある
既存商品群をその特性により展開したマップを用いるこ
とにより新商品の販売量を予測する商品販売量予測装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、新商品の販売量を予測すると
きに、過去に販売した商品の販売履歴を基に、類似商品
の販売量を予測することが行われていた。例えば、特開
平6−68065号公報には、既存商品の販売実績情報
よりその類似商品である新商品の需要を予測する装置で
あって、販売実績情報入力手段と、入力された販売実績
情報を記憶する第1記憶手段と、販売実績期間に応じて
販売実績情報を分類する分類手段と、分類された販売実
績情報を記憶する第2記憶手段と、各第2記憶手段に対
応して異なった手法により需要を予測する複数の需要予
測手段とからなる商品の需要予測装置が開示されてい
る。
【0003】具体的には、商品属性として、「夏物」、
「若向き」、「高価格品」、「陳列販売」等の販売履歴
パターン毎の分類が開示され、新商品の販売対象者、季
節性等を考慮して新商品と属性が最も類似した既存商品
の販売履歴パターンを、新商品の予測に用いることが開
示されている。さらに、例えば、「夏物の商品」の場合
6月から8月までの間に年間販売量の80%を販売する
等の補正をなすことが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
商品販売量予測装置には、次のような問題があった。す
なわち、1つの既存商品のデータのみによって新商品の
需要予測を行っているため、類似する既存商品が2以上
存在する場合に、それらの既存商品が新商品の販売に与
える影響を考慮されないため、新商品の予測した販売量
が実績販売量と大きく乖離することがあった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決して、新商品
の販売量を精確に予測可能な商品販売量予測装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載する商品販売量予測装置は、販売実
績のある既存商品群について、(a)既存商品別の販売
量データを記憶する販売量メモリと、(b)既存商品群
について既存商品別の仕様に関する商品仕様データを記
憶する商品仕様メモリと、(c)商品仕様データに基づ
いて、既存商品の市場における特徴を表すマップを作成
する商品マップ作成手段と、(d)既存商品の将来にお
ける販売予測量を演算する既存商品販売予測量手段と、
(e)将来販売を予定する新商品の前記マップ上におけ
る位置に関するデータを入力するデータ入力手段と、
(f)マップと、新商品の販売時点における既存商品の
販売量予測量とに基づいて、マップ上の新商品の販売量
を予測する新商品販売予測手段とを有している。
【0007】また、請求項2に記載する商品販売量予測
装置は、請求項1に記載する装置において、前記新商品
販売予測手段は、前記マップ上で印された前記新商品を
示す点を内包する三角形の頂点となる3つ既存商品の前
記販売予測量から前記新商品の販売量を予測することを
特徴とする。また、請求項3に記載する商品販売量予測
装置は、請求項1に記載する装置において、既存商品を
前記マップ上でグループに分割した場合で、前記マップ
上で前記新商品を示す点が前記グループのいずれにも属
さないとき、前記点が近接する3つの異なったグループ
内にあり前記点に最も近い3つの既存商品の前記販売予
測量から前記新商品の販売量を予測することを特徴とす
る。
【0008】次に、上記構成を有する商品販売量予測装
置の作用を説明する。商品仕様メモリに記憶されてい
る、既存商品群についての既存商品別の仕様に関する商
品仕様データ、例えば、既存乗用車についての顧客アン
ケート資料に基づいて、主成分分析を行い、第1主成分
をX軸に採り第2主成分をY軸に採ることにより、商品
マップ作成手段がマップを作成する。次に、マップを観
察して、グルーピングを行ない、グループを構成する領
域を円、楕円等により囲う。例えば、既存乗用車では、
一般的に「スペシャルティ」、「SU(スペシャル・ユ
ティリティ)」、「高級」、「キャブW(キャブワゴ
ン)」、「量販」、「ベーシック」の6グループにグル
ーピングされることがあるので、これらのグループをマ
ップ上で囲んでいる。また、主成分分析法では、X軸及
びY軸が何を意味しているか分析者がネーミングするた
め、マップを観察してX軸及びY軸の各軸上にその領域
に位置する既存乗用車の性格を表現するネーミングを行
う。このとき、グルーピングされたグループの性格の特
徴がネーミングの参考となる。
【0009】一方、販売量メモリに記憶されている、既
存乗用車毎の過去の販売実績例えば過去の月間毎の販売
実績に基づいて、新商品販売量予測手段が、将来のある
月間における各既存乗用車の販売予測量を予測しメモリ
に記憶している。次に、新商品である新型乗用車を計画
したときに、ネーミングされている性格により、新型乗
用車のX軸上の位置及びY軸上の位置を決定し、データ
入力手段から入力する。新商品販売量予測手段は、マッ
プ上において新型乗用車のポジションX(xx,yy)
から所定の条件により近くにある既存乗用車の3点を選
択決定する。
【0010】この3点の決定方法としては、ポジション
X(xx,yy)を内包する三角形の頂点となる既存乗
用車を選択する方法を用いても良い。この方法によれ
ば、偏ることなく既存乗用車を選択できるため、予測販
売量の精度が向上する。また、ポジションX(xx,y
y)から各既存乗用車のポジションまでの距離が最も近
い順に3点を選択する方法を用いても良い。この方法に
よると、ポジションX(xx,yy)から見て1方向ま
たは2方向に既存乗用車が固まる恐れがあるので、ポジ
ションX(xx,yy)から各既存乗用車のポジション
にベクトルを採り、各ベクトルの内角が所定角度以上と
なるようにすると、偏ることなく既存乗用車を選択でき
るため、予測販売量の精度が向上する。以上の決定方法
は、ポジションX(xx,yy)が各グループ圏内にあ
る場合にも使用できるし、何れのグループ圏内にない場
合にも使用できる。
【0011】ポジションX(xx,yy)が何れのグル
ープ圏内にもない場合、上記決定方法を採るよりも、近
くにあるグループ圏内の既存乗用車のデータを用いた方
が、新型乗用車の販売量を精確に予測できることがあ
る。その場合のために、近くにある3つの異なるグルー
プ圏内にあって、ポジションX(xx,yy)と最も近
い既存乗用車を選択する決定方法を採っても良い。以上
の決定方法により、決定された3点の既存乗用車につい
て、メモリから販売予測量を読み出し、各点とポジショ
ンX(xx,yy)との距離が遠近により重み付けをし
て、新型乗用車の販売量を予測する。すなわち、近くに
ある既存乗用車の販売予測量を、遠くにある既存乗用車
の販売予測量よりも重視するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態である商品
販売量予測装置について、図面に基づいて詳細に説明す
る。本実施の形態では、商品として乗用車について説明
する。図2に商品販売量予測装置の全体構成を示す。商
品販売量予測装置本体2に、データ入力手段であるキー
ボード1及び出力手段であるCRT3が接続している。
商品販売量予測装置本体2内部では、既存商品群につい
て既存商品別の販売量データを記憶する販売量メモリで
ある販売実績ファイル21、既存商品を購入した顧客に
対して行った購入アンケートのデータを記憶する顧客購
入アンケートファイル22、既存商品群について既存商
品別の仕様データである諸元を記憶する商品諸元ファイ
ル23、及び新商品の売り上げ販売量を予測する新商品
販売量予測手段27が、キーボード1に接続している。
【0013】ここで、販売実績ファイル21には、全て
のメーカの現在販売されている乗用車、及び過去販売さ
れていた乗用車について、過去の月別販売実績台数、及
び年毎の平均販売実績台数を格納している。また、顧客
購入アンケートファイル22には、乗用車を購入された
顧客を対象にして、どの様な点が気に入って購入したか
を選択方式にてアンケート調査し、その回収結果を評価
点として格納している。また、商品諸元ファイル23に
は、現在販売されている乗用車、及び過去販売されてい
た乗用車について、乗用車毎に諸元・仕様に関するデー
タを格納している。
【0014】また、商品販売量予測装置本体2内部で
は、既存商品別の諸元に基づいて、既存商品の市場にお
ける特徴を表すマップを作成する商品マップ作成手段2
4が、販売実績ファイル21、顧客購入アンケートファ
イル22、及び商品諸元ファイル23に接続している。
また、既存商品の販売実績データに基づいて将来のある
月間等における販売予測量を演算する既存商品販売量予
測手段25が、販売実績ファイル21に接続している。
また、既存商品販売量予測手段25は、既存商品の予測
した販売量を記憶する販売予測ファイル26に接続して
いる。また、販売予測ファイル26は、新商品販売量予
測手段27に接続している。また、商品マップ作成手段
24は、新商品販売量予測手段27、及びCRT3に接
続している。また、CRT3には、新商品販売量予測手
段27も接続している。ここで、販売予測ファイル26
には、現在販売されている乗用車について、乗用車毎に
過去の販売実績データに基づいて、予測演算して得られ
た、その乗用車の将来のある時点における予測台数を格
納している。
【0015】次に、上記構成を有する商品販売量予測装
置の作用を説明する。始めに、既存乗用車に関するデー
タからマップを作成する方法について説明する。乗用車
が購入された場合、顧客に対してどの様な仕様・項目を
重視して購入したかを知るための顧客アンケートを行っ
ている。これにより、乗用車という商品群について、乗
用車別にセールスポイントが数値化される。購入に際し
て顧客が重視した項目とは、例えば、経済性、維持費、
乗り心地の良さ、荷室の広さ、室内の静かさ、品質、メ
カニズム、エンジン性能、スタイル、等である。これら
の項目及びアンケート結果が顧客購入アンケートファイ
ル22に格納されている。このデータに基づいて主成分
分析法により、各乗用車について、第1主成分及び第2
主成分を抽出する。
【0016】ここで、主成分分析法とは、多くの変量を
少数の総合的意味を持つ指標(主成分)で代表させる分
析方法である。すなわち、主成分分析法とは、顧客が乗
用車を購買する動機となった上記複数の項目の相互の関
係から、新しいファクタを導く手法である。これによ
り、この新しいファクタをものさしとして、項目の類似
性あるいはポジショニングを明らかにできるのである。
上記項目について主成分を抽出し、第1主成分をX軸と
し,第2主成分をY軸として図1に示すように表示す
る。ここで、主成分が何を表しているかという判断、す
なわち主成分の解釈、さらにそのネーミングを分析者が
行う必要がある。
【0017】実際の方法を説明する。図1に示すよう
に、既存の乗用車について、A社製の乗用車58種類に
ついてA1〜A58でマップに示し、B社製の乗用車1
6種類についてB1〜B16でマップに示し、C社製の
乗用車5種類についてC1〜C5でマップに示し、D社
製の乗用車8種類についてD1〜D8でマップに示し、
E社製の乗用車8種類についてD1〜D8でマップに示
し、F社製の乗用車1種類についてFでマップに示し、
G社製の乗用車1種類についてGでマップに示し、H社
製の乗用車1種類についてHでマップに示し、I社製の
乗用車1種類についてIでマップに示している。
【0018】主成分分析法においては、各データとの対
応付けを行い、特に、グループの存在を把握することが
大切である。本実施の形態では、図1に円で示すよう
に、6つのグループを認識している。すなわち、上段の
左から「スペシャルティ」、「SU(スペシャル・ユテ
ィリティ)」、「高級」、下段の上から「キャブW(キ
ャブワゴン)」、「量販」、「ベーシック」の6グルー
プである。ここで、グループの意味として、「スペシャ
ルティ」は、ヤング向けのスポーツカータイプの乗用車
グループであり、「SU(スポーツ・ユティリティ)」
は、オフロード使用等のスポーツに対応した乗用車グル
ープであり、「高級」は、高級乗用車グループである。
また、「キャブW(キャブワゴン)」は、ワンボックス
カーやミニバンを含み、家族向けを対象とする乗用車グ
ループであり、「量販」は、最も販売量の多い量産品乗
用車グループであり、「ベーシック」は、低価格の乗用
車グループである。これら6つのグルーピングは、乗用
車の市場において通常行われているものと同じである。
【0019】次に、ネーミングについて説明する。第1
主成分であるX軸を観察すると、「室内の静かさ」と
「品質」とが同じ傾向を示し、また、「スタイル」と
「エンジン性能」と「メカニズム」とが同じ傾向を示す
と判断される。そして、「室内の静かさ」・「品質」の
項目と、「スタイル」・「エンジン性能」・「メカニズ
ム」の項目とは、対極に立つ傾向があるので、これらを
第1成分としてX軸にネーミングする。そして、プラス
方向に「室内の静かさ」・「品質」の項目を配置し、マ
イナス方向に「スタイル」・「エンジン性能」・「メカ
ニズム」の項目を配置している。
【0020】次に、第2主成分であるY軸を観察する
と、「荷室の広さ」と「乗り心地の良さ」とが同じ傾向
を示し、また、「経済性」と「維持費」とが同じ傾向を
示すと判断される。そして、「荷室の広さ」・「乗り心
地の良さ」の項目と「経済性」・「維持費」の項目と
は、対極に立つ傾向があるので、これらを第2成分とし
てY軸にネーミングする。そして、プラス方向に「荷室
の広さ」・「乗り心地の良さ」の項目を配置し、マイナ
ス方向に「経済性」・「維持費」の項目を配置してい
る。図1に示す乗用車マップは、CRT3に表示され
る。一方、既存商品販売量予測手段25は、販売実績フ
ァイル21に記憶されている既存乗用車の過去の販売実
績データに基づいて、将来のある期間、本実施の形態で
は、将来のある月間における各既存乗用車の販売量を予
測する。そして、販売予測量を販売予測ファイル26に
記憶する。
【0021】次に、新型乗用車の販売予測について説明
する。新型乗用車の仕様と、図1のマップにネーミング
されている項目とを対比しながら、マップ上における新
型乗用車のポジション座標X(xx,yy)を決定し、
キーボード1から入力する。入力されたポジションは、
新商品販売量予測手段27に記憶される。本実施の形態
では、キーボード1により入力しているが、CRT3上
で直接入力できるようにしても良い。新商品販売量予測
手段27は、新型乗用車のポジションX(xx,yy)
の近くに存在する複数の既存乗用車を決定し、それらの
将来のある月間における予測販売量を販売予測ファイル
26から読み出して、その予測販売量に基づいて新型乗
用車の販売量を予測するのである。
【0022】次に、新型乗用車のポジションX(xx,
yy)の近くに存在する3つの既存乗用車の決定方法に
ついて説明する。第1の決定方法は、内包する新型乗用
車のポジションX(xx,yy)を内包する三角形の頂
点となる3つの既存乗用車のポジションを決定する方法
である。 (手順1)全ての既存乗用車を線分で結ぶことにより、
三角形が形成される。そのとき、新型乗用車のポジショ
ンX(xx,yy)を内包する三角形が通常1つ定ま
る。この三角形を構成している3点により3つの既存乗
用車が決定される。もし、新型乗用車のポジションX
(xx,yy)が何れかの線分上に存在するときは、そ
の線分を構成する2点、及びその2点以外で最も近くに
ある点を選択することにより、3点が決定される。も
し、新型乗用車のポジションX(xx,yy)が何れか
の既存乗用車の点と一致する場合には、その既存乗用車
の将来のある月間における販売予測量をもって、新型乗
用車の将来のある月間における販売予測量とする。
【0023】新型乗用車のポジションX(xx,yy)
の近くに存在する3つの既存乗用車の第2の決定方法に
ついて説明する。 (手順2ー1)新型乗用車のポジションX(xx,y
y)に最も近い順に3つの既存乗用車を自動的に検索す
る(デフォルト処理)。すなわち、既存乗用車iの座標
を(xi,yi)とすると、新型乗用車と既存乗用車i
との距離Lxiは、Lxi={(xi−xx)2+(y
i−yy)21/2 で計算される。これを全ての既存乗
用車について求め、その中から最小となる順に3つの既
存乗用車iを決定する。
【0024】この第2の決定方法によれば、図4に示す
ように、新型乗用車のポジションX(xx,yy)がマ
ップの上端近くにあって、ポジションX(xx,yy)
を内包する三角形を3つの既存乗用車で形成することが
できないときに、有効となる。すなわち、図4の場合、
手順2−1によれば、A15,B4,A18の3つの既
存乗用車を決定することができる。次に、第2の決定方
法の変則例を説明する。第2の決定方法により決定され
た3点が、ポジションX(xx,yy)から見て同じ方
向に固まっている場合、性格の異なる既存乗用車の販売
傾向を考慮することができなくなる恐れがある。それを
回避するために、本変則例では、選択された3点につい
てポジションX(xx,yy)からベクトルをとり、2
つのベクトルが形成する角度が45度以下の場合に、遠
い方の点を考慮外とし、他の最も近い既存乗用車を検索
する。これにより、決定される3つの既存乗用車が異な
る性格を持つため、販売予測量の精度が向上する。
【0025】次に、新型乗用車のポジションX(xx,
yy)の近くに存在する3つの既存乗用車の第3の決定
方法について説明する。図5に示すように、新型乗用車
のポジションX(xx,yy)がマップ上の6つのカテ
ゴリーの何れにも含まれていない中間的または新しい性
格を持つ場合である。図5に示す新型乗用車のポジショ
ンX(xx,yy)では、第1の決定方法によれば、A
12,I,C5が選択決定されるが、中間的性格を持つ
新型乗用車の場合、近い順に3つの既存乗用車を決定す
るよりも、近くにある異なるグループ内に存在する既存
乗用車を選択した方が、販売量を的確に予測できる場合
が多い。そこで、第3の決定方法では、新型乗用車のポ
ジションX(xx,yy)の近くにある3つのグルー
プ、スペシャルティ、SU、キャブW内にあって、各々
最もポジションX(xx,yy)に近い既存乗用車を選
択決定している。
【0026】ここで、新型乗用車のポジションX(x
x,yy)と各既存乗用車のポジションとの距離は、手
順2−1の方法により算出される。スペシャルティグル
ープ内では、A31が最もポジションX(xx,yy)
に近く、SUグループ内では、A11が最もポジション
X(xx,yy)に近く、キャブWグループ内では、C
5が最もポジションX(xx,yy)に近いので、3つ
の既存乗用車A31,A11,C5が決定される。この
決定方法によれば、固別の既存乗用車から販売量を予測
するのではなく、乗用車のグルーピングされた性格から
新型乗用車の販売量を予測することが可能となる。ここ
で、SUグループとキャブWグループとは、図5から明
らかなように、一部重複するグループであり、その性格
が一部重複している。この様な一部重複するグループを
避けて、全く異なる性格を持つグループであるベーシッ
クグループのA35を選択決定することにより、新型乗
用車のポジションX(xx,yy)の販売予測量をより
的確にすることができる。
【0027】次に、3つの既存乗用車から将来の新型乗
用車の販売量を予測する計算方法について説明する。基
本的考え方は、より近い距離にある既存乗用車の販売予
測量をより重視することであり、距離に応じて重み付け
をすることである。3つの既存乗用車の座標を、A(x
1,y1)、B(x2,y2)、C(x3,y3)と
し、新型乗用車の座標をX(xx,yy)とする。ま
た、Aの将来のある月間における販売予測量をN1と
し、Bの将来のある月間における販売予測量をN2と
し、Cの将来のある月間における販売予測量をN3とす
る。この場合、販売予測量Nのデータを含むA,B,C
のデータをA´(x1,y1,N1),B´(x2,y
2,N2),C´(x3,y3,N3)で表すと、A,
B,CとA´,B´,C´との関係は、図6に示すよう
になる。図6において、X軸が第1主成分を示し、Y軸
が第2主成分を示し、Z軸が販売予測台数を示してい
る。
【0028】販売予測台数は、販売予測ファイル26に
記憶されている既知データである。また、Xの将来のあ
る月間における販売予測量をNXの求め方を図6に基づ
いて説明する。A´(x1,y1,N1),B´(x
2,y2,N2),C´(x3,y3,N3)の3点を
通る平面Hを考える。次に、平面H上に新型乗用車の点
X´(xx,yy,Nnew)が存在すると仮定し、新
型乗用車の月平均予測台数Nnewを求める。4点A
´,B´,C´,X´が同一平面H上にあることから、
次の式が成立する。
【数1】
【0029】このときベクトルは、
【数2】 であるから、これを式1に代入して、
【数3】 となる。これを展開して、次の3式を得る。 xx−x1=S(x2−x1)+L(x3−x1) yy−y1=S(y2−y1)+L(y3−y1) Nnew−N1=S(N2−N1)+L(N3−N1) 上記連立方程式を解くことにより、Nnewを求めるこ
とができる。そして、X´(xx,yy,Nnew)を
図6に表示する。
【0030】例えば、A´(−8.0,−3.5,25
0)、B´(−6.0,−3.5,400)、C´(−
8.2,−2.4,300)の場合、新型乗用車X´
(−6.7,−2.8,Nnew)となり、新型乗用車
の販売予測台数Nnewは、次の3式の連立方程式の解
となる。 1.3=2.0S−0.2L 0.7=0.3S+1.1L Nnew−250=150S+50L すなわち、S=0.69,L=0.40,Nnew=約
311台となる。
【0031】以上詳細に説明したように、本実施の形態
の商品販売量予測装置によれば、販売実績のある既存乗
用車群について、(a)既存乗用車別の販売量データを
記憶する販売実績ファイル21と、(b)既存乗用車群
について既存乗用車別の仕様に関する乗用車仕様データ
を記憶する顧客購入アンケートファイル22と、(c)
乗用車仕様データに基づいて、既存乗用車の市場におけ
る特徴を表すマップを作成する商品マップ作成手段24
と、(d)既存乗用車の将来における販売予測量を演算
する既存商品販売予測量手段と、(e)将来販売を予定
する新型乗用車の前記マップ上における位置に関するデ
ータを入力するデータ入力手段と、(f)マップと、新
型乗用車の販売時点における既存乗用車の販売量予測量
とに基づいて、マップ上の新型乗用車の販売量を予測す
る新商品販売予測手段とを有しているので、複数の既存
乗用車の販売予測量に基づいて、新型乗用車の販売予測
を行うことができるため、1つの類似既存商品のデータ
に基づいて販売予測していた従来と対比して、偏りが少
なく精度の良い販売量予測を行うことができる。
【0032】また、本実施の形態の商品販売量予測装置
は、上記装置において、新商品販売予測手段が、マップ
上で印されたポジションX(xx,yy)を内包する三
角形の頂点となる3つ既存商品の販売予測量から新型乗
用車の販売量を予測しているので、偏りの少ない販売予
測を行うことができる。また、本実施の形態では、上記
装置において、既存乗用車をマップ上でグループに分割
した場合で、マップ上で新型乗用車のポジションX(x
x,yy)がグループのいずれにも属さないとき、ポジ
ションX(xx,yy)が近接する3つの異なったグル
ープ内にありポジションX(xx,yy)に最も近い3
つの既存商品の販売予測量から新型乗用車の販売量を予
測しているので、何れのグループにも属さない新型乗用
車について、より全体市場を考慮した状態で販売予測を
行うことができるため、販売予測の精度を向上させるこ
とができる。
【0033】以上本発明の実施の形態について説明した
が、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、
色々な応用が可能である。例えば、本実施の形態では、
近くにある3点により、販売予測を行っているが、4点
以上の既存商品の販売予測量に基づいて新商品の販売予
測を行っても良い。この場合に、本発明で求めた3点が
含まれるのは当然である。
【0034】
【発明の効果】本発明の商品販売量予測装置は、販売実
績のある既存商品群について、(a)既存商品別の販売
量データを記憶する販売量メモリと、(b)既存商品群
について既存商品別の仕様に関する商品仕様データを記
憶する商品仕様メモリと、(c)商品仕様データに基づ
いて、既存商品の市場における特徴を表すマップを作成
する商品マップ作成手段と、(d)既存商品の将来にお
ける販売予測量を演算する既存商品販売予測量手段と、
(e)将来販売を予定する新商品の前記マップ上におけ
る位置に関するデータを入力するデータ入力手段と、
(f)マップと、新商品の販売時点における既存商品の
販売量予測量とに基づいて、マップ上の新商品の販売量
を予測する新商品販売予測手段とを有しているので、複
数の既存乗用車の販売予測量に基づいて、新型乗用車の
販売予測を行うことができるため、1つの類似既存商品
のデータに基づいて販売予測していた従来と対比して、
偏りが少なく精度の良い販売量予測を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品販売量予測装置が作成したマップ
である。
【図2】本発明の商品販売量予測装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】商品販売量予測装置のマップ上での作用を示す
第1説明図である。
【図4】商品販売量予測装置のマップ上での作用を示す
第2説明図である。
【図5】商品販売量予測装置のマップ上での作用を示す
第3説明図である。
【図6】販売予測台数を決定する方法の説明図である。
【符号の説明】
1 キーボード 2 商品販売量予測装置本体 3 CRT 21 販売実績ファイル 22 顧客購入アンケートファイル 23 商品諸元ファイル 24 商品マップ作成手段 25 既存商品販売量予測手段 26 販売予測ファイル 27 新商品販売量予測手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売実績のある既存商品群について、既
    存商品別の販売量データを記憶する販売量メモリと、 前記既存商品群について既存商品別の仕様に関する商品
    仕様データを記憶する商品仕様メモリと、 前記商品仕様データに基づいて、前記既存商品の市場に
    おける特徴を表すマップを作成する商品マップ作成手段
    と、 前記既存商品の将来における販売予測量を演算する既存
    商品販売量予測手段と、 将来販売を予定する新商品の前記マップ上における位置
    に関するデータを入力するデータ入力手段と、 前記マップと、前記新商品の販売時点における既存商品
    の前記販売予測量とに基づいて、前記マップ上の前記新
    商品の販売量を予測する新商品販売量予測手段とを有す
    ることを特徴とする商品販売量予測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する商品販売量予測装置
    において、 前記新商品販売予測手段は、前記マップ上で印された前
    記新商品を示す点を内包する三角形の頂点となる3つ既
    存商品の前記販売予測量から前記新商品の販売量を予測
    することを特徴とする商品販売量予測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する商品販売量予測装置
    において、 既存商品を前記マップ上でグループに分割した場合で、
    前記マップ上で前記新商品を示す点が前記グループのい
    ずれにも属さないとき、前記点が近接する3つの異なっ
    たグループ内にあり前記点に最も近い3つの既存商品の
    前記販売予測量から前記新商品の販売量を予測すること
    を特徴とする商品販売量予測装置。
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