JP2004170823A - レンズ付き鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズと鏡体の鏡面との距離を調整し、鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能なレンズ付き鏡を提供する。
【解決手段】鏡面を有する鏡体22外周部を囲繞し、内周面に雌螺子26を有する鏡支持体24と、老眼用の凸レンズなどのレンズ12外周部を囲繞し、外周面に雄螺子16を有するレンズ支持体14とを備え、レンズ支持体14を鏡支持体24に挿入して、レンズ支持体14の雄螺子16及び鏡支持体24の雌螺子26を螺合させたレンズ付き鏡10を用いることにより、レンズ支持体14を鏡支持体24に対して回転させた場合、レンズ支持体14が鏡支持体24に対して上下に移動し、レンズ12と鏡体(鏡面)22との距離を調整することが可能になる。
【選択図】 図2
【解決手段】鏡面を有する鏡体22外周部を囲繞し、内周面に雌螺子26を有する鏡支持体24と、老眼用の凸レンズなどのレンズ12外周部を囲繞し、外周面に雄螺子16を有するレンズ支持体14とを備え、レンズ支持体14を鏡支持体24に挿入して、レンズ支持体14の雄螺子16及び鏡支持体24の雌螺子26を螺合させたレンズ付き鏡10を用いることにより、レンズ支持体14を鏡支持体24に対して回転させた場合、レンズ支持体14が鏡支持体24に対して上下に移動し、レンズ12と鏡体(鏡面)22との距離を調整することが可能になる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鏡体の鏡面上方にレンズが設けられたレンズ付き鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧をする場合、鏡を使用して自身の像を見るが、例えばファウンデーションを塗ったり、目元の化粧を行う場合などは、老眼鏡などのメガネを外す必要がある。メガネを外した場合、鏡に映る自身の像が見え難くなり、化粧は困難になる。例えば鏡面に映る像がぼやけるため、ファウンデーションを塗りすぎる場合がある。老眼鏡などのメガネを外した場合でも化粧が行えるように、鏡面部分に凸レンズを備えた凸レンズ付鏡が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−80327号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
凸レンズにより、メガネを外した状態でも、鏡に映る自身の像が見え易くなるが、老眼の度合は人によって異なり、同じ人でも時間の経過に伴って悪化するのが一般的である。しかし、上述した凸レンズ付鏡は鏡面部分に凸レンズが固定されており、特定の度合の老眼にしか対応できない。複数の度合の老眼に対応するためには、老眼の度合に応じた複数種類の凸レンズ付鏡を用意する必要がある。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、凸レンズなどのレンズを鏡面方向に移動自在に支持する支持体を備えることにより、レンズと鏡面との距離を調整し、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能なレンズ付き鏡を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、鏡面外周部を囲繞する第1筒体及びレンズ外周部を囲繞する第2筒体を同軸的に嵌合させることにより、鏡面及びレンズ間の距離を調整し、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能なレンズ付き鏡を提供することを他の目的とする。
【0007】
また、本発明は、前記第1筒体及び第2筒体の一方の外周面に設けられた雄螺子と、他方の内周面に設けられた雌螺子とを螺合させることにより、第1筒体又は第2筒体の回転に応じてレンズ及び鏡面間の距離を調整し、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能なレンズ付き鏡を提供することを他の目的とする。
【0008】
また、本発明は、支持体(第1筒体又は第2筒体)を支持する支持部材を備えることにより、鏡面を見易い位置及び/又は向きに調整することが可能なレンズ付き鏡を提供することを他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係るレンズ付き鏡は、鏡面を有する鏡体と、レンズと、レンズを鏡面方向に移動自在に支持する支持体とを備えることを特徴とする。
【0010】
第2発明に係るレンズ付き鏡は、第1発明において、前記レンズは、凸レンズであることを特徴とする。
【0011】
第3発明に係るレンズ付き鏡は、第1又は第2発明において、前記支持体は、鏡面外周部を囲繞する第1筒体と、レンズ外周部を囲繞し、前記第1筒体と同軸的に嵌合される第2筒体とを備えることを特徴とする。
【0012】
第4発明に係るレンズ付き鏡は、第3発明において、前記第1筒体及び第2筒体の一方は外周面に雄螺子を備え、他方は内周面に雌螺子を備え、前記雄螺子及び前記雌螺子が螺合されていることを特徴とする。
【0013】
第5発明に係るレンズ付き鏡は、第1〜第4発明の何れかにおいて、前記支持体を支持する支持部材を備えることを特徴とする。
【0014】
第1又は第2発明においては、支持体により、凸レンズなどのレンズは、鏡面上方で鏡面方向に移動自在に支持されている。使用者は、レンズを鏡面方向(鏡面に近づく方向又は鏡面から遠ざかる方向)に移動させ、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントが合うように、レンズと鏡面との距離を調整することが可能である。
【0015】
第3発明においては、鏡面外周部を囲繞する第1筒体及びレンズ外周部を囲繞する第2筒体が、同軸的に移動自在に嵌合されている。使用者は、第1筒体又は第2筒体を、中心軸に沿って第2筒体又は第1筒体に対して移動させることにより、鏡面及びレンズ間の距離を変化させ、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを調整することが可能である。
【0016】
第4発明においては、前記第1筒体及び第2筒体の一方の外周面に設けられた雄螺子及び他方の内周面に設けられた雌螺子の螺合により、第1筒体(又は第2筒体)を、第2筒体(又は第1筒体)に対して回転させることにより、第1筒体(又は第2筒体)は回転しながら第2筒体(又は第1筒体)に対して上下に移動する。使用者は、第1筒体又は第2筒体を回転させ、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントが合うように、レンズと鏡面との距離を調整することが可能である。
【0017】
第5発明においては、支持体(第1筒体又は第2筒体)を支持部材で支持する。支持部材として、例えばアーム付きのスタンドを用いることが可能である。アーム先端にレンズ付き鏡を取付けた場合、使用者はアームを曲げて、鏡面を見易い位置及び/又は向きに調整することが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明に係るレンズ付き鏡の斜視図を図1に、断面図を図2に示す。レンズ付き鏡10は、鏡面を有する鏡体22と、鏡体22を支持する鏡支持体(第1筒体)24と、老眼用の凸レンズなどのレンズ12と、レンズ12を支持するレンズ支持体(第2筒体)14とを有する。本説明では、鏡体(鏡面)22は円板形状をしており、鏡支持体24は円筒形状の側壁の下端が底面で閉じられた形状をしており、鏡支持体24内の底面上に設けられた載台20上に鏡体22が固定されている。また、本説明では、レンズ12は円板形状をしており、レンズ支持体14は鏡支持体24よりも径の小さい円筒形状をしており、レンズ支持体14の上側開口部にレンズ12が固定されている。
【0019】
レンズ支持体14の外周面には雄螺子16が形成され、鏡支持体24の内周面には雌螺子26が形成され、前記雄螺子16及び前記雌螺子26が螺合された状態で、レンズ支持体14が鏡支持体24内に挿入されている。雌螺子26及び雄螺子16の螺合により、レンズ支持体14を鏡支持体24に対して回転させた場合、レンズ支持体14は鏡支持体24に対して回転しながら上下移動する。例えば図1のA方向にレンズ支持体14を回転させた場合、レンズ支持体14は鏡支持体24に対して下方に移動し、A方向とは逆向きにレンズ支持体14を回転させた場合、レンズ支持体14は鏡支持体24に対して上方に移動する。レンズ支持体14を鏡支持体24に対して回転させることにより、レンズ12と鏡体(鏡面)22との距離が変化する。
【0020】
レンズ支持体14を鏡支持体24に対して回転させた場合の鏡支持体24に対するレンズ支持体14の上下移動の例を図3(a)、(b)に示す。図3(a)はレンズ12と鏡体22との距離が最小の状態であり、図3(b)はレンズ12と鏡体22との距離が最大の状態である。レンズ12及び鏡体22間の最小距離は、載台20の高さで予め調整しておくことが可能である。レンズ付き鏡10の使用者は、レンズ支持体14を回転させてレンズ12と鏡体22との距離を変化させ、鏡体(鏡面)22に映る自身の像のピントを調整することが可能である。
【0021】
レンズ12の直径を例えば5cm程度にし、レンズ付き鏡10を携帯することが可能である。携帯時は、図3(a)に示したように、レンズ12と鏡体22との距離(レンズ付き鏡10の高さ)を最小にしたり、ピントを調整した状態のまま持ち運ぶことが可能である。
【0022】
(第2の実施の形態)
レンズ付き鏡10を支持部材で支持することも可能である。図4に、支持部材で支持されたレンズ付き鏡の例を示す。図4の例では、スタンド32に一端が固定されたアーム30の他端に、レンズ付き鏡10の鏡支持体24が固定されている。アーム30は、自在に曲げることが可能なものを用いることが好ましい。また、レンズ付き鏡10(鏡支持体24)をアーム30に着脱自在に取付けることも可能である。据置で使用する場合、鏡体22の直径は、例えば12〜15cmにすることが可能である。
【0023】
レンズ付き鏡10を支持する支持部材は、アーム30に限定はされず、図5に示すように、例えばV字型のスタンド40を用いるなど、任意の支持部材を用いることが可能である。また、例えば図6に示すように、レンズ支持体14又は鏡支持体24の外周に、貫通孔を有する突出部42を設け、前記貫通孔に紐などを通してレンズ付き鏡10を吊り下げることも可能である。
【0024】
上述した実施の形態では、レンズ支持体14を鏡支持体24内に挿入したが、例えば図7に示すように、鏡支持体24をレンズ支持体14内に挿入することも可能である。また、上述した実施の形態においては、雄螺子16及び雌螺子26を使用してレンズ12及び鏡体22の距離を調整(レンズ支持体14を移動及び半固定)したが、例えば図7に示すように、ゴム52などの摩擦部材を用いて、レンズ付き鏡50のレンズ12及び鏡体22の距離を調整(レンズ支持体14を移動及び半固定)することも可能である。
【0025】
また、レンズ付き鏡10を携帯する場合、レンズ12に蓋を被せることも可能である。図8に、蓋62の取付け/取外しが可能なレンズ付き鏡60の例を示す。レンズ付き鏡60の構成は図2に示すレンズ付き鏡10とほぼ同様であるが、鏡支持体24の上端外周部に雄螺子66が形成されている。蓋62は、円筒形状の側壁の上端が閉じられた形状をしており、側壁内面には雌螺子64が形成されている。鏡支持体24の雄螺子66に蓋62の雌螺子64を螺合させ、蓋62を回転(取外し方向/取外し方向に回転)させることにより、蓋62の取付け/取外しを行うことが可能である。
【0026】
【発明の効果】
第1又は第2発明によれば、凸レンズなどのレンズを鏡面方向に移動自在に支持する支持体により、レンズと鏡面との距離を調整し、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能である。例えば、使用者の老眼の度合に応じて、ピントを調整することが可能である。
【0027】
第3発明によれば、鏡面外周部を囲繞する第1筒体及びレンズ外周部を囲繞する第2筒体を同軸的に嵌合させることにより、中心軸に沿って第1筒体又は第2筒体を移動させ、鏡面及びレンズ間の距離を調整し、鏡体の鏡面に映っている自身の像のピントを合わせることが可能である。
【0028】
第4発明によれば、前記第1筒体及び第2筒体の一方の外周面に設けられた雄螺子と、他方の内周面に設けられた雌螺子とを螺合させることにより、第1筒体(又は第2筒体)を回転させた場合、第1筒体(又は第2筒体)が第2筒体(又は第1筒体)に対して上下移動する。第1筒体又は第2筒体を回転させることにより、レンズと鏡面との距離を調整し、鏡体の鏡面に映っている自身の像のピントを合わせることが可能である。
【0029】
第5発明によれば、支持体(第1筒体又は第2筒体)を支持する支持部材により、鏡面を見易い位置及び/又は向きに調整することが可能である。手で支持する必要が無いため、両手を使用して化粧を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ付き鏡の斜視図である。
【図2】図1に示すレンズ付き鏡の断面図である。
【図3】鏡支持体に対するレンズ支持体の上下移動の例を示す図である。
【図4】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す上面図である。
【図7】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す断面図である。
【図8】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10、50、60 レンズ付き鏡
12 レンズ
14 レンズ支持体(第2筒体)
16 雄螺子
22 鏡体
24 鏡支持体(第1筒体)
26 雌螺子
30 アーム(支持部材)
40 スタンド(支持部材)
42 突出部
52 ゴム
62 蓋
【発明の属する技術分野】
本発明は、鏡体の鏡面上方にレンズが設けられたレンズ付き鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧をする場合、鏡を使用して自身の像を見るが、例えばファウンデーションを塗ったり、目元の化粧を行う場合などは、老眼鏡などのメガネを外す必要がある。メガネを外した場合、鏡に映る自身の像が見え難くなり、化粧は困難になる。例えば鏡面に映る像がぼやけるため、ファウンデーションを塗りすぎる場合がある。老眼鏡などのメガネを外した場合でも化粧が行えるように、鏡面部分に凸レンズを備えた凸レンズ付鏡が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−80327号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
凸レンズにより、メガネを外した状態でも、鏡に映る自身の像が見え易くなるが、老眼の度合は人によって異なり、同じ人でも時間の経過に伴って悪化するのが一般的である。しかし、上述した凸レンズ付鏡は鏡面部分に凸レンズが固定されており、特定の度合の老眼にしか対応できない。複数の度合の老眼に対応するためには、老眼の度合に応じた複数種類の凸レンズ付鏡を用意する必要がある。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、凸レンズなどのレンズを鏡面方向に移動自在に支持する支持体を備えることにより、レンズと鏡面との距離を調整し、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能なレンズ付き鏡を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、鏡面外周部を囲繞する第1筒体及びレンズ外周部を囲繞する第2筒体を同軸的に嵌合させることにより、鏡面及びレンズ間の距離を調整し、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能なレンズ付き鏡を提供することを他の目的とする。
【0007】
また、本発明は、前記第1筒体及び第2筒体の一方の外周面に設けられた雄螺子と、他方の内周面に設けられた雌螺子とを螺合させることにより、第1筒体又は第2筒体の回転に応じてレンズ及び鏡面間の距離を調整し、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能なレンズ付き鏡を提供することを他の目的とする。
【0008】
また、本発明は、支持体(第1筒体又は第2筒体)を支持する支持部材を備えることにより、鏡面を見易い位置及び/又は向きに調整することが可能なレンズ付き鏡を提供することを他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係るレンズ付き鏡は、鏡面を有する鏡体と、レンズと、レンズを鏡面方向に移動自在に支持する支持体とを備えることを特徴とする。
【0010】
第2発明に係るレンズ付き鏡は、第1発明において、前記レンズは、凸レンズであることを特徴とする。
【0011】
第3発明に係るレンズ付き鏡は、第1又は第2発明において、前記支持体は、鏡面外周部を囲繞する第1筒体と、レンズ外周部を囲繞し、前記第1筒体と同軸的に嵌合される第2筒体とを備えることを特徴とする。
【0012】
第4発明に係るレンズ付き鏡は、第3発明において、前記第1筒体及び第2筒体の一方は外周面に雄螺子を備え、他方は内周面に雌螺子を備え、前記雄螺子及び前記雌螺子が螺合されていることを特徴とする。
【0013】
第5発明に係るレンズ付き鏡は、第1〜第4発明の何れかにおいて、前記支持体を支持する支持部材を備えることを特徴とする。
【0014】
第1又は第2発明においては、支持体により、凸レンズなどのレンズは、鏡面上方で鏡面方向に移動自在に支持されている。使用者は、レンズを鏡面方向(鏡面に近づく方向又は鏡面から遠ざかる方向)に移動させ、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントが合うように、レンズと鏡面との距離を調整することが可能である。
【0015】
第3発明においては、鏡面外周部を囲繞する第1筒体及びレンズ外周部を囲繞する第2筒体が、同軸的に移動自在に嵌合されている。使用者は、第1筒体又は第2筒体を、中心軸に沿って第2筒体又は第1筒体に対して移動させることにより、鏡面及びレンズ間の距離を変化させ、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを調整することが可能である。
【0016】
第4発明においては、前記第1筒体及び第2筒体の一方の外周面に設けられた雄螺子及び他方の内周面に設けられた雌螺子の螺合により、第1筒体(又は第2筒体)を、第2筒体(又は第1筒体)に対して回転させることにより、第1筒体(又は第2筒体)は回転しながら第2筒体(又は第1筒体)に対して上下に移動する。使用者は、第1筒体又は第2筒体を回転させ、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントが合うように、レンズと鏡面との距離を調整することが可能である。
【0017】
第5発明においては、支持体(第1筒体又は第2筒体)を支持部材で支持する。支持部材として、例えばアーム付きのスタンドを用いることが可能である。アーム先端にレンズ付き鏡を取付けた場合、使用者はアームを曲げて、鏡面を見易い位置及び/又は向きに調整することが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明に係るレンズ付き鏡の斜視図を図1に、断面図を図2に示す。レンズ付き鏡10は、鏡面を有する鏡体22と、鏡体22を支持する鏡支持体(第1筒体)24と、老眼用の凸レンズなどのレンズ12と、レンズ12を支持するレンズ支持体(第2筒体)14とを有する。本説明では、鏡体(鏡面)22は円板形状をしており、鏡支持体24は円筒形状の側壁の下端が底面で閉じられた形状をしており、鏡支持体24内の底面上に設けられた載台20上に鏡体22が固定されている。また、本説明では、レンズ12は円板形状をしており、レンズ支持体14は鏡支持体24よりも径の小さい円筒形状をしており、レンズ支持体14の上側開口部にレンズ12が固定されている。
【0019】
レンズ支持体14の外周面には雄螺子16が形成され、鏡支持体24の内周面には雌螺子26が形成され、前記雄螺子16及び前記雌螺子26が螺合された状態で、レンズ支持体14が鏡支持体24内に挿入されている。雌螺子26及び雄螺子16の螺合により、レンズ支持体14を鏡支持体24に対して回転させた場合、レンズ支持体14は鏡支持体24に対して回転しながら上下移動する。例えば図1のA方向にレンズ支持体14を回転させた場合、レンズ支持体14は鏡支持体24に対して下方に移動し、A方向とは逆向きにレンズ支持体14を回転させた場合、レンズ支持体14は鏡支持体24に対して上方に移動する。レンズ支持体14を鏡支持体24に対して回転させることにより、レンズ12と鏡体(鏡面)22との距離が変化する。
【0020】
レンズ支持体14を鏡支持体24に対して回転させた場合の鏡支持体24に対するレンズ支持体14の上下移動の例を図3(a)、(b)に示す。図3(a)はレンズ12と鏡体22との距離が最小の状態であり、図3(b)はレンズ12と鏡体22との距離が最大の状態である。レンズ12及び鏡体22間の最小距離は、載台20の高さで予め調整しておくことが可能である。レンズ付き鏡10の使用者は、レンズ支持体14を回転させてレンズ12と鏡体22との距離を変化させ、鏡体(鏡面)22に映る自身の像のピントを調整することが可能である。
【0021】
レンズ12の直径を例えば5cm程度にし、レンズ付き鏡10を携帯することが可能である。携帯時は、図3(a)に示したように、レンズ12と鏡体22との距離(レンズ付き鏡10の高さ)を最小にしたり、ピントを調整した状態のまま持ち運ぶことが可能である。
【0022】
(第2の実施の形態)
レンズ付き鏡10を支持部材で支持することも可能である。図4に、支持部材で支持されたレンズ付き鏡の例を示す。図4の例では、スタンド32に一端が固定されたアーム30の他端に、レンズ付き鏡10の鏡支持体24が固定されている。アーム30は、自在に曲げることが可能なものを用いることが好ましい。また、レンズ付き鏡10(鏡支持体24)をアーム30に着脱自在に取付けることも可能である。据置で使用する場合、鏡体22の直径は、例えば12〜15cmにすることが可能である。
【0023】
レンズ付き鏡10を支持する支持部材は、アーム30に限定はされず、図5に示すように、例えばV字型のスタンド40を用いるなど、任意の支持部材を用いることが可能である。また、例えば図6に示すように、レンズ支持体14又は鏡支持体24の外周に、貫通孔を有する突出部42を設け、前記貫通孔に紐などを通してレンズ付き鏡10を吊り下げることも可能である。
【0024】
上述した実施の形態では、レンズ支持体14を鏡支持体24内に挿入したが、例えば図7に示すように、鏡支持体24をレンズ支持体14内に挿入することも可能である。また、上述した実施の形態においては、雄螺子16及び雌螺子26を使用してレンズ12及び鏡体22の距離を調整(レンズ支持体14を移動及び半固定)したが、例えば図7に示すように、ゴム52などの摩擦部材を用いて、レンズ付き鏡50のレンズ12及び鏡体22の距離を調整(レンズ支持体14を移動及び半固定)することも可能である。
【0025】
また、レンズ付き鏡10を携帯する場合、レンズ12に蓋を被せることも可能である。図8に、蓋62の取付け/取外しが可能なレンズ付き鏡60の例を示す。レンズ付き鏡60の構成は図2に示すレンズ付き鏡10とほぼ同様であるが、鏡支持体24の上端外周部に雄螺子66が形成されている。蓋62は、円筒形状の側壁の上端が閉じられた形状をしており、側壁内面には雌螺子64が形成されている。鏡支持体24の雄螺子66に蓋62の雌螺子64を螺合させ、蓋62を回転(取外し方向/取外し方向に回転)させることにより、蓋62の取付け/取外しを行うことが可能である。
【0026】
【発明の効果】
第1又は第2発明によれば、凸レンズなどのレンズを鏡面方向に移動自在に支持する支持体により、レンズと鏡面との距離を調整し、鏡体の鏡面に映る自身の像のピントを合わせることが可能である。例えば、使用者の老眼の度合に応じて、ピントを調整することが可能である。
【0027】
第3発明によれば、鏡面外周部を囲繞する第1筒体及びレンズ外周部を囲繞する第2筒体を同軸的に嵌合させることにより、中心軸に沿って第1筒体又は第2筒体を移動させ、鏡面及びレンズ間の距離を調整し、鏡体の鏡面に映っている自身の像のピントを合わせることが可能である。
【0028】
第4発明によれば、前記第1筒体及び第2筒体の一方の外周面に設けられた雄螺子と、他方の内周面に設けられた雌螺子とを螺合させることにより、第1筒体(又は第2筒体)を回転させた場合、第1筒体(又は第2筒体)が第2筒体(又は第1筒体)に対して上下移動する。第1筒体又は第2筒体を回転させることにより、レンズと鏡面との距離を調整し、鏡体の鏡面に映っている自身の像のピントを合わせることが可能である。
【0029】
第5発明によれば、支持体(第1筒体又は第2筒体)を支持する支持部材により、鏡面を見易い位置及び/又は向きに調整することが可能である。手で支持する必要が無いため、両手を使用して化粧を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ付き鏡の斜視図である。
【図2】図1に示すレンズ付き鏡の断面図である。
【図3】鏡支持体に対するレンズ支持体の上下移動の例を示す図である。
【図4】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す上面図である。
【図7】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す断面図である。
【図8】本発明に係るレンズ付き鏡の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10、50、60 レンズ付き鏡
12 レンズ
14 レンズ支持体(第2筒体)
16 雄螺子
22 鏡体
24 鏡支持体(第1筒体)
26 雌螺子
30 アーム(支持部材)
40 スタンド(支持部材)
42 突出部
52 ゴム
62 蓋
Claims (5)
- 鏡面を有する鏡体と、レンズと、レンズを鏡面方向に移動自在に支持する支持体とを備えることを特徴とするレンズ付き鏡。
- 前記レンズは、凸レンズであることを特徴とする請求項1記載のレンズ付き鏡。
- 前記支持体は、
鏡面外周部を囲繞する第1筒体と、
レンズ外周部を囲繞し、前記第1筒体と同軸的に嵌合される第2筒体と
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ付き鏡。 - 前記第1筒体及び第2筒体の一方は外周面に雄螺子を備え、他方は内周面に雌螺子を備え、前記雄螺子及び前記雌螺子が螺合されていることを特徴とする請求項3記載のレンズ付き鏡。
- 前記支持体を支持する支持部材を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のレンズ付き鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002338625A JP2004170823A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | レンズ付き鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002338625A JP2004170823A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | レンズ付き鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004170823A true JP2004170823A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32701783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004170823A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2621348A (en) * | 2022-08-09 | 2024-02-14 | Brand Zsuzsi | A visual prescription mirror device |
-
2002
- 2002-11-21 JP JP2002338625A patent/JP2004170823A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2621348A (en) * | 2022-08-09 | 2024-02-14 | Brand Zsuzsi | A visual prescription mirror device |
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