JP3129056U - 鏡及びこれを備えた化粧用コンパクトケース - Google Patents

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Abstract

【課題】老眼の人がであっても、効率よく化粧をすることができる鏡及びこれを備えた化粧用コンパクトケースを提供する。
【解決手段】鏡面11上に、表面12aが凸状で、裏面12bが平坦状の凸レンズ(拡大用レンズ)12を取り付けて鏡1Aを構成する。また、この鏡1Aと化粧用品収納部2を備えた化粧用コンパクトケース200を構成する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、鏡に関し、特に、アイラインやマスカラのように目の周りの化粧(以下、「アイメイク」と記す。)をする際に好適に用いることができる鏡に関するものである。
アイメイクのように緻密な作業が必要な化粧は、出来るだけ鏡に顔を近づけて鏡面に写る像を大きくして行われるのが一般的である。しかしながら、老眼鏡等の矯正眼鏡を着用している人がアイメイクをする際には、矯正眼鏡を外して行う必要があるため、鏡に顔を近づけると顔がぼやけてしまい、反対に鏡から顔を遠ざけると鏡面に写る像が小さくなってしまい、効率よく化粧をすることが難しいという問題があった。
このため、特許文献1及び特許文献2では、老眼鏡を着用したままで化粧をすることができるように、矯正用のレンズを揺動開閉自在にフレームに支持し、化粧をする箇所に応じて、レンズを移動可能とした化粧用眼鏡が提案されている。
実用新案第3108693号公報 実用新案第3088429号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2に記載の化粧用眼鏡においては、アイメイクを施す際にレンズが邪魔になり、効率よく化粧をするという点で更なる改善の余地があった。
そこで、本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、老眼の人であっても、効率よく化粧をすることができる鏡及びこれを備えた化粧用コンパクトケースを提供することを課題としている。
このような課題を解決するために、本考案に係る鏡は、鏡面上の少なくとも一部に拡大用レンズが取り付けられた構成としている。
本考案によれば、鏡面上の少なくとも一部に拡大用レンズを取り付けたことにより、この拡大用レンズが取り付けられた鏡面には拡大された像を写し出すことができる。よって、老眼の人が顔を鏡に近づけても、顔がぼやけることなくはっきりと見えるため、鏡面の拡大された像を確認しながら、効率よく化粧をすることができる。なお、本考案に係る鏡は、老眼の人に限らず、緻密な作業が必要なアイメイクを行う際や、コンタクトを装着する際にも好適に用いることができる。
ここで、本考案に係る鏡は、鏡面と拡大用レンズを同じ大きさとし、鏡面上の全体に拡大用レンズを取り付けた構成としてもよい。この構成にすれば、鏡面全体に拡大された像を写し出すことができるため、効率よくアイメイクを行うことができる。
また、本考案に係る鏡は、鏡面よりも拡大用レンズを小さくし、鏡面の一部のみに拡大用レンズを取り付け、通常の鏡としての機能と拡大鏡としての機能を兼ね備えた構成としてもよい。この構成にすれば、鏡面に拡大用レンズが取り付けられた部分でアイメイクを行い、鏡面の拡大レンズが取り付けられていない部分で顔全体の化粧を行うことが可能となるため、アイメイクと顔全体の化粧との両方を、一つの鏡で効率よく行うことができる。
本考案に係る鏡において、前記拡大用レンズは、前記鏡面上に着脱自在に取り付けられた構成としてもよい。
この構成にすれば、老眼の度合い等使用者の用途に応じて、倍率の異なる拡大用レンズに適宜変更することができる。また、この構成にすれば、アイメイクをする場合のみに、鏡面上に拡大レンズを取り付けて拡大鏡として使用することができる。
なお、本考案に係る鏡は、鏡面上に拡大用レンズが重なるように取り付けるのであれば、鏡面上に拡大用レンズが接触した状態で取り付けられた構成としてもよいし、鏡面上に所定間隔を空けて拡大用レンズが取り付けられた構成としてもよい。
さらに、本考案に係る鏡において、前記拡大用レンズの種類としては、特に限定されないが、例えば、表面が凸状で裏面が平らな凸レンズや、表面が凸状で裏面が凹状のメニスカスレンズが挙げられる。
ここで、拡大用レンズとして、上述したメニスカスレンズを用いた場合には、上述した凸レンズを用いた場合と比べて、以下に示す利点を有する。第一に、レンズの肉厚が薄くなるため、鏡全体の軽量化及び薄型化を実現できる。第二に、焦点距離が長くなり、使用者が鏡に極端に近接しなくても鏡面に拡大した像を写すことができるため、鏡面と使用者との間に、アイライナーやマスカラ等の化粧用具を操作する空間が確実に確保され、アイメイクをより効率よく行うことができる。
本考案に係る化粧用コンパクトケースは、鏡と化粧品配置部とを備えた化粧用コンパクトケースであって、前記鏡として、本考案に係る鏡を備えた構成としている。
本考案によれば、化粧用コンパクトケースに内蔵される鏡として本考案に係る鏡を備えたことにより、鏡面の拡大された像を確認しながら、効率よく化粧をすることができる。
本考案に係る鏡によれば、鏡面に拡大された像を写し出すことができるため、老眼の人であっても、鏡面の拡大された像を確認しながら効率よく化粧をすることができる。
以下、本考案に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態に係る鏡を示し、(a)は斜視図、(b)は図1(a)のA−A断面図である。
この鏡1Aは、図1(b)に示すように、平面視円形状の鏡面11と、この鏡面11と略同一形状で、その鏡面11上に接触した状態で固定された凸レンズ(拡大用レンズ)12と、から構成されている。この凸レンズ12は、表面12aが凸状で、鏡面11と接触する裏面12bが平坦状となっている。
また、この鏡1Aは、図1(a)に示すように、鏡1Aの鏡面11よりも一回り大きな平面視円形状の第一部材101と、この第一部材101と略同一寸法で、鏡1Aを収納可能な円形状の凹面102aを有する第二部材102と、がヒンジ部103を介して折畳み可能な鏡ケース100Aにおいて、第一部材101の内面に接着固定されている。
そして、この鏡1Aは、図1(a)に示すように、第一部材101と第二部材102とのなす角度が略90°となるように開き、第一部材102が底面となるように、第二部材101を立てた状態で机上等に設置して使用する。なお、鏡1Aの損傷を防止するために、カバン等に入れて携帯する際や収納する際には、第二部材102の凹面102aに鏡1Aが収納されるように、第一部材101を第二部材102に対して閉じた状態とすることが好ましい。
なお、第一部材101と第二部材102とのなす角度について略180°まで展開して、第一部材102を手で持った状態で使用する態様も考え得る。
本実施形態に係る鏡1Aによれば、鏡面11上に拡大用レンズ12を取り付けて、鏡面11に拡大された像を写し出すようにしたため、老眼の人が矯正眼鏡を外した状態で顔を鏡に近づけても、顔がぼやけることなくはっきりと見ることができる。よって、鏡1Aに写された拡大された像を確認しながら効率よくアイメイクをすることができる。
<第二実施形態>
図2は、第二実施形態に係る鏡を示す斜視図である。
この鏡1Bは、図2に示すように、上述した第一実施形態で示した鏡1Aにおいて、凸レンズ12を鏡面11に対して着脱可能としたものである。すなわち、この鏡1Bは、平面視円形状の鏡面11と、この鏡面11と略同一寸法で、鏡面11上に着脱自在となるように、支持部材13により支持された凸レンズ12と、から構成されている。また、凸レンズ12の一端には、支持部材13により可動させる際に使用者が把持する把持部14が設けられている。
そして、この鏡1Bは、上述した第一実施形態の鏡1Aと同様に設置し、アイメイクをする際には、図2(a)に示すように、凸レンズ12を鏡面11上に位置させた状態で、また、顔全体の化粧をする際には、図2(b)に示すように、凸レンズ12を鏡面11上に位置させない状態で使用する。
本実施形態に係る鏡1Bによれば、鏡面11上に拡大用レンズ2を着脱自在に取り付けて、アイメイクをする場合のみに、鏡面11に拡大された像を写し出すようにしたため、アイメイクと顔全体の化粧の両方を効率よく行うことができる。
<第三実施形態>
図3は、第三実施形態に係る鏡を示す斜視図である。
この鏡1Cは、図3に示すように、上述した第一実施形態で示した鏡1Aにおいて、凸レンズ12の寸法を変えたものである。すなわち、この鏡1Cは、凸レンズ12が鏡面11の略1/4の直径を有する円形状であり、鏡面11上の一部に、凸レンズ12が固定されている。
そして、この鏡1Cは、上述した第一実施形態の鏡1Aと同様に設置し、アイメイクをする際には、凸レンズ12が取り付けられていない鏡面11を使用し、顔全体の化粧をする際には、凸レンズ12が取り付けられた鏡面11を使用するようにする。
本実施形態に係る鏡1Cによれば、鏡面11上の一部に凸レンズ12を取り付けたことにより、鏡面11に顔全体を写しつつ、アイメイクをすることができるため、より効率よく化粧をすることができる。
<第四実施形態>
図4は、第四実施形態に係る化粧用コンパクトケースを示す斜視図である。
この化粧用コンパクトケース200は、図4に示すように、上述した第一実施形態と同様の鏡1Aが固定された略矩形体の上側箱部材201と、この上側箱部材201と略同一寸法で化粧用品収納部2を有する下側箱部材202とが、ヒンジ部203を介して開閉自在な構成となっている。
本実施形態に係る化粧用コンパクトケース200によれば、上述した第一実施形態に示した鏡1Aを備えていることにより、鏡面11に写された拡大された像を確認しながら効率よく化粧をすることができる。
なお、第四実施形態に係る化粧用コンパクトケース200においては、上述した第一実施形態で示した鏡1Aを備えた場合について説明したが、これに限らず、上述した第二実施形態や第三実施形態で示した鏡1B,1Cを備えた構成としてもよい。これらの構成にすれば、アイメイクと顔全体のメイクの両方を効率よく行うことができる。
第一実施形態に係る鏡を示し、(a)は斜視図、(b)は図1(a)のA−A断面図である。 第二実施形態に係る鏡を示す斜視図である。 第三実施形態に係る鏡を示す斜視図である。 第四実施形態に係る化粧用コンパクトケースを示す斜視図である。
符号の説明
1A〜1C 鏡
2 化粧用品収納部
11 鏡面
12 凸レンズ(拡大用レンズ)
100 鏡ケース
200 化粧用コンパクトケース

Claims (3)

  1. 鏡面上の少なくとも一部に拡大用レンズが取り付けられていることを特徴とする鏡。
  2. 前記拡大用レンズは、前記鏡面上に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の鏡。
  3. 鏡と化粧用品収納部とを備えた化粧用コンパクトケースであって、前記鏡は、請求項1又は2のいずれかに記載の鏡であることを特徴とする化粧用コンパクトケース。
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