JP2004170636A - Bgm再生システムおよびこれに用いるbgmプレーヤ - Google Patents

Bgm再生システムおよびこれに用いるbgmプレーヤ Download PDF

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Shuji Maruyama
修司 丸山
Masaya Abe
雅也 阿部
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Abstract

【課題】古くなったファイルを自動的に削除するBGM再生システムおよびBGMプレーヤを提供する。
【解決手段】ネットワークに接続され、複数のコンテンツを再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤ16に記憶させるコンテンツや再生プログラムに有効期限が設定され、コンテンツや再生プログラムの有効期限を確認する有効期限確認手段45を有し、ネットワークに接続した際にNTPサーバ50に接続して内部時計52の時刻を標準時刻に合わせた際に、有効期限確認手段45が有効期限の設定されたコンテンツや再生プログラムの有効期限を確認し、有効期限が設定されたコンテンツや再生プログラムの有効期限が経過していた場合には、コンテンツや再生プログラムを削除するファイル削除手段47を有していることを特徴とするBGM再生システム10である。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークを利用してコンテンツを配信するBGM再生システム、およびこれに用いるBGMプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
BGMプレーヤについて概略を説明する。
BGMプレーヤは、スーパーマーケット等の店舗に設置され、内蔵している記憶手段に記憶されている音楽や画像等のコンテンツを店舗の営業中に再生することができるBGM装置の一つである。
【0003】
このようなBGMプレーヤを有する従来のBGM再生システムにおける、BGMプレーヤのコンテンツの入手は、CD等のデータ記録メディアの配布によるものが主であった。
しかし、近年においては、コンテンツを要求するBGMプレーヤが電話回線等を用いてコンテンツを格納している端末に接続して直接ダウンロードする方法や、コンテンツを格納しているサーバが接続されたLANやインターネットにコンテンツを要求するBGMプレーヤを接続させて、コンテンツ格納サーバからダウンロードする手法が確立されてきた。
【0004】
また、特開2001−282689号に開示されているように、データ送信装置からデータ受信装置(BGMプレーヤ)に対して処理コマンドが記述された電子メールを送信することにより、BGMプレーヤをデータ送信装置に接続させてコンテンツを受信させるBGM再生システムも提案されている。これにより、一通の電子メールを配信すれば、複数台のBGMプレーヤに対して同一のコンテンツを同時に配信することが可能になる。
【0005】
以上に説明したように、BGMプレーヤには常に複数のコンテンツが記憶手段に記憶されており、新しいBGMを再生するためには、新しいコンテンツを次々と入手することが好ましい。しかしながら記憶手段の記憶容量の制限により、新しいコンテンツを記憶させるためには、不要となったコンテンツを適宜削除する作業が必要であった。不要なコンテンツの削除作業は、不要なコンテンツを削除させる削除命令を出す方法や、各コンテンツに有効期限を設定し、各コンテンツの有効期限に基づいて自動的に削除する方法が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
コンテンツを削除するたびに削除命令を出す方法は、データ送信装置によるメールの作成が煩雑になるという課題がある。
また、BGMプレーヤの操作者が、コンテンツの動作確認のために手動で意図的に時刻調整をした際において、コンテンツの有効期限を設定して単純に有効期限に基づいてコンテンツの削除の可否を判定するだけでは、時刻調整を伴う動作確認をするとコンテンツが自動的に削除されてしまうといった課題があった。
【0007】
そこで、本発明は以上に述べた課題を解決すべく、手動で時刻調整をしたときを除いて、自動的に不要となったコンテンツを削除することが可能なBGM再生システムおよびこれに用いるBGMプレーヤの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明者は、以上に述べた目的を達成すべく、各種の検討を行った結果、以下に示す構成に想到し本発明を完成させた。
すなわち、本願発明は、ネットワークに接続され、複数のコンテンツを所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積してあるコンテンツ格納サーバと、前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに記述されているコンテンツの識別子に基づいて必要なコンテンツを前記コンテンツ格納サーバから前記BGMプレーヤの記憶手段にダウンロードし、前記電子メールに記述されていた再生プログラムを前記BGMプレーヤの記憶手段に記憶させた後に実行することで、前記ダウンロードしたコンテンツを再生するBGM再生システムおよびこれに用いられるBGMプレーヤであって、前記コンテンツおよび/または前記再生プログラムには、再生可能な期限としての有効期限が予め設定されているものがあり、前記BGMプレーヤは、ネットワークに接続した際に、NTPサーバにアクセスして内部時計の時刻を標準時刻に合わせる時刻調整手段と、前記有効期限が設定されたコンテンツの有効期限の確認をする有効期限確認手段とを備え、前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を標準時刻に調整した際に、前記有効期限確認手段が、前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限を確認し、前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限が経過していた場合には、当該コンテンツおよび/または再生プログラムを削除するファイル削除手段を有していることを特徴とするBGM再生システムおよびこれに用いるBGMプレーヤである。
【0009】
また、他の発明は、ネットワークに接続され、複数のコンテンツを所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積すると共に、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに添付されている前記再生プログラムと前記コンテンツとを記憶手段に記憶させ、これらをセットアップした後、前記BGMプレーヤが前記再生プログラムを実行することで、前記コンテンツを再生するBGM再生システムおよびこれに用いられるBGMプレーヤであって、前記コンテンツおよび/または前記再生プログラムには、再生可能な期限としての有効期限が予め設定されているものがあり、前記BGMプレーヤは、ネットワークに接続した際に、NTPサーバにアクセスして内部時計の時刻を標準時刻に合わせる時刻調整手段と、前記有効期限が設定されたコンテンツの有効期限の確認をする有効期限確認手段とを備え、前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を標準時刻に調整した際に、前記有効期限確認手段が、前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限を確認し、前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限が経過していた場合には、当該コンテンツおよび/または再生プログラムを削除するファイル削除手段を有していることを特徴とするBGM再生システムおよびこれに用いるBGMプレーヤである。
【0010】
これらによれば、有効期限が設定されたコンテンツについて、設定した有効期限に基づいて当該コンテンツの削除の可否を判断させる方法としても、動作確認の際における手動によって内部時計を調整した場合においては、当該コンテンツが誤って削除されないようにすることができる。
【0011】
また、本発明に係るBGM再生システムおよびBGMプレーヤにおいて、前記BGMプレーヤは、前記記憶手段の空き容量の下限値としての閾値を記憶させる閾値記憶手段と、前記記憶手段の空き容量を確認をする空き容量確認手段を有し、前記空き容量確認手段が前記記憶手段の空き容量が前記閾値記憶手段に記憶された閾値以下になっていることを確認した場合においてのみ、前記ファイル削除手段が有効期限が経過したコンテンツおよび/または再生プログラムを削除することが好ましい。
さらに、前記有効期限が経過したコンテンツおよび/または再生プログラムの削除は、新たにコンテンツおよび/または再生プログラムが配信された際に実行されることが好ましい。
これらによれば、記憶手段の空き容量に余裕がある場合には、有効期限が経過したコンテンツを削除しなくても運営上何ら支障がないので、無駄な処理をしなくても済む。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るBGM再生システムおよびこれに用いるBGMプレーヤの好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
まず、BGM再生システム10の概要について図1を用いて説明する。図1は、電子メールの送受信が可能なネットワークの一般的な構成を示す説明図である。
BGM再生システム10は、BGMを再生する店舗内に設けられた単数または複数のBGMプレーヤ16と、BGMプレーヤ16の動作設定をする再生プログラム等を送信するデータ送信装置14と、BGMプレーヤ16に配信するコンテンツが記憶手段(図示せず)に蓄積されたコンテンツ格納サーバ(ftpサーバやhttpサーバ)28と、電子メール24を中継するメールサーバ29と、標準時間を提供するNTPサーバ50とを具備している。
各BGMプレーヤ16とデータ送信装置14との間は、インターネット12を使用して電子メール24を互いにやり取り可能に接続されている。また、各BGMプレーヤ16とコンテンツ格納サーバ28との間は、インターネット12を通じてデータのやり取りが可能に接続されている。
【0014】
本実施形態のBGM再生システム10は、このような既存のネット環境下で、データ送信装置14から単数または複数のBGMプレーヤ16に電子メール24を利用して、再生プログラムと、コンテンツと、コンテンツの識別子とを配信するものである。
【0015】
ここで本明細書中の用語の説明をする。
コンテンツとは、BGMプレーヤ16に配信するデータの内容のことであって、音楽等の音声データ、静止画および動画等の画像データ、ニュースおよび掲示板等の文字データを含むものとする。
電子メールに記述されているとは、電子メール24に直接記載されていること、および電子メール24に添付されていることの両方の意味を含むものである。
再生プログラムとは、所定のコンテンツを所定の時間に再生することをBGMプレーヤ16に命ずる制御プログラムのことであり、BGMプレーヤ16が設置された店舗の休日、営業日あるいは営業日であっても特売日であるかそうではないか等の違いに合わせて、予めその日ごとにスケジュールがそれぞれ設定されている。
また、コンテンツの識別子とは、コンテンツが蓄積されたコンテンツ格納サーバ28の名称と、BGMプレーヤ16に配信されるべきコンテンツまでの格納パス、さらには、BGMプレーヤに配信されたコンテンツを記憶させる記憶手段のフォルダまでのパス等のことをいう。
【0016】
図2は本発明に係るBGM再生システムにおいて用いられる電子メールの具体的なフォーマットの一例を示したものである。
電子メール24は、一例としてboundary(”*****”で表示されている)で、2つの区域に区分けされる。
そして1番目の区域であるヘッダの部分には、電子メールの配信元であるデータ送信装置14の名前と、配信先であるBGMプレーヤ16の名前と、送信日付(ここには記述されていないが、送信時間も通常含まれている)等が記述されている。
また、2番目の区域には、メール本文が記述されている。本実施の形態では、このメール本文が、BGMプレーヤ16に対する再生プログラムとなる。さらにメール本文には、再生プログラムの他に、再生プログラムに示されたコンテンツが格納されているコンテンツ格納サーバ28のアドレスおよびパス(コンテンツの識別子)が記述されている。
【0017】
次に、BGMプレーヤの内部構成について説明する。図3は本実施の形態に係るBGMプレーヤの内部構成を示す説明図である。本実施の形態においては、有効期限が設定されたコンテンツが再生プログラムである形態について説明する。音楽データ等のコンテンツにおいては、再生プログラムが異なっても、使い回しが利くことがあるので、記憶手段に格納させたままでおいた方が好都合な場合があるためである。
【0018】
BGMプレーヤ16は、プレーヤ全体の動作を制御するために予め設定されたファームウェア等によって動作するCPU等により構成される制御部30、インターネット12等の通信回線に接続するための通信用機器により構成される入出力手段32、カレンダー等のスケジュールに従ってコンテンツの再生順序等が定められており、この定められた内容でコンテンツを再生するように制御部30を制御する再生プログラムを記憶する再生プログラム記憶手段34、複数の音楽データ等のコンテンツがデジタルデータとして記憶されるコンテンツ記憶手段36、およびコンテンツ記憶手段36から取り出したデジタルデータとしての音楽データ等のコンテンツをD/A変換するD/A変換回路や増幅回路等(共に図示せず)からなる再生手段38と、内部時計52を具備している。
また、再生手段38には、音楽データのコンテンツを音声として再生するスピーカ40や画像データのコンテンツを映像として再生するモニタ装置42が接続されている。これらスピーカ40やモニタ装置42はBGMプレーヤ16と一体に設けられていてもよいし、別体に設けられていてもよい。
【0019】
さらに、BGMプレーヤ16には、ネットワークに接続した際にNTPサーバ50に接続し、BGMプレーヤ16の内部時計52を標準時刻に合わせる時刻調整手段44と、再生プログラム記憶手段34の空き容量を確認する空き容量確認手段46と、有効期限が切れた再生プログラムを削除する再生プログラム再生プログラム削除手段(ファイル削除手段)47がそれぞれ設けられている。
通常、時刻調整手段44と、空き容量確認手段46と再生プログラム再生プログラム削除手段47は、CPU等によって構成される制御部30に統括されていることが多い。本実施の形態においては、それぞれの手段名を用いて説明しているが、制御部30がこれらを実行することももちろん可能である。
【0020】
また、BGMプレーヤ16の閾値記憶手段35には、予め再生プログラム記憶手段34および/またはコンテンツ記憶手段36に記憶させることのできる容量が閾値として設定されている。本実施の形態における閾値は再生プログラム記憶手段34および/またはコンテンツ記憶手段36に最大限記憶させることが可能な容量より少ない値を設定し、再生プログラム記憶手段34および/またはコンテンツ記憶手段36の記憶容量に若干の余裕を持たせている。
このように再生プログラム記憶手段34および/またはコンテンツ記憶手段36の閾値を予め設定することにより、再生プログラム記憶手段34および/またはコンテンツ記憶手段36に記憶させることのできる再生プログラムやコンテンツの容量を管理し、新しい再生プログラムやコンテンツが配信された際に、再生プログラム記憶手段34および/またはコンテンツ記憶手段36の空き容量が不足し、新しい再生プログラムやコンテンツが格納できなくなることを防いでいる。
【0021】
次にデータ送信装置14の構成について説明する。
データ送信装置14は、例えば制御部、入力部、記憶部、演算部および出力部という基本構成(図示せず)を有する一般的なコンピュータで構成することができる。ただし、本発明のデータ送信装置14においては、BGMプレーヤ16に対して電子メールを送信することができるメール送信手段が設けられていることが必要である。
メール送信手段の具体例としては、電子メールの作成や送受信、受信したメールの保存・管理を行うソフトウェアが挙げられる。このようなソフトウェアは、webブラウザに付属しているようなものであってもよいし、単体で動作するものであってもよい。
【0022】
本実施の形態に係るBGM再生システムのコンテンツ配信動作の概略を図1〜図3に基づいて説明する。
まず、データ送信装置14は、BGMプレーヤ16への電子メール24のメール本文中に再生プログラム、再生プログラム中で再生するように指示されたコンテンツが蓄積されたコンテンツ格納サーバ28の名称およびそれらの格納パスと、コンテンツをBGMプレーヤのコンテンツ記憶手段36のフォルダまでのパス(コンテンツの識別子)、およびコンテンツに対する処理を示した処理コマンドを記述する。
コンテンツに対する処理とは、例えばBGMプレーヤ16のコンテンツ記憶手段36にコンテンツをダウンロードする処理や、ダウンロードしたコンテンツが圧縮されている場合には、これを解凍する処理があげられる。
【0023】
データ送信装置14は、再生プログラムと、コンテンツ格納サーバ28に蓄積されているコンテンツの識別子と、コンテンツに対する処理コマンド等が記述された電子メール24を、BGMプレーヤ16に一斉送信する。
BGMプレーヤ16は、入出力手段32を介して電子メール24を受信する。
【0024】
この際、BGMプレーヤ16はネットワークに接続するため、同時にNTPサーバ50にも接続する。時刻調整手段44は、NTPサーバ50が提示している標準時刻に、BGMプレーヤ16の内部時計52の時刻を一致させて、BGMプレーヤ16の内部時計52が常に標準時間を示すようにしている。
【0025】
時刻調整手段44によりBGMプレーヤ16の時計52が調整されたら、有効期限確認手段45が再生プログラム記憶手段34に格納されている再生プログラムの有効期限を確認する。また、空き容量確認手段46が再生プログラム記憶手段34に格納されている再生プログラムの容量を閾値記憶手段35に予め記憶されている閾値とを比較する。
【0026】
本実施の形態においては、再生プログラム記憶手段34に格納されている再生プログラムのうち有効期限が経過したものがあるときで、かつ、再生プログラム記憶手段34の記憶容量が閾値記憶手段35に記憶されている閾値と同じ場合において、再生プログラム削除手段47が再生プログラム記憶手段34に格納されている有効期限が経過した再生プログラムの削除を行う。
【0027】
なお、再生プログラム記憶手段34に格納されている再生プログラムのうち、有効期限が経過したものがある場合であっても、再生プログラム記憶手段34に格納されている再生プログラムの容量が閾値記憶手段35に記憶されている閾値よりも小さい場合においては、再生プログラム記憶手段34の空き記憶容量に余裕があるため、新しく配信された再生プログラムを再生プログラム記憶手段34に格納することができる。このように、再生プログラム記憶手段34の空き記憶容量に余裕がある場合には、有効期限が経過した再生プログラムを削除する手間を省くことができる。しかしながら、再生プログラム記憶手段34の空き記憶容量に余裕があったとしても、有効期限が経過した再生プログラムはすべて再生プログラム削除手段47により削除する形態としても構わないのはもちろんである。
【0028】
一方、再生プログラム記憶手段34に格納されている再生プログラムのうち有効期限が経過したものがなく、かつ、再生プログラム記憶手段34に記憶されている再生プログラムの容量が閾値記憶手段35に記憶されている閾値よりも小さい場合においては何らの処理もなされずに、新しく配信された再生プログラムが再生プログラム記憶手段34に格納される。
【0029】
以上のようにして再生プログラムの配信処理を終えたら、BGMプレーヤ16の制御部30は、受信した電子メール24の識別子に記述されたコンテンツ格納サーバ28にアクセスすると共に、音楽データ等のコンテンツが格納されている格納パスをたどり、コンテンツ格納サーバ28から再生プログラムに基づいて再生される音楽データ等のコンテンツ等をダウンロードし、コンテンツ記憶手段36に格納する。
【0030】
上述してきた実施形態では、BGMプレーヤ16のコンテンツの入手は、BGMプレーヤ16がデータ送信装置14から送信された電子メール24のコンテンツの識別子に基づいてコンテンツ格納サーバ28からコンテンツをダウンロードして行なうものであった。
このような形態を採用することにより、ネットワークのトラフィックが混雑せず、BGMプレーヤ16の数が増えたとしても、データ送信装置14からインターネット12への伝送路の混み合いを緩和することができる。
【0031】
しかし、大容量の回線でデータ送信装置14とBGMプレーヤ16との間が接続されているのであれば、データ送信装置14からの電子メールにコンテンツを添付して各BGMプレーヤ16に直接配信するようにしてもよい。
BGMプレーヤ16においては、配信された電子メール24を先に説明した方法により処理すればよいので、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0032】
以上、本発明の好適な実施の形態について種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で多くの変更を施しても、本発明の技術的範囲内に属するのはもちろんである。
例えば、本実施の形態においては、再生プログラムがメールに記載されている形態としているが、再生プログラムも音楽データ等のコンテンツと同様にコンテンツ格納サーバ28からダウンロードする形態としてもよい。
これによれば、データ送信装置14から送信される電子メール24が簡単な内容になるため、電子メールの作成に要する労力を削減することができる。
【0033】
さらに、本実施の形態においては、再生プログラムにのみ有効期限を設定しているが、再生プログラムに基づいて再生される音楽データ等のコンテンツそのものに有効期限を設定しても良いのはもちろんである。この場合、再生プログラム削除手段はコンテンツ削除手段になることは言うまでもない。
これによれば、コンテンツ記憶手段36の記憶容量も常に余裕を持った状態を維持することができるので、BGMプレーヤ全体としてコンテンツの自動管理を行うことができるので省力化が図れる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、新しい再生プログラムおよびコンテンツが配信された場合に、NTPサーバに接続してNTPサーバの時刻とBGMプレーヤの時計との時刻合わせをしたときに、再生プログラムおよびコンテンツに設定した有効期限とBGMプレーヤの時計との時刻を比較することにより自動的にコンテンツの削除の可否を判断させているので、例えば、BGM再生システムの動作確認をするために手動でBGMプレーヤの時計を調整した場合には、コンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限に基づいて再生プログラムやコンテンツの削除の可否について判断を行わないため、誤って再生プログラムやコンテンツが削除されてしまうことがない。また、自動的に再生プログラムやコンテンツの整理がなされるため、各記憶手段の管理を省力化することができる。
【0035】
また、記憶手段の空き容量に余裕があれば、再生プログラムやコンテンツを削除しなくても運営上何ら支障がないことや、有効期限が経過した再生プログラムやコンテンツを削除したとしても、新たな再生プログラムやコンテンツが入ってこないのであれば、削除しなくても問題がないので、無駄な処理をしなくても済む。
さらに、有効期限が経過した再生プログラムやコンテンツの削除は、新しい再生プログラムやコンテンツが配信された場合にのみ実行されるので、各記憶手段から再生プログラムやコンテンツを削除する処理を必要最小限に抑えることができるので、システムに与える負担を軽減することができる等といった著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のBGM再生システムの概略の全体構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係るBGM再生システムにおいて用いられる電子メール具体的なフォーマットの一例を示した説明図である。
【図3】本発明に係るBGMプレーヤの内部構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 BGM再生システム
16 BGMプレーヤ
28 コンテンツ格納サーバ
30 制御部
34 再生プログラム記憶手段
36 コンテンツ記憶手段
44 時刻調整手段
45 有効期限確認手段
46 容量確認手段
47 再生プログラム削除手段
50 NTPサーバ
52 内部時計

Claims (8)

  1. ネットワークに接続され、複数のコンテンツを所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積してあるコンテンツ格納サーバと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、
    前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに記述されているコンテンツの識別子に基づいて必要なコンテンツを前記コンテンツ格納サーバから前記BGMプレーヤの記憶手段にダウンロードし、前記電子メールに記述されていた再生プログラムを前記BGMプレーヤの記憶手段に記憶させた後に実行することで、前記ダウンロードしたコンテンツを再生するBGM再生システムにおいて、
    前記コンテンツおよび/または前記再生プログラムには、再生可能な期限としての有効期限が予め設定されているものがあり、
    前記BGMプレーヤは、
    ネットワークに接続した際に、NTPサーバにアクセスして内部時計の時刻を標準時刻に合わせる時刻調整手段と、
    前記有効期限が設定されたコンテンツの有効期限の確認をする有効期限確認手段とを備え、
    前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を標準時刻に調整した際に、前記有効期限確認手段が、前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限を確認し、
    前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限が経過していた場合には、当該コンテンツおよび/または再生プログラムを削除するファイル削除手段を有していることを特徴とするBGM再生システム。
  2. ネットワークに接続され、複数のコンテンツを所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積すると共に、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、
    前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに添付されている前記再生プログラムと前記コンテンツとを記憶手段に記憶させ、これらをセットアップした後、前記BGMプレーヤが前記再生プログラムを実行することで、前記コンテンツを再生するBGM再生システムにおいて、
    前記コンテンツおよび/または前記再生プログラムには、再生可能な期限としての有効期限が予め設定されているものがあり、
    前記BGMプレーヤは、
    ネットワークに接続した際に、NTPサーバにアクセスして内部時計の時刻を標準時刻に合わせる時刻調整手段と、
    前記有効期限が設定されたコンテンツの有効期限の確認をする有効期限確認手段とを備え、
    前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を標準時刻に調整した際に、前記有効期限確認手段が、前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限を確認し、
    前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限が経過していた場合には、当該コンテンツおよび/または再生プログラムを削除するファイル削除手段を有していることを特徴とするBGM再生システム。
  3. 前記BGMプレーヤは、前記記憶手段の空き容量の下限値としての閾値を記憶させる閾値記憶手段と、前記記憶手段の空き容量を確認をする空き容量確認手段を有し、
    前記空き容量確認手段が前記記憶手段の空き容量が前記閾値記憶手段に記憶された閾値以下になっていることを確認した場合においてのみ、前記ファイル削除手段が有効期限が経過したコンテンツおよび/または再生プログラムを削除することを特徴とする請求項1または2に記載のBGM再生システム。
  4. 前記有効期限が経過したコンテンツおよび/または再生プログラムの削除は、新たにコンテンツおよび/または再生プログラムが配信された際に実行されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載のBGM再生システム。
  5. ネットワークに接続され、複数のコンテンツを所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積してあるコンテンツ格納サーバと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、
    前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに記述されているコンテンツの識別子に基づいて必要なコンテンツを前記コンテンツ格納サーバから前記BGMプレーヤの記憶手段にダウンロードし、前記電子メールに記述されていた再生プログラムを前記BGMプレーヤの記憶手段に記憶させた後に実行することで、前記ダウンロードしたコンテンツを再生するBGM再生システムに用いられるBGMプレーヤであって、
    前記コンテンツおよび/または前記再生プログラムには、再生可能な期限としての有効期限が予め設定されているものがあり、
    ネットワークに接続した際に、NTPサーバにアクセスして内部時計の時刻を標準時刻に合わせる時刻調整手段と、
    前記有効期限が設定されたコンテンツの有効期限の確認をする有効期限確認手段とを備え、
    前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を標準時刻に調整した際に、前記有効期限確認手段が、前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限を確認し、
    前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限が経過していた場合には、当該コンテンツおよび/または再生プログラムを削除するファイル削除手段を有していることを特徴とするBGM再生プレーヤ。
  6. ネットワークに接続され、複数のコンテンツを所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積すると共に、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、
    前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに添付されている前記再生プログラムと前記コンテンツとを記憶手段に記憶させ、これらをセットアップした後、前記BGMプレーヤが前記再生プログラムを実行することで、前記コンテンツを再生するBGM再生システムに用いられるBGMプレーヤであって、
    前記コンテンツおよび/または前記再生プログラムには、再生可能な期限としての有効期限が予め設定されているものがあり、
    ネットワークに接続した際に、NTPサーバにアクセスして内部時計の時刻を標準時刻に合わせる時刻調整手段と、
    前記有効期限が設定されたコンテンツの有効期限の確認をする有効期限確認手段とを備え、
    前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を標準時刻に調整した際に、前記有効期限確認手段が、前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限を確認し、
    前記有効期限が設定されたコンテンツおよび/または再生プログラムの有効期限が経過していた場合には、当該コンテンツおよび/または再生プログラムを削除するファイル削除手段を有していることを特徴とするBGM再生プレーヤ。
  7. 前記記憶手段の空き容量の下限値としての閾値を記憶させる閾値記憶手段と、前記記憶手段の空き容量を確認をする空き容量確認手段を有し、
    前記空き容量確認手段が前記記憶手段の空き容量が前記閾値記憶手段に記憶された閾値以下になっていることを確認した場合においてのみ、前記ファイル削除手段が有効期限が経過したコンテンツおよび/または再生プログラムを削除することを特徴とする請求項5または6に記載のBGMプレーヤ。
  8. 前記有効期限が経過したコンテンツおよび/または再生プログラムの削除は、新たにコンテンツおよび/または再生プログラムが配信された際に実行されることを特徴とする請求項5乃至7いずれか一項に記載のBGMプレーヤ。
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